内定ブルーになった……悪い噂や周りの意見に振りまわされないためには?
内定ブルーとは、内定をもらったあとに、何かしらの理由で入社することや、働くことに対して憂うつな気持ちになることを指します。内定を目指して就活をしてきたのに、いざ内定を手にした途端不安になってしまうという学生も多いのです。
この記事では、就活生が内定ブルーになった原因とその解決策、内定ブルーを脱却するための就活再開方法まで解説していきます。内定ブルーの原因の一つは、周りの声に影響されてしまうことです。内定を取った企業と、自分軸で向き合う方法を身に付けましょう。
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就活生に聞く! 皆はいつどんな理由で内定ブルーになった?
「内定ブルーになっているのは、自分だけなのではないか」と思うと不安になりますよね。そこで、就活生たちに、どんな理由で内定ブルーになったのかを聞いてみました。自分と同じ思いの学生がいるとわかれば、不安に思う気持ちが和らいでいくかもしれませんよ。
すごく小規模な会社だったので、新卒入社する会社として相応しいか否かで、内定をもらった直後から内定ブルーになりました。
3年生の3月末ごろ、エントリーしていたすべての会社の選考が終わったタイミングで内定ブルーになりました。周りの友人たちはまだ就活をしている時期だったことも関係していたかもしれません。
大学4年生の6~7月に内定ブルーになりました。内定をもらってほぼ終わりに近づいていたのですが、本当にこのまま終えて良いのか悩んだ覚えがあります。
内定をもらって1週間後くらいに実際にその仕事について働くイメージが持てず内定ブルーになってしまったことがあります。
内定ブルーになった時期は、大学3年生の2月です。第一志望群の企業から内定をもらったものの、本当に自分の実現したいことができるのか気になり、内定ブルーになりました。
入社前に「就職したくない」という気持ちになってしまう人も多いです。そんなときに、一人で悩むのはやめましょう。こちらの記事を参考に、就職をしたくないときにどんな行動を取るべきなのかを、先輩たちの体験談から学んでみてくださいね。
内定先の良くない噂を聞いたとき
「〇〇社って残業が多いらしいよ」「アットホームを売りにしているけど、実際は上司が怖いらしいよ」など、内定先の良くない噂を聞くと入社への不安が募りますよね。実際に、就活生たちも内定先の悪い噂に悩まされて、内定ブルーになったようです。
良くない噂に振り回されないためには、情報の出どころを確かめることが必要です。この記事の後半では、OB・OG訪問で企業の実態を知る方法を解説します。
内定先の噂を聞いて内定ブルーになった就活生たちもいた!
内定先の良くない噂を聞いて、内定ブルーになったという人に質問です。どこからどんな噂を聞いて内定ブルーになったかを教えてください。
X(旧Twitter)で月の平均残業時間が50時間を超えると聞いて、内定ブルーになりました。「意外とホワイトではないんだな」と思い、がっかりした覚えがあります。
就活の口コミサイトを見て、評価があまり良くなかったので、内定ブルーになりました。特に、無賃金労働があることを聞いて非常に不安な気持ちになってしまいました。
「もしかしたら、私の内定先はブラック企業かも」と心配になったという人もいるかもしれません。そんなときは、入念に企業分析をおこなうことが必要です。下記の記事では、ブラック企業の見分け方のコツが確認できます。
友達の内定先の条件を聞いたとき
「友達の内定先の方が月給が良い」「友達の内定先の企業は、1年目からボーナスが〇万円もでる」など、自分と友達の内定先を比較したときに、自分が入社する企業の方が劣っていると感じることもあるでしょう。もっとほかに良い企業があるのではと不安になるのも、無理はありません。
就活生たちも、友達と自分の状況を比較して、内定ブルーになったことがあるようです。そんなときは、自分の内定先が就職の希望条件にどれだけ当てはまっているかを点数化をしてみると、気持ちを落ち着かせられるかもしれませんよ。
友人と比べて内定ブルーになった就活生の声
友達の内定先の条件を聞いて、内定ブルーになったという人に質問です。どんな経緯で内定ブルーになってしまったのですか?
友達の企業の方が、福利厚生面でとても充実しているという話を聞いて、内定ブルーになりました。具体的には家賃補助や、資格取得補助に関連するものです。
職種は違いますが、私が最終的に内定した会社と同じ会社を受けている友人がいました。その友人は、私の内定先である企業の初任給を見て「多分同じ会社にはいかないと思う」と言っていたのを聞き、友人はもっと給料の高い企業から内定をもらっているんだなと落ち込んだ経験があります……。
選考や内定を辞退した企業の条件の良さに気づいたとき
就活では、複数の企業の選考を同時に進めながら、最終的に1社の内定を承諾します。つまり、どこかの企業の内定を承諾するということは、ほかの選択肢を捨てることにもなるのです。
「ほかの企業の方が年間休日が多かった」「友人から、〇〇社が働きやすいと聞いた」など、辞退をした企業の良さにあとから気付くと、入社する企業を間違えたかもと不安になることもあるかもしれません。就活生たちが、辞退した企業の何を羨ましく思ったか聞いてみましょう。
どうしても諦められないのであれば、就活の再始動を選択肢にいれることも必要ですよ。
「あの企業の方が良かった」と後悔した先輩たち……
選考や内定を辞退した企業の方が良かったなと、内定ブルーになったことはありますか? どんな違いを感じて内定ブルーに至ったのか教えてください。
「気になっている企業をすべて受けきれればよかった」と後悔し、途中で選考を辞退してしまった企業のことを思い出しては内定ブルーになっていました。あとからSNSで、選考を辞退した企業の福利厚生が素晴らしいという記事を見て、さらに内定ブルーになった気がします。
就活サイトの口コミを見て、選考を辞退した会社のほうが評判が高かったので、辞退するのではなく受けきればよかったと後悔しました。
同期の優秀さに気づいたとき
内定者インターンや内定式で、同期と会話をしたり、一緒にワークをしたりすることもあるでしょう。そんなときに、同期が自分よりも優秀だと感じると、「この会社でやっていけるだろうか」「ちゃんとした社会人になれるのだろうか」と後ろ向きな気持ちになりがちです。
就活生たちも、同じような劣等感を感じたことがあったようです。差を自覚できるということは、成長のチャンスが眠っていることとも同義だと覚えておくと、少し気持ちが楽になるかもしれません。
同期とのスキル差でブルーになった学生たちの声
内定者インターンや入社式などで、同期の優秀さを感じて、内定ブルーになったことはありますか?
私の企業は、業務の特性上文系よりも理系の人に合う会社だと言われていました。もともとその分野に精通した勉強をしていた人も多く、圧倒的な差を感じて内定ブルーになりましたね。
未経験者でも優遇するような企業で、私自身もある程度の知識はあったのですが、内定者インターンでその業界に特化した資格を持っている人が多く、入社後が不安になりました。
同期が優秀だと、自分との差を感じて働くのが怖くなってしまうこともあるでしょう。しかし、怖い気持ちのまま仕事をしてしまうと、前向きな気持ちで働けなくなります。そんなときは、社会人の先輩たちが働くのが怖いという気持ちを乗り越えた方法を身に付けてみましょう。
入社先の職場の様子を目にしたとき
内定承諾したあとに、手続きなどで職場を訪れる機会もあるでしょう。そこでも、「思っていた職場と違った」「職場が静かすぎて合わない」「社員が元気すぎて不安」などと、入社先とのミスマッチを感じることがあります。
就活生たちの体験談を見て、どんな瞬間に職場への不安を感じたのか確認してみましょう。どうしても雰囲気が合わないのであれば、ほかの職場を探すことも視野に入れる必要があるかもしれません。
先輩に聞く! 内定先の様子から内定ブルーになったことはある?
入社先の職場の様子を実際に見て、内定ブルーになったことはありますか? どういった部分を見て不安になったのか教えてください。
食堂が割と小さく、バイキング形式ではなかったので、「一般的な食堂だな」と感じて内定ブルーになりました。以前にインターンで行った別企業の方が食堂が充実していた気がします。
内定者懇親会で職場見学をさせてもらった際に、節電のためか、やけにオフィス内が暗く、雰囲気が悪く見えてしまい、少し不安になりました。
すでに、苦手な上司や先輩がいるという人もいるかもしれません。嫌いだからといって、その上司とまったくかかわらないというのは、仕事を遂行するうえでも難しいでしょう。だからこそ、下記の記事から嫌いな上司に対応する方法を事前に学んでおくことがおすすめです。
周りの社会人の話を聞いたとき
大学時代の先輩や親などから、「社会人って大変だよ」という苦労話や、「〇〇をやったら結果を残せたよ」といった成功体験を聞くことがあるかもしれません。それらの話を聞いて、「自分に耐えられるだろうか」「そんなに頑張れるだろうか」と不安になる学生も多いです。
就活生たちも、社会人になることに負担を感じた時期があったようです。ただし、社会人になったことがないからこそ、不安に感じるのは当たり前です。社会人として働くうえでの心構えや、業務に関する実践的なスキルなどを事前に身に付けておくと、入社前の不安が解消されるかもしれません。
みんなはどう? 社会人の話を聞いて内定ブルーになったことはある?
周りの社会人の話を聞いて、「社会人になりたくないな」と内定ブルーになったことはありますか? どんな話を聞いて、社会人になることが不安になったのか教えてください。
学生のうちは自由な時間があるのに対して、「社会人は、仕事に行って帰ってきて寝るだけだよ」と言われ、時間の無さを感じて内定ブルーになりました。
「社会人になると学生の頃と比べて自分の時間がなくなるよ」と言われた時は、社会人になるのが憂鬱になりましたね……。
内定ブルーになって、「どうして働かなくてはならないのだろう」と憂鬱になることもあるでしょう。そんなときは、こちらの記事で社会人の先輩たちが働く理由を参考にして、自分が働く意味を考えてみましょう。仕事に対してのネガティブな考え方が変わるかもしれませんよ。
データで解説! 内定ブルーになる就活生たちの実態
就活生たちの多くも、さまざまな理由で内定ブルーを経験していたとわかりましたね。実は、内定ブルーになる学生は多いのです。ここからは、データをもとに内定ブルーになる就活生の実態を見ていきましょう。
内定ブルーの状態にある自分を否定する必要はありません。この機会に、自分の将来を見つめ直してみましょう。
60%強の就活生が内定ブルーを経験している
就活の教科書がおこなった「内定ブルーの調査結果」によると、同メディアの調査に参加した24卒の65%程度が内定ブルーを経験したことがあるようです。65%のうち、半数が現在(調査時2023年10月~12月)もなお内定ブルー中であることがわかります。
この調査からも、内定ブルーを経験している学生の多さがわかりますよね。できるだけ早く内定ブルーという不安な状態を抜け出すためにも、内定ブルーの原因を究明・解決する方法を知っておくべきでしょう。
第一志望の企業に内定しても半数が内定ブルーになる
同じく就活の教科書がおこなった「内定ブルーの調査結果」によると、第一志望の企業に入社したとしても、58.6%の学生が内定ブルーになっていたということがわかりました。望んでいた企業に入社できたとしても、入社することや社会人になることへの不安は尽きないようですね。
この場合、就活の軸や希望条件を正しく認識できていなかった可能性もあります。内定ブルーを感じたときは、自分の就活が正しかったのかどうか見直すことも必要ですよ。
第一志望に内定した先輩に聞く! 第一志望でも内定ブルーになる?
第一志望群の企業に内定したものの内定ブルーになったという人に質問です。臨んでいた企業から内定が出たにもかかわらず、内定ブルーになってしまった理由は何ですか?
周りの友人が自分より年収が高く、福利厚生が充実している会社に内定したことが原因だと思います。自分と他人を比較してしまいブルーになりました。
私は友人達より早く就活が終わったのですが、まだ続けていた人たちが内定している会社を調べてみると、どこも初任給が良かったり、有名な企業だったりする場合が多かったです。「自分ももっと続けた方が良かったのではないか」「もっとやれたのでは」と悩んでしまいました。
あなたはどれに当てはまる? 内定ブルーに陥る4つの理由
たとえ第一志望の企業に入社できたとしても、内定ブルーになる可能性があるとわかりましたね。では、そもそもなぜ内定ブルーになるのでしょうか。内定ブルーから脱出するには、内定ブルーの原因を見つけ出すことが必要です。
ここからは、内定ブルーに陥る4つの原因を確認して、皆さんが内定ブルーになっている理由を見つけ出しましょう。解決策が見えてくるかもしれませんよ。
①周りと比較しているから
内定ブルーになってしまう人は、周りと比較して自分に劣等感を感じているケースが多いでしょう。友人の内定先の方が少しでも優れている点があると、「自分が入社する会社は良くないんだ」と思い込んでしまうのです。
しかし、就活で決めるのは「自分の進路」であるため、他人の意見に惑わされず自分の決断に自信を持つことが必要です。今一度、就活の軸を見直してみると、内定先の良さに気づけるかもしれませんね。
メンタルが弱っている状態だと、内定ブルーにもなりやすいです。しかし、もとからメンタルが強いタイプでなければ、普段から自信がなかったり、人と比較してしまったりすることも多いでしょう。下記の記事では、そんなメンタルが弱い人だからこそ、仕事で輝ける方法を知ることができますよ。
②ネガティブな情報に敏感になってしまっているから
社会人になることが不安だと、ネガティブな情報に過剰に反応してしまうことがあります。前向きな気持ちであれば「困難も乗り越えよう」と思えるものの、社会人に対する不安が大きいと、「自分にはできない」となってしまうのも無理はありません。
そんなときは、そのネガティブな情報が真実であるか、なぜそのような情報が出回るのかを確認する必要があります。内定ブルーになってしまったときに、一人で不安を抱えてしまうことは厳禁です。OB・OGなどの力を借りて、正確な情報をつかみにいきましょう。
③自分のスキルに自信がないから
社会人として働くうえで、周りの社会人や同期と同等のスキルがないと自覚してしまうと、内定ブルーになりがちです。自分のスキルに自信がないと、「皆のように社会人として働いていけるだろうか」と不安になるでしょう。
実は、周りとのスキルの差に気づけている時点で、内定ブルーを解決できる可能性が大いにあるのです。自分に欠けているスキルは何かを洗い出し、それを身に付けるために行動することで、内定ブルーが解消されていくかもしれませんよ。
④自分の判断に確証が持てないから
就活では、エントリーができる企業の選択肢が多いからこそ、一つひとつの判断に「これは正しかったのか」と迷うこともありますよね。その判断に自信が持てないと、「あのとき〇〇しておけば、もっと良い企業に出会えていたかも」と内定ブルーになるケースも多いです。
そんなときは、内定先に点数を付けてみることがおすすめです。自分の判断軸を可視化できると、冷静に内定先と向き合えるかもしれませんよ。
就活生が内定ブルーになった理由とは?
私は内定後にネガティブな状態に陥ってしまい、自分の判断軸を失ったことで内定ブルーになってしまいました。選考中は会社の良い面だけを調べるようにしていましたが、内定が出てからは悪い面にも目がいくようになりました。
特に、内定先の口コミサイトは、企業を辞めた人が書いていることが多いので、企業の悪い点が多く書かれていて、後ろ向きな気持ちになることが多かったです。さらに、入社してからミスマッチが発覚すれば、転職するのにも労力がかかるため、自分の判断が正しいのか常に悩んでいました。
自分のスキルに自信がなくなってしまい、内定ブルーになりました。私は薬学部に所属していたのですが、就職先は薬学ではない分野を選びました。しかし、周りの友人達は有名な製薬会社に就職していて、初任給も驚くくらい違ったりするのを見て、ついつい比較してしまっていた気がします。
特に、私の場合は元々受けた会社が少ないこともあり、比較的早い段階で就活を終えてしまったため、「まだ続けた方が良かったのでは」と何度も思いました。就活サイトを見直したりして、今からでも就活を再開しようかととても悩んだ時期もあり、どんどんと自分の決断に自信がなくなっていった気がします。
内定ブルーを抜け出すには? 状況別の解決策4選
内定ブルーになる原因4つから、自分の状況に近いものは見つかりましたか。次のステップは、それぞれの状況に合わせた解決策を投じることです。ここからは、4つの理由別に対策を解説していくので、自分が今何をすべきなのかを確認してみてくださいね。
周りと比較している人:自分軸で就職の希望条件を振り返ってみる
周囲との比較癖がある人は、自分軸で内定先と向きあうことが必要です。自分の働きたい環境、最低限必要な年収、身に付けたいスキルなどと、自分の内定先がどれだけマッチしているかを今一度確認してみましょう。
希望条件 | 内定先の状況 | 内定先の点数 |
---|---|---|
なるべく残業は少なくしたい | 基本定時で上がれる、繁忙期のみ1時間程度の残業 | 8/10 |
月収は手取りで18万円程度ほしい | 手取りは付きで17万円程度だが、年2回のボーナスで賄える | 10/10 |
事務職として緻密な作業を丁寧に早くこなせるスキルがほしい | 総合事務職としてマルチスキルが身に付けられる | 10/10 |
同じ年齢層の人が多い職場が良い | 若手の採用を始めたのが直近のため、30~40代が多い | 5/10 |
この表を見ると、たとえ周りの友人が残業が多くて月収が25万円程度もらえる企業に内定をしていたとしても、自分自身の希望には沿わないことがわかりますよね。周りと比較してしまうときこそ、自分の生活に置き換えて考えてみるのがおすすめです。
ネガティブな情報に敏感になっている人:OB・OG訪問で実態を聞いてみる
周囲の人や口コミサイトなどでネガティブな情報を見聞きしてしまったときは、実際に働く人にその情報の真偽を確かめてみましょう。OB・OG訪問をすると、企業の実態が見えてくるかもしれません。
もし質問をしづらいという場合は、自分の意見を伝えてから、質問をしてみることがおすすめです。たとえば「〇月は業界的にも繁忙期で残業が多いのではないかと思うのですが、実際はどの程度残業がありますか? ほかの月との比較も教えてほしいです」といったように聞きましょう。
ただ、「残業が嫌で……」「ほかのサイトで嫌な意見を目にして……」と聞くよりも、前向きに企業研究をしてくれた結果の質問だと印象付けることができます。
OB・OG訪問のアポイントの取り方については、下記の記事を確認しましょう。失礼のない訪問にするには、いくつかの決まりごとがあるとわかります。
スキルに自信がない人:求められるスキルについて勉強する
どんなスキルが欠けているかを判断したうえで、それらを補う勉強をしていけば、入社までにレベルアップした自分になれるかもしれません。まず、何が欠けているかがわからないときは、企業で求められるスキルを明らかにしてみましょう。
求められるスキルを明らかにする例/営業職の場合
- 基礎的なビジネスマナー
- 提案力
- トーク力
- 傾聴力
- 体力
- 継続力 など
企業で求められるスキルは、企業・業界研究、OB・OG訪問をとおして見えてくるはずです。そのなかで、特に自信がないものはどれかを探ってみてください。時間の確保が難しければ書籍や動画から、時間があればインターンやアルバイトに挑戦してみるのも良いでしょう。
企業で求められるスキルを知るには、企業分析が効果的です。ただし、就活を再始動するとなると、企業分析に時間をかけすぎてしまうのはもったいないでしょう。そのため、下記の記事を確認して効率的な企業分析を進めるのがおすすめです。
社会人からのアドバイス! 内定ブルーを乗り越える秘訣とは?
1カ月前まで学生だった新入社員が最初から完璧にできるなど、誰も思っていません。人を採用するというのは会社からすると投資です。新卒入社の場合、投資してすぐに成果がでることを期待しているわけではなく、「数年後に花が開いてもらえれば良い」と思われているので安心してください。
また、大学で経営学を専攻していたからといって入社してすぐに優秀な経営者になれるわけではないですし、公認会計士の資格を取得したからといって、経理や監査の実務がすぐにできるわけではありません。どの会社のどの職種であっても、ある程度経験を重ねる必要があります。もちろん最初の1年目は苦しむと思います。毎日のように知らないことが出てくるし、難なく業務をこなしている周りの先輩と自分を比べてしまい無力感に苛まれることもあるでしょう。しかし苦しみながらも諦めずに食らいつく努力を継続すれば、1年、2年と年数を重ねていくうちに気づけばできるようになるはずです。
入社してから語学や財務関連のスキルが付いた
私の話ですが、配属されときは借方と貸方もわからずTOEICの点数も300点台でした。しかし、4年後の今、グローバル展開をしているプライム上場企業で国際税務のオペレーションを回せるようになっているのです。
もちろん入社前に語学や会計の素地を身に付けておくことも良いと思いますが、それ以上に重要なのは、「焦らず、諦めず、泥臭く必死に食らいつく」という気概だと思います。このサイトをみている皆さんは「働く」ことに対して意識を高くもっていると思うので、心配せず安心して社会人への一歩を踏み出していただければと思います。
判断に確証が持てない人:内定先が企業選びの軸に当てはまっているか確認する
「周りと比較している人:自分軸で就職の希望条件を振り返ってみる」で確認した、内定先の点数化で、内定先の点数があまりに低かったという場合は、企業選びの軸自体に間違いがあった可能性もあります。
その場合は、企業選びの軸を再度設定して、就活を再開する必要があるかもしれません。就活初期のころは、大きすぎる目標を掲げすぎてしまうケースも多く、実際に実現が難しい軸を設定していることもあります。
高望みや謙遜をしすぎるのではなく、自分が本当に将来欲しい環境やスキルは何なのかと自問自答して、内定先と向き合ってみてください。その結果、内定先がふさわしくないと思った場合は内定先を保持したまま、新しい就活軸に当てはまる企業と比べてみることがおすすめです。
内定ブルーの要因をプラスに変換! 4ステップで就活を再始動させる方法
内定ブルーをどうしても抜け出せないというときは、就活を再始動することも一つの手です。ここからは、実際に就活を再始動させる方法を4ステップで解説していきます。
内定ブルーになってしまった要因にこそ、次の就活を成功させるチャンスが隠れています。今抱えている懸念や不安を解消できるような就活にしましょう。
ステップ①キャリア・働き方・私生活の面から就活軸を立てる
まずは、自分の状況にあった就活軸を立てるようにしましょう。そのためには、キャリア・働き方・私生活の3つの面から軸を考えて、私生活と仕事を両立できるようにすることが必要です。
たとえば、キャリアの面で「入社して一年後にはリーダーになりたい」という目標があるのであれば、働き方の面でときにハードな働き方をしなくてはならないかもしれません。それによって体力が消費されてしまい、私生活では大きな挑戦などができない可能性もあるでしょう。
そのため、私生活と仕事のどちらを優先したいかを考えてから軸を考えることがおすすめです。私生活優先であれば、定時内で集中して仕事を終わらせられる働き方が必要で、仕事優先であれば残業などをしたとしても最速で実績を詰めるキャリアが必要になるでしょう。
就活の軸を考えるには、自己分析を入念におこなうことが必要です。こちらの記事を参考に、今一度自己分析の基礎に立ち返って、自分が何を望んでいるのかを理解しましょう。
ステップ②就活軸に当てはまる業界を探す
優先したいものを明確にしたうえで就活軸を作ることができたら、その軸に当てはまる業界を探しましょう。業界研究をしていくと、業界別に特色が見えてきます。たとえば、IT業界であれば、リモートワークが可能な企業も多いため、在宅勤務を望む働き方であれば適しているでしょう。
ほかにも、早くから実績を評価してもらえる業界に進みたいという意思がある場合は、これから伸びていくような業界で働くとやりがいを感じられるかもしれません。これから伸びる業界を詳しく知りたい人はこちらの記事がおすすめです。
ステップ③就活軸をもとに企業を点数化する
業界研究をしたら、そのなかから気になる企業を見つけましょう。企業研究やOB・OG訪問をしていくと、同じ業界であっても企業ごとの特色がわかってきます。たとえば、社内の人間関係や求められる人物像などが異なることが多いです。
そこで、自分が立てた就活軸をもとに、気になる企業を点数化してみましょう。点数を付けるときは、自分の軸とどれくらい当てはまっているかを考えることがおすすめです。。
社名 | 残業時間 | 給与 | 在宅勤務 | 点数 |
---|---|---|---|---|
A社 | 8/10 ┗ほぼ定時で帰れる、月末の繫忙期のみ1~2時間程度の残業 |
6/10 ┗総支給で20万くらい、生活するのにギリギリ足りるレベル |
10/10 ┗フルリモートワークでフレックスもできる |
24/30 |
B社 | 4/10 ┗月の平均残業時間が35時間超え、やればやるだけ数字が出やすいから理解はできる |
8/10 ┗固定残業がついていることもあり、総支給で25万程度もらえる、少し贅沢ができそう |
2/10 ┗リモートワークはやむを得ない事情のみ、事情を言えばOKと言われたが確証なし |
14/30 |
周りの人が良いという条件であっても、自分の軸に合わないのであれば、選考を受ける企業に選ばないことが重要です。
就活生に聞いた!自分軸で企業を点数化する方法
自己分析や企業分析の結果から、自分なりの基準で企業を点数化していたという人に質問です。どのような基準で点数化していたか教えてください。
いくつかありますが、自分のしたいことが実現できるか、転職が有利か、福利厚生の充実度などを平均して企業を評価してました。
ステップ④内定先より合計値が高い企業の選考のみを受ける
大前提、内定ブルーになったからといって、すぐに内定を手放さないといけないわけではありません。内定を取ることの大変さは皆さんもわかるはずだからこそ、内定を保持したまま就活を進めるのも一つの手です。
そのため内定先に対しても、自分の就活軸にどれほどあっているかを点数付けして、その結果内定先よりも高い点数を獲得した企業を受けるようにしてください。いろいろな企業を受けると、自分の軸がずれてしまう恐れがあるからです。
また、ほかの企業を受けてみて、内定先の良さを再確認することもあります。そういったときは、当初の内定先に進むのが良いかもしれません。就活を再開したからといって、内定先を絶対に辞退しなくてはならないわけではなく、自分の選択に自信を持つことが目的だと覚えておきましょう。
不安とうまく付き合う! 内定ブルーに陥ったときに覚えておいてほしい3つのこと
就活を再始動して、新しく自分に合う企業が見つかることもあれば、元の内定先が良かったと再認識することも。就活では何が起こるかわからないからこそ、内定ブルーに陥ったときに覚えておいてほしいことがあります。
就活での不安とうまく付き合うためにも、意識しておくと就活がやりやすくなりますよ。
①入社してみないとわからないこともある
どれだけ企業研究や業界研究をしても、入社してからでしかわからないことがあると理解しておきましょう。たとえば、職場にどんな性格の人がいるのかどうかは、入社してみないとわからないことの一つです。
内定者面談やOB・OG訪問であった人がどれだけ良い人でも、一緒に働く先輩や同僚が同じ性格かどうかはわかりません。そのため、内定先にある程度満足できるところがあれば、不安なところがあってもいったん飛び込んでみることも必要です。
②何かを手放すときは悩むのが当然
内定という実績や、学生という肩書を手放すときは、悩んだり不安になったりするのが当然です。これまで就活を頑張ってきたからこそ他社にも内定があり、4年間楽しい思い出があるからこそ学生時代を恋しく思うものでしょう。
しかし、「就活がうまくいくか」「学校で友達ができるか」など、内定や学生という肩書きを手に入れる前も不安があったはずです。不安を乗り越えれば、また良い思いや結果が付いてくるかもしれません。何かを手放すことへの不安は当然だと考え、将来への期待にかけてみましょう。
社会人になりたくない人へ……社会人の先輩からのアドバイス!
私も社会人なる前、「社会人になると、自由が減る」と考えていました。個人ではなく会社の一部になるイメージがあり、何だか窮屈な日々になるような印象を持っていたのだと思います。やはりまだまだ遊びたい気持ちもありますし、こんな私が社会人って本当に大丈夫か? と不安な気持ちも持っていました。
社会人になってからできるようになったこともある!
しかし、実際に社会人になってみると、自分が想像していたような大きな変化はなく、案外スムーズに新しい生活に馴染むことができましたし、「勉強」から「仕事」に生活の中心が変わるので、手にするお給料も増えました。金銭的に余裕が生まれたことにより行動範囲が広くなったり、趣味や美容にこだわることができたり、自由度が高くなる一面もあります。
未知の生活を目の前にすると不安になるのは当たり前ですし、楽しかった学生生活が名残り惜しくなるのも当然だと思います。ですが、社会人生活にも楽しいことやプラスの変化がたくさんあります。つい不安だなという気持ちに目が向きがちですが、きっと大丈夫です。その気持ちにとらわれず、良い点にも目を向けてみてください。
③時間が解決することもある
社会人になることや、企業に入社することに不安があったとしても、働きだしてみれば慣れることもあります。たとえば就活を始める前、「私が内定をもらえるのかな」という不安があったかもしれません。それでも、自己分析や企業分析に時間をかけ、面接の回数を重ねることで皆さんは内定を手にしましたよね。
同じように、時間をかけて経験をすることでブルーな気持ちが自然と消える場合もあるのです。どうしても不安でたまらないという場合は、基礎的なビジネスマナーなどを身に付けることに熱中するなどして、まずはやってみることが必要かもしれません。流れに身を任せるのも必要ですよ。
内定ブルーを解消するには自分軸を確立するのが大事! 内定後の不安を可能性に変えよう
ここまで、内定ブルーの原因を解明する方法から、状況別の解決方法まで解説してきました。内定ブルーを脱却するには、周りの意見ではなく、自分の直感や考えを大事にすることが必要です。
皆さんが感じている不安は、自分の将来を真剣に考えているからこそ感じるものです。その不安を解消するために、学習をしたり挑戦をしたりすることで、その不安は可能性に変わっていきます。皆さんの将来を輝かせるためにも、将来の可能性を見出す期間にしてくださいね。
内定ブルーは自然なことです。未来にはありとあらゆる選択肢があり、そのどれが正解なのか、完璧な最適解など得られるはずがないのです。誰かと比べてしまうと内定ブルーはさらに加速するため、結論から言うと「自分自身が満足しているかどうか」が大事です。色々不安要素はあるけれど、「まぁ納得できている」という感覚で、就活の軸から逸脱していないかどうかを考えてみてください。
正直、楽園のような企業はないかもしれません。どこに入社しても良いことはあるし、辛いこともあります。良い会社=良い人生でもないですし、就活とは難易度の高い会社に入社を目指すゲームでもありません。
内定ブルーに見舞われたら、ぜひ「なぜその企業に応募したのか」、「入社後に自分はどのような人生を歩みたいのか」、これを思い起こしてください。それでも合わない、どうしても違和感が拭えないのならば内定ブルーというよりミスマッチを肌で感じているのかもしれません。その場合は、何がミスマッチの原因なのか言語化したうえで再度就活を進めるのも手段ではあります。
内定ブルーをネガティブに捉えすぎず、自分はどうなりたいのかをもう一度考える良いきっかけにしてください。
就活力診断テストはもう使いましたか?
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内定ブルーになったことがある人に質問です。どのタイミングで内定ブルーになったか教えてください。