就活でメガベンチャーを視野に入れるなら入念な情報収集と準備をしよう
就活で企業研究をしていると、「メガベンチャー」という言葉を聞く機会があるのではないでしょうか。
大手企業ともベンチャー企業とも少し異なる特徴を持った「メガベンチャー」には、普段よく耳にする企業や、一度は使ったことのあるサービスを運営している企業などもあり、毎年数多くの就活生が選考に参加しています。
そんなメガベンチャーには、若手から裁量を持って働くことができたり、スピード感のある成長を遂げることができたりと、入社することで得られるメリットも多くあります。しかし、メガベンチャーの特性をよく理解しないまま選考に臨むと、思わぬことが原因で不合格になってしまうこともあるのです。
この記事では、実際にメガベンチャーの説明会や選考に参加した就活生と一緒に、メガベンチャーに入社するメリットや、働き方が向いている人の特徴について解説していきます。メガベンチャーについて知りたい人や選考に進みたいと考えている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
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気になる難易度や選考の内容は? メガベンチャーを受けた人の体験談
まずは、メガベンチャーの説明会やインターンシップ、選考に参加したことがある就活生にインタビューをしてみました。
メガベンチャーに興味を持ったきっかけや、実際にどこまで選考に進んだのか、それまでの選考に特徴はあったかなどを教えてもらいましょう。
メガベンチャーを受けたことがあります。選考結果としては、二次選考で不合格になりました。
メガベンチャーを受けて合格になったことがあります。また、三次面接のときに結果を保留にされたこともありました。
メガベンチャーの選考をいくつか受けたとき、基本的に合格することが多かったですが、1社最終面接で不合格になったことがあります。
メガベンチャーを受けて、合格をいただきました。面接のフローは一次面接、二次面接、三次面接、最終面接という流れでした。
メガベンチャーの選考に進もうと思った決め手や魅力は何でしたか?
選考に進もうと思ったきっかけは、福利厚生です。また、メガベンチャーならではの自由な働き方も自分にとっては、とても魅力的でした。
選考の時期が決め手でした。メガベンチャーは、大手企業に比べて早い時期から選考をおこなっています。なので、面接練習の場だと思って受けてみました。
大手企業を本命としていましたが、大手企業よりもメガベンチャーの方が選考時期が早かったので、練習として受けていました。
私の場合、選考時期が早いことと、当時内定を持っていなかったのが理由です。いち早く内定が欲しかったことと、企業の成長速度が速いため、重要なポストへの昇進と、それに伴う経験を積めるという期待がありました。
メガベンチャーの選考について詳しく教えて!
メガベンチャーの書類選考には何か特徴がありましたか?
ありました。IT業界のメガベンチャーを受けた際に、エントリーシートの段階で、実際に開発した成果物を画像付きで提出することを求められました。
私の場合は、Googleフォームのようなもので履歴書を出すなど、大手企業に比べてフォーマットが簡易的なものが多かった気がします。
面接中は、かなり簡単な質問が多かったような気がします。その分、選考フローはグループディスカッションや面接回数が多く、人柄を念入りに探ることに重点を置いていたように感じます。
メガベンチャーの選考では、どんな点が評価されていたと感じましたか?
本質的には、その企業の社風に合っているかどうかが見られている気がしました。その企業に、自分と同じような人柄・性格の社員がいるかどうかなどをチェックしているのではないでしょうか。
メガベンチャーのインターンシップに参加したことがありますが、そこでは、技術力もしくはコミュニケーション能力を見ているのだと思いました。一次選考では人柄、二次選考では、その人のポテンシャルを見ているんじゃないかと感じたことがあります。
私が受けたメガベンチャーでは、社内の雰囲気との合致や、バリバリ仕事ができるかという観点から評価されていたと感じました。
仕事に求める価値観を重要視して面接が進んでいるように感じました。かなりのスピード感を持って仕事が進むベンチャー企業では、同じ熱量を持ちながら仕事に臨めるかが全体のパフォーマンスにつながるからだと思います!
メガベンチャーの選考に参加した人の体験記をチェック!
選考フローとしては、インターンシップ、一次面接、二次面接、最終面接の4つがありました。実際に最終面接まで進み、内定をいただいた企業もあります。
合格した面接では、「過去にチームで何か成し遂げた経験はあるのか」「研究はどのようなことをおこなっているのか」について聞かれたので、「大学時代にあるプロジェクトにグループで挑戦し、賞を受賞した経験があります」と回答しました。
メガベンチャーだからこそ意識したのは、「成長することが好き」という考え方や性格、志向性のアピールをすることです。
私が受けていたメガベンチャーは、ほとんどがインターンシップを経由して選考に進む形式でした。具体的なフローとしては、インターンの事前選考があり、合格したらインターンに参加、次に一次面接、二次面接、最終面接といった流れで、企業によっては六次・七次面接など長い時間をかけているところもありました。
面接での質問内容は、パーソナルな部分から志望動機など幅広くありましたが、全体を通して企業とのマッチ度や、社内でどれだけ活躍できるかが見られていたと感じています。
選考の流れとしては説明会兼書類選考、一次面接、二次面接、三次面接、最終面接という流れでした。一次面接と二次面接はどちらも過去に重点を置いた話がメインで、「頑張ってきたことを3つ挙げてください」などの質問から始まり、その深掘りをして進んでいくような形でした。
幼少期時代、大学生時代など各面接で聞かれることは異なる部分がありましたが、どうやら一次面接の内容は二次面接の面接官に詳しく共有されてはいないようで、同じ話をする場面もありました。
三次面接以降は将来のビジョンについての話がメインで、キャリアビジョンや将来的に何がしたいのかという話題がメインでした。私が受けたメガベンチャーは成長の方向性も多様に選択肢があったため、具体的なビジョンを伝えつつも限定的にならないように意識し、どのような仕事でも意欲的に取り組むことを伝えていました。
この記事では、内定者たちが実際に面接中に聞かれた質問の中で、特に印象に残っているものを紹介しています。メガベンチャー特有の質問に備えて、ぜひこの記事も読みながら面接対策をしてみてください。
マストで知っておきたいメガベンチャーについての基礎知識
まずは、メガベンチャーと呼ばれる企業の特徴について知っておきましょう。メガベンチャーの立ち位置を理解するには、「大手企業」「中小企業」「ベンチャー企業」の3つの区分についても、一緒に理解しておくことをおすすめします。
大手企業
一般的には、業界の中での売り上げやシェア、知名度が高い企業のことを指します。
明確に「大手企業」と定める基準はありませんが、後に出てくる「中小企業」に属さない企業とされており、また、大手企業のすべてが上場しているわけではありません。大手企業=上場企業というイメージを持つ人は多いですが、上場していない大手企業も存在します。
中小企業
中小企業は「中小企業基準法」という法で、明確な基準が明示されています。
業界や扱っている事業によって、「中小企業」の基準は細かく指定されていますが、資本金もしくは出資額が5千万~3億円以下、稼働している従業員数が50~300人以下に当てはまる企業が「中小企業」と定義されています。
ベンチャー企業
ベンチャー企業にも明確な基準はありません。一般的には、大手企業や老舗企業があまり取り入れていない独自のアイデアや、最新の技術を活かして事業をおこなっている企業のことを指します。
創業してからの年数が浅ければベンチャー、というわけではなく企業の規模感が小規模・中規模であれば「中小企業基準法」にのっとって、「中小企業」という分類になります。
メガベンチャーの印象はどんなもの?
メガベンチャーにどんなイメージを持っていますか?
私は、就職難易度が高いと感じます。即戦力採用のイメージが強いため、そのようなイメージを持つ傾向にあるのかな、と考えています。
私の個人的な意見ですが、「ちょっと安定性がないかもな」と思います。私はどちらかというと安定思考なので、自分が目指す企業ではないと思ったことがあります。
まずは大きい企業だというイメージを持ちます。また、急成長を遂げている印象もあるため、激務なのかな、大変そうだな、と感じますね。その代わり、自己成長はできそうだなと思います。
メガベンチャーはベンチャー企業よりも会社の基盤ができているものの、大手企業に比べると、やはりバリバリ働かなければならないイメージがあります。
企業選びを進めていると、労働環境や働きやすさなどについても気になってきますよね。これらの記事では、「ホワイト企業」「ブラック企業」それぞれの特徴や見分け方を紹介しています。どんな企業だと働きやすいかは人によって違いますが、参考にしながら企業研究をしてみるのもおすすめです。
メガベンチャーとは
メガベンチャーとは、簡単に言うと、前に説明した「ベンチャー企業」として創業した会社が成長し、売り上げや従業員数などの規模が大きくなった企業のことを指します。
現在、メガベンチャーと呼ばれる企業は、大手企業並みの売り上げや時価総額、安定した経営基盤を持ちつつも、もともとのベンチャー気質を持ちながら新事業を打ち立てるなどして成長している企業が多く存在します。
「大手企業」と「ベンチャー企業」の良いとこどりをしているようにも見えますが、具体的に「大手企業」や「ベンチャー企業」とはどのように違うのかもチェックしていきましょう。
大手企業との違い
メガベンチャーと大手企業の違いは、会社の経営方針や働く環境にあります。業界シェアが高かったり、知名度のある大手企業は、それだけ創業してからの年数が多く、歴史が古い傾向にあります。
もちろんすべての企業に当てはまるわけではありませんが、従来の方針を活発に変えるといったことが少なく、キャリアアップの観点でも「着実に経験を積んでいく」という年功序列の考え方を採用していることが多いです。
反対にメガベンチャーはもともとがベンチャー企業ということもあり、新規事業を打ち立てる頻度が高く、若手でも成果が上げられればどんどん最前線に出していく、という「ベンチャーマインド」をそのまま継承している側面があります。
ベンチャー企業との違い
メガベンチャーも元をたどればベンチャー企業であることから、社風や考え方については似通っている部分が多くあります。
しかし、一般的にベンチャー企業と呼ばれる企業は比較的新しく、個人の起業によって生まれることも多いため、小・中規模の会社が多くなります。そのため、メガベンチャーとの差はその売上や時価総額、従業員数などによる会社規模の違いと言えます。
また、ベンチャー企業の中には「スタートアップ」と呼ばれる分類もあり、ベンチャー企業が中長期的な成長を見込んで動くのに対して、それよりも早く・短期的に成長を遂げることを目指している企業を指します。こちらの企業と比較しても、メガベンチャーとの差は経営が軌道に乗って利益が出ているか、従業員数などの企業規模にあるでしょう。
メガベンチャーの定義や条件
「この基準を満たしていればメガベンチャーに分類される」という明確な基準はありません。しかし、「メガベンチャー」として知られている企業は以下の2つのラインを満たしている企業が多いです。
- 時価総額が500億円以上である
- 従業員数が500人以上である
時価総額とは
「発行されている株式の数×株価」で算出される、企業の価値のこと
後にこの記事で紹介する企業は、日本取引所グループの株価情報や企業の公式サイトなどを参考に、上記の基準を満たしている企業を「メガベンチャー」として紹介していきます。
メガベンチャーの働き方や社風の特徴
メガベンチャーの売り上げや従業員規模を、前に紹介した「中小企業基準法」に当てはめると、「中小企業」の分類には入りません。そうなると、メガベンチャーの規模感のみに注目すると「大手企業」に分類されることになり、安定した経営基盤に魅力を感じる人もいるでしょう。
しかし、もともとはベンチャー企業として設立された企業が成長した会社がメガベンチャーと呼ばれているため、成果重視な風潮や、行動量を担保しつつ新しいことに挑戦するスピード感を重視していると言えます。
そのため、企業の規模感や経営基盤、知名度だけで判断せず、働き方が自分の就職活動の軸と合うかどうかの見極めはしっかりとおこないましょう。
メガベンチャーに就職するメリット
ここまでは、メガベンチャーの立ち位置や、企業規模や社風における特徴などを紹介してきました。見知ったサービスを扱っている企業も多く、技術を用いて新しい挑戦をし続けるメガベンチャーに、興味を抱いた人もいるのではないでしょうか。
メガベンチャーの立ち位置など、基礎的な知識が深まったところで、実際にメガベンチャーに入社するメリットを4つ紹介していきます。
①経営基盤や教育制度がしっかりしている
利益や従業員規模が大手企業に匹敵するメガベンチャーは、すでに安定した収入源を得ており、経営基盤が安定しているからこそ教育制度・福利厚生が充実している傾向にあります。
スタートアップやベンチャー企業ではまず利益を出すことを目的にすることが多いため、十分な福利厚生を整備しないまま年月が経っているケースも多いでしょう。その反面、収入源があるメガベンチャーでは優秀な人材を採用・教育するための制度が整っているため、安心して仕事に専念できる環境があることはメリットの一つと言えます。
ベンチャー企業でありながらも、経営基盤や働く環境が安定している点は魅力に感じられますよね。
②若いうちから裁量を持って働ける
ベンチャー気質をそのまま継承しているメガベンチャー企業では、若手に裁量を与え、早い段階で経験を積ませることでスピード感のある成長を促す風潮があります。
そのため、入社してから2年目で支店長やプロジェクトのリーダーを任されたり、積極的に新規事業のメンバーに抜擢されたりと、若手にチャンスを与える環境が多いと言えるでしょう。
そのため、若いうちから裁量を持って働きたいと考えている人や、すぐにキャリアアップを実現させたいと考えている人にはメリットが多い環境です。
③成果が出れば高収入を狙える
前にも説明した通り、ベンチャーマインドを継承しているメガベンチャーでは、成果主義の考え方が浸透している傾向にあります。
成果を出すことができれば、年次に関係なく昇進・昇給を見込めたり、インセンティブと呼ばれる、成果に応じて金銭的な報酬を支給する制度を導入していたりと、頑張れば高収入が得られるチャンスがあります。
頑張りやそれに対する評価が目に見えると嬉しいと感じる人や、収入の優先度が高い人にはメリットに感じられる要素が多いかもしれません。
④専門的なスキルや能力を身に付けられる
メガベンチャーが成功させている事業は、将来性や需要が高く、比較的新しい技術を取り扱っている傾向にあります。将来性があり、先端的な技術として、IT技術やAI(人工知能)などがイメージしやすいのではないでしょうか。
メガベンチャーではそういった先端的な技術を扱いながら事業を進めているため、働いているうちに専門的な知識やスキル、経験が得られる可能性もあります。
メガベンチャーに入社するメリットを教えて!
メガベンチャーに入社することのメリットは技術力の成長速度が速い点にあると思います。私はIT業界に興味があり、ITの技術に関して説明しているYouTubeの動画をよく見るのですが、その動画に出演されている方はメガベンチャーに在籍している人が多く、技術力の高さがうかがえました。
そういった意味で、ベンチャーの特色である成長力と、大企業だからこその福利厚生が組み合わされば、結果的に自分のキャリアプランを実現することにつながるのではないかと考え、選考に進みました。
メガベンチャーに入社すると、大手企業に入社するよりも任される仕事が多いため、自分の成長速度が早くなり、転職する際にも活かせる強みができると思います。
実際に、私が内定をいただいたメガベンチャーの社員に、大手企業とメガベンチャーのどちらに就職するか悩んでいることを相談した際、「新卒で入った後の仕事への取り組み方がまったく違うため、大手企業に就職するよりも成長が早く、同い年の社会人と比べたときに圧倒的な差が出る」とアドバイスをもらいました。
メガベンチャーではある程度の基盤があるうえで、仕事をバリバリこなすことができる環境が成長の背景にあると思います。
メガベンチャーが求める・好む人材の特徴5選
メガベンチャーに入社するメリットを見て、「実際に働いてみたい」と感じた人もいるのではないでしょうか。
前にも説明した通り、メガベンチャーとは大手企業並みの経営基盤を持ちつつも、ベンチャーマインドを掲げながら成長をし続ける企業のことです。優秀な人材を集めるために、ベンチャーマインドを理解しつつ、入社後に成長する向上心があるか、ストレス耐性やタフさがあるかなどをしっかりと確認し、採用する人材を慎重に見極めています。
ここからは、どういった考え・素質を持った人がメガベンチャーで求められる傾向にあるのか、5つの特徴を紹介します。
①若いうちから裁量を持って仕事をしたい人
若いうちから責任のある仕事を任されたい、新規事業などのプロジェクトにチャレンジしたい、と考えている人はメガベンチャーとの親和性が高いでしょう。
もちろん、それを実現するためには、決められた目標を達成するなどの努力が必要ですが、「早いうちから裁量を持つ」ことが実現しやすい環境ではあります。企業も、「若いうちから活躍したい」と考えている人に対して「入社後も目的意識を持って仕事にコミットしてくれる」と考えるため、裁量を得たいという人材とのマッチ度は高いと言えます。
②上昇志向が高い人
早く成長してプロジェクトを任されるようになりたい、活躍して同期の中でも一番の成果を出したい、といった仕事への熱意やコミット力が高そうな人材は、メガベンチャーの中でも歓迎されます。
同じように向上心のある人が集まる環境になるので、周囲から刺激を受けつつ自己成長を実現したいと思っている人にはうってつけの職場です。
③思考力・基礎学力が高い人
論理的思考力に優れた人や基礎学力が高い人はメガベンチャーが求める人材の特徴の一つです。
早い段階で責任が伴う仕事を任せるため、自分で考え、行動するための作戦を立てる思考力や、仮説・検証をするための思考体力がある人材を求める傾向にあります。
④主体的にチャレンジができる人
「言われたことをそのままこなす」という姿勢ももちろん大事ですが、自分で試行錯誤をしながら積極的に行動することもメガベンチャーに求められる人材の特徴です。
ときにはマニュアルや制度が整っていない、ゼロからスタートする仕事を任される機会もあるかもしれません。そんなときに物怖じせず、チャレンジすることを楽しめる性格やタフさがある人には、企業もチャンスを与えたいと考える傾向にあります。
⑤結果を出すために頑張れる人
成果や結果を重視して結果を出すために一生懸命になれる自信がある人には、メガベンチャーの環境はうってつけです。成果主義のベンチャーマインドを持っている企業では、入社後に成果が出せるかどうかを綿密にチェックします。
決めた目標を達成する意欲が強い人や、成果が出ない時期でもあきらめずに取り組んだ経験がある人は、メガベンチャーの選考の中でも大きなアピールポイントになります。
ベンチャー企業が「ほしい」と感じる人はどんな人?
メガベンチャーが求める人材はどんな人だと思いますか?
常に挑戦し、かつ成長し続けられるような上昇志向が高い人材だと考えています。
困難なことがあっても、自分を貫きながら最善策を導き出せる人なのかと思います。また、論理的思考力が高い人も求められると思いました。
メガベンチャーが求めているのは、とにかく仕事に対してやる気と熱量があり、自分から何かを開拓していく精神が強い人だと思います。
メガベンチャーが求めている人材は自ら仕事を取りに行き、そこから人脈や視野を広げられるようなフロンティア精神を持っている人だと思います。スピード感を大事にしている企業が多いため、受け身ではなく能動的に動く人材の方が成長も早く価値生産が増える、という考えがあるのだなと感じました。
メガベンチャーに向いていない人の特徴
メガベンチャーが求める人物の特徴について見たところで、反対にあまりメガベンチャーに向かない考えや姿勢もチェックしておきましょう。
ここでは、メガベンチャーに入社した場合、働き方や考えにギャップが生まれる可能性がある人の特徴について解説していきます。
仕事をマニュアル通りにこなしたい人
メガベンチャーは収入源から得られた利益で、新しい事業を立ち上げたり、新しい技術を活用するなどの動きが早く、かつ挑戦的な姿勢が求められる側面があります。
そのため、業界全体のトレンドや顧客の動きをキャッチアップしながら臨機応変に対応ができる柔軟さや、新しいことに主体的にチャレンジをしていく姿勢が期待されることもあるため、「上司から言われたことを着実にこなしていきたい」という人はギャップを感じる可能性があります。
着実にゆっくり評価を上げたい人
年功序列のように、コツコツ着実にキャリアアップ・昇進をしたいと考えている人はメガベンチャーには向いていないかもしれません。
メガベンチャーの評価基準は、基本的にベンチャー企業と似ていて、あくまで成果を出した人が評価されやすいという特徴があります。いくら自分が頑張っても、うまく成果が出なければ評価されないというケースもあります。
確実に早く成長できる環境を望む人
メガベンチャーといえど、大手企業並みの制度や人が集まっていれば、それだけ仕組みやポジションも整っています。
大手企業と比較して「若手にチャンスがある」という環境であることに間違いはないのですが、それでもスタートアップ企業や、より規模が小さい企業と比べるとライバルが多くなり、かつ挑戦できるチャンスも限られてきます。
会社の仕組みづくり・組織作りから参加していきたいと考えている人や、より早い段階から成長をしていきたいと考えている人は、メガベンチャーを視野に入れるかどうか、しっかり検討しましょう。
環境の変化が苦手な人
企業全体がチャレンジ精神旺盛で、新規事業をいくつも立ち上げたり、従来のやり方を変革したりするタイミングが多いと、それだけ組織の変革や仕事の内容・やり方も変わります。
働く環境が変則的に変わることにストレスを感じやすい人は、臨機応変に対処していくことが難しく、働き方にギャップを感じることが多いかもしれません。
ベンチャー企業に向いていない人の特徴を教えて!
メガベンチャーには向いていない人は、どんな人ですか?
急速な成長というよりは、ゆるやかな成長をしたい人、または人に教えを請う姿勢を常に保つのが苦痛な人は、メガベンチャーには向かないと感じます。
常に安定志向で現状維持を好む人だと思います。時代の変化に敏感ではない人も向いてなく、メガベンチャーでは取り残されやすいと感じます。
同じような仕事を着実にこなしたい人や、丁寧な手順を踏みながら成長したい人はメガベンチャーには向かないと思います。
失敗をしたくない、失敗を経験した後に挑戦ができなくなるというような慎重さがある人は向かないと思います。とにかく能動的に動くことを求められるため、先々をしっかりと見据えてリスクヘッジをしすぎる人はその長所を活かせないのでは、と考えてしまいます。
メガベンチャー21社を紹介! 気になる企業の理解を深めよう
ここからは、先述した「時価総額500億以上」「従業員数500名以上」の2つを満たし、一般的に「メガベンチャー」と呼ばれる企業の中から、扱うサービスの知名度などを加味して、編集部で選んだ21社を紹介します。企業名と一緒に、簡単に事業内容についても触れているので、興味がある人はぜひ企業の採用サイトなどで選考スケジュールの確認をしてみましょう。
また、ここで紹介するデータは、2024年9月2日時点のものになります。
就活生に聞いた! 「メガベンチャー」といえばどんな企業?
「メガベンチャー」と聞いてどんな企業を思い浮かべますか?
LINEヤフーやサイバーエージェントなどを思い浮かべます。ちなみに私がIT技術について情報収集している動画にも、よくLINEヤフー出身の方が出てきますね。知名度があるメガベンチャーとして思い浮かべられることも多いんじゃないかと思います!
LINEヤフー、リクルート、サイバーエージェント、DeNA、エムスリーなどですかね。IT系の会社が多いイメージです。
サイバーエージェント、ワンキャリアなどを思い浮かべます。私も、IT系の企業にメガベンチャーが多いように感じています。
サイバーエージェント、DeNA、楽天などがメガベンチャーとして浮かぶ最大手企業だと思います。メガベンチャー企業といえば、誰もが聞いたことがあるような、知名度が高い企業のイメージです。
リクルートホールディングス
リクルートホールディングスは国内・国外のメディア事業・マッチング事業などを主な事業として扱っている、代表的なメガベンチャーです。グループに含まれる子会社や連結企業の数が多く、情報・通信業をメインに掲げつつも、様々な新規事業を展開していることも特徴です。
設立年 | 1963年8月 |
時価総額 | 14兆9261億2011万 |
従業員数 | 51,373人 |
資本金 | 400億円 |
楽天グループ
インターネット事業を中心に手がける楽天グループは、「楽天市場」「楽天カード」などのEC事業・金融事業のほかに、「楽天モバイル」などのモバイル事業も展開しています。
設立年 | 1997年2月 |
時価総額 | 2兆2215億6219万 |
従業員数 | 連結 30,830人/単体 10,350人(2023年12月31日時点) |
資本金 | 446,768百万円(2023年12月時点) |
メルカリ
フリマアプリ「メルカリ」の開発・運営などを手がけるのがメルカリです。近年では「メルペイ」など独自の決済サービスを確立させ、今後のリユース市場での動向に注目が集まっています。
設立年 | 2013年2月 |
時価総額 | 3891億3284万 |
従業員数 | 2,184人(2023年6月時点) |
資本金 | 47,349 百万円(2024年6月時点) |
グリー
グリーはゲーム・アニメ事業やメタバース事業などインターネット関連事業のほかにも、現在は漫画事業・投資事業をおこなっています。
設立年 | 2004年12月 |
時価総額 | 8兆348億1159万 |
従業員数 | グループ全体 1,641人(2024年6月末時点) |
資本金 | 100百万円 |
ビジョナル
ビジョナルは、転職求人サービス「ビズリーチ」を運営するビズリーチの親会社にあたる企業です。子会社のサービスを運営するための経営支援などを事業内容に掲げており、現在は「HRMOS」「ビズリーチ・キャンパス」などのサービスを主軸にインターネット事業領域で活躍しているメガベンチャーです。
設立年 | 2020年2月 |
時価総額 | 3536億753万 |
従業員数 | 2,149人(2023年7月時点) |
資本金 | 6,356百万円(2023年7月時点) |
コロプラ
コロプラは主にエンターテイメント事業をおこなっているメガベンチャーです。スマートフォン向けゲームやコンシューマーゲームなどの開発で、有名なサービスに「白猫プロジェクト」などがあります。現在は海外進出を推し進めつつ、メタバース事業への参画もしています。
設立年 | 2008年10月 |
時価総額 | 758億7432万 |
従業員数 | グループ全体1277人(2023年9月末時点) |
資本金 | 6,610百万円(2023年9月時点) |
ガンホー・オンライン・エンターテイメント
「ガンホー」の名前で知られるガンホー・オンライン・エンターテイメントは「パズドラ」の名前で親しまれれるスマートフォンゲーム「パズル&ドラゴンズ」などを始めとしたゲーム事業をおこなっているメガベンチャーです。
設立年 | 1998年7月 |
時価総額 | 2519億7909万 |
従業員数 | 単体449人/連結:1,453名 |
資本金 | 5,338百万円(2024年6月時点) |
エス・エム・エス
エス・エム・エスは介護・医療の領域で高齢社会の課題解決に対し、サービスを提供しているメガベンチャーです。完全リモートで管理栄養士とのWeb面談ができるサービスや専門医向けのコミュニティの運営など、多種多様なプラットフォ―ムを用いた事業展開をしています。
設立年 | 2003年4月 |
時価総額 | 1919億7880万 |
従業員数 | 連結 4,188人/単体 2,754人(2024年3月31日時点) |
資本金 | 25億5,172万円(2024年3月時点) |
ラクスル
ラクスルは印刷事業の「ラクスル」や広告事業の「ノバセル」を始めとして、グッズ制作や広告作成などを担う事業をネット上で提供しています。「印刷のシェアリングプラットフォーム」を構築し、集客支援をおこなうなど、多様な印刷関連サービスを提供する事業です。
設立年 | 2009年9月 |
時価総額 | 720億6445万 |
従業員数 | 399人 |
資本金 | 27億6831万円(2024年1月時点) |
エムスリー
エムスリーは日本最大級の医療従事者向けサイト「m3.com (エムスリー)」を運営している企業です。2003年に医療従事者向けの情報提供サイトとして始まった「m3.com」ですが、現在は90万人以上の医療従事者が利用するニュース・求人情報を提供するプラットフォームを確立しています。
設立年 | 2000年9月 |
時価総額 | 9561億2999万 |
従業員数 | 連結 12,100人(2024年3月31日時点) |
資本金 | 293億17百万円(2024年3月時点) |
ディー・エヌ・エー
今ではゲーム事業やエンターテイメント事業の印象が強いディー・エヌ・エーは、もともとオークションサイト「ビッダーズ」の運営などインターネット関連事業をおこなう企業でした。
現在はゲーム事業・メディア事業を中心に事業展開をしています。2024年3月には、健康経営の取り組みに秀でている企業を経済産業省と東京証券取引所が共同で選定する「健康経営銘柄2024」と、健康経営優良法人認定制度で認められた企業の中から500社を選んだ「健康経営優良法人~ホワイト500~」に選定されました。
設立年 | 1999年3月4日 |
時価総額 | 2027億53万 |
従業員数 | 連結 2,897人/単体 1,397人(2024年3月末時点) |
資本金 | 103億97百万円 (2024年3月時点) |
健康経営とは
企業が従業員の健康管理を経営課題と捉えて戦略的に実践すること
ミクシィ
ミクシィはSNS「mixi」の運営のほかにも、オンラインゲーム「モンスターストライク」などのゲーム事業を扱っています。インターネット上のコミュニケーションを意識したスポーツ事業にも参画しており、エンターテイメントの領域で幅広いサービスを提供しているメガベンチャーです。
設立年 | 1999年6月 |
時価総額 | 2032億7595万 |
従業員数 | 連結 1,645人(2024年3月時点) |
9,698百万円(2024年3月時点) |
マネーフォワード
マネーフォワードは個人向け・法人向けの金融サービスやクラウドサービスを提供している企業です。個人向けのアプリケーションではオンライン上で家計簿をつけられるプラットフォ―ㇺやクレジットカードの管理ツールである「マネーフォワード ME」などのサービス展開をしています。
設立年 | 2012年5月 |
時価総額 | 3041億1355万 |
従業員数 | 2,130人(2023年11月時点) |
資本金 | 267億1,600万円 (2023年11月時点) |
カカクコム
カカクコムは購買支援サイトとして知名度の高い「価格.com」や飲食店の予約サービス「食べログ」などの運営をしている企業です。近年はこれらのほかに、ファイナンスやキャリアの領域にもサービスを拡大させています。
設立年 | 1997年12月 |
時価総額 | 4957億4396万 |
従業員数 | 連結 1,411人(2024年6月末時点) |
資本金 | 916百万円 (2024年3月時点) |
GMOインターネットグループ
GMOインターネットグループはインターネットインフラ事業、インターネット広告・メディア事業、インターネット証券事業、モバイルエンターテイメント事業など、インターネット関連の事業をたくさん展開しています。インターネットにアクセスするために必要な「ドメイン」を管理したり、ネットショップの開設サービスなどを提供しています。
設立年 | 1991年5月 |
時価総額 | 2747億4280万 |
従業員数 | グループ全体 7,525人(2024年6月末日時点) |
資本金 | 50億円(2024年6月時点) |
フリー
フリー(freee)は個人・法人向けに事務の効率化サービスを提供する企業です。代表的なサービスは経費申請を効率化・サポートする「freee」などで、ほかにも個人向けの確定申告をサポート・管理するプラットフォームなどを提供しています。
設立年 | 2012年7月 |
時価総額 | 3041億1355万 |
従業員数 | 連結 1,728人(※2024年6月末時点) |
資本金 | 26,348百万円(2024年6月時点) |
エン・ジャパン
エン・ジャパンは求人情報や人材紹介の領域で事業を展開するメガベンチャーです。求人情報サイト「エン転職」の他、「ミドルの転職」、「AMBI」、「エン派遣」、「エンバイト」、「ウィメンズワーク」等の自社メディアを運営しており、今後は海外における人材事業にも積極的に展開していく見込みです。
設立年 | 2000年1月 |
時価総額 | 1221億5221万 |
従業員数 | 連結 3,317名/単体 2,135名(2024年3月時点) |
資本金 | 11億9,499万円(2024年3月時点) |
サイボウズ
サイボウズは「グループウェア事業」と呼ばれる情報共有促進プラットフォームの開発・販売をおこなっている企業です。現在、「kintone」、「サイボウズ Office」「Garoon」「メールワイズ」と呼ばれる4つの製品を主軸に、事業を展開しています。
設立年 | 1997年8月 |
時価総額 | 911億6547万 |
従業員数 | 連結 1,276名/単体 1,003名(2023年12月末時点) |
資本金 | 613百万円(2023年12月時点) |
LINEヤフー
LINEヤフーはLINEとヤフー(Yahoo!)が2023年10月に統合してできた会社です。そのため、SNSサービス「LINE」や「Yahoo! Japan」の運営と並行して、広告事業・eコマース事業に参画しています。
設立年 | 1996年1月 |
時価総額 | 3052億7140万 |
従業員数 | 連結 約2,8000人/単体約11,000人以上 |
資本金 | 248,144百万円(2024年3月時点) |
サイバーエージェント
サイバーエージェントはメディア事業、インターネット広告事業、ゲーム事業の3つの事業を主軸にしつつ、既存サービスの新機能開発やインターネットテレビの「ABEMA」の運営をおこなっている企業です。
設立年 | 1998年3月 |
時価総額 | 5116億1008万 |
従業員数 | 5282人 |
資本金 | 7,369百万円(2023年9月時点) |
じげん
じげんは転職者向けサービス「転職EX」を始めとして、結婚・引っ越しといったライフイベントにかかわる領域の情報提供プラットフォームを展開している企業です。自社のプラットフォームの数は40以上にもなり、メディア事業に強みのあるメガベンチャーです。
設立年 | 2006年6月 |
時価総額 | 632億2220万円 |
従業員数 | 927人(2024年3月31日時点) |
資本金 | 125百万円(2024年3月時点) |
メガベンチャーを受ける前に! 実践しておきたい経験者おすすめの対策4選
ここまでで、メガベンチャーの特徴から求められる人材や、反対にメガベンチャーに向いていない人の特徴、代表的なメガベンチャー企業について解説してきました。
働く環境や得られるメリットが多いことから、例年メガベンチャーを視野に入れている学生は多く、企業の採用倍率も高い水準にあります。
企業にマッチした人材を探すためにインターンシップを実施したり、選考の回数を多くして慎重に学生のことを見極めたりと、採用に力を入れている企業の選考を突破するためには、入念な対策と準備が必要です。
ここからは、そんなメガベンチャーの選考に進む際に重要なポイントについて解説していきます。
①入社して何をしたいのかを語れるようにする
メガベンチャーの中には知名度があり誰でも知っているような魅力的な企業もたくさんあります。「名前を知っているから」や「サービスのイメージがしやすいから」という理由や教育制度・福利厚生が魅力的だから、という理由で、「メガベンチャーに入ること」自体が目的になっている人は要注意です。
メガベンチャーに入社することによってどうして自己実現ができると考えたのか、どうしてそのメガベンチャーに入社する必要があるのかを、自分の言葉でアピールできるようにしないと、企業から「入社後に活躍できるかわからない」という懸念を抱かれかねません。
メガベンチャーでは、どのように入社後活躍していくのか、入社後のキャリアビジョンがどれほど明確になっているかが非常に重要です。自分の言葉で説明できるよう、この記事の体験談を参考にしてアピールにつなげていきましょう。
②ほかの就活生と差別化できるエピソードを準備する
メガベンチャーの選考を突破していく学生は、自己分析や面接練習をおこない、自分についてのアピールを効果的にできている傾向にあります。
というのも、メガベンチャーの選考には大勢の学生が参加するため、ほかの就活生との差別化ができていないと、面接官の印象に残らないまま、不合格になってしまうからです。
メガベンチャーの選考を受ける学生には、「向上心が高い」「若いうちから責任を持って働きたい」など上昇志向を持ちながら、「〇〇な理由があって選考を受けている」「絶対に入社したいと思っている」と高い熱意を持って選考に挑む人が多い傾向にあります。
「なんとなく受けてみようかな」という動機では、そんな周囲の学生との差別化ができないまま不合格になってしまうため、メガベンチャーの面接を受けるときこそ、入念な自己分析や将来のビジョンを考える必要があります。
自分の強み・長所や自己PR、学生時代に頑張ったことなど、一般的な面接で聞かれやすい質問への回答は、自己分析を入念におこなったうえで「この強みは自分にしかない」「ほかの人に負けない」と自信を持てる一面を言語化して臨みましょう。
面接で必ず聞かれるのが企業への志望動機ですよね。どれくらいの長さや内容を調節すれば、面接官にも好印象な志望動機になるのか、面接経験者のリアルな声をチェックしてみてください。
志望動機は締めくくりも重要です。アピールにつなげるためにも、内定者が回答した志望動機の締めくくりを参考にしてみましょう。この記事では、志望動機の例文に合わせて好印象につながりやすい締めくくりを紹介しています。
③時事やニュース・業界や事業の動向を調査しておく
企業の基礎情報を押さえておくのはもちろんですが、動向が早い業界を生き抜くメガベンチャーの選考では、時事に関する質問や意見を求められることもゼロではありません。
そのとき、企業に関するニュースや関連のある事業の情報がなければ的確な回答ができないうえに、ニュースを知っていても、自分の見解が述べられなければ「勉強不足」と判断されてしまいます。
また、社会全体を客観視してどんな事業を打ち立てれば社会にインパクトを与えられるか、などといった、社会への視野の広さや視座の高さを問う企業も存在します。普段から企業の情報だけでなく、業界や社会全般についての情報をしておき、それぞれに自分の意見をアウトプットするなどの対策をおすすめです。
面接では、業界全体の動向やニュースに関する質問をされることがあります。慌てずに回答できるよう、面接経験者の実回答をもとにニュースの選び方や伝え方などを学びましょう。
④OB・OG訪問などで情報を主体的に入手しにいく
入社後にしたいことが見つからない・メガベンチャーに入りたいけど、企業ごとにどんな準備をすればいいか知りたいという人は、その企業のOB・OG訪問を積極的にしてみましょう。
実際に働いている人の声を聞くことで、ほかの情報源からは得られない話題に触れられる可能性があり、その情報でほかのライバルと差をつけられることもあるかもしれません。複数のOB・OGと接点を持ち、異なる視点から意見を聞くこともおすすめです。
OB・OG訪問が面倒に感じられる人は「必要な情報は自分の足で入手しにいく」という主体性を得る練習だと思って取り組んでみてください。主体性は社会人生活において必ず役立つので、この機会を活かして身に付けましょう。
OB・OG訪問をしたいけど、何から手を付ければ良いかわからないという人は、この記事を参考にしてみてください。実際の手順や、OB・OGとの連絡の取り方など、経験者からのアドバイスを紹介しています。
メガベンチャーの選考だからこそ事前にすべき対策とは?
私はエンジニア職を志望していました。メガベンチャーは少人数で運営する企業も多くあるため、コミュニケーションを円滑に進める人間力も見られます。また、資格を多く取っているから有利とも限りません。メガベンチャーは実践力が求められるからです。
たとえるならば、「新卒でありながら中途採用並みの実力を求められる」といった感じです。資格がなくとも、技術力や趣味で飛躍させたスキルがあれば強みになることも多いので、「これだけは誰にも負けない!」という得意分野をアピールすることが重要です。
自分の実績や強みを証明する資料を用意しておこう!
具体的にできる対策としては、いざというときに提出できる何かを用意しておくことです。技術職を志望する場合は論文や開発した作品を、営業職の志望者はプレゼン資料や自分が大学時代に仕上げた何らかの作品を武器としてアピールすると一目置かれます。
アピールの資料を提供する機会が設けられることや、社員から連絡を頻繁にもらい、質問できるチャンスが多かったことがメガベンチャーの選考の特徴だと思います。
メガベンチャーは大手企業よりも学生の持つ素性を大切にする傾向にあると思います。そのため、メガベンチャーを受ける際には自分がこれまで得られた成果をアピールすることや、その成果を出すために自分自身がどのように行動してきたかをはっきり言語化することを意識していました。
また、自分について話す際に、自信を持って伝える姿勢を意識することで、仕事場でも責任をもって最後までやりきる強い意志を持つことができると印象付けるようにしていました。
企業と自分のマッチしている点をしっかり言語化しておこう
選考の対策としてやっておくべきことは、社内の雰囲気と自分の雰囲気・価値観を擦り合わせておくことです。メガベンチャーは大手企業に比べると社員数が少なく、一人ひとりの力量が社内に大きな影響を与えると思います。
その点からも会社とのマッチ度が高い人材が好まれると感じていたため、しっかり企業研究をするようにしていました。
メガベンチャーの選考では、採用担当などの人が面接官を担当するのではなく、人事と関係のない社員と話すことも多かったです。そのため、良くも悪くも面接らしくない雰囲気で進むこともあります。
大手企業への対策や、ネットの面接情報などがそのまま使えるとは限らないため、形式的に暗記して定番の質問に答えられるようにしておくよりも、しっかりとした自己分析をおこなって、抽象的な質問にも根拠を持って話せるようにしておくことが重要だと思います。
私は、メガベンチャーを受けた際、成長意欲のアピールが大事だと感じたため、長所などを聞かれ時には経験談も踏まえて「成長意欲です」とアピールしていました。しかしあるとき、面接官に「実際は、ほかの選考で別の長所を話してるのではないですか? うちの企業向けに考えてくれた長所もうれしいけれど、○○さんにはほかにも長所がありそうだと思ったのでお聞きしたいです」と言われました。
そのときは確かにその通りだと伝えたうえで、経験談などが嘘だと思われたくなかったという理由から、同じ経験から別の強みを話したことで、面接を通過したことがあります。
自己分析とOB・OG訪問の情報が面接通過のカギ
メガベンチャーでは、業務にあたっている社員が仕事の合間に面接官をして評価することがあるため、その人に「一緒に働きたい」と思ってもらうことが一番重要だと思います。そのため、面接の準備ではしっかりとした自己分析に加えて、OB・OG訪問などで実際に働いている人がどのような志向性なのかを知ることがより大事になってきます。
メガベンチャーの特徴を押さえて企業選びや選考に活かしていこう!
この記事ではメガベンチャーに向いている人の特徴や注力するべき対策のポイントなどについて解説してきました。
メガベンチャーは大手企業とベンチャー企業のメリットを併せ持ち、柔軟かつ積極的に事業を推し進めながら社会課題の解決などにアプローチしています。それゆえ、メガベンチャーを志望する学生はインパクトのある仕事を成し遂げながら「自己実現」や「成長」を期待して選考に進みます。
そんなメガベンチャーの選考を突破するためには、積極的な情報収集と入念な準備が必要不可欠です。メガベンチャーの特徴や成り立ちをしっかり理解したうえで、企業選びや面接対策に動き出しましょう。
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メガベンチャーの選考を受けたときのことを教えてください!