面接の逆質問は印象を良くするチャンス! 終わり方まで徹底しよう
面接の最後におこなわれる逆質問は、単なる質問タイムではありません。
実は、ここでの受け答えが、あなたの印象を大きく左右します。逆質問は、自分の熱意や企業理解度を面接の最後にアピールできる絶好の機会だからです。
しかし、「どう締めくくれば良いの?」「何を言えば印象に残るの?」などの疑問を抱えている学生も多くいるはず。本記事では、逆質問の効果的な終わり方を、先輩たちの声を参考にしながら解説していきます。
この内容を押さえておけば、面接官の印象に残る逆質問の締めくくりができるようになるので、最後まで読んでみてくださいね。
逆質問を考えることに慣れていない人は、これらの記事も併せて読んでみてください。就活生たちが実際にした逆質問や、聞くことを避けるべき逆質問がわかります。
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逆質問の時間ってどう終わらせれば良いの? 就活経験者に聞いてみた
「逆質問は用意したのに、最後の締め方がわからず、しどろもどろになってしまった……」。そんな経験はありませんか。
逆質問の内容だけでなく、 終わり方によっても、面接官が受ける印象は異なるもの。しっかり最後を綺麗に締めくくり、良い印象を与えて面接を終えたいですよね。
ここでは、就活を経験した先輩たちに逆質問の内容や終わらせ方について聞いてみたので、一緒に見ていきましょう。
先輩たちは逆質問をこう終わらせた!
多くても3個までにしていました。最後は「いろいろなことが知れてよかったです。御社への入社意欲がさらに高まりました、ありがとうございました」と締めていました。
5個前後用意していましたが、とくに面接官のキャリアについて質問していました。「入社したい意欲がさらに高まりました」という旨が伝わるように締めていました。
逆質問は5個前後用意していました。実際には面接に合わせて適宜調整し、多くは3回程度の質問に絞って質問していました。終わるときには、「御社への理解が深まりました」といった内容で締めました。
最低でも2回は質問するように決めていました。締めるときは、「私からは以上です。ありがとうございました」という言葉で終わるようにしていました。
3回ほど質問するようにしていました。最後は、「◯◯ということがとてもわかり、ぜひ自分も一緒に働きたいと思いました、ありがとうございました」など、熱意と感謝を伝えるようにしていました。
最大で3回、最低でも1回は質問するようにしていました。「~が大切なのですね。大変勉強になりました。ありがとうございます」という言葉で締めくくりました。
最低でも2回、時間に合わせて3個質問することが多かったです。「お聞きしたかったことは以上になります」という言葉と、感想を共に伝えて終わっていました。
平均3回は質問していたと思います。とくに面接官のパーソナルな部分を聞くように意識していたので、最後には「〇〇さんのお話を聞けて本当に良かったです。参考にします」という言葉で締めると印象が良くなったと思います。
逆質問はできるだけたくさん用意し、時間や面接官のリアクションを見ながら質問回数を調整していました。
4回前後は質問するようにしていました。質問の回答に対しては「~ということですね。ありがとうございます」と返し、最後は「気になる点は以上です。ありがとうございました」というフレーズで締めていました。
終わり方を考える前に! 逆質問をする面接官の意図を把握しておこう
終わり方を含めて効果的な逆質問をするためには、まず面接官がなぜ逆質問の時間を設けているのかを理解することが大切です。
面接官の意図を把握することで、逆質問がアピールにつながりやすくなり、選考突破にプラスに働く可能性が高まります。
そのため、逆質問の終わり方を考える前に、逆質問をする面接官の意図を把握しておきましょう。また、採用担当者を経験したことがある人に、逆質問の意図について聞いたので、こちらも参考にしてくださいね。
採用担当経験者の逆質問にまつわる本音
企業はどんな意図で逆質問の時間を設けているのですか?
どのような質問をしてくれるかによって、実際の志望度や意欲を測ったり、その人の就職軸を間接的に確認する意図があります。
志望度を知りたいから
まず第一に、面接官は、あなたがどのくらい本気で入社したいと考えているのかを知りたいと思っています。
そのため、逆質問の内容そのものや表れる熱意から、本当にこの会社で働きたいと思っているのかどうかを見極めたいのです。
たとえば、企業の将来ビジョンや具体的な業務内容に関する質問は、高い志望度を示すことができます。一方で、給与や休日など待遇面ばかりを聞くと、志望度が低いと判断されかねません。
企業研究の深さや、入社後のキャリアプランを示す質問を準備することで、高い志望度をアピールできるでしょう。
企業理解を深めてほしいから
企業目線だと、逆質問は学生に企業のことをより深く理解してもらうチャンスでもあります。
逆質問を通じて会社の魅力や特徴を伝えたいと考える企業も多く存在するのです。
たとえば、「御社の強みは何ですか」という質問に対し、面接官は企業の特徴や競合他社との違いを詳しく説明するでしょう。これにより、あなたの企業理解が深まり、入社後のミスマッチを防ぐことができます。
そのため、業界動向や今後の展望に関する質問をすることで、学生としては、より広い企業理解を得られるでしょう。
学生の疑問や不安を解消したいから
学生の不安や疑問を解消することも、逆質問の重要な目的です。
面接官は、あなたが抱える疑問に丁寧に答えることで、仕事に対する不安を解消し、入社に前向きになってもらいたいと考えています。
たとえば、「新入社員の教育体制はどのようになっていますか」という逆質問に対し、面接官から具体的な研修プログラムや先輩社員のサポート体制などが説明されれば、スキルを身に付けることに対する不安を解消できるでしょう。
企業としては、素直な疑問や不安について、逆質問の場で投げかけることで解消してほしいと思っているのです。
逆質問を用意するための2ステップ|内定者が試したこともチェック
それでは、面接官の心をつかむ逆質問はどのように準備すれば良いのでしょうか。
ここでは、実際に内定を獲得した先輩たちが実践していた逆質問の準備方法を、2つのステップに分けて紹介します。
何も用意せずに逆質問を迎えてしまうと、何も質問できなかったり、的外れな質問をしてしまったりと面接官からの印象を悪くしてしまうこともあります。
そのようなことにならないよう、先輩たちが実際にした準備を参考に、しっかりと用意しておいてくださいね。質問したいことが整ったあとに、終わり方を考えていきましょう。
先輩たちが実際にした逆質問の準備をチェック!
逆質問の準備としてどのようなことをおこないましたか?
企業のホームページや他社との比較を徹底的におこない、逆質問の時間に困らないようにしていました。
統合報告書を見ておいて、会社としての将来のビジョンで気になった部分について質問していました。
企業のホームページは隅から隅まで見るようにしました。その企業の細かいところまで知って質問するとかなりウケの良い質問ができると思います。
ステップ①企業研究を徹底的におこなう
効果的な逆質問を作成するためには、 企業研究が欠かせません。
なぜなら、企業の情報を集めることで、より具体的で、企業の関心を引くような質問を考えることができるからです。
また、企業の経営理念や事業内容、競合企業との違いなど、それぞれを細かく分析していく中で、気になるところが出てくるはず。その疑問を逆質問の場で解消することで、その企業に対する理解度をさらに深められるでしょう。
ここからは、企業研究の方法について詳しく解説していきます。
先輩が感じた逆質問のために企業研究をするメリット
インターネットで調べられる情報を網羅的にチェックしたうえで、逆質問に臨むようにしていました。
「◯◯にこう書いてあったのですが、実際はどうですか?」
「◯◯に載っていたこの事業に興味があるのですが、どうしたら携われますか」
のような、企業研究をしていないと出てこない質問ができるようになりました。
このように、企業研究を通じて質の高い逆質問をおこなうことができ、好印象を与えられたと思います。
企業理念・経営ビジョン・経営戦略を理解する
企業理念は会社の存在意義を示すものであり、経営ビジョンは将来の目標、経営戦略はその達成方法を表すものです。 まずは、会社の根幹となるこれらの部分を理解することで、その企業が何を大切にし、どこを目指しているかがわかります。
たとえば、「顧客第一主義」という理念を掲げている会社なら、顧客満足度向上のための具体的な取り組みを調べることで企業の目指す未来がさらに鮮明に見えてくるでしょう。
また、「グローバル展開」という経営ビジョンがあるのであれば、海外進出の実績や今後の計画を確認するのもいいかもしれません。
これらの情報は、企業のホームページやIR資料、ニュースリリースなどから入手できます。
事業内容・商品・サービスを分析する
次に、企業の主力事業や提供している商品・サービスについて詳しく調べましょう。
企業を理解するためには、どんな顧客層をターゲットにしているのか、どのような価値を提供しているのかを把握することが大切です。
食品メーカーなら主力商品のラインナップや特徴、新商品開発の方針を、IT企業であれば、提供しているソフトウェアやサービスの機能などを調べてみてください。
また、各事業の売上比率や成長率にも注目すると、会社の現状と今後の展望が見えてきますよ。
企業文化・社風を把握する
その会社で働く人々の行動指針や価値観を表すため、企業文化や社風を確認することも大切です。
これを知ることで、自分との相性や働きやすさを判断できます。また、企業が実施している、独自の制度や取り組みを確認するのも良いでしょう。
企業文化や社風を確認するうえでは、社員の声や口コミサイトの情報も参考になりますが、偏った情報に惑わされないよう注意が必要です。
可能であれば、OB・OG訪問や会社説明会に参加して、社員から直接話を聞くのが最も確実ですよ。
OB・OG訪問のやり方や、なにを聞けば良いかわからない人には、こちらの記事で経験者の声をもとにOB・OG訪問について解説していますので、参考にしてみてくださいね。
OB・OG訪問とは|就活経験者が教えるおすすめ質問一覧付き
競合企業との比較をしておく
企業内部の分析を終えたら、志望企業と同じ業界で事業を展開している企業を複数ピックアップして、比較分析をしましょう。
市場シェア、売上高、利益率などの数字的な指標はもちろん、商品・サービスの特徴、ターゲット顧客、マーケティング戦略なども比較します。
たとえば、自動車メーカーなら各社の主力車種や価格帯、環境技術への取り組みなどを比較してみてください。それぞれの自動車メーカーでは、主力とする製品のラインナップや価格帯が異なることから、異なる事業戦略をとっていることがわかるでしょう。
この比較を通じて、志望企業の強みや独自性、業界内でのポジションを明確にすることできます。
競合企業について知りたいときは、各社が公表している情報や業界レポート、業界に特化した専門家の分析記事などを参考にしてみてくださいね。
企業分析の方法は、この記事でも詳しく紹介しています。経験談から、逆質問作りがスムーズに進む企業分析方法を押さえましょう。
企業分析の4つの極意|経験者に聞く効果的なやり方と活用方法
業界動向をチェックする
最後に、志望企業が属する業界全体の動きについても理解しておくことで、その企業の置かれている環境や今後の可能性が見えてきます。
市場規模や成長率、主要企業の動向、新規参入の状況などをチェックしておきましょう。また、業界を取り巻く法規制の変化、消費者ニーズの変化なども重要なポイントです。
これらの情報は常に移り変わるため、最新のニュースにも常にアンテナを張っておくことが大切です。ニュースアプリなどを活用して、隙間時間に情報収集するように意識することをおすすめします。
業界動向を確認できる媒体の例
・業界紙や業界に特化したメディア
・ビジネス系のメディア
・会社四季報
ステップ②逆質問リストをまとめる
企業研究で得た情報を基に、いよいよ面接で使う逆質問をリスト化していきます。
ただし、闇雲に質問を並べるだけでは効果的ではありません。限られた時間を最大限に活用し、自分の印象も良くするような逆質問リストを作成することが大切です。
そのためには、以下の3つのポイントを意識してまとめることで、印象アップにつながりやすい逆質問リストを作成できます。
・質問項目をカテゴリー分けしておく
・質問内容を具体的に掘り下げる
・優先順位をつけておく
逆質問リストを作成したことでスムーズに逆質問ができた先輩の体験談
私は面接前に逆質問したいことを見返せるように、逆質問リストを作成していました。
とくに二次面接以降は、企業への理解度や志望度の高さをアピールするために、企業ごとに質問の内容を変えて面接に参加していました。
逆質問リストを作ることで、自ずと企業についてたくさん調べることになるので、企業に対する理解度も深まったと感じています。
①質問項目をカテゴリー分けしておく
逆質問の項目を、カテゴリーごとに分類しておきましょう。具体的なカテゴリーには、次のようなものがあります。
・仕事内容
・入社後のキャリア
・社風
・福利厚生
・業界動向 など
たとえばこのとき、「仕事内容」のカテゴリーには、「新入社員の具体的な業務内容」「部署間の連携方法」などを、「入社後のキャリア」カテゴリーには、「入社後3年間の成長プラン」「管理職への昇進条件」などを入れておきます。
このようにカテゴリー分けすることで、質問に漏れがないか確認しやすくなり、また面接中でも状況に応じて柔軟に質問を選択できるようになるでしょう。
さらに、自分の関心事が明確になるため、志望動機の裏付けにもできますよ。
②質問内容を具体的に掘り下げる
企業研究で得た情報をもとに、「実際にそこで働く社員に聞ける」ことを念頭に置いて具体的な質問内容を考えます。
NG例
「仕事のやりがいは何ですか?」という一般的な質問を投げかける。
OK例
・「プロジェクトでの具体的なやりがいや、直面した課題をどのように克服されたか教えていただけますか?」と仕事内容を深掘る質問をする
・「新規事業の○○について、今後5年間でどのような成長を目指されているのでしょうか?」といった具体的な質問を用意する
このように具体化することで、あなたの企業理解度の高さと熱意が伝わります。またより詳細な情報を引き出せるでしょう。
③優先順位をつけておく
通常、逆質問の時間は5〜10分程度と限られています。そのため、全ての質問をすることは難しいでしょう。
そこで、質問に優先順位をつけておくことも重要になります。
最も聞きたい内容、自分の志望動機に直結する質問を上位に置き、一般的ではあるが重要な質問に続けます。最後に、時間が余った場合の予備質問を用意しておくと安心です。
このような逆質問の優先順位付けにより、限られた時間を最大限に有効活用できるようになるでしょう。
例文付き!基本的な逆質問の終わり方3パターン
ここからは、どんな場面でも使いやすい基本的な逆質問の終わり方を3パターン紹介します。
それぞれ具体的な例文も付けているので、ぜひ参考にしてみてください。ここに自分の言葉でアレンジを加えられれば、より自然な印象になりますよ。
①感謝の気持ちを伝える
まず、面接官に、選考に時間を割いてもらったことへの感謝を示します。感謝の言葉を述べることで、礼儀正しさと社会人としての基本的なマナーを示すことができるでしょう。
面接官も人なので、日常生活のコミュニケーションにおいて相手を不快にさせないよう気を付けていることを面接の場でも発揮しようと心掛け、なるべく好印象を与えるような終わり方を意識してみてください。
例文
貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。御社について理解を深めることができ、大変勉強になりました。
②入社への熱意を再確認させる
感謝の言葉以外に、何か印象に残る一言を付け加えたい場合は、質問を通じて得た情報をもとに、改めて入社への意欲を伝えてみてください。
このとき、なぜ入社したいと思ったのかについて具体的に言及することで、より説得力が増します。
会社のどんな点に魅力を感じたのか、自分がどのように貢献したいのかを明確に伝えましょう。
このパターンは、とくに最終面接などの重要な場面では、最後の一言で残した印象によって採用可否が決まる場合もあるため、より効果的ですよ。
例文
本日のお話を伺い、御社で働きたいという思いがさらに強くなりました。御社のメンバーとして、○○の分野で貢献できますと幸いです。
③今後の選考の流れを確認する
締めくくりの言葉が何も思いつかない場合は、次の選考フローを確認してみるのもおすすめ。
積極性と計画性をアピールできるだけでなく、自分自身の選考準備にも役立ちます。
例文
最後に、今後の選考の流れについて確認させていただきたいのですが、もし合格をいただけた場合、次回の面接はいつ頃になりますでしょうか? また、次回までに準備しておくべきことがあれば、教えていただけますと幸いです。
ただ、この終わり方は、面接を受ける前後で選考の流れがあまり詳しく説明されていないときに使うようにしましょう。メールなどでしっかり案内されているにもかかわらずこの質問をすると、「企業からの案内をきちんと確認していないのかな」と、逆に準備不足と捉えられてしまう可能性があります。
面接の終わりには、「最後に一言ありますか」と面接官側から聞かれることもあります。急に言われると戸惑ってしまう人もいるでしょう。この記事を読んで、良い印象で面接を締めくくるコツをつかんでくださいね。
成功談から学ぶ! 面接の「最後に一言」ウケがいい回答とは
印象に残る逆質問の終わり方テクニック3選
逆質問の内容も大切ですが、締めくくり方も同じように重要です。
ここでは、実際に内定者が使用していたフレーズも含めて、面接官の印象に残る終わり方のテクニックを3つ紹介していきます。
逆質問の終わり方のテクニック
・学んだことに言及する
・企業への興味・関心を示す
・将来のビジョンを語る
これらを参考に、自分なりの締めくくり方を考えてみましょう。
ただし、単に真似るだけでなく、自分の言葉で表現することが大切です。面接官は、あなたの個性や熱意を見たいと思っています。
以下のテクニックを基本として、自分らしさを加えた締めくくり方を練習してみてくださいね。
内定者が実際に使っていた逆質問の終わり方のテクニックとは
逆質問の終わり方にはどのような工夫をしていましたか?
「御社のことがたくさん知れてよかった!」という気持ちを全面に押し出しながらお礼を言うようにしていました。
「自分は〇〇を成し遂げたいと思っているので、〇〇さんの話を聞いて、実現可能できそうだなと思いました」と伝えることを意識していました。
質問に答えてくださったお礼と、質問に答えていただいたことで、貴社に対する理解度が増し、更に志望度が上がった旨を伝えていました。
面接を通してその場で締め方を考えるハイレベルな技も!
私は、逆質問の最後に、「面接を通して感じた面接官の印象を交える」テクニックを使っていました。
たとえば、面接の中で苦労した経験や、挫折した経験に興味を持って聞いていた面接官に対して、「仕事上での挫折はなんですか、それをどう乗り越えましたか」と逆質問します。そして、その答えに対して面接官の印象に関する感想を伝えて、逆質問を締めるようにしていました。
また、逆質問の答えを聞いて自分のこれからの人生で役に立ったと感じたポイントについても話していました。面接中に常に頭を働かせる必要があるので少し大変ですが、おすすめです。
学んだことに言及する
1つ目のテクニックは、逆質問を通じて得た情報や気づきについて具体的に触れることです。
OK例文
御社の○○という取り組みについて詳しく知ることができ、大変勉強になりました。とくに○○の点が印象的で、自分自身のキャリアプランを考えるうえでも参考になりました
このテクニックのポイントは、単に「勉強になりました」と言うだけでなく、何が、どのように勉強になったのかを具体的に伝えることです。
そして、この技を使うことであなたの学習意欲を示すだけでなく、話を真摯に聞いていたことをアピールできます。
あなたが質問の内容をしっかりと理解し、自分の成長につなげようとしている姿勢が好印象につながります。
将来のビジョンを語る
会社に入ってやりたいことがはっきりしている場合は、自分の将来像と企業とのつながりについて語るテクニックを使ってください。
OK例文
本日は貴重なお話をありがとうございました。お話をお伺いして、将来、御社で○○のスキルを身につけ、5年後には○○の分野のスペシャリストとして活躍し、将来的には○○事業の発展に貢献したいという気持ちが強くなりました。
面接官の話を踏まえ、将来、あなたがその企業でどのように活躍したいのか、具体的なキャリアプランを語りましょう。これにより、長期的に会社に貢献する意思があることを示せます。
また、あなたの具体的なキャリアプランを通じて、あなたの熱意と将来性が伝わり、面接官に強い印象を残せるでしょう。
企業への興味・関心を示す
質問を通じてさらに企業への興味が深まったことを伝えるのも効果的なテクニックの一つです。
OK例文
お話を伺って、御社でぜひ働きたいという思いが一層強くなりました。とくに、○○事業の今後の展開に大変興味を持ちました。私も是非その一翼を担えればと思います。
この際、なぜ興味が深まったのかの具体的な理由を添えると、企業に興味関心を持っている姿勢をより色濃く見せることができます。
また、熱意を示すことで志望度の高さをアピールすることにもつながります。このテクニックを用いることで、あなたが単に入社したいだけでなく、具体的に会社に貢献する意欲があることがより強く伝わるでしょう。
例文付き! 選考フェーズ別の逆質問の終わり方3パターン
選考プロセスの各段階で、企業が求める情報や評価のポイントは異なってきます。そのため、逆質問の終わり方も各フェーズに合わせて調整することも選考突破への近道です。
逆質問を通してその時点での企業のニーズに合致した印象を与えることができれば、選考を有利に進められる可能性が高くなります。
ここでは、選考フェーズ別に効果的な逆質問の終わり方を例文付きで解説します。
①一次面接での逆質問の終わり方
一次面接は一般的に、学生の基本的な素質や企業とのだいたいの相性を見る段階です。
企業側も、まだあなたのことを深くは知りません。そのため、企業への理解度や入社意欲の高さを積極的にアピールすることが重要になります。
面接を通して入社意欲が高まったことや次の選考に進みたいという意思を逆質問の最後に伝えることで、あなたの熱意がより鮮明に伝わるでしょう。
例文
本日は貴重なお話をありがとうございました。お話をお伺いして、御社への理解が深まり、御社で働きたいという気持ちが一層強くなりました。
一次面接についてはこの記事でも詳しく解説しています。逆質問対策も含め、一次面接突破のコツをつかみましょう。
一次面接通過のコツを経験者が語る! リアル成功・失敗談付きで解説
②二次面接での逆質問の終わり方
二次面接では、一次面接を通過した少数の候補者の中から、より深く適性を見極められます。そして、具体的なスキルや経験、企業への適合性が問われるでしょう。
この段階では、自己分析と企業研究の成果を示し、あなたが企業にとって価値ある人材であることの印象付けを意識してください。
具体的に貢献できる可能性を示すことで、面接官はあなたが実際の職場で働いている姿をイメージしやすくなりますよ。
例文
本日のお話を通じて、私の経験や能力を御社でどのように活かせるか、より具体的にイメージできました。まだ勉強している途中ですが、もし入社させていただけたら、とくに〇〇の分野で貢献できるのではと感じ、御社で働きたいという思いがさらに強くなりました。本日はありがとうございました。
③最終面接での逆質問の終わり方
最終面接は、内定を出すかどうかの最終判断をおこなう場です。
企業側も、これまでの選考を通じて、あなたの人物像や能力を大枠理解しているといえます。そのため、ここでは入社後のビジョンを明確に示し、長期的に企業に貢献する意欲を伝えることが極めて重要です。
最終面接では、あなたの熱意が合否を分ける大きな決め手となる可能性が高いことを意識し、あなたの本気度を伝えるようにしてください。
例文
本日は、最終面接のお時間をいただき、誠にありがとうございました。改めて、本日の面接を通じて、御社で働きたいという思いがさらに強くなりました。一日も早く御社の一員となり、〇〇という目標を達成するために貢献していきたいです。
最終面接の逆質問はどのように締めくくっていた?
最終面接では、逆質問の時間で、どのようにアピールしていましたか?
「〇〇をしてみたい」と入社してやりたいことを先に伝え、「それは御社でしか実現できない」と締めてアピールしていました。
「御社に入社したら〜」や、「〜な社員になりたい」など、私が入社した時のイメージを相手にも持ってもらうような言葉を選んでいました。
「私の質問は以上ですが、最後に一言お伝えさせていただいてもよろいしでしょうか」と許可をいただき、最後までその企業に入社したいという強い思いを伝えるようにしていました。
この記事でも、最終面接の逆質問について詳しく紹介しているのでぜひ目を通してみてください。内定者が実際にした逆質問を通してのアピールも必見です。
最終面接の逆質問40選|内定者に聞く「自分を売り込む逆質問」とは
例文付き! 面接官の立場別の逆質問の終わり方3パターン
面接では、選考フェーズだけでなく、面接官の立場や役職によっても、評価のポイントや関心事が異なります。
そのため、それぞれの立場に合わせた逆質問の締めくくり方をすることが、好印象を与えるために重要なのです。
ここでは、面接官の立場別に効果的な逆質問の終わり方を例文付きで解説していきますね。
①人事の場合
人事担当者は、企業全体の採用方針に基づき、長期的な視点で、あなたの人物像や適性が企業文化に合うかどうかを見極めようとしています。
そのため、人事担当が面接官の場合は、企業理念や価値観への共感、長期的なキャリアビジョンを示すことが効果的です。
企業理念や社風について触れながら入社意欲を伝えることで、あなたへの安心感を与えることができるでしょう。
例文
本日は、御社の企業理念や社風についてお伺いでき、大変共感いたしました。私も日々、成長し続けたいと考えているため、御社の環境で働きたい気持ちが強くなりました。本日は誠にありがとうございました。
②管理職の場合
管理職は、特定の部署やチームのマネジメントをおこなう立場であることから、配属先で実際に活躍できる人物かどうかを見極められるケースが多くあります。チームワークを重視し、組織に貢献できそうな人材だとアピールするのがポイントです。
彼らに対しては、配属先での具体的なイメージを伝えながら貢献意欲を示すことで、あなたを採用するメリットを感じてもらうことができるでしょう。
例文
本日は、部署の雰囲気やチームワークについてお伺いでき、大変嬉しく思いました。私もチームの一員として目標達成に貢献できるよう、精一杯努力していきます。本日は誠にありがとうございました。
③現場社員の場合
現場社員は、あなたが一緒に働くことになるかもしれないという視点で、あなたの人物像や仕事への適性、そして人間関係を築けるかを見極めようとしています。
そのため、現場で働く社員に対しては、仕事内容への理解や、具体的な業務に関する質問をすると良いでしょう。
具体的な業務内容に触れながら、「一緒に働きたい」と思われるような締めくくり方を意識してください。
例文
本日は、実際の業務内容について具体的に教えていただき、誠にありがとうございました。私も一日も早く、先輩方のようにご活躍できるよう、努力していきたいです。
番外編! 集団面接の逆質問はどのように終えたらいいの?
集団面接では、他の応募者と自分を比較して見られる側面があるため、個別面接とは異なる対応が必要です。
逆質問の際も、長々と話したり、抽象的な質問をしたりすることは避け、簡潔で具体的な質問を心掛けてください。
また、逆質問の締めくくり方は、他の候補者との差別化を図りつつ、協調性を示すことにも配慮しましょう。
例文
みなさま、貴重なお話をありがとうございました。他の候補者の方々の質問からも多くを学ばせていただき、とくに〇〇というお話が大変印象に残りました。本日は、ありがとうございました。
内定者に聞く! 集団面接の逆質問タイムの過ごし方や締めくくり方は?
集団面接の逆質問タイムの流れや、みなさんが意識していたことを教えてください!
集団面接の際は、1人につき質問は1つまでという雰囲気が流れていたため、1つ質問したら自然と次の人へ回っていました。
集団面接では自分から手を挙げて質問し、その企業に入りたいという強い気持ちが伝わるような締めくくりをしていました。
集団面接の時の逆質問は、ほかの学生の妨げにならないように簡潔にしたうえで、「私の質問は以上になります」と言って、場の話の流れがスムーズになるようしていました。
逆質問の終わり方まで工夫することで内定のチャンスをつかもう!
今回は、面接における逆質問の終わり方について、さまざまなパターンや例文を紹介しました。
逆質問は内容だけでなく、その終わり方まで工夫することで、面接官に強い印象を残すことができます。
適切な締めくくりをすることで、あなたの熱意や、学習意欲、そして会社への理解度を効果的にアピールできるのです。
本記事で紹介した内容を参考に、逆質問の時間を初めから終わりまで有効活用して、内定獲得のチャンスをつかんでくださいね。
就活力診断テストはもう使いましたか?
「就活力診断テスト」では、十分な就活準備ができているかがわかります。就活マナーや、就活への心持ちなど、不安がある人は自分のことを客観視してみましょう。
面接力39点以下だと...就活のやり方を再検討することが必要ですよ。
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逆質問の時間をどのように締めましたか? 質問数や、締めくくりの言葉を教えてください。