早期選考は就活の幕開け! 経験者からの情報も踏まえて参加すべきか判断しよう
「早期選考と本選考はどう違うの?」「早期選考に応募すべきか悩んでいる……」
「早期選考」とは、本来の就活開始よりも早くに開始される選考のことです。なんとなくメリットを感じているものの、選考への進み方や本選考との違いなど、わからないことが多すぎて悩む人もいるのではないでしょうか。
早期選考は就活開始のスタートラインであるからこそ、どう進めていくべきかの計画力がその後の命運を分けます。この記事では、就活の大事な一歩を後悔なく進めるために、早期選考の基本情報と進め方を紹介します。
経験者の体験談を交えて早期選考の応募を判断するポイントも解説するので、悩んでいる人はぜひ参考にしてくださいね。
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まずは大枠を知ろう! 早期選考の基本情報を解説
早期選考を応募すべきか判断してスムーズに進めるには、まず基本情報を知ることが大切です。早期選考という言葉を聞いたことがあっても、実施される意味や選考時期を知らない人も多いのではないでしょうか。
早期選考入門として、はじめは概要や意図について知っていきましょう。
早期選考の意味
早期選考とは、本選考よりも先に内定者を決める採用方法です。もともとは、日本経済団体連合会により「新卒採用は3月1日から」と定められていましたが、21年卒以降にルールが撤廃された結果、早期選考という言葉が一般化されました。
大学3年の3月以前に対策をおこなっておく必要があるため、早期選考を目指す人は通常の就活より早い段階から準備しておかなくてはいけません。
選考の時期
早期選考は、応募が6月頃に開始され、内定が出るのが3月頃になるケースが多いです。本選考との違いはもちろん、「応募時期」と「内定時期」を混同しやすいので注意しましょう。
種類 | 応募開始時期 | 内定時期 |
---|---|---|
早期選考 | 大学3年生6月頃 | 大学3年生3月頃 |
本選考 | 大学3年生3月頃 | 大学4年生6月頃 |
応募開始は企業によってさらに早い実施もあり、総合商社や外資系企業であれば大学3年生の夏頃に内定を出すことも。受けたい企業の早期選考は早めの調査が必須です。
企業が早期選考を実施する意図
企業は、他社よりも早く学生とつながりを持ち、優秀な人材を確保する目的で早期選考を実施しています。
実際に帝国データバンクによる「人手不足に対する企業の動向調査(2023年10月)」では、正社員が不足していると感じる企業は全体の52.1%となり、2020年の29.1%から3年で倍近く増加していることがわかります。
ほか、内定者が入社意欲を保てるようなフォローを継続しておこなえることも、早期選考を実施する理由の一つといえるでしょう。
早期選考の内定率
リクルート社の就職みらい研究所による「2023年3月1日時点 内定状況」(2024年卒)では、早期選考の内定率は30.3%で過去最高となっています。2022年の22.6%と比べても、早期選考への注目度は高まっていると考えられるでしょう。
ただし、本選考よりも、早期選考の方が受けられる企業が限られていることや採用数が少ないことから、応募する際は競争率の高さを踏まえた念入りな対策が必要です。
早期選考を実施している業界
早期選考は、主に以下のような企業・業界がよく実施しています。
種類 | 応募時期 |
---|---|
総合商社 | 大学3年生6月頃 |
外資系企業 | 大学3年生6月頃 |
テレビ局 | 大学2年生3月頃 |
金融系企業 | 大学3年生6月頃 |
広告業界 | 大学3年生6月頃 |
ベンチャー企業 | 企業によって異なる |
外資系企業も選考が早いと言われがちですが、企業によっては4月以降でないと採用をしない会社もあります。
ベンチャー企業は、通年で募集をおこなっているケースがあり、早期選考の時期が企業により異なるのが特徴です。ほか、インターンで優秀な成績を残した学生のみ早期選考に参加できる場合もあります。
出遅れずに早期選考へ応募するには、実施の有無を事前に確認しておくことが必須です。遅くとも大学2年生時点で情報収集を始めておくと、興味のある業界への早期選考に参加できるでしょう。
先輩たちが決めた理由は? 早期選考を受けるべきか判断する3つのポイント
早く内定が出る早期選考に魅力を感じつつも、自分が選考を受けるのはまだ早いと応募に悩む人もいるのではないでしょうか。そのような場合は、早期選考を受けるべきか判断する3つのポイントを把握すると、進むべき道が見えてきます。
ここでは、スムーズな理解をしていくために、まずは3つのポイントの概要を解説していきます。早期選考を受けた先輩のリアルなアドバイスも聞きながら、今後の方向性について考えてみてくださいね。
応募して受かった場合の確率を考えて早期選考の受験を決断すると良いと思います。私の場合、応募しても入社する確率が20%に満たない場合、早期選考は受けませんでした。しかし20%以上であった場合は、早期選考の経験自体が大きなメリットになるため、選考を受けることをおすすめします。
私は早期選考を経験することで、自分の面接の受け答えの見直しや回答内容の推敲など改善点が多く見つかった経験があります。また周りの就活生を知ることで、モチベーションの向上にもつながりました。
応募する企業はある程度絞っておくことがおすすめ
改善点の発見・修正などをおこなう時間の確保が難しくなってくるため、気になっている企業の早期選考すべてに参加することは避けましょう。受けるとしても5社程度で収めておくことが無難であるように感じます。
ポイント①メリットとデメリット
早期選考を受けるべきか迷う場合は、良い点だけでなく考慮すべき点を理解し、客観的な視点を得たうえでの判断が大切です。
メリット | デメリット |
---|---|
・就活に余裕が生まれる ・本選考のリアル体験ができる ・就活を早期に終了できる |
・就活の緊張や不安につながる ・企業から「オワハラ」を受けることもある ・本選考を受けられなくなる可能性もある |
メリット・デメリットは自分の状況によって感じ方が分かれます。詳細を確認するときは、自分の現状から見た視点で考えることが大切です。
ポイント②応募前に知っておくべき注意点
早期選考は、本選考との違いや注意点を知らずに進むと準備不足で後悔してしまうことも。応募を決めるには、今の状況から準備可能か判断することが一つの基準となるでしょう。
<応募前に知っておくべき注意点>
・短期間で準備する必要がある
・競争率が高くなるケースがある
・内定後の辞退や保留は事前確認が必要
事前に知っておくべき注意点では、経験者の失敗エピソードも紹介するので、応募までの念入りな情報収集としてぜひチェックしてくださいね。
ポイント③先輩たちの早期選考にまつわる経験談
経験者からのリアルな意見は、早期選考への応募を決めるための重要な情報源です。
応募を決めた理由や、選考の準備を始めた時期など、実体験をたどって自分が進むべき方向をイメージしてみましょう。「先輩が応募しているから自分も受けよう」と考えるのではなく、経験談を一つの情報として、自分の選択肢を広げるために参考にしてくださいね。
ポイント①–1|早期選考のメリット|自分の状況と照らし合わせて判断しよう
ここからは早期選考の応募を判断するポイントの詳細を解説します。
早期選考への応募を判断するためには、早期の内定が自分にどんな影響があるのかを考えることが大切です。経験者が感じたメリットも参考に、自分がどのように就活を進めたいのかを考えてみましょう。
早期選考のメリットは、早期の内定で周りよりも早く就職活動を終わらせ、就活という不安から抜け出し、残りの大学生活の満喫ができることです。本命企業を受ける際の面接練習にもなるため、入社意欲がそこまで大きくない企業だとしても、一度受けてみることをおすすめします。
加えて企業側にも「それだけ貴社に興味があり、早い段階から貴社について調べてきた」という意欲を伝られるのは、早期選考ならではのメリットだと思います。
受ける業界にもよりますが、年内に内定がもらえることで安心感を得られるのがメリットだと思います。本命企業を受ける際の練習にもなると思うのでおすすめです。
その企業に実際に行くかどうかはすぐに決断することではないので、いったん選考ルートに乗って、面接慣れしておくことが重要だと思います。実際に私もサマーインターンやオータムインターン経由で早期選考にいくつか進みましたが、まわりの就活生に比べてスピード感を持って選考を進められたので良かったです。
メリット①就活に余裕が生まれる
なかなか内定を獲得できない状態が続くと、一刻も早く安心したい気持ちから、企業選びが曖昧になる可能性があります。そんな不安を早期選考の内定で安心に変えられると、以降の就活にも余裕を持って取り組めるでしょう。
余裕を持つことで「これを聞くと落ちるかも」と不安になりやすい場面でも、失敗を恐れない行動が可能です。緊張や不安をなくすことにもつながり、採用担当にも余裕が伝わり好印象を掴めるでしょう。
メリット②本選考のリアル体験ができる
早期選考は、本選考と受けるまでの過程や難易度は異なるものの、面接内容や採用ポイントは重なる部分があります。早期選考を通して本選考の擬似体験をすることで、その後の就活へ向け、本番の空気や進め方を踏まえた対策ができるでしょう。
イメージトレーニングよりも、実体験の方が本番の緊張緩和につながります。早期選考は、本選考へ目を向けた長期的な就活対策としても活用できます。
メリット③就活を早期に終了できる
早期選考で内定を獲得すれば、大学3年生の春頃には就活を終了できるケースがあります。
社会人になる前の貴重な学生生活が自由になることで、卒業論文の制作や、卒業旅行などさまざまな使い方ができます。早期選考内定者はインターンに参加できる場合もあるので、本選考の内定者よりも先に現場経験を積めるでしょう。
ポイント①–2|早期選考のデメリット|自分の状況と照らし合わせて判断しよう
早期選考に参加するか判断するためには、デメリットも理解しておく必要があります。
デメリットは今の自分次第で影響の有無が変わるので、紹介する内容がすべて自分にあてはまると考えず、自身の性格や応募企業を想像しながら確認を進めてくださいね。
私の場合はそこまで強く言われたわけではないですが、「〇月〇日までに内々定を受諾しない場合は取り消しますよ」という話を電話口でされました。
期日が日系大手の解禁よりも早かったため、内々定を蹴るか日系大手の応募を諦めるかの選択をせまられる人が出てしまうと思いました。
早い段階で就活への飽きを感じてしまう点はデメリットになるなと感じました。早期選考に参加している学生は、基本的に意識が高く早い段階から動き出している学生が多いです。それに負けじと自分自身もさまざまなことに取り組み、ほかの学生よりは早く選考などを経験することができました。
その代わりにゴールがどこかわからなくなり、早い段階で内定をもらえる点が悪い方向に働いてしまうとも感じました。そのほか、ほかの学生が企業の選考に参加している際に、「自分はもう内定をもらっている企業で良いかな」と思ってしまうこともありました。
デメリット①就活の緊張や不安につながる
早期選考を経験すると実体験ができると紹介しましたが、経験がすべて良いものだけとは限りません。早期選考での失敗を通して感じた不安や焦りが、本選考の緊張につながってしまう場合もあるでしょう。失敗や不安からの切り替えが苦手な人は、早期選考を受ける前に万が一の対策ができるかどうかイメージして応募に進むことがおすすめです。
<万が一の対策とは?>
・不採用になったときに気分転換や前向きな切り替え行動ができる
・面接で失敗した経験をもとに本選考に向けた対策を考える
もちろん早期選考でかならずしもマイナスな経験をするとは限らず、不安や緊張を乗り越えた先輩もたくさんいます。自分の気持ちの強度や立て直し方を理解しておくと今後の就活にも役に立つので、実現可能かを考えて検討してみましょう。
デメリット②企業から「オワハラ」を受けることもある
早期選考のデメリットとして「オワハラ」が挙げられます。 オワハラとは、企業が多くの人材確保をしたい意図から、学生に対し就活の終了を促すような行動を指します。
<オワハラの具体例>
・内定後に強制的にインターンへ参加させる
・ほかに内定している企業の辞退を強要する
オワハラを受けた場合は、「一旦検討いたします」と穏便な回答をし、キャリアセンターなどの周囲に相談することがおすすめです。早期選考をしているすべての企業がオワハラをするわけではないので、あくまでも一つの可能性として捉えておきましょう。
デメリット③本選考を受けられなくなる可能性もある
企業のなかには、早期選考で落ちてしまった学生は、本選考を受けられないとルールを定めているところがあります。そのような企業の場合は「早期選考を受けるべきか」「早期選考は受けずに、本選考から参加するべきか」を判断する必要があるでしょう。
状況から判断する手段の一つには、企業の情報収集や選考への対策など、応募の準備をする時間が確保できるかが挙げられます。早期選考にチャレンジできずとも、本選考で充分なチャンスを受けられることも覚えておいてくださいね。
ポイント②|応募前に知っておくべき注意点|後悔のない就活をしよう
応募前にやっておくべきことや準備する内容を知ると、早期選考のスタートラインが明確になります。今の自分がスタートラインに立つために必要なことを理解し、早期選考を受けるべきかどうか判断してみましょう。
経験者が早期選考で後悔したことも知りながら、自分に照らし合わせてチェックしてみてくださいね。
特にコンサルティング業界だと、優秀な人が早期選考で内定をもらうケースが多いです。そのため、早く受けすぎてしまうと、そういったレベルの高い仲間と同じ土台で戦うことになると思います。
なので、どのタイミングで受けるべきかを念頭に置いて、作戦を立てながら受けるのも一つの手なのかなと思いました。コンサルティング業界は早めに選考募集を締めきるところが多いので、例年の傾向を追うことが重要だと思います。
コンサルティングファームについては、早期選考に乗っている人たちのレベルが高いです。そのため下手に早い時期に受けて本選考が受けられないとなるくらいなら、少し遅めに始めるのもありなのかと思ったりしました。
私の場合、早期選考ルートに乗ったはいいものの、生活の拠点が途中で変わり、面接会場に行くことができず最終面接を蹴ったこともありました。そのため面接を受ける時期はうまく調整した方が良いなと思いました。
どちらにせよ、きちんと情報収集をし、必要があれば人事に相談をしながら進めることが大切だと思います。
短期間で準備する必要がある
大学3年生の春から夏にかけてエントリーが開始されるケースの多い早期選考は、本選考と比べて準備期間が短いのが特徴です。
応募する企業によってエントリー時期が異なるものの、準備期間の短さにかかわらず、本選考と同程度のレベルが求められるケースがほとんどです。早期選考応募の際は、できるだけ早い準備を心掛ける必要があるでしょう。
早期選考の対策にどれくらいの期間を使いましたか?
一企業あたり2週間です。早期選考の案内が来て実際に面接を受けるまでの日程がだいたいそれくらいの期間でした。
一企業につき2週間〜1カ月程度で案内から面接まで進みました。多くの早期選考は面接から始まるので、本番まで2時間ほどかけて企業分析をおこない、可能であれば面接官について調べるようにしていました。
2〜3週間使いました。企業によっては早期選考で志望動機の深掘りがありましたが、基本的な部分が中心に見られていたので、自分の土台作りに注力して対策していました。
競争率が高くなるケースがある
早期選考は、本選考よりも採用枠が少ない場合が多く、競争率が高くなるケースがあります。質の高い面接を求められるため、「今の自分ではまだ難しい」と判断して、本選考に力を入れることも一つの手段です。
周りの動きに影響されず、自分の土俵で全力を出せるのが上手な戦い方です。応募の前には競争率を念頭に置いておき、気になる企業の早期選考の採用傾向や難易度を調べたうえでチャレンジするかを決めてみましょう。
内定後の辞退や保留は事前確認が必要
早期選考の応募には、内定後のことを考えておく必要もあります。早期選考の内定保留が認められる平均期間は、本選考開始前までの2〜3カ月程度です。
企業によっては内定辞退までの期間や保留の可否を決めている場合もあるので、本選考も受けて考えたい人は必ず確認しておきましょう。確認する手段には、企業のHPや募集要項をチェックしたり、直接担当者へ聞いたりすることが挙げられます。
ポイント③|先輩たちの早期選考にまつわる経験談|気になる疑問を解決しよう
早期選考に関する悩みは、基本的な情報以外にも、受けようとした理由や本選考を受けたきっかけなど、気になることがいろいろと浮かんでしまいますよね。
何かを決めるときは、第三者の視点を交えることで、多角的で視野の広い判断ができます。ここでは第三者の声として経験者のリアルな体験談を参考に応募を検討してみましょう。
早期選考を受けようと思った理由やきっかけ
早期選考は、応募をなるべく早く判断して準備に移らなくてはいけません。しかし、自分の実力から応募すべきか悩んでしまい、なかなか動きだせない人もいるのではないでしょうか。
経験者は、早期選考の応募をどのように決断したのでしょうか。理由やきっかけについて聞いてみました。
あなたが早期選考を受けようと思った理由やきっかけについて聞かせてください。
早くに就職活動を終わらせ、貯めたお金で海外旅行に行きたいと思っていたため早期選考に参加しました。
見ていた業界が早期選考をよく実施していたため、早く受けるに越したことはないと思っていたためです。一年も就職活動を頑張れるほど忍耐力もないので、早めに終わらせて長期インターンにチャレンジしたいと思っていたことも理由の一つです。
早く就職活動を終えたいと考えていたことと、OB・OG訪問をするなかで早期選考の方が枠が多く、受かりやすいと知ったからです。
早期選考の準備を始めた時期
これまでの話で早期選考の準備期間の短さについて紹介しましたが、実際のところ、経験者はどれくらいの時間で本番を乗り切ったのでしょうか。
これから応募のイメージをつけるためにも、経験者が準備を始めた時期と進め方についてのエピソードを聞いてみました。
早期選考を受けることをいつ頃決めましたか?
夏のサマーインターン前から考えていました。そのため参加するサマーインターンも早期選考優遇がある企業しか受けていませんでした。
就職活動を本格的に始める前からです。就職活動が早期化しているのは大学1年生のときから知っていたので、受けられるものは早く受けようと思っていました。サマーインターンの際にも人事から早期選考について案内がある企業もあったので、参加できる選考にはすべて参加するつもりで就職活動をしていました。
夏のインターンシップに参加したときです。企業側からインターンに参加すると早期選考に案内できると説明され、受けたいと考えるようになりました。
早期選考で受けた企業の数と内定数
2024年卒の早期選考の内定数は30.3%とされていますが、数字を聞かされても、実際にどれくらいの内定がもらえるのか想像できない人もいるのではないでしょうか。
イメージを具体化するために、早期選考を乗り越えた経験者がリアルに受けた企業数と内定数を参考にしてみましょう。
早期選考を何社受けて、何社から内定をもらいましたか?
受けた数が15社ないくらいで、内定を頂いたのは6社です。業界は絞らず、コンサル・金融・通信などさまざまな企業の選考を受けました。
早期選考を受けたのは2社、うち内定数は1社です。もう一社は最終面接前で第一志望の企業からの内定を受諾したため、面接を辞退しました。
早期選考を受けたのは8社、うちの3社から内定をいただきました。志望度が低かった企業に関しては、他社から内定をいただいた時点で選考を辞退していました。
早期選考後に本選考を受けたかどうか
早期選考で学生が抱える悩みの一つが「本選考を受けるかどうか」です。「自分にとってさらに良い企業に出会えるかもしれない」などの考えから、就活を続けていくべきか、初挑戦だからこそ判断に迷ってしまいますよね。
先輩たちはどのように就活を進めたのか、その理由もあわせて聞いてみましょう。
早期選考を受けた場合、本選考で再エントリーできない企業が多かったので本選考には進んでいません。早期選考で落ちても本選考を受けられる鉄鋼商社がありましたが、私は本選考前に第一志望から内定を頂いていたので受けませんでした。
仮に第一志望群の企業から内定を頂いていなかったとしても、ほかの企業も受けていたのでそこまで固執する必要ないと考え、受けていなかったと思います。
本選考が始まる時期にはすでに第一志望の企業から内定をいただき、すぐに受諾したためそもそも本選考時期には企業へのエントリーをしていませんでした。
仮に第一志望の企業から内定をいただいていない場合でも、早期選考を受けていた企業に再エントリーすることはなく、別の企業を見ていたと思います。理由としては、早期選考を受けながら就職活動の軸が大きく変わり、もともと見ていた外資系コンサルからIT業界(SaaS)へと興味が移っていたためです。
早期選考と本選考の違いや難しさ
早期選考は本選考に比べ難易度が高い傾向があるものの、人によって難しさを感じる度合いは異なります。ただ難しいと聞いて諦めてしまうと、内定を掴むチャンスを逃してしまうかもしれません。
表面上の話ではなく、体験者のリアルな感触を聞いて、自分がチャレンジできるのか的確な判断をしてみましょう。
選考難易度でいうと、確実に早期選考の方が低いなと感じました。受けている人が少ないことに加えて、「一緒に働きたいと思える優秀な人材か」のような、基礎的な部分を重視して見られていたと思うからです。
一方で本選考では「その会社でなければいけない理由は何か」「この会社で何をしたいのか」について重視されているイメージで、より細かな対策が必要だと感じました。ただ、選考開始までの期間が短い早期選考に対して、本選考はエントリーシート(ES)を出してから面接までの時間に少し余裕があるため、対策のしやすさは本選考の方があったかなと思います。
早期選考は本選考と比べて選考難易度は高いと考えます。早期選考に参加している学生は就活に関する意識や熱量が高い傾向にあり、それが選考の難化につながっているのではないでしょうか。
また、本選考より前に、早期選考でより優秀な就活生を集めたいという企業の戦略からも、早期選考で勝ち抜く難しさがわかります。ただし、主要質問に対する回答の用意と受け答えの練習をひたすらおこなうなど、準備することはどちらも同じです。
早期選考は情報収集が命! 情報の集め方と意識すべきポイントを紹介
幅広い学生を集める本選考と異なり、早期選考は少数精鋭の獲得を目的とする企業もあります。したがって、早期選考の求人情報は全体公開されることが少なく、自ら情報を探さなくてはいけません。
早期選考の応募を決めた人に向け、幅広く・いち早く情報をキャッチできるように、ここからは情報収集のポイントを紹介します。
どうやって早期選考の情報収集をおこないましたか?
就活情報サイトを参考にして、インターンから優遇があったかどうかを調べていました。
就活情報サイトや大学のキャリアセンターの情報を見ていました。OB・OG訪問で話を聞くと最新の情報がわかるのでおすすめです。
就活情報サイトや企業ごとのLINEのオープンチャットなどを参考にしていました。
SNSやインターネット
直近の傾向では、学生のスマホ利用率増加に合わせ、企業も採用活動にSNSを活用する傾向が高まっています。早期選考についても、企業の公式SNSから情報を入手できるケースがあるため、応募したい会社のアカウントは必ずフォローして目に入るようにしておきましょう。
そのほか、早期選考を実施する企業をリストアップしているネット記事や口コミサイトもあります。インターネットの情報量は多いため、参考にするときは、掲載元を確認して信憑性の高い内容を選びましょう。
選考の内容やポイントも同時に紹介するサイトもあるので、早期選考の情報収集を効率良くしたい方はチェックしてみてくださいね。
企業HP
早期選考を受けたい企業が見つかれば、まずはHPを確認しましょう。一番正しい情報を知れるうえに、選考フローや求める人物像なども把握できて対策内容が明確になります。
<企業HPから早期選考の情報を確認するには>
・新卒向け採用情報ページを見る
・企業のお知らせページを見る
正しい情報を手に入れられるとはいえ、「企業HPで確認ができない=早期選考をやっていない」というわけではないため、手段の一つとして捉えておくことをおすすめします。
周囲からの情報
早期選考はその年だけ実施されることは少なく、一度実施すれば例年の採用行事として組み込まれる可能性が高いです。
先輩に早期選考を経験した人がいれば、どの企業を受けたのか、どこから知ったのかなどを確認して信憑性の高い情報をゲットしましょう。ほか、大学のキャリアセンターでも早期選考の情報を持っているケースがあるため、積極的な利用をおすすめします。
応募のイメージをふくらませよう! 早期選考の参加方法を先輩たちに聞いてみた
早期選考の応募をしたいと考えても、選考に進める人が限られていく中で、どのように動けば良いのか悩む人もいるのではないでしょうか。ここからは、早期選考を受ける自分をリアルに想像するために、よくある応募パターンを紹介します。
経験者の応募経緯も聞いて、今の自分が早期選考のエントリーを叶えるにはどのルートが良いかを想像してみてくださいね。
インターンのグループディスカッションなどの際には、協調性を意識して客観的な視点からグループを俯瞰した発言をするようにしていました。そうすることでチームを引っ張っていけると感じていたためです。
同時に座談会が開催されるケースもありました。その際は企業に興味があるアピールをするために「事前にホームページを見たのですが」という文言から質問を始めていました。インターン中はいつでも評価されていると思って気を抜かずに挑んでいました。
インターンの参加者全員が早期選考に進むことができた企業がありました。その際、グループ内での貢献度は見られると思っていたので、資料作成やプレゼン時にも自分の立ち回りをアピールすることは忘れずにしていました。
一方、インターンで優秀だった人が早期選考に進めるパターンもあったので、グループディスカッションが停滞しないようにファシリテーションをサポートしたり、資料作成をするなど縁の下の力持ちとして支えるようにしていました。私は後日、早期選考への案内を受けたため、承諾し応募に進みました。
インターンシップやイベントに参加した全員が早期選考に案内されることもあれば、インターンで評価された人のみに声がかかる場合もありました。
インターン申し込みの際に早期選考にご案内などと書いてあることは少なく、インターン中に案内されることが多いため、就活サイトで先輩方のコメントを見ることは重要になってくると思います。
インターン中に積極的に発言や行動をしていた人にのみ案内の連絡が来る場合もあるので、グループワークでは受け身にならずに、周りをまとめられるリーダーになろうという気持ちで挑んでいました。
インターンに参加して評価される
インターンに参加した学生に対し、早期選考への案内が届くケースがあります。企業によっては、インターンで優秀な評価を残した学生にのみ、早期選考参加の声がかかる場合もあるでしょう。
インターンは学生本来の能力や人柄を判断されるので、求められていることを意識して高評価を掴むことが大切です。
<インターンの評価を残すポイント>
・行動力:「目立つ」ではなく自分にできる行動を率先しておこなう
・理解力:指示を的確に理解する
・状況判断力:咄嗟の対応も臨機応変にこなせる
インターンから早期選考に応募する場合、まずはインターンに参加するための選考を突破しなければなりません。やるべきことを整理して、一つずつクリアしていきましょう。
インターンにはいつから行くべきか迷う人は、こちらで詳しくアドバイスをしているので、併せて参考にしてくださいね。
インターンはいつから行くのがベスト? 学生のリアルな声から解明
就活サイトからのオファーを受ける
早期選考は、オファー型の就活サイトから応募をすることも可能です。
オファー型の就活サイトとは、登録した情報を元に企業から直接学生へスカウトが届くサービスです。本選考で使われるイメージを持つ人もいます。しかし、現在は早期選考でも就活サイトを使う企業も多いため、間口を広げるためにもぜひ登録しておきましょう。
オファー型の就活サイトの代表例には、「OfferBox」や「ワンキャリア」などが挙げられます。業界や職種に特化しているサイトもあるので、自分の希望に合わせて1〜2社利用するのがおすすめです。
企業説明会をきっかけにリクルーター面談へ参加
リクルーターとは、企業の採用担当とは別に就活サポートをする社員のことで、面接よりもカジュアルな雰囲気でおこなわれる「リクルーター面談」の実施が主な役割です。
リクルーターは、企業説明会でPR役として参加していることが多く、当日優秀だと判断された学生に向け、早期選考前を見据えた面談のオファーをおこなうケースがあります。
ただし、早期選考へ案内されるためには、リクルーター面談で能力や志望度などを評価されなければなりません。面談には、マナーの見直しや企業研究などの対策をしてから臨みましょう。
リクルーター面談の詳細はこちらの記事で解説しているので、併せて参考にしてください。
面接と面談の違いを徹底解説! 「隠れ面接」経験者の体験談付き
早期選考イベントで企業に応募する
早期選考イベントとは、別名「選考直結型イベント」とも言われ、複数の企業が合同で開催している説明会と選考をセットにしておこなう採用方法の一つです。合同説明会に、選考が追加されたイメージを持つとわかりやすいでしょう。
選考内容の多くは、グループディスカッションや座談会です。1日に複数の選考を受けられることや、選考という名前に反してアットホームな雰囲気な場合が多く、就活初心者にも参加しやすいことが特徴です。
「選考直結型イベント」は、「MeetsCompany」や「ジョブトラ」などの就活マッチングサイトが開催するケースがあります。企業により選考内容や時期も異なるので、就活の場に慣れる目的で参加してみても良いかもしれませんね。
OB・OG訪問で参加権を得る
OB・OG訪問で在籍社員に推薦してもらうことで、早期選考への参加券を手に入れるパターンです。OB・OG訪問は就活の情報収集として、大学・企業どちらも取り入れていることが多く、早期選考の応募方法がわからない学生でも情報が見つかりやすい方法です。
希望企業のOB・OGの知り合いがいない場合でも、キャリアセンターから紹介を受けたり「ビズリーチキャンパス」などの紹介サービスを使うことで解決できます。気になる企業のリアルな情報を聞けるので、就活全体の情報収集のためにもOB・OG訪問を活用してみましょう。
OB・OG訪問の基礎知識や実際の雰囲気などを詳しく知りたい人は、こちらの記事もチェックしてみてくださいね。
OB・OG訪問とは|就活経験者が教えるおすすめ質問一覧付き
企業へ直接応募する
早期選考へ積極的な姿勢を見せる外資系企業やベンチャー企業などは、情報を公式HPで公開していることもあります。OB・OGやリクルーターからの推薦がないゼロからの挑戦でハードルは上がりますが、本選考で競争率の高い企業を狙う学生には練習も兼ねた応募ができるでしょう。
早期選考が本命な場合は事前の評価がある方が有利に働くので、直接応募する前にほかの方法がないか情報を集め、最終手段として使うことをおすすめします。
早期の動き出しが命運を分ける! 早期選考に向けて今からやっておくべき対策
早期選考へ向けスムーズな動き出しをするためには、基本情報や応募方法に加え、やっておくべき対策も知っておくことがポイントです。短期勝負な早期選考を勝ち残るためには、全体像を把握し無駄のない動きを意識しましょう。
経験者にしかわからない対策内容も知って万全の準備をして臨んでくださいね。
対策でおこなったこととしては、極力OB・OG訪問をする時間を少なくするように、インターンの座談会を通してキャリアについての質問をたくさんすることです。
もちろん、1人の社員とじっくり30分間話すOB・OG訪問も大切です。しかしコスパ良く、インターン内で設けられている社員と交流できる座談会で自分の疑問点を解決しようとしていました。
限られた就活に使える時間のなかで自分がなにが必要なのかと考えた結果、このような進め方をしていました。
就活情報サイトなどを利用し過去の質問を一通りみて、自分ならどう回答するかを考えておくことです。
インターンの座談会などで企業のことや人事制度についてはある程度理解できるため、あとは面接でどう振る舞うのか、どんな質問でも回答できるように時間を使っていました。
誰かと予定を合わせて面接の練習をしている時間はなかったので、ChatGPTを利用してどんな質問でも答えられるようにしたり、録音して自分の話し方の癖などを修正するようにしていました。
参加イベントで優秀な評価を獲得する準備をしておく
早期選考の応募券を掴むためには、事前にいくつもの関門を突破しなくてはいけません。できるだけスムーズに応募するためには、参加イベントやインターンで応募の最低条件となる「高評価を得る準備」をしましょう。
高評価を得る準備とは、求められているものに答えることと、参加するイベントで成果を出すことです。この二つの条件をクリアするためにどんな要因が必要か考えると、選考まで自分がすべき行動が明確となります。
<求められるものに答える+成果を出す考え方>
例:参加イベントがグループディスカッションの場合
条件 | 要因 |
---|---|
応募企業に求めるものに答える | ①優秀なスキルや思考 ②企業で活躍できる能力 ③社会性やコミュニケーション能力 |
グループディスカッションで成果を出す | ④協調性を持って論理的思考を意識 ⑤集団で結論を導き出す |
→グループディスカッションでの回答内容・態度は①〜⑤を意識した姿勢でのぞめば高評価を得られる。
→例として「企業で活躍できる能力」がアピールできる姿勢には下記が必要となる。
・グループディスカッションという集団の中で成果を出す
・周囲と協調をとりながら自分の意見も主張できる
・状況を把握して適切な対応ができる
早期選考イベントのグループディスカッションであれば、条件は企業の求める人物像とグループディスカッションでの成果が条件となるので、達成するためには何が必要か(要因)を考えます。そこから①〜⑤を意識した回答や態度を細分化して考えていくと、具体的な行動をイメージできるでしょう。
自己分析
早期選考の応募が決まってから焦らないようにするためにも、自己分析は早めにおこなっておきましょう。
さまざまな視点から自分を知るための自己分析は、能力PRや企業との適性をアピールするためにかかせません。しかし、深く自己理解をするためには複数の自己分析をしなくてはいけないので、応募が決まってから始めると時間のロスとなることも。
ほかの準備に注力するためにも、事前にできることは先回りして済ましておくことが、早期選考の上手な乗り越え方ですよ。
自己分析の詳しい方法についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、併せて確認してみてくださいね。
王道の自己分析法と就活に活かすコツ|「やってよかった」体験談付き
志望動機や自己PRの作成
志望動機や自己PRは企業ごとに作成する必要がありますが、方向性や土台は事前に作ることができます。自己PRは、自分の強み・根拠・実績を1セットとして複数考えておくと、応募企業が決まれば強みにあったものを選んで作り込むだけなのでスムーズです。
志望動機・自己PRどちらも例文や作り方を調べるだけでも時間がかかるので、方向性や土台作りにとどめておくことで、ほかの対策へ時間を使えるようになるでしょう。
自己PRの書き出しで手が止まってしまう人は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。
自己PRの書き出し方とは|内定者が考えた傑作書き出しを紹介
志望動機の書き出しに悩んでいる人は、こちらの記事でポイントを解説しているのでぜひ確認してみてください。
例文12選|志望動機の書き出しはエピソードの切り口がポイント!
Webテスト・面接の対策
Webテストや面接には一定の傾向があるため、よく出る問題や質問を予想し対策を練ることができます。予想できる内容の対策を念入りにすると、予想外の事態が起きたときも余裕を持って対応できるので一石二鳥でしょう。
種類 | 特徴 |
---|---|
SPI | ・社会人の基礎的な能力を判断する |
玉手箱 | ・SPIと同様に社会人基礎能力を判断する |
TG-Web | ・SPIや玉手箱よりも難易度が高い旧型と、比較的やさしい新型の2種類がある |
GAB | ・言語理解、計数理解、パーソナリティなど、総合職としての適性判断に使用される |
CAB | ・エンジニア、プログラマーなどの技術職の適性を判断する |
特にWebテストはかなりの勉強時間が必要なので、基礎的な問題はなるべく早く取り掛かっておき、応募する企業がわかった時点で応用へ使えるようにしておきます。
面接対策は、模擬練習で経験を重ねておくと、本番でも緊張せず取り組めて本選考の対策にもなるので、やって無駄になることはありませんよ。どちらの対策もアプリや参考書を使いながら、効率よく進めていきましょう。
Webテストの詳しい対策方法はこちらの記事で解説しているので、まずはこちらを読んで対策のイメージを掴みましょう。
Webテスト対策で重要な4つのアクションとは|経験者の体験談付き
面接対策を始める際には、まずはこちらの記事で面接の流れを把握しておきましょう。おすすめの対策も解説しています。
面接の流れ|基本の流れからレアケースまで体験談付きでマナーを解説
早期選考に興味があるあなたへ! 経験者からのメッセージとアドバイス
「早期選考についてわかったからこそ、乗り越えられるか不安……」「私では早期選考を通過できないかも」
早期選考の情報を知ったとしても、悩みや不安を抱える人はいるでしょう。しかし、実際に応募と選考を乗り越えた経験者にも、一度は同じ悩みを抱えたことがあったはずです。
前向きな気持ちで早期選考へ進めるよう、最後に経験者からアドバイスとメッセージをもらいました。先輩の声を参考にして、希望の企業への就職を実現させましょう。
本命の企業が早期選考をやっていて、そこに落ちてしまう場合ももちろんあります。しかし本命でない企業の選考であった場合、不採用を経験することも良い経験になると思います。
自分自身もたくさん早期選考を受けて場数を踏み、結果的にも本選考で余裕を持ちながら選考を進めることができました。
就活で余裕を持つためにもチャレンジしてみよう!
早期選考の大きなメリットは、早い段階で内定をもらえるチャンスがあるという点です。早いうちから内定を持っていなくても問題はありませんが、内定があれば心のゆとりはまったく違います。
本選考で受ける企業もある程度絞りながら受けることができたり、自分のペースでゆっくり進めることができるなど、メリットがたくさんあります。もちろん受けるための準備や対策など早くから動く必要は多いと思いますが、その分の恩恵はたくさんあると思うのでぜひ頑張ってください!
早期選考は一社は受けておくべきだと思います。早期選考を経験している学生と経験していない学生では、本選考開始時にスキルや就活の状況で大きな差が生まれます。
本選考ではやり直しがきかないため、早期選考でたくさん挫折や不採用を経験してみてください。早期選考であれば、まだやり直しが効きますよ。
早期選考の苦労が本選考での自信へとつながる
不採用を経験していないと不安定になったり、なすすべもなく不採用になり改善点もわからないというケースもあるでしょう。そのため早期選考を活用して改善点をくまなく見つけ、修正と選考を繰り返すようにしてみてください。
そうすると1カ月後には力が付いています。その状態で早期選考の内定があれば、気楽に本選考へ臨めるはずです。また、たとえ早期選考で内定が取れなくとも、本選考に挑むための大きな自信を手に入れられると思います。
早期選考は周りに流されずに参加を決めよう! 応募を決めたら即行動で念入りな対策を
早期選考へ応募を考える人への、基本知識や応募する決め手を紹介しました。
早期選考は就活を経験して初めて知る人も多く、一歩出遅れるだけで周囲と大きな差がついてしまうスピード勝負の世界です。応募へ進むだけでも難易度は高く、動き出すにも足踏みしてしまう人もいるかもしれませんが、同じ不安を抱えて乗り越えた経験者はたくさんいます。
幅広い情報収集に加えて、今できる準備をできるだけ早く効率良くおこなうと、本選考にもつながる経験を得ることができるでしょう。
就活全体を考えた場合、早期選考を受けるのは基本的には良いことだと考えていますが、その一方でプラス面とマイナス面があることも理解する必要があります。
プラス面としては、早期に内定を獲得できる可能性があるため、精神的な余裕が生まれ、ほかの企業の選考に集中できる点があります。また、早期に企業の選考プロセスを経験することは、自分の弱点を早めに把握し、改善する機会にもなるでしょう。
マイナス面としては、準備が不十分な状態で早期選考に臨むと、失敗して自信を失ったり、本選考へのモチベーションが下がってしまったりする可能性がある点です。早期選考に多くの時間とエネルギーを費やすことで、ほかの活動に支障をきたしてしまうことも考えられます。早期に内定が得られなかった場合、その結果が心に負担をかけてしまうかもしれないことも考慮すべきです。
将来のことを考えたうえで最良の選択をしよう
これらを踏まえ、自分自身の準備状況やキャリアの方向性をよく考え、早期選考に挑戦するかどうかを判断することが大切です。就活は自分の将来を決める重要なステップなので、慎重かつ冷静に判断し、自分にとって最良の選択をしてくださいね。
就活力診断テストはもう使いましたか?
「就活力診断テスト」では、十分な就活準備ができているかがわかります。就活マナーや、就活への心持ちなど、不安がある人は自分のことを客観視してみましょう。
面接力39点以下だと...就活のやり方を再検討することが必要ですよ。
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応募するかどうかの基準点を各企業につけ、ある一定の点数を超えた企業は問答無用で応募するように判断をしていました。判断基準は人それぞれだと思いますが、私は次のような基準で評価をつけていました。
①業界の将来性
②業務内容
③労働条件(給与・休日)
④勤務地
⑤スキルを得られるか
⑥性格に合った会社
それぞれ0〜100点で評価をつけ、合計である600点のうち80%を超える点数がついている企業については早期選考を受けることにしていました。
就活の終了を念頭に置いて動いてみよう
早期選考を受けるべきかどうかに悩んでいる暇がないくらい、就職活動を早く終わらせる・第一希望の会社に受かることが自分のなかで重要だったので、悩まずに済む方法を確立しておくのが大事だと思います。
また、合計点数が80%に満たない企業でも受けることはありました。面接の数をこなすことや本選考に向けて意外と時間があるなという企業については、力試しで受けるのも良い訓練になると思っていました。志望度に関係なく面接を受けてみることで、第一希望の企業の最終面接でも緊張しないくらい場数を踏めたと思っています。