面接で連絡すると言われたのに来ない! 内定者が取った行動とは

面接で連絡すると言われたのに来ない時の心得

面接後に連絡すると言われたのに来ない! 先輩たちの体験談でモヤモヤ解消しよう

「面接の感触は悪くなかったのに、合格連絡が来ない……」

そんな不安な気持ちを抱えている就活生のみなさん、焦る気持ちはよくわかります。特に「〇日以内に連絡します」と具体的な日にちを言われた後だと、その日を過ぎても連絡がないと、モヤモヤ感が募りますよね。

「もしかして不合格だった?」「それとも何かミスがあった?」

このように考え出すと、どんどん不安になってしまうでしょう。あなたと同じように就活中に悩んだ先輩たちも多くいます。先輩たちのなかには「もしかして不合格だったのかも……」と落ち込む一方で、ただ待つのではなく、「自分から行動を起こす」ことで状況を打開しようとした人もいます。

この記事では、先輩たちの体験談を通して、連絡が来ないときの対処法や心構えについて解説していきます。先輩たちがどのような行動を取ったのか参考にすれば、あなたもこの不安な状況を乗り越えるヒントが見つかるかもしれません。

こちらの記事でも、選考結果が来ないときの不安解消法について詳しく解説しています。同じように悩んだ先輩たちの体験談とともに、気持ちの切り替え方や問い合わせ方を参考にしてみてくださいね。
選考結果が来ない|現役就活生から学ぶ不安解消法と問い合わせ方

面接で連絡すると言われたのに来ない5つの理由

面接で連絡すると言われたのに来ない5つの理由

面接で連絡すると言われたのに来ないのには、上記の5つの理由が考えられます。

連絡が来ないのは企業側の事情や、単純なミスが原因である可能性もあります。不合格と決めつける前に、まずは考えられる理由を把握しておきましょう。

①選考期間が長期化している

企業によっては、応募者多数や慎重な選考などにより、選考期間が長引くことがあります。特に、人気企業や大企業は選考ステップが多く、結果が出るまで時間がかかる傾向があります

人気企業には多くの学生が殺到するため、書類選考や面接の回数が増え、選考期間が長くなるのは当然のことです。また、大企業では、人事部だけでなく、現場の社員や役員なども選考にかかわることも多く、全員のスケジュール調整や意見集約に時間がかかる場合があります。

さらに、企業によっては、内定を出す前に、社内での最終確認や稟議が必要な場合もあります。このような手続きには時間がかかるため、連絡が遅れる原因になることがあります。

②担当者が多忙を極めている

採用担当者は、面接だけでなく、書類選考や内定者への連絡、入社手続きなど、さまざまな業務を抱えています。そのため、繁忙期には連絡が遅れてしまうこともあります。特に社員数の多くない企業では、採用担当者が一人で複数の業務を兼任していることも多く、連絡が遅れる可能性が高くなるのです

採用担当者は、採用活動のピーク時には膨大な量の履歴書やエントリーシート(ES)に目を通し、面接日程の調整、面接の実施、合否判定、内定通知、入社手続きの準備など、多岐にわたる業務をこなさなければなりません。

さらに、採用活動以外にも、人事評価や労務管理など、日常的な業務も抱えている可能性があります。そのため、どうしても手が回らず、連絡が遅れてしまうこともあるのです。

③社内で意見が割れている

面接官によって評価が分かれたり、採用基準について社内で意見がまとまらなかったりすると、合否の決定に時間がかかることがあります。特に、最終面接などで役員や社長がかかわる場合は、慎重な判断が求められるため、連絡が遅れるケースもあるでしょう

というのも、評価基準は会社によって定められていますが、評価のポイントや着目する点などは、面接官によって異なる場合があります。たとえば、ある面接官はコミュニケーション能力を重視する一方、別の面接官は論理的思考力を重視するといった具合です。

そのため、すべての面接官が同じように評価するとは限らず、意見が分かれることもあります。特に、人物面やポテンシャルなど、数字では測れない要素については、評価が分かれる傾向があります。

④補欠要員になっている

残念ながら、今回は採用を見送られたものの、辞退者が出た場合に備えて、引き続き選考の対象者としてリストに残されている可能性もあります。

補欠合格の場合、ほかの内定者の動向によって、あなたの合否が左右されます。辞退者が出れば繰り上げで内定となる可能性がありますが、辞退者が出なければ、残念ながら不合格となってしまうでしょう。

こちらの記事では、一度不採用になった企業への再応募について、成功させるための秘訣や具体的なメール例文を紹介しています。再チャレンジしたい企業がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
一度落ちた会社への再応募は可能|大逆転する秘訣とメール例文を紹介

⑤単純な連絡ミスが起きている

連絡するのを忘れていたり、メールアドレスを間違えていたりなど、単純なミスが原因で連絡が来ていない可能性もあります。採用担当者も毎日多くの学生とやり取りをしているため、ミスが起こる可能性がゼロとは言い切れません

具体的に考えられるミスは、以下の通りです。

・連絡するのを忘れてしまった
・メールアドレスの入力ミス
・システムエラーでメールが送信されなかった
・電話番号の聞き間違い

特に、新卒採用シーズンは応募者が殺到するため、ミスが起こる可能性があります。時間が経っても連絡が来ない場合は、こちらから問い合わせてみるのも一つの方法です。

先輩に直撃! 選考結果が遅れた理由について企業から説明を受けたことはある?

キャリアステージ編集部

選考結果連絡が遅れた理由は何でしたか?

M・W 学習院大学

私の場合、採用活動が職種ごとに分かれていて、私の希望職種よりも先に、別の職種の内定者に連絡をしていたため、遅くなってしまったと説明されました。

M・N 4年制大学

想像以上の応募があり、選考に時間がかかったようで、数週間待たされた経験があります。

Y・A 4年制大学

応募者が予想以上に多く、さらに採用基準の変更があったため、合否決定に時間がかかったようでした。

面接で連絡すると言われたのに来ないときに先輩が取った行動とは?

いつまで経っても連絡が来ないと、「もしかして落ちた? 」「連絡ミスかな? 」と不安になるのは当然です。このまま待つべきなのか、何かアクションを起こすべきなのか、悩んでしまいますよね。

そこで、実際に先輩たちがどのような状況で、どのように行動したのか、具体的な体験談を紹介したいと思います。同じように悩んだ先輩たちの姿からは、勇気やヒントをもらえるはずです。

H・T
H・T
4年制大学/文系学部
つらい思いはしたくないからこそ選考結果は待つ

私は、選考結果の連絡が来ない場合でも、自分から催促することはありませんでした。連絡がある場合は遅くとも1週間以内には来ると思っていたので、それ以上待っても連絡がない場合は、不採用だったと判断していました。

就活中は忙しく、落ちている可能性が高い企業に連絡をして、わざわざつらい気持ちになりたくなかったからです。

どうしても結果が気になる場合は、連絡してみても良いと思いますが、不採用だったと知って落ち込むくらいなら、ご縁がなかったと諦めるのも一つの方法だと思います。

R・N
R・N
4年生大学/理系学部
企業への対応は志望度次第!

私の場合、企業の志望度によって対応を変えていました。基本的に、2週間経っても連絡がない場合は不合格と判断して諦めていました。しかし、志望度の高い企業の場合は、後悔しないように2週間を目安に確認の連絡をしていました。

このような経験から、多くの企業を受けることで、不採用だった場合のショックを和らげることができるということを学びました。

D・T
D・T
千葉大学/法政経学部
内定を逃さないためには連絡時期の事前確認が重要!

11月頃に早期選考の面接を受け、「結果は後程ご連絡させていただきます」と言われたものの、翌年1月中旬まで連絡が来なかった経験があります。

新卒採用サイトのマイページには「面接結果は後程ご連絡いたします」と表示されていたため、自分から連絡するのはためらいました。

年内に連絡が来なかったので、その企業は諦めましたが、後になって合格の連絡を受けました。
この経験から、面接の最後に合否連絡の時期を確認したり、リクルーターに問い合わせたりするようになりました。内定承諾期間などを考慮するためにも、事前に確認しておくことが大切だと感じました。

連絡すると言われたのに来ない=脈なし? 先輩たちが語る驚きの結末

面接後、企業から「後日連絡します」と言われたきり、一向に連絡が来ない。そんな状況に直面すると、「これは不採用ということかな……」と諦めモードに入ってしまいますよね。

しかし、先輩たちの体験談を聞くと、必ずしもそうとは限らないようです。

諦めかけた頃に内定ゲットすることも

「もうダメかも……」と諦めかけた頃に、突然内定の連絡が来るケースも少なくありません。企業の選考スケジュールや担当者の状況によって、連絡が遅れる可能性があるからです

連絡が遅れるのには、以下の理由が考えられます。

・複数の選考ステップがあり、最終決定に時間がかかっている
・他部署との調整や役員・社長の承認が必要
・採用枠の見直しや辞退者が出たことによる繰り上げ合格

このように、連絡が遅れる理由はさまざまです。連絡が来ないからといって、すぐに諦める必要はないでしょう。

キャリアステージ編集部

面接から時間が経っている時の合否の結果連絡はどのようなものでしたか?

M・W 学習院大学

「結果は2週間以内にお知らせします」と言われていたのに、3週間後に不合格の連絡が来たことがありました。ほかにも選考を受けていたので、「落ちたか」と軽く受け止め、気持ちを切り替えていました。

M・N 4年制大学

「2週間以内に連絡します」と言われていたのに、最終日まで連絡が来ず、やきもきした経験があります。最終日にやっと連絡が来たときも、「どうせ不合格だろうな」と思いながら電話に出たことを覚えています。

R・N 4年生大学

「結果は1週間以内にお知らせします」と言われていたのに、10日後に合格通知が来たときは、本当に驚きました。

不採用通知をしないサイレントお祈りだった

残念ながら、連絡が来ない理由が「サイレントお祈り」だったというケースもあります。これは、企業が不採用の通知を学生に対しておこなわないことを指します

企業側の事情としては、応募者が多く、個別に連絡する手間やコストを削減したいなどの意図があります。しかし、サイレントお祈りは企業側の負担軽減や連絡コストの削減につながる一方、学生にとっては精神的な負担が大きいだけでなく、時間を無駄にしてしまうというデメリットがあるのも事実です。

もし、サイレントお祈りに遭ってしまった場合は、いつまでもその企業に固執せず、気持ちを切り替えて、ほかの企業の選考に進むことを検討しましょう。

キャリアステージ編集部

結果がこないまま、サイレントお祈りだったという経験はありますか?

M・N 4年制大学

あります。正直なところ、「軽く見られているのかな」と悲しくなりました。面接はお互いの貴重な時間を割いておこなうものなので、企業側にも誠意ある対応をしてほしいと感じました。

Y・A 4年制大学

結果の連絡をすると言われながら、サイレントお祈りだった時は、「真摯に頑張っている学生に対して、そんな対応をする企業なんて行かなくて良い」と開き直り、気持ちを切り替えて次の選考に臨んでいました。

M・W 学習院大学

連絡が来ない間は、一瞬ショックを受けますが、自分の面接の出来を振り返ると「落ちたかな……」と徐々に感じるようになりました。 そのため、気持ちを切り替え、ほかの選考に意識を向けるようにしていました。

こちらの記事では、先輩たちの体験談を通して、連絡が来ないときの対処法や心構えについて解説していきます。本記事と併せて、参考にしてみてください。
サイレントお祈り|就活経験者や現役就活生に聞く合否連絡の実態

焦りは禁物! 問い合わせる前に確認すべきチェックリスト

焦りは禁物! 問い合わせる前に確認すべきチェックリスト

「もしかして連絡ミス? 」と焦って問い合わせる前に、まずは上記のチェックリストを確認しましょう。

それぞれ確認することで、企業側に問い合わせるべきか、もう少し待つべきか、冷静に判断できるようになります。

キャリアステージ編集部

結果がメールの迷惑フォルダに入っていた、期日を聞き間違えていた、などの自分のミスだったことはありますか?

M・W 学習院大学

過去に、人事担当者からの選考結果に関するメールが迷惑メールフォルダに入ってしまい、次の選考の日程の返信を忘れてしまうことがありました。 その際は、すぐに人事担当者に連絡し、状況を説明し、返信を忘れてしまったことを謝罪しました。

Y・A 4年制大学

選考結果の連絡がなかなか来なくて困っているときに、迷惑メールフォルダを確認したら、そこに結果が届いていたという経験があります。企業からの重要な連絡が迷惑メールフォルダに入ってしまうことがあるので、こまめに確認することが大切だと感じました。

R・N 4年生大学

選考結果の連絡時期を聞き間違えてしまった経験があります。メモを取らずに覚えていたため、ほかの企業の連絡時期と混同してしまったことが原因でした。

①連絡がくる予定の日程が合っているか確認したか

面接時に言われた連絡予定日を、メモやカレンダーで再確認しましょう。「〇日以内」や「〇週間以内」など、あいまいな表現で伝えられた場合は、具体的な日付を計算して確認しましょう

たとえば、「1週間以内に連絡します」と言われたのが月曜日だった場合、翌週の月曜日までが連絡予定日となります。また、「〇日以降」「〇日以内」など、似ていても意味がまったく違う言葉もあるため、ほかの企業と混同していないか確認が必要です。

自分がうっかり勘違いしていた、ということもあるかもしれません。焦らずに、まずは確認することが大切です。

②迷惑メールフォルダや着信履歴は確認したか

企業からの連絡が、迷惑メールフォルダに振り分けられていたり、不在着信になっていたりする可能性もあります。念のため、確認しておきましょう。

迷惑メールフォルダの場合

企業からのメールが、迷惑メールと誤認識されて、迷惑メールフォルダに自動的に振り分けられてしまうことがあります。

特に、携帯電話のキャリアメール(docomo、au、SoftBankなど)を利用している場合や、フリーメール(Gmail、Yahoo!メールなど)のフィルター設定が厳しい場合に起こりやすいです

また、企業からのメールが初めての場合や、件名や本文に特定のキーワードが含まれている場合も、迷惑メールと判定されることがあります。

着信履歴の場合

企業からの電話に出られなかった場合、着信履歴に残っているはずです。

知らない番号や非通知からの着信は、つい見過ごしてしまいがちですが、企業からの連絡である可能性もあります

着信履歴を確認し、心当たりのない番号があれば、まずはインターネットなどで発信元を調べてみてください。企業からの連絡であると確認できた場合は、折り返し電話をかけてみましょう。。

③企業の営業日を確認したか

土日祝日や年末年始、夏季休暇など、企業が休業している日に連絡が来ることは基本的にありません。企業の営業日を考慮して、連絡を待ちましょう。企業の営業日は、ホームページや採用情報ページに記載されていることが多いです

もし記載がない場合は、

・ほかの企業の営業日を参考に推測する
・企業に直接問い合わせる

といった方法で確認できます。事前に確認しておくと安心です。また、連絡が来るのが「〇営業日以内」と伝えられた場合は、土日祝日を除いた日数で計算しましょう。たとえば、「5営業日以内に連絡します」と言われたのが金曜日の場合、翌週の金曜日までが連絡予定日となります。

企業の営業日を把握することで、無駄に不安になる時間を減らせます。

④口コミサイトは確認したか

OpenWork」や「エンゲージ 会社の評判」などの口コミサイトで、企業の選考状況に関する情報がないか確認してみましょう。同じように選考を受けている人の体験談や、選考期間の長さ、選考フローなどがわかるかもしれません

企業によっては、選考期間が長期化しやすい、連絡が遅いなどの特徴がある場合もあります。口コミサイトで情報収集することで、その企業の選考傾向を知り、不安を軽減できるかもしれません。

連絡すると言われたのに結果が来ないときの問い合わせのタイミング

連絡すると言われたのに結果が来ないときの問い合わせのタイミング

企業から連絡が来ない場合、いつ問い合わせるのが適切なのでしょうか。状況によって適切なタイミングは異なるので、確認しておきましょう、

キャリアステージ編集部

期日を過ぎてから何日後に企業に問い合わせましたか?

M・W 学習院大学

インターンシップの合否連絡が3週間経っても来なかったので、こちらからメールで問い合わせたところ、「合否についてはお伝えできません」と回答されました。

M・N 4年制大学

事前に伝えられていた期限から1週間経っても連絡が来なかった場合は、こちらから問い合わせをしました。もし期限を伝えられていなかった場合は、面接日から1カ月は待つようにしています。

R・N 4年生大学

連絡の期日から1週間経っても連絡がなかった場合に、問い合わせをしたことがあります。1週間という期間を、おおよその目安としていました。

期日の案内があった場合:期日が過ぎたタイミング

面接時に「〇日以内に連絡します」といった具体的な期日を伝えられている場合は、その期日を過ぎたタイミングで問い合わせるのが適切です。

期日内に連絡がないということは、企業側の事情で連絡が遅れているか、何らかのミスが発生している可能性があります

ただし、期日を過ぎたからといって、すぐに焦って問い合わせるのは避けましょう。企業の営業時間や担当者の状況などを考慮し、1~2日程度待ってから問い合わせるのがおすすめです。

期日の案内がなかった場合:面接から2週間過ぎたタイミング

面接時に具体的な期日を伝えられていない場合は、面接から2週間程度経っても連絡がない場合に問い合わせるのが適切です。

一般的に、面接から2週間以内に何らかの連絡があることが多いですが、企業によっては選考期間が長引く場合もあります。

そのため、2週間程度待ってから問い合わせるのが、企業に失礼のないタイミングと言えるでしょう。ただし、企業のホームページや採用情報ページなどで、選考期間が明記されている場合は、その期間を目安に問い合わせるようにしましょう。

モヤモヤ解消! 失礼のない企業への問い合わせ方とは

企業に問い合わせる適切なタイミングについて解説してきましたが、ここからはいざ問い合わせをするときに気を付けるべきポイントについて解説していきます。

企業に失礼のないよう、しっかり押さえておきましょう。

キャリアステージ編集部

企業に問い合わせをするとき、気を付けたポイントはありますか?

M・W 学習院大学

問い合わせる前に、迷惑メールフォルダに間違って入っていないかを確認するようにしていました。企業に失礼のないように、事前にできる限りの確認をするように心掛けていました。

M・N 4年制大学

「大変恐縮ですが、すでに選考結果のご連絡をいただいているようでしたら、私の確認不足で大変申し訳ございません。念のため確認させていただきたいのですが、〇月〇日に受験いたしました〇〇の選考結果は、もう出ていらっしゃいますでしょうか。お忙しい中、誠に申し訳ございませんが、お時間いただきありがとうございました」 このように、事前に結果が来ていないか確認した上で、丁寧な言葉遣いを心掛け、最後に感謝の言葉を伝えることで、企業に対して失礼のない問い合わせをすることができました。

Y・A 4年制大学

企業側も多くの学生の対応に追われていることを忘れずに、「お手数をおかけしますが」「こちらの不注意でしたら申し訳ありませんが」など、謙虚な言葉遣いを心掛けることが大切だと思います。

企業の営業時間内に連絡する

企業の営業時間外に連絡するのは避けましょう。営業時間外は担当者が不在である可能性が高く、対応が後回しにされてしまうリスクがあります。また、電話で連絡する場合は、担当者だけでなく、ほかの社員の業務にも支障をきたす可能性があります。そのため、企業の営業時間内に連絡することが、マナーとして重要です。

企業の営業時間は、平日の9~18時が一般的ですが、企業によって異なる場合もあります。ホームページや採用情報ページなどで確認し、営業時間内に連絡するようにしましょう。

連絡が遅れたことを責めない

「なぜ連絡が遅れたのですか? 」「いつまで待てばいいのですか? 」といった、連絡が遅れたことを責めるような言葉は避けましょう。

企業側も、何らかの事情で連絡が遅れている可能性があります。まずは、「お世話になっております、先日面接を受けさせていただいた〇〇です」と、丁寧な言葉遣いで自己紹介し、選考状況を確認したい旨を伝えましょう。

例文

先日面接を受けさせていただいた〇〇と申します。

〇月〇日に面接を受けさせていただき、〇日以内にご連絡いただけるとのことでしたが、まだご連絡をいただいておりません。

大変恐縮ですが、選考状況についてお伺いできますでしょうか。

上記のように、現在の状況を具体的に伝え、相手に失礼のないように丁寧な言葉遣いを心掛けましょう

連絡すると言われたのに一向に結果が来ない! 企業への問い合わせ例文

企業への問い合わせは、電話とメールのどちらでも可能です。ここでは、それぞれの問い合わせ方と例文を紹介します。

キャリアステージ編集部

企業への問い合わせはメールでおこないましたか? 電話でしましたか?

M・W 学習院大学

私は、人事の方も忙しいだろうと思い、メールで問い合わせをしました。ただ、私の友人の中には電話で問い合わせをする人もいたので、どちらの方法でも問題ないと思います。

M・N 4年制大学

私は電話で問い合わせをしました。メールだと読んでもらえなかったり、ニュアンスが伝わらなかったりする可能性があるため、直接話した方が確実だと思ったからです。

R・N 4年生大学

基本的にはメールで問い合わせをしていました。ほとんどの場合、メールを読んで返信をいただけました。ただ、それでも連絡が来ない場合は、電話で問い合わせることもありました。

実際に企業に問い合わせた先輩が語る|そのときに伝えた内容とは?

R・N
R・N
4年生大学/理系学部
連絡来ないときは問い合わせてみよう! 丁寧な言葉遣いがポイント

選考結果を1週間以内にお知らせすると言われていたにもかかわらず、2週間経っても連絡がなかったため、企業に問い合わせた経験があります。具体的には、以下のように伝えていました。

「お世話になっております。〇〇大学〇〇学部〇〇学科の〇〇と申します。

先日は、〇〇職の採用選考において、貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。面接の合否連絡について一点お伺いしたいことがあり、ご連絡させていただきました。

〇月〇日に実施されました面接の際、1週間以内に合否のご連絡をいただけるとお伺いしておりましたが、大変恐縮ながら、まだご連絡をいただいておりません。つきましては、選考結果についてお教えいただけないでしょうか。

お忙しいところ大変恐縮ですが、ご確認のほどよろしくお願いいたします」

このように、丁寧な言葉遣いを心掛け、相手に失礼のないように問い合わせをしました。

実際に企業に問い合わせなかった先輩が語る|連絡をしなかった理由は?

H・T
H・T
4年制大学/文系学部
問い合わせするかは状況次第で判断していた

2週間以内に連絡すると言われていたにもかかわらず、連絡が来なかった経験があります。

その企業では、1次面接通過の際は期日よりも早く連絡が来たため、今回は不合格だったと判断し、自分からは連絡しませんでした。本選考以降も就活を続けていたため、毎日忙しく、不合格だと思った企業への問い合わせまで手が回らなかったからです。

ただ、結果が気になってほかの活動に集中できない場合は、企業に問い合わせても良いと思います。

電話での問い合わせ例文

電話で問い合わせるメリットは、メールよりも早く回答を得られる可能性があることです。また、直接担当者と話すことで、疑問点や不安な点をその場で解消できるというメリットもあります。

しかし、電話での問い合わせは、失礼のないように、言葉遣いやマナーに気を配る必要があります。そこで、電話で問い合わせるときのOK例文とNG例文を紹介します。

電話での問い合わせのOK例

「お世話になっております。〇〇大学〇〇学部〇〇学科の〇〇と申します。

先日、御社にて営業職の面接を受けさせていただきました。〇月〇日に面接を受けさせていただき、1週間以内にご連絡いただけるとのことでしたが、まだご連絡をいただいておりません。

大変恐縮ですが、選考状況についてお伺いできますでしょうか。

上記のように、まずは氏名や大学名、受けた面接に日付などを伝え、選考状況を確認したい旨を丁寧な言葉遣いで伝えましょう。

電話での問い合わせのNG例

「あのー、この前面接受けた〇〇ですけど、まだ連絡来てないんですけど、どのような状況ですか」

上記のような伝え方では、要件が不明瞭で、連絡が来ないことを責められているような印象を受ける可能性があります。誠実な姿勢で問い合わせをおこないましょう。

メールでの問い合わせ例文

メールでの問い合わせは、時間を気にせず連絡できることや、文章を推敲できるというメリットがあります。また、後から問い合わせ内容を確認できるため、記録としても残しておくことも可能です

しかし、メールでの問い合わせは、顔が見えない分、より丁寧な言葉遣いに気を配る必要があります。そこで、メールで問い合わせるときのOK例文とNG例文を紹介します。

メールの問い合わせのOK例

件名:選考状況に関するお問い合わせ(〇〇大学 〇〇)

〇〇株式会社
採用ご担当者様

お世話になっております。
〇〇大学〇〇学部〇〇学科の〇〇と申します。

先日、御社にて営業職の面接を受けさせていただきました。
〇月〇日に面接を受けさせていただき、1週間以内にご連絡いただけるとのことでしたが、まだご連絡をいただいておりません。大変恐縮ですが、選考状況についてお伺いできますでしょうか。

お忙しいところ恐れ入りますが、ご回答いただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。

ーーーーーーーーーーーーーーーー
〇〇大学 〇〇学部 就活 太郎
電話番号:080-1234-5678
メールアドレス:○○@○○.com
ーーーーーーーーーーーーーーーー

上記は、件名で用件が一目でわかり、丁寧な言葉遣いで失礼のない問い合わせ内容になっています。こちらを参考に、問い合わせメールを作成していみましょう。

メールの問い合わせのNG例

件名:選考結果について

〇〇様
お世話になっております。〇〇と申します。

先日面接を受けさせていただきましたが、まだ結果のご連絡をいただいておりません。お忙しいところ恐れ入りますが、選考結果についてお教えいただけますでしょうか。

〇〇

上記は端的に見える一方で、具体性に欠け、担当者が一目でわかるような件名にはなっていません。また、面接を受けた日付は伝えられていますが、自身の情報が伝えきれていないため、相手視点に立ったメールを送れるようにしましょう。

待ち時間を無駄にしない! 内定を引き寄せる先輩直伝の3つの行動

待ち時間を無駄にしない! 内定を引き寄せる3つの行動

連絡待ちの間、不安で何も手につかない……。そんな時こそ、内定を引き寄せるチャンスです。ここからは、選考結果待ちの時間に先輩たちが実践した3つの行動を紹介します。

ほかの企業の選考に集中する

1つの企業の結果を待つ間、ほかの企業の選考に注力することで、視野が広がり、新たな可能性を発見できるかもしれません。「この企業の方が自分に合っているかも」「こんな業界もあるんだ」など、新たな発見につながる可能性があります。

また、複数の企業から内定を得られれば、比較検討して自分に合った企業を選べます。給与や福利厚生、社風などを比較することで、より納得のいく選択ができるでしょう。

たとえ第一志望の企業からの連絡待ちでも、ほかの企業の選考を疎かにせず、積極的に行動しましょう。

面接の振り返りをする

面接の内容を振り返り、良かった点や改善点を見つけることは、今後の面接対策に役立ちます。

「あの質問にはもっと上手く答えられたかも」「自己PRはもう少し具体的に話すべきだった」など、反省点を洗い出し、次の面接に活かしましょう。

客観的な視点で振り返るために、面接の録音を聞き返したり、友人や家族に意見を求めたりするのもおすすめです

また、企業のホームページやSNSなどを見て、企業研究を深めることも効果的です。企業理念や今後のビジョン、事業内容、社風などを理解することで、より具体的な志望動機を伝えることができるでしょう。

志望動機は構成を練ることで、ぐっと伝わりやすくなります。こちらの記事では伝わる志望動機の書き方について先輩の体験談をもとに解説しています。参考にしてみてくださいね。
志望動機は構成で心を掴む|内定者が解説する伝わる志望動機の書き方

自己分析やスキルアップに取り組む

待ち時間を利用して、自己分析やスキルアップに取り組むことで、内定に一歩近づけます。

自己分析を通して自分の強みや弱みを再確認し、企業にアピールできるポイントを明確にしましょう。自己分析ツールを活用したり、キャリアカウンセラーに相談したりするのもおすすめです。

また、資格取得や語学学習、プログラミングスキルなど、自分の市場価値を高めるスキルを身に付けるのも有効です。オンライン講座やセミナーなど、さまざまな学習方法があるので、自分に合った方法でスキルアップを目指しましょう。

自己分析にはさまざまな方法があります。こちらの記事では9つの自己分析方法を紹介しています。多角的に自分を分析して内定を近づけましょう。
王道の自己分析法と就活に活かすコツ|「やってよかった」体験談付き

内定者に直撃! 結果待ちの時間をどのように使っていた?

R・N
R・N
4年生大学/理系学部
振り返りで次のステップへ!

結果待ちの間は、3つのことに取り組みました。まず1つ目は、面接の振り返りです。

ただ単に「どんな質問があったか」「どう答えたか」を思い出すだけでなく、答えられなかった質問に対しては、「なぜ答えられなかったのか」「どのように答えるべきだったのか」を深く掘り下げて考えました。

また、自分の回答に対しても、「別のエピソードを用いた方がより魅力的に伝えられたのではないか」など、さまざまな角度から改善点を見つけ出すようにしました。このように、反省点を洗い出し、具体的な対策を練ることで、次の選考に自信を持って臨めるように準備を進めました。

準備と成長で自信をつけよう!
2つ目は、次の選考の準備です。選考を通して得られた企業の雰囲気や求める人物像などを参考にして分析すると、自分に向いている企業をより具体的にイメージできるようになりました。

イメージに合う企業を積極的に探し、応募先を増やすことで、1つの企業の結果に一喜一憂することがなくなったので、精神的な安定を保つことにも効果的です。

さらに、3つ目として能力向上にも取り組みました。自分の強みと弱みを客観的に把握し、伸ばすべきスキルや知識を明確にすることで、目標を持って自己成長に取り組むことができます。資格取得のための勉強や、興味のある分野の書籍を読むなど、できることや知識、考え方を幅広く深めることで、自身の市場価値を高め、自信を持って選考に臨めるように準備を進めることを意識しました。

Y・A
Y・A
4年制大学/文理融合学部
振り返りで次の面接へ活かす!

結果待ちの間は、「とにかく前を向く」ことを意識していました。具体的には、面接の振り返りを徹底的におこないました。自分の回答や振る舞いを客観的に分析し、改善点を見つけ出すことで、次の面接に活かせるようにしました。

合格を前提に、常に前進!
そして、次の選考の準備も怠りませんでした。合格を前提に、次の面接対策やOB・OG訪問などを積極的に進め、常に前進する姿勢を保ちました。結果待ちの時間は不安になりがちですが、そんな時こそ行動することが大切です。

ライバルに差を付けるためにも、自信を持って前に進んでいきましょう!

面接で連絡すると言われたのに来ないときこそ冷静に対応しよう

面接後、企業から連絡がないと不安になるのは当然です。しかし、焦って行動する前に、まずは深呼吸をして状況を整理しましょう。連絡が遅れるのには、企業側の事情や単純なミスなど、さまざまな理由が考えられます。

この記事で紹介したチェックリストや先輩たちの体験談を参考に、冷静に対処することで、内定を引き寄せられるかもしれません。また、連絡が来ない間もほかの企業の選考を受けたり、自己分析やスキルアップに取り組んだりして、時間を有効活用しましょう。

焦らず、諦めずに、前向きな気持ちで就活を続けていれば、きっと良い結果が得られるはずです。

編集責任者 伊東 美奈

キャリアステージを運営するHR team(旧リアステージ)に新卒入社。キャリアアドバイザーとして1,500名以上の就活生を支援する傍ら、長期インターンサービスの立ち上げや人材開発業務を担当。マーケティング事業に異動後、理系学生の就活支援メディア「Digmedia」の編集長・エントリーシート共有プラットフォーム「イールック」の運営責任者を務める プロフィールをみる