「社会人としての心構え」を予習して新社会人としての覚悟のアピールにつなげよう
面接で「社会人としての心構えを教えてください」と言われても、まだ社会人になった経験がなければ、なかなかピンときませんよね。
企業が心構えを聞いてくるのは、これから社会に出て組織の一員として働く自覚があるかどうかをチェックするためです。そのため、しっかりと自分の考えや仕事に対するスタンスを述べることができれば、「社会人になっても安心して仕事を任せられそうだ」と好印象につながる可能性もあります。
この記事では、これから社会に出るうえで求められるマナーや礼儀を踏まえて、「社会人としての心構え」を聞かれたときの回答方法について解説していきます。
現役社会人の視点から聞いた「新入社員が持っていてほしい意識」についても紹介するので、社会人としてのスタートダッシュを切るためにも参考にしてみてくださいね。
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現役社会人のぶっちゃけた意見を紹介! 社会人としてどんな心構えを持ってほしい?
まずは、社会に出て仕事をしている先輩たちから、新入社員にどんな心構えを持っていてほしいかを聞いてみました。
新社会人として好印象なマナーや仕事のスタンスと一緒に、「社会人としての自覚が足りないな」と感じる要素についても教えてもらったので、「社会人として見られているポイント」についてもチェックしていきましょう。
新社会人に持っていてほしい心掛けは?
自分の言動と仕事に対して責任を持つ、という意識を持ってほしいです。学生生活とは異なり、仕事でかかわる人との間には「利害関係」が発生します。この性質上、言動には今まで以上に責任を持つことが、周囲と協力して仕事を進めるために重要だからです。
何より元気良く、自分から挨拶をして積極的にほかの人と会話をするようにしてほしいです。職場の環境に慣れるためにも、まずは先輩に可愛がられる人になることが大切だと思います。
給料をもらっている限り、それに見合った仕事をすることを心掛けるようにできると良いですね。そうすれば自ずと責任感も出てくると思います。
一つひとつの行動に責任を持ち、発言してほしいです。周りは想像以上にあなたの言動を見ているので、常に自分自身の行動に「これで問題ないか」という、少しの疑いの視点を忘れないようにして行動してもらいたいです。
新社会人が押さえておくべきマナーや仕事への姿勢
質問の仕方や内容に、「この人は主体的に仕事に取り組めているな」と好印象を感じることがあります。
多くの人は仕事でわからないことがあったとき、「ここはどうすれば良いですか?」という質問をしますが、仕事ができるなと感じる人は「ここまでは自力で判断でき、このように考え、こうしようと思いますが、どうでしょうか?」と自分の考えや提案と併せて質問をしてきます。
このように聞かれると、こちらも「この人は自分なりに考えてから、提案できる力を持っているのだな」と感じながら、それに合わせた対応ができます。そのため、ただわからないことを質問するだけでなく、一歩先まで自分で考え、意見としてのプラスアルファを作ってから提案すると、好印象なのではと思います。
目を見て元気に挨拶してくれたり、学生言葉を使わずに適切な言葉遣いができたり、人によって態度を変えず、平等にふるまっていたりする社員はかなり好印象です。
自分が「他人と違うな」と思った点に対してしっかり興味を持って相槌を打ったり、リアクションをしたりと、いつも楽しそうに仕事をしている雰囲気の人は「ほかの子と違うな」とポジティブに思うことが多いです。
残念に思われやすい社会人の特徴とは?
朝、会社に着く時刻がいつも定時の2~3分前ぎりぎりの社員がいます。その人は挨拶は小声で、普段からほかの人となかなか目を合わせなかったり、学生言葉が多く、言い訳ばっかりでミスしても謝罪をしないことが多いです。
私としては、単にミスに対しての謝罪がほしいわけではないのですが、あくまで誠意が感じられないため注意をすることがあります。正直なところ、このように、自分の態度が好印象でないことを自覚しているのに、直そうとせずに自分を正当化している人は一定数いますね……。
その人にはビジネスマナーをもっと学んでほしかったのですが、指摘すると余計ひどくなるタイプのような印象もあったので、念のため、指摘するのは問題が起きたときだけにするようにしました。
「社会人としての心構え」が必要な理由を学生との違いから解説
「社会人としての心構え」を問われる背景には、社会人と学生の立場の違いにあります。就職はその立場が変化するタイミングとなり、企業としてはその変化に適応できるのか、社会人になる自覚があるのかどうかを確かめたいと思っています。
それでは、具体的にどのような点が学生と社会人の違いなのでしょうか。ここからは主に3つの変化について解説していくので、まずはその違いをよく理解するところから始めていきましょう。
本業
一番の変化と言って良いのが、本業です。「学生の本分は勉強」と言われるように、就職するまでは勉学が日常の多くを占めています。しかし、社会人になると一般的には一日8時間前後を仕事に費やすことになります。
学生の頃は保護者や国からの支援を受けながら、一定の金額を支払って勉強をする「与えられる立場」として知識やスキルを得ていましたが、社会人は、対価として給料をもらいつつ誰かにサービスを提供する「与える立場」になることが大きな変化の一つです。
お金と労働の関係
大学生としての期間中、アルバイトとして働き、給料を得る経験をした人も多いでしょう。アルバイトとして勤務するときは、働いて提供した労働時間の分だけ報酬をもらうことが一般的です。決まっていた勤務時間が終われば、その時点で仕事が終わっていないから、結果が出ていないからといって残業を強いられるケースはあまりなかったりと、仕事への責任はそれほど重くありません。
しかし、社会人になると、プロとして顧客にサービスを提供する義務が生まれます。報酬をもらう代わりに、仕事ではそれに見合った成果を出す必要があるのです。
企業視点から見ても、対価としての給料はあなたへ掛けるコストになります。社会人として仕事をする以上、このコストに見合った貢献をすることが求められるので、「自分がした仕事に対してお金を支払ってもらっている」という自覚を持ち、仕事へ主体的に取り組む姿勢を忘れずにいましょうね。
立場
学生の頃は「大学」という組織や保護者の庇護下にいることで、いわゆる「守られた」立場にいました。アルバイト先で何か問題が発生したときには、正社員の人がなんとかしてくれた、という経験がある人もいるのではないでしょうか。
しかし、社会人として就職すれば、もう立派な大人です。学生のときの「守られる」立場から卒業して、自分の行動には自分で責任を負う立場になります。自分のことは自分で管理し、「自己責任」というスタンスを持てるかどうかは社会人として重要なポイントです。
「そもそも社会人になりたくない」「就活をしたくない」という悩みを抱えている人はこの記事をチェックしてみてください。この記事では就職以外の選択肢とそれに伴うメリット・デメリットについて詳しく解説しています。
学生と社会人で変化するのはどんなこと?
現役社会人の皆さんへ質問です! 学生と社会人で大きく変化する部分は何だと思いますか?
経済的に自立する必要があることです。学生時代は生活費や授業料などを親に援助してもらってましたが、今後はそのお金にまつわる部分を、自分の働きぶりで支える必要があることが、大きな違いだと思います。
自分が決断をすることがあれば、その結果に対しての責任を負わなければいけません。この「決断」と「責任」が、学生にはなくて社会人にはあるものだと思います。
責任はすべて自分にあることです。自分で考え行動し、やったことに対しての責任が自分に付きまとうというのは、学生のときとは違うと感じています。
学生の頃は、自分と仲の良い人とだけ一緒にいれば良い環境でしたが、社会人になれば苦手な人や距離感を考えないといけない人ともコミュニケーションをとる必要があり、状況が一変します。割とよく見かけますが、苦手な人やかかわりたくない人に対して、かなりそっけない態度を取る人がいますよね。それを社内でやると一気に周囲の空気が悪くなるので、注意したいところですね。
それでは、これから新社会人になる就活生の人に質問です! 社会人と学生とでは、何が変化すると思いますか?
学生の場合、何かミスをしても許されるうえに、そこから立て直すことは難しくないと思います。しかし、社会人になると1つのミスが自分の評価に大きくかかわってくる、というイメージがあり、それが両者の違いかなと考えます。
大きく変化するのは責任感の重さだと思います。社会人となると、自分自身の判断でキャリアプランを練ったり、そこに向かって頑張る必要が出てくると思うので、自分に対しての責任感が増えるようなイメージです。
学生は組織や大人に守られていましたが、社会人になるとすべての責任を自分が負うことになると思っています。それが社会人と学生の大きな違いになるのではないでしょうか。
学生は常に「与えられる立場」であり、自分本位で振る舞っても良いのですが、社会人は他人に「与える立場」であるため、自分本位で振る舞ってはいけない点が大きな変化だと思います。
「社会人としての心構え」の本質とは
学生と社会人の相違点について触れてきましたが、実際、「社会人としての心構え」の本質が何なのか、まだイメージしにくいという人もいますよね。
結論から言ってしまうと、社会や企業が求める「心構え」の本質は、「社会人として基本的なビジネスマナーを守る」ことと、「組織で仕事をする意識を持つ」ということの2つです。
それぞれ具体的にどういうことなのかを解説していきます。
社会人として基本的なビジネスマナーを守る
仕事において最も重要なのは、周囲や顧客との信頼関係です。仕事を任せてもらう、サービスを誰かに提供する、という点からも「あの人になら任せて大丈夫だな」と思ってもらえるような信頼を得る必要があります。
その信頼を得るために、基本的なビジネスマナー、挨拶、礼儀、普段のおこないに十分配慮する姿勢が求められます。もしもあなたの部下に、顧客への態度が良くなく、学生言葉や間違った言葉遣いが多い社員と、礼儀正しくマナーもしっかり押さえている社員の2人が居たとして、どちらに接客を任せたいと思うでしょうか。
どのような場面でも基本的なマナーや礼儀を守る意識があるかどうかで、周囲への態度にも差が出ます。社会人の持つべき自覚の一つとして覚えておきましょう。
組織で仕事をするという意識を持つ
仕事をするときは、組織やチームに属し周囲と協力をしながら行動することになります。これはどういうことかというと、自分のなした行動が、良くも悪くも属している企業やチームの評判・評価に影響するということです。
新入社員の段階からいきなり責任の重い仕事を任される、という人は少ないですが、だからと言って軽率な発言や言動をするのはおすすめできません。常に「誰かに見られている」という視点を忘れず、誠実な対応を心掛けましょう。
また、主体的にチームに貢献できることはないかと意識すれば、自然とチームの雰囲気も良くなる可能性があります。そういったチーム内のコミュニケーションの潤滑油として振る舞うことができると、先輩社員からも好印象です。
「社会人としての心構え」で重要なこととは?
企業にもよりますが、ほとんどの場合、最初から新卒社員に対して結果は求めません。そのため、まずはしっかりと与えられた仕事に向き合うという過程を大事にしてほしいと考えています。
仕事というのは自分だけに向けられた課題や目標ではなく、会社の一員として与えられるタスクです。会社や事業にかかわる人にもベクトルが向くものなので、自分自身に精いっぱいにならずに周囲にもしっかり配慮したり、良いものを与えたりできる視点を忘れずにいてほしいです。
具体的には、「私は何ができるか」と自分にベクトルを向けて考えると同時に、「この仕事を通して周りに何ができるか」を考えてみて、行動してみてください。挨拶・敬語・身だしなみなどといったビジネスマナーはあくまでも相手のためにある、ということを意識しながら「この人と仕事してみたい」と思ってもらえるような社会人へ成長していってくださいね。
「社会人としての心構え」が求められるタイミング
「社会人としての心構え」が求められるのは、企業に属してからだけではありません。ときには、社会人と接するなかで基本的なビジネスマナーが求められたり、企業の面接などで意気込みとして意見を聞かれることもあります。
それでは、具体的にどんなタイミングで、どのような「社会人としての心構え」が求められるのかを見ていきましょう。実際に回答を求められた就活生の声も交えて解説していきます。
OB・OG訪問など社会人と会う機会
OB・OG訪問は企業で働いている社員から情報を得られる貴重な機会です。つい自分の知りたいことで頭がいっぱいになってしまい、相手に対する礼儀を忘れることがないように注意しましょう。
また、企業がOB・OGとの場を設ける場合、面談を担当するOB・OGの社員から人事へ情報共有がされることもあります。そのとき、「マナーも礼儀もしっかりしていた人だった」という印象を持ってもらえることに損はありませんよね。
OB・OGと話す機会があれば、失礼のないように基本的な言葉遣いやマナーを一通りおさらいして臨むことをおすすめします。
OB・OG訪問の流れや先輩との連絡の取り方など、具体的な手順を知りたいという人は下記の記事を読んでみてください。先輩と面談するときに必要な準備についても紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
企業の面接
面接の中の質問として「社会人としての心構え」が話題になることもあると押さえておきましょう。企業が「社会人としての心構え」を問う背景としては、学生に社会人になるという自覚や、社会人として頑張っていきたいという意欲があるかどうかをチェックしていることなどが考えられます。
また、仕事への向き合い方や、学生と社会人の差だと捉えている部分を探ることで、その学生の価値観が表れやすいテーマといえるのです。このことからも、話題として扱う企業は少なくありません。
この記事一本だけで持ち物や服装などの基礎的なことから、最低限覚えておきたいマナーまで、幅広く確認ができます。面接準備を万全にするためにも、面接を控えている人はぜひチェックしてみてくださいね。
企業への逆質問が決まっている人は、一度この記事で紹介している「聞いてはいけない逆質問」に当てはまっていないか確認してみましょう。最後まで好印象につなげられるように、逆質問も念入りに準備しましょうね。
入社前の面談や課題
企業との面談時や内定式、入社式前の課題として「社会人としての心構え」を求める企業も存在します。
もちろん、企業によってそうでないときもありますが、社会人1日目である入社式では、その意気込みを発表しあう文化がある企業も。中には作文の題として「社会人としての心構え」を取り上げて、課題を出されることもあります。
いざというときに、一目置かれる心構えを述べられるように、この後に紹介する10個の心構えを参考にしてみてくださいね。
この記事では面接と面談の違いについて解説しています。「面談だと思っていたのに実は選考要素があった」という事態にならないよう、事前にチェックしておくことをおすすめします。
先輩社員と話すことのできる座談会ではどんなことを聞いておけば良いのでしょうか。質問や話題に困ったら、この記事を参考にしてみてくださいね。
就活中に「社会人としての心構え」が話題に挙がった体験談
面接やOB・OG訪問で、「社会人としての心構え」を聞いたり話したりした経験はありますか?
あります。「社会人としての心構え」が話題になったとき、先輩が言っていたのは、ミスをしたら、必ずそのミスを再発しないように、自分なりに振り返りや工夫をすることが重要、ということでした。
私の場合は、社員の方と話すときに自分から「社会人の心構えとして何かありますか?」と質問をしたことがあります。 回答してくれた人は「何か失敗をしたときは素直にそれを認め、すぐ改善に移す姿勢が成長する社会人である」というのが自分の心構えだと言っていました。
話題になったことがあります。OB・OG訪問の際、社員に「社会人としての心構え」を聞いてみたところ、「自分自身の言動に責任を持つこと」というコメントをもらったことがあります。
面接の際、「社会人と学生の違いは何だと思いますか?」という企業の質問から派生して、社会人としての心構えについての話題になったことがあります。
ビジネスマナーや社会人としての意識はいつ必要になった?
就活や就職のタイミングで必要になった、ビジネスマナーや作法、社会人としての習慣があれば聞かせてください!
社会に出れば一般常識かもしれませんが、メモを取るのが重要だと就活を通して気付きました。インターンシップに参加したとき、正社員として働いている人の多くがメモを取っていたためです。
名刺の受け渡しです。当たり前のことだとは思いますが、両手で受け取って、両手で渡すという作法がマナーの一つとして必要になりました。
OB・OG訪問をする際、相手への連絡のタイミングや頻度、言葉遣いをマナーとして知っておくべきだと思い、調べたことがあります。
先方から名刺を渡される瞬間や、Webサイトからではなく直接企業へ問い合わせをする瞬間などは、ビジネスマナーが必要であると痛感しました……。
マストで押さえよう! 社会人としての5つの心構え:ビジネスマナー編
社会人としてビジネスマナーは必要不可欠です。ビジネスマナーと分類されているものには、時間を守ることや挨拶だけでなく、身だしなみなども含まれます。
毎日の意識で改善や実践ができるものも多いため、明日からすぐに取り入れればビジネスマナーで困ることも少なくなるはずです。ここからは、社会人としてマストで押さえておきたい心構えについて解説していきます。
①丁寧で正しい言葉遣いを意識する
正しい敬語の使い方や言葉遣いについて、就活を進める中で意識した人は多いのではないでしょうか。ビジネスの世界では正しい言葉遣いができること・丁寧な言葉選びができることは、基本的なマナーの一つです。
特に、新入社員として企業に入社したときは、同期入社の人たち以外、全員先輩の社会人です。また、顧客と話す職業であれば、適切な言葉遣いは必須となります。
人によっては慣れが必要な場合もあるため、日々丁寧な言葉遣いができるかどうか、無意識に学生言葉が出てしまっていないかは常に意識していましょう。
②報告・連絡・相談をこまめにおこなう
一般的に「報連相」とまとめられるこの3つのアクションですが、どの企業、どの職業に就いていても忘れずに心掛けたい行動です。
特に、入社したての段階では、慣れるまでに「わからない」と感じることが多くあるはずです。そんなとき、ずっと一人で仕事を抱えていては解決にならず、想定していたスケジュールから遅れてしまう可能性が出てきます。すぐに誰かに状況を報告・連絡し、相談する姿勢は、こういった状況を打破するのに効果的です。
また、報告・連絡・相談であらかじめ情報を共有しておけば、大きなトラブルを起こさないためのリスクヘッジにもなります。
③時間を守る
社会人にとって時間はとても大事なものです。社会人になって会う上司や先輩、取引先の社員は、誰しも自分の時間を削ってあなたと面談、商談をしていることを忘れてはいけません。
そんな中で時間を守れないのは「相手の時間を無下にする」ということと等しく、ビジネスパーソンとしての信用にかかわります。
予定された会議などの時間を間違えないよう、スケジュールを管理するツールを使用したり、アラームを活用したりと工夫をし、可能であれば誰よりも先に部屋に入っておけるようにすると、好印象につながりやすいですよ。
④挨拶は欠かさずにする
明るく元気な挨拶は、簡単にできるうえにビジネスパーソンとして最も重要なマナーです。廊下や休憩室ですれ違う社員に対して、「おはようございます」「お疲れ様です」と声をかけることを意識しましょう。
はきはきとした挨拶は社内だけに留まらず、取引先や顧客にも安心感と信頼感を与えます。普段の挨拶から、「〇〇さんはいつもしっかり挨拶をしてくれるよね」と、信頼貯金をする意識を持って実践してみてくださいね。
社内で使う挨拶の例
- おはようございます
- お疲れ様です
- 行ってまいります
- 失礼します
- お先に失礼します
⑤身だしなみを整える
「仕事で成果が出せれば身なりなんて関係ない」と考えている人がいれば、その認識は改めましょう。自分の身だしなみを整えることも、立派なビジネスマナーの一つです。
身だしなみは相手からの第一印象にもかかわります。実際、「メラビアンの法則」と呼ばれる、視覚と第一印象の関係を表した法則も存在します。これは、人は、目で見た情報の影響を大きく受けて、他人の第一印象を決める傾向にある、ということを説明した法則です。どれだけ話し上手・聞き上手でも、見かけが原因で成果につながらない、ということがあれば悔しくなりますよね。
特に、毎日接客をするなどで顧客と会うためにスーツを着ている人、指定の仕事着で作業をする人などは、身に着けている洋服が型崩れをしていないか、靴が汚れていないかを念入りに確認する習慣を付けましょう。
現役社会人に聞く! 一番重要なビジネスマナーはどんなもの?
あなたが特に重要だと考えるビジネスマナーと、その理由を聞かせてください!
自分にとって一番大事なのは、社会人の基本である「報告」「連絡」「相談」です。これは上司や取引先、すべての人と円滑に仕事をおこなううえで1番大切なことだと思っています。
身だしなみを整えることと挨拶です。これは、誰でも努力すればできる、最低限かつ最重要なビジネスマナーだと思います。清潔感のある服装を保ち、出会った人にはしっかり挨拶することで、仕事を任せてもらえる社員としてのスタートラインに立てると感じます。
言葉以外の、非言語のコミュニケーションが大事かなと考えています。身だしなみや日頃の態度・表情などは意識してほしいですね。私は口数が少ない性格で、正直なところ「報・連・相」がちゃんとできていなかったと思いますが、その分、周囲からの視線を意識して、身だしなみや、仕事への姿勢はかなり注意するようにしていました。
この記事は転職者向けの記事ですが、社会人として適した服装や、着こなしのマナーについて解説しています。先輩社員や面接でどんな服装をしていけば良いのか迷ったときの参考にしてみてくださいね。
一目置かれる存在に! 仕事を進めるうえで忘れずにいたい心構え5個:業務編
ここまでは、押さえておきたいビジネスマナーに関連する心構えについて確認しました。しかし、社会人としてはマナーだけでなく、仕事のうえで心掛けたいポイントもチェックしておきたいですよね。
先輩や上司から早く一目置かれる存在を目指すためにも、業務の中で意識したいポイントを5つ紹介します。
①アドバイスやフィードバックは素直に受け止める
入社したては誰でも初心者です。だからこそ上司や先輩社員は成長してほしいという思いからこそ、ときに優しく、ときに厳しく指導をします。自分の意見が通らなかったから、自分の思い通りにならなかったからと、反発するのではなく、受け入れたうえで次に活かす姿勢を持ちましょう。
先輩や上司もその積み重ねがあってこそ、今の立場にいることを忘れず、もらったフィードバックやアドバイスはストックして見返せるようにしておくと、後で初心に返ることができるのでおすすめです。
②主体的に仕事に取り組み最後までやりきる
どんな仕事であっても、任された以上はしっかりとやり切りましょう。仕事が来たらそれをやり切る、その繰り返しが、社会人としての基礎や信頼を築くことにつながります。
もしあなたが上司だったら、任せた仕事を放り出してしまう部下に、新しい仕事を任せようとは思いませんよね。自分の仕事に責任を持ち、最後までやりきる姿勢は、社会人に不可欠と言える心掛けの一つです。
③組織のルールを守って活動する
組織で仕事をする以上、そこには守らなくてはいけないルールが存在します。たとえば、ミーティングの資料は前日までに共有する、日報を毎日提出する、などがありますが、これらのルールは企業やチームによって千差万別です。
守らなくてはいけないルールを軽視してしまうと、チームワークを乱したり、仕事の損害になったりと、好印象にはなりません。チームの一員という自覚をもち、決められたことに対しては誠実な態度を貫きましょう。
④わからないことは質問し放置しない
最初は新しい環境に慣れず、先輩社員や上司に声をかけることが怖く感じてしまう人もいると思いますが、仕事の中で出てきた「わからない」を「わからない」と主張することはとても重要なことです。
その「わからない」をずっと放置してしまうと、仕事がずっと進まないままになってしまったり、遅れが生じたことでほかの誰かに迷惑がかかったりする可能性があるのです。
そのため、「わからない」と感じたら上司や先輩に遠慮なく相談する意識は持っておきましょう。どうしても物怖じしてしまう人は「20秒考えてわからなかったら素直に聞く」というマイルールを決めるのも良いですね。
⑤一人でできる仕事はないと心得る
世の中にはたくさんの仕事がありますが、どの仕事も基本的には一人では完結しません。何か一つ商品を生み出すにも、需要があるか市場をリサーチする人、企画する人、実際に開発する人、売り込む人、と大勢がかかわることになるのです。
ある程度仕事に慣れてくると、自分の成し遂げた仕事が自分だけの成果に思えてくることもありますが、やり遂げられた背景にはアドバイスをくれた先輩やサポートしてくれたチームメンバーの助けがあります。
常に周囲への感謝の気持ちやお礼は忘れずにいるよう、心掛けてみてください。きっと、あなたも誰かをサポートする側になったときに感謝されることがあるはずです。
先輩たちが1年目に「大事だ」と実感した心得とは?
新卒社員のとき、特に重要だと感じた心構えや仕事のスタンスはどんなものでしたか?
素直に先輩の話を聞いて、それに従うということです。先輩の中には、嫌味ったらしく教えてくる人がいるかもしれません。ですが、そこは社会人ですのでグッと堪えて、次回から素直にアドバイスを聞くことが重要です。
わからないことをすぐに聞く癖をつけることだと思います。疑問解消の速さはスピーディーな仕事にもつながると思うので、特に重要な心構えだと思っています。
教えてもらったことに対して、しっかり覚えようとする姿勢を見せることです。メモを取らず、そのまま忘れて何度も同じ質問をするのは印象も悪くなります。
回答に役立つ! 社会人としての心構えを答えるときの構成と例文
社会人として気を付けたい心構えについて、具体的な内容を確認したところで、実際に面接で聞かれたときのための準備をしていきましょう。
社会人としての心構えを十分に理解していても、それが上手く相手に伝わらなければもったいないですよね。社会人の一員として、覚悟が見える心構えを話す手順について説明するので、回答を準備するときの参考にしてみてください。
心構えを書く・話すときの構成
「社会人としての心構え」の回答を作るときに意識したい構成や話の流れについて解説します。
基本的には結論ファーストを意識し、「私が社会人として心掛けたいのは〇〇です」と言い切りましょう。その後、どうしてそれを選んだのか、仕事をするうえでどうして重要だと考えたのか、理由を説明します。
背景を伝えたら、入社後にはどのように行動をするのかという意気込みで締めます。このとき、入社後に配属される部署や、携わる業務との紐づけができていると説得力が増しますよ。
面接で話すことを想定すると、60〜90秒で話しきるために300〜350字程度の文字数になっているように調整をしておくことをおすすめします。
作文などの文章にしなくてはいけない場合は、話し言葉と書き言葉が混ざっていないか、学生言葉のような言葉遣いが混じっていないかを入念にチェックしましょう。
作文やエントリーシートを読み返すときのチェックポイント
- 御社→貴社
- なので→そのため
- ~的には→~としては
- 〇〇させていただく→〇〇いたします
- である調、です・ます調が混同していないか
エントリーシート(ES)に記載する志望動機に自信がない、という人はこの記事を参考にしてみてください。面接を通過した魅力のある志望動機の書き方について、面接経験者の視点からアドバイスをしています。
同じくESに記入する自己PRの内容に迷う人はこの記事をチェックしましょう。就活生の教えるコツに沿って文章を組み立てていけば、好印象につながりやすい自己PRを作成可能です。
「社会人としての心構え」の例文5選
「社会人としての心構え」別回答例文
話の構成や言葉遣いについて確認したところで、回答の準備をしてみましょう。話の流れを意識しながら、入社後のイメージまで膨らませることができれば、まさに「覚悟の見える」社会人としての心構えを作成することができます。
とはいえ、いきなり自分の言葉で「社会人としての心構え」を述べるのが難しいという人へ、実際の面接で使用できる例文を5つ紹介します。参考にしながら、自分なりの「社会人としての心構え」を練っていきましょう。
①丁寧で正しい言葉遣いを意識する
例文
私が社会人として心掛けたいことは丁寧な言葉遣いです。
営業職として第一線でお客様とかかわるうえで、信頼関係を築く第一歩は適切な言葉を選び、丁寧な会話をすることだと考えているからです。
学生時代、アルバイト先の先輩に「気持ちのいいコミュニケーションは自分から始める」というモットーのもと指導をされたおかげで、この姿勢が身に付きました。
入社後も、この考えを忘れず、「この人になら自分のことを話しても良い」と信用してもらえるようなビジネスパーソンになるために精進していきます。
心掛けたい「丁寧な言葉遣い」を学んだ背景があり、説得力があります。入社後も、その姿勢を活かしてどんな人になりたいかの人物像がはっきりしていて好印象ですね。
②報告・連絡・相談をこまめにおこなう
例文
私は社会人として「報告・連絡・相談」をこまめにおこなうことを忘れずにいたいと思っています。
私は研究室内で、教授に論文についてのスケジュールを相談したり、内容に変更を加えるときの報告などを頻繁におこなっていたため、一番早く、かつ評価の高い論文を作り上げた経験があります。この結果は、報・連・相が無ければ絶対に得られなかったものだと考えており、その重要さを身を持って体感しました。
そのため、社会人になっても「報告・連絡・相談」のスタンスを忘れずに、トラブルを未然に防いだり、情報の共有をしたりすることに重きをおいて仕事を進めていきたいです。
報告、連絡、相談の3つは社会人として意識したいマナーの一つです。例文では実際の体験から重要性を述べていますが、どうして重要だと思ったのかの背景を、一般論だけではなく自分の言葉で表現できるようにすると好印象です。
③組織のルールを守って活動する
例文
社会人として心掛けたいことは、組織のルールをしっかりと守って活動することです。
入社後に携わる部署は、社内でも人数が多く、かつマニュアルやフローが細かく決まっているとOB・OGの方から伺いました。このことから、一人ひとりが決められたルールをしっかりと守り、業務上の連携をすることが求められると考えています。
そのため、ルールの大小を問わず、決められているものには必ず背景があると考え、重要性を理解したうえで抜け漏れなく遵守するように心掛けたいと思います。
また、決められた背景がわかりにくいものや、効率化ができそうな部分があれば、積極的に提案をする姿勢をもって、業務と向き合いたいです。
OB・OG訪問から得た情報を元に、仕事ではどんなことが重要になるのかを述べられています。また、効率化などの提案をしようという主体性も見える回答例ですね。
④わからないことは質問し放置しない
例文
社会人として常に意識したいと思っているのは、わからないことをわからないままにしない、ということです。
特に、私の配属される予定である企画職では、お客様の提示された納期を守るために柔軟にスケジュールを組む必要があり、なによりも時間の使い方が重要だと考えています。
そのため、もし「わからない」と感じたことがあれば先輩へ伺うことを検討し、「わからない」と言う状態で放置されることを避けるために主体的にアクションを起こしたいと思っています。
もちろん、すべての回答を教えてもらうことは私自身の成長にならないと思うので、何でもかんでも質問するという訳ではなく、自分の意見を持ったうえで質問をしていくことにも注意したいです。
仕事において何が重要なのかを自分なりに分析し、そこから心掛けたいことが述べられています。また、なんでも先輩に質問するのではなく、「意見を持ったうえで聞く」という姿勢まで考えられている点が良いですね。
⑤一人で仕事はできないということを意識する
例文
社会人として、一人でできる仕事はない、ということを忘れずに仕事と向き合いたいと思っています。
学生時代、さまざまなアルバイトを経験したことから、普段は意識していないことでも誰かの仕事によって支えられているという気付きを得ました。これは、入社後に任される仕事にも言えることで、自分の業務の背景には上司や先輩、同期の助けがあって成り立つものが存在すると考えています。
そのため、自分が誰かに支えられている分、自分も誰かを支える、という視点を忘れずに、周囲とのチームワークや協調性を大事にして行動していきたいです。
実体験から得られた気付きを社会人になっても応用する姿勢が、好印象です。また、自分も誰かを支える視点を持つという点も、組織の中で円満な人間関係を構築できそうに思えます。
面接で「社会人としての心構え」を求められたときのリアル回答とは
「社会人としての心構え」を面接や書類などで求められたら、どのように回答しますか?
「責任感を持つこと」を心構えとしています。社会人には、一人の人間として恥じない行動をとり、社会に貢献する姿勢が必要不可欠だと思っています。それには責任感を持つという自覚が大切で、その責任は、会社に対してだけでなく家族や住んている地域に対してなど、幅広い画面で大事にすべきだと認識しています。
私も、「責任感を持つこと」ことが大切な心構えだと考えています。社会人となると、自分のキャリア形成を決めるのも自分の責任ですし、ミスをしてもやはり自分が責任を取らなければなりません。
私は「責任感を今以上に持つこと」を心構えとして選びます。学生のころは失敗をしても裏で大人が対処してくれる場面が多かったですが、社会人になるとすべての責任を自分自身で負うことになります。その重さをしっかりと意識しておくことが最も重要だと思います。
「社会人としての心構え」は現役社会人の視点から働き方の背景を知って述べよう
この記事では社会人と学生の違いから、「社会人としての心構え」を求められる背景や実際に心掛けたいビジネスマナーなどについて解説してきました。
現役社員からのリアルなアドバイスもあり、社会人としてのデビューの前に予習ができたという人もいるのではないでしょうか。新社会人として意識したいのは、責任感を持ちながら周囲と信頼関係を構築することです。
企業としても、何もかもを最初から完璧にできる新人社員がいるとは思っていません。基本的なマナーや礼儀を実践しながら、仕事の「できた」「できなかった」の繰り返しで一人前になっていくのです。
ぜひ、この記事で紹介した現役社会人からのアドバイスを意識しながら、あなたが心掛けたいことについて言語化してみてくださいね。
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