先輩の実体験・実回答をもとに自己PRの簡単なまとめ方を知ろう
面接対策の一環で自己PRを考えようと思っても、なかなか自分のアピールポイントが見つからなかったり、上手にまとまらなかったりすると、考えること自体が億劫になってきますよね。
そんなときは、シンプルな骨組みを作ってしまい、そこから内容を肉付けしていくと説得力のある自己PRに仕上がります。この記事では、誰でも簡単にできる自己PRの構成作りと、ブラッシュアップするコツを解説します。
実際に簡単に自己PRを作成できないかと考えた就活生の体験談や回答も盛りだくさんに紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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ずばり! 自己PRを簡単に作るコツについて就活生に聞いてみた!
まずは、自己PRをどのようにして作ったのかを、就活生に聞いてみましょう。ここでは、自分一人で自己PRを作ったとき、「比較的簡単にできたな」「この方法で作って良かったな」と感じた方法を教えてもらいました。
私の場合、いきなり自己PR自体を考えるのではなく、就活関連の本を読んで、自己PRとは何なのかという知識をつけるようにしました。
ネットでも知識は手に入りますが、就活に関する内容の書籍は、その本独自の振り返りシートや、文章作成用の定型文を載せてくれているので、それを参考にすると簡単に文章が作れます。
一度自己PRの文章ができたら、その文を参考に、別の自己PRはできないかも考えていきました。また、最初は就活本などを参考にした文章をもとに就活を進めていき、その中で面接官からウケが良かった表現などを付け加えていくと良いと思います。
自己PRを作成するときは、ある程度のひな型に加えて、プラスアルファの情報を足していくと簡単に作れます。
私が活用していたひな型は、
①インパクトの残る単語や短い言葉で自分の強みを言語化する
②その強みが発揮された経験をざっくり話す(ここで詳細を話しすぎずざっくりと話すことで、その後の質問で深掘りしてもらうように意識します)
③自己PRの内容が入社後どのように活かせるのかを伝える
といった流れです。これに当てはめてから肉付けをするように意識すると、簡単に作れると思うのでおすすめです。
このように、文章に何を入れ込むかを決めてから書き出したり、就活に関する本のテンプレートを有効活用したりして作成するのが、シンプルに、かつ考えやすくなるコツだということがわかりますね。
自己PRの作成に活用できるテンプレートは、この記事でも紹介しています。自分の文章に自信を持てなくて不安、という人はこのテンプレートを活用して自己PRを組み立ててみましょう。
自己PRを作ってみたものの、いまいち伝えたいことが面接官にアピールできているかわからない、と感じてしまう人は。この記事を参考に、文章の構成を見直してみてくださいね。
簡単に自己PRを作るには? 最低限押さえておきたい3つのポイント
就活生たちの自己PRの作成方法はどうでしたか。ほかの人の作成方法を見ると、自分もその方法で自己PRを作ってみたくなりますが、意外とすぐに真似するのが難しいこともありますよね。
ただ、自己PRの作り方がわからないからといって、回答の作成をずっと放置してしまうと面接対策が進みません。
そんなふうに自己PRの作成に悩む人に向けて、まずは、簡単に自己PRを作るときに最低限覚えておきたい3つのポイントについて紹介します。ここから、実際に自己PRを作る一歩を踏み出してみましょう。
自己PRを書くときに悩んだ経験を教えて!
自己PRを書くとき、どんなことに悩みましたか?
「自己PR」と「長所」の違いや、それらを書き分ける方法がわからなかったことです。先輩に聞いて、「自己PR」は強みと、それについての経験談を書くのが良いと習いました。
悩んだのは、「強み」の部分をアピールする文章を自分だけで作れるのか、という点です。自力で構成を作るか、ほかのテンプレートに従うか悩みました。
私は自己PRを書くとき、そもそも何を書けば良いのかわからず、悩んでいました。解決方法として、今までの人生の中で「自分が頑張ったこと」を振り返って考えるようにしました。
自己PRを書くときに、ほかの学生と被ってしまわないか、差別化できる内容が思い浮かばずに悩むことがありました。
自己PRの中で何を話題にすれば良いか迷っている人は、まずこの記事から自分の強みを特定しましょう。内定者が実践した強みの見つけ方を参考にしてみてくださいね。
①自己PRとは「自分の強みを伝えること」と考える
自己PRを作るとき、「結局、何を書けばいいのだろう」と悩む人も多いですよね。「自己PR」という言葉が抽象的かつ広義で、自分のどんなところをどんなふうにアピールすれば良いかがわからず、筆が止まる人もいるでしょう。
「何を書けばいいかわからない」という状況に陥っている人こそ、シンプルに「自己PR=自分の強みを伝える」というふうに捉えましょう。自分がほかの人よりも得意なことや、他者にはできないけれど自分にはできる、といった内容を見つけてアピールするのです。
強みを探しているうちに「自己PR」と「長所」の内容が同じになってしまう、という人は、その違いも理解してから着手するとよりシンプルに考えられるようになりますよ。
「自己PR」と「長所」の違い
- 自己PR:経験や過去の努力から企業にアピールする自分の強み・人材としての価値
- 長所:自分の人柄や性格に関するアピールポイント
内定者の意見を参考に「自己PR」と「長所」の違いを理解しよう!
「自己PR」と「長所」の違いは何だと思いますか?
「自己PR」は、自分の強みと、その強みが発揮されたエピソードについて書くのだと思います。「長所」は、周囲から言われたり、自分が自覚したりしている性格についての話題だと考えています。
「自己PR」と「長所」の違いは、それを評価する人の違いだと思います。「自己PR」はある程度ほかの人の意見があると説得力が増しますが、「長所」は自分の主観的な視点のうえに成り立っていると考えています。
「自己PR」は自分の強みを経験を交えて語るもので、「長所」はほかの人に負けない、もしくは劣らない自分の良さを語るものだと考えています。
自己PRで協調性・計画性をアピールしたいという人は、下記の記事をチェックしてみてください。それぞれの特徴を活かしてアピールするコツについて解説しています。
ほかにも、継続力、好奇心旺盛を自己PRとしてアピールしたい人は以下の記事を参考にしてみてください。例文も豊富に紹介しているので、自分に合ったものを選んで活用するのもおすすめです。
②一歩踏み込んで「自分ならではの強み」に言い換える
自己PRは「自分の強み」をアピールすることだとシンプルに考えたり、自己PRと長所の違いを理解したりすると、過去の経験から何を抽出すれば良いのかが明確になり、自分の強みを探しやすくなります。
探してみると、自分の強みは「忍耐力と継続力だ」「コミュニケーション能力や協調性が強みかも」と、強みの候補が複数出てくる人もいるかもしれませんね。しかし、「私の強みは〇〇力です」という回答だけでは、面接官は納得しません。
押さえておきたいポイントの2つ目は、自分の強みは具体的にどういったものなのか、どんな状況で発揮される強みなのか、という点を一歩踏み込んで詳しく説明することです。
たとえば、「コミュニケーション能力」という強みにも、「誰とでも早く打ち解けることができる」コミュニケーション能力や「その場の空気をよく読んで行動できる」コミュニケーション能力、「相手に合わせた話の聞き方ができる」コミュニケーション能力など、たくさんの選択肢がありますよね。一歩踏み込んで自分の強みを具体的にするだけで、自分ならではのオリジナリティも出るので、ぜひ試してみてください。
NG例
私の強みはコミュニケーション能力です。
OK例
私の強みはチームの雰囲気や役割を全うできるように動けるコミュニケーション能力です。
就活生がアピールした強みはどんなもの?
ずばり、あなたの強みを教えてください!
私の強みは、自分自身が「知りたい」と思ったことに対して、貪欲に学び続けられる好奇心と行動力があるところです。
私の強みは、臨機応変に対応し続けられることです。実現可能性の高い目標を設定し、困難や課題に対して柔軟に対応し続けることができます。
私の強みは、自己犠牲をしてまで他者のために行動し、影響を与えられることです。相手や組織が求めること以上の行動を取ることができます。
自己PRの書き出しに迷っている人は、内定者が実際に使った文章をチェックしてみましょう。選考を通過するためのポイントやアドバイスもあるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
③相手のイメージのしやすさを重視する
自分の強みを考えれば考えるほど、自分への理解度は上がってきます。しかし、それに対して忘れてはいけないことは、聞いた相手がイメージできるかどうか、という点です。
面接で話すときは、面接官はあなたの話す限られた情報だけで、その場面や状況をイメージしなくてはいけません。つまり、経験した本人しか理解できない、一人よがりの自己PRになっていると、面接官には内容が伝わらず、評価につながらない可能性があるのです。
これは履歴書やエントリーシート(ES)に文字で書く場合も当てはまります。ここに具体的な例を出すので、どちらの方が情景がイメージしやすいか考えながら読んでみてください。
NG例
私の強みはリーダーシップがあることです。私は高校時代、バスケ部の副キャプテンをしていたのですが、大会で負け続けてチーム内の連携が不足していると感じていました。
そこで合宿をして、チームでの活動を取り入れました。
その取り組みの結果、チームの連携が大きく向上し、地区大会で優勝することができました。この経験から、私にはリーダーシップがあると考えています。
OK例
私の強みはリーダーシップがあることです。大学時代にバスケ部の副キャプテンを担いました。当時は、チーム内の連携が不足しており、それが理由で大会で勝ち抜いていけませんでした。
そこで、副キャプテンとして数カ月に1度、練習合宿を企画し、そのたびにチームメンバー一人ひとりにメニューづくり、タイムマネジメントなどの役割を作って、チームの一員である自覚をより強く持ってもらえるようなチームビルディングに取り組みました。これを1年ほど続けた結果、チームの連携や相互理解の機会が増し、地区大会ではベスト4まで勝ち上がることができました。
このとき、チームの指揮を取りつつ、課題に対してのアクションをしていたことから、リーダーシップがあると自負しています。
完成した自己PRをチェックするときに意識するポイントは?
自己PRを読み返すときは、読み手の目線から文章が長すぎていないか、誤字はないかを確認し、自分から見ても言いにくくないか、などをチェックしています。
読むことが前提のときは、正直厳重なチェックはあまり重要ではないと思っていて、それよりも重要なのは面接官が聞くときの目線からチェックすることだと考えています。
具体的には、興味を引くエピソードになっているか、深掘りの質問として聞かれそうな部分はしっかり対策できているか、などを意識すると良いと思います。
私が意識してチェックしていたのは、文章であれば誤字・脱字がないか、漢字の変換ミスはないか、間違った言葉遣いをしていないか、という3つの点です。当たり前のことではあるのですが、私は就活の始めの頃、かぎかっこのつけ忘れをよくしていました。
また、自己PRは経験から得られた自分の強みを話していたため、その経験が具体的に伝わっているかを意識してチェックしていました。エピソードに数字を使うと、わかりやすく結果を示せるのでおすすめです。
読み手や聞き手の目線から読み返すときには、どれだけインパクトがあるか、もっとキャッチ―な言葉にできないかを意識してチェックするのがおすすめです。
私の場合、ESは文面からしか自分のことを伝えられないと考えたため、いかにほかの学生と差別化するかを入念に考えていました。
また、はじめて内容を聞いた人にも「企業で活躍してくれそう」と感じてもらえるかどうか、という視点も意識的にチェックするのを忘れないように心掛けていました。
意識できれば簡単に差がつく! 自己PRをアピールにつなげるひと工夫
自己PRの作成時に最低限気を付けたいポイントについて説明してきました。意識することがわかれば、内容を組み立てやすく、自己PRとして成立する文章を考えやすくなります。
しかし、ほかの就活生と差別化をする、周囲と被らないような自己PRを作るには、今までに説明したポイントを押さえつつもひと工夫が必要です。
より良い自己PRを作るために、意識すれば簡単にできる工夫を2つ紹介します。就活生が実践した差別化の方法も紹介するので、ぜひ参考にしながら取り入れてみてくださいね。
企業の求める人物像を知る
自己PRを作るとき、志望している業界・業種、企業がどんな人材を求めているのかをリサーチすると、どんな強みをどのようにアピールするかを考えやすくなります。
企業によってさまざまではありますが、たとえば金融・保険業界であれば主に長期的に顧客と信頼関係を築ける人材が求められ、IT業界であれば、流行の流れが速い中で技術をキャッチアップし続けられる人材が求められる傾向にあります。このように、それぞれの仕事の特性から求められる人物像はさまざまです。
この「求める人物像」を明確に理解しておけば、自分の強みがどのような点で業界や企業と親和性があるのかを説明しながらアピールすることができます。企業ごとに自己PRに使う強みを変えるなど、戦略的な立ち回りもできるため、一度志望企業の求める人物像をチェックしてみましょう。
入社後や仕事に活かせる点を述べる
自己PRを回答するとき、よくありがちなのが「どれだけ頑張ったか」「どんなことを学んだか」「どんな結果が得られたか」というところで締めるエピソードです。
アピールした強みを、社会人になった後・入社後にどう活かすか、という未来の視点から、応用的に語る学生はそれほど多くありません。
そのため、自分の強みを仕事でどう活かしていくつもりなのか、どんな場面で貢献できそうなのかというコメントを少しでも入れられると、「入社後の仕事のイメージがついている」「社会人になったときのイメージができている」と思ってもらいやすくなりますよ。
好印象をつかむ・差別化ができる自己PRを作るにはどうしたらいいの?
自己PRの内容に資格取得について入れ込むとアピールになります。
まだ資格が取れていない状況でも、挑戦していること・取り組んでいること自体が強みになる可能性があるうえ、取得まで努力する過程で、必ず苦労する場面が出ると思います。
そんな苦労するタイミングが来たら、マインドマップを活用して、自分はどんな状況に弱く、どんな強みを持ってして乗り越えられたかを分析しましょう。
企業は、その課題に対しての強みの活かし方を知りたがっています。資格にチャレンジした動機も、チャレンジ精神を示せれば評価につながることもあります。「自分は人より逆境に強いんだ!」「挑戦・成長する姿勢があるんだ!」と示すことで差別化につなげてみましょう。
自己PRを考えるときは、ひな型を最初に作っておき、それをさまざまな企業で使い回していました。使い回しすること自体は便利ですが、内容が被らない・ありきたりな形式にならないように、企業ごとに次の2つの観点から準備しておくのがおすすめです。
1つ目は企業が求める人物像に沿った内容にすることです。たとえば1人の裁量力が大きい会社では、その特性を活かした内容でアピールします。
2つ目は、実際にOB・OG訪問をして感じた社員の雰囲気から、自己PRの内容を変更して、その企業に合った自分を魅せることです。具体的には、熱量が高く、ガッツがあることを全面的に出すタイプの社員が多い企業では、自分が主体的に行動した経験を用いて自己PRしていました。
アルバイトなどをしている人はその経験がアピールにつながると思います。重要なのは、結果がどうだったのかにはあまりこだわらず、自分の強みをどのように捉えて活かしたのかを詳細に説明できるようにすることです。
また、資格取得も大きなアピールになると思います。会社説明会で情報収集できたり、企業のホームページに取っておくと良い資格などが書いてあることもあります。
その企業が推奨している資格を取っておく、取り組んでおくと、それをしていないライバルに差をつけられる可能性も出てきますし、それに加えて企業の求める人材に寄せて自己PRを書くと企業側の目にも留まりやすいと思います。
ゼロから簡単にできる! 3ステップの自己PR作成方法
自己PRを作るときに押さえておきたい3つのポイントと、ほかの就活生と差別化するための工夫を2つチェックしたところで、実際に自分の自己PRを作ってみましょう。
自己PRをなるべく簡単に作りたいけど、具体的な方法がわからなくて進まない、という人は、これから紹介する3ステップの作成方法を一緒に進めてみましょう。ここまでに解説したポイントと工夫を意識すれば、あなただけの自己PRができますよ。
ステップ①過去の経験を振り返る
自己PRを作るのに欠かせないのが、過去の経験の振り返りです。自分の強みをアピールするうえで、過去に起きた出来事や自分が強みを自覚したエピソードが必要になります。
まずは、自分の強み探しとして、過去に自分の強みを発揮した経験がないかを振り返ってみましょう。自己分析として振り返る方法には「自分史」や「マインドマップ」、「ジョハリの窓」、「モチベーショングラフ」などがありますが、なるべくお手軽に振り返りをしたいという人は、以下の点を意識してチェックしてみてください。
自分の強みを見つけるために振り返るポイント
- ほかの人に褒められた経験
- 実績や結果を残せた経験
- 何かに取り組み続けた経験
- 自分が楽しさを感じていたこと
- 自分が得意だと感じたこと
- 家族・友人に頼りにされること
自分の強みになりそうな経験が見つかったら、簡易的にで問題ないのでどんな強みか・どんな経験をしたのかをメモしておきましょう。ここからはわかりやすいように以下のお題から例文を用いて進めていきます。
例
強み:継続力
経験・エピソード:大学時代、サークルに所属しなかった代わりに毎日30分のランニングを3年間続けたこと
自分の強みを見つけるために実践したことを教えて!
効果的だった過去の振り返り方法や、実際に振り返ったことを教えてください!
高校時代に所属していた部活動の経験を振り返りました。周囲を巻き込みながら、行動力を活かしてたくさんの挑戦をしていたので、その行動力や巻き込む力を強みにすることにしました。
中学校から始めて、高校時代、大学時代と順番に過去について振り返りました。効果的だったのは、自分史を作った後に、モチベーショングラフで感情の上がり・下がりを観察することでした。
私は、振り返りの中でも「大学生活を通じて頑張って取り組んだこと」を重点的に振り返りました。何か副産物や記録が残るのであれば、それを見るのも良いと思います。これは一例ですが、スマートフォンの写真フォルダを一気に振り返ると、そのとき何をしていたのかなどを思い出せるのでおすすめです。
ステップ②最低限押さえておきたいポイントを意識して内容を組み立てる
自己PRに使う強みや過去の経験についての振り返りが終わったら、前に解説した「最低限押さえておきたい3つのポイント」を意識して内容をふくらませていきましょう。
自己PRで押さえたいポイントのおさらい
- 自己PRとは「自分の強み」を伝えることと考える
- 一歩踏み込んで「自分ならではの強み」を考える
- 相手のイメージのしやすさを重視する
①から③のポイントを満たすように、当時の状況や経緯を説明するイメージで文章を組み立てていきます。もしも複数強みが見つかった人は、ひとまず一つに絞って書き出しましょう。
エピソードに自信がないと感じる人もいると思いますが、面接官はエピソードの結果の良し悪しで合格・不合格を決めているわけではありません。そのため、自分の強みを活かした結果、「自分ならではの結果を残せたか」「自分が直面していた課題を克服できたか」の観点から内容を作っていくと、充実したエピソードになりやすいですよ。
ポイントを意識した例文
私の強みは一度決めたことを続ける継続力です。
大学時代は自宅と学校の距離が遠く、移動に時間がかかることからサークルに所属していませんでした。しかし、何もしないままでいるのももったいないと思ったことがきっかけで、帰宅後に毎日家の周りをランニングすることに決めました。
最初は三日坊主になりかけたのですが、「一度自分で決めたルールは最後まで守りたい」と考えて、天候が悪い日でも外に出られそうであれば毎日走り続けました。結果、ランニングを3年間欠かさずにおこない、自分なりのルーティンとして今も走っていることから、私には継続力があると自負しています。
アルバイトの話題を自己PRに使用するときはこの記事を参考にしてみてください。アルバイトのエピソードを効果的にアピールする方法を4ステップで解説しています。
ステップ③差をつけるための工夫を加えて内容をより充実させる
強みを落とし込んだ文章ができたら、プラスアルファで差別化につながる工夫ができないかをチェックしてみましょう。
差別化できる自己PRのコツのおさらい
- 企業の人物像を知る
- 入社後や仕事に活かせる点を述べる
上記の求める人物像について調べる、入社後に活かせる点を述べる以外にも、エピソードの中に数字を入れられる箇所があれば、具体的な数値も入れ込みましょう。数字を入れることでエピソードの理解がしやすくなり、聞き手にとっても状況をイメージする手助けになります。
工夫を取り入れた例文
私の強みは一度決めたことを続ける継続力です。
大学時代は自宅と学校の距離が遠く、移動に2時間ほどかかることから、サークルに所属していませんでした。しかし、何もしないままでいるのももったいないと思ったことがきっかけで、帰宅後に毎日家の周りを30分間ランニングすることに決めました。
「一度自分で決めたルールは最後まで守り切りたい」と考えて、天候が悪い日でも外に出られそうであれば毎日走り続けました。
結果、ランニングを3年間続けることになり、今でも自分なりのルーティンになっています。入社後に配属予定のエンジニア職では、一つのプロジェクトの遂行に数年かかることから長期的に成長できる社員が活躍していると伺っています。
私もこの継続力を活かして、どんなプロジェクトを任されても、飽きることなく常に成長する姿勢を持って、最後までやり切りたいと思っています。
自己PRの最後の文章はエピソードの締めとなる重要な部分です。面接官に好印象を持ってもらえるようなテンプレ―トやアドバイスを紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
企業の人物像や入社後のビジョンを組み込んだ自己PRのリアル回答
私は他者を巻き込みながら、チームで成果をあげることが強みです。この強みは部活動で大きな大会を運営したときに発揮されました。
私は役職を担当しており、大会において、さまざまな立場・カテゴリーの人たち総勢270名を巻き込み、複数の施策をおこないました(実際の面接では、もう少し具体的に話すこともあります)。
たくさんの角度からアプローチした結果、過去最大の集客を達成することができました。その経験や強みを活かし、御社でもほかの職種の人を巻き込んだり、外部の多種多様なステータスの企業、団体、人々を巻き込むことで、チームで世の中にインパクトを与えたいです。
私の強みは、どんな高い壁があっても絶対に乗り越えることです。この力を身に付けたのは、私が小学3年生から現在に至るまで、12年間サッカーを続けてきたおかげです。
その中でも、一番の挫折経験だったのが、高校2年生に腰椎分離症になってしまい、半年間サッカーができない期間があったことです。その期間の中で、「復帰したい」という強い思いから、リハビリを通して自分自身の回復と成長に愚直に取り組みました。
この挫折経験から得た、物事を克服する力を持って、御社が掲げている「若手の成功」というビジョンに貢献できると考えています。改めてにはなりますが、どんな困難があっても乗り越えられる力が私にはあります。
みんなはどうした? 面接で自己PRを簡単に伝える方法
ここまでに作成した自己PRを面接で使用するためにも、効果的にアピールにつなげる話し方もチェックしておきましょう。
もちろん、自己PRの内容は人によって異なるので、エピソードや強みに合わせて構成や話す順序を自由にカスタマイズすることも重要です。ここでは、あくまで、面接官にもわかりやすく伝わる方法としておすすめの構成を紹介します。
自己PRを話すときの順序
- 結論
- 説明やエピソードの具体的な内容
- 締め
面接では結論ファーストで端的に回答を始めることが求められます。そのため、まずは「自己PRをしてください」という質問に対して、①の結論となる部分を「私の強みは○○です」といったように簡潔に述べましょう。
その後で②強みだと感じた理由や、それが活かされたエピソードを具体的に説明します。最後に、締めとして強みの活かし方や入社後のビジョンなどを加えられれば、「自己PRをしてください」という質問に綺麗に回答することができます。
自己PRを伝えるときの順序と例文
①結論:
私の強みは一度決めたことを続ける継続力です。
②説明やエピソードの具体的な内容:
大学時代は自宅と学校の距離が遠く、移動に2時間程かかることから、サークルに所属していませんでした。しかし、何もしないままでいるのももったいないと思ったことがきっかけで、帰宅後に毎日家の周りを30分間ランニングすることに決めました。
「一度自分で決めたルールは最後まで守り切りたい」と考えて、天候が悪い日でも外に出られそうであれば毎日走り続けました。結果、ランニングを3年間続けることになり、今でも自分なりのルーティンになっています。
③締め:
入社後に配属予定のエンジニア職では、一つのプロジェクトの遂行に数年かかることから長期的に成長できる社員が活躍していると伺っています。私もこの継続力を活かして、どんなプロジェクトを任されても、飽きることなく常に成長する姿勢を持って、最後までやり切りたいと思っています。
ここでは①、②、③と順番をつけた話し方を紹介しましたが、そのほかにもSDS法、PREP法と呼ばれる、聞き手に伝わりやすい方法もあるので、詳しく説明します。
SDS法
SDS法とは、話の順序をSummary(要点)、Details(詳細)、Summary(要点)の順でまとめる話し方です。最初と最後に要点を述べることで、簡潔にかつ話のポイントがわかりやすくなるため、「結局何が言いたかったの?」となる事態を避けることができます。
また、聞き手としても、最初の要点を聞いて、ざっくりとどういった話が始まるのかを理解しすることができるので、話し手と聞き手の間に認識のずれが起きない話し方でもあります。
前に紹介した例文をSDS法で伝えてみるとこのような形になります。
SDS法を使った例文
S(要点)
私の強みは一度決めたことを続ける継続力です。
D(詳細)
この強みを自覚したのは、大学時代のルーティンにあります。自宅と学校の距離が遠く、移動に2時間程かかることから、私はサークルに所属していませんでした。しかし、何もしないままでいるのももったいないと思ったことがきっかけで、帰宅後に毎日家の周りを30分間ランニングすることに決めました。
「一度自分で決めたルールは最後まで守り切りたい」と考えて、天候が悪い日でも外に出られそうであれば毎日走り続けました。結果、ランニングを3年間続けることになり、今でも自分なりのルーティンになっています。
S(要点)
この決めたことをやり続ける継続力を活かして、どんなプロジェクトを任されても、飽きることなく常に成長する姿勢を持って、最後までやり切りたいと思っています。
PREP法
PREP法とはPoint(結論)、Reason(理由)、Example(例)、Point(再度の結論)の順番で話す方法です。
前に説明したSDS法よりも、ひとつ構成が多くなっていますが、その分理由や具体例を示しながら話すことができるので、より説得力のある内容になりやすいです。
前に紹介した例文をPREP法で伝えてみるとこのような形になります。
PREP法を使った例文
P(結論)
私の強みは一度決めたことを続ける継続力です。
R(理由)
なぜなら、大学時代には3年間ずっとランニングをするというルーティンを続けていたからです。
E(例)
大学時代は自宅と学校の距離が遠く、移動に2時間程かかることから、サークルに所属していませんでした。しかし、何もしないままでいるのももったいないと思ったことがきっかけで、帰宅後に毎日家の周りを30分間ランニングすることに決めました。「一度自分で決めたルールは最後まで守り切りたい」と考えて、天候が悪い日でも外に出られそうであれば毎日走り続けました。
P(結論)
この経験から、私は継続力が強みだと自負しています。これを活かして、どんなプロジェクトを任されても、飽きることなく常に成長する姿勢を持って、最後までやり切りたいと思っています。
自己PRを話すときの構成や工夫した点は?
自己PRを簡潔に話すためにした工夫や、文章の構成はどのようなものですか?
まず、結論ファーストで何が強みであるかを話します。その後は具体的なエピソードを話すのですが、私は面接官の顔色を伺いながら、エピソードをどこまで話すかをその場で決めていました。
簡潔に話すためのコツは、エピソードの重要な部分をある程度削除しておくことです。これにより深掘りの質問で、相手から聞いてもらえるように仕向けられるうえに、話す文量を適度に減らせます。
自己PRを簡潔にまとめるコツは、一度声に出して読んでみて、内容が重複すると感じた部分は削ることです。また、具体的すぎる箇所は一旦削ってしまい、深掘りされた際に話すのがおすすめです。
最初に、全部の内容をまとめて一言で、かつインパクトのある言葉で伝えられるようにしていました。また、エピソードは一つに絞って、後から来る深掘りの質問として聞いてもらえるように意識していました。
ES・履歴書で自己PRを簡単にまとめる3例文
面接で話す場合は、伝える情報の順序や構成を練ることが必要ですが、書類選考やESに自己PRを記載する場合は文字数に制限があるケースも存在します。
文字数の制限がない書類もあれば、中には150字までと、かなり限られた文字数でアピールをしなくてはいけないなど、企業や書類の種類によってパターンはさまざまです。文字数に制限がある場合は、作成した自己PRが収まるように簡略化するアプローチが必要です。
文字数が少なくなればなるほど、なるべく削除したくない話の核の部分を残せるように調整をしてみましょう。また、文字数に制限がある場合でも最低8割程度の文字数は書き込んでおきましょう。
あまりに内容を削ってしまうと、読み手に「志望度が低いのでは」と不合格になってしまう可能性があります。今回は以下の例文を文字数ごとに簡略化した具体例を3パターン紹介します。
もととなる例文
私の強みは知的好奇心が強いことです。
幼い頃から本を読むことが好きで、そこから得た知識を使って実際に日常生活で行動を起こすこともたくさんありました。大学生になってからは、気になったことを満足するまで追及することが楽しくなり、知識を蓄えてから資格取得にチャレンジしたり、気になる場所に赴いたりと好奇心を満たせるように動いてきました。
また、この強みは文化祭やイベントの企画をするときに役立ちました。多様な知識をもとに、複数の視点から物事を見て、組わせていくと新しいアイデアが生まれるのです。実際、大学の文化祭では私の企画したイベントブースの来場者が250人となり、全部で24個あったブースの中でも一番でした。
この強みは入社後に配属される予定の企画職で、新しいアイデアを生み出したり、流行をキャッチアップしたりという点で、大いに活かせると考えています。御社の中で起爆剤となれるように好奇心旺盛な強みを発揮していきたいと思っています。
(414字)
①300~350字でまとめる
まずは300~350字でまとめた例です。一般的に、人が1分間に話す文字数の平均が300字ほどと言われています。
そのため、あらかじめ自己PRを作るときは300字を意識して作成しておくと、書類だけでなく面接でも活躍するでしょう。
300~350字でまとめた例文
私の強みは知的好奇心が強いことです。
幼い頃から本を読むことが好きで、大学時代は、気になったことを満足するまで追及することを楽しいと感じ、知識を蓄えてから資格取得にチャレンジしたり、気になる場所に赴いたりと好奇心を満たせるように動いてきました。
また、この強みは文化祭やイベントの企画をするときに役立ちました。多様な知識をもとに、複数の視点から物事を見て、組わせていくと新しいアイデアが生まれたからです。
この強みは入社後に配属される予定の企画職で、新しいアイデアを生み出したり、流行をキャッチアップしたりという点で、大いに活かせると考えています。御社の中で起爆剤となれるように好奇心旺盛な強みを発揮していきたいと思っています。
(311字)
②200~300字でまとめる
200~300字程度の文字数制限ではアピールしたい内容に直接関係しない部分や、内容が重複する文章を削除しながらまとめる必要があります。
結論としての強み、強みが活きたエピソード、入社後の活かし方などを最低限入れ込むことで、無駄のない文章構成にすることができるでしょう。
200~300字でまとめた例文
私の強みは知的好奇心が強いことです。
幼い頃から本を読むことが好きで、大学時代は、気になったことを満足するまで追及することを楽しく、知識を蓄えて資格取得にチャレンジしたり、気になる場所に赴いたりと行動してきました。
また、この強みは文化祭やイベントの企画をするときに役立ちました。多様な知識をもとに、複数の視点から物事を見て、組み合わせていくと新しいアイデアが生まれたからです。
この強みは入社後に配属される予定の企画職で、新しいアイデアを生み出したり、流行をキャッチアップしたりという点で、大いに活かせると考えています。
(258字)
③100~200字でまとめる
100~200字の制限の場合、書ける情報がかなり限られるため、端的に強みとエピソード、入社後の活かし方を記載する必要があります。
また、エピソードの内容も経緯や状況を詳細に書くことができないため、結果や強みが何に活かせるかを表現する方が、相手に強みも伝わりやすくなりますよ。
100~200字でまとめた例文
私の強みは知的好奇心が強いことです。
この強みは文化祭やイベントの企画をするときに役立ちました。多様な知識をもとに、複数の視点から物事を見て、組わせていくと新しいアイデアが生まれたからです。
この強みは入社後に配属される予定の企画職で、新しいアイデアを生み出すことや、流行をキャッチアップする点で、大いに活かせると考えています。
(162字)
限られた文字数で自己PRを作成するコツを教えて!
私の場合、ESや履歴書で文字数が限られているとき、3つの方法を試しました。
1つ目は、その文字数での自己PRをあらかじめ用意しておくということです。予想できるのは、文字数制限が、200字の場合と100字の場合、300字の場合なので、それぞれの文字数に沿って自己PRを作成しておくようにすると、いざというときにすぐ使用できます。
2つ目は、文字数を減らして作成するうえで、AI(人工知能)を使うことです。自分にはない視点から指摘をしてくれるため、説得性のある文章作成に役立ちました。
最後は、頼みの綱としてキャリアセンターや就活エージェントの人に相談するということです。実際に私も、文字数を削減できるところがないかを一緒に考えてもらったことがありました。
私は、400文字の制限があるESを書く機会が多かったため、まず400文字で自己PRの文を作っておき、そこから文字数の制限がより少なくなったらそのESを削り、文字数が多くなれば肉付けをして対応していました。
コツとしては、一番よく求められる文字数での自己PRを3個ほど作成しておくことです。私の場合、自己PRは企業ごとにまったく別の文を作るのではなく、ある程度元になる文は同じ状態で、数カ所はそれぞれ違うパターンを用意して使い分けていました。
3個あると便利なのは、それぞれのパターンを企業の求める人物像に応じて使い、一番アピールにつながりやすい自己PRをすぐに準備できることです。
私は自己PRのひな型として、400文字と200文字の文章をそれぞれ用意していました。
しかし、稀に100文字や150文字での回答が求められることがあり、その際には具体的な経験の内容を削ることで対処しました。伝えたいことが多くある場合でも、面接で深掘りされることを想定して、「自分の役割や立ち位置」「立てた目標」「結果」を伝えることだけを意識しました。
そのほかの内容については省略し、インパクトを与える言葉はなるべく残しておくのがコツです。
アピールしたい内容別の自己PR例文25選
自己PRの作り方やまとめ方、話し方について解説してきました。それでも、自分の自己PRの内容や話の内容に心配がある、という人はこの後紹介するアピールポイント別の例文を参考にしてみてください。
ここからは9種類のアピールしたい能力や強み別に、合計で25個の例文を紹介します。ここで紹介する能力や強みは、ダイヤモンド就活ナビが実施した就活意識調査「採用・就職活動の総括」のアンケート結果をもとに、「企業が重要視している学生の強み」として回答の多かったものを選んでいます。
①コミュニケーション能力をアピールする3例文
どんな人ともコミュニケーションができる力は、どのような企業でも活かすことができます。しかし、「人と話すことが好き」だけではアピールポイントとしていま一つです。
「単におしゃべり好きな人」と思われることのないよう、入社後どのように活かせるかイメージしやすい回答を心掛けましょう。
相手が話しやすい空気を作れる
例文
私の強みは、相手の話しやすい空気を作れるコミュニケーション能力です。
この強みは塾講師のアルバイトをしているときに自覚しました。当時は自分一人で10人ほどの授業を受け持っていたのですが、「わからない」と発言することが恥ずかしいと感じている学生に、発言がしやすくなるよう雰囲気を和らげて助け舟を出したり、自分で言葉がまとまらない生徒の考えを引き出せるように質問をしながら授業を進めたりしていました。
その結果、学期末におこなわれる講師を評価するアンケート調査で「発言しやすい授業づくり」という項目で一番の高評価を得たことがあります。
この強みは、入社後にお客様に寄り添う接客をするときにも活かせると自負しています。
自分が強みを自覚した経験と、普段から工夫したことがイメージしやすい例文です。しっかりと強みを活かしたことに対して結果も出ているため、説得力もありますね。
初対面の人とでもすぐに打ち解けられる
例文
私の強みは、初対面の人とでもすぐに打ち解けられるコミュニケーション能力です。
高校時代からずっとバドミントンを続けているのですが、ダブルスのペアがシーズンごとに変わることもあり、短期間でどれほどペアと理解し合えるかがチームプレーのカギという状況を長く経験しました。また、アルバイトとして居酒屋で働いていたこともあり、初対面の接客の一部としてお客様と会話をして、リピート率を上げる施策を何度も経験しました。
この経験から、初対面の相手とでもすぐに打ち解けられる度胸と、相手のことをよく観察して、快い会話のキャッチボールをする能力が身に付いたと感じています。
社会人になったら、毎日新しいお客様と交流を持つことになると思いますが、この強みを活かして相手に「心地いい」と思ってもらえるような接客を心掛けたいと考えています。
スポーツとアルバイトの2つの経験から共通点を探し「初対面の人と打ち解けられる」という強みを分析している例文です。
また、経験から得られたことを「度胸」や「会話のキャッチボールをする能力」と言い換えることでより具体的な内容になっています。
相手との考えにずれがないように立ち回れる
例文
私の強みは、コミュニケーション能力です。特に、相手との考えに誤解やずれが生まれないようにコミュニケーションを図ることが得意です。
私の大学は通年同じグループで課題をこなす授業があります。慣れてくると、お互いの考え方の癖やコミュニケーションの取り方の違い、連絡頻度のずれなどで同じ方向を向いて作業することが困難でした。そこで、私は相互理解の機会を設けたり、相手との会話の終わりに「〇〇という認識で合っているよね」「〇〇という考えを進めて問題ないかな」と認識をそろえるコミュニケーションを意識しました。
それを習慣づけるうちに、相手と自分の考え方の違いの要因や、共通認識を持つための言葉選びが上手くなり、学期末のグループワークでは私のグループが一番早く課題を提出するまで連携力が上がったことがあります。
この「共通認識を持つためのコミュニケーション能力」は入社後のチームビルディングに貢献できると自負しています。
具体的に取り組んだ内容がわかりやすく、「コミュニケーション能力」という広義な能力を自分の言葉で表現している点が好印象な例文です。連携を取る力は役に立つ場面が多いので、積極的にアピールしていきましょう。
②協調性をアピールする3例文
周囲の人の意見を受け止めながら組織をまとめられる協調性は、特に営業職やディレクターなど、あらゆる立場の人とかかわる職種で重視されます。
アピールする際は、「単に自己主張をしていないだけでは」「八方美人だ」と思われないよう、しっかり考えて組織に働きかけたエピソードを伝えることを心掛けましょう。
周囲の雰囲気や空気を読んで行動できる
例文
私の強みは、周囲の雰囲気や空気を読んで行動できる協調性です。
この強みは、学祭のイベントや出店の企画をチームで考え、実行する活動で気付きました。メンバーそれぞれの性格や得意分野を把握し、チーム全体の雰囲気を和ませながら、各自の能力を最大限に引き出すよう心掛けました。具体的には、発言の少ないメンバーには、その人が得意とする質問を投げかけ、議論に参加しやすい環境づくりをするなどです。
結果として、コロナ禍で引継ぎのない中での学祭でしたが、来場者アンケートで5点満点中4.6という高評価を獲得する成功を収めました。
入社後は、チームメンバーの潜在能力を引き出し、組織力を最大化させたいと考えています。
協調性の強みを具体的な経験と数値で裏付けており、説得力があります。チーム力向上の実績は評価できます。ただし、その経験が志望業界でどう活かせるか、より明確に示すとさらに効果的でしょう。
協力しながら課題解決に動ける
例文
私の強みは、協力しながら課題解決に動ける協調性です。
大学時代の地域清掃ボランティアで、参加者の意欲低下と作業の非効率さという課題に直面しました。そこで、参加者の得意分野を考慮してチーム分けを提案し、作業効率を向上させました。さらに、達成感を共有するため、清掃エリアごとの写真撮影とSNS発信をしたことにより、参加者のモチベーションが大幅に向上しました。
結果、活動の継続率が前年と比べて30%増加し、地域からも高評価を得ました。この経験から、協調性を活かした課題解決が活動の質と満足度を高めることを学びました。
入社後は、この強みを活かし、社内外で協力しながら効果的に問題解決に取り組みたいと考えています。
ボランティア活動で参加者の意欲低下などの課題を看過せず、得意分野を活かしたチーム分けやSNSを活用した達成感共有など、工夫を凝らして課題解決に取り組んだことが評価できます。
結果として活動の質と継続率が上昇したことから、面接官に強みと具体的な行動、そしてその結果が明確に伝わる良い自己PRですね。
個人よりも組織を優先した雰囲気づくりができる
例文
私の強みは、個人よりも組織を優先した雰囲気づくりができる協調性です。
大学のバレーボール部でキャプテンを務めた際、個々の選手の実力は高いものの、チームワークに課題があることに気付きました。そこで、練習後のミーティングで各選手の良いプレーを共有し合う時間を設けたり、週末に親睦会を企画するなど、チームの結束力向上に努めました。
その結果、独善的なプレーが減少し、互いを思いやり、励まし合う雰囲気が生まれました。チーム成績も地区大会準優勝を達成し、前年の予選敗退から大きく飛躍しました。
入社後は、個々の力を結集させることで組織全体のパワーを最大化し、会社全体の目標達成に向けて貢献したいと考えています。
個々の力量は高かったにもかかわらず、チームワークが課題だったチームを率いて、選手同士の信頼と連帯感を高めることができたことは高く評価できます。
個人の力を超えたチーム力を引き出すための具体策が見られ、その結果チーム力が向上したことから、チームビルディング力があることがうかがえますね。
③仕事への意欲・熱意をアピールする3例文
どの企業でも、仕事への熱意が感じられない人よりは、意欲がある人を採用したいと考えるでしょう。
何かに熱中した経験や、こだわって取り組んだ経験があれば、積極的にアピールしてください。
物事に対してストイック
例文
私の強みは、物事に対してストイックに取り組む姿勢です。
筋肉トレーニングを大学1年生のときに始めたのですが、開始当初は運動が苦手で、継続に不安がありました。そこで、目標を立て、毎日の成果を記録し可視化することで、着実に進歩を感じられるように工夫することにしたのです。たとえ忙しい日でも、隙間時間を見つけては5分でも筋トレに励み、3年間で1日も欠かさず継続しました。
その結果、体脂肪率が20%から8%に減少し、精神的にも「やればできる」という大きな自信がつき、小さな努力の積み重ねが大きな成果につながることを学びました。
入社後は困難な課題にも粘り強く取り組み、着実に成果を上げていきたいと考えています。
筋トレは当初から継続が難しい課題ですが、目標管理と日常的な努力を通じて着実に成長できたことが高く評価できる点です。
特に、1日も欠かさない継続力は、ストイックな姿勢の表れだと思われます。入社後は、中長期的なプロジェクトや業務改善など、着実な成果向上を求められる場面で、その姿勢が発揮できそうな印象です。
周囲の士気を上げられる
例文
私の強みは、周囲の士気を上げられることです。
大学野球部の主将時代、3年夏に連敗が続き、チームのやる気が低下しました。そこで、練習後に個別面談を実施し、各々の悩みを聞き出しながら励ましました。さらに、ミーティングで過去の勝利や成長を振り返り、チームとしての底力を再認識させる取り組みをおこないました。
結果、チームに活気が戻り、秋季リーグでは前年の8位から3位へと結果が伸びました。この経験から、個々の気持ちに寄り添うことがチーム全体の力を引き出す鍵だと学びました。
入社後は、一人ひとりの気持ちに寄り添いながら、チームの一体感を高め、組織力の最大化に貢献したいと考えています。
主将として、チームメンバー一人ひとりの声に耳を傾け、励ましの言葉を掛けることでモチベーションを上げることができたのは、高く評価できる点です。
入社後は、個々のメンバーとの信頼関係を基盤に、チーム全体としての一体感を高める力を発揮できそうな人材に映りますね。
目の前の仕事をやり遂げる
例文
私の強みは、目の前の仕事を確実にやり遂げる責任感です。
大学時代のコンビニアルバイトで、この強みを発揮しました。特に深夜シフトでは、限られた時間内で商品補充、清掃、発注業務など多くのタスクを遂行する必要がありました。私は効率的に業務を処理するために、タスクリストを作成し、優先順位をつけて取り組んでいました。また、予期せぬ事態にも柔軟に対応できるようにシミュレーションをおこない、シフトの引き継ぎまでに確実な業務完了を実現しました。
その結果、店長から信頼され、入社半年で新人スタッフの教育係も任さたことがあります。入社後は業務を確実に完遂することで、チームや会社に貢献していきたいと考えています。
限られた時間内で多面的な業務を効率良く遂行するため、タスク管理能力を発揮していることが評価できます。加えて、予期せぬ事態にも柔軟に対応できる実践力も備わっていると思われます。
業務完遂を第一目標として取り組んでいた結果、店長から信頼される存在となっていたことは、責任感の強さを示しており好印象です。
④行動力をアピールする3例文
仕事を進めるにあたって、まず行動に移せる力はどんな職種においても強みになります。
特にベンチャー企業など、意思決定から事業やサービスが立ち上がるのが早い企業・業界を志望している人はぜひアピールしてください。
誰よりも早く動ける
例文
私の強みは、誰よりも早く動ける行動力です。
たとえば、ゼミで実施した地域活性化プロジェクトの地元企業へのインタビュー調査では、メンバーが躊躇している間に、私が率先して連絡を取り、アポイントを取得しました。また、提案書作成の際も、ほかのメンバーが方向性を決めかねているときに、たたき台を作成して議論のきっかけを作りました。
結果として、プロジェクトの進行が大幅に加速し、予定よりも1週間早く提案をまとめることができました。最終的に、私たちの提案は地元商工会議所から高い評価を受け、実際に採用されるに至りました。この経験から、入社後は「巧遅より拙速」の精神で、先陣を切って周囲を動かし、業容拡大に努めたいと考えています。
行動力を具体的な事例で示していて、説得力があります。先頭に立って物事に取り組む姿勢が明確で、プロジェクトを加速させ、提案を採用されるに至ったという成果も印象的です。
「巧遅より拙速」の考えを、どのように業界特性に合わせて活かすか、より具体的に述べるとさらに効果的でしょう。
他人よりも多く動ける
例文
私の強みは、他人よりも多く動ける行動力です。
大学の文化祭実行委員会での活動を通じて、この強みに気付きました。委員会では、イベントの企画から運営までさまざまな業務がありましたが、私は常に率先して仕事を引き受け、ほかのメンバーの2倍以上の仕事量を遂行したと自負しています。出店者との交渉や広報活動など、複数の役割を同時に進めたことで、限られた時間内でより多くの成果を出すことができました。
その結果、前年比120%の来場者数を達成し、大勢のメンバーから賞賛を受けました。
この行動力を活かし、入社後は与えられた仕事だけでなく、自ら課題を見つけて取り組み、会社の業績向上に貢献していくつもりです。
行動力を具体的な経験で裏付けられていて説得力があります。他者の2倍の仕事量や複数役割の遂行は印象的です。来場者数を増加させたという成果も評価できますね。
物おじせずに新しいことに飛び込める
例文
私の強みは、物おじせずに新しいことに飛び込める積極性です。
私は英語力に不安がありながらも、アメリカへの1年間の留学に挑戦しました。現地では、語学の壁を恐れず、積極的に現地学生とコミュニケーションを取り、授業のディスカッションでも前向きに参加しました。また、アルバイトや地域のボランティア活動にも参加し、多様な経験を積むことができました。
その結果、TOEICスコアを400点から800点に向上させただけでなく、異文化への理解も深めることができたと感じています。
この積極性を活かし、入社後は新規プロジェクトや海外関連の業務にも躊躇なく取り組み、会社の成長に貢献したいと考えています。
積極性を留学経験で具体的に示していて説得力があります。英語力不足を理由にせず、現地学生との交流や授業参加などを通じて語学力を伸ばすとともに、異文化理解も深められたことは高く評価できるでしょう。
また、TOEICスコアの大幅な向上は客観的な成果として印象的ですね。
⑤誠実さ・信頼性をアピールする3例文
ビジネスの場で嘘をついたり、不誠実な対応をすると、個人だけでなく企業としての信頼も失うことになります。そのため、誠実さを重視する企業も多いです。
エピソードを考えるときは、「人間として当たり前のこと」と思われるような内容は避け、「ほかの人よりもさらに誠実さを大切にしている」とわかる内容に仕上げましょう。
約束を必ず守る
例文
私の強みは、どんな状況でも約束を必ず守る誠実さです。
この強みは、大学のゼミ活動のグループプロジェクトで自覚しました。6人チームで取り組んだ3カ月間の研究プロジェクトで、私は毎回の打ち合わせに遅刻せず参加し、担当部分の提出期限を一度も遅らせることなく守り通しました。特に、最終発表前夜、チームメンバーの一人が体調を崩したときに、自ら代わりを買って出て徹夜で資料を完成させ、無事発表を成功させました。
その結果、教授からプロジェクトの成果だけでなく、チームワークの面でも高い評価をいただきました。入社後は締め切りや顧客との約束を確実に守り、社内外から信頼される社員になりたいと考えています。
打ち合わせや提出期限の厳守、緊急時の対応は高く評価できますね。教授からの評価も成果として印象的です。誠実さはチームワークや信頼関係の構築において非常に重要な資質です。
入社後は、内外の約束事を確実に守り抜く姿勢で、信頼される社員になれると期待されそうな例文に仕上がっています。
公平に物事を判断できる
例文
私の強みは、公平に物事を判断できる冷静さです。
この強みは、学生寮の寮長を務めた経験で特に発揮されました。100人以上の寮生が共同生活を送る中で、さまざまな意見の対立や問題が発生しましたが、私は常に双方の言い分をよく聞き、感情に流されず客観的な視点で状況を分析しました。たとえば、騒音トラブルの際には、当事者双方から詳細な事情を聴取し、寮のルールと照らし合わせながら公平な解決策を提案しました。
その結果、寮生間の対立を円満に解決し、寮全体の雰囲気を良好に保つことができました。
この公平な判断力を活かし、入社後はチーム内の調整役として、円滑なプロジェクト運営に貢献したいと考えています。
意見が対立している中でも、感情に流されずに丁寧な事情聴取とルール基準に基づく解決策を導き出したことは、複雑な問題を客観的に分析できる能力があることを示しています。
入社後は、チーム内でさまざまな意見が交わされるプロジェクトの調整役として、感情に左右されず公平な仲介を果たし、円滑な進捗を導けることが期待できますね。
頼れる存在になれる
例文
私の強みは、周りから頼れる存在になれる信頼性です。
特に大学のダンスサークル活動で幹事を務めた際には、50人以上のメンバーがいる中で、イベントの企画から実行まで中心となって取り組みました。メンバーの意見をよく聞いたうえで、それぞれの得意分野を活かせるよう役割分担を工夫し、困っている人がいれば率先してサポートしました。また、予算管理や外部との交渉など、責任の重い仕事も引き受け、確実に遂行しました。
その結果、サークルの年間イベントをすべて成功させ、メンバーからの信頼も厚くなりました。
この信頼性を活かし、入社後はチームの中核として、同僚や上司から頼られる存在になりたいと考えています。
50人規模のメンバー管理や、予算管理など責任の大きい業務を円滑に遂行できたことは計画性と実行力がある一方で、他者への配慮も高いことを示せています。
コミュニケーション能力と責任感の高さは、職場で活躍するうえでの重要な資質だと考えられます。チーム作りの中核となれる人材だと期待できるでしょう。
⑥粘り強さ・責任感をアピールする3例文
責任感の強さは、ビジネスパーソンとしてもっとも重要な資質の一つです。責任感の強い人には、仕事を安心して任せようと思えるため、成長のチャンスも巡ってきやすいでしょう。
下記の例文に近い経験がある人はぜひアピールしてくださいね。
課題を解決するまで考え続けられる
例文
私の強みは、課題を解決するまで粘り強く考え続けられる持続力です。
大学のゼミ活動で取り組んだ研究プロジェクトで、地域の高齢化問題に対する解決策を提案するという課題に直面した際、最初は良いアイデアが浮かびませんでした。しかし、諦めずに文献調査や現地へのフィールドワークを繰り返し、3カ月間毎日熟考しました。その結果、地域の空き家を活用した多世代交流施設という独自の提案にたどり着くことができました。
この提案は教授からも高く評価され、実際に地域の方々にプレゼンテーションする機会にも恵まれました。
この粘り強さを活かし、入社後は難題にも諦めずに取り組み、革新的な解決策を生み出していきたいと考えています。
最初はアイデアが浮かばなかったにもかかわらず、文献研究とフィールドワークを繰り返すことで、独自の優れた提案にたどり着いた経験は、持続力と解決力が高いことを示しています。
入社後は、難題にも容易に諦めず、根気強く解決策を追求できる資質が期待できますね。
当事者意識を持てる
例文
私の強みは、どんな状況でも当事者意識を持って行動できる責任感です。
たとえば、コンビニの単なるアルバイトという立場でありながら、店舗の売上向上を自分の課題として捉え、常に改善点を考えていました。実際に売れ残りの多い冷凍食品は目立たない位置から目立つ棚へ、人気商品は陳列数を増やしました。
また、お客様から尋ねられることの多い商品は発注を増やし、夜勤の客層変化から夜に人気の商品を前面に出した結果、売上は前年比110%上昇しました。さらに、シフトの穴を自ら進んで埋めるなど、店舗運営にも積極的にかかわり、店長から評価されました。
入社後は会社の課題を自分事として捉え、積極的に解決に取り組んでいきます。
商品陳列方法の改善提案や顧客ニーズの把握など、具体的な施策から成果を出した経験は、課題意識と実行力が高いことを示しています。
入社後は、会社の目標を自身の目標と内面化できる当事者意識を活かし、積極的に業績向上に取り組めそうです。
自責思考で改善に動ける
例文
私の強みは、自責思考で物事を捉え、積極的に改善につなげる力です。
学生団体の年間を通しておこなう募金活動で、前年を下回る結果となった際、ほかのメンバーが外部要因を指摘する中、私は自分たちの取り組みに改善の余地があると考えました。そこで、過去のデータを分析し、SNSを活用した新たな広報戦略を提案したうえで、自ら率先して実行に移し、ほかのメンバーも巻き込んで活動を展開しました。
その結果、翌年の募金額は前年比150%を達成し、団体の活動に大きく貢献することができました。
この自責思考と改善力を活かし、入社後も常に自分の仕事を振り返り、より良い結果を生み出せるよう努力し続けたいと考えています。
自責思考と改善力を具体的な事例からうまく説明しています。前年の結果を分析し、新たな広報戦略を自ら提案・実行することで、大幅な成果向上に結びつけた経験から、改善を志向する姿勢が伺えます。
結果に留まらずプロセスの分析と改善に情熱を持つ姿勢は、会社にとって貴重な人材だと思われるでしょう。
⑦ストレス耐性をアピールする2例文
ストレスへの耐性を重視する企業は多く存在します。外部との折衝が多い業界や、労働時間が長くなりがちな業界では特に重視されることを覚えておきましょう。
社会人になっても再現できそうなストレスコントロール方法をアピールすると好印象です。
ストレスコントロールが上手い
例文
私の強みは、ストレスコントロールが上手く、常に冷静さを保てることです。
たとえば、大学での研究論文提出時の締め切りが迫る中、膨大なデータ分析と執筆作業に追われる状況でも、パニックに陥ることなく効率的に作業を進めました。具体的には、タスクを細分化してToDoリストを作成し、優先順位をつけて計画的に取り組むように工夫するなどです。また、集中力が切れそうなときは、短い休憩や軽い運動を挟むなど、自分なりのリフレッシュ方法を見出しました。
その結果、質の高い論文を期限内に提出し、指導教授からも高評価をいただきました。
入社後は締め切りの厳しい業務や予期せぬ事態にも冷静に対応し、安定したパフォーマンスを発揮できるように努めます。
ストレスフルな状況下でも冷静さと集中力を保つ強みを、実例からよく説明しています。
締め切りが迫る重圧の中でも、タスクマネジメントの技術と自分のリフレッシュ方法を駆使し、質の高い成果を出した経験は評価できるでしょう。締め切り管理やマルチタスクに長け、安定した業務遂行が期待できそうです。
物事の捉え方がポジティブ
例文
私の強みは、どんな状況でも前向きに捉えられるポジティブな思考力です。
私が所属していた軽音楽サークルでは、新入生歓迎ライブの準備中にメンバーの意見が対立し、雰囲気が悪くなる場面がありました。そんなとき、私は「みんなライブを成功させたいからこそ真剣に議論している」と状況を前向きに解釈し、チームに共有しました。
以後、メンバーの気持ちが和らぎ、建設的な話し合いができるようになった結果、ライブは大成功を収め、チームで達成感を分かち合い、新入生からも上々の評判を得ることができました。
入社後も、この強みを活かしてチームの雰囲気を明るく保ち、困難な課題にも前向きに取り組んでいきたいと考えています。
対立していたメンバーの気持ちを正しく把握し、状況の意図的な解釈替えによって建設的な議論へと導いた経験は、調整力の高さを示しています。
入社後は、この強みを活かしてチームの雰囲気作りや困難な課題への取り組みを前向きに支援できる人材だと考えられますね。
⑧考察力・論理的思考力をアピールする3例文
考察力や論理的思考力をアピールする秘訣は、思考のプロセスを具体的に説明することです。
論理的に考えながら業務に取り組むイメージが湧くような内容に仕上げましょう。
データや経験からアイデアを導ける
例文
私の強みは、データや経験から新しいアイデアを導き出せる力です。
たとえば、大学の学園祭実行委員会の活動で、前年の来場者アンケートと過去のイベント記録の分析により、家族連れの来場者が増加傾向にあることをつかみました。そこで、子供向けのワークショップを提案し、自ら行動に移していきました。
結果として、前年比20%増の来場者数を達成し、特に家族連れから高い評価を獲得しました。また、この活動を通じて、データ分析と創造力を組み合わせることの重要性を学べたことも貴重な経験となりました。
入社後も、この強みを動員して、顧客ニーズを的確に捉えた商品開発や効果的なマーケティング戦略の立案に貢献していきます。
データや経験から新たな視点やアイデアを導き出す能力を、大学時代の実例から具体的に説明できています。
分析力と創造力を組み合わせ、家族連れ向けの施策を成功裏に実行した経験は、入社後の商品開発やマーケティング戦略立案で活かされそうです。
筋道を立てながら思考できる
例文
私の強みは、論理的に筋道を立てて思考できる能力です。
この強みは、大学のゼミ活動で行った地域活性化プロジェクトで発揮されました。商店街の衰退という課題に直面した際、まず現状分析、原因の洗い出し、解決策の検討、実行計画の立案という順序で考えを整理しました。この論理的アプローチにより、チームメンバーの意見を効果的にまとめ上げ、具体的な提案までスムーズに到達できました。
結果として、私たちの提案した若者向けイベントが実際に採用され、商店街の集客増加に貢献しました。
社会人になってからも、この論理的思考力を活かして、複雑な問題解決や効率的なプロジェクト管理に取り組んでいきたいと考えています。
大学のゼミ活動での実例から、論理的な問題解決プロセスを具体的に説明できています。現状分析から解決策の検討、計画立案とスムーズに進められたことは高く評価できるでしょう。
入社後はそのような洗練された思考力を、複雑な課題の解決やプロジェクトマネジメントで結果を出せる人材だと期待できますね。
一つのことをじっくりと考え検証できる
例文
私の強みは、一つのことに対してじっくりと考え、丁寧に検証できる力です。
具体的には、大学のゼミ研究のテーマである「地域の高齢者の健康増進」で、半年間にわたり文献調査や現地でのインタビュー、データ分析を繰り返しおこないました。一つひとつの情報を丁寧に検証し、多角的に考察することで、高齢者の個人差や居住環境などの地域性を踏まえた従来の集団型プログラムではカバーできない新たなプログラムを提案することができました。
結果として、この研究は学内の発表会で高く評価され、実際に地域の福祉センターでプログラムが採用されました。
入社後は、この強みを活かし、製品開発や業務改善などで確実性の高い提案をしたいと考えています。
大学での研究テーマから具体例を挙げ、深く検証する能力とその成果をよく示しています。地域のニーズを正しく把握し、既存概念にとらわれない新規性の高い提案ができたことも評価できます。
入社後、その分析力を活かし、製品開発や業務改善で新たな価値を提供できる人材だと感じられそうです。
⑨思考力をアピールする2例文
ビジネスにおいて、物事に対し頭を使って深く考える力は不可欠です。
頭の回転の速さや多角的に考えられる力は、定量的なアピールが難しいので、エピソードをより具体的に表すよう意識しましょう。
頭の回転が早い
例文
私の強みは、状況に応じて素早く適切な判断ができる、頭の回転の早さです。
アルバイトのカフェで、繁忙時に突然の大量注文や予期せぬトラブルが発生した際も、すぐに状況を把握し、効率的な作業順序を考え、同僚への的確な指示出しをおこないました。その結果、ピーク時でもスムーズな店舗運営を実現し、顧客満足度の維持に貢献しました。
また、学内のディベート大会では、相手の主張に対して瞬時に反論を組み立て、チームの勝利に貢献した経験もあります。
社会人になってからも、この頭の回転の早さを活かし、急な案件や変化の多いプロジェクトにも柔軟に対応し、チームの生産性向上に寄与していきたいと考えています。
実際のアルバイト経験から、頭の回転の速さを具体例とともに伺い知ることができます。急な変化への適応力と的確な判断力は、多様な業務環境で活かされそうです。
状況判断とリーダーシップを評価される良い自己アピールの例ですね。
多角的に物事を見ることができる
例文
私の強みは、物事を多角的に捉え、幅広い視点から考察できる力です。
この強みは、大学のグループワークで企業の新規事業提案をおこなった際に表れました。私はその企業の財務状況、市場動向、技術的側面、そして社会的影響など、さまざまな角度から事業案を検討しました。また、チームメンバーの専門分野の意見も積極的に取り入れ、多面的な分析を行いました。
結果として、地元の柑橘類を活用した低糖質健康ドリンクを提案でき、企業の方々から高評価をいただき、商品化に向けて検討が進められることになりました。
入社後も複雑な問題解決や新規プロジェクトの立案において、偏りのない総合的な判断ができる人材として貢献していきたいと考えています。
この自己PRは、多角的な視点と分析力を活かしたグループワークの成功例を具体的に描写できています。
企業ニーズに沿った実用性の高い提案ができた経験から、複合的な問題解決力があると評価できるでしょう。
自己PRを簡単にまとめるには情報の見極めが肝心! 自慢の自己PRでアピールにつなげよう
この記事では、自己PRを簡単に作るために必要な要素や、簡潔に面接官に伝えるための方法について、就活生の作成のコツやアドバイスを交えながら解説してきました。
自己PRとは自分の強みをアピールし、面接官に人材の価値を伝える重要なテーマです。面接では必ずと言っていいほど聞かれる質問なので、自分なりの回答を複数準備できるようにしておくのも効果的な対策の一つですよ。
ぜひ、紹介した方法を参考にしてあなたが胸を張って話せる自己PRを作ってみてくださいね。
就活力診断テストはもう使いましたか?
「就活力診断テスト」では、十分な就活準備ができているかがわかります。就活マナーや、就活への心持ちなど、不安がある人は自分のことを客観視してみましょう。
面接力39点以下だと...就活のやり方を再検討することが必要ですよ。
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自己PRの中にガクチカも一緒に盛り込みました。また、単なる自慢話にならぬよう、周りへの感謝やチームワークを意識した文章も入れ込みつつ、「今までの経験とその過程で何を学んだか」を伝えることにフォーカスしました。
たとえば「粘り強さ」や「工夫する力」など、比較的、どの業界・どの仕事でも使える力をアピールするようにしていました。
アドバイスとしては、資格の取得や得られた明確な成果そのものより、その過程で成長した自分を示すことです。そうすると自然と文章が浮かびやすくなり、自分の経験を振り返るときもアピールすべき強みとなる経験についてヒントを見出せるようになります。