面接の自己紹介で何を話した? リアル回答例付きで伝え方を徹底解説

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面接の自己紹介は準備が必須! 体験談をもとに独自の回答を考えよう

「ほかの人は面接の自己紹介でどんなことを話しているのかな」
「面接の自己紹介ではどのような部分が見られているのだろう」

就職活動の面接では、最初に自己紹介が求められることがほとんどです。しかし、具体的にどのようなことを伝えるべきなのかわからない人もいるのではないでしょうか。また、面接官側の評価ポイントを把握せずに自己紹介を考えている人もいると思います。

就職活動の面接では自己紹介も評価の対象です。加えて、面接の自己紹介は学生の印象を左右するため、しっかりと対策したうえで臨むことが大切なのです。

この記事では、面接の自己紹介で伝えるべきことや評価ポイント、回答例などを実際に就職活動を経験した人の体験談を交えて解説します。面接の自己紹介で何を伝えれば良いかわからないと悩む人は、ぜひ参考にしてください。

面接の際に、自己紹介シートを見せる場面もあるかもしれません。そんなとき、他の就活生と差別化した自己紹介シートをどうやって作ればいいか悩みますよね。次の記事では、印象に残る自己紹介シートの作り方などを紹介しています。ぜひ、参考にしてみてください。

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最初に確認! 面接で自己紹介を求められる背景

面接で自己紹介を求められる背景の画像

多くの面接で自己紹介が求められますが、いくつかの目的があります。「自己紹介なら履歴書やエントリーシート(ES)を見ればわかるのでは」と思う人もいるかもしれません。しかし、履歴書やESでは把握できないことがあり、自己紹介からそれらを知ることもあるのです。

ここからは、企業側が面接で自己紹介を求める背景や目的を解説します。実際に対策する前に、企業側の背景や目的を把握しておくと、的を得た自己紹介ができるようになりますよ。

面接をリラックスした状態で始めるため

面接の際、緊張して普段どおりに話すことができない人もいるでしょう。面接で緊張する人が多数いることは面接官も把握しています。面接官も志望者に普段どおりの実力を発揮してほしいと思っているため、自己紹介によってリラックスしてもらうという目的があるのです。

また、場の緊張感をほぐすことや、会話のきっかけを作ることなどを目的に自己紹介を求めるケースもあります。このように、リラックスした状態で面接を始められるようにするという目的で自己紹介を求められることがあります。

リラックスした状態で始めるためには、入室時のあいさつもポイントでしょう。次の記事では、どんな印象を与えるあいさつが良いのかについて解説しているので、ぜひこちらの記事もチェックしてみてくださいね。

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基本的な対話力を確認するため

自己紹介での受け答えから、基本的な対話力を確認されることがあります。質問に対して、明確に受け答えできるか、明るく元気に対応できるかなどが見られます。

自己紹介における対話力は第一印象にもなり得ます。自己紹介で対話力がないと判断されると、第一印象が悪くなり、「この人は対話力が欠けている」と評価される可能性が高くなってしまいます。

そのため、特に面接の自己紹介では、質問にきちんと回答したり、明るく回答したりするなど、基本的な対話力が身に付いていることをアピールするのが大切です

「面接では緊張していつもの自分を出せない……」という人はこちらの記事も参考にしてください。万全な体制で面接に臨めるように対策しましょう。

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経歴や人柄を簡単に把握するため

履歴書やESでも経歴や自己PRなどは記載します。しかし、文章からはすべてを把握することはできません。実際に会って話さなければわからないこともあるのです。このように、文章では伝わらない人柄や経歴などを簡単に把握する目的で自己紹介を求めるケースがあります。

そして、自己紹介で把握した人柄や経歴は、面接官にとって「何を聞きたいか」「どんなことを深掘りしたいか」など、質問を考えるうえでの参考となります。

アピールしたい経歴や人柄があれば、自己紹介で先に触れておくこともおすすめです。

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目的が異なる! 自己紹介と自己PRの違い

自己紹介と似た言葉に自己PRがあります。これらは言葉は似ていますが、中身は別物。自己紹介と自己PRでは、以下のような違いがあります。

自己紹介と自己PRの違い

  • 自己紹介:相手に「自分は何者か」を正しく伝えること
  • 自己PR:相手に自分の強みや身に付けているスキル、意欲などをアピールすること

このように、自己紹介は「私は何者か」を伝え、自己PRは「私の強みは何か」を伝えるという違いがあります

自己紹介と自己PRの違いを把握して、自己紹介を求められた際に強みやスキルなどをアピールしすぎないことが大切です。

基本を押さえよう! 面接の自己紹介で最低限伝えるべき3つの項目

「自己紹介を求められた際、なんとなく回答しているけど、何を伝えるべきか把握できていない」と、疑問を持ちながら面接を受ける人もいるでしょう。

そこで、まずは面接経験のある先輩に、面接で自己紹介をするときに伝えていた内容や伝える順序について聞いてみました。

H・T
H・T
4年制大学/文系学部
自己紹介は最低限自分のことを知ってもらう場   

私は自己紹介をするときは、挨拶(はじめまして)→氏名→大学→趣味→学生時代にやっていたこと→挨拶(よろしくお願いいたします)の順で端的に伝えていました。

自己紹介は最低限自分のことを知ってもらう場だと考えています。特に集団面接の場合、ほかの人の自己紹介もあるので、自分だけ長々と話してしまうと、空気が読めていない人だと悪い意味で目立ってしまいます。

また、自己紹介以外の場で応募先企業に対する思いは語れるため、わざわざ自己紹介で思いを語るのではなく、最低限の内容を話すべきだと考えています。

M・W
M・W
学習院大学/文系学部
最初に挨拶をすることを忘れないようにしていた 

面接の自己紹介では、挨拶(はじめまして)→氏名→出身大学/学部学科→現在おこなっているっている活動(ゼミや研究室などの活動)→趣味の順で話していました。

自己紹介はガクチカや自己PRなどのアピールの場ではないので、最低限の情報を伝え、相手に自分のパーソナリティを知ってもらえたらと考えていました。

意識したことは、「はじめまして」という一言を置くことです。挨拶が一言あるだけで、面接官との距離を縮めることができると考えたからです。

いかがでしょうか。実際に自己紹介のときに伝えていた項目がわかると、自分の自己紹介の内容もグッとイメージしやすくなりますよね。

経験者たちは、趣味や学生時代に取り組んでいたことなどを内容に盛り込んでいましたが、まずは最低限盛り込むべき項目3つを解説します。抜け漏れのない自己紹介ができるよう、基本を把握しておきましょう。

①氏名と学校の情報

まず初めに氏名と学校の情報を伝えましょう。たとえば、以下のように伝えます。

氏名と学校の情報を伝える例文

〇〇大学〇〇学部〇〇学科から来ました△△と申します。

ここでは「自分が何者なのか」という基本的な情報を伝えることが目的です

面接において最初の一言目になるため、緊張によって早口になることもあるでしょう。氏名や学校の情報は確実に伝えるべき項目であるため、ゆっくり、はっきりと相手に伝わる口調で話すことが大切です。

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②趣味や特技・性質などのパーソナリティ

氏名や学校の情報などの基本的な情報を伝えたら、自身のパーソナルな部分を簡単に伝えます。伝える内容にルールがあるわけではありませんが、以下について伝えるのが良いでしょう。

自身のパーソナルな部分を伝える例

  • 趣味
  • 特技
  • 部活
  • 性格
  • サークル
  • ゼミ
  • 専攻していた学問

なお、ここで伝えるパーソナルな情報は、面接の中で話題になったり、深掘りされたりする可能性があります。面接で深掘りしてもらいたい自分のアピールポイントを伝えるのがおすすめです

自己紹介に特技を伝えたい人もいるかもしれません。こちらの記事では特技の伝え方や探し方について解説しています。気になる人は読んでみてくださいね。

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③面接の意気込み

最後に締めの言葉として、以下のように面接の意気込みを伝えましょう。

面接の意気込みの例文

本日は自身の強みを最大限伝えられるよう努めます。どうぞよろしくお願いいたします。

面接の意気込みを伝えることで、志望度が高いことをアピールできます。また、最後に「よろしくお願いいたします」と伝えることで、面接官にとっては自己紹介が終わったことを把握できます。面接官が話しやすいように配慮をすることも意識してみると、スムーズに面接が進むでしょう

一次面接の対策として、最低限伝えるべきポイントやマナーを知っておくことも大切ですよね。面接本番前に、事前に準備すべきことや面接の対策について理解できたら、模擬面接で練習をしてみてください。次の記事で紹介しています。参考にしてみてください。

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ココが見られている! 面接の自己紹介で押さえておきたいチェックポイント

面接の自己紹介で活用できるチェックポイントの画像

前述のとおり、面接の自己紹介はただ形式上やっているものではありません。きちんと目的があり、評価の対象でもあります。そのため、自己紹介の評価のチェックポイントを把握していないと的外れな回答をしてしまう可能性があります。

評価を得るために、実際に経験者が意識していたポイントや工夫していた点を聞いてみました。自分はどのような自己紹介にするかを考えながら読み進めてみてくださいね。

M・W
M・W
学習院大学/文系学部
自己紹介をするときに意識していたことは「わかりやすさ」 

私は、自己紹介の時間を30~60秒で抑え、自分が聞いてほしいエピソードを一言で盛り込むことを意識していました。そうすることで、面接官から深掘り質問が後から来るからです。

就活当初は学生時代頑張ったことを長々と盛り込んでいましたが、自己紹介はアピール大会ではないので、端的に話すように見直したら、通過率があがりました。また、相手も人間なので「人としての魅力」が大切だと思います。面接官の指示に対して相槌を大切にしたり、笑顔でいることを心がけていました。

M・N
M・N
日本大学/文理学部
自己PRやガクチカと内容のかぶらないエピソードを選んでいた 

自己紹介をするときに意識していたことは、面接で聞かれやすい自己PRやガクチカで伝えようと考えていた内容とは違うエピソードを一つだけ盛り込むということです。

自己紹介も自分をアピールできる1つの場と考え、自己PRやガクチカではないエピソードを1つ盛り込み、内容が被らないように意識していました。ただし重要なのは、たくさん話しすぎないこと。私は大体1分くらいに収まるようにしていました。

経験者が意識していたポイントを解説しました。ここまでで紹介したように、自己紹介は意外にも意識すべきポイントがたくさんあります。

そこでここからは、面接の自己紹介で押さえておきたいチェックポイントを3つの項目に分けて紹介します。自分の自己紹介がそれぞれの項目を満たしているかをチェックしましょう。

実際に面接をした後に、簡潔に答えすぎたかなと不安を感じる経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。面接で質問に対して、どのくらいの時間をかけていいのか次の記事で解説しているので、ぜひ併せて読んでみてくださいね。

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時間編

面接の自己紹介は時間配分も重要です。短すぎず、長すぎない自己紹介を心がけましょう。具体的には1分ほどが適切と言われています。文字数にすると200〜300字程度です。

自己紹介の際、箇条書きのように最低限の項目を淡々と伝えると冷たいという印象を持たれる可能性があります。一方で、長すぎると相手の求めることを把握できていないと、マイナスのイメージを持たれることが考えられます。

ほかの質問が組み合わさったり、「自己紹介をお願いします」とは異なる質問だったりするなど、意図しない形で自己紹介を求められる可能性もありますが、1分ほどで回答できるように心がけましょう

時間配分は、面接の所要時間ごとに考えなくてはいけないですよね。所要時間別にこれだけは伝えておくべきことなどを知りたい人は、次の記事も併せて読んでみてくださいね。

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1分で面接官の心を掴む自己紹介をしたいですよね。そんな人は、次の記事もチェックしてみてください。1分間でする自己紹介について詳しく解説しています。

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マナー編

面接の自己紹介では、マナーを心得ているかも見られます。特に見られるのが言葉遣いや話し方、表情などです

言葉遣いは尊敬語と謙譲語の違いを把握したうえで、適切な敬語を使いましょう。そして、早口にならずハキハキと話せているか、表情は明るいかなども見られます。相手にとって聞き取りやすいか、不快な気持ちにならないかなどを意識して話すことが大切です。

自己紹介で避けるべきふるまい

  • 5分以上長々と話す
  • 「えーっと」「あの」などが多い
  • ほかの学生の自己紹介を聞いていない
  • 下を向いている
  • 目線が合わない

自己紹介のときに間違えやすい言葉遣い

  • させていただいております→しております
  • 貴社→御社
  • 部長様→部長の〇〇さん/様
  • ぼく、俺、うち→わたし

なお、これらのマナーはすぐに身に付けられるものではありません。普段から目上の人と話す際にマナーを意識するなどの工夫が必要です。

自己紹介の内容編

面接の自己紹介では、話す内容も評価の対象です。基本的に氏名や学校などの基本的な情報は評価できませんが、パーソナリティや意気込みなどが評価されるケースがあります

面接で自己紹介を求められる背景や目的を理解したうえで、それらを満たせる内容を伝えましょう。約1分と短いですが、短いからこそ伝えるべきことを端的に伝えることが重要です。詳しくは記事後半で解説しています。最後まで目を通してみてくださいね。

インターン選考の面接と本選考の面接で、自己紹介の仕方を変えたほうが良いのか疑問に思っている人は、次の記事をチェックしてみてくださいね。例文とともに解説しています。

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経験者が実践した面接の自己紹介の回答の作り方

自己紹介は自分の人柄や強みなどをアピールできる時間でもあります。そのため、独自の回答を作成することが大切です。しかし、具体的にどのように自己紹介の回答を作成したら良いかわからない人もいるでしょう。

例として、面接の自己紹介の回答は以下のステップで作ることが可能です。

面接の自己紹介の回答の作り方の画像


ここからは、実際に就職活動を経験した人に、どのように自己紹介の回答内容を考えたか、どのような取り組みをしたのかを聞いてみました。回答の作り方に迷っている人はぜひ参考にしてください。

M・W
M・W
学習院大学/文系学部
客観的な視点こそ自己紹介を上達させるカギ  

自己紹介を考えるときにまずおこなったのが、情報収集です。YouTubeやSNSの自己紹介動画を参考にして、どのくらいの秒数で話しているのか、どんな内容を伝えているのかを研究しました。私が参考にしていた就活チャンネルは、就活会議しゅんダイアリーなどです。

動画を参考にしながら自己紹介を考え、就活を経験した先輩に見てもらい、フィードバックをもらいました。自分が伝えたいことが、本当に相手に伝わっているのかを聞くことができるので、客観的な視点はとても大切だと思います。大学での研究内容などを内容に盛り込みたいときにも、わかりやすい内容になっているか、専門用語などを使いすぎていないかなどをチェックしてもらっていました。

面接は慣れることがとても重要だと思っています。誰かに見てもらったり、志望企業以外にも挑戦し、回数をこなすことで、徐々に上達していくと思います。物怖じせず、たくさん受けてみましょう。

面接を複数受けている人の中には「就活の持ち駒」という言葉を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。就活が本格化すると気になるのが、持ち駒と呼ばれるエントリーや選考まで進んでいる企業の数。こちらの記事では持ち駒の一般的な数やなくなってしまったときの対処法などを解説しています。

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リアル回答付き! 面接の自己紹介の回答例文を紹介

面接の自己紹介の回答内容にはさまざまなパターンがあり、十人十色です。とはいえ、具体的にどう回答したら良いかわからず、ほかの人の回答を参考にしたい人もいるでしょう。たとえば、以下のような回答が考えられます。

面接の自己紹介の回答例

〇〇大学〇〇学部から参りました△△です。
趣味は筋力トレーニングです。もともと野球をやっていてトレーニングはやったことがあるのですが、本格的に始めたのは大学1年生のときです。当時はスクワットが60kgしか挙げられなかったのですが、3年間続けたところ、150kgまで挙げられるようになりました。
本日は自身の強みや経験をしっかり伝えられるよう頑張ります。よろしくお願いいたします。

面接の自己紹介の回答例

〇〇大学〇〇学部から参りました△△です。
私はコミュニケーション能力に自信があり、人と話すのが大好きです。大学2年生で1年間休学してカナダに留学したのですが、現地でも50人以上と友人になり、今でも連絡を取り合っています。
本日は自分の強みを存分に発揮できるよう努めてまいります。よろしくお願いいたします。

実際に就活を経験した人にも、面接で「自己紹介をお願いします」と言われた際にどのような回答をしたのかを聞いてみました。

M・W
M・W
学習院大学/文系学部
シンプルな内容でわかりやすさを重視 

「はじめまして。○○大学の〇〇と申します。現在私は、○○ゼミに所属して○○を学んでます。趣味は○○です。本日は限られた時間ですが、よろしくお願いします」とかなりシンプルな内容で自己紹介をしていました。凝った内容にすることよりも、わかりやすさを重視していました。

もしも1分以内で、など長めに自己紹介をする場合には「はじめまして。○○大学○○学部○○学科の○○と申します。私は現在大学で○○について学んでいます。趣味は2つあり、1つ目がドラムです。高校時代からずっと軽音楽部に所属しているのでオリジナル曲の作成を通して、仲間と頑張ってきました。2つ目は一人旅です。先月、海外に一人で旅行に行きました。フットワークは軽い方です。よろしくお願いいたします」と趣味の内容を盛り込んだ自己紹介にしていました。

話す際に意識していたこととしては、面接官の目を見て、終始笑顔で臨んだことです。面接での自己紹介は学生の印象を左右するものだと思うので、笑顔は大事なポイントだと思います。

Y・M
Y・M
成蹊大学/法学部
意識していたことは「面接で触れてほしいポイント」を内容に盛り込むこと

自己紹介では以下のような内容を伝えていました。

○○大学○○学部○○と申します。特技は小学校から続ているダンスで、大学でもダンスサークルに所属していました。また、高校三年生から焼き肉店でアルバイトをしています。学業においては、現代法のゼミに所属しています。本日はとても緊張しているのですが、面接を通して相互理解が深められるよう頑張りたいと思います。よろしくお願いいたします!

意識していたことは、面接で触れてほしいポイントを伝えることです。また、面接のハードルを下げるという意味でも緊張していることを正直に伝えていました。

正直手ごたえがなかった! 実際に体験した面接の自己紹介の失敗例

面接の自己紹介では、回答内容によっては手応えがなかったり、面接官の反応が微妙だったりすることがあります。このような失敗はできる限り避けたいところですが、どのような回答内容が失敗する可能性があるかわからない人もいるでしょう。

失敗例として、多くの人に言えることをパーソナリティとして伝えてしまった、面接の場では不適切な内容を伝えてしまった、話すスピードが速くなったなどが考えられます。

ここからは、就活経験者から実際に「こんな自己紹介をしたら反応が微妙だった」というエピソードを紹介してもらいます。経験者のエピソードを参考にして、できる限り失敗を避けられるように準備しましょう。

H・T
H・T
4年制大学/文系学部
志望業界と関係ない資格のアピールをしてしまった 

自己紹介の際、学生時代に頑張ったことを併せて聞かれ、資格取得を頑張ったことを伝えたら、業界とは関係のない資格だったため、あまり深く言わなくていいというご指摘を受けました。

もし、学生時代に頑張ったことで、資格の話を挙げようと考えている人は、業界に関係のある資格ならそのまま伝えても問題ないのですが、関係のない資格の場合は、資格の内容ではなく、資格するために頑張ったことや挫折したことなどをメインに伝えられると良いと思います!

M・W
M・W
学習院大学/文系学部
専門用語ばかりを使ってわかりにくい内容になってしまった 

面接の冒頭にあたる自己紹介で語りすぎてしまったことを反省しています。学生時代に頑張ったことを長々と話してしまったのです。面接官もその面接で聞きたい質問を用意しているはずです。自己紹介ですべてを伝えようとせず、面接官が深掘り質問をする余地を残すことも大切だと感じています。

また、研究内容について「専門用語ばかりいっても伝わらないよ」といわれたことがあります。この経験から、研究室の同期と嚙み砕いて話す練習を続け、自己紹介の内容をさらに磨いていきました。

どんなケースにも対応するために! 自己紹介と類似した質問と回答例

ここまで、「自己紹介をお願いします」と聞かれた前提で解説してきましたが、企業によって自己紹介の聞き方が異なります。実際に異なる形式で聞かれたときに備えて、さまざまな質問を想定して回答内容を作成することが大切です。

ここからは、自己紹介と類似した質問と、経験者の実際の回答内容を紹介します。どんなケースにも対応できるように、さまざまなパターンに備えておきましょう。

面接で実際に聞かれた質問の他の例を知りたい人は次の記事もチェックしてみましょう。面接のフェーズごとに紹介しています。

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自己紹介と自己PRをしてください

自己紹介と自己PRを同時に求められることがあります。自己紹介と自己PRを同時に求められた場合は、一つの回答にまとめるのではなく、以下のようにそれぞれを順番に回答しましょう。

「自己紹介と自己PRをしてください」の回答の例文

〇〇大学〇〇学部〇〇学科から来ました△△と申します。
特技は柔道です。小学生から現在まで12年ほど続けており、全国大会3位の成績を残したこともあります。
本日は自身の強みを最大限伝えられるよう努めます。どうぞよろしくお願いいたします。

そして、私の強みは一度決めた目標は必ず達成させるコミット力です。
先ほどお伝えしたとおり、ずっと柔道に取り組んでいるのですが、小学生の頃から全国大会3位入賞という目標を掲げていました。全国大会には出場できるものの、入賞までが遠く、諦めそうになることが多々ありました。

しかし、一度決めた目標は絶対達成させたいという気持ちが強く、どんな苦しい状況でも諦めずに続けてこれました。その結果、昨年の全国大会で3位入賞を果たすことができました。このような経験を活かして、御社に入社後は、一度決めた目標は必ず達成させて、御社の売上に貢献したいと考えております。

このように、自己紹介と自己PRは別々に考えて、それぞれを伝えるようにしましょう

M・W
M・W
学習院大学/文系学部
端的かつ結論ファーストを意識していた 

自己紹介と自己PRを求められたときには以下のように伝えていました。

「はじめまして。○○大学の○○です。現在私は、○○について勉強しています。趣味は、○○です。短い時間ですがよろしくお願いします。そして、私の強みは、挑戦心です。学生時代の○○の経験では○○を未経験の段階から成し遂げました」

自己紹介は端的に伝え、自己PRは「私の強みは○○です」と結論ファーストで話していました。面接だけではなく応募書類に記載するときも心掛けていたことですが、限られた時間、文字数で端的に伝えることは常に意識していました。

自己紹介と志望動機を教えてください

自己紹介と志望動機を同時に求められることがあります。自己PRと同様に、それぞれを順番に回答するようにしましょう。「自己紹介と志望動機を教えてください」と質問された際の回答例はこちらです。

「自己紹介と志望動機を教えてください」の回答の例文

〇〇大学〇〇学部〇〇学科から来ました△△と申します。
特技は柔道です。小学生から現在まで12年ほど続けており、全国大会3位の成績を残したこともあります。
本日は自身の強みを最大限伝えられるよう努めます。どうぞよろしくお願いいたします。

私が御社を志望する理由は、健康的な食事を通じて笑顔あふれる生活を送れる人を増やしたいという想いがあるからです。私は、柔道の試合に出場する過程で減量が必要でした。減量中は食事量が限られていますが、その中でも最大限栄養を摂取しなければいけません。このことを知ってからは栄養に関する勉強をし、減量中以外の食生活でも実践するようになりました。

その中で、御社の製品は何度も活用させていただきました。低カロリーですが、栄養価が高く、かつ美味しいというダイエットをする人には本当におすすめできる商品だと思います。御社に入社後は、御社の製品をより多くの人に届け、誰もが健康的な食事を摂れるようにし、皆が笑顔あふれる生活ができるよう貢献したいと考えています。

通常の自己紹介よりも文章量が長くなってしまいますが、「志望動機を教えてください」と聞かれたときと同様に、最大限アピールすることを心掛けましょう。ただし、ダラダラと語りすぎないように気を付けてくださいね。「回答内容が長すぎないかな?」「どれくらいの長さだったら大丈夫かな」と不安に思う人は、経験者の声も聞いてみましょう。

M・W
M・W
学習院大学/文系学部
大切なことは「会話をしている」という意識 

自己紹介と志望動機を求められたときには以下のように伝えていました。

「はじめまして。○○大学の○○です。現在私は、○○について勉強しています。趣味は、○○です。短い時間ですが本日はよろしくお願いします。加えて御社の志望理由は二点あります。1つ目は○○。2つ目○○。それぞれについて詳しくお話していいでしょうか」と伝えて了承を得たうえで詳しい志望動機を伝えていました。

「それぞれについて詳しくお話していいでしょうか」とワンクッションはさむことがワンポイントです。語りすぎを防ぐためにも、面接官と「会話をしている」ことを意識してみましょう。

面接で最もよく聞かれる質問のひとつが志望動機。こちらの記事では志望動機をより魅力的にできる書き出し方について解説しています。ぜひ併せてチェックしてみてくださいね。

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第一印象が決まる! 面接の自己紹介でライバルとの差別化を図ろう

面接において、自己紹介は第一関門です。自己紹介によって第一印象が決まり、その後に大きく影響します。

そのため、最低限伝えるべきことを伝えたり、マナーを守ったりすることは必須。その中で、独自性があり、かつ評価ポイントを押さえた回答内容を作成して、他者と差別化を図ることが大切です。

面接の自己紹介は単なる挨拶ではありません。自己紹介を徹底的に対策して、面接突破を目指しましょう。

安藤 奏
安藤 奏

NPO法人ブランディングポート代表理事

面接の自己紹介は3つのポイントを押さえておこう

実際に面接を担当した経験に基づき、「自己紹介のポイント」を3つお伝えします。

①「メニューリスト」であること
自己紹介は、面接官が何を聞こうかを決める1つの材料で、レストランのメニューのようなものです。ぜひ、自己紹介には「面接中に聞いてほしい経験やエピソード(おすすめメニュー)」を含んでみてください。ただ内容を盛り込みすぎると面接官も選択肢に悩んだり、特徴が見えづらくなります。自分のアピールできる内容は2〜3個に絞りましょう。

②「伝わる聴覚情報」であること
自己紹介は第一印象を決める重要な要素。視覚情報が55%を占めると言われる第一印象では、笑顔やアイコンタクトが注目されますが、近年のリモートワークの影響で聴覚情報に訴える力は弱まっていると感じます。特に「声の声量やトーン」を意識してください。マイクを使ったオンライン面接であれば小さな音も拾ってくれますが、対面の場合はいつもの1.5倍で声を出し、声のトーンは1オクターブ上げることを忘れずに。伝える内容よりも「伝わる話し方」を意識しましょう。

③「自然体」であること
最近の就活生は練習に練習を重ねて、自己紹介で奇をてらおうとしたり、ロボットのように覚えてきたセリフを言おうとする就活生が増えてきています。人事を経験してきた私から言えることは「ありのままの自分で大丈夫だよ」ということ。企業側としては、あなたがどんな人なのかを知るために面接をしているので、取り繕って綺麗に見せている状態をもとめていません。

たとえば、企業側の採用担当者が説明会で明らかに作り込んで話している姿に好感を持ちますか? 就活生も面接官も「等身大で自然体な姿」をお互いに見せていくべきだと考えます。

就活力診断テストはもう使いましたか?

就活力診断テスト」では、十分な就活準備ができているかがわかります。就活マナーや、就活への心持ちなど、不安がある人は自分のことを客観視してみましょう。

面接力39点以下だと...就活のやり方を再検討することが必要ですよ。

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編集責任者 伊東 美奈

キャリアステージを運営するHR team(旧リアステージ)に新卒入社。キャリアアドバイザーとして1,500名以上の就活生を支援する傍ら、長期インターンサービスの立ち上げや人材開発業務を担当。マーケティング事業に異動後、理系学生の就活支援メディア「Digmedia」の編集長・エントリーシート共有プラットフォーム「イールック」の運営責任者を務める プロフィールをみる