面接は最初の挨拶が勝負! 重要性と好印象を与えるコツをおさえよう
面接は挨拶で始まり、挨拶で終わります。挨拶が合否の明暗を分ける重要な役割を担っているといっても過言ではありません。
ではなぜ挨拶が重要で、どのような挨拶を心掛ければ面接官に好印象を与えられるのでしょうか。答えとなる挨拶のコツについて紹介していきます。
紹介する挨拶のコツを、鏡の前などで何度も練習して身に付けて実践することで、面接を有利に進めていくことができるでしょう。
就活生の5大不安を解決!オススメのツール5選
① 周りの皆がどれくらい就活準備をしているのか気になる…
→「就活力診断テスト」がオススメ
自分のレベルを知ると周りとの差が見えてくる!
② どの業界が自分に合っているかわからない…
→「適職診断」がオススメ
30秒で避けるべき仕事がわかる!
③ ほかの学生に勝てる自己PRが見つからない…
→「自己PR作成ツール」がオススメ
4つの質問であなたの自己PRをより魅力的に!
④ 面接で上手く答えられるか不安…
→「面接力診断テスト」がオススメ
模擬面接で苦手に徹底対処!
⑤ WEBテストで合格点が取れそうにない…
→「WEBテスト対策問題集」がオススメ
玉手箱・SPI-WEBの頻出問題を網羅!
まずはおさえよう! 面接で最初の挨拶が重要な理由
面接では最初の挨拶がとても重要です。では、なぜ最初の挨拶が重要なのでしょうか。理由は次の4点挙げられます。
最初の挨拶が重要である理由
①第一印象を左右するため
②コミュニケーション能力を判断されるため
③熱意ややる気をアピールできるため
④緊張をほぐすことができるため
理由を理解したうえで、挨拶を自分の武器に変え、面接に臨みましょう。
①第一印象を左右するため
初対面での印象は5秒で決まるといわれています。また、第一印象を面接という限られた時間の中で変えるのは、至難の業といえるでしょう。
挨拶で好印象を与えることで、幸先の良いスタートをきることができます。最初の挨拶で好印象を与えるコツは以下の2つです。
挨拶で好印象を与えるコツ
①面接官の目を見て、笑顔を作る
②元気良く、ハキハキとした声を出す
2つのコツを押さえて、面接官に良い印象を与えましょう。
②コミュニケーション能力を判断されるため
面接において、挨拶はコミュニケーション能力をアピールする最初の機会です。面接官は、挨拶を通して、以下のようなコミュニケーション能力を判断します。
挨拶から判断できること
・基本的なスキル
明るくハキハキとした声は、基本的なコミュニケーション能力の指標になる
・積極性
目を見て、笑顔で挨拶をすることは、積極性や協調性を判断する指標になる
・礼儀正しさ
丁寧に挨拶をすることは、礼儀正しさや社会人としての意識を図る指標になる
面接の挨拶は、コミュニケーション能力を総合的に判断する重要な機会です。重要性をきちんと理解したうえで面接官に好印象を与えましょう。
③熱意ややる気をアピールできるため
気持ちの良い明るい挨拶は、学生の応募企業に対する熱意ややる気のアピールにつながります。
小さな声で活力を感じさせない挨拶は、「学生は第一志望の企業が別にあるのではないか。本命までの場ならしのために受けているのではないか」などの印象を面接官に与えかねません。
質問に対する答えだけを準備しておけばそれで良いととらえるのではなく、挨拶を含めた自分の口から出る言葉のすべてが、熱意ややる気のアピールになるととらえて、気持ちの良い挨拶をしましょう。
④緊張をほぐすことができるため
面接において挨拶は、緊張をほぐし、本来の実力を発揮するための第一歩として重要な役割を担っています。なぜなら、どれだけ入念に準備をしていても、面接室に入ると、多くの人が緊張を感じてしまうからです。
挨拶によって自らの緊張をほぐし、自信を持って冷静なスタートをきることができます。面接に臨む際はまず深呼吸をして、ゆっくりと面接官と目を合わせるようにしましょう。
そして、明るくハキハキとした声で挨拶をすることで、心が落ち着くとともに、自信のある印象を与えることができ、その後の会話がスムーズに進みます。
どれだけ練習をしていても、本番当日は緊張するもの。こちらの記事では、面接の場面で緊張しない方法について解説しています。実践してみてくださいね。
面接で緊張しない方法11選|先輩たちのリアルな体験談付きで解説
気持ちの良い挨拶を実践した就活生パネリストの体験談
初めての面接で、挨拶の声が震えたことで余計に緊張を自覚してしまいました。その結果、その後の面接でも緊張が和らぐまでに時間がかかってしまい、満足のいく返答ができませんでした。
その反省を踏まえ、次の面接の挨拶ではできるだけ声をハキハキと出して相手の目を見ておこなったところ、その挨拶を褒めていただきました。その時はとても面接がやりやすく、そのあとも質問に相手の目を見て自信をもって答えることができたので、できるだけ最初の挨拶は丁寧にすることを意識するようになりました。今では、挨拶によって相手から笑顔を引き出すことを一つの目標にしています。
シーン別に解説! 面接での最初から終わりまでの挨拶方法を先輩が伝授
面接では、面接官とのやり取り以外にも、企業を訪れた際のマナーや受付での受け答えなども見られている可能性があります。
ここからは、面接の種類や受付の違いなど、5つのシーンに合わせた挨拶の方法について紹介します。選考を受ける企業に合わせて、しっかりと準備をしておきましょう。
自己紹介の場面でも最初は挨拶をすることから始まります。こちらの記事では自己紹介の仕方についても解説しているのでチェックしてみてくださいね。
面接の自己紹介で何を話した? リアル回答例付きで伝え方を徹底解説
①受付での最初の挨拶
企業を訪れた際に受付でおこなう最初の挨拶は、以下の2つのパターンに応じて使い分ける必要があります。
受付での2つのパターン
・受付担当者がいる場合
・内線などで担当者を呼ぶ場合
応募企業がどちらのパターンか、可能であればOB・OG訪問の際に確認しておきましょう。状況に応じて変わる可能性も考え、どちらのパターンでも適切な対応ができるようにすることをおすすめします。次に紹介するパターン別のポイントを理解し、練習しておきましょう。
面接の受付はどのようなパターンが多かったですか?
企業に着いたら受付担当者の方に挨拶をして、面接の受付を完了させる形式が多かったです。内線で呼び出すパターンもありました。
受付担当者がいて名前と面接時間を伝え、待合室に案内されることが多かったです。ほかに、自動ロックの扉があるオフィスなどではインターホンで来社したことを伝えしたり、扉の前に置いてあるタブレットに名前を記入したりすることもありました。
私の場合は受付に挨拶した後、誘導担当の人が現れて控え室に通されました。その後、時間になったら再び誘導担当の方が現れ、面接をおこなう部屋まで案内していただきました。
受付時のマナーで注意するべきポイントは?
私が冬に面接を受けるときには、コートを脱いでから面接会場に向かうようにしていました。受付に入る前に、着ていたコートは手に持った状態で、受付の方に挨拶をしました。
「おはようございます。本日、〇時〇分から面接のご予約させていただいております、〇〇と申します。人事部の〇〇様はいらっしゃいますでしょうか」と聞き、後はその方の指示を受け、面接を受ける流れに沿いました。
ここで重要なのは必ず笑顔で、相手とアイコンタクトして、挨拶をおこなうことだと思います。
面接に訪れた際、受付の方と目が合ったタイミングで挨拶をして、「本日〇時に面接のお約束をさせていただいております、〇〇と申します」と伝えていました。
その後は指示に従って担当者の方につないでいただいたり、まずは待合室に案内されたりすることが多かったです。最低限のマナーとして、冬のコートは脱いで手に持ち、リュックも背負うのをやめて手持ちに切り替えておくなどを意識していました。また、私は一度入る前に身だしなみを整え、一呼吸してから受付に向かっていました。
受付担当がいる場合
受付に担当者がいる場合は、「おはようございます」や「こんにちは」とハッキリと挨拶をしましょう。その後、「自分の名前」、「面接で訪問した旨」、「面接の時間」や「担当者」を伝え、取り次いでもらいます。
挨拶の例
「おはようございます。〇〇時より人事部の〇〇様と面接予定の〇〇〇〇と申します。お取次ぎいただけますでしょうか」
※取り次いでもらったらお礼を言うのを忘れないようにしましょう。
受付の担当者も企業の関係者です。選考にかかわっている可能性もあるため、礼儀正しく、丁寧な言葉遣いをし、待っている間も見られていると意識しましょう。
内線で担当者を呼ぶ場合
受付に人がおらず、内線やインターホンで担当者を呼ぶ場合は、該当する番号に発信し、つながったら挨拶をしたうえで、有人受付と同様に「名前」や「面接で訪問した旨」などを伝えて、担当者に取り次いでもらいましょう。
受付に人がいない場合、企業の入口に内線やインターホンが設置されている可能性があります。近くに内線番号表や「面接時は〇〇まで」のような通知が掲示されていることが多いため、間違えのないよう、よく確認をしてかけましょう。
通話を終えた後は、ほかの来場者が使用する可能性もあるので、少し離れた位置で待機します。内線の場合は受信者が通話を切ったことを確認したうえで受話器をそっと置きましょう。通話が終わった安心感で気が緩んでしまう可能性がありますが、待っている間も見られているという意識をもちましょう。
②面接入室時の挨拶
入室時の挨拶は、面接の合否を決める権限がある面接官に向けた挨拶ととらえると良いでしょう。入室時の挨拶は、以下の2つのシチュエーションによって使い分ける必要があります。
入室時の2つのシチュエーション
・自分から入室する(面接官が先に入室している)場合
・面接室で待つ(先に入室する)場合
それぞれのシチュエーション別に挨拶の仕方を解説していきます。どちらにでも対応できるように準備しておきましょう。
面接室に入室する際にどのように案内された?
面接室に入室する際はどのような案内があることが多かったですか?
面接室に入室する際には、すでに面接官がその場にいるケースが大半でした。自分が入室した後に面接官が入ってくるパターンもありました。
面接官がすでに面接室にいらっしゃることが多かったです。リクルーターの方などが待合室に学生を呼びに来て、面接室まで案内してもらって入室していました。
大手企業では面接官がすでに待機している部屋に入室するパターンが多く、ベンチャー企業は後から面接官が入ってくることが多かったと思います。
入室時に気を配りたいマナーについて教えて!
面接室に入室する際の挨拶は「失礼します。〇〇大学〇〇学部〇〇学科三年の〇〇と申します」でした。
挨拶する際のポイントとして、重要なのはセリフではなく、所作であると考えます。セリフはほかの学生との差別化ができませんが、礼節に関してはできる・できないが顕著に表れると思います。
たとえば、ドアのノックは3回であることや、入室後は一度礼をすることなど、意外とできていない学生もいるのではないでしょうか。そのため、一連の流れはおさえておくべきだと思います。
面接の部屋に入室するときはノックを3回し、返事があったら「失礼します」と言ってから入室しました。入室後、「本日はお時間をいただきありがとうございます。〇〇大学の〇〇と申します。よろしくお願いいたします」と発言してからお辞儀をしていました。
意識していたポイントは、しっかり相手の目を見ておこなうことや背筋を伸ばした姿勢で声を出し、ハキハキと発声することです。挨拶は話す言葉以上に自分の所作や動作が重要で、その人の第一印象を左右します。そのため自分が入室した時にどのように見えるのか、一度鏡などを見ながら練習してみるのもおすすめです。
自分から入室する場合
入室を促されたら、ドアを3回ノックします。中から「どうぞ」などの返事を待ち、「失礼します」と一言発してからドアを開けて入室しましょう。ドアを挟む分、通常より少し大きめの声を出すのがポイントです。
入室後はドアに身体を向け、両手でドアを閉めます。面接官の方に向き直し「〇〇(自分の名前)と申します。本日はよろしくお願いいたします」と挨拶をし、一礼しましょう。
ポイントは、面接官と対面したあと、面接官一人ひとりの目を見ること、そして挨拶とお辞儀が同時にならないようにすることです。挨拶後に、面接官から「どうぞ」と促されたら「失礼します」と言い席に向かって進みましょう。「お掛けください」といわれてから、再度「失礼します」と一言言い、席に座ります。
面接室で待つ場合
面接室に先に入室して面接官を待つ場合は、履歴書などの提出する書類をすぐに渡せるよう、準備をして静かに待ちましょう。椅子がある場合は座っても構いませんが、浅く腰掛け、背筋を伸ばして座ります。待っている間にスマートフォンを触るのは避けるようにしてください。
面接官が入室されたらすぐに立ち上がり「こんにちは」など挨拶をし、正面に来てから「〇〇(自分の名前)と申します。本日はよろしくお願いいたします」と挨拶をします。
着席のタイミングは前項の自分から入室する場合と同じですが、面接官が全員着席するまで待ってから座りましょう。
③面接退室時の挨拶
面接官に面接終了を告げられたら、座ったままでお礼を言い、お辞儀をしましょう。
お辞儀後、立ち上がりカバンを手に取ります。椅子の横に立ち「失礼します」といってから一礼し、ドアの方に進みましょう。ドアの前まで進んだら、面接官の方を向き「失礼します」と再度一礼してからドアを開けて退出します。
ドアを閉め終わるまでの所作を見られています。丁寧に両手で閉めましょう。企業の建物を出るまでは見られていることを意識することが大切です。受付担当者にも「ありがとうございました」と一礼してから帰るようにしましょう。
冬場にコートを着る場合は建物を出てからにしましょう。
退室時に気を付けるポイントは?
「本日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました」といって立ち上がった後に「では、失礼します」と言い、ドア前で一礼して退室するようにしました。
ここで重要なのは、最後まで気を抜かないということです。私自身もキャリアセンターの方との練習のとき、面接が終わった安心感で、最後のセリフが早口になってしまうという経験がありました。そのため、最後まで気を抜かず、面接を終えるということを心掛けるようにしてください。
「本日はお時間を頂き、ありがとうございました」と言って立ち上がり、扉の前で面接官の方を向いて「失礼いたします」と発言しました。一礼した後に退出しするときは、一番気が抜けやすい場面だと思うので、気を抜かずしっかりと挨拶をすることを意識していました。
また退出して扉を閉じた後も担当社員の方がエレベーターや出口まで挨拶してくださることがあるので、企業を出るまでは笑顔でいることが大事だと思います。見送りをしてくださったときは、その気遣いに対しても感謝を伝えてから会社を出ていました。
④Web面接での最初の挨拶
Web面接での挨拶やマナーについても解説していきます。
対面での面接の場合、約束の時間より少し早く到着するのが一般的ですが、Web面接の場合も同じです。万が一の接続トラブルに備え3分前には入室(URLへのアクセス)をしておきましょう。
入室が許可され画面に面接官と自分が表示されたら、まず「こんにちは」などと挨拶をします。挨拶後に「〇〇(自分の名前)と申します。よろしくお願いいたします」と一礼しましょう。
Web面接では画面に目が行きがちですが、カメラを見て挨拶をするように意識してください。接続前に、スピーカーやカメラに不調がないか、シンプルな背景になっているかなどをチェックしておきましょう。
Web面接の入室時に意識したことは?
web面接に入室する際には「おはようございます。〇〇大学〇〇学部〇〇学科3年の〇〇と申します。本日はどうぞよろしくお願い申し上げます」と挨拶をおこなうようにしていました。
これはあくまで、自分からではなく、相手の方から何か発言していただいた場合の挨拶です。自分から発言しないようにした理由は、勝手にミュートを外すことで相手に迷惑をかけないためです。そのため、「ミュートを外していい」という指示があるまでは、自分からは入室しても挨拶しないようにしていました。
Web面接の際、入室時に相手が画面をオンにしていた場合は先に「おはようございます。〇〇と申します」と挨拶をして、相手の返答があったら「本日は貴重なお時間をいただきましてありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします」と感謝を述べることが多かったです。
相手の画面がオフだったりミュートだったりした時は、面接時間になって面接官に反応があってから挨拶をしていました。オンライン面接では、面接官の方が準備できているかがわからなかったので最初に自分の名前などを簡潔に伝えて、反応があってから感謝の言葉などを述べていました。
⑤Web面接で退出する際の挨拶
面接の終了を告げられたら「本日はお時間をいただきありがとうございました。失礼いたします」と述べ、座ったままで一礼してから退出します。
一礼し顔を上げてから、少し間を置いて、面接官が全員退出するのを確認してから退出すると良いでしょう。面接官が退出しなかったり、カメラをオフにした場合は先に退出して問題ありません。
Web面接の退室時に意識したことは?
Web面接を退出する際には「本日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。では失礼いたします」と挨拶するようにしていました。
ポイントとしては、早口にならないように気を付けるということです。またそれに加えて、あまり退出ボタンを早く押しすぎないということもポイントです。理由は、こちら側の挨拶に対して、企業の方が返答して下さる場合があるため、退出ボタンを押すのが早すぎると相手の発言途中に退出し、失礼になってしまう可能性が高いためです。
Web面接で退出する際には、「本日はお時間をいただきありがとうございました。失礼いたします」と対面の面接と同じように挨拶をして、特に指示がない場合はお辞儀をして面接官の方が退出されるのを待ちました。
多くの場合は、「それでは退出してください」などの退出を促す指示があるので、そのような場合はお辞儀をして一呼吸おいてから退出していました。Web面接は、ボタン一つで簡単に接続が切れてしまうため、対面面接以上にゆっくりハッキリと挨拶して退出することを心掛けていました。
面接の一連の流れを把握したい人にはこちらの記事がおすすめです。基本の流れから、実際に就活生が体験したレアケースまで幅広く解説しています。
面接の流れ|基本の流れからレアケースまで体験談付きでマナーを解説
採用担当経験のあるパネリストに聞く! 印象の良い挨拶ってどんなもの?
ここでは実際に採用担当の経験のある人に、面接で印象の良い挨拶はどのようなものかを語ってもらいましょう。リアルな意見なのでぜひ参考にして自分の挨拶に反映させましょう。
印象の良い挨拶はどのようなものでしたか?
長期インターン先の学生面接を経験したことがありますが、初回の自己紹介でしゃべりすぎず、注目してほしい点だけを長くならないように話している学生は好印象でした。
自己紹介でしゃべりすぎず、人事の心を掴みたいと思っている人は次の記事をチェックしてみましょう。1分間でする自己紹介について解説しています。
内定者に聞く! 1分の自己紹介で人事の心をつかむワザ|例文15選
面接の最初の挨拶で好印象を与えるコツ! 先輩の実体験付き
最初の挨拶で面接官に好印象を与える3つのコツについて解説します。就活経験者の先輩からもアドバイスをもらったのでぜひあわせて確認してくださいね。
面接の最初の挨拶で好印象を与えるコツ
①明るくハキハキとした声で自信と熱意をアピールする
②笑顔とアイコンタクトで好印象を与える
③丁寧な言葉遣いと適切な敬語で社会人としての礼儀正しさを示す
①明るくハキハキとした声で自信と熱意をアピールする
面接の最初の挨拶は、明るくハキハキとした声でおこないます。なぜなら、明るくハキハキとした声でする挨拶は、自信の現れや熱意があるととらえられ、面接官に好印象を与えることができるからです。
ポイント
・ゆっくりと、ハキハキ喋ること
・声のトーンを高くし、抑揚をつけること
緊張すると無意識のうちに早口になってしまうもの。ゆっくり喋ることを意識することで、落ち着きが出て自信があるように映ります。また、声のトーンを高くし抑揚をつけることで、熱意が伝わりやすくなるでしょう。
面接で明るくハキハキとした挨拶をした際に、面接官から褒められた経験があれば教えてください!
面接の最初の自己紹介の際にハキハキと笑顔で挨拶したとき、面接後に「とても誠実で明るい方だと思いました」と言われた経験があります。
一度、緊張して挨拶の声が小さくなってしまった面接があり、後悔したことがあります。その次の面接からハキハキと挨拶するように意識して、褒められた時は、精神的にもかなり面接がやりやすかったです。
②笑顔とアイコンタクトで好印象を与える
面接官と対面したら、相手の目をみて笑顔で挨拶をしましょう。なぜなら、笑顔で挨拶をすることで親しみやすい印象を与え、その後の対話がスムーズに進みやすくなるからです。
面接時には緊張して、表情が強張ってしまうものです。鏡の前などで意識的に笑顔を作る練習をしておきましょう。
また、アイコンタクトも非常に重要です。面接官が複数名いるようなときは、全員の目を一度見てから挨拶しましょう。誠実さや気配りができるという印象を与えることができます。
緊張して面接官と目を合わせられないときにおすすめの対処法はありますか?
面接官の鼻を見るようにするのがおすすめです。面接官の鼻であれば、比較的緊張せず、かつ目線を合わせることができるので、しっかりアイコンタクトのとれる人間であることをアピールすることができます。
緊張して目を見れない時は、相手の鼻を見るのがおすすめです。無理に目を見続けることも不自然に思われたり、反対にずっと鼻を見ていることに気づかれてしまったりするので、伝えたい内容を強調したいとき目を合わせ、タイミングも重要視していました。
③丁寧な言葉遣いと適切な敬語で社会人としての礼儀正しさを示す
丁寧な言葉遣いや適切な敬語を使うことは、社会人として当たり前のマナーになります。
面接では最初の挨拶で第一印象が決まってしまうため、特に意識して臨む必要があります。丁寧な言葉使いと適切な敬語を使うことで、社会人としての礼儀正しさを示すとともに、誠実さや協調性があるといったプラスの印象を与えることができるでしょう。
NG表現 | OK表現 | 解説 |
---|---|---|
拝見させていただきます | 拝見します | 「拝見する」も「させていただく」も 謙譲語のため二重敬語になる |
了解しました | 承知しました かしこまりました |
「了解しました」は目上の人に対して 失礼な印象を与える場合がある |
ご検討させて いただきます |
検討させて いただきます |
「ご検討」は丁寧語のため 「させていただきます」は不要 |
おっしゃられるように | おっしゃる通りです | 「おっしゃる」も「~られる」も 尊敬語のため二重敬語になる |
先輩教えて! ライバルに差をつける挨拶のテクニックとは
ここまで基本の挨拶の仕方や、おさえておくべきマナーについて解説してきましたが、ここからは先輩たちのアドバイスを踏まえながら、さらにライバルたちと差をつけるテクニックを3つ紹介していきます。
ぜひ実践してみてくださいね。
ライバルに差をつける、面接での挨拶のテクニックがあれば教えてください!
差をつける面接のテクニックとしては、笑顔で声のトーンを高くして話すことに尽きると思います自分も実感しましたがこれにより、印象がかなり変わると思います。
面接での挨拶は、ゆっくりと話すことを意識していました。多くの学生は、面接時の挨拶などを事前に調べ、定型文として覚えているため早口になりがちです。だからこそゆっくりハッキリと面接官の目を見て挨拶することで、落ち着きと自信を印象付けることができます。
面接の最初の挨拶で7割合否が決まると考えていたため、ほかの人より好印象を持ってもらえるように、必ず笑顔で目を見ておこなうことを意識していました。
①面接官の名前を呼ぶことで親近感を与える
「面接時に面接官の名前を呼ぶ機会なんてあるの?」「事前に名前を知ることなんてできるの?」と思われる人が多いかもしれません。だからこそ、名前を呼ぶことができた時には親近感を与えるとともに他者との差別化を図ることができるのです。
面接時に面接官が自己紹介してくれた時は、正直に「メモさせていただいてよろしいでしょうか」といってみましょう。「名前を覚えようとしてくれている」と相手に伝わることは悪いことではありません。また、逆質問の際に「〇〇さんは〇〇というプロジェクトのリーダーとしてご活躍されたとのことですが、それについてもう少し詳しくお伺いしてもよろしいでしょうか」と意識的に名前を呼ぶことで、「私の話をよく聞いてくれているな」と好印象につながる可能性もあります。
自己紹介がなく名札を付けているだけの場合は、読み間違えると失礼に当たってしまいます。自信がない時は名前を呼ぶのは控えましょう。
②熱意や感謝の気持ち伝える一言をそえる
挨拶や自己紹介のときに、熱意や感謝の気持ちを伝える一言を添えることで、周囲と差別化し、好印象を与えることができます。
例文
・〇〇(自分の名前)と申します。御社の〇〇にとても共感し、ぜひ貢献させていただきたいと思っています。本日はよろしくお願いいたします
・御社についていろいろとお話を伺うことができ、ますます魅力を感じました。本日は本当にありがとうございました
さり気なく一言二言を添えるのが良いでしょう。長々と挨拶してしまうと、時間が押してしまい面接官を困らせてしまいます。端的に短く添えましょう。
③正しい姿勢やおじぎで誠実さをアピールする
姿勢やお辞儀も第一印象を左右する大事な要素です。下記の正しい姿勢とお辞儀のポイントをしっかり押さえて、誠実さをアピールしましょう。
正しい姿勢のポイント
・背筋を伸ばし、胸を張る
・あごを引いて、目線は面接官の顔の高さにする
・肩の力を抜き、リラックスする
・両足を肩幅程度に開き、体重を左右均等にかける
お辞儀のポイント
・上体を前方に倒し、頭を下げる
・腰は曲げない
・目線は面接官の足もとに下げる
・ゆっくりと、丁寧に頭を下げる
お辞儀の角度とそれぞれの仕様場面については以下の画像を確認してくださいね。
面接対策のはじめの一歩は挨拶! 事前準備と練習方法を解説
面接での挨拶は第一印象を決める重要なポイントです。慣れるまでは特に緊張してしまうでしょう。しっかりとした準備と対策は緊張をほぐします。
先輩の体験談には「挨拶がうまくできたことで緊張が解けた」という声も。反対に「挨拶がうまくいかずにその後の動揺につながってしまった」という声もあります。
緊張のなかでも挨拶をきちんとおこなうために必要な事前準備と練習をしていきましょう。
就活生パネリストが実際におこなった挨拶練習
面接前に、挨拶の練習したことはありますか?
あります。実際に面接練習用の部屋を使って、所作からセリフまで本番を意識した練習をおこなうようにしていました。
面接での挨拶の練習はよくしていました。挨拶の印象が大事だと考えていたので、鏡の前で笑顔でハキハキ挨拶する練習をしていました。
面接での挨拶はYouTubeの動画を見た後に、自分の挨拶を録画したり、鏡で見たりして見本と見比べていました。客観的に見ることが重要だと思います。
①想定される挨拶のパターンを準備しておく
シーン別の挨拶方法でも紹介しましたが、面接における挨拶のタイミングやシチュエーションはさまざまあります。想定質問への対策をおこなうのと同じように、面接のパターンを想定し、適切な挨拶ができるように準備しておきましょう。
OB・OG訪問で先輩社員に面接の流れに関する情報を得られることがあるため、聞いてみるのもおすすめです。
②鏡の前で練習し表情や声のトーンを確認する
普段からよく笑い、笑顔には自信があるという学生でも、面接時は緊張で表情が硬くなり、ぎこちない笑顔になってしまうもの。笑顔を自然に作れるよう鏡の前で練習をしましょう。
表情を作るときのポイント
①少し前歯を見せ、口角を左右のバランスを均等に引き上げる
②①と同時にほほ骨のうえの筋肉をできるだけ引き上げる
挨拶の声は、普段話す時のトーンより少し高いトーンとなるように意識して練習してみましょう。高いトーンは明るく爽やかな印象を与えることができます。緊張で声が裏返ることがないよう、自宅で声を出して練習しましょう。
③家族や友人に面接官役をお願いして練習する
家族や友人などに面接官役をお願いして、実際の面接と同じシチュエーションで練習しましょう。対話形式でいざ質問に答えようとすると、準備していたようにうまく喋れないなんてことも往々にしてあります。
第三者にみてもらうことで、自分の笑顔や声のトーンがどのように伝わっているのかが確認でき、回答に対してのフィードバックをもらうことでブラッシュアップしていくことができます。見つけてもらった弱点を重点的に練習し、克服していきましょう。
面接練習では、いかに本番を想定した練習ができるかが肝になるため、入室から退出まで通しておこなうことが大切です。本番だと思ってしっかり備えましょう。
失敗談から学ぼう! 面接で最初の挨拶をする際の3つのNG例
面接では、極度の緊張により思っていたようにうまくいかないケースは少なくありません。ここからは挨拶のNG例を紹介します。これから解説していくものは、誰しもが陥りやすいNG例です。緊張した時こそ、気を付けるポイントとして頭に入れておきましょう。
何に気を付けなければいけないかが思い出せるだけでも冷静さを取り戻し、緊張を和らげることができるはずです。
面接での挨拶で失敗した! と感じた経験を教えて!
面接の挨拶の場面で失敗してしまった経験があれば教えてください。
面接で緊張して早口で挨拶してしまったことにより、「もう一度お願いできますか?」と聞き直されてしまったことです。
初めての面接の挨拶で緊張で声が震えてしまい、相手に聞き直されたことがあります。その時はその言葉でさらに緊張してしまい、その後の面接でも緊張がほぐれるまで時間がかかってしまいました。
Zoomを使用しての面接だったのですが、マイクとの距離と音声についてしっかり把握できていなかったのか、「聞きとれませんでした」といった指摘を何度ももらい、とても焦ったとともに申し訳ない気持ちになりました。もっと事前に注意しておけば良かったです。
①声が小さい
挨拶の声が小さいと、面接官は「自信がない」「コミュニケーションが苦手なのでは」などのマイナスな印象を持ってしまう可能性があります。
せっかく時間をかけて準備をした自己アピールなども、面接官にうまく届かないと意味がありません。「少し大きいかもしれない」という程度がちょうど良いボリュームととらえましょう。お腹から声を出す発声練習をしっかりと自宅でおこない、本番前には深呼吸をして相手に伝わる声が出せるよう努力しましょう。
②無表情で話す
明るい表情は相手を引き込む力があります。声の抑揚にもつながるだけでなく、声のトーン、ボリュームにも影響を与えることも。
無表情では「愛想がない」「暗い」などのネガティブな印象を与えかねません。さらに質問に対する回答にも「ホントかな?」と疑問を持たれてしまう可能性もあります。
緊張は表情を硬くするということを頭に入れて、先に解説した笑顔を作る練習をしっかりとおこない、面接官に好印象を与えられるようになりましょう。
とはいえ、志望度の高い企業であればあるほど、面接は緊張してしまうものですよね。こちらの記事では面接で緊張しない方法を11選解説しているので、ぜひ実践してみてくださいね。
面接で緊張しない方法11選|先輩たちのリアルな体験談付きで解説
③「えー」「あー」が多い
会話のなかに、「えー」や「あー」のような言葉が出てしまうことは誰しもあるのではないでしょうか。多少であれば問題ありません。
しかし、頻発するようであれば「整理ができていない」「やる気がない」ととらえられてしまう恐れがあります。頻度が多いと「話の内容が頭に入らない」などということも起こり得ます。
もしも緊張などから頭が真っ白になり、言葉が出なくなってしまった場合には、正直に「少し整理させてください」というのも一つの手段です。模擬練習では「一文を短くきる」「何を聞かれているのか」を意識して話す練習をしましょう。
挨拶マナーをマスターしたら、次は面接の質問に対する回答を準備していきましょう。こちらの記事では面接での頻出質問について紹介しています。
面接で聞かれた質問&回答大公開|実際にあった難易度高めな質問とは
面接対策は最初の挨拶から! 先輩の実体験を参考に好印象を与えよう!
面接対策の第一歩として、挨拶のコツや、テクニック、NG例について解説してきました。先輩の実体験は、誰しもが経験するかもしれない身近な具体例です。
しっかりとした対策と準備は緊張を和らげる武器になります。挨拶が自分の武器だと思えるよう、ポイントを押さえて練習を積み、就職活動を有利に進めましょう。
就活力診断テストはもう使いましたか?
「就活力診断テスト」では、十分な就活準備ができているかがわかります。就活マナーや、就活への心持ちなど、不安がある人は自分のことを客観視してみましょう。
面接力39点以下だと...就活のやり方を再検討することが必要ですよ。
\今すぐ!無料で就活力を診断しよう!/
診断スタート(無料)
挨拶をしっかりハキハキと大きな声でおこなったことで、自分のテンションを高めることができ、適度な緊張感で自分の思いを伝えることができました。
これはおそらく、脳の作用と関係しているのではないかと感じました。ドラマの俳優が役にのめりこむように、自分も自身の理想の人物像を意識して実践することで、結果的に理想的な立ち振る舞いを実現することができ、より没頭することによって、緊張感も少なくなったのではないかと考えます。