面接で聞かれる「部活動で学んだこと」は結果だけでなく過程も評価につながる!
面接の場面で、部活動で学んだことは何かを聞かれて、いざ考えようとしても、どう答えれば良いか迷った経験はありませんか。
部活動でのどのような経験を伝えれば良いかわからなかったり、すごい経験がないと自信を持って伝えられなかったり……。不安や疑問がたくさんありますよね。
この記事では、面接で部活動で学んだことは何かを聞かれたときの答え方を解説します。採用担当者に聞く高評価につながるアピール方法や、就活を経験した先輩たちが実践したテクニック、実回答も紹介するので、参考にしてくださいね。
採用担当者に聞く! 企業が部活動で学んだことを聞く意図とは
「評価してもらえる部活動で学んだことを伝えたい」と考える人もいるでしょう。評価を得るためには、企業が部活動で学んだことを聞く意図の理解が大切です。
そこでここからは、企業が部活動で学んだことを聞く2つの意図を解説します。
採用担当経験のある先輩にも、企業がどのような意図で部活動で学んだことを聞くのか、教えてもらいました。選考基準についても教えてもらったので、面接対策の参考にしてくださいね。
面接で部活動で学んだことを質問するのはなぜ?
仕事への活かし方を知りたい
企業は部活動での学びを、どのように職場で活かせるかを知りたがっています。部活動での頑張りや先輩・後輩とのかかわりなどからは、仕事でも必要なスキルが身に付くためです。実際の業務でどのように活かせるかのイメージにつながります。
さらに、企業が求めているのは売上や成果を出せる人材です。部活動での経験と活かし方を聞くことで、職場でも同様に成果を出せるかといった再現性の高さを判断しています。
だからこそ単純に学びを伝えるだけでなく、具体的にどう仕事に活かせるかまで踏み込んだ回答ができるようにしましょう。
学んだことや過程から人間性を知りたい
部活動で学んだことから人柄を知りたいという意図もあります。部活動での経験やその過程は、価値観に基づいた行動が現れている場合が多いからです。
たとえば困難にどう立ち向かったか、部員とどのように協力したかなどからは、エントリーシート(ES)だけではわからない人間性が伝わります。
部活動で学んだことの中身だけでなく、何を学びどう変化したかをアピールできるようにしましょう。
採用担当・内定者に聞く|おすすめの部活動で学んだこと一覧
いざ部活動で学んだことを伝えようと思っても、「何をアピールすれば評価してもらえるかわからない」と悩みますよね。
そこでここからは、採用担当者が良いと思った内容や、先輩たちが実際に回答した内容などを紹介します。部活動や役職も聞いたので、ぜひ参考にしてくださいね。
採用担当者が好印象だった内容
まず採用担当者が好印象だった、部活動で学んだことを聞いてみました。採用側の視点を知ることで、自分の回答内容をブラッシュアップしていきましょう。
採用担当者にとって評価が高かった「部活動で学んだこと」はどのような内容でしたか?
部内での役職や、受賞歴などをアピールしていただくのももちろん努力が伝わって良いのですが、その事実自体よりも「役職を任されたことでどのような学びがあったのか」や「入賞を目指すにあたりどのような努力をしたのか」といった過程や考えといった点を詳しく話してくれた人は好印象です。
先輩が選考の場で良いと思った内容
次に先輩たちが選考の場で、周りの学生の回答を聞いて、良いと思った学んだことを教えてもらいました。
周りの学生が答えていて「良いな」と感じた部活動で学んだことは何ですか?
IT業界の面接時に「マネジメントの重要性」について話している人がいて、「良いな」と感じました。ラグビー部のキャプテンの人だったようで、システムエンジニアにもっとも必要な能力がきちんとアピールできているように感じましたね。
部活動で主将をしている人がいて、「まとめることが苦手だったが、主将をすることで人をまとめたり組織を作り上げる力を学んだ」と言っていたのが印象的でした。
金融業界を多く受けていたのですが、運動部系の部活について話している人は全体的に良い感触を受けました。部長をしている人も多く、何も役職がない人でも毎日継続して人とかかわる経験をアピールできる点が魅力的に感じました。
先輩たちが高評価だった実回答
実際に面接で部活動で学んだことを回答した先輩たちにも、どのような内容が高評価だったか聞いてみました。伝えるときに工夫したことや応募した業界、職種も教えてもらったので、リアルな評価を取り入れてみてくださいね。
部活動で学んでいたことを聞かれたときの実回答を教えて!
「中学時代のテニス部で協調性を学びました。メンバー全員が同じ目標に向かうことの重要性を知ることができたことから学べたと感じております。そして、その目標を達成するには、仲間を思いやり信頼する気持ちがなければ叶わないことも痛感しました。
途中、退部をしたいと考え出すメンバーもいました。しかし、親身に相談にのり、プライベートでも仲良く接するうちに、悩みを打ち明けてくれるようになりました。そこで、辞めたい気持ちが生まれた背景を知ることができました。辞めたい理由は、練習してもなかなかうまくならずに部員に迷惑をかけているのではないかという不安があったことがわかりました。
原因がわかれば、あとは解決策に向かうことが必要です。私は彼の気持ちに寄り添い、練習の工夫に尽力しました。エースとして、なるべく練習メニューに付き添い切磋琢磨するよう意識しました。
逆に、私が悩みが生じた際は、彼にも頼り、意見を聞きました。その結果、彼も私も3年間テニス部を継続することができ、共にやりきることが叶いました。市大会では優勝を勝ち取ることができ、メンバー全員で目標を達成することも叶いました」
ストーリ性を感じる構成で話した!
工夫した点は文章構成にストーリー性を持たせることです。途中で必ず挫折したことや失敗したことなどを伝え、「そこからどう奮起し成功に結び付けたか?」「どのような目標を明確にしたのか?」それらを具体的に説明するような文章を考えました。
「~を学んだ」「~に成功した」ということを説明することにより、そこに至るまでの過程を企業にアピールするよう心掛けていました。そこが常に工夫していた点です。
「私は現在体育会◯◯部で主務をしており、その中で『人を巻き込んで物事を作り上げることの大切さ』を学びました。特に大会において、自分自身が広報長として総勢300名程度を巻き込んだ施策をおこなったときに実感しました。
おもな施策は、コラボ企画や電話での告知、SNSを用いた広報活動だけでなく、直接アポを取った広報活動をおこないました。その際に、自分だけではできなかった広報活動でも、部員やOBOGを巻き込むことで施策を実現できることを実感しました。
また、これらの施策を実現した結果、歴史ある大会において過去最大の集客を達成することができ、大会当日は多くの人の笑顔や感動を生み出すことができました」
実績を数字を用いて具体的に伝えた!
広告業界では、チームとして人を巻き込みながら世の中に大きなインパクトを与えることが大切になるため、数字を用いたり、どれだけの人を巻き込んでまとめたかを言語化することでアピールしました。
「私は学生時代、茶道部に所属していました。茶道部の経験から、『後輩が困っていることやわからないことは、先輩が率先して助けるという思いやりの心』を学びました。
私は、茶道部に入るまで、茶道の経験がなく、右も左もわからない状態で入部しました。そんな中、先輩から、嫌な顔一つせず何度もお作法を教えていただき、非常に勉強になりました。私は、入部時期が遅かったこともあり、ほかの新入生と比べて遅れているため、迷惑をかけるんじゃないかと心配していました。
しかし、そんな心配もすべて先輩たちが吹き飛ばしてくれました。この経験から、『自分にできることがあれば、困っている人を率先して助ける思いやりの心』を学びました」
端的にまとめることを意識した!
意識したことは経験を長く話しすぎないということです。エピソード部分は、たしかに差別化になるところではありますが、ダラダラと話しすぎると、結局何を学んだのかが面接官に伝わらないだろうと思ったからです。そのため、端的に話すことを意識していました。
応募業界・職種別|おすすめの部活動で学んだこと一覧
部活動で学んだことが思いつかないときは、応募する業界や職種で活かせそうな経験から考えてみるのもおすすめです。
たとえばIT・通信業は、顧客の問題を解決する業務が多いため、問題解決能力や論理的思考のアピールがおすすめです。また販売・サービス職なら、接客がメインの業務となるため状況に応じた対応力や、チームワークも評価してもらえるでしょう。
あくまで一例となりますが、アピール内容が思いつかない人は、こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。
業界・職種 | おすすめの学んだこと |
---|---|
IT・通信 | 論理的思考 問題解決 チームでの協力 |
金融・保険 | リスク管理 数字へのこだわり 責任感 |
製造業 | 提案・発想力 改善力 |
小売・流通 | 顧客志向 臨機応変な対応力 効率的な行動 |
医療・福祉 | 共感力 ストレス耐性 責任感 |
教育 | 指導力 忍耐力 コミュニケーション能力 |
建設・不動産 | 計画力 チームワーク |
メディア・広告 | 創造性 分析力 プレゼンテーション能力 |
観光・サービス | ホスピタリティ 異文化への理解 臨機応変な対応力 |
エネルギー・環境 | 環境意識 長期的な視点 |
次に職種別でのおすすめの学んだことを紹介します。営業職なら売上を達成するために求められる、目標達成力や粘り強さを評価してもらえるでしょう。企画職なら企画力はもちろんですが、プレゼンテーション能力や発想力も魅力的なアピールポイントになりますよ。
職種 | おすすめの学んだこと |
---|---|
営業職 | コミュニケーション能力 目標達成力 粘り強さ |
エンジニア | 問題解決能力 論理的思考 チームでの協力 |
マーケティング | 市場の分析力 創造性 データの活用 |
人事 | 協調性 コーチング能力 公平性 |
経理・財務 | 数字への強さ 正確性 リスク管理 |
企画職 | 企画力 プレゼンテーション能力 発想力 |
研究開発職 | 探究心 計画性 粘り強さ |
デザイナー | 創造性 美的感覚 ユーザー視点 |
カスタマーサポート | 傾聴力 問題解決能力 ストレス耐性 |
生産管理 | 効率的な思考 リーダーシップ チームワーク |
先輩たちにも、どのように志望業界や応募職種に絡めて、部活動で学んだことを伝えていたのか教えてもらいました。アピールしたときの面接官の反応も聞いたので、学んだことを見つける参考にしてくださいね。
部活動で学んだことを志望業界や応募職種とどのように絡めて伝えていましたか?
システムエンジニアを志望していたのですが、チーム連携が大切な仕事だと考えていたため、部活動を通して学んだ「チーム内でのコミュニケーション方法の工夫点」と絡めて伝えていました。面接官の反応はかなり良く「私の部署でも活用できそう」と言っていただきました。
広告業界を志望していたため、広告業界で必要な素質から逆算して絡めていました。広告業界の仕事は絶対にチームでおこなう仕事であるため、組織の中でどのように行動して、そこから学んだことは何かを伝えるようにしていました。面接官の反応はとても良かったです。
システムエンジニアを志望していました。運動部に所属していたので、話し合いやコミュニケーションが円滑に進むよう努力していた話を伝えていました。企業側から「システムエンジニアはチーム開発が多いからその経験は役立つね」といっていただきました。
もし希望職種が決まっていない場合は、以下の記事を参考に考えてみましょう。同じように職種選びで悩んだ先輩たちの意見を参考に、解決策を紹介しています。
体験談で学ぶ20代の仕事選び|「何がしたいかわからない」の解決策
部活・役職別|おすすめの部活動で学んだこと一覧
部活の種類や役職によっても、得られるスキルなどには多少違いが生まれます。たとえば、チーム競技だからこその学びや、部長や会計などの役職だからこそ学べたものがあったのではないでしょうか。
こちらもあくまで一例とはなりますが、自分の状況と照らし合わせながら参考にしてみてくださいね。
部活動の種類 | おすすめの学んだこと |
---|---|
野球部 ソフトボール部 |
チームワーク 忍耐力 集中力 |
サッカー部 |
状況判断力 持久力 戦略的思考力 |
バスケットボール部 | チームワーク 協調性 客観的な思考 |
バレーボール部 | 協調性 分析力 冷静さ |
アメリカンフットボール部 ラグビー部 |
判断力 分析力 粘り強さ |
ダンス部 | 表現力 協調性 発想力 |
陸上部 | 自己管理能力 目標設定力 継続力 |
水泳部 | 体調管理 精神力 |
吹奏楽部 | 協調性 細部へのこだわり 表現力 |
美術部 | 表現力 常識にとらわれないこと デザイン力 |
合唱部 | チームワーク 傾聴力 協調性 |
茶道部 | 礼儀作法 細やかな気配り 集中力 |
書道部 | 自己表現力 忍耐力 集中力 |
演劇部 | 表現力 想像力 協調性 |
役職 | おすすめの学んだこと |
---|---|
キャプテン | リーダーシップ 責任感 決断力 |
副キャプテン | サポート力 客観的な視点 全体の把握 |
マネージャー | チームワーク 気配り |
会計 | 数字へのこだわり 正確性 計画性 |
広報 | プレゼンテーション能力 情報発信力 創造性 |
渉外 | 交渉力 コミュニケーション能力 臨機応変な対応 |
企画 | 企画力 創造性 情報収集力 |
練習メニュー作成 | 分析力 計画性 提案力 |
新入部員指導担当 | 指導力 忍耐力 コミュニケーション能力 |
道具管理 | 責任感 細かな注意 管理能力 |
役職なし | 協調性 自己管理能力 継続性 |
部活動で役職についていた先輩たちに、どんな学んだことを伝えたか教えてもらいました。部活や職種ならではの学んだことを知り、参考にしてみましょう。
部活動で学んだことについて、どんな内容をアピールしたかを教えてください。
大会で優勝を目指すほどの強豪テニス部でエースとして活躍していました。そこで「チームを鼓舞して目標に向かうことの重要性を学んだ」と伝えていました。
私は体育会で主務をしているので「主務として外部と内部をつなげる大切さや、組織としてほかの人をまとめたり巻き込む大切さを学んだ」と伝えていました。
私はマネージャーという立場で、練習メニューを考えたり、選手を主導したりしたことを話しました。これまでメニューを考えるのは選手だったので、そこで苦労した話などを伝えていました。
フローチャートで考えよう|部活動で学んだことの見つけ方
思うように部活動で学んだことが見つからないなら、フローチャートを使って、効率的に探してみましょう。
まず志望企業が求める人物像を理解しましょう。わからない場合は、企業理念や企業が公開している社員へのインタビュー記事などから見つけられます。
次に、自信を持ってアピールできそうな経験を書き出してください。たとえば、部活動での失敗や困難だったことから学んだことを考えてみると、意外と思い付くものですよ。
どうしても思い付かない場合は、顧問の先生や先輩に相談するのもおすすめです。客観的な視点から見れば、自分では気付かなかった学びや経験が見つかるかもしれませんよ。
すぐに見つけられなくても焦らず、時間をかけてじっくり考えてみてくださいね。
経験者に聞く! 部活動で学んだことが見つからないときの考え方
「部活動で学んだことが見つからない」「部活動には所属していたけど、困難やチャレンジした経験があまりない」と悩んでいる人もいるかと思います。
ここでは学んだことが見つからない場合におすすめの、3つの考え方を解説します。どれもすぐにはじめられる対策ばかりなので、実践してみてくださいね。
また先輩たちの中にも学んだことが見つからず、苦戦した経験がある人がいました。そこでどのように学んだことを見つけたのか、今振り返ってみて「こう考えれば見つかりそう」と思う方法を教えてもらいました。リアルな意見を参考に考えてみましょう。
部活動で学んだことで何を伝えれば良いかわからないとき、どのような考え方で見つけましたか?
ノートに自分のエピソードを箇条書きでひたすら書く方法がおすすめです。僕の場合、学んだことは、練習方法の改革や、メンバーの目標管理がありました。
部活の写真を振り返って「こんなことがあったなぁ」と見ていました。私の場合は写真が残っていたため、思い出しやすかったです。
企業が求める人材を参考にする
企業の理想とする人物像を知ることで、自分の経験を魅力的にアピールできます。
まずは志望企業のWebサイトや求人から、どのようなスキルや性格の学生を求めているか、分析してみましょう。
たとえば「チームワーク力」を重視する企業なら、部活動で協力した経験や課題を解決した経験を思い出してみてください。「主体性の高さ」を求めている場合は、自ら企画した練習メニューや、部活動で何かを提案した経験を振り返ってみるのも良いでしょう。
企業が求めるスキルや能力と、部活動での経験を組み合わせて伝えることで、企業が学生から聞きたいと思っている意図を汲み取った受け答えができますよ。
失敗や乗り越えた経験から考える
部活動での挫折や困難を乗り越えた経験を振り返ってみると、貴重な学びが見つかります。
まずは、部活動で直面した課題や失敗を思い出してみてください。たとえば、試合で失敗した経験や、チーム内で起きた対立などが見つかるでしょう。
そういった経験から、どのように立ち直り、何を学んだのかを考えてみてください。たとえば、試合で負けたあとにチーム一丸となって練習方法を見直した経験なら、問題解決能力や逆境でも立ち上がる力を学んだと言えるでしょう。
さらに失敗から学んだことを具体的に説明できれば、成長した過程や前向きな姿勢のアピールもできます。困難を乗り越えた経験は、社会人になっても活かせるため評価につながりますよ。
面接では失敗談を聞かれることもあります。失敗談を伝えてマイナスな印象につながらないかと不安に思っている人はこちらの記事で回答方法をマスターしましょう。
面接での失敗談の答え方|みんなのリアル回答付きで伝え方を完全攻略
顧問や先輩に成長した点を聞く
自分では部活動で得た学びや成長に気付いていなくても、周りの人は変化に気付いているものです。顧問や先輩に、成長や変化した点を聞いてみましょう。
たとえば「1年生の頃と比べて、どんなところが成長したと感じますか?」といった質問がおすすめです。客観的な評価を聞くことで、自分では気付かなかった成長から学んだことを発見できるかもしれません。
「後輩への指導力が身に付いた」「細かい気配りができるようになった」など、具体的なフィードバックももらえれば、貴重なアピール材料となります。第三者の意見を参考にすれば、自信を持って部活動で学んだことをアピールできますよ。
部活動で学んだことをアピールする4つの作成ステップ
部活動で学んだことを見つけられたら、次は面接で発表するための文章を作成しましょう。
ただ学んだことを伝えるより、あらかじめ構成や伝える内容を固めておくと、面接でスムーズに受け答えできますよ。答える内容を決めておけば、どのような質問を受けそうか、深掘りの対策もしやすくなるのでおすすめです。
①学んだことを伝える
まず部活動での経験から得た学びを、簡潔に伝えましょう。
「リーダーシップ」や「チームワーク」などの抽象的な言葉ではなく、具体的に伝えてみてください。学んだことを聞いた面接官も、部活動での経験をリアルにイメージでき、印象に残りやすくなります。
学んだことの例文
野球部で試合での優勝を目標に活動する中で、チーム全員の意見を尊重しながら、目標達成に導く大切さを学びました。
単に「リーダーシップを学んだ」とは伝えず、どのように何を学んだのかを具体的に説明できています。学んだことはもちろんですが、柔軟性やリーダーシップを持ち合わせていると伝わるため、好印象となるでしょう。
②根拠となるエピソードを伝える
次に学んだことの裏付けとなる、具体的な経験を説明しましょう。
ただ学んだことを伝えて終わりではなく、具体的な状況や行動もセットで説明することで、エピソードをイメージしやすくなります。数字や固有名詞を使うと、エピソードの根拠やイメージが伝わりやすくなりますよ。
根拠となるエピソードを伝える例文
大学3年生の夏に、チーム内で意見の対立が起こった際、キャプテンとして全員の意見を聞く機会を設けました。その結果、新しい練習方法を取り入れることが決まり、県大会で準優勝という成果を上げられました。
具体的な状況として大学何年生のいつ頃に、どのような行動を取り、どんな結果が得られたのかが伝わる例文です。部活動で学んだことの背景が具体的に伝わり、説得力のある受け答えができますよ。
③当時の感情や考えを伝える
取り組みの中で感じた感情や思考も伝えて、人間性や成長過程をアピールしましょう。
企業が部活動で学んだことを聞く意図の一つに、人柄を知りたいという理由もあるため、意図を汲み取った受け答えができます。具体的な言葉で素直に伝えられると良いでしょう。
当時の感情や考えを伝える例文
はじめは意見の対立に戸惑い、不安を感じました。しかし、「一人ひとりの意見には必ず理由がある」と考え、全員の思いを大切にしたいと感じ、諦めずに行動しました。
素直に最初は戸惑いや不安を感じたことを伝え、それでも前向きに取り組めた理由をアピールすることで、学生の人柄を感じる例文となっています。ただ乗り越えた困難を伝えるだけよりも、当時の状況や心情をイメージしやすくなるでしょう。
④入社後の活かし方を伝える
最後に学んだことを志望企業でどのように活かせるか、具体的に説明しましょう。
企業の事業内容や求める人物像から考えられると、適性もアピールできるためおすすめです。入社後のビジョンや意欲も併せて伝えられると、熱意も感じてもらえますよ。
入社後の活かし方を伝える例文
御社では、あらゆるバックグラウンドを持つメンバーが集まると伺っています。志望する営業職でも学んだリーダーシップを活かし、意見の相違も尊重します。そしてチーム全員で目標を達成できるよう、率先して行動できる人材となります。
その企業に当てはまる具体的な状況を挙げ、部活動で学んだことと結びつけられています。さらに志望職種と絡めて、貢献方法を伝えられており、志望度の高い魅力的なアピールができている点も良いですね。
もし具体的な業務のイメージがつかないときは、営業職の志望動機を参考にしてみるのがおすすめです。先輩たちが感じた職種の魅力や、業務内容がわかるため、学んだことをどのように活かすかを考えやすくなりますよ。
営業職の志望動機例文32選|営業経験者に書き方のコツを直撃
部活動で学んだことを魅力的に伝える3つのコツ
4つのステップに沿って部活動で学んだことを作成できたら、さらに周りと差を付ける3つのコツを参考に、ブラッシュアップしてみましょう。
もし「部活動での経験や学んだことがありきたりかも……」と不安でも、魅力的な内容になるので安心してくださいね。
先輩たちにも、部活動で学んだことを魅力的に伝えるためのコツを教えてもらいました。すごい経験ではなくても、魅力的にアピールできるコツも教えてもらったので、参考にしてみましょう。
部活動で学んだことを「もっと魅力的に伝えたい」と感じている就活生に向けて、どのようなことを意識すると魅力的になるのかアドバイスをください!
魅力的に内容を伝えたい場合は「〇〇に大変苦労していたことから、私は練習後のミーティングを簡潔におこなうべきだと考え……」といったように、最初に困ったことについて言及するのをおすすめします。
ほかの人とかかわった経験をアピールすれば魅力的な内容になるのではないかなと思います。部活ではチーム力が求められているので、ほかの学生の話を聞いていて、そこをアピールできている人は魅力的だなと感じていました。
自分の周囲の人の反応や動きを、付け足して話してみるとかなり魅力的になることがあります。部活動で自分がどのような経験をしたというだけでなく、「それによって周囲にどのような影響を与えたか」を話すと面接官も就活の話としてリーダーシップや影響力などの力に置き換えて考えやすくなるのではないでしょうか。
①ありきたりな表現は言い換える
ありきたりな言葉を避け、自分にしか伝えられない言葉に言い換えてみましょう。伝え方を工夫することで、面接官の興味を引き、学んだことの魅力も際立ちます。
「協調性を学んだ」と伝えるなら、協調性と似た言葉に言い換えられないか、さらに具体的に伝えられないかを考えてみると思い付きやすいですよ。
NG例文
野球部では協調性の大切さを学びました。
上記の例文は、端的でわかりやすいメリットはあるのですが、具体性に欠けており、誰が伝えても同じような内容になってしまっています。
OK例文
野球部で、一人ひとりの個性を尊重しながら、チームの結束力を高めることの大切さを学びました。
「協調性」というありきたりな表現を避け、具体的に伝えられている例文です。さらにリーダーシップがあることも伝わるため、NG例文よりも深みのある学んだことを伝えられています。
②実績や数字で具体的に伝える
学んだことの価値を、具体的な実績や数字を使って説明するのもおすすめです。抽象的な表現よりも、具体的な数値やデータを使うことで、学んだことをイメージしてもらいやすくなります。
NG例文
野球部でキャプテンとして指導を強化し、チームの練習方法を見直した結果、チームが強くなりました。
簡潔でわかりやすいのですが、どのくらいチームが強くなったのか、具体性に欠けます。取り組みの背景を具体的に伝えられると、努力量や熱量も伝わりやすくなりますよ。
OK例文
野球部のキャプテンとして、チームの練習方法を見直し、1年間で打率を0.220から0.280に向上させました。その結果、地区大会で過去10年間で最高の6位入賞を果たしました。
どのくらい打率が向上したか、大会では何位だったかなど、具体的な数字で説明できています。またチームの課題を解決した経験だけでなく、その後どのような成果に結びついたかも伝えられているため、学んだことを伝えるだけよりも、魅力的なアピールとなっています。
③企業が求めるスキルや独自の特徴と絡める
部活動で学んだことを、志望企業が求めるスキルや特徴と結び付けて説明しましょう。企業研究で得た情報を参考に、学んだことが企業にとってどのような価値があるかを考えてみてください。
例文
このように私は、新しいアイデアを実践する大切さを学びました。
御社はイノベーティブな思考を重視すると伺っています。新しいアイデアを実践する行動力を活かし、御社の商品開発チームでも新製品の開発に貢献します。
企業が求める「イノベーティブな思考」と、部活動で学んだ経験を結び付けられています。志望職種での貢献方法を伝えることで、具体性や入社後までビジョンを考えられているため、熱意も伝わる良い例文ですね。
部活動で学んだことの例文13選
部活動で学んだことの見つけ方や作成方法がわかっても、実際どのように書けば良いか悩むこともありますよね。せっかく魅力的な部活動で学んだ経験があっても、文章が書けないと伝えられません。
ここからは学んだことの種類別に例文を紹介します。運動部や文化部、チームプレーや個人プレーなど、どのような部活動でも参考にできる例文ばかりです。
学んだことをさらに魅力的に伝え、面接官に好印象を持ってもらうためのポイントなども解説しているので、参考にしてくださいね。
①仲間の大切さ
例文
吹奏楽部で一人ひとりの力を合わせる重要性を学びました。
大学2年生のとき、全国大会出場を目指す中で、各楽器の音色を調和させる難しさに直面しました。はじめは自分の演奏に集中するあまり、全体のバランスを崩すこともありました。
しかし毎日のように演奏の良し悪しを話し合い、それぞれの音を聴き合う練習を重ねました。その結果、全国大会出場を果たし、音楽で一致団結する喜びを感じました。
全員の力があってこその結果ですが、私自身の「もっと皆に貢献したい」という強い思いも結果につながったと思っています。この経験から、一人ひとりを尊重しつつ、全体の目標に向かい協力する大切さを学びました。
御社の営業職として働いた際も、さまざまな専門性を持つメンバーの力を最大限に引き出しながら、結果を出すことで貢献します。
吹奏楽部で学んだ、仲間を尊重し協力する大切さをアピールしている例文です。具体的な目標や課題、乗り越えるためのチームでの努力がわかりやすく、イメージしやすい点が良いですね。結果が出るまでの感情の変化も伝えられており、学びの過程がリアルに伝わります。
②礼儀
例文
剣道部で、礼儀の重要性と意味を学びました。
高校1年生の頃、形だけの礼をおこなっていた私に、顧問の先生から「相手を尊重する心がこもっていない」と指摘をされました。当初は意味がわからず戸惑いましたが、先生の指導を受け、礼の意味を深く考えるようになりました。
相手への敬意を込めて丁寧に礼をすることで、自分自身も謙虚な気持ちになり、稽古にも真剣に取り組めるようになりました。
この経験から礼儀は単なる形ではなく、相手を尊重し、自分を律する深い意味があると学びました。
御社の営業職として働く際も、この姿勢を大切にし、お客様や社内での良好な信頼関係を築ける社員となります。
剣道部で学んだ礼儀の重要性をアピールしている例文です。素直に先生から指摘を受けたことを伝えたうえで、気持ちの変化が伝えられているため、企業が知りたい人柄もアピールできていますね。
一見当たり前の礼儀や学びでも、学びを得た背景を具体的に伝えれば、学びの価値が十分に伝わりますよ。
③諦めない力・忍耐力
例文
水泳部で、諦めない力と忍耐力の大切さを学びました。
高校2年生のとき、持久力不足で長距離種目で結果が出せずにいました。毎日の練習がつらく、何度も「辞めたい」と思いましたが、コーチから「努力は必ず報われる」との言葉をいただき、続ける決意をしました。
そこで朝練を自主的にはじめ、食事管理も徹底しました。最初は成果が見えず苦しい日々が続きましたが、3ヵ月後、少しずつタイムが縮まっていくのを実感しました。1年後には市の大会で7位に入賞できるまでになりました。
この経験から、目標達成には時間がかかっても、諦めずに努力し続ける重要性を学びました。
御社で研究職として働く際も、長期的な視野を持ち、困難にも粘り強く取り組みます。そして新しい技術の開発に貢献できるよう尽力します。
苦手なことにも諦めない忍耐力をアピールしている例文です。具体的な目標設定や目標に向けての努力、成果までの過程が具体的でわかりやすい点が良いですね。辞めたい気持ちや諦めたくなった気持ちを素直に伝えることで、忍耐力が身に付く過程がリアルに伝わります。
④感謝
例文
ボランティア部の活動で、感謝する大切さを学びました。
大学1年生のとき、地域の高齢者施設でのボランティア活動に参加しました。最初は義務感もありましたが、施設の方の笑顔や「ありがとう」の言葉をもらい、「自分の行動が誰かの役に立っている」という喜びを実感するようになりました。
特に印象に残っているのは、認知症の方が私の名前を覚えてくれ、毎回訪問を楽しみにしてくださったことです。そのとき、人とのつながりの大切さを実感し、小さな善意でも誰かの心に響くことがあると嬉しくなったのを覚えています。
この学びから、どんな状況でも感謝の気持ちを持ち、思いやりを持って接する重要性を実感しました。
私は人事職を志望しているのですが、この経験を活かし、誰にでも思いやりを持ち接することで、良い職場環境づくりができるように努めます。
ボランティア活動で学んだ、感謝の大切さをアピールしている例文です。すごい成果がなくても、人柄が伝わるエピソードのため魅力的にアピールできていますね。学びを人事職でどのように活かすかまでアピールできている点も、高評価につながります。
⑤観察力
例文
写真部で活動する中で、細部まで観察することの重要性を学びました。
2年生になりある程度技術が身に付いてきた頃、部員の技術向上が課題でした。そこで、それぞれの作品を批評する時間を設けました。当初は表面的な感想ばかりでしたが、私が「具体的にどの部分が良いか、なぜそう感じるか」と問いかけることで、部員たちの観察力が徐々に向上しました。
特に印象に残っているのは、ある部員の風景写真で、光の当たり方や構図の工夫を細かく分析した結果、その部員の技術が向上したことです。この経験から、細部への注意深い観察が役立ったと感じました。
私は企画職を志望しているため写真の経験は直接的に関係ありません。ですがこの観察力を活かし、ニーズやトレンドの細部まで観察し、魅力的な開発ができる人材となります。
役職にはついていなくても、写真部の一員として培った観察力をアピールしている例文です。部員の成長に貢献した点も、リーダーシップがある側面をアピールできていて良いですね。さらに、学びを企画職でどのように活かすか、具体的に伝えられています。
⑥協調性・チームワーク
例文
バレーボール部の副キャプテンとして、個人の力を合わせ、目標に向かって進む大切さを学びました。
3年生で副キャプテンをしていたとき、個人の技術は高くても、チームでの連携が取れないことが課題でした。そこでキャプテンと相談し、毎週ミーティングを開催して、各ポジションの役割や試合での戦略を話し合う機会を設けました。
意見の対立もありましたが、「チームの勝利」という共通目標を常に意識することで、活発な議論ができるようになりました。その結果、県大会ではピンチの場面でも、互いを信頼し、チーム一丸となって勝利を掴めました。
この経験から、個人の力を最大限に発揮するには、チームワークが不可欠だと学びました。
御社の販売員として働く際も、この経験を活かし、社内での連携を大切にします。そしてお客様に高品質な接客を提供することで貢献します。
課題や解決策、結果までのエピソードが具体的に伝わる例文です。協調性やチームワークを別の言葉で言い換えられているのが良いですね。また、副キャプテンの立場でチームの課題解決に取り組んだ点も、協調性の高さの説得材料となっています。
部活動で学んだ協調性を自分の強みとしてアピールしたい人はこちらの記事がおすすめです。自己PRで協調性を効果的にアピールする方法について内定者の実回答とあわせて解説しています。
協調性の自己PRで意識すべき3つのポイント|内定者の実回答付き
⑦継続力
例文
陸上部で長距離パートのリーダーとして、継続する価値を学びました。
2年生でパートリーダーになった頃、長距離選手の多くが練習の辛さから途中で諦めてしまうことが課題でした。そこで「100日練習」という100日継続するチャレンジ企画を提案し、自らも率先して取り組みました。
最初の1ヵ月は辛く、何度も挫折しそうになりましたが、部員と励まし合いながら続けました。50日を過ぎたあたりから、少しずつ記録が伸びはじめ、100日目には全員がベストタイムを更新しました。
この経験で「短期的な結果よりも、地道に継続することが大切だ」と学んだのを覚えています。同時に、目標を共有し励まし合える仲間の存在が、継続を支える大きな力になることも実感しました。
御社の営業職として働く際も、継続力を活かし、売上に貢献する社員となれるよう尽力します。
具体的にどのくらい行動したかを伝えることで、継続力をアピールできている例文です。パートリーダーとして率先して行動し、部員を励ましながら目標達成した点も、諦めない人柄が伝わり良いですね。
⑧計画性
例文
テニス部で、限られた時間を最大限に活用する計画性の重要さに気付きました。
3年生の夏に、部活と勉強の両立に悩んだ時期がありました。その際に先輩から「1日のスケジュールを細かく立てること」をアドバイスされました。正直面倒に感じましたが、試してみると驚くほど効率が上がりました。
毎朝15分かけて1日の計画を立て、授業の合間や部活後の時間を有効活用できるようになりました。その結果、テニスと勉強の両方で成績アップを達成できました。特に嬉しかったのは、影響を受けた後輩たちも同じ方法を実践し、多くの部員が成果を出せていることです。
役職に就いていたり、大会で大きな実績を出した経験はありません。ですが、計画を立てて実行することの大切さと、周りにも良い影響を与えることを学びました。
御社働く際もこの経験を活かし、細部まで計画を練り、貪欲に成果を掴める営業職として活躍します。
役職に就いていなくても、経験から学んだことを魅力的にアピールできている例文です。
単に計画性を学んだと伝えるのではなく、印象に残る言葉に言い換えられています。役職がなくても、自分の成長や後輩への影響力を伝え、計画性やリーダーシップの素質を感じられる点も良いですね。
また取り組みをはじめたときや、結果が出たときの感情を素直に伝えることで、内面をアピールできている点も評価につながるでしょう。
こちらの記事では計画性を自己PRでアピールしたい人向けに、面接での答え方や差別化のコツについて解説しています。ぜひあわせて確認してみてくださいね。
自己PRで計画性をアピールするには? 先輩のリアルな声もチェック
⑨コミュニケーション
例文
演劇部の脚本担当として、言葉の力を信じる大切さを学びました。
2年生で脚本担当になったとき、自分の書いた台詞が演者に伝わらず、何度も書き直しを求められました。最初は落ち込みましたが、「相手の立場に立って考えること」の大切さに気付くきっかけとなりました。
具体的に、演者たちと話し合う機会を増やし、彼らの意見や感情を積極的に聞くようにしました。本心を伝える怖さもありましたが、お互いの思いを率直に話すことで、良い作品が生まれていきました。
この経験から、コミュニケーションでは相手の立場を理解し、臆さず自分が伝える言葉を信じる能力が不可欠だと学びました。
御社の広報部で働く際もこの経験を活かし、社内外の意見を丁寧に聞き取ることで、会社の魅力を広められる人材となります。
ありきたりな学びではなく、キャッチーに学んだことを伝えられている例文です。責任を全うしようと努力した過程から、真面目さや成長意欲が感じられる点が良いですね。取り組みで感じた感情も伝えることで、素直な人柄も伝わってきます。
⑩責任感
例文
ブラスバンド部で練習を積む中で、責任感を持つ重要性を学びました。
当時、3年生5人のチームでトランペットを演奏していたのですが、練習への参加率の低さが課題でした。自分自身も含め、甘えがあったことを反省し、まず自分から行動を変えることを意識しました。
毎日必ず練習に参加し、部員の練習状況を確認しました。欠席者には個別に連絡し、遅れが出ないよう練習でサポートをおこないました。時には厳しい言葉をかけることもありましたが、「皆で良い演奏をしたい」という思いを常に伝え続けました。
その結果メンバーの意識が変わり、3ヵ月後には参加率が100%となりました。一致団結し大会を目標に練習に励めるようになった嬉しさは忘れられません。
この経験から、自分の行動が周り大きな影響を与えると学びました。同時に、厳しさと思いやりのバランスを取ることで、周りがついてきてくれると実感しました。
御社に入社し役職者を目指すにあたって、自分自身が成長を辞めずに、部下がついて来たくなるような上司となれるよう尽力します。
課題に向き合い、まずは自分の行動を変えた姿勢から、責任感やリーダーシップが伝わる例文です。また、学びをどのように活かすかも具体的に伝えているため、入社後に貢献できるイメージができる点も良いですね。
⑪人間関係
例文
バスケットボール部で新入生の指導担当として、良い人間関係を構築する大変さを学びました。
2年生で新入生指導を任されたとき、厳しい指導が良いと思い込み、新入生たちと距離ができてしまいました。しかし、先輩の「信頼されてこそ人は成長する」という言葉に気付かされ、指導方法を変えました。
新入生一人ひとりと個別に話す時間を設け、不安や目標を丁寧に聞き取りました。また、上級生と新入生の交流会を企画し、チーム全体の絆づくりにも努めました。その結果、新入生の練習へ取り組む意識が向上し、チームの雰囲気も明るくなりました。
この経験から、相手の立場に立って考え尊重し合う関係性が、人間関係で大切になると学びました。
御社の人事部で働く際も、社員一人ひとりの声に耳を傾け、働きやすい職場環境づくりに貢献します。
最初の失敗と、そこからの学びや改善の過程が伝わり、柔軟性や成長意欲を感じる例文です。素直で学ぶ姿勢のある学生を求めている企業なら、求める人物像がマッチするため、面接官からも高評価を得られるでしょう。
⑫忍耐力
例文
美術部の渉外担当として、困難に立ち向かい続ける精神力や、粘り強さの重要性を学びました。
2年生で渉外担当になった際、地域の美術館との合同展示会の企画を任されました。しかし最初の半年間、美術館側から前向きな返事をもらえず、何度も断られる経験をしました。
毎週のように美術館に足を運び、私たちの作品や活動内容を丁寧に説明し続けました。「もう諦めよう」という声もありましたが「必ず実現させる」と強い思いで粘り強く交渉を続けました。9ヵ月目にようやく企画が承認されたときの喜びは、今でも鮮明に覚えています。結果として、合同展示会は成功し、地域の方からも評価いただけました。
この経験から、困難に直面しても諦めない気持ちの大切さを実感しました。
御社のマーケティング職で働く際も、短期的な結果に一喜一憂せず、必ず目標を達成できる社員として尽力します。
粘り強さと問題解決能力が伝わる例文です。渉外担当として、コミュニケーション能力や交渉力があることもアピールできています。「必ず実現させる」という強い意志や、から、情熱的で真面目な人柄が伝わる点も良いですね。
⑬課題発見・解決能力
例文
サッカー部で練習メニューの作成担当として、課題発見・解決能力の大切さを学びました。
3年生で練習メニュー作成をしていた頃、チームの課題が明確につかめず、うまく練習メニューが組めませんでした。そこで、部員に課題と現状を聞くアンケートに答えてもらい、課題を可視化しました。
その結果、「ボールを奪ったあとの素早い攻撃への切り替え」が課題だと判明しました。そして課題に焦点を当てた新しい練習メニューを考案できるようになりました。
最初は練習メニューに反対する部員もいましたが、アンケート結果を丁寧に説明することで理解を得ました。3ヵ月後には、チームの攻撃力が目に見えて向上し、県大会でベスト4に進出できました。
この経験から、課題解決には客観的な分析と、周りの理解や協力が不可欠だと学びました。
御社で企画職として働く際も、常に新しい視点を持ち、組織の成長につながる提案ができる人材として貢献します。
具体的な課題や解決に至った過程を伝えられている例文です。入社後の具体的な貢献方法もアピールできているため、学んだことの再現性の高さも伝わる点が良いですね。
部活動で学んだことを伝えるときの注意点! 内定者のアドバイス付き
部活動で学んだことを考えられたら、面接で伝える際の注意点も知っておきましょう。3つの点に注意しながらアピールすることが大切です。
先輩たちが、面接で伝える際に気をつけていた注意点も教えてもらいました。今振り返ってみて「これは辞めたほうが良かった」と感じる失敗も聞いたので、同じ失敗をしないように参考にしてくださいね。
部活動で学んだことを伝える際に、気を付けていた注意点を教えてください。
私は嘘を書かないことを意識していました。たとえば、やったことのないリーダー経験を書くようなことです。嘘を書いてしまうと、深掘りされた際に答えられないため、書かなくて良かったと感じました。.
部活動はその人しか事実がわからないということが多いため、抽象的に話してしまった際、「それが本当かわからない」と言われたことがあります。そのため長くならないようには気にしつつも、具体的な名前などを出しながら話すことを注意していました。
できるだけ再現性のあるエピソードを選ぶことです。具体的には入社後でも活かせるような「マニュアル化による後輩育成の大切さ」などを伝えるようにしていました。
競技に特化しすぎたアピール
特定の競技やスキルだけに焦点を当てるのではなく、再現性があると伝わるようにアピールするのが大切です。その能力が直接的に仕事に結びつくイメージが湧かない場合、あまり評価してもらえない可能性があるからです。
NG例文
バスケットボール部で、3ポイントシュートの成功率を20%から50%に上げました。この経験を活かして、御社でも成果を出します。
ただスキルが向上したことだけを述べているため、得られた学びや入社後に学びを活かせるイメージが伝わりません。シュートの成功率が向上した話だけでなく、チームワークや目標達成に向けた努力などにも触れられると良いでしょう。
学びの過程ではなく結果を強調しすぎる
結果だけでなく、そこに至るまでの過程や学びに焦点をあてることも重要です。
結果のみを強調して伝えすぎると、経験から得た入社後に活かせるスキルが伝わりにくくなります。企業が知りたいのは、困難をどうに乗り越え何を学んだか、その中でどのような人柄がわかるかです。
NG例文
野球部のキャプテンとして、チームを県大会優勝に導きました。この経験を活かして、御社でも結果を出せると確信しています。
県大会優勝という結果だけが強調されていると、過程で得た学びや成長がなかなか伝わりません。優勝に至るまでの苦労や工夫など、具体的な過程で得た学びを伝えることで、説得力のあるアピールができますよ。
また「結果を出せる」と断言するだけではなく、具体的にどのような学びが、どんな職種や業務に活かせるのかを説明するようにしましょう。
ネガティブな学んだことを伝える
ネガティブな経験や学んだことを伝えると、自己肯定感の低さやマイナスな印象を持たれてしまう可能性があります。
もし困難や失敗の経験を伝える場合でも、どのように乗り越え、そこからどんな前向きな学びを得たかを伝えることが大切です。逆境への強さや成長意欲のアピールにもつながります。
NG例文
サッカー部では、チームメイトとの人間関係の難しさを学びました。意見の対立が多く、全体の協調性が欠けていることを痛感しました。
例文では、人間関係の難しさや協調性が欠けているといったネガティブな要素だけを伝えて終わってしまっています。対立をどのように解決してチームワークを改善したか、どんな学びを得たかを具体的に説明し、ポジティブにアピールしましょう。
部活動で学んだことは過程や活かし方が評価ポイント! 自信を持って挑もう
学んだことが思いつかなかったり、うまく伝えられず不安を感じることもあるでしょう。そんなときは、紹介した先輩たちのリアルな経験を参考に「同じように悩んだ先輩たちでも内定を獲得できている」とポジティブに考えてみましょう。
部活動で学んだことを面接で伝えるときは、結果だけでなく、その過程や活かし方が重要な評価ポイントです。何を学び、そして学びをどのように仕事に活かそうとしているのかが伝わる内容を目指しましょう。
最後に覚えておいてほしいのは、面接の目的はただ内定を得ることではなく、価値観や目標に合う企業を見つけることです。どんな内容でも魅力的な経験に変わりはありません。自信を持って伝えることで、魅力が伝わるはずですよ。
面接で「部活動で学んだこと」を聞かれたときに大切なのは、「部活動から学んだことをどのように仕事に活かせるか」を伝えることです。その際に「部活動で直面した具体的な状況や課題をエピソードを通して示すこと」を必ずおこないましょう。また、「なぜその行動をしたのか?」を面接官に伝えることも重要です。それらを通して「部活動で学んだことを仕事にどのように活かせるのか」を伝えること、あるいは「仕事に活かせそうだ」と面接官に感じさせられると良いでしょう。
「部活動で学んだこと」に学業から得た強みをプラスして伝えよう
「部活動で学んだこと」にプラスできると良いのが、学業から得た強みです。「学業で得た〇〇という強みが、部活動でも活きたように思います」というように、学んだことだけでなく、自分の強みもアピールできるでしょう。「学業から得た強みがわからない」という人は「学業の長所分析ツール」を使用してみてください。より魅力的にご自身をアピールできますよ。
就活力診断テストはもう使いましたか?
「就活力診断テスト」では、十分な就活準備ができているかがわかります。就活マナーや、就活への心持ちなど、不安がある人は自分のことを客観視してみましょう。
面接力39点以下だと...就活のやり方を再検討することが必要ですよ。
\今すぐ!無料で就活力を診断しよう!/
診断スタート(無料)
部活をしているか否かというよりも、その人がどのようなことに力を注いできたのか、どのようなことに興味関心があるのかを知るためのきっかけとしてお聞きしているイメージです。
部活動での振る舞いから社会人としての素地を見極めたい
しかし、部活動経験があると、日々のハードな練習を乗り越える経験や、先輩後輩という上下関係で揉まれる経験をされていることも多いです。仕事においても、「しんどい」「辛い」と感じる場面はありますし、上司部下という関係性はついて回ります。
そのような環境でも頑張っていける素地があるか、部活動での経験を通して擬似的に確認したいという考えもあります。