第二新卒で大手に転職するなら体験談から転職成功の秘訣を知ろう
「新卒で中小企業に入社したけど、やっぱり大手企業への憧れが忘れらない」
「第二新卒が大手に転職するのは難しい?」
第二新卒で大手企業への転職を検討している人もいるのではないでしょうか。しかし、そもそも第二新卒が大手に転職できるのか、狭き門でハードルが高いのではないかと疑問や不安を持つ人もいますよね。
この記事では、第二新卒が大手に転職できるかどうかを明らかにし、実際の体験談を交えながら転職成功の秘訣を解説します。経験者の声から大手企業の第二新卒採用のリアルも解説していくので、自分ならどう対策するかを考えながら読み進めてくださいね。
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経験者に聞く! 第二新卒の大手企業への転職は可能?
「第二新卒で大手に転職するのは難しい」と考える人もいるでしょう。結論、第二新卒でも大手企業に転職できます。
近年は積極的に第二新卒採用をする大手企業が増加しています。その理由は、第二新卒は一定期間の社会人経験があり、ビジネスマナーや基本的なPCスキルなどの教育コストを抑えられるからです。
一方で、第二新卒採用を一切実施していない企業もあります。応募したいと思った大手企業が見つかったら、まずは第二新卒採用を実施しているかどうかを確認しましょう。
大手企業1社から内定をもらうことができました。採用の難易度はそのときの会社の状況に左右されると思います。人手不足で困っている、未経験でも良いから早く採用したい、という企業であれば難易度は下がります。客観的な意見として、担当していただいたエージェントの言葉を借りると、「大手企業から未経験で内定をもらうのは、ドラフトで指名されるような感じ」とのことですので、一般的には第二新卒で未経験転職をすることは、難易度が高い傾向にあるようです。
1社の大手企業から内定をもらうことができました。面接時に、なぜ新卒で入った1社目を辞めたのか、辞めた結果どういった方向にキャリアを進めていきたいのかを深掘りされたので、前向きな回答を心掛けました。ポジティブな返答ができれば、マイナスなイメージは持たれにくいのかなと感じました。
第二新卒で転職活動を始めようと思っても、第二新卒のネガティブな噂を耳にしたことがある人もいるかもしれません。第二新卒の転職の実態はこちらの記事でも解説しているので、不安を感じている人はぜひ参考にしてください。
「第二新卒はやばい」の真相は? 経験談付きで実態を調査!
第二新卒は20代の転職活動になることが多く、30代以降の転職活動とは異なる準備や対策が必要です。20代という若い時期からの転職活動に不安がある人は、こちらの記事も参考にしてください。
20代の転職って実際どうなの? 経験者が成功のコツと進め方を紹介
第二新卒が転職しやすいと感じた大手企業の特徴とは?
近年、第二新卒を積極的に採用する大手企業が増えましたが、どこでも簡単に転職できるわけではありません。採用基準が高かったり、応募者数が多く倍率が高かったりする企業もあります。
しかし、「業界や仕事内容、規模感などにこだわりがなく、とにかく大手企業に転職したい」と考えている人もいるでしょう。そこで、第二新卒でも転職しやすいと感じた大手企業の特徴を経験者に聞いてみました。
経験談をふまえて教えて! 第二新卒が転職しやすい大手企業の特徴とは
第二新卒を歓迎して、積極的に採用をおこなう大手企業は、次のような特徴があると思います。
1つ目は人の入れ替わりが激しく慢性的に人手不足に陥っている会社です。これは、現職の大手企業に第二新卒で未経験転職をした私自身が感じていることです。業務量に対して常に人手が足りておらず、20代や中途入社の社員は会社になじめず3~4年でやめていく傾向が多いです。
2つ目に、即戦力となる経験者採用がなかなかできていないような会社です。このような状況だと、会社としては「未経験であってもポテンシャルを感じさせる人材であれば採用してとにかく頭数を増やし、採用後に育てていこう」という方向に舵をきるので、第二新卒者が転職するハードルも低くなっていると思います。
社員が定着している企業は採用ハードルが高い
反対に、従業員満足度が高く、ほとんど退職者が出ないような会社であれば、未経験の第二新卒者を採用する必要がないので、転職のハードルは高くなると思います。
第二新卒が歓迎されていると感じた職種や企業として、営業職や、常に人の動きが多い企業が思い当たります。また、社員数も多く、常に人手が不足していると思われるような企業が多い印象でした。
なので、他の企業ではなかなか採用がもらえず、採用がもらえた企業で今すぐにでも働き出したい! という第二新卒はむしろそういった企業のターゲット層なのではないかと思います。
福利厚生が充実している企業は第二新卒の採用難易度が高いと感じた
反対に、第二新卒のチャンスが少ないと感じる企業は、福利厚生がしっかりとしていて、社員の定着率が高い企業です。そういった企業は、人員にも余裕を持っているため、採用フローが整っており、何度か面接を重ね、会社への貢献度が高そうな、本当に会社が必要としている人材のみを慎重に選んでいる印象があります。
こういった特徴がある企業では、ある程度の社会人経験を持たれている人が優先されたり、資格を保持している人やポテンシャルが高いと見込まれている人材をもとめているんだな、と思ってしまいますね。
特徴別! 第二新卒を募集している大手企業一覧
「具体的にどんな大手企業が第二新卒を募集しているの?」と気になる人もいると思います。
そこで、第二新卒を募集している大手企業の一部を特徴別でまとめました。そもそもどんな大手企業が第二新卒を募集しているのかわからない人は、転職先を探す際の参考にしてください。
なお、ここでは資本金1億円以上、従業員300名以上の会社を大手企業と定義しています。
採用人数が多い大手企業
ほとんどの会社は採用人数を公開していません。そのため、具体的に「〇人募集している」という募集人数は不明です。ただ、「第二新卒歓迎」として転職サイトに求人を掲載している大手企業はあります。第二新卒を歓迎している会社はそうでない会社と比較して、第二新卒を採用する人数が多いと予想できます。
2023年10月時点で求人サイトに「第二新卒歓迎」として求人を出している大手企業の一部を紹介します。データをチェックして、業界や職種の特徴をつかみましょう。
企業名 | 業界 | 職種 | 従業員数 | 資本金 |
---|---|---|---|---|
ネクステージ | 自動車 | 営業系総合職 | 5,351名 (※2023年2月末現在 連結、平均臨時雇用人員931名を含む) |
80億2,722万9,335円 (2022年5月末現在) |
ホーチキ | 火災防災 | 施工管理 | 単独1404名、連結2065名 (2022年3月31日現在) |
37億9,800万円 |
マンパワーグループ | 人材サービスなど | 一般事務 | 3,100人(子会社含む) (2023年4月現在) |
40億円 |
キッツ | 機械 | 代理店営業 | 単体:1,422人/連結:5,352人 | 212億708万円 |
丸三証券 | 金融 | コンサルティング営業 | 1,095 人 | 100億円 |
福利厚生が充実している大手企業
大手企業に転職するにあたって、福利厚生の充実さを期待する人もいるのではないでしょうか。大手企業は中小企業に比べて、福利厚生が充実している企業が多く、満足のいく環境で働ける企業も多くあります。
そこで、福利厚生が充実している大手企業の一部を以下の表にまとめました。働きやすさにつながる制度を重視したい人はぜひ確認してみてくださいね。
企業名 | 福利厚生 |
---|---|
UTエイム | 社会保険完備 日払い制度あり(1勤務×5,000円上限) 従業員持株会制度 家具家電付の寮完備 家具家電の格安レンタル可能 定年制度あり(60歳) 永年勤続社員表彰制度 赴任に伴う移動交通費全額負担 制服貸与 団体扱い保険 育児休暇制度(※取得実績あり) |
ベオスアイティーホールディングス | 退職金制度 結婚祝金 出産祝金 禁煙祝金 報奨金制度 社内財形制度 各種社会保険完備 資格取得支援制度 社員寮完備 保養所兼研修施設(石垣島)※交通費・宿泊費無料 社内イベント 部活動 社員旅行/海外研修旅行 社員寮完備 各種セミナー/勉強会 |
リクルートスタッフィング情報サービス | 社会保険完備(雇用、労災、健康、厚生年金) 結婚祝い金 出産祝い金 弔慰金 退職金(当社規定による) 定期健康診断、人間ドック 保養施設 運動施設 リモートワークあり |
良品計画(無印良品) | 自己申告制度 社内公募制度 語学学習・資格取得補助 バックパス制度・カムバック採用制度 育児・介護休業制度 短時間勤務制度 社員持株会 株式給付信託(ESOP) 全国型、地域限定型本社員制度 |
駿河生産プラットフォーム | 社会保険完備(健康保険、厚生年金、雇用保険、労働災害補償保険) 退職金制度 財形貯蓄制度 従業員持株会制度 生命保険団体契約、 定期健康診断・特殊検診 インフルエンザ予防接種 人間ドック・がん検診等の補助金制度 保養所ラフォーレ倶楽部 アミューズメントパーク補助金制度、 各種表彰制度(特許奨励金、社長賞、永年勤続表彰等) |
年収が高い大手企業
大手に転職するにあたって、今よりも年収を上げたいと考えている人もいるでしょう。しかし、多くの場合、転職してすぐに年収が大幅に上がることはありません。なぜなら、転職先の企業は、前職の年収をベースにして給与を決めるからです。
一方で、転職後に経験を積むことで高い年収が期待できる大手企業もあります。有価証券報告書を参考に、高い年収が期待でき、かつ第二新卒を積極的に採用している企業の例はこちらです。
企業名 | 平均給与 |
---|---|
富士ソフト | 620万円 |
エフアンドエム | 825万円 |
エフティグループ | 555万円 |
セブン銀行 | 699万円 |
オープンハウス・ディベロップメント | 697万円 |
研修・教育制度が充実している大手企業
第二新卒はまだ社会人経験が浅く、知識やスキルの未熟さを感じている人もいるでしょう。大手企業には研修や教育制度が充実しており、知識・スキルを伸ばしやすい環境を整えている企業もあります。
第二新卒を積極的に採用し、かつ研修・教育制度が充実している大手企業の例はこちらです。入社後にしっかりスキルアップしていきたいと考えている人は、ぜひチェックしてください。
企業名 | 研修・教育制度 |
---|---|
リゾートトラスト | 新入スタッフ研修 リードシステム制度 ジョブローテーション 資格取得支援 キャリア面談 選択型研修 次世代リーダー育成プログラム など |
フォーラムエンジニアリング | 社内にCAD設備を完備 e-ラーニングによる無料研修 100種類以上の通信教育講座の受講可 資格試験費用補助制度 資格取得奨励金制度 キャリア相談窓口 |
SOMPOひまわり生命保険 | 営業力強化研修 健康応援セミナー e-ラーニングによる学習 OJTサポーター制度 |
ベリサーブ | ビジネススキル研修 テストスキル研修 IT/開発研修 ドメインスキル研修 グローバルスキル研修 システム検証研究会 ETロボコンチーム 自己研鑽奨励金 ベリポイント ITスキルアップ支援制度 |
東建コーポレーション | 座学研修(事業概要、業務内容、ビジネスマナー、税務知識等) OJT研修(受注経験者全員同行、事業所長同行、ロープレ) フォローアップ研修(教育担当責任者による面談、振り返りと今後のスキルアップ) 営業支援体制 |
働き方が柔軟で休暇制度が整っている大手企業
大手企業に転職するにあたって、年間休日数や長期休暇が取れるかどうかが気になる人もいると思います。大手企業の中には年間休日数が120日以上で、かつ長期休暇を取得できる企業があります。
そこで、第二新卒を歓迎しており、柔軟性のある労働制度・休暇体制が整っている大手企業を以下の表にまとめました。
企業名 | 休日・休暇 |
---|---|
スタッフサービス | 年間休日125日 完全週休2日(土・日) 祝日 夏期休暇 年末年始休暇 有給休暇(年間10~20日) |
綜合警備保障 | 年間120日以上 慶弔休暇 有給休暇(初年度10日、最高20日) 産前・産後休暇 結婚休暇(5日) 育児休職(最長3年) 介護休職(最長365日) プラチナホリデー制度 パールホリデー制度 |
渡辺パイプ | 年間休日125日 週休2日(土日) 祝日 夏季休暇 年末年始休暇 有給休暇(初年度10日間、最高40日まで) 特別休暇 |
ハンデックス | 年間休日120日以上 完全週休2日制(土日) 祝日 年次有給休暇 夏季休暇 年末年始休暇 リフレッシュ休暇 ハッピーウエディング休暇 慶弔休暇 産前・産後休暇 育児休暇 介護休暇 |
学情 | 年間休日123日 土曜、日曜、祝日(年に数回土曜出勤あり) 夏季休暇 年末年始休暇 有給休暇(入社後半年より付与) 慶弔休暇 特別休暇 誕生日休暇 |
先輩たちはどうやって転職したい大手企業を見つけた?
未経験の転職で挑戦したい職種があったので、「希望する職種で採用してくれる企業」というのが大前提でした。
譲れない条件を明確にしたうえで、「現職と同規模の企業である」「決算・開示業務が経験できるプライム上場企業」「海外売上比率が一定以上」「メーカー」という4つの条件を加えて絞り込んでいき、自分のなりたい姿が実現できるかを考えていました。
一見するとかなり詳細な条件かと思いますが、これらの基準を決めた理由は「経理として幅広い業務を経験できる環境で働きたい」という転職の軸を定めていたからでした。これらの軸や条件を決めた後は、「理想のキャリアを形成できるか環境かどうか」という根底にある目的を見失わずにいることが重要だと思います。
転職先の企業を決めるために、まずは自分の働きたい地域で希望する職種があるかどうかで絞りました。
その次は、研修制度が整っているか、年間休日がしっかり確保されているか、福利厚生がしっかりしているかどうかを基準に企業を絞っていきました。また、企業内の社員の平均年齢が20〜30代の会社を選んでいました。
さまざまな視点や条件からたくさんの企業を見比べましたが、最終的な判断としては給与面を選び、前職と大差なく収入を得ることができるかどうかを基準に検討しました。そのうえで、候補を2〜3社まで絞ったあと、転職サイト等で口コミなどを検索し、自分が調べた内容と相違がないかを確認しておくと安心して面接に臨むことができると思います。
自分が就職したい大手企業を見つけるには、まずは転職の軸を定めることが有効です。転職の軸が決まっていない人は、まずはこちらの記事を参考にして転職活動の指針を決めましょう。
転職の軸を固める4ステップ|転職活動シーン別の活用方法付き
転職先や自分のアピールポイントを考えるにあたって必要となるのが自己分析です。新卒の就活時に経験がある人も、こちらの記事を参考に改めて今の自分自身と向き合ってみましょう。
転職成功者はどう自己分析した? おすすめの方法と活用のコツを解説
メリットだけじゃない? 第二新卒で大手企業に転職した体験談
「大手企業への転職はメリットしかない!」と大きな期待を抱いている人もいるでしょう。しかし、第二新卒で大手に転職することはメリットだけではありません。大手ならではの苦労することや、意外なこともあります。
そこで、第二新卒で大手企業に転職した経験者に実際の体験談を聞いてみました。リアルな実情を把握して、本当に大手に転職すべきか判断する際の参考にしてください。
大手企業に転職するメリット・良かったこと
第二新卒で大手企業に転職した経験者にメリットや良かったことを聞いてみました。「そもそも大手にはどんなメリットがあるの?」と疑問を持っている人は参考にしてください。
大手企業に入社して良かったことは、人員が多く新人一人ひとりに教育係がついていたことです。これにより、不安なく業務に取り組むことができました。
また、ほとんどの人が中途採用だったことで、それぞれが前職での悩みを持っていたのですが、それらの悩みも含め何かあればすぐに相談ができる、相談しやすい環境が整っていたと感じます。
疎外感や不安がなく安心して打ち解けることができた
新卒入社の社員が多く、かつ定着率の高い会社だと入社直後は疎外感があったり、不安感が強くなったりする傾向にあります。反対に、中途の社員が多い会社だと、入社直後の社員を歓迎することも多く、慣れていることもあり、すぐに打ち解けることができました。
人数が多い分、同時に入社した同僚もいて、孤独感もなく業務をすることができていると感じます。ときには一緒に食事をし、周囲も慣れているからこそ変な気を遣わなくていい場面が多いことも大手でよかったと感じるポイントです。
大手企業で良かったと感じるポイントは、たくさんの部署が存在し、多くの社員が在籍していることで、選択肢が豊富な点です。今の仕事が合わなくてもすぐに転職する必要がないですからね。
特に、転職後に配属された部署が自分に合う環境かどうかは入社前にわかりません。「思っていた業務内容と違った」「企業風土が好きになれない」「上司がパワハラ気質」など、さまざまな要因で転職後に「合わない」と感じることは少なくないと思います。
規模が小さい会社だと、再び転職する選択をする必要がありますが、大企業であればほかの部署に配属してもらえる可能性があるので、いきなり転職の選択肢をとる必要がありません。まずは上長への相談や、部署異動・休職といった選択肢を考えることができます。
業務のフローが整っているからこそのメリットがある
また、「大企業の業務は細分化されていいてやりがいを感じづらい」という意見を目にすることもありますが、これは裏を返せば「誰でもできるように細分化されているので、いつでも休暇を取ることができる」ということです。
総じて大企業は、「大人数・多くの部署があり業務が細分化されているので、社内で環境も変えやすいし休みも取りやすい」という点がよかったと感じています。
大手企業に転職して苦労したこと
大手企業に転職することはメリットだけではありません。デメリットや大手ならではの苦労することもあります。そこで、第二新卒で大手企業に転職した人に、苦労したことやデメリットなど、リアルを聞いてみました。
実際に転職する前に苦労することを把握しておくと、転職後に「思っていたのと違う」と後悔する確率を下げられます。転職後に後悔しないためにも、大手に転職することの苦労を把握しておきましょう。
営業職を希望して転職をしましたが、転職活動中の選考に苦労をしました。会社にもよるとは思いますが、やはりもとめられる能力や知識が高いように感じたのです。
選考を受けるにあたって、性格や特性はもちろん、SPIの結果をしっかり見たうえで質問される内容も多かったと感じます。面接でも実績や入社した際にどのような貢献ができるのかといった「即戦力」としての見られ方が多かった印象です。
SPI対策と実績の棚卸しのための時間をしっかりと取った
それらを乗り越えるために、まずSPI対策はしっかりとおこないました。新卒のころに一度経験していたので、その内容をしっかり復習する時間を設けて、自分が「大丈夫」と自信を持てるまでおこないました。
また、面接対策としては根拠となる数字をもとに理論的に説明することを心掛けました。営業を志望しているということもあり、前職での成績やそれに対するPDCAサイクルをどのように考え、実行していたかを事実ベースで棚卸しをし、言語化して話せるように準備することで対処していました。
大手企業に入社して一番苦しんだのは、前職の企業風土とのギャップです。歴史が長い大企業ほど、社内には多くの独自のルールが存在します。前職で良しとされていたことや当たり前とされていたことが、別の大企業に行くとNGであるというのは珍しい話ではないかと思います。
私の場合は、意思決定や稟議に時間がかかること、何をするにもグループ内の上長や部長に事前に確認をとること、独自の形式のメール依頼の文化などに慣れるのに苦労しました。
新しい文化に触れる気持ちでマインドセットしてみよう
しかし、裏を返せば、「このような形で回っている会社もあるんだ」という新たな発見でもあります。もちろん最初は苦労しましたが、「さまざまな企業の業務の進め方を学ぶ機会ととらえよう。ただし染まりすぎないようには注意する」というマインドに切り替えることで、乗り越えることができました。今では新卒プロパー社員と間違えられるくらいに企業のカルチャーになじんでいます!
大手企業に転職して意外だったこと
大手企業にどのようなイメージを持っているかは人それぞれですが、「意外と〇〇」という側面がある企業もあります。具体的に、大手企業に転職して意外だと感じたことを経験者に聞いてみました。
良かったギャップ、悪かったギャップの両方があります。良かったギャップは、想像していたよりも穏やかな人が多かったことです。歴史ある伝統的な日系大企業だったので、入社前はいわゆる「体育会系」のカルチャーがあるのではないかと思っていました。
しかし、実際に入社してみるとそのような雰囲気は全くなく、仕事でミスをしても厳しく詰めるようなカルチャーは見受けられませんでした。ただし、一般社員の目線での話なので、経営層に近い管理職はまた話が変わってくるかもしれません。
離職率が高い部署がありその場しのぎの人員配置があった
反対に悪かったギャップは、人の出入りが激しいことです。離職率が低い大企業だと聞いていたのですが、私の所属している部門は1年間に何人も退職者が出ています。
そのため、キャリアアップのための人事異動というよりは、業務を回すための場当たり的、自転車操業な人事配属が多い印象です。全社で見ると離職率は低いものの、特定の部署においてはそのようなことはないのだという学びにもなりました。
第二新卒で大手企業への転職を成功させた人の特徴
第二新卒を積極的に採用する大手企業は増えましたが、それでも内定をもらうのは決して簡単ではありません。応募者数が多く、かつ採用基準が高いため、狭き門となっている企業も多くあるのです。
では、その狭き門を突破し、第二新卒で大手企業に転職する人にはどのような特徴があるのでしょうか。体験談からわかった、第二新卒で大手企業に転職を成功させた人の特徴を詳しく解説します。
転職先の業務を経験したことがある
第二新卒から大手に転職する場合、転職先の業務が完全に未経験な人は内定獲得が難しい傾向にあります。大手企業は募集者数に対して応募者数が多いことがあります。応募者の中にはその企業の業務内容と同じことをやっていた人もいるでしょう。
完全未経験を歓迎している企業もありますが、業務を経験したことがある人の方が即戦力となるため、採用されやすい傾向にあるのです。
逆をいえば、現職と同じ業務内容であれば、第二新卒で大手企業に転職できる可能性は高くなります。転職先を探す際、現職と同じ業務ができる大手企業を探すのもおすすめですよ。
転職前の業務内容と転職後の業務内容を教えてください!
転職前は、事業部門の中にある経理機能を担う部署にいました。会計整理、伝票起票や請求書作成など実際の会計処理をしていたのですが、転職後はバックオフィス部門の経理部で、予算と実績の管理業務、税務業務を担当しています。
転職前はメーカーでBtoC向けの営業をおこなっていました。営業経験を活かしてステップアップしたいという思いがあり、広告代理店のBtoB向けの営業兼無形商材の営業にキャリアチェンジしました。
転職前は、広告代理店で広告運用をおこなっていました。担当していた製品や業界も、通信系や動画サブスクリプション、医薬品などさまざまでした。 転職後は、デザイン会社にて、ファッションやコスメのWEBサイトのプランニングやディレクションをしています。 前職で得られたGoogleアナリティクスや検索広告は活かすことができていると感じます。
学習能力が高いと認められるほどの学歴がある
新卒採用と同様に、第二新卒採用でも学歴が見られることが多くあります。なぜなら、社会人経験が豊富な人から見て、入社後の数年では大きな実力差は開かないからです。
第二新卒を採用する際、長期的に見て自社で活躍してくれるかどうかを見極め、採用するか判断します。そして、学歴は学習能力や目標達成能力を見るときの一つの指標になるため、採用の基準になりやすいのです。
このように、第二新卒が大手企業に転職する際は、学歴が選考に影響する可能性があることも覚えておきましょう。
転職する際に、学歴が選考に影響したと思うかどうか、教えてください!
影響はあると思います。エージェントからは「日系の大手企業では、学歴はもちろん社歴も影響する」と聞きました。大手企業の場合は書類応募数も多いので、一定の通過ラインを設けていると思います。
転職成功者に聞く! 第二新卒で大手企業に転職するおすすめの対策
前述のとおり、第二新卒を積極的に採用している大手企業でも採用基準が高く、転職するのは難しいもの。そのため、徹底的な対策が必要になります。
そこで、第二新卒で大手企業への転職に成功した人に、実際におこなったおすすめの対策方法を聞いてみました。現職で働きながらの転職活動で時間に余裕がない人もいるでしょう。実際に転職を成功させた人がおすすめする方法を聞いて、効率的に対策しましょう。
こちらの記事では転職活動に必要な準備を網羅的に解説しているので、転職活動を始める際は併せて参考にしてください。
転職準備みんなは何をした? 実体験から紐解く転職準備のススメ方
選考社数に関する対策方法
多くの人が複数の企業を同時に受けると思います。しかし、選考を受ける企業数が少なすぎると「全部落ちたらどうしよう」と不安になり、多すぎると「時間に余裕がなくて対策ができない」と焦りが生じてしまいますよね。
第二新卒で大手企業に転職を成功させた人は、全部で何社の選考を受けて、そのうち何社程度が大手企業だったのでしょうか。大手企業中心に転職活動を進めていきたい人は参考にしましょう。
第二新卒での転職を経験した人は、受けた企業のうち何社程度が大手企業だったか教えてください!
全部で20社程度に応募しました。そのうち、プライム市場に上場している大手企業への応募は15社程度でした。
業界・企業研究の方法
転職活動をする際、業界・企業研究は必須です。その企業について、またはその企業が属する業界を知らなければ、どう働くか、将来どうなりたいかなどをイメージできないからです。
しかし、一言で業界・企業研究といってもやり方はさまざま。そこで、第二新卒で大手企業に転職した人に、実際にどのように業界・企業研究をしたのかを聞いてみました。
転職活動を前にして、どんな方法で業界・企業研究をしたか教えてください!
「業界地図」などでざっくりとした業界全体のトレンドを掴んだあとに、実際に受ける企業の有価証券報告書を読み込んでいました。経理職を希望していたので、最低限その会社の財務諸表を理解できるように努めていました。
競業と思われる企業サイトやIR情報を複数確認し、気になる企業と比較して、どの企業がどのような業務をおこなっているか、企業の業績の推移などを確認しました。志望動機を伝える際に「どうして競合他社ではなくその企業なのか」という理由を補足できたため、こういった情報は選考でも役に立ったと思っています。
企業研究の方法はこちらの記事で詳しく解説しています。新卒向けの内容ですが、第二新卒の転職活動でも活用できる内容が多いので、ぜひ参考にしてください。
企業分析の4つの極意|経験者に聞く効果的なやり方と活用方法
応募書類の対策方法
新卒の就活と同様に、第二新卒選考も履歴書や職務経歴書、エントリーシート(ES)の提出が求められることがほとんどです。大手企業の場合、採用基準が高かったり、募集人数が多かったりすることから、書類選考で落とされる可能性もあります。
第一関門である書類選考を突破するためにも、入念な対策が必要です。そこで、第二新卒で大手企業に転職した人に、実際におこなった書類選考対策の方法を聞いてみました。
細かい面接時の所作や、書類作成の注意点ももちろん重要なのですが、最も重要だなと感じたことは「相手の立場になって相手が何をもとめているのかを考える」ということです。
こういったことへの意識や大手企業への転職活動で経験したことは、転職後の企業で業務を遂行するときにも活きていると実感しています。今は上長や経営層がどんなアウトプットをもとめているのか、という点を意識しながら業務をすることで、アウトプットの質を高めようと試行錯誤しています。
企業の目線に立ってアピールポイントを考えよう
第二新卒で未経験転職の場合、採用する立場の企業側の目線に立って「企業が第二新卒者や未経験に対して何をもとめているのか」を把握して固めることができれば、おのずと書類で書く内容や面接での所作、発言内容も見えてくるのではないかと考えています。
私の場合、企業が第二新卒者に対してもとめていることは、「ポテンシャルとやる気である」と想定し、職種に関連する資格を取得したこと、将来のキャリア形成をしっかりと考えていることを中心にアピールしました。
ESの自己PRや志望動機の書き方はこちらの記事で詳しく解説しています。新卒向けの内容ですが、第二新卒と新卒には共通する部分が多いため、参考にして書類選考突破を目指しましょう。
内定者が教える! エントリーシートの自己PRの書き方3ステップ
エントリーシートの志望動機どう書く? 実際に通過した回答を大公開
面接の対策方法
書類選考を突破したら、次に面接を受けます。面接は選考の大きな壁であり、内定を勝ち取るには必ず突破しなければいけません。そして、面接を突破するには書類選考と同様に入念な対策が必須です。
「〇〇をしたら必ず面接を突破できる」という方法はありません。ただ、実際に第二新卒で大手企業に転職した人の対策方法を知ることで、効率的に選考を突破する確率をあげることができます。
実際に転職した人のリアルな対策方法を聞いてみたので、面接に自信がない人は参考にしてください。
書類作成、面接対策に共通して「第三者の目でチェックしてもらう」ことを取り組んでいました。
書類作成においては、「て・に・を・はなどの助詞に誤りがないか」「誤字脱字がないか」「異業種異業界の人がみても理解がしやすい内容になっているか」を特に意識して、エージェントの人にチェックしてもらいました。
面接対策においてフィードバックをもらったのは、「言葉遣い」、「視線」、「声質」などが中心です。新卒時と異なりコロナ禍でのオンライン面接であったので、相手からどのように見えるかは特に意識していました。
新卒就活での失敗を転職活動に活かした
新卒のときの就職活動ではこのような対策を一切おこなっておらず、書類は書いたらすぐに提出し、面接は全てぶっつけ本番という形で臨んでいました。そのときの反省を活かして「第三者から自分はどのように見えるのか」という点を徹底的に掘り下げ、意識して対策に取り組みました。
第二新卒の転職活動では、必ずと言っていいほど面接で転職理由を問われます。こちらの記事を参考にして事前に対策しておきましょう。
転職の軸を固める4ステップ|転職活動シーン別の活用方法付き
把握しておこう! 第二新卒が大手企業に転職する際の注意点
第二新卒が大手企業に転職する際、新卒の就活にはない注意点があります。注意点を把握していなければ、選考で不本意な形で落とされたり、仕事ができない期間が生じたりする可能性も。
ここからは、第二新卒が大手企業に転職する際に注意すべきことを詳しく解説します。また、経験者から実際に選考を受けてわかった注意すべき点も聞いたので、選考を受ける前に確認しておきましょう。
ビジネスマナーは新卒以上に求められる
第二新卒は一定期間の社会人経験があるため、即戦力として活躍することを期待される傾向にあります。このような中で、基本的なビジネスマナーが身に付いていない場合、即戦力にならないと判断され、選考に落とされる可能性が高くなるのです。
特に、メールの書き方や実際に対面したときの立ち振る舞いなど、基本的なビジネスマナー・スキルは身に付けておきましょう。
面接の基本的な流れとマナーはこちらの記事で解説しています。新卒向けの内容ですが、基本の流れは第二新卒と変わらないため、併せて参考にしましょう。
面接の流れ|基本の流れからレアケースまで体験談付きでマナーを解説
退職手続きは内定が出てからおこなう
内定が出てから退職するのか、退職してから転職活動を始めるのか、退職のタイミングがわからない人もいるでしょう。おすすめなのは、内定が出てから退職手続きをおこなうことです。なぜなら、無職の期間がなくなり、お金の不安なく転職することができるからです。
一方で、現職で12カ月以上雇用保険被保険者期間がある人は、退職後に最大3カ月間の失業保険を受給できる場合があります。とはいえ、3カ月で大手企業に確実に転職できる保証はないため、やはり内定が出てから退職手続きをするのがおすすめです。
転職のタイミングに迷う人は、こちらの記事も参考にしましょう。実際に転職を経験した人たちがどんなタイミングで転職したのか紹介しています。
転職タイミングはいつが良い? おすすめの時期と必須準備
先輩たちが実際に転職活動したときの進め方を教えて!
大手の企業を受ける場合、たくさんのライバルがいることはもちろん、会社によっては、学歴などの一定の基準を設けて多数の応募者から厳選していることがあります。
現職に就きながらの転職活動だったり、転職活動に割ける時間が限られている人は一度エージェントに頼り、公開されていない求人や希望の採用条件の企業がないか確認してもらったり、情報を集めながら動いたりする方が効率よく転職活動を進められるかと思います。
特に第二新卒はまだ経験が浅く、30代や40代の転職と比較するとまだまだ「新卒同然」というふうに見られることもあるので、「企業からどう見られているのか」という視点を意識するのも大切だと思います。
これまで大手企業で働いたことがない方に向けてのアドバイスになりますが、大手企業は比較的会社の規模が大きいので、業務の進め方や意思決定に時間がかかることが多くあります。
また、業務も細分化され、部署間の融通や風通しが悪いケースも多いです。小さい規模の会社で推進力をもって業務をおこなってきた人は、慣れるまでの間ストレスを感じると思うので、事前に大手企業の業務の進め方やフローについてある程度調べたり、教えてもらったりしてから入社するかを決断できるといいと思います。
事前に理解を深めることで、入社後のギャップも少なく、周囲との摩擦を避けることにもつながるのでおすすめです。
熱意と経験が重要! 徹底的な対策をして第二新卒で大手に転職しよう
第二新卒で大手企業に転職する方法や転職できる人の特徴、注意点などを体験談をふまえて解説しました。
第二新卒で大手企業に転職するのは簡単なことではありません。ただ、入念に対策すれば転職できる可能性を上げられます。実際に転職を成功させた人の体験談を参考にして、第二新卒で大手企業への転職を成功させましょう。
昨今、名だたる大手企業でも新卒採用だけではなく、第二新卒にまで募集を広げている企業が増えています。
これは、採用市場全体が売り手に優位になっているという背景もあり、以前よりも第二新卒として大手企業に入りやすくなっていることは確かでしょう。
しかし、いくら大手企業へ入社できる可能性が高くなったといっても、合格するためには第二新卒ならではの特徴や企業から求められることを知っておく必要があります。
大手企業の「求める人材」を理解したうえでのアピールが必須
まず、第二新卒の採用では、最初の会社で仕事の進め方やビジネスマナーなど、社会人としての基本を身に付けていることが前提です。
そのうえで、日常的な仕事をどのように進めていたかなど、業務への取り組み方で自分をアピールする必要があります。たとえば、指示された仕事をミスなく確実にこなすためにどんなことを意識していたのか、また上司や顧客の期待値以上のクオリティを出すために具体的にどんな工夫をおこなっていたか、などです。
まだ社会人になりたて、ということもあり、大きな成果をアピールすることはできないかもしれませんが、前職ではどのように業務を進行していたのか、細かく整理して伝えるようにしましょう。
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