例文26選|インターンシップの志望動機どう書いた? 内定者に調査

例文26選|インターンシップの志望動機どう書いた? 内定者に調査

選考突破につながるインターンシップの志望動機とは? 内定者のリアルな回答をチェック!

「インターンシップの志望動機ってどうやって書けば良いの?」「そもそも志望動機の生み出し方がわからない……」

就活生の中には、このように感じたことのある人もいるでしょう。インターンは企業に対して理解を深め、将来自分の進みたい方向性と企業の方向性を照らし合わせられる機会になります。就活をスムーズに進めるための選考対策として参加しておこうと考える人も多いはず。ただ、インターンに参加するにあたっては、志望動機を求められることがほとんどです。志望動機をしっかり固めておくことで、インターンの選考をクリアできる確率が高まります。

この記事では、現役就活生や内定者がインターンの志望動機に対して実際に感じたことから、志望動機を書くコツ、内定者の体験談を紹介します。業界や文字数別で例文も確認できるため、興味のある業界がある人は参考にしてみてくださいね。

志望動機を作る前にチェック! インターンシップの基礎知識をおさらいしよう

志望動機を作成する前に、インターンについての基本的な知識をおさらいしておきましょう。

インターンがどのようなものなのかを頭の中に入れておけば、自分が参加したいと思えるインターンを見つけやすくなりますよ。

インターンシップとは?

インターンとは、学生が就業前に一定期間の就業体験をすることです。多くの企業が大学2~3年生を対象にしていますが、なかには大学1年生や4年生を対象に含めている企業もあります。

インターンを通して、業務内容の理解が深まったり、自分がその仕事に対してどのくらい適性があるのかを確かめたりできます

インターンシップの開催時期

インターンの開催時期は大きく分けてサマーインターン、オータム・ウィンターインターン、実施時期が特に限定されていない長期インターンの3種類に分類されます

時期により内容や実施日数も異なってくるため、参加したかったのに機会を逃してしまったという結果にならないように気を付けましょう。

名称 実施時期
サマーインターン 6~8月
オータム・ウィンターインターン 10~翌年2月
長期インターン 通年

インターンシップの種類

産学協議会による「産学協働による自律的なキャリア形成の推進」をもとに、2023年度からインターンの定義が見直され、新たな定義づけがされました。

学生のキャリア形成支援における産業協働の取り組みとして挙げられているのは4種類ですが、インターンとみなされるのは「汎用的能力・専門活用型インターンシップ」と「高度専門型インターンシップ」の2つです

この認識を念頭に置いたうえで、参加したいインターンを定めていきましょう。

インターンシップの種類

インターンはいつから行くべきなのか迷う人はこちらの記事も参考にしてください。参加時期が見えてくることで、より理解が深まった状態で準備に臨めますよ。
インターンはいつから行くのがベスト? 学生のリアルな声から解明

インターンシップの志望動機について内定者の実体験を聞いてみた

インターンに参加する学生は大学2~3年生が中心になります。中には志望動機自体を書くのが初めての人も多いはずです。

そのような状況で、内定者たちはインターンの選考で求められる志望動機に対しどのように感じていたのでしょうか。実体験をベースに教えてもらいました。

まずはチェック! 内定者のインターン参加経験は?

キャリアステージ編集部

インターンに参加したことはありますか?

R・N 4年生大学

あります。 最初に参加したのは7月くらいにおこなわれたインターンで、結果的におよそ10社ほど参加しました。

H・Y 4年制大学

夏期のインターンに参加したことがあります。1~2週間のインターンに合計2社参加しました。

D・T 千葉大学

夏休みに5社、冬休みに5社ほど行きました。半分くらいが1週間ほどのインターンで、他は1dayインターンでした。

K・T 明治大学大学院

インターンには参加したことがあります。昨年、3社でそれぞれ1カ月間のインターンを経験しました。

インターンシップの選考では志望動機を聞かれた?

就職活動が本格化していない中、志望動機を答えるのが難しい学生もいるはずですが、どの企業も確実にインターンの志望動機を聞いてくるものなのでしょうか

また、内定者たちは、インターンの志望動機を聞かれた場合、どのように感じたのでしょうか。正直な声を聞いてみました。

キャリアステージ編集部

インターンの選考で志望動機を求められたことはありますか?

R・N 4年生大学

IT業界のエンジニア職志望です。インターンの参加にあたって、志望動機はよく聞かれました。「なぜこの業界のインターンに関心を持ったのか」「そのきっかけになった出来事や時期」について詳細を聞かれました。私は「コロナ禍を機に市場動向を見て流行る業界であると考えた」旨をお伝えしました。

Y・A 4年制大学

広告業界のインターンを中心に受けていましたが、すべての企業で「なぜ自社に興味を持ってくれたのか」と聞かれました。また、「インターンに期待すること」なども聞かれました。

D・T 千葉大学

出版、IT、コンサル業界などを受けましたが、半分ほどは志望動機を聞かれました。そのほかは、グループワーク選考のみという企業が多かったです。

インターンなのに志望動機を求めるの!? 志望動機を聞かれた内定者たちの本音

キャリアステージ編集部

インターンの選考で志望動機を求められたとき、どのように感じましたか?

R・N 4年生大学

大学の専攻が志望の業界(IT業界)と合致していたので、すらすらと回答できましたね。また、志望動機は、インターン含め就活中に聞かれる質問項目の中でも最も重要だと認識していたので、事前に用意していました。

D・T 千葉大学

インターンでは、「どんな企業か見てみたい」という軽い気分で受けていたこともあり、志望動機を聞かれて困ることが多々ありました。

Y・A 4年制大学

特に夏インターンの時点では、まだ就活の軸も定まり切っていなかったため、「他の企業でなくなぜうちなの? 」という同業他社と比較した志望理由を聞かれたときは困りました。

インターンシップの志望動機が思いつかなかったときの対処法は?

志望動機を考えた経験が浅い状態から、企業に対して志望動機を話せる状態まで完成させるのは至難の業です。

そのような時、内定者はどのように志望動機を生み出していたのでしょうか。リアルな対処法をチェックしていきましょう

キャリアステージ編集部

インターンの志望動機がなかなか思いつかなかった時、どのようにして志望動機を生み出しましたか?

R・N 4年生大学

志望業界はITで一貫していましたが、部門が自分の専攻と違う企業を応募した際の志望動機は、文章構成に戸惑いました。その際は、企業公式HPやXなどを閲覧し、その企業で働く人の人となりを知り、それに見合った人材が求めるであろう動機を考察した文章構成を意識しました。

M・N 4年制大学

逆に「ここのインターンにはあまり惹かれないな」と思った企業を探して、そこと比較しました。その違いこそが志望動機につながると考えたからです。

H・Y 4年制大学

特に業界は決めていませんでしたが、まずは企業のホームページや就活サイトをもとに情報収集をすることが重要だと思います。そのうえで自分のやりたいことや自分の強みを、その企業でやっていること、企業方針と結び付けて考えると、その企業ならではの志望動機を思いつくのではないでしょうか。

「とりあえず参加」のインターンシップはあった? 志望動機はどう作った?

初めから明確な目的を持ってインターンに参加する人もいれば、周りの様子を見ながら「ひとつくらい参加しておくか」「行ったほうが良いみたいだから行くか」という人も中にはいるのではないでしょうか。

ぼんやりとした目的でインターンに応募した体験談や、その際どのように志望動機を作成していたのか聞いてみました

Y・A
Y・A
4年制大学/文理融合学部
企業への理解が浅いからこそ素直に回答しよう

「早期選考への案内があるから受けてみよう」という軽い気持ちで選考に参加した、金融系企業のインターンで志望動機を聞かれたときは、「まだあまり業界研究や企業研究ができておらず知識が乏しいため、御社に対する理解を深めることや、自身の強みを活かせる業務を見つけたいです」というふうに、正直に答えていました。

また、理解が乏しいからこそ、自身の強みや価値観をアピールすることで、「ほかの学生よりも活躍してもらえそうだ」と思わせるようにしていました。

「とりあえず参加」のインターンに応募するときの注意点も聞いてみた

R・N
R・N
4年生大学/理系学部
専門外の分野にもチャレンジする気持ちで臨んだ

インターンに対して「とりあえず行ってみようかな」と思えたら、あまり気負わずに専門ではない分野にもチャレンジして臨み、就活の幅を広げていました。

「とりあえず」の企業に関しては、学業を優先したい思いがあり、専門かつ得意分野でないと途中でモチベーションが下がってしまう恐れがあるため、学業に悪影響を及ぼすことがないように気を付けていました。たとえば、余裕のありそうな曜日や時間を洗い出してインターンに応募するようにするなどです。

インターンシップの選考で志望動機が求められる2つの理由

インターンへの参加経験があまりない学生の中には、「企業への理解が浅いからこそインターンに参加したいのに、志望動機を求められても困る……」と思う人もいるかもしれません。

そんな人は、インターンの選考で志望動機が求められる理由を把握することで、どのように志望動機を作成すれば良いか明確になるはずです。

ここではインターンの参加にあたって志望動機が求められる3つの理由を解説します。

企業が求める人物像と大きくそれていないか確かめるため

企業に対し、「自分のことをどのように評価してくれるのか」と不安な気持ちになることもあるでしょう。インターンの選考において、企業は学生に対し、「その学生がどのような人物なのか」ということをおもに見ており、企業の方向性とのマッチ度がより高い学生を求めています。

たとえば、企業が求める人物像が「周囲の人を巻き込んでチームで仕事ができる人物」だとします。しかし、インターンの選考に参加した学生が「一人でコツコツと取り組んだ」エピソードを志望動機に入れていた場合、企業の求める人物像と照らし合わせたときに、「少しずれているな」と捉えられるかもしれません。

もし話したいエピソードが企業の求める人物像とは違っていた場合、求める人物像と近しいエピソードがほかにないか深掘りしてみましょう

企業が求める人物像を知るためには、下記のような調べ方が有効です。その中で頻出する言葉をチェックし、その言葉から連想されるエピソードを探せると、求める人物像により近づくことができますよ。

企業が求める人物像の調べ方
・企業のホームページを閲覧する
・企業の新卒採用ページを閲覧する
・企業のSNSを閲覧する
・その企業の人事や広報担当が発しているSNSを閲覧する

インターンシップへの参加意欲を測るため

インターンへの参加意欲も企業が見ているポイントです。企業についてインプットしようという意欲が低い学生よりも、意欲が高い学生にインターンに参加してほしいと考えるのは当たり前のことでしょう。

業界研究や企業研究を入念にすることで意欲の高さをアピールできます。企業のホームページを参考に、企業理念や事業内容を確認しておくと良いでしょう。

それらがなかなかつかみづらい人は、新卒採用のページを閲覧するのがおすすめです。新卒生向けに企業についての情報がわかりやすくまとめられています。

ほかにも、その企業のプレスリリースを見て最新の業務内容を把握するのも、企業への関心が高いと受け取れるため効果的です

インターンシップの志望動機を書く前にすべきこと|現役学生は何をした?

インターンの志望動機を書く前にすべき3ステップ

インターンの志望動機を書く前に、志望動機を書く体制が万全か確認してみてください。「いざ書き始めると内容がまとまらない……」という人は、書き始める前にこれらのことが十分にできているかを振り返りましょう。

自己分析をして興味関心や実現したいことを洗い出す

まずは自己分析です。自己分析をして自分の興味関心がどこに向いているのか、仕事を通して実現したいことは何かを洗い出してみましょう。たとえば、自己分析の結果、「人と対話して課題を解決すること」にやりがいを感じ、「多くの人の課題を解決する仕事がしたい」と考えるとしたら、コンサルティング業界や人材業界のインターンに興味を持てるかもしれません。

このように、過去の経験を洗い出し、業界や企業を志望するきっかけを見つけ出すことが重要です。

しっかりと自己分析をすることで、興味のある業界や、インターンに参加したいと思える企業が見つかりやすくなります。また、面接の際に話す内容に一貫性を持たせることもでき、発言の説得性も上がります。

おもな自己分析の方法として、下記のようなものが挙げられます。

・自分史
・マインドマップ
・SWOT分析
・診断ツール

詳しい自己分析の方法に関して知りたい人はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。就活生たちが試した自己分析の方法を詳しく解説しています。
王道の自己分析法と就活に活かすコツ|「やってよかった」体験談付き

業界研究をして業界の全体像を確認する

業界の全体像を把握することも大切です。企業によってはインターンの面接時に「ほかに選考を受けている企業はありますか?」という質問をされる可能性もあります。その際にまったく別の業界や共通点が見当たらない企業を挙げると、「本当にうちの会社に興味があるのかな?」と思われてしまうかもしれません

業界地図を見ながら、業界の現状を把握してみると良いでしょう。そこからインターンの参加を検討している企業の業界における立ち位置やシェアを確認してみてください。

ほかにもマイナビリクナビなどの就職情報サイトから業界に関するコンテンツがアップされているため、そちらを閲覧するのもおすすめです。

企業研究をして実現したいことができそうか確認する

企業研究をして、まずは「なぜその企業に魅力を感じるのか」という理由を紐解きましょう。四季報や各企業のホームページを見比べて同業他社と比較すると、その理由が明確になります。

そのうえで、自己分析や業界研究の結果と照らし合わせ、自分が実現したいことがその企業でなら実現できる理由を深掘りしましょう

企業分析については、こちらの記事で詳しく紹介しています。やり方につまずいてしまう人は読んでみてください。企業分析の4つの極意|内定者に聞く効果的なやり方と活用方法

内定者がインターンの志望動機を書く前にしていたマスト事項をチェック!

キャリアステージ編集部

インターンの志望動機を書く前にしていたことはありますか?

R・N 4年生大学

企業概念の理解と社員の口コミサイトをリサーチしました。特に元社員の口コミは見ました。離職したのには必ず理由があるからです。「その理由は何だったのか」ということは、大変興味があり、実際に参考になりました。「この企業はこういうことを求めていたのだな」というのが垣間見れます。

M・N 4年制大学

企業研究は特に念入りにしていました。それをもとに他の企業との違いも自分なりに理解できると、より良い志望動機が作れたように思います。

インターンシップの志望動機の作り方を5ステップで確認!

インターンシップの志望動機の作り方5ステップ

インターンの志望動機を書く準備が整ったところで、いよいよ志望動機の作成に取り掛かりましょう。ここでは志望動機の基本的な構成を紹介します。

この流れに沿って制作すると、書き方に迷うことも減ってくるはずです。各ステップで実際に作った例文も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

①はじめに志望動機を言い切る

はじめに「〇〇のため志望します」というように志望動機を言い切りましょう。書き出しで志望動機を説明することによって、わかりやすさと読みやすさを受け手に与えます。

また、ビジネスの場では「結論ファースト」が重要視される傾向にあります。結論ファーストとはその名の通り、結論から話し始めることです。その後に続く話の内容を理解しやすくする効果があるため、心掛けて話すと良いでしょう

例文

・私は、〇〇のため貴社のインターンシップを志望します。
・御社の業務内容を深く理解するため志望します。
・御社の企業理念である〇〇がどのように業務に現れているのかを知るためにインターンシップを志望します。

志望動機の書き出し方によって他の学生との差別化を図ることも可能です。バリエーションはこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
例文12選|志望動機の書き出しはエピソードの切り口がポイント!

②志望動機を裏付ける根拠を示す

次に、志望動機を裏付ける根拠を示します。③の志望理由を一言でまとめたものと捉えると良いでしょう。ここで詳しい志望理由のまとめを端的に話すことで、話の前提がわかり、志望理由の根拠となるエピソードが頭に入ってきやすくなります

例文

・過去に御社の製品に触れたことがきっかけです。
・アルバイトの経験からこのように思います。

③その企業を志望する理由を示す

その企業を志望する理由を、事前準備をもとに説明しましょう。簡単に業界に興味を持った理由や、過去のエピソードなどを結びつけながら企業に対しての志望動機を具体的に述べられると、オリジナリティのある志望動機になります

しかし、志望動機をエントリーシート(ES)や履歴書に記入する際はだらだらと長く書いてしまわないよう注意が必要です。記入スペースが限られていたり、文字数制限があったりするため、事細かに書きすぎると重要な部分をアピールできなくなる可能性があります。

記入の際はアピールしたいポイントや話の主旨を押さえて書き、面接で話す際に、応募書類に書いたエピソードの詳細を加えられると良いでしょう。

詳細を加えて話す場合、例文のようなエピソードをベースに、そこに行きつくまでの経過などを肉付けしていくのがおすすめです。

例文

・昨年の敬老の日に、御社の製品を祖母にプレゼントした際、とても喜んでもらい毎日使用しているとの連絡を受けました。このように「多くの人に毎日使ってもらえる商品を作りたい」と思うようになりました。
・アルバイトで皆で売り上げプラス20%という目標を達成できた経験から、小売業界を志すようになりました。

④インターンシップを通してなりたい姿を示す

インターンに参加したい理由はもちろんですが、体験を通して何を学びたいのか、どのようになりたいのかという視点も忘れてはなりません

インターンは単なる仕事体験の場というわけではなく、将来の自分と企業の方向性のすり合わせができる場でもあるのです。「インターンに参加した後の自分」など、今後を見すえた姿を想像できていると、「インターン中だけではなく、社会人になるイメージが鮮明にできている」という印象を与えられます。それにより、選考にポジティブに働く可能性が高まりますよ。

例文

・インターンを通して、御社の新規企画誕生の仕組みを学びたいです。
・顧客に寄り添う姿を間近で体験して、御社に対する考えを深めたいです。

⑤再び結論で締める

最後に、インターンに参加したい思いを伝え、締めくくると良いでしょう。最後に結論で締められると、志望動機を話し終えたことが面接担当者に伝わるため、この点は、特に面接で意識するのがおすすめです。

履歴書やESに志望動機を書く際は、文字数が許せば自分の経験からどのように企業に貢献できるかを自己アピールを兼ねて示してみると良いでしょう。インターンに参加したときにどのように活躍してくれるのか、どのような姿勢で参加してくれるのかという姿を担当者に想像させることができます。

エントリーシートの書き方自体を押さえたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。インターンの志望動機を書くときにも参考にできる点が見つかるはずです。
エントリーシートの志望動機どう書く? 実際に通過した回答を大公開

インターンシップの志望動機で他者と差をつける2つのコツ

基本的な志望動機の書き方を学べたところで、志望動機の作り方でほかの学生と差を付けるコツを2点紹介します。

これらを入れ込むことによって、よりオリジナリティや説得性が増し、他者との差別化を図れますよ。

企業が求める人材に沿ったエピソードを盛り込む

企業が求める人材に沿ったエピソードが盛り込めると、企業の目を惹く魅力的な志望動機になるでしょう。また、自分らしさが現れたエピソードを意識して入れ込むことで、ほかの学生との差別化ができます

たとえば、企業が主体性のある人物を求めていたら、アルバイトで皆を巻き込んで業務を改善した経験、気配りのできる人物を求めていたらサークル活動で下級生のために上級生との交流の場を設けた経験など、過去の経験から企業が求める人物像に近いエピソードがないかを探すのがポイントです。

また、企業が求める人材に合わせた特技や自己PR、就活の軸を入れ込むのも、一貫性やオリジナリティのアピールになり効果的です。自己PR欄と混同しないように注意しながら記載すると良いでしょう。

「それでは自己PRはどう書くの? 」と疑問に思う人もいるかもしれません。そのような人はこちらの記事も見てみてください。
インターンシップ選考の自己PR|経験者が実際に伝えた内容を大公開

やる気や熱意の高さを企業研究などを裏付けとしてアピールする

やる気や熱意の高さを企業研究からアピールできると効果的です。「製品を日常的に使っていて生活に欠かせないものになっている」「コンテンツが好きで日々のモチベーションになっている」というように、企業との接点を入れ込めると自分だけの志望動機が作り出せます

企業との接点がない人は、徹底的に企業研究をやりこむと良いでしょう。企業のホームページやプレスリリースだけでなく、企業SNSや実際に働く人の声がわかるサイトを閲覧する、機会があれば直接企業の人に会いに行くなどをして、志望動機に入れ込むと、熱意の高さが伝わりやすくなります。

実際に志望企業の社員に会いに行ける機会のある人は、こちらの記事も参考にしてください。OB・OG訪問のコツやおすすめの質問もあるため、実践のヒントになりますよ。
OB・OG訪問とは|就活経験者が教えるおすすめ質問一覧付き

インターンシップの志望動機の話し方で印象付ける2つのコツ

志望動機の内容はもちろんですが、話し方でもほかの学生との差別化を図ることは可能です。ここでは、志望動機を話す際に、採用担当に好印象を残すコツを紹介します。

経験者が面接の際に試したことも紹介するため、「自分が面接を受けるときにも取り入れられそう!」と感じたことはぜひ実践してみてくださいね。

緩急を意識しはっきりとした受け答えを意識する

中には、面接前に「緊張してしまい話せないのではないか」と不安に思ったり、「話している内容に自信がない」と感じている人もいるのではないでしょうか。そんなときは、言葉をはっきりと話すことを意識してみてください。はっきりとした話し方にするだけで、自信があるように受け取られます。

また、言葉を話すスピード感も意識してみましょう。ずっと同じリズムで話すよりも、特に伝えたいことは大きくゆっくりと、それ以外のことは聞き取りやすいくらいの速度や大きさで話し、差を付けることができると、どこの点をアピールしたいのかが伝わりやすくなりますよ

話し方一つで人事担当者の印象に残りやすくなり、面接のときにすぐ実践できるので、「どう話すか」にも意識を向けてみることをおすすめします。

「面接で緊張するかもしれなくて不安……」という人はこちらの記事もチェックしてみてください。緊張を改善する11の対処法を紹介しています。
面接で緊張しない方法11選|先輩たちのリアルな体験談付きで解説

具体的な数値を取り入れて話す

エピソードに具体的な数値を入れ込むと、好印象が残りやすいです。たとえば、売上を上げた出来事を話したい場合、「昨年から売上を上げました」と話すのと、「昨年からプラス20万円の売上を達成しました」と話すのでは、わかりやすさが違いますね。数値が入っていたほうがよりわかりやすく、想像もしやすいです。

エピソードを話す際には、そのエピソードは数値を入れることでより具体化させられないかを見直してみてください。

経験者はどのようなことに気を付けてインターンの志望動機を話した?

R・N
R・N
4年生大学/理系学部
自身のスキルや思いと企業との親和性を意識して伝えた

インターンの選考を通過するにあたって、企業の理念と自分の思いが一致するかどうかが重要だと感じていたため、「技術を飛躍させたい」という思いと、その技量をアピールしました。人間関係や環境などは二の次だったので、「多少不出来な面が出ても先輩たちがしっかりと教示くださるか」も、インターン選びで大事な要素のひとつでした。

「自身のスキルアップができるインターンに参加したい」という思いが選択基準の中にあったため「合格したい」という思いを全面に出すよりも「スキルアップができるかどうか、面接を通して理解したい」という気持ちを面接で出していたように思います。結果的に、逆質問などを通してその思いを好印象と捉えてくださる企業が多く、手応えを感じた経験が多かったです。

Y・A
Y・A
4年制大学/文理融合学部
学びをどう将来に活かしたいかについて話した

インターンの選考において志望動機を話す際には、「インターンに参加することだけが目的でない」ことを強調していました。

志望動機を話す際の流れとしては、自身の原体験をもとにその業界・企業に興味を持ったことを自信を持って伝え、その上でインターンシップで何を学びたいかを伝えていました。そこで終わらせるのではなく、インターンシップで学んだことをどのように将来活かしたいかについても話すようにしていたので、そこを心掛けると良いと思います。

D・T
D・T
千葉大学/法政経学部
参加目的を話す中で面接官の興味を惹けるよう工夫した

インターンシップで自分の志望動機を話す際には、できるだけ自分の問題意識と参加目的を伝えるようにしていました。その際に、身近な具体例を出したり、有名な事例の数字などを出したりすることでできるだけ面接官の方の興味を惹き、インターンで学ぶことをどのように活かせそうかを話していました。

全ての理由を話すと長くなってしまうため、最初はインターン参加の目的を端的に伝え、その理由や実例などは聞かれてから答えるようにすると、より興味を惹きやすくなると思います。

インターンの面接についてもっと知りたい人はこちらの記事も確認してみてください。面接のマナーから実例までが紹介されています。インターンシップ面接でのリアル回答を大公開|経験者に聞く選考突破法

「面接の練習が足りないのでは……」と不安な人はこちらの記事も読んでみてください。ひとりで面接の練習ができる方法も掲載されています。面接練習みんなは何をした? 経験者から学ぶ効果的な練習法13選

内定者はインターンシップの志望動機をどのように書いたのか見てみよう

ここで、内定者はどのようにインターンの志望動機を書いたのかを、パターン別でチェックしてみましょう。

インターンの選考を突破したとき、不合格だったときの志望動機におけるポイントをそれぞれ教えてもらいました。先輩たち意識したことなどを参考にしてみてくださいね。

必見! インターンシップの選考を突破したときの志望動機

まずは、インターンの選考を突破したときの志望動機です。どのようなポイントに気を付けて書いたのかは、インターンの形式や業界を問わず参考にできるはず。特に志望動機の作成に自信がない人は、しっかり確認しましょう

R・N
R・N
4年生大学/理系学部
端的かつ的確な文章構成を心掛けた

IT業界でエンジニア志望です。参加したインターンの形式は短期・長期の両方で、期間は学業の状況に合わせて選択しました。

文字数は長ければ良いというものではなく、端的かつ的確な文章構成を考え、アピールのために字数は枠内いっぱい活用しました。文頭で「私が貴社のインターンを志望したのは、大学で修得した技術を飛躍させたいと考えたからです」と結論を端的に述べ、続けて理由をストーリー仕立てに構成するとわかりやすくなります。

D・T
D・T
千葉大学/法政経学部
インターンに参加した後にどうなりたいかをアピール

コンサル業界の5daysインターンに対する志望動機では、自分が興味のあった社会問題を最初に伝えました。そして、説明会や企業ホームページなどで知ったその企業の理念やビジョンなどと絡めてその問題をどのように解決できそうかを伝えることで、そのインターンで何を学び、どのように成長したいのかをアピールしました。

ほかの業界や企業でも同様に書きましたが、文字数に制限がないときは、長くなりすぎないようにできるだけ簡潔に答える意識が大切だと思います。

Y・A
Y・A
4年制大学/文理融合学部
原体験をもとにインターンで学びたいことを強調

広告業界の5daysのインターン選考で、自身の原体験をもとに「人々の心を動かし、社会に影響をもたらすこと」に興味を持ったことを伝え、そのうえで、「選考先の企業の持つ価値観や大切にしている考え方を学びたい」ということを強調していました。

また、インターンに参加することがゴールではないことを主張するために、「インターンで人の心を動かすための思考力やな価値観を学び、それを今後に活かしたい」という内容を記載していました。

H・T
H・T
4年制大学/文系学部
「なぜ? 」を深掘りした志望動機

専門サービス業界の短期インターンにエントリーしました。企業に提出したESの文字数は200文字と、比較的少なめだったと思います。書く際に気を付けたコツとしては、「なぜその企業のインターンに参加したいのか」「その企業の魅力は現時点では何なのか」を中心に書いていました。

ちなみに、その企業の早期選考にも参加し、ESを記入したのですが、インターンで学んだ経験を踏まえて志望度が上がった旨を書けたため、インターンのESと違いをつけられたと思います!

インターンシップの選考で不合格だったときの志望動機

反対に、経験者がインターンの選考で不合格だったときはどんな志望動機を伝えたのかチェックしてみましょう。それぞれの反省点を確認し、今一度作成した志望動機を見直してみてくださいね

R・N
R・N
4年生大学/理系学部
志望動機よりも自分の状況を優先して話してしまった

IT業界の長期インターンの選考で、志望動機をおろそかにして「インターン中も学業を優先させていただくことがある」旨を強調しすぎていたのが不合格の理由ではないかと推察されます。

これは面接の話になります。志望動機や強み、自己アピールなどはおそらく問題なかったとおもうのですが、「学業が多忙になった場合、リタイアできますか」と質問してしまいました。これについては「インターンに真剣に向き合いたい」「いい加減にしたくない」との気持ちがあったからこその質問だったのですが、企業側からしたら、「途中で辞めてしまうのではないか」と捉えられたのかも知れません。

志望動機がしっかり伝わらない原因になっていたかも……と、後になって思います。面接中にちゃんと聞かねばならないことではあったのですが、聞き方の工夫を要する質問内容であったなと振り返ってみて気付きました。

D・T
D・T
千葉大学/法政経学部
インターンに参加する目的が欠けてしまった

飲料業界の5daysインターンで不合格になりました。面接で話した内容は、私がその企業に対して魅力に感じている点とその理由などがほとんどを占めていました。

合格になった志望動機と比べてみて気付いた点は、「その企業のインターンシップに参加して自分が何を学びたいのか」「どのような行動をしたいのか」というインターンシップに参加する目的がなかったということです。

インターンの選考に参加する時点で、志望者はみなその企業に一定の魅力を感じているため、差別化などができず不合格になったのだと思います。

N・U
N・U
4年制大学/薬学部
ありきたりで他の学生との違いがなかった

食品業界で、おもに油脂類を取り扱っている会社の短期夏期インターンに応募しました。求められたインターンの志望理由は200文字以内で、内容は次の通りです。

「以前大豆ミートの特集をテレビで見たことがきっかけで貴社に興味を持ちました。また合同説明会において貴社の製品は、私たちが普段食べている多くの食べ物に使われていることに驚きました。私は将来、人々の健康のサポートにかかわりたいと考えていますが、多くの人の体に入る油脂を、環境や身体に優しい植物性にこだわっている貴社の方針に魅力を感じ、その研究や開発過程について詳しく知りたいと考え志望しました。」

振り返ると、誰にでも書けるようなありきたりな文章のように思いました。また、自己アピールも全く織り込まれてないのが気になります。

インターンシップの面接で伝えて企業の感触が良かった志望動機は?

次に、経験者が面接時に担当者に話して感触が良かった志望動機や話し方で意識したポイントを確認してみましょう。面接ならではのポイントを発見できるかもしれません

R・N
R・N
4年生大学/理系学部
企業の求める人物像に自分がどれだけ合致するか考察した

企業の求める人材の「人となりと技術力」の両方に合った人物像を描き、その人物像がどれだけ自分と合致しているかを考察しました。

企業理念と求める人材がわかれば、構成は考えやすかったです。ただ、インターン先の企業の事業内容が、自分の能力と合っているかはちゃんと検討した方が良いと思いました。個人的には、自分の得意分野とかけ離れている分野を選択するのは控えた方が良いのかなと思います。もし挑戦したい場合は事前にそのチャレンジ精神を伝えておく必要があるかと思います。

ちなみに、インターンの形式として、大規模なイベント形式でインターンを開催する企業の多くはほぼ大手でした。ベンチャーにチャレンジしたい人は、日々インターン情報の検索・更新をすることをおすすめします。

Y・A
Y・A
4年制大学/文理融合学部
企業研究の結果を徹底的に自分に落とし込んで話した

広告業界の、複数days開催する夏インターンの選考に応募しました。

感触が良かった志望動機は、業界理解をすることはもちろん、企業理解をした上で言語化しているものだったと思います。具体的には、「広告業界の営業職について現場の社員の方から学びたい」というような内容だけでなく、「御社の◯◯という価値観・文化を体験することで自身の学びにつなげたい」ということを伝えたり、自身の強みをアピールしたりする際にも、企業が求める人物像を調べた上で、それに沿う形で話していました。

D・T
D・T
千葉大学/法政経学部
何を学び今後にどう活かしたいかを明確に伝えた

印刷業界の冬の5daysインターンでは、選考時に感触が良く合格をいただくことができました。

その理由として感じているのは、インターンに参加する目的を自分の問題意識とその企業の強みなどと絡めて伝えることができたからです。特に選考の面接時にはESの志望動機で少し触れた事例などに興味を持ってくださり、そのことについて深掘られた際にしっかり答えられたため手応えを感じました。

面接を担当してくれた社員さんにインターンシップでお会いした際に、「合格にした理由は、目的意識がしっかりとしていてインターンで成長を見せてくれそうだから」とおっしゃっていました。そのインターンで何を学び今後にどう活かしたいのかを明確に伝えることが大事だと感じます。

Y・K
Y・K
4年制大学/文系学部
原体験を書いてほかの学生との差別化をした

デベロッパーの3daysインターンに応募しました。

志望動機としては、その企業への思いとその業界やサービス、製品が好きという原体験を書くことが非常に良いなと思いました。特にインターンの志望動機で原体験でその会社についてやサービス、商品について書くと、この時点でたくさんの情報や知識があるなと企業が判断でき、とても大きな差別化になります。

また、デベロッパーのインターンだったので、やはり建物についての知識やある程度の理解があると強いなと感じましたね。

インターンシップの面接で伝えて手応えがなかった志望動機は?

経験者が担当者に話して手応えがなかった志望動機はどのようなものだったのでしょうか。

伝え方の面でも、準備段階の面でも反省点がありそうです。実際のエピソードとともに教えてもらったので、面接の場面をイメージしながらチェックしていきましょう

D・T
D・T
千葉大学/法政経学部
企業の魅力を伝えるだけではほかの学生との差別化はできない

飲料業界の5daysインターンの選考では、志望動機の感触が悪く不合格でした。自分が感じているその企業の魅力などを中心に答えてしまい、「そのインターンで何を学びたいのか」という目的を伝えられていなかったのが敗因と考えています。

特に面接形式で志望動機を伝える際には、はじめにインターンでの目的を伝えるべきだったと思います。その企業に対する魅力などを伝えるだけでは、他の学生と差別化もできないため、倍率の高いインターンでは特に気を付けるべきだと感じました。

Y・K
Y・K
4年制大学/文系学部
抽象度が高くありきたりだった

IT業界の3daysインターンに応募し、志望動機を聞かれた際に浅い志望動機になってしまったため落ちてしまいました。そのときは、「ITの技術によって多くの人を助けたい」というとてもありきたりな回答をしてしまったように思います。

原体験としても、「今までIT技術にとても助けられたことが多く〜」というように具体的な何かを答えたわけではなく、抽象度が非常に高くなってしまったことも不合格の大きな理由だったなと感じました。もう少し絞って、より詳細まで伝えるべきであったと思います。

K・T
K・T
明治大学大学院/教養デザイン研究科
企業研究の浅さが不明瞭な返答につながってしまった

夏休み中、2週間のITベンチャー企業のインターンに応募しました。インターン選考時、企業研究が不足しており、具体的な志望動機を伝えることができず、企業の感触は悪かったように思えます。結果、不合格になってしまいました。

また、面接中の質問に対して沈黙が長く、返答が不明瞭だったことが感触を悪くした要因だと考えています。

R・N
R・N
4年生大学/理系学部
志望動機以外のところも抜かりなく準備すべき

インターンといえど仕事であるとの意識は強かったため、万一のことを考えた文章構成をしたところ不合格となってしまいました。

長期インターンならではかもしれないですが、「万一、学業の研究などが多忙になった際、そちらを優先しますがよろしいでしょうか」と質問しました。「どれくらいの期間ですか? 頻繁に起こりますか?」と聞かれたのですが「わかりません」と答えてしまいました。事前に、そのようなことが起きた際は、「どれくらいの期間になるのか」「リモートなら対応可能か」など、できる・できないを明確化して準備しておく必要があったと反省しました。

以降「万一学業が多忙になった際は、土日に対応可能です」「リモート対応はいつでも可能です」などの回答を用意しておくよう注意しました。

「面接通過のために何をすれば良い? 」と思う人はこちらの記事も参考にしてくださいね。ここでは紹介しきれなかった基本情報からおさらいすることができます。インターンシップ面接でのリアル回答を大公開|経験者に聞く選考突破法

業界・文字数別! インターンシップの志望動機例文26選

最後に、業界・文字数別にインターンの志望動機を紹介します。同じ話題で文字数が違う志望動機を確認することで、応募書類に書いた志望動機を面接で膨らませるときの参考になり、自信を持って伝えることができるはずです。

気になる業界がある人や、文字数の絞り込み方がわからない人はぜひチェックしてみてください。

①食品業界

食品業界は、お菓子の製造をメインにする企業もあれば、冷凍食品が主力商品だったりと、企業によって展開する商品の種類がまったく違います。

どんな視点からでも良いので、食品業界の中でも、なぜその企業のインターンに焦点を当てたのかを明確にすることが大切です

200字の志望動機

例文

「食で健康を守る」という理念に惹かれ志望します。過去に貴社の製品に救われた経験があるからです。

2年前、忙しさでまともに食事ができない日が続き、貴社の栄養調整食品で忙しさを乗り越えた経験があります。この経験がきっかけになり、栄養士の資格取得を目指しています。

また、「スキルが開発の観点で活きる」ことを就職活動の軸にしているため、商品開発の視点からどのように人々の健康管理に努めているのかを学びたいです。

自身の経験から企業理念の大切さを痛感したエピソードに説得力があります。また、就職活動の軸から将来のことを見すえている姿勢に好感が持てますね。

400字の志望動機

例文

「食で健康を守る」という理念に惹かれ志望します。なぜなら、過去に御社の製品に救われたことがあったからです。

2年前、学業やアルバイトが忙しく、まともに食事ができない日が続いたことがありました。そのときに、貴社の栄養調整食品をよく食べていました。そのおかげか、体調を崩さずに忙しさを乗り越えられた経験があります。まさしく「食で健康を守れた」出来事でした。これらの経験がきっかけになり、食の観点からの健康管理に興味がわき、現在は栄養士の資格取得のために尽力しています。

また、アルバイトで新規企画を立案した経験から、「自身のスキルが開発の観点で活きる仕事」ということを軸に就職活動をしています。

貴社のインターンに参加した際は、栄養士の資格を持つ方々がどのような思考で商品の開発に携わり、人々の健康管理に努めているのかを学びたいと考えています。以上の理由により、貴社のインターンの参加を志望します。

健康管理への興味から、資格獲得のために努めている様子がわかるため、業界への志望度の高さがわかります。インターンを通して学びたいことも提示できていますね。

②薬品・化粧品業界

薬品・化粧品業界の企業は、スキンケア用品やコスメなどなじみのある商品を取り扱っているため、知名度が高い企業も多いです。

インターンの応募倍率が高くなることも予想されるため、印象に残る志望動機作りを心掛けましょう

200字の志望動機

例文

「美と健康を通じて、世界中の人を笑顔にする」という貴社の理念に共感し、志望しています。理由としては、私自身も美を通じて人々を幸せにしたいと思っているからです。

祖母とのエピソードから、美が人々を笑顔にする力を実感し、幅広い年齢層に美を提供できる企業で働きたいと考えています。

貴社のインターンでは先輩メンターと一緒に商品企画を学び、ユーザー目線での商品開発に積極的に挑戦していきたいです。

200字の中でもしっかりと、理念への共感や志望理由が書かれていますね。最後に具体的に挑戦したい体験内容の記載があるため、志望度の高さも感じ取れます

400字の志望動機

例文

「美と健康を通じて、世界中の人を笑顔にする」という貴社の理念に惹かれて志望しています。私自身も美を通して人を笑顔にしたいと思ったきっかけがあったからです。

私は祖母と暮らしていますが、ある日私のネイルを見て、祖母が「可愛いねえ、綺麗だね」と言ってくれたことがありました。私が「おばあちゃんもやってみる?」と聞き、ネイルをしてあげると、祖母はとても喜んでくれました。そのときの表情がとても美しく驚いたことを覚えています。この経験から、美は人を笑顔にする力があると私は学ぶことができ、幅広い年代の方へ美を提供できる企業を志望するきっかけとなりました。

貴社のインターンでは先輩メンターと一緒に商品企画などの機会があると伺っています。先輩方のユーザー目線での商品開発への姿勢や、商品が生まれる仕組みなどを学びたいと思っています。以上の理由から、御社のインターンへの参加を希望します。

セリフがところどころ入っていることで、おばあちゃんとのやり取りをイメージしやすいですね。また、人柄としては「人を喜ばせることが好き」という印象を持つため、企業理念の「人を笑顔にする」という部分でマッチしているように感じます

③商社業界

商社にも、総合商社や専門商社などがあり、取り扱う商品や企業の規模、社風もそれぞれ違います。

その企業における事業や扱う商品を詳細にイメージして書くことが、志望動機の説得力を強めることにつながりますよ。

200字の志望動機

例文

貴社の「世界とつながる一歩を、日本の食卓から」という理念に共感し、貴社のインターンを志望しています。

高校生のときにアメリカでお好み焼きを振る舞い、食を通じてコミュニケーションが弾んだ経験があります。それからもっと世界へ日本食を広めたいと思いました。

貴社の世界に視点を向けたマーケティング方法にも興味があり、積極的に学びたいです。以上の理由から、貴社のインターンに参加したいと考えています。

どうして食の専門商社にこだわっているのか全体的にわかりやすく回答している例文です。また、コミュニケーションについてもどんな反応だったのかなど、もっと聞いてみたいという印象を受けます。食を通して世界とつながる仕事がしたいという想いが伝わる回答ですね。

400字の志望動機

例文

私は貴社の「世界とつながる一歩を、日本の食卓から」という理念に惹かれ志望しました。なぜなら私自身が日本食を世界に広めたいという気持ちがあるからです。

私は高校生のときにアメリカへ1カ月のホームステイをしました。その際に、お好み焼きを振る舞ったのですが、美味しいと好評で、それがきっかけでコミュニケーションを弾ませることができました。私にとって、とても大切な思い出です。それから私は日本食をもっと世界に広める仕事をしたいと考えるようになりました。

インターンではグループワークでマーケティングや、それをもとにした企画の体験ができると伺いました。実際にどのようなマーケティング方法で、世界の情報をキャッチしているのか、どう世界に販路を広げているのか、とても興味があるため、積極的に参加しながら学んでいきたいです。以上の理由から貴社のインターンを志望します。

前半のエピソードが具体的でわかりやすいですね。また、後半についてはインターンで学びたいポイントをしっかり持っているというところが好印象です。受け身ではなく、目的意識があることが伝わります

④小売業界

小売業界では、商品を企画したり買い付けたりする職種や実際に顧客に対して販売する職種が存在します。

そのため、求める人物像としてユーザーや目の前の顧客のニーズを想像できる力や、コミュニケーション能力を持つ人を挙げる企業がよく見受けられます。これらの力をアピールできると、選考突破につながりやすいです。

200字の志望動機

例文

売上を作る裏側を知るべく志望します。スーパーでのアルバイトの経験からこのように思います。現在、野菜売り場を担当しており、昨年は売上を昨年対比プラス10%にしました。これらから、人の役に立ちながら、売上を作る面白さを感じました。

貴社は、「徹底的地域密着」を掲げ、売上を毎年更新しているため、顧客満足度増強と売上増加施策を学びたいです。アルバイトで培った顧客の心情を捉える力で売上増加に貢献します。

売上を作る面白さを実感できたことを経験から語っているため説得力がありますね。自身のPRも入れることで貢献してくれそうな印象を受けます。

400字の志望動機

例文

地域密着型の経営方針と、売上や顧客満足度増加の裏側を知るべく志望します。スーパーでのアルバイトの経験からこのように思います。

私は、野菜売り場を担当しています。そこで、昨年1年間で売上を昨年対比でプラス10%に達成させた経歴があります。チームの頑張りで店内部門別1位を獲得できました。アルバイトの立場ですが、達成感があり、うれしい出来事でした。アルバイトを通して、人々の役に立ちながら、売上をつくることにやりがいや面白さを実感しました。

貴社は、「徹底的地域密着」を掲げ、昨年対比での売上を毎年更新されています。そのような貴社の店舗運営の長期インターンに参加し、顧客の満足度を叶えたうえでの売上増加施策の裏側を学びたいと考えます。顧客の動向や心情を捉える力はアルバイトで培ったため、これらを活かして長期インターンの際にも売上増加に貢献します。以上のことから、御社でのインターンを志望します。

具体的な数値を用いて業績を成し遂げたことがしっかりアピールできています。インターンを通しての意欲や実際に活かせるであろう様子が見えるため、インターンの場でも活躍してくれそうな印象を持ちますね

⑤金融業界

金融業界には銀行や保険などさまざまな企業がありますが、入社してからも資格取得を促されることが多く、常に勉強を続けることになる可能性が高いです。

そのため、勉強熱心な点や継続力をアピールできると、選考突破につながりやすくなります

200字の志望動機

例文

私は貴社のインターンが同業他社と比べてより金融業界の実務に触れられると思い志望しました。
将来的に金融業界でプロフェッショナルになりたいと考えており、ファイナンシャルプランナーの講義を受けたことでその興味が高まり、資格も取得しました。

貴社のインターンでは営業同行ができる点を魅力に感じています。実務経験を積み、先輩から学び、金融業界で活躍する人間に成長していきたいです。

実務経験をしたいという言葉があることで積極的に学びに来てくれるという印象を受けます。また、資格取得の話を入れていることで、行動力や目標達成意識の高さも感じますね。

400字の志望動機

例文

私は貴社のインターンであればより金融業界の実務に触れられると思い志望しました。

私はお金のプロフェッショナルになりたいと思い、金融業界を志望しています。ファイナンシャルプランナーの講義を大学内で受けた際に、一番身近であるはずのお金の知識が今までまったくなかったことに驚きました。また、将来の備えについてなども考えていなかったため、このままでは良くないと勉強を始めてファイナンシャルプランナーの資格を取得しました。

私は貴社のインターンで今まで学んできたことを実務のなかでさらに発展させたいと考えています。そのなかでも、貴社は営業同行を法人・個人ともに体験させていただける点は非常に魅力的だと思います。より実務に近い形で、先輩の姿勢を学び、より金融業界で活躍できる人間に成長していきたいです。以上が、私が貴社でのインターンを希望する理由です。

金融業界を目指すきっかけや、資格取得の流れで真面目さが伝わってくるエピソードですね。また、営業同行を通してより金融について学びたいという姿勢が伝わり、一緒に働いてみたいという印象を残せています。

⑥医療業界

自分や身近な人が医療に助けられた経験をきっかけに、医療業界に興味を持つ人もいるのではないでしょうか。

そのきっかけとなったエピソードを具体的に伝えることで自分らしい志望動機に仕上がるので、自己分析を入念にしてエピソードを盛り込みましょう

200字の志望動機

例文

医療に対し知見を深めるため志望します。母親が緊急搬送された経験からこのように思います。

昨年、母が緊急搬送され、医療従事者の方々のおかげで助かり、命を守る仕事に憧れを持ちました。文系だからと諦めていましたが、医療備品管理をおこなう御社なら文系でも活躍できると知り、医療系以外の大学出身者以外でも医療に貢献できる点を魅力的に感じました。

インターンで、多くの人を医療で助けることに対し考えを深めたいです。

命を守る仕事に対する熱意がエピソードにより伝わってきますね。また、サポート体制のことにも触れており、企業研究ができている様子も受け取れます

400字の志望動機

例文

貴社の長期インターンを通して、文系でも医療に対しての知見を深めたいと考え志望します。母親が緊急搬送された経験からこのように思います。

昨年、母が体調を崩し緊急搬送されました。医療従事者の方々のおかげで一命を取り留め、現在は元気に過ごしています。この経験から、人の命を守る仕事に憧れを持ちました。医療系は理系のイメージがあり、私は文系だからと諦めていましたが、調べるうちに医療備品管理をおこなう貴社ならば文理関係なく活躍できると知りました。特に貴社の医療系以外の大学出身者に対する手厚いサポート体制を魅力的に感じています。

インターンを通し医療事業の知見を深め、より多くの人を医療で助けることに対して、私ならではの考えを深めたいです。趣味でプログラミングをしているため、正確性には自信があります。精密さや正確さが問われる貴社の業務の中で正確性は活きると考えるため、この力を発揮します。

文系でありながらも医療業界で働いてみたいという業界に対する熱意が伝わります。また、自身の強みを記入することで、専門知識がなくても活躍できる可能性を提示しているため、働くイメージを持たせやすいです

⑦インフラ業界

インフラ業界は、人々の生活を支える役割を担っています。

「安定している」といったイメージを持つ人も多いですが、そのようなイメージから安易にインターンの選考を受けたと思われないような志望動機にしましょう

200字の志望動機

例文

貴社のインターンに応募した理由は、大規模停電の経験からです。

電力が復旧したときの安堵感は忘れられず、その後のニュースで復旧に向けて尽力している方々の姿を見て、私も電力インフラに貢献したいと思いました。

貴社のインターンでは、若手社員との座談会や現場同行があり、社風や働き方を体感できることに魅力を感じています。これらの経験を通して、貴社や業界について積極的に学びたいと考えています。

かなり前からこの業界へ憧れがあったことが伝わるため、業界への志望度が高いことが汲み取れますね。最後に企業のインターン内容に具体的に触れていることや、学びたいことを回答しているのも好印象です

400字の志望動機

例文

私は生活に欠かせない電力インフラ業界を志望しています。貴社のインターンではより業界知識を深めることができると思い、志望しました。

この業界を志望するきっかけとなったのは、住んでいる地域の大規模停電の経験からでした。3日間の停電があり、実家がオール電化でとても心細い経験をしました。季節は秋口でしたが、これが真夏や真冬だったらと思うと、ゾッとしたことを思い出します。やっと電力が復旧したときの安堵感は今も忘れることはなく、その後のニュースで復旧に向けて尽力している方々の様子を見て、私も電力インフラにかかわりたいと思うようになりました。

貴社のインターンでは若手社員との座談会や、実際に現場同行もあると伺っています。御社の「若手が活躍する場がある」という社風や、働き方のイメージを肌で感じ取れるように、積極的に学んでいきたいと考えます。以上が、私が貴社のインターンを志望する理由です。

最後に積極的に学びたいポイントを挙げているところが具体性がありますね。単純に社風を学びたいというよりも「若手が~」と回答していることで、企業研究をしてくれているという印象を持たれます

⑧コンサルティング・シンクタンク業界

コンサルティング・シンクタンク業界のインターンでは、実務に近いプロジェクトを体験できる形式も多いです

どのような業務に興味があるのかを具体的に伝えられると、業界への理解が十分だと捉えられ、インターン参加につながりやすいです。

200字の志望動機

例文

私は貴社のインターンで実務に近いコンサル経験を積みたいと考えています。コンサルティング業界を志望する理由は、企業の人事課題を解決したいからです。

学生時代の部活動で問題解決力を養い、感情論に左右されず客観的な視点を持つことを心掛けていました。貴社のインターンで競合他社の分析や顧客先への同行ができること、先輩方とのキャリア相談ができることに魅力を感じています。

コンサルとしての適性などが学生時代のエピソードから読み取ることのできる回答ですね。短い回答のからも、インターンへの前向きな気持ちを感じ取ることができますね

400字の志望動機

例文

企業の課題を解決するコンサルティング業界に興味があり、貴社のインターンで、より実務に近いコンサルの経験をしたいと思いました。

学生時代、部活動で何か問題があるとその課題をどう解決できるのかを考え実行し、そこから分析力や課題解決力を培ってきました。感情論でぶつかる部員が多いなか、いつでも冷静に客観的な視点を持つことを心掛け、部活にとって最善の方法をいつも探っていました。

貴社のインターンでは、5日間のなかで、競合他社の分析や顧客先への同行もさせていただけると伺いました。顧客とのやり取りに同席させていただけるなかで、よりコンサルタントとしての仕事理解が進むと思いました。また、先輩方に気軽にキャリア相談ができる点も魅力に感じています。

以上の理由から、コンサルとしての仕事の魅力などを深く知ることのできる御社のインターンを志望しています。

部活動でのエピソードが詳しく回答されていることで、受け手が人柄をイメージしやすいですね。また、5日間の内容もしっかり把握していることがわかるため、コンサル業界や、企業についての志望度の高さや前向きさを感じます。

⑨ソフトウェア業界

ソフトウェア業界は、日々業界を取り巻く状況が変わるため、学ぶ意欲や柔軟性が特に求められる業界です

また、ソフトウェア業界には、既存の就活方式にとらわれないベンチャー企業も多く存在しています。チームでプログラミングに挑戦するなど、従来のインターンには珍しい形式のインターンをおこなう企業もあるため、興味があればぜひチャレンジしてみてください。

200字の志望動機

例文

私はソフトウェア業界で働く具体的なイメージを持ちたいと思い、貴社のインターンを志望しました。

私は不動産会社の事務のアルバイトをしていますが、請求書のシステム導入により、電子請求書の利用が増え、煩わしさが減りました。それから、システム面で人々の暮らしやすさに寄与できるソフトウェア業界を志望しています。

貴社のインターンでは先輩方の活躍を間近で学びながら業界理解を深めたいと考えています。

業界を志望する理由が簡潔に述べられていますね。システム面で社会へ寄与していきたいという想いが伝わります。積極的な姿勢を感じるため、先輩社員ともコミュニケーションをとっていけそうだなという印象です

400字の志望動機

例文

私は貴社のインターンを通して、ソフトウェア業界で働く具体的なイメージを持ちたいと思い、志望しました。私は将来システムで世の中を働きやすくしたいと思い、ソフトウェア業界を志望しています。

私はアルバイトで不動産会社の事務のアルバイトをしています。請求書を扱う部署で、紙が多かったのですが、ある日請求書のシステムが導入されることになりました。最初は慣れないシステム操作に戸惑いがありましたが、シンプルな作りで使い勝手が良く、何よりも電子請求書になったことで諸々の煩わしさがなくなりました。この経験を通して、システム面から人々の暮らしやすさに寄与できるソフトウェア業界を志望するようになりました。

御社のインターンでは希望職種別の体験ができると伺っています。顧客に寄り添う仕事ができるカスタマーサクセス職に興味があります。先輩方の活躍ぶりを間近で学びながら、より業界理解を進めていきたいです。

ソフトウェア業界のカスタマーサクセス職に興味があるからこそ、この企業のインターンに参加したいという想いを受け取ることができます。インターンで得たい経験などを具体的に書いてあると前向きな印象を持ちますね。

⑩出版業界

タイムパフォーマンスを意識する人が増えるなど、デジタルデバイスの普及やサブスクリプションの台頭によって、コンテンツに対するユーザーのニーズに変化が起きています。

出版業界では、そのようなニーズに応えるため、新しい取り組みを積極的にチャレンジできる姿勢をアピールできるとインターンの選考突破に効果的です

200字の志望動機

例文

電子媒体の普及について理解したく、貴社のインターンを志望します。

現状は、まだ書籍といえば紙媒体というイメージがありますが、電子書籍アプリの普及もあり、これから活字離れが進むのではないかと考えています。私は読書が好きで、作家が熱意を持って作っている作品をより多くの人に届けたいという気持ちがあります。

電子書籍の先駆けである貴社のみなさまにお話を聞くことで、電子媒体を活かして多くの人にコンテンツを届ける秘訣を詳細に学べると考えます。インターンを通して、出版業界全体における知識を深めたいです。

業界に対する現状を俯瞰してしっかり捉えたうえで、自身の経験と学びたいことを提示することによって「出版業界を良くしていきたい」という思いが感じ取れます

400字の志望動機

例文

電子媒体が広まっていない裏側を知るために志望します。出版業界にいる方の実際の声を聴きたく、このように思います。

書籍を取り巻く現状として、いまだ紙媒体のほうが主流です。スペースパフォーマンスがうたわれる世の中で、本を買うとスペースを取るという思考から、本離れや活字離れが進むのではと危惧しています。

私は本が好きで月10冊は読みます。作家の本に懸ける思いがあとがきから伝わり、読むたびにその熱意を絶やしたくないと強く思います。また、2カ月前に電子書籍の編集のアルバイトを始め、読者の声を肌で感じる機会ができました。

今回のインターンでは電子と紙媒体に対する議論会があるということで、出版業界にいる方のリアルな声を知り、電子書籍を広めるための手がかりにしたいと考えています。その中でも貴社は、電子書籍コンテンツの先駆けになっていたことから書籍を取り巻く現状を詳細に学べると考え、志望します。

業界の現状と課題をしっかり押さえたうえでの志望動機が書けています。実務経験も示せることで熱意の高さと活躍できるイメージも与えられていますね

⑪芸能業界

芸能業界のインターンでは、芸能界に携わりたい理由を説得力を持って伝えることが重要です。

「憧れている」「好きなタレントがいる」という理由だけに終始しない志望動機にすることを心掛けてください

200字の志望動機

例文

いきいきと活動するタレントを生むノウハウを知りたく志望します。貴社ならそれが学べると考えたためです。

私はマネージャー業に絞って就職活動をしています。御社の〇〇さんのドラマ撮影に参加した際、マネージャーさんの細やかな配慮を間近で見て、タレントが仕事に専念できる理由を知り、裏側を学びたいと思いました。

小さなことにも気付く能力を活かし、インターン中も積極的にタレントたちを支えるような動きを取りたいです。

その企業の社員の活躍を間近で見た経験が志望動機に説得性を与えています。強みからも企業や職種に対する理解度の高さが伺えます。

400字の志望動機

例文

いきいきと活動するタレントを生み出すノウハウを知りたいため志望します。なぜなら、細やかな配慮をされているマネージャーさんたちを抱える貴社なら、そのノウハウが学べると考えたためです。

私は就職活動の軸として「タレントとマネージャーの両方が活動的に仕事ができる」というものを掲げ、マネージャー業にシフトして志望しています。また、御社に所属する〇〇さんが出演されているドラマのエキストラ撮影に参加した際、マネージャーさんたちの細やかな配慮で撮影がスムーズに終わりました。その際に、「このような方々がいるから、タレントがいきいきと業務に専念できるのか」ということを実感しました。

貴社の理念である「働く人すべてを大切に」のもと、タレントを支える裏側を知りたいと思いました。サッカー部のマネージャー経験から培った、小さなことにも気付く能力を活かし、インターン中少しでもタレントを支えたいです。

就職活動の軸と自身の経験を提示することにより、考えに筋が通っている印象を受けますね。サッカー部のマネージャー経験からも、職種に対する適性が見て取れます

⑫公社・団体業界

公社・団体のインターンの志望動機は、その組織の業務に関心を持ったきっかけをしっかりと述べましょう。

街の企業や自治体と協力して市民を支える仕事もあるため、「地域や市民に貢献したい」という想いを伝えられると好印象につながります

200字の志望動機

例文

私は地元の中小企業を支援している商工会議所で働くことに魅力を感じ、御所のインターンに応募しました。

以前から、地域社会に貢献したいという強い意欲を持っており、経営に携わる仕事で、得意な周囲との協働や調整力を活かしたいと考えています。

インターン中は、商工会議所の視点から地域活性化の施策を練るグループワークに参加したいと思っています。

商工会議所は多くの企業とかかわるため、コミュニケーション能力も問われます。この回答では、協働力や調整力で適性をアピールできているため、この人は適性がありそうだなという印象を持たれますね

400字の志望動機

例文

私は貴所で「商工会議所の地域とのかかわり方」や、「協働する社風」を実感したく、インターンへ応募しました。

私は地域社会に貢献したいという強い意欲を持っており、地元の中小企業を支援している商工会議所での仕事に魅力を感じています。

私の実家はコーヒー店を営んでおり、地元の経営者も多く顧客として来店していました。いつも父を中心に、経営のいろいろな話が飛び交っていました。話の中には、経営についての楽しさの話もある一方、地方ならではの経営の難しさについてもあり、興味深く話を聞いていました。経営に携わりながらも、私の得意な周囲との協働や、調整力などを活かす仕事はなにかと考えた際に、貴所で働きたいと考えました。

貴所でのインターンではグループワークは、商工会議所の視点を活かして、地域活性化のための施策を練るものだと伺っており、より実務経験を積みたいと考えています。

さまざまある企業・団体のなかで、どうして商工会議所を志望したの? という理由が具体的で聞き手がイメージしやすいですね。また、最後にインターンの内容を盛り込んでいることで志望度が高いことが伝わります。

⑬官公庁

官公庁のインターンでは、「なぜその自治体・機関なのか」ということを、説得力を持って伝えることが重要です。

「安定した職業だから志望しているのかな」と思われないよう、将来の展望なども具体的に語ることを意識してください

200字の志望動機

例文

将来の安心した暮らしを実現するため、公務員として活躍したいと思い志望しました。

私は少子高齢化の影響を身近に感じた経験から、公務員を目指し始めました。インターンでは特に、先輩職員との座談会では公務員としてのやりがいや、面白さ、大変さなどを具体的に聞いて御庁に対する知識を高めたいと考えています。

そして、将来の国づくりに少しでも貢献できるような人間に成長できるようなきっかけにしたいと思います。

公務員としての職業イメージを高めたいというインターンの参加目的が明確になっていますね。公務員になって叶えたいことについてもわかりやすく書かれているため、意志が固い印象があります

400字の志望動機

例文

私は将来も安心して暮らせる国づくりをしたいと考えています。それを叶えるために、公務員として活躍しようと決めました。

そう思ったきっかけは少子高齢化を肌で感じたことからです。私の出身の小学校は1学年1クラスという少人数制の学校で、来年廃校が決まりました。私が通学していたときには1学年5クラスだったため、とても驚きました。少子高齢化という言葉は知っていましたが身を持って危機感を覚えました。

私は地元である〇〇市のインターンを通して政策内容を深く知り、公務員としての仕事内容を積極的に学びたいと思っています。特に、先輩職員との座談会では若手の先輩方とお話をしながら公務員としてのやりがいや、面白さ、大変さなどを具体的に聞いて職業イメージを高めたいと考えています。そして、自分が生まれ育った〇〇市や、将来の国づくりに少しでも貢献できるような人間に成長できるようなきっかけにしたいと思います。

公務員になりたいと思ったきっかけが身近なことで、地元への想いを感じられます。実際に肌で感じた危機感を伝えることで、公務員としてそこに貢献していきたいという強い意志を感じ取ることができますね。

インターンシップの志望動機は企業が知りたいポイントをつかんで参加につなげよう!

インターンの志望動機の書き方から、ほかの学生と差別化するコツを例文を交えながら紹介しました。

インターンの選考突破を目指すうえで、志望動機を書く際はもちろん、話す際にもそれぞれ意識すべきことがあります。企業が知りたいポイントや、自分だけのエピソードを入れ込むことで、ほかの学生との差別化ができ、「ぜひ自社のインターンに参加してほしい!」と思わせることにつながります。

志望動機を作成するときには準備を徹底して、自信を持ってインターンの選考に臨み、参加へと一歩近づきましょう。

編集責任者 伊東 美奈

キャリアステージを運営するHR team(旧リアステージ)に新卒入社。キャリアアドバイザーとして1,500名以上の就活生を支援する傍ら、長期インターンサービスの立ち上げや人材開発業務を担当。マーケティング事業に異動後、理系学生の就活支援メディア「Digmedia」の編集長・エントリーシート共有プラットフォーム「イールック」の運営責任者を務める プロフィールをみる