長所と短所がわからない悩みを解決! 内定者の声も参考にしながら自己理解を深めよう
「長所と短所がまったくわからない」「面接で長所と短所を聞かれるのが怖い」
就職活動において、自分の長所や短所について深く考える機会は多いものです。しかし、いざ考えてみると「自分にはこれといった長所がない」「短所ばかりが目につく」と悩んでしまう人も少なくありません。
そこでこの記事では、長所と短所の見つけ方から具体的な伝え方まで、実際に内定を獲得した先輩たちの声を交えながら詳しく解説していきます。長所・短所の一覧表や、選考で使える具体的な回答例も多数紹介しているので、自己分析に行き詰まっている人はぜひ参考にしてください。
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そもそも長所と短所を聞かれる理由は? 社会人の意見を聞いてみた
そもそもなぜ企業は面接やエントリーシート(ES)で長所と短所を聞くのでしょうか。その理由を知ることで、採用担当者に刺さりやすい長所と短所の回答文を考えられるようになります。
就活経験者に意見を聞いてみたので、チェックしてみましょう。自分の長所・短所を考える際に、企業側の意図を理解しておくことで、より効果的なアピールができるようになりますよ。
面接で長所と短所が聞かれる理由は何だと思う?
①自己理解ができているか確認したいから
就活時に企業が学生の長所と短所を聞く最大の理由は、学生の自己理解度を確認することです。自分の性格や特徴を理解していない人は、入社後のキャリア形成も不安定になりがちだと考えられる可能性があります。
自己理解が浅いまま就職活動を進めると、自分に合わない職種や企業を選んでしまう確率が上がり、早期離職のリスクが高まります。また、業務上何か困ったときにも、自分の強みを活かした解決策を見つけるのが難しくなり、仕事への自信や意欲を失いかねません。
自己理解ができていれば、自分に合った業務や役割を見つけやすくなります。「この仕事なら自分の長所を活かせそうだ」「この部分は苦手かもしれないが、こう工夫すれば克服できるだろう」といった具体的なイメージを持って応募する人は、入社後のミスマッチも少なくなるのです。
②論理的思考力を確認したいから
長所と短所の説明からは、応募者の論理的思考力を確認することができます。
たとえば「私は明るい性格です」と言うだけでなく「サークルのイベントで200人の参加者を集めることができました。これは、私の明るく前向きな性格で、周囲を巻き込む力があったからだと思います」というように、根拠とともに説明できるかどうかが重要です。
特に短所の伝え方には注意が必要です。「こだわりすぎるところが短所です」と言って終わるのではなく「締め切りに余裕を持って取り組むことで、完璧を目指しながらもスケジュールには支障が出ないよう工夫しています」というように、課題と対策を論理的に説明する必要があります。
自分の長所が会社にとってどのように役立つのか、筋道立てて説明できれば、より高い評価につながるでしょう。
③問題解決能力を確認したいから
短所への向き合い方からは、その人の問題解決能力が見えてきます。
たとえば「人見知りな性格を改善するため、アルバイトで接客の仕事に挑戦しました」「時間にルーズな面があるので、スマートフォンのタイマーを活用して改善に取り組んでいます」など、具体的な対策を実践している人は、問題解決能力が高いと評価されます。
面接官が見ているのは、単に短所を克服できたかどうかではありません。その過程でどのように課題を分析し、どんな対策を考え、実際にどう行動したかというプロセスです。
社会人になれば、日常的に新しい課題に直面します。そのため、企業は学生がどのように問題に向き合い、具体的な解決策を見出せるかを、短所への対処方法から判断しているのです。
④自社で活躍できる人材か確認したいから
企業が最終的に確認したいのは、その人が自社で活躍できる人材かどうかです。
たとえば営業職の採用であれば「コミュニケーション力」や「粘り強さ」といった長所を持つ学生が高く評価される可能性が高く、事務職であれば「細やかさ」や「計画性」が評価される可能性が高いでしょう。
また、企業文化との相性も重要なポイントです。
たとえばチームワークを重視する会社であれば「協調性がある」という長所をアピールしつつ「周りに合わせすぎてしまう」という短所への対策も示せると良いでしょう。逆に、革新的なベンチャー企業であれば「チャレンジ精神」という長所と「慎重さに欠ける」という短所のバランスが、むしろポジティブに評価されることもあります。
このように、単に長所・短所を述べるだけでなく、それらを自社でどのように活かし、どう成長していきたいかまで語れると、より具体的な活躍のイメージを持ってもらえます。
長所と短所の見つけ方9選! 内定者のリアルな体験談を参考にしてみよう
自分の長所・短所を見つけるのに悩んでいる人のために、ここからは内定者が実際に活用した9つの方法を紹介します。1つの方法だけでなく、複数の方法を組み合わせることで、より深い自己理解につながりますよ。
それぞれの方法について、実際に内定を獲得した先輩たちの声とともに解説していきます。自分に合った方法を見つけて、ぜひ実践してみてくださいね。
長所と短所を見つけるときに大変だったことを教えて!
長所と短所を見つけるときに大変だったことを教えてください。
私は長所に言い換えられるような短所を探していました。あまりにも露骨だとアピールしすぎになるかなと思い、ちょうどいい短所を探すことに苦労しましたね。
短所ばかりに目がいってしまい、長所に変換できず苦労しました。また、長所を長所だと、短所を短所だと感じたエピソードが弱いのではないかと不安になることも……。
長所は大丈夫だったのですが、短所を見つけるのに苦労しました。いくつか挙げてみてもしっくりこず、会社によってコロコロ変えてしまっていましたね。
①一覧表から選ぶ
長所と短所が思いつかないときは、まず一覧表から自分に当てはまるものを探してみましょう。この記事の後半でも102個の長所・短所を紹介していますが、それらを見ながらチェックを付けていくと、自分の特徴が見えてきます。
たとえば「几帳面」という特徴を選んだ場合「学生時代の課題は必ず提出期限の3日前には完成させていた」「アルバイト先では売上管理を任されていた」など、実際の経験と照らし合わせましょう。
また「絶対に違う」と思える特徴をチェックしていくのも、自己理解の手がかりになります。このように、当てはまるものと当てはまらないものを明確にしていくことで、自分らしさが見えてきます。
②診断ツールを複数使う
長所と短所を客観的に把握するために、診断ツールを活用するのも効果的です。診断ツールは統計に基づいた客観的な結果を伝えてくれるので、自分では気付かなかった一面を知るきっかけにつながる場合もあります。
もし可能であれば、診断ツールは複数使うことをおすすめします。客観的なデータをもとに結果を出すと言っても、質問の数や内容によって細部にはばらつきが生じます。そのため、複数の診断結果を見比べたときに、共通する部分がより正確な自分の特徴であると判断できるのです。
以下におすすめの診断ツールを紹介します。診断ツールは無料・有料のものがそれぞれあるので、ぜひ自分でも探してみてくださいね。
おすすめの診断ツール
- 16Personalities:性格の基本的な特徴を把握でき、無料で使用できる
- マイナビ 長所短所診断:職業適性と合わせて分析できる無料の診断ツール
- クリフトンストレングス34:34の詳細な資質分析ができる有料ツール
先輩たちが使った診断ツールは?
長所と短所を見つけるために使った診断ツールを教えてください!
マイナビやリクナビが出している自己分析診断のようなものを利用しました。 向いている職種なども教えてくれるので、ひとつの指標として参考にしていましたね。
MBTI診断をして自分の特性を知り、「他人の気持ちを理解する力がある」といった自分では気付けなかった長所に気付きました。
③長所か短所のどちらか一方から探す
長所と短所の両方を同時に考えるのは難しいと考える方も多いでしょう。そこでおすすめなのが、どちらか一方の要素から見つける方法です。
長所と短所は表裏一体となっている場合が多いため、片方がわかれば、対応するもう片方の要素を考えることができます。
長所から見つける場合は以下の方法を試してみてください。
長所から見つける方法
- 褒められた経験を思い出す
- 成功体験をリストアップする
- 好きなものの理由を考えてみる
一方、短所から見つける場合は以下の方法がおすすめです。
短所から見つける方法
- 日常生活で困ることを書き出す
- 周りから指摘されることを挙げる
- 理想の自分を思い浮かべ、足りていないことを考える
このように、どちらかの側面から分析を始めることで、自己分析をスムーズに進めやすくなります。
長所と短所のどちらかからもう一方を導き出した経験談
長所と短所のどちらか一方から、もう一方の内容を考えたことはありますか?
短所から長所を考えることは必ずするようにしていました。面接で伝える際に、長所に言い換えられない短所はマイナスなアピールになるのでそれを避けるためです。
私は短所から考えました。たとえば、一つのことに集中しすぎてしまうという短所は、集中力を持って継続して物事に取り組めるという長所になると思います。 このように、短所だとしても長所に言い換えられるように探していましたね。
こちらの記事では長所の見つけ方を詳しく解説しています。なかなか長所が思いつかない人はこちらもぜひチェックしてみてください。
④周りの人に聞いてみる
自分の長所や短所について周りの人に聞いてみると、自分では気付かなかった意外な一面を指摘される場合があります。少しでも多くの視点から意見を集めるために、さまざまな人に質問してみるのがおすすめです。
自分の長所と短所を聞く人の候補
- 家族
- 友人
- 先輩・後輩
- 学校の先生
- アルバイト先の上司
自分の特徴を聞くといっても、聞き方によっては自己分析の参考になる回答が得られないこともあります。質問例として、以下を参考にしてみてください。
長所と短所を聞くときの質問例
- 私の第一印象は? 今の印象とのギャップは?
- あなたにとって私はどんな存在?
- 友人やチームの中で私はどんな立場や役割だと思う?
- 私を第三者に紹介するとき、どのように紹介する?
- 私には昔と比べて変わったところがある? ある場合、どんなところが変わった?
- 私に直してほしいところはある?
複数の人から同じような回答を受けた場合は、それが自分の特徴として定着している可能性が高いと考えられます。ただし、人からの評価をそのまま受け入れるのではなく、なぜそう思われているのか、自分の実感とのギャップはないかを考えることも大切です。
周囲の人に長所・短所を聞いてみた人のエピソードをチェック!
周りに長所と短所を聞いた人に質問です。どんな人に聞いてみましたか?
母親や友人に聞いていました。母親に関しては昔から自分を知っているので、昔から変わらない長所短所を聞くことができて良かったです。
幼なじみと、学生時代お世話になった先輩に聞きました。長い付き合いなので、自分の知っている長所短所、知らない長所短所をも知ることができて良かったです。
大学の友人やアルバイト先の同僚に尋ねていました。エピソードとしても最近のものを伝えられるので、そのとき一番身近にかかわっている人に聞いていましたね。
⑤マインドマップを使って思考を整理する
マインドマップとは、頭の中にある考えを視覚的に整理する手法です。考えたいテーマを中心に置き、そこから細かなカテゴリーを枝分かれさせていくことで、自分の特徴を網羅的に見つけることができます。自分の長所・短所がわかるだけでなく、具体的なエピソードや思考の際の癖を見つけたいときにも有効です。
マインドマップを作成するときには、以下のような手順で進めるのがおすすめです。
マインドマップを作成する手順
- 中心に「私の特徴」と書く
- 大きな枝分かれとして「性格」「行動特性」「対人関係」などを配置
- それぞれから連想される特徴を枝分かれさせていく
- 各特徴に関連する具体的なエピソードも書き添える
特に重要なのは、浮かんできた特徴に対して必ず具体的なエピソードを結びつけることです。「几帳面」という特徴があれば「サークルの会計を任された」「レポートは必ず締切の3日前には完成させる」といった具体例を書き出すことで、より説得力のある自己PRが作れます。
⑥モチベーショングラフを使って過去の成功体験を洗い出す
モチベーショングラフは、過去から現在までのモチベーションの変化を可視化する手法です。意欲が高まった時期や低下した場面を深く掘り下げることで、自分の得意分野や課題点が浮き彫りになります。モチベーショングラフは作成の過程で必ずエピソードを振り返るので、自己PRの作成にも有効でしょう。
モチベーショングラフの具体的な作り方は以下の通りです。
モチベーショングラフを作成する手順
- 横軸に時間軸(例:幼少期から現在まで)を取る
- 縦軸にモチベーションの高さ(0〜100)を設定
- 各時期を振り返り、モチベーションの高いときと低いときに点を打つ
- 山(高いとき)と谷(低いとき)の理由を書き出す
- 点を線で結び、波形を作る
過去を振り返るときは「中学時代は2年生のときが一番楽しかった」「高校時代は受験勉強がとにかくつらかった」など、最初は感情に注目することをおすすめします。その理由は、感情はモチベーションの上げ下げに大きく関わることと、感情の理由を探ることで自己分析が進めやすくなるからです。
また、グラフの波形を分析することでも自分を知ることができます。たとえば、モチベーションのアップダウンが大きい場合は「熱しやすく冷めやすい」という特徴が予測できるでしょう。モチベーションがなだらかに上がっていく場合は「努力家」「継続力がある」という長所があるかもしれません。
⑦自分史を使って時期ごとに振り返る
印象的だった出来事 | 感情 | 行動 | 学び | |
---|---|---|---|---|
幼少期 | 家族とのたくさんの旅行 | 楽しかった | たくさん遊んだ | 家族仲の良さが人格に影響していると後からわかった |
小学生 | サッカークラブの合宿 | 嬉しかった | 得点をアシストした | チームで活動する楽しさ |
中学生 | 夏休みの宿題 | つらかった | 3年間すべて最終日に宿題を終えた | 計画性の大事さ |
高校生 | 受験勉強 | 悔しかった | 勉強を頑張ったけど友達と同じ学校に受からなかった | 挫折経験・後悔 |
大学生 | 節約生活 | 感謝 | 一人暮らしでお金がなく生活費を切り詰めた | 親への感謝 |
自分史からの分析結果の例
・人と一緒に何かをするのが好き
【好きなことからわかる長所】コミュニケーション能力、自主性、行動力、社交性
・計画的に物事を進めることが苦手
【苦手なことかわかる短所】計画性がない、自律性が弱い、集中力が続かない
自分史は、過去の経験を時期ごとに整理する分析法です。各時期で頑張ったことや失敗したこと、周囲からの評価などを書き出していくことで、自分の一貫した特徴が見えてきます。複数の時期で繰り返し現れる行動パターンは、自分の本質的な長所や短所である可能性が高いです。
自分史の作り方としては以下の方法を参考にしてみてください。
自分史を作成する手順
- 横軸に質問項目を複数作る
例:印象だった出来事・感情・行動・学び - 縦軸に幼少期~現在までの時期を作る
- 対応する内容に合わせ、空欄を埋めていく
- 埋めた内容を分析する
特に注目したいのは、複数の時期で共通して現れる行動パターンです。たとえば「常にリーダー的役割を担っている」「新しいことに率先してチャレンジしている」といった特徴は、あなたの本質的な長所である可能性が高いでしょう。
⑧ジョハリの窓を使って客観的に分析する
ジョハリの窓とは、自分と他人の認識の違いを整理する手法です。4つの窓という項目を埋めることで、自己認識とのギャップに気づくことができます。
ジョハリの窓の4つの窓
- 開放の窓:自分も他人も知っている特徴
- 盲点の窓:自分は知らないが他人は知っている特徴
- 秘密の窓:自分は知っているが他人は知らない特徴
- 未知の窓:自分も他人も知らない特徴
特に自己分析で活用したいのが「盲点の窓」です。ここを知ることで、自分では気づいていなかった長所や短所を発見できます。周囲からのフィードバックを積極的に求め、この領域を小さくしていくことで、より客観的な自己分析ができるでしょう。
また「秘密の窓」は自分が周囲に言いたくないこと、コンプレックスに感じていることとなります。ここは短所に関連付けられるかもしれないので、秘密の窓にも注目してみてください。
⑨自己分析本を使う
自己分析をしようと思っても準備が大変だ、結局なにをすればいいかわからないと感じる人には、自己分析本の活用がおすすめです。就活関連の書籍には、自己分析のためのワークシートや具体的な分析方法が掲載されています。1冊の本を一通り読み込んで、ワークシートをしっかり埋めれば、長所と短所は見つかるはずです。
自己分析本を選ぶ際は以下のポイントに注意しましょう。
自己分析本を選ぶポイント
- 具体的なワークシートが掲載されているもの
- 企業の採用担当者の視点が書かれているもの
- 実際の就活生の事例が紹介されているもの
また、本に書かれている内容をそのまま頭に入れるだけではなく、自分なりの解釈を加えながら活用してみることをおすすめします。たとえば「正義感が強い」という長所であれば、自分の正義感はどんなものに対してどう働くのかを考えると、より深い自己分析ができるでしょう。
正義感の働き方を考える例
- ルールを守る
- 人助けをしたくなる
- 嘘は絶対につかない
おすすめの自己分析を2つピックアップしているので、ぜひチェックしてみてください。
自己分析については、この記事でまとめているのでぜひ併せてチェックしてみてください。内定者たちが実際に試したあらゆる自己分析の方法を参考にしてみましょう。
98選!長所と短所の一覧表|当てはまるものを探してみよう
ここからは、長所と短所の一覧表を見てみましょう。長所と短所を49組、合計98個の性質をピックアップしているので、こちらを参考にすれば、自分の長所と短所が見つかるはずです。
長所と短所をいくつか用意しておけば、企業に合わせた回答を準備しやすくなり就活を有利に進めることができます。先輩たちの意見も参考にしながら、自分の特徴を探していきましょう。
実態を調査! 内定者たちは長所と短所を複数用意していた?
長所と短所は何パターンくらい用意していましたか?
2パターン用意していました。どちらのパターンも「長所だからこそそれが短所にもなりえる」というように一貫性を持たせ、企業によって使い分けていました!
長所と短所はそれぞれ3つほど用意していました。企業の求める人物像に応じて、その内容に合ったものがあれば書き分けるようにしていましたね。
それぞれ2~3パターン用意し、企業が求める人物像に合わせて変えていました。 ほかにも、同じ長所でも伝え方を変えてより効果的にアピールできるよう工夫していましたね。
性格・思考に関する長所と短所
性格や思考など個人のパーソナリティに焦点をあてた長所と短所の一覧です。自分に当てはまるものが比較的見つけやすいと思うので、ぜひ複数個見つけてみてください。
長所 | 短所 |
---|---|
ポジティブ思考 | 深く考えない |
冷静沈着 | 冷たい性格に思われる |
責任感がある | 抱え込みすぎる |
協調性がある | イエスマンになりがち |
負けず嫌い | 嫉妬心が強い |
柔軟性がある | 意志が弱く見える |
我慢強い | ストレスが溜まりやすい |
向上心がある | 他人と比較してしまう |
誠実な性格 | 損をしてしまうこともある |
素直な性格 | 影響を強く受けてしまう |
情熱的な性格 | 燃え尽きやすい |
正義感が強い | 他人に厳しくしてしまう |
思いやりがある | 自己犠牲をしてしまう |
メンタルが強い | 共感力が不足している |
ユーモアがある | 調子に乗ってしまう |
努力家 | 結果を求めすぎる |
決断力がある | 他人の意見を受け入れにくい |
アイデアマン | 勢いで行動してしまう |
好奇心が強い | 集中力が続かない |
謙虚である | 自己主張が苦手である |
行動・習慣に関する長所と短所
行動・習慣に関わる長所と短所の一覧です。ここで紹介する項目を挙げると、面接官も実際に社会人として働く姿をイメージしやすくなります。当てはまるものがあれば、この中からいくつかピックアップできると良いでしょう。
長所 | 短所 |
---|---|
行動力がある | 慎重さに欠ける |
実行力がある | 他人の意見を受け入れにくい |
常に効率を考える | 何かを軽視しがちになる |
時間管理が得意 | 効率を重視し過ぎる |
計画性がある | 想定外の出来事に弱い |
粘り強い | 引き際を逃す |
対応力がある | 主体性が弱い |
チャレンジ精神がある | リスクを考えない |
失敗を恐れない | 周囲に迷惑をかける |
集中力がある | 視野が狭くなる |
提案力がある | 押しつけがましくなる |
企画力がある | 実行力が伴わない |
分析力がある | 行動に至るまで時間がかかる |
問題解決能力がある | 主張が強すぎる |
適応力がある | 一貫性に欠ける |
対人関係に関する長所と短所
対人関係に関する長所と短所の一覧を紹介します。これまで自分はどのように他人と関わってきたかを振り返りながら、一致する項目を探してみてください。
長所 | 短所 |
---|---|
聞き上手 | 自己開示が苦手である |
話し上手 | 相手の話を聞けない |
共感力が高い | 他者の感情に影響され過ぎる |
巻き込み力がある | 強引に見られる |
プレゼン能力が高い | 相手をコントロールしようとする |
リーダーシップがある | 独りよがりになる |
チームワークを重んじる | 主体性がない |
交渉力がある | 独善的に見られる |
感情をコントロールできる | 本音を伝えにくい |
言語化能力が高い | 理屈っぽく見られる |
サポート力がある | 過保護になってしまう |
発信力がある | 批判されやすい |
社交性がある | 八方美人になる |
人脈が多い | 表面的な付き合いが多い |
本当に自分の長所や短所が見つからない…と思ったら? 内定者がクリアした方法を聞いてみた
どうしても長所と短所が見つけられない…そんな人に向けて、内定者がどうやって長所と短所を見つけたかの体験談を聞いてみました。ぜひ先輩の対応策を参考にしてみてください。
長所・短所が見つからず悩んだときは、中学・高校・大学それぞれの友人に長所と短所を考えてもらいました。意外にも、「長所だよ」と他者から言われるものはほとんど共通していて、見つかりやすかったです。
短所は友人ごとに言われたのが違ったため、ある意味自分の成長が見え、自己分析がさらに深まった気がします。長所、短所の発見に限らず改めて自分を振り返る良いきっかけになったので、いろいろな人に他己分析をお願いするのはおすすめしたいです。
長所と短所を伝える5ステップ|内定者はどんなことを意識した?
長所と短所を見つけることができたら、次は効果的な伝え方を身につけましょう。面接やESでは、ただ思いついたことを述べるのではなく、順序立てて説明することが重要です。
ここでは、内定者が実践した5つのステップを、内定者のアドバイスを交えながら解説します。それぞれのステップを意識しながら、あなたの長所・短所を魅力的に伝える準備を始めましょう。
面接に特化した長所と短所の答え方の記事もありますので、面接を控えている人はこちらもぜひ参考にしてください。
長所と短所の回答を作るときに意識していたことを教えて!
私の場合は、「長所の弊害が短所になっている」という内容だったため、長所から内容を伝えた後に短所を伝えていました。しかし、そのようにすると短所で文章が終わってしまいます。
短所で文章が終わってしまうとネガティブなイメージが強く残ると感じたため、短所の後に、その短所に対しておこなっている工夫を最後に伝えるようにしました。
また、工夫や対策まで書くと長くなりがちでもあったので、長所と短所を伝える経験談などは一つのエピソードでまとめて話していましたね。
伝える順番、構成を意識していましたね。まず長所を伝えてそれを裏付ける具体的なエピソードを話し、その後、入社後長所をどう活かすかを伝えました。
短所もほとんど同じ構成ですが、最後を「短所克服のために取り組んでいる」ことなどに変えて、問題解決力なども同時にアピールしていました。結論ファーストで話すことで伝えたいことを簡潔にまとめて、その後具体的に話すことでより説得性を持たせられたと思います。
①長所を簡潔に述べる
まずは、自分の長所を簡潔に一言で述べましょう。この最初の一文が、その後の説明全体の印象を左右します。
最初の一文の例
- 【シンプルに一言で伝える】
・私の長所は粘り強さです
・私の長所は共感力です - 【長所の前に簡単な説明を付ける】
・私の長所は相手の本音を引き出せるコミュニケーション力です
・私の長所はチームを引っ張るリーダーシップです - 【〇〇なところ、〇〇な点と具体的に述べる】
・私の長所は計画的に物事を進められる点です
・私の長所は好奇心が旺盛なところです
・私の長所はチームワークを重んじることろです
この最初の一文は、面接官の興味を引くための「見出し」のような役割を果たします。その後の具体的な説明につながるよう、簡潔かつ印象的な表現を選びましょう。
②長所を裏付ける具体的なエピソードを述べる
長所を述べたら、それを裏付ける具体的なエピソードを説明します。長所の説明に説得力を持たせるには、このエピソードが非常に重要です。エピソードを具体的にするために、以下のポイントに注目してみましょう。
具体的なエピソードを作るためのポイント
- 5W1Hを意識する:
いつ、どこで、誰と、何を、なぜ、どのように - 数字を盛り込む:
「メンバー20名のリーダーとして」「売上が30%向上」など - 結果だけでなくプロセスも説明する:
どんな工夫をしたのか、どう乗り越えたのか - 自分の役割を明確にする:
チームでの活動の場合、自分が何を担当したのか
上記のポイントを意識しながら「リーダーシップがある」を長所をアピールすると、以下のようなエピソード紹介ができます。
例文
居酒屋のアルバイトのリーダーとして、20名のアルバイトスタッフのまとめ役となりました。これまで無かった業務マニュアルを独自に作成し、新人の進捗度に応じた研修をおこないました。中堅のスタッフにも新人指導の役割を与えることでスタッフ間の連帯感が高まり、年間で離職したアルバイトの人数を前年の10人から5人に抑えることができました。
③長所をその企業でどう生かせるかを述べる
エピソードを伝えた後は、その長所を企業でどのように活かしていきたいのかを具体的に説明します。この部分では以下のようなことを意識しましょう。
長所をどのように企業で活かすか説明するときのポイント
- 企業研究を活かす:
その会社の具体的な業務や課題に言及 - 具体的な業務イメージを示す:
「〇〇の業務で△△を実現したい」 - 成長意欲も伝える:
「さらにスキルを磨いて〇〇を目指したい」 - 企業理念との接点:
会社の価値観と自分の強みを結びつける
重要なのは、志望企業によって伝える長所の内容を変えることです。たとえば同じ「計画性が高い」という長所でも、以下のように企業の特徴に合わせて表現を工夫しましょう。
職種別|計画性をどのように企業で活かすかを説明する例
- 営業職:
「与えられた目標から逆算して行動計画を立てることができます」 - 事務職:
「正確な資料作成とスケジュール管理で業務効率化に貢献します」 - 企画職:
「市場分析から企画立案まで、計画的なプロジェクト運営をおこないます」
このように、企業研究で得た情報をもとに、その会社で最も価値を発揮できる形で長所を表現することで、より具体的で説得力のあるアピールが可能になります。企業研究の内容と長所がマッチしていれば、面接官に良い印象を残すことができるでしょう。
長所と短所を企業によってカスタマイズした?
自分の長所・短所の内容を企業によって変えたことはありますか?
あります。長所について、営業系の職種の選考では人の潜在ニーズをつかむこと、商社に関しては行動力と答え、どちらもその業界が好む人を演じました。
ないです。いくつも長所や短所を持っている人は企業にや業界によって変えても良いと思いますが、私はいくつも思いつかなかったため、常に同じ長所と短所を伝えていました。 受けた業界も偏っていたため、特に問題なかったと思います。
あります。長所短所をそれぞれ2~3個用意していたので企業が求めている人物像に合わせて変えていました。変えるといっても使い回しだったので、覚えるのに苦労するなどといったこともなかったです。
企業に合わせた長所と短所を選ぶには、しっかりとした企業研究が必要となります。企業研究のコツについて知りたい人は以下の記事をぜひチェックしてみてください。
④短所を簡潔に述べる
短所を述べる際も、まずは簡潔に一言で表現します。
短所を伝える際には、長所と表裏一体になるものを伝えると、回答全体の一貫性を保ちやすくなります。そのため、短所には長所の裏返しとなるような内容を選ぶようにしましょう。以下にいくつか例を示します。
長所と短所の組み合わせ例
- 責任感が強い⇔一人で悩みを抱え込むことが多い
- 共感力が高い⇔相手の感情に影響され過ぎる
- 集中力がある⇔視野が狭くなってしまうことがある
短所を伝える時は「一方、〜すぎるのが私の短所です」「しかし、ときには〜してしまうところが私の短所です」といった表現を使うと良いでしょう。こうすると、長所の裏側に短所があることをわかりやすく伝えることができます。
⑤短所を改善する取り組みを述べる
最後に短所をどのように改善しているか、具体的な取り組みを説明しましょう。誰にでも短所はあるものですが、それに対してどんな取り組みをしているのかを、採用担当者は知りたいと考えています。
短所の改善については、たとえば以下のような構成で伝えるのがおすすめです。
例文
作業開始時に目標時間を設定し、スマートフォンのタイマーで管理するようにしています。また、作業の優先順位を明確にし、重要度に応じて作業時間を配分するよう心掛けています。その結果、締め切り前に慌てて作業を仕上げることが減りました。
説明する際には、具体的に取り組んでいることや意識していることをはっきり述べるようにしましょう。改善された結果も伝えられれば、さらに説得力の高い内容にできますよ。
これはNG!長所と短所を伝えるときやってはいけないこと|先輩の失敗談も紹介
面接やESで長所と短所を伝える際、思わぬ失敗をしてしまうことがあります。
ここでは、内定獲得者の経験から、特に注意すべき5つのNGポイントを紹介します。これらのポイントを押さえることで、より効果的な自己アピールが可能になりますよ。
長所と短所を答えたときの失敗談から先回りして対策しよう!
面接の際に長所と短所を直接聞かれました。長所の部分は、自己PRやほかの質問での回答と近い部分もあったことから納得してもらえたのですが、事前に準備していた短所を話した時に「それ、あんまり短所だと思ってないでしょ?」と、疑われるような反応をされて、あまり納得されずに終わってしまった経験があります。
正直、事前に準備しておいた回答ではあったのですが、自分自身あまりしっくりくるものではなく、単に短所の書き方で調べた時に長所を裏返したような内容が良いというのを鵜呑みにして、深く考えていませんでした。
よって、自分でしっかりと確信を持って説明できたり、理由も言えるものを短所に選ぶのが良いと思います。私も、必ずしも長所とがっつり関連するものでなくても大丈夫だとのちのちわかり、自分の言葉で伝えられる短所を答えるようにしました。
就活を始めてすぐの頃に、なんとなく得意なことと苦手なことを長所と短所として答えていました。
しかし、長所も短所も抽象的であいまいなものだったため、長所が活かされた経験を聞かれたときの回答もあいまいなものになってしまいました。
そのため、長所や短所と言われて最初に何か思いつくものがあるときは、それぞれをもう少し掘り下げて具体的な話が出来るように落とし込んでおくと良いと思います。
長所は自分をアピールできる質問だとわかっていたので、裏付けるエピソードやそれを入社後どう活かすかまでしっかり対策していました。
ただ、短所については長所ほど準備していかなかったのでその点で失敗しました。話してみると案外短所の方を深掘りされた面接があり、具体的なエピソードを話せず焦ってしまったことがあります。
複数の長所と短所を伝える
「面接ではたくさんアピールした方が良いだろう」と思っても、複数の長所や短所を伝えてしまうのは控えましょう。
説明する項目が多くなると時間が足りなくなり、それぞれの内容が浅くなってしまいます。また、何が一番の強みなのかが不明確になり、採用担当者の印象に残りにくくなるリスクもあるでしょう。
そのため、長所も短所も1つに絞り、その内容を掘り下げて説明することが重要です。最も自信のある長所、最も改善に取り組んでいる短所を1つずつ選んで、具体的なエピソードとともに説明しましょう。
業務とつながりにくい長所と短所を伝える
応募する職種や業界と関係の薄い長所・短所を選んでしまうと、企業とのマッチ度が弱いと思われてしまいます。もちろん強みと志望企業・職種が完全にマッチしていないといけないわけではありませんが、せっかくのアピールの効果が弱まってしまうおそれもあります。具体的には、以下のような例は避けるようにしましょう。
避けるべき職種と長所の組み合わせ例
- 飛び込み営業もおこなう営業職の応募なのに「縁の下の力持ちとして周囲を支えるのが得意」
- 事務職の応募なのに「顧客と話して商品を売るのが得意」
- 企画職の応募なのに「言われたことを正確にこなすことが得意」
代わりに、その職種で求められる資質と結びつく長所・短所を選びましょう。たとえば下記のようなイメージです。
おすすめの職種と長所の組み合わせ例
- 営業職→「粘り強さ」「コミュニケーション力」
- 事務職→「正確性」「計画性」
- 企画職→「創造性」「分析力」
長所と短所をピックアップするときには、「この企業にはどんな長所と短所を伝えるべきか」という視点を持つようにしてみてください。
長所と短所を過小評価・過大評価する
謙遜のつもりで長所を過小評価したり、逆に自分を大きく見せようと大げさな表現を使ったりするのは、どちらも就活ではマイナスポイントです。具体的には以下のような表現は避けましょう。
過小評価の例
- 「大したことはできませんが…」
- 「人並み程度かもしれませんが…」
- 「たまたまうまくいっただけです」
過大評価の例
- 「どんな課題も解決できます」
- 「すべての人から高い評価を受けています」
- 「貴社の業務を完璧にこなすことができます」
長所と短所を説明する中で、上記のような表現を使っていないか確認してみてください。
社会人として問題のある短所を取り上げる
短所を取り上げる場合は、あまり問題の内容は避けるようにしましょう。面接官に「その短所はちょっと厳しい…」と明らかなマイナスイメージを持たれないためにも、以下のような内容は避けておくのがおすすめです。
社会人として問題のある短所の例
- 「遅刻が多い」
- 「期限を守れない」
- 「ほかの人とうまく付き合えない」
- 「ストレス耐性がかなり低い」
- 「人から言われないと動けない」
- 「責任感が足りない」
このような短所は「社会人として基本的な資質に欠ける」という印象を与えかねません。仮に自分に当てはまる部分があったとしても、直接的な表現を使わずに言い方を変えてみてください。
たとえば「遅刻が多い」のは「集中しすぎてほかのことがおろそかになる」や、「人とうまく付き合えない」のは「相手のことを考えすぎて言いたいことが言いにくい」など、ある程度改善の余地がありそうな表現を選びましょう。
長所や短所はないと答える
「特に長所はありません」「短所といわれても思いつきません」という回答もNGです。人はなにかしらの長所・短所があるものです。それを「ない」と答えてしまうと、自己分析が不足していると判断されてしまいます。
一般的な質問に対しては必ず何らかの回答を用意し、根拠となるエピソードとともに説明できるようにしておきましょう。たとえ自信が持てなくても「現在はここまでできています。さらに成長していきたいと考えています」というように、前向きな姿勢で答えることも重要です。
長所と短所の回答例23選! 選考を突破した先輩のアドバイスを参考にしよう
こちらで実際の選考で使える、23の具体的な長所と短所の回答例を紹介します。また、内定者が実際に使っていた長所と短所の回答例も聞いてみました。
自分の長所と短所と照らし合わせながら、ぜひ参考にしてください。
実際の長所と短所の回答文を教えて!
実際に以下のような回答をしていました。
「私の長所は、分析力と修正力です。
私は10年以上バスケットボールを続けて参りましたが、身長にはあまり恵まれませんでした。しかし、幼少期に自分よりも体格や身体能力が優れた選手に観察と分析、修正を繰り返して勝った経験からその達成感をしり、バスケットボール以外にも勉強やダイエットなど何事にも分析し実行、修正を繰り返し改善するというサイクルを回してきました。
これらのことから、私は分析力とそれに基づいた修正力が自分の長所だと自負しています。その反面、分析に重きを置いてしまい何か新しい事をするときに、準備に時間をかけすぎてしまう事があるという短所があります。
そのため大学受験の時から準備にかける期間はしっかりとあらかじめ決めておき、その期間が過ぎたら分析や情報収集が済んでいなくても実行に移すことにしました」
自信が持てるポイントの障壁となるものを探してみよう
長所と短所は表裏一体だとよく言いますがその通りだと思います。
自分が最も自信を持てるポイントの弊害は何なのか、どのような対処が必要なのかを考えると長所と短所は見つけることができるのではないでしょうか。
【性格・思考編】長所と短所の回答例文10選
性格・思考にまつわる回答の例文を用意しました。自分の特徴はわかるものの具体的なエピソードが思いつかないという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
①ポジティブ思考×深く考えずに行動する
例文
私の長所は、どんな状況でもポジティブに捉えて行動できることです。
音楽サークルのライブ企画が悪天候の影響で直前で中止になりかけた際も「オンラインでできることはないか」と提案し、急遽オンラインイベントを企画しました。結果的に、当初の来場予定者の70%の方が参加してくれました。このように、困難な状況でも前向きに解決策を見出せる点を、御社でも活かしていきたいと考えています。
一方で短所は、前向きになりすぎるあまり、深く考えずに行動してしまうことです。
以前、新しい企画を思いついてすぐに実行した結果、準備不足で失敗したことがありました。その反省から、現在は行動する前に必ずチェックリストを作成し、計画内容に矛盾がないか確認する習慣をつけています。
長所と短所が表裏一体の関係になっており、自然な流れで説明できている例文です。短所にも失敗談を盛り込むことで、その人の人物像が伝わりやすくなっています。
②責任感がある×抱え込みすぎる
例文
私の長所は、任された仕事に対する強い責任感です。
ホテルの宴会スタッフのアルバイトでは、100人規模の会社懇親会の準備を任されましたが、前日まで何度もお客様の要望を確認し、当日の段取りを細かくシミュレーションしました。その結果、お客様から「これまでで最も良い宴会となった。今後も使わせてもらいたい」とお褒めの言葉をいただき、大規模宴会があると毎回担当を任されるようになりました。
一方で短所は、責任感が強いがゆえに仕事を抱え込みすぎてしまうことです。
アルバイトでは、任された仕事を一人で抱え込み、仕事をプライベートに持ち込んで体調を崩すこともありました。その経験から、現在は仕事の進捗状況を適宜共有し、必要に応じて上司やスタッフに協力を求められるよう、コミュニケーションを心掛けています。
具体的な数字と第三者からの評価を入れることで、長所の説得力が高まっています。短所のエピソードから、改めて責任感が強いのだと感じさせられ、全体としてのまとまりがありますね。
③協調性がある×イエスマンになりがち
例文
私の長所は、チームメンバーと協力しながら目標達成できる協調性です。
ゼミの研究プロジェクトでは、5人チームのリーダーとして、週1回のミーティングで全員の意見を丁寧に聞き取り、それぞれの得意分野を活かした役割分担を提案しました。その結果、限られた期間で質の高い研究成果を出すことができ、学内発表会で優秀賞を受賞することができました。
一方で短所は、周囲の意見を重視するあまり、イエスマンになってしまうことです。
以前は、相手の意見に安易に同意してしまい、後からトラブルが発生することがありました。そこで現在は、相手の意見を聞いた後に必ず一度立ち止まり、自分なりの考えをまとめてから返答するように心掛けています。また、反対意見を述べる際も、根拠を示しながら建設的な提案ができるよう努めています。
チームでの具体的な取り組みと、その成果を示すことで、協調性を効果的にアピールできている例文です。短所の改善策も、具体的な行動レベルまで落とし込んで説明できています。
協調性の自己PRを作成するなら以下の記事もチェックしてみてください。よりたくさんの例文を見ることができますよ。
④負けず嫌い×嫉妬心が強い
例文
私の長所は、目標に向かって諦めずに努力できる負けず嫌いな性格です。
バスケットボールサークルに入部した際、周りは中学・高校からの経験者ばかりで、初心者の私は最初の半年間、試合メンバーにすら選ばれませんでした。しかし毎朝6時から自主練習を続け、経験者の先輩に教えを請い、特にドリブルの練習は朝晩1時間ずつを繰り返しました。
その結果、1年後には経験者を押さえてレギュラーポジションを獲得し、地区大会でベスト4に入るために貢献することができました。
一方で短所は、負けず嫌いが高じて、時に先輩や経験者への嫉妬心が強くなってしまうことです。
練習でうまくいかないとき、周りの上手な人を見て落ち込んでしまい、チームの雰囲気を悪くしてしまったことがありました。その反省から、現在は他者と比較するのではなく、昨日の自分と比べて成長できているかを振り返るようにしています。また、上手な人の良い点を積極的に学ぼうという姿勢を心掛けています。
未経験者が経験者を差し引いてレギュラーを取ったところが、具体的な成果として表現されています。入社後の成長が見込めるエピソードと言えるでしょう。
⑤我慢強い×ストレスを溜めこみやすい
例文
私の長所は、困難な状況でも諦めずに耐えられる我慢強さです。
アルバイト先の飲食店が人手不足になり、3カ月間、週5日のシフトを任されたことがあります。学業との両立は大変でしたが、通学時間を使って課題に取り組み、休憩時間も効率的に使いました。その結果、成績を落とすこともなく乗り切ることができました。また、アルバイトでは職場への貢献度とスキルアップを理由に、時給を大幅に上げてもらうことができました。
一方で短所は、我慢強さの反面、ストレスを溜め込みすぎてしまうことです。
以前は「自分が頑張れば何とかなる」と考え、無理をして体調を崩してしまうことがありました。この経験から、現在は趣味のジョギングでストレス発散を心掛け、つらい時には上司に早めに相談するようにしています。
アルバイトと学業の両立を乗り越え、いずれも良い結果を出していることを伝えている例文です。短所では我慢強さとともに責任感も伝わってきます。
⑥素直な性格×思ったことを口に出してしまう
例文
私の長所は、素直に人の意見を受け入れ、すぐに実行に移せることです。
コールセンターのアルバイト先で、初日から先輩からのアドバイスやマニュアルの内容を素直に受け止め、その日のうちにすぐ取り入れるよう心掛けました。この行動を繰り返した結果、通常の研修期間の2分の1の期間で独り立ちすることとなり、3カ月目には新人スタッフの教育も任されるようになりました。
一方で短所は、思ったことをすぐに口に出してしまうことです。
以前は、気づいたことをその場で指摘してしまい、周囲に不快な思いをさせてしまうことがありました。そこで現在は、発言する前に「この場で言うべきか」「より良い伝え方はないかと一呼吸置いて考えるようにしています。
素直さという長所が結果につながったことを、数字を使って明確に表現しています。短所の改善策も、具体的な行動レベルで示せていますね。
⑦正義感が強い×他人に厳しくしてしまう
例文
私の長所は、正義感を持って物事に取り組めることです。
学生寮の寮長として、深夜の騒音問題に近隣から苦情が多数入ったことから、まず居住者全員にアンケートを実施しました。その結果をもとに、具体的な改善案を提案し、全員で話し合って新しいルールを制定しました。その結果、苦情件数が月平均10件から1件以下に減少しました。
一方で短所は、正義感が強いあまり、時として他人に対して厳しい態度を取ってしまうことです。
以前はルールを守らない人に対して強い口調で指摘してしまい、関係が悪化したことがありました。その反省から、現在は相手の立場や事情を考慮し、まずは理由を聞くようにしています。また、実現が可能な範囲での改善策を一緒に考える姿勢を心掛けています。
数値で成果を示し、組織的な問題解決力をアピールできている例文です。短所も具体的な失敗体験とその改善プロセスを示しており、指導役やリーダーとしての活躍が期待できます。
⑧思いやりがある×自己犠牲に陥りやすい
例文
私の長所は、相手の立場に立って考え、行動できる思いやりの心です。
バレーボールのサークル活動で、ケガをして半年休んでいた後輩のために、自主的に練習メニューを組み立て、サークル活動とは別に個別練習を行いました。他のメンバーも巻き込みながら個別練習を続けた結果、その後輩は遅れを取り戻し、サークルに復帰できました。後輩からは「期間が空いてなんとなくサークルに行きづらかったので、先輩が気にかけてくれて本当に嬉しかった」と感謝されました。
一方で短所は、人のために尽くしすぎて、自己犠牲に陥りやすいことです。
以前は、他人からの頼みを聞きすぎて、自分のやるべきことができなくなることがありました。この反省から、現在は自分の業務の締切と優先順位を明確にし、手帳で管理するようにしています。また「助けることと抱え込むことは違う」という意識を持ち、適切な支援の範囲を見極めるよう心掛けています。
具体的な支援内容と相手からの評価を示すことで、思いやりの深さが伝わります。組織の中のムードメーカーやアドバイザーとして必要な人材だとアピールできるでしょう。
⑨アイデアマン×計画性に乏しい
例文
私の長所は、新しいアイデアを次々と生み出せることです。
学園祭の企画で、これまであった模擬店とは異なる「謎解きカフェ」を提案し、実現させました。店内の装飾やメニュー、謎解きの内容まですべて手作りで、来店者数はその年の学祭でトップの1日200人を達成しました。翌年の学祭に向け、多数の後輩から企画の相談を受けるようになりました。
一方で短所は、アイデアを出すことに注力するあまり、計画性に乏しくなりがちである点です。
以前は、次々と新しいアイデアを出すばかりで、実行までの段取りが不十分なまま動き出してしまい、周囲に迷惑をかけたことがありました。そこで現在は、アイデアを出した後に実現可能性を考え、早い段階で周囲に相談しながら企画を練るように改善しています。
具体的な企画内容と数値で、アイデアの実績を示しています。他者に相談をすることで、そのアイデア力をより活かせるだろう、といった印象を与えています。
⑩好奇心が強い×集中力が続かない
例文
私の長所は、新しいことに対する強い好奇心です。
大学2年次に、プログラミングに興味を持ち独学で学習を開始しました。3カ月後には簡単なWebアプリケーションを作成できるようになり、それを活用してサークルの出欠管理システムを構築しました。そのシステムが好評で、次はこれをやってくれとの意見がいくつか出たので、現在ではサークルのPR動画の作成や、近隣大学とコラボしたイベント企画も現在進行形で取り組んでいます。
一方で短所は、興味の対象が次々と変わり、一つのことに集中し続けることが苦手なことです。
以前は、新しいことを始めても中途半端に終わらせてしまうことが多くありました。その性質を改善するために、今は取り組む前に3カ月間の具体的な目標を設定し、毎週の進捗を記録するようにしています。また、複数の分野に興味を持ったときには、優先順位をつけて取り組むものを厳選するようにしています。
好奇心を活かした具体的な成果物とその活用実績を示しています。短所も、期間を区切った目標設定など、実践的な改善策を提示できています。
好奇心をアピールしたい人はぜひ以下の記事もチェックしてみてください。内定者が好奇心旺盛を伝えたときの具体的なエピソードをたくさん紹介しているので、きっと参考になるはずです。
【行動・習慣編】長所と短所の回答例文7選
ここからは、行動・習慣にまつわる長所・短所の回答例文を紹介します。
例文を参考に、自分の経験を振り返りながら魅力的な回答文を作成してみてください。
①行動力がある×慎重さに欠ける
例文
私の長所は、思い立ったらすぐに行動に移せることです。
大学2年次に大学の講義内容から海外ボランティアに興味を持ち、1カ月でビザ取得から資金の確保、渡航準備まで完了させ、フィリピンの教育支援活動に参加しました。現地では2週間で50人の子どもたちに数学の基礎を教え、帰国後にボランティア団体からオンライン授業の依頼があったため、今でも月1回の講座を継続しています。
一方で短所は、行動力が先走り、慎重さに欠けることです。
以前は、熱意だけで動いてしまい、必要な準備が不足していたために失敗することがありました。その反省から、行動を起こす前に「5W1H」を意識したチェックリストを作り、必要な準備を漏れなく確認する習慣をつけています。
思い立ってから1カ月で準備を進めた点が、行動力がある説得力を持たせています。仕事においてもすぐに行動を起こし、成果を出せることが期待できるでしょう。
②常に効率を考える×細部を軽視しがちになる
例文
私の長所は、常に効率的な方法を考えながら行動できることです。
学生寮の食堂アルバイトで、回転率を高めるために、注文の多いメニューの下準備を工夫し、提供時間を平均10分から5分に短縮しました。また、券売機の置き場所を変更して導線を整理し、食器を返却するときに箸や皿などを分別する仕組みを作ったことで、シフトに入る人数を1名減らすこともできました。
一方で短所は、効率を重視するあまり、細部を軽視してしまうことです。
以前は、作業の迅速さを優先するあまり、品質チェックが不十分となり、お客様からクレームを受けたことがありました。そこで現在は、作業工程ごとにチェックポイントを設定し、効率と品質の両立を意識して取り組んでいます。
業務効率化の取り組みを複数紹介しており、具体性が強いです。社内で課題が見つかった際も解決に向けて尽力してくれそうな人材だという印象を受けます。
③計画性がある×想定外のシチュエーションに弱い
例文
私の長所は、計画的に物事を進められることです。
大学の2泊3日のゼミ合宿の幹事として、30人分の宿泊・移動手配から研究発表までのスケジュールを、3カ月前から週単位で管理しました。前もってゼミ生に計画表や注意事項を共有していたことと、余裕を持ってスケジュールを組んだため、大きなトラブルもなく合宿を終えることができました。
一方で短所は、想定外の事態への対応が苦手なことです。
以前は、計画通りに進まないことに過度に動揺し、冷静な判断ができないことがありました。その改善として、現在は計画を立てる際に必ず代替案も用意し、困ったときはメンバーの意見も聞くように心掛けています。
どのように計画を進めているのかをシンプルに伝えている例文です。短所の改善策も、具体的な習慣化された行動として示されています。
計画性をアピールしたい人は以下の記事もぜひチェックしてみてください。内定者のアドバイスやより多くの例文を確認できます。
④粘り強い×引き際を逃す
例文
私の長所は、失敗を重ねても諦めずに目標に向かって努力できる粘り強さです。
学生団体で50人規模の就活支援イベントの企画運営を担当した際、最初の2回は参加者が集まらず中止になってしまいました。しかし、失敗の原因を分析し、SNSでの告知方法を工夫したり、大学の就職課と連携して告知手段を増やしたりと、新しい施策を試みました。その結果、3回目で定員を超える60名の申し込みがあり、参加者の満足度調査でも5段階中4.8を獲得することができました。
一方で短所は、粘り強さが裏目に出て、諦めどきを見極められないことです。
以前は、明らかに軌道修正が必要な企画でも「もう少し頑張れば」と考えすぎてしまい、チームメンバーに余計な負担をかけてしまうことがありました。その反省から、3回やってうまくいかなかったら、一度立ち止まって継続すべきかの判断をするようにしています。
失敗の数を伝えることで、粘り強さをより強調しています。引き際の目途として「3回」という具体的で明確な指標を設けている改善点もポイントです。
⑤失敗を恐れない×周囲に迷惑をかける
例文
私の長所は、失敗を恐れず新しいことに挑戦できることです。
学園祭で前例のなかったオンラインイベントを提案し、数名のメンバーとともに企画・提案を行いました。企画は通ったものの、実行委員は成功するか不安を感じていましたが「絶対に成功させる」という気持ちでメンバーを引っ張っていきました。その結果、当日は500人の参加者を集めることができました。この経験は翌年以降の運営モデルとして採用され、現在も継続されています。
一方で短所は、チャレンジ精神が強すぎるあまり、時として周囲に負担をかけてしまうことです。
以前は、自分の提案に周囲を巻き込みすぎて、メンバーのスケジュールを乱してしまったことがありました。その反省から、新しい提案をする際は事前に関係者と十分な相談をおこない、実現可能な範囲を見極めるようにしています。
前例のないことに挑戦していく姿勢が感じられる例文です。メンバーとの協調を改善点として挙げており、社内で成果を出せる人材だと伝わる内容となっています。
⑥分析力がある×行動まで時間がかかる
例文
私の長所は、データに基づいた的確な分析ができることです。
アルバイト先のカフェで、来店客数と天候の相関関係について、3カ月間独自に調査しました。その結果を分析し、天気予報に応じた最適な仕入れ量を導き出し、店長に提案しました。試験的に提案通りの仕入れ量を適用したところ、廃棄ロスを40%削減し、月の利益率を5%向上させることができました。
一方で短所は、分析に時間をかけすぎて、行動が遅くなりがちなことです。
以前は、完璧な分析を目指すあまり、タイムリーな提案ができないことがありました。そこで現在は、考える時間の上限を設定し、80%の完成度であっても一旦提案するようにしています。また、途中で中間報告を行い、方向性の確認を行うようにしています。
分析力の成果を具体的な数値で示せています。分析をするだけでなく、自らデータを集める姿勢も評価されるポイントでしょう。
⑦適応力がある×周囲に流されやすい
例文
私の長所は、どんな環境でも柔軟に適応できることです。
1年間の交換留学で、言語や文化の異なるドイツに渡航し、現地学生とSDGsに関する共同プロジェクトに参加しました。メンバーたちと打ち解けるために、言語の習得に励むことはもちろん、現地の食文化や遊び、ファッションなども取り入れるようにしました。その結果、3カ月後には現地の学生の信頼を獲得し、5人チームのリーダーの役割を任された結果、最終プレゼンでは学部1位を獲得しました。
一方で短所は、適応を意識するあまり、周囲の意見に流されやすいことです。
以前は、自分の意見を持っていても、周囲の意見に合わせてしまい、後悔することがありました。その改善として、毎日その日の出来事と自分の本来の考えを日記に書き留め、自分の軸を明確にするよう心掛けています。また、重要な決定の前には必ず一晩置いて考えるようにしています。
海外での具体的な成果を示しつつ、現地に馴染むための行動から適応力の高さを証明できています。短所も日記という具体的なツールを使った改善策を示せています。
【対人関係編】長所と短所の回答例文6選
ここからは、対人関係に関する回答例文を解説していきます。
対人スキルやチームの中で活躍できることをアピールしたい人は、ぜひ例文をチェックして、回答作りの参考にしてください。
①聞き上手×自分を知ってもらえないことがある
例文
私の長所は、聞き上手なところです。
家電量販店のアルバイトで、電子レンジの購入を検討されていた40代の女性のお客様の接客を担当した際、まずは電子レンジを購入したい理由を伺いました。話を掘り下げていくと「子どもが食べ盛りになって料理が大変」という悩みが見えてきました。そこからさらにキッチン周りの家電の性能や具体的な悩みをヒアリングしていったところ、最終的に大容量の炊飯器と最新式の食洗機も購入いただくことができました。
一方で短所は、相手の話を聞くことを重視するあまり、自分のことを知ってもらえる機会を逃してしまうことです。
大学のゼミでは「◯◯さんって良い人だけど、何考えてるかよくわからない」と言われたことがあり、他のゼミ生となじめていない時期もありました。そこで現在は、相手の話を聞いた後で必ず自分の考えも共有する時間を設け、自分がどういう人間か知ってもらう機会を作るようにしています。
顧客の話を聞き出すことで大きな買い物をしてくれたエピソードを紹介しています。ビジネスで必要なヒアリングのスキルを持っていることがよく伝わる内容です。
②共感力が高い×ネガティブな感情に巻き込まれやすい
例文
私の長所は、相手の気持ちに寄り添える高い共感力です。
塾講師のアルバイトで、成績が伸び悩む生徒の悩みに寄り添うことを意識していました。生徒のどんな小さな悩みにもまず共感する姿勢を示し、その後具体的なアドバイスをおこなうことで、担当生徒10人全員の模試偏差値を平均5ポイント向上させることができました。この取り組みが評価され、新人講師の研修担当も任されるようになりました。
一方で短所は、共感しすぎるあまり、相手のネガティブな感情に巻き込まれやすいことです。
以前は、生徒の落ち込みに影響されて自分も冷静さを失い、適切なアドバイスができなくなることがありました。現在は相手の気持ちに共感しつつも、専門家として一歩引いた視点を持つよう意識しています。また、毎日仕事後に15分の振り返り時間を設け、自分が抱いている感情を整理するようにしています。
共感力によって生まれた成果を具体的な数値で示せています。専門家としての視点を持つという短所の改善点は、社会人として必要な心構えのひとつであり高く評価されるでしょう。
③巻き込み力がある×強引にみられる
例文
私の長所は、周囲を巻き込んでプロジェクトを成功に導ける点です。
大学祭の実行委員として、ダンスの発表会を企画しました。友人や知人を通じて企画を周知し続けた結果、想定の2倍となる12グループの応募が集まりました。さらに、ダンス以外にも楽器の演奏や歌の発表などのニーズがあることがわかったため、企画の内容を「アーティスティックコンテスト」に変更し、総参加グループ20以上の学祭目玉イベントとなりました。翌年もこのイベントは開催され、参加学生や学校側からも高く評価されました。
一方で短所は、目標達成への思いが強すぎて、時として強引だと思われてしまうことです。
以前は、自分の考えを押し付けるような形で協力を依頼し、チームの雰囲気を悪くしてしまったことがありました。そこで現在は、まず相手の意見や状況を十分に確認し「なぜその協力が必要か」「どんなメリットがあるか」を具体的に説明してから依頼するよう心掛けています。
巻き込み力の成果を具体的な数値で示せています。周囲の力を借りながらイベントの規模を大きくしていったエピソードは、社内で影響力を発揮する姿を想像させることができるでしょう。
④リーダーシップがある×独りよがりになる
例文
私の長所は、リーダーシップがあるところです。
剣道部の部長として、30人の部員を率いる中で、インターハイ予選突破という目標を掲げました。まず、レギュラー、補欠を問わず全員と個別の面談を実施し、個々の課題を把握しました。朝練では基本技の反復練習、放課後は試合形式の練習と、メリハリのある練習メニューを組み立てました。特に、3年生の引退後はチーム力が低下する傾向があったため、2年生を積極的に練習試合に起用し、実戦経験を積ませました。その結果、5年ぶりのインターハイ予選突破を果たすことができました。
一方で短所は、リーダーとしての思いが強すぎて、独りよがりな判断をしてしまうことです。
以前は、自分の経験だけを基準に練習メニューを決めてしまい、部員の疲労や怪我を招いてしまったことがありました。その反省から、現在は練習中の声がけや試合後の振り返りで部員の意見を聞く機会を設け、また顧問の先生や副部長とも相談しながら、より良い判断ができるよう心掛けています。
部長としての取り組みが複数紹介されており、リーダーシップがあることを強く示しています。改善点も非常に具体的でわかりやすいです。
リーダーシップの自己PRを考えている人は、以下の記事でより詳しい解説をしているのでぜひ参考にしてください。リーダーシップをアピールするときの注意点についても押さえておきましょう。
⑤感情をコントロールできる×本音を伝えにくい
例文
私の長所は、どんな状況でも感情をコントロールして冷静に対応できることです。
全国学生ディベート大会に出場した際、決勝戦で相手チームから強い口調で反論を受けても、感情的にならず論理的な反論を心掛けました。特に、即興での反論が求められる最終弁論では、相手の主張を3つのポイントに整理し、相手の発言に基づいた矛盾点を冷静に追求しました。その結果、審査員からは「感情に流されない論理的な主張」と評価され、優勝することができました。
一方で短所は、感情を抑えすぎてしまい、自分の本音を伝えにくい場合もあることです。
以前、サークルの後輩から「先輩は何を考えているのかわからず最初のうちは少し怖かった」と言われたことがあります。その反省から、今は自分から積極的に話しかけ、自分が思ったことを素直に口に出すよう心掛けています。
どんな時でも冷静に物事を進められる様子が感じ取れます。後輩から言われた言葉については、客観的な評価を受け入れて改善しようとしていることを示唆する内容になっている点もポイントです。
⑥社交性がある×八方美人になる
例文
私の長所は、社交性です。
現在、学内のベンチャーサークル、地域のボランティア団体、SNS上のプログラミングコミュニティの3つに所属しています。私はそれらの組織を結び付け、それぞれの強みを活かした、地域の子ども向けプログラミング教室を企画しました。具体的には、ベンチャーサークルのメンバーがビジネスモデルを考案し、ボランティア団体が地域の子どもたちを集め、プログラミングコミュニティから講師を募集しました。その結果、月1回の定期開催が実現し、半年間で100名以上の子どもたちが参加しました。
一方短所については、人間関係を重視するあまり、八方美人になってしまうことが挙げられます。
以前は、複数のコミュニティで広く浅く繋がりを持っていたため、そこから新たな何かを生み出すといった発想もありませんでした。現在はそれぞれのコミュニティに顔を出す回数を増やすことを意識し、深い関係性を作れるよう努めています。
自分の持つ人脈を最大限に活かした成果をアピールしています。短所の改善ポイントでは細やかなコミュニケーションを意識していることがわかり、社内や社外の橋渡し役となることが期待できるような例文ですね。
「わからない」と思う人にも長所・短所は必ずある! 過去の体験と結び付けて論理的な回答を作ろう
自分の長所・短所をしっかりと伝えることができれば「自己理解ができている」「具体的に考えて行動できる」という印象を残すことができます。そのため、長所と短所は、面接で必ず押さえておきたい要素の一つと言えるでしょう。
しかし「自分にはどんな長所があるのか」「その長所を裏付けるエピソードは何か」「短所への具体的な対策は取れているのか」ということが明確になっていないと、かえって準備不足な印象を与えてしまう可能性があります。
まずは、この記事で紹介した例文や見つけ方を参考に、あなたらしい長所と短所を見つけてみてください。そして、具体的なエピソードと結びつけることで、自信を持って面接に臨める回答を作っていきましょう。
前提として、「どんな人にも必ず長所がある」ことを知っておいてください。 長所は、人それぞれの性格・能力及び経験を通して育んだ「その人らしい特徴」のことを指します。周囲の人と比較して飛び抜けた資質でないといけないものではなく、あなたの人柄や価値観がにじみ出る部分なのです。
また、人間は誰も完璧ではなく、弱点や改善が必要な部分も必ず持っています。短所があるからこそ、それを踏まえて克服するために成長していくことで人はさらに強くなるのです。「優柔不断な性格」や「慎重すぎる性格」も短所という見方はできますが、「物事を深く考える力」や「周囲に配慮できる力」という面が隠されていますし、それを踏まえてより成長できる可能性を秘めていることにもつながります。
面接では自分の長所と短所を素直に伝えよう
面接に関しても、長所と短所の両方を認識していることは非常に重要です。自分の短所を理解していない人は、「短所を克服する気がないのかもしれない」とみなされ、成長スピードも遅い傾向にあります。それに反して、「自分を良く理解している人」は自律的に早く成長できるのです。
また長所や短所を理解することは、自信を持って自分をアピールするための大切なステップです。長所も短所も含めて自分らしさだということを認め、それを素直に伝えられるようになることで、堂々と面接に臨めますよ。
就活力診断テストはもう使いましたか?
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面接力39点以下だと...就活のやり方を再検討することが必要ですよ。
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長所と短所を聞くことで、その人が得意としている事や苦手としていることがわかるため、その人のモチベーションの湧くポイントを知ろうとしているのだと思います。
長所はその人にとってプライドもある点であり、将来仕事で活かしていきたいポイントです。そのようなポイントを知ることで、「その人が自分の会社に入ったらどのように熱心に働いてくれそうか」を判断するという側面があるのではないでしょうか。
もちろん、自分を客観視する能力なども見ていると思いますが、一つの側面としてその人がやる気を出すポイントが何かを知ることも目的の一つだと思います。