「周りからどう思われているか」を聞かれる意図を把握して好印象を残そう
就活中の学生にとって、面接での「周りからどう思われているか」や「周りからどんな人だと言われるか」は難しい質問の一つ。
志望動機や自己PRと比べると質問そのものが抽象的なので「何を答えるのが正解かわからない」と悩んでしまう人もいるでしょう。
本記事では、実際に内定を獲得した先輩たちの回答を紹介しながら、面接で好印象を残せる「周りからどう思われているか」への答え方を紹介します。企業がこの質問をする意図や、効果的な答えの組み立て方など幅広く解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
面接でおこなわれる質問全般について幅広く知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
面接で聞かれた質問&回答大公開|実際にあった難易度高めな質問とは
内定者が「周りからどう思われているか」を聞かれたときの回答を大公開
まずは、実際に内定を勝ち取った先輩たちの回答を紹介します。具体的なエピソードの盛り込み方や、自己評価と他者からの評価のバランスの取り方など、自分でも取り入れられそうな部分を見つけてみましょう。
「周りからどう思われているか」という質問は複数回されたことがあります。その際には「そこまで付き合いの深くない友人からは『なんでも器用にこなす』と言われる一方、古くからの友人や家族からは『根が不器用だからこそ、努力してできるように見せようとする性格だ』と言われる」と回答していました。
順調なエピソードが多いからこそ裏の努力も見てもらいたい
私がこのような構成にしていたのは、「自分の多面性を見てほしい」「見えないところで努力していることを知ってほしい」と考えたからです。
私が面接で話していたエピソードには客観的にも成功体験と捉えてもらえるものが多く、一見すると「なんでもできる人」に見えがちです。良いことに見えるかもしれませんが、私はこれが「何の苦労もしていない人」だと思われたくないと考えました。
本当は誰よりも負けず嫌いで、裏では努力しているということをアピールしたかったので、身近な人のコメントも紹介したのです。
私が「周りからどのように思われているか」を聞かれたときには、結論ファーストでまず「一緒にいて安心できる人だと言われる」と答え、その後に理由となるエピソードを話すようにしていました。
私が工夫した点は、幅広い人たちから意見を集めた点です。そこから見つけた共通点を元に冒頭の答えを述べ、どんな人から言われたかを伝えていました。その後面接官から「このエピソードについて詳しく聞かせてください」と聞かれたものについて、詳細を話していました。
豊富なエピソードを用意しておくのがポイント
私は小学校時代、中学校時代、高校時代、大学時代それぞれの友人や、アルバイト先の上司、部活の先輩・後輩など幅広い人に評価や具体的なエピソードをヒアリングしました。
たくさんの人に聞いたことで、自信を持って「私は周りからこのように見られます」と答えられるようになりました。面接官の方からの深掘りも、友人関係のエピソードを中心に聞いてくる人もいれば、アルバイト先でのエピソードを詳しく聞く方もいたので、幅広く対応できて良かったです。
私は面接で以下のように答えていました。
「話しやすい、相談しやすいとよく言われます。初めてのグループワークの際には積極的に声をかけ、メンバーが気軽に発言できるように気を配ったり、話を振ったりしていました。
その結果『初対面で人と話すのが苦手だったけれど、初めてグループワークが楽しいと思えた』という嬉しい感想をもらうことができました。また部活動においても、後輩に積極的に話をすることで相談を受けるようになったり、先輩との橋渡しをおこなったりするようになりました」
実際の相手の声をそのまま伝えて説得力アップ
私が「周りからどう思われているか」に答える際に工夫したのは、具体的なエピソードを話す際に実際の相手の発言も紹介した点です。
また、学業と部活動という複数のエピソードを用意することによっても、話の説得力を高める効果を意識しました。
何を見られる? 「周りからどう思われているか」が面接で聞かれる3つの理由
面接官が「周りからどう思われているか」という質問をする背景には、複数の意図があります。「周りからどう思われているか」という質問が難しいのは、この意図が読み取りづらく、学生が相手に好まれそうな回答を考えるのが難しいと感じるからです。
つまり、相手の意図がわかってしまえば「周りからどう思われているか」の答えも考えやすくなるのです。ここからは企業がこの質問を投げかける3つの意図を解説していきます。
①社風とマッチする人物像か確かめるため
就活は、企業側にとっても学生との相性を確かめるための重要な機会となっています。せっかく優秀な人材を採用できたとしても、自社の雰囲気と合わなかった場合には早期離職の可能性が高まり、採用コストが無駄になるリスクがあるからです。
たとえばチームワークを重んじる企業であれば、協調性のある人材の方が相性が良い確率が高まります。一方、個人のスキルを最大限引き出し、どんどん規模を拡大していきたいと考える企業の場合は、積極的に意見を述べ、みずから行動するタイプの学生の方が向いている傾向があるでしょう。
「周りからどう思われているか」という質問によって、その学生の性格や価値観が自社の雰囲気や理念に合うかどうかを確かめようとしているのです。
②学生の性格や人柄をより正確に把握するため
面接官は「周りからどう思われているか」を聞くことで、学生の性格や人柄をより多角的に知りたいと考えています。「私はこうです」という本人目線の発言ではなく、周囲の人々からどういった言葉をかけられているかを聞くことで、より深く人物像を把握したいのです。
この質問によって、面接官は学生の対人関係スキルや、学校内外での振る舞い、学生本人が言語化できない隠れた長所などを発見したいと考えています。また、グループや組織の中でどのような役割を果たせる人物なのかを理解し、自社ではどのように活躍してくれる可能性があるかを探ってもいます。
つまり、書類や本人への質問だけでは見えてこないような部分を聞き取るために「周りからどう思われているか」という質問をしているのです。
③学生自身の認識と周囲の評価に矛盾がないかを確かめるため
面接官が「周りからどう思われているか」を質問する意図には、学生の自己認識と周囲の評価がかみ合っているかを確認するという要素も含まれます。この質問によって、学生がどれだけ客観的に自分を見られているか、また周囲の人からの評価をどの程度正確に把握しているかを判断しています。
たとえば、学生自身が長所として「自分は冷静沈着なタイプである」と考えている一方で、周囲からは「いざというときの大胆な行動力が際立っている」と思われているといったケースがあります。
どちらも長所であることに変わりはありませんが、それぞれの言葉から受ける印象は大幅に変わってしまいますよね。この認識のズレを客観的に自覚できているかどうかが、選考に影響を及ぼす場合があるのです。
このような点から、面接での「周りからどう思われているか」という質問には、学生の自己理解度の深さや客観性を確かめようとする狙いがあると言えるでしょう。
「周りからどう思われているか」の回答を作るための4ステップ
ここからは、実際に「周りからどう思われているか」という質問への効果的な回答の作り方を、4つのステップにわけて紹介します。このステップに沿って内容を組み立てることで、自己認識と他者からの評価のバランスをとりつつ、自分の長所を的確にアピールできるようになりますよ。
①実際に周囲の人に聞いてみる
「周りからどう思われているか」という質問に答えるには、実際に周囲の人に聞いてみるのが一番です。家族、友人、アルバイト先の同僚や上司など、なるべく幅広い立場の人たちから意見を聞いてみましょう。「あなたの長所は◯◯な点だと思う」という結論だけでなく、そう感じたきっかけとなるエピソードも一緒に聞き取るのがおすすめです。
この段階で、自分では気付いていなかった長所や特性が見えてくることもあります。ここで集めた周囲の人の声は、この後絞り込んでいくための素材となるため、可能な限り多くの人に質問し、もらった答えを一覧できるようにノートなどにメモしていきましょう。
②周囲の人の評価をまとめて共通項を探る
ひととおりヒアリングが完了したら、周りの人たちから集めた評価を整理して、共通する特徴を見つけ出していきましょう。複数の人から同じような内容の返答をもらっていれば、それが「周りからどう思われているか」の回答となるでしょう。
たとえば「細かいところまでよく気が付く」「気配りが上手」「いつも周りをよく見て動いている」といった回答は、まとめると「周囲への気配りが得意である」と言えますね。
中には、友人と過ごしているときのようなリラックスした環境と、アルバイト先などの公的な場で「あなたはこういう人だと思う」という回答の内容が異なった人もいるのではないでしょうか。
これは心理学において「ペルソナ」と呼ばれるもので、状況に応じて個人のキャラクターが変化すること自体は珍しくありません。
そういった場合には「親しい人と過ごすときの傾向」「公的な場所での傾向」と分けたり、「人柄を評価されたもの」「仕事の進め方やスキルを褒められたもの」のように、グループに分けて複数の回答を用意しておくのがおすすめです。
③自分の認識とかけ離れていないか確認する
周囲の人たちからもらった意見をまとめたら、次は自分自身の認識と照らし合わせてみましょう。双方の間にズレがないかを確認することは、客観的な自己分析をおこなうために必須の作業だと言えます。
両者を比べてみると、自分では気付いていない長所をほかの人たちが評価していたり、逆に自分では長所だと思っていたことが、周りからはそこまで評価されていなかったりすることがわかります。
ここにギャップがあるまま放置してしまうと、面接での「周りからどう思われているか」という質問への回答と、そのほかの自己PRや長所・短所といった項目の内容にズレが生じてしまいます。もらった返答をそのまま使うのではなく、きちんと内容を確認するようにしましょう。
たとえば以下のような手順で見直しをおこなうと、効果的なブラッシュアップができますよ。
自己評価と他己評価のギャップを埋める方法
方法 | 内容 |
---|---|
社会人としての適性を 考慮する |
自己評価と他者評価のギャップについて 「社会人として求められる資質や能力」という観点から 再度見つめ直す (例:自己主張が強い=リーダーシップや積極性がある) |
折衷案を見出す | 自己評価と他者評価の中間地点を探り、 新たな視点や強みを発見する |
深掘りして 理解を深める |
ギャップが生じている点について、 周囲の人々にさらに詳しく「どういった部分からそう思ったか」を聞く |
長期的な 成長の視点を持つ |
現時点でのギャップを、将来の成長の機会として捉える (例:「自分にはこういう一面もあるんだ」と 別のキャリアプランの可能性を探る) |
これらの方法を通じて、自己評価と他者評価のギャップを前向きに活用すれば、より説得力のある質問対策や自己PRにつなげることができるでしょう。
④企業の風土に合っているかを確認する
ここまでのステップで自己認識と他者評価のすり合わせができたら、最後に志望先企業の風土とマッチする内容であるかを確認しましょう。「周りからどう思われているか」という質問は、学生の性格がその企業の文化や求める人材像に合っているかを判断するのにも使われているからです。
志望先企業の公式WebサイトやSNSの発信から、その企業と合うのはどういったパーソナリティーの人材なのかを探ってみましょう。チームワークを重視している企業であれば、協調性の高さをアピールするような内容がベストです。あるいは志望先が新規事業の立ち上げに積極的な企業である場合や、若手の活躍に力を入れているような企業の場合には、行動力の高さを示すことで相性の良さをアピールできますよ。
ただし、企業に合わせようとするあまり、これまでに周りから聞いた回答からかけ離れた内容にしてしまうのは避けましょう。むしろ、自分の特徴を活かしつつ、どのように貢献できるかという視点で考えることが重要です。
教えて内定者! 「周りからどう思われているか」の回答準備にまつわるQ&A
自分なりに回答を準備していても、なかなか正解が見えてこないこの「周りからどう思われているか」という質問。この質問への回答を、就活を経験した先輩たちがどのように準備したのかが気になる人も多いのではないでしょうか。
ここからは、先輩たちのリアルな声をQ&A方式でざっくばらんに聞いてみました。自分でも取り入れられそうな要素があれば、どんどん真似してみてくださいね。
Q:何人くらいに自分の印象を聞いた?
まず多くの学生が悩むのは、実際に自分の印象を聞く人数についてでしょう。少なすぎると内容が偏りかねない一方、多すぎると整理するのも大変になってしまいます。そこで、先輩たちの意見を見てみましょう。
「周りからどう思われているか」の回答を準備するために、何人くらいに自分の印象を聞きましたか?
私は4人に聞きました。母と友人2名、そしてグループワークで一緒になった1人という内訳です。
仲の良い友人5人くらいに聞きました。また、就活サイトの分析ツールも活用し、その結果も参考にしていました。
母と、仲の良いゼミのメンバー数名に聞きました。自分の認識と相手のコメントにどれくらいの差異があるのかを意識していました。
内定者の回答を見ると、大体4~5人に聞いていることがわかります。家族や友人だけでなく、アルバイト先の上司や大学の指導教官といったさまざまな立場の人から幅広く集めるのがポイントだと言えそうです。
Q:どんな聞き方をした?
突然「私ってどんな人間だと思う?」と聞いたところで、相手も返答に困ってしまいますよね。「周りからどう思われているか」の参考になるような聞き方のコツはあるのでしょうか。先輩たちに聞いてみました。
周囲の人に自分の印象を聞くとき、具体的にどのような聞き方をしましたか?
私は「自分を客観的に見た場合、どこが印象の良い強みだと思うか」といった聞き方をしていました。定型文として暗記して、さまざまな人に聞きました。
私は基本的に友人に聞いていたので「私の印象って、周りから見てどんな感じ?」とざっくばらんに質問しました。
就活のための自己分析だと伝えたうえで「私ってどんな感じ?」とストレートに質問していました。
聞き方に工夫を凝らすことで、より効率良く回答を集められるという声がありました。このときに長所だけでなく改善すべき点も質問すれば、さらに客観的な評価を得られ、自己分析を深めるチャンスにもなりそうです。
Q:聞ける人がいない場合はどうしたらいい?
自分についての印象をインタビューをしようとしても、時間に余裕がないなどの理由から質問できる相手がいない、あるいは極端に少ないという場合もあるでしょう。そういった際に先輩たちがどのような工夫をしたのか、聞いてみました。
「周りからどう思われているか」の回答を考えるときに、身近な人に聞く以外にはどんなことをしましたか?
インターンシップのグループワークで一緒になった相手に、終わり際に「率直に、私に対してどのような印象を持ったか教えてほしい」と質問するようにしていました。
私が参加したインターンでは、グループワークの感想を話し合う際に、メンバーそれぞれの良かったところを伝え合う時間が設定されていたので、そこでほかのメンバーから言われた内容を参考にしていました。
オンラインの自己分析ツールの中に「周りからの印象チェッカー」のようなものがあったので、それをやってみました。アンケートに答えると「あなたのようなタイプの人はこう見られている可能性が高い」と傾向を教えてくれるという内容でした。
先輩たちの回答から、何かヒントは得られたでしょうか。実際に身近な人にインタビューをおこなう以外にも、意見を集める方法はいろいろありそうですね。自分でもできそうだと思った方法を、ぜひ取り入れてみてください。
Q:自分の認識とずれていた経験はある?
周りの人に自分の評価を聞いてみて、意外な答えが返ってきた経験のある人もいるのではないでしょうか。「私ってそんなふうに思ってもらっていたんだ……」と驚いた経験について、先輩たちに語ってもらいました。
周囲の人に自分の印象を聞いたとき、自分の認識とはズレていた経験はありますか?
自己認識と他者の印象の間にはズレがありました。自分では内向的なタイプだと思っていたのですが、グループワークで一緒になった人から「気さくで話しやすい」と言われ、たしかに人前ではなるべく明るく振る舞っているなと気付かされました。
自分では行動力があると思っていた面を、母からは「意外と後先を考えずに物事を決めるよね」と言われ、長所と短所は紙一重であることを実感しました。
私は自分のことは真面目な性格だと考えていたのですが、周囲からは好奇心の旺盛さを評価されることが多く、自覚していない長所を教えてもらったことがあります。
自分では気付かなかった長所を指摘されるのは、ありがたくて嬉しいものですね。多角的な視点からの判断を元に、さらに練り込んだ回答を作っていきましょう。
回答準備がものをいう! 周囲の人に聞くときの3つのコツ
「周りからどう思われているか」の回答を準備する際には、まず実際に周囲の人に評判を聞いてみるという人が多いでしょう。
ここからは、聞く前に準備しておきたい項目を3つ紹介します。これらを意識して意見を募れば、面接での回答作りがぐっと楽になるはずです。
①環境が異なる複数の人へ聞く
「周りからどう思われているか」という質問に対して、客観性の高い回答を作成するためには、さまざまな環境・立場の人から意見を聞く必要があります。
まずは、事前に対象のリストアップをしておきましょう。家族や友人といった親しい人や、アルバイト先の上司、大学の指導教官など、できるだけ幅広い関係性の相手を選ぶのが理想です。
人間にはさまざまな側面があり、状況によって立ち居振る舞いを無意識に変えています。素の自分を出せるプライベートな関係の相手と、ゼミやアルバイト先といった一定の緊張感が求められる場で出会う相手とをバランス良く選び、多角的な回答集めをおこないましょう。
②エピソードも含めて聞く
自分の長所や印象について質問する際には、具体的なエピソードも一緒に聞くことが重要です。なぜその評価をされているかが明確になるうえに、面接の場でもより説得力のある回答ができるようになります。
たとえば「責任感が強い」という評価について「ゼミのグループワークのときに、自ら率先して作業を担当しながら、メンバーをうまく巻き込んで完成に持っていった動きがかっこ良かった」といった体験が伴えば、より具体的にイメージできますね。
このようなエピソードは、面接での回答に活用できるだけでなく、自己分析を深めるうえでも貴重な素材となります。自分の長所や特性の理解にも役立てましょう。
③マイナスの評価も聞く
「周りからどう思われているか」を聞くときには、良い点ばかりでなく改善すべき点についても聞いてみましょう。これは直接的な面接対策というより、より客観的な自己理解を深めるうえで効果を発揮します。
自分の良い点ばかりアピールすると、相手に「自信満々なのはいいけれど、自分の課題や成長可能性については考えられない人なのではないか」と思われてしまうリスクがあります。良い点も悪い点も率直な意見を聞き、深い自己分析をおこないましょう。
また、このときに聞いた内容を「長所・短所」の短所として活用することもできますよ。
選考書類や面接で頻出の「長所・短所」の書き方・答え方についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。自分の性格をどんな言葉で表していいかわからない方は、ぜひ読んでみてくださいね。
面接に一歩近づく履歴書の長所・短所の書き方|内定者はこう書いた!
「周りからどう思われているか」を適切に伝えるための構成とは
ここからは「周りからどう思われているか」という質問に対して、より内容が効果的に伝わる構成の作り方を紹介します。4つのステップに分けて考えることで、明確な回答になり、面接官に好印象を残せる確率を高められますよ。
面接で伝わりやすい回答構成を考えることは、とても大切です。以下の記事では志望動機や自己PRの構成について詳しく解説しています。頻出質問だからこそ魅力的な構成で選考通過を目指しましょう。
志望動機
志望動機は構成で心を掴む|内定者が解説する伝わる志望動機の書き方
自己PR
自己PRの構成はこれで完璧! 内定者の自己PR構成も大公開
①「周りからどう思われているか」を一言で伝える
まずは、実際に聞き取った周囲の人たちからの評価を簡潔にまとめ、自分の特徴を一言で述べましょう。
たとえば「私は周囲から、柔軟な発想力があり、新しいアイデアを生み出すのがうまいと言われます」といった具合にまとめます。
ここで重要なのは、長すぎず、短すぎず、程よい長さにまとめることです。10秒程度で言い切れる長さを目安に、面接官の興味を引き出すつもりで、より的確で魅力的なフレーズを考えてみましょう。
②裏付けとなる具体的なエピソードを伝える
次に考えるのは、先ほどの内容にふさわしい具体的なエピソードの伝え方です。実際のできごとを、なるべく具体的に、かつ簡潔にまとめてみましょう。
たとえば「大学の文化祭で舞台の認知度アップのために、Instagramを活用した動画投稿キャンペーンを提案・実施しました。この新しい取り組みにより、前年比20%増の来場者数を達成できました」のように、具体的な数値を用いて内容を伝えると、採用担当者がイメージしやすくなるためおすすめです。
エピソード部分は、実際に声に出して読んだときに20~30秒程度で終わるように調整するのがおすすめです。これ以上短いと内容が薄くなり、長いとほかの質問の時間を圧迫してしまいます。
③エピソードの内容を抽象化して伝える
3番目のステップとして、先ほど具体的に述べたエピソードを抽象化し、より一般的な表現に置き換えてまとめます。
今回の例であれば「この経験によって、新しいアイデアを創出し実行する力や、従来の方法にとらわれない柔軟性を先輩や友人たちから評価されました」のようにまとめましょう。
このステップでは、最初に考えた冒頭のフレーズとの矛盾が生じないように注意が必要です。
④入社後どう活かしていきたいかを伝える
最後に、これまでの話を総合して、入社後にどのように活かしていきたいかを具体的に述べましょう。ここで重要なのは、自身の強みと企業の業務内容を的確に結びつけることです。
たとえば「御社でも、この強みを活かして商品開発に携わり、特に若い世代向けの新商品企画で貢献したいと考えています」のようなまとめ方になるでしょう。
将来の展望で締めくくることで、前向きな姿勢をアピールする効果が期待され、また企業研究をしっかりおこなっている点も示すことができますよ。
「周りからどう思われているか」を伝える際に、意識したポイントがあれば教えてください!
「私はよく◯◯だと言われます」という結論に続けて、どうしてそう思われているのかという理由を具体的に説明するようにしていました。
結論ファーストとPREP法を意識していました。「私は◯◯だと言われることが多いです。なぜなら◯◯だからです。たとえば◯◯ということがありました。そのことから◯◯と言われたのだと思います」と回答していました。
実際に誰に質問して、どのような回答をもらったのかを、結論ベースで簡潔に伝えることを意識しました。エピソードについて話す際にも、なるべく具体的に、友人から言われた言葉なども紹介するよう心掛けました。
気を付けて! 「周りからどう思われているか」に関する3つの注意点
「周りからどう思われているか」に答えるためのさまざまな方法を紹介してきましたが、ここからは答える際の落とし穴や、避けるべき点について解説します。
せっかく周りの人にヒアリングをおこなって内容を準備しても、面接官の印象を悪くするような答え方になってしまっては意味がありません。ここから紹介する3つの項目については、あてはまるものがないよう気を付けましょう。
「周りからどう見られているか」を回答する際の注意点があれば教えてください。
自慢話にならないように、表現には工夫をした方が良いと思います。誰かから褒められた経験などを伝える人が多いと思うのですが、あまり感情を込めすぎず、冷静に事実ベースで伝えることをおすすめします。
自分を良く見せようとして話を盛ったり、嘘を話したりしない方が良いと思います。その後理由を説明する際や、面接官から深掘りされた際に、つじつまが合わなくなってしまうリスクがあるからです。
「周りからどう思われているか」の前に適性検査を受けていたり、既に自己PRを話したりしていると思うので、そことまったく噛み合わない内容にならないよう気を付けた方が良いと思います。
①社会人としてマイナスの評価につながる表現を避ける
「周りからどう思われているか」という質問に答える際に、社会人として望ましくない特徴を挙げるのは避けましょう。
たとえば「一度決めたら意見を曲げない」「熱しやすく冷めやすい」といった特徴は、たしかにその人自身の性質を表しているかもしれませんが、ビジネスパーソンという観点からはマイナスに捉えられる可能性があります。
同じ内容でも「自分の信念に基づいて一貫した行動をとる」「新しい挑戦を好み、さまざまな経験に積極的に取り組める」と言い換えるだけで印象は変わります。仕事をするうえで、という観点から、ポジティブなイメージのある表現を探してみてくださいね。
②嘘や誇張をしすぎないように気を付ける
面接官に良い印象を残そうと張り切るあまり、事実を誇張したり、嘘の内容を答えたりするのは厳禁です。
面接官は、高度な対人スキルと豊富な面接経験を持つ、いわば面接のプロです。言葉遣い、表情、身振り手振りなど、さまざまな非言語的コミュニケーションのわずかな変化を読み取ることに長けています。
また、質問に対する回答の一貫性や具体性を見極めることも得意としているため、エピソードを曖昧にごまかそうとしたり、非現実的な数字を挙げたりする学生にもすぐに気付きます。
さらに、その場は乗り切れたとしても、そのほかの質問への回答内容と矛盾が生じるリスクもあります。自分の長所を適切に述べる必要はありますが、あくまで事実に基づいた内容を答えるように気を付けましょう。
③評価やエピソードは一つに絞る
「周りからどう思われるか」という質問に対して、複数の評価やエピソードを答えるのはおすすめできません。一つの印象的なエピソードに絞ってこそ、より強力な自己アピールが可能になるからです。これによって具体的で詳細な説明ができ、自分の経験や能力をより明確に伝えられます。
多くの人から意見を募り、ストックしておくことは大切ですが、面接本番では「ここぞ」という最も印象的なエピソードだけを述べましょう。
もちろん、面接官の側から「ほかにも同じようなエピソードはありますか」と質問された場合には、ほかの体験を話しても問題ありません。
「周りからどう思われているか」の回答例25選
それでは、実際に「周りからどう思われているか」という質問に対する回答例を見ていきましょう。
いずれの回答も、ここまでに紹介したステップに従い「結論→エピソード→エピソードの抽象化→将来の展望」という構成で作成されています。
自分の性格や経験と近いものがあれば、ぜひ参考にしてみてくださいね。
①明るく楽天的である
明るく楽天的である
私は周りから、明るくて前向きな性格で、場の雰囲気を明るくするのが得意だとよく言われます。
3年生のときのゼミ合宿で、班のメンバーのモチベーションが下がっていた際に、冗談を交えながら前向きな声掛けをしました。すると、みんなの表情が変わり、最終的にはゼミ1位の評価を獲得することができました。
後で、私の明るさと前向きさが、チームの雰囲気を良くしたからこそ今回の成果を上げられたと、先生や仲間たちから評価されました。
入社後は、この強みを活かして、お客様との関係づくりやチームの活性化に貢献したいと考えています。
②裏表がなく正直である
裏表がなく正直である
私は周りから、素直で正直な性格であると言われます。
アルバイト先の居酒屋で、お客様から料理の感想を求められたことがあり、私は率直に自分の思う改善点をお伝えしました。その結果、お客様からお褒めの言葉をいただき、さらに実際にお店の料理の改善にもつながりました。
この出来事から、私の正直さが信頼関係の構築や具体的な問題解決に役立つと、店長や同僚から褒められました。
御社では、この強みを活かしてお客様との信頼関係を築きながら、商品やサービスの改善に貢献していきたいと考えています。
③まじめで誠実な性格である
まじめで誠実な性格である
私は周りから、まじめで誠実な性格だと言われます。
大学3年次に、環境保護サークルで地域清掃活動を企画しました。当初は参加者が集まらず苦戦しましたが、諦めずに2週間かけて粘り強く広報活動を続けました。結果、目標の30人を上回る42人の参加者を集めることができました。
この経験から、私の誠実さと粘り強さが、困難な状況を乗り越える力になると、サークルの仲間たちから評価されました。
御社に入社した後は、この強みを活かして長期的なプロジェクトにも粘り強く取り組み、目標達成に貢献したいと考えています。
④穏やかで話しかけやすい
穏やかで話しかけやすい
私は周囲の人から、穏やかで話しかけやすい雰囲気があると言われます。
学園祭の実行委員会で、予算の使い方について意見が激しく対立したことがありました。私が双方の意見を聞いて折衷案を提案したところ、その案が採用されてスムーズに話がまとまりました。
このときに、私があくまで穏やかにアイデアを提案したからこそ、揉めることなく会議を進められて助かったと、委員長やほかのメンバーから感謝の言葉をいただきました。
御社では、この強みを活かして、部署間の連携をスムーズにしたり、新入社員の相談役になったりすることで貢献したいと考えています。
⑤落ち着いている
落ち着いている
私は周りから、どんなときも落ち着いている人だと評価されています。
ゼミの最終発表会で、直前にパソコンが故障してしまったことがありました。しかし私は慌てることなく、ホワイトボードを使って図を描きながら発表をおこないました。特に問題なく発表を終え、説明もわかりやすかったと好評でした。
この体験の後で、私の落ち着きと臨機応変な対応力は、予想外の出来事を乗り越える強みになると、先生や同級生から褒めてもらうことができました。
御社に入社してからも、この強みを活かし、締め切りが迫ったときや予定外の事態が起きたときにも冷静に対応し、プロジェクトを安定して進められるよう努めたいと思います。
⑥控えめで謙虚である
控えめで謙虚である
私は周囲から、控えめで謙虚な性格だとよく言われます。
大学3年次のグループワークで、私が提案したアイデアがそのまま採用されたことがありました。しかし、最終的な成果は全員の努力があってこそだと考え、発表の場では「チーム全員で考えた結果です」と伝えました。
このとき、私の謙虚な姿勢がチームの一体感を高め、より良い雰囲気でプロジェクトを進められたと、メンバーたちから評価されました。
入社後も、この謙虚さを大切にし、周囲の意見に耳を傾けながら、チームの和を重視した仕事の進め方を心掛けたいと思います。
⑦常に前向きな姿勢である
常に前向きな姿勢である
私は周りの人から、どんな状況でも前向きな姿勢を保てる人だと言われています。
サークル活動をおこなうなかで、悪天候の予報により屋外イベントの中止を余儀なくされたことがありました。その際、私は「室内でできる別の企画を考えよう」と提案し、メンバーと一緒に急遽、室内でできるゲーム大会を企画・開催しました。結果的に、当初の予定を上回る参加者を集めることができました。
この出来事から、私の前向きな姿勢が周囲の士気を高め、ピンチをチャンスに変える力になると、サークルの先輩たちから評価の言葉をいただきました。
御社では、私のこの前向きさを活かして、困難な状況に直面しても常に前を向いて取り組み、チーム全体のモチベーションアップに貢献したいと思います。
⑧誠実で信頼できる
誠実で信頼できる
私は周囲から、誠実で信頼できる人だとよく言われます。
アルバイト先の書店で、在庫管理を任されたことがありました。毎日丁寧に在庫確認をおこない、発注ミスや欠品を最小限に抑えることを意識していました。すると、3カ月間で、欠品率の前年比1割削減に成功しました。
この実績から、私の誠実さと仕事への真摯な姿勢が、店舗運営の改善につながったと、店長から高く評価していただきました。
御社に入社した後も、この誠実さを大切にし、どんな業務にも細心の注意を払って取り組み、信頼される社員になりたいと考えています。
⑨コミュニケーション能力が高い
コミュニケーション能力が高い
私は周囲から、コミュニケーション能力が高いとよく言われます。
大学2年次のインターンシップで、異なる大学から集まった5人のチームでプロジェクトをおこなう場面がありました。メンバー間で意見が合わないときも、各メンバーの考えを丁寧に聞き、共通点を見出すよう努め、積極的に意見の調整にかかわるようにしました。その結果、チームワークが向上し、最終発表では高評価を得ることができました。
インターンシップ後、私のコミュニケーション能力がチームの成果につながったと、メンターの方からお褒めの言葉をいただきました。
御社に入社してからも、このコミュニケーション能力を活かして、部署間の連携強化や海外拠点とのスムーズな情報共有に貢献したいと考えています。
⑩場を盛り上げる力がある
場を盛り上げる力がある
私は周りから、場を盛り上げるのが上手だとよく言われています。
以前ゼミの懇親会で、初対面の人が多く、みんな緊張していたことがありました。そこで私が、アイスブレイクとなるゲームを提案し、自分から明るく振る舞ったところ、徐々に参加者全員の緊張がほぐれて、活発な交流が生まれていきました。
この出来事があった後、私の行動のおかげで場の雰囲気がぐっと良くなり、充実した懇親会になったと、ゼミの教授から感謝されました。
入社後は、業務に真剣に取り組むのはもちろん、この場を盛り上げる力を活かして、社内イベントの企画や新入社員の歓迎会など、社員同士の交流を深める場面でも貢献していきたいと思います。
⑪リーダーシップがある
リーダーシップがある
私は周囲の人から、リーダーシップがあると評されることが多いです。
大学3年次のゼミで、5人チームの代表を任されたことがあります。メンバーそれぞれの得意分野を活かせるよう役割分担を工夫し、定期的に進捗を確認しながら、全員の意見を取り入れる形でプロジェクトを進めました。その結果、期限内に質の高い成果物を提出でき、教授からも高評価をいただきました。
この経験を通じて、私のリーダーシップがチームの力を最大限に引き出したと、メンバーから感謝の言葉をもらえました。
御社に入社した後は、この強みを活かし、チームのまとめ役として、メンバー一人ひとりの能力を最大限に発揮できる環境づくりに尽力したいと考えています。
⑫聞き上手である
聞き上手である
周りからは、人の話を上手に聞ける人だと言われることがよくあります。
アルバイト先のアパレルショップでは、お客様の要望をしっかり聞き取り、最適な商品を提案できると評判でした。たとえば「何を着たらいいかわからない」とおっしゃるお客様がいらっしゃった際に、丁寧に好みや用途を伺い、言葉の端々からニーズを汲み取って提案したところ、とても喜んでいただけました。
このような経験を重ねるなかで、私の聞く力が顧客満足度の向上につながっていると、店長から評価していただきました。
入社後は、この聞く力を活かして、お客様のニーズを的確に把握し、最適なソリューションを提供できる営業担当になりたいと思います。
⑬気配りがうまい
気配りがうまい
私は周囲から、気配りがうまいと言われることが多いです。
大学の体育祭で、チームのマネージャーを務めた際のことです。選手たちの体調管理はもちろん、試合の合間に冷やしたタオルを用意したり、控えの選手の心理面のケアをおこなったりと、細やかな配慮を心掛けました。その結果、チーム全体のパフォーマンスが向上し、予想以上の好成績を収めることができました。
顧問やチームメイトからは、私の気配りが選手たちの士気を高め、チームの結束力を強めたと高く評価していただきました。
御社では、この気配り力を活かし、社内外の人々に対して常に配慮を忘れず、円滑な人間関係づくりに貢献したいと考えています。
⑭物事を論理的に考える
物事を論理的に考える
周囲の人からは、物事を論理的に考えられる人だと評価されることが多いです。
ゼミの一環で取り組んだ論文で、複雑なデータ分析が必要なテーマに挑戦したことがあります。私は問題を細分化し、それぞれの関連性を図式化して整理しました。この方法により、効率的にデータを分析でき、説得力のある結論を導き出すことができました。
このアプローチが論理的でわかりやすいと、指導教官やゼミ生から高い評価をいただき、翌年以降のサンプルとして採用されました。
入社後は、この論理的思考力を活かし、複雑な業務課題に対しても筋道立てて取り組み、効果的な問題解決に貢献したいと思います。
⑮物知り・博識である
物知り・博識である
私は周りから、幅広い知識を持っている、物知りだねと言われることがあります。
大学で所属していたディベートサークルでは、さまざまなトピックについて議論する機会がありました。私は日頃から新聞を読み、広い分野の本に触れる習慣があったため、多くの話題に対応できます。特に、環境問題に関するディベートでは、最新の技術動向や国際条約の知識を活かして説得力のある主張ができました。
顧問の先生や先輩から、私の博識ぶりが議論の質を高め、サークル全体の学びにつながったと、お褒めの言葉を頂戴しました。
御社に入社した後は、この幅広い知識を基盤に、業界動向や最新技術にもアンテナを張り続け、新しい視点からの提案や問題解決に貢献していきたいと考えています。
⑯柔軟な対応ができる
柔軟な対応ができる
私は周囲から、状況に応じて柔軟に対応できる人間だと評されることが多いです。
大学3年次のゼミ発表の準備中、直前になって資料に大幅な修正が必要になったことがありました。チームメンバーと手分けして作業し、徹夜で資料を作り直しました。さらに、発表方法も急遽変更し、より簡潔でわかりやすいプレゼンテーションに仕上げました。
結果として、教授やほかのグループから高評価をいただき、この経験を通じて私の柔軟な対応力がピンチをチャンスに変えたと、チームメンバーから感謝されました。
御社でも、この柔軟性を活かして、予期せぬ事態や変化の激しい環境にも適応し、常に最適な解決策を見出せる社員になりたいと考えています。
⑰チャレンジ精神や行動力がある
チャレンジ精神や行動力がある
周りからは、チャレンジ精神旺盛で行動力があると言われることが多いです。
大学2年の夏休みに、一人で東南アジア5カ国を巡る短期留学に挑戦しました。言葉の壁や文化の違いに戸惑う場面もありましたが、現地の人々と積極的に交流し、多くのことを学びました。
帰国後、以前より国際感覚やコミュニケーション能力が向上し、講義での発表内容も良くなったと、指導教官や友人たちから評価されました。
入社後は、この挑戦する姿勢と行動力を活かし、新規プロジェクトや海外展開などにも積極的に取り組んでいきたいと思います。
⑱好奇心旺盛である
好奇心旺盛である
私は周囲から、好奇心が強くて何にでも興味を持つタイプだと言われます。
2年生の秋から、大学の授業をきっかけに立体造形技術に興味を持つようになり、独学で勉強を始めました。アルバイト代を貯めて3Dプリンターを購入し、オンライン講座や実際にメーカーの工房に通うなどして技術を習得し、最終的には自作の作品を学園祭で展示するまでに至りました。
この取り組みを通じて、好奇心が新しい可能性を切り開くきっかけになると学び、努力の姿勢に関して教授や同級生から称賛の言葉をいただきました。
御社に入社してからも、持ち前の好奇心を大切にし、常に新しい技術や手法に関心を持ち続け、業務改善や新規事業の創出に貢献していきたいと考えています。
⑲責任感が強い
責任感が強い
周りの人からは、責任感が強くしっかりしていると評価されることが多いです。
ゼミで論文を作成した際に、グループのリーダーを務めました。メンバーの1人が体調を崩して作業が遅れたときには、私が率先して役割を引き受け、夜遅くまで努力しました。結果として、無事に期限内にクオリティの高い論文を提出することができました。
この結果は、私の責任感の強さとリーダーシップがチームの成果に直結したおかげだと、ゼミの教授やグループメンバーから高く評価してもらえました。
入社後も、この責任感を活かして、どんなプロジェクトでも最後までやり抜き、会社の信頼向上に貢献していきたいと思います。
⑳粘り強い努力家である
粘り強い努力家である
私は周囲から、粘り強い努力家だと言われることがよくあります。
大学2年次に、TOEICの点数を1年間で500点から700点まで伸ばすことができました。毎日欠かさず英語学習の時間を確保し、通学中も英語の音声教材やポッドキャスト配信を聴くなど、あらゆるチャンスを利用して学習に取り組んできたおかげだと思います。
粘り強さや努力する姿勢が着実な成果につながっていると、英語の教授や友人たちからも評価されました。
御社でも、この粘り強さを発揮し、困難な課題にも諦めずに取り組み、着実に成果を上げる社員になりたいと考えています。
㉑協調性がある
協調性がある
私は周囲から、協調性のある人間だと評価されることが多いです。
大学3年次のグループ研究で、メンバー5人それぞれの意見が対立したことがありました。その際、私が各メンバーの主張を細分化してそれぞれのメリット・デメリットを整理し、全員の意見を取り入れた中立的な案を提案しました。結果として、全員が納得する形で研究を進められ、高評価を得ることができました。
後で教官やメンバーから、私の行動がチームの一体感を生み、より良い成果につながったとの声をいただきました。
入社後も、この協調性を活かして、部署や立場の異なる人々とも円滑に協力しながら、組織全体の成果向上に貢献したいと考えています。
㉒計画性が高い
計画性が高い
周りの人からはよく、計画性が高く、物事を効率的に進められる人だと言われます。
就職活動を始めてすぐに、授業や課外活動と両立しながら、効率的に企業研究や面接対策をおこなうため、2カ月分の詳細なスケジュールを立てました。毎日の行動を15〜30分単位で管理し、隙間時間も企業研究などに活用することで、計画通りに準備を進めることができました。
この取り組みを見た友人たちから、私の計画性の高さと実行力が印象的だったと言われ、なかには真似したいとの意見もありました。
御社に入社してからも、自分のこの強みを活かし、業務の効率化や期限厳守、長期的なキャリア形成にも計画的に取り組んでいきたいと思います。
㉓几帳面でしっかりしている
几帳面でしっかりしている
私は周囲から、几帳面でしっかりしていると言われることが多いです。
体育会でマネージャーを務めていた頃は、部員60人分の練習記録や健康状態を細かく管理していました。毎日の記録を欠かさずパソコンに打ち込み、データを分析して選手やコーチにフィードバックすることで、チーム全体のパフォーマンス向上に貢献してきたと自負しています。
実際、私の几帳面さと確実な仕事ぶりが、チームに大きく役立ったと、監督や部員たちから高く評価していただきました。
入社後は、この几帳面さを活かし、正確な業務遂行や緻密なデータ分析などを通じて、会社の発展に貢献したいと考えています。
㉔負けず嫌いである
負けず嫌いである
周りからは、負けず嫌いな性格だと言われることがよくあります。
私は大学2年次に参加したプログラミングコンテストで、初出場での入賞を目指すと決意しました。3カ月間、毎日5時間以上の学習と練習を重ね、学科の先輩方にも助言を求めながらスキルを磨きました。結果として、見事3位に入賞することができました。
「君の負けず嫌いは武器になる」と指導教員に言われたことが、今でも心に残っています。
御社でも、この負けず嫌いな性格を原動力に、常に高い目標を掲げ、その達成に向けて粘り強く努力する社員になりたいと考えています。
㉕マイペースである
マイペースである
私は周囲から、自分のペースを保ちながらも着実に物事を進められる人だと評価されることがあります。
大学入学と同時に始めた日本茶道の稽古では、多くの人が途中で挫折するなか、私はこれまで欠かさず続けることができました。毎週の稽古に加え、自宅での練習も怠らず、一つひとつの所作を丁寧に身に付けていきました。
ある日の稽古後に、先生から「あなたの進歩はゆっくりだけれど着実ね」とお褒めの言葉をいただきました。コツコツと積み重ねてきた努力が実を結んだのだと実感しました。
入社後も、この着実に取り組む姿勢を大切にし、日々の業務を丁寧にこなしながら、確実にスキルアップを図っていきたいと考えています。
「周りからどう思われているか」の回答を工夫して周囲の評判を自分の強みに変えよう
面接での「周りからどう思われているか」という質問は、自己認識と対人力を見るための重要な指標です。うまく答えるコツは、的確な自己分析と具体例の準備をおこなうことです。
本記事の例を参考に、自分なりの回答を組み立ててみましょう。大切なのは、周りの評価を通じて自分の強みを客観的に示すこと。そして、その強みを企業でどう活かせるかまで触れることです。
ほかの就活生とは一線を画す、素晴らしい回答を作成しましょう。
私は2社の面接で聞かれました。1社目では「好奇心旺盛だと言われる」と答えましたが、2社目では「責任感があると言われる」と答えました。
2社目で内容を変えたのは、1社目の面接で落ちてしまったからです。自分なりに原因を考えた結果、適性検査の結果と他己分析の結果が合っていないことが原因なのではと気が付きました。
適性検査では、慎重さや責任感の強さが目立つような回答をしていたと思います。そこへ面接では「好奇心旺盛」と答えてしまった結果、面接官にちぐはぐな印象を残してしまったのではないでしょうか。
適性検査を受けたときの自分を思い出しながら内容を考える
適性検査はエントリーの時点でおこなうことが多く、面接までには1カ月以上の間隔があるケースも珍しくありません。
そのあいだにさまざまな経験をした結果、考え方や行動に変化が生じる人もいると思います。しかし、面接官が見るのは適性の結果と面接時の本人の回答だけです。こちらもそのギャップを認識したうえで、内容が矛盾しないように回答を用意しておいた方がいいと思います。