コミュニケーション能力の上手な言い換えで強みを最大限アピールしよう
「面接でコミュニケーション能力について話したいけど、ほかの学生と被りそう……」
「どうすればコミュニケーション能力を上手に言い換えられるだろうか」
就活の場面で、コミュニケーション能力をアピールしたいという就活生は多くいます。そのため、魅力的なアピールや言い換えができないと、埋もれてしまうことがあるのです。
この記事では、コミュニケーション能力の言い換え20選、独自性のある言い換え表現を見つける方法、就活生が実際に話した表現まで一挙解説していきます。自分だけのコミュニケーション能力を、自信をもってアピールしてくださいね。
人と違う内容にしたい……就活生は 「コミュニケーション能力」をどう言い換えた?
面接の中でコミュニケーション能力をアピールする場面として多いのが、志望動機と自己PRを伝えるときです。2つの質問を聞く意図はそれぞれ異なるため、各質問にあわせた言い換え表現が必要になります。
そこで就活生たちに、「コミュニケーション能力をどう言い換えたか」を聞いてみました。就活生の答えに言い換えのヒントが隠れているかもしれません。自分ならどう言い換えるか考えながら見てみてくださいね。
志望動機でコミュニケーション能力について話したとき
まずは、企業への熱意を示す志望動機の質問で、就活生がどのように言い換えたのか確認してみましょう。志望動機でコミュニケーション能力をアピールするときは、企業の求める人物像にあわせて言い換える必要があります。就活生の体験談から言い換えのコツをつかんでみてくださいね。
志望動機の構成についても知っておきたいという人は、下記の記事も確認してみてくださいね。より魅力的な志望動機が書けるようになります。
エントリーシートの志望動機どう書く? 実際に通過した回答を大公開
就活生の実回答を紹介! 志望動機の場面でコミュニケーション能力を言い換えるには?
IT業界のエンジニア志望の際に、傾聴力があるといった点でアピールしていました。チームで開発をする場面が多いので話し合いの場で活きることや、お客様とのヒアリングの際にも、上手く言葉を引き出せるということをアピールしました。
商社の面接の際に、相手との仲介をしながら事を進める能力というように具体化させて、コミュニケーション能力をアピールしていました。
商社の営業職の面接の際に、傾聴力をアピールしました。商材を売る際は、相手の意見に耳を傾ける力が求められると聞いていたからです。
自己PRでコミュニケーション能力について話したとき
次に、就活生がやった、自己PRでの言い換え表現を確認していきましょう。どんなコミュニケーション能力が自分の強みかがわかっていないと、刺さる自己PRにはなりません。就活生たちの言い換え表現からどんな強みを想像できるか、確認してみてくださいね。
就活生に聞いた! 自己PRの場面でコミュニケーション能力をどう具体化した?
コミュニケーション能力を、自分なりの言葉で言い換えたことはありますか?
あります。IT業界を受けた際に文言を変えて、協調性という風にアピールしました。理由は、IT業界ではチームワークが最も重要視されると考えていたからです。
コミュニケーション能力を共感性や協調性と表現したことがあります。IT、金融、サービス業界で言葉を変えて伝えていました。
自己PRをどう組み立てたら良いかわからないという人は、下記の記事で構成の作り方をマスターしましょう。面接官に刺さる自己PRの基礎は、わかりやすい構成です。
自己PRの構成はこれで完璧! 内定者の自己PR構成も大公開
採用担当者に聞いた! 「コミュニケーション能力」を言い換えないとどう感じる?
就活生たちの言い換え表現からは、どんなコミュニケーション能力が強みなのかがわかりやすかったですね。コミュニケーション能力を言い換えることで、採用担当側も学生の特性をつかみやすいでしょう。
反対に、コミュニケーション能力を言い換えないことで、採用担当側がどう感じるのかも聞いてみました。気付かないうちにアピールの機会を逃してしまわないように、コミュニケーション能力を言い換えることでどんなメリットがあるのか確認してみてくださいね。
採用経験があるS・Kさんに質問です! コミュニケーション能力って言い換えた方が良いと思いますか?
コミュニケーション能力はもちろん魅力的なスキルではあるのですが、その言葉だけでは曖昧な印象が拭えませんし、面接でよく使われる単語でもあるので、もう少し自分なりのコミュニケーション能力について紐解いてお話ししてほしいなという印象です。
「コミュニケーション能力」は掴みづらい……言い換えた方が良い3つの理由
採用担当者の意見からも、コミュニケーション能力を言い換えなければ、面接官へのアピールが弱くなってしまうとわかります。面接準備をしたにもかかわらず、その成果を発揮できないのは勿体ないでしょう。
ここからは、コミュニケーション能力を言い換えた方が良い3つの理由を紹介していきます。言い換えのひと手間を加えることで、面接突破に近づく可能性が高くなりますよ。
コミュニケーション能力のアピールが伝わりづらいと、面接の手応えを感じられないこともあるでしょう。この反応は落ちたかも……と不安になったときは、下記の記事を参考にしてみてくださいね。
面接で実際に出された「落ちたサイン」と結果を大公開|挽回策も解説
①言葉の抽象度が高いから
「コミュニケーション能力」という言葉は具体性に欠ける表現で、何が強みなのかがわかりづらいです。コミュニケーションは「伝えること・聞くこと・反応すること」の3つで成立しているため、どの要素に焦点を当てるかが明確でないと強みを把握しづらくなってしまいます。
コミュニケーション能力のなかで何が強みといえるのか、それに応じた言い換え表現をどう作るのかは、この記事の後半で解説していきます。言い換え表現で、あなたの強みをアピールすることが必要です。
みんなはどう? コミュニケーション能力の言い換えに迷った経験はある?
コミュニケーション能力を言い換える際、どのように言い換えるべきか悩んだことはありますか?
言い換えの表現を迷ったことがあります。コミュニケーション能力をアピールする人は多くいると思ったため、より差別化させるためにどうしようかと考えました。
どのように具体化をしようか悩みました。複数の人の間に入って、良い関係を築くことが得意だったのですが、それを言葉にすることが難しかったです。
②採用担当が評価をしづらいから
抽象性が高い「コミュニケーション能力」という言葉では、就活生の強みを正確に評価することができません。たとえば、面接で伝える力をアピールしたいと思っていても、正確に言い換えられないことで、一貫性がないと判断される可能性もあります。
そのため、採用担当に強みを正確に判断してもらうためにも、言い換えをしましょう。どんな姿を見せたいかを具体化して、それに合う言い換えをすることが必要ですよ。
③強みと言及する就活生が多いから
就活生の体験談でも、自己PRや志望動機でコミュニケーション能力の高さをアピールする人が多いとわかりましたね。そのため、ほかの学生と差が付く表現をしないと、採用担当の印象に残らない可能性があるでしょう。
コミュニケーション能力を言い換えるときは、自分の強みがわかる言い換え表現をするのが良いです。同じコミュニケーション能力を取っても、強みとする部分、その強みを形成した原体験は学生ごとに異なります。あなたらしい言い換えをしましょう。
就活で差別化を図るには、徹底的な自己分析をすることが必要です。どんな自己分析をしようかと迷ったときは、下記の記事を参考にしてみてくださいね。
王道の自己分析法と就活に活かすコツ|「やってよかった」体験談付き
実際のところは……コミュニケーション能力をアピールする人はどれくらいいる?
面接を経験するなかで、コミュニケーション能力をアピールする人はどれくらいいましたか?
強みや自己PRとして伝えている学生が多かったように感じます。コミュニケーション能力はどのような業界・職種でも活かせるのでアピールする人が多かったです。
集団面接した際には、かなりの方がコミュニケーション能力を強みとしていました。
一挙紹介! コミュニケーション能力の言い換え20選
ここまで解説した通り、コミュニケーション能力の言い換えにはメリットが多く、少しの工夫で的確に自分をアピールできるようになります。
ここからはコミュニケーション能力を構成する要素別に言い換え表現を20個解説していくので、自分にはどんな強みがあるかを考えながら、選考で使える言い換え表現を見つけてみましょう。
①伝える力に特化した言い換え7選
相手にわかりやすく伝えるには、自分の伝えたいことを過不足なくまとめること、相手との知識量の差を理解することなどが必要です。伝える力に自信があるという人は、何を意識して物事を伝えているか考えてみてくださいね。
伝える力に特化した言い換え
自分の考えをまとめる力
相手の理解度にあわせて伝える力
論理的に話す力
資料などを活用して伝える力
改善や指摘を伝える力
情熱的に伝える力
チームのモチベーションを上げる発信力
②聞く力に特化した言い換え7選
会話をしている相手の発言内容をくみ取るためには、相手の思いを感じ取ること・相手の話していることを深く理解することが必要です。相手の話を傾聴するために、どんな工夫をしているか考えながら、言い換え表現を確認してみてくださいね。
聞く力に特化した言い換え
相手の思いに寄り添う力
相手の発言内容を分析する力
本音を聞き出す力
話の内容を深ぼる力
相手への理解を深めて関係構築する
相手の言いたいことを言語化する力
話の内容を補完する力
③雰囲気を作る力に特化した言い換え6選
良いコミュニケーションをするには、話しやすい雰囲気を作ることが必要です。場を盛り上げるリアクションをすること、発言機会を調整することなど、雰囲気を作る方法もさまざまでしょう。自分が意識していることを言語化するために、言い換え表現を確認してみてくださいね。
雰囲気を作る力に特化した言い換え
話の内容に適切なリアクションが取れる力
自ら話題を提供する力
場の雰囲気を察する力
相手を和ませる力
考え方の違いを理解する力
平等な発言機会を作る力
言い換える前の事前準備! コミュニケーション能力を構成する3つの要素
コミュニケーション能力の言い換え表現を一挙に解説してきました。どの表現にしたら良いかわからないというときは、コミュニケーションを成立させる3つの要素に立ち返ってみましょう。
どの要素が自分の強みなのかを明確にすることで、自分らしい言い換えができるようになりますよ。3つのなかで自分の強みと言えるものは何かを考えながら、読んでみてくださいね。
①意見を伝える力
良いコミュニケーションをするには、自分の考えをわかりやすく伝えることが必要です。一方的な意見を伝えたとしても、相手が理解できていなければ、相手との齟齬が生まれてしまうでしょう。だからこそ、伝え方を工夫することが必要です。
自分から発信するのが得意と感じている人は、コミュニケーション能力の中でも意見を伝える力が強みといえます。このあとの「自分の強みをアピール! コミュニケーション能力を言い換える3ステップ」に沿って原体験を振り返り、強みの根拠となる原体験も見つけてみてくださいね。
意見を伝える力の例
考えをまとめる:提案や依頼内容、相手にどんな行動をしてほしいのかまとめておく
理解度をあわせる:相手が理解している内容を把握し、過不足なく情報を伝える
論理的に話す:結論→理由→例→結論の順番で話し、相手の理解度を促進させる
資料などを活用する:言葉だけでは伝わりづらいところはグラフや図表を使う
改善や指摘を伝える:業務などの妨げになる行為について、理由とともに改善案を伝える
情熱的に伝える:相手の行動を後押しするために、自分の想いを熱く伝える
チームのモチベーションを上げる:鼓舞する言葉などをかけて、チームの指揮を上げる
②相手の話を聞く力
自分だけが一方的に話しているうちは、良いコミュニケーションを取ることはできません。会話に集中して、相手が伝え忘れたことがないという状態にできると良いでしょう。コミュニケーションとは一人でおこなうものではないため、相手を気にかけることが求められますよ。
相手の意見に耳を傾けることで、円滑なコミュニケーションを取るのが得意という人は、聞く力をアピールする言い換え表現を作ってみましょう。「ステップ①コミュニケーション能力が高いと思ったのはいつかを明らかにする」をとおして、聞くことが大事だと考えた理由も伝えられると、より魅力的な内容になりますよ。
相手の話を聞く力の例
相手の思いに寄り添う:発言内容よりも、発言をするに至った想いに着目して共感する
発言内容を分析する:相手の提案内容によって起こり得る事象や展開を予想する
本音を引き出す:普段の行動などを振り返って、相手が真に話したかったこと引き出す
話の内容を深ぼる:話の疑問点や興味のある点を、相手に問いかける
相手が話した内容を記憶する:過去の発言を記録しておき、前回との比較や称賛をおこなう
相手が言いたいことを言語化する:相手の発言を上手くまとめ、わかりやすいように言語化する
話の内容を補完する:相手の発言で不十分な点を洗い出して、その内容を付け加える
相手の話を聞くことが得意という人は、「人の話を聞く仕事」が向いているかもしれません。視野を広げるためにも、下記の記事を確認してみてくださいね。
人の話を聞く仕事19選|先輩社会人からやりがいやきっかけを聞いた
③話しやすい雰囲気を作る力
お互いがどれだけ良い意見を持っていたとしても、お互いがけん制し合っているような状態ではコミュニケーションが取れません。そのため、会話へのリアクションや聞く姿勢などに気を付けて、発言をしやすい空間を作ることが必要です。
非言語コミュニケーションが得意だという人は、そのスキルをアピールしてみましょう。この記事の「ステップ②なぜコミュニケーション能力の高さが発揮できたか考える」をもとに、雰囲気づくりの力を付けられた理由も明らかにしてみてくださいね。
話しやすい雰囲気を作る方法の例
話の内容に適切なリアクションを取る:声のトーンや表情から発言した相手の感情にあわせて相槌を打つ
自ら話題を提供する:会話が止まってしまったときに、話の流れを把握して新しい内容を提供する
場の雰囲気を察する:発言の意図や表情を読み取って、自分から話す・話さないを瞬時に選択する
相手を和ませる:アイスブレイクなどをして、相手が心を開きやすい環境を作る
考え方の違いを理解する:それぞれの意見を尊重する姿勢を見せる
平等な発言機会を作る:全員が伝えたいことを話せるように、発言量を調整する
話しやすい雰囲気を作る力に長けている人は、グループワークで活躍できるでしょう。グループワークで喋らない人がいた場合、強みを活かして、議論を活性化できるかもしれませんよ。
グループワークで喋らない人にどう対処した? 経験者に徹底取材!
就活生に聞いた! コミュニケーション能力が高いなと思った人の例
コミュニケーション能力が高い人とは、自分の気持ちを相手に納得感を持って伝えられる人、相手の懐に入るのが得意な人だと思います。
私も、実際に就職活動の中でも、初めて会った社員の方に自ら話しかけにいき、相手が笑顔で楽しく話せるようなコミュニケーションをしていました。自分の話だけをしたり、逆に相手の話だけを聞くコミュニケーションは、良いコミュニケーションとは言えないと思います。
会話の中で、相手が笑顔になって「もっと話したい」と思わせられている人をみると、コミュニケーション能力が高いなと感じます。
コミュニケーション能力が高い人とは、相手の話を引き出すことが上手な人だと思います。
実際、グループワークの際にもコミュニケーション能力が高い人は、あまり発言していない学生に向けて、話を振ったりしていました。提案内容についてもポジティブな評価をしたあとに、「こういった案を加えるのはどう?」といったさらに発展させた意見を伝えていたことが素晴らしいと感じました。
就活生が教える! コミュニケーション能力の言い換え表現を見つける方法
良いコミュニケーションを作るうえで必要な3つの能力がわかると、どの方向性で言い換えるべきかが見えてくるでしょう。言い換えようとしている表現が適切なものか不安というときは、就活生がやった言い換え法を確認してみることがおすすめです。
自分の原体験と言い換え表現をマッチさせるためにも、飛躍した表現にならないことがコツですよ。就活生の体験談を見て、自分にもできそうな方法はないか探してみてくださいね。
言い換え表現を見つけるときは、「コミュニケーション能力を構成する要素は何か」を考えるようにしていました。もし、この方法で見つからない場合は、「コミュニケーション能力の言い換え表現」とウェブ上で検索したり、エピソードから逆算して言い換え表現を考えたりという工夫をおこなうと良いと思います。
コミュニケーション能力を協調性と言い換えた例文
実際に言い換えた内容は「私は協調性があります。大学のグループワークの際には、協調性を活かしてコミュニケーションを取るように意識していました。具体的には相手の発言の背景を読み取りながら、グループディスカッションの目的を見失わないように話題の調整をおこなっています」というものです。
自分の強みをアピール! コミュニケーション能力を言い換える3ステップ
就活生が言い換え表現を見つけた方法の中で、自分にもできそうなものはありましたか。ここからは、強みをアピールする言い換え法を3ステップで解説していきます。どんな方法を取るべきか迷うというときは、下記の方法から始めてみてくださいね。
就活生の意見! コミュニケーション能力って言い換えた方が良い?
面接を経験したみなさんに聞きます! やはり、コミュニケーション能力は言い換えた方が良いと思いますか?
コミュニケーション能力を言い換えて、各企業や業界において必要な能力を表現することが、ほかの学生との差別化になると思います。コミュニケーション能力は社会人として必ず大切な能力だからこそ、上手くアピールできると良いでしょう。
自分のコミュニケーション力の高さはどこで発揮されるのかを把握して、それを元に言い換えておくことが大事だと思います。
コミュニケーション能力という力を具体化させると良いと思います。コミュニケーション能力と言っても交渉する能力や相手の懐に入る能力などさまざま考えられるので、具体化するべきです。
ステップ①コミュニケーション能力が高いと思ったのはいつかを明らかにする
言い換え表現を作る前に、まず「いつコミュニケーション能力が高いと感じたのか」振り返ってみてください。コミュニケーション上で意識している点がわかり、強みの言語化に近づきます。誰と・どんなコミュニケーションを取って、どのようにして物事を進めたのかを明らかにしてみましょう。
経験を振り返る方法
①コミュニケーション能力をアピールしたいと思った理由を言語化する
例:「自分には話しやすい雰囲気を作る能力があると思ったから」
②どんなときにコミュニケーション能力の高さを感じたか振り返る
例:「部活動で練習方法の改善策を考えたとき。後輩からも意見が言いやすいように、普段から主体的に行動してくれている後輩にも話を振った」
③ほかにも同じような経験があったか考えてみる
コミュニケーション能力の高さをアピールする就活生も多いため、原体験を洗い出しておき、自分らしさが表れる言い換え表現をする準備をしましょう。
ステップ②なぜコミュニケーション能力の高さが発揮できたか考える
過去の経験を振り返ったのち、そのスキルを発揮できた要因を考えてみてください。これまでに幾多のコミュニケーションを取るなかで、良い意思疎通の方法がわかってきたという人も多いでしょう。今のあなたのコミュニケーションスキルを形成したきっかけを見つけることが必要です。
コミュニケーション能力の高さを発揮できた理由を明らかにする方法
①コミュニケーションを取るうえで意識していることを考えてみる
②それを意識するようになったきっかけを考えてみる
③それを意識することでどんなメリットを感じてきたのか言語化する
良いコミュニケーションをすることで、円滑に物事が進む・チームの関係性が良くなるなど、何かしらの理由があってこだわりを持った意思疎通をしているはずです。成功体験があるからこそ強みと言うことができるため、その原体験をさがしてみてくださいね。
ステップ③自分の強みを押し出した言い換えを考えてみる
今のコミュニケーションスキルを形成した要因がわかったら、わかりやすい言い換え表現を作ってみましょう。言い換えた表現から、あなた自身の強みが見えてくるのが良い言い換え表現です。
言い換え表現を作る方法
①コミュニケーション能力を形成した経験と理由を要約してみる
例:「中学時代に、多様な意見を取り入れると良い結果につながるとわかったため、発言機会を調整するコミュニケーション能力が身に付いた」
②コミュニケーションの構成要素のうちどれに当てはまるか考えてみる
例:発言機会を調整することで話しやすい雰囲気を作っている→雰囲気を作る力
③構成要素に自分の強みをかけ合わせた言葉を作る
例:雰囲気を作る力×多様な意見を引き出す→チーム内の意見交換を活発にする力
言い換え表現が作れたら、その表現と飛躍しないような原体験を語れるように準備しておきましょう。
内定者直伝! 自分らしさをアピールする言い換えにするコツ
コミュニケーション能力とはさまざまなスキルを大枠で表したものだと思うので、言い換える際も多くの選択肢があると思います。そのため、まずは「人と会話をするうえで、どういったところが優れているか」を把握することが重要です。
相手の気持ちを汲み取ったり、上手く言葉を引き出せたりするところが長所なら、傾聴力や共感力と言い替えられます。自分の意見を堂々と発言できたり、場全体の空気をコントロールできるような人なら、リーダーシップや言語化能力などの言い換えができると思います。
コミュニケーション能力とは、どんな力かを自分なりに言語化することが必要だと思います。私は、コミュニケーション能力とは気配りや協調性であると考えているのですが、それを言語化するまでにはかなり苦労しました。
私は、エピソードから逆算してみることで、言い換え表現を見つけることができました。コミュニケーション能力を活かせたなというエピソードを逆算してみることで、コミュニケーションにおける強みが浮かび上がってきたため、それを言語化することで自分らしい表現になるのではないかなと思います。
あわせて確認! コミュニケーション能力を言い換えた自己PR例文20選
コミュニケーション能力を言い換えるには、エピソードから逆算して強みを見つけていく必要があるとわかりましたね。
ここからは、コミュニケーション能力の自己PRにおいて、どんな内容が採用担当に刺さるのか、例文をもとに確認していきます。どのような表現であれば、伝わりやすさと独自性を感じられるのか、考えてみてくださいね。
①伝える力:「自分の考えをまとめる力」の自己PR例文
例文
私の強みは「自分の考えをモレなく、ダブリなくまとめ上げる力」です。飲食店のアルバイトで、店長に接客マニュアル作成の提案をした際、この力を活かすことができました。私が勤務していた店では、アルバイトが増え続けるなかで接客の指導計画が作られておらず、接客ミスが多発している状況にありました。
そこで私は、アルバイトの指導計画と接客マニュアルを作りたい旨を提案しました。実際に、言語化されていない配膳ルールやお客様の誘導方法もすべて文章にし、マニュアルの内容とともに相談をしました。その結果、店長も提案を受け入れてくれ、「現場の状況を細かくまとめてくれて、マニュアルを作ったあとの効果も想像しやすかった」と評価の言葉もいただきました。
入社後も、自分の考えや今後の展開を細かくまとめ上げ、顧客との関係性構築に励んでいきたいです。普段から視野を広く持っておくことでさまざまな知見を増やし、相手のニーズをすべて満たせる提案ができるよう尽力いたします。
なぜ指導計画とマニュアルを作りたいかが書かれていることで、提案の説得力がありますね。自分の考えを言葉にするのが上手な印象になるでしょう。
②伝える力:「相手の理解度にあわせて伝える力」の自己PR例文
例文
私は、「相手の理解度に合わせて意見を伝えること」ができます。塾講師のアルバイトで、生徒の親御さんと面談をした際、相手の立場に立って話すことの重要性を感じました。
当時私が指導していた生徒の偏差値が上がりづらい状況にあり、状況改善のために親後さんとの面談が設けられました。改善策を提案する際、塾での勉強の様子と自宅での様子に相違がないかを確認することを心掛けました。勉強に集中する環境や姿勢が自宅にあるかをを知りたかったからです。
話し合いをしていると、「自宅でのサポートが必要なことは知らなかった」「学校のテストの点数を自宅で確認することはなかった」という問題点が見つかってきました。それを受けて自宅で取り組むべきことを提案し改善した結果、3カ月後には偏差値が10上がっていきました。
入社後も相手の理解度に合わせて提案をすることで、コミュニケーションの齟齬が起こらないように心掛けていきたいです。
まず、相手の理解度を確認してから話し合いを進めることで、齟齬のない会話ができていますね。入社後の再現性も高そうと想像できます。
③伝える力:「論理的に話す力」の自己PR例文
例文
私の強みは、ゼミの活動で培った「論理的に話す力」です。地域創生アイデアの提案というテーマのコンペで優勝をした経験があります。普段のゼミの授業でも、どれだけ良いアイデアであっても話の順序がわかりにくいと、提案内容が頭に入ってこないと感じていました。
そこで私は、結論→理由→具体例→結論という順番で話すことを心掛けました。特に意識したことは、結論の言語化です。結論を聞いて、相手がアイデアを採用したいと思ってもらえることが最終ゴールだと考えていたため、結論のわかりやすさには特に気を付けていました。
その結果、「提案内容を実行するうえで何からすべきかが想像できた」と評価を受け、優勝をすることができました。入社後も、相手の理解を促進し行動を促せるような提案で、営業活動に邁進していきたいと考えております。
論理的に話すことの重要性をわかっている自己PRですね。相手に次の行動を想像させられているという点で、入社後の再現性も高そうと見受けられます。
④伝える力:「資料などを活用して伝える力」の自己PR例文
例文
私の強みは、「視覚的に相手の理解を促進させる力」にあります。Webページ作成のインターンをしていたとき、情報をわかりやすく伝えるために、画像を効果的に使うことを意識していました。
当時、介護施設でおこなっているレクリエーションを紹介するホームページを作成していたものの、閲覧数が伸び悩んでいました。施設の利用者にその理由を聞いてみたところ、「文字ばかりでわかりづらい」と指摘を受けたのです。そこから、レクをしている最中の写真やレク申し込み方法などを入れ込み、読み進めてみたいと思ってもらえるような構成を心掛けました。
その結果、実際のレク内容を想像しやすいとの評価を受け、レクの申込数も増えました。入社後も、相手の理解を促進するために資料や画像を活用することで、より魅力的なプレゼンテーションができるように尽力いたします。
視覚的に訴えることで、相手の理解を促進できた例ですね。原因をきちんと特定する力も持ち合わせていて、入社後の活躍も期待できるでしょう。
⑤伝える力:「改善や指摘を伝える力」の自己PR例文
例文
私は、改善点を見つけて伝えられることが強みです。携帯電話の販売アルバイトにて、バイトリーダーを務めていたとき、この力を活かすことができました。当時社員とアルバイト社員の間での情報共有不足が相次いでいて、お客様の手続き時にミスが多発していました。
私はその理由が、社員の言語化不足にあると感じていました。手続きに必要な情報を教えられているバイト社員と、そうでないバイト社員がおり、その伝達不足に問題があると考えたからです。そこで、「社員の皆さんと同等の責任感を持って仕事がしたい。だからこそ、社員間のみで共有されていることや、言語化せずに自然にやっていることを言語化してほしい」と伝えました。
社員の皆さんがマニュアルを作ってくれ業務もやりやすくなり、何か提案をするときは前向きな姿勢を伝えることが大事なんだと感じました。入社後も、感情のままに指摘をするのではなく、自分の発言意図を伝えることを意識していきたいです。
目上の人に意見を伝えるというのは、難しいことでもあります。意図をきちんと伝えることで、相手との関係性を壊すことなく円滑なコミュニケーションが取れているため、コミュニケーション能力の高さを感じます。
⑥伝える力:「情熱的に伝える力」の自己PR例文
例文
私の強みは、情熱的に訴えかける力にあります。感情的に訴える力が評価されて、私は大学野球部の部長を拝命することになりました。当時、5人の部員が部長に立候補していたのですが、私が最も試合の出場経験が少ない状態でした。野球のスキル面では劣るところもあると感じ、なぜ部長になりたいのかという意欲の面を強く伝えるようにしました。
「これまでの活動でも、選手やマネージャー、コーチ、保護者の皆さんなど多くの力を借りることで不自由なく活動ができた。私も縁の下の力持ちとして関係構築をし、野球部に所属していることを後悔しないようにさせたい」と伝えました。
その結果、部長としての責任をまっとうしてくれる姿を想像できたと評価してもらえ、部長になることができました。入社後においても、自分がいることで相手にどんなメリットを与えられるか、情熱的に伝えていきたいです。
仕事においても、相手の心に訴えかけることが必要な場面があります。入社後も、「〇〇さんのためなら」と動いてくれる人がいるかもしれないと思わせる例文ですね。
⑦伝える力:「チームのモチベーションを上げる発信力」の自己PR例文
私の強みは、テレアポのアルバイトで培った「チームのモチベーションを上げる発信力」にあります。私のアルバイト先には大学生から50代の方までさまざまな年齢層の方が所属していました。仕事へのモチベーションにも差があり、営業成績における偏りも多い状態だったため一部のメンバーにプレッシャーがかかることも多かったです。
数字に直結しない部分にも賞賛や感謝の言葉を伝えることで、仕事へのモチベーションが上がり、成績アップにもつながるのではないかと考えました。そこで、日誌に特定のメンバーの良かったところを記すという取り組みを始めました。
その結果、アルバイト同士でリスペクトの気持ちが生まれ、結束感が強まりました。同時に、強みを伸ばそうとする気持ちが成績アップにつながり、施策をやって良かったと思っています。入社後も、全体の状況を客観的に見ながら、チームのためにできることをしていきたいです。
チームのために動こうという姿勢が感じられ、協調性が高い学生という印象を受けます。入社後も、既存社員と良い関係性を築いてくれそうですね。
⑧聞く力:「相手の思いに寄り沿う力」の自己PR例文
私の強みは喫茶店のアルバイトで培った「相手の思いに寄り添う力」にあります。務めていたのは昭和後期からあるお店で、地元の人に愛される喫茶店でした。値段も良心的で居心地が良く評判は良かったものの、売り上げは芳しくありませんでした。そこで、全メニューの100円の値上げを実行したものの、お客さんからは「少し高くて行きづらくなった」と言われてしまったのです。
私は地元の人が来やすい喫茶店を残したいと考え、来店数を増やすことで値段はそのままで経営難を乗り越えようと考えました。そこでSNSを活用して、「昔ながらの」「エモーショナルな」喫茶店ということを押し出して、若者に対するアプローチを始めました。その結果、古さが新しくて良いと評価を受け、遠くから来てくれる方が増えました。
このことから、相手の思いに寄り添いつつも、利益を出す方法を考えることで、店も顧客も満足できると感じました。入社後も、どちらのニーズも満たせるような営業社員になりたいと思っています。
お客様ファーストを体現している一文ですね。相手のニーズを満たせるかは、社会人においても求められる力であるため、再現性が高いと判断されるでしょう。
⑨聞く力:「相手の発言内容を分析する力」の自己PR例文
例文
私の強みは、相手の発言内容を分析する力にあります。ジムの受付をしていたとき、相手の発言内容の意図や背景を分析することで契約に進めた経験があります。ジムの契約時、「値段の元が取れるかわからない」という声を聞くことが多くありました。
社会人の方から多く聞く悩みであったため、ジムに行くまとまった時間を作れないことが不安材料になるのではないかと考えました。そのため、短時間であっても月に〇回行くことで1年単位で元が取れること、継続することで身体に良い影響があることを伝えました。
「〇時間以上の時間が取れないと意味がないと勝手に思っていた」との声をもらい、契約へのハードルを下げることができました。入社後も相手がなぜその発言をしたのかを考え、不安材料を改善できるような提案をしていきたいです。
仕事においても、認識の相違から仕事が上手くいかないことがあります。入社後も、そこで諦めるのではなく一歩踏み込んで、さらなる成果を作ってくれそうと印象が持てるでしょう。
⑩聞く力:「本音を聞き出す力」の自己PR例文
例文
私の強みはバスケットボール部の副部長経験で培った、「相手の本音を聞き出す力」です。
高校時代のチームでは、部長に対して部員が意見を言いにくいという状況がありました。そこで、部長側が聞きづらい雰囲気を作っている理由・部員が意見を言いづらい理由を探ることとしました。
部長としては、「部のトップとして威厳ある態度で接しないとならねばと思っていたこと」、部員側は「否定的な言葉を言われるような気がして怖い」という意見が確認できました。それぞれに対して、副部長としてチームの連帯感を作りたい・お互いの良い意見や提案を無駄にしたくないと伝え、本音を引き出すようにしていました。
それぞれの意見を共有した結果、部長から「本当は部員と距離の近い部長になりたい」という思いが聞け、その後部長の行動も変わっていきました。部員からの提案も増え、より団結力のあるチームになり、自分の行動に対する価値も感じられました。入社後も、相手の発言の真意を引き出せる社員として、取引先との関係を良好なものにしていきたいです。
相手が言いづらいことを言える雰囲気を作るというのは、簡単にできることではありません。どちらの意見も理解しながら折り合いをつけられていて、人間関係を上手に構築できる学生という印象が持てます。
⑪聞く力:「話の内容を深掘る力」の例文
例文
私の強みは、会話の深掘り力にあると考えています。他人に対する好奇心が高い性格であるため、相手のことを深く知りたいという思いがあります。韓国語教室でアルバイトをしていたときも、深掘りを活かして受講者数の増加に尽力していました。
勤めていた学校には受講回数や求める語学力によってクラスが複数あり、どのクラスを受講するか迷ってしまい、契約に至らないことが多かったです。そこで、そもそもなぜ韓国語を習いたいのか・いつまでに一定の語学力をつけたいのか・ほかの受講生とかかわりを持ちたいかを深く聞くことにしました。
それによって、ゴールや目的にあったクラスを提案することができ、1カ月の受講者数が2倍に上がりました。入社後も、顧客の声を取り入れながら市場の動向を深く知ることで、マーケティング活動に尽力していきたいです。
相手に対しての興味関心が強い学生という印象です。仕事においては、相手以上に相手のことを考えて動く必要もあるため、入社後の活躍が期待できそうですね。
⑫聞く力:「相手への理解を深めて関係構築する」の自己PR例文
私は、「相手が話した内容を記憶すること」に長けています。介護施設で清掃アルバイトをしていたとき、入居者の方から「会えて嬉しい」というお声をもらうことが多かったです。当時、清掃アルバイトの一部の態度が悪いと、入居者や施設の方からお叱りの声をいただくことが多い状態でした。
そこで、こちらから軽い会話をして掃除するうえで気を付けなければいけないことを確認しておこうという考えに至りました。その中で、「元気になったらしたいこと」「特に重点的に整備してほしい箇所」などがわかるようになっていったのです。私は情報をノートにまとめ部屋に入る前に読み返し、話のタネを作るようにしていました。
自分を知ってくれているということから部屋に入られる嫌悪感もなくなったという評価をいただきました。元々相手のことを知りたい気持ちが強い性格のため、入社後も一回一回の商談の内容を記録するなどして、良い関係を構築していきたいです。
歯痒い思いをした経験から、成功体験につなげられていますね。仕事でも、一緒に働く人の特性などを把握しておいた方が良い場面があるため、この強みを活かせそうだなという印象が持てるでしょう。
⑬聞く力:「相手の言いたいことを言語化する力」の自己PR例文
例文
私の強みは、相手の言いたいことを言語化する力にあります。営業系のインターンで後輩指導をしていたとき、提案内容の台本を作ることで後輩の成績を上げることができました。私が指導していた後輩は、思考力は高いものの発信力に欠けるという弱点があったのです。
そこで、頭のなかで考えていることを、相手にもわかりやすいようにあらかじめ言語化しておくことで、成績が上がるのではないかと考えました。私は、顧客に伝わる言葉で後輩の考えを言語化していきました。意識していたことは、後輩の発言意図や思考の流れを聞き出すことです。
その結果、思考の流れを整理することができ、後輩の営業成績も前月の3倍になりました。相手の思考をきちんと理解することで、後輩らしさのある営業スタイルを確立することができたのだと思います。入社後も、相手の発言意図や思考を一緒に整理することで、お互いに消化不足のない商談をしたいと考えています。
相手よりも相手のことを深く理解できている、寄り添う力が高い学生だなという印象です。後輩に対して親身な姿勢も好印象に映ります。
⑭聞く力:「話の内容を補完する力」の自己PR例文
例文
私の強みは、「話の内容を補完する力」にあると思っています。所属していたバレー部の成績が芳しくなかったとき、顧問に対して外部コーチをつけてほしいと提案する機会がありました。私は副部長として、部長のサポートをしながら提案内容を考えていました。
部長の提案内容では、部員に対するメリットは感じられたものの、顧問に対するメリットがなく、不足のある提案のように見えました。提案を聞く相手の立場に立って考えたときに、行動を起こすメリットがないと感じられたからです。
そこで、顧問の休める時間が増える・顧問が練習内容を考えなくて良いなどの、顧問側のメリットをつけることにしました。その結果、提案内容を受け入れてもらえ、バレー部としても全国大会に出場することができました。
入社後も、意見や提案を客観的に見てみることで、相手の承諾を拒む箇所を見つけ出し、営業成績の向上に務めていきます。
話の内容を補完するというのは、物事への理解力が高くなければできません。物事を多方面から見れるというのも、ポイントが高いですね。
⑮雰囲気を作る力:「話の内容に適切なリアクションが取れる力」の自己PR例文
例文
私の強みは、話の内容に適切なリアクションが取れる力です。
大学の英語劇サークルにおいて、演劇作りで上級生と意見が分かれる場面が多々ありました。そこで、相手の表情や声のトーンから、その意図や不満がある部分を正確に読み取れるように努力しました。そして、自分の提案に弱点があることを理解しつつ、柔軟に修正を加えました。また、相手の立場に立った発言で互いの理解を深めることにより、議論を建設的な方向へと導くことができ、上級生からも一定の評価を受けました。
入社後もサークル活動で培ったこの強みを活かし、チーム内で異なる意見を尊重し合う議論を重ねながら、課題の解決に向けて建設的な提案ができる力を発揮していきます。
相手の立場に立って理解を深める力は、チーム内の多様性を活かし、課題解決につなげていくうえで不可欠です。このスキルを活かし、メンバー全員の意見を尊重しながら、生産的な議論を展開できる強みは高く評価できますね。
⑯雰囲気を作る力:「自ら話題を提供する力」の自己PR例文
例文
私の強みは、自ら話題を提供する力です。
大学時代、弁論サークルに所属し、模擬国会などのディベートイベントで意見交換を重ねました。ある政策ディスカッションでは、議論が停滞してしまった際に、私は先行研究の地域差に着目し、地域別のアプローチで議論を前に進めることができました。別のセッションでは、聴衆から質問を受け付ける際に、新しい切り口の質問を提示することで、議論を深めることができました。
この経験から、場の状況を的確に読み取り、議論を前向きな方向へ導いていく力が身についたと考えています。入社後も、ミーティングの場でこの力を発揮し、建設的な話題提供をおこなうことで、チームの生産性向上に寄与していきます。
大学時代の具体的な経験に基づいて、自らが話題を提供し、議論を前に進めていく力を丁寧に説明されています。特に、その場の状況を適切に読み取り、建設的な方向性に導くことができる点は、今後の職場でも重宝される強みだと思います。
⑰雰囲気を作る力:「場の雰囲気を察する力」の自己PR例文
例文
私の強みは、場の雰囲気を察する力です。
たとえば、ゼミでは私を含め10名の学生が集まり、活発に議論をおこなっていますが、メンバーによって発言の積極性に差があり、一部の学生がリードし過ぎていることが課題でした。
そこで私は、発言の少ない学生の様子を細かく観察し、その学生の理解度や意見をくみ取るように心掛けました。そして適切なタイミングで、その学生の意見を引き出すような質問を投げかけたり、発言を促すような呼びかけをおこないました。その結果、全員が活発に議論に参加するようになり、ゼミ全体の理解が深まっていきました。
入社後も組織のなかでこの強みを発揮し、チームの力を結集することで、業績の最大化に尽力していきます。
場の雰囲気を的確にとらえ、メンバー全員の参加を引き出す力は、組織の活性化につながる強みです。具体的な事例を挙げたエピソードは説得力があり、入社後の活躍が期待できます。
⑱雰囲気を作る力:「相手を和ませる力」の自己PR例文
例文
私の強みは相手を和ませる力です。
学生時代のカフェのアルバイトで、顧客の注文を伺う際に、単に注文内容を確認するだけでなく、その人の様子や雰囲気を感じ取ることに注力していました。その人の趣味や関心事についてたずねたり、軽めのジョークを交えるなど、柔軟な対応を心掛けるようにしていたのが、こだわりです。
その結果、「楽しい雰囲気で接客してくれて、気分転換になった」という顧客の声をいただいたり、リピーターも日々増え続けています。このように、相手の気持ちに寄り添い、柔軟なコミュニケーションを実践することが私の強みだと自負しています。
入社後も、この経験を活かし、上司や同僚との良好な関係性を築き上げ、活力あふれる職場づくりに貢献していきます。
優れたコミュニケーション力は、組織の活性化に欠かせない大切な要素です。アルバイト経験で培った、相手の気持ちに寄り添う柔軟な対応力は高く評価できますね。
⑲雰囲気を作る力:「考え方の違いを理解する力」の自己PR例文
例文
私の強みは考え方の違いを理解する力です。
大学2年次から1年間留学したカナダの大学では、自身の価値観や考え方と大きく異なる行動様式や文化、習慣に戸惑うことが多々ありました。たとえば、グループプロジェクトでは、チームメンバーとの価値観の違いから意見の対立が生じる場面がありました。しかし、お互いの立場や背景を丁寧に確認しつつ、柔軟に意見を調整していくことで、より建設的な成果につなげることを学びました。
異文化交流のなかで培った「考え方の違いを理解し、受け入れる力」を業務遂行に活用し、多様な価値観を持つ組織のなかで、お互いの立場を尊重しながら、チームの一体感を醸成し、会社の発展に貢献していく所存です。
多様な価値観が交錯する環境下で、柔軟な対応力を発揮することは組織にとって非常に重要です。留学経験で培った「考え方の違いを理解し、受け入れる力」は、即戦力として活躍することが期待できますね。
⑳雰囲気を作る力:「平等な発言機会を作る力」の自己PR例文
例文
私の強みは平等な発言の機会を作る力です。
私が所属している学祭実行委員会は学祭に対する思いや意見の異なるさまざまな学部生で構成されており、議論では一部の発言力のある学生が場を独占し、全員の意見が反映されないという課題に直面しました。
そこで私は司会として、テーマごとに発言の順番を決めたり、発言時間の上限を設けたりと、全員が自由に意見を述べられる場を作るように心掛けました。また、発言しない学生に積極的に発言を促すことで、多様な意見が活発に交わされるようになった結果、独創的な企画が生まれ、学祭は大いに盛り上がりを見せました。
入社後も多様な視点を取り入れ、組織全体の力を最大限に引き出し、業容拡大に寄与します。
組織の活性化には、多様な意見を引き出す工夫が欠かせません。その点で学祭実行委員会での経験から培った「平等な発言機会を作る力」は、高く評価できますね。また、発言の少ない者にも配慮しながら、独創的な成果を生み出した実績は説得力があり、入社後の即戦力化が期待できます。
コミュニケーション能力を言い換えるときの注意点
印象に残る自己PRにするには、わかりやすさが必要です。奇をてらいすぎた表現にしてしまうと、面接官の理解が追いつかないこともありますよ。
ここからは、コミュニケーション能力を言い換えるときの注意点を2つ解説していきます。言い換えができたら、その表現から見えてくる強みやエピソードを客観視してみてくださいね。
①言葉の意味が理解しやすい言い換えにする
ほかの学生と差別化をしたいからといって、インパクトだけを考えた言い換えにするのは避けましょう。私の強みは「〇〇なコミュニケーション能力です。なぜなら」と伝えるとき、結論がわかりにくいと次の内容が入ってこないこともあるからです。
そのため、一般的ではない表現が含まれていないか・その場にいる人でなければわからない単語が入っていないか、一度確認してみてください。わかりづらい言い換えになっていないか、第三者に見てもらうことがおすすめです。
②原体験が想像しやすい言い換えにする
言い換えた表現と原体験のつながりがわかりやすい内容にすることが、面接突破の秘訣です。先述したとおり、言い換えた表現の意味がわかりにくいと、その原体験を想像するのも難しいでしょう。だからこそ、エピソードを要約した言い換えにすることが必要です。
そのため、言い換え表現から考えるのではなく、まずは「コミュニケーションスキルを形成した原体験とそのスキルを発揮したエピソード」を振り返っておくようにしましょう。
内定者からのアドバイス! どうすればわかりやすい言い換えにできる?
わかりやすい言い換えにするためのコツを教えてください。
シンプルな言葉を使うのが良いと思います。私は、協調性があると言い換えていました。そのあとのエピソードで、強みについて詳細に語ることができれば良いと思います。
私も、わかりやすい表現にすることが必要だと思います。そのあとに具体的なエピソードを話すことで、面接官の方も理解しやすいのではないかと感じました。
強み×コミュニケーション能力の構成要素で刺さる言い換えに! 差別化で選考突破へ
コミュニケーション能力を言い換えるうえで必要なことを一挙に解説してきました。ただ言い換え表現を真似るのではなく、そのスキルを形成した原体験をもとに言い換えることが必要ですよ。
そうすることで、ほかの学生と差別化した言い換えができるようになります。コミュニケーションスキルに自分の強みをかけあわせて、あなたらしさを感じる言い換えをしましょう。選考突破に近づく可能性が高くなりますよ。
志望動機の場面で、コミュニケーション能力を言い換えて伝えたことはありますか?