会社説明会ではどのような質問をすべき? 有意義な質問のために事前準備をしよう
「会社説明会でする質問が思い付かない……」「聞きたいことはあるけれど失礼に当たりそうで質問しにくいな……」
このような悩みを抱えながら会社説明会に参加したことはありませんか。 会社説明会はその会社について疑問に思うことや、詳しく知りたいことを深く知れる場ですが、しっかり考えたうえで質問をしないと、説明会の機会を無駄にしてしまいかねません。
そこで今回は、会社説明会で質問をすべき理由から質問に対する悩みの対処法、具体的にどのような質問をしたら良いのかを解説します。
経験者が実際にした質問や、感触が悪かったと感じる質問も紹介しているため、質問をする際の参考にしてみてくださいね。
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会社説明会で質問することについてどう思う? 経験者がリアルに思っていたこととは
会社説明会で質問をするシチュエーションはさまざまです。大人数の前でマイクを持って話したり、少人数のグループでじっくり話したりと、いろいろな形式があります。
そのような中で、経験者たちは会社説明会で質問をすることに対しどのように思っていたのでしょうか。リアルに思っていたことを聞いてみました。

メガベンチャーの対面形式の説明会で質問をしたことがあります。そこで質問して、入社意欲を示す狙いがありました。

100名以上学生が参加するオンラインの説明会で質問をしました。内容としては、キャリアの歩み方について疑問に残った点を質問した記憶があります。

約30人ほどが参加していたメガベンチャー企業の説明会にて、調べてもホームページ上などでは出てこないようなキャリアについて質問しました。

就活を始めたばかりの頃は緊張しており、まったく質問ができませんでした。就活を進めるにつれて、規模が小さい説明会に参加することも増え、質問せざる得ないような状況になることも。このような状況に少しずつ慣れていったことで次第に質問できるようになりました。

入社後のイメージをつかむため、現場のことをよく知っている現場社員の人にたくさん質問していました。

会社説明会の質問タイムをどのような時間だと捉えていましたか?

気になったことを聞ける機会はなかなかないため、質問するチャンスがあって良かったと感じていました。

「絶対に質問しよう」とは思っておらず、ほかの人の質問を聞いて「確かに自分も気になるな」と思ったことがあれば追加で質問する程度で良いかと思っていました。ですが、なかなか学生からの質問が出ないときは私が初めに質問するように心掛けていましたね。

自分のなかで質問があったときは、貴重な機会としてありがたく感じましたが、疑問が浮かばないときや会社説明会を聞いて自分と合わない企業だと感じたときは面倒に感じました。

人事の人に顔と名前を覚えてもらえるとその後の選考でも役に立つような気がしたため、自分自身をアピールする機会、さらに疑問を解消するための絶好の機会であると感じていました。

聞きたいことを聞くというよりは人事の人へのアピールチャンスだと思っていました。実際に、説明会の担当者がそのまま面接官になることがほとんどだったと思います。
会社説明会と似た意味合いを持つものとして「座談会」があります。座談会がどのようなものか気になる人はこちらの記事も参考にしてくださいね。
会社説明会では質問をした方が良い! その理由を徹底解説
会社説明会で質問をすることを面倒に感じたり、大人数の前で話すことに緊張してしまったりしてしまう人もいるかもしれません。
会社説明会で有意義な質問ができれば、答えてもらった内容をその後の選考に大いに活かすことができます。どのように活かせば就活にプラスに働くのか、確認していきましょう。
企業に対しての理解が深まる
会社説明会は、企業が学生に対して「うちの会社はこのような特徴がありますよ」と教えてくれる機会です。参加するだけでも理解は深められますが、企業に対して疑問に感じたこと、詳しく知りたいと思ったことなどを直接聞いて、回答をもらえる機会でもあります。
企業のホームページやパンフレットには掲載されていないようなことも直接聞けるため、有意義な質問ができればその企業のことをより深く知ることができるでしょう。
会社に対する疑問点を明らかにして選考に参加するかを判断できる
いろいろな企業のホームページを見たり、調べたりしているうちに、企業に対して「この記載はどういう意味なんだろう?」「この記載内容は本当かな?」などと疑問が生じることもあるでしょう。
企業に対する疑問が残ったまま選考に参加してしまうと、選考時に齟齬を感じてしまい、無駄な時間を過ごしてしまうかもしれませんし、入社するまで疑問をそのままにしていた場合は、入社後に違いを感じ、早期退職につながってしまうかもしれません。
説明会の段階で疑問点を明らかにし、自分に合う合わないを見極めて選考への参加を判断できれば、将来の自分のためにもなるでしょう。
質問時に好印象を残せれば選考に有利に働く可能性がある
質問の時間は、企業に対して質問をして疑問を明らかにする場ですが、質問を通して自分のことをアピールする場にもできます。
たとえば、ほかの学生が質問をしないなか、核心を突いた質問を積極的にできると、「この学生はうちに対する興味が強いな」と捉えられ、その企業について深く調べ上げているというアピールができるかもしれません。
しかしながら、説明会で積極的に質問することが必ずしも選考に有利に働くとは限りません。選考に有利に働くかもしれないと思い込みすぎて、自分をアピールする質問ばかりしてしまうのは避けましょう。かえって悪い印象を抱かれてしまうこともあります。
内定者の率直な意見! 会社説明会で質問はすべき?

会社説明会で質問を求められた時、積極的に質問をしたほうが良いと思いますか?

現社員の声を志望動機に入れ込めると志望動機などに説得性を出すことができるため、積極的に質問するべきだと思います。

疑問を解消するために積極的に質問したほうが自分自身の志望動機の一助になるので、質問はしたほうが良いと思います。

質問することで人事の人に好印象を持ってもらえる可能性もあると考えており、「質問しよう」と思いながらお話を聞いていると集中して説明会に参加することができるため、質問はしたほうが良いと思います。
会社説明会で質問をするときによくあるお悩み4パターン|対策を経験者に聞いてみた
会社説明会で質問をしたほうが良いことがわかっても、すらすらと質問が思い付く人ばかりではないでしょう。
ここでは、質問をするときにありがちな4パターンの悩みを解説します。その対策方法も経験者に聞いてみたため、ここで挙げた悩みを抱えている人は悩み解消の参考にしてくださいね。
質問内容が思いつかないけどとりあえず質問したいとき
「何か質問しなきゃとは思うけれど、質問が思いつかないな……」と感じてしまうことはありませんか。このような悩みは、就活を始めたての時期によく起こることが考えられます。
経験者はこのような悩みを解決するために、どのような対策をしていたのでしょうか。
「質問内容が思いつかない」と感じたときどうしていた?

質問したいことが浮かばない時、企業の未来を想像していました。過去のことは公式HPや企業実績、SNSへの投稿や報道などを調べればわかりますが未来のことはまだわかりません。
将来の見通しはどのような企業も立てていると思い、「将来的にどういった展望があるのか」「実現に向けて展開されている事業はあるのか」などについて質問を作るよう意識しました。

会社説明会のような場所で積極性をアピールすることが選考通過のために大事だと考えていたため、とにかく質問内容が決まっていなくても手を挙げることを意識していました。
質問内容はあらかじめ考えておくこともありますが、思い付かないときには「登壇者が思う仕事のやりがいや大切にしていること」を聞くようにしていました。どうしても思い付かない場合には、スタンダードな質問もありだと思います。
質問内容がありきたりになってしまうとき
企業に聞きたい質問があったとしても、一般的な質問しか浮かんでこないこともありますよね。浮かんでいた内容がありきたりなゆえに、実際の説明会の場面で自分のしたかった質問を先にほかの学生にされてしまう、ということも起こりかねません。
ありきたりな質問内容から脱却するために、経験者はどのような準備をしていたのか確認してみましょう。
「質問内容がありきたりになってしまう」と感じたときどのような準備をした?

市場動向や市場ニーズとその企業の共通点を探しました。現在の市場がグローバル経営を意識した動きになっているときは「海外進出はどの程度進んでいるのか」「展望はどうか」などです。
たとえば、ECサイトのニーズが高まっている背景から「新たなアプリ開発やAI導入など、将来的に新しい技術を取り入れたマーケティングへのアプローチは考えているか」などを質問できるよう準備をしました。あくまで説明会の場であるため、具体的なことは選考で聞こうと考え、抽象的な質問を作るようにしていましたね。

聞きたいことだけを聞くのではなく、「なぜこの質問をしたいと思ったのか」「どうしてこれが気になったのか」を頭の中で固めたうえで前置きとして伝えるようにしていました。そうすることで質問がありきたりになることを避けられるだけでなく、質問の意図が企業側に伝わりやすくなるので、こちらが求めている回答が返って来やすくなると感じていたからです。
また、答えてもらったことに対してさらに質問を重ねることもしていました。企業に対する興味関心をアピールできたかなと思います。
社員の印象に残る質問が思い付かない
志望度が高い企業の説明会に参加する場合、「少しでもその会社の担当者の印象に残るような質問をして、選考に有利になったら良いな」と思うこともあるでしょう。必ず選考に優位に働くわけではありませんが、担当者に刺さる質問をすれば、心に留めておいてもらえることは考えられます。
少しでも担当者の印象に残る質問をしたい場合、経験者はどのように対策したのかを教えてもらいました。
「印象に残る質問をしたい」と感じたときどのような準備をした?

OB・OGに頼り、会社が促進して取り組んでいる事業に対してリアルに直面している人の意見を集めていました。「現在新たな取り組みとして〇〇を進めている」や「環境を意識した設備投資を始めたんだ」など、そういった情報をもとに、それに見合った質問を考えました。
実際に先輩の情報から質問を作り、実行すると、社員の人に「そうなんです! 実は我が社は今まさに、その分野に力を入れていまして……」と、目を輝かせて熱弁してくださいました。終わった後も、個人的に声をかけてくださり、会社独自のワークイベントに特別に招待していただけた経験があります。

その企業のことについて基本的なことは徹底的に調べてから参加していました。志望度が高い企業の場合は「これは面接だ」という気持ちで臨んでいたので、自分の中で志望動機のようなものを準備したり、入社後何をしたいかのイメージを明確に持ってから質問を用意したりしていましたね。そうすると自然と質問内容に熱が乗り、自然とアピールになると考えていました。
ほかにも、企業理解度をアピールするために、志望企業のサービスや製品は名前と概要が言えるように必ず準備していました。質問の中に具体的なものを混ぜ込むと、「御社のことをこれだけ調べています!」というアピールになると思います。
聞きたい質問内容が失礼に当たらないかと心配なとき
「給料はどんどん上がっていくものなのかな……」「休みはきちんと取れるの?」など、少し聞きにくい内容が一番聞きたいこと、というケースはよくあります。しかしながらこのような内容を直接聞いてしまうと、「仕事をする意欲が低いのでは?」と思われてしまいそうでうまく聞き出せないと感じる人も多いでしょう。
このように直接的に聞いてしまうと失礼とも捉えられかねない質問をしたいとき、内定者たちはあらかじめどのような対策をしていたのでしょうか。
「自分の聞きたい質問内容が失礼に当たらないかと心配」と感じたときどのような準備をした?

自分の聞きたい質問について、事前にリスト化し、キャリアセンターの人にその質問をしても良いのかお伺いしていました。また、就活エージェントの就活準備セミナーに参加した際に「こういった質問は失礼にあたらないか」と聞くこともしていましたね。
とはいえ、あまりに現実離れした質問や、無関係な話題はタブーなので、説明会で挙がると「よくぞ聞いてくれた」と、喜ばれそうな質問を意識して作りました。

失礼にあたるような可能性がある質問をする際には、ポジティブな質問と合わせて質問をしていました。たとえば、転職者が多いことに対してその理由を聞く際には、「御社では、非常にキャリアアップがスムーズに進んでいたり皆さんが活躍されていると説明会のお話をお聞きして感じました。その中でも特に長く活躍されている方がほかの人と違う点はどのようなところでしょうか」というような内容です。
そのようにすると多くの場合はポジティブな面を話された後にネガティブな側面を話してくださるので転職の理由などを引き出すことができました。
4つの悩み別|会社説明会ですべき質問を経験者のリアル質問と紹介
4つの悩み別で経験者が実際にした質問内容
質問したい内容に関する悩みの対策方法はつかめたとしても、実際にどのような質問をすれば良いかはまだ不明瞭かもしれません。
具体的にどのような質問をすべきかを上記の4パターンの悩み別で解説していきます。経験者が実際にした質問も教えてもらったため、そこから質問方法のヒントを得てみましょう。
質問内容が思い付かない|仕事内容に関する質問で会社理解をしよう
質問内容がどうしても思い浮かばない場合、もしかするとその企業に対する理解が足りていないのかもしれません。そのことをマイナスに捉えずに、説明会を「その企業の仕事内容を理解する機会」と捉えてみましょう。
企業ホームページにも記載がありそうな基礎的なことを聞いてしまうと、社員に難色を示されてしまう可能性もあるので、「説明会を踏まえたうえで質問したいこと」というように工夫ができると良いですね。
仕事内容に関する質問の例
・説明会の中で御社はSNSマーケティングを活発にしたいとおっしゃっていましたが、具体的にどのようなSNSを使用してのマーケティングを考えていますか。
・地域の学生たちとの交流から新規事業につながることもあるという点がとても印象的でした。どのような過程で新規事業へと結びついたのか簡単に教えていただきたいです。
企業理解を深めるために仕事内容に関する質問をしたことはある?

サービス業の企業で、エンジニアの社員さんに質問をする機会があった際に仕事内容に関する質問をしました。一般的なIT企業であればシステムエンジニアとしての職務は「要件定義からプログラミング開発」というようにある程度形式化されていますが、サービス業界となると「その企業独自の取り組み」がポイントになってくるためです。
仕事内容をきちんと把握するためにも、このような質問は必須だったと考えています。

企業説明会では、初めてその企業に触れる機会であるということも珍しくなかったため「企業理解を深めよう」と思い仕事内容について質問したことがあります。
特に多かったのは、事業内容や職種について説明会でお話があっても具体的な業務についてイメージが湧かないときに「〇〇という業務に興味を持ったのですが、その業務に就かれている人の1日の業務の流れなどを簡単に教えていただきたいです」というような質問でした。その質問によって仕事内容がかなりクリアにイメージできるようになることも多かったためおすすめです。
しかし、私が質問したことにピンポイントで答えることができる人が必ずいるとは限らないので、説明会で登壇された人のキャリアなどはメモしておくようにしていました。
内容がありきたりになる|自分と関連度の高い質問で差別化しよう
質問がありきたりになってしまう場合は、ほかの学生との差別化を図ることが重要になります。自分と関連度の高い質問から、自分だけのオリジナリティを出して差別化をしてみてください。
しかしながら、あまりにも自分に寄った質問にならないように注意も必要です。質問時に自分語りをしすぎてしまうと、ほかの学生の時間を奪っていることにもつながりますし、「自分勝手な学生だな」と思われてしまいかねません。「私は御社にふさわしい存在だと思います~」というような自己アピールを質問内に入れ込まないように気を付けましょう。
直接的に自分に寄せるのではなく、間接的に自分に関連付けた質問にできるとベストです。ほかの学生と聞きたいことが被ってしまった人のリアルな体験談も併せて確認していきましょう。
自分と関連度の高い質問 OK例
・海外進出を計画しているとお伺いしましたが、今後英語のスキルを持った人の活躍の機会は増えていきますか?
自分と関連度の高い質問 NG例
・私は大学で英文学を専攻しており、海外進出を計画している御社にはぴったりの人材だと自負しています。今後英語のスキルを持った人の活躍の機会は増えていきますか?
自分に関連度の高い質問をしてほかの人との差別化を試みたことはある?

自分と企業とを関連付ける質問はかなりの頻度でしていました。
具体的には、私自身が情報系学部出身であり、志望企業がIT業界であった際に「昨今AIが急速に発展していますが、その中で私は画像認識技術に興味を持っています。御社ではそういった画像認識技術を活用した業務やプロジェクトというのには取り組まれているのでしょうか?」というように自分の専門領域と絡めた質問をしました。

自分の大学での研究内容と関連度の高い質問をすることでほかの就活生と差別化を図ろうとしたことはありました。私はマーケティングデータサイエンスを大学で研究していたため、「御社でも昨今データ分析に関して力を入れられているようですが、そのようなお仕事ではどのような人が活躍されていますか」などのような質問をしていました。
しかし、説明会の規模などによっては個人的すぎる質問はするべきか迷うことも多かったので、少人数で全員に質問の機会があるようなときに聞くようにしていましたね。
ほかの参加者と質問内容がかぶってしまったときどのような応急処置を取った?

質問内容が同じような内容になってしまった際は、質問自体を取りやめるようにしました。その質問を重ねてしても、得られる回答は変わらないと考えたためです。それならば、自分のオリジナリティのある質問をして、自分だけの志望動機を作成するためにも、ほかの内容を聞いたほうが良いと考えていました。
ただ、ほかの就活生がした質問と似ているけど「どうしてもこれだけは聞きたい」という質問があれば、「聞かない後悔のほうが大きい」と感じたため聞くようにしていましたね。

質問内容がかぶってしまったときには、ほかに質問したいことが無ければ質問することをやめることが多かったです。しかし、1人1回は質問をしなければいけないような流れの際には、将来のことについて付け加える形で質問していました。
たとえば「御社で活躍される人材はどのような人ですか」という質問がかぶってしまった際には「先ほどの質問と重なる点もあるのですが、今後より御社で活躍されるだろうと思われる人、必要とされるような人はどのような人物だとお考えですか」というような内容です。人と被りがちな質問をする際には、自分の考えなどを述べてから質問することで、企業側に「質問することなかったんだろうな」と思われにくくなると思います。
社員の印象に残る質問が思い付かない|企業研究が十分なことをアピールしよう
社員の印象に残る質問をしたい場合は、企業研究を深めるのが一番の近道です。企業ホームページの閲覧はもちろん、社員や社長のインタビュー、企業のプレスリリースなどから得られる情報もあるはずです。
そこで得た情報をもとに質問ができれば、「プレスリリースまで見てくれるなんて、うちの会社についてよく調べてくれているんですね」と評価され、担当者の印象に残るかもしれません。
説明会に参加する前にくまなくその企業について調べ、詳しく聞いてみたいと思ったことをピックアップしておきましょう。
企業研究が十分なことをアピールする質問の例
・〇〇新聞に掲載されている社長のインタビューを拝読し、「5年後には事業を全国展開させたい」とのご意見を述べられていました。現時点で全国展開に向けて動いているプロジェクトがあれば教えていただきたいです。
・御社のプレスリリースより、高齢者向け新規サービスの開始が発表されておりました。今後高齢者事業をより発展させていく見立てはありますか。
企業研究が十分であることをアピールするためにどんな質問をした?

ECマーケットを展開する企業で、企業についてよく調べているとアピールするために、統合報告書やCSR(企業の社会的責任)のような投資家やクライアント向けの情報を読み込み、疑問を持った点についてあらかじめまとめておいた質問内容を聞くようにしました。
実際に、「御社ではDX人材の育成に今後力を入れていくと統合報告書に書かれていたのですが、具体的にそのための指針について知りたいです」といった質問をして、企業理解の高さをアピールしていましたね。

企業研究をしていて感じた「過去と最近の事業展開の傾向の違い」などから疑問に思ったことを質問していました。具体的には「最近は御社の新規事業は、〇〇などのようなものをはじめ〇〇という特徴が目立つと感じましたが、これは最近の〇〇の流れなどを汲んだものですか」というような内容です。
また、活躍する人材だったり求める人材などについても「最近は〇〇のような新規事業が立ち上がっていることもあり、〇〇のような人材が活躍されていると思うのですが、実際はどのような人が活躍されていますか」というように自分の考えと一緒に質問するようにしていました。
「会社説明会の前にしっかり企業分析をしておきたい」という人はこちらの記事も読んでみてください。有意義な質問内容を準備できるように企業分析方法を押さえておきましょう。
質問が失礼に当たらないか不安|キャリアアップと絡めて質問をしよう
聞きたい質問を直接的に聞いてしまうと失礼に当たりそうで不安なときは、自分のキャリアアップ像と絡めて質問をしてみてください。
失礼にあたる可能性がある質問としては、給与の増減や休暇の取得、残業時間などが挙げられます。これらのこととキャリアアップをうまく絡めてみましょう。ダイレクトな質問をせずとも、気になることを間接的に聞き出すことができるかもしれませんよ。
キャリアアップと絡めて質問をした例
・入社してだいたい3年後には役職に就き、活躍をしたいと考えています。入社3年目以内で役職に就かれている方はいますか。
・最短でキャリアアップを図るため、機会をいただければ多くの仕事に取り組みたいです。そのなかで残業も生じると思いますが、残業時間に制限はあるのでしょうか。
キャリアアップと絡めて「失礼に当たらないか心配な質問」をしたことはある?

残業時間について聞きたかったのですが、直接的に聞くことは消極的な人材であることを示すことにつながると考え、「入社後最短でキャリアアップしていくうえで、残業時間に制限などはあるか」というようにお聞きしました。
そうすることで、残業時間に対してポジティブに捉え、自分の成長につなげていける人間であることをアピールできたのではないかと考えています。

転職の多さが目立つITベンチャーの企業の説明会で、転職の理由などをキャリアアップと絡めて質問したことがあります。
「御社で着実にキャリアアップされている人の特徴と、このような人は向いていないという特徴について教えてください」と質問をして、その企業に向いていない人の特徴についてお答えいただく際に、転職された人の特徴を引き出すことができました。
直接ネガティブな質問をしてしまうと、説明会で話すことを躊躇されたり、間接的な回答になってしまうことも多いため、そういった質問をする際にはポジティブな質問と一緒に聞くと良いと思います。
6つのパターン別! 会社説明会で使える質問103選
会社説明会で挙がる機会が多い質問を6つのパターンに分けて紹介します。質問内容が思い付かない人はそのまま質問内容にしても良いですし、何かしらの不安材料がある人は参考にして自分のしたい質問に落とし込んでも構いません。
質問の時間を有意義なものにできるよう、あらかじめ質問したい内容は押さえておきましょう。
企業や仕事内容に関する質問
企業に対する理解が深まっていない人におすすめの企業や仕事内容に関する質問例を紹介します。「とりあえず質問しよう」と感じている人は参考にしてみてください。
企業や仕事内容に関する質問例
・仕事のやりがいはどのような点ですか。
・最近の業務内容で、達成感のあった仕事は何ですか。
・仕事をするうえで大切にしていることは何ですか。
・どのような企業と協業して仕事をする機会が多いですか。
・ゆくゆくは全国展開を考えられているとのことでしたが、全国展開に向けて現在取り組まれていることはありますか。
・〇〇様が今までで一番印象に残っているお仕事は何ですか。
・これまでで顧客からの感触が良かった企画は何ですか。
・御社の今後の展望はどのようなものですか。
・御社が競合他社と比較して強みとしている点は何ですか。
・自社メディアを運営されているとのことでしたが、運営することになったいきさつを教えてください。
・これまで〇〇様がされた経験が活きた、別分野でのお仕事はありますか。
・御社の現状の課題は何ですか。
・御社がおこなっている〇〇の業務と××の業務の違いを詳しく教えていただけますか。
・〇〇様が御社に入社した決め手はどのようなものでしたか。
・特に大変だったと感じた仕事はどのようなものでしたか。
・競合と御社を比較した際にどのような点を伸ばしていこうと考えられていますか。
・ターゲットとなっている市場や顧客の層について詳しく教えていただきたいです。
・チームでの業務におけるやりがいはどのようなものですか。
・5年後の御社の目標はどのようなものですか。
・社員の方々が共感されている御社の価値観はどのようなものですか。
キャリアアップについての質問
聞きにくいことにも絡めやすい、キャリアアップについての質問例を紹介します。単純にキャリアアップに関することのみならず、仕事に対するやる気を持っていることを前提にした言い回しをして、聞きにくいことも聞き出してみましょう。
キャリアアップについての質問例
・早い段階でリーダーポジションに就きたいのですが、最短でリーダーになった方は入社何年で就任されましたか。
・資格を取得してキャリアアップを測りたいのですが、資格に対する支援制度はありますか。
・最短でキャリアアップを測りたいので、機会をいただければ多くの仕事に取り組みたいです。そのなかで残業も生じると思いますが、残業時間に制限はあるのでしょうか。
・キャリアアップのためにどのような仕事も積極的におこないたいのですが、部署異動はどれくらいのペースで発生しますか。
・キャリアアップのために自主的に勉強会などに参加した場合、助成金は出ますか。
・入社年数の浅い方でキャリアアップをされている方は具体的にどのような取り組みをされていますか。
・新卒社員は営業から業務が始まるとお伺いしました。営業から次のステップに進むために必要なことは何ですか。
・キャリアアップのために繁忙期は残業も増えると思いますが、1年の間で何月くらいに残業が多くなりますか。
・社会人としての市場価値を向上させ、なるべく御社に貢献したいと考えています。キャリアアップのための研修などはおこなわれるのでしょうか。
・キャリアアップといっても、さまざまな方向でのキャリアプランがあるかと存じます。部署異動願いを出した場合は受け入れていただけるのでしょうか。
・御社における一般的なキャリアプランはどのようなものですか。
・キャリアアップをするうえで大切な姿勢はありますか。
・キャリアアップをする段階で、給与面もモチベーションのひとつにしたいです。昇給のタイミングはどのようになっていますか。
・キャリアアップのために、どの部署でも求められるスキルはありますか。
・社員のキャリアアップのために、今後取り入れていきたい制度はありますか。
・入社後すぐに御社に貢献できるよう、現段階から資格を取得したいです。資格取得制度は入社前のものも適応されるのでしょうか。
ワークライフバランスについての質問
仕事とプライベートのバランスを重視している人も多いのではないでしょうか。「活き活きと働くためのプライベートの在り方」というように言い換えると、聞きにくい質問もしやすくなりますよ。
ワークライフバランスについての質問例
・休日はしっかり休んでメリハリを付けて仕事をしたいと考えているのですが、休日出勤が必要となるケースはあるのでしょうか。
・将来を考える中で、結婚や子育てをしたいと考えているのですが、産休や育休を取得されている方はどれくらいいますか。
・ときにはお休みをいただいてリフレッシュをしたうえで仕事に臨みたいと考えているのですが、差し支えなければ近年の有休取得率を教えていただきたいです。
・一緒に住む祖父の介護が必要になってしまうタイミングがどうしてもあるのですが、テレワークをしながら〇〇部の業務をおこなうためにはどのような工夫が必要でしょうか。
・将来的に子育てと仕事の両立をしたいと考えています。そのため、時短勤務制度の導入可能性を教えていただきたいです。
・ワークライフバランス実現のために、プライベートも充実させたいと考えています。御社の福利厚生制度で活用されている割合が高いのはどのような制度ですか。
・メリハリを付けて仕事をし、稼働日には活き活きと仕事をするために若手社員の皆さんがされていることはありますか。
・御社は夜勤が発生する業務だと思いますが、夜勤明けの次の出勤サイクルはどのようになっているのでしょうか。
・メリハリを付けて仕事をするため、勤務時間も自分でコントロールできれば良いなと考えていますが、フレックスタイム制を導入する見込みはありますか。
・時短勤務も推奨されているとのことでしたが、時短勤務をしてもしわ寄せが来ないように生産性を担保されているのはなぜですか。
・キャリアとプライベートの両立に対しての御社の方針を教えてください。
・入社1年目の社員の1日のスケジュールはどのようになっていますか。
・メリハリを付けた業務を実現するために、休暇を促進するような取り組みはありますか。
・社員の方々に好評な福利厚生の制度は何ですか。
・将来子どもが産まれた際に利用できる託児所は会社内に構えられていますか。
・社員の皆様のワークライフバランスについて、基本的な取り組み以外になされていることはありますか。
社風についての質問
企業の社員についても知りたいという人は多いと思います。社風は実際に社員に会ったり、会社内に足を運んだりしないとわからない点もあるため、その場で感じ取ったことなどを整理したうえで聞いてみてください。
社風についての質問例
・ほかの部署と仕事上で交流する機会はありますか。
・部活動制度があるとお伺いしましたが、何割くらいの方が部活動に参加されていますか。
・チームでおこなう業務と個人でおこなう業務だと、どちらのほうが多いですか。
・研修制度やOJT制度はありますか。
・どのような立場の方でも意見を出しやすい環境にありますか。
・社員間の意見交換を活発化させるために取り組まれていることはありますか。
・社員のモチベーションアップのために取り組まれていることはありますか。
・社員表彰制度があるとのことでしたが、どのくらいの頻度で表彰がおこなわれていますか。
・文系出身のためプログラミングの経験がないのですがチャレンジしてみたいです。未経験でもプログラミングは習得可能でしょうか。
・風通しの良い職場だとおっしゃっていましたが、〇〇様はどのような点に風通しの良さを感じますか。
・定期的に上長の方と面談をする機会があるとのことでしたが、どのような内容をお話されているのか差し支えのない範囲で教えてください。
・管理職に就かれている方の男女比を教えてください。
・社内部活動などで休日に稼働することはありますか。
・もしトラブルが起きた場合、どのように対処しますか。
・社員同士のチームワークを高めるために取り組まれていることはありますか。
・新入社員が会社になじむために取り組まれていることはありますか。
・新入社員向けのメンター制度はありますか。
・もし新入社員が失敗をしてしまった場合、どのようにカバーをしていく環境を用意してくださっているのでしょうか。
・ダイバーシティを推進する仕組みを検討しているとのことですが、どのように社員の多様性を支援していきますか。
・部活動以外で社員同士の交流ができる機会はありますか。
自分との関連度を測る質問
ほかの学生と差を付けるための質問です。自分のことを出しすぎると悪影響を及ぼしかねないため、質問内で自分のアピールを強くしすぎないよう注意しながら質問ができると良いでしょう。
自分との関連度を測る質問例
・海外進出を計画しているとお伺いしましたが、今後英語のスキルを持った人の活躍の機会は増えていきますか?
・御社はプログラミング技術を駆使した事業が盛んですが、JavaScriptを活かした業務はありますか。
・SNSを駆使してプロモーションをされているかと思いますが、動画編集のスキルはプロモーションにおいて活かせますか。
・アルバイトで顧客の声が私のやりがいとなっているのですが、顧客と直接交流できる機会はありますか。
・大学で経営学を学んでいるのですが、今後マーケティング事業に注力される予定はありますか。
・美術大学でグラフィックデザインを学んでいます。御社の商品のパッケージを作成する業務に新卒から携わることはできますか。
・韓国語検定の中級を保持しています。今後韓国への事業展開予定はありますか。
・英語と中国語を話せるのですが、海外の方と交流して事業をする機会はありますか。
・カラーコーディネーターの資格があるのですが、御社の広報の業務においてデザインを任せてもらえる機会はありますか。
・インターンでYouTube運用をしていました。御社もYouTubeチャンネルを保持されているかと思いますが、動画投稿にあたっての企画立案はできますか。
・学生時代にリーダーシップを発揮した経験は業務に活きてきますか。
・SDGsに関する取り組みをされている企業で働きたいと考えているのですが、御社がSDGsに対してされている取り組みはありますか。
・チームワークを大切にして働きたいのですが、チームで何かを成し遂げられる機会はありますか。
・簿記2級を所持しているのですが、簿記でのスキルが活きる事業はありますか。
・〇〇部で働くにあたって、入社前に身に付けておくべきスキルはありますか。
求める人物像についての質問
「求める人物像」だけで言うとホームページに掲載されているかもしれませんが、「担当者の意見も聞きたい」というように質問の方向性を変えてみると、うまく質問ができるかもしれません。
求める人物像についての質問例
・御社で成果を挙げられている方々に共通してみられる特徴はありますか。
・〇〇様はどのような人材と一緒に働きたいと思われますか。
・〇〇様の周りで御社の企業理念を体現されている方はどのような方ですか。
・説明会の中で「コミュニケーション能力が高い人は活躍できる」とのお話がありましたが、ほかにどのような特徴のある人が活躍できると〇〇様はお考えになりますか。
・御社で活躍されている方はどのような方が多いですか。
・〇〇様にとって、御社で働くことの価値は何だと思われますか。
・御社での課題を解決できるのはどのような人材だとお考えになりますか。
・これから入社する新入社員に対して期待することを教えてください。
・積極性がある人物を求めているとのことでしたが、御社で積極性を活かして活躍された方が具体的にどのようなことをされたのか教えてください。
・御社の理念を体現されている方のエピソードを教えてください。
・御社では、先頭に立ってチームでリーダーを張るようなタイプの方と縁の下の力持ちのようなタイプの方ではどちらのほうが求められますか。
・新入社員に求める技術的なスキルはありますか。
・チームとして評価されるとき、どのような点が評価基準になっていますか。
・今年度の新入社員の方で、成果を挙げられている方はどのような能力をお持ちですか。
・〇〇様はご自身のどのような点を御社から評価されているとお考えですか。
・御社で「このような人物は活躍しづらい」という人物像があったら教えてください。
「面接の際の逆質問は何を質問したら良い?」と悩む人はこちらの記事もご覧ください。好印象を残すコツも一緒に紹介しています。
こんな質問はNG? 会社説明会で注意すべき4つの質問

会社説明会の質問の時間は、企業に対する疑問を解消したり、深く知ったりするために質問ができますが、その質問内容には注意が必要です。質問の内容や仕方によっては、担当者を不快に感じさせてしまうかもしれません。
どのような質問に注意が必要なのかをあらかじめ確認しておけば、会社説明会を気持ちよく終えられるはずです。ここでNG質問をチェックして、万全な体制で説明会に挑みましょう。
①ホームページに掲載されている内容に関する質問
ホームページに掲載されている質問をすると、「ホームページに書いてあるのでそちらをご覧ください」と一蹴される可能性があります。また、「何も見ないで説明会に来たのかな?」と、モチベーションが低い学生だと感じられてしまうかもしれません。
企業ホームページには事業内容や企業理念など、基本的なことが記載されています。とりあえず参加する会社説明会であったとしても、企業ホームページは参加前にざっと目を通しておくのがベターです。
ホームページに掲載されている内容に関する質問の例
・御社の事業内容を教えてください。
・御社の企業理念は何ですか。
・福利厚生はどのようなものがありますか。
・本社以外の勤務の場合、支社はどちらにありますか。
②社員のプライベートに踏み込んだ質問
どのような場合でも、プライベートに踏み込んだ質問をされると良い気にはなりませんよね。それは会社説明会でも同じです。社員のプライベートを詮索するような質問は、担当者を不快にさせてしまう恐れがあります。
仕事とのメリハリを付けて働かれている人の一例として、社員のプライベートについて聞きたいことがある場合には、そのことを踏まえた質問であることを前置きしたうえで少人数や1対1での対話の場で質問するようにしましょう。
社員のプライベートに踏み込んだ質問の例
・仕事がお休みの日のスケジュールを教えてください。
・前職ではどのような仕事をされていたのですか。
・趣味はありますか。
③会社の内部に踏み込んだ質問
その企業に興味があるからこそ、詳しいところまで知りたくなってしまうことは考えられることです。いくら会社説明会といっても、入社をしていない段階の学生にすべてを教えられるわけではありません。
会社の内部に踏み込みすぎた質問をしてしまうと、困らせてしまうことも考えられるため、一線を超えてしまわないようにある程度わきまえた質問を心掛けましょう。
会社の内部に踏み込んだ質問の例
・〇〇部に配属された人の退職率が高いという噂は本当ですか。
・〇〇部の売上はいくらですか。
・昨年問題になった、御社製品の異物混入はなぜ起きてしまったのでしょうか。
④マイナスイメージを持たれかねない質問
仕事に対して「やる気がないのでは」と担当者にマイナスイメージを抱かせてしまう質問は避けたほうが無難です。たとえば、休日に関する質問や福利厚生に関する質問ばかりしていると「休みや休憩が第一優先なのだな」と思われかねません。
しかしながら、このような質問に対する回答はホームページに掲載されていないことも多く、実は聞き出したい質問であることも確かです。その場合はこの記事の「具体的にどんな質問をすべき? 4つの悩み別で経験者が実際にした質問内容を伝授」の「質問が失礼に当たらないか不安|キャリアアップと絡めて質問をしよう」の項目を参考にして質問をしてみてくださいね。
マイナスイメージを持たれかねない質問の例
・残業は多いですか。
・離職率はどれくらいですか。
・休みがなかなか取れないと聞きましたが本当ですか。
担当者の感触が悪かった質問内容を教えて!

会社説明会で質問をしたときに、担当者の感触が悪かったと感じた質問はありましたか?

残業時間に関する質問は感触が悪かったです。残業時間を聞いてしまうと消極的な人間と思われる可能性が高いので、あまり聞かないことをおすすめします。

人事の人に質問した際に、ホームページに書いてあることを質問してしまい、「書いてあると思いますが」と前置きを入れられたことがあります。

客先常駐の割合を聞いた際に、少し濁されたような気がしました。「客先常駐はしたくない」と思っている消極的な人材だと思われたのかもしれません。

説明会で何も聞くことが無かったときに質問を求められ「活躍されている人はどのような人ですか」と聞いたことがあります。「よく聞かれるけど、一概に言えるものではないからね」と前置きを入れられて流されてしまいました。
もちろん、面接においても聞かないほうがベターな逆質問は存在します。どのようなことが聞いてはならない質問なのかをこちらの記事でチェックして、逆質問タイムに備えましょう。
質問するときはここに気を付けて! 会社説明会で質問するときの6つのマナー

これから社会人になるにあたって、マナーを守ることは大切です。質問内容に関するマナーはもちろんですが、質問をするときにも気を配ったうえで質問をしましょう。
以下の6つの点を頭に入れたうえで説明会での質問をしてみてくださいね。
①はじめに名前を名乗る
まずは自分の名前を名乗ってから質問をするのは礼儀として大切なことです。また、序盤で自分の名前を名乗ることにより、担当者の印象に残りやすくなるでしょう。名前に加えて所属している大学、学部名を名乗るとさらに担当者の記憶に残りやすくなります。
説明会によっては、名前や大学名を名乗ってはならないとしている企業もあるため、説明会のルールを順守したうえで参加するようにしましょう。
②質問内容を準備しておく
あらかじめ質問内容を準備しておき、質問をする際に手間取らないようにしましょう。
当てられたときに質問を考えていては、担当者だけでなくほかの参加者の時間をも奪うことになってしまいます。また、担当者に準備不足を感じ取られてしまうかもしれません。
質問したい内容をメモしておく、説明会で説明を受けるなかで気になった点に印を付けておくなどして、スムーズに質問ができるようにしましょう。
③わかりやすく要点を押さえた質問をする
だらだらと話さず、聞きたいことの要点を押さえてわかりやすい質問をするように心掛けましょう。
言葉を思い付いたままにだらだらと話してしまうと、伝えたいことが担当者に伝わらず、満足いく返答をもらえないかもしれません。
要点を押さえ手短に、まとまりのある話し方を意識しましょう。
④聞こえやすいようにはっきりと話す
聞こえやすい声ではっきりと、明るい印象を与えられるように話しましょう。
小さな声でぼそぼそと話してしまうと、聞き直しの時間が発生してしまい、無駄な時間を食ってしまうことがあります。また、暗い印象を抱かれてしまう場合もありその後の選考に不利に働いてしまう可能性も考えられるでしょう。
はきはきと話すことに慣れていない人は、まず口を大きく開けてはっきりと話すよう意識してみてください。自然と大きな声も出て、言いたいことが伝わりやすくなりますよ。
⑤回答をもらっている最中も相手の話をきちんと聞く
質問に対する回答をもらっている最中も気を抜いてはなりません。せっかく質問に対する回答をもらっているのに無反応だと、「話を聞いていないのでは?」と思われてしまう可能性もあります。
うなずいたり、「そうなのですね」というように適宜合いの手を入れたり、話している人の方向を向き、目線を合わせるなどして、きちんとリアクションを取るようにしましょう。
⑥回答をもらったら感謝を述べる
回答をもらったら、そのまま終えてしまうのではなく、きちんと感謝の言葉を述べるようにしましょう。
「ありがとうございました」という感謝のみならず、「〇〇という点が大変勉強になりました。ご回答いただきありがとうございます」というように回答に対する所感も端的に伝えられるとより良いです。
質問に対して回答をもらったらお礼をいうことは当たり前のことです。社会人のマナーとしても感謝の気持ちを述べることを忘れないようにしましょう。
会社説明会で質問をするときに気を付けたことを教えて!

会社説明会で質問をするときに、気を付けた点はありますか?

何を言いたいかわからなくなるということを避けるため、質問事項をしっかり整理した上で質問することを意識していました。

質問が長すぎて何を質問したいのかわからなくなってしまうのはいけないと思い、はじめに端的に質問して具体的な内容を付け加えることを意識していました。

質問をしたあとに、「ありがとうございます」と、感謝だけで終わらせるのではなく、一言感想を加えたうえで感謝の気持ちを述べるようにしていました。

簡潔に一つの疑問に絞ることを注意していました。考えがまとまらないうちに質問の番が回ってきたり振られたりする場面もありますが、そういったときにだらだらと質問してしまうと、何を答えればよいかわからない質問になってしまうため、「〇〇について気になっています」と最初に伝えられると良いと思います。
対面でのマナーは押さえられても、WEBでのマナーに不安が残る人もいるのではないでしょうか。そのようなときは、こちらの記事も確認してみてください。面接対策も一緒に学べますよ。
説明会で興味を持てた企業へOB・OG訪問をする機会も出てくるでしょう。その際はこちらの記事を参考にしてください。OB・OG訪問でも好印象を与えられるよう、マナーを押さえておきましょう。
会社説明会で的確な質問をして選考参加への判断材料にしよう
企業に対して感じた疑問がどんなに些細なものでも、その内容を膨らませて具体的な内容にできるよう対策し質問ができれば、説明会での質問の時間を有意義なものにすることができます。
しかし、気を付けなければその企業に対して悪い印象を与えてしまったり、選考にマイナスの影響をもたらしてしまうこともあるかもしれません。
会社説明会でした質問の回答から選考へのヒントを得て、選考参加への判断材料としてくださいね。
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