自己PRのテンプレで脱・就活迷子! 効率的に内定を手に入れよう
就活中、自己PRの作成に苦戦した経験がある人もいるのではないでしょうか。
自己PR作りに悩む主な理由として、自分の長所や資質を客観的に見られていなかったり、企業が求める人物像との結び付けがわかっていないということが考えられます。
そこでこの記事では、そのような原因を解決するための、テンプレートを使った自己PRの効率的な作成方法を、内定者の就活体験談を交えながら紹介します。テンプレを有効活用すれば、あなたの魅力を企業に最大限にアピールできるようになるので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
そもそも自己PRって? 先輩に疑問をぶつけてみた
自己PRと聞いても、具体的に何をどう書けばいいのかイメージが湧かない人もいるかもしれません。
また、中には「アピールできるほどの内容が思いつかない」という人もいるでしょう。そこで、先輩たちに、就活中に持つことの多い自己PRについてのあらゆる疑問について聞いてみました。
体験談をチェックし、悩みを解決するヒントにしましょう。
自己PRの役割とは? 自己紹介や志望動機との違いを確認
自己PRとは、あなたの強みや特徴を企業にアピールするものです。
就活生の中には、自己紹介や志望動機と自己PRを同じようなものとして捉えてしまう人がいるかもしれませんが、それらと自己PRは全く異なります。次のような違いがあることを把握しておきましょう。
- 自己紹介:あなたがどのような人物か簡潔に伝える
- 志望動機:あなたがなぜその企業で働きたいのかを説明する
- 自己PR:あなたの経験やスキルを通して企業にどのような貢献ができるのかをアピールする
先輩たちが実際に感じた、自己PRと自己紹介・志望動機との違いについても参考にしてみてください。
就活生たちが思う自己PRの役割とは?
自己PRでは「自分の強みを伝える」ことが最も重要です。また、自己紹介では、「自分について簡潔にまとめる能力」が見られていると思います。また、志望動機では「企業の特徴や本質を見抜く能力」が重要視されるという違いがあると思います。
自己PRと自己紹介は「自分の人となりを知ってもらう」のが目的で、志望動機は「それらをもとにできたキャリアプランを説明する」のが目的だと思います。
自己PRの適切な長さはどれぐらい?
自己PRは、短すぎてもあなたの魅力が十分に伝わりません。しかし、長すぎると聞き手が主旨を理解しづらくなってしまいます。ポイントを絞って、伝わりやすい構成を意識して書くことが大切です。
自己PRの長さは、応募する企業や職種によって異なりますが、一般的には200〜400文字程度が適切とされています。原稿用紙の半分~1枚分くらいの文字数だと覚えておくと、イメージしやすいでしょう。
記事の後半では、誰にでも伝わりやすい自己PRが書けるテンプレートを紹介していますので、ぜひ活用してみてくださいね。
先輩たちがリアルにおすすめする自己PRの長さはとは?
適切な自己PRの長さはどれくらいだと思いますか?
適切な長さは1分以内で話せる文量だと思います。
自己PRの適切な長さは200文字程度、1分で話すくらいの長さであれば大丈夫だと思います。
学生時代の経験が乏しいと感じている場合はどうする?
「長い間アルバイトを続けたことがない」「サークル活動や体育会系の活動をしていない」といった、学生時代にアピールできる経験が少なくて書くことがないと嘆く学生は少なくありません。
しかし、日々の授業やゼミ、趣味など、どんな経験からも必ずあなたの強みをアピールすることができます。重要なのは、その経験から何を学び、どのように成長したかを伝えることです。
たとえ小さな体験談であっても、具体的に伝えられることがないか、掘り下げてみましょう。
実際に就活で学生時代の経験が乏しいことで悩んだことがある人に、自己PRの作り方や過去の経験の掘り下げ方についてアドバイスをもらいました。ぜひ参考にしてみてくださいね。
学生時代に成し遂げたことが少ない人はどう自己PRを作れば良い?
学生時代の経験が乏しい場合の自己PR作りに対するアドバイスをください!
自己PRは、些細なエピソードでも良いので、さまざまな取り組みからヒントを得るようにしてください。たとえば、受験対策で合格を勝ち取ったエピソードや、苦手な課題のレポートを仕上げたことなど、何かしら頑張った形跡を浮かべると文章が思いつきやすいです。
自己PRでは過去だけに注目しがちですが、自分の過去、現在、未来という流れで考え、話すのがおすすめです。学生時代の経験が乏しくても、現在や未来に触れることで、簡単なエピソードから作成することができると思います。
自己PRの真の目的とは? 企業が見極めたい3つのポイント
自己PRを考えるうえでは、企業が自己PRを求める意図を知っておくことで、より的確にあなたの強みをアピールできます。
企業が自己PRで見極めたいポイントは大きく上記の3つです。それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
自己PRから何を見極められていると感じた?
自己PRで企業はなにを見極めようとしていると感じましたか?
自己PRを通して、企業はその人の人となりや価値観、また、自分の企業に似たような人がいるのかというマッチ度を確認していると思います。
多くの企業では、自己PRでその人のアピールポイントを知り、その後深掘りするところを探っていると感じました。
自己PRを通じて、会社で活躍できるかどうかを見極めていると感じました。
①学生の個性や価値観を測るため
まず前提として、企業は「あなたがどんな人物なのか」を知りたがっています。
単なるスキルや経験だけでなく、何を考え、どのような思いで、どのような行動を取るかという、あなたの人となりや価値観に興味があるのです。
自己PRを通してあなたの個性や価値観を理解し、自社にマッチするかどうかを判断しているといえるでしょう。
そのため、自己PRの場では遠慮せずに、あなたらしさを存分に表現するようにしてくださいね。
②学生が自社で活躍できる人材か見極めるため
企業は、自社の環境であなたが活躍できるかどうかを判断したいと考えています。
そのため、あなたの強みと企業の求める人材像とのマッチングを重視します。自己PRは、そのマッチングを図る絶好の機会なのです。
自分の強みと企業の求める人材像を結びつけることが、企業の心に響く自己PRの鍵となることを押さえておきましょう。
③コミュニケーション能力や自己表現力を評価するため
自己PRは、企業があなたのコミュニケーション能力や自己表現力を評価する材料にもなります。論理的に自らの考えを整理し、わかりやすく伝える力があるかどうかを見ています。
社会人として企業という一つの組織で働くうえで、これらは非常に重要なスキルの一部だからです。
具体的には、相手が求めている質問に対して的確に回答したり、チーム内であなたの考えをしっかりと表現できる人材を求めているといえるでしょう。
内定者に聞いた! 就活を有利に進めるうえで自己PRのテンプレートが有効な理由
自己PRの作成に悩む人には、まずテンプレートを使うことをおすすめします。なぜなら、実はテンプレートを使うことで、とくに就活初心者の人にとってさまざまなメリットがあるからです。
なぜテンプレートを活用すべきなのか、その具体的な理由を内定者に聞いてみたので、体験談を参考にしながら、テンプレのメリットをチェックしていきましょう。
自己PRの構成の基本が学べる
テンプレートを使うことで、多くの就活生が悩む「何をどの順番で書けばいいのか」という問題が解決され、自己PRの基本的な構成が自然と身に付くというメリットがあります。
自己PRの構成を理解することで、読み手にとってわかりやすい自己PRを自然と作成できるようになるはずですよ。
また、構成を意識することで、自分の強みを効果的にアピールできる文章が書けるようになるでしょう。
テンプレから自己PRの構成を学んだ先輩の声
自己PRの構成の基本を学ぶうえで、テンプレートは参考になりました。どのテンプレートにも共通していたのは、簡潔かつ的確な文章構成がなされていたことです。
構成の基本的な流れとして、文頭に何が言いたいかということや、強調したいことを言い切り、その後はその背景にある経験や行動理由を続け、最後にどのように強みを活かして結果を得たか、または成長したかを話すというものが代表的だと思います。テンプレートによって、その一連の文章構成力を身に付け、自己PRだけでなくほかの質問の回答作成にも応用することができました。
作成時間短縮と効率アップを図れる
テンプレートを活用することで、自己PR作成の時間を大幅に短縮できます。これは、多くの企業にエントリーする就活生にとって大きなメリットです。
テンプレートがあれば、「何を書けば良いかわからない」と悩む時間が減り、すぐに文章を組み立てることができるようになるでしょう。
その結果、より多くの企業の選考に臨む時間的余裕が生まれるだけでなく、自己PRの推敲や添削にも十分な時間を割くことができます。結果として、質の高い自己PRを効率的に作成できるようになるのです。
テンプレの活用で効率的に自己PRを作成できた!
私の場合、自己PRのテンプレートは就活エージェントとの面談に参加した特典として渡していただきました。
このテンプレートでは自分のエピソードを書く欄、結論を書く欄というように、ブロック分けされており、非常に書きやすく、時間の短縮にもつながりました。
また、例文も用意されていたことから、その例文に強みを当てはめていくことができ、効率的に準備することができたと思います。
一方で、他の就活生と同じような構成では、差別化が図れないのではないかと不安になることもありました。
一定の水準以上の自己PRを作れる
テンプレートを使うことで、初めて自己PRを書く人でも一定以上の質を確保することができます。
強みやそれに関するエピソード、今後の展望といった、企業が知りたいことをわかりやすく組み立てることができるため、「何が言いたいのかわからない」、「アピールしたいことは結局何なんだろう」などといったマイナスな印象を防げます。
また、テンプレートを使うことで、自己PRに必要な要素の抜け漏れを防ぐことができ、安定した質の自己PRを作成できるようになりますよ。
テンプレを使った自己PRでアドバイザーから太鼓判!
自己PRの完成後、キャリアセンターでチェックしてもらったときに、「文章構成の基本が身に付いてきたね」と褒めていただけました。自己PRのテンプレートでは、「結論から書いて、エピソードの肉付けをするための例文」が紹介されており、そこをとても参考にしていましたね。
また、他者との差別化のためには、自分の考えをしっかり自己PRに組み込む点が重要だと感じます。これで自己PRの品質を一気に上げることができ、アドバイザーから褒めてもらえたのではないかと考えています。
これさえ覚えておけばOK! 基本的な2つの自己PRテンプレート
自己PRを効果的に作成するためのテンプレートを2パターン紹介します。
これらのテンプレートを使いこなせれば、あらゆる企業の選考で活用できる自己PRが書けるようになるでしょう。それぞれのテンプレートの特徴と使い方を解説していきます。
テンプレを活用して自己PRを作った先輩たちの声
そもそも自己PRにテンプレートがあることを知っていましたか?それを使ったことがありますか?
「結論ファーストで強みを話した後に、それが発揮されたエピソードを話す」というテンプレートがあるのは知っていました。
テンプレートがあることは、就活の終盤で知りました。そのため、テンプレートを参考に少々話し方を変えたりはしましたが、テンプレートをもとに一から自己PRの作成はしませんでした。
就活を始めた頃にどのように自己PRすることが伝わりやすいかを調べていたため、テンプレートがあることを知っていました。
これらの記事では、実際に内定者が考えた内容とともに、自己PRの書き出し方や構成について解説しています。テンプレから自己PRの構成を学ぶうえで、ぜひ参考にしてくださいね。
自己PRの構成
自己PRの構成はこれで完璧! 内定者の自己PR構成も大公開
自己PRの書き出し方
自己PRの書き出し方とは|内定者が考えた傑作書き出しを紹介
基本の「き」! PREP法のシンプル3段構成テンプレート
まずは、PREP法を活用したテンプレートです。
PREP法を活用したテンプレートの構成
- Point(要点)
- Reason(理由)
- Example(具体例)
- Point(まとめ)
これを自己PRに落とし込んだ場合、まず、結論として自己PRのポイントを端的に述べます。
次に、なぜそれがあなたの強みなのかを説明し、具体的なエピソードで裏付けをおこないます。そして、最後に志望企業での活かし方を伝えます。
このテンプレートを使えば、読み手に自分の強みをよりわかりやすく伝えられるでしょう。
PREP法のテンプレートを使った例文
私の強みは適応力です。(Point)
新しい環境や状況に素早く順応し、効果的に行動できるからです。(Reason)
大学時代のアルバイトで突然の配置転換を経験しましたが、マニュアルを徹底的に学習し、2週間で新部署のトップセールスを達成しました。(Example)
この適応力を活かし、貴社の変化の激しい事業環境下でも柔軟に対応し、成果を出せると確信しています。(Point)
説得力アップ! STAR法テンプレート
二つ目は、STAR法を活用したテンプレートです。
STAR法を活用したテンプレートの構成
- Situation(状況)
- Task(課題)
- Action(行動)
- Result(結果)
まず、どんな状況だったかを説明し、そこでの課題を明確にします。
次に、その課題に対してどのような行動を取ったかを具体的に述べ、最後にその結果や成果を示します。
このテンプレートを使うことで、具体的なエピソードを明確に伝えられるため、より説得力のある自己PRを作成できますよ。
STAR法のテンプレートを使った例文
私の強みは適応力です。大学3年時、アルバイト先の人手不足で突然レジから接客販売へ配置転換となり、(Situation)
そこでは新しい業務を早急に習得し成果を上げることが求められました。(Task)
そこで、私はマニュアルを徹底的に学習するだけでなく、顧客の反応を細かく観察することで、効果的な接客方法を編み出しました。(Action)
その結果として、2週間で部署内トップセールスを達成し、この経験から状況の変化を素早く察知し、柔軟に対応することで、最善の結果を生み出せる適応力を身に付けました。(Result)
例文&解説付き! テンプレートを使った場面別の自己PR例36選
自己PRを作成する際は、選考のシチュエーションに応じた内容にすることも重要です。
ここからは、履歴書用、ES用、面接用の3つの書類に分けて、PREP法とSTAR法を使った自己PR例文を36個紹介します。これらの例を参考にしながら、自分自身の経験や強みを活かした独自の自己PRを作成してください。
また、就活のシチュエーションごとに意識していた自己PRでの工夫について経験者に聞いたので、こちらも参考にしてみてくださいね。
自己PRにおいて就活の場面ごとにどんな違いを意識しておけば良い?
みなさんが考える、履歴書・エントリーシート(ES)・面接のそれぞれの違いと、それぞれの場面でおこなうべき自己PRの工夫を教えてください!
ESは志望動機やガクチカを書くもの、履歴書はこれまでの経歴事実を書くものだと捉えていました。また、面接は書類に基づいて自分の思いを自分の言葉で話す場なので、面接で自己PRをする際には強みを発揮した状況やそのときの自分の思いをより具体的に話すことが効果的だと思います。
それぞれの自己PRにおいて、ESや履歴書はその人を知って「詳しく話を聞きたい」と感じさせるきっかけになり、面接はその後の見極めをおこなっていると感じました。
自己PRは、ESでは「短い文字数の中でどれだけ自分のことを伝えられるか」「会いたいと思わせられるか」が重要だと思います。また、履歴書は経歴などと一緒に「努力してきた結果がどんな実績として実ったか」が見られていて、面接では「人となり」を見られていると思います。
エントリーシートに自己PRを書く際にはこの記事も参考にしてください。3ステップで簡単に自己PRを作る方法を、内定者の声を交えて紹介しています。
この記事では、エントリーシートと履歴書の違いを、内定者の声を交えて詳しく解説しています。双方の特徴を理解して、効果的に企業にアピールをしていきましょう。
履歴書用
履歴書は限られたスペースで自己PRをする必要があるため、簡潔にわかりやすくまとめることが重要です。
企業は数多くの応募書類に目を通す中で、あなたの経験やスキル、人柄を短時間で理解する必要があります。
そのため、履歴書の自己PRでは、簡潔でありながらもあなたの魅力が伝わるように、具体的なエピソードや数字などを交えながらアピールしましょう。
この記事では、新卒生向けに履歴書の書き方を徹底解説しています。内定者の記入例も確認しながら、書類選考突破の秘訣を学びましょう。
継続力(PREP法)
例文
私の強みは継続力です。
大学入学時から3年間、地域の環境保護に興味を持ち、毎月の清掃活動に欠かさず参加し続けたことで培われました。
この強みを活かして、貴社の長期的なプロジェクトにも活かせると確信しています。
「3年間」「毎月欠かさず」というフレーズが継続力を裏付けています。面接では、環境保護に関心を持った過程なども聞かれる可能性があるでしょう。
継続力(STAR法)
例文
私の強みは継続力です。強みを発揮したのは、大学時代のテニスサークルでなかなか試合に勝てなかったときです。
レギュラーから外れてしまう状況に陥りましたが、諦めずに練習メニューを見直し、弱点克服のために自主練習を重ねました。
その結果として技術力が向上し、レギュラーに復帰することができました。
この経験から、努力を継続することで目標を達成できることを学びました。
諦めずに練習を重ねたという忍耐力も伝わる例文です。入社後も目標に向かって粘り強く努力できそうな人物という印象を受けます。
主体性(PREP法)
例文
私の強みは、主体性です。
私は、所属していたイベントサークルの活動が停滞していたため、新企画を提案してメンバー20人を巻き込んで実現させました。
この経験から培った主体性は、貴社の業務改善にも活かせると考えています。
主体性とともに、「積極的に周囲の人を巻き込める人材だ」ということもわかります。企業の目線に立つと、提案した企画の内容も深掘りたくなる例文ですね。
主体性(STAR法)
例文
私の強みは主体性です。
大学祭実行委員会で企画部門に所属した際、企画運営方法を見直し、委員間の情報共有を強化しました。
その結果、例年を上回る来場者数を達成し、地域貢献にもつながりました。
この経験から、主体的に行動することで、周囲を巻き込み成果を出せることを学びました。
主体性の発揮の仕方にまで触れている例文です。面接に進んだ際は、どうやって地域に良い影響を及ぼしたのかを聞かれる可能性があるでしょう。
改善志向(PREP法)
例文
私の強みは、改善志向です。
アルバイト先で効率の悪い作業に気づき、在庫管理システムを提案して導入後の作業時間を30%削減できた経験から身に付いたものだと考えています。
この強みを活かして、貴社でもさまざまな業務効率化の施策に取り組んでいきたいです。。
簡潔な文章ですが、数値が取り入れられていて、強みをしっかり裏付けられている例文です。入社後も意欲的に解決すべき課題を見つけてくれそうという印象が残ります。
改善志向(STAR法)
例文
私の強みは、改善志向です。
アルバイト先の飲食店で、注文ミスが多いことに課題を感じ、オーダー確認マニュアルを独自に作成しました。
その結果、店舗全体でミスが減少し、お客様満足度の向上にもつながりました。
この経験から、現状に満足せずに常に改善を目指す姿勢を学ぶことができました。
オーダー確認マニュアルがどのようなものか興味をそそる例文です。「現状に満足せずに」というフレーズから、ストイックな人柄も伝わります。
傾聴力(PREP法)
例文
私の強みは、傾聴力です。
私は地域のお年寄りと交流するボランティア活動で週2回のカウンセリングをおこない、年間50件以上の相談に対応したことで、傾聴力を培いました。
この傾聴力は、貴社でも顧客対応や社内コミュニケーションに活かして貢献したいと考えています。
「傾聴力」は、数値やデータで裏付けにくい強みの一つといえます。しかし、相談件数を記載していることで、継続的に傾聴力を発揮し、どんどん強みを大きくしていったことが伝わる例文です。
傾聴力(STAR法)
例文
私の強みは、傾聴力です。
ボランティアで高齢者施設を訪問した際、入居者の方々との良好な関係構築が何よりも重要だと感じました。
積極的に話しかけ、じっくり話を聞く時間を設けたことで、 多くの入居者の方から信頼され、施設からも高評価をいただきました。
この経験から、相手の立場に立って聞く力を養うことができました。
施設での様子が鮮明にイメージできます。特に営業職など、相手との関係構築が大切な職種での選考で魅力的に映りそうな例文です。
協調性(PREP法)
例文
私の強みは、協調性です。
私はゼミ活動において、多様なバックグラウンドを持つ5人のチームで半年間のプロジェクトを遂行した際に、常にチームメンバーの間に入ってコミュニケーションを取り続けました。
この経験で培った協調性を活かして、貴社にも貢献できると考えています。
協調性も、強みを裏付けることが比較的難しいといえます。そんななかでも、「5人」「半年間」などの数値や期間を使うことで、どのように協調性を発揮したかを具体的に表している例文です。
協調性(STAR法)
例文
私の強みは、協調性です。
部活動の大会で思うような結果が出せず、チームの雰囲気が悪くなっていた際、メンバー一人一人とコミュニケーションを取り、個々の想いやチームの目標を再確認しました。
その結果として、チームワークが向上し、次の大会で勝利することができました。
この経験から、 周囲と協力し、目標達成に向けて努力することの重要性を学びました。
本人がチームメンバーをつなぐ重要な存在となっていることが伝わる例文です。入社後も、人と人とをつないで円滑に業務を進めてくれそうな印象を受けます。
この記事では、協調性を伝えたいときの自己PRについて詳しく解説しています。協調性をアピールするときの注意点も学びながら、アピールのコツを身に付けましょう。
コミュニケーション能力(PREP法)
例文
私の強みは、コミュニケーション能力です。
私は学生団体の広報活動でSNSを活用した戦略を立案・実行し、フォロワーを3倍に増加させました。
この経験の中でさまざまな人とかかわり、コミュニケーション能力を身に付けました。
この強みは、あらゆる業界と関係を築く必要がある貴社の営業職においても活かせると考えています。
コミュニケーション力に加えて、行動力があることも伝わる例文です。SNSを活用した広報活動のアピールをすることで、企業や職種によっては即戦力に近い存在として捉えられる可能性もありますね。
コミュニケーション能力(STAR法)
例文
私の強みは、コミュニケーション能力です。
留学先で言語の壁を感じ、現地の学生との交流がうまくできないことが課題でした。
しかし、 積極的に話しかけ、表情やジェスチャーも活用することで多くの友人ができ、異文化理解も深まりました。
この経験から、バックグラウンドが違う人々とも円滑にコミュニケーションをとる術を学びました。
コミュニケーション能力を伝えるときは、「単に人と話すことが好きなだけでは」と捉えられないように注意しましょう。この例文では、非日常の状況でも物怖じせず円滑にコミュニケーションが取れる積極性が伝わります。
ES用
ESでは、履歴書よりも多くの文字数を使って自己PRを書くことができます。
そのため、自己PRの内容をより具体的に、一般的には300文字前後で詳細に書くことがおすすめです。
企業は、ESを通してあなたの経験やスキル、そして企業への熱意をより深く理解しようとしているため、「面接してみたい」と思わせる必要があるのです。
具体的なエピソードや数字などを交えながら、あなたの経験やスキルをアピールしましょう。
集中力(PREP法)
例文
私は、一度集中すると周りの音が聞こえなくなるほど、目の前の物事に没頭できる集中力があります。
私は大学時代、農作物の効率的な耕作に関する研究活動をおこなっていました。この研究活動は実験が深夜に及ぶこともありましたが、集中力を切らさずに実験データの分析や論文執筆に取り組んだ結果、学会発表の機会をいただくことができました。
この経験を通して、高い集中力を持って取り組むことで成果につなげられると確信しています。
貴社でも持ち前の集中力を活かし、締切の厳しいプロジェクトや精密な作業が求められる場面で貢献したいと考えています。
大学でおこなった研究から集中力をアピールしている例文です。入社後も、集中力を活かして効率的に業務を進めてくれそうという印象を受けます。
集中力(STAR法)
例文
私の強みは周囲に惑わされない集中力です。
大学時代の研究活動では、論文を読み込む際に、周囲の雑音に惑わされず、数時間集中し続けることが求められました。そこで、タイマーを用いて、50分集中したら10分休憩するサイクルを繰り返すことで、集中力を維持する方法を確立しました。
この方法を実践した結果、論文の内容理解を深め、質の高い研究成果につなげることができたと実感しています。
貴社においても持ち前の集中力を活かし、日々の業務に邁進していきます。
集中力を維持する方法も具体的に述べられていて、ほかの学生と差別化できそうな例文ですね。実践した結果、研究結果の質が向上したという成果もしっかり表れていることがわかります。
計画性(PREP法)
例文
私の強みは、物事を計画的に進めることです。
私はサークルで100人規模の合宿を企画した際、6カ月前から綿密な計画を立て、毎月の進捗確認と調整をおこないました。この綿密な計画性のおかげで、限られた時間の中でも効率的に合宿計画を立てられ、参加者全員から高い満足度を得ることができました。
この経験から、長期的な視点で計画を立て、効率的に実行する能力が身に付いたと感じています。
貴社でもこの計画性を活かし、プロジェクトの円滑な進行や効率的な業務遂行に貢献したいと考えています。
計画性を活かし、自分だけではなく所属する組織に貢献したことが伝わる例文です。入社後も計画性を発揮して活躍する姿が想像できます。
計画性(STAR法)
例文
私の強みはデータ分析に基づいた計画性です。
私は、アルバイト先の飲食店では、週末のピークタイムにお客様をスムーズに案内できるよう、事前に計画を立てて行動することを心掛けていました。
具体的には、過去の来店客数のデータ分析に基づき、時間帯別のスタッフ配置やテーブルの回転率を予測し、シフト調整を提案しました。
その結果として、お客様をお待たせする時間を減らし、顧客満足度向上に貢献することができました。
この経験から、データに基づいた綿密な計画立案をおこなう能力が身に付きました。
貴社でも、この計画性を活かし、効率的なプロジェクト管理や業務改善に貢献したいと考えています。
過去の来店客数のデータに注目した点が目を引き、深掘りしたくなります。入社後もプロジェクトの進行を任せたくなるような例文です。
この記事では、計画性をアピールする自己PRについて詳しく紹介しています。体験談を参考にしながら、自分ならではの計画性をどう押し出していくか考えていきましょう。
チャレンジ精神(PREP法)
例文
私は、常に新しいことに挑戦したいというチャレンジ精神旺盛な性格です。
私は大学時代にバックパック一つで東南アジアを一人で旅したことがあります。その際、初めての経験ばかりで常に不安も付き纏いましたが、絶対に物怖じしないという信念をもとに旅を続けました。その結果として、積極的に現地の人々とコミュニケーションを取ったことで、異文化理解に対する貴重な経験を積むことができたと実感しています。
この経験を通じて、何事にも恐れず前のめりでチャレンジしていくことの重要性を学びました。
貴社でもこのチャレンジ精神を活かし、困難な課題にも臆することなく、積極的に取り組んでいきたいと考えています。
チャレンジ精神を発揮した結果、異なる文化を理解でき、自分にとって大切な経験を積むことができたことが伝わる例文です。社会人になってからもあらゆることに挑戦してくれそうな印象がありますね。
チャレンジ精神(STAR法)
例文
私の強みは、未知の分野にも挑戦し続けるチャレンジ精神です。
大学時代から趣味で続けているプログラミングでは、常に新しい技術や知識を習得することに挑戦しています。しかし、独学では限界を感じ、オンラインコミュニティに参加し、積極的に意見交換や技術交流をおこないながら、スキルアップを目指しました。
その結果として、個人でWebサービスを開発し公開するまでに至り、今は集客に向けて日々改善に取り組んでいます。
この経験から、未知の分野に挑戦し、困難を乗り越える力が身に付きました。
貴社でも、新しい技術や知識を積極的に吸収し、常に挑戦する姿勢を忘れずに業務に取り組んでいきたいと考えています。
オンラインコミュニティに参加していることから、行動力も伝わる例文です。また、新しい知識を吸収することが得意で、好奇心旺盛な人柄もにじみ出ています。
リーダーシップ(PREP法)
例文
私は、周囲を巻き込みながら目標達成に導くリーダーシップに自信があります。
私は大学時代にサークル活動で部長という立場を任された際、部長としてメンバーをまとめ、目標達成に向けてチームを牽引することを常に意識していました。
意見が対立した際にも、常に積極的に対話を重ね、メンバー全員が納得できる結論を導き出すよう努めました。
その結果として、部長就任以前に生じていたサークル内の軋轢や不満が解消され、チーム一丸となれたことで、学内の大会で優勝することができました。
貴社でもこのリーダーシップを活かし、チーム目標達成に貢献したいと考えています。
リーダーシップをアピールするときの注意点の一つは、「単に自分の主張を押し出して組織を動かしている」という印象にならないようにすることです。この例文の場合、メンバーとの対話を重ねていることがよくわかり、その点をクリアできています
リーダーシップ(STAR法)
例文
私の強みは、チームをまとめる強さを持つリーダーシップです。
貴社で実施されたインターンシップでは、5名でチームを組み、新商品の販売促進策を企画しました。その際には、メンバーそれぞれの個性や強みを活かせるよう、議論を活性化させ、意見をまとめる役割を担いました。
その結果として、チーム一丸となって目標を達成することができ、最終発表会では、参加企業様から高い評価をいただくことができました。この経験から、多様な個性を活かしながらチームを目標達成に導く能力と、臨機応変に状況に対応する力が身に付いたと実感しています。
貴社でもこのリーダーシップを活かし、チームの生産性向上や創造的な問題解決に貢献していきたいと考えています。
リーダーシップによってチームをまとめた結果、高い評価につながったことがアピールできています。また、志望企業のインターンでのエピソードを使用しているので、、採用担当がそのシチュエーションをイメージしやすいでしょう。
柔軟性(PREP法)
例文
私は、どんな環境や状況にも柔軟に対応できる適応力があります。
私は、アメリカの大学に1年間留学した際、文化や教育システムの違いに初めは戸惑いましたが、積極的に現地学生と交流し、彼らの考え方や習慣を理解しようと努めました。とくに、グループプロジェクトでは、自分の意見を押し通すのではなく、異なる視点を取り入れることで、より創造的な成果を生み出すことができました。
この経験から、固定観念にとらわれず、状況に応じて柔軟に対応する力が身に付いたと感じています。
貴社でもこの柔軟性を活かし、多様な価値観を持つ同僚や顧客とのコミュニケーションや、変化の激しいビジネス環境への適応に貢献したいと考えています。
留学経験から、柔軟性をアピールしている例文です。入社後もあらゆる立場の人の視点に立って業務を進めてくれそうな印象を受けます。
柔軟性(STAR法)
例文
私の強みは、どんな状況にも臨機応変に対応できる柔軟性です。
アルバイト先の飲食店では、急な人員不足やお客様対応など、さまざまな状況に臨機応変に対応することが求められました。私は、状況に合わせてホールやキッチン、ドリンクなど必要な役割を変えながらこなし、お客様を待たせないように、笑顔で丁寧な接客を常に心掛けました。
その結果として、お客様からのクレームを減らし、感謝の言葉をいただく機会を増やすことができました。この経験から、固定観念にとらわれず、状況に応じて柔軟に対応する力が身に付いたと感じています。
貴社でも、変化への対応能力を活かし、あらゆる状況下で貢献したいと考えています。
アルバイト先での経験を詳細に伝え、柔軟性を裏付けている例文です。実際にクレームを減らすことができたという実績もアピールできていて、入社後も柔軟性を発揮してくれそうなイメージが沸いてきます。
柔軟性をアピールする自己PRについては、この記事もぜひ参考にしてください。効果的にアピールする秘訣を、内定者の体験談とともに学びましょう。
責任感(PREP法)
例文
私は、どんな仕事に対しても責任感を持って最後までやり遂げることを大切にしています。
アルバイト先の学習塾で個別指導講師を務めていたとき、生徒一人一人の学習進度に合わせた指導計画を立てるだけでなく、放課後の補習や教材開発に自主的に取り組み、生徒の学力向上に全力を尽くしました。
その結果、担当生徒全員が志望校に合格し、保護者からも感謝の言葉をいただきました。
この経験から、任された仕事に対して最後まで責任を持って取り組む姿勢が身に付いたと実感しています。
貴社でもこの責任感を活かし、どんな困難な状況でも諦めず、期待以上の成果を出すことに貢献したいと考えています。
アルバイトながら、強い責任感を発揮したことが伝わる例文です。入社後も、1年目からしっかりと業務をやり遂げてくれそうな人物像がイメージできます。
責任感(STAR法)
例文
私の強みは、細部までこだわりぬく責任感です。
私は大学時代、地域の子ども食堂でのボランティア活動に力を入れていました。子どもたちに栄養のある温かい食事を提供したいという思いから、食材の調達から調理、配膳まで、責任感を持って取り組みました。
限られた予算と時間の中で、栄養バランスを考えた献立作りを心掛けた結果、保護者の方々からも感謝の言葉をもらいました。
この経験から、「食」という生活に直結する事柄にかかわることに対する責任の重さと、それを全うすることの重要性を学びました。
貴社でもこの責任感を持って、任された業務に最後まで貢献したいと考えています。
責任感だけでなく、子どもたちを思って食事を作る心優しい人柄も伝わりますね。面接では、献立作りの工夫について深掘りされそうな例文です。
面接用
面接は、あなたの人物像や熱意を、面接官に直接伝えることができる貴重な機会です。
面接官は、あなたの経験やスキルだけでなく、コミュニケーション能力や態度、熱意なども評価していることを忘れてはいけません。
面接での自己PRでは、ESの内容をベースにしつつも、一歩踏み込んだ内容を話し、かつ記憶に残るように話すことが大切です。事前にしっかりと練習しておき、自信を持って話せるように準備しておきましょう。
巻き込み力(PREP法)
例文
私の強みは巻き込み力です。この力は、大学3年次の学園祭実行委員会での経験で培われました。
私は、例年マンネリ化していた学園祭に新風を吹き込むため、地域と連携した企画を提案しました。しかし、当初は多くの委員から反対や懸念の声が上がりました。そこで、地域連携の意義と具体的なメリットを丁寧に説明するだけでなく、地域の商店街や行政とも積極的に交渉を重ね、協力体制を構築しました。そのような活動を通じて徐々に賛同者が増え、最終的には委員全員の協力を得て、地域と一体となった新しい形の学園祭を実現することができました。
結果として、来場者数が前年比30%増加し、地域からも高い評価を得ることができました。
この経験から、異なる意見や立場の人々を巻き込み、共通の目標に向けてチームを導く力が身に付いたと実感しています。
貴社でもこの巻き込み力を活かし、部門を超えた協力体制の構築や、新規プロジェクトの推進に貢献したいと考えています。
学園祭の来場者数の増加率が、巻き込み力を裏付けている例文です。学生時代から目標を追う経験をしていることから、入社後も目標に向かって努力してくれそうという印象を受けます。
巻き込み力(STAR法)
例文
私の強みは巻き込み力です。私は大学3年次に、環境保護サークルで100人規模のビーチクリーン活動を企画しました。サークル内外から多くの参加者を募り、地域と連携して大規模な清掃活動を実施することが求められました。
まず、SNSを活用して活動の意義をわかりやすく発信し、学内の他サークルにも直接交渉して協力を要請しました。また、地元企業にも働きかけ、清掃道具の提供などの支援を取り付けることができました。
これらの活動を通じて、最終的にサークルメンバー以外からも70名以上の参加があり、当初の目標を大きく上回る150名規模の活動となりました。
この経験から、目的に共感してもらい、多様な立場の人々を巻き込んでいく力が身に付いたと実感しています。
貴社でもこの強みを活かして、部門を跨いだ協力関係を築き上げることで貢献していきたいと思います。
巻き込み力を活かし、目標を上回る結果を残していることをアピールできています。行動力や積極性も伝わる例文です。
企画力(PREP法)
例文
私の強みは企画力です。この力は、大学2年次のインターンシップで培われました。
ベンチャー企業での1カ月の長期インターンシップで、新規顧客獲得のためのキャンペーンを企画する機会がありました。
その際、ターゲット層のニーズ調査や、競合他社の分析から得た洞察を基に、既存サービスの強みを活かしつつ、新たな価値提案を含むキャンペーンを考案しました。
結果として、このキャンペーンは会社に採用され、新規顧客獲得数が前年比150%増を達成しました。
この経験から、市場ニーズを的確に捉え、創造的かつ実行可能な企画を立案する力が身に付いたと感じています。
貴社でもこの企画力を活かし、マーケティング戦略の立案や新規事業開発に貢献したいです。
社会人になってすぐに役立ちそうな、インターンでの経験を活用して企画力をアピールしている例文です。ただ、実際に企画業務が頻繁におこなわれる企業ではとくに、「どのようなフローで企画したのか」「企画した内容をどう実行したのか」など、具体的に深掘りされる可能性が高いので、準備しておきましょう。
企画力(STAR法)
例文
私の強みは企画力です。私は大学2年次、写真サークルの部長として、年間最大のイベントである写真展の企画を任され、例年以上の来場者を集め、サークルの知名度向上と新規メンバー獲得につなげることが求められました。
私はまず、過去の来場者アンケートを分析し、改善点を洗い出しました。次に、サークルメンバーの個性を活かした「日常の中の非日常」というテーマを設定し、SNSで事前に作品を少しずつ公開し、期待感を高める戦略を立てました。
この結果として来場者数が前年比150%に増加し、地元メディアにも大きく取り上げられました。とくにスマホ写真コンテストが好評で、SNSでの拡散も成功したと感じています。
この経験から、ターゲット分析に基づいた斬新なアイデアの創出力と、それを実現するための具体的な施策立案能力が身に付いたと実感しています。
貴社でも、顧客ニーズを捉え、魅力的な企画を生み出したいと考えています。
まず来場者アンケートを分析したという点が印象的な例文です。実際に業務を進める際も、データをもとに魅力的な企画立案をしてくれそうな印象を受けます。
忍耐力(PREP法)
例文
私の強みは忍耐力です。この力は、大学1年次からの長期的な研究プロジェクトで培われました。
私は希少植物の保護に関する3年間の研究に携わり、毎週末、遠隔地でのフィールドワークをおこないました。ときに厳しい自然環境や予想外の結果に何度も直面しましたが、諦めずに継続することを意識していました。
とくに、2年目に収集したデータの大半が台風の影響で失われた際も、落胆せずにゼロから再開する粘り強さを発揮しました。
この経験を通じて、困難な状況でも冷静に対応し、目標に向かって粘り強く取り組む力が身に付いたと実感しており、最終的に研究結果は学会で発表され、地域の環境保護政策にも反映されました。
この忍耐力を活かし、貴社の営業職においても、困難な局面でも諦めずに成果を上げることに貢献したいと考えています。
厳しい状況でも研究を続けたエピソードから、強い忍耐力が伝わります。データが失われた際に諦めず研究を再開したエピソードからわかる前向きさも、好印象につながるでしょう。
忍耐力(STAR法)
例文
私の強みは忍耐力です。私は大学1年次から、アマチュアオーケストラでバイオリンを担当していましたが、大学3年次に控えた定期演奏会で、難易度の高い協奏曲の独奏を任されることとなりました。
毎日最低3時間の練習を自分に課し、休日は6時間以上集中して取り組みました。中でも技術的に困難な箇所は、同じフレーズを何百回も繰り返し、少しずつ完成度を高めていくことを意識していました。
そして、挫折しそうになった時も、本番をイメージして練習を必ず継続し、本番では最高の演奏を披露でき、観客から大きな拍手をいただきました。
この経験から、長期的な目標に向けて粘り強く取り組み続ける力と、困難に直面しても諦めない精神力が身に付いたと実感しています。
貴社でもこの粘り強さを活かし、どんな困難なミッションにも乗り越えるまで取り組むことで貢献していきたいと思います。
ハードな練習を続けたエピソードから、ストイックさが伝わる例文です。長期的に挑戦する必要があるプロジェクトなどでも、忍耐力を発揮して活躍しそうという印象が残ります。
探究心(PREP法)
例文
私の強みは探究心です。この力は、大学2年次の自主ゼミ活動で培われました。
私は、AI技術の社会実装に関する自主ゼミを立ち上げ、週1回の勉強会を1年間継続しました。当初は基礎的な技術理解から始まり、徐々に倫理的問題や法規制など、多角的な視点で探究を深めていきました。
とくに、実際のAI開発企業へのインタビュー調査をおこなった際は、事前準備として膨大な文献を読み込み、質問を準備しました。この過程で、表面的な理解に留まらず、根本的な原理や影響を深く掘り下げる姿勢が身に付いたと考えています。
最終的には、ゼミの研究結果を大学のシンポジウムで発表し、教授陣から高い評価を得ました。貴社でもこの探究心を活かし、イノベーションの創出や問題解決に貢献していきたいと考えています。
探求心を伝える際は、「単に自分が好きなことだから探究できているだけではないか」という懸念を払しょくすることが重要になります。この例文では、文献を読み込み、しっかりゼミの研究に活かしていることが伝わり、その点をクリアできていますね。
探究心(STAR法)
例文
私の強みは探究心です。私は幼い頃から宇宙に興味があり、大学では天文学を専攻しました。しかし、授業で学んだ知識だけでは飽き足らず、より深い宇宙の知識に関する探究を求めていました。
そこで、天文台での観測や関連書籍・関連論文を計100冊以上読み込むなど、独学で積極的に学びを深めました。
その結果として、専門知識を深めると共に、未知の事柄に対して自ら学び、探求していく姿勢を養うことができたと実感しています。
貴社でも、持ち前の探究心と学習意欲を活かし、常に新しい知識や技術を習得し続けたいと考えています。
「授業で学んだ知識だけでは飽き足らず」というフレーズから、探究心の強さがよくわかります。読んだ文献数を述べることで、客観的なアピールができている例文です。
俯瞰力(PREP法)
例文
私の強みは俯瞰力です。この力は、大学3年次の学園祭実行委員会での経験で培われました。
私は、300人規模の実行委員会で企画部門のリーダーを務めましたが、当初は各部門の連携不足により進捗に遅れが生じていました。
そこで、全体の状況を把握するため、各部門の役割、スケジュール、予算をまとめたチャート図を作成し、部門間の重複業務や連携ポイントを明確にしました。とくに、広報部門と連携して企画の周知タイミングを最適化したことで、来場者数が前年比20%増加させることができました。この経験から、個々の要素だけでなく、全体の関連性を理解することの重要性を学ぶことができました。
貴社でも、個々のプロジェクトを見るのではなく、複雑なプロジェクトの全体最適化や部門横断的な課題解決など、俯瞰的な視点を持って貢献したいと考えています。
大規模の組織で俯瞰する力を発揮したことが伝わる例文です。「この人がチームに一人いれば仕事が円滑に進みそうだ」というイメージが沸いてきます。
俯瞰力(STAR法)
例文
私の強みは俯瞰力です。大学2年次、吹奏楽部の副部長として、年間最大のイベントである定期演奏会の企画・運営を任されました。
このとき、部員80名の個性を活かしつつ、観客満足度の向上と部の知名度アップ、さらに部員の技術向上を同時に達成することが求められていると感じました。
そのために、過去の演奏会の反省点や観客アンケートを分析し、改善点を洗い出し、これらの情報を基に技術レベルの異なる部員が協力できるよう、難易度の異なる曲を組み合わせたプログラムになるように構成しました。
結果として演奏会は大成功を収め、観客動員数が前年比30%増加し、SNSでの反響も大きく、部の知名度向上につなげることができました。
この経験から、多様な要素を考慮しながら、全体にとって最適な状況を想像する俯瞰力と、それを実現するためのバランス感覚が身に付きました。
貴社でも常に全体最適を意識しながら、それを実現していくことで貢献していけると確信しています。
俯瞰する力を活かし、求められていることをしっかり把握できる人材だということが伝わる例文です。入社後もバランス感覚を発揮して活躍しそうな印象を受けます。
向上心(PREP法)
例文
私の強みは向上心です。この力は、大学での英語学習を通じて培われました。
この強みをとくに発揮したのは、TOEICスコアアップへの取り組みです。1年次当初は550点だったスコアを、3年次末までに900点以上にする目標を立て、毎日1時間の英語学習を習慣化し、週末には模擬試験を受けて弱点を分析しました。
さらに、英語ディベートサークルにも入会し、実践的なスキルも磨くなど、目標達成のために自己分析と学習方法の改善を繰り返したことで、最終的には3年次末に950点を取得しました。
この過程で、現状に満足せず常に高みを目指す姿勢が身に付いたと考えています。貴社でもこの向上心を活かし、常に新しいスキルや知識の習得に励み、組織の成長に貢献していきたいと考えています。
向上心を活かし、実際に自らの語学スキルも向上できたことが伝わります。目標達成のためにあらゆる手段を試している点が印象的な例文です。
向上心(STAR法)
例文
私の強みは向上心です。体力に自信がなかった私は、友人に誘われてマラソンに興味を持ち、全くの未経験から1年後に開催される地元のハーフマラソン大会完走を目指すことにしました。
そのために、ランニングから徐々に距離を伸ばした練習をおこない、常に実践的な能力を向上させることを意識しました。また、途中で挫折しそうになった時も、SNSで進捗を公開することで周囲の応援を励みに継続することができました。
1年後、見事にハーフマラソンを完走し、タイムは2時間10分で、当初の目標を上回ることができました。この経験から、未知の分野に挑戦しながらも、自分を疑わず向上し続けていく力が身に付いたのだと実感しています。
貴社でもこの力を活かし、新しい課題に積極的にチャレンジし、自己成長を続けていきたいと考えています。
体力に自信がなかったところから、地道な練習を経てハーフマラソンを完走した、というストーリー性が印象的な例文です。入社後、あらゆる業務に対して向上心を持って取り組む姿が目に浮かびます
要注意! 先輩が陥った自己PRテンプレートの3つの罠と対策法
自己PRテンプレートは便利なツールですが、使い方を誤ると逆効果になることもありえます。
せっかく時間をかけて作成した自己PRが、マイナス評価につながってしまうのは避けたいですよね。
内定者たちの経験から、陥りやすい罠とその対策を学びましょう。事前に注意点を知っておくことで、より選考突破につながりやすい自己PRが作成できるはずですよ。
①個性がなく「みんな同じ」症候群に陥る
自己PRテンプレートは、あくまで「型」を示したものです。テンプレートの内容をそのまま使うだけでは、個性のない自己PRになってしまう危険性があります。
多くの就活生が同じテンプレートを使うため、内容が似通ってしまう可能性があるのです。これでは、あなたの魅力が伝わりません。
企業は、数多くの応募書類の中から、自社の求める人物像に合致する人材を見極めようとしています。そのため、テンプレートはあくまでも骨組みの土台として使い、自分の経験や強みでオリジナル性を出すことが重要ですよ。
みんなと同じ自己PRにならないためにはどうすべき?
みんなと同じ自己PRにならないように工夫したことは、自分の考えをしっかり組み込むということです。
実際にテンプレートを教えてもらったときも、ポイントとして「ほかの就活生と差別化を図るためには、自分ならではの考えを入れる」という補足がありました。
このおかげで、ほかの就活生と差別化を図った文章を作成できたと思います。
②具体性がなく説得力に欠ける自己PRになることがある
テンプレートに従うあまり、具体的なエピソードや数値による裏付けが欠如してしまうことがあります。たとえば、「〇〇な性格です」「△△が得意です」といった抽象的な表現だけでは、説得力が足りないと捉えられることも考えられますよね。
具体性を出すためには、そのような性格や強みを持った背景に何があり、客観的にどのような評価を受けていたのかという補足が必要です。
機械的に自己PRを作成するのではなく、自分の体験を、自分の言葉で熱意を持ってきちんと伝えられるように意識しましょう。
テンプレを使った自己PRをより具体的に仕上げるには?
テンプレートを使っていて困ったのは説得性の部分です。テンプレートからほぼ内容を変えずにそのまま活用すると、自分の経験がうまく表現できず、どうしても説得性に欠けているように思えることも……。
私の場合、説得力に関してはキャリアセンターの人からテンプレートに沿って文章を上手く活用するコツを教えてもらい、改善することができました。
もし「説得力があるかどうかわからない」「もっと説得力を持たせたい」などの場合は、第三者の意見を聞くようにして、エピソードに具体性を持たせてみてはどうでしょうか。
③企業とのマッチ度が伝わりにくくなる
テンプレートに頼りすぎると、企業ごとにアレンジすることを怠ったり、強みを強調することを重視するあまり、志望企業の特性や求める人材像との結びつきが弱くなることがあります。とくに、企業研究が不十分だった場合はそれが露呈してしまう危険性があるのです。
テンプレートを使う前に企業の理念や求める人物像を採用サイトや説明会の内容からしっかりと理解し、企業ごとに自己PRの内容を調整することが大切ですよ。
企業研究不足な例文
私の強みは、グローバルに働ける英語力です。
私は大学時代にTOEIC900点を取得し、1年間のアメリカ留学も経験しています。グローバルな環境で働くことに強い興味があり、海外とのコミュニケーションを通じて貴社に貢献したいと考えています。
また、留学中に培った異文化理解力を活かし、多様な価値観を尊重しながら業務に取り組む自信があります。
貴社で、私の語学力を存分に発揮し、製品の海外展開のサポートや国際的なプロジェクトに携わりたいと考えています。
この例では、応募者が志望企業を「海外進出に積極的な企業である」という前提で、語学力や異文化への理解力をアピールしています。
しかし、もしこの企業が海外進出を重視していなかったり、製品を開発するための企画力や製品への知識をより重視している場合、企業のニーズとズレているといえます。
このように、企業の求める人物像を理解せずにただ単に強みを伝えることだけ考えて自己PRをすると、選考突破から遠ざかってしまうのです。
企業と自分とを結びつけるコツとは?
テンプレートを用いて自己PRを作成し、「その企業においてどのような活躍が期待できるか」をアピールする際に企業研究不足を感じました。
自己PRで伝えた強みが必ずその企業にとって魅力的とは限らないため、「どのような強みがある人をその企業が欲しているのか」もしくは「どのように自分の強みを伝えればその企業で活躍するイメージを持ってもらえるか」ということがわからず……。
私の場合、その企業で実現しうるキャリアモデルを考え、自分の強みを活かせそうなキャリアモデルに当てはめることで、自分の強みを活かす将来のビジョンについて話すことができました。
自己PRのテンプレを活用した人VSしなかった人の体験談を参考にしよう
自己PRテンプレートを活用するか迷っている人は、実際に活用した先輩とそうでない先輩の体験談を参考にしてみてください。
両者の体験談を比較することで、テンプレート活用のメリットとデメリットが明確になるでしょう。
具体的な体験談を通して、テンプレート活用と非活用の就活について、それぞれのイメージをしてくださいね。
自己PRテンプレート活用者の体験談
まずは、自己PRテンプレートを活用している先輩の体験談を見ていきましょう。
基本的に、自己PRの作成に苦手意識を持っている人は、テンプレートを活用することをおすすめします。
テンプレートを活用して良かった点・悪かった点について、具体的な体験談を聞いていますので参考にしてみてくださいね。
自己PRをつくる際にテンプレートを用いて良かった点は、文章構成の方法がわからなくてもガイドラインに従うことで、それなりの文章を作成することができた点です。また、テンプレートがあるかないかでは作成時の効率性が全然違いました。
振り返ってみると、私が選考を通過することができた企業の自己PRには、ほぼテンプレートを活用していました。テンプレートを使わなければ、ここまでスムーズに通過していないと思います。
テンプレート丸パクリは弊害あり!
テンプレートをほとんどそのまま活用すると、ほかの就活生と似たような文章ができてしまい差別化は難しくなるなとも感じました。
また、テンプレートの文章をそのまま活用してしまうと、自分の気持ちや熱意、感情が一切入らずにありきたりなものとなり企業側にも「テンプレっぽいな」と思われかねません。
入社に対する熱意を伝えるためにも、しっかりと自分の考えやエピソードにオリジナリティを持たせることが重要だと思います。
自己PRテンプレート非活用組の体験談
続いて、自己PRテンプレートを活用しなかった先輩たちの体験談をみていきましょう。
自己PRの作成が得意で、他の学生との差別化を徹底的にしたい人にとっては、テンプレートがマイナスになることもあるかもしれません。
テンプレートを活用しなくて良かった点・悪かった点について、具体的な体験談を聞いていますので参考にしてみてくださいね。
テンプレートの存在や内容は知っていましたが、その通りに使うことはしませんでした。
テンプレートを使わなかったことで、多くの学生のESや面接を経験する面接官に「お?」っと思わせてほかの学生と差別化したり、記憶に残したりすることができたと思います。
また、テンプレートを使わないからこそ、自分なりの言葉でPRをすることができたため、面接の際も自然に話せました。
就活初期は自己流で苦労したことも……?
ただ、テンプレートをまったく使用していなかったため、文章の組み立てや話の流れが不自然になってしまうことはありました。
実際の面接の場面において自己PRを話したときも、こちらの内容がまとまっていないため、面接官に対して「わかりづらい説明をしてしまったかな」と不安になったこともありましたね。
私は自己PRを考え始めた当初、テンプレートがあることを知りませんでした。
そのため、型にはまらず、さまざまな観点から強みを書いたり経験談を増やしたりと、選択肢を増やすことができたのが良かったと思います。増やした選択肢のなかから、話すテーマを企業によって変えられたのも良い点でした。
自己PRでは自分の魅力を簡潔に伝えることが大事ですが、その魅力が企業にとって必ず欲しい能力であるとは限りません。そのため、企業ごとに柔軟に対応できるのはテンプレートを使わないメリットだと思います。
テンプレートを用いずに自己PRをたくさん考えるのは大変?
しかし、最初に話す内容が多く溜まるまでは考えることが多いですし、指針を持たずに話す内容を考えるのは難しかったです。
また、企業ごとに自己PRを考えるのは、効率の観点からはベストとは言えませんでした。
伝わりやすい自己PRを作成するためには、話す内容や選択肢が増えたらテンプレートを使って構成を決めていくことも重要かもしれません。
内定者もやっていた! 自己PRを0から作るための4ステップガイド
「自己PRを一から作成するのは大変」と考えている人もいるかもしれません。しかし、ステップを踏んで取り組めば比較的簡単に自己PRを完成させられます。
ここでは、内定者たちが実践していた方法を4つのステップにまとめました。これらのステップを丁寧に踏むことで、魅力を最大限にアピールできる自己PRが作成できるでしょう。
自己PRを作るときに工夫したことや悩んだことはある?
自己PRを作る際に最も悩んだ点は、どのようにして自分の強みを客観的に伝えるのかということです。
自分の強みを話そうとすると、どうしても主観的な評価になってしまいがちで、説得力に欠ける部分がありました。経験談などで客観的な数値を組み込むと良いなどの情報もありましたが、そのような都合の良い数値情報は持ち合わせておらず……。
そのため、経験談について話すときに具体的な内容に少し踏み込んだりすることでリアリティを出せるように工夫し構成を考えました。
自己PRを作る際に工夫したことは、ほかの学生との差別化です。自分の存在を多くの自己PRを見ている面接官の印象に残すために、具体的には以下の2つを工夫しました。
1つは、ありきたりな言葉を使わないことです。「傾聴力がある」と自己PRするより、「伴走者になれます」というように、キャッチーな言葉を用いることで差別化を図りました。
2つ目は、自分の言葉で語ることです。ほかの人の自己PRを真似するのではなく、自分自身で考えた構成で書くことで、面接官に熱意をアピールできたのではないかと思います。
自己PR作成に悩んだ点は、自分自身の強みや特技をわかっておらず、何をアピールすれば良いかを見出せなかったことです。
テンプレートは参考にしましたが、テンプレートに頼りすぎるとまとまりがなく、何を伝えたかったかわかりにくい文章になってしまうという懸念点も生じかねません。
私はそれで失敗したので、就活サイトのテンプレートを参考にしつつ、自分で伝わりやすい形に組み立てました。
テンプレートを使わないことで、ありのままの思いを素直に書けるというメリットもありますし、企業側からすれば就活生の素が見えて、マッチ度を測りやすいと思います。
ステップ①自己分析で強みを見つける
自己PRで自分の魅力を伝えるためには、まずは自分自身を知ることから始めましょう。
性格診断テストや友人・家族からのフィードバックを活用し、自分の特徴や長所を洗い出します。
「何が得意か」「どんな環境で力を発揮できるか」などを考えてみることが自己分析の第一歩です。
この段階では量を重視し、思いつく限りリストアップしていくことが大切です。
自己分析をするときは、この記事を参考にしてみてください。就活のあらゆる場面で活用できる基本的な自己分析方法を一挙に紹介しています。
ステップ②これまでの経験を棚卸しする
次に、学生生活でのさまざまな経験を振り返ります。授業やゼミでの活動、部活やサークル、アルバイト、ボランティア活動など、すべての経験を対象にしましょう。
そして、それぞれの経験で「何を学んだか」「どんな困難があったか」「どう乗り越えたか」を書き出していきます。
この作業を通じて、自分の成長の軌跡が見えてくるはずです。
ステップ③経験の中から強みを身に付けたエピソードを探す
次に、ステップ1で見つけた強みと、ステップ2で棚卸しした経験を照らし合わせましょう。強みが最も発揮された場面や、その強みを身に付けるきっかけとなった経験を探します。
たとえば「リーダーシップ」という強みなら、サークルの代表を務めた経験や、アルバイトで積極的にほかのメンバーをまとめた経験が該当するかもしれません。
このように、あなたの強みに対する具体的なエピソードを持つことで、自己PRの説得力が大幅に向上するでしょう。
ステップ④自分の強みと志望企業の求める人物像を結びつける
最後に、自分の強みと志望企業の求める人材像を結びつけます。企業の理念や事業内容、募集要項などを参考に、あなたの強みがどのように貢献できるかを考えていきましょう。
具体的な結び付け方としては、「御社の〇〇という理念に共感し、私の○○という強みを活かして○○に貢献したい」などという表現がおすすめです。
この結びつきを明確に示すことで、採用担当者にあなたが自社で活躍するイメージを与えることができますよ。
企業研究をするときは、この記事も併せて参考にしてください。就活の先輩たちから、効果的に企業理解を深めるコツを聞いてみました。
内定者直伝! テンプレを使った自己PRに独自性を出すための裏技
この記事でも解説したとおり、自己PRのテンプレートには、没個性的な自己PRになってしまうリスクがあります。
そのため、テンプレートを使いつつも、独自性のある印象的な自己PRを作成するには工夫が必要なのです。
ここでは、内定者も実践していた、独自性を出すための裏技を5つ紹介します。これらの技を活用することで、他の学生とは差をつけた自己PRを作成できるようになりますよ。
「ライフラインチャート」を使った自己分析で強みを掘り下げる
自己分析の方法はさまざまですが、ライフラインチャートを使うと、自分の人生の重要な出来事を視覚化できます。
ライフラインチャートとは
これまでの人生を折れ線グラフで表現する自己分析の手法。
縦軸に充実度や幸福度、横軸に時間をとり、人生の浮き沈みを可視化して自分の強みや弱み、興味関心を見出す
このチャートを作成することで、自分の価値観や転機となった出来事が明確になります。
これにより、強みを深く掘り下げることができるような新たな発見があるかもしれません。
自己分析を自己PR作りに活用した先輩からのアドバイス!
自己分析は自己PR作成に必須だと思います。なぜなら、自分自身の強みや特技をわかっていないと、何をアピールすれば良いか見えてこないからです。
また、自己分析をすることで、今後どういった面を伸ばせるかを知ることができました。それ以外にも、自分のマイナス面や成長すべきところを知れるのも、自己分析の良いところだと感じています。
私の場合は自己分析で知った長所だけでなく、短所も含めて自己PRに活かしていました。
「数字」を使った自己PRで説得力アップ
具体的な数字やデータを盛り込むことで、自己PRの説得力が格段に上がります。以下がOK・NG例です。
NG例
・売上が向上した
・大規模なイベントを企画した
OK例
・売上が前年比120%に向上した
・200人規模のイベントを企画・運営した
このように、数字があることであなたの成果が明確になり、印象に残りやすくなるでしょう。
自己PRに数値を活用したエピソード
自己PRで大学の成績について話すときに、具体的にGPAの数値を出したことがあります。
大学でのGPAは、真面目に授業を受けたことを示す重要な指標の一つだと思っているのですが、最近では聞かれないこともしばしばです。しかし、せっかく頑張った学業の成果なので、聞いてもらえないなら自分からアピールしようと、客観的な数字として明確に伝えていました。
記憶に残る「比喩」で語る
自分の特徴や強みを比喩を使って表現することも、より印象的な自己PRに仕上げるためにできる工夫の一つです。
比喩を使うことで、比較的ありきたりな強みであっても採用担当の印象に残りやすくなったり、強みがより強調されやすくなるでしょう。
比喩を活用した例
・困難を乗り越える力は、野に咲く花のように強いです
・マラソンランナーのように、目標に向かって諦めずに走り続けることができます
内定者は比喩表現をどう自己PRに活用した?
小説家になったつもりで、自分が主人公としての物語を起承転結でまとめて自己PRを作成したことがあります。比喩を使うことで話が頭に入ってきますし、相手を話にのめりこませる魔法にもなると思うからです。
また、比喩を使った言語は、紙に記載しても目に入りやすくもなります。このコメントの中の「魔法」という単語に着目した人もいるのではないでしょうか。そのように、比喩表現には人の目を引く力があると思っています。
心を動かす「オノマトペ」を活用する
オノマトペ(擬音語・擬態語)を使うことで、より生き生きとした表現が可能になります。
また、適度に使えば文章や言葉にリズムが生まれ、感情を伝える際にとてもわかりやすくなり、効果的です。
オノマトペを活用する例
・「じっくりと取り組む」を「こつこつと取り組む」
・「迅速に行動する」を「さっと素早く行動する」
ただし、使いすぎると幼稚な印象を与える可能性があるので、1〜2個程度に留めるようにしましょう。
自己PRを話すとき実際にオノマトペを使ったら……
オノマトペは頻繁には使わず、ここぞというときに活用するようにしました。
オノマトペを使用すると、自分のエピソードを相手の頭の中に想起させやすくなり、エピソードに対しての具体性が生じます。そのため、オノマトペには、具体性や信憑性を与える効果が期待できるのではないでしょうか。
主観にはなりますが、実際の面接時にオノマトペを活用した途端、私の話に対して面接官の関心が上がり、真剣に聞いていただけたように感じました。そのため、オノマトペは「ここを強調したい」「聞いてほしい」と示すには効果的だと思います。
自己PR完成後のブラッシュアップ術! 先輩たちが試したワザを聞いた
自己PRを完成させたら、さらなる改善の余地がないか考えてみましょう。ここでは、内定を獲得した先輩たちが実践していたブラッシュアップの方法を紹介します。
これらの方法を試すことで、より印象に残り、ほかの学生と差が付く自己PRに仕上げることができるでしょう。
①自分らしい自己PRに仕上げるための自問自答をする
完成した自己PRを客観的に見直し、以下のような質問を自分に投げかけてみましょう。
「この内容は本当に自分らしいか?」「採用担当者が読んで、どう感じるだろうか?」「もっと具体的に書ける部分はないか?」
このような自問自答を通じて、より説得力のある、血の通った自己PRに磨き上げることができますよ。
自問自答して自己PRをブラッシュアップする例
私は、よく周囲からムードメーカーと言われます。
→どんなときに、どのように場を盛り上げていたのか?
→ムードメーカーとして周囲の人にどのような影響を与えた?
→ムードメーカーになった背景や思考プロセスは?
→その強みは他の人と比べて何が違う?どこがより強い?
など
自己PRを後から振り返って改善点が見つかったエピソード
一度完成した自己PRを後から振り返って、不完全だったと感じた経験はありますか?
あります。アピールしたい強みとそれが発揮できたエピソードが一致していないと思ったからです。
後から振り返って「直せば良かった」と思ったことがあります。企業が求める人材とかけ離れた強みをアピールしてしまい、単に自己満足になってしまう恐れがあることを痛感しました。
②面接官の心に響く伝え方・話し方を身に付ける
自己PRは、応募書類で記入を求められるだけでなく、面接でも聞かれることがほとんどです。
そのため、話し言葉として自然に伝えられるよう練習することが大切です。以下の3点に注意して練習しましょう。
自己PRの伝え方・話し方のポイント
- 抑揚をつける
- 間を意識する
- メリハリをつける
面接で自己PRを話すときに工夫したこととは?
実際の面接で自己PRを話す際に、話し方や伝え方を意識していましたか?
結論ファーストで強みを話した後に、相手が聞きたがっているようであればその続きの話を具体的に話すようにしていました。
声に抑揚をつけて話すことで相手の興味を仰ぐように意識しました。ただし、大げさになりすぎないように、身振り手振りはあまりしませんでした。
抑揚をつける
単調な話し方では、面接官の集中力が途切れ、内容が伝わりにくくなってしまいます。
重要な部分を強調したり、話すスピードに緩急をつけたりするなど、抑揚をつけることを意識しましょう。
練習の際は、録音して自分の話し方をチェックするのも効果的です。もしくは、友人や家族に聞いてもらい、フィードバックをもらうのも良いでしょう。
面接の練習をするときはこの記事もぜひ参考にしてください。内定者の体験談を参考に、自分に合った練習方法を見つけましょう。
間を意識する
適切な間を置くことで、聞き手に内容が伝わりやすくなるだけでなく、あなた自身も落ち着いて話すことができます。また、自信を持って話しているという印象も与えられるでしょう。
とくに重要なポイントの前後では、少し間を置くことを意識することが大切です。重要なポイントを言う前に短い間を置くことで、面接官の注意を引くことができます。
ただし、間を取りすぎると、話の流れが途切れてしまう可能性があるので注意が必要です。適度な間の取り方は、ニュース番組のアナウンサーの話し方を参考にするのも良いでしょう。
話すスピードを調整する
緊張すると、つい早口になってしまう人も多いのではないでしょうか。また、自己PRの内容を暗記していると早口になりやすいですが、話すスピードが速すぎると、あなたの熱意や人柄についての情報が面接官の頭に入りにくくなってしまいます。
逆に、ゆっくりと話し過ぎると、間延びした印象を与えてしまい、面接官を飽きさせてしまう可能性があります。
面接官が聞き取りやすいように、適切なスピードで話すことを心掛けましょう。
③複数の自己PRを使い分ける
就活中は、状況に応じて複数の自己PRを準備することも有効です。
企業によって求める人材像が異なるため、それぞれに合わせた自己PRを用意することで、より的確なアピールができます。また、面接官の立場によってエピソードに変化を持たせたりするのも良いでしょう。
ただし、一つの自己PRを使い続ける場合と、複数の自己PRを使い分ける場合とで、それぞれメリット・デメリットがあるのです。
ここでは、それぞれについて解説していきますので、参考にしてみてください。
自己PRは企業ごとに使い分けた? リアルな体験談をチェック!
自己PRは志望企業によって使い分けていましたか?
使い分けていました。私の場合、志望する業界がさまざまだったため、業界に合った志望動機のほうが通過しやすいと考えたためです。
企業によって使い分けていました。私の場合、海外への展開に力を入れている企業では挑戦心をアピールして、その企業のチャレンジングな面との親和性をアピールしました。
一つの自己PRを使うメリット・デメリット
一つの自己PRを使用することのメリット・デメリットをまとめると、次のようになります。
メリット
・一貫性が保てる
・十分に内容を練り込める
・面接で落ち着いて話しやすくなる
デメリット
・企業ごとの特性に合わせにくい
・面接官の質問によっては柔軟な対応が難しい
このように、一つの自己PRを使い続けることで、一貫性を保ちながら質の高い自己PRにすることができるでしょう。
その一方で、企業ごとに求められる人物像に合わせにくい側面もあるので、注意してくださいね。
複数の自己PRを使うメリット・デメリット
一方で、複数の自己PRを使用することのメリット・デメリットは次の通りです。
メリット
・企業に合わせた柔軟な対応ができる
・多様な側面から自己アピールできる
・質問に対して最適な選択ができる
デメリット
・準備に時間がかかる
・自己PRの質にバラつきがでる可能性がある
・一貫性が失われる可能性がある
複数の自己PRを使い分ける場合、一つのものを使い続ける場合に比べて、いろいろなことに対して柔軟に対応できる点が最大のメリットです。
しかし、あまりにも複数作りすぎてしまうと、十分に作り込めずに質がバラついてしまうことに留意しましょう。
自己PRはテンプレートを活かした独自性あふれるアピールをして内定をつかもう
自己PRテンプレートは、就活を有利に進めるための有効なツールです。しかし、使い方を誤ると逆効果になることもあります。
テンプレートはあくまで土台として効果的に活用しつつ、自己分析や企業研究を通して、あなたの自分らしさを加えたオリジナルの自己PRを作り上げてください。
忘れてはならないのは、自己PRは単なる自慢話ではなく、企業にとってあなたを採用するメリットを示すものだということです。
あなたの強みが、どのように企業の成長や課題解決に貢献できるかを明確に示すことを意識して、採用担当者の心に響く自己PRにしてくださいね。
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自己PRと自己紹介・志望動機との違いは何だと思いますか?