内定者に聞く志望動機の締めくくり方|例文16選と作成のコツを紹介

志望動機の締めくくり レベルアップの秘訣は〇〇

志望動機の締めくくりは最後のチャンス! 体験談から作成のコツを知ろう

「志望動機の締めくくりは何を書くのが正解?」
「締めくくりがありきたりな内容になってしまう……」

志望動機のまとめ役となる締めくくりは、書き慣れない学生からすると難しく感じてしまうこともあるでしょう。選考突破を目指すのであれば、定型文ではなく自分らしさが伝わるような志望動機を作ることが大切です。

この記事では、志望動機の締めくくりを書く意味や意図を踏まえた作成方法について解説します。同じく作成に悩んだ経験者からのアドバイスを交え、考え方のコツを紹介するのでぜひ参考にしてみてくださいね。

志望動機の締めくくりにまつわる悩みを大公開! 先輩に当時のエピソードを聞いてみた

志望動機の締めくくり文章に悩みを抱える学生は多く、作成の手が止まってしまうのは決して珍しいことではありません。

前向きな気持ちで作成に取りかかれるように、まずは同じ悩みを乗り越えた人のエピソードに耳を傾けてみましょう。自分と同じ状況の人の話を聞くことで、解決の兆しが見えるかもしれませんよ。

D・T
D・T
千葉大学/法政経学部
悩んだ結果将来のビジョンを入れ込むようにした

志望動機の締めくくりがありきたりになってしまい、面接でも担当者の反応が薄いことが多くありました。

ほとんどの人の場合、その企業の強みや魅力に感じる点はみんな同じように考えているので、その視点から志望動機を考えるのは当然だと思います。しかし、締めくくりの内容に将来のビジョンを入れるようにしてから、ありきたりな内容ではなく面接官の方にも興味を持っていただけるような内容になったと感じています。

ある企業のインターンで、「将来、当社は今のイメージを取り払ってでも新しい事業をしていきたい」というのを聞いたのがきっかけで、志望動機の最後に自分が将来どう貢献したいかを伝えると良いのでは、と思いついたことがきっかけです。

情報を集めて自分の将来像を描いてみよう
ほかの企業でも、短期・中期・長期の事業戦略やビジョンを調べて、それに沿って自分がその企業でどのようになりたいかを伝えると、ほかの就活生と差別化できますよ。

将来のことは未確定で誰にもわからないからこそ、少ない情報で具体的に考えて伝えることで、自分がその企業で働くイメージと熱意を伝えることができるポイントになります。その企業に対しての解像度も上がり、そこでの将来にワクワクするのでぜひ考えてみてください。

K・G
K・G
名古屋市立大学/経済学部
ありきたりな締めくくりは不採用になることが多いと気付き……

志望動機の締めくくりを書く際、ありきたりな内容になってしまうときは、面接で不合格になることが多かったように感じています。

そこで、どのように答えたら面接官にとって良く聞こえるのかを分析したところ、将来のビジョンを話すのが良い方法なのではと考えつきました。よって、入社後のビジョンや、将来なりたい自分の像を解像度を高くして相手に伝えられると、自分の印象を格段に上げることができると考えました。

締めくくりは志望企業の解像度を上げて書くようにしよう
志望動機は、「自分がこの会社で働きたい」と思う理由なので、適当に書くのはやめましょう。将来のビジョンが書きづらい人は、実際に働いている社員の方々に意見を聞いて、より理解を深めていくことをおすすめします。

R・N
R・N
4年生大学/理系学部
志望動機の締めくくりは向上心や誠実さが伝わるようにしよう

志望動機の締めくくりでは、自分の個性や自分を知ってもらう表現より、向上心や誠実さが評価されると思います。たとえば「私は常に成長し続けます」であったり「私は常に挑戦する姿勢を持ち続けます」というような表現だと、面接官からも好印象であるように感じます。

締めくくりも大事だが志望理由となる部分に注力しよう
主観にはなりますが、そもそも志望動機のなかで重要視される割合は、導入部分が30%、本文が50%、締めくくりが20%くらいなのではないかと思います。

つまり、志望する理由やエピソードで、ほかの就活生と差別化をすることが重要であり、締めくくりの部分でそれほど差は開かないということです。そのため、まず締めくくりを気軽に書いてみてください。

本文とは違って、上手い人の文章や話し方を参考にしやすい部分だと思うので、周囲の人やほかの学生の内容をよく観察してみるのがおすすめです。

締めくくりは志望動機の立役者!  経験者も感じた重要性と意味を解説

志望動機の締めくくりは、インターネットや参考書でたくさんのテンプレートが紹介されているため、ついそのまま使用したくなってしまいます。しかし、締めくくりの重要性について理解すれば、周りと同じ内容では合格に近づけないことに気付くはずです。

志望動機の作成に入る前に、なぜ締めくくりに力を入れるべきなのか、まずはその重要性について理解していきましょう。

ここではリアルな意見として、実際に志望動機を作成して感じた締めくくりの役割について、経験者にも聞いてみました。良い志望動機を考えるために、第三者の意見も踏まえながら意識改革をしてみてくださいね。

Y・A
Y・A
4年制大学/文理融合学部
自分の入社後の姿を想像してもらえるように意識した

志望動機の締めくくりを書くときに意識していたことは、強い表現で熱意を見せることと、企業で活躍できる姿を想像してもらえるような言葉を入れることです。

具体的には、「貴社への入社を熱望する」といった表現で、ほかの人よりも熱意を伝えるようにしていました。

また、ただ熱意を見せるだけでなく、入社後はどのように活躍できるかをアピールするため、自分の強みがその会社でどう活きるかを強調して話していました。

R・N
R・N
4年生大学/理系学部
誠実さや向上心をアピールした

誠実で向上心があり、長期的な成長が見込める人間であることをアピールするようにしました。

そのため、ひたむきに頑張る姿勢であったり、責任感を持って行動する性格であることを面接官に印象付けるよう意識して話す内容を決めました。

また、「向上心のある人間」と「長期的な成長が見込める人間」というのはほぼ同義で、入社して終わりではなく、その先のビジョンや夢を持っているかどうかに差が表れると思います。そのため、締めくくりでキャリアビジョンについて触れてみるというのも選択肢として良いと考えています。

志望動機の「まとめ」として活用できる

志望動機の締めくくりは、それまでの内容を端的に要約する「まとめ」の役割を果たすこともできます

人は文章を読み進めると、新しい情報が入ることから記憶がどんどん上書きされます。志望動機も同様に、読んでいくうちに冒頭部分の印象がかすんでしまうかもしれません。

そんなときに、文末である締めくくりで内容をしっかりとまとめられると、採用担当へ印象を強く残すことができるでしょう

顔の見えない相手に自分を覚えてもらうためにも、締めくくりの作り込みは必要不可欠なポイントです。

熱意や志望度の高さを伝えられる

志望動機は単語だけを見ると「企業に応募したきっかけ」を説明するもののように感じてしまいますが、実際は応募する「意図」や「意味」も伝えることができます。

その中でも締めくくりは、最後の意気込みとして、「入社後のビジョン」「取り組みたい業務」など、どのように企業へ貢献したいのか自分の意思をアピールできるのです

締めくくりは文末をまとめるだけの言葉ではなく、顔の見えない相手へ自分の熱意をアピールできる大切な切り札だといえるでしょう。

周囲と差別化できる

志望動機は同じ企業へ宛てたものとなるため、どうしても学生同士で内容が似通ってしまいます。とはいえ、選考通過を目指すのであれば、採用担当者にほかの学生とは違う印象を残したいと思うのではないでしょうか。

そこで、最後のまとめとして印象に残りやすく、自分の意思を明確に伝えられる志望動機の締めくくりが周囲との差別化に役立ちます

差別化のコツは記事の後半で解説しますが、独自性の強すぎる内容や話が飛躍しすぎないことを意識しながら「自分ならでは」の内容を考えるように意識しましょう

志望動機は締めくくりも重要ですが、書き出しも採用担当者の第一印象を決めるため非常に重要です。以下の記事では魅力的な書き出し方について解説しているので、あわせて確認してみましょう。
例文12選|志望動機の書き出しはエピソードの切り口がポイント!

締めくくりを考えるには全体の理解から! 志望動機の基本とルール

締めくくりをうまく考えられたとしても、それまでの文章構成や作成の意図が理解できていなくては効果は半減します。締めくくりを最大限活かすために、まずは志望動機の基本について知っていきましょう。

企業が志望動機に求めるもの

企業が志望動機を聞く意図は「自社に入りたい理由」を知りたいからです。自社へ入りたい理由がわかると、学生の仕事への認識や考え方が読み取れます。

学生の仕事理解が低いと、企業は「入社後にギャップが生まれるかも」と不安な気持ちを抱きます。一方で、学生と企業の考え方が合っていれば「会社への不満も生じづらく早期退職のリスクが少ない」との評価ができるでしょう。

単に志望したきっかけを聞きたいのではなく、「志望動機」という表面的な言葉の裏にはたくさんの意図が隠れていることがわかります

志望動機の構成

志望動機の基本的な構成は「結論」「エピソード」「根拠や実績」「締めくくり」の4つです

志望動機の基本的な構成

①結論:
貴社の今後の事業展開に強く興味を持ち、貴社のマーケター職へ志望いたしました。

②エピソード:
公式HPにて最新のIR情報を拝見した際に、アジア圏内への事業拡大という計画があるのを目にしました。

③根拠や実績:
学生時代のゼミ活動では、アジア諸国を対象としたマーケティング企画とECサイト設計について取り組んでおり、これまでの学びを活かせるのではないかと強く考えております。在学中には実際に現地を旅行した経験もあり、現在も継続してベトナム語を習得中です。

④締めくくり:
貴社に入社させていただいた際には、ゼミで培った基礎や語学力を活かし、新卒の中でも即戦力となるマーケターとして、消費者の目線に立った市場展開に貢献していきたい所存です。

結論をはじめに話すことで、相手に伝えたい内容の印象付けができます。先に言いたいことがわかると、相手も結論を踏まえて話を聞くことができますよ。

志望動機では、中盤の根拠や実績が一番ボリュームのある部分となり、志望に至った具体的な理由を書く箇所です。

締めくくりはわかりやすく端的に伝えるために、ボリュームが増えすぎないように注意しましょう。

エントリーシート(ES)の志望動機の基本的な書き方についてはこちらの記事で解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
エントリーシートの志望動機どう書く? 実際に通過した回答を大公開

紹介したように、締めくくりを含めた志望動機の構成を練ることもとても大切です。以下では志望動機の構成について詳しく解説しているので、参考にしてみてくださいね。
志望動機は構成で心を掴む|内定者が解説する伝わる志望動機の書き方

実例と経験者のアドバイスから学ぶ|志望動機の締めくくりの考え方3ステップ

志望動機の締めくくりの考え方3ステップ

ここまでで志望動機の締めくくりの重要性やルールについて解説しました。ここからは例文を紹介しながら、志望動機の締めくくりを作成する3ステップを紹介します。

例文

①貴社の今後の事業展開に強く興味を持ち、マーケター職へ志望いたしました。

②貴社の最新のIR情報にて、アジア圏内へ事業拡大をしていく計画があるのを目にしました。

③学生時代のゼミ活動では、アジア諸国を対象としたマーケティング企画とECサイト設計について取り組んでおり、これまでの学びを活かせるのではないかと強く考えております。在学中には実際に現地を旅行した経験もあり、現在も継続してベトナム語を習得中です。

④?
(ここに入る締めくくりを考える)

作成を経験した内定者のアドバイスも参考にチェックしてくださいね。

R・N
R・N
4年生大学/理系学部
自分の将来像を入れ込むことで完成させた

志望動機の締めくくりは、考えると意外と思いつかなかった経験があります。

Webサイト上にはよく使われる志望動機の締めくくり表現があり、それを使うことも検討したのですが、テンプレートだと業界ごとに微妙にニュアンスが伝わりづらいということもあり、結局自分で考えるようにしていました。

そこで、私がもっともおすすめする解決法は、「自分の将来像を語る」ということです。

「私は将来〇〇を実現したいです。そのために御社で長期的に成長し続け、いずれその夢を実現させ、社会に価値を創造したいです」というように熱意とキャリアビジョンを共有するようにしました。

Y・A
Y・A
4年制大学/文理融合学部
過去の体験談から情報収集をおこなった

就職活動を始めた当初や志望度の高くない企業の志望動機を書くときには、締めくくりの内容が思い浮かばないことがありました。

その際には、就活サイトや過去の体験談が載っているサイトを検索し、自分自身の経験や自己PRと結びつけられるものを参考にしました。

また、大手企業に内定した人のESをいくつも見て、独特な表現が使われていたり、ほかの人との差別化ができたりしそうな文章を真似したり、参考にすることで書き進めていました。

ステップ①基本の型を知る

志望動機の締めくくりを考えるには、よくある言い回しを知って、自分なりの内容に組み替えていくことがスムーズです。

締めくくりでよく使われる基本の型

①1日でも早く貢献できるよう、私自身の強みである◯◯(強み)のスキルを更に向上させながら貴社へ貢献していきたいです。

②入社後は◯◯な業務に取り組み、△△(職種)として貴社の発展に貢献したいと考えています。

③学生時代から強く興味を持っていた◯◯を実現できると思い、貴社を志望いたしました。

④◯◯な理念を掲げる貴社だからこそ、私がやりたい△△(業務内容)を実現できると確信しています。

⑤〇〇(強み)を活かし、△△(職種)として、××(業務内容)に貢献していきたい所存です。

いきなり全文を考えると難しく感じてしまう人でも、〇〇や△△の部分だけを考えることに注力すると取り組みやすいのではないでしょうか。基本の型を選ぶときは、これまでの内容と文脈を合わせることを意識しましょう。

今回の例文は、マーケターという希望職種や、アジア圏内へ進出予定の事業内容への興味が明確となっている志望動機のため、5つ目の型を選ぶと良いでしょう。

型として選んだ締めくくりは、一言一句同じ言葉を使う必要はありません。作成していくうちに「社風」を「価値観」に変えてみたりするなど、自分らしい締めくくりを考えられるのがベストです。

ステップ②締めくくりに使うテーマを決める

志望動機の「希望」から考える締めくくり

次は、内容に迷わないために締めくくりの方向性となるテーマを考えます。テーマは、直前の文章から「自分の希望」を明確にして導き出す方法がスムーズです。

例文

貴社の今後の事業展開に強く興味を持ち、【マーケター職】へ志望いたしました。

貴社の最新のIR情報にて、【今後の展開としてアジア圏内へ事業拡大】という計画があるのを目にしました。

学生時代のゼミ活動では、アジア諸国を対象としたマーケティング企画とECサイト設計について取り組んでおり、【これまでの学びを活かせるのではないか】と強く考えております。

在学中には実際に現地を旅行した経験もあり、現在も継続してベトナム語を習得中です。

例文の志望動機の内容を見ると、志望動機を通して、マーケターへの希望やアジア諸国への事業展開への興味を持っていることがわかります。

要約して明確にした「自分の希望」
・応募企業のマーケター職に就職したい
・学生時代のゼミがきっかけで興味を持ったアジアへの事業展開に携わりたい

明確にできた自分の希望を叶えるには、何をアピールすべきか考えましょう。

希望を叶えるために必要なアピール内容
・応募企業のマーケター職に就職したい:マーケター職としての将来性や適性
・興味を持った事業内容に入社後は携わりたい:携わることでどんな貢献ができるか

最後は、アピールする内容ごとにテーマを導き出します。

アピールすべきことから考えた「テーマ」
・マーケター職としての将来性や適性:「どんなマーケターになれるか」
・携わることでどんな貢献ができるか:「入社後の展望や目標」

例のようにテーマは複数あっても問題ありませんが、最大でも3つまでにしなくては、締めくくりの内容が混乱するので注意しましょう。

まとめ役として最後のメッセージを伝えるのが締めくくりとなるので、担当者が読んで「採用するメリットがある」と感じられる内容のテーマに決めることが大切です

ステップ③テーマに沿った内容を作成する

テーマが決まれば、直前の文章を確認しながら、①の型に②のテーマに沿った内容を当てはめましょう。

使いたい型

〇〇(強み)を活かし、△△(職種)として、××(業務内容)に貢献していきたい所存です。

テーマ:次の2つをアピールする
・どんなマーケターになれるか:経験を活かして新卒の中でも即戦力となる
・事業内容へどのように貢献できるか:消費者の目線に立った市場展開を考えたい

内容を深掘りするときは、実現可能な答えを導き出すように意識します。「経験者と同様のマーケターになる」「事業計画を立案する」など、新卒では叶えづらい内容にしてしまわないように気を付けましょう

完成した締めくくり

貴社の今後の事業展開に強く興味を持ち、マーケター職へ志望いたしました。

貴社の最新のIR情報にて、今後の展開としてアジア圏内へ事業拡大という計画があるのを目にしました。

学生時代のゼミ活動では、アジア諸国を対象としたマーケティング企画とECサイト設計について取り組んでおり、これまでの学びを活かせるのではないかと強く考えております。在学中には実際に現地を旅行した経験もあり、現在も継続してベトナム語を習得中です。

貴社に入社させていただいた際には、ゼミで培った基礎や語学力を活かし、新卒の中でも即戦力となるマーケターとして、消費者の目線に立った市場展開を考え貢献していきたい所存です。

最後は、志望動機全体を要約できているか、的外れな内容ではないかなど、違和感や矛盾がないかをしっかりとチェックしましょう。

選考通過へ近づく!  志望動機の締めくくりをレベルアップさせる4つの秘訣

志望動機の締めくくりをレベルアップさせる4つの秘訣

志望動機の締めくくりを考えるときに、「どうしてもありきたりになってしまう」と悩む人もいるのではないでしょうか。選考を勝ち抜くためには、自分らしさやその企業ならではの内容で採用担当の目に留まることが重要です。

ここからは、作成ステップで考えた志望動機をワンランクアップさせるために、経験者が意識していたポイントも交えた4つの秘訣を紹介します。

志望動機を考えるときのポイントを教えて!

R・N
R・N
4年生大学/理系学部
将来性を感じさせるように意識した

「企業が新卒にもとめる能力」の第1位が「主体性」という話を聞いたことがあり、やはり面接でも主体的な人材は好印象だと思います。具体的には、日々の業務やクライアントに対して誠実に向き合い、常に挑戦と成長を続けられるような向上心のある人間が企業に求められていると考えています。

そのため、志望動機の締めくくりでは内容を自分の長所と絡めたり、キャリアビジョンを語って志望動機との関連性を深めることで、説得力を持たせることを意識するようにしました。

D・T
D・T
千葉大学/法政経学部
企業と共に成長する意欲をアピール

志望動機の最後には、自分がその企業で将来何を成し得たいのかを伝えるようにしていました。その際に、企業の将来のビジョンや事業拡大の戦略に沿って、どのように一緒に成長し、何をしたいのかが明確に伝わるように意識しています。

この先、その企業がどうなっていく予定なのかを調べておくことで、自分がその企業にマッチした人物であることや、企業について深く調べており志望度が高いことがアピールできます。

将来のことはわからないからこそ、限られた情報で具体的なイメージを持っておくことで、ほかの就活生とは違ったアピールができると思います。

K・G
K・G
名古屋市立大学/経済学部
具体的なエピソードを入れ込み説得力を出した

「自分の将来のビジョンと御社が一番マッチしている」と伝えることを意識していました。伝えるときには、自分のビジョンを話した後に、実際にどういう点が企業とマッチしているのかを話すことが大切です。

これを話すには、事前にOB・OG訪問などで念入りに情報収集をしておく必要があり、相手に話しても違和感がないレベルまで知識を蓄えておく必要があります。

最後にはかならず、「御社の中で一番の活躍をして、会社を引っ張っていく存在になります」と自信をもって伝えていました。

ポイント①それまでの内容と関連性を持たせる

志望動機の締めくくりは、全体のまとめとして活かすためにも、これまでの内容と関連性を持たせましょう。

例文

貴社の今後の事業展開に強く興味を持ち、マーケター職を志望いたしました。

貴社の最新のIR情報にて、アジア圏内へ事業拡大という計画があるのを目にしました。

学生時代のゼミ活動では、アジア諸国を対象としたマーケティング企画とECサイト設計について取り組んでおり、これまでの学びを活かせるのではないかと強く考えております。

在学中には実際に現地を旅行した経験もあり、現在も継続してベトナム語を習得中です。

上記の志望動機の締めくくりを例として解説します。

関連性がない場合

貴社に入社させていただいた際には、新卒の中でも即戦力となるマーケターとして、消費者の目線に立った市場展開に貢献していきたい所存です。

関連性を持たせた場合

貴社に入社させていただいた際には、ゼミで培った基礎や語学力を活かし、新卒の中でも即戦力となるマーケターとして、消費者の目線に立った市場展開に貢献していきたい所存です。

関連性を持たせた締めくくりでは、根拠で書いたゼミの経験や語学力について触れていますね。これまで話した内容を入れ込むことで、自分の強みや活躍のイメージを具体的に示すことができます。

根拠や実績の部分でアピールした内容を要約し、「〇〇を活かし」「〇〇として発揮」といった形でまとめて入れ込みましょう。例文のように短い一言を入れる形で問題ありません。

たった一言ですが、自分の能力やスキルをアピールできる重要なポイントとなりますよ。

ポイント②具体的な業務や貢献したいことを入れ込む

作成した志望動機にインパクトや説得力が足りないと感じる場合、締めくくりの内容が抽象的になっているかもしれません。

志望動機の締めくくりでは「貢献したい」だけでなく、「消費者の目線に立った市場展開に貢献したい」というように、具体的な内容にすることが大切です

自分の意気込みを具体的にすることで、採用担当も「この部署なら活躍できるかな」「あの人のチームと相性が良いかも」などと入社後のイメージを持てるようになります

採用担当に自社で活躍する自分を想像してもらうためにも、伝える情報はできるだけ明確になるように意識しましょう。

ポイント③面接で質問されることも想定して考える

志望動機の締めくくりは、履歴書やESの完成だけで終わらず、面接で質問されることをイメージしておかなければなりません

締めくくりとしてアピールした内容について深掘りする質問をされた場合でも、自信を持って答えられるような想定が必要です。

面接で想定される質問例
・自社の〇〇な業務でご興味を持っていただけたようですが、実際に働くとしたらどんな企画に携わってみたいですか?
・〇〇が得意と志望動機に書いていただいていましたが、もう少し詳しくお聞かせ願えますか?

深掘り質問に慌てず対応するために、志望動機の意気込みを誇張しすぎたり、希望しない業務を書かないように注意しましょう。

締めくくりを考えるときには「こんな質問をされるかも」と想像しておくと、本番を想定した内容が考えられます。面接対策の一環として、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

面接でどのような質問を聞かれるのかについて知りたい方は、こちらの記事もチェックしてみてくださいね。
面接で聞かれた質問&回答大公開|実際にあった難易度高めな質問とは

ポイント④定型文は避ける

志望動機の締めくくりには「貴社の企業理念である〇〇に従い貢献していきたいです」といったような定型文があります。

悪い印象を与えるわけではありませんが、数多くの志望動機を見ている採用担当は、定型文も見慣れていることから印象が薄くなりがちです相手の目に留まり印象に残ることを目標とするのであれば、自分の熱意や意思が伝わる締めくくりを作成しましょう

ただし、定型文は一部分を使用する場合や、参考にして作成するのは問題ありません。自分の選択肢を作るためにも、経験者やインターネットからどのような締めくくりがあるか、情報収集をしてみてくださいね。

内定者が伝えた志望動機の締めくくりを大公開!

志望動機の締めくくりでオリジナリティを出すには、多くの例文を参考にして自分に合った内容を考えることが大切です。

採用担当に響く締めくくりを作るには、厳しい選考を突破した経験談がヒントとなるでしょう。内定者が実際に使用した締めくくり文章について聞いてみました。

実際に使用した志望動機の締めくくりを教えてください!

N・U
N・U
4年制大学/薬学部
応募職種の業務内容とすり合わせよう

「自分が大学でこれまで学んできたヒトの身体と機能の知識や、研究室での実験スキルを活かすことで、貴社が製造する付加価値の高い商品の品質維持に貢献し、貴社の目指す〇〇の実現にぜひつなげたいと考えました」

上記のように、自分の大学や研究室で得られた学びやスキルを、志望する企業や職種のどの部分で活かせるかを関連付けてアピールすることが大切です。また、私は締めくくりはすべて「貴社に貢献したい」という内容で終わらせていました。

R・N
R・N
4年生大学/理系学部
話に一貫性を持たせることがポイント

「私は御社で〇〇というシステムの開発を成し遂げ、企業だけではなく、社会全体に改革を起こせるような人間でありたいと考えます。そのため、私は自分の強みである主体性を活かし、積極的に日々の業務をこなし、大きなプロジェクトにも挑戦することで、成長する姿勢を持ち続けます」

というような締めくくりを書き足すようにしていました。この表現によって、長所、キャリアビジョン、志望動機に一貫性が生まれ、まとまりのあるアピールができていると思っています。

D・T
D・T
千葉大学/法政経学部
企業でどのように活躍できるのかアピールした

私は、「これまで培ってきた分析力を活かして、御社のブランドやデータを効果的に使い、新たな価値を提供することで御社と社会に貢献していきたいです」と伝えていました。

志望動機では、その企業の自分にとっての魅力を伝えることが多いですが、それが自分の将来のビジョンになぜ必要なのか、企業にとってどのようなメリットをもたらすのかを分析しました。

特に、企業が将来的にどう事業を広げていきたいのか、という情報を短期・中期・長期で情報収集し、その戦略に沿って自分がどう活躍したいのかを伝えることで、「自分がどのように働き、活躍するのか」というイメージを持ってもらうことができると思いますよ。

K・G
K・G
名古屋市立大学/経済学部
企業の課題解決に貢献できる自己PRをおこなった

志望動機の締めくくりをおこなう際には、「御社で自分が一番活躍できる自信がある」と伝えていました。

面接の中で話してきた強みを活かして、「御社の〇〇な課題や✕✕な仕事では、自分が一番になれる自信があります」とあらためて面接官に伝えることで、自分の自信と、働くことに対する期待感をもってもらうことを意識していました。

アピールしたい内容別|志望動機の締めくくり例文8選

ここからは、自分の選択肢を作るために、志望動機の締めくくり例文を紹介します。

アピールしたい内容ごとの例文にあわせ、作成のコツも一緒に解説していくので、自分の伝えたい内容に近い締めくくりを参考にしてみてくださいね。

企業理念や社風に関する締めくくり

企業理念や社風に関する締めくくり①

乳幼児の育児グッズとして、誰もが知る製品を数多く開発し、「子育てに笑顔を」という社風のもとで、私の強みである企画力や提案力を最大限発揮したいと考えています。

企業理念や社風に関する締めくくり②

「社員はライバルであり家族」という厳しさも温かみも感じられる理念を持つ企業だからこそ、私の大多数の中で協力することを忘れず、結果を出し続けてきた牽引力が活かせるのではと考え志望いたしました。新卒ながらも精一杯貢献したい所存です。

社風や理念の共感を伝える締めくくりでは、これまでの内容とかけ離れないように注意が必要です。共感した理由に加え、貢献したい内容やアピールしたいスキルもしっかりと伝えることも意識しましょう。

うまく作成できれば、「自社を良く調べている」「入社後も活躍してくれそう」と、企業とのマッチ度が高い印象を残せる内容になりますよ。

自分のスキルをアピールする締めくくり

自分のスキルをアピールする締めくくり

化粧品紹介動画のSNSアカウントで1万人フォロワーを集客した経験と技術を活かして、貴社のマーケターとして売上の最大化に貢献したいと考えております。

自分のスキルをアピールする締めくくりでは、説得力を持たせることを意識しましょう

「これまで培った技術」ではなく「SNSアカウントで1万人フォロワーを獲得した技術」の方が、より魅力的であることは一目瞭然です。

例文の「フォロワー数」のように具体的な数字が書きづらいときは、第三者からの評価・短縮できた作業時間などでも問題ありません。

説得力を持たせる項目
・第三者からの評価:「接客してもらえると商品が選びやすい」と評判になった
・短縮できたもの:所要時間が1時間から30分になった
・得られた成果:バイトリーダーとして任命された
・継続した期間(時間):10年間続けた趣味

なぜそのスキルをアピールしようと考えたのか少しずつ深掘りすれば、自分ならではのポイントが見つかるはずですよ。

貢献したい業務内容を伝える締めくくり

貢献したい業務内容を伝える締めくくり①

入社後は、学生時代のボランティア活動で培ったコミュニケーション能力や提案力を活かし、社内外問わず貴社の魅力をわかりやすく伝えられる広報として貢献したいです。

貢献したい業務内容を伝える締めくくり②

私の強みでもある傾聴力をさらに磨き、貴社が目指す新規顧客増加の目標達成に寄与したいと考えております。

貢献したい業務を伝える締めくくりは、目指す部署や役割が明確になっている人にぴったりのパターンです。求められる人物像やスキルの中から、自分がアピールできるものを探しましょう。

加えて、どのような成果を達成できるのか伝えられると、採用担当も入社後のイメージがつきやすくなります。「精一杯がんばります」「貢献します」だけの文末にならないように注意が必要です。

オリジナリティのある締めくくり

オリジナリティのある締めくくり①

ITコンサルという需要の高い業界であるからこそ、常に自分を高め続けながら、顧客へ提供するサービスのクオリティーアップが重要だと考えています。実力主義の貴社にて結果を残すために、誰よりもニーズを満たせるコンサルティング職として、向上心や学習意欲を高く持って業務に臨む所存です。

オリジナリティのある締めくくり②

私はこれまで、当たり前のように貴社の製品に自分の食生活をサポートされていました。大学で学んだ知識とインターンシップでより深まった貴社への製品愛を持って、日常的に誰かの支えとなる商品開発をおこなっていきたいと考えております。

オリジナリティのある志望動機で周囲との差別化を図るには、自分の主張を冒頭にいれることがポイントです貢献したい業務、企業への熱意を一文でダイレクトに伝えるようにしましょう

独自性を出す場合、内容を意識しすぎて、それまでの内容と異なる締めくくりにしないように注意が必要です。全体の要約となる締めくくりの役割と、アピールしたいことのバランスをうまく取りながら作成してみてくださいね。

目指す職種別|志望動機の締めくくり例文8選

志望動機の締めくくりに悩む人は、応募したい職種が決まっている場合もあるでしょう。すでに方向性が決まっている志望動機を完成させるために、職種別の締めくくり文章を紹介します。

企画職

企画職の例文

貴社のサービス企画として入社できれば、若者視点のニーズが分析できるスキルを磨いて企画者として成長し、より一層の事業発展に貢献できるサービスを企画したいと考えております。

企画職は、何を企画するかで業務が異なりますそのため、締めくくりは単に「企画力を上げたい」と伝えるのではなく、「若者視点のニーズの分析ができるスキルを磨く」といったように具体的に書きましょう

さらに、市場動向から考えた目標や実現したい具体的な企画を書いてアピール内容を変えるのもおすすめです。

営業職

営業職の例文

貴社に入社後は、個人の資産形成の手助けとなるスキルを身に付けるため、今持っているFP3級の知識を活かして2級の取得にチャレンジしたいと考えています。

3〜5年後には多くの選択肢を提案できる営業として、貴社の事業発展だけでなく国内の経済を支える一員となりたいと考えております。

成果が求められやすい営業職では、自分のスキルをどのように飛躍させられるか、将来性をアピールできる締めくくりが効果的です

例文のように、いま持っている資格を活かした数年後のビジョンを伝えられることはもちろん、入社後の目標数字を書くのも具体的で良いでしょう。数字を入れ込む場合は、採用担当に入社をイメージしてもらうためにも、実現可能な範囲を書くことがポイントです。

営業職の志望動機についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事も併せてチェックしてくださいね。
営業職の志望動機例文32選|営業経験者に書き方のコツを直撃

事務職

事務職の例文

大学で培ったパソコンスキルや資格を十分に発揮し、総務部門の縁の下の力持ちとして貢献したいと考えています。

事務職の締めくくりは、応募部署の仕事内容に合わせたアピールを入れ込むと効果的です

経理事務であれば簿記資格やExcelの経験、IT事務であればITパスポート資格やプログラミング言語への知見などが効果的でしょう。

入社後に配属が決定する場合は、事務職に共通して求められるパソコンスキルや継続力をメインに、直前の文章とすり合わせながら作成していくと、違和感なく考えられます。

販売職

販売職の例文

チョコレート販売店のスタッフとして、毎日30名のお客様とやり取りして身に付けた傾聴力は、貴社の接客業務にも役立つと感じています。貴社の商品で私も感じた幸せを、多くの人に届ける一員として活躍していきたいです。

販売職の志望動機では、直前の文章でアルバイト経験やコミュニケーション能力について書くケースが多くなりますそれまでの内容を締めくくりでより強くアピールするには、「〇名の接客経験」といったような数字を出すと、相手の印象に残りやすくなるでしょう

例文の締めくくりでは、文末が「多くの人に届ける一員として活躍したい」と独自性を出した内容ですが、「店舗の売上に貢献したい」などの基本の型にするのも1つの手段です。

経理職

経理職の例文

入社後、授業で学んだ資産管理についての実務経験と知見を増やし、将来的には税法に関する資格やスキルを身に付けて貴社の成長に貢献していきたいと考えております。

経理の仕事は、経験や技術で評価されやすい業務内容であるため、スキルよりも仕事への興味関心や将来性をアピールする志望動機が多くなります。そのため、締めくくりでは、直前に書いた内容をもう一段階具体的に要約することを意識しましょう

研究職

研究職の例文

貴社の製品は、私がこれまで大学院で取り組んできた〇〇な技術をもとにした製品開発がおこなわれているかと思います。これまでの研究活動の学びを活かし、ぜひ貴社の研究職として貢献したい所存です。

研究職の志望動機では、学生時代の取り組みと関連した内容が多くなります締めくくりでは関連性を強める内容や、貢献したい業務内容を入れ込むことで志望度の高さを伝えられるでしょう

エンジニア

エンジニア職の例文

座談会にて、貴社ではシステム導入から運用までスピード感を持って提供することが強みと伺いました。入社後はいち早く技術を身に付け、自分の担当案件をまずは1件持つことを目標としています。精一杯貴社に貢献する所存です。

技術が評価されるエンジニアでは、採用担当に学習意欲や伸び代を感じてもらうためにも、入社後のビジョン・今後の目標からどのように貢献したいかを締めくくりに入れ込むことがポイントです

取得したい言語や、開発したいプログラムなどを目的として書くとより具体的になるでしょう

エンジニアを含めたIT業界の志望動機についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
IT業界に刺さる志望動機の作り方|内定者の体験談と12例文付き

コンサルタント

コンサルタントの例文

就職した際には「医療業界の人材不足解消」を理念に掲げる貴社の一員として、より質の高い採用支援ができるようクライアントと共に課題解決にあたりたいと考えております。

コンサルタントは論理的思考力や臨機応変さを求められる職種であるため、志望動機では企業への興味に加え、ガクチカで仕事の適性をアピールする内容が多くなるでしょう

締めくくりで自己の適性を強調するには、例文の「クライアントと共に課題解決したい」のように、入社後のイメージを持たせることが大切です

コンサルタントは競争率も高いため、締めくくりにオリジナリティを出すことや、自分らしい内容を書くことで採用担当に印象を残しましょう。

一緒に覚えてリスクヘッジ! 志望動機の締めくくりで気を付けるべきNG行動

志望動機の締めくくりで気を付けるべきNG行動

志望動機の締めくくりでは、完成を意識しすぎて採用担当に悪い印象を持たれることもあります。

選考通過を遠ざけないためにも、志望動機の締めくくりにまつわるNG行動について知っておきましょう。

志望動機の締めくくりに関する失敗談を教えて!

R・N
R・N
4年生大学/理系学部
深掘りの質問へうまく対応できなかった

志望動機の締めくくりで、今後の展望を聞かれた際、海外進出も視野に入れて成長していくビジョンがあることを伝えました。

ただ、「とにかく海外進出」いう抽象的な展望しか描いていなかったため「具体的にはどのように海外へ拡大したいとお考えですか」と深掘りされた際に、戸惑ってしまいました。

もちろん、入社を志望した動機について、具体的なエピソードは用意していましたが、その先にある、海外進出という展望についても、具体的な自分像を描いておくことの必要性を痛感させられました。

締めの挨拶として作成してしまう

志望動機の締めくくりを「よろしくお願いいたします」「ご検討いただけますと幸いです」などの挨拶文として使用することは避けましょう

手紙やメールであれば礼儀正しく感じますが、自己アピールするための志望動機で挨拶文を入れると、採用担当は違和感を持ってしまいます。熱意を伝えるラストチャンスとなる一文を、挨拶に使ってしまうのはもったいないですよね。

締めくくりでは、どんな仕事に取り組みたいのか、どのような活躍をしたいのか、自分の意思を明確に伝えて相手の印象に残るようにしましょう。

誇張表現やネガティブワードを使用する

オーバーな言い回しやマイナスな言葉遣いを締めくくりに使うと、採用担当は学生の自己分析不足や客観視する能力を低く評価する可能性があります

誇張表現の例
・「採用いただけたらどんな業務でも取り組みたい所存です」
・「強みであるコミュニケーション能力を活かし、社内全員の信用をつかみたいです」

ネガティブワードの例
・「自信はあまりないですが、精一杯頑張りたいと思います」
・「貢献できない部分もあるとは思いますが……」

誇張表現よりも、実現可能な範囲でアピールした方が採用担当も入社のイメージを持ちやすくなるでしょう。

志望動機の締めくくりにおいては、自信の無さを相手に感じさせてしまうネガティブワードを使用する必要はありません。せっかくアピールするなら、自分の中で積極的に伝えたい部分に置き換えてみることをおすすめします。

締めくくりは少し伝え方が変わるだけで相手の印象も異なるので、周りにも頼って念入りにチェックしたうえで応募に進んでみてくださいね

一貫性や具体性のない内容にする

志望動機は、まとめ役として採用担当に自分の意思を伝える役割があると解説しました。そのため、直前の文章と関連しない内容を作成すると、役割を発揮することができません

締めくくりはかならず直前の文章を踏まえて作成し、「貢献する」だけでなく、「〇〇なスキルを活かして貢献する」といった具体的な内容を考えましょう。

具体性をもって相手の想像力に働きかけるアピールをし「この学生なら採用したい」と思ってもらえることが重要です

志望動機の締めくくりは短編の自己PR! 会いたいと思わせる内容を意識してみよう

志望動機の締めくくりの考え方と作成方法を体験談を交えて解説しました。ありきたりにならないか、何を書けばいいか悩んでしまう場合は、締めくくりが持つ意味を理解したうえで作成に臨むことが大切です。

基本の型とテーマを段階的に考え、経験者のアドバイスにも耳を傾けて、採用担当に「この学生に会いたい」と思わせる締めくくりを考えてみてくださいね。

編集責任者 伊東 美奈

キャリアステージを運営するHR team(旧リアステージ)に新卒入社。キャリアアドバイザーとして1,500名以上の就活生を支援する傍ら、長期インターンサービスの立ち上げや人材開発業務を担当。マーケティング事業に異動後、理系学生の就活支援メディア「Digmedia」の編集長・エントリーシート共有プラットフォーム「イールック」の運営責任者を務める プロフィールをみる