圧迫面接でも焦らないで! 対処法を活用して企業を見極めよう
「練習の成果を発揮しようと思った面接や、第一志望の企業の面接が圧迫面接だった……」
「いつもの面接と変わらずに挑んだら、面接官に詰められた……」
臨んだ面接が圧迫面接だと、ショッキングな気持ちになりますよね。
一方的に心無い言葉をかけられた、雑な態度で対応された、という経験が苦い思い出になっている人もいるのではないでしょうか。
圧迫面接への対処法を知らないまま面接を受けると、緊迫感のある雰囲気にパニックに陥ってしまったり、焦って一貫性のない返答をしてしまったりと、自分の100%の力を発揮して面接を終えることが難しくなります。
そんなときのために、この記事では圧迫面接を経験した人の声を交えながら面接中に気を付けるべきポイント、圧迫面接をする企業の狙い、やってはいけないNGな行動などを解説していきます。圧迫面接への対処法を知り、いざという時のために備えられるように、ぜひ参考にしてみてくださいね。
圧迫面接を受けたことはある? 経験者の体験記
近年ではハラスメントや権利の観点から圧迫面接を採用する企業は減少傾向にありますが、今でも面接の形式として、圧迫面接をしている企業は少なからず存在します。まずは、圧迫面接の経験者に当時の面接について聞いてみましょう。
大手のデジタル広告専門企業の最終選考が圧迫面接だったと感じています。
具体的な流れとして、「弊社はどのくらい志望度が高いのですか?」「弊社で今、内定を出したら承諾しますか」という質問を受けて、それぞれに「第一志望です」「少し考える時間を下さい」と回答したところ、「それってうちが第一志望じゃないってことですよね?」と返答されました。
最終的に内定をいただいた企業から、自分の軸に適している企業に就職したい、という旨を答えると、今度は「あなたの就活の軸について教えてください」とかなりの深掘りをされました。
今となっては、圧迫面接ではなく、ただの深掘りとも捉えられるのですが、当時は声のトーンや表情から面接官に詰められているように感じました。
企業への不信感が募り内定辞退をした
最終的に内定をもらったのですが、内定の電話連絡の際に「今内定を承諾したら第一希望のクリエイティブの部署に配属する」と言われました。
それ自体は良いのですが、面接の内容を振り返って考えたときに不信感があったため、社会人の先輩にも相談したところ「もう少しよく考えた方が良い」という旨のアドバイスをもらったので、内定を辞退しました。
圧迫面接を受けて、面接が苦手になってしまった人もいるかもしれません。そのようなときはこちらの記事も参考にしてください。苦手意識を克服していきましょう。
「面接が苦手」克服した先輩に聞く16の対処法|まずは原因把握から
どこからが圧迫面接? 就活生に聞く「圧迫面接」の定義と印象
「これは圧迫面接だ」と感じるレベルも、人によって異なりますよね。
ここでは、どのような態度をされたら圧迫面接だと感じるのか、という話題のほかに、圧迫面接自体へのイメージや、圧迫面接を採用している企業への印象について、新卒・第二新卒両方の就活生パネリストに意見を聞いてみました。
もしかしたら、あなたと同じ意見や価値観を持っている人が見つかる可能性もあります。またほかの人はこう捉えているんだ、という新しい発見が、圧迫面接かを見極める参考にもなるかもしれません。
「圧迫面接」という単語を聞いて、どのような企業や面接を連想しますか? 自由に教えてください!
大声で怒鳴られたり、否定的なコメントを投げつけられたり……など悪いイメージを連想してしまいます。
自分の質問への答えに対して強く否定され、追い込まれるような面接かなと思います。また、圧迫面接をする企業は人柄をまったく見ていないようなイメージがあります。圧迫面接をしない企業は、その人の人柄を知るために緊張をほぐしたりしてくれるはずです。
面接官の方と目が合わず、就活生の粗探しをするような面接を連想します。質問の回答中にかぶせて質問して就活生の話のペースを崩したり、意図のわからないネガティブな質問ばかりをしてくる面接では就活生のストレス耐性のみをチェックし、就活生の強みや個性を見ていないように思えることから圧迫面接のように感じます。
目が合わない、言葉がきつい、否定的な言葉を選んで使うなどの面接を連想します。追い詰めることでこちらの咄嗟の対応力やストレス耐性、メンタルの強さなどを測っているような印象です。
言い方が高圧的、質問が否定的、不愛想というイメージがあります。社会に出ると厳しいことがあるから、と忍耐力などを見ているのだと思いますが、求職者の本来の良さを引き出せない可能性があるので、あまり良い印象ではありません。
「ストレス耐性を見極めるためのテスト」を想起します。具体的には、どんな返答をしても否定される、威圧的な言葉を浴びせられる、などの社会人に必要な耐性をチェックするような面接をイメージしますね。
どんな面接だと圧迫面接だと感じる? パネリストの判断基準は?
自分の回答に対して、その都度否定的なコメントをされると圧迫面接のように感じると思います。面接のために自己分析もしっかりおこない、少なからず自分の回答に自信を持って述べているので、それをすべて否定されてしまうと、自信を失ってどんどん言葉が出なくなるなと感じます。
また、圧迫面接にあたるかはわかりませんが、あからさまにこちらの話を聞いていないことがわかると、すごくやる気を削がれるだろうなと考えたこともあります。
面接時間を設けてくださる企業側に「ありがたい」と思う気持ちもありますが、こちらも選考予定の企業にそれぞれ時間を作って面接に臨んでいるので、お互いが気持ち良く話ができるような場であれば良いなと思ってしまいますね。
自分が回答している時にメモしているわけではないのに、目が合わなかったり、相槌がなかったりすると少し圧迫面接かなと感じます。
また、自分が一番「圧迫面接だ」と感じたのは、自分が質問に回答している最中に、それにかぶせて質問をされた時です。
逆に、人数が多いことや部屋の厳かな雰囲気などは、緊張感はありますが圧迫面接のようには感じませんでした。あくまで面接官の方が就活生の良いところを探すのではなく、むやみに粗探しをしているような場合は圧迫面接のように感じます。
具体的な要素でいうと、「何と答えても否定される」「敬語を使用しない」「腕や膝を組む」といった場面があると圧迫面接をイメージします。これらの要素をまとめると、圧迫面接は「相手に興味を持って相互理解に努める要素がないんだ」と思います。
就活生の目線からは、企業側は主にストレスをかけられた時の本人の反応、ストレス状況下でどこまでロジカルに物事を考えることができるのかを確認したいのかな感じていましたが、社会人になってからは、「確かにストレス耐性の判定は重要だけど、将来的な社員候補でもある就活生に対して実施する必要はないのではないか」と考えるようになりました。
圧迫面接は時代遅れ? 面接の形式としてあり?
圧迫面接は時代遅れだと思いますか? それとも一つの面接形式としてあってもいいと思いますか?
社会人になると、学生の時と比べて負う責任が桁違いだと思うので、ある程度のストレス耐性を見極めるための厳かな雰囲気の面接はあってもいいと思います。友人などからも話を聞かないので、圧迫面接自体が昔に比べれば減っているのではないかと感じますが、過度な萎縮や不快感を与えられるような面接はあるべきではないと思います。
「圧迫面接」という単語のイメージは私の中では悪いイメージしかありません。本当に就活生の人柄を知りたいのかな、と疑問に思ってしまいます。圧迫されて普段の自分が出せない就活生の人もいるため、面接形式としては時代遅れで、これからの時代には必要ないと思います。
本当のところ、圧迫面接へのイメージは悪いです。しかし、多少は仕方がないことなのかなとも思います。正直、自分自身も圧迫面接かも、と思うことがありましたが、その時は自分自身の自己分析がまったく進んでいなかったなど、自分が要因なことも影響している可能性があるからです。
旧時代的な面接の一形式としてとらえています。ひと昔前までは面接でストレス耐性のチェックのために採用していたのかもしれませんが、今はそのような面接をする企業は、社員を省みておらず優秀な人材が集まらないように見えるため、圧迫面接を採用している企業の将来性に不安を感じます。
精神的な強さやストレス耐性が絶対的に必要な職場の面接において、圧迫面接を実施することに意義があったのかもしれませんが、今は売り手市場で仕事を探す側にとってはかなり有利な状況なので、あえて印象を悪くするような圧迫面接は正直時代にあって合っていないように思います。「圧迫面接=ブラックでハードな何かが待ち受けているのではないか」というような印象も持ってしまう気がします。
圧迫面接の意図はわかりますが、「昭和で時代遅れ」というイメージを持ちます。人事というのは経営戦略にもかかわっているのですから、ほかが普通にやっている面接をあえて圧迫面接にするのは戦略としてあまり適切ではないと感じます。圧迫面接に遭遇したら、その面接の雰囲気が社風にも直結するので、そのような企業はこちらから辞退します。求職者側も企業を選べる時代であり、面接官もその企業を映す鏡だからこそ不要な戦略だと思いますね。
「ストレス耐性をチェックしたい」という企業側の意図は、社会人になった今では確かに理解できます。しかし、将来はその就活生が顧客になる可能性もあるのと、SNSがこれだけ発達した昨今にあえて面接試験の場で圧迫面接を実施することは、企業側にとってメリットよりもリスクの方が大きいのではないかと思います。ですので、圧迫面接を実施することには反対です。
自分は受けたことがないのでわかりませんが、怖そうです。このような面接形式は時代遅れだと思います。今は多様性といわれるような、いろいろな特性を持つものや人を受け入れようとする姿勢の方が、職を探してる人にも気に入られそうな気がします。
そもそも圧迫面接とは
ここまでは、就活生や現役の第二新卒に「圧迫面接」のイメージや体験談について聞いてきましたが、そもそも圧迫面接とは、どのような面接を指す言葉なのでしょうか。まずは、圧迫面接について知っていきましょう。
圧迫面接とは、企業が学生に高圧的な姿勢を取ることで委縮させたり、あえて冷ややかな態度と返答をしたりする面接のことを指します。ほかにも、面接に直接的に関係のない質問をしたり、学生が回答をしにくい質問をあえて投げかけるなどもこれに当てはまります。
圧迫面接をすること自体は違法ではなく、かつ面接官がおこなうアクションや取る態度は企業によってさまざまで、面接が終わっても「圧迫面接だったのか」と判断がつかないケースも存在します。
近年ではコンプライアンスや法令順守の観点や就活生が自由に口コミを共有できるようになったという背景から、圧迫面接によるデメリットやリスクが発生する可能性もあるため、圧迫面接を採用する企業は減少傾向にあります。
企業が実施する目的
企業が圧迫面接を実施する目的として、以下が挙げられます。
・圧迫面接を受けたときの対応力を見たい
・業務上必要な素質があるか面接時点で判断したい
・学生自身の本心を聞きたい
たとえば、業務が接客業やサービス業なのであれば突発的なトラブルに対処する臨機応変さが、不動産業では精神力やその場の交渉力が求められるなど、それぞれの仕事をするうえで求められる素養がありそうかを、圧迫面接をすることによって確認しているのです。
ほかにも、学生の熱意が本物なのかを圧迫面接をすることによって確認している企業もあります。「一緒に働きたい」と企業側が魅力に感じている学生には、伝えられた志望動機や志望度が本心かどうかを探るためにわざと厳しい態度をとるケースもあります。
上記のように、圧迫面接などの突発的な事象にも対応ができるかどうかや、業務で必要な素質があるかを見極めている企業もありますが、一部の企業では面接官の憂さ晴らしなどの個人的な事情で圧迫面接が発生しているケースも存在するので注意が必要です。
企業が見ているポイント
企業が一般的な面接ではなく、圧迫面接をすることによって判断したいポイントには以下が挙げられます。
企業が見ているポイント:
・臨機応変さや対応力があるか、機転が利くか
・課題解決能力があるか
・ストレス耐性があるか
・発言しにくい場でのコミュニケーション能力があるか
特に接客業や介護・福祉業界・営業職など顧客への対応、業務量が比較的多い職種では、ストレスのかけられた状態においてもしっかりと業務に従事し、顧客に対して気持ちの良いコミュニケーションができるかを判断するために圧迫面接をすることがあります。
また、最終面接では、学生の「第一志望です」という発言が本心なのかどうかを確認するために、学生に詰めよったり高圧的に接する面接官も存在します。
圧迫面接をする企業へのイメージを教えて!
圧迫面接を採用している企業は、規律を重んじたり、上下関係がハッキリしていたりなど、己を厳しく律したりすることが求められる企業なんだろうと考えます。
そのため、そういったイメージや求める人物像に合わせて、面接ではストレス耐性を見ているのではないかと思っています。個人的に、圧迫面接で素養を確認しているのは、営業などの顧客とかかわることの多い職を募集している企業に見られるのではないかと思います。
なぜならクレームなどの理不尽な怒りや、大きなミスが起きた時の謝罪など重要度の大きいトラブルへの対応も求められることがあるからです。
個人的な意見ですが、圧迫面接をする企業のイメージは悪いです。
なぜなら、圧迫面接をしている企業は普段のオフィス環境も悪い雰囲気なのかな、と思ってしまううえに、時代遅れで古い考えにとらわれている人がたくさんいるのではないかと思ってしまうからです。
今の時代はあまりに高圧的だとパワハラとして認識されてしまうので、実践するメリットはあまりないとは思いますが、やはり企業はストレスの耐性や、大きな声で怒鳴られても動じないかなどの忍耐力を判断しているのかなと思います。
少しのストレスで仕事を辞めてしまうような人は入社してほしくないとはいえ、圧迫面接のみで学生を判断をしてしまうのは企業にとってのデメリットも大きいと思います。
圧迫面接をしている企業へのイメージはあまり良くありません。それに耐えられる強さを持った、タフな人でしか活躍できない環境や厳しい世界が待っているのだろうなという印象を抱いてしまうからです。
実際、精神的にも身体的にも強さが必要な職場の選考を受けた友人は選考が圧迫面接だった、と話していました。
やはり圧迫面接をおこなうことで、企業はその人のストレス耐性や忍耐力、臨機応変な対応ができるかといった点を見ているのかなと思っています。
面接を担当する人事という立場は、企業の経営戦略にもかかわっているため、わざわざ圧迫面接をする意味がないと思います。
私の場合、もし圧迫面接に遭遇したら自分から辞退をします。圧迫面接を採用している企業は、実際に働く環境も辛かったり、コミュニケーションがうまくいかなかったりするイメージがあるからです。
圧迫面接をする意図としては、求職者側にストレス耐性やきつい場面に対して冷静に対応できるか、予想外の事態に対応ができるかなどを見ていると考えています。確かに、社会に出ればそのような場面に遭遇することはあるので、ビジネスパーソンとしては重要な要素だという点では、少し理解できるところもあるのが難しい点だと感じています。
圧迫面接で企業は何を確認している? 合格する人はどんな人?
圧迫面接をすることで、企業は学生のどういった面を判断して合格者を出していると思いますか?
ストレス耐性や冷静な判断ができるかを見られていると思います。そこで堂々と意見が言える人や、臆さない人が評価されるのではないでしょうか。
圧迫面接をする企業は普段のオフィスの雰囲気も悪いように感じます。普段のオフィスでストレスの耐性や大きな声で怒鳴られても動じないかどうかを判断しているのではないかなと思います。
圧迫面接では、ストレス耐性、冷静に判断できるかという2点が重要視されていると思います。しっかりと対策し、厳しい面接官や焦る状況になっても、落ち着いていられる人が受かっているイメージがあります。
きつい言葉や辛い状況にも動じず、笑顔で乗りきることができる、芯の強さがある人や冷静な人が受かるのではないかと思います。
ストレス耐性やきつい場面に対して冷静に対応できるか、予想外の事態に対応ができるかなどを見ていると考えています。合格を勝ち取れるのはなぜ圧迫面接を採用しているのかなど、相手側の意図を理解している人だからだと思います。
ストレスがかかった時の本人の反応、思考能力をチェックしたいのではないかと思います。社会人になれば、大なり小なり対人関係や業務上でストレスを感じることがあるので、その適性を可能な範囲で把握したいという意図を感じます。圧迫面接に受かる人は、かけられたストレスに対して企業が求めるような反応をする人だと思います。
当てはまったら圧迫面接? 圧迫面接の特徴
圧迫面接をする目的について解説をしてきましたが、圧迫面接かどうかは、面接を受ける側が判断している部分もあり、企業が圧迫面接をしている認識がなくとも、受け手の主観で「あの企業は圧迫面接だった」と判断してしまう可能性もあります。
ここから先は、圧迫面接の主な特徴について紹介していくので、圧迫面接か迷う場合は以下に出てくる項目で判別ができるよう読み進めてみてくださいね。
面接官の態度が高圧的
面接官の態度が異様に高圧的な場合、圧迫面接に当てはまるケースが多くあります。
「なぜ」「どうして」と執拗に内容を聞き返したり、「なぜそのような結論になったのですか?」「ほかに根拠はないのですか?」などあえて発言者を煽るような発言をしたりする面接官が具体的な例でしょう。
ほかにも面接に適さない声量でコミュニケーションを取る、無表情なまま受け答えをするなどして、学生にプレッシャーを与えることもあります。
回答に対して否定的な返答をされる
自分の回答に対して否定的な意見を返したり、わざと揚げ足を取るような発言を繰り返したりする面接の場合、圧迫面接を疑ったほうが良いでしょう。
「その意見ではこの会社でやっていけないと思う」「その考えは理解しかねます」「君に弊社の業務は勤まらないと思う」「つまり君の考えでは~ということですね?」など、ネガティブな言葉で否定をし、学生を詰める面接は典型的な圧迫面接と言えます。
話している間に別のことをする
面接中にも関わらず、メモを取る目的以外でPCやスマートフォンを故意に触る、下にうつむいたままでいるという面接官もいます。
この場合の面接では、学生は自分の発言が受け入れられているか不安になることも多く、何を言えばいいかわからず沈黙が続くケースも考えられます。
話を聞いていないそぶりを見せてあえて無視をすることで、学生へストレスをかけたり、次の対応を伺っているとも言えるでしょう。
急に怒り出したり物を投げたりする
圧迫面接の中でも特に顕著な例ですが、面接官が前触れもなく怒り出したり、イライラした態度を見せることもあります。
怒ることでトラブルへの対応力を見たいという面接官や、怒っている顧客へのクレーム対応などを想定して意図的に演技する面接官もいれば、単純に個人的なイライラを面接でぶつけているだけというケースも考えられます。
ほかにも大きな音を立てるために、書類やペンなどをわざと放ったりする面接官も存在します。
圧迫面接ではないかと感じる面接はどのようなものだった?
圧迫面接を受けたことが一度だけあります。その面接は、深掘りをすごいされるということで有名だった、サマーインターンに参加した企業の最終面接でした。
自分自身から見て不完全な部分もありましたが、面接を受けた当時にしては質の高い自己分析ができていたと思います。しかし、面接の際に「まだまだだな」と思ったり、少しズレた発言をしてしまったりしたときに、ずっと首を傾げるようなジェスチャーをされてしまいました。もちろん、自分自身のせいでもあるのですが、圧迫面接の途中からは話す気もなくなり、私自身としてもとても不快な気持ちになりました。
面接官が人事と現場社員の人がそれぞれ1名づついるオンライン形式の面接を受けたときの経験です。
面接は終始和やかで、特に問題もなく終わりましたが、面接後に改めて振り返りをしてみると、基本的に現場社員の方とは目が合わないし、質問内容もネガティブな言葉を引き出そうとするものが多かったと感じました。
「後輩に教える際、思い通りにならないと嫌ですか?」「友人に相談しても解決しなかったらどう感じますか?」などの質問をしてきた人事が大変優しい人だったで、当時の私は特に何も思わず答えていました。その時は普通だと思っていましたが、今考えると少し圧迫気味の面接だったのかなと思います。
最終の対面面接で、担当する面接官が5人もおり、圧迫面接と感じるような緊迫した状況に遭遇しました。
その時は一人ひとりからテーマを分けて質問がされたのですが、5人のうち2人の面接官はほかの面接官の質問に回答している間に別の質問をかぶせてきたり、自分の強みを裏返して弱みとして聞いてきたりと、会話の流れが途切れるので、リズムがかなりつかみにくい面接となりました。
とはいえ中には朗らかな面接官もいて、その場自体の雰囲気がとても悪かったというわけではなかったため、自分も自信を持ったまま落ち着いて回答するように心掛けました。
Web面接で、私1人に対して人事が2人いる面接でした。1人は終始笑顔で話しかけてくれたのですが、もう1人はずっと真顔で、あまり質問もしてくれませんでした。
20分程度と事前に聞いていたのですが、それよりも早く終わり、テンプレ以外の質問はされなかったため、とても緊張し、カタコトになってしまいました。
私の中での圧迫面接は、相手の反応が薄かったり、終始つまらなそうに話を聞いていたり、メモなどを取る素振りを見せないことだと思うので、このような面接に遭遇すると、空気が重く緊張しやすくなってしまいます。
これは圧迫面接? 断定できないケース
ここまでは圧迫面接に当てはまる特徴を紹介してきましたが、一部では「圧迫面接だ」と判断するのが難しい面接もあります。
また圧迫面接かどうかを決めるのには学生の主観が大きく影響するため、企業側が意図していなくても一方的に「これは圧迫面接だ」と判断されてしまう例もあります。
早急な判断で互いに誤解が生まれたままの状態では、企業の本質が見えないまま機会損失につながる恐れもあります。ここからは圧迫面接と断定できないときに考えられる項目を解説するので、もし迷った場合には心当たりがなかったか確認してみてくださいね。
面接官が意図的に緊張感を出している
圧迫面接の特徴を紹介する際に、「面接官の態度が高圧的な場合は圧迫面接に当てはまりやすい」と前述しましたが、前提としてそもそも面接には緊張が生まれるものです。
学生側が一方的に緊張して、面接官を威圧的に感じているだけの場合もあれば、形式ばった面接が実現できるように意図的に笑顔を見せずに面接を進める企業もあります。
特に最終面接では企業が内定を出すか判断する重要な局面のため、社長や役員などの風格がある重役と話す機会も多くなります。厳格な雰囲気が自分の緊張から起こっているのか、社員や面接官の意図するものなのかをフラットな視点から立ち返ってみましょう。
質問内容を深く知るために何度も聞き返している
「なぜ」「どうして」と何度も聞き返されたから圧迫面接だ、というのは少し急いだ判断かもしれません。
なぜなら、単純に質問への回答がわかりにくく、企業側としてもコミュニケーションを取りながら理解を深めようとしている場合があるからです。
この聞き返しが起こる要因としては、
・単純にもう一度聞き直したい
・学生の回答がいまいちわかりにくい
・学生と面接官の間で質問の認識にずれがある
・以前の面接で答えた内容と違っている点がある
・学生の考える過程に興味がある
が考えられます。圧迫面接のようにただ目的がなく聞き返しているのではなく、学生の情報をもっと知りたいと思うがゆえに「なぜ」を聞き返す面接官もいるため、自分の回答が的を射ているかどうかも含め、早とちりしないように注意が必要です。
学生の覚悟を見ている
最終面接や、どうしても一緒に働きたいという思いから、学生の本心を確認したいと思っている面接官もいます。これに威圧感を感じてしまう学生もいるようですが、動機はポジティブな可能性があります。
また、未経験の業界・業種に挑戦する学生がいる場合には、仕事の理解度や将来の貢献度を見極めるため、より一層真剣に面接をします。たとえば残業が多い・業務量が多い仕事の面接では、早期離職につながる可能性を少しでも減らすために、しつこく志望度を確認するのです。
面接官の経験不足
単純に面接官の経験不足という可能性もあります。
面接官の経験が浅いと、学生とのコミュニケーションの取り方や距離の詰め方がぎこちなく、のびのびと意見交換ができないことから、居心地の悪さを感じてしまう面接も少なからず存在します。
面接官も学生と会話をつなげようと必死に「なぜ」を連投してしまったり、メモを取る間にうつむいてしまったり、適切な声量がわからなかったり、不慣れから笑顔が少なかったりと圧迫面接の特徴に当てはまる要素が多く見られるかもしれません。
ただし、この場合は面接官が意図的に圧迫面接にしようとしているのではないこと、いつも場慣れしている面接官と面接するわけではないことを覚えておきましょう。
「圧迫面接かわからない」という面接を受けたことはある?
面接に臨んだとき、最初は圧迫面接かと思って身構えたけれど、実はそうではなかった、という経験をしたことはありますか?
圧迫面接かなと最初は感じていたのに、実はまったく違ったという経験があります。面接をする部屋に入った時、面接官の方の笑顔があまり見えず、厳しそうに見えたため、これから圧迫面接をされるのかなと感じました。実際はそんなことはなく、面接が始まると優しく、笑顔で接してくれました。
社長と役員が面接官だった時の経験なのですが、2人からとても威厳のあるオーラが出ていたことに加え、会場もホテルの一室を借りていて、かなりしっかりした場だったので圧迫面接かもしれない、と身構えたことはあります。実際は面接が始まると途端に笑顔が増え、和やかな雰囲気で進んでいきました。
完全に偏見だったのですが、重厚感のある役員さんが椅子にふんぞりかえるような姿勢で、険しい表情で座っているのを見たとき、これは厳しい人で圧迫面接をするのかもしれない……と考えました。
一次面接を担当してくれたマネージャーの人がずっと険しい表情でだったので、最初は圧迫面接かと思ったことがあります。その方は入社後直属の上司になる人だったので面接時のことを聞いてみたのですが、「ただ緊張していた」とのことでした。
圧迫面接を耐え抜くために知ってほしい4つの対処法
それでは、実際に圧迫面接に遭遇したらどうしたら良いのでしょうか。
圧迫面接とはいえ、形式としては面接の一種です。見られているポイントや所作をおさえておけば、いざというときにスマートな対応が可能です。知っているか、いないかで差が出ることもあるので、覚えて面接で活かせるようにしておきましょう。
ここから先は事前の面接練習からできることも含めて、実践的に圧迫面接に対処する方法を4つ紹介していきます。
①事前に入念な準備をしておく
一つ目の対処法は、想定される質問や面接の準備をしっかりとおこなうことです。圧迫面接の特徴として、面接官に準備不足や動揺を見抜かれてしまうと、さらに圧迫が激しくなることが予想されます。
ほかにも事前の準備を入念におこなうことによって圧迫面接以外の面接への対策になります。それぞれ具体的にどのような準備や練習をすればいいか、一つずつ解説していきますね。
一貫性がある回答を準備する
想定される質問への回答は、常に一貫性があるかを見直しましょう。
圧迫面接で揚げ足を取られる原因の一つとして、自分の回答に一貫性がないことが挙げられます。一次面接と二次面接で異なる回答をしたり、前の質問と反している点に面接官が気が付くと、「さっきは○○と言っていましたが、今は△△と言うのですか」と矛盾点の指摘をされ、面接の主導権を奪われてしまいます。
一貫性のある回答を作るためには自分の作った回答に対して、「なぜ」と自問自答を繰り返し、明確な根拠を持たせることで説得力のある回答を作ることが重要です。
また、この「矛盾しないようにする」というのは面接中でも重要な事柄になります。圧迫面接かどうかにかかわらず、面接官は学生が過去に得た価値観や経験からどのような意思決定をしてきたのか、という過程を重要視しています。これらを聞くのは、その学生がどのような人物なのか、どのような性格で強み・弱みが何なのか、などの人間性がある程度把握できるからです。
一貫性のある回答を作るためには、基盤となる自己分析も欠かせません。この記事では自分に合った自己分析方法の探し方から、パネリストが実践した効率的な自己分析について解説しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
王道の自己分析法と就活に活かすコツ|「やってよかった」体験談付き
圧迫面接をシミュレーションする
事前の準備段階で圧迫面接を経験しておくのも効果的です。面接官役に友人や家族に協力をお願いできるのであれば、万が一圧迫面接だったことを考えて面接の練習をしておきましょう。
圧迫面接の場合、質問への回答だけでなく面接官への態度や高圧的な態度まで細かくケアをしなくてはなりません。
面接官役をする人には、あえて冷たい態度を取ってもらったり、自分の回答の矛盾を指摘したりしてもらったりして、本番で指摘されるポイントをなるべく減らせるように改善していきましょう。
緊張感のある模擬面接をする
圧迫面接は社長や役員が登場する選考で起こりがちです。
一次面接や二次面接が穏やかに進んでいると、つい最終面接もそうであると勘違いしてしまいがちですが、最終面接や役員面接を控えている人は、圧迫面接対策以前に、緊張感を持った面接を経験しておくと良いでしょう。
企業の中には学生一人に対して役員を3名以上用意する面接も存在し、質問の内容もより高度なものになってきます。普段から同じような雰囲気で練習をしておけば、いつ圧迫面接に遭遇しても落ち着いて対処できますよ。
緊張感を持たせるためにおすすめの練習には、
・なるべく年の離れた社会人と面接する
・毎回違う人と練習する
・一人に対して複数人の面接官役を用意する
・思いついた指摘をその場で指摘してもらう
などが効果的です。特に、面接官役を複数人用意し、それぞれから異なる質問を用意してもらえれば、一つの質問に対して複数の想定質問を知ることができます。
パネリストに聞く! 圧迫面接に効果がある対策とは
変則的な質問にも答えられるよう、さまざまな質問パターンを想定した答えを用意していくのがおすすめです。また、どうしても答えられない場合もあるだろうと予測して、面接官への断りの入れ方など、具体的な対応方法も準備できるとなお良いと思います。
志望動機やガクチカは必ず深掘りされるだろうと考え、いつも以上に理解度や自己分析を深めてから臨むことも大事だと思います。ただ、個人的にはどのような態度・質問が来ても慌てず冷静に対応できる「気持ち作り」が一番大事かな、と思いました。
どれだけ準備していても、圧迫面接のような状況でされる質問のすべてをカバーしきることは不可能だと思います。そのため、答えにくい質問が来たときに、どのようにして時間をもらうかを考えておいたり、面接全体を通して「ここだけは伝えたい」ということを明確にしたりするのが重要です。
どれだけ想定質問への回答を準備したとしても、本番で備えていなかった質問が来る事は往々にしてあります。そんなときに、想定質問だけを固めて覚えているとむしろ焦ってしまうので、そのような状況ではどのように行動するのかに加え、何としても伝えたい強みはなんなのかを明確に決めておくことで対応力が上がると思います。
面接官に落ち着いた印象を持たせるために、冷静になるマインドセットをするのがおすすめです。見ている点はストレス耐性やきつい場面に対して冷静に対応できるか、予想外の事態に対応ができるかなどだと思うので、動じずにどっしりした態度でいられるかが命運を分けると思います。
過去に質問された内容が調べて出てくるのであれば、その質問への回答を入念に用意しておきましょう。圧迫面接をする意図をしっかり理解して、じっと堪えながら淡々とした態度でいることが何よりも重要です。
②面接中は冷静なままでいる
2つ目の対処法は、面接中に慌てず、かつ動揺した姿を見せないことです。感情に任せて面接官に食いかかったり、反論したりして感情を表に出してしまうと、そこを面接官に指摘されてしまいます。
また、圧迫面接が業務で必要な素質を見極められている場だとすると、「感情に任せて仕事をする人材」「ストレスへの対処ができない人材」として不合格になる可能性もあります。
それではどういった態度を取るのが正解なのか、面接中にするべき対応や面接官への対処法を細かく見ていきましょう。
ポジティブな回答や態度を見せ続ける
面接官へは常にポジティブな態度を見せ続けましょう。どんなにネガティブな返しをされても、イライラした表情や不機嫌な感情を悟られないよう、笑顔でいることが望ましいです。
特に、回答の内容に否定的な発言があった場合には、すぐに面接官へ反論するのではなく、一度受け入れる姿勢を見せてから「明るくポジティブに」を意識しながら話を終息させましょう。
受け答えの悪い例
面接官「その経験って誰にでもできそうだよね」
↓
学生「私は、私ならではの経験だと思っています、どうしてそう思うのでしょうか?」
受け答えの良い例
面接官「その経験って誰にでもできそうだよね」
↓
学生「おっしゃるとおり、経験豊富な○○様はそう思うかもしれません。しかし、私は××という知見を得ることができた良い経験だったと考えています」
矛盾を避けて回答をするよう心がける
事前の準備でも書いたとおり、面接中の回答にも矛盾が起きていないかを考えながら発言しましょう。下手にその場限りの回答をしてしまうと後から「こう言っていましたよね」と言及される可能性があります。
もし、想定外の質問で、一貫性を持たせながら答えるのが難しそうな場合は、怖がらずに一言断りを入れましょう。
端的に時間がほしい旨を伝え、時間内で回答を出してから発言します。面接官によっては時間をかけることに好印象ではない可能性もあるので、なるべく早く回答できるのが理想的です。
例文
・「少し考えてもよろしいでしょうか」
・「返答に時間がかかりそうですので、1分ほど考えるお時間をいただけますか」
・「今までの回答も含めまして答えを出したいと思っております、少し待っていただけますか」
無視された場合は逆質問をする
面接中に自分の回答を無視される、不愛想な返答だけで質問なども返ってこない場合には、こちらから逆質問をする形で会話を続けましょう。
<受け答えの悪い例>
学生「~です。以上が私の学生時代に頑張ったことです」
面接官「ふーん……(黙りこむ)」
学生「……(一緒に黙り込む)」
<受け答えの良い例>
学生「~です。以上が私の学生時代に頑張ったことです」
面接官「ふーん……(黙りこむ)」
学生「どこかわかりにくいところがございますか? 差し支えなければ、もう一度説明しますので、教えていただけますと幸いです」
圧迫面接を受けているときはどのような心境?
自己分析で、自分の弱みから強みを抽出する考え方のように、圧迫面接では回答した強みに対しての弱点などを指摘されるので、回答にかかわらず自分のネガティブな面を粗探しされます。
そのため、発言のかなり細かい部分に気を付けなければいけないと神経質になりました。しかし、慣れてくると「何を言っても弱みにつなげられるんだな」と達観して考えられるようになり、自分の伝えたい強みの主張だけはぶれないように意識することが重要だと気付くことができました。
あとはそれを伝えるときには堂々として、常に笑顔で胸を張りながら面接官の方の目を見て答えるようにしました。
圧迫面接であろうと、そうでなかろうと、答える内容に差がつくわけでは無いので、堂々としていれば良いと思います。
もちろん、和やかな雰囲気でおこなわれる面接に比べて、深掘りのレベルも質問の角度もまったく違うのでどんな質問が来ても上手く答えられるよう頭をフル回転させておく必要はありました。
理想としては自分の回答に隙がないように答えたかったですが、無理をするとボロが出てしまうので、ハキハキと喋る・笑顔、この2点だけは最低限気をつけていました。
③選考に関係のない質問には答えない
悪質な圧迫面接の場合、学歴や出生、家族に関する話題やプライべ―トな話題を持ちかける面接官も存在します。
面接だからといって、こういった質問には答える義務は発生しません。
答えないと落ちるかも……という心配がよぎる学生もいるとは思いますが、以下のような内容に関しては、質問した企業側がコンプライアンス違反になる可能性が高いため、不用意に答えるのではなく「選考に関係のないことですので、回答を控えさせていただきます」と言って回答を断りましょう。
・出生・家族に関する質問
・性別や自認に関する質問
・過度にプライベートに踏み込む質問
・差別的な質問(学歴や出身について)
・ライフイベント(結婚・出産)に関する質問
・思想や信仰に対する質問
上記の質問以外にも、大阪労働局が提供してる就職差別につながるおそれのある不適切な質問の例というHPでは、具体例を出して企業が避けるべき質問が載っています。「あなたのお父さんやお母さんの出身地はどこですか」「あなたの両親は共働きですか」などの質問に答えるかどうかは学生の判断次第です。不快に感じる場合は回答を避け、面接官とのコミュニケーションとして受け入れられる場合にはそのまま回答しても問題ありません。
もし圧迫面接中に答えにくい質問をされたらあなたはどうすると思う?
「なにか答えないと不利になるのでは」「こういう質問もあるのかな」といった気持ちを持ち、疑問に思いながらも答えてしまうと思います。
しかし、個人情報だったり答えたくないものだったりした場合は答える義務はありません。もちろん、そのまま「答える義務はありません」と言うと角がたつので、「これは選考に必要な質問でしょうか」と一度聞いてみるのが効果的かなと考えています。
親の職業を聞かれたときなどは「あまり家で仕事の話はしなくて……」などと、明言することを避けている、という方法を実践するのも良いと思います。
質問にもよると思いますが、圧迫面接中に「これは面接とは関係ないのではないのでは?」と感じる質問をされたら、私は答えないと思います。その時点で「選ぶべき企業を間違えた」と感じるので、もし合格しても内定辞退を検討します。
選考にまったく関係ない、かつ答えたくない質問だった場合は、「質問の意図がわからないのですがそれは答えるべきでしょうか?」と聞き返すのが良いのではないでしょうか。
正直そのような態度をとる企業に入社しても、面接と同じような雰囲気で働く未来が想定されます。就活は自分が選ばれる側だと思わずに、自由に選べる側にいると捉えて就活してみてください。
私自身は「圧迫面接だ」と感じるレベルの厳しい面接を受けたことはありませんが、「面接に関係ないのでは」と感じるような質問があったときもその場では笑顔で回答するようにしていました。
その質問をすることで自分の考えなどを知ろうとしてくれている・引き出そうとしてくれていると感じられる内容であれば言葉や態度が厳しくても問題ないと思いますが、人格否定やからかいの意があるとあまり良い気持ちはしないと思ううえに、この方と働くのはしんどいなと感じてしまうので、志望度は下がると思います。
面接の場では企業に合わせ受け答えをし、落ち着いてからどのような意図があったのか考え、納得できるものか否かで今後選考を継続するかどうかを考えてみても良いのかなと思います。
圧迫面接に遭遇したことはありませんが、私の場合は質問の意図を聞くと思います。もちろん面接なので失礼のない言い方で、どういう意図で・何のための質問なのかの2つを聞き出します。
あくまで「その質問に意味はあるの?」というニュアンスは悟られないよう、されたことがない質問なので相手の意図を確認しないと適切な回答ができない、という体で思考時間を得たり、デリケートな内容なら「回答できない」と正直に伝えたりするなどで対策します。
内容によっては企業側が聞き出してはいけない質問もあるので、自衛のためにそのような知識も持っておくことをおすすめします。
④納得がいかない場合は退出や選考辞退をする
面接は企業と学生の親和性をお互いに知っていく機会です。学生側にも企業を見極める権利があります。
もし面接を通して、その企業へ入社するイメージが湧かなくなったり、企業への違和感を持った場合には、面接官に食い掛ってトラブルになる前に思いきってその場で帰っても良いでしょう。
選考を途中で退出する場合は無言で出ていくのではなく、「私の御社へのイメージと、実態に乖離があることがわかりました。失礼ながら、これ以降御社を志望することがなさそうですのでここで退出させていただきます」
「このような面接での対応が許容されているのであれば、私の志望している企業とはことなるため、こちらで選考を辞退させていただきます。失礼します。」
「今までの対応を見て、御社への志望度が低くなりました。大変勝手ながら、これ以上の面接はお時間を奪ってしまうことになりますので、ここで選考を辞退させていただきます」
などと形式的な挨拶を述べたうえで退出しましょう。結果として不合格にはなりますが、特にトラブルに発展することはありませんし、お互いにミスマッチを防ぐことができます。
高圧的な態度に納得がいかない場合は、選考の途中でも退出を願い出たり、選考の辞退をすることも視野に入れておきましょう。
あまりにも酷いなと思う圧迫面接を受けたあと、選考を辞退することを決めました。私自身、辞退を伝えるタイミングに迷っていましたが、結果通知が電話でもらえたので、そのタイミングで伝えることにしました。
「一次面接通過です」と言われ、日程調整の話に移る前に「イメージと違っていた」という旨を丁寧に伝え、そのまま辞退処理をしてもらいました。
面接官には人事の人もいて、企業説明会の担当者でもあり、説明会の段階ではその笑顔の印象から企業自体にも楽しく働けそうだと明るいイメージを持っていました。しかし、圧迫面接を受けた後、その人の変わり様や面接での雰囲気から、「ここで働きたくない」というより「怖い」というイメージを持つようになってしまった経験があります。
もしも、辞退することで選考中の企業が減ってしまう、面接のチャンスを失ってしまうと考えている人がいれば、就活における「持ち駒」について下記の記事を参考にしてみてください。この記事では就活経験者のリアルな意見から、選考する企業の数や就活の効率化について解説しています。
就活を成功に導く3つの持ち駒の増やし方|効率化こそ内定への近道
圧迫面接で避けたいNG行動
ここまでは圧迫面接への具体的な対処法を紹介してきましたが、あわせて圧迫面接中に避けるべき行動も覚えておきましょう。
圧迫面接でのNG行動を知らないと、ストレスに弱い学生だ、業務を遂行できないだろうという悪い印象を与えてしまったり、自分の魅力を伝えられないまま面接に不合格になってしまったりとするリスクがあります。
NGな行動を避けて冷静に対処すれば、無事に面接を終えられる可能性が高くなるため、覚えておきましょう。
その場で泣き出さない
否定的な言葉をかけられたり、ネガティブな反応を受け止めたりしていると、悔しさや悲しさから泣いてしまう人もいるでしょう。しかし、怒りを見せることと同様に、本番の圧迫面接で泣くことはおすすめしません。
面接もそのまま進まず、人事からは「ストレスに極端に弱い」「感情のコントロールができない」と判断されてしまう可能性があります。
ここはぐっとこらえ、口角を上げて笑顔の状態をキープできるように努めましょう。
面接官に反論しない
面接官に心無い返答をされると、ついカッとなってしまう場面もあるかと思いますが、圧迫面接で反論したり怒りを見せるのは避けましょう。面接官はあえて相手を怒らせたり、煽ったりするために発言をしている可能性もあります。
営業職やクレーム対応が発生する業務では、感情のコントロールができない人材には不向きだという判断をされかねません。食ってかかって反論するのはもってのほか、一度素直に意見を受け止めてから、自分の意見を主張するようにしましょう。
また、反論する以外に面接官に手を出したり、面接会場の物品にあたるのも控えましょう。器物損壊として面接の枠を超えたトラブルに発展しかねません。
回答しないまま黙り込む
無言のままでいると、面接官に対して無視をしているのかと、より高圧的な姿勢に発展する可能性があります。
黙ったままでいると面接自体の進行も妨げてしまうことになります。
考えがまとまらず、つい黙り込んでしまうタイミングもあるかと思いますが、なるべく会話のキャッチボールを意識しながら発言をしつづけていきましょう。
緊張感のある面接や圧迫されるような面接で気を付けていたことや、面接を最後までやりきるまで意識していたことがあれば教えてください。
私の場合は後日改めて振り返った時に、圧迫面接だったかも、と感じた経験があるのですが、当日もやけにネガティブな質問が多いなとは感じていたので、そこに打ち返せるようなポジティブな回答になるように心掛けていました。
圧迫面接で心が疲れたら? 精神的なダメージへの対処法
普段の日常生活で、他人から心無い言葉を投げられる、自分の意見を否定されることはなかなかないため、圧迫面接を受けたあとは精神的なダメージが大きいですよね。
自分よりも目上の大人からネガティブな言葉を浴びせられるだけでも、自分に自信がなくなったり、初めての圧迫面接を経験した後はショッキングな気持ちになったりします。
そんなときの対処法として、自分のメンタルを保つためのスタンスや考え方を知っておきましょう。
圧迫面接を経験したり、面接で失敗したことがあると「面接が怖い」と感じてしまう人もいますよね。この記事ではそんな「怖い」という気持ちへの向き合い方や解消方法を経験者の声を交えながら解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
内定者のアドバイス付き|「面接が怖い」を解消する3ステップ
面接官は厳しい人事役を演じていると考える
人事が人材を採用するのが仕事なのであれば、面接官も優秀な人材を見極めるのが仕事です。
学生に対して厳しく当たってはいるものの、それはあなただけではなく、仕事上面接を受ける全員に対して等しくそういった態度をとっているのだと俯瞰しましょう。
また、面接官の独断ではなく、企業から圧迫面接を指示されている面接官もいます。面接のときだけ高圧的な態度を見せなくてはいけない義務感でやっている人もいるため、「この人も仕事でそういった態度を取らざるを得ないんだな」と悟りを開いてしまったほうが精神的に楽に構えることができますよ。
面接官と意見に相違があると考える
何度も面接官に回答を主張しても「なぜ」「どうして」と聞き返される、批判的な返答をされるときには、思いきって「この人とは根本的に考えが違うんだな」と割りきることも、自分のメンタルを守るためには重要です。
学生と面接官で経験してきたことも価値観も異なり、圧迫面接ではなおさら自分の意見を通そうとする面接官も多いでしょう。
面接中は相づちや同意をしつつ、選考後には「ああいう意見の人もいるんだな」と自分への否定を重くとらえずに次の面接へ挑みましょう。
知らない企業の一面を知れたと考える
誰しも、面接を受ける前や応募する段階では圧迫面接があるかどうかなどはわからず、人によっては事前の説明会やHPの印象からなんとなくの企業のイメージを決めていることもあるでしょう。
今では口コミサイトなどで、実際に経験した企業面接の内容を就活生同士が共有することもできます。しかし、応募者の数が多い大手企業や人気のある企業では、圧迫面接があった事実が書かれていても、ほかの多くの口コミに埋もれてしまう可能性が高いです。
面接は学生と企業が対等な立場から親和性を探る場所です。圧迫面接を通して、企業の中身や本質、採用方法を自分の目で確認できたと考え、選考の内容も含めて次に進むかを考えましょう。
公的な機関に相談する
悪質な圧迫面接を受けた場合は、一人で悩まずに第三者に相談しましょう。エージェントサービスなどで紹介してもらった企業であればエージェントに、自己応募や推薦を使用しているのであれば大学のキャリアセンターなどで誰かに話を聞いてもらうことも大事です。
公的な機関としては、厚生労働省が提供する総合労働相談コーナーというサービスが存在しています。「労働」という言葉がついてはいるものの、学生や就活生からの質問、相談を電話や面談を通して受け付けています。
圧迫面接や緊張感のある面接が終わった後はどのようなことをしていたのか教えてください!
私1人に対して面接官5人の対面面接をおこなったときは面接中ずっと笑顔でいることや、質問をした面接官の方の目を見て発言することを心掛けていました。そのため、面接終了後は、「貴重な面接が受けられた」ととらえ、詳細を記録し反省点と良くできた点を挙げるなどの振り返りをして気分転換していましたね。そのように面接を記録をしておくと、ほかの面接でも怖いと思わなくなり自信がつくのでおすすめです。
面接官が2人いて、1人が笑顔、1人が真顔の面接でした。あまり深掘りもされず、テンプレート通りの質問しかされなかったため、まるで自分に興味がないように感じました。面接後、ほかの企業の面接もあったため、忙しさにかまけているうちに、その面接での失敗も忘れていったので、時間が解決してくれる可能性もあるのではないでしょうか。
友人に話して「今日こんな圧迫面接を受けたんだけど……」と愚痴を言ってすっきりさせていました。また、「圧迫面接を課す企業に入社するものか!」と、企業に対してのイメージを考え直しました。
圧迫面接を経験した先輩直伝! 対処法と面接への心構え
ここまでは圧迫面接への対処法を紹介してきましたが、実際に圧迫面接を経験した先輩の体験記もみてみましょう。
ここでは、圧迫面接の経験者がどのような圧迫面接を受けたのかや、面接を乗り越えた経緯などを聞いてみました。圧迫面接の面接中に大事なスタンスやアドバイスもあるので、ぜひリアルな声として参考にしてみてくださいね。
Web形式での一次面接で、面接官は人事の人1名、現場社員の人1名でした。人事の方は優しい人でしたが、現場社員の人が終始目が合わず、質問内容はネガティブな意見を引き出すようなものが多かったです。笑顔を保つこと・最後はポジティブに締めることを意識して回答していました。結果としては一次通過の通知をいただきました。
いつもと少し違う面接だと思って落ち着くことが大事
私の場合はWeb面接であったこと、人事の方が優しかったことなどいろいろな条件が加わったおかげで、「圧迫面接とはいえこんなものか」という気持ちでした。やはり質問内容はそれまで経験したものに比べて少し踏み込んだものでしたが、落ち着いて笑顔で答えるよう心がけることには変わりないので、焦りすぎることもありませんでした。「圧迫面接かも」と怖がらず、いつもより少しイレギュラー面接に出会ったと捉え、いつもの面接と回答の内容が変わる訳ではないことを思い出しましょう。終始落ち着いて臨めば大丈夫だと思いますよ。
面接官が5人おり1人が司会のように面接を進める形式でした。3人には朗らかな感じで質問をしてもらいましたが、ほかの面接官が私の回答に対して揚げ足を採るような質問や、意図がわからない質問をしたり、私の発言にかぶせて別の質問をしたりと圧迫面接のように感じたことがあります。その面接の結果としては、通過して最終面接に進むことができました。
乗りきれたポイントは、見すぎだ、と思われるくらい笑顔のまま、質問者の方の目を見て「あなたの質問に回答しています」とアピールしたことです。相手の目を見て話していれば、自信を持って話しているように見えますし、圧迫面接のような状況でもしっかりとした受け答えができると思います。
一度その場の状況を冷静にとらえるタイミングを作ろう
また、答えにくい質問や、すぐに回答が浮かばない質問をされても、堂々と時間をもらってから考えて良いと思います。圧迫面接で流れを止めることは、かなり精神的にストレスに感じるものですが、焦って話してもドツボにはまりやすくなるからです。そのため、しっかりと状況を俯瞰して見る時間を無理やりでも作ると良いと思います。
私は、圧迫面接を経験して疲れたうえに、正直なところ企業への志望度が下がりましたが、それでも今どき滅多にできない良い経験の場だともとらえています。ぜひ、そのような状況にでくわしてもコミュニケーションを楽しむくらいの気持ちを持って臨んでみてください。
圧迫面接に遭遇した場合は、自分とご縁のある企業ではないのだなと思いながら一旦面接を終わらせることを目標に対処すると良いと思います。「人事が企業の全てではない」という意見も世の中にはありますが、これまでの経験から、どの企業も人事や営業の社員と話をすると企業の様子やどんな人が多いのかある程度把握することができます。
相手と同じくらい威圧感を持って面接に臨んだ
私は面接官から威圧感を感じたときは、こちらも同じ雰囲気を出せるようにしていました。心理学的には、自分がしていること以上の態度をとられると、逆に相手に驚いて落ち着く、という現象があるそうです。そのため、面接官が驚くくらいの威圧感や堂々とした態度を貫くことが必要だと思います。
そのため、圧迫面接をしてくる企業は「その程度の企業でしかないのだ」と割り切って面接を終えます。また、企業が学生を選ぶように学生も企業を選ぶ立場にあります。この売り手市場の状況で圧迫面接をするような企業はこちらからお断りだ、というスタンスや心構えがあると余裕ができますよ。
もし圧迫面接に遭遇したら、企業の数は山ほどあるので、態度の悪い人事がいる会社はこちらからお断りだ、というスタンスで考えて良いと思います。私は人事は会社の顔だと思っているため、ストレス耐性を見ていると言っても、会社のイメージを落としてしまっていては意味がないと思います。
自分を大切にして就職活動を進めよう
また、企業も私たち就活生を選びますが、私たちも企業を選べる立場です。礼儀正しく面接に挑むことは当然ですが、あまりにも理不尽な態度を取られたら無視をするなどの対処をして良いと思います。
私の経験上、圧迫面接をする会社は多くはありません。難しいかもしれませんが、あまり怯えず、自分を一番に考えたうえで面接に臨むと良いと思いますよ。
圧迫面接が終わったら? 改めて考えたい3つのこと
実際に圧迫面接を経験したあとは面接の出来にかかわらず、一度冷静になって企業について考えましょう。
「志望していた企業だったのに圧迫面接をされてショックだった」「圧迫面接をしていることを知っていたから予想通りだった」など受け止め方はさまざまです。
どちらにせよ、新卒で入社できる企業はたった一つです。本当にその企業に入社するのか、入社したあとはどのような環境で働いていくのか、一緒に働く社員はどのような人なのか、などを含め、合格をもらったらどうするべきかを俯瞰して考えましょう。
ここから先は圧迫面接を受けた後に考えたいことを3つ紹介します。熟考したうえで判断がつかない場合は、第三者からの客観的なアドバイスをもらうのも一つの手段として効果的です。
①合格や内定をもらったら入社したいと思えるか
一つ目は、内定が出たらその企業に入社意欲があるかどうかです。もし選考が途中の場合は、合格が出たら最終面接まで行くかを判断軸にしても良いでしょう。
気を付けなくてはいけないことは、圧迫面接の形式を取っている企業は、次の面接も圧迫面接の可能性が高いということです。
すでに受けた面接で嫌な思いをしていたり、その企業の志望度が下がったということであれば、無理に次に進まずそのまま選考辞退をすることもできます。
自信をもって「入社したい」と思える場合は、そのまま次の面接への準備を始めれば良く、もし内定をもらっても行かないという決心がつく場合は、早いうちに企業へ辞退の連絡をしておきましょう。
②入社後の社風や環境は合いそうか
「一緒に働くのは人事ではない」とはよく言いますが、採用活動で圧迫面接をしている企業であれば、働いている人も圧迫面接を通過して内定をもらっている可能性が高くなります。
もしかしたら圧迫面接をおこなった面接官のような人も現場にいるのかもしれません。企業全体が圧迫面接を良しとしている社風ともとらえられます。
もし面接時点で社員に対して違和感があったり、そりが合わないと直感していたりする場合は、入社後の社風が合うか、人間関係が円滑に築けそうか、円滑に仕事ができる環境なのかどうかを考えましょう。
また、会ってきた社員と面接ではイメージが異なるという場合は、面接のときだけ圧迫面接をしていることも考えられます。どちらかのみの印象を信じるのではなく、一度実際の現場で働いている社員との面談を依頼して見極めるのも良いですね。
③迷う場合は第三者への相談を検討する
自分では圧迫面接だったか判断がつかない、圧迫面接だったけれど志望度が高いから辞退するか迷ってしまう、という場合には、第三者に状況を相談することも視野に入れてみましょう。
専門的な知識が欲しい場合には就活エージェントに登録してアドバイザーに相談をするのも手段の一つです。また身近な友人や家族に面接の様子と志望度などの状況を伝えて、安心して働けそうかどうかをアドバイスをもらえると、今までは気にしなかった観点から企業を見つめ直すきっかけにもなりますよ。
圧迫面接だな、圧迫面接気味だなと思った面接を受けたとき、その企業への入社をしたいと思いますか?
厳かな雰囲気だった、ぐらいならば志望度が高ければむしろモチベーションにつながるような気もします。不快感をおぼえたり、トラウマになるようなものであれば辞退します。
揚げ足を取るような最終面接を経験した後、結果が合格だったのですが、その企業は就活生や相手のことをあまり考えていない企業だというイメージから辞退しました。どれだけ志望度が高くても、不快感を相手に与えるような面接をする企業には人材が集まらず将来性も感じられないため入社をしたいとは思いません。
多少の威圧感くらいだったらそこまで気にはしないと思います。ですが、その面接をおこなうことで自分自身がネガティブな影響を受けたとしたら、志望度はガクッと下がるかなと思います。
私は面接が通っても、志望順位を下げる、もしくは辞退を考えます。企業側は求職者の第一印象と面接で採用可否を判断しますが、求職者側は採用ページや面接官でその企業を判断します。選ばれる側でもありますが、選ぶ側でもある以上、良い印象が続かないと入社を決めようにも決められないと感じます。一部例外としてホワイト企業なことがどの情報を見ても顕著だとしたら考えるかもしれないです。
ポイントは焦らず冷静に! スマートな対応を身に付けて圧迫面接を乗りきろう!
この記事では圧迫面接の特徴から対処方法までを解説してきました。
圧迫面接は対処法さえ知っておけば、面接を最後まで乗りきることが可能ですし、面接中の態度や姿勢でその企業の知らなかった一面を知ることもあるでしょう。
また予期せぬ圧迫面接での出来事はトラウマや苦い思い出につながるおそれもありますが、企業側都合でおこなっている圧迫面接に学生側の非はありません。自分のメンタルケアをしっかりおこなって、「こういう企業もあるんだ」と捉えられると良いですね。
もし圧迫面接に遭遇したらこの記事のことを思い出して、スマートな対応を心がけましょう。圧迫面接で冷静にかつスマートに対応できる学生の方が、面接官より何枚も上手です。
経験者の意見も参考にしながら、理想の企業に入社できるように心の準備と面接対策を実践していきましょう。
多くの圧迫面接は、潜在的な「ストレス耐性(メンタリティ)」を意図的に測るという狙いがあります。しかし、たった1回の圧迫面接で、学生が本来持っている耐性を測ることは難しく、個人的には圧迫面接は「大量採用時代の負の遺産」だと考えています。
そのため、圧迫面接を経験した人は、必要以上に落ち込んだり、自信をなくしたりする必要は一切ありませんよ。
「その企業や仕事とは合わなかった」と気持を切り替えて、次の一歩を踏み出すことをおすすめします。
面接で感じた恐怖やつらさは、一人で抱え込まずに、近くにいる家族や友人に話してみることで軽減することもあります。最近は大衆の目に触れるSNSにつぶやくなど、圧迫面接に関する投稿内容を目にしますが、これは投稿者にも一定の法的リスクがあることを忘れずにいましょうね。
第一志望の企業で圧迫面接を受けたときのアドバイス
もし、第一志望の企業が圧迫面接をしていたケースについて説明します。私個人としては「そんな会社はそのまま辞退しなさい!」と言いたくなってしまいますが、プロとしてアドバイスをするとしたら、その面接だけで判断するのは時期尚早かもしれない、ということです。
面接の内容や雰囲気は、企業の意思とは別に「面接官自身の人柄や特性」の要素でも左右されるからです。もちろん、圧迫面接をする面接官については、人事の人選にも問題があると考えられます。しかし、偶然会った1人の面接官だけで、会社自体を判断するのはもったいないと思いませんか。
第一志望の企業で圧迫面接を受けた場合、まずは内々定をもらうことに集中して、最終的には自分の就活の軸から、キャリアを決めれば良いのです。採用とは学生と企業双方のパートナー選びです。企業と学生のどちらにも、選ぶ権利があることを忘れてはいけませんよ。
あるIT企業の最終面接で圧迫面接らしきものを受けた経験があります。面接形式としては、対面で本社の役員2名が面接官でした。そのため2対1という状況で面接がおこなわれたのですが、部屋に入った瞬間から面接官にあまり笑顔が見られず、厳かな空気が流れていました。さらに面接官の席と私の席との間にかなりの距離があり、そこにも緊張を感じたのを覚えています。
どんなに打ち返されてもポジティブな回答を心掛ける
自分の回答をかなり深掘りをされる印象で、何かひとつ答えるとその内容に対して「ではこういった時はどうするのか」と何パターンも質問が返ってきます。普通なら慌てたり、ネガティブになったりするような瞬間でしたが、できるだけポジティブな回答をするように心掛けていました。
しかし、私が不快になるような態度を取られたり、質問をされたりしたわけではなく、当時はただ対応力やストレス耐性を見るための面接だったように感じたので、面接後、特にその企業に行きたくないな、とネガティブに思うことはありませんでした。