新卒カードを使うと就活が有利に? 社会人が感じた新卒カードのメリットとは
「新卒カードを使わないともったいないみたいだよ」
「新卒でないと入りにくい企業があるらしいよ」
就活をしているなかで、新卒就活だけのメリットがあると聞いた人も多いのではないでしょうか。その噂が本当なのかどうか気になりますよね。この記事では、新卒カードが持つ特権と、新卒カードを活かして就活をする方法を解説していきます。現役就活生や社会人に新卒就活のメリットを感じた瞬間も聞いてみたので参考にしてみてくださいね。
すでに新卒カードを無駄にしてしまった……という既卒・第二新卒生の皆さんも安心してください。既卒・第二新卒就活のコツや挽回方法も解説します。
新卒カードの特権を理解したうえで、将来の自分が満足する就活になるよう対策をしていきましょう。
前提確認! そもそも「新卒カード」とは
まずは、「新卒カードという言葉の意味は何なのか」「どんな場面で効果を発揮するのか」「そもそも新卒カードの有効期限はいつまでか」を確認していきましょう。新卒カードの効果を最大限発揮するためにも、前提知識を押さえておくことは大切です。
「新卒カードってよく聞くけど、何なのかはわからない」という人も、自分が持っているカードの強さを確認しておきましょう。
知り合いの先輩から「転職を考えている」と相談されたときに聞いたことがあります。先輩からは、「新卒カードは大事にしなさい」と言われました。
私は、インターネットで新卒就活の情報を調べている際によく目にしました。「新卒就活では、やる気やポテンシャルで未経験の業界にも進めるため、無駄にしないようにしよう」という意味だったと思います。
就活エージェントの方と話していて、「新卒カードがあるのだから、まずはやりたいと思える仕事に就くことが大事だと思う」という話を聞きました。
意味:新卒就活の有利さを表す造語
新卒カードとは、新卒生が就活において有利である状況を指す造語です。実務経験が重視されないこと、新卒採用数の割合が高い企業が多い傾向にあること、研修制度が整っていることなどが、新卒就活のメリットと言えるでしょう。
就活生に聞いた! 新卒カードをどうやって活かそうと考えていた?
新卒カードを使ってどんな企業や業界に進みたいと考えていますか?
新卒カードを使って、IT業界に進みたいと思っていました。文系でも採用してくれる企業が多く、基礎も研修でしっかり叩き込んでくれるので、新卒カードでチャレンジしたいと考えたからです。
中途の採用人数が少なく、新卒が入りやすい業界に入りたいと考えています。新卒に大きな期待を抱いてくれている業界で仕事をしてみたいと思ったからです。
就活の造語として、「学歴フィルター」という言葉を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。学歴フィルターに関しても真偽が気になるものが多いですよね。以下の記事では、就活生の選考体験談をもとに、学歴フィルターの実態を明らかにしています。
学歴フィルターは本当にある? 就活生が語る絞り込みの実態とは
期間:大学を卒業するまで有効
新卒カードとは大学に在籍している期間のみ有効であり、卒業後は新卒生として就活をすることはできません。
大学を卒業してから就業経験がなく、あらためて就活をする場合は既卒生として就活をすることになります。その場合、新卒採用枠に応募ができないケースもあるため、新卒カードを使って就活をすることは難しくなる可能性があります。
新卒生としての優位性を駆使して就活を進められるのは、大学を卒業するまでと覚えておきましょう。新卒カードを捨ててほかのことをするべきかと悩んでいる人は、この記事で新卒カードの優位性と天秤にかけて、納得する選択をしてみてくださいね。
既卒就活は大変というイメージを持っている人も多いでしょう。既卒生として就活をする自信がないという人は下記の記事を読んで、既卒就活のコツを学びましょう。
既卒とは? 既卒就活の実態や進め方をリアルな体験記付きで解説
なぜ有利? 新卒カードの5つの特権
新卒カードの意味や有効期間がわかると、新卒生として就活ができる期間で最大限その効果を発揮させたいと思う人も多いでしょう。そこで、まずは新卒カードを使うことで得られる代表的なメリットを解説していきます。
新卒カードを使うメリットを感じられるのは、選考中だけではありません。実は、入社後においても、そのカードの効果が発揮されます。5つの特権を把握したうえで就活を進めましょう。
①実務経験が問われない
新卒採用はポテンシャル採用といわれています。ポテンシャルとは可能性という意味で、新卒採用では学生の過去の体験から企業での活躍可能性を見出し、採用につなげていくケースが多いです。実際の業務経験がなくても、希望の職種に就ける可能性があるということですね。
一方、中途採用ではこれまでの業務経験が選考ポイントに組み込まれています。なかには、未経験者が応募をできない求人などもあり、社会人としての基礎力や経験値の高さも選考基準の一つになるのが中途採用の特徴です。
だからこそ、実務経験がなくても幅広い求人に応募し面接の機会をもらえる新卒採用は、新卒生にとっても貴重なチャンスになるでしょう。
対策次第では、第二新卒・既卒生として未経験業界に転職できることもあります。下記の記事を通して、スキルがないと悩んだ20代の先輩たちの声から、転職成功の秘訣を学びましょう。
転職したいけどスキルがない……20代の体験談から学ぶ面接対策
②大手や人気企業へ入社できるチャンスがある
大手・人気企業に、実務経験なしで入社できるチャンスがあるというのも、新卒就活の大きなメリットです。知名度のある企業は転職市場でも人気があり、実務経験がないという理由で選考に落ちてしまったり、そもそも応募条件に満たずに諦めなければならない状況に陥ることもあるでしょう。
しかし、新卒生であれば、実務経験がなくても大手や人気企業に挑戦できるチャンスがあります。たとえ、実務経験がなくても、企業が学生の過去の経験からポテンシャルを見いだせれば、採用の可能性があるのです。実務経験が求められないという点で、中途採用者よりも大手・人気企業の選考に参加できるハードルが下がる傾向にあると覚えておきましょう。
③研修に時間をかけてもらえる
企業側は新卒研修に時間をかけることによって、学生を自社で活躍できる社会人に育て上げたいという考えがあります。まだどの企業にも染まっていない新卒生だからこそ、研修次第でその後理想のキャリアを築けるかが変わってくるからです。
そのため、新卒研修では電話応対などの基本的な業務から、営業トークなどの業務で使えるスキルまで幅広く手厚い研修を受けられる可能性が高いです。社会人としての未来が長い新卒生にとっては、手厚い研修が受けられることは大きなメリットになるでしょう。
④就活の情報が集めやすい
新卒就活では、大体のスケジュールが決まっています。そのため、企業側のインターンや本選考の開始時期にあわせてスケジュールを立てていくことができるでしょう。いつまでに何をすべきかがわかりやすいため、就活の進めやすさも新卒カードのメリットの一つだと言えますね。
さらに、周りの友人も同時期に就活をしているため、ちょっとした愚痴なども共有しやすいでしょう。一方中途採用の場合、転職活動の開始時期は人それぞれです。そのため、周りに相談しづらいだけでなく、募集状況を初めとした転職活動の情報収集に難しさを感じる人も多いでしょう。
大学ではキャリアセンターを使って就職指導を受けることができます。なかには、大学専用の応募ルートが存在しているケースもあるため、多くの場所から情報を集めらるように心掛けてみてくださいね。
転職には怖さが付き物です。同時期に転職をしている人がいないと、なおさら自分のやり方が合っているのか不安になってしまうでしょう。以下の記事では、転職が怖いという気持ちを解決した社会人の転職体験記を集めているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
「転職が怖い……」と悩んだ経験者だからわかる! 恐怖心の乗り越え方
⑤入社後も目をかけてもらいやすい
OJTとは
正式名称は、On the Job Training。職場の上司が新入社員に対しておこなう、研修制度のことを指す。研修内容は、電話応対やパソコン操作などの基礎スキルから、営業トークの伝授、現場動向などの実践的スキルまで多岐にわたる
メンター制度とは
先輩社員が後輩社員に対して個別指導をおこなうもの。指導内容は、仕事の不安や悩みの解消法やキャリアの築き方など、実務以外の内容も含まれる
新卒カードの効果が発揮されるのは、面接時だけではないと確認しましたね。企業によってはメンターといって、新卒生の業務やメンタル面の不調をサポートしてくれる先輩がつくケースもあります。新卒で入社した会社であれば、研修が終わったあともメンター制度やOJTの一環で先輩と話す機会が多いかもしれません。
当たり前ですが、新卒生は社会人としての経験がありません。社会人の先輩が過去の経験からアドバイスをくれるというのは大きな魅力の一つだと覚えておきましょう。
就活経験者に聞く! 新卒就活のメリットって何?
「新卒カード」が使える新卒就活で、中途採用などと比べて有利だと思うポイントはどこですか?
やる気や人柄を加味して、採用してくれるところだと思います。中途採用になると実力や実績が求められる気がするからです。
技術や経験がなくても挑戦ができ、その人の人となりをもとに入社の可否が判断されるのが有利だと思います。そのため、中途採用に比べて難易度も低いのではないかと考えています。
実績という客観的な情報がなくても、自分を魅力的に伝えることができれば採用の可能性があるということです。たとえ結果が伴わない内容であっても、伝え方の工夫などで採用をつかめるという点でチャンスは大きいと思います。
転職経験者に聞く! 「新卒カードって最強だ……」と思ったエピソード
新卒カードのメリットを感じられる瞬間は、予想以上に多くあることがわかりましたね。入社後にもメリットがあるというのが意外だったという人もいるのではないでしょうか。
そこで転職を経験した社会人にも、転職時と比べた新卒カードの良さを聞いてみました。新卒採用と中途採用を比較しながら読み進めてみましょう。
就職活動中のエピソード
まずは、就職活動時に感じた、新卒カードのメリットを確認してみましょう。転職活動では、情報量が少ない傾向にあり、就活特有の不安や孤独を感じることも少なくありません。
新卒就活と転職のどちらも経験したことがある先輩が、新卒就活のやりやすさを語ってくれました。
新卒就活は自分の興味のあるところなど、キャリアプラン以上に好奇心先行で仕事を探すことができる期間だと思います。一方で転職は、給料を上げる転職にしたいのか、未経験職種に挑戦する転職にしたいのかなど、キャリアや生活を中心に転職の方向性を練る必要があると感じました。転職活動では、企業側も能力を求めるので、役職や経験値別の採用が多くなる傾向にあると思います。
やはり、経験年数の有無などが企業側から求められることも多いので、条件が絞られた中でマッチする企業を探す必要もあります。今振り返ると、純粋に「この企業に入りたい」という気持ちで、経験に縛られずトライできるチャンスが多いという点で、新卒は有利なんだなと感じました。
入社後のエピソード
次に、新卒カードを使って入社した企業での、入社後のメリットを確認していきましょう。入社後のメリットは研修制度の豊富さや、日常の業務やキャリア形成におけるサポートが手厚いことだと解説してきました。
新卒就活を経験した社会人も、新卒で入社をしたからこそ目をかけてもらい、早くから大きな仕事を経験することができたようです。
「新卒カード」という言葉自体はあまり好ましいものではないとは思うものの、新卒だからこそ受けた恩恵は大きかったなと思います。私が新卒で入った会社は、基本的には中途採用が多く、新卒採用の事例が少ない会社でした。その分社会人経験のある人たちのなかで揉まれるので、ほかの同年代よりも早くに責任のある仕事を任されたり、いろんな業種の話を聞いて自分の肥やしにすることができました。新卒期間は特に人から学んで自分の知識にすることに注力ができるので、厳しい環境に身を置けたことは良かったなと思います。
また、新卒だからこそ大手企業に入れる確率も高まるのではないかと思います。転職は実力がともなっていないと厳しく、即戦力を求めるための採用なので、大手に入れる人はそれだけの能力値が必要になると思います。しかし、新卒には中途ほどスキルを問われることはないので、憧れの業界にトライしやすいんじゃないかなと思います。
新卒カードを無駄にした先輩もいる……新卒入社した会社で後悔をした社会人たち
ここからは、新卒入社をした会社で後悔をした先輩たちの声を確認していきましょう。就活時はその結果に満足していても、入社後にミスマッチを感じるケースも少なくありません。
また、そもそも新卒カードを使わず、既卒生として就活をした先輩もいます。そういった先輩たちも、新卒生との違いに苦労した点もあるようです。「こんなことがあるなんて知らなかった」と後悔をしないように、あらかじめ実態を確認しておきましょう。
入社を後悔したものの続けた人
まずは、新卒カードの使い方を後悔したものの、何とか頑張って仕事を続けた人の話を聞いてみましょう。入社してからも、すべてがうまくいくとは限りません。一度後悔してから、どのようにして気持ちを切り替えたのか、仕事を続けるうえでのコツを確認してみてくださいね。
自分は4年制大学を卒業して、自動車ディーラーに営業職として入社しました。入社してすぐに「この企業で大丈夫か?」と思いました。なぜなら、企業説明会や、内定者研修のときに採用担当者が言っていた休日出勤の頻度や残業時間やノルマの量と、実際に現場へ出てからの内容とではまったく違っていたからです。
高給与だったからこそ3年はやり切ろうと思えた
しかし、すぐに退職しなかったのには2つの理由があります。1つ目は自分自身で「どれだけ嫌なことがあっても3年間は働き続けよう」と心に決めていたからです。ことわざにもあるように、3年間はやってみないとその企業のことをしっかりとわからないのではないかと思っていました。
2つ目は、周りの同年代と比べて約2倍ほどのお給料があったからです。自分は幼少期から貧しい家庭で育っており、将来はある程度のお金持ちになりたいと思っていたので、給料をモチベーションに頑張れていたのだと思います。
新卒で入った会社は、入社後の段階で「入らなければ良かったかも」と思うことが多かったです。入社前に聞いていた業務内容に携わることは絶対にできないと判明したり、新入社員を邪険にする雰囲気があったり、悪口がそこかしこで囁かれていたりと、入ってすぐに後悔するような環境でした。
入社後すぐに退職するのが大きなハンデになることは理解していたので、「なんとか頑張って乗り越えることで、状況が良くなるかもしれない」と踏ん張ることに決めました。その後しばらくして後輩もでき、後輩の研修が終わるまでは責任を持って教育担当を全うしようと、さらに勤務を続ける選択をしました。その間も、自分が頑張ること・周囲に働きかけることで、何か状況を良くすることができるのではないかと思い勤務を続けました。
努力したいと思える場所で働きたいと思った
しかし、一緒に働く先輩たちの姿が私の理想とは違っていて、ここで頑張るよりも違う環境で努力をした方が身になるのではないかと考えることが増えるようになったのです。最終的には、指導していた後輩が私の手を離れるタイミングで、転職に向けて退職をすることを決断しました。
仕事を辞めたいと考えたとき、本当に辞めた方が良いのか、頑張って続けるべきなのか判断に迷うという人も多いでしょう。これから社会人になる皆さんが辞めたいと思ったときにどうすべきなのか、下記の記事から乗り越え方と転職の方法を学んでみてくださいね。
仕事辞めたい・疲れた20代へ|乗り越えた体験談と転職の進め方
入社を後悔して退職した人
次に、新卒で入社した会社を退職した人の体験談を確認していきます。
辞めるという決断に至るまでに何があったのか、何が退職の決め手となったのか。まさに今、新卒で入社した会社の退職を迷っている人も、ぜひ参考にしてみてくださいね。
私は、新卒で自動車ディーラーとして働き始めました。正直、入社してから何度もこの企業に入社したのは間違いだったかもしれないと思うことがありました。BtoCのサービスは自分が思っていた以上に大変で、お客様対応でメンタル面がやられることも多々ありました。
入社して5年くらい経った頃、職級も上がり、それなりに成績も良かったこともあってお客様の数と責任がどんどん増えていく日々……。気難しいお客様を任されることが増え、休みの日も電話対応や出勤が強いられることも少なくありませんでした。プライベートの時間がどんどんと削られていくなかで、「このまま人生という時間の大半を仕事に費やしてしまって良いのか」と考えるようになったのです。そこで、ディーラーを7年勤めた30歳になるタイミングで転職を決めました。
退職を決意しても、上司から強く引き止められ、なかなか辞められない……といった状況の人もいるでしょう。以下の記事では、退職を経験した先輩の体験談とともに、辞めさせてくれない会社への対応方法について解説しているので、気になる人はチェックしてみましょう。
会社が辞めさせてくれない……経験者が「退職したい」を貫いた方法
そもそも新卒カードを使わなかった人
最後にそもそも新卒カードを使わずに、既卒生として就活をした人の体験談を確認してみましょう。
既卒生として就活をした人たちは、新卒生との違いを感じたのでしょうか。以下の体験談は一例ではありますが、ぜひ先輩の声を参考にしてみてくださいね。
とある企業の最終面接で、既卒であることを理由にその場でお断りを受けました。既卒者を新卒枠として採用しないという暗黙のルールがあることが多いと感じる場面もあったため、このような結果になったのかもしれません。
また、既卒で就職活動をしている理由を尋ねられた際、私の説明に対して「私の娘があなたと同じ道を歩んだら困るな」といった個人的な感想を述べる面接官もおり、大学卒業後にストレートで新卒として就職しない人生に対して、否定的な見方を持つ面接官が少なくないことを実感しました。
このため、「新卒カードを使わない」ことが苦労の原因ではなく、一般的なキャリアパスから外れている経歴に対してネガティブな印象を持たれてしまうことが就職の障害になったと言えると思います。しかし、必ずしもすべての企業がそのような考え方を持っているわけではないため、諦めずに多くの会社を訪れ、自分の価値観とマッチする会社を探すことの重要性を学びました。
既卒就活のコツは、既卒生として就活をすることを選んだ理由を明確にすることです。既卒就活の実態をより詳しく知りたいという人は下記の記事も参考にしてみてくださいね。
既卒就活は新卒より不利? 経験者が語る選考の実態と必勝法
新卒カードを手放したらどうする? 既卒・第二新卒就活で必要な5つのこと
既卒・第二新卒生のなかで、新卒生との違いに悩んだ人もいたようですね。この記事を読んでいる人のなかには、まさに「すでに新卒カードを手放してしまった」という人もいるのではないでしょうか。新卒生ではないからといって、これからのキャリアを諦めてしまうのはもったいないです。
ここからは、新卒就活への後悔や未練がある既卒・第二新卒生向けに、既卒・第二新卒就活で必要な5つのことを解説していきます。既卒・第二新卒就活でもっとも避けたいことは、視野を狭めてしまうことです。悲観的にならず、自分の可能性を広げていきましょう。
①何をしたいのかを明確にする
既卒・第二新卒生として就活をするうえで多いのが、消去法で自分のキャリアを考えてしまうことです。「前職では〇〇ができなかったから」「新卒じゃないから〇〇は無理」などと、やりたくないことやできないことに目がいってしまう人も多いでしょう。
しかし、消去法で自分のキャリアを考えてしまうと、キャリアの選択肢が狭まってしまうことはもちろん、選考の場面でも「将来性や活躍イメージがわかない」と採用担当に思われてしまうリスクもあります。
そのため、自分が何をしたいと思うかをまずは明確にしてみてください。やりたいことを明確にするには、やりたくないことの裏返しをしてみることがおすすめです。たとえば「自分からガツガツ行動したくない」を裏返すと、「周りの様子にあわせてサポートがしたい」に近い答えがでるでしょう。やりたいことが思いつかないという人は試してみてくださいね。
そもそも自分に向いてる仕事って何だろうと迷うことはありませんか。仕事に対してマイナスな気持ちが芽生えてしまうと、自分の可能性まで否定してしまうことも少なくありません。そんなときは、下記の記事から自分に向いている仕事の探し方を参考にしてみましょう。
自分に向いてる仕事の探し方12選|体験談で学ぶ自己理解のプロセス
②やりたいことをするには何が必要なのか考える
やりたくないことの裏返しをするなどして、やりたいことが見えてきたら、実現までに必要な要素を明確にしましょう。既卒生として就活をする場合、卒業後の期間にしていたことと、これからのキャリアの関連性を結びつける必要があります。卒業後に何もしていなかったという印象を持たれないようにしましょう。
一方、第二新卒就活の場合は、前職の退職理由と転職先での業務や労働環境を結び付けていく必要があります。企業側からすると、「また辞めてしまうかもしれない」という不安があるため、転職先ではどんなモチベーションで長期的に就業したいかを伝えてみてくださいね。
やりたいことを実現するために必要なことを考えるには、将来的に求められるものと、今できることを考えることがおすすめです。上で示した画像のように、将来の目標をかなえるために、人柄、スキル、実績などカテゴリーにわけて求められるものを考えてみてください。それをするためにはどんな心掛けが必要なのか、どんな環境が必要なのか見えてくるはずです。
③業界を絞りすぎない
目標達成までの過程が明らかになったら、さっそくエントリーする業界や企業を考えていきましょう。その際、エントリーする業界を絞りすぎないようにしてみてください。
エントリーする業界を絞りすぎてしまうと、自分の可能性も狭めてしまいます。志望業界を絞りすぎないためには、興味のある業界に少しでも触れてみるということが大切です。「経験がないから」などという理由で諦める必要はありません。既卒・第二新卒生においても、皆さんのポテンシャルを判断して未経験業界で採用されることもあるからです。
一方で、そもそも興味のある業界が少ないという人は、今目星をつけている職種を「動詞」で考えてみてください。たとえば、下記の表のなかで「知ってもらう」と「選んでもらう」は近い位置にあります。知ることが選択につながると考えられるからです。このようにして、動詞同士の関係性を考えると、興味のある職種の選択肢が広がってきますよ。
興味のある職種 | 動詞 |
---|---|
広報 | 広める・知ってもらう |
営業 | 売る・選んでもらう・解決する |
人事 | 改善する・採る・呼び込む |
④周囲の人の力を借りて就活をする
エントリーする業界の目星がついたら、周りの人の意見を取り入れながら就活を進めていきましょう。既卒・第二新卒就活の場合、新卒就活に比べて、自分から積極的に動かなければ情報を手に入れるのが難しい傾向にあります。そのため、第三者の意見を積極的に取り入れることをおすすめします。
また、新卒就活と比べて、企業の採用人数が少ない傾向にあることから就活が難航することも少なくありません。そんなときに、一人で抱え込んでしまうと選考に悪い影響が及ぶこともあるでしょう。自分のメンタルを安定させるためにも、気軽に話せる知人・友人・家族などの力を借りてみてくださいね。
既卒・第二新卒就活を支援してくれる機関の例
OB・OG
ハローワーク
キャリアアドバイザー
┗リクナビNEXT
┗マイナビ転職
┗Re就活
┗アゲルキャリア
⑤応募企業での将来を想像してみる
既卒・第二新卒就活では、志望する企業でのキャリアプランを立てたうえで選考に望むようにしましょう。既卒生の場合は仕事をしていない期間があり、第二新卒生の場合は前の企業で勤めた経歴がありますね。そのため、企業側からすると、「急に仕事を辞めてしまわないか」「前職とのギャップに耐えられるか」と少なからずマイナスに捉えられる可能性もあります。
そのため、長期的な就業を前提として選考に臨んでいるという姿勢を見せることが大切です。それをアピールするのが、キャリアプランなのです。仕事における目標を立て、そこに志望企業でのキャリアステップを当てはめていくと良いでしょう。
採用サイトの社員インタビューなどを見ながら、キャリアプランを考えてみてくださいね。
ファーストキャリアを無駄にしない! 新卒カードの上手な使い方3選
新卒カードをうまく使いこなせなかった人向けに就活のコツを紹介してきました。新卒カードの使い方を誤ると、就活を再始動しなくてはならないというのが現実です。だからこそ、新卒就活で希望の企業に入社して、長く働いていきたいという人もいるのではないでしょうか。
ここからは、新卒カードを上手に使う方法を解説していきます。新卒カードの使い方はさまざまではあるものの、「この企業に新卒で入社して良かった」と思えれば就活は成功だったといえるでしょう。どういった企業で働いていきたいか、想像しながら読んでみてくださいね。
①将来性のある業界に入社する
これから伸びていく業界や企業に入ると変化や成長を感じられ、いきいきと働くことができるでしょう。これから数十年にわたって社会人生活を送っていく可能性のある新卒生にとって、業界や企業の動向が明るいという点は非常に重要な点です。
特に、変化を楽しめる人や、成長するための努力を厭わない人にとっては、将来性のある業界で働くことをおすすめします。社会からの期待に応えるために、新たなプロジェクトに挑戦して業績を伸ばしたり、これまでのやり方を一変させたりと、刺激的な日々を送れるはずです。
将来性のある業界かどうかを見抜くには、会社四季報を見てみることをおすすめします。また、会社四季報オンラインの業界天気予報欄では、曇りマーク・晴れマークの記載があり、そこから業界や企業の動向を確認することができます。晴れマークがついていれば、成長性が高いと予想することができるでしょう。
これから伸びていくであろう、将来性のある業界で就業したいと考えている人は下記の記事を確認しましょう。常に成長や変化と接している業界で働くリアルが見えてきますよ。
2024年版|これから伸びる業界11選と現役社員のリアルな声
②キャリアプランが豊富な企業に入社する
せっかく新卒カードを使うのであれば、自分に合った企業に入社し、長く勤めたいと思うもの。新卒入社した企業で長く働くためには、昇進などの縦のキャリアと、複数の部署を経験する横のキャリアのように、選択できるキャリアが豊富であることも大切になります。
キャリアプランが豊富な企業かを判断するには、「部署数が多いか」「取り扱っているサービスや商材が多いか」「キャリアパス制度が豊富か」「社内公募制度があるか」などを採用サイトから確認してみてくださいね。入社後の選択肢が多い企業に入ると、あなたの可能性も広がっていくでしょう。
③生活面での安定性がある企業に入社する
日本においては、年功序列の考え方が存在している企業もあります。その場合、入社してから一定の業務をこなしていれば、勤続年数に応じて自然と昇給がされていく可能性が高いです。
新卒のうちから安定性のある企業に入れば、将来的にも安定した収入・生活が手に入るというメリットがあります。将来の安定性のために新卒カードを使いたいという人は、福利厚生が充実している、一定額の賞与がある、働きやすさが評価されているといった企業を探してみてください。
厚生労働省が働きやすい企業をまとめた「職場のあんぜんサイト」では、従業員の健康と安全が守られていると認定を受けた企業が掲載されています。安定性のある企業の探し方がわからないという人は、あわせてチェックしてみてくださいね。
社会人の先輩たちにも聞いてみた! 新卒カードを活かすとは?
「一度きりの新卒としての就活の機会を大切にするべきだ」という意味があると思います。新卒は、実務経験やスキルがなくても、ハンデにならず、多くの企業で選考をしてもらうことができます。
転職になると、やはり経験やスキル重視での選考になりますし、大手の企業を目指すのであれば求められるものもさらに高くなります。その点、新卒のときであれば、ある程度の学歴フィルターはある可能性はあっても、フラットな状態で選考をしていただけるため、一定のメリットがあると思います。気になる企業があれば、積極的に応募し、自分の可能性を広げるような就職活動にしていってほしいです。
新卒であることの強みは、多くの職種に未経験でも挑戦できる点にあると思います。企業も、新卒枠では中途ほど経験のある人材を求めていない傾向にあると思うので、職種への理解と強い興味がある旨を自身のエピソードと合わせて上手く伝えることが重要です。
その結果、「ポテンシャル採用」をしてもらえることが新卒カードを最大に有効する方法だと思います。なので、新卒時は、自分が憧れる夢のある職種などに高望みして挑戦することをおすすめします。
新卒カードを活かす就活にする! すぐにやるべきつの3つの対策
新卒カードを使ってどんな企業に入社したいか、自分なりの考えを持つことはできましたか。新卒カードを活かすには、しっかりとした対策が必要ですよ。
ここからは対策を進めるうえでのポイントとあわせて、3つの対策を解説していきます。現役就活生が新卒カードを最大限有効活用するためにやっていたこともあわせて紹介していくので、就活のコツを確認していきましょう。
新卒就活では、「将来どのようなことがしたいのか」が見られていると思います。その企業で何ができるのか・何をしてきたのかをしっかりと伝え、その企業で活躍するイメージを持ってもらえるように意識していました。
特に、ガクチカや自己PR、志望動機などを考えるときは、将来のビジョンに対しての根拠となるように作っていて、深掘りをされても一貫した回答をできるようにしていました。
総合職は新卒のみという企業も多かったため、新卒として就活できる機会を無駄にしないように、応募要項をよく見ていました。
また、中途社員と新卒社員の割合や、中途社員と新卒社員のポジションの違いなども確認していました。年功序列が強く残る企業の場合、若手社員の異動や昇格がしづらいケースもあると考えていたため、若手社員の働きやすさがあるかどうかも確認すると良いと思います。
①業界研究の実施:将来性を探ろう
新卒カードを有効活用する手段の一つとして、「将来性のある業界に入社すること」を挙げましたね。
業界としての将来性を探るには、企業の決算報告書を確認することがおすすめです。決算報告書では、企業の1年間の財務状況が確認できます。どんな事業に成長性があるかどうかも、その数値から読み取ることができるでしょう。
たとえば、企業としての支払い能力を表す当座資金というものがあります。この当座資金が流動負債(その企業が1年以内に払わなければならない負債のこと)に対して締める割合を当座比率と呼びますが、この当座比率が高ければ、企業としての事業が継続可能であると言えます。反対に、当座比率が低ければ事業の存続が危ぶまれる可能性もあり、将来性に欠ける恐れがあるでしょう。
②就活軸の設定:数年後に何を成し遂げたいか考えよう
新卒カードを活用して、長く働ける企業に入りたいという人は、数年後どんな社会人になっていたいかを考えておくようにしましょう。将来の目標がないまま働き始めると、働くなかで「仕事をする意味」を見失ってしまうこともあります。
そのため、就活軸を作るときには「実務面での軸」「人物面での軸」「生活面での軸」を立てておくことがおすすめです。3年以内に昇格する、後輩から尊敬される社会人になる、貯金額を800万に保つなどが、それぞれの軸の例です。数年後の目標をいくつか掲げておくと、目標がなくなってしまうという事態が避けられます。
なかには、正直働きたくない……という就活生もいるのではないでしょうか。そうなると、理想の社会人像もみつけにくいですよね。そんなときは、下記の記事から社会人の先輩たちの仕事のやりがいを確認してみましょう。働くということは、案外楽しいことかもしれませんよ。
やりがいとは|みんなの体験談をヒントに導く「やりがいの見つけ方」
③OB・OG訪問の実施:入社後のキャリアプランを知ろう
OB・OG訪問を実施すると、実際に社内で働く人の様子・具体的な業務の様子・キャリアプランの実態など、多くのことを知ることができます。せっかく調べた情報が実際は違ったということは避けたいですよね。新卒カードを無駄にしないためにも、OB・OG訪問はおすすめです。
特に、OB・OG訪問ではキャリアプランの実態を聞くようにしましょう。採用サイトや求人サイトから確認できる情報もあるものの、そのキャリアを手に入れるまでの過程はより複雑で困難だったかもしれません。理想のキャリアを歩むにはどんな手順が必要で、そのために入社後何をする必要があるのか、何が大変だったかなどざっくばらんに聞いてみてくださいね。
OB・OG訪問について詳しく知りたいという人は、下記の記事から流れや事前に準備しておくものなどを確認してみましょう。
OB・OG訪問とは|就活経験者が教えるおすすめ質問一覧付き
ファーストキャリアを正解にする! 新卒カードを活かすための心掛け
新卒カードを活かして就活をするためには、入念な下調べをしたうえで、社会人の意見を取り入れる必要があるとわかりましたね。合否がつきまとう就活において、早く終わらせたいと思う人もいるでしょう。しかし、就活のゴールは内定ではありません。入社してから後悔しないためにも、今しっかり対策をしておきましょう。
最後に、満足のいく就活にするために必要な3つの心掛けを解説していきます。就活は内定を取れば終わりではなく、むしろそこからがスタートです。長期的な目線をもって、就活を進められるようにしてみてくださいね。
①瞬間的な甘い言葉に惑わされない
就活では、辛いと感じることが多いかもしれません。不採用で自分を否定されたと感じたり、人気企業から内定をもらった友人を見て自分はダメだと感じたりすることもあるでしょう。比較や評価をされることから抜け出したいと、早く就活を終わらせようと考える人もいます。
たとえば、「面接一回で内定」「入社一年目で月給30万」など一見良さそうな求人を見ることもあるでしょう。面接回数が少なく、給料が高ければ就活の辛さは軽減されるかもしれません。ただしよく考えてから入社を決めないと、入社後にミスマッチが起こることもあります。
就活をする期間よりも、これからの社会人生活の期間の方が長いという人が大半なはず。だからこそ、きちんと企業の内情や将来性を検討したうえで就活を進めるようにしてくださいね。
②興味のある分野を絞り込みすぎない
自己分析などをしていると、「これをしたい」「あれはやりたくない」などと願望だけが強くなっていくこともあるでしょう。その願望に従いすぎるとエントリーする業界や企業の数がどんどんと少なくなってしまうことも。
まだ社会人経験のない就活生の皆さんには、多くの可能性があります。だからこそ興味のある業界の説明会やインターンに参加するなどして、選択肢を広げてみましょう。自分の想像していた様子と、良い意味で異なることもあるかもしれません。就活は新卒カードを使って、自分の可能性を広げる機会だと考えてみることがおすすめです。
③可能性があれば挑戦してみる
新卒就活では、さまざまな企業や業界に進むチャンスが溢れています。未経験業界に挑戦できることや、採用の母数が多いことがその例です。だからこそ、少しでも興味があるのであれば、挑戦してみることがおすすめです。
自分にはできないと思っている仕事も、業務の内容を紐解いてみると案外できることがあるかもしれません。就活は自分のポテンシャルを開花させる場所でもあるため、選考に挑みながら親和性を確認してみてくださいね。
内定社直伝! 新卒就活を成功させるためのアドバイス
個人的に、「新卒カードは、最初で最後の切り札」だと考えていました。この切り札は二度と使えないからこそ、それに応じた特権があると考えていました。そのため、新卒の特権である「学ぶことができる環境」や「挑戦できる環境」が整えられているかという点に注意し、就活に励みました。
意欲的に働くには福利厚生の充実が必要だという気付き
業界、福利厚生、人間関係、社風など、さまざまな希望条件があるなかで、最も重要視したのは「福利厚生の充実」でした。どんなに自分が望んだ企業で人間関係が良くても、福利厚生に不満があればモチベーションが下がる可能性があると思っていたからです。そこを重点的に志望先を探すと、大手企業が選択肢として挙がってくるケースが多かったです。
新卒就活での結果は、履歴書にも一生残り、どこに就職するかで今後の人生が大きく変わることすらあると思います。あとから後悔しないように、自分のなかで譲れないものを絞ることが大切ですよ。
新卒カードを意識するのであれば、志望企業の中途採用者数なども企業選びのポイントとしてみる必要があります。新卒ではほとんどの人が応募できる企業でも、中途採用では特定の経験や資格がなければ応募すらできない企業もあるからです。そういった企業は新卒カードを意識した就活では、応募の優先度が高い企業になります。
複数の企業から内定をもらい、承諾するかどうかなどを悩む際にも、今だから入社できる企業なのかどうかを確認することが重要だと思います。その企業に中途で入るとしたら、どのような障壁があるのか、どのような人と競う必要があるのかなどを考えると、入社すべき企業も決まってくると思います。一方、企業の規模や知名度などから選ぶと後悔する可能性もあります。大企業などは中途採用の門戸が広い場合もあるからです。
新卒就活での選考履歴を転職時に活かせる企業もあった
私の実体験として、大手企業の内定承諾をせずに入社を断ったとき、転職の際に最終面接までスキップできる資格を付与してくれた企業もありました。そういった点も情報を集められれば、後悔しない選択ができると思います。
新卒は「やりたい」「入りたい」という好奇心で仕事を選ぶことのできる唯一の期間ではあるものの、自分のライフプランも意識することが必要なのかなと思います。
たとえば、将来結婚願望がある、マイホームがほしい、子供がほしいなど自分の人生で起こりうる出来事を考えたときに、ライフステージの変化が仕事に大きな影響を与えかねないです。なので、そういったライフステージの変化が起きたときにも対応できる仕事か、あるいはさまざまな会社で活かせるスキルが得られる仕事なのかも判断材料になると思います。
新卒入社した会社でどれほどのスキルが積めるかがカギ
私は、新卒で入社した会社の社員数が少なかったため、製作もマーケティングも営業も社内広報も一通り経験しました。触れてきた仕事が多いことは転職時に希望できるポジションが増えることにもつながるので、厳しい会社でしたがファーストキャリアとして適切だったなと思います。
「なんとなく」と「焦り」で1社目を決めないこと、自分のライフプランを決めておくことがポイントかと思います。周りが就活をしているから、周りが内定を決めたから……という理由で1社目を決めてしまうと、入社後に働く目的を失ってしんどくなってしまうのではないかなと思います。
個人的には、①なぜ自分がその企業に行きたいのか、②その企業で何をしたいのか・何を得たいのか、③将来のキャリアプランから逆算した時にその会社に入ってなんのメリットがあるのかまで考えられるとベストかなと思います。
言い方は良くないかもしれないですが、会社は社員のことを「会社の歯車」と捉えていることが多く、社員も会社のことをキャリアステップのための「踏み台」だと思っていると聞くこともあります。極端な話ですが、このご時世いつ企業が倒産するかわからないという危機感を持って、自分の軸でキャリアを切り開いていける人になるとこの先安心かなと思います。
入社してからやりたいことが変わっても良い
とはいえ、働くなかで新たに出会う人によって自分の興味関心が変わることは当たり前なので、「新卒カード」にこだわりすぎず、いつでも自分のやりたいことに貪欲に、自分にフィットする企業へ入社数年で転職することも悪いことではないと思います!
新卒カードのメリットは選択肢の多さ! 可能性を開花させる就活にしよう
ここまで、新卒就活の実態と新卒カードを活かす就活のコツを解説してきました。新卒カードの最大のメリットは、入社できる企業や挑戦できる業界の多さです。企業研究や自己分析を通して、エントリーする業界の幅を広げていくことが大切だと覚えておきましょう。
そうすることで、自然と皆さんが持つ選択肢が広がっていきます。可能性を最大限開花させて、納得する就活にしてみてくださいね。皆さんの才能が発揮できる企業で、活き活きと働きましょう。
就活をしていて「新卒カード」という言葉を聞いたことはありますか?