協調性の自己PRは伝え方で好印象になる! 内定者のアドバイスも参考にしよう
「協調性の強みは、印象に残らないのでは」「目立つエピソードを含めないとだめなのでは」と、不安を感じることもあるかと思います。
しかし心配はいりません。自己PRは、伝え方次第で魅力的になります。
たしかに、協調性をアピールする学生は多いかもしれません。だからこそ、どう伝えるかが重要です。今自己PRしようとしているエピソードのままでも、工夫次第で印象に残る自己PRになります。
そこでこの記事では、協調性が強みの自己PRを魅力的に伝えるコツを、内定者のアドバイスを交えながら紹介します。さらに、協調性が評価される理由や、協調性の言い換え方、先輩たちの体験談や例文も解説するので、参考にしながら読んでみてくださいね。
ちなみに自己PRと自己紹介は目的や伝え方が違うため、区別して考えましょう。面接で伝える自己紹介をまだ考えられていない場合は、以下を参考にしてくださいね。
面接の自己紹介で何を話した? リアル回答例付きで伝え方を徹底解説
計画性の高さについてアピールしたいけど、伝え方が分からない。と不安になる人もいるのではないでしょうか。次の記事で紹介している先輩たちの体験談を参考に、「計画性の高さ」の魅力が伝わる自己PRを作成してみてください。
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好奇心旺盛を自己PRする極意|内定者に聞く印象アップ術とは
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協調性は強みになる? 採用経験者に協調性をアピールする学生の印象を聞いてみた
企業ではチームでの業務も多いため、協調性のある人材は重宝されます。それだけに、協調性をアピールする学生も多くいます。
だからこそ「協調性って、当たり前すぎる強みな気がする」「採用担当者から見て、協調性の自己PRってどんな印象なんだろう」と、疑問に思うこともあるでしょう。
そこで、実際に面接経験がある採用担当者に、協調性を自己PRする学生の印象を聞いてみました。採用側から見た協調性の評価や、本音が見えてくるはずです。
協調性を自己PRする際のヒントにもなるので、参考にしてくださいね。
社内の調和は非常に大切なので、協調性がある学生の方は好印象を持ちました。特に当時在籍していた企業は年齢層が高く、上下関係がある会社でした。そのため、目上の方と丁寧にコミュニケーションが取れ、明るくなじんでくれそうな方は人柄面で安心感を感じました。
協調性はどんな場面で活きる? 協調性の自己PRが評価される3つの理由
協調性を自己PRするにあたって、「もっと独自性のある強みのほうが、採用担当者の印象に残るのではないか」「協調性よりも、突出した強みを自己PRしたほうが評価してもらえるのでは」と考えてしまうこともあるでしょう。
しかし協調性は、企業から高く評価される強みの一つです。では、なぜ協調性が評価されるのでしょうか。ここからはその理由を解説します。
自己PRの内容が魅力的であっても、書類選考で落とされてしまう場合は、合格につながる書き方ができていないのかもしれません。以下の記事では応募書類の書き方について解説しているので、併せて参考にしてみてくださいね。
書類選考に落ちる……体験談付きで合格につながる書き方を徹底解説
部活動の経験から、協調性についてアピールしたいと思っている人も多いのではないでしょうか。次の記事では、協調性について高評価につながるアピール方法を紹介しています。ぜひ、参考にしてみてください!
例文13選|部活動で学んだことの効果的なアピール法を内定者が伝授
①企業ではチームで仕事をする場面が多いため
協調性は、働くうえで欠かせない強みです。なぜなら、どのような仕事でも人とかかわる機会があり、最低限の協調性が必要になるからです。
企業の業務形態はさまざまですが、部署単位や少人数のチームでの業務がよくあります。また、別の部署と協力が必要な業務や、他社や顧客と協力して仕事をすることも珍しくありません。
そのような環境では、スムーズな会話や、あらゆる人の意見を尊重した行動ができる協調性の高い人材が必要です。さらに、目標に向かって行動するチームの中でも、協調性を発揮し貢献できる人材だと評価してもらえます。
たとえば、新商品を開発するプロジェクトを例に考えてみましょう。マーケティング、デザイン、技術部門が協力して一つの製品を開発します。そこで協調性の高い人は、以下のように活躍できます。
協調性が高い人がチームで活躍できる理由
・各部門の意見を丁寧に聞き、それぞれの意見を尊重した行動ができる
・自分の専門分野だけでなく、他分野の視点も柔軟に取り入れられる
・チーム全体の進捗を常に意識し、プロジェクトを進められる
このように、ほかの社員と協力し、柔軟な業務ができる協調性を持つ人材は重宝されるでしょう。
②社内や取引先と良い関係を構築しやすいため
協調性の高い人材は、社内外の人と良い関係を築けるという強みがあります。なぜなら協調性があると、自分の意見を一方的に主張するのではなく、相手の立場や意見を尊重しながらコミュニケーションを取れるからです。
たとえば、取引先との打ち合わせで、相手の要望を丁寧に聞き、自社の方針と相手の要望のバランスを取りながら提案できます。もし取引先と意見の相違があっても、建設的な議論で折衷案を提案できるでしょう。取引先の意見を受け入れ、柔軟に対応できる姿勢で業務するうちに、徐々に取引先との信頼関係も深められます。
このような理由から、協調性が高い人は会社にとって必要な人材だといえます。
③将来的にチームを牽引できる可能性が高いため
協調性の高い人材は、将来的にチームを牽引できる存在になる可能性が高い点でも評価されます。協調性がある人は、チーム内のさまざまな意見を尊重しながら、業務を進める能力に長けているからです。
先輩社員の経験豊富な意見はもちろん、新人社員の斬新なアイデアも柔軟に取り入れ、バランスの取れた判断ができます。そのような行動は周りからの信頼や好感を集めやすいのです。
結果として、将来的にチームのリーダーや管理職として抜擢される可能性が高まります。そして、リーダーの立場になった際も、これまでの経験や信頼関係の積み重ねから、チームを牽引できる可能性も高いと考えられます。
リーダーシップを発揮する際にも、協調性が欠かせません。次の記事では、企業が「リーダーシップを発揮した経験」についてどんな意図をもって聞いているのか紹介しています。気になる人はぜひチェックしてみてください。
リーダーシップを発揮した経験の回答例15選|内定者のアドバイス付
採用経験者と就活経験者に聞く! 協調性の自己PRで気を付けるべき落とし穴
協調性を自己PRしたいけど、どう伝えれば良いか悩んでいる人も多いと思います。「協調性はありふれた強みに思えて、どう差別化すれば良いのか不安」と、感じることもあるでしょう。
そこで、協調性を魅力的に伝えるために、自己PRする際に気を付けるべき落とし穴を解説します。
まずは就活を経験した先輩たちの声を、聞いてみましょう。協調性を自己PRしたものの、うまくいかなかった経験を聞いてみました。
協調性を自己PRし、面接官の反応がイマイチだったり選考に通過できなかったりした経験はありますか?
あります。評価につながらなかったのは、協調性についてのエピソードが弱かったためです。アピールの仕方が難しいのも原因としてあるので、対処法として別の言い換えが必要だと考えます。
協調性をアピールする自己PRで、ほかの自己PRのエピソードと混同し、間違えて話してしまったことがあります。
面接官を経験した人に質問です! 自己PRで協調性をアピールした就活生に懸念を感じたことはありますか?
協調性をアピールする際に、「自分の意見はあまり主張することがなく、周りに合わせることが多い」というニュアンスで話した学生がいましたが、この伝え方だと、「意見がいえないタイプなのかな? 自分で考えることは苦手なのかもしれないな……」という心配・不安を感じてしまいました。
協調性をアピールしても面接官にあまり伝わらなかったパネリストの体験談
私はまさしく協調性を自己PRで伝えましたが、手ごたえはあまりありませんでした。
エピソードとしては協調性を活かしてメンバーとコミュニケーションをとり、グループワークの方向性を定め、本来の方向性から逸脱しないようにサポートすることで賞を受賞したというものでした。
評価につながらなかったのは、ありきたりであったこととエピソードと協調性の関連が弱かったことが原因だったのではないかと今は思います。
①度を越したアピールで信ぴょう性を失わないようにする
協調性は確かに魅力的な強みですが、アピール方法には注意が必要です。
なぜなら、過度に協調性を自己PRすると、採用担当者は「本当にそこまで協調性があるのか」と疑念を抱く可能性があるからです。また極端な協調性は、「自分の意見を持たない人」という印象を与えかねません。
たとえば、以下のような伝え方は避けましょう。
度を越したアピールをしてしまっている例
・いつも全員の意見に賛成します
・対立を避けるためなら何でもします
・自分の意見を押し殺してでも、相手の意見を優先します
このような伝え方は、協調性というよりも、主体性や責任感が低い印象につながってしまいます。その代わりに、以下のように伝えられると良いでしょう。
度を越さずに協調性をアピールできている例
・文化祭の企画チームで、20人のメンバーの意見を聞き、全員が納得できる案にまとめました
・グループのプロジェクトで、メンバーの進捗を確認し、遅れがあれば手伝うなど全体のバランスを考えて行動しました
・アルバイトで新メニューを考案する際、各案の長所短所を整理し、全員で議論して折衷案を考えました
このように、協調性と主体性のバランスを取りながら伝えれば、信ぴょう性のある自己PRができるでしょう。
②自発性のなさを感じないようにする
面接官が、能動的な印象を感じないように伝えることも大切です。なぜなら協調性を強調しすぎると、指示待ちや受け身な印象を与えかねないからです。
多くの企業ではチームで業務するため、チームに溶け込めるだけでなく、積極的に行動できる人材を求めています。そのため、以下のような表現は避けたほうが良いでしょう。
自発性の低さを感じさせてしまう例
・皆の意見に合わせるのが得意です
・いわれたことは何でもします
・リーダーの指示に従って動くのが得意です
このような協調性の表現は、協調性の高さよりも行動力や主体性の無さを目立たせてしまいます。協調性と自発性の両方をアピールできるように、以下のような伝え方ができないか参考にしてください。
協調性と自発性の両方をアピールする例
・チームの目標を理解し、自分から協力できる部分を見つけて行動しました
・メンバーの意見を聞きつつ、自分のアイデアも積極的に提案しました
・全体の進捗を把握し、遅れている部分があれば自主的に協力しました
このように、周囲と協調しながらも自ら考えて行動できる姿勢をアピールしているので、自発性がない印象にはなりません。自己PRで協調性を伝えるときは、協調性と自主性のバランスを意識してくださいね。
内定者に聞いた! 協調性を伝える自己PRの作り方5ステップ
ここまでで、協調性が採用担当者から評価される強みだとわかり、少しずつ不安が消えてきたのではないでしょうか。しかし、どんな手順で自己PR作成すれば良いのか、具体的な手順がわからず悩んでいる人も多いはずです。
そこで、協調性を魅力的に伝えられる自己PRの作り方を、5つのステップで解説します。まったく自己PRを作成できていない状態からでも、簡単に作れる手順なので参考にしてくださいね。
さらに実際に内定を獲得した先輩たちに、どのように自己PRを作成していたのか聞いてみました。自己PRの構成や気を付けていたポイントなど、体験談を見てみましょう。
自己PRをどんな構成・書き方で作成したか教えてください。
自己PRの構成は状況説明→実際に強みが活きたエピソード→学んだこと→入社後にどう活かしていくかの順番で作成しました。
自己PRの構成は、まず強みの結論→前提条件のすり合わせ→実際にその強みが活きるエピソード→そこから学んだことと今後入社後に活かせることをまとめていました。
エントリーシート(ES)を作成する場合は、以下の記事でも自己PRの作成方法や、内定者が実践していた作成方法を解説しています。内定者の例文やポイントを交えて解説しているので、チェックしてみましょう。
内定者が教える! エントリーシートの自己PRの書き方3ステップ
自己PRの文章や順序、構成に悩んでいる人はこちらの記事を参考にしてみてください。この記事では、実際に内定者が伝えた自己PRも紹介しています。
自己PRの構成はこれで完璧! 内定者の自己PR構成も大公開
①強みは協調性であることを伝える
まずは、自分の強みが協調性だと明確に伝えることが大切です。なぜなら、はじめに結論を伝えることで、聞き手が理解しやすい内容になるからです。
しかし、単に「私の強みは協調性です」と伝えるだけでは、インパクトに欠けてしまいます。採用担当者は、似たような強みでの自己PRを何度も聞いているため、周りと同じような表現だと、印象に残りにくいでしょう。
そこで強みを伝えたあとに、「協調性の強みを活かして、具体的にどう会社に貢献できるか」を伝えることがおすすめです。強みと活かし方を伝えることで、採用担当者の印象に残りやすくなり、熱意も伝えられます。たとえば、以下のような伝え方ができないか考えてみてください。
協調性の強みを印象的に伝える例
・私の強みは協調性です。この強みを事務職の業務でも活かし、部署間の連携をスムーズにすることで、他部署からも頼ってもらえる人材になります
・私の強みは協調性の高さです。企画職の業務でもチーム内の意見をまとめることで、一般的なニーズを押さえながらも、斬新さもある製品開発に貢献します
・私は協調性の高さが強みです。海外転勤がある御社でも、多様な意見を尊重することで、チームワークや柔軟性のある営業として活躍します
自己PRの冒頭で、協調性だけをアピールするよりも、入社後にどう活かすかまでを伝えることで、「ほかの学生よりも熱意が高い」「くわしく話を聞いてみたい」との評価につながるでしょう。
もし自己PRの書き出し方に迷ったら、内定者が考えた魅力的な書き出しを参考にしてみましょう。採用担当者の心をつかめる、魅力的な書き出しができるようになりますよ。
自己PRの書き出し方とは|内定者が考えた傑作書き出しを紹介
②強みを活かしたエピソードの概要を伝える
協調性を強みとして伝えたあとは、それを裏付けるエピソードが必要です。なぜなら、具体的な経験を伝えることで、協調性の強みが事実だとを証明できるからです。
しかし、いきなり具体的なエピソードを伝えてしまうと、採用担当者が話の全体像をつかみにくくなる可能性があります。そこで、まずはエピソードの概要を伝えることがポイントです。エピソードの概要を伝えるときは、以下の要素を含めると理解してもらいやすくなります。
エピソードの概要で含めると良い内容
・いつ:時期や自分の年齢、状況
・どこで:場所や環境
・誰が:かかわった人の人数や関係性
・何を:取り組んだ課題や目標
・具体性:実際の成果
・当時の感情:行動した理由、感じたこと
具体的な数字や、そのときの感情を交えることで、リアリティがあり説得力の高いエピソードになります。以下の例文を参考にしてみましょう。
強みを活かしたエピソードの伝え方の例文
この強みは、学園祭実行委員でも発揮しました。
大学3年生の夏に、50人規模の学園祭実行委員会で、企画責任者を務めました。予算100万円で、来場者4万人を目標に、「新しいイベントを成功させなければいけない」というプレッシャーのなかで、挑戦した際に協調性を発揮しました。
なかには「自己PRするエピソードに自信がない」「協調性を自己PRしたいけれど、アピールできそうなエピソードがない」という人もいるでしょう。その場合は、以下の記事を読むことで、あなたに隠れた強みを見つけることができますよ。
自己PRがない人必見! 内定者が語る強みの見つけ方|例文7選
③目標を達成するためにした行動を伝える
エピソードの概要を伝えたあとは、具体的にどのような行動をとったのかを説明することが大切です。
たとえば以下のように、どんな困難や目標があり、どう乗り越えたのか、なぜそこまで行動できたのかを伝えることで、協調性の強みがより魅力的に伝わります。
具体的な行動を伝える際に含めると良い内容
・直面した困難:具体的な問題や課題
・取った行動:困難を解決するために行動したこと
・行動の理由:なぜその行動をとったのか
・感情や価値観:行動の背景にある思いや価値観
・協調性との関連性:行動が強みの協調性と、どのようにつながるか
具体的な行動の伝え方の例文
学園祭の企画で、メンバー間の意見の対立という困難に直面しました。そこで、私は全メンバーと個別に面談をおこない、それぞれの思いや考えを丁寧に聞き取りました。50人のメンバーと、1時間ずつ話し合う時間を設けました。
このように、強みの協調性が伝わる具体的な行動をアピールできれば、説得力ある自己PRになるでしょう。
④行動や結果から考えたことを伝える
次に、行動や結果から何を学び、どのように考えたかを伝えましょう。なぜならこの部分こそ、強みの協調性や人柄が出る箇所なので、自己PRの差別化につながるからです。
行動や結果から考えたことを伝える際に含めると良い内容
・学んだこと:経験から得た気付きや学び
・感情:行動して感じた変化
・価値観:経験で強化された価値観
・行動の結果:取り組みの結果どうなったか
・協調性との関連性:経験が協調性とどのように関係するか
行動や結果から考えたことを伝える例文
この経験から、「一人ひとりの意見を丁寧に聞くことが、チームの結束力を高める」ということを学びました。最初は大変でしたが、全員の思いを聞くことで、私自身もチームへの愛着が深まり、良い学園祭にしたい気持ちが強まりました。
ここまで行動できた理由は、「多様な意見を尊重し、個人の長所を活かすことで良い結果が生まれる」という信念を持ち、普段から行動しているからです。国際的な大学のため、大学の友人たちとかかわるなかで、協調性が強化されたのだと思います。
結果として、メンバー間での対立がなくなり、それぞれの意見を活かした学園祭を開催できました。来場者数も目標の4万人を達成し、アンケートでは95%の満足度を得られました。
このように、価値観を具体的に伝え、そして協調性と結びついた内容にすることで、強みの説得力が伝わる自己PRができあがります。
また、ただ単に取り組みと結果を伝えるよりも、結果の前に価値観や行動できた理由を伝えることで、結果の信ぴょう性も増すでしょう。
⑤入社後の活かし方・熱意を伝える
自己PRの締めくくりとして、協調性を入社後どう活かすか、その熱意を伝えることも大切です。
なぜなら、強みとその根拠となるエピソードを伝えるだけよりも、強みをどのように再現して会社に貢献できるかを伝えた方が、採用担当者が感じる魅力につながるからです。だからこそ、積極的に入社後の協調性の活かし方を伝える必要があります。
入社後の協調性の活かし方や熱意は、以下の要素を含めるとうまく伝えられます。
入社後の活かし方・熱意を伝える際に含めると良い内容
・具体的な再現方法:どの場面で協調性を活かせるか
・成長意欲:向上心があること
・会社への貢献方法:どのように会社に貢献できるか・したいか
・長期的なビジョン:キャリアプランと協調性の関連性
入社後の活かし方・熱意を伝える例文
入社後は、協調性の強みを活かして、あらゆる部署や取引先との連携をスムーズにする架け橋のような人材となりたいです。また、周囲との調和を図りながら、新たな知識や環境に挑戦し続けられる営業として貢献します。
「活躍できると思います」「貢献できそうです」といった曖昧な表現をするのではなく、熱意を断言することがポイントです。
協調性の自己PRってありきたり? 一言で伝えられる言い換え一覧
協調性の強みをアピールする学生も多いため、「ありきたりで印象に残らない気がする」と、不安に感じている人もいるでしょう。あるいは、どのように言い換えれば良いかわからない人もいるかもしれません。
そこで、協調性の強みの言い換え例を紹介します。後述する言葉に言い換えることはもちろん、複数の言葉を組み合わせることでも、自分にしか表現できない協調性の強みになるので、参考にしてみてくださいね。
協調性の言い換え例 | 詳細 |
---|---|
調整力 | 異なる意見や立場でも、最適な解決策を考えられる |
柔軟性 | 状況や環境の変化によって、柔軟に考えて行動ができる |
共感力 | 相手の感情や立場を理解し、寄り添える |
傾聴力 | 相手の話を深く聞き、理解できる |
包容力 | あらゆる意見や個性を受け入れ、尊重できる |
理解力 | 相手の考えや状況を深く理解できる |
適応力 | 新しい環境や状況でも、すぐに順応できる |
調和性 | チームの雰囲気を和やかにし、人間関係を円滑にできる |
社交性 | 積極的に対人関係を築き、誰とでも仲良くできる |
寛容的 | 人の失敗や間違いを許し、受け入れられる |
仲裁力 | 争いを解決し、相手同士の関係を良好にできる |
多様性 | 異なる背景や価値観を持つ人とでも協力できる |
受容力 | 新しいアイデアや異なる意見でも、受け入れられる |
臨機応変 | 予想外の状況でも柔軟に対応できる |
関係構築力 | さまざまな人と良好な関係を築ける |
バランス感覚 | 異なる意見や相手でも対等にかかわれる |
チームワーク力 | チームで協力し、共通の目標に向かって働ける |
相乗効果を起こす力 | 個人の強みを理解し組み合わせ、成果を生み出せる |
コミュニケーション能力 | 自分の考えを伝え、スムーズに意思疎通を図れる |
上記の言い換えを組み合わせれば、さらに魅力的な協調性のアピールができます。
言葉を組み合わせて協調性を言い換えた例文
・私の強みは、相手の意見を耳を傾け、異なる意見を尊重できることです
・私の強みは、柔軟性と多様性で、すぐに良い関係を構築できることです
・私の強みは、「△△学部のマザーテレサ」とあだ名が付くほどの、協調性の高さです
・私の強みは、友達10人中7人に「折衷案を考えるのがうまいね」といわれるほどの、協調性の高さです
例文のように、複数の言葉を組み合わせることはもちろん、友人からの自分に対する協調性についての評価を伝えることでも、魅力的な伝え方ができるのでおすすめです。
また、協調性の高さを偉人やキャラクターにたとえることでも、ありきたりにな強みになることを避けられます。
ほかにも言い換え例はたくさんあるので、最適な表現を見つけてみてくださいね。
もし協調性の強みを柔軟性に言い換えて自己PRする場合は、以下の記事の例文も参考になるでしょう。自己RPの作成方法や、内定者が実際にアピールしていた例文も解説しています。
柔軟性の自己PRの作り方4ステップ|内定者の自己PRも紹介
内定者直伝! 自己PRで協調性をアピールするときの3つのポイント
自己PRの作成方法を見ただけでは、「具体的にどんなポイントに気を付ければ良いの」と、疑問を感じている人もいるのではないでしょうか。
そこで、内定者たちが実際に意識していた、協調性を自己PRする際の3つのポイントを解説します。このポイントを押さえることで、より説得力があり、印象に残る自己PRになりますよ。
では実際に、内定した先輩たちが重視していたポイントを教えてもらったので、見てみましょう。
自己PRで協調性をアピールするときの、ポイントやコツを教えてください!
協調性のアピールのコツは、「協調性があることでグループのメンバーにどんな影響があったのか」また、「どんな結果を生むことができたのか」を関連付けて話すことです。
協調性をアピールするためには、グループ活動で結果を残した経験を伝えると良いと思います。特に、他者と何かを達成した経験は、協調性をアピールしやすいと思います。
協調性は自分の意見がなかったり、主体性が無いように聞こえたりする可能性があります。そのため、どのような結果が出たかや、自分のおかげでどういった影響があったのかを具体的にいえると良いと思います。
協調性の中にも、自分が周りを巻き込んで回していくタイプか、一歩後ろに引いて相手と共に歩むタイプかなど、いろいろな種類があると思います。そのため、そこの言語化をしておくことがポイントだと思います。
①どんな協調性なのかをわかりやすく伝える
強みの協調性がどんな特徴で、どんな場面で活きるかを具体的に伝えることがポイントです。
なぜなら協調性といっても、内容や活かし方は人によって異なるからです。単に「私の強みは協調性です」と伝えるだけだと、具体性に欠け、印象に残りにくい自己PRになってしまいます。たとえば、以下のように伝えられないか考えてみてください。
協調性の具体的な伝え方の例
・私の強みは、多様な意見を尊重し、チーム全体の目標達成に向けて行動できる協調性の高さです
・私の強みは、異なる価値観を持つ人の間に立ち、お互いの折衷案を考えられる協調性の高さです
・私の強みは、全員が納得できる解決策を見出せる協調性の高さです
例文のように、協調性の特徴を具体的に伝えることで、強みが明確に伝わります。
また、協調性を具体的に伝えることで、後述するエピソードや入社後の活かし方の説明にもつながりやすくなります。自己PR全体での一貫性や、説得力も高まるのでおすすめです。
②1つのエピソードを深掘りする
自己PRで協調性の根拠となるエピソードを伝える際は、1つのエピソードだけを掘り下げて伝えることもポイントです。
なぜなら、複数伝えようとすると、それぞれのエピソードに浅く触れるだけになってしまい、かえって内容が薄く、説得力がない自己PRになってしまうからです。
たとえば、自己PRのエピソード部分について、以下のように深掘りできます。
1つのエピソードを深掘りした例文
カラオケ店でアルバイトをしていた際、態度の悪い顧客への対応で意見が対立しました。室内を汚したまま帰る顧客に対し、一部のスタッフは「放置して掃除すれば良い」と考える一方、私は「丁寧に対処した方が良い」と考えていました。
そこで、私は5人のスタッフと個別に15分ずつ話し合い、それぞれの意見や懸念点を聞き取ったうえで店長に改善案を報告しました。その結果、顧客に気持ち良く利用していただきつつ、マナー向上につながる対応ができるようになりました。
その後、態度の悪い顧客の数も減り、スタッフも気持ち良く働けるようになっています。
例文のように、スタッフの意見をどのように聞き取ったか、食い違う意見にどう折り合いをつけたかなど、具体的に説明することで、説得力ある協調性の自己PRになりますよ。
③入社後の活かし方を具体的に伝える
どんな部署のどんな仕事で、具体的にどう協調性を活かせるかを伝えることも大切です。なぜなら、入社後の活躍をイメージできる自己PRほど、採用担当者に企業で役立つ人材だと評価してもらえるからです。
入社後の協調性の活かし方は、以下の内容から考えてみてください。
協調性の活かし方の考え方
・どの部署で働きたいか
・仕事でどのように協調性を発揮するか
・部署でどんな仕事に携わりたいか
・希望職種ではどんな問題が起きやすいか
・希望職種で協調性を活かせる場面はどこか
・協調性の強みを活かして、どんな成果を上げたいか
入社後の活かし方の例文
協調性の強みは、御社の営業として働くうえで役立つと考えています。
具体的に入社後すぐは、顧客ニーズを丁寧に聞き取り、協調性を活かして社内の製品開発チームや技術サポート部門と協力することで、顧客が求める製品を提供します。
また将来的に、営業チームのリーダーとして、各メンバーの強みを活かしたチーム作りで、大型案件を獲得し売上に貢献します。
ポイントは、会社の事業内容や求められている人材像を調べ、それに沿った協調性の活かし方を伝えることです。どんな場面で、何を達成するためになど、協調性の活かし方を具体的に自己PRしましょう。
協調性をアピールしたいあなたに! 内定者に魅力的な自己PRを作る秘訣を聞いてみた
ここからは、就職活動を経験した先輩たちに、より魅力的な自己PRを作る秘訣について聞いてみました。
先輩たちが何を工夫をしたのか、どのようなことを意識して自己PRを作成したいたのかを参考にして、実際に自分の自己PRを作成していきましょう。
魅力的な自己PRを作る秘訣は何ですか?
魅力的な自己PRでは、やはりストーリーテリングという物語性をもって伝えることが重要だと考えます。苦戦したけれども、自分の工夫と強みで克服したという構成なら、面接官には好印象です。
魅力的な自己PRを作るために、丁寧に自己分析をおこなったうえで作成に臨むことが大切だと思います。自分の強みを表すエピソードは、その人を印象付けるストーリーがあると思うで、しっかり自己分析しておく必要があると思うからです。
魅力的な自己PRを作るためには、自己分析を深くおこなことが大切だと思います。特に、長所を見つけるのが最初は難しいことが多いです。そんなときは、短所から考え、それを長所に言い換えると簡単に考えられるようになるので、自己PRを作りやすいと思いますよ。
自己PRの最後に、企業に印象を残すような言葉で締めくくりたいですよね。次の記事では、自己PRの締め方のコツを紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
自己PRの締め方どうする? テンプレ6選と内定者の実回答で解決
職種別| 協調性の自己PR例文
ここからは、職種別で協調性の自己PR例文を解説します。
職種によって求められる協調性の形は異なります。そのため、具体的な強みの活かし方や入社後の貢献方法なども、職種ごとに変わるでしょう。それぞれの職種の特性に合わせて、どのように協調性を自己PRすべきかを考えることが大切です。
希望職種の例文を参考にしながら、経験や強みを織り交ぜて、オリジナルの自己PRを作成してみてくださいね。
もし、「まだ自分に向いてる仕事や職種がわからない……」という場合は、以下の記事を参考に考えてみましょう。同じような悩みを抱えていた先輩たちの体験談などが、参考になるはずです。
自分に向いてる仕事の探し方12選|体験談で学ぶ自己理解のプロセス
営業職
営業職で協調性を自己PRするときは、顧客との関係構築や社内の異なる部門との連携力をアピールできるとベストです。また、チーム営業での役割や、顧客ニーズと自社製品をマッチングさせる能力などにも触れられると良いでしょう。
ほかにも、目標達成に向けてチームをまとめる力や、異なる意見を調整する力もアピールポイントになります。
営業職で協調性を自己PRする例文
私の強みは、多様な意見を取り入れて行動できる協調性の高さです。この強みを営業職でも活かし、顧客と社内の架け橋になることで、顧客満足度の向上に貢献します。
協調性の強みは、大学生時代の居酒屋でのアルバイト経験でも発揮しました。20名のアルバイトが在籍する店舗で、売上目標15%アップのために、店長から新メニューの開発を任されました。
しかし問題として、キッチンと接客スタッフの意見の相違がありました。そこで、私は両者の意見を理解するために、それぞれの業務を体験し、双方の視点から意見を整理しました。
このように協調性を発揮した行動ができた理由は、「目標を達成するために、自分にしかできない行動で貢献しよう」との思いがあったからです。その結果、調理の効率と顧客の好みを考えた新メニューを考案し、前月比15%アップを達成しました。
入社後も営業職で協調性の強みを活かし、個人やチームでの目標を達成し続けることで貢献いたします。
この例文のように、ありきたりな印象を避けるために、協調性の強みを具体的に伝えることがポイントです。また、1つのエピソードを具体的な数字を使って深掘りすることで、協調性が高いという説得力を高められています。
販売・サービス職
販売やサービス職で協調性を自己PRする場合は、顧客と良好な関係を構築できる力や、接客に活かせる内容をアピールすることがポイントです。
また、あらゆる顧客ニーズに柔軟に対応できる適応力や、クレーム対応などに必要な冷静な判断力が伝わる経験なども、評価してもらえるでしょう。
販売・サービス職で協調性を自己PRする例文
私の強みは、「人間界のスライム」とあだ名が付くほどの協調性の高さです。この強みを販売職でも活かし、顧客一人ひとりのニーズにぴったりな商品を提案できる販売員となることで、売上に貢献します。
協調性の強みは大学2年生のときに、サッカーサークルで100人規模の交流イベントを開催した際にも発揮しました。10人のサークルメンバーと協力し、予算10万円で、近隣大学から50人を集め、試合をするという目標に挑戦しました。
私は特に役職などはありませんでしたが、目標をスムーズに達成できるよう、メンバー内の聞き役に徹することを心掛けていました。「自分の協調性の高さを活かせば、メンバー同士で対立することをあらかじめ防げて、貢献できる」と考えたからです。
それからは、メンバーそれぞれの思いや懸念点の聞き役に徹し、不満が出る前に主将に報告するなどの行動をとっていました。
このように行動できたのは、「せっかくイベントを開催するなら、役職に就いていなくても、メンバーのために頑張りたい」との思いがあったからです。結果として、もちろん私だけの力ではありませんが、スムーズにイベントを成功させることができました。
入社後は、この協調性の高さを活かし、顧客への接客はもちろん、「〇〇さんがいると仕事がしやすい」と頼りにしてもらえる販売員として、活躍します。
協調性の強みを「人間界のスライム」と言い換えることで、印象に残りやすい自己PRになっています。
また、行動できた理由を協調性の強みと絡めて伝えることで、説得力の高い文章になっています。さらに販売職で、協調性の強みをどのように活かすかを伝えることで、採用担当者にメリットをアピールできるでしょう。
事務職
事務職で協調性を自己PRする際は、他部署との連携や、チームで効率的に業務できる力などをアピールすることがポイントです。
また事務処理に必要な、正確性やスピードが必要な業務でも、協調性がどう活かせるかを伝えられるとベストです。事務職は、比較的ルーティンワークが多い職種でもあるので、そこでの協調性の活かし方をアピールしても良いでしょう。
事務職で協調性を自己PRする例文
私の強みは、さまざまな背景を持つ人とも、すぐに仲良くなれる協調性の高さです。この強みを事務職でも活かし、営業部と経理部の橋渡し役として、正確かつ迅速な業務で貢献したいと考えています。
協調性の高さは、大学1年で経験した1年間の留学でも発揮しました。
20カ国から集まった30人の学生と勉強する環境で、文化や価値観の違いに直面しました。特にグループでの活動は、価値観の違いから、学生同士で不満が起こることもありました。
そこで私は、各メンバーの文化を理解するために、交流パーティーを開催し自国の国民性を発表し合うことで、全員がそれぞれの国の価値観を理解できる機会を作りました。
このように主体的に行動できたのは、「多様性を尊重し合いたい」という信念を、普段から大切にしていたからです。結果として、互いの文化や価値観を理解し、グループでの活動もスムーズに進むようになりました。
入社後も協調性を活かし、あらゆる部署や立場の人とコミュニケーションを取れる事務職員として、活躍します。
冒頭でただ協調性が強みだと伝えるだけではなく、事務職でどう活かせるかを、具体的に断言していることがポイントです。差別化された自己PRになるだけでなく、志望職種や企業に対しての熱意もアピールできます。
さらに、入社後の具体的な協調性の活かし方を、事務職特有の業務と結びつけて伝えることで、説得力が増していることもポイントです。
事務職を志望しているなら、以下の記事もおすすめです。現役の社員からのアドバイス付きで、事務職の自己PRの作成方法について解説しています。
現役社員がアドバイス! 事務職の自己PRの作り方と例文20選
企画職
企画職で協調性を自己PRする場合は、アイデア出しやイベント企画の経験を伝えられると良いでしょう。
しかし必ずしも、大規模な経験が必要とは限りません。日常生活での小さな工夫や、友人からの評価などでも、企画職で活かせる特性のアピール材料になります。
たとえば、友達から「人と違う良い考え方をするから、おもしろいね」といわれた経験をエピソードにすることもできますよ。以下例文を参考にしてみてくださいね。
企画職で協調性を自己PRする例文
私の強みは、「皆の意見をうまく取り入れてまとめるのが上手」と友人によくいわれるほどの、協調性です。この強みを企画職でも活かし、チームの意見を反映した企画力で貢献します。
この強みは、友人との日常的な会話でも発揮されています。たとえば、遊ぶ日の予定を決める際、いつも意見がまとまらず、結局いつもの場所に行くことが多々ありました。
そこで私は全員の意見を尊重しながら考えるために、「行きたくない場所リスト」を作り、そこから行きたい場所を考える方法を思い付きました。行きたくない場所をピックアップしたうえで考えるため、全員の意見を尊重しながら考えられます。
単なる遊びでも、このような提案をした理由は「全員の意見を尊重しながら、楽しく遊びたい」との思いがあったからです。結果として、全員が楽しめる場所で、いつもとは違う遊びや体験ができるようになりました。
入社後も、日常的に発揮できているこの協調性を、企画職として活かすことを約束いたします。
例文のポイントは、協調性の強みを志望する企画職と絡めてアピールしていることです。
また、大きな実績や経験がなくても、友人との日常的な会話が立派なエピソードになっている点もポイントです。日常的なエピソードなので、強みの再現性が高いことも伝わるでしょう。
技術職
技術職を志望していて、協調性を自己PRする場合は、専門知識や技術力、知識欲の高さをアピールできると良いでしょう。独学での勉強経験や、日常的に新しい知識を吸収していることもアピール材料です。
技術職で協調性を自己PRする例文
私の強みは、協調性の高さを活かして学習を続けられることです。技術職でもこの強みを活かし、常に最新の知識をチームにも還元しながら、開発に貢献します。
この強みは、ITパスポートの資格勉強をした、大学1年生のときにも発揮しました。普通なら資格勉強は独学でおこなうことが多いと思いますが、私は少し違った勉強方法を実践しました。
私は独学よりも、皆と勉強したほうが効率的だと考え、同じ目標を持つ5人の友人と週2回の勉強会を3カ月継続しました。具体的には、各自が得意分野を担当し、学習内容や予想問題を、ほかのメンバーに説明しながら勉強するという形です。
この経験をきっかけに、私は友人から「知識の架け橋」というあだ名で呼ばれるようにもなりました。結果として、意欲が高い状態を保ちながら勉強ができ、メンバー全員が試験に合格できました。
入社後も、「知識の架け橋」として、周りと協力できる協調性と学習意欲の高さを活かし、技術職として活躍することを約束いたします。
例文のポイントは、協調性を発揮する場面がないように思える資格勉強のエピソードと、協調性の強みを絡めて自己PRしている点です。同じように協調性を自己PRする学生とは少し違った角度で、魅力的な伝え方ができきています。
また協調性を発揮しながら学習した経験を、「知識の架け橋」という言葉で表現することで、印象に残りやすい自己PRとなっているでしょう。
公務員
公務員志望で協調性を自己PRする場合は、規則を守る姿勢や真面目さなどをアピールできると良いでしょう。また職業柄、市民や同僚とコミュニケーションをとる機会も多いため、そのような点にも触れられるとベストです。
公務員志望で協調性を自己PRする例文
私の強みは、規律ある協調性の高さです。この強みを公務員として活かし、市民の皆様に寄り添いながら、公平公正な行政サービスを提供します。
この強みは、大学3年生のときの、学園祭実行委員会の活動でも発揮しました。100人規模の委員会で、私は会計担当として予算管理を任されました。しかし、限られた予算のなかで、全員が納得できる演出やゲストを招待できるかどうかが課題でした。
そこで私は、各部署の要望をヒアリングし、全体の予算バランスを考慮しながら、公平に予算配分を考えました。時には意見の対立もありましたが、折衷案を大切にし、粘り強く行動しました。
このような行動をしたのには、私が日頃から「ルールを大切に、皆の声に耳を傾ける」との考えを大切にしているからです。結果として、予算内で全員が理想とする企画を実現でき、学園祭を終えられました。
公務員として働く際も、「規則を大切にしながら、周りと調和できる人材」として、役割を全ういたします。
例文のポイントは、公務員に求められる誠実さや、規則を重んじる考えを交えて協調性の強みを自己PRしていることです。また1つのエピソードだけを深掘りして伝えられているため、具体的でわかりやすい自己PRになっています。
さらに入社後に協調性をどう活かすかについて、単に「協調性を活かす」と伝えるのではなく、比喩や言い換えを使うことでアピールできている点も良いでしょう。
エピソード別|協調性の自己PR例文
ここまでは、志望職種別での例文を解説してきました。しかし「アピールしたいエピソードの例文でないと、イメージしづらい」と感じる人もいるかもしれません。
そこでここでは、よくあるエピソード別で、協調性を自己PRする例文を紹介します。自己PRする予定のないエピソードでも、協調性の言い換え方や、エピソードを魅力的に伝えるポイントなどを参考にしてくださいね。
アルバイト
アルバイト経験を自己PRする際は、はじめて聞く採用担当者でも理解できるように、わかりやすく説明することが大切です。
たとえば、自分の立場や働いている人数、店舗の特徴や直面した問題・目標を具体的に説明することで、理解しやすい自己PRができます。説明する際は、できる限り数字を使うと、説得力も増しますよ。
もし知名度が低く珍しいアルバイト経験があれば、おもしろく印象にも残りやすいため、積極的にアピールできると良いでしょう。
アルバイト経験から協調性を自己PRする例文
私の強みは、協調性の高さです。この強みを活かし、どのような環境や地域でもすぐに適応し、売上を出せる営業として活躍します。
この強みは大学2年生のとき、レストランのアルバイトでも発揮しました。40名のスタッフがいる繁忙店で、深夜帯のホールスタッフとして働いており、「客単価5%アップ」という目標のなかで働いてました。
私は目標達成のため、適切なタイミングでの追加オーダーの提案や、客層に合わせたおすすめ商品の提案をおこないました。同時に、キッチンスタッフとの連携も重視しました。具体的には注文時に、顧客の様子や要望を細かく伝えることで、満足度の高い料理の提供ができるように心掛けていました。
協調性を発揮できたのは「強みを活かすことが、目標達成への近道」と思っていたからです。結果、私がシフトに入っているときは客単価が6%アップし、目標を達成できました。
入社後も顧客への対応で、相手の立場や状況を素早く理解し、最適な提案をすることで満足度の高い営業ができるよう努めます。
例文のポイントは、わかりやすいようにアルバイト先の雰囲気やスタッフの人数、具体的な目標の数値も伝えていることです。また、協調性をどう活かしたかを説明することで、強みの説得力が増す自己PRができています。
アルバイトのエピソードを自己PRする場合は、以下の記事でも解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
アルバイトの自己PRの作り方4ステップを解説|経験者の実回答付き
サークル
チームで活動する機会が多いサークルのエピソードは、協調性をアピールしやすいメリットがあります。
しかし、サークルは多くの学生が取り上げるエピソードのため、似たような自己PRになりがちです。そこで、価値観や行動した理由、強みを発揮した場面を具体的に伝え、自分だけにしか伝えられない自己PRをすることがポイントです。
サークルでの経験から協調性を自己PRする例文
私の強みは、個性を尊重しながらチームをまとめられる、協調性の高さです。この強みを活かし、チーム全体のパフォーマンスを最大化することで、組織の目標達成に貢献します。
この強みは、大学のストリートダンスサークルで培われました。50名が所属する大規模サークルで、私は3年生のときに15人のチームのリーダーを任されました。
目標は、6カ月後の地区大会出場でしたが、メンバーの技術レベルやダンススタイルがバラバラで、まとまりに欠けていました。
そこで私は、各メンバーの得意なジャンルや動きを活かしつつ、それらを組み合わせた振り付けを考えました。たとえば、ブレイクダンスとポップダンスを組み合わせた動きです。
その結果、メンバーそれぞれが輝ける独創的な振り付けができ、チームの一体感も高まりました。このような行動ができたのは、「個性の尊重」と「チームの調和」を大切に行動できる強みがあるからです。6カ月後には、目標だった地区大会にも出場できました。
このように、入社後も企画職として、チーム全体や顧客の意見を取り入れながら、アイデアが光る商品開発に貢献します。
例文でのポイントは、強みの協調性を志望職種で活かせる強みと絡め、言い換えている点です。
また課題解決のために行動できた理由や、価値観を伝えることで、アピールする学生が多いサークルのエピソードでも、独自性を感じる自己PRになっています。
部活動
部活動のエピソードは、積極性や継続力、本気で何かに取り組む姿勢をアピールしやすいでしょう。特に、大学でも部活動に取り組む理由を伝えることで、内面や価値観を伝えやすくなります。以下の例文を参考にしてみてくださいね。
部活動での経験から協調性を自己PRする例文
私の強みは、チームの要になれる高い協調性です。この協調性を活かし、個人でもチームでも目標を達成し続ける営業として貢献します。
この強みは、大学で所属するバスケットボール部でも発揮しました。17名が所属する部活で、私は2年生からレギュラーを務めていました。大学4年生の最後の試合で、レギュラーではない4年生の出場をどうするかが課題でした。チームとして勝ちたい思いと、最後の試合に全員で出場したい思いが混在していました。
そこで私は「全員で勝つ」大切さをチームに伝え、前半はレギュラーで点差を広げておき、後半はローテーション制でレギュラー以外の4年生4人全員も出場できるよう提案しました。
レギュラーではない4年生の気持ちを尊重した行動ができたことで、全員が納得した状態で、試合に挑むことができました。その結果、最後の試合では4年生全員がコートに立ち、勝利を飾ることができました。
このように、全員が活躍できるきっかけづくりができれば、良い結果につながると考えています。そのため入社後も、チームの要となる提案と行動で貢献いたします。
部活動の自己PRでは、優勝や主将経験などの優れた実績をアピールする場合が多いですが、それがすべてではありません。協調性の強みを発揮したエピソードと、協調性をうまく絡めて伝えられれば、魅力的な自己PRができあがりますよ。
文化祭
文化祭のエピソードを自己PRするときは、チームで協力する協調性だけでなく、アイデアを出した創造性や主体性なども、同時にアピールできると良いでしょう。
たとえば、メンバーの意見を尊重して協調性を発揮しながら、アイデアを出した経験や、チームをまとめた経験などがあれば、併せてアピールするのもおすすめです。
文化祭での経験から協調性を自己PRする例文
私の強みは、創造力と協調性を兼ね備えていることです。この強みを活かし、顧客の悩みを知識や経験だけでなく、独創的なアイデアでも解決できる営業になりたいと思っています。
この強みは、大学3年生のときに文化祭の実行委員会でも発揮しました。私は10名の企画部門のリーダーとして文化祭の企画を考える役割でした。「老若男女が楽しめる文化祭」をテーマに、企画を考えました。
具体的にはまず、毎年人気の屋台や展示を取り入れつつ、プロジェクションマッピングとダンスを組み合わせた、パフォーマンスを提案しました。これは私一人で考えたことではなく、協調性を活かしてメンバー全員の意見を取り入れたものです。一人ひとりの意見を尊重し、実現可能な形に調整しました。
結果として、プロジェクションマッピングのパフォーマンスは好評で、老若男女が楽しめる文化祭を開催できました。
入社後も、創造力と協調性を持ち合わせた営業として、顧客に寄り添った提案ができる人材として活躍します。
この例文のポイントは、単に協調性が強みだと伝えるのではなく、協調性と似た強みと掛け合わせて伝えていることです。そうすることでありきたりにならず、説得力のあるアピールができています。
ボランティア
ボランティアのエピソードを自己PRする場合は、異文化や幅広い年齢層への理解や柔軟性などから、協調性の強みをアピールできます。もし長期間ボランティア活動をしているなら、その点も協調性と絡めてアピールすることができるでしょう。
ボランティアの経験から協調性を自己PRする例文
私の強みは、「意見を受け入れながらも、人と違う良い考え方をする」と周りから評価されるほどの、創造性を兼ね備えた協調性の高さです。この強みを志望するコンサルティング職でも活かし、革新的な提案と行動で貢献します。
この強みは、大学2年生ではじめたボランティア活動でも発揮しました。地域活性化プロジェクトの企画を立案した際に、10人のメンバーでアイデア出しをおこないましたが、行き詰まっていました。そこで私は、「地域の弱みを強みに変える」という逆転の発想を提案し、全員で話し合いを継続しました。
特に意識したことは、多様な意見を聞きながら、それぞれのアイデアを組み合わせて新しい切り口を見出すことです。たとえば、「高齢化」の弱みを「豊富な経験」の強みに変え、地域の高齢者の知恵を活かした観光ツアーを提案しました。
このように周りを尊重しながら行動ができたのは、「個々の意見を尊重したい」との思いがあったからです。結果、メンバー全員が納得するアイデアの企画が完成し、実際に地域で実施されることになりました。
入社後もこの強みを活かし、顧客や社内の意見を取り入れながらも、常識にとらわれない斬新なアイデアを提案できる社員として貢献いたします。
例文のポイントは、冒頭で強みを伝える際に、周りからの評価や言葉を使って協調性を言い換えていることです。日常的に評価されている強みだと伝わり、説得力が増すだけでなく、ありきたりにならない協調性の伝え方ができます。
また、「逆転の発想」という具体的な手法を挙げることで、コンサルティング職で活かせる特性をアピールしている点もポイントです。
文字数・時間別|協調性の自己PR例文
就職活動では、自己PRをさまざまな形で質問されます。
たとえば、ESでは「150文字以内で教えてください」などと、文字数に指定があったり、面接では「自己PRを2分程度で教えてください」と指定されたりすることもあります。
そのためさざまざま文字数や時間で伝えられるよう、今のうちから作成しておきましょう。自己PRをあらかじめ文字数別で用意しておくと、ESごとに考える時間を短縮できるので、時短にもなりますよ。
150字:30秒
30秒という短い時間で自己PRを作成する場合、約150文字程度の内容がちょうど良いでしょう。30秒とアピールできる時間が短いため、細かい内容よりも、自分の強みやエピソードの大枠を伝えることがポイントです。
また、限られた文字数だとほかの学生の自己PRと、差別化しにくいというデメリットがあります。そのため、強みをアピールするキャッチコピーを使うことで、採用担当者の印象に残りやすく、「もっと話を聞きたい」と思ってもらえます。
たとえば、以下のような構成や文字数で考えてみてください。
150字・30秒で協調性を自己PRする例文
私の強みは「チームの潤滑油」と呼ばれるほど高い協調性です。大学2年生のときの国際交流でも、10カ国の留学生と多文化イベントを成功させました。
協調性を発揮できたのは「異なる価値観を尊重したい」との思いを大切にしていたからです。入社後も強みを活かし、顧客の多様な意見を尊重できる営業として貢献します。(148文字)
例文のポイントは、冒頭で協調性の強みに関するキャッチコピーを伝え、採用担当者の印象に残りやすい強みの伝え方をしていることです。「もっと詳しい話を聞きたい」と、その後の選考や面接で、話が広がるきっかけになるでしょう。
また少ない文字数のなかでも、エピソードの内容を伝える文章量を調整し、わかりやすく説明できている点もポイントです。
300字:1分
1分間の自己PRでは、約300文字程度が適切です。
300文字なら、150文字の場合よりもエピソードを具体的に伝えられます。また、協調性の強みを説明したあとに、「強みをどう活かして企業に貢献できるか」まで伝える余裕もある文字数です。
たとえば、以下のような構成や文字数を参考にしてみてください。
300字・1分で協調性を自己PRする例文
私の強みは「縁の下の力持ち」と呼ばれるほどの協調性の高さです。この強みを活かし、「〇〇さんがいると安心して業務できる」と頼られる存在として活躍します。
協調性は、大学3年生のゼミ活動でも発揮しました。5人のチームで地域活性化プロジェクトに取り組むなか、メンバー間で意見が対立しました。
そこで「全員で協力することに価値がある」と考えた私は、各メンバーの意見を聞き取る役に徹し、共通点を取り入れた折衷案を考えました。結果、全員が納得できる企画が完成し、地域住民からも喜びの声をいただけました。
この経験を事務職でも活かし、部署間の調整やスムーズな連携で欠かせない人材として貢献します。(288文字)
例文のポイントは、はじめて自己PRを聞く採用担当者でも理解できるように、具体的にエピソードを伝えていることです。
また、課題に対してなぜ積極的に行動できたかの理由を、強みの協調性と絡めて伝えることで、説得力ある自己PRにしている点もポイントです。
1分で自己紹介をする場合は、以下の記事も併せて確認しましょう。短い時間や少ない文字数でも、採用担当者の心をつかめる秘訣も解説しています。
内定者に聞く! 1分の自己紹介で人事の心をつかむワザ|例文15選
600字:2分
2分間の自己PRでは、約600字程度が適切です。600文字の自己PRなら、エピソードの背景や課題、具体的な数値や取り組みの詳細など、くわしい情報を伝えられます。
しかし、エピソードを具体的に伝えるほど、事実を羅列した自己PRになってしまいがちです。事実ばかり伝えてる自己PRは、印象に残りにくい点に注意が必要です。
そのため自分の感情や価値観、行動の理由などの内面的なアピールに、多くの文字数を割くことが肝心です。協調性の強みや人となりが伝わりやすくなり、魅力的な自己PRになるでしょう。
600字・2分で協調性を自己PRする例文
私の強みは、さまざまな意見を尊重できる協調性の高さです。この強みを活かして、顧客のニーズに誰よりも寄り添った提案ができる営業として、貢献します。
協調性の高さは、大学3年生のときに、家電量販店でのアルバイトでも発揮しました。私は接客販売を担当していたのですが、3年ほど経験を積んだ頃、新人の後輩が接客中に商品の説明を誤り、顧客から厳しいクレームを受け、私に相談をしにきたことがありました。
後輩は落ち込み、仕事への自信を失いかけていました。一方で私は、顧客の不満も理解できました。そこでこの状況を解決するため、私はまず後輩の話を否定せずに聞き、そのあと顧客とも丁寧に対話をしました。
その結果、後輩の説明不足と顧客の誤解が重なったことが原因だとわかりました。事は収まりましたが、後輩は深く傷付いていたため、そのあとも精神的に寄り添い、業務中もポジティブな声をかけるなどを心掛けていました。
その結果、後輩は自信を取り戻し、1カ月後には顧客からのどのような質問にも、的確に答えられるほど成長していました。後輩のケアなどは、社員の役目であり、アルバイトの私の役目ではないかもしれません。しかし私が積極的に行動できたのは、「一人ひとりの立場を尊重し、全体の調和を図れる」という強みが活かされたからです。
入社後も協調性の高さを活かし、社内外で頼りにしてもらえる営業になれるよう尽力します。(586文字)
例文のポイントは、アルバイトの内容や人数、課題や取り組みを具体的に伝えている点です。600文字の自己PRを知りたい理由として、具体的なエピソードや取り組みを知りたい思いもあるため、意図に沿った回答になるでしょう。
また、単に協調性の高さを強みとして伝えるのではなく、入社後の具体的な貢献方法までアピールすることもポイントです。その結果、熱意や強みの再現性のアピールもできます。
文字数が増えると作成が大変ですが、9割程度の文字数に達すれば問題ないので、頑張って作成してみてくださいね。
協調性は企業が求める強み! 魅力的な自己PRで内定をつかみ取ろう
協調性は多くの企業が求める強みですが、ただ単に「強みは協調性です」と自己PRするだけでは印象に残りません。そのため、協調性を魅力的な言葉に言い換えたり、印象的なキャッチコピーを作ったり、具体的なエピソードでわかりやすく伝えることで、自分にしか伝えられない魅力的な自己PRができあがります。
協調性は素晴らしい強みの一つです。チームワークを重視する現代の多くの企業では、重宝される特性です。だからこそ、自信を持ってアピールしてくださいね。
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