面接の「ストレスを感じるとき」への回答は過去の分析がカギ! 体験談からコツを知ろう
面接でたびたび聞かれる、「ストレスを感じるのはどんなときですか」という質問。普段の生活でストレスを感じることはあっても、いざ面接で質問されると、どんな回答が適しているのか、迷ってしまう人もいるのではないでしょうか。
社会に出れば楽しいことだけではありません。面接官は社員に活躍してほしいと思っているからこそ、この質問を通して、入社後に想定されるストレスと上手に付き合うことができるかどうかを見極めています。
この記事ではそんな「ストレスを感じるとき」を聞かれたときの回答について、面接経験者の実際の回答を紹介しながら解説していきます。適切な回答ができれば、面接官も「この学生には適性がある」と判断し、次の選考に進める可能性も高まるので、ぜひ参考にしてくださいね。
就活生はどう答えた? 面接で「ストレスを感じるとき」を質問されたときの体験談
まずは、面接経験者が「ストレスを感じたとき」を聞かれたときの回答と意識したことを聞いてみました。
これらの回答を見ると、ただ「ストレスを感じる瞬間」を答えるだけでなく、ストレスになった理由やその後のアクションなども一緒に伝えていることがわかります。
ストレスを感じる瞬間を聞かれたときは、「組織で動いているときに、やると決めたことを実行しない人がいたときです」と答えていました。
これがなぜストレスだったかという理由は以下の2つがありました。
①組織で動いているからこそ、本人がやらないことでほかの人に迷惑がかかってしまうから
②自分が責任感が人一倍強いため、裏切られた気持ちになるから
ただ、この「ストレスを感じる瞬間」について聞かれたときは、ただ内容を答えるだけでなく、「なぜそれがストレスになっているのか」を言語化して、自分の性格や強みと絡めることを意識して工夫していました。
私が面接でストレスを感じるタイミングについて聞かれたときは、このように答えました。
「私がストレスを感じるのは、自分の行動や選択が、チームや集団に対して大きな影響を与えるときです。
たとえば部活動に所属していたとき、試合の終盤でここ一番の重要なプレーをする瞬間や、副部長になったとき、発言の一つひとつに責任が伴う場面では、大きなストレスを感じることが多くありました。
このような場面では、いつも通りのパフォーマンスが発揮できず、克服のために悩んだ期間も長かったです。しかし、『ストレスは体の防衛反応なので、なくすよりも味方につけるべき』ということを恩師に教わってからは、ストレスがある場面でも、いつも以上のパフォーマンスが出せるようになりました。」
具体例などは長さを調整しつつ、追加で深掘りをされることを前提に、ストレスを感じる状況、その対処、ストレスをポジティブなものだと捉えている、という事が伝わるように意識していました。
面接でストレスについての話題になったときは、以下の回答をしました。
「私がストレスを感じる瞬間は、計画通りに物事が進まなくなったときです。私は決めたことはきちんとこなしたい性格であり、その計画やスケジュールが崩れるとストレスを感じていました。
しかし、大学生活の中で、計画通りに物事が進まないことも多くあることに気づきました。そのため、最近は計画の中に隙間を作り、イレギュラーに対応できるように工夫しています。」
答える際に気をつけた点としては、ストレスに対する解決策を必ず答えることと、文の終わりをポジティブな内容で締められるようにしたことですね。
企業が面接で「ストレスを感じるとき」を聞く意図
面接経験者が「ストレスを感じるとき」について聞かれたときに述べた回答はどうでしたか。どの回答にも共通していることは、実際のエピソードを通して学んだことや、ストレスだと感じる理由、ストレスの解消方法などを交えて伝えている点です。
このように、「ストレスを感じるときはどんなときですか」という質問で、企業はただ学生がストレスを感じるタイミングだけを確認したいのではありません。ここからは、面接でこの質問がされる意図や、企業の着眼点について解説していきます。
学生のストレス耐性を知りたい
「ストレスを感じるとき」を聞く大きな理由は、学生のストレス耐性を見たいからです。ストレス耐性とは、文字の通り、ストレスへ耐える力のこと。もちろん、このストレス耐性は何をストレスに感じるか、どこまで許容できるかなど人によって度合いが異なります。
そのため、学生がストレスに感じることやそのタイミング、どんな出来事にどれだけのストレスを感じているかを判断して、入社後に配属予定の職種・そこでおこなう業務に適性があるかを判断しているのです。
ストレスとメンタルは密接に関係があります。ストレスを感じたときに「自分のメンタルが弱いのではないか」と不安になることがあれば、この記事を参考にしてみてください。
ストレスへの向き合い方を知りたい
ストレスを感じた際、自分で対処する方法を身に付けているのかどうかも、面接官によっては重要なポイントです。
そもそも自分にとってのストレスとはどのようなものなのかを自覚していなければ、対処することも難しくなるでしょう。ストレスの原因と対処方法を聞くことによって、客観的に状況を把握する能力や自己認知力、課題解決能力がどの程度なのかを、面接で総合的に判断しているケースも多くあります。
ストレスの原因から学生が重視していることを知りたい
ストレスの原因が何かによって、学生が重視しているもの・こと・価値観を把握することも可能です。
たとえば、「単純作業をしているときがストレス」という学生であれば、慣れたことよりも新しいことにチャレンジする方が魅力的に感じる思考性であることが察せるでしょう。また、「一人で孤独に行動をしているときがストレス」という人であれば、チームワークを持って複数人で動くほうが重要なことがわかります。
このように、ストレスとして苦手に感じる環境や状況から、その学生が重要に感じていることや物事の捉え方を知ることができるのです。
企業とのマッチ度や業務の適性を知りたい
ストレス耐性を見ることと同時に、仕事への適性やマッチ度を確認する意図もあります。
特に、体育会系の気質がある企業や、ベンチャー企業、営業職や総合職での採用が多い企業では、面接時にストレス耐性があるかを入念にチェックする傾向にあるのです。
たとえば、「初対面の人とコミュニケーションを取るのがストレス」「厳しいノルマを追うことがストレス」という学生が、新規開拓を積極的におこなう営業職に配属された場合、悶々とした気持ちを抱えながら働くことになる可能性が高いでしょう。
企業としては、一番に避けたいのは入社した社員が早期離職をしてしまうことです。そのため、現在のストレス耐性が入社後の仕事に見合ったものなのかを判断しているのです。
ストレスが話題に上がったのはどんな業界・業種?
面接で「ストレスを感じる瞬間」について質問があった業界・業種・企業の面接について教えてください。
IT業界の中小企業の、システムエンジニア職の面接を受けた際に、ストレスに関する質問をされました。
同じくIT業界の中小企業で、エンジニア志望で面接を受けたときに聞かれました。
コンサル業界の企業の面接で、「どのような状況でストレスを感じ、それをどのように対処したのか」という質問をされたことがあります。
当時Web系のベンチャー企業に就職するときに聞かれたことがあります。「ストレスをどう発散するのか」という意図のものと、「ストレスと感じるものは何か」と探っているものとの、2パターンあると考えています。質問された際は必ず「どういう意図で質問してきているのか」を聞いたうえで答えていました。
面接官経験者に聞く! 学生にストレスについて質問する意図とは?
「ストレスを感じたとき、どのように対処しているか」といった質問をすることがありますが、これは、「ストレスを感じるもの」について知りたいというよりは、「どのようにストレスを昇華し、切り替えているのか」の観点からその人の考え方や人となりを聞く意図があります。
そのため、たまに学生が「ストレスを感じることがない」という返答をしてきたときは、正直「うーん……」と悩みます。
ストレス耐性が高く、精神的に強いことをアピールしたかったのかもしれませんが、せめて「何かあったときは〇〇といった方法で気分を切り替えています」というように質問の意図を汲んで話してもらえたらな、と感じています。
現場社員として一次面接を担当したことがあります。「ストレスを感じる瞬間はありますか」という質問は、どちらかというと答えづらく、内容もネガティブなものになりますが、そんな質問だからこそ、どのように切り返してくるかという観点で質問していました。
評価につながりにくい回答としては、答えに困って沈黙してしまう、「ストレスを感じることはない」と言ってしまう、が該当します。また、ストレスの要因として外部要因を挙げる人もいます。それ自体は問題ないと思っていますが、ストレスを相手のせいにしていないか、という点は詳しく聞きました。
自分の感じるストレスを軽減するために、自分自身でできていることは何か、というところも含めると、誤解のない話の内容かどうかや、自分で分析したうえで説明できているか、という観点で評価することが多いです。
面接の「ストレスを感じるときは?」という質問に答える前に、企業がどのような人材を求めているかを知っておくのもおすすめです。無理に企業に合わせにいくことはおすすめしませんが、この記事を読んで企業理解を深めながら回答を作成していきましょう。
面接の「ストレスを感じるとき」に回答するために用意しておきたい3つの事柄
企業が「ストレスを感じるとき」について質問する意図がわかったところで、実際の面接で回答するための準備を進めていきましょう。
前に説明した通り、企業は「ストレスに感じること」から、その学生の適性や性格を判断しようとしています。情報や根拠が不十分な回答をしてしまうと、「適切にストレスに対処できるのだろうか」と懸念を持たれる可能性も出てきます。
それを防ぐためにも、ここからは事前に準備しておきたいことを解説します。一緒に確認していきましょう。
①ストレスを感じたエピソード
ストレスを感じる瞬間を説明するためにも、実際にストレスを感じたエピソードは準備しておきたいところです。
実際にどんな状況で、どんな出来事に対してストレスを感じたのか、面接官にも伝わるように説明するために、自分の過去について思い出す作業は必須です。
また、ストレスを感じたときにどのように行動したのかを言語化するのが、この質問の回答で一番重要なポイントです。勘違いしやすいですが、ここで言語化したいのは「ストレスの原因へどうアプローチしたのか」であって、「ストレスの発散方法」ではありません。
違いを理解したうえで、当時の自分が状況を好転させるために実行したことを書き出すのがおすすめです。
解消方法と発散方法の違い
- ストレスの解消方法:ストレスの原因をなくすためにした行動
- ストレスの発散方法:ストレスの原因を解消しないまま、ストレスを軽減する方法
②ストレスの発散方法
面接で「ストレスを感じるとき」について聞かれると、追加の質問としてストレスの発散方法も質問されることがあります。
とっさに聞かれると意外と回答に詰まってしまうこともあるので、自分にとってのリフレッシュ方法や気持ちの切り替え方などを複数挙げておきましょう。
ストレス発散方法の例
- ランニング
- 読書
- 入浴
- 映画
- ドラマ鑑賞
- 好きなものを食べる
- 睡眠をとる
- 散歩
- 音楽を聴く
③面接で回答するときの構成
実際のエピソード、ストレスの発散方法が準備できれば、あとは面接で伝えるために構成を考えるだけです。
ここでは、面接で「ストレスを感じるときはどんなときですか」と聞かれたときの回答方法を2ステップで紹介します。
ステップ1:「ストレスを感じるとき」をわかりやすく伝える
面接では結論ファーストを心掛けましょう。そのため、最初は端的に「ストレスを感じるとき」を述べます。
このとき注意したいのは、面接官が理解しやすいように状況を述べることです。たとえば、「アルバイトをしているのですが、アルバイト先の先輩のAさんと意見が合わないときにストレスを感じます」という回答では、状況を細かく理解はできますが、かなり限定的な印象を受けます。
「一緒に働く人と意見が合わないときにストレスを感じます」といったように、ストレスを感じる状況について、少し広い視点を持って回答をまとめるようにしましょう。
ステップ2:実際のエピソードと解決方法を述べる
結論を述べられたら、いよいよストレスを感じた状況について話しましょう。主に話す内容は以下の2つのパートに分けられます。
- どんな出来事・状況で何をストレスと自覚したのか
- ストレスの解消方法
①では、自分がストレスを感じた経験について簡単に説明し、②では実際にどんなことに取り組んでストレスに対処したのかを伝えます。
1つの質問に対して60~90秒ほどの回答が望ましいため、①と②を合わせて大体300〜350字ほどに収まるように長さを調整しましょう。
質問に対する回答があっさりしすぎてしまう人は、適切な文字数や回答の方法を一度確認してみましょう。この記事では回答が簡潔になってしまう人向けに回答のコツを紹介しています。
ストレスについての質問で「ストレスを感じる瞬間」以外に話したことは?
ストレスを感じた瞬間以外で、一緒に述べていた内容として、「そのストレスをどう乗り切ったか」について答えるようにしました。ストレスを感じて終わりではなく、そのストレスにどう向き合っていくのか、その方法を説明できるかが面接で求められていると感じたためです。
また、ストレスを感じたシチュエーションについてもイメージしやすいように、具体的なエピソードを用いて説明しました。全体的な回答を終えると、深掘りの質問として、そのストレス克服方法がほかに活きた場面はあるかどうか聞かれたこともあります。
ストレスを感じた瞬間について聞かれたときは、なぜそのような状況でストレスを感じたのかと一緒に、理由と対処法を簡潔に答えられるようにしました。
基本的には結論ファーストで、どんなときにストレスを感じるのかだけを答えていましたが、多くの場合、理由や対処法などを深掘りされるので、それ前提で事前に準備をしておくようにしたのです。
具体的には、中学校や高校での部活動で感じたストレスのことを伝え、最初はうまく対処できなかったが、だんだんと上手く対処できるようになったという経緯も含めて回答するようにしました。
ストレスを感じた瞬間以外に回答したこととして、「なぜそれがストレスだと気づいたのか」という経緯と、そのストレスへの対処方法、別のストレスとその対処方法を答えていました。
「ストレスを感じる瞬間」という質問は、自分の長所ではなく、短所について深掘りされている感覚があり、最初は答えることに抵抗がありました。
しかし、人間である以上、何事も完璧というわけではないため、自分の弱い部分を、どう乗り越えているかを重点的に答えるようにして、ポジティブな意見や言葉を使った表現で締めるようにしていました。
ストレスを感じる瞬間を質問されたとき、一緒にそのストレスへの対処法を求められることが多かったと思います。
ストレスの話題は少なからず自分の弱みとかかわる部分もあるため、しっかりと対処法を考えて、相手に伝えると、ネガティブな話題をポジティブな印象に変えることができるとも思いました。
また、「ストレスを感じる」ということは、「成長するチャンス」でもあると捉えていたので、ストレスの存在自体をプラスに捉える視点も大切だと思います。社会人になってからも、ストレスはつきものなので、うまく相手に伝えられるようにしておきましょう。
経験者に教わる! 面接の「ストレスを感じるとき」への解を出すまでの流れ
ここまでは、実際の面接で「ストレスを感じるとき」について聞かれた際に準備しておきたいことを紹介しました。
ここからは、「自分がストレスに感じることがわからない」「エピソードはなんとなくあるけど言語化できない」という人向けに、ストレスに感じたエピソードの見つけ方や、ストレスの要因を追求するまでの流れを、経験者の声を交えながら解説していきます。
ストレスを感じた瞬間やエピソードを思い出す
「ストレス」という言葉を使うとエピソードを探すのが難しい印象を抱いてしまいますが、エピソードを探す際には「なんとなくもやもやした」「嫌だったな」と感じた出来事を複数思い出し、その共通点を探すことも効果的です。
ほかにも、自分史やモチベーショングラフなど、自己分析で使うツールを利用して、「自分がストレスに感じた出来事」のみを考えてみるのもおすすめです。
ストレスを感じる瞬間は人それぞれですが、挫折経験や失敗から要因を見つけられることもあります。面接で質問される失敗談や挫折経験の対策と一緒にストレスの原因を掘り下げてみるのも手段の一つですよ。
みんなが経験した「ストレスを感じた瞬間」は?
あなたがストレスを感じる瞬間や、ストレスを感じたエピソードについて聞かせてください!
ストレスを感じた瞬間は、ベストコンディションで力を発揮できなかったときです。せっかくの努力が体調や緊張のせいで発揮できないと、落ち込んでしまいます……。
自分の中で思い描いていた計画やイメージ通りにいかないときにストレスを強く感じます。IT業界を志望していたので、具体的なエピソードとしてプログラミングの話を挙げていました。
自分の行動がチームや集団の成果や方針に大きな影響を与えるときは大きなストレスを感じます。特にその判断が成果に直結するとわかっているときは、ストレスを感じて、いつも通りに行動できないことがありました。
私は何か物事が上手くいかなかったときにストレスを感じます。例を出すと、現在所属している研究室で、何度やっても実験が失敗するときですね。
私がストレスを感じる瞬間は、イレギュラーな対応を求められたときです。私はイレギュラーな対応を求められると頭がいっぱいになってしまうため、その瞬間はストレスを強く感じることが多くありました。
どうしてストレスに感じたのかを深掘りする
エピソードや過去の経験をアウトプットできたら、その出来事の中の何をストレスに感じたのか、一歩踏み込んで考えてみましょう。
たとえば、「頑張っても成果が出ない状況」にストレスを感じやすい場合は、どうして成果が出ないことに不満を感じるのか、候補を出してみましょう。「せっかく頑張ったのに損をした気になるから」「目に見える成果がうれしいから」「自分ができることをやりきれなかった悔しさがあるから」など自分の性格や考え方が反映された意見がたくさん出てくるはずです。
ストレスを感じる瞬間の深掘りはどうやった?
ストレスを感じる原因に関しては、自分のエピソードをもとに深掘りして特定するイメージが近いと思います。より具体的に言うと、まず過去について自分史を作り、その後、自分史の中から「ここはストレスを感じたな」と思った場所を複数抜き出します。
そして、そのストレスを感じた出来事の共通点を見つけていく方法がおすすめです。すると、自分がどういったことでストレスを感じやすいのか把握しやすくなり、より深く分析すれば原因が判明します。
さらに、複数の出来事を意図的に見つけることで、「ほかにストレスを感じることは?」と聞かれた際に、スムーズに別の回答を出せることもメリットの一つです。
わたしは普段からストレスを貯めやすいうえに、自分でもストレスが溜まっていると気づかないことがあります。そのため、「今日はなんだか不調だな」と感じる瞬間や、「今日はなぜかいつも通りにいかないな」と思う瞬間がないか意識するようにしていました。
日常の中で違和感を感じる瞬間を書き出した後に、どうして違和感を感じたのか、どうして違和感だと気づいたのか、ということを考えました。
すると、漠然と感じていた違和感にも、いくつかのパターンが存在していることがわかり、「私はこういう瞬間にストレスを感じるんだな」と自覚できるようになりました。ノートなどに大まかに書き出して、細かく過去やそのときの状況を探っていくと上手く見つかるのでおすすめです。
私は、自分の気持ちと向き合ったり、見直したりするときは自問自答用の内容をノートや紙に書きながら進めていくことが多いです。
ストレスは特に自分を知るための重要なトピックだと考えています。実際にストレスを感じた場面ではどう対処するか、にも重要性を感じているので、ストレス要因を特定した後は、それにどう対処したら上手くいくのかという内容を書き留めています。
分析をするとき、ストレスの原因が似ているなと感じたら、できるだけカテゴライズしておくことをおすすめします。そうすることで、次に同じような状況に陥ったとき、「これはよく感じる種類のストレスだ」と自覚して上手く力に変換できるようになりますよ。
私の場合、友人との会話の中で自分の性格について深く知る場面が多いように感じます。
ある友達は「自分の行動で周りに影響を与えるときはストレスを感じる」と言っていましたが、それを聞いて、「私は他人とは関係なくストレスを感じるな」と気づきを得たことがあります。それに対して、「物事に対して完璧主義なのではないか」と言われ、納得しました。友達はきっと、周囲との協調性を大事にしているのだと思います。
このように、他者との会話の中から深い部分で自分がどのような性格かを知ることで、どんなことに対してストレスを感じるかがわかるように思います。
私はストレスを感じた瞬間を、Wordに書き込んで分析していました。特に、自分が「失敗したな」と感じたときや、「イライラしてるな」「イラついていたな」と感じたときを書き起こし、そこをきっかけに分析を始めました。
その中で、自分は計画的に物事を進めたり、締切までに物事を仕上げることは得意なのに、新しい仕事が増えて計画が崩れることがすごく嫌い、という性格に気づきました。
また、友人からも「イレギュラーな対応に弱い」という指摘をされたことがあるので、それも思い出し、それが私がストレスを感じる瞬間であるなと思いました。
ストレスの解消方法や対処法を言語化する
ストレスに感じるエピソードの情報をまとめ、①当時の状況と、②自分がストレスの対処のために実践したことにわけて、文章を組み立てていきます。
ストレスを感じたエピソードによっては、自分の性格や価値観がストレスの要因になっているケースもあるでしょう。この場合は解消方法として行動をすることに悩む人もいますが、マインドセットや出来事への捉え方を変化させるのも立派な対処法ですよ。
同じように対処した人の体験談も紹介するので、対処法や解決策に悩んだら参考にしてみてくださいね。
自分にとって何がストレスなのかを知るためには、自己分析が欠かせません。この記事では、就活生が実践した効果的な自己分析の方法を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ストレスの原因そのものの解消方法とは?
ストレスを解消するために私がおこなったことはカレンダーや日記アプリに日々の体調と、実施したタスクを残しておくことです。これにより、自分のストレスの原因であった「ベストコンディションで挑めない」という課題に対してアプローチすることができました。
なぜなら、自分が1日をかけて何をしたか、体調に変化はないか、の2つが可視化されることで、「昨日はこれだけ無理をしたから、今日はここまでにしておこう」というように、自分の体調と相談しながら、セーブすることができるためです。
私はストレスを感じたときに、それを「これはストレスだ」と自覚することが一番重要だと思います。
私の場合、昔はストレスを感じたときに、「何となく不調だ」と感じるだけで、知らず知らずのうちにパフォーマンスが落ちていることに気が付きませんでした。一段落した後に「ストレスが原因だったんだ」と気づくことが多かったです。
部活でのストレスによって不調が続いていた時期に恩師からストレスとの付き合い方について諭された結果、現在は以前よりもストレスとの向き合い方が上手になりました。
今思うと、このようにストレスと向き合うことができるのは、「自分にとってストレスなんだ」と自覚できてこそだと感じます。
私の場合、自分の完璧主義な性格がストレスの根本的な原因にあると感じたので、「完璧に成し遂げることがすべてじゃない」「完璧な人はいない」などと柔軟に考えるようにすることで、ストレスを感じにくくするように心掛けています。
また、昔から歌うことが好きだったので、溜まったストレスの解消法として、家で一人で大声で歌ったり、友人を誘ってカラオケで歌ったりすることが有効でした。これでかなりのストレスが発散できると感じるので、やはり自分が好きなことを思い切りやることが効果的なのではと考えています。
私はストレスをすぐに解消するために、まず予定を紙に書き出して、自分の中で整理できるように「状況の見える化」を心掛けています。その後、どの順番でおこなえばスムーズに進行できるかを考え、計画を立ててみてください。
これを実践することで、イレギュラーな事態が起こっても、予定を見てみたらまだ余裕があることに気が付いたり、優先順位が高くない作業を優先していることを発見したりすることができ、対処法としても有効です。
また、頭の中だけで物事を考えると、それだけで作業が多いように感じてしまうので、あえて紙に書き出す行為をすることで気持ちを落ち着けています。
ストレスの発散方法を聞かれたときの回答も準備する
前に説明した通り、ストレスを感じる瞬間と一緒に、ストレスの発散方法についてもよく質問されることがあります。
そのため、ここでは面接経験者が実際に回答した、ストレスの発散方法を教えてもらいましょう。
参考にしよう! 内定者たちがいつもしているストレス発散方法
あなたのストレス発散方法は何ですか?
歌って発散していると伝えるようにしていました。ストレス発散方法は、企業の雰囲気によって使い分けるようにしており、極端に堅い雰囲気でなければ、歌を話題に話します。
外に出ること、です。身体的にも精神的にも視界が広まり、ストレスの原因になったことをまっさらに忘れられるときもあります。
私は歌うことと回答しました。「ときにはカラオケで友達と一緒に歌います」と回答しましたが、面接官の反応を思い返しても、印象は悪くなかったと思います。
私のストレス発散方法は2つあります。1つ目は趣味の絵を描くこと、2つ目は友達と話すことです。この2つを状況に応じて使い分けてストレス発散をしています。
自分の状況を理解している友人や家族と会話をして、ストレスの原因をはっきりさせてから、趣味の料理などに没頭することです。
面接で話すときの伝え方を確認する
最後に、面接で自分がストレスに感じたことを伝えるための準備をします。
主な話の流れは、前で解説した通りになりますが、ここでは、一工夫してアピールにつなげられるコツを就活生に教えてもらいました。
複数回答を用意しておき、面接を受けている企業の業界・業種に合わせて共感を得られるようにしていた、など、すぐにでも応用できるようなヒントもあるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
面接でストレスについて話すとき注意したことは?
「ストレスを感じるとき」の回答では、面接官目線で印象が良い回答を心掛けるようにしました。
たとえば、ギャンブルやたばこといった面接では不適切に捉えられそうな発散方法ではなく、スポーツやカラオケといった、一般的で健全な活動に没頭することで、ストレスを発散していることをアピールするようにしました。
また、そのストレス解消法が、自分のサークル活動などと関連しているのであれば、「ストレスが溜まっても成長の糧になる」という考え方のアピールになり、面接官からは好印象だったのではないかと思います。
私は人間関係に関することでストレスを感じることが多いですが、社内外でいろいろな人とかかわる職種に応募していたので、人間関係に関する回答は印象が悪いだろうと思って避けていました。
また、この質問のあとは必ずストレスの発散方法もセットで聞かれるので、ストレスを感じる瞬間と発散方法は、2つとも現場で働いている人にも共感されるような内容を答えるようにしていました。
エンジニアを志望していたので、コードを書くときの作業をイメージしながら、「物事が思い描いていた通りにいかなかったとき」と答えると、よく共感の言葉をもらうことがありました。
私はストレスを感じる瞬間を聞かれたときには、必ずストレス発散方法とストレスにならないための工夫を答えるようにしていました。
ストレスをゼロにするのは難しいのですが、抑えることは自分の努力でできるからです。ストレスの原因もわかっているため、それの解決方法を答えていました。
また、仕事をしたら必ず他者と接するため、自分のストレスを他人にぶつけるような回答はしてはいけないと注意していました。上手く自分のストレスを処理し、円滑に仕事をこなしていける人材であることをアピールするのがおすすめです。
ストレスについて聞かれたときは、自分がストレスを感じるタイミングを変にごまかさずに伝えることと、どのようにそのストレスと付き合っていくのかを明確に伝えるように意識していました。また、具体的な説明が長くならないよう、エピソードは面接の雰囲気と時間を見ながら話していました。
個人的に重要だったのは、ストレスをあえて大げさに、ネガティブなものとして話すのではなく、パフォーマンスを上げてくれるポジティブな要素もある、と「ストレス=悪いもの」ではないという解釈を伝えることでした。
面接を間近控えているタイミングであれば、この記事もぜひ読んでみてください。内定者からのアドバイスも参考にしながら、自分の考えが伝わりやすい話し方を身に付けましょう。
面接で「ストレスを感じるとき」を答えるときの注意点
ここまでは「ストレスを感じるとき」を聞かれる質問に対しての準備や、実際に伝えるときのコツについて体験談をヒントに解説してきました。
人によってストレスを感じる要因やタイミング、ストレスの深刻さはさまざまです。ありのままの自分をアピールすることは重要ですが、中には面接では避けるべき内容も存在します。
ここからは「ストレスを感じるとき」へ回答するときの注意点を3つ紹介するので、自分が話そうと思っている内容が当てはまっていないか、読み進めながらチェックしてみてくださいね。
「ストレスを感じることはありません」と答えない
仮に事実だとしても「ストレスを感じることはありません」といった旨の回答を避けるのがおすすめです。
理由は、「ストレスを自覚できていない人」と判断されてしまう恐れがあるからです。一見、企業が求めるストレス耐性がある人材、という最適解に見えますが、企業視点で考えると、「自分を客観視する力が足りないのでは」と心配になる回答でもあります。
質問に対して適切に回答できていないと判断される恐れがあるため、極力避けるのがベストです。
他人にストレスの原因があるような言い回しを避ける
ストレスの原因があたかも他人にあるように捉えられる回答になっていないかは、チェックしておいて損はありません。
たとえば「一緒に働く仲間とうまくコミュニケーションを取れないことがストレスです」と言った後、「私はうまく関係を取り持とうと思っていたのに、Aさんや先輩が応じてくれなかったのが原因です」などと言ってしまうと、「他責思考なのではないか」「実際に仕事をしても、他の人にうまくいかない責任を擦り付けるのではないか」という印象を与えてしまいます。
あくまで謙虚に、他人に責任転嫁をしていないかどうかは見直しておきましょう。
ストレス発散の内容は面接に適したものを選ぶ
ストレスの発散方法は人によってさまざまで、特に正解・不正解はありません。しかし、面接でアピールにつなげようという観点からは、ギャンブルや極度の飲酒など、回答として明言するのを避けたほうが良いものもあるのです。
企業に「この人物に次の選考に進んでもらいたい」と感じてもらうため、面接で不適切だと判断される可能性があるものは避けておくことをおすすめします。
例文10選|面接で「ストレスを感じるとき」を答えるときの回答例
最後に、「ストレスを感じるとき」の回答を作るにあたって参考にできる例文を10個紹介します。
どれも日常生活や社会人になって遭遇しやすい状況で生まれるストレスについて深掘りし、アピールにつなげやすいものばかりなので、自分のストレスの要因に似ているものがあれば、応用しながら回答を作ってみてくださいね。
①行動が結果につながらなかったとき
例文
私は、努力した行動が思うような結果に結びつかないときにストレスを感じます。
実際、アルバイト先のカフェで新人教育係を任されたとき、うまく意図が伝わらず新人の接客スキルが向上しなかったことがありました。
店長に任せようかと思いましたが、「もう少し頑張ってみよう」と思い、指導方法を見直しました。具体的には、新人の得意分野を活かせる役割を考え、改善を繰り返しました。
その結果、少しずつ成長し、今では一人前のスタッフとして活躍できるようになっています。この経験を機に、ストレスを感じても諦めずに取り組み、乗り越えられる耐性が身に付きました。
一度は逃げ出そうと思ったことを正直に打ち明け、それでも踏ん張った経緯を伝えています。そうすることでリアリティが生まれ、ストレス耐性がある証明ができていますね。また企業側が知りたい、学生のストレスへの向き合い方もわかりやすい例文です。
②予定通り物事が進まなかったとき
例文
私は、計画が予定通りに進まないときにストレスを感じます。
先日も大学の試験があり、2週間前から計画を立てて勉強を始めましたが、急な課題やアルバイトで予定がずれてしまいました。そのとき、試験の5日前にもかかわらず、計画の半分も進んでいない状況でした。
焦って詰め込もうとしましたが、「こういうときこそ周りを頼ろう」と考え、友人から過去のテスト問題の共有をもらったり、勉強会を開いて教え合うことで効率的に学習しました。
その結果、すべての科目で合格点をとることができました。それ以来、一人で抱えずに周りの協力を仰ぐ視点を持ち、ストレスに向き合えています。
計画が予定通りに進まずストレスを感じたときに、周りの力を借りてストレスを解消したエピソードを伝えています。仕事ではチームで業務をする機会も多いため、入社後ストレスを感じても、主体的にストレスを解消できる力があると伝わる点が良いですね。
③他者とのコミュニケーションがうまくいかないとき
例文
私は、他者とのコミュニケーションがうまくいかないときにストレスを感じます。
先日も家族で食事をしているときに、卓上の塩が欲しくて母に「それを取って」と伝えたのですが、「どれ?」と返ってきた経験があります。正直「なぜ伝わらないの」とイライラしてしまいました。
ですが、冷静になってみると「具体的に伝えなければわからないよな」と感じ、「テーブルの塩を取って」と説明し直したことがあります。
ほんの少し言葉が足りないだけでコミュニケーションが取れないこともあると学び、今では相手の立場で考え、前提条件や具体的に伝えるように心掛けています。
何気ない日常の経験から、ストレスを感じても、相手の立場に立ち、考えを改められる姿勢があると伝わるエピソードです。短いコミュニケーションでも、相手の立場を心掛けることは、どんな職種でも重要なスキルなので評価につながります。
④自分の時間がうまく取れないとき
例文
私は、自分の時間がうまく取れないときにストレスを感じます。
以前、1カ月間実施されるインターンシップに参加したときも、予想していた以上に業務量が多く、それに加えて大学の授業やアルバイトで予定が埋まり、自分の時間が取れませんでした。一旦は目の前のことだけに集中し、インターン終わりの自分時間を楽しみに頑張っていました。
インターン終了後、久しぶりに自然豊かな公園を散歩したり、お気に入りのカフェでコーヒーを飲んだりすることで、ストレスを解消しました。
今では、週に1日は自由な時間を作り、ゆったり過ごすことでストレスとうまく付き合いながら生活できています。
ストレスの強い環境でも、まずは目の前の業務に集中できる性格が伝わるエピソードです。その分ストレスを溜めないように、事前にストレスを発散している工夫を伝えることで、自己管理能力の高さもアピールできています。
⑤タスクに追われているとき
例文
私は、複数のタスクに追われているときにストレスを感じます。
実際にゼミ活動で、卒業研究に追われていた日がありました。最初は焦りを感じましたが、「昨日より今日は前に進めている」と自分を鼓舞し、取り組むことを心掛けていました。
またタスクを10個完了したら、ご褒美にアイスクリームを食べる、予定よりも早くタスクを完了できたら好きな本を読む、とルールを決めることで、ゲーム感覚で楽しみながらタスクを消化できました。
その結果、順調に卒業研究の準備が進み、発表日を迎えることができました。今では、忙しいときこそゲーム要素を取り入れて、ストレスをプラスに考えながら取り組めています。
タスクに追われている状況でも、ゲーム感覚で楽しんで取り組める姿勢が伝わるエピソードです。ストレスを感じたときでも、ポジティブな姿勢で対処できる点を評価してもらえるでしょう。
⑥やりたいことができないとき
例文
私は、自分のやりたいことや計画していたことができなくなったときにストレスを感じます。
実際、大学受験のために毎日勉強をしている時期は、趣味の読書にかけられる時間が減ったことでかなりのストレスを感じ、それが原因で勉強にも身が入らなくなってしまったことがありました。
このままではパフォーマンスも上がらないということに気が付き、1日のスケジュールを見直し、1日のうち1時間を自分の趣味に使い、リフレッシュすることで、ストレスのコントロールをしていました。
それからは、勉強の時間と読書の時間がスイッチのオン・オフの役割を果たし、以前よりも勉強に集中できるようになりました。
抽象的にストレスに感じたことを述べてから、実際のエピソードで補足をしています。自分のタイムスケジュールを見直し、限られた時間でどのようにストレスを軽減できるかを模索できている点が良いですね。
⑦物事を両立できないとき
例文
私は、物事を両立できないときにストレスを感じます。
印象に残っているのは、ダンスサークルの大会と大学の試験が重なったときです。「どちらも全力で取り組みたい」と思い、時間の使い方に悩みました。
特に意識したことは、サークルの先輩にアドバイスをもらうことです。同じ経験がある人の意見を参考にすることで、効果的な時間の使い方や、やっておけばよかった対策を聞けました。
その結果、サークルの大会と試験ともに、納得できる結果を出せています。このように、自分の限界が来る前に、周りに助けを求めることが、ストレスを溜めないために大切だと思っています。
ストレスを感じたら無理をせずに、周りの人を頼ることができる性格が伝わるエピソードです。チームワークや協調性を重視する企業との、適性の高さもアピールできるでしょう。
⑧他者と考えが対立したとき
例文
私は、他者と考えが対立したときにストレスを感じます。
実際に、ゼミのグループワークで発表したいテーマについて意見が対立し、3日間話が進まなかったときにもストレスを感じました。
そこで私は、両方の折衷案を提案しました。それぞれに譲れない点を挙げてもらい、それらを取り入れたテーマにすることで、納得できる研究テーマを考えることができました。
それ以来、同じように考えが対立するのを防ぐために、定期的に率直な意見交換をする時間を設けて、対立を未然に防いでいます。その結果、ストレスを感じる機会が大幅に減りました。
考えが対立し、ストレスを感じたときの対処法を伝えるだけでなく、予防策まで伝えられている例文です。ストレスの対処法を伝えて終わるよりも、問題解決能力や長期的な視点を持っているとアピールできている点が良いですね。
⑨突然のトラブルが起きたとき
例文
私は、突然のトラブルが起きたときにストレスを感じます。
実際、学園祭の実行委員を務めていたとき、3日前に出演者のキャンセルがありました。その場では冷静に代替案を提案しましたが、帰宅後も責任の重さを感じ、落ち着きませんでした。
そこで帰宅後、ランニングをしながら頭を整理することにしました。体を動かすことで気持ちがポジティブになり、冷静に状況を分析できたことで、新しい改善策が浮かんだ経験があります。
結果的に、大学内で有名なシンガーソングライターの方に出演していただき、好評を得ることができました。この経験からストレスを感じたときでも、「突然のトラブルでも必ず突破口はある」と考えられるようになりました。
一度はその場で冷静な対応をしつつ、時間をおいてさらに解決策を考えることで、責任感や問題を解決したい強い思いが伝わる点がポイントです。またストレスを感じても突破口はあると考えていることを伝え、ストレスへの向き合い方もアピールできています。
⑩誰かに迷惑をかけてしまったとき
例文
私は、誰かに迷惑をかけてしまったときにストレスを感じます。
アルバイトをはじめて3カ月が経った頃に、遅刻をしてシフトのメンバーに迷惑をかけたことがあります。その場では謝罪し、行動でミスを補おうと努力しましたが、1日中申し訳ない気持ちが続いていました。
その日の夜に反省の時間を作り、遅刻の原因と改善策を考えました。そして迷惑をかけてしまったメンバーに再度謝罪し、改善策を共有することで自分の気持ちを落ち着かせた経験があります。
そのときに店長が「ミスをしたあとの行動が大事だけど、〇〇さんからはそれが伝わるよ」と言ってもらえたことで、今では誰かに迷惑をかけても、ストレスを抱えこみすぎずに、前向きに捉えられています。
遅刻したことで、アルバイトのメンバー全体に迷惑がかかることに、ストレスを感じていると伝わります。ストレスの原因が伝わることで、企業側は学生が重視していることを判断できる点が良いですね。
面接の「ストレスを感じるとき」は細かな分析で自分なりの答えを言語化しよう!
この記事では、面接で聞かれる「ストレスを感じるとき」の回答方法や実際に面接を経験した人からの深掘りの方法などを紹介してきました。
何をストレスと感じるかは考え方や性格、今までの経験によって異なります。そのため、何がストレスかどうかに正解・不正解はありません。面接では、どうしてそれをストレスに感じるのかを根拠を持って説明できるようにしておくことが大切です。
ぜひここまでに紹介した自己分析の方法やエピソードの探し方を実践して、自分なりの回答で、ありのままのあなたの性格や価値観、考え方のアピールにつなげましょう。
「ストレスを感じるとき」について聞かれたときは、以下のような内容を回答しました。
「私がストレスを感じるのは、ベストコンディションを発揮できなかったときです。テスト当日のために、テスト勉強に一日10時間かけて取り組んだことがあります。しかし、10時間の勉強に疲労もあったのか、風邪をひいてしまい、ベストコンディションで挑むことができませんでした。
そのときは非常に悔しくて、その状況に陥ってしまったことにストレスを感じました。この経験があって、何かに取り組む際は体調もしっかり考慮するようになりました。」