原因追求が成長の第一歩! 面接で落ちた後の切り替え方を経験者から学ぼう
たとえ1回でも不合格通知をもらうと、気分が落ち込んでしまうもの。だからこそ、何度も面接に落ちると、「自分はこのまま就職できないのではないか」と将来に対して不安になりますよね。
今この記事を読んでいる就活生の皆さんに伝えたいのは、「焦らなくても大丈夫」ということです。立ち直れないときは、無理に就活を進める必要はありません。
まずは面接に落ちた経験のある先輩のリアル体験談を聞いて、「自分だけじゃない」ということを知り、気持ちが少しずつ楽になってきたら、合格に向けて面接対策をしていきましょう。面接に落ちた経験こそ、次の面接で合格するためのヒントであり、成長するためのカギなのです。
この記事では、面接に落ちた原因の探し方や具体的な面接対策、さらには先輩たちの体験談を紹介します。面接が苦手な人でも取り組みやすい対策を解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
就活経験者も経験済み! 面接で落ちたときのエピソードを聞いてみた!
面接に落ちたことのない人は、ほとんどいません。とくに大手企業は目指す人が多いことから倍率も高くなり、その分落ちる人の割合も高くなります。
誰もが不合格を経験し、その都度落ち込み、中には就活のやる気が出ない状況が長く続いた……なんて人もいます。
ここでは、就活経験者に面接で落ちたときのエピソードを聞いてみました。辛い気持ちを抱えているのは自分だけではないことを知れば、少し気持ちが楽になるかもしれませんよ。
今まで何回くらい面接に落ちたことがある?
就職未来研究所の就職白書2022によると、22卒の一人当たりの平均面接実施数は13.8社、平均内定社数2.46。つまり、一人当たり平均11社落ちている計算になります。
はたして、先輩たちは今まで何回面接に落ちたことがあるのでしょうか。聞いてみましょう。
本選考は42回面接をして、10回落ちました。個人差はあると思いますが、興味のない業界だと落ちやすかったです。
本選考では12回の面接をおこない、そのうち不合格は3回ありました。途中で辞退した企業も多いです。一次面接で落ちることもあれば、二次で落ちることもあり、バラバラでした。
本選考では20社程度応募して、面接を40回程度しました。そのうち不合格だった回数は、5回程度です。一次面接落ちや二次面接落ち、途中辞退などもあります。
面接に全落ちしてしまったことはある?
就活は数社同時に進めていくことが多く、応募先の企業すべてに落ちてしまうケースも珍しくありません。ただ、「またエントリーシート(ES)から書かなくては……」と振出しに戻るため、精神的にもつらくなります。
就活経験者に、面接に全落ちた経験の有無や当時のエピソードや心情などを聞いてみましょう。
面接に全落ちして落ち込んだ経験はありますか?
一時期、最終面接で3回連続で落とされることがありました。内定まであと少しのところで落とされたことがとても辛く、落ち込みました。
夏のインターンシップの面接で、面接を受けた企業にすべて落ちてしまい、すごく落ち込みました。立て続けに落ちることが辛かったです。
面接で全落ちすると、やはり落ち込みます。秋の早期選考に向けていろいろな企業の面接練習をしていたのですが、まったく手ごたえがなく、結果的に落ちており、落ち込みました。
「落ちてもまだ次がある」と思うためには、エントリーまたは選考まで進んでいる企業を少しでも多くしておくことが重要です。以下の記事では、就活の効率化や選考を進めるにあたっての心構えなどを紹介しています。全落ちすることに大きな不安がある人は、ぜひ読んでみてくださいね。
就活を成功に導く3つの持ち駒の増やし方|効率化こそ内定への近道
今までで一番落ち込んだ面接の結果はどんなもの?
今までで一番落ち込んだ面接の結果を、先輩に聞いてみました。力を入れていたからこそ、面接に落ちたときのショックは大きいものです。
自分の状況を無理に思い出す必要はありません。ただ、同じような不安を抱えたことのある誰かの経験を知ることで元気を取り戻せるのであれば、ぜひ自分の気持ちが楽になる読み方で、読み進めてくださいね。
面接に落ちたて、もっとも落ち込んだのはどんなときですか。
当時第一志望だった企業の最終面接で、落とされたことです。その面接に臨むにあたって面接練習を20回ほどしていたため、とても悔しかったです。
夏のインターンシップでMVPをいただいた上場企業の面接で落ちてしまい、すごく落ち込みました。しっかりと準備しておけば受かっていたかもしれないと反省しています。
二次面接で落ちてしまったものの、「別のコースを受けてみないか」と提案されました。ただ、うまくいかず、結果は落ちてしまい、かなりへこみました。
面接で落ちて立ち直れないときのメンタル回復方法3選
面接に落ちたら、「もう立ち直れない」「就活をストップしたい」なんて考えてしまいますよね。そんなときは、今回紹介するメンタル回復方法を実践してみてください。
どれも、次の面接に合格するためのメンタル回復というよりは、自分を労わり自分を見つめ直すためのメンタル回復といえます。すぐに取り組めるものばかりなので、「自分でもできそうだな」と思った方法から実施してみてくださいね。
面接に落ちたあと、どのように心を回復させた?
面接で落ちたときはとても悔しい気持ちになりました。私は、その結果のせいでほかのことに手がつけられなくならないように、常に持ち駒を持ち続けることを意識していました。
不合格の結果に悲しんでも、その結果を受け止めて、次の面接ではどのように振舞ったら良いか、どう答えたら良いかを考え、「絶対に落ちないように頑張ろう!」と自分の気持ちを奮い立たせることがコツです。
就活が上手くいかずに、どうしても気分が上がらないときもありましたが、そんなときは思い切って、就活から離れて自分の好きなことや気分転換することもおすすめです。
落ちたときに最初に感じたのは、もっと準備を徹底しておけば良かったということです。面接は一発勝負なので、やはり本番で全力を出す必要があります。そこで後悔しないためには自分がやり切ったと思えるくらい事前に対策することが大事だと反省しました。
私が面接で落ちた会社は第一希望だったので、当時かなり落ち込みました。ですが、友達にそのことを話したら、「自分もたくさん落ちてるし、落ちてショックを受けている間にも次の企業の選考はどんどん進んでいくからね」と言葉をかけられて、また前向きに次の企業の対策をすることができるようになりました。
復帰までの期間は1週間くらいだったかと思います。その後からは、失敗をバネにしようという気持ちで就活を頑張りました。
落ち込んでいたときに私がおこなったことは、一度就活との距離を置いてみるということです。
就活に一直線になっていると、メンタルが不安定になりがちだったため、自分の趣味に没頭する時間をつくりました。カラオケなどに友達と一緒に行ってストレスを発散することで、リフレッシュした状態で就活に復帰することができできました。
また就活を再スタートしたときは、気負いすぎずにいろいろな企業を受け、気持ちの余裕を持つことを意識するようにしていました。
自分を責めずに就活に対する考え方を変える
面接に落ちると、「実力がない自分が悪いんだ」と自分を責めてしまう人がいます。
そんな人は、「自分の経験や性格にマッチしない企業だっただけ」と考えてみましょう。就活に対する考え方を変えるだけで、少しは気持ちが楽になりますよ。
面接でうまく受け答えできなかったことや、言葉に詰まってしまったことなど、ミスだけが落ちた原因とは言い切れません。というのも、企業は内定を出す人数が決まっており、応募者が多いほど必然的に倍率が高くなるからです。
さらに、面接の合否の判断にはさまざまな基準があり、「その企業が求めている人材=誰よりも優れた能力を持っている」わけではありません。
面接で落ちたら自分を責めてしまいたくもなりますが、「自分ではどうにもできない倍率や合否基準など、さまざまな要素が絡み合って合否が決まるんだ」と就活に対する考え方を変えてみてくださいね。
家族や社会人の先輩に話を聞いてもらう
就活に関する悩みや不安、ときには苛立ちなどは、家族や社会人の先輩に聞いてもらいましょう。心の奥底にあるモヤモヤを少しでも吐き出すことで、スッキリできますよ。
また、不合格通は1人で確認することが多いですよね。さらに、周りの友人はライバルとして警戒してしまい、就活に関する情報を共有する人がいなくなることで、孤独だと感じやすい傾向にあります。
社会人の先輩は、あなたと同じように不合格通知を受け取り、落ち込んだ経験がある人がほとんどなので、あなたの気持ちがきっとよくわかるはずです。
就活を少し休んでリフレッシュする
先述した「自分を責めずに就活に対する考え方を変える」「家族や社会人の先輩に話を聞いてもらう」を実施しても気持ちが楽にならない場合は、就活を少し休んでリフレッシュしてみましょう。
就活を一旦中断すると決断するのは、勇気がいることですよね。ただ、面接に落ちて焦っている状態で就活を続けてしまうと、あなたにとってベストな判断ができなくなる可能性があります。
就活を少しの期間休んだからといって、内定をもらえる可能性が低くなるわけではありません。大切なのは、面接に合格することではなく、あなたの夢や目標をかなえられる企業に入社することです。
ゆっくりで大丈夫! つらい気持ちを受け入れて負のループから脱却しよう
落ち込んでいる自分と向き合うことは、自己成長の証です。たとえ就活を一旦中断したとしても、これは今の自分にとってベストな決断ができたということです。自分を褒めてあげましょう。
また、あなたにとってこれが初めての就活であり、あなたは就活初心者なのです。失敗したり壁にぶつかったりするのは当たり前です。ときには失敗を振り返り、ときには立ち止まり、つらい気持ちを受け入れながらゆっくり前進していきましょう。
面接官は何を見ている? 面接の合否がわかれるポイントとは
気持ちが少しずつ回復し、就活に対してポジティブに向き合えるようになってきたら、就活対策を実施していきましょう。
まずは、面接官が応募者の何を見て合否を判断しているのか、就活に関する情報をインプットすることから取り組んでみてください。
面接で「ここを見られているな」と感じたポイントを教えてください。
話している内容ももちろん見られていますが、人柄もよく見られているなと感じました。自分自身も楽しんで笑顔でハキハキ話せたときは「受かったな」と感じましたし、面接官があまり楽しそうではなかったときは「落ちたな」と思いました。
結論ファーストと話の組み立て方を見られていたなと感じました。なかでも、どのような構成で質問に回答するのかを一番見られていたなと思いました。
ビジネスマナー
面接官は、面接の場面で応募者にビジネスマナーが備わっているのかどうかを確認します。たとえば、以下のような点をチェックしています。
ビジネスマナーのチェックポイント
・元気に挨拶ができているか
・だらしない服装はしていないか
・ハキハキと話せているか
・笑顔で受け答えできているか
・落ち着きのない行動をしてはいないか
・誤った言葉遣いをしていないか
志望動機や自己PRがどれだけ素晴らしくても、ビジネスマナーがないと採用されない可能性が高いです。ビジネスマナーは、社会でトラブルなく活動するために存在し、信頼関係を構築するためにも、身に付ける必要があります。
誰もがビジネスマナーを見直す必要がありますが、特に一次面接で落ちることが多い人は、要チェックです。
入社意欲
面接官は、あなたの言葉一つひとつから、入社意欲があるのかどうか判断しています。企業がもとめる人材像に近い経歴やスキルを持っていたとしても、入社意欲が伝わらないと、「会社のためにそのスキルを存分に発揮してくれるのだろうか……」と疑問に思ってしまうのです。
志望動機や自己PRだけでなく、これまでに乗り越えたことや学生時代に頑張ったことなどの質問の回答からも「自社で働くイメージを持ちながら答えられているのか」などをチェックしています。
回答内容の一貫性
たとえば30分の面接の場合、質問回数は志望動機や自己PRを含め6〜8問程度が平均的な数と言われています。
これらの質問に対し、就活の軸に沿って答える必要があります。しかし、一貫性のない回答をしてしまうと不信感を持たれてしまい、悪い評価につながるおそれがあるのです。
また、回答に一貫性がない人は自己分析をしていない人が多く、面接官はそれを見抜いています。自分のことをよく理解することから対策を進めてみましょう。
企業とのマッチング度合い
面接官は、自社とのマッチング度合いをチェックしています。
たとえば、応募者のスキルや経験が企業で活かせるのかどうか、応募者の性格や価値観が今いる社員と合うのかどうかなどです。また、企業によって社風も異なるため、企業の温度感とマッチするのかどうかも重要な要素です。
業界や企業研究を疎かにすると、その企業への適性や相性をアピールすることはできません。応募先企業の情報をたくさん収集しておくことで、とっさの質問にも答えやすくなるので、企業研究はしっかりしておきましょう。
面接で落ちた理由がわからない人向け! 原因の見つけ方
合否がわかれるポイントについて解説しましたが、自分が面接に落ちた理由が何かわからないと、対策のしようがありません。失敗をバネにして面接に合格するためにも、自分のこれまでの就活を振り返って原因を突き止めましょう。
自分の失敗に向き合うことには抵抗があるかもしれませんが、先輩のリアル体験談を読むだけでも、面接合格につながる情報を得ることができます。ゆっくり読み進めてみてくださいね。
落ちた原因がわからない面接もありました。そのときは、落ちた原因を探るために、自身の面接の記録を読み返しながら、OB・OGの方に話を聞いてもらっていました。
面接が終わったら、まず私は質問内容や回答をメモし、その内容をもとにOB・OGの方に相談し、改善すべき点などを客観的に教えてもらうというのが流れです。次の面接でうまく言語化できるように、この流れに沿って振り返ってみてくださいね。
自分のなかでは上手く答えられたと思っていた面接でも落ちてしまったことがあり、そのときは、なぜ落ちたのかという原因がまったくわかりませんでした。
けれど、それが何度か続いたときに、「どうしてだろう」ということを真剣に考え始め、落ちた面接にはすべてある特定の内容のエピソードを話していたという共通点に気が付きました。
そこから、次の面接からはその内容とは別のエピソードで答えるようにしたところ、落ちることがなくなりました。私は一度しか模擬面接を受けておらず、質問に対する回答の練習があまりできていなかったので、もっと何回も練習してさまざまな質問の回答を考えておけば良かったです。
私は夏のインターンに参加してMVPをいただいたことがあり、その企業の本選考では知り合いの人事さんが面接官だったため、正直受かるだろうと思っていました。しかし、結果は不合格……。
落ちた原因がわからないときはまず、聞かれた質問とその回答を書き出し、どこがダメだったのかを細分化することから始めました。そうすることで、相手の質問に対してうまく答えることができていなかった箇所がみえてきて、自分が落ちた原因について理解することができると思います。
面接の回答を改めて見直す
不合格理由がわからないときは、面接の回答を見直してみましょう。質問に対する回答がズレている、異なる質問に対して同じような回答ばかりしているなど、低い評価につながるポイントが見つかるかもしれません。
面接でされた質問とその回答を思い出しながら、メモを取りましょう。メモを取ることで、今後の面接練習で再度見返すことができますよ。
履歴書の内容と面接の回答を比べてみる
面接前に提出していた履歴書の内容と面接での回答を比べて、内容にズレがないか確認してみましょう。履歴書とは異なる志望動機を面接で話していたり、履歴書とは異なる強みを面接でアピールしていたりすれば、一貫性がないと判断されてしまうかもしれません。
書類審査を通過しているということは、つまり履歴書の内容に対して良い評価を得たということです。今後、応募先と近しい業界や職種に応募する際は、履歴書の内容を参考にすると良いでしょう。
面接の回答を社会人の先輩や就活のプロにチェックしてもらう
面接の回答を社会人の先輩や就活のプロにチェックしてもらうことで、落ちた原因がわかるかもしれません。社会人の先輩は、あなたと同じように面接を受けて、その分不合格も経験している人です。合格と不合格の回答をもとに、あなたの面接回答を丁寧に添削してくれるはずです。
また、就活のプロとは、キャリアセンターや就職エージェントのアドバイザーのことです。就活のプロは、これまでいくつもの履歴書の添削や面接指導をしてきた実績があります。
回答が企業に刺さるかどうかという視点はもちろんのこと、言葉一つひとつの表現を客観的にチェックしてくれます。面接官にうまく伝わらなかった表現や、異なる意味で捉えられてしまう可能性のある表現を見つけてくれますよ。
面接の練習風景を動画で撮影する
そもそもビジネスマナーを身に付けていないことが原因で、面接に落ちてしまった可能性があります。
ビジネスマナーが備わっているのかどうかチェックするなら、面接の練習風景を動画で撮影するのがおすすめです。動画で自分自身を客観的に見ることができるので、修正しやすいというメリットがあります。
以下のポイントに注意して、違和感がないか、失礼がないか、などをチェックしてみましょう。
面接を振り返るときのチェックポイント
・話し方
・表情
・姿勢
・服装
・髪型
・座り方
・礼の仕方
・歩き方
また、撮影→確認→修正→撮影→確認を繰り返すことで、何ができるようになったのか目で見てわかるので、すぐに成長を実感できますよ。
以下の記事では、面接経験者が実践した練習法を、課題別・選考形式別にあわせて13個紹介しています。リアル体験談として取り組み方を詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
面接練習みんなは何をした? 経験者から学ぶ効果的な練習法13選
一人でできる面接練習については、こちらの記事が参考になりますよ。効率的な練習方法や練習で意識したいポイントについて紹介しています。ぜひ読んでみてくださいね。
一人でできる面接練習|内定者が教える効果的な練習法6選と心構え
不合格の理由を企業に聞く
企業に不合格の理由を聞いてみることも一つの手段です。不合格の理由を知って改善すれば、次の面接で合格につながりやすくなります。
とはいえ、不合格理由を伝えることに積極的な企業は少なく、さらに企業が不合格の理由を説明する義務はないため、ほとんどの場合、断られてしまいます。
しかし、すべての企業が教えてくれないというわけではありません。電話だと相手の時間を奪ってしまうため、メールで問い合わせできると良いでしょう。以下の例文を参考にしてみてくださいね。
不合格の理由を企業に尋ねるときのメール
件名:採用結果に関する問い合わせ 〇〇〇〇(氏名)
株式会社〇〇
人事部 〇〇様
お世話になっております。先日〇次面接をしていただいた〇〇大学〇〇〇〇(氏名)です。
選考結果のご連絡をいただきまして、ありがとうございました。今後の就職活動の参考に、選考結果の理由を教えていただくことは可能でしょうか。
お忙しいことと存じますが、お返事を頂戴できましたら幸いです。
よろしくお願いいたします。
ーーーーーーーーーーーーーー
〇〇大学〇〇学部〇〇学科
〇〇〇〇(氏名)
メールアドレス:
電話番号:
ーーーーーーーーーーーーーー
チェックリストで自分の面接レベルを知ろう!
就職活動でよくある不合格理由を細かくわけてみました。いくつ当てはまるか、チェックしてみましょう。当てはまった番号は、メモに控えてみてくださいね。
カテゴリー | 項目 | チェックポイント |
---|---|---|
マナー | ①挨拶 | 大きな声で元気に挨拶ができているか |
②服装 | スーツにシワやヨレはないか | |
③表情 | 無表情で怖い顔になってはいないか | |
④行動 | 貧乏ゆすりなどの 落ち着きのない行動はしてはいないか |
|
⑤姿勢 | 背筋を伸ばして、 面接官の方を向いているか |
|
⑥言葉使い | 敬語を正しく使えているか | |
態度(コミュニケーション) | ⑦理解力 | 質問の意図とズレた回答をしてはいないか |
⑧要約力 | 話がダラダラしていて まとまりのない回答になってはいないか |
|
⑨アピール力 | 自信を持って回答できているか | |
➉傾聴力 | 相槌を打って面接官の話を聞けているか | |
回答内容 | ⑪一貫性 | 面接全体を通して軸に沿った回答が できているか |
⑫向上心 | 意欲や熱意をアピールできているか | |
⑬論理的回答 | 結論ファーストで話せているか | |
⑭企業・ 業界研究 |
深掘り質問にも対応できるよう 企業や業界研究をおこなっているか |
|
⑮自己理解 | 企業にマッチした強みを把握できているか | |
⑯知的好奇心 | 逆質問の内容は浅くないか |
できていない項目が多いほど、面接合格に向けて対策を頑張らなればなりません。ただ、原因がはっきりすれば、後はマイナス評価につながるポイントを一つずつ潰していくだけです。「自分は伸びしろだらけなんだ」と前向きに捉えてくださいね。
原因別:面接で落ちた後にやるべき対策を紹介
面接で落ちた後にやるべき対策を、原因別に紹介します。先ほど紹介したチェックリストのカテゴリー別に対策を解説していくので、チェックのついた項目の多いカテゴリーの対策を重点的におこないましょう。
原因①面接でのマナー
だらしない服装や落ち着きのない行動をしていることが原因で落ちた可能性が高い人は、面接でのマナーを身に付けていきましょう。
対策方法としては、2つあります。まず1つ目が、ビジネスマナーを一つずつチェックすることです。面接時の自分を想像しながら、以下のビジネスマナーのポイントに目を通してみましょう。「完璧」「意識していなかった」「できていなかった」など、自分なりに評価してみてください。
・挨拶:大きな声・ハキハキ
・服装:スーツにシワやヨレがない・汚れがない
・表情:口角が上がっている・笑顔
・行動:座る立つなどの機敏な動き
・姿勢:背筋を伸ばす・顎を引く・両足のかかとをつける・背もたれからにぎり拳一つ分くらいあけて座る
・言葉使い:正しい敬語・面接にふさわしい言葉を使う
これらのビジネスマナーは、ついつい忘れてしまいがち。面接当日にもう一度確認できるよう、メモに残しておくことをおすすめします。
対策方法2つ目は、自分の動きを動画で撮影して改善していくことです。自分の姿は自分では見えないので、「意外とだらしない動きをしていた」といった発見があるかもしれません。
たとえば、ドアの開け閉めや立ち座りの動作などです。意識すべきポイントを把握したら、すぐに実践し、また撮影しましょう。何度も繰り返すことで、低評価につながりやすいポイントを素早く潰すことができますよ。
就活生パネリストがマナーを身に付けた方法
面接を受けるときに録画をしておき後から見直すことで、自分の立ち振る舞いやマナーを見直すことができました。
また、対面のグループ面接のときには、面接が終わった後にほかの学生に自分のマナーについて聞くことで、互いのレベルを上げることができたなと感じています。さらに、模擬面接を繰り返しおこなっていたので、自分を客観視する機会が多いことが功を奏したと思います。
マナーを見直すために私がおこなったことは、YouTubeやXなどSNSの確認です。YouTubeでは面接マナーの解説動画がアップされており、その動画を参考に自身のマナーを修正するようにしました。Xでは現就活生のマナー面での失敗談などの投稿もあったため、その投稿を参考にして気を付けるようにしました。
ほかにも、キャリアセンターで模擬面接をおこなうことで、マナーに関する改善点を見つけてもらい、修正することができました。
面接当日にチェックすべきビジネスマナーについて、こちらの記事で紹介しています。当日余裕を持って動くことでミスを防げるので、ぜひ読んでみてくださいね。
面接は何分前に行くのが正解? 就活生に聞く当日の到着時間
清潔感といったビジネスマナーだけでなく、そもそも何を着ていけばいいのか迷う面接もあるでしょう。服装選びに迷ったら、以下の記事を参考にしてくださいね。
面接の服装は実際何を着た? 失敗しない服装と状況別のポイント解説
原因②面接での態度
敬語が使えていないことや、質問の意図とズレた回答をしていることなどが原因で落ちた可能性が高い人は、面接での態度を重点的に対策していきましょう。
以下のようなポイントを意識することで、面接官から高評価を得られますよ。
面接の態度で気を付けたいポイント
・ハキハキとした話し方を心掛ける
・話すトーンやスピードを意識する
・間違えやすい敬語をチェックする
・主体的な発言を意識する
・想定質問に対する回答を丸暗記しない
目上の人と話すといっても、サークルや部活の先輩が多い就活生にとって、敬語を正しく使えている人は案外少ないものです。面接でよく使うにもかかわらず間違える人が多い以下のワードを何度も声に出し、音で覚えましょう。
〇御社 ✕貴社
〇父 ✕お父さん
〇わたし(わたくし) ✕あたし・自分
〇承知しました・かしこまりました ✕了解です
〇おっしゃるとおりです ✕なるほど
〇申し訳ございません ✕すみません
就活生パネリストが意識した面接での態度とは
キャリアセンターで模擬面接をおこない、自分の受け答えや態度についてチェックしてもらうようにしました。その後、面接の対策本を購入して、実際に面接を受ける際の注意点などを頭に叩き込みました。
また、実際に面接を進めていくなかでも、集団面接があった際にはほかの就活生の態度を観察して良かった点などをメモに書き出し、次の対策につなげていきました。
面接での態度を見直すためにおこなったことは、キャリアセンターでの面接練習による改善点の発見です。キャリアセンターの方は長年の経験と知識から、修正すべきポイントなどを的確にアドバイスしてくださいました。
さらに私がおこなったことは、自身の面接の様子を録画し、振り返ることです。良かった点やまだまだ改善すべき点などの評価をExcelのシートに記録をつけ、レベルアップをはかりました。
原因③面接での回答内容
一貫性のない回答や、結論ファーストで話せていない場合は、面接での回答内容に関する対策を重点的におこないましょう。以下の流れで回答内容を準備してみましょう。
①SNSの活用やOB・OG訪問などで企業と業界について研究する
②自分の強みが企業にマッチするか確認する
③履歴書の内容と一貫性を持たせる
④回答の構成を確認する
履歴書の内容と異なることを主張しては、一貫性のない人だと思われてしまいます。履歴書に書いた内容を見ながら、面接での回答内容の構成を考え、肉付けしていきましょう。
最初に結論を簡潔に述べ、次にエピソードやその経験から学んだことを述べることで、伝わりやすい回答ができあがります。
あなたが働く姿を、面接官がイメージできるかどうかが、合否のわかれ道といっても過言ではありません。企業に貢献できる人材だと評価してもらうためにも、あなたの強みや価値観を面接官が理解しやすいよう伝えてくださいね。
就活生パネリストからの面接回答に関するアドバイス
面接での回答内容を見直すために、面接での自分の回答を録音したり、面接が終わった瞬間に書き起こしたりしていました。
前者については、面接での回答内容を聞いて伝え方を改善することはもちろん、自身の話し方の癖を見つけることで、より相手に伝わる話し方ができるよう勉強していました。
後者については、面接が終わって一息ついてしまうと、話した内容を忘れてしまったり、なんとなくの内容で振り返ってしまったりすることがあるため、終わった瞬間に何を聞かれたか、どう答えたのかを書き出すことで、より正確に反省するようにしていました。
自分が答えた回答について自信がないときによくおこなっていたのが、質問内容を書き出し、その質問の回答を再度考えて、キャリアアドバイザーの方に評価してもらうということです。
面接が終わってすぐ書き出すことで記憶も鮮明に残っているので、質の高い修正ができたと感じています。面接は常に成長する場であると考え、その都度修正することを大切にすると良いですよ。
絶対に内定を取りたい企業であれば、応募前にOB・OG訪問をするのもおすすめです。企業研究では得られないより詳しい情報を得ることができますよ。
OB・OG訪問とは|就活経験者が教えるおすすめ質問一覧付き
選考フェーズ別:面接で落ちないためのポイントを解説
面接で落ちないためのポイントを、選考フェーズ別に紹介します。自分がどの選考フェーズで落ちやすいのかを今までの経験から振り返り、対策をおこなっていきましょう。
以下の記事では面接で落ちたサインを受け取ったときの振り返りチェックリストを、選考フェーズ別に紹介しています。不合格だった人にも参考になる情報が詰まっているので、ぜひあわせてチェックしてみてくださいね。
面接で実際に出された「落ちたサイン」と結果を大公開|挽回策も解説
一次面接
面接に落ちた原因を探した際、「表情」「言葉使い」に当てはまった人は、一次面接で注意すべきポイントを把握し、対策していきましょう。
というのも、無表情の人や敬語が使えていない人は、ビジネスマナーが備わっていないとみなされ、一次面接で不合格になる可能性が高いからです。
面接官は、履歴書を見て「ぜひ直接会ってみたい」と思います。しかし、実際に一次面接で会ってみて不愛想で敬語などのマナーができていない人だと、書類選考での印象が良かった分「期待を裏切られた……」と感じる可能性があります。一次面接は第一印象が肝心なのです。
ビジネスマナーのNG例
・面接官の目を見ないで下を向きながら喋る
・声が小さくて何を言っているのかわからない
・無表情
・ドアの開け閉めや歩く際に大きな音を立てる
・足を開いた状態で座る
・背もたれに寄りかかって座る
・座ったり立ったりする動きがだらしない
・「〇〇っす」と正しい敬語を使えていない
就活の先輩から! 一次面接のアドバイス
一次面接で押さえるべきポイントは、第一印象を良くすることと、自分のことをきちんと伝えることです。たくさんの学生がいるなかで、好印象を持ってもらえるよう意識しました。
また、一次面接ではパーソナルな部分を聞かれる傾向にあります。そのため、相手に不信感を持たせないよう自信を持って自分のことを伝え、とにかく「もっと話しを聞きたい」と思ってもらえるように意識して面接に挑みました。
一次面接では、ガクチカやパーソナルな部分を聞かれることが多いため、これらの質問に対する回答を徹底的に準備しておくと良いと思います。特にガクチカについてはどこの企業でも一次面接で聞くと思うので、しっかりと反復して覚えておくことをおすすめします。
また、笑顔や人柄的な部分も同様にみられていると感じたので、一言一句表情に気を付けて答えることで、印象も格段に上がると思います。笑顔を絶やさないことがコツですね。
リアル成功・失敗談付きで、一次面接通過のコツを内定者が紹介しています。成功談だけでなく、失敗談にも目を通しておくことで、評価の高い受け答えをイメージしやすくなりますよ。
一次面接通過のコツを内定者が語る! リアル成功・失敗談付きで解説
初めてその企業に勤める社員と会うことになる一次面接は、何かと緊張してしまうもの。最初の自己紹介でつまずかないよう、以下の記事を読んで対策しましょう。
面接の自己紹介で何を話した? リアル回答例付きで伝え方を徹底解説
二次面接
一次面接に合格した人は、最低限のビジネスマナーが備わっていると自信を持ちましょう。ただ、回答内容や話し方などで懸念を持たれてしまうと、二次面接には通過できないかもしれません。
「原因②面接での態度」「原因③面接での回答内容」で紹介した対策に加え、自分の強みが企業で活かせる旨をしっかり伝えることを意識しましょう。
たとえば、具体的な業務内容と自分のスキルを紐づけて話すことで、面接官はあなたの働く姿をイメージしやすくなります。また、企業理念に共感した旨とその理由を具体的なエピソードを交えながら話すことで、企業の社風に合う人だと認識してもらいやすくなります。
想定質問に対する回答を見直し、自分が伝えたいことがきちんと伝わるよう、強みや価値観とそれらを裏付けるエピソードを修正してみてください。
就活の先輩から! 二次面接のアドバイス
二次面接では、企業理解や分析がより必要になってきます。自分が受けてきた会社は、基本的に二次面接で志望動機や将来ビジョンについて聞かれることが多かったので、そこの部分をしっかりと詰めておくと良いと思います。
これらの質問に関しては、OB・OG訪問で面接の通過率を上げることができると思います。逆質問などで、しっかりと理解を深めていくことも大切ですよ。
二次面接では、その企業の特色と自分自身の取り組みがいかにマッチしているかという部分をよく見られていると実感しました。そのため、自分の強みがどのにようにして企業で活かせるのか、しっかりさせておく必要があります。
具体的には社長のメッセージを読み込み、企業の製品が作られた歴史をさかのぼることで、企業が必要とする能力が明確に見えてくると思います。あとはその能力に似ている、もしくは近しい自分の強みやスキルを探し、エピソードを作成していくようにしましょう。
二次面接の対策について詳しく知りたい人は以下の記事を確認しましょう。選考通過のための秘訣を合格者から聞いています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
二次面接ガイドブック! 合格者に聞いた選考通過のコツや対策法
最終面接
最終面接は、社長や役員が面接官となり、経営者目線で自社の将来を背負っていける人材であるかを評価します。内定を判断する場でもあるため、経営理念への共感と入社後のビジョンをしっかり伝えることが重要なポイントです。
採用するメリットが伝わらない人や、企業や業界研究が不十分な人は、最終面接で落ちてしまう可能性が高いです。社長の経歴を含めた企業研究を再度おこない、業界の将来性を踏まえて入社後のビジョンをしっかり伝えられるようにしましょう。
以下の内容を重点的に調べることで、説得力のある回答に仕上がりますよ。
・企業HPなどに掲載されている社長メッセージ
・創業経緯や企業の歩み
・企業の商品やサービス
・今後のマーケットの動向
就活の先輩から! 最終面接のアドバイス
最終面接では、「その人と一緒に働きたいか」という観点に加えて、企業への理解や入社への熱意が問われていると思います。そのため、ほかの学生よりも企業に対する理解を深めたうえで、自分自身がどのように働きたいかを言語化しておくと良いですよ。
おすすめは、OB・OG訪問などでインターネット上に載ってない情報をつかんでおくことです。また、最終的には面接官に「一緒に働きたい」と思わせることがポイントなので、私は笑顔を絶やさずに好印象を与えることを意識していました。
最終面接は応募者を見極める最終的な場なので、この企業で働きたい気持ちをしっかりとアピールすることが大切です。
また、どこの企業よりも、この企業が一番良いと伝えることも大切だと考えています。内定をもらうことはほかの候補者の枠を奪うことでもあるので、そこのアピールをしっかりとしましょう。
面接のタイプ別:特徴にあわせた対策方法を解説
特徴にあわせた面接対策方法を、面接のタイプ別に紹介します。企業によって実施する面接の形式はさまざま。特に苦手と感じる面接形式の対策や、直近予定のある面接形式の対策をしていきましょう。
集団面接
集団面接は個人面接に比べてアピール時間が短く、ほかの応募者の回答を聞く時間があるのが特徴です。また、面接時間が限られているゆえに、深掘り質問が少ないのも集団面接の特徴で、与えられた時間が短いからといって簡潔にまとめてしまうと、抽象的な回答になってしまうおそれがあります。
さらに、ダラダラと話をしてしまうと、ほかの応募者の回答時間を奪ってしまうことになります。どの回答に対しても結論・エピソード・経験から得た学びを述べることを意識しつつも、言い回しなどを工夫して、できるだけ不要な言葉をカットしてまとめましょう。
たとえば、以下のような言葉は、カットしても意味が通じる可能性が高いです。前後の文章と比較しながら調整してみてくださいね。
・少し
・ほんの
・とても
・これだけ
・できるだけ
・という
・といった
また、ほかの候補者が話をしているときにも気を抜かず、自然な相槌を打てると良いでしょう。ほかの候補者が話しているときの態度も見られていることを忘れないでくださいね。
集団面接のポイントを教えて!
集団面接で押さえるべきポイントは、「自己中心にならないこと」です。集団面接は個人面接と比べて、ほかの学生と同じ内容のことを聞かれることが多く、ほかの学生より魅力的に自分を見せたくなると思います。しかし、その姿勢や気持ちが強すぎると「協調性がない」と面接官に思われてしまう可能性があります。
そのため、いつもより簡潔に伝えることや、ほかの学生の話を聞いて相槌を打つといった細かいところまで配慮することが重要だと思います。
集団面接で押さえるべきポイントととしては、「周りの学生と合わせつつ、差別化を図っていくこと」だと思います。集団面接だと、同じ質問に対して志望者みんなが答えるので、他者との差別化を図り、魅力的に見せていくことが大切であるとは思います。
ただ、魅力的に見せることは大切ですが、喋りすぎてしまうことでマイナスになることもあるので気を付けていきましょう。
グループディスカッション
相手の意見に対して同意したり意見を述べたりするグループディスカッションでは、議論が止まらないよう、または論点がズレないよう注意しながら進めていきましょう。
その際に重要になってくるのが、役割です。最初に決めた役割を全うできているかは、評価に大きくつながります。以下の役割を事前に把握しておくことで、自分の立ち回りを間違えずに議論を進めていくことができますよ。
役割 | 立ち回り | 意識すべき点 |
---|---|---|
リーダー | 議論の方向性を示し、 結論へと導く |
発言の少ないメンバーへの意見の促し |
書記 | 意見や議論の内容を 記録する |
類似発言をグルーピングして 整理するなどの工夫をする |
タイムキーパー | 議論全体の 時間管理をおこなう |
各フェーズの時間配分を調整して、 規定時間内に結論を出せるように導く |
発表者 | 結論を発表する | 議論のプロセスをわかりやすく 論理的に整理して伝える |
そのほかの 参加者 |
発言・傾聴 | 相手の発言を否定せずに 自分の意見を述べる |
グループディスカッションのポイントを教えて!
まず対策としては、キャリアセンターなどが実施している模擬グループディスカッションを受けて、どんな流れでおこなわれるのかを把握し、慣れることがおすすめです。私は対策本を購入していたので、本からも押さえるべきポイントなどを学びました。
私が大事だと聞いたポイントは、まず自分に合った役職を選ぶということです。必ずしもリーダーなどを引き受ける必要はありません。どんな役になっても、そのグループにきちんと参加して、貢献する姿勢を持つことが大事です。
また、ほかの人の話をしっかり聞いて、頭から否定せず、うまく議論を続けていくことも必要です。そうして議論が盛り上がれば盛り上がるほど、そのグループのメンバーは受かりやすいと思います。
グループディスカッションでは、ほかの人を思いやる協調性がポイントです。自分自身だけで議論を進めるのではなく、チームのメンバーと一緒に進めることで、一人ではできないアウトプットができるため、ほかの人の強みや意見に耳を傾けて意見をまとめていくことが重要だと思います。
対策方法としては、志望度の低い会社でグループディスカッションを練習したり、キャリアセンターなどが実施している模擬練習に参加することで慣れることが1番良いと思います。
グループディスカッションは自分一人の力で進めていくものではないからこそ、予期せぬトラブルが起きてしまうもの。先輩たちが経験したトラブルから、予防策を習得しましょう。
グループディスカッションの進め方|内定者に聞いた頻出トラブルとは
Web面接
Web面接は画面上でのやり取りになるため、スムーズに会話が進みにくい、表情が伝わりにくいといった特徴があります。そのため、無表情で声が小さいと、Web面接で良い印象につながらない恐れがあります。
対面の面接よりも、大きめにリアクションをしましょう。たとえば、対面の面接よりも大きな相槌、ハキハキとした話し方、大きな声などを意識するのがポイントです。
また、Web面接ならではのトラブルとして、通信障害が起きて音声が途切れることがあります。「電波が途切れてしまい申し訳ございません。私の声は届いていますでしょうか」など、確認をしながら進めていきましょう。
反対に、質問の途中で音声が止まってしまった場合も、曖昧なまま回答せず、もう一度質問内容を聞き、落ち着いて対応しましょう。トラブルが生じやすいWeb面接だからこそ、その都度臨機応変な対応が求められます。
Web面接のポイントを教えて!
私が受けた面接はほとんどがWeb面接で、模擬面接もWebでした。この経験から私が思うポイントは、まず面接を受ける場所やツールの電波環境です。一度面接中に電波が悪くなって落ちたりしてしまうと、合否にも影響する場合があるので気を付けましょう。
次に、音量です。私が受けた面接でも一度、音声がほとんど聞こえていなかったのか、何度も聞き返されてショックを受けたことがあります。事前に確認しておいたほうが良いです。
あとは、話している時の表情や目線です。対面よりも顔がアップに映ってしまうので、特に笑顔や相手の目を見ることを意識していました。相手と目を合わせるためには画面ではなくカメラを見なければならないことに注意しましょう。
最後に、服装と受ける場所の背景です。服装は上半身しか映っていませんが、全身の身だしなみを整えて、背景となる場所が汚い場合は、白地のバーチャル背景がおすすめです。
Web面接で押さえるべきポイントは、自己表現を大袈裟にすることです。Web面接は対面の面接に比べてリアクションや感情が伝わりにくい特徴があります。そのため、面接官の話に相槌を打つときや自分自身の話をするときのジェスチャーなど、細かい自己表現を大きくすることが大事です。
対策方法としては、何度も面接の練習をすることが良いと思います。友達に手伝ってもらったり、面接練習をするオープンチャットで練習したりするなど、数をこなすために行動することが必要です。
Web面接についてはこちらの記事で詳しく解説しています。Web面接を経験した先輩が実際に遭遇したトラブルなども紹介しているので、Web面接の予定がある人はぜひ読んでみてくださいね。
Web面接を完全制覇|経験者が教える対策・マナー・トラブル対処法
面接に落ちた経験があるからこそ今伝えたい! 落ち込むあなたへ先輩からのエール
面接の結果を見て落ち込むあなたへ、先輩からのメッセージやアドバイスを紹介します。不合格を経験してきた先輩だからこそ、同じ視点でのアドバイスが参考になるはずです。
ぜひ、先輩からのエールを受け取って、少しずつ面接対策を実施していってくださいね。
まず、かく言う私も最終面接で3.4社落とされたことがあります。しかし、世界中にたくさんある企業の中から最終的に内定できるのは1社です。そのため、1回の面接が不合格だとしてもそこで立ち止まらないことが最も大切だと思います。
対策や練習を頑張って受けた企業で不合格になってしまうことは悲しく悔しいですが、「自分に合う企業はほかにある」という気持ちで切り替えることが大事です。落ち込んでいる暇があるなら次の面接で絶対に受かるためにどうしたら良いか、自分に何が足りていないのかをしっかり考えて、行動に移してみましょう。
面接に落ちた経験が糧になると信じよう
しかし私も、面接に落ちたとき「それまで頑張ってきた努力や時間が無駄だった」と思ってしまうことがありました。しかし、努力が報われるときは必ずくると思います。それは内定という結果かもしれないし、心から素敵だと思える企業との出会いかもしれません。
不合格になったときに気持ちを切り替えることはとても大変なことだとは思いますが、将来のために今できることを全力で頑張りましょう。
私も就活全体をとおして、何度も面接で落ちてきました。第一志望の会社も含まれていて、そのときはかなりのショックを受けました。
正直、その会社の面接の後には、これは絶対に受かっているという自信があるほどきちんと答えられた感触があったので、初めはなぜ落ちたのかが全くわかりませんでした。そこから、もう一度回答内容を見直したり、周りに相談したりしながらさらに面接対策を続けていきました。
そうしていくなかで、自分では気付かなかった改善すべき点がたくさん出てきて、面接を受ける度にグレードアップしていったように思います。やはり経験や数を積むのが大事だということです。
すべて受かるというのはなかなか難しいかもしれませんが、合格でも不合格でも必ず次の自分の糧になると思うので、ぜひ果敢に挑戦していってほしいです。落ちたとしても、それをバネに、またはそれをもとに、より良い面接がおこなえるようになりますよ。
落ちることを恐れず挑戦しよう
最後にアドバイスとしては、やはり数をこなした分だけ気付きや成長があるので、事前の練習などでその数をどんどん増やしていたほうが、後で後悔せず有利に進められると振り返って実感しました。頑張ってくださいね!
早期選考、本選考問わず、面接の結果で不合格が続くと気が滅入ってしまい、自分は価値がない人間なんだと落ち込んでしまうと思います。特に、学生時代に大きな失敗をすることなく、就活で初めて挫折する人はそう感じるでしょう。
さらに、ほかの就活生と自分自身を比較されて合否が判断されるため、精神的にきつい時期が続くと思います。しかし、最終的に入社する会社は1つです。自分だけが落ちているのではなく、それはほかの人も同じです。
面接に落ちたのは単なる「相性の問題」
また、あなたが不必要な人間だから落ちているのではなく、企業が求めるピースではなかったから落ちているだけです。企業は星の数ほどあるため、あなたが持っているピースにあった企業に必ず出会えます。今は面接に落ちて辛い時期だと思いますが、適度に休憩しながら就活を進めてみてくださいね。
面接で落ちたらまずは原因を見極めて効率的に対策を進めよう!
面接で落ちたら、就活に対してどうしても前向きになれないですよね。そんなときは、まずは自分の心を落ち着かせることを最優先にしてください。
元気が少しずつ出てきたら、面接で落ちた原因を突き止め、その原因に応じた対策に取り掛かると良いですよ。
ただ、自分の面接での失敗を振り返ることになるので、そのたびに落ち込んでしまうこともあるでしょう。そんなときは、一度休憩を取り、ゆっくり自分のペースで取り組んでくださいね。
大切なのは、内定を取ることではなく、あなたの夢や目標をかなえられる企業に入社することです。今回紹介した先輩の実体験やエールを読んで、焦らずゆっくり、面接合格に向けた対策を実施してみてください。
就活において何回くらい面接をして、そのうち不合格だったのは何回ですか?