就活のつらさを乗り越えるにはどうすればいい? 先輩たちの体験談から対策を学ぼう
「就活がつらくて耐えられない…」と感じることは誰にでもあります。不安や焦り、プレッシャーに押しつぶされそうになる日もあるでしょう。
すでに社会で活躍している人たちのなかにも、就活で同じ思いを経験した人が多くいます。先輩たちは、このつらい就活をどのようにして乗り越えたのでしょうか。
この記事では、就活がつらいと感じている人に向け、就活経験者のリアルな体験談や具体的な対策法を紹介します。就活がつらい原因や乗り越えるためのヒントを見つけ、あなたも前向きに就活を進められるように、一緒に考えていきましょう。
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就活がつらかったエピソードを紹介|就活経験者のリアルな体験談を聞いてみよう
過去に就活を乗り越えてきた人たちは、どのような部分に「つらさ」を感じていたのでしょうか。自分と同じような悩みを抱えている人も、まったく想像もしなかった部分でつらい思いをしている人もいるでしょう。
ここからは、先輩たちのリアルなエピソードを紹介します。実際に乗り越えてきた体験談を通して、自分の就活に活かせるヒントが見つかるかもしれません。
私が就職活動を始めてつらかったと感じた時期は、夏のインターンシップの選考のときです。理由としては、私自身地元でも有名な大学に進学しており、地元企業の選考では余裕だと思っていました。ただ実際に選考を受けてみると、半分以上の会社でエントリーシート(ES)の審査段階で落ちてしまい、そのとき一番挫折を感じました。
挫折経験がプラスに働いた
僕が上記の場面に直面した際に感じたのは、「悔しい」という感情と「恥ずかしい」という感情でした。理由としては、先ほども述べた通り、自分の学歴や能力にかなりの自信があったことにあります。ただ、その自信が一瞬にして砕かれたので悔しく、恥ずかしかったです。
就職活動を始めてすぐの時期に自分の力不足を感じることができたので、今はすごく良い経験だったと思っています。そのため、早めに動いてたくさん挫折しておくと、あとからそれが糧になって良い結果を生み出せる可能性がありますよ。
就活がつらい原因ってあるの? 今の就活の全体像を知ろう
そもそも就活はなぜこんなに大変なのでしょうか? 今の就活生を取り巻く環境はどのようになっているのか、調査データをもとに確認していきましょう。
今の就活の全体像を理解することで、あなたの「つらさ」の原因が見えてくるかもしれません。
就職率自体は非常に高い水準で推移している
厚生労働省と文部科学省の共同調査「令和6年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)」によると、2024年卒の大学生の就職率は98.1%と過去最高水準を記録しています。コロナ禍での落ち込みを除けば、2011年から現在まで就職率は右肩上がりの状況です。
就活生の立場から見ると、高い就職率は良い状況に思えるかもしれません。しかし、内定を獲得すること自体が当たり前になると、今度は「どこに就職するか」「いかに良い企業に入れるか」が気になってくるものです。
そのような状況で、なかなか思うように内定が取れずにいる場合に「みんな就職できているのに、自分だけ…」という焦りや不安を感じてしまっても不思議ではありません。
このように、就職率の高さが逆に就活生のストレスを高める一因となっている例もあるのです。
大卒就活生の数は増加傾向にある
文部科学省の「大学入学者選抜関連基礎資料集」によると、18歳人口は減少傾向にあるものの、大学進学率は年々増加しているのが特徴です。
2023年には大学進学率が57.7%に達し、過去最高を記録しています。これは、少子化にもかかわらず大卒で就活をする人の数が増加していることを意味します。つまり、就活をする学生の数が増えることで競争がより激しくなっているのです。
また、大卒就活生が増えるということは、大卒という学歴の希少価値が下がっているととらえることもできます。今後の就活では、より高い学歴や専門性を求める傾向が強まるかもしれません。
大手企業の内定獲得争いが激化している
リクルートワークス研究所の「ワークス大卒求人倍率調査(2025年卒)」によると、大手企業の求人倍率は0.34倍と非常に低い水準です。この数字は、就活生100人に対して求人が34件しかないことを意味しています。
一方で、中小企業の求人倍率は6.5倍に達していることから、中小企業を志望する学生は減少傾向にあると考えられます。このように、大手企業に学生が集中することで、中小企業との間に大きなギャップが生まれているのです。
大手企業志向が強まる背景には、知名度や福利厚生、将来性などへの期待があります。大手企業の限られた枠を巡っての内定獲得争いは、就活生に大きなストレスを与えていると言えるでしょう。
大手企業の選考で苦労したことを教えて!
個人的に一番苦労したのはグループディスカッションです。ライバルが同じ空間にいることで、普段の面接より緊張感が増して、頭が真っ白になっていたのを覚えています。
志望動機を聞かれた際に、自分なりの回答を用意していたのですが、先に答えていた就活生たちの志望動機が立派すぎたり、内容が一部被っていたりしたことに焦ってしまい、よくわからないことを口走っていたような気がします。
大手だからこそ、自分の将来ビジョンなどを語るのが難しかった気がします。
ベンチャー企業を受けていると、自分が望んでいることを語り、それを実現することができる環境がベンチャーにある! と感じることができますが、大企業は業務が分業化されており、自分の意見を述べてもそれが100%叶わないことがあるので、その塩梅が難しかったなと感じました。
会社に対する想いや自分の考えを素直に答えてしまうと痛い目をみることもあったため、受ける企業によって、アピールする熱量を変えたほうが良いのかもしれません。
就活スケジュールの多様化が進んでいる
近年、就活スケジュールの多様化が急速に進んでいます。
従来の「新卒一括採用」から「通年採用」「ジョブ型雇用」などへ移行する企業も出始めており、企業ごとに異なるスケジュールで選考がおこなわれるようになりました。それに対応するために、早期に就活準備を始める学生もだんだんと増えてきています。
HR総研とみん就の共同調査「2025年卒学生の就職活動動向調査(3月)」によると、25卒の大学生が就職活動を始めた時期について「3年生6月以前」と回答した人の割合は45%でした。半数近い学生が早くから就活を始めていることがわかります。
就活スケジュールの多様化は、就活生に多くの選択肢を与えているように見えますが、実際には就活を難しくしている側面があります。学生はさまざまな企業の選考を同時に受けることを求められ、結果として就活期間が長期化してしまいます。それにともない、学業やゼミ活動との両立が困難になるケースもあるでしょう。
さらに、企業ごとに異なる選考スケジュールに対応するため、より綿密な情報収集とスケジュール計画が必要となり、就活生の負担は増大しているのです。
先輩たちの就活スケジュールを教えて!
就活を始めた時期と、初めて内定を獲得した時期を教えてください!
大学院1年生の5月くらいに本格的に就活を始め、初めて内定を獲得したのは年明けの2月上旬くらいでした。
就活を始めた時期は3年になってすぐのタイミングで、初めて内定を獲得した時期は3年の1月頃でした。
インターンの重要性が高まっている
インターンは、近年の就活において極めて重要な位置を占めるようになりました。
就職みらい研究所の「就職白書2024」によると、24年卒の大学生では74.2%がインターンや1dayでおこなわれる仕事体験プログラムに参加しています。インターンの参加は、もはや選択肢ではなく必須のステップとなりつつあると言えるでしょう。
企業側も、インターンを通じて早期に優秀な人材を確保しようとする傾向が強まっており、25卒からは「採用直結型インターン」も解禁となりました。このため、インターンに参加しない学生は、他の就活生と比較して競争力が低下するリスクに直面することになるのです。
採用直結インターン
25卒から解禁された新しいタイプのインターン。参加者を対象に早期選考を実施したり、選考フローの一部を免除したりできる点が特徴。双方のミスマッチを防ぐ効果があると考えられている
さらに、インターンの早期開催も進んでおり、大学2〜3年生のうちから参加を求められるケースも増えています。これにより、学生は早い段階から就活を意識せざるを得ず、学業との両立や将来のキャリアプランの明確化など、より多くの課題を乗り越える必要があるのです。
なお、この記事で就活生パネリストが参加したとコメントしている「インターン」のなかには、産学協議会が定めた「オープン・カンパニー」や「キャリア教育」に該当するプログラムも含まれます。
先輩たちはインターンにどのくらい参加した?
インターンには合計で何社参加しましたか?
インターンには合計30社くらい参加しました。就活情報サイトなどを使って、早期選考などの優遇があるインターンを調べ、2daysのものにたくさん参加しました。
私は3年の夏〜秋にかけて合計で20社ほど参加しました。私は1dayのものが多かったですが、長期のインターンも体験しておけばよかったと思っています。
10社前後参加し、そのほとんどが1dayのインターンでした。今思えば、長期インターンで経験を積んでおけばよかったなと思っています。
就活がつらい10の理由|先輩たちのリアルなエピソードもチェック
就活がつらいと感じる背景にはさまざまな要素がありますが、具体的にはどのような点が「つらさ」の原因となるのでしょうか。ここからは、就活がつらくなってしまう原因について、より細かく見ていきましょう。
自分の「つらさ」の原因が、この中に含まれているかもしれません。就活を経験した先輩たちの生の声も取り上げますので、ぜひチェックしてみてください。
①将来のビジョンや就活の軸が定まっていない
多くの就活生が直面する最も大きな悩みの一つが、将来のビジョンや就活の軸が定まっていないことです。「自分は何をしたいのか」「どんな仕事が向いているのか」といった根本的な問いへの答えが見つからず、困惑している学生は少なくありません。
明確な就活の軸がないと、やみくもに多くの企業を受けることになり、結果として効率の悪い就活になってしまいます。面接では「志望動機」や「将来のキャリアプラン」を問われた際に、説得力のある回答が難しくなるでしょう。
将来のビジョンが定まらないまま就活を続けると、モチベーションも維持しづらくなってしまいます。何のために頑張っているのか、そもそも何をしたらいいのかわからなくなり、精神的な疲労に悩む就活生も多いのです。
②自分の経験や強みに自信がない
就活生の多くが、自分の経験や強みに自信が持てないと感じています。部活動やサークルでの実績や、業務に関連する資格、留学経験など、就職活動で高く評価されそうな項目がない学生は「自分にはアピールできるものがない」と悩みがちです。
この自信のなさは、ESの作成や面接での自己PRの際に大きな壁となります。自分の強みを適切に表現できず「企業で通用する人材」としてアピールすることが難しくなるのです。また、面接で堂々と振る舞えず、本来の自分の魅力を十分に発揮できずに終わってしまうこともあります。
さらに、自信を持てない状態は、企業選びにも影響を及ぼします。「私には無理だ」という思い込みから、本来なら挑戦できたはずの企業へのエントリーそのものを諦めてしまうケースもあるのです。
就活中に自信を失ってしまった経験について聞かせて!
書類選考や面接で、自信を失ってしまったことはありましたか?
大学3年の2月に第一志望軍の企業に3社落ちてしまったときです。お祈りメールを見た瞬間、「就活を辞めたいな」と思いました。
面接に連続で落ちてしまい、持ち駒が0になったときです。書類選考やWebテストからの再スタートとなったため、自信を失ってしまいました。
書類選考の時点で何社か落ちたときに自信を失いました。面接をする前の段階から「私には惹かれるものが何も無いんだ」「もっと日頃から成果を上げていればな」と落ち込みました。
③さまざまな就活の準備やスケジュール調整に追われている
就活期間中は、企業研究、ES作成、面接準備、インターン参加など、やるべきことが多くあります。これらの準備に追われ、時間管理に苦労する就活生は非常に多いです。
特に、企業ごとに異なる選考スケジュールに対応することは大きな負担となります。複数の企業の選考を並行して進める中で、面接日程の調整や提出書類の締切管理に追われ、体力的にも精神的にも追い詰められている就活生も少なくありません。
また、就活と同時に、大学の単位取得や卒論の準備も必要となるでしょう。この忙しさによるストレスは、就活をつらいと感じさせる大きな理由のひとつとなっているのです。
④なかなか選考に受からない
選考に受からないというのは、就活をつらくさせる最も大きな理由のひとつでしょう。特に大手企業や人気のある業界の選考を中心に受けている場合、高い競争率のため不合格が続くことも珍しくありません。
不合格が重なることは、自信の喪失や自己否定感を強める原因となります。「自分には能力がない」「就職できないのではないか」といった不安が募り、メンタルに悪影響を及ぼすこともあるでしょう。
さらに、選考に受からないことから、当初の志望業界や企業にこだわりすぎて視野が狭くなったり、逆に焦りからむやみに応募範囲を広げてしまったりするケースもあります。深く考えずに選考に進むと、志望動機や業界研究が薄いせいで選考に落ち、負のスパイラルにつながるリスクがあるでしょう。
選考に落ちて苦い思いをしたのはあなただけじゃない!
就活中、選考で受からず、つらい思いをしたときのエピソードを教えてください!
大学3年の2月に、第一志望群の企業3社に落ちてしまったときです。 インターンも参加していましたし、もし入社していれば、かなり高い年収も期待できる企業だったのでとても落ち込みました。
大学3年の秋頃に、書類選考の時点で2社落ちたときに落ち込みました。大学のキャリアセンターに相談し、内容ではなく書き方が問題だとアドバイスをもらいました。
⑤周囲の就活が順調な人と比較して落ち込む
就活生にとって、友人や同級生の就活状況はとても気になるものです。しかし、他人の順調な就活を目の当たりにすることで、自分の状況と比較して落ち込む学生も多いでしょう。
特に、SNSの普及により、友人の内定報告や就活の成功体験を目にする機会が増えています。これらの情報を見たときに「自分の就活は遅れているのではないか」「周囲より自分は劣っているのではないか」と不安や焦りを抱いてしまうのは当然の心理だと言えます。
このような比較を続けていると、自己肯定感の低下や就活へのモチベーション低下を招いてしまう場合があります。本来なら自分のペースで進めるべき就活が、他人との比較によって気持ちが揺らいでしまい、結果として自分に合わない選択をしてしまう危険性もあります。
周囲の人と就活状況を比較してつらくなってしまったエピソード
就活の途中で、周囲の人と自分を比べて落ち込んだ経験はありますか?
あります。コンサル業界を狙っている友人は早い段階で有名企業から内定が出ていたので、羨ましいと思うと同時に落ち込みました。
インターンにはほぼ参加せず、本選考のみで1カ月程度で内定が決まった先輩がいたため、自分の結果がふるわないときにその先輩と比較して落ち込んでいました。
あります。インターンに参加した際に、グループワークなどで就職活動の状況が話題になることがありましたが、周りの優秀な人たちの話を聞くたびに落ち込んでいました。 早い時期から内定を持っていた人も多く、私は面接すら受けたこともないような状況であったため、とても焦りました。
⑥面接が怖い・緊張してストレスを感じる
面接は就活で最も緊張する場面の一つです。面接官の質問に的確に答えなければという緊張感や面接特有の雰囲気、求められるマナーの数々に対し、強いストレスを感じる学生も少なくありません。
特に、グループ面接や役員面接などでは個人面接以上に緊張するという意見が多く見られます。他の候補者と直接比較される状況や、社会的地位の高い人物から質問を投げかけられる環境は、ストレスを高める原因となりやすいです。
また、面接官の反応を気にしすぎて必要以上に不安を感じ、疲れてしまうという人もいます。この緊張やストレスが原因で、本来の自分の能力や魅力を十分に発揮できず、悔しい思いをする就活生も多いのです。
面接に苦手意識がある人は、これらの記事を読んで対策をしましょう。緊張やネガティブな思いを払しょくし、自分の強みを最大限アピールできるコツがわかります。
⑦周囲からのプレッシャーを感じる
就活生は家族や友人、大学の教職員など、さまざまな人からのプレッシャーにさらされています。特に両親からの期待が大きい場合も多く、「有名企業に就職してほしい」「早く内定を取ってほしい」といった要望が、学生にとっての重圧となることが多いです。
また、就職課やゼミの教授からの「就活の進み具合はどう?」「そろそろ内定は取れたか?」といった何気ない一言も、プレッシャーとなり得ます。周囲の人から就活の進捗状況を友人と比較されることで、焦りや不安が高まってしまうという人もいるでしょう。
このようなプレッシャーは、就活生の判断を鈍らせてしまう可能性があります。周囲の期待に応えようとするあまり、自分の就活の軸から外れた企業に応募してしまったり、難易度の高すぎる企業の対策に時間をとられたりするケースもあるため要注意です。
面接でつらい思いをした先輩の体験談をチェック
就活の面接で「つらい」と感じたエピソードを教えてください!
インターンの選考や本選考で、面接で答えられなかった質問があったときに落ち込みました。しっかり準備していた企業ほど、予想外の質問が飛んでくることがたくさんあり、答えられなく落ち込みました。
面接中は笑顔で相手の目を見て話すことを心掛けていましたが、ほとんど学生を見ず、一切笑顔も見せない面接官がいました。そんな面接官に当たったときは面接がつらいなと感じました。
あまり準備ができていない部分を深掘りされたときがつらかったです。「もっと違う部分を聞いてもらえたらうまくアピールできたのに……」というやるせなさと準備不足だったことへの悔しさを感じていました。
⑧就活そのものに意欲が湧かない
就活に対する意欲が湧かないと感じる学生は意外と多いものです。そもそも働くことへの不安や抵抗感が強い学生にとっては、就活自体が重荷に感じられます。
「今の生活が心地よい」「社会人になりたくない」といった思いが、就活への意欲を削いでしまうのです。
また、就活のプロセスそのものに疑問を感じる学生もいます。自己PRや志望動機の作成、面接での受け答えなど、ある種の「演技」を要求されることへの違和感が就活への意欲低下につながることもあります。
この意欲の低下は、エントリー数の減少や面接でのパフォーマンス低下を招き、結果として本来であれば獲得できた内定のチャンスを逃してしまう可能性があるのです。
⑨就活の悩みを相談できる相手がいない
就活中の悩みや不安を相談できる相手がいない場合、ストレスを感じる学生は多いです。特に、遠方の大学に進学して一人暮らしをしている学生や、周囲に就活生が少ない環境にいる学生は、孤独感を感じやすいです。
また、就活の悩みはプライベートかつデリケートな内容も多く、親しい友人であっても相談しづらいと感じる学生も少なくありません。「自分だけが遅れているかもしれない」「いくら友人でも弱みは見せたくない」といった思いから、悩みを抱え込んでしまうケースもあります。
このように悩みを相談できない状況は、ストレスをためる要因となり、就活を長期化させることにつながるのです。
⑩「社会に出るのが怖い」と不安を感じている
社会に出ることへの漠然とした不安は、多くの学生が抱える悩みです。学生生活から一転して、責任ある社会人として働くことへの戸惑いが、就活へのモチベーション低下につながることがあります。
ブラック企業に関するニュースや噂を耳にすることで、働くことそのものへの恐怖心を抱く学生もいるでしょう。また、コミュニケーション能力や専門スキルへの自信のなさから、「自分は社会で通用するだろうか」と悩む人も多いです。
さらに、就職後の生活イメージが描けないことも、社会に出ることへの不安を高める要因となります。学生時代の自由な時間が失われ、毎日決まった時間に出勤しなければならないという、生活リズムの変化に対応できるか心配になる人も少なくないでしょう。
【心構え編】就活がつらいときの対処法|内定者が心掛けていたこととは
就活中のつらい気持ちを乗り越えるには、いくつかの心構えが重要です。
ここからは実際に内定を獲得した先輩たちが、就活中に心掛けていた考え方や姿勢を紹介します。就活のストレスを軽減し、前向きに活動を続けるためにも、ぜひ参考にしてみてください。
内定を取った先輩たちはどんな心持ちで就活を進めていたの?
私は就活で頭がいっぱいになり、休みの間も就活のことを考えて、精神的にも休めない日が続いていました。そんなときは植物園に行ったり、公園に赴いたりすることで、自然に触れつつスマートフォンに触れない環境を作ることにしました。
就活のことを調べることができない環境を意図的に作ったことで、焦りを落ち着かせて、気持ちを切り替えることができていたと思います。その結果として、休み明けの作業効率が上がりました。ESの作成など詰まっていた作業がすぐに片付いたため、休み方の工夫も大切だなと感じました。
自分の行きたかった企業の選考に落ちたときや、就活を始めたてのタイミングで受けた企業に落ちてしまったときは、就活に対する焦りや不安が増して、「つらい」と感じることが多かったです。
その際は「まだまだ企業はたくさんあるし、時間も全然あるからナイストライだった」と考えるようにしていました。実際何社も企業を受けていくことで少しづつ慣れていき、面接も上達していくと思います。その結果として、その後受けた企業の面接も順調に進み、内々定を得ることができました。
①周囲と比較しないよう心掛ける
就活中に周囲の進捗状況が気になるのは自然なことです。しかし、他人と自分を比較しすぎると、不必要なストレスや焦りを感じてしまいます。
就活生はそれぞれ志望する業界や職種が異なるため、採用の進み具合の差が大きくなっているのが現状です。自分と全く違う業界を受けている人は、そもそも就活の比較対象としてふさわしくない場合も多いでしょう。
そのため、過度に周囲との比較を気にせずに、自分の目標や価値観にしっかり焦点を当て、自分らしい就活を進めることが大切です。
②うまくいっていることに目を向ける
就活に一生懸命になっていると、うまくいかないことばかりに注目しがちです。しかし、就活を前向きに進めている人たちは、小さな成功や進歩にも目を向けています。
就活中の小さな成功や進歩としては、以下のようなものが考えられます。
うまくいっていることを思い出す例
- 企業説明会で質問ができた
- 面接で自己PRがうまくできた
- 書類選考を通過した
- 新たなOB・OGにコンタクトをとった
- 新しい業界の知識が増えた
あなたも一度、就活中にうまくいったことにフォーカスして、自分の就活を振り返ってみてはどうでしょうか。きっと前に進んでいる感覚をつかめるはずです。
OB・OG訪問について知りたい人はこの記事を読みましょう。経験者が、基本の進め方や就活に役立てるコツを解説しています。
③選考に落ちるのは当たり前と考える
企業からの不合格通知ほど、就活でショックを受けることはありませんよね。
しかし、ほとんどすべての就活生は不合格を経験します。そのため選考に落ちることは失敗ではなく、就活プロセスの一部だと考えることが大切です。
不合格を経験することで、自己分析や企業研究の不足点に気付いたり、面接スキルが向上したりすることもあります。不合格の通知を受け取った後は、落ち込むだけでなく何がダメだったのかを振り返り、自分のスキルアップにつなげる意識を持ちましょう。
また、企業側の採用基準や求める人材像と自分がマッチしなかっただけであり、自分の価値が否定されたわけではないと理解することも重要です。
④プライドと謙虚さのバランスを意識する
就活を成功させるにはプライドと謙虚さのバランスが重要です。
就活生の中には「自分ならもっと良い会社に受かるはず」と、プライドを捨てきれない人も少なくありません。もし就活がうまくいかない状況で、その考え方を持ち続けると、大手企業しか目に入らない、いわゆる「大手病」に陥ってしまうかもしれません。
就活がうまくいかないときは、一度立ち止まって謙虚な姿勢を意識してみることをおすすめします。「自分は本当に大手企業じゃないとダメなのか」「中小企業にも視野を広げるのはどうだろう」などを考えてみると良いでしょう。
しかし、自分を過小評価しすぎる必要はありません。自分のプライドと謙虚さのバランスを保ち、ちょうどいい落としどころを見出すことを意識してみてください。
⑤就活には終わりがあることを意識する
就活中は「終わりが見えない」と感じることも多いですが、就活には必ず終わりがあります。
「今は大変でも、半年~1年後に就活はきっと終わっている」と考えれば、現在の困難を乗り越える力が湧いてくるかもしれません。
また、就活後の生活や社会人としての目標を具体的にイメージすることで、現在の就活を未来への通過点として捉えられるようになります。この「終わり」の意識が就活に前向きな影響を与え、モチベーションの維持につながるでしょう。
【行動編】就活がつらいときの対処法|内定者にやるべきことを聞いた
就活がつらいと感じたとき、実際にどのような行動を取るべきでしょうか。ここでは、内定を獲得した先輩たちが実践していた効果的な対処法をご紹介します。
現状を変えるためには具体的な行動が欠かせません。自分の状況に合わせて、できそうなことがあれば、1つでもいいのでぜひトライしてみてください。
すぐ真似できる! 内定者が試した「就活がつらい」ときの対処法とは
私はキャリアセンターに行き、自分がつらいと感じていることを、カウンセラーの方に話して気持ちをスッキリさせていました。友達など身近な人では話しづらいことでも、キャリアセンターの方は接点がないため、非常に話しやすかったです。
また、キャリアセンターは先輩の就活も見てきているため、先輩の就活事情も聞くことができ、非常に前向きな気持ちになりました。誰かに弱みを吐くことが苦手な人は、あえて接点のない人に吐いてみると、何も気にせず話せて心が軽くなるかもしれません。
就活が順調に進まずに「つらい」と感じたときは、一度うまくいっていない原因が何かを考えるようにしていました。たとえば、企業の選考に落ちてしまったときには、ただ落ち込むのではなく、なぜ落ちたのかを振り返るようにしていました。
また、自分で考えても改善策が見つからないときは、アドバイスをもらいに大学のキャリアセンターに相談をしにいくこともありました。その結果、その後に受けた企業の面接がうまくいき、内々定まで得ることができたこともあるので、第三者の意見を取り入れたほうが効果的なことがありますよ。
①自己分析をやり直して自分の価値観や強みを再確認する
自己分析のやり直しは、就活が行き詰まった際にぜひやってほしいことのひとつです。一度就活に取り組んだからこそ、自分の本当の価値観や強み、やりたいことを再確認することができます。
具体的には、これまでの就活の経験を振り返り、そこから得た学びや成長、気付いたことを整理します。就活をはじめたときの分析内容と比較することで、本当の自分が見えてくるはずです。
自己分析は一度で終わるものではなく、繰り返しおこなうことで自己理解が深まることを覚えておきましょう。
自己分析のやり方を再度見直したい人には、こちらの記事がおすすめです。さまざまな手法を紹介しているので、自分にマッチしたやり方を探してみてください。
②模擬面接などの面接対策をおこないアドバイスを受ける
面接での緊張や不安を軽減するためには模擬面接に取り組んでみましょう。大学のキャリアセンターや友人同士での練習など、さまざまな形で実践することができます。
模擬面接のメリットは、実際の面接を想定した環境で練習できることと、客観的なフィードバックが得られることです。自分では気付きにくい話し方の癖や改善ポイントを指摘してもらえるため、面接のスキルアップにつながります。
また、志望動機や自己PRなどよくある質問への回答を繰り返し練習することで、自信をつけることができます。さらに、深掘りの質問にも慣れておくことで、本番での対応力の向上が期待できるでしょう。
模擬面接については、こちらの記事で解説しています。模擬面接を受けるメリットや、1回1回を有意義なものにするための準備のやり方など、詳しく紹介していますのでぜひチェックしてみてください。
③不合格の理由を客観的に分析して改善点を見つける
不合格の通知を受け取るのはつらいことです。しかし、内定者たちは不合格を単なる失敗として捉えるのではなく、改善の機会として活用していました。不合格の理由を冷静に分析し、次の選考に活かすようにしましょう。
まずは選考過程を振り返り、自分の発言内容や態度を客観的に評価します。分析すべきポイントの一例は以下の通りです。
改善点を見つける例
- 質問の意図を汲んだ回答ができていたか
- ESと面接とで伝えた内容に矛盾はなかったか
- 結論ファーストで話せていたか
- 話す内容のボリュームは適切だったか
- 企業のことを十分に理解できていたか
- 声のトーンや話すスピードは適切だったか
これらの気付きを次の選考に活かすことで、着実にスキルアップできます。分析を通じて、ESの書き方や面接での受け答え、企業研究の深さなど、具体的な改善点を見つけてみましょう。
④就活スケジュールを見直す
就活に焦りや行き詰まりを感じたときには、就活スケジュールの見直しも有効です。適切なスケジュール管理は、効率的な就活とメンタルの安定に欠かせません。
就活のスケジュールを組む際に、書類の提出期限や説明会・イベントへの参加、面接などを予定に組み込む人は多いでしょう。ここに加えて、「◯◯社の志望動機を作成」「面接練習」「自己PRの改善」など、より詳しい内容を入れることをおすすめします。
就活は思っていることにやることが多く、シンプルすぎるスケジュールを立てると、想定通りに就活が進まずパニックになる可能性があります。ひとつの予定を決めたら、そのために何が必要かを考え、逆算してスケジュールを考えてみましょう。
就活のスケジュールを考えるとき、以下の記事がおすすめです。就活の基本的な流れを内定者の体験談とともにチェックしておきましょう。
⑤相談できる人を見つける
就活は相談できる人を見つけることもかなり重要です。信頼できる相手に悩みを打ち明けることで、精神的な負担を軽減し新たな視点や解決策を得ることができます。
相談相手としては、友人や先輩、家族、大学の就職課スタッフ、就職エージェントなどが考えられます。それぞれ異なる視点からアドバイスをくれるため、相談相手は複数人いたほうが良いでしょう。特に、就活を経験した先輩の助言は具体的で実践的なものが多く、非常に参考になります。
また、相談を通じて就活の悩みを言語化することで、問題の本質に自ら気付くこともあります。積極的に悩みを口に出すこと自体が、意外と問題解決の近道になるかもしれません。
⑥他の業界や職種にも目を向ける
就活の壁にぶつかったときは、当初の志望とは異なる業界や職種にも視野を広げてみることもおすすめします。固定観念にとらわれず幅広く情報を集めることで新しい道が見つかるかもしれません。
業界や職種の幅を広げる方法はいくつかありますので、以下を参考にしてみてください。
業種や職種の幅を広げる方法
- 合同企業説明会に参加し、少しでも興味を持った企業の話を聞く
- 興味のある業界を軸に、どんな職種があるのか調べる
- 興味のある職種を軸に、さまざまな業界を比較する
- 興味のある企業の取引先がどんな会社か調べる
これらを通じて新しく興味が湧いた業界や職種が見つかったら、インターンやオープンカンパニーに参加すると良いでしょう。さらに詳細な知識や経験を積むことで、本当に自分がやりたいことや、相性の良い職業に気付くきっかけとなります。
⑦就活エージェントに登録して相談する
就活エージェントの活用も、就活のつらさを乗り越える効果的な対策として挙げられます。就活エージェントとは、専門的な知識と豊富な経験を持つ新卒に特化したキャリアアドバイザーです。
就活エージェントに相談することで、個人の適性や希望に合わせた企業紹介、ESや面接対策のアドバイス、業界情報の提供など、総合的なサポートを受けることができます。自己分析や企業選びに迷っている場合、プロの客観的な視点からのアドバイスは非常に頼りになるでしょう。
ただし、エージェントに頼りすぎると、就活の視野が狭くなってしまうこともあります。あくまで就活の主役は自分であることを忘れず、自主的な活動とのバランスを取ることが重要です。
【リラックス編】就活がつらいときの対処法|内定者は何を試した?
就活中のストレスや疲労を軽減するには、適切なリラックスが欠かせません。
ここからは、内定者が実践していた効果的なリラックス法をご紹介します。自分に合った方法を見つけ、ストレス解消と心身のリフレッシュも実践していきましょう。
先輩が就活中に試していたリラックス方法を教えて!
私はリラックスする際は、ひたすらゲームをしていました。普段は健康に気を遣い、早寝早起きを心掛けているのですが、ストレスが溜まってどうしようもないときは飽きるまでゲームをしていました。
普段就活のために好きなことを制限している人は、土日など企業が休みで選考がないときに、自分の好きなことに時間を費やすことがリラックスにつながると思います。また、湯船に浸かる間はスマホを使うことがないので、デジタルデトックスにもなり、リラックスには効果的でした。
①趣味に没頭する
ストレス解消の定番のひとつが、趣味に没頭することです。
趣味の種類は人それぞれですが、スポーツ、読書、音楽鑑賞、料理、ゲームなど、自分が楽しいと感じる活動であれば何でもかまいません。重要なのは、その活動に集中することで、一時的に就活のことを忘れ、心を解放することです。
趣味に没頭することは、ストレスの軽減だけでなく新たな視点の獲得にもつながります。就活をする中で忘れていた、自分が熱を注げる物事に気付き、自己PRの改良や志望業界の幅を広げるきっかけとなるかもしれません。
②友人や家族と話す
友人や家族など信頼できる人々との交流は、精神的なサポートを得る重要な機会となります。
就活の話題に限らず日常的な会話をすることで、心が軽くなりストレスが和らぎます。就活仲間との情報交換や悩み相談は、共感や新たな気付きを得られる貴重な機会となります。
また、家族との会話は自分の原点を思い出し、価値観を再確認する機会にもなるでしょう。家族だからこそ話せる就活の弱音や悩みなどを、ぜひ相談してみてください。
友人や家族だけでなく、信頼できる人であれば相談する相手は誰でも構いません。「友人と就活の話をするのは恥ずかしい」「家族と就活について意見が合わず相談しにくい」などの場合は、大学のキャリアセンターや就活エージェントへの相談も考えてみてください。
③SNSを見ない時間を作る
SNSは便利な情報収集ツールである一方、就活のストレス源となる要因のひとつです。他の人の就活の進み具合や内定報告を目にすることで、不必要なプレッシャーや焦りを感じやすくなります。
SNSから離れる時間を意識的に作ることで、自分のペースを保ち他人との比較から生じるストレスを軽減できるでしょう。SNSから離れるためには以下のようなルールを設定することをおすすめします。
SNSの利用ルールの設定例
- 起床後の1時間はSNSを見ない
- 夜の◯時以降はSNSを見ない
- 週末は就活アカウントを使わない
- 友人の就活アカウントは見ない
- 前向きになれる就活アカウントのみフォローする
SNSから離れた時間を、自己分析や企業研究、趣味の時間に充てることでより充実した時間を過ごせますよ。ぜひSNSとの適切な距離感を意識してみてください。
④十分な睡眠を取ることを心掛ける
就活によって睡眠時間が削られているという就活生も少なくありません。アルバイトや学業と就活の両立が難しかったり、提出書類の期限に追われたりして、寝る時間が確保できないというケースをよく聞きます。十分な睡眠は、心と体の健康維持とメンタルの安定には必要不可欠です。
適切な睡眠は、集中力の向上、記憶力の強化、ストレス耐性の増加につながり、結果として就活のパフォーマンスを高めます。逆に睡眠時間が足りていないと、頭がクリアにならず考える力が低下するほか、ネガティブな感情を持ちやすくなります。
睡眠の質と時間を確保するには、以下のような自分なりのルールを作ることをおすすめします。
良質な睡眠を取るのためのルール設定例
- 毎日同じ時間に起床・就寝する
- 就寝前はスマホやパソコンの使用を控える
- 寝る1時間前にお風呂に入る
- 寝室やベッドは寝るときにしか使わない
- 昼食後は20分の仮眠を取る
睡眠を取ることは、日々の生活のリフレッシュには欠かせません。よく眠れた翌日は頭がすっきりし、就活にも前向きに取り組めるでしょう。
⑤いったん就活のことを忘れて休む期間を作る
就活の行き詰まりを感じたときには、思い切って就活から完全に離れる時間を作っても良いでしょう。「就活がつらすぎて逃げ出したい」と感じたときには、心を落ち着ける期間を作る必要があります。
具体的には、1週間から10日程度が就活を休む目安となります。この間には上記で挙げたような、趣味や旅行、友人との交流など、自分が楽しいと感じることに時間を使ってみてください。
就活から一時的に離れることで、心身のストレスから解放され、これまでの活動を冷静に振り返る機会を得られるでしょう。
就活がつらいときにやってはいけないNG行動5選|先輩の失敗談から学ぼう
就活中のつらい状況に直面すると、冷静な判断が難しくなることがあります。ここでは、内定者たちが経験した失敗や後悔から学ぶ、避けるべき行動をご紹介します。
先輩たちの経験を活かし、同じ失敗を繰り返さないよう参考にしてみてください。
これだけは避けて! 先輩が就活がつらいときにやって後悔したこと
就活がつらいときにやってしまって後悔したことはありますか?
後悔していることは、1人で閉じこもってしまったことです。サークルも行かなくなり、ほぼ就活一本になっていたので、今までサークルで築き上げていた友好関係などが少し薄れてしまいました。
誰にも相談しなかったことです。周りと比べてしまうことが嫌で、就活のほとんどを1人でおこなってきました。あのときもっといろんな人に話を聞いてもらっていたら、より広い視野を持つことができたのかなと後悔しています。
私は就活に焦ってしまい、何件もエージェントを利用してしまったことを後悔しています。エージェントを利用する時間があったなら、自己分析をして自分が興味のある会社を探せばよかったなと思いました。
①自分を責め続ける
不採用が続いたとき、自分の能力や価値を否定的に捉えがちですが、これは逆効果です。自己否定は自信の喪失やモチベーションの低下を招き、結果的に就活のパフォーマンスを下げてしまいます。
重要なのは、失敗を学びの機会として捉え直すことです。不採用の理由を冷静に分析し、改善点を見出すことを意識してみましょう。
そうは言っても、不採用が続けば落ち込むのも無理はありません。そんなときは友人や家族などに相談し、悩みを打ち明けてみることをおすすめします。自分を責めるのではなく、前向きに次の機会に備えることが、就活成功への近道となります。
②就活の悩みを1人で抱え込む
就活は誰しもが悩むものですが、その悩みを1人で抱え込むことは危険です。プライドや周囲への遠慮から、悩みを打ち明けられず孤独に陥ってしまうケースも少なくありません。
1人で問題を抱え込むと、視野が狭くなり客観的な判断が難しくなります。また、ストレスが蓄積され、メンタルの悪化につながるリスクも考えられます。
解決策として信頼できる人に相談することが重要です。友人、家族、大学のキャリアセンター、OB・OGなど、相談相手はさまざまです。悩みを話すことで気持ちが整理され、就活のモチベーションの維持にもつながります。
行き詰まったときには、1人で悩まず、周囲の人の力を借りるようにしてみてください。
③やみくもに企業への応募をする
不安や焦りから、企業研究を十分におこなわず、数多くの企業にエントリーしてしまう人もいます。しかしそういった行動が良い結果に結びつく可能性は低いため、控えるようにしましょう。
十分に調べないままむやみに企業へ応募すると、志望動機が薄いまま選考に臨むことになり、不採用のリスクが高まります。また、説明会や選考の参加数が増えることで、余計にストレスが溜まることもあるでしょう。
就活に焦りを感じた場合は、一度立ち止まって計画を練り直すことをおすすめします。
④深く考えないまま就活から完全に離れてしまう
就活のつらさから逃れるため、就活を中断してしまうケースがあります。一時的な中断は悪くはありませんが、長期間すぎる就活の中断はおすすめできません。
就活から離れる期間が長くなればなるほど、再開するための心理的なハードルが高くなります。人にもよりますが、おおよそ1週間を就活から離れる目安にするといいでしょう。また、長期間のブランクは、就職市場の動向や企業情報から遅れをとってしまう恐れもあります。
もし就活を一時中断するのなら、中断期間や再開の時期を具体的に決めておくようにしましょう。
⑤内定ほしさに書類や面接で話を盛る・嘘をつく
内定欲しさに自分を偽って就活をする学生も少なくありません。プレッシャーや焦りから、ESや面接で経験を誇張したり、ありもしない資格や能力を主張したりすることがありますが、これは避けるべき行動です。
就活で嘘をつくことの問題点は多岐にわたります。まず、嘘が明らかになった場合、即座に不合格となるリスクがあります。また、本当の自分を偽ることで、自分自身の価値を否定することになり、自信や自己肯定感の低下を招くこともあるのです。
就活がつらくても自分に嘘をつくのはやめましょう。しっかりと自己分析をすれば、自分のやりたいことや強みは必ず見つかるはずです。
つらい就活を乗り越えた先輩たちからの応援メッセージを紹介!
最後に就活を乗り越えた先輩たちからの応援メッセージを紹介します。今の自分と同じ経験をした先輩もいるかもしれませんので、ぜひメッセージを参考にして前向きに就活に取り組んでいきましょう。
私は、就活がつらい時期だからこそ、一旦就活から離れて休むか、内定を取れるまでひたすら続けるかを考えるべきだと思います。
身体は資本であるため、一度身体を壊してしまったら就活に余計な時間がかかって遠回りになってしまうからです。そのため、未来の自分にとって楽になるほうはどちらか考えたうえで、行動するといいと思います。
闇雲に動くことは時間の無駄になるかも……
また、受からないからといって、全然興味がない業界まで受ける必要はないと思います。私は内定がもらえない不安からエージェントを利用し、自分の興味がない業界の説明会にも参加した経験があります。
しかし、興味がないため志望動機が書けず、結局選考には進みませんでした。そのため、説明会に参加した時間がすべて無駄になってしまったことを後悔しています。
就活がつらくなり、なんでも良いから行動しよう、という心意気は大事ですが、闇雲に動くとかえって遠回りになることもあります。一度立ち止まって、方向をもう一度決めるとスムーズに就活が進むと思いますよ。
今は結果が見えず不安や焦りがあるかもしれませんが、一歩ずつ前に進んでいる自分を誇りに思ってください。私も就活中は「本当にこのままで良いのかな?」と悩んだこともありましたが、振り返ってみるとあの経験が自分を成長させ、今の自分につながっていると感じます。
きっと「あきらめずに頑張ってよかった」と思える日が必ず来ると思うので頑張ってください。
選択肢を広げることで気持ちが楽になる
また、最初に決めた業界や企業に固執しすぎず、少し視野を広げてみるのもおすすめです。実は興味を持てる業界や企業が今以上にかもしれませんし、新しい選択肢が増えることで気持ちも楽になるはずです。
周りに影響されて流されるときもありますが、自分の芯を持って頑張ってください。就活期間はとても長いように感じるかもしれませんが、ずっと続くものではありません。この時間が自分をより強く柔軟にしてくれると信じて、前向きに取り組んでみてください。応援しています!
就活がつらいときは原因を見つけて対策することが重要! 周りに流されずに自分のペースで就活を進めよう
就活中につらさを感じるのは誰にでもあることです。そのようなときには、そのつらさの原因を見つけ出し、適切な対策をとるよう心掛けてみましょう。本記事で紹介したさまざまな対処法を参考に、自分に合ったアプローチを見つけてみてください。
また、就活は個人の価値観や目標に基づいて進めるべきものです。周囲の進捗状況に惑わされず、自分のペースを大切にしましょう。ときには休息を取り、心と体のバランスを整えることも大切です。困ったときは周囲に相談し、支えを求めることも忘れないでくださいね。
最後まで諦めず、自分らしい就活を続けられるように頑張っていきましょう。
言ってしまえば、就活は「プロジェクト」です。プロジェクトとは、
①目的がある
②始まりと終わりが明確にある
の上記2つを満たすもののことです。
まず①の就活の目的を考えてみると、「自分の理想が実現できるファーストキャリアを見つけること」になりますよね。また、②でもあるように、就活には必ず終わりがきます。どこで終わらせるかは自分次第ですが、決して未来永劫続くものではありません。
このように、就活を一つの「プロジェクト」として考えると、おのずとやるべきことが見えてきたり、安心感を得られるのではないでしょうか。
自分の理想を叶えられる企業は社会にたくさんある!
まずは自己分析をして、自分が理想とする働き方・仕事内容・職場環境などを明確にしてみましょう。忘れずにいたいのは、あなたの理想を実現できる企業は、決してどこかの有名企業1社だけではないということです。
新卒採用をおこなっている会社は日本中に何十万社もあり、すべては一期一会の出会い、つまりマッチングです。「この会社に入れなかったら人生終わり」ではなく、自分の視野を広く持ち、可能性を探ってみてくださいね。
就活力診断テストはもう使いましたか?
「就活力診断テスト」では、十分な就活準備ができているかがわかります。就活マナーや、就活への心持ちなど、不安がある人は自分のことを客観視してみましょう。
面接力39点以下だと...就活のやり方を再検討することが必要ですよ。
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私は就活の予定が詰め込まれていた、面接〜内定までの期間が一番つらかったです。特に、最終面接に連続で落ちたときは、自信の喪失と焦りによる吐き気がひどかったです。
面接は試験と同じで合格・不合格はありますが、採点基準は企業によって異なっており、そのときの運もあるので、答えのない問いを永遠に繰り返している感覚がありました。
とにかく動き続けることで結果が出始めた
この感覚に対しては、常に止まることなく選考を受けることで、対処していきました。休むほうがスッキリする方もいると思いますが、私は休んで自分の時間ができるとつい悪いほうに考え込んでしまっていたので、あまり休みを取りませんでした。最終的には連続で不合格をもらっていたのが嘘のように、立て続けに内定をもらうことができ、頑張り続けてよかったなと思いました。
就活中は不安や焦りを感じるだけでなく、悩みや考え事が止まらない日々が続くかもしれません。ですが、考えた分だけ結果につながると思うので、それまで頑張ってください。