インターンでは質問するべき? 得られるメリットを体験談とチェック!
インターンでは、質問する機会が設けられていることが多いです。しかし、インターンで「実際にどのような質問をすれば好印象なのだろうか」と疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。
インターンの座談会では質問をしないだけで消極的な人と思われてしまったり、質問の内容によっては企業への関心が薄い人と思われてしまったりします。また、質問するタイミングや質問の仕方にもコツがあり注意しなければいけません。
この記事では、質問の例や学生が実際にした質問を、業務内容や身に付けられるスキルなどのジャンルごとに紹介します。質問することで得られるメリットや質問の準備の仕方なども実体験付きで紹介するので、インターンの質問で悩んでいる人はぜひ参考にしてくださいね。
インターンの選考を突破できるか不安な人はこの記事を参考にしてください。自己PRの際、的確に自分の強みをアピールするコツを実体験付きで紹介します。
インターンシップ選考の自己PR|経験者が実際に伝えた内容を大公開
インターンの参加タイミングを迷っている人にはこの記事がおすすめです。就活生たちは実際いつから参加したのか、リアルなエピソードをチェックしましょう。
インターンはいつから行くのがベスト? 学生のリアルな声から解明
学生たちはインターンでいくつ質問した? 実体験を参考にしよう!
学生は参加したインターンでいくつ質問したのでしょうか。1日だけのインターンや長期間のインターンなどの形式ごとに実際にした質問の数を聞いてみました。
また「周りの人がどのくらい質問していたのか」や「印象的だった質問」なども経験者に聞いたので、ぜひ参考にしてインターンに役立ててください。
実際に質問した数は1~2個です。というのも、グループ形式で1人の社員に複数の学生が質問する形だったので、1人がたくさん聞けるわけではなかったからです。ちなみにそのときは、配属に関する質問が多く印象的でした。
1dayのインターンでお昼休憩中にグループで社員さんに質問を聞ける形式の際は2つの質問をしました。周りの人の質問数は2~5つくらいだったと思います。
1dayインターンの際は座談会の時間が設けられていることが多く、1人につき2~3個質問できることが多かったです。私は仕事のやりがいやその企業を選択した決め手などを質問しました。周りの人の印象に残っている質問としては、待遇面についての質問です。給料についてインターンの場で質問する学生がいるのかと正直びっくりしました。
実務体験型のインターン中におこなわれた、課長以上の職種の方々との座談会で、2つの質問をしました。周りの人も2~3個の質問をしていて、管理職の方がいる場だったので、私は「人をまとめるうえで重要なこと」を聞きました。
そもそも、インターン探しがうまくいっていない人は、次の記事をチェックしてみましょう。インターンを探すためには、インターンの目的を理解することが大切です。
体験談で学ぶインターンの探し方|迷わず進められる5ステップを紹介
インターンで質問することで得られる6つのメリット|学生の実体験付き
インターンで質問すると、さまざまなメリットがあります。就職したい企業の業務内容についてわかったり、企業と自分が合うか判断できたりします。
また、質問を通して採用担当に自分の存在をアピールできる場合もあり、特に志望度の高い企業のインターンには積極的に参加し、質問の機会を活用するのもおすすめです。
インターンで得られるメリットを就活生による実際の体験談付きでまとめたので、確認してみましょう。
①企業についての理解が深まる
インターンで業務内容や社風など企業のさまざまな面について質問することで、企業理解がより深まり、就活をより進めやすくなります。
インターンの場では、企業についての疑問点を社員に直接聞くことが可能です。また、学生にもとめられるスキルや資質をあらかじめ確認できれば、本選考を通してそれに沿ったアピールができます。
企業のホームページやパンフレットだけでは、その企業についてきちんと理解することは難しいです。そのため、質問をしてインターン先の企業について知れるのは、疑問点や不明点を解決するのにかなり効果的な機会だといえます。
②採用担当に自分を印象付けることにつながる
インターンで質問することで、採用担当に自分の存在をアピールできます。インターン先の企業についての質問を積極的にすることで、その企業に関心があることを示せるからです。
また、インターンに説明された内容を深く追及する質問ができれば、きちんと話を聞いていてしっかりしている学生と思われます。そのため、説明内容の質問をすれば採用担当に自分の存在を印象付け、本選考を有利に進められる可能性があります。
しかし、質問によっては自分の印象を左右する場合もあるため、ふさわしくない質問をしないように注意しましょう。たとえばホームページで調べれば簡単にわかるような質問をしないなど、インターンの場に適した質問を選ぶことが大切です。
③社員とつながりを持てることで情報収集につながる
インターンで質問することで、社員とのつながりを作ることができます。その結果、企業がもとめている人材など、就活を進めるにあたって役立つ情報を集めやすくなることもメリットのひとつです。
しかし、インターンで先輩社員とのつながりを作ることが苦手な学生もいるでしょう。そういった学生は、インターン中に設けられた質問の機会や、仕事の合間などを活用して先輩社員に質問し、積極的にコミュニケーションを取ることを心掛けてみてください。
インターンで質問したことで、社員とつながりを持てましたか?
インターン中や終了後にLinkedInでつながりを持ちました。その後、インターンでの質問やLinkedInのメッセージでの質問がきっかけで「カジュアル面談をしてみませんか」と声を掛けていただくことができました。意識していたことは、わからないことはわからないときちんと聞くことと、質問に答えていただいた際にはお礼をきちんとするなど、マナーをしっかり守ることです。
※LinkedInとは:ビジネス特化型のSNS。就職活動や転職活動に活用されることが多い
④企業と自分が合うかどうか判断できる
質問をすることで、インターン先の企業についての情報を引き出せるため、その企業と自分が合うか判断できます。
現在、厚生労働省の調査によると新卒3年以内の離職率は3割を超えており、若手の早期退職が問題になっています。早期離職は企業にとっても学生にとっても負担が大きく避けたいものです。そのため、インターンの質問企業が自分に合うかどうかを確かめる機会として活用することをおすすめします。実際に、業務内容が自分に合っていても、職場の雰囲気や会社の社風が合わないことが理由で早期に離職してしまう人も少なくありません。
自分に合うか判断するために以下の点を意識して確認してみましょう。
・業務内容
・社風
・企業がもとめる人物像
・実際の働き方
・裁量権
・福利厚生
こういった点を確認できれば企業とのミスマッチを防ぐことができます。インターンは企業理解を深める機会なので、積極的に質問をして自分と会社の相性を確認してください。
インターンの質問をして企業に応募するかしないかの決め手になった例があれば教えてください。
勤務地や業務内容が理想と異なる場合は応募をしませんでした。また、インターンで質問した内容に対してのフィードバックの中で、質問に関係のない自身の性格やこれまでのバックグラウンドに対して意見された企業についても応募をしませんでした。
⑤社員から企業についてのリアルな話が聞ける
インターンで先輩社員に質問すると、直接話せるためより気軽にコミュニケーションを取りやすくなり、企業についてのリアルな話を聞ける可能性があります。
たとえば残業時間など、会社のデメリットになりうること、インターン中に社員から直接伝えられる可能性が低いからです。そのような就活生からすると懸念点になりうることを直接先輩社員から聞くことで、本選考までにその企業に本当に応募すべきかを判断しやすくなります。
インターン先企業の良い点はもちろん、悪い点などのリアルな話を聞き、企業について判断しましょう。
インターンで質問をして、企業の状況について新たな発見があったりしましたか?
営業職についての理解が深まりました。具体的には、多くの企業の営業職ではただ単にものを売るのではなく、顧客の課題は何か、それに合ったソリューションを売っているコンサルティング型営業が多いということです。
公式サイトやIR資料で出ている情報は必ずしも最新のものではないことや、現場で起きていることは質問をしてみないとわからないということがよくわかりました。特にCSR活動などは日々変わっていることも多いので、質問したからこそ理解できたと思います。リアルな声を聞くために、立場の違う社員に同じ質問をするようにしていました。若手社員と役員では同じ質問に対する回答の視点などが違って興味深かったです。
※CSR活動とは:企業がおこなう、社会的責任を果たすための活動のこと。地域の子どもたちの支援や、ボランティア活動などが挙げられる
⑥本選考の逆質問の練習になる
インターンで質問をすることは、本選考の逆質問の練習につながります。逆質問とは、面接官が学生に企業に対する質問をもとめるもので、面接の終盤におこなわれることが多いです。
本選考では「どういった質問をすれば好印象なのか」や「どのような質問をしてはいけないのか」を意識する必要があり、インターンの質問でも同様です。
企業について質問すること自体に慣れることで、本選考の逆質問を熱意や強みをアピールする機会に活用しやすくなります。
インターンの質問を通して社員とのコミュニケーションの仕方を学び、本選考の逆質問に活かしましょう。
逆質問の意図や準備のポイントなどをこちらの記事で解説しているので、併せて参考にしてください。
面接の「質問はありますか」どう答える? 内定者に聞く逆質問対策
逆質問はしたら良いというわけでもありません。次の記事では、しない方が良い例とともに、逆質問について解説しています。ぜひチェックしてみてくださいね。
面接で聞いてはいけない逆質問一覧|内定者たちがした逆質問も紹介!
「逆質問の前に企業のことをしっかり調べて、自分の考えを伝えたうえで質問したことで、とっても嬉しいことがありました! 」など、先輩たちの経験談を紹介しています。どんな嬉しいことがあったか、気になる人はぜひ、チェックしてみてください。
座談会とは? 現役就活生に聞く選考への役立て方|94の質問例付き
学生が実際にした質問は? インターンの質問が浮かばない人におすすめの質問例100選
学生が実際にしたインターンの質問を知りたい人も多いでしょう。そこで、この記事では、以下の項目ごとに実際にした質問をまとめました。
・会社理念
・業務内容
・身に付けられるスキル
・これからの会社の展望
・企業の強み
・福利厚生
・学生にもとめるスキルや資質
100個の質問例を紹介するので、インターンの場でする質問を考える際の参考にしてみてくださいね。
①会社理念
・会社理念に基づく、競合他社が真似できない御社の強みは何でしょうか?
・企業の事業から、これからどういったビジョンを思い描いていますか?
・会社理念から、新入社員にどういった教育を施しますか?
・事業を達成するために、従業員全員で統一している共通認識はありますか?
・事業達成のための御社の現在の課題はどういったものでしょうか?
・社員の意識を統一させるために、どういった環境が必要でしょうか?
・どういった理由で、現在の会社理念がつくられたのでしょうか?
・御社は社会でどのような役割をはたしていますか?
・御社の会社理念に基づき、実際に取り組んでいる事業はどういったものでしょうか?
・現在、〇〇という事業が5年目だと思いますか、その後の経営ビジョンはどのようなものでしょうか?
・御社は経営理念に基づき、〇〇という事業に取り組んでいるとお聞きしました。その事業について、差し支えない範囲でお聞きすることは可能でしょうか?
・御社の理念は地域住民からどのように思われていますか?
・御社の会社理念を社員に浸透させるために、意識して対策していることありますか?
・過去に会社理念を変えようと思ったことはありますか?
会社理念は「なぜこの企業が存在しているのか」や「どういった目的で業務をこなしているのか」「この会社はどういう方向に向かいたいのか」などに直結します。そのため、会社理念がわかれば、自分と企業が合っているのかをおおよそ把握できるでしょう。企業との相性を確認したいときにおすすめの質問です。
②業務内容
・社員の1日のスケジュールを教えてください
・〇〇の業務について詳しくお聞きしてもよろしいでしょうか?
・社員の平均的な出社時間と退社時間をお聞きしてもよろしいでしょうか?
・どういった場合に業務が忙しくなりますか?
・御社の〇〇の業務に興味がありますが、新卒から携わることは可能ですか?
・社員は勤務時間中、オフィスや営業場所などどういった場所で仕事をすることが多いですか?
・御社の課題に対して取り組んでいる業務はありますか?
・私はみんなで何か成し遂げることが好きなのですが、チームで仕事をやり遂げることはありますか? また、その場合、チームと個人で業務する割合を教えてください
・〇〇課ではどういったお仕事をされていますか?
・この仕事をやっていてよかったと思ったときはどのようなときですか?
・仕事をしていて、どのような業務が大変でしたか?
・どのような顧客を対象に業務に臨んでいますか?
・御社の業務のやりがいはどういったものでしょうか?
・仕事をしていて、一番辛かったことはどういったことでしょうか?
実際にこなす業務がイメージとまったく異なると、入社後にギャップを感じて仕事を続けるのがつらくなってしまうこともあります。そのため、業務内容について社員に直接確認できる機会はぜひ活用してください。
業務内容は、1日のスケジュールやどういった場所で作業するかなどを聞くとイメージしやすくなります。その企業の社員が具体的にどのような仕事をするのか気になる人は、ぜひ質問してみてください。
自分に向いている仕事について、こちらの記事で解説しています。インターンの質問と一緒に自分のキャリアについて考える際、参考にしてください。
自分に向いてる仕事の探し方12選|体験談で学ぶ自己理解のプロセス
③身に付けられるスキル
・実績のある社員には、共通でどういうスキルがありますか?
・〇〇のスキルを身に付けようと思っているのですが、そのスキルは御社の業務で使用しますか? するとしたら、どんな業務でしょうか?
・〇〇のスキルを磨きたいのですが、御社の業務ではこのスキルをどれくらい使用しますか?
・入社前に取得しておけば業務に役立つ資格はありますか?
・御社ではパソコンでどういったソフトを使用しますか?
・PowerPointやExcelなど入社前に身に付けておいたほうが良いスキルはありますか?
・みんなで協力し課題を達成する能力を磨きたいのですが、御社はチームで1つの課題を解決する業務はありますか?
・スキルは業務内容からも身に付けられると思っているため、多くの業務に携わりたいと思っています。競合他社にはない御社だけの業務はありますか?
・先輩社員はどういった実績を積み上げていますか?
・御社で従業員全体に取得を促進しているスキルや資格はありますか?
・御社で仕事をしていくと、社員はどのようになっていきますか?
・御社で働いていて、独立した社員はいますか? また、その場合どういったスキルを習得しているのでしょうか?
・どのような性格の社員が実績をあげていますか?
・私は実践的な業務を通じてスキルに磨きをかけたいと思っています。御社ではどのような業務に注力し、どういったスキルを高められますか?
業務内容や活躍している社員の特徴を質問すれば、身に付けられるスキルがわかります。そして、身に付けたスキルによっては将来もっと大規模な事業を実施したり、独立を視野に入れることも可能です。
また、入社後どのようなスキルが身に付くか、実際に働く社員に聞くことで入社後のキャリアプランも想像しやすくなるはずです。自分の向上させたいスキルを磨けるか、インターンの場をきっかけに確認してみましょう。
入社後に身に付くスキルについてインターンでどう質問した?
職場配属型のインターンでは最終日に実際にプレゼンをする機会があったのですが、その際に入社後に身に付くスキルの質問をしたところ、営業職では、プレゼンスキルが一例にあると教えてもらいました。
確かに、客先に出向いて自社製品の提案をするので、スライド作成から話す内容まで多岐にわたってスキルが身に付くのだなと思いました。プレゼンスライドのトンマナなども実際に奥深く、企業によってカラーがあると言っていました。
インターンでは実際にプログラミング言語を扱って進める形式だったため、実務上では具体的に「この言語を用いて他にどのような業務をこなしていくか」という点についてお伺いすることができました。
またその際に扱ったプログラミング言語以外にも他のプログラミング言語を併用して、システムを構築していくこともあるのかや、プログラミング言語以外にもリーダー経験をすることで身についた能力、他部門との共同で進めるプロジェクトの有無についても質問しました。
④これからの会社の展望
・ホームページで海外進出を視野に入れていると拝見しましたが、具体的に何年以内に海外に支店を設立する予定なのでしょうか?
・現在の〇〇の売り上げは順調ですが、さらに売り上げを伸ばすためにどういった取り組みをされる予定ですか?
・御社の〇〇事業の進捗状況を差し支えない範囲でお聞きしてもよろしいですか?
・この先、社員の雇用形態が変わることはありますか?
・終身雇用制度が崩壊しつつある現代を御社はどのように感じていますか?
・さらなる売り上げの向上のために、新しいサービスの開発を予定していますか? また、その場合どういったサービスを考案中なのか可能な範囲で教えていただきたいです。
・同業の〇〇が海外展開を発表しましたが、御社はどのように感じておられますか?
・御社では現在何か課題はありますか? また、あったらその課題を解決するためにどのような取り組みをされる予定ですか?
・御社では、現在従業員からの会社の改善点などは挙がっていますか? また、挙がっている場合その改善点をどのように感じておられますか?
・これから会社の支店をさらに増やす予定はありますか?
・今後、女性がさらに長期間働けるための施策などはありますか? また、その場合、どのような対策を取られるのでしょうか?
・今後、どういったターゲット層に対してサービスを展開していく予定ですか?
・企業の売り上げを伸ばすために私は〇〇が必要だと思いますが、御社ではどのように考えておられますか?
・今後、御社の業績をさらに上げるためにどのような取り組みをされる予定ですか?
会社によっては方針を変えて勤務場所や業務内容が変わる可能性があります。このときに、自分の望んでいない勤務状況になってしまったら、業務を続けることが難しくなるかもしれません。
人によっては、40年近く同じ企業で働く可能性があるため会社の展望も軽視できません。特に、新卒で入社した企業に長く勤めることを志望している学生は、会社の展望を聞くように心掛けてみましょう。
⑤企業の強み
・インターンを通して御社の雰囲気はとても良いと感じましたが、従業員同士でプライベートでも交流があるのでしょうか?
・御社は離職率が低いことで有名ですが、その背景にはどういった理由があると思いますか?
・休日を満喫するために意識していることはありますか?
・長期休暇を社員の方々はどのように過ごされていますか?
・若手社員でも大きな実績を積めるとお聞きしていますが、どういった社員が評価されるのでしょうか?
・ホームページに記載されている通り、転勤は希望しない限りないのでしょうか?
・評価次第でキャリアアップが見込めるとお聞きしていますが、若手社員は早くて何年くらいで管理職になっているのでしょうか?
・スキル次第で新卒でも大きなプロジェクトに参加することは可能ですか?
・御社では若手社員がかなりの実績を築いていますが、研修制度が充実しているのでしょうか? また、その場合具体的にどのようになっているのでしょうか?
・先輩社員と若手社員の雰囲気のよさを感じましたが、関係を良好に保つために意識していることはありますか?
・御社は業界No.1の企業でありますが、その背景にはどういった理由があると思いますか?
・御社のサービスはかなりの好評を得ていますが、そのサービスを開発できている要因はどういったものでしょうか?
・御社の競合他社には絶対に負けていない強みを教えてください。
・従業員から実際に出ている御社の強みはどういったものでしょうか?
インターン先の企業の強みを聞いて、志望先が変わる可能性もあります。たとえば、「若手のうちから大きい案件にかかわれる」という特徴を聞いて、「この企業は、独立できるだけのスキルが早く身に付きそうだから志望先を変えよう」と志望先を変える学生もいるでしょう。
また、注力する事業について詳しく知り「地方への貢献度が高い〇〇の企業で働きたい」と思う学生もいるかもしれません。
第一志望の企業はもちろん、ほかの企業の強みも確認し、比較検討をするようにしましょう。
同業他社と比べたインターン先企業の強みをどう聞いた?
インターン先の企業の強みを聞き出すためにした質問としては、「同業他社がいくつかありますが、比較したときに貴社にはどのような強みがあるのでしょうか?」と直接質問しました。
具体的な情報を引き出すために意識したことは、何もわからない状態で質問しても、もらった答えの意味がわからなかったりすることもあるだろうと思ったので、まず自分で企業のホームページを調べて、企業の強みの部分を事前に調べておきました。
同業他社と差別化できる点をストレートに質問した
ある程度わかったうえで質問をすれば、より深く詳細に聞き出すことができるかと思います。あとは、ホームページなどで見ると一見同じような強みでも、企業としては違った考え方をしている部分もあると思うので「同業他社に似たような強みを持つ企業があったのですが、比較したときに違いはあるのでしょうか? こだわりなどがあれば教えてほしいです」といった質問をするのも良いかと思います。
社員の方の1週間のスケジュールを聞くようにしていました。1日ではなく1週間というのがポイントで、フレックス制度の利用度や残業時間などがわかるため、同業他社を受けているときにも、その企業ならではの勤務イメージがはっきりしやすかったです。
もう一つは、上司との飲み会の有無について聞くようにしていました。昨今は、強制的な飲み会は少ないですが、上司の方と飲む機会が多い場合は半強制的であるのかなどの判断材料になり得ると考えたためです。そこでたとえば「同僚の家でゲームしながら飲んだりすることはあるよ」といった返答がくれば、ある程度社員同士の雰囲気が良い企業だと判断できるため、おすすめです。
入社後プライベートと仕事を両立しやすいかどうかも確認した
他には、家でこなす仕事量についてもお聞きするようにしていました。就業時間内に終わらなかったものを家でおこなうケースもあると考え、家で勉強する時間を確保したり、趣味の時間が取れないことの確認として聞くようにしていました。
⑥福利厚生
・有給取得率は具体的に年平均何日ほどでしょうか?
・有給休暇を取得する流れをお聞きしてもよろしいですか?
・男性で育児休暇を取得している割合はどのくらいでしょうか?
・御社では休日出勤はあるのでしょうか? ある場合、年平均どのくらい出勤されるのでしょうか?
・長期休暇で、従業員はどういった場所に旅行されているのでしょうか?
・〇〇の資格を取りたいと思っているのですが、料金を会社が負担するなどのサポート制度はありますか?
・御社だけの福利厚生制度はありますか? また、その場合どういった内容になりますか?
・御社では長距離の転勤はありますか?
・女性の産休の取得率と復帰率をお聞きしてもよろしいですか?
・社宅制度は具体的にどういったものなのでしょうか?
・御社では将来に備えた積み立て制度などはありますか?
・御社では退職金をいただくことはできますか? また、その場合どのくらいいただけるのでしょうか?
・御社での定年後の再雇用の割合を教えてください。
・御社の福利厚生の満足度はどのくらいなのでしょうか?
・御社では出張は多くありますか? また、出張の期間はどのくらいなのでしょうか?
有給休暇や社宅制度などの福利厚生は、企業に長く勤めるうえで大切な判断材料のひとつです。特に家庭と仕事を両立したいと考える人にとっては、育児休暇などの制度が整っているかどうかは重要でしょう。福利厚生の質問例を参考にして、企業の疑問点を解消するようにしてください。
⑦学生にもとめるスキルや資質
・企業で現在求められている人材はどういったものでしょうか?
・今までの採用活動で好印象な学生はどういった特徴がありましたか?
・御社に貢献できる人とできない人の違いはどういったものでしょうか?
・成果を挙げる社員はどういったスキルを持っていますか?
・実績をあげている先輩社員はどういったスキルや心構えを持っていますか?
・御社では、どういったスキルや資質を持っている人材を採用したいと思いますか?
・御社の先輩社員に熱心に指導される若手社員にはどういった特徴がありますか?
・入社するまでに電話応対や言葉遣いなどのビジネスマナー向上のために、学生に体験してほしいことはありますか?
・入社するまでに取得すべき具体的なスキルや資格名を教えてください。
・〇〇さんが入社するまでに取得しておいたスキルはありますか?
・〇〇さんはどういった若手社員と働きたいと思っていますか? 保有してほしいスキルや性格などを教えてください。
・御社では、ExcelやPowerPointをどのくらいの頻度で使用するのでしょうか?
・御社では、チームで協調性や主体性がもとめられる活動が頻繁にありますか?
・市場で実績を挙げるためにどういったスキルを持つべきだと思いますか?
・私は入社するまでに、御社で活躍できるスキルを身に付けたいと思っています。御社では社員の能力を上げるために具体的にどういった取り組みをされていますか?
学生にもとめるスキルや資質を質問し、それを活かして選考対策をできれば、本選考をかなり有利に進められます。企業がもとめているスキルや人材を聞いて内定につなげましょう。
学生に身に付けてほしいスキルについてどう質問しましたか? 印象に残っている回答があれば教えてください!
入社前に事前に身につけておくべきスキルなどはありますでしょうか? とシンプルに質問しました。特にありませんと回答される企業もありましたが、一部では業務に関連する資格は取っておいた方が良いと答える企業もありました。
「入社後に、学生時代にこのスキルをつけておけばよかったと後悔したことはありますか」と質問をしてみたことがあります。
やはり、受ける業界ごとに身に付けておいてほしいスキルが異なっていたのが興味深かったです。たとえば、不動産業界だと宅建の資格などです。
みんなはどうしてた? インターンで聞く質問は3ステップで準備しよう
インターンのおすすめの質問例がわかっても「実際に自分に合った質問や企業についての疑問点や不安点などを解消する質問はどうやって準備すればいいんだろう」と気になった人も多いでしょう。
そこで、自分に合った質問の準備の仕方を3ステップで解説します。実際に学生が質問をどのように考えていたのかも紹介するので、インターンの質問を考えている人はぜひ参考にしてみてください。
①インターン先の企業研究をおこなう
まず、インターン先の企業研究をおこない、企業について調べなければいけません。企業研究をおこなうことのメリットは、以下の2つです。
・競合他社と比較して気付いた違いを踏まえて質問ができる
・企業における自分の疑問点や知りたいことを明確にできる
また、企業研究をすることで会社の魅力が明確になり、もとめる人物像がわかります。魅力を知って企業への関心が高まることで、人によってはより熱意が伝わる質問ができるでしょう。そのため、準備の段階でインターン先の企業研究をすることはとても大切です。
主な企業研究の方法
・就職四季報を確認する
・企業の公式サイトで経営理念・事業内容・その企業の最新ニュースなどを確認する
・OB・OG訪問をおこなう
・企業の採用サイトなどで働く社員のインタビューを確認する
②自分の就活の軸を分析する
次に自分の就活の軸を分析してみましょう。就活の軸を分析すれば自分について理解でき、業務内容や身に付けられるスキル・福利厚生などの、企業に必ず聞いておきたい、働くうえでの譲れない条件がわかるからです。
分析すべき主な就活の軸には以下のものがあります。
・自分のやりたい仕事
・強み
・得意なこと
・価値観
・事業内容
・身に付くスキル
・福利厚生
こういった要素を確認できれば、自分が企業選びにおいて何を重視しているのかを確認できるためおすすめです。
志望企業が自分の就活軸に当てはまっているか確認するために、インターンで質問をしたことはありますか?
あります。自分自身の就職活動の軸が、「中小企業を支援できること」だったのですが、インターンでは社員さんの就職活動時の軸と今おこなっている業務についてお聞きすることで、自分自身の就職活動の軸がフィットする企業か見極めていました。
自己分析のコツや王道の自己分析方法について、こちらの記事で解説しているので、自己分析を徹底したいという人はぜひ参考にしてください。
王道の自己分析法と就活に活かすコツ|「やってよかった」体験談付き
③就活の軸と企業研究結果のズレや不明点を選別する
最後に、調べた就活の軸と企業研究結果のズレを確認しましょう。これらを照らし合わせれば「インターン先の企業についてどういった点をより深く知るべきなのか」がわかります。
たとえば、企業研究をすることで、インターン先の企業について以下の点がわかったとします。
・新しい技術やサービスを開発する
・世界で戦える人材を育成する
・人が喜ぶ製品を作る
ここで、自分にとっての譲れない条件が「高いレベルのスキルを習得すること」や「人々に役立つサービスを作ること」である場合、この企業は自分に合っている可能性が高いと判断できるでしょう。
また、企業研究と自分の就活の軸を分析している段階で不明点が生じた場合、インターンで質問をすることで疑問点を速やかに解消することが可能です。
このように、調査結果のズレや不明点を選別して浮き彫りになった企業についての疑問点を確認しましょう。そして、その疑問点をもとにインターンで実際にする質問を準備してみてください。
インターンでする質問を考えるコツを聞いた!
インターンで聞く質問を考えるとき、どのように考えていたのか教えてください!
「ホームページに○○と書いてあったのですが、○○ということでしょうか」と、自分の疑問点を自分でも調べたが、わからないから教えてほしいというスタンスで質問を考えるようにしていました。たとえば、キャリアアップについて聞きたいときは、「入社後、営業として初期配属されたあと、キャリアの描き方が自分次第と書いてあったと思うのですが、○○さんや○○さんの周りの方はどのようなキャリアですか」といったような感じで質問すると、自然と配属や転勤について聞くことができると思います。
HPやIR資料、口コミサイトや社員のnote、LinkedInを調べたうえで、「御社の〇〇という事業は現在△△という状況だと伺っておりますが、今後は〇〇のような展開はありますでしょうか」などと調べたことをベースに必ず聞くようにしていました。また、Googleで検索して出てくる内容は当たり前ですが絶対に聞かないようにしていました。事前に調べた情報と乖離があった場合には、「OB・OG訪問では、〇〇さんという社員の方から〇〇と伺っておりましたが、△△さん(その場のファシリテーターなど)はどのようにお考えですか」などと、その人ならではの意見を聞くようにしていました。
インターン参加前に面接が課されている場合、こちらの記事もぜひ読んでみてください。選考突破するコツを、現役就活生の声からつかみましょう。
インターン面接で答えた回答を大公開! 経験者に聞く選考突破法とは
インターンで質問するときのおすすめのタイミング4選
インターンの質問するタイミングはさまざまです。しかし、タイミングによっては社員に迷惑をかけてしまったり、忙しくて不快な思いをさせてしまったりする可能性があるため注意しなければいけません。そういった恐れがあるため、思い切って質問できない学生も多いでしょう。
では、どういったタイミングで質問するのがおすすめなのでしょうか。 実際に質問をしたタイミングも就活生に聞いてみました。
①最後に質問の機会を設けられた時
一番おすすめな質問のタイミングは質問の機会を設けられたときです。相手から質問の機会を設けられているため、都合が悪いという理由で迷惑をかけることがないからです。
実際に、多くのインターンでは最後に質問の機会が設けられており、このタイミングで質問する学生が多いでしょう。
しかし、質問の内容には注意しなければいけません。たとえば、インターンですでに説明されたことをそのまま質問した場合、話を聞いていない学生と認識され評価が下がってしまう可能性があるからです。
逆に、インターンで説明された内容を深く追求する質問をすると、「企業について調べようとしている関心が高い学生だ」と好印象を与えやすいためおすすめです。
インターンに参加した際、最後に質問を設けられたタイミングで、どういった質問をしたのか教えてください!
事前に気になっていた質問をしました。インターンが終わる前には内定者との質問会を設けてくれる企業が多いのですが、私の場合は、内定者向けの課題など、何を就職前におこなうべきか聞いていました。
②インターンが終わったとき
インターンが終わったときは、比較的リラックスしていることから、学生にとっては質問しやすいタイミングといえます。
しかし、学生にとって質問しやすいタイミングでも、社員にとってはタイミングが良くないかもしれません。社員によっては帰宅の準備をしていたり、残りの業務を片付けたりしている可能性があるからです。
そのため、インターン終了後に質問する場合は以下の2点に気をつけなければいけません。
・時間があり対応してもらそうな社員を見極める
・質問を簡潔にまとめる
この2点を意識すれば、忙しい社員の時間を奪うことなく質問できるため、実践してみてください。社員の業務に影響を及ぼさないように、可能な限り配慮することが大切です。
③座談会
座談会では複数人の学生グループが、社員1〜2名とコミュニケーションをとり交流を図ることが多いです。また、座談会では特定の社員と親密にコミュニケーションをとりながら質問できるため、深い質問がしやすい特徴があります。
座談会では以下の点に注意しましょう。
・他の学生に配慮しながら質問をする
・社員の特徴に応じて質問を使い分ける
思いやりを持たず自分だけが質問していれば、社員やほかの学生も心地よくありません。また、社員のキャリアによっては質問の内容にうまく答えられない可能性があるため、質問を使い分けるようにしましょう。たとえば、若手社員であれば「これからの会社の方針」や「経営状況」については深く知らない可能性があります。
座談会は今後も社員と交流を図れるようになるチャンスでもあるため、ほかの学生に配慮しながら気になることを聞いてみましょう。
座談会は詳しく話を聞けるチャンス! どんな質問をしたか教えて!
座談会ではたくさんの年齢層のそれぞれのキャリアを歩まれている社員の方々と話す機会があると思うので、キャリアについての質問をすれば良いと思います。たとえば、以下のような質問です。
・どのようなキャリアをこれまで歩まれてきたか
・自分から手を挙げて異動されたのか
・今後のキャリアプランについて
本選考でキャリアプランを問われる事が多いと思うので、質問をしておけばその参考にできるのかなと思います。実際に私もこれまでの座談会を通してキャリアプランについて聞き、志望動機の内容をさらにブラッシュアップしていました。
座談会だからこそ聞く質問は、取締役や執行役員などがそれぞれ秘めている思いを聞くことです。企業としての決断や思いはHPやIR資料を読めばよくわかることだからこそ、どんな想いを持って働いている人がいるのかは座談会でしか聞くことができないので、そのような質問をしていました。企業がもとめる人材や採用したいと思う学生のスキルは人事の方に聞けば良いと思ったので、あえて座談会などでは聞かず、面接時や必要に応じて面談を用意していただき聞くようにしていました。
④事前にメールで聞いておく
スケジュールに質問の機会がなかったり、インターン前に疑問点を解消したかったりする場合は、メールで聞く方法もあります。メールであれば、社員が都合の良いタイミングで返信できるため、業務の邪魔をするリスクも低く安心です。
メールで質問した際は書き方に注意し、最後にお礼を伝える返信を必ずしましょう。以下は、インターンの服装についてメールで質問している例になります。
メール例文
(件名)<ご質問>インターン当日の服装について(〇〇大学 □□)
株式会社 〇〇 △△部 ××様
初めまして。突然のメールにて失礼いたします。
〇〇大学 △△部 ××学科の⬜︎⬜︎と申します。
先日は、お忙しいところインターンについてのご連絡をいただき、ありがとうございます。
いただいたメールの中で、服装についての規定がありませんでしたが、当日の服装はスーツでお伺いしてよろしいでしょうか?
ご多忙の折、お手をわずらわせてしまい恐縮ではございますが、ご返信いただけますと幸いです。
〇〇大学 △△部 ××学科
⬜︎⬜︎(氏名)
メールアドレス
電話番号
インターンシップの質問に関するメールを作成する手順は、以下の通りです。
・件名を書く
・本文の冒頭に会社名・所属部署・氏名などの宛名を入れる
・あいさつ文を入れる(初めての場合は「初めまして。突然のメールにて失礼いたします」、何度かやりとりしている場合は「お世話になっております」など)
・在籍大学などの自己紹介をする
・質問内容を伝える
・締めのあいさつを入れる
・連絡先などを記入する
この7点を意識すれば相手に失礼がなく、要件をコンパクトにまとめたメール文が作成できるので、参考にしてください。
インターン前にメールを送った人の体験談をチェック
インターン参加前に、企業にメールで連絡したことはありますか?
事務連絡寄りの話になりますが、開催日程が複数日あり、参加する日程を変えてもらう際に、連絡をしたことがあります。なぜ変更が必要なのかという理由と、「差し支えなければ変えていただきたい」という旨を書き、簡潔にまとめました。
経験談をチェック! インターンの質問のタイミングを逃してしまったときどうした?
質問を準備したがほかの学生に同じ質問をされて先を越されたり、メモをしていて質問ができなかったりする場合もあるでしょう。その場合、どのように対応すれば良いのでしょうか。
思い通りに質問できなかった際に、どのように対処したのかを経験者に聞いてみました。
キャリアについての質問や会社のキャリア制度について質問をしようとしたときに、前の人と被ってしまったことがあります。そして、自分の番が来たときには、「○○さんとちょうど質問が被ってしまったんですけど、さらに深掘りしたくて……」というようにキャリアの話の中で気になった点を質問していました。
最初に「〇〇さんの質問と重なってしまうのですが」と前置きした方が、「かぶっちゃった」とおろおろして質問するよりも良いと思います。
質問の時間が限られていて、手を挙げていても当てられず、質問のタイミングを逃したことがあります。そのときは、LinkedInで担当だった方にご連絡をして質問し、回答をいただきました。
また、質問に対する回答内容が得たい回答ではなかったこともありました。その場合は、「質問内容の業務に従事する方とお話する機会があれば嬉しいです」と人事部に相談したところ、面談を設けていただくこともありました。
また、他の学生と質問が被った際には別の質問を聞くようにしていました。事前に質問は5個以上用意していたので、すべての質問が被ることはありませんでした。
インターンで実際に質問するときのコツ3選
インターンで質問をするときのNG例
①結論を先に言わない
②自分の考えを述べない
③メモを一切とらない
インターンで質問をするときのOK例
①結論を先に述べる
②質問と同時に自分の考えも述べる
③質問内容をメモにまとめておく
インターンで質問をするときには、相手にわかりやすいように伝えなければなりません。しかし、具体的にどのように質問すれば良いのかわからない人も多いでしょう。そこで、質問するときのコツを紹介します。
学生がどのように質問していたのかも併せて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
①結論を先に述べる
質問をする際は、最初に「〇〇はなぜ△△なのでしょうか?」といった質問の結論を先に述べましょう。結論を先に述べることで聞きたいことが明確になり、相手も質問を理解しやすいからです。
実際に、相手にわかりやすく伝えるためにPREP法やホールパート法などがありますが、この2つはどちらも結論を先に伝える主張です。
PREP法とは
Point(結論)+Reason(理由)+Exsample(例)+Point(結論)の順番で構成される文章で、伝えたいメッセージをクリアにして受け手に説得力を持たせる手法
ホールパート法とは
Whole(全体像の結論)+Part(部分)+結論で構成される文章で、先に話の全体像の結論を述べることで、聞く側の理解度が向上する
特に、インターンが終わったタイミングは社員の時間が限られている可能性があるため、結論を先に述べ相手にわかりやすく伝えるように意識しましょう。
②質問と同時に自分の考えも述べる
インターンで質問をする際に、自分の考えも述べれば質問の意図が伝わるため相手も答えやすくなります。
また、質問によっては自分の考えを述べないと失礼な印象や誤解を与える可能性があるため、注意しなければいけません。特に以下に関する質問は、聞き方次第では誤解を与えやすいため、自分の考えも一緒に述べるようにしましょう。
・福利厚生
・給与
・離職率
・残業時間
・業務の裁量権
たとえば、残業時間に関しても「月にどのくらいあるのでしょうか?」と質問だけするよりも、「私は空いた時間で会社に活かせるスキルを習得したいと思っているのですが、残業時間はどのくらいあるのでしょうか?」と自分の考えを併せて質問するほうが印象が良くなります。ただ単に「残業はどのくらいあるのですか?」と質問すると、社員によっては「やる気のない人なのかな」と思われてしまうかもしれません。
インターンで質問をする際に自分の意見も一緒に述べるよう意識していた人は、どのように質問をしていたか教えてください!
「ホームページでキャリアの歩み方についての記載があったのですが、十人十色の印象を受けました。○○さんは、どのようなキャリアを歩まれてきたのか聞きたいです」などと、調べたことをアピールするようにしていました。
③質問内容をメモにまとめておく
質問内容をメモにまとめておけば質問を忘れてしまったときや、聞こうと思っていた質問をほかの学生に質問されてしまったときなどに別の質問を確認できます。また、メモにまとめることには以下のメリットもあります。
・質問ごとに回答を記入してQ&Aをわかりやすく整理できる
・採用担当に熱心な学生だとアピールできる
インターンに参加するときはぜひメモ帳を持参しましょう。そして質問をしながらまとめ、回答を整理して記入することで、インターン後の振り返りもしやすくなりますよ。
インターンで質問するときの3つの注意点|体験談付き
インターンで質問するときは、意識すべき注意点があります。不適切な質問をしたりマナーを守っていなかった場合、質問の内容がどれだけ良くても採用担当に悪印象を与えかねません。質問で評価を下げないために、インターンで質問をするときの注意点をしっかり押さえておきましょう。
経験者の体験談付きで注意点についてまとめたので、参考にしてください。
①丁寧な言葉遣いを心掛ける
インターンの質問で言葉遣いが正しくないとマイナスの印象を持たれてしまいます。そのため、正確かつ丁寧な言葉遣いを心掛けましょう。状況に合った言葉遣いをするための敬語表現には、以下の3種類があります。
敬語表現 | 効果 |
尊敬語 | 目上の人を敬う表現で、相手を立てることが可能 |
謙譲語 | 自分がへりくだることで、相手を立てるとことが可能 |
丁寧語 | 相手に対し丁寧な表現をすることで、敬意を表すことが可能 |
これらの敬語を使い分け、適切な言葉遣いをすることが大切です。特に、インターンの質問で間違いやすい敬語表現は以下の通りです。
NG例 | 正しい敬語表現 |
大丈夫です 例:社員「質問に対する不明点はまだありますか」学生:「いえ、大丈夫です」 |
問題ありません 例:社員「質問に対する不明点はまだありますか」 学生:「いえ、問題ありません」 |
よろしかったでしょうか 例:「お話を聞く限り、御社の求めている人材は、〇〇という認識でよろしかったでしょうか」 |
よろしいでしょうか 例:「お話を聞く限り、御社の求めている人材は、〇〇という認識でよろしいでしょうか」 |
参考になります 例:「御社のこれからの展望について参考になりました」 |
勉強になります 例:「御社のこれからの展望について勉強になりました」 |
〜させていただいております 例:「私はアルバイトでバイトリーダーをさせていただいております」 |
〜しております 例:「私はアルバイトでバイトリーダーをしております」 |
ご質問させてください ・ご質問させていただいてよろしいでしょうか 例:「〇〇についてご質問させてください」 「〇〇についてご質問させていただいてよろしいでしょうか」 |
質問をさせてください ・質問をしてもよろしいでしょうか 例:「〇〇について質問をさせてください」 「〇〇について質問をしてもよろしいでしょうか」 |
伺わせていただきます 例:「〇〇について伺わせていただきます」 |
お伺いいたします 例:「〇〇についてお伺いいたします」 |
上記はインターンで質問する際に間違いやすい言葉遣いなので、事前に確認しておきましょう。
②社員の専門分野とまったく関係ない質問は避ける
社員の専門外の質問は、その分野に対して深い知見を持っていないため正確な答えが返ってくるとは限りません。そのため、社員の専門分野とまったく関係ない質問は避けるようにしましょう。
たとえば、座談会で採用担当に「どういった商品やサービスを開発しているのか」と聞いてもうまく答えられない可能性があります。採用担当の場合、普段人事関係の業務に携わりサービスの企画や商品の開発業務に従事しないからです。
また、採用担当に質問をする際は、「入社する新卒生にはどういったスキルを身に付けていてほしいですか?」など、採用に直結する質問をするのも良いでしょう。質問できる機会は限られているため「その人だからこそ答えられる質問」がおすすめです。
③ホームページなどで簡単にわかることは質問しない
ホームページや求人票に掲載されている情報を質問することも避けたほうが良いでしょう。調べれば簡単にわかる質問をすると、企業に対する関心やリサーチ力が低い印象を与えてしまうからです。
そのため、単純にホームページや求人票などで調べれば簡単にわかる情報を聞かないようにしましょう。
避けたほうが良い質問例
・月給はどのくらいですか?
・週に何日くらいの休みがありますか?
・社員数は何人ですか?
・どのような商品やサービスを扱っているのですか?
・御社の社長について知りたいのですが、お名前を教えてください。
「私は〇〇について△△だと思っているのですが、✖️✖️さんはどのように思っていますか?」といった質問をすると、企業について深く調べている印象を与えられるためおすすめです。
インターンで質問するときに、避けた質問などがあれば教えてください! また、企業についてどう調べたかを知りたいです!
年収や有休の日数など、調べればわかることについては一切聞かないようにしていました。基準はGoogleで検索してヒットするかしないかです。HP以外では、IR資料、社員個人のLinkedIn、note、社長の著書、YouTube(過去の説明会動画など)を調べていました。
インターンの質問に関するQ&A|現役学生たちが回答!
インターンの質問についてさまざまな疑問を持つと思います。そこで、よくある質問とその回答について経験者の意見を聞いてみました。
①インターンで質問をしないことでデメリットはあった?
数十〜数百人程度が参加する説明会では、全員が質問することは難しいため質問しなくても大きなデメリットはないでしょう。
しかし、3〜6人程度が参加するインターン後の座談会は、一人ひとりとコミュニケーションを取りやすい場のため、質問をしないと「意欲が低い人」や「会社に対する関心が低い人」と思われやすいです。
また、質問の機会を自ら逃している消極的な人と思われる可能性もあります。そのため、座談会といった参加人数が比較的少ない場では質問することを心掛けましょう。
インターンで質問しなかったことで、インターンや就活に不利になったことがあれば教えてください。
中小企業のインターンで学生数が5名を下回っていた際に、質問をしなかったことがあります。そしたら、社長から「仕事ができる人は質問も一番にする」という指摘のような声を掛けられたことがあります。質問をしなかった理由は、インターンの内容を踏まえて、自分のやりたいことができる企業ではないと思い興味がなくなっていたためです。企業に興味があるほかの人が質問をした方が彼らのためになると思い、あえて質問をしていませんでした。
30名ほどが参加する1週間のインターンシップ最終日に、学生の発表に対して質問をする時間が設けられていました。その際に社員の方が質問者の氏名をチェックしていました。質問を多くしていた学生がインターン後に優先的に選考に案内されていたので、質問しなかった自分は不利な状況になりました。質問しなかった理由としては、もともと人前で質問することは苦手な性格でもあり、インターンの内容が自分の専門分野とかなり離れている内容だったのもあり、質問するのが難しいと感じたからです。
②採用担当が答えにくい質問はどうやって聞いた?
採用担当が答えにくい質問は、婉曲に質問して答えを引き出すようにしてみましょう。社員の離職率や離職理由などの質問は、企業のイメージダウンにつながりやすく、答えにくい質問であるため、ストレートに聞くと回答を濁される可能性があるからです。
そのため、質問をオブラートに包んで回答を引き出すのも一つの方法です。たとえば、インターン先の企業の残業時間について知りたい場合「平日、仕事が終わったらどのくらいの時間を趣味の時間に費やしていますか?」と聞いてみましょう。このように質問をすればおおよその残業時間がわかります。
ストレートに質問するのではなく、どうすれば自分の知りたい内容を含んだ返答が返ってくるのかを考えることが大切です。
企業としてはちょっと答えづらい質問をどう聞いた?
社員の離職率や離職理由、有休取得状況など、敏感なトピックについて質問する場合でも、オブラートに包みながらも自身の企業理解のためにもきちんと聞くことが大事だと思います。
たとえば、離職理由について聞く場合、あらかじめ競合他社や離職・転職後のキャリアについて自分なりの考えを持ったうえで質問することで、自分がもとめる回答を答えてもらいやすくなると思います。
具体的には、「近年、転職等が当たり前となっていますが、御社の中でもそのような決断をした方はどのような理由で決断したのか、そしてその後どのようなキャリアを歩んでいる方が多いのでしょうか」のように、丁寧に質問すると、質問の意図がわかりやすく企業としても答えやすいのではないかなと思います。
インターンで積極的に質問をして気になる企業への理解を深めよう
インターンでは質問次第で企業に関心があることを示せるため、自分の存在をアピールできます。そのときの質問の仕方にはコツがあり、結論から述べたり自分の考えも一緒に述べたりする方法が効果的です。
また、質問するときは丁寧な言葉遣いを心掛けましょう。言葉遣いが丁寧でないと、社会人としてのマナーが備わっていない学生である印象を与え、評価が下がりかねないからです。
質問の仕方にも気を配り、インターンや企業のことを深く理解しようとする内容であれば好印象を与えやすく、選考に有利に働く可能性もあります。この記事を参考にしながら、インターンで積極的に質問をしましょう。
インターンの選考では、志望動機も必須になってくるはずです。インターンの志望動機に関して詳しく知りたい人は、こちらの記事も参考にしてくださいね。
例文26選|インターンシップの志望動機どう書いた? 内定者に調査
一番大切なのは「自分が本当に知りたいことを聞くこと」です。企業は、学生が企業受けする質問をしているのを見抜くことができます。その場合、マイナスの印象を持たれかねません。一方で、本当に自分が興味を持っているテーマについて質問すれば、自然に関心や意欲が伝わり、対話の質も向上します。
また、質問の内容がネガティブに捉えられやすい場合でも、「なぜそれが聞きたいのか?」という根拠をしっかり伝えることで、ポジティブな印象を与えることもできます。これにより、相手に対して真剣な姿勢を示すことができ、建設的な会話ができるようになるのです。
質問の仕方としては、具体的でわかりやすく、相手が答えやすい形でたずねることが重要です。また、質問が相手の話の流れに沿っていると、自然な対話が生まれ、あなたの積極性や前向きな姿勢が伝わりやすくなります。
仕事に対する自分の関心事をしっかり伝えよう
インターンは学びの場であり、仕事に対して知りたいことを素直に質問することが最も大切です。その質問がポジティブな印象を与えるものであることを意識しながら、自分の関心をしっかりと伝えていきましょう。これにより、あなたの意欲や前向きな姿勢が相手に伝わり、インターンの経験がより充実したものになりますよ。
インターンで実際にした質問と、用意した質問の数を教えてください!