インターン選考の履歴書|選考突破した先輩が実践したテクニックとは

みんなはどんな履歴書を提出した?インターンの履歴書好印象につながる書き方とは

インターン選考突破への道! 体験談から効果的な履歴書の書き方を学ぼう

学生にとって、インターンシップは将来のキャリアを考えるうえで重要な機会です。しかし、限られた枠を勝ち抜くためには、ただ単に履歴書を提出するだけでは不十分です。いざ書き始めようとしても、「何をどのように書けば良いのかわからない……」と悩む学生も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、実際にインターン選考を経験した学生による、選考に勝ち抜くための履歴書の書き方テクニックを紹介します。インターンを経験した先輩の体験談から、内定を勝ち取るための秘訣を探っていきましょう。

そもそもインターンにはいつから行くのがベストなタイミングなのかと悩んでいる人もいるでしょう。こちらの記事では同じように就活を経験した先輩たちのリアルな意見をもとに、ベストなタイミングについて解説しています。
インターンはいつから行くのがベスト? 学生のリアルな声から解明

インターン応募が初めての人必見! 履歴書に関する気になる疑問を解決

初めてインターンに応募する人にとって、履歴書は不安の種でしょう。「何をどのように書けば良いのかわからない」「正しい書き方がわからない」など、疑問や不安は尽きません。

そこで、インターン応募が初めての人でも安心して履歴書を作成できるよう、気になる疑問を徹底解説します。

さらに、今回は経験者にも話を聞いてみました。 実際の経験者の声を参考に、より効果的な履歴書の書き方をマスターしましょう。

そもそもどうして履歴書が求められるの?

履歴書が求められる理由

履歴書が求められる理由は、上記の3つです。

履歴書に書かれている氏名・住所・連絡先・学歴などの基本情報は、企業が応募者を効率良く把握するために必要なものです。また、学生の学業成績や課外活動、アルバイト経験などの情報は、企業が学生の能力や適性を判断するために役立ちます。

丁寧に作成された履歴書は、学生の熱意や真剣さを示すことにもつながります。企業は、意欲の高い学生を採用したいと考えているため、履歴書は重要な判断材料となるのです

エントリーシート(ES)とはどう違うの?

エントリーシート(ES)と履歴書は応募書類という共通点がありますが、目的がやや異なります。

履歴書は、学生の基本情報や経歴が記載されていて、学生の情報が客観的にわかるものになっていますが、ESは企業ごとに独自の型があり、志望動機・自己PR・学生時代に力を入れたこと・挫折経験・将来のキャリアビジョンなどの設問が設定されています。

フォーマットが決まっている履歴書からは、企業が知りたい情報を十分に得られない可能性があるため、ESでプラスアルファの情報を得ることで、さらに学生の個性や強みを見極めようとしているのです

ただし、ESと履歴書は互いに補完し合う関係にあります。2つの書類の提出を求められたときは、ESでアピールしたいポイントを、履歴書で裏付けることが重要です。2つの応募書類の内容で矛盾が生じないように気を付けましょう。

キャリアステージ編集部

インターンに応募した時、履歴書と一緒にESも求められましたか?

M・W 学習院大学

はい。多くの企業で「学生時代に頑張ったこと」と「インターンに参加したい理由」を聞かれました。

Y・S 明治大学

私も両方提出しました。ESを求めてきた企業の多くは、インターンの志望理由を聞いてきました!

履歴書はどんなインターンでも求められるの?

結論から言うと、すべてのインターンで履歴書が求められるわけではありません。履歴書が求められやすいケースは、以下の通りです。

  • 企業が学生の基本情報や経歴を客観的に把握したい場合
  • 大規模な企業や人気のある企業の場合
  • 選考過程が複数段階ある場合
  • 長期インターンの場合

逆に、小規模な企業やベンチャー企業、オンライン応募のみの場合などは、履歴書を求められない傾向にあります。また、履歴書の代わりにESの提出を求められる場合もあります。いずれにしても、応募する企業の指示に従うことが大切ですよ。

キャリアステージ編集部

応募したすべてのインターンで履歴書が求められましたか?

M・W 学習院大学

多くの企業で履歴書も求められました。出身高校や出身大学、卒業予定年と資格なども求められることが多かったように思います。

Y・S 明治大学

ほとんどの企業で履歴書の提出を求められました。履歴書には、出身大学や資格を正確に記入するよう指示されました。

インターンだからこそ意識したことはある?

インターン選考の履歴書は、インターン参加の目的がしっかり伝わるよう意識しましょう。

企業は、学生がインターンに参加する目的を重視しています。「なんとなく参加したいだけ」と捉えられてしまうと、選考に通るのは難しくなります。

そこで、履歴書には「インターンに参加したい具体的な理由」「応募先企業を選んだ理由とその企業で学びたいこと」「インターン参加を通してどのように成長したいのか」、この3点を明記することが重要です

実際、経験者は履歴書を作成するときに、どのような点を意識したのでしょうか。本選考の履歴書と差別化したポイントを聞いてみました。

キャリアステージ編集部

本選考のときに提出した履歴書と比べて、インターン選考の履歴書だからこそ意識した点や工夫した点はありますか?

M・W 学習院大学

なぜその業界や企業に興味を持ったのか、自身の経験や出来事を交えながら具体的に説明し、インターンを通して何を学びたいのかが明確に伝わるように履歴書を作成しました。

H・T 4年制大学

志望動機よりも、会社に興味を持った具体的なきっかけや、そのインターンに参加することで自分が何を学びたいのかを中心に履歴書を作成しました。

みんなはどんなことを意識した? インターンの履歴書の記入項目を確認しよう

近年、企業は画一的な人材ではなく、独自の視点や考えを持ち、新しい価値を生み出せる人材を求めている傾向にあります。特に、インターンは将来の採用候補である学生と接することができる重要な機会であるため、学生一人ひとりの個性や可能性を企業はよく見ています。

では、自分の可能性を最大限アピールするには、どのようなことを意識すれば良いのでしょうか。ここでは、履歴書で記入を求められる項目の書き方について解説するとともに、実際にインターン選考を通過した先輩たちが履歴書作成時に意識していたポイントを聞いてみました。

①日付

日付欄には履歴書を作成した日付ではなく、手元から離れる日付を記入します。そのため、実際に記入する日付は、提出方法によって異なります。

  • 郵送する場合:郵便局に提出する日・ポスト投函する日
  • 手渡しする場合:担当者に手渡しする日
  • メールで送る場合:メールを送信する日

なお、パソコンで作成する場合、日付は半角数字に統一するようにしましょう。

②基本情報

基本情報は、履歴書の中でも特に重要な項目です。氏名、住所、電話番号、メールアドレスなど、企業があなたと連絡を取るために必要な情報を記入します

各項目を記入する際のポイントは、以下の通りです。

  • 氏名:戸籍と住民票の通りに記入する
  • 生年月日:和暦でも西暦でも可(どちらかに統一すること)
  • 住所:現住所を記入する。マンション名・部屋番号は省略しない
  • 電話番号:日中つながりやすい電話番号を記入する
  • メールアドレス:普段使用しているメールアドレスを記入する(なるべく学校もしくは就活専用のメールアドレスを使用すること)

③学歴

採用担当者は学歴を通して、応募者の学力や学習意欲などを判断します。学歴は過去のものから順に、高校から記入するのが一般的です。小・中学校に関しては、義務教育なので、記入しなくても問題ありません。

なお、記入する内容は、以下の通りです。

  • 入学年月
  • 卒業年月
  • 学校名
  • 学部・学科名
  • 卒業区分

学校名は東京都立や〇〇県立など、略さずに正式名称で記入するようにしましょう。

例①大学在学中の場合

2020年4月 〇〇高等学校 入学
2023年3月 〇〇高等学校 卒業
2023年4月 〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科 入学

例②大学編入歴がある場合

2020年4月 〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科 入学
2022年3月 〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科 中退
2022年4月 △△大学 △△学部 △△学科 編入学

④免許・資格

免許・資格欄は、応募先の職種に関連するものを優先的に、取得年月順に時系列で記載しましょう。応募する職種に関連する資格がない場合は、取得予定の資格を記載して問題ありません。

免許・資格名は、略さずに正式名称を記入してくださいね

NG例

・普通免許(AT限定)
・英検 2級
・簿記検定 3級
・秘書検定 2級
・家庭科教員資格

OK例

・普通自動車第一種運転免許 (AT限定)
・実用英語技能検定 準2級
・日商簿記検定 2級
・文部科学省後援 秘書技能検定試験 2級
・全国家庭科教育研究会認定 家庭科教員資格

キャリアステージ編集部

インターン選考の際に、履歴書を作成した人に質問です。履歴書の免許・資格欄を書くときに「これは書いて良いのかな」「どこまで書いたら良いんだろう」と悩んだ経験はありますか?

M・W 学習院大学

個人的な趣味で取得した資格、たとえば「世界遺産検定」などは、記入するか迷いましたが、観光業を志望していたわけではないため、今回は記載しないという判断をしました。

N・T 4年制大学

高校生の時に取得した英検2級を記載するか悩みました。取得から時間が経っていること、また級が特別高いわけではないことから、記載する意義があるか疑問に感じました。最終的には、直近で受験したTOEICの点数のみを記載し、英検については記載しないという判断をしました。

⑤趣味・特技

趣味・特技は、自身の個性や人柄をアピールできる大切な項目です。できるだけ空欄は避けて、積極的に記入しましょう。

また、趣味・特技は具体的なエピソードを交えるのがおすすめです。読書が趣味の場合は、「年間50冊以上読みます。特に歴史小説が好きで、時代背景や人物像を深く掘り下げて楽しんでいます」などのエピソードを盛り込むと、より熱意が伝わりやすくなります。

記載スペースに余裕があるときは、趣味・特技に関するエピソードを軽く追記してみてください。

具体的な趣味・特技のエピソード例

・旅行
これまでに10カ国以上を訪れました。旅先での文化体験や人との交流を通して、視野を広げています

・スポーツ
学生時代は陸上部に所属しており、長距離走を得意としていました。週に2回はランニングを習慣化しており、体力維持に努めています

・料理
家族や友人によく料理を振る舞います。得意料理は〇〇です。新しいレシピに挑戦するのも好きで、料理の幅を広げています

・語学
英語を5年間勉強しており、日常会話は問題なく話せます。今後はTOEICのスコア向上を目指して、さらに学習を継続します

キャリアステージ編集部

履歴書の「趣味・特技欄」にはどのような内容を記載しましたか?

M・W 学習院大学

趣味については、高校時代から続けている「打楽器」と「旅行」について記述しました。特技に関しては、「縄跳び」と「手芸」を挙げました。

N・T 4年制大学

趣味は語学の勉強です。より多くの人とコミュニケーションを取りたいという思いから、さまざまな言語に挑戦しています。最近は韓国語の勉強に力を入れています、といった内容を記載しました。

趣味・特技欄に書くことがないと悩んでいる人はこちらの記事がおすすめです。面白い特技の見つけ方や特技の例を紹介しています。ぜひチェックしてみてくださいね。
おもしろい特技28選|ネタに走ると危険? 特技の探し方や伝え方

⑥志望動機

志望動機は、採用担当者に自身の熱意と意欲を伝える重要な項目です。つまり、「インターンに参加したい!」という気持ちを、しっかりアピールする必要があります

単に「インターンに興味がある」というだけでは、ほかの企業でも同じような志望動機になり得てしまい、熱意が伝わりにくいです。そこで重要になるのが、応募するインターンの内容や目的を理解し、なぜそのインターンに参加したいのかを明確に述べることです。

記事の後半では、上記の内容をさらに詳しく解説し、経験者からの具体的なテクニックを紹介します。

「インターンの志望動機はどう書けば良い? 」と感じる人はこちらの記事も参考にしてくださいね。選考突破のための近道になるかもしれません。
例文26選|インターンシップの志望動機どう書いた? 内定者に調査

インターンを経て、本選考を受ける際には営業職を希望しようと思っている人も多いのではないでしょうか。次の記事では、営業職の志望動機作成方法を例文とともに解説しています。ぜひチェックしてみてくださいね。
営業職の志望動機例文32選|営業経験者に書き方のコツを直撃

⑦自己PR

自己PRは、採用担当者に対して自身の強みや能力をアピールする項目です。採用担当者が特に注目する項目なので、応募するインターンで、どのように強みや能力を活かせるのかを具体的なエピソードを用いて説明する必要があります。しっかりと対策をしておけば、ほかの応募者との差別化を図れますよ。

また、自己PRは独自の強みや能力に加え、それを裏付ける具体的なエピソードを交えるのがポイントです。エピソードがあることで説得力が増し、より印象深い自己PRになりますよ。

インターン選考の自己PRの伝え方については以下の記事でも詳しく解説しています。経験者が実際に伝えた自己PRから選考突破につながる共通項を見つけましょう。
インターンシップ選考の自己PR|経験者が実際に伝えた内容を大公開

⑧本人希望記入欄

本人希望記入欄は、採用担当者に自身の希望を伝える項目です。連絡が取りにくい時間帯や、インターンに参加可能な期間などがあれば、その内容を記入すると良いでしょう

本人希望記入欄の例

平日の14時から18時までは、実験のため電話に出ることができません。
〇月〇日から〇月〇日まで、海外留学のため参加できません。

特に記入すべき事柄が何もなければ、「貴社規定に従います」と記入しましょう。

就活生パネリストが「本人希望記入欄」に書いたことを聞いてみた

K・T
K・T
明治大学大学院/教養デザイン研究科
インターンで特に学びたいことを記載した

「本人希望記入欄」には、インターンの参加希望期間や希望する部署・業務内容、または特に学びたいことや成長したいスキルなどを記載していました。

たとえば、「参加期間は〇月から〇月までの間で希望します。特にマーケティング部門での業務経験を積みたいですが、貴社の事業の理解を深めるためであれば、違う部署でも問題ありません。積極的に学びたいと考えております。よろしくお願いいたします」といった内容を記入していました。

R・N
R・N
4年生大学/理系学部
自由記述欄だからこそアピールに使うこともできる

履歴書の本人希望記入欄は、志望職種や関連する実績、アピールポイントを補足できる便利なスペースだと思っています。私はここで、履歴書に書ききれなかった熱意やスキルを簡潔に伝えていました。

また、持病に関する配慮が必要な場合は、その旨を記載し、対応を相談することもできました。連絡可能時間帯も自由に指定できたので、自分の都合に合わせて記入するようにしていました。

履歴書は手書きとパソコンどちらで作成する? テンプレートの選び方も解説

履歴書を作成する際、「手書きとパソコンどちらで作成すれば良いのか」「どのようなテンプレートを選べば良いのか」と悩む人もいるでしょう。

結論から伝えると、両方にメリット・デメリットがあり、明確にどちらか一方が有利とは言えません。企業から指定されていないのであれば、応募先企業の雰囲気や職種、自分の字に自信があるかどうかなどで選択するのがおすすめです。

ここでは、それぞれのメリット・デメリットや、テンプレートの選び方について解説します。

キャリアステージ編集部

インターン選考の履歴書を作成するときは手書きとパソコン入力、どちらで作成することが多かったですか?

M・W 学習院大学

ほとんどの企業 (約9割) がWeb上でパソコン入力による履歴書提出でした。ただ、半導体業界の一部企業などでは手書きの履歴書を求められました。

Y・S 明治大学

私が応募したインターン選考では、履歴書の作成はすべてパソコン入力でした。手書きでの提出を求められることはほとんどないと思います。

H・T 4年制大学

私が志望した企業は全て専用の応募サイトがあり、そのサイト内のフォームから入力して提出する形式でした。そのため、パソコンでの入力が多かったです。

手書きの場合

手書きの履歴書は、熱意や誠意が伝わりやすく、丁寧な字で書くことで几帳面な性格をアピールするのに有効です。販売や接客といった人柄やきめ細かな気遣いが重要視される職種に応募する場合や、自分の字に自信がある場合などにおすすめです

とはいえ、手書きの履歴書を作成するのは、時間と手間がかかります。誤字脱字が目立つとマイナスイメージを与えてしまう可能性もあり、修正が難しいという点もデメリットと言えます。

なお、テンプレートは読みやすく、見やすいレイアウトを選びましょう。迷ったときは、厚生労働省が作成した「履歴書様式例」を使用するのがおすすめです。

手書きの履歴書を作成する際に工夫したことを聞いてみた

M・N
M・N
4年制大学/情報科学部
スマートフォンを活用した下書きと丁寧な転記でアピール!

手書きの履歴書では、パソコンのように簡単に修正できないため、事前にスマホのメモなどに内容を書き、それを見ながら丁寧に転記していました。

また、伝えたい情報が多くスペースが不足しがちだったので、読みやすい文字の大きさを保ちつつ、簡潔な文章でまとめるように工夫しました。手書きだけでなく、パソコン入力でも、書き終わった後の誤字脱字チェックは必ずおこなっていました。

K・T
K・T
明治大学大学院/教養デザイン研究科
行間や余白などの意識もして読みやすさを第一に考えた

手書きの履歴書を作成する際は、読みやすさを第一に考え、一字一字丁寧に書くよう心掛けました。

誤字脱字を防ぐため、必ず下書きを作成し、清書時にはとにかく細心の注意を払いました。また、行間や余白をバランス良く配置することで、読み手に負担をかけないよう配慮しました。特にアピールしたいポイントは行頭に記載し、視覚的にわかりやすくしました。手書きならではの温かさを活かし、心を込めて書くことで、履歴書全体から熱意が伝わるようになるはずですよ。

パソコン入力の場合

パソコン入力の履歴書は手書きよりも早く、簡単に作成できるところがメリットです。基本情報は一度入力すれば、ほかの応募先でも使い回せるため、効率的に作成できます。また、パソコン入力であれば、簡単に修正できるので、忙しい人にぴったりです

一方で、パソコン入力は手書きよりも個性を表現しにくいため、熱意や誠意は伝わりにくくなる点がデメリットです。自己PRや志望動機の内容をさらに具体化するなど、工夫する必要があります。さらに、パソコン入力では、誤字脱字よりも変換ミスの方が起こりやすいという点にも注意が必要です。変換ミスを防ぐためには、入力を慎重におこなうだけでなく、完成前に必ず全体を読み返す必要があります。

パソコンの場合も同様に読みやすいテンプレートを使用すると良いでしょう。また、自己PR欄や志望動機欄が大きい履歴書など、自分がよりアピールしたい記入項目欄が大きくなっているものなどもあるので、自分に合わせたものを選びましょう。

パソコンで履歴書を作成するときに工夫したことを聞いてみた

M・W
M・W
学習院大学/文系学部
Wordの誤字訂正機能を活用するのがおすすめ!

パソコンで履歴書を作成するときは、タイプミスや変換ミスを防ぐため、一度書いた文章を必ず見直すようにしていました。Wordの誤字訂正機能を活用し、青い波線でミスを知らせてくれる設定も役立ちました。

過去に、メガバンクの応募書類で「貴行」を「気候」と誤変換してしまった苦い経験から、特に注意深くなりました。私と同じようにタイプミスが多い方は、Wordの誤字チェック機能をぜひ活用してみてください。

Y・S
Y・S
明治大学/理工学部
ミスなくパソコンで履歴書を作成するために確認は怠らないで!

パソコンで履歴書を作成する際は、誤字や変換ミスに特に注意を払いました。漢字の変換ミスを防ぐため、入力した内容を注意深く確認しながら作成しました。

また、いきなり応募書類に入力するのではなく、Wordなどの文章作成ソフトに一度書き込んでからコピー&ペーストすることで、文字数や誤字脱字のチェックを徹底しました。一度Wordに入力することで文字数がわかったり、誤字も発見できるのでおすすめです。

最終的な提出前にも、再度誤字脱字がないか確認することで、ミスのない履歴書を作成できました。

インターンの履歴書で失敗しないための注意点! 体験談と共にチェック

履歴書は、自身の最初の印象を左右する重要な書類です。誤字脱字や記入漏れはもちろん、フォーマットや写真、書き方など、細部まで注意する必要があります。

ここでは、特に注意したいポイントを紹介します。悪い印象を与えないよう、しっかり押さえておきましょう。

今だからこそ伝えられる履歴書作成における失敗談を聞いてみた

M・W
M・W
学習院大学/文系学部
提出先の企業を間違えてしまった……

私は、志望動機やESを企業ごとにWordファイルで管理していましたが、ある時、間違った企業のファイルの内容を提出してしまった苦い経験があります。

提出先はまったく異なる業界の企業で、当然ながら結果は不合格。この失敗から、ファイル名に企業名と提出期限を記載するようになりました。この工夫のおかげで、提出ミスは大幅に減らすことができました。

不鮮明な証明写真はNG! 手書きの場合は裏に名前を書く

履歴書写真は、採用担当者に最初の印象を与える重要な役割を担っています。鮮明で清潔感のある写真を選ぶことが好印象につながり、インターン選考への道を開くことができます

インターンへの熱意や誠実さが伝わるように、以下のポイントを意識してみてくださいね。

服装のポイント

スーツ着用
→清潔感と誠実さを表現するため、スーツを着用しましょう
シワや汚れがない
→シワや汚れは、だらしない印象を与えてしまいます
 必ずアイロンをかけ、清潔な状態を保ちましょう
派手な色や柄は避ける
→落ち着いた色合いのスーツを選びましょう
アクセサリーは控えめに
→ネックレスやピアスなど、派手なアクセサリーは避けましょう

表情のポイント

自然な笑顔
→自然な笑顔が好印象を与えます
正面を向く
→顔の輪郭がわかるように、正面を向いて撮影しましょう
目線はカメラ
→カメラ目線で撮影することで、自信のある印象を与えられます

髪型のポイント

清潔感のある髪型
→顔がしっかりと見えるように、前髪は目にかからないように、後ろ髪は長い場合は束ねた状態で撮影をしましょう

そのほかのポイント

3カ月以内に撮影
→現在の自分の姿を写すために、3カ月以内に撮影した写真を使いましょう
背景
→背景は白色・水色・薄い灰色の無地にしましょう
 柄や模様があると、顔が引き立たなくなってしまいます
サイズ
→履歴書の写真欄に合ったサイズのものを選びましょう
裏面に名前を書く
→手書きの場合は裏面に名前を書いておくと、写真がはがれてしまったときにも安心です

鉛筆や消えるペンはNG! 黒いボールペンを使う

履歴書に、鉛筆や消えるペンを使用するのはNGです。なぜなら、鉛筆や消えるペンは「消せる」という性質上、改ざんや書き換えが容易だからです。履歴書は、正確な情報を確実に伝えるためのものなので、黒色のボールペンで丁寧に記入することが求められます

ペンの太さは、0.5〜0.7mmがおすすめです。 また、パソコンで作成する場合、フォントは明朝体やゴシック体、文字サイズは10〜12ptにすると見栄えの良い履歴書を作成できますよ。

修正液を使うのはNG! 間違ったら書き直す

履歴書は、企業に最初の印象を与える大切な書類です。誤字脱字や修正跡があると、不誠実な印象を与えてしまうだけでなく読みづらくなってしまいます。

履歴書は、正式な文書であることを忘れてはいけません。間違ってしまった場合は、最初から書き直す必要があります。書き直しは時間と手間がかかりますが、採用担当者に誠実さと熱意を伝えるために、ここは手を抜かずにやり切りましょう。

なお、パソコンで作成する場合は、Wordソフトの校閲機能を活用するのがおすすめです。誤字脱字だけでなく、文法や句読点の間違いもチェックできますよ。

WordやExcelのまま送るのはNG! PDF化して送る

最近では、パソコンで履歴書を作成して企業にデータで送付するケースが増えています。しかし、WordやExcelのデータのまま送るのはNGです。

なぜなら、悪意のある第三者によってデータが改ざんされ、能力や経験が正しく評価されない可能性があるからです。PDF形式に変換することで改ざんが難しくなり、さらにレイアウトも崩れずに見やすいというメリットがあります。また、PDF形式はどのパソコンでも同じように見ることができるため、企業にとっても扱いやすいというメリットもあります。

PDFへの変換方法

1.「ファイル」タブをクリック
2.「名前を付けて保存」をクリック
3.「ファイルの種類」を「PDF」に変更
4.保存場所を指定して「保存」をクリック

熱意だけでは通過しない! 経験者が教える履歴書作成テクニックを紹介

就職活動において、履歴書は最初の関門であり、企業に自身の能力や経験をアピールする重要な書類です。しかし、熱意だけで通過できるほど甘い世界ではありません。

そこで今回は、経験者が教える履歴書作成テクニックを紹介します。実際に経験者がどのような意識をして、履歴書を作成しているかを知って、さらに磨きをかけた履歴書を完成させましょう。

志望動機編|インターン先企業でしか叶えられないことを強調しよう

選考を突破するインターンの履歴書の書き方

インターンは、企業や業界について深く知る貴重な機会です。履歴書の志望動機では、インターン先企業でしか叶えられないことを強調すれば、熱意と明確な目的意識をアピールできます。

ここでは、採用担当者に響く志望動機を作るためのテクニックを2つ紹介します。

ライバルたちに負けないためにおこなった工夫を教えて!

N・T
N・T
4年制大学/文系学部
事前調査をして企業独自の魅力を見つけた

インターンの志望動機では、ほかの応募者との差別化を意識し、2つのステップで作成しました。まず、企業のホームページや募集要項を徹底的に調査し、インターンで得られる経験を具体的にイメージしました。そして、その経験から自分が何を学びたいのか、具体的な目標を明確にしました。

次に、企業ホームページや就活サイトの口コミなどを参考に、その企業ならではの魅力を深く掘り下げました。志望動機には「貴社の〇〇に魅力を感じています」といった形で、その企業でなければ得られない経験への期待を具体的に表現しました。

M・W
M・W
学習院大学/文系学部
採用担当者がパッと見てわかりやすい履歴書にした

履歴書で採用担当者の目を引くため、私は「視覚的なアピール」を意識しました。たとえば、志望動機が複数ある場合、志望動機は2つあります。「①〇〇。理由は~。②〇〇。理由は~。」のように、番号を振って箇条書きで記載しました。

採用担当者は毎日多くの履歴書を見るため、パッと見てわかりやすいものが好印象を与えると考えました。実際に、この方法で作成した履歴書で選考を通過し、面接官から「わかりやすい」と褒められたこともあります。

このように、番号を振って情報を整理することで、採用担当者だけでなく、自分自身も客観的に内容を把握でき、より良い履歴書を作成できると思います。試してみてくださいね。

テクニック①インターンに参加したい理由を掘り下げて「本気」を伝える

志望動機を作成する際は、単に「参加したい」という気持ちだけでなく、「なぜ参加したいのか」を掘り下げて、本気を伝えることが重要です。採用担当者は多くの応募者から志望動機を受け取ります。自分だけの理由をしっかり伝えられなければ、ほかの応募者に埋もれてしまう可能性が高いです。

インターンに参加したい理由を考える際には、まず、応募先企業や業界について徹底的に調べましょう。企業理念や事業内容などを理解し、「なぜこの企業なのか」を明確にすれば、説得力のある志望動機を作成できます。

また、インターンに参加することで、自分が何を学び、どのように成長したいのかを具体的に伝えることも重要です。目標意識と向上心を効果的にアピールできます。

具体例

私は、貴社の「世界中の人々に感動を与えるゲームを開発する」という理念に共感し、将来はゲーム開発者になりたいと思い、志望しました。

大学では情報工学を専攻しており、プログラミングを学んでいます。貴社のインターンでは、実際のゲーム開発プロジェクトに参画し、実務経験を積むことで、ゲーム開発のスキルを深めたいです。また、社員の方々と交流し、貴社の企業文化や働く人について理解を深め、将来貴社でゲーム開発者として活躍したいと考えています。

テクニック②インターン参加で叶えたい「リアルな目的」を伝える

志望動機は、単に「学びたい」「経験したい」という表面的な目的だけではなく、インターン参加を通して叶えたい「リアルな目的」を伝えることも重要です。なぜなら、採用担当者は応募者から「インターンを通して何を学びたいのか」を知りたいからです

インターンの目的の例

・マーケティング部門のインターン
「デジタルマーケティングの最新ツールや手法を学び、実践的なスキルを習得したい」
「チームメンバーと協力しながらプロジェクトを推進することで、コミュニケーション能力を高めたい」

・エンジニア部門のインターン
「最新技術を学び、実務で使えるスキルを習得したい」
「チームメンバーと協力しながら課題解決に取り組むことで、問題解決能力を高めたい」

・営業部門のインターン
「業界の市場動向や競合分析をおこない、効果的な営業戦略を提案したい」
「プレゼンテーション能力を磨き、顧客に魅力的に商品・サービスを提案したい」

このように、リアルな目的を伝えるためには、具体的な目標を設定しましょう。そのうえで、目標達成に向けた具体的な計画を立てることで、熱意と意欲をアピールできます。

みんなのインターン履歴書! 志望動機の内容をチラ見せ

インターンの志望動機は、採用担当者に「なぜこの企業なのか」「なぜこの業界なのか」「なぜこのインターンなのか」を明確に伝え、「本気」をアピールすることが重要です。

以下の例文のように、業界への関心やインターンへの熱意をアピールできると選考に通過しやすくなります。ぜひ参考にしてみてくださいね。

業界への強い興味と熱意をアピールする志望動機例文

貴社の「AI(人工知能)技術で社会課題を解決する」という理念に共感し、将来はAI技術を用いて人々の生活を豊かにしたいと思い、志望しました。

大学では情報工学を専攻しており、画像認識技術に関する研究に取り組んでいます。貴社のインターンでは、AI開発プロジェクトに参画し、実務経験を積むことで、AI技術の知識とスキルを深め、特に画像認識技術の応用について学びたいです。

また、社員の方々と交流し、貴社の企業文化や働く人について理解を深め、将来貴社でAI技術を用いて医療分野の発展に貢献したいと考えています。

将来のキャリアプランとつなげる志望動機例文

貴社の「お客様の笑顔のために」という理念に共感し、将来は旅行業界で働きたいと考えています。

特に、海外旅行に興味があり、新しい旅行プランの企画に携わってみたいと思い、志望しました。
大学では英語を専攻しており、海外留学の経験もあります。

貴社のインターンでは、実際の旅行プラン企画に携わることで、旅行業界の知識とスキルを深め、将来貴社で海外旅行プランの企画に貢献したいと考えています。

さらにここからは、実際に経験者がインターン応募の際に記載した志望動機欄も紹介していきます。

H・Y
H・Y
4年制大学/工学部
AI研究で培った知識を活かし貴社のDX推進に貢献したい!

私は以下のような志望動機を記載していました。

「私は、人々の生活を支えるエネルギー業界の中でも、貴社は継続的な挑戦によって期待を超えるサービス提供を目指している点に魅力を感じ、インターンに応募しました。

大学院でAIやデータ分析を研究する中で、デジタル技術がさまざまな分野の課題解決に貢献できることを実感しました。学んだ知識を活かし、人々の生活を支えるサービスを提供したいと考えています。貴社は、安定したエネルギー供給に加え、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進による安心安全な暮らしの実現を目指しており、私の目指す方向性と合致しています。

特に、デジタル技術を活用した〇〇の提供は、エネルギー分野にとどまらず、幅広いサービスの変革につながる可能性を感じ、ぜひ取り組んでみたい業務です。インターンを通して、社員の方々と交流しながら実際の業務を体験することで、貴社の事業や社風を深く理解し、自身のキャリア形成につなげたいと考えています」

M・W
M・W
学習院大学/文系学部
グローバルに活躍し人々の生活に寄り添う企業で働く夢を実現したい!

私は以下のような志望動機を記載していました。

「貴社のインターンに参加したい理由は2つあります。

1つ目は、「貴社で働く」ことの実感を得たいからです。私は将来、文化を超えて幅広い人々の生活に寄り添い、支援したいと考えています。大学での国際交流ボランティアで留学生をサポートする中で、文化交流が新たな価値や理解を生み出し、互いの成長につながることを実感しました。

同時に、自身の存在が誰かの支えになるという介在価値も感じました。そこで、豊富なノウハウと技術力で「○○」の三領域からグローバルに事業を展開し、人々の生活に寄り添う貴社に魅力を感じています。貴社で働くイメージを具体的に掴み、自身の目標達成に近づけたいと考えています。

2つ目は、社会課題への解像度を上げたいからです。貴社は「○○」を掲げながら、創業以来、変化し続ける社会課題に向き合い、価値を提供し続けています。持続可能な社会の実現に向けた貴社の取り組みを学び、自らも課題解決のためのアイデアや解決策を見出したいと考えています」

R・N
R・N
4年生大学/理系学部
情報科学の専門知識とDXへの情熱を貴社のシステムエンジニアとして活かしたい!

私は以下のような志望動機を記載していました。

「情報学部で培ったプログラミングやデータ分析の知識、そして情報技術者資格を活かしたいと考え、貴社を志望しました。大学では、情報科学の専門知識に加え、DX推進の最前線で活躍する方々から、データ分析を基盤としたAI開発や論理的思考力の重要性について学びました。これらの経験から、IT業界でシステムエンジニアとして活躍したいという思いを強くしました。

貴社は技術基盤が安定しており、高度化する顧客ニーズに応えるうえで、私のスキルを活かせる可能性を感じています。特に、DX人材育成プログラムやAIへの積極的な投資は、私が成長し、貴社で活躍できる環境が整っていることを示しています。ゆくゆくは貴社の一員として、デジタル技術で社会に貢献したいと考えています」

K・G
K・G
名古屋市立大学/経済学部
挑戦心と成長意欲を、貴社のグローバルな舞台で活かしたい!

私は以下のような志望動機を記載していました。

「貴社のインターンに参加することで、業務内容への理解を深め、実際の営業現場を体験し、自己成長につなげたいと考えています。

12年間サッカーに打ち込んできた経験から、私は常に目標を持ち、挑戦し続けることの大切さを学びました。貴社が長年にわたり海外進出を進め、デジタル技術を活用した新たなビジネスモデルを展開し、顧客に新しい価値を提供し続けている姿に強く共感しています。

また、私はグローバルな舞台で活躍したいという夢を持っており、世界中の現場で信頼と実績を築いている貴社で、ものづくりに貢献したいと考えています。インターンを通じて、最前線で働く社員の方々と交流し、貴社の強みを肌で感じ、貴社で働く自分の姿を具体的にイメージしたいと思っています。そして、積極的に行動し、自己成長につなげていきたいと考えています」

自己PR編|インターンの実施内容に活かせる「強み」かチェックしよう

単に自分の強みをアピールするだけではなく、実施内容に活かせる強みを具体的に伝えることが、インターン選考で内定を獲得するための近道です。しかし、どのようにアピールすればいいのか、迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、経験者が実際に試したテクニックをいくつか紹介します。

M・W
M・W
学習院大学/文系学部
通過率UP! 強みとエピソードの説得力ある書き方

応募書類の自己PRや志望動機では、「強みは〇〇だ。〇〇時代の〇〇では、~~」という形で、強みを明確に述べた後に具体的なエピソードを語るようにしました。

この書き方を24卒の先輩から教わり、夏以降実践したところ、応募書類の通過率が格段に向上しました。強みを最初に明示することで、読み手に「何が言いたいのか」を明確に伝え、その後のエピソードで納得感と論理性を高めることができると実感しています。

H・T
H・T
4年制大学/文系学部
オリジナルキャッチコピーで強みをアピール

自己PRでは、「私の強みは『〇〇』です。この強みは、〇〇であるといえます」という形で、強みをアピールしました。

ここでポイントとなるのが、『』で囲んだオリジナルのキャッチコピーです。自分の強みを一言で表すキャッチコピーを考案し、強調することで、他の応募者との差別化を図りました。

さらに、キャッチコピーだけでなく、具体的なエピソードを交えて強みを説明することで、説得力を高めることも意識しました。些細な経験でも、自分の強みがどのように活かされたのかを具体的に示すことで、より説得力のある自己PRになると思います。

R・N
R・N
4年生大学/理系学部
結論から具体例・学び・企業への貢献をつなげる

自己PRを作成する際は、結論から始め、具体的なエピソード、そこから得られた学び、そして志望企業でどのように活かせるかを盛り込むことを意識しました。特に、志望企業でどのように貢献できるかを具体的に示すことは、選考が進むにつれて重要性が増すと考えていました。

自己PRは、ほかの質問への回答の基礎となる重要な要素です。自己PRでアピールした強みを軸に、学生時代に力を入れたことや大切にしている価値観などの質問に答えることで、一貫性のあるアピールが可能になります。

自己PRをさらに魅力的にする方法として「書き出し」にこだわるという方法があります。以下の記事では内定者が考えた傑作の書き出しを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
自己PRの書き出し方とは|内定者が考えた傑作書き出しを紹介

テクニック①自分のスキルや経験を客観視して伝える

応募先企業でどのように貢献できるのかを伝えるためには、まず自身のスキルや経験を客観視することが重要です。

採用担当者は、「応募者がどのようなスキルや経験を持っているのか」「そのスキルや経験がどのようにインターンの実施内容に活かせるのか」を知りたいと考えています。主観的な表現になってしまうと、何を伝えたいのかがわからず、興味を持ってもらえない可能性が高いです。スキルや経験を客観的に伝えることで、採用担当者に自分の価値をより強く印象付けられます

たとえば、具体的な数字を用いるテクニックが有効です。「大学時代はプログラミングコンテストに3回出場し、2回入賞しました」「前回のインターンでは、チームリーダーとしてプロジェクトを成功に導き、顧客満足度を10%向上させました」といったように、具体的な数字を用いることで、自分の能力を明確に伝えられます。

ほかにも、第三者の評価を用いるのもおすすめです。「前回のインターンでは、上司から『課題解決能力が高い』と評価を受けました」「大学教授から『研究に対する熱意が非常に高い』と推薦状をいただきました」など、第三者の評価があると、客観性を高められます。

また、アピールするスキルや経験は、インターンの実施内容に関連付けて伝えることも重要です。自分のスキルや経験がどのようにインターンプログラムに活かせるのかを具体的に伝えれば、採用担当者に熱意と意欲をアピールできます。

自分のスキルを効果的に伝える例

・分析力が求められるインターンの場合
「市場調査をおこない、データ分析に基づいて効果的な提案ができる」
「アルバイトで売上データを分析し、商品陳列や販促企画に活かしたことがある」

・コミュニケーション能力が求められるインターンの場合
「アルバイトで、外国人のお客様にも丁寧に対応し、満足度を向上させたことがある」
「サークルで、積極的に意見を出し合い、メンバーと協力しながら目標を達成した経験がある」

テクニック②志望動機と一貫性を持たせる

自己PRと志望動機は、密接に関係しています。自己PRでアピールする強みや経験は、志望動機で語る「なぜその企業や職種を志望するのか」の理由を裏付けるものです。自己PRと志望動機が一貫していないと、採用担当者に疑問を持たれてしまう可能性があります。

ここで、わかりやすいように例を挙げてみましょう。

志望動機

貴社のゲーム開発事業に携わり、私の広い視野で慎重に物事を考える姿勢や柔軟な発想力を活かして多くの人に楽しんでもらえるゲームを作りたいと考えています

自己PR

私の強みは、思ったことをすぐ行動に移せる決断力です。大学時代は、飲食店のアルバイトでホールのリーダーをしていて、お客様のご要望にいち早く対応していました。

この場合、自己PRでは、思ったことをすぐに行動に移せる決断力を強みとしてアピールしていますが、志望動機では慎重に物事を考える姿勢を強みとして語っているため、一体何が強みなのかがわからず、印象に残らない可能性があります。

志望動機でも自己PRでも自分の強みをアピールしたい気持ちはわかりますが、採用担当者に印象付けるためにも、アピールする強みに一貫性があるかをチェックしながら作成してみると良いでしょう。

そもそも自己PRがないと悩んでいる人にはこちらの記事がおすすめです。強みの見つけ方について内定者に聞いているので、ぜひ自分と照らし合わせながら実践してみてくださいね。あなたの強みが必ず見つかるはずです。
自己PRがない人必見! 内定者が語る強みの見つけ方|例文7選

みんなのインターン履歴書! 自己PRの内容をチラ見せ

自己PRは、具体的な行動や成果を説明することで、説得力が増します。応募先企業の特徴や求める人物像を理解し、その企業のインターンで発揮できる強みをアピールできるようにしましょう。

とはいえ、具体的な行動や成果をどのように説明したら良いのかわからない人もいるでしょう。以下にエピソードの具体例を紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

エピソード例

アルバイトで、売上目標達成に貢献しました。最初は目標達成に苦戦しましたが、原因を分析し、改善策を実行した結果、目標達成率を15%向上させることができました。

この経験を通して、失敗から学び、課題解決能力を向上させることの重要性を学びました。

エピソード例

留学経験を通して、多様な価値観を受け入れることの重要性を学びました。異なる文化を持つ人々と交流することで、コミュニケーション能力と異文化理解力を高めることができました。

さらにここからは、実際に経験者がインターン応募の際に記載した自己PR欄も紹介していきます。

M・W
M・W
学習院大学/文系学部
行動力で掴んだ夢! 語学学習への情熱と留学への挑戦

私が記載した自己PRは以下です。

「私の強みは、人一倍の行動力です。幼い頃から好奇心旺盛で、世界中の人々と交流したいという思いから、大学時代は語学学習に力を注ぎました。1年時に○○コースの選抜試験に落ちてしまった経験から、リスニング力の不足を痛感し、必修科目だけでなく英語関連の授業を積極的に受講しました。さらに、学外でも英語を話す機会を増やすため、○○を活用しました。その結果、目標としていた○○コースに合格することができました。

合格後も、行動力を活かしてバックパッカーとして海外を旅したり、国際課題について英語で議論する授業を受講したり、積極的に英語学習の機会を創出しています」

R・N
R・N
4年生大学/理系学部
共感力でチームを活性化! 全員が成長できる環境づくりでコンテスト受賞

私が記載した自己PRは以下です。

「私の強みは、共感力です。共感は、信頼関係を築き、他者への敬意を示す上で不可欠な要素だと考えています。

大学時代のコンテストでリーダーを務めた際、『メンバー全員で成長する』という目標を掲げましたが、チーム内には積極的なメンバーと消極的なメンバーが存在し、意見交換が活発ではありませんでした。そこで、私はメンバーとの個別面談を実施し、意見交換の場として匿名で提案できる『〇〇〇』という仕組みを導入しました。この取り組みによって、消極的なメンバーも積極的に意見を出しやすくなり、チーム全体の活性化につながりました。

結果として、チームメンバー全員が成長し、コンテストで賞を受賞することができました。この経験から、共感し、互いを尊重する姿勢が、信頼関係を築き、チーム全体の士気を高める上で重要であることを学びました。

これからも、この共感力を活かし、他者への敬意を忘れずに、誰からも「この人になら託せる」と信頼される人材を目指して成長し続けたいと考えています」

K・G
K・G
名古屋市立大学/経済学部
諦めない強さで貴社に貢献! 不屈の精神でレギュラーを獲得

私が記載した自己PRは以下です。

「私の強みは、どんな困難にも屈せず、最後までやり遂げる力です。この強みは、12年間続けてきたサッカーでの挫折経験から生まれました。

高校時代、部員60名のチームでプレーしていましたが、腰椎分離症を患い、半年間サッカーから離れることになりました。医師からは『復帰しても再発する可能性が高い』と言われ、挫折感を味わいましたが、諦めきれず、怪我と向き合いながらサッカーを続ける道を選びました。

怪我を補うため、週6日、1日2時間の筋トレと体幹トレーニングを半年間続け、身体を鍛え直しました。また、弱点だったパスの精度を上げるため、毎日1,000回の壁打ち練習を欠かしませんでした。その結果、レギュラーの座を勝ち取ることができました。

この経験から、私はどんな困難にも立ち向かい、諦めずに努力を続けることの大切さを学びました。貴社でも、この粘り強さを活かして、さまざまな課題に挑戦し、貢献したいと考えています」

間違うとマナー違反! 履歴書の正しい提出方法

丁寧に作成した履歴書でも、誤った方法で提出してしまうと、マナー違反と見なされ、印象を悪くしてしまう可能性があります。

ここでは、履歴書の正しい提出方法について詳しく解説します。

キャリアステージ編集部

インターンの履歴書をどのように提出しましたか?

M・W 学習院大学

手書きで作成した履歴書をプリンターのスキャナー機能で読み取り、PDF化して企業のマイページから提出するように指示されていました。

Y・S 明治大学

私の経験では、インターンの履歴書は、企業の選考サイト上で提出することがほとんどでした。郵送や手渡しでの提出を求められることはありませんでした。

M・N 4年制大学

私の場合、企業が用意している専用のフォームに直接入力して提出する形式が多かったです。そのほかには、大学のフォーマットの履歴書をデータで送ることもありました。

郵送する場合

履歴書の提出方法として、郵送は最も一般的な方法の一つです。郵送する際は、以下の点に注意しましょう。

封筒

・角形2号または長形4号を使用
・白無地または薄いクリーム色を選ぶ
・表書きには、以下の項目を黒色のボールペンで丁寧に記入する
 ・会社名
 ・部署名
 ・担当者名様(担当者名が不明な場合は人事部御中)
 ・郵便番号
 ・住所
・裏面には、自分の住所と氏名を記入する

封入

・履歴書は折らずにA4サイズのクリアファイルに入れ、封筒に入れる
・履歴書と一緒に送付状を同封する

なお、履歴書は締切日までに余裕を持って郵送しましょう。郵送後は、履歴書が確実に届いたかどうかを確認すると安心です。

送付状の例文

送付状とは、書類を送る際に添付する書類です。相手に書類の内容をわかりやすく伝え、失礼のない印象を与えるために重要な役割を果たします。

送付状に記入する項目

・日付(提出する日付)
・宛先
・自分の名前と連絡先
・件名(例:応募書類送付につきまして)
・本文

また、本文には送付する書類の内容を簡単に説明し、挨拶の言葉を添えます。書類の内容を補足する必要がある場合は、具体的に記載しましょう。

送付状の例文

                                〇〇年〇月〇日
〇〇株式会社
採用部 〇〇様

                               〒〇〇〇ー〇〇〇〇
                           〇〇県〇〇市〇〇町123-4                                 
                           電話番号:〇〇〇〇〇〇〇〇
                                  苗字 名前
              応募書類の提出について

拝啓

貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

このたび、貴社のインターンシッププログラム「プログラム名」に大きな関心を抱き、応募いたしました、大学名 学部名 学科名の〇〇と申します。

詳細は、添付の履歴書にてご確認いただけますと幸いです。

面接の機会をいただけましたら
・貴社の事業への熱意
・インターンシップを通して学びたいこと
・貢献できること
などを具体的に説明させていただきます。

何卒よろしくお願い申し上げます。

                                      敬具

                     記

履歴書 1枚

                                      以上

メールで送る場合

メールで履歴書を送る場合、企業のホームページに記載されている営業時間内に送りましょう。担当者が業務に集中できる時間帯に送ることで、迅速かつ丁寧な対応を期待できます。

また、メールで送る際は第三者による書き換えを防ぐため、履歴書はPDF化しましょう。タイトルは「【応募】氏名(大学・学部名)」のように、書類の種類と氏名が明確にわかる形式が望ましいです。

なお、個人情報を含む履歴書をメールで送る場合は、パスワード設定で保護することを強くおすすめします。万が一、メールが漏洩したり誤送信されたりした場合、個人情報が悪用されるのを防げます。

PDFファイルにパスワードを設定する方法は、主に以下の3つです。料金や使いやすさなどを考慮しながら、比較検討してみてくださいね。

PDFファイルにパスワードを設定する方法

Adobe Acrobat Proを使用する
Smallpdfなどのオンラインサービスを使用する
PDFelementなどのフリーソフトを使用する

メールの本文例

メールの本文の例文は、以下の通りです。

OK例文

株式会社〇〇〇〇
人事部 〇〇様

お世話になっております。

このたび、貴社のホームページにて
インターンシッププログラム「プログラム名」に大きな関心を抱き、
応募いたしました、大学名 学部名 学科名の〇〇と申します。

詳細は、添付の履歴書にてご確認いただけますと幸いです。

パスワードを設定していますが、
このあと追ってパスワードを送らせていただきます。
ご査収のほどよろしくお願いいたします。

面接の機会をいただけましたら、
これまでの経験や熱意を具体的に説明させていただきます。

何卒よろしくお願い申し上げます。

ーーーーーーーーーーーーーーー
苗字 名前
〇〇大学 〇〇学部 〇年
〒000‐0000
〇〇県〇〇市〇〇町 123‐4
電話番号:111‐1111‐1111
メールアドレス:careerstage@com
ーーーーーーーーーーーーーーー

手渡しする場合

履歴書を手渡しする際は、事前に提出場所とタイミングを確認することが重要です。多くの場合、面接会場で提出しますが、企業によっては受付での提出が必要になる場合もあります

また履歴書は、封筒もしくはクリアファイルに入れて渡すのがマナーです。これは、履歴書を汚れや破損から守るためです。履歴書は両手で、相手が読みやすい向きにして差し出しましょう。渡すときは、「〇〇のインターンシッププログラムに応募いたしました、〇〇と申します。よろしくお願いいたします」などの言葉を添えます。

書類選考を突破したら、いよいよ面接がはじまります。インターンの面接対策についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
インターンシップ面接でのリアル回答を大公開|経験者に聞く選考突破法

経験者のリアルを参考にした履歴書は強い! インターン選考で差をつけよう

インターン選考は、将来のキャリアを考える上で重要なステップです。多くの学生が参加する競争の中で勝ち抜くためには、「選考担当者の心を掴む履歴書」が不可欠です。

しかし、魅力的な履歴書を作るのは容易ではありません。内容が充実していなければ、面接に進むのも難しいでしょう。

そこで役立つのが、経験者のリアルです。多くの学生が似たような内容の履歴書を作成する中、経験者のリアルを参考に作成した履歴書は、差別化につながります。企業のニーズに合致したアピールポイントを盛り込むことで、選考担当者に「この学生はうちで活躍できる」という印象を持ってもらえるでしょう。ぜひ、この記事を参考にしてインターン選考を通過してくださいね。

安藤 健
安藤 健
人事コンサルタント/人事心理上級マスター
読み手に配慮した履歴書作成を心掛けよう

インターンでの選考は、就活生にとっては一番最初の選考の機会です。提出する履歴書も不慣れな状態で書いているのは当然で、採用担当者もそれをわかっています。

しかし、いくら「不慣れだから」といっても、読み手である企業や人事の視点に立った際に気を付けるべき注意点が存在します。

文法や語句に不自然な点がないかチェックしよう!
ここでは、前述した注意点について、いくつか具体例を紹介したいと思います。自分の作成した履歴書が当てはまっていないか、確認してみましょう。

・誤字脱字はないか
→何度か読み返して、必ずチェックをする
・話し言葉ではなく書き言葉で書いているか
→「~なんで」は「~なので」など、話し言葉になっている箇所は書き言葉に修正する
・こそあど言葉(これ・それ・あれ・どれ)は減らせないか 
→指示語をたくさん使用すると、全体の文字量が多くなるため、「~を可視化した。これにより〇〇できた」は「~を可視化することで〇〇できた」などに修正することで、こそあど言葉を減らす

また、履歴書は企業ごとに発行されるESとは異なり、どのフォーマットでも書く項目(学歴、趣味・特技、免許・資格など)は共通していることが多いです。

そのため、内容が充実していれば企業を問わず使い回すことが可能です。だからこそ、いつでも自信を持って提出できる渾身の履歴書を一つ作っておくと良いでしょう。

編集責任者 伊東 美奈

キャリアステージを運営するHR team(旧リアステージ)に新卒入社。キャリアアドバイザーとして1,500名以上の就活生を支援する傍ら、長期インターンサービスの立ち上げや人材開発業務を担当。マーケティング事業に異動後、理系学生の就活支援メディア「Digmedia」の編集長・エントリーシート共有プラットフォーム「イールック」の運営責任者を務める プロフィールをみる