転職の不安はどこからくる? 経験者に聞く自分の不安と向き合う方法

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転職への不安はあって当たり前! 原因と対処法を知って自分の可能性を広げよう

転職活動をしていると、面接や将来への不安、環境の変化などに対して不安を感じる瞬間が出てきますよね。転職活動自体が初めての人や、転職することを決めたものの、うまくいくのか悶々としてしまう人もいるのではないでしょうか。

転職に不安を感じると次のステップに踏み込むのが怖くなってしまうこともありますが、誰しも新しい環境に身を置くことには不安があって当然です。悩みがなんにせよ、不安を感じている状況に焦ったり、落胆したりする必要はありません。

しかし、漠然とした不安を抱えた状態では活動中に支障がでて、本領発揮ができない可能性もあります。

この記事では、転職経験者のリアルな体験談を取り入れながら、転職活動に関して抱きやすい不安と、その対処法を紹介します。自分の不安は何が理由なのかを分析する方法も解説するので、転職へ一歩を踏み出すための参考にしてみてくださいね。

あなただけじゃない! 経験者が転職に不安を感じたときの体験談

転職活動の状況や進め方は、人によってさまざまです。転職を視野に入れている人から、転職活動をしている人まで、不安なしに進んでいる人は少ないのではないでしょうか。

ここでは、実際に転職活動をした先輩の体験談を紹介します。転職をするにあたってどんなことを不安に感じていたのか、リアルな声が多くあるので、自分の不安と照らし合わせて見てみてくださいね。

D・M
D・M
成城大学/経済学部
退職理由をどう捉えられるかわからなかった

初めての転職活動のとき、退職理由が人間関係だったので、その点を気にして転職活動がうまくいくかがわからず不安になりました。当時は1,000人以上いる組織の中で、たった2人とだけうまくいかずに退職したのですが、それをコミュニケーション全体に問題があると思われるのではないかと不安になりました。

企業に勤めるとなると、必然的に人とのコミュニケーションが必要になりますし、その理由をどう伝えるのか、正直に言うのか、遠回しに言うのかなど、なかなか答えが出ず、自分の中で退職理由は重たい話題でした。

A・A
A・A
天理大学/国際学部
次の職が見つかるまでは不安が続く

前職を3年に満たない状況で転職をしたので、あまり続かない人だと思われたらどうしようとか、全く違う職種への挑戦で、きちんと自分の良さが伝えられるかも不安でした。

また、なかなか次の職が決まらなかったらどうしようと思っていました。頭のどこかでは絶対受かるとは思っていましたが、やはりすぐに決まるわけでもなく、たくさん面接を受けても立て続けに落ちてしまったので、その時はいつまでこの状況が続くのかと先が見えずにとても不安になりました。

R・O
R・O
東海学園大学/スポーツ健康科学部
自分の気持ちを理解してもらえるか不安を感じた

全部で3回転職を経験しましたが、どの転職時も、社歴が短いことを懸念事項とされないか不安に感じていました。面接時にも必ず転職理由は聞かれますが、しっかりと自分の気持ちが伝えられているのか、転職理由を理解されているか不安が大きかったです。

また、面接時に圧迫面接をされた際は、採用が遠のいているな、と感じて面接中にも心が折れそうになり、このままどこにも採用されなかったらどうしようという不安がつのることもありました。

データで見る転職|みんなは何に不安を感じている?

転職理由と転職後の満足度の画像

それでは、自分以外の転職者がどのような悩みを抱えているか、転職してどう感じているのかをデータをもとに見ていきましょう。

リクルートがおこなった転職活動者調査では、転職活動に感じる不安はどの年代も「希望の年収が叶う仕事が見つかるか」「転職したいと思える仕事に出会えるか」が上位に上がっています。そのほかにも、20〜30代の転職者は「希望の勤務地や勤務条件で働けるか」、40〜50代の転職者は「転職が年齢によって不利にならないか」という不安を持つ人が多いようです。

年代別の転職活動に感じる不安の画像

厚生労働省が発表している令和2年転職者実態調査の概況では、転職に踏み出したきっかけとして多い理由は、「労働条件への不満」と「仕事内容への不満」の2つでした。ライフステージの変化で働き方に柔軟性を求めていることや、会社内でなかなか希望の業務に取り掛かれないことなどが転職を考える背景になっています。

また転職後の仕事内容や職種に関して「満足」「やや満足」と回答している人が全体の50%以上を占めています。

転職をし、新しい環境での仕事をポジティブに感じている人が多いのも事実です。

転職の不安はどこから? 3ステップで自分の不安を可視化しよう!

不安を可視化するための3ステップの画像

なんとなく心配に感じている、という漠然とした状況では、対処の方法がわからず、不安だけがどんどんが大きくなる……という負のスパイラルに陥りがちです。

転職に対して感じる不安は、人によってさまざま。だからこそ、今の自分は何を不安に感じているのかを明確にしてみましょう。

不安の原因がどこにあるのか可視化できれば、解消するためのアクションプランが具体的になることで自分の状況を客観視することもできます。

3ステップで不安の可視化ができる方法を解説するので、ぜひ紙とペンをもって取り組んでみてくださいね。

ステップ①:自分の不安をあるだけ書き出してみる

初めに、自分が感じている不安やもやもやしている感情を、そのまま紙に書き出してみましょう。

たとえば、「初めてだから何となく不安」「内定がでないかもしれない」「仕事を辞めるとき周囲に迷惑がかかるかも」「未経験だと実績を出せるか不安」など、自分の気持ちに正直になってあるがままに書いてみてください。

書き出すとき、自分の思っていることを言語化するのが難しい人は、このあとに記載しているカテゴリの中から、項目を選んでも良いでしょう。ここで出てくる不安はいくつあっても大丈夫です。どんなに些細なことでも自分が納得いくまで挙げてみてくださいね。

ステップ②:不安の原因をカテゴリ分けしてみる

不安のカテゴリ一覧の画像

ステップ②では、ステップ①で書き出した不安をカテゴリごとに分けていきます。

カテゴリは大きく分けて4種類です。このあとにそれぞれの特徴を記載するので、自分が書いた不安がどれに当てはまるか分類してみてください

複数のカテゴリに当てはまる場合は、両方に分類するか、より近いものを選んでみてくださいね。

ステップ③:カテゴリごとの対処法を知る

ステップ②で不安を分けたとき、どのカテゴリが多かったでしょうか。一番多く当てはまる悩みは、不安が大きくなる前に解消できるよう動きだすのが理想的です。

書き出した不安の傾向は、転職活動の進捗や内定があるかどうかによって変化するものです。気持ちの変化や不安を感じ始めたタイミングで、可視化し、客観視することができているかどうか確認することをおすすめします。

ここからは、不安を解消するための具体的な対処法を紹介していくので、積極的に実践してみてください。転職経験者が実践した方法もあるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

転職活動そのものへの不安: 一歩踏み出すための対処法

転職活動を始めたら、決まるまで続けなければならない、というルールはありません。

今の仕事は周りと比較してどうなのか、やりたい仕事にはどんなスキルが必要なのか、転職したら今の経歴で条件が変化するのか、社会見学のように情報収集するだけでも良いのです。

ここでは不安で動けなくなっている間にチャンスを逃さないよう、転職活動自体に感じる不安とその対処法を紹介します。転職を視野に入れていても、いざ行動に移すのが怖い、今の仕事を手放していいかわからない、と漠然とした不安を感じている人はこのあとの内容を参考に一歩踏み出してみませんか。

今の仕事を手放していいのか不安

「今の仕事を手放していいのか」という思いから、なんとなく転職に踏み出せず、環境を変えないまま時間が経っている……という状況に陥ってはいないでしょうか。今の仕事に対して漠然と感じている不安があっても、明確な懸念や心配でないときはなかなか踏み出せないこともありますよね。

どうして転職をするのか、転職に何を求めるのかを決めずに行動してしまうと、次の仕事でも同じような課題に直面し、再び転職をして同じ課題に直面する……という負のスパイラルに陥る可能性もあります

「目的はないけどこの仕事は何かしっくりこないから転職する」という逃亡型の転職になっていないかチェックするために、今感じている悩みや、転職を視野に入れる理由を考えてみましょう。

仕事の辞めどきを見極めるセルフチェックの画像

転職する決め手が明確でないという場合は、転職成功者や現職につきながら情報収集をすることも手段の一つです。転職サイトに登録だけして求人を見る、エージェントサービスで現状の相談だけしてみるなどもいいでしょう。

S・K
S・K
4年制大学/文系学部
今の仕事とつながりのある業界を選ぶのもあり

結婚を機に転職を考えていた際、本当にこの仕事を辞めてもいいのかという葛藤はありました。担当していた仕事はやりがいもあり好きでしたので、残業や生活リズム、業務負荷を理由に辞めて、あとで後悔しないかという不安がありました。

しかし、1人暮らしで自分のことだけを考えて生活している状況でも負担やストレスは大きかったですし、同居やその後に考えられるライフイベントを迎えながらその仕事を続けていける姿が思い描けず、転職を決意しました。

実際、転職をすることで得られるメリットに目を向けながら気持ちを切り替えることや、好きな職種からは離れるものの業界は同じところを選ぶなど共通点のある職場を選ぶことで不安を最小限に転職できたと感じています。

初めての転職に対する不安

転職自体が初めてだから、という理由で漠然とした不安を感じる人もいますね。「転職」という言葉自体に「新卒のときの就活より厳しそう、難しそう」というイメージを持っている人も少なくありません。

このような場合、「転職活動のスケジュール」と「逆算したアクション」の2点を決めると、転職活動の進め方が明確になるので不安が解消されることがあります

転職活動には明確な終了時期がないため、「来年の4月には転職が完了しているようにする」「希望の年収が叶う企業に内定をもらったら転職活動を終了する」など自分自身でゴール設定をする必要があります。目標地点を起点にスケジュールを組み立てていくことによって、具体的なイメージをつかみながら行動しやすくなりますよ。

転職活動のスケジュールを決めるコツの画像

転職活動では、必要書類を用意することから始め、内定をもらうまでの期間は平均的に2〜3カ月程度かかります。以下にスケジュールの立て方と、スケジュールを立てるのに必要な期間を紹介するので、実際に予定を立ててみましょう。

特に在職中の人は仕事の合間や休日を使って転職活動をおこなうので、後で時間が足りなくなった、という事態にならないよう、決めたスケジュールには余裕をもって取り組んでくださいね。

転職スケジュールの立て方
①必要な準備と流れを知る
②転職する時期を決める(ゴールの設定)
③②から逆算して、いつまでに何をするかを明確にする
④③で決めたスケジュールに余裕をもって行動する

転職スケジュールの目安の画像

初めての転職は何が不安だった? パネリストに聞いてみた

初めての転職活動では、スケジュールを組んだり、必要なものを用意したり、と不安に思う要素がさまざまに出てくるでしょう。

そこで、転職経験者のリアルな声を交えながら、初めての転職に感じた不安をパネリストに聞いてみました。

キャリアステージ編集部

初めて転職活動をするときに不安に思ったことはなんでしたか?

D・M 成城大学

転職の軸として「成長できる環境」と「社風」の2つを決めて重要視していたので、転職先で営業職として活躍と成長ができるか、社風としては人間関係で悩むことがないか不安に思いました。

S・K 4年制大学

1年と少ししか社会人経験がない状態だったので、社会人としての自信もあまりなく、漠然とした不安が常にある状態でした。また、未経験の状態で営業職を希望していたので、経験のない私でも次の仕事が見つかるのかという不安が大きかったです。

A・A 天理大学

結婚を機に転職をしましたが、これから結婚するとわかっている人をとってくれるのだろうかという不安がありました。結婚があれば採用後に休みを取ったり出産したりという可能性があるので、それを受け入れてくれそうかわからなかったです。なので次の職場は長く続けたいと思い、続けられそうな事務職に絞っての転職活動をすることにしました。

誰に相談すればいいかわからなくて不安

周囲に転職活動をしている人がいない場合、相談相手や不安を打ち明ける人がいなくて孤独に感じることもありますよね。特に転職活動中は、所属している企業との関係値を守るために水面下で活動している人もいます。

職場の人以外でも友人や家族に転職をしようと思っていること、転職活動をしているので相談に乗ってほしいことを、話として持ち出してもいいでしょう。しかし、転職経験者でない場合は、転職したい気持ちに寄り添うことや、アドバイスが難しい可能性もあります。

自分のキャリアや転職活動について相談相手がいなくて不安、という人は積極的に転職エージェントやハローワークで相談することも手段の一つです。相談だけでも可能というサービスから、キャリアや理想の働き方にマッチした企業を紹介してくれるサービスまで形態はさまざまです。

主なエージェントサービスも紹介しますので、もし転職についてプロに意見を聞いてみたいという人は登録することを検討してみてください。

リクルートエージェント 非公開求人の数が多く、プロにアドバイスをもらいながら
転職活動をすることが可能です。
キャリアパーク就職エージェント 「プロと進む就活」として専任のアドバイザーが選考対策や内定獲得に向けたサポートをしています。選考へのサポートを念入りにしてくれるため、就活を始めた手の人におすすめのサービスです。
ジョブコミット HR Team(旧リアステージ)が運営する就活エージェントです。「本当に信頼できる人材紹介会社」No.1の実績もあり、専任のアドバイザーが親身にキャリアについて考え、サポートしてくれます。
エン エージェント 職務経歴書の作成から面接日程調整などを代行するサービスも含まれています。一人では準備が難しいという人におすすめのエージェントサービスです。
Biz Reach(ビズリーチ) エンジニアの求人が豊富かつハイレベルな求人も扱っているため、年収やキャリアアップを目指している人へおすすめです。
ハローワークインターネットサービス 厚生労働省職業安定局が運営しているハローワークです。
求人情報に加えて職業訓練情報などをWeb上で閲覧することが可能です。

自分の知らない強みや選択肢を知る良い機会になるので、一度アドバイスをもらいにいくのも解決策として有効です。また複数のエージェントに登録し、異なるアドバイザーから複数の意見をもらうと、視野を広げるきっかけにもつながります。

S・K
S・K
4年制大学/文系学部
サービスを使い分けてプロに意見を募った

初めて転職したとき、右も左も全くわからない状態だったので、プロの人の意見が聞きたいと思い転職エージェントさんやハローワークの職員さんに相談をしました。当時CMで第二新卒に強いと謳っていて、合同説明会なども開催しているエージェントさんを知っていたため、最初はそこに登録しました。

その後、希望する職の求人がそのエージェントさんにあまりないことがわかり、担当アドバイザーの方からハローワークが日本で1番求人が集まる場所だからと教えていただき、ハローワークへも相談をし始めました。

スキル・経験・年齢の不安:自分に自信を持つための対処法

就職市場では新卒にはポテンシャルを、転職者には即戦力を期待する傾向にあります。もし転職で未経験の業界に飛び込むとなると、即戦力が期待されるなかで、スキルや実力が通用するのか心配になりますよね。また、前職を長く勤めていた人は、年齢が転職活動に影響しないか心配になることもあるでしょう。

ここでは、そんな不安に向き合うための対処法を紹介します。経験者からのアドバイスもあるので、これから転職にチャンレンジするという人はぜひ参考にしてくださいね。

自分のスキルに自信が持てなくて不安

今のスキルや経験がどれくらい転職市場で通用するか、不安に感じることもありますよね。

転職市場では即戦力が求められやすいため、経験やスキルで太刀打ちできるか不安という人は、今までのキャリアの棚卸しや培った能力の振り返りをすると、不安を解消しやすいです

自分では自信がないと思っていても、実は持っているスキルの中には企業が「ほしい」と思う能力があり、採用につながる可能性があります。以下に転職で役立つスキルの一例を紹介しています。自分が持っている資格はないか、また今勉強中の資格はないかなどを確認してみましょう。また、どうしても不安ということであれば、紹介した資格を中からひとつ選び、挑戦してみることで自信につながるかもしれません。

転職で役に立つスキルの例
・業界全般で役立つスキル:
秘書技能検定公認会計士日本商工会議所簿記検定TOEIC/普通自動車第一種運転免許/社会保険労務士

・IT・デザイナー:
基本情報技術者ITパスポートマイクロソフト系認定資格( Microsoft Certifications Program )CCNA(Cisco Certified Network Associate )CADオペレーター/illustration/photshop/色彩検定

・建築・不動産:
建築施工管理技士土木施工管理技士電気工事士一級建築士二級建築士不動産鑑定士宅地建物取引士

・医療・福祉:
社会福祉士ケアマネージャー栄養士管理栄養士臨床検査技師調理師医療事務

現場で使用されるツールを事前に触っておくことで、仕事へのイメージもつかみやすいうえに、面接でもすでに動き出していること自体を評価する企業もあります。熱意を伝えるためにも、少しずつ知見を深めていきましょう。

S・K
S・K
4年制大学/文系学部
スキルに自信がなくても意欲をアピールしよう

第二新卒で転職をした際、誰かの補助業務がメインで自分1人の力で成し遂げたと語れるものがないことを自覚した時、非常に不安になりました。無理をしてスキルをかさ増しするような話し方は自分の首を絞めると思ったので、面接のときはありのままスキルや実績が少ないと自覚していることを伝え、そのマイナス面を補うべく入社後にどのように努力していくか、どうして未経験からその仕事がしたいと思うのかという点を具体的に話すようにしました。

すでに離職してしまっている状況でできることはそこしかないと感じていたので、意欲と熱意、志望度の高さが伝わる話をしよう、という方向へ切り替え不安に対処しました。

年齢が転職に影響しないか不安

先述した通り、年齢が転職に影響しないかを不安視する声も多く、なかなか転職に踏み切れない人もいるでしょう。現に、転職市場では年齢層の若い人材の方が有利であるといわれています。

マイナビキャリアリサーチLabが実施した2022年4月度中途採用・転職活動の定点調査では、企業に採用ニーズを聞いたところ、「若手人材層」という回答が一番に上がっています。

採用する想定の人材(複数回答)の画像

しかし、同社が発表しているマイナビ人材ニーズ調査2021年版で、人材の採用理由を集計したところ、新卒・中途に関わらず「専門能力や技術を持つ人材の獲得」が採用理由の中でも最多となりました。これは、企業が個人の専門的な能力やスキルを即戦力として求めている証拠だと言えます。

中途人材の採用理由の画像

中途での採用の場合、今までの経験や実績をふまえて即戦力になれる要素や能力のアピールが成功すれば、採用される可能性は十分にあると言えるでしょう。反対に、経験や実績が戦力に直結しない未経験の業界に転職する場合は、転職活動が少し厳しい状況になる可能性があります。

前職での経験や培ったビジネススキルなどは、即戦力として企業に認めてもらう大きな武器になります。それらを自覚することで自信をもって転職活動に挑むことができます。まずは自分が持っている武器を洗い出し、転職の際にアピールにつなげられるように準備をしていきましょう。

たとえば現職で取った資格や、資格を取れるだけの実務経験をどれくらい積んでいるか、役職経験者や前職が営業職だった人は実績の棚卸しをしてもいいですね。

重要なのは即戦力になれるというアピールです。以下にアピールできる能力やスキルを紹介するので、自分の武器がどれにあてはまるのか確認してみてくださいね。

アピールにつながるスキル、実績の例:
・営業実績
・役職経験実績
・取得している資格
・マネジメントスキル
・ポータブルスキル(どの業界や業種でも必要とされるスキル)
例:課題解決能力、分析力、折衝力、コミュニケーション能力など

また、複数転職の経験がある人は、転職の経験を洗い出して意思決定の一貫性を持たせると、企業へ納得してもらいやすくなりますよ。

年齢への不安はどう解消する? パネリストのリアルな体験記

ここまでは年齢やスキルなどの観点から転職について見てきましたが、転職経験者の中には、若すぎるが故の不安を持っている人もいるでしょう。

年齢が低いことで不利にならないか心配という人や、未経験でスキルが足りないことでアピールに困っている人のために、どのように不安へ対処したかを聞いてみました。

S・K
S・K
4年制大学/文系学部
年齢への不安は事前の準備で対処した

当時は履歴書に23歳と書くたびに「こんなに早く辞めるなんて」「まだ1年そこらじゃないか」と思われないか非常に不安でした。今でこそ、何かに年齢を書くときは2.3個下の年齢にサバを読みたいような気持ちになりますが、当時は25とか27とかだったらいいのに……と真逆のことを思っていました。

第二新卒の23歳は、経験のある20代半ばの人と未経験の学生の中間のような立ち位置だと思うので、経験者としては負けてしまうし、育てていくという目線で見てくれたとしても、それならば真っ白な新卒の方が好まれるのではないかという思いもありました。

自分の中ではどうしてもポジティブに変換できなかったので、インターネットで第二新卒のメリットやアピールポイントを何度も検索し、自分に当てはめ、面接で年齢や経験年数に触れる質問が出ても返せるよう準備を徹底的におこなうことで徐々に不安感が薄れていきました。

未経験で挑戦できるか不安

自分のやりたかった仕事や、経験したいと思っていた職種に足を踏み入れるときは誰しも不安になりますよね。未経験だからこそ、不安に感じることへの対処法を2つ紹介します。

1つ目は、未経験者を教育する前提で採用している業界や企業にエントリーをしていくことです。近年では、未経験の人材を研修で一人前に育てることが前提の企業も存在します。入社後、実践的な業務をするまでに時間がかかることもありますが、どうしても挑戦してみたい仕事があるなら、積極的に話を聞いてみましょう。

2つ目は、未経験だからこそ感じる不安に対して、行動して対処していく方法です。業界の特徴や必要とされるスキル、働き方を調べて理解を深めたり、資格を取るために予習を始めたりすることができます。仕事のイメージを掴むこともできますし、面接のときに企業へのアピールにもなるため、まさに一石二鳥です。

未経験だけれど、どうしても挑戦してみたい職種があるときは、契約社員からキャリアをスタートさせ、経験を積んだ後に正社員になるという選択肢も存在します。

未経験ではハードルが高い、選考で落ちてしまうという企業が第一志望の場合は、業界への入口をすこし変えてみると実現に近づくかもしれません

S・K
S・K
4年制大学/文系学部
面接までたどり着くのが未経験者の第一歩

私は業界も職種も未経験の状態で転職活動をしていたため、トントンと内定までたどり着くのは難しいだろうと不安な状態から転職活動をスタートしました。そこで、最初は抵抗のあった「ひたすらたくさん応募をすること」を実践し、まずは面接の機会をいただくことが大切というマインドで活動しました。

実際に面接で人事と話すことで、自分の志望する業界の雰囲気や求めている人物像といった点が少しずつわかるようになったので、それを活かして次の面接に臨むことで業界・職種への理解も深まり、徐々に通過率も上がりました。

未経験での挑戦は事前の業界理解がカギ
未経験者の応募に対応する人事は、どれだけ仕事を理解した上で志望しているのかという点、そして未経験だけど努力や工夫で追いつくぞ、という意欲を買ってくださる気がします。知らない世界に飛び込む不安や、未経験の自分を採用してくれるのかという不安はあると思いますが、その不安に負けず、思いを伝えることで熱意や意欲は必ず伝わりますし、前職(現職)がどのような仕事であっても、次の仕事に活かせる経験や視点は身についていると思います。

自分の思いや経験をしっかりと整理しアピールすること、目指す仕事の素敵なところ・大変なところをきちんと理解した上で話をすることで本気度も伝わると思うので、ぜひ前向きに頑張ってみてほしいなと思います。

内定がもらえるか不安:転職活動で実力を発揮するための対処法

転職活動で一番多い悩みは「自分に内定出してもらえるのか不安」ということではないでしょうか。また、面接に苦手意識を持っていたり、何を準備すればいいかがあやふやになっていると、本当に進路が決まるのかという恐怖を感じながら面接に臨むことになってしまいます。

内定や面接に関しての不安は、自己分析や面接の練習など、努力や練習次第で解消できるものです。
内定が出るか不安に感じていたり、面接に苦手意識や怖さを感じる人は、以下に紹介する対処法を参考にしてみてくださいね。

面接に苦手意識があるから不安

「面接が苦手」「面接になると緊張してしまう」「面接で何を聞かれるかわからなくて怖い」「失敗が許されないと思ってしまう」など面接自体に苦手意識を持っている人もいるかと思います。

面接への苦手意識は練習を積み重ねることで解消が可能です。課題を解消できた達成感は、自分の自信にもつながりますし、事前にデモンストレーションをしておけば余裕が生まれ、当日の焦りや緊張を軽減することもできるでしょう。

また、実際の面接に行って場数を踏むことも効果的です。面接に慣れる早さには個人差がありますが、4〜5回程度の面接の経験は、ある程度の流れや聞かれる内容、雰囲気を把握するのに役立ちます。参加して得られる情報は多いので、転職活動の初めの段階では企業を絞らず、積極的に選考に進む意識も大切です。

S・K
S・K
4年制大学/文系学部
練習を積み重ねると緊張にも面接にも慣れてくる

面接はとても苦手でした。もともと人前で何かをするのが苦手なので、話したい内容は頭にあるのに言葉が出てこなかったり、またその状態になってしまっている自分に焦りも感じてしまったり、ぐるぐると悪循環が起こる状態になることがあります。やはり、面接の場はどうしても「品定めされている」という印象を持ってしまい、余計に緊張していたのだと思います。

就活のときも転職のときも、始めたてはボロボロでしたが、回数を何度かこなすと慣れてきて話せるようになりました。準備に関しても、セリフのように話す内容を決めてしまうと、ふと内容が飛んでしまったときに焦ってしまうため、伝えたいことはキーワードで覚えるようにするなど工夫しました。緊張が多少マシになってからもやはりストレスではあるので、面接が終わったあとはご褒美タイムとしてカフェに寄ってコーヒーやケーキを食べ、リフレッシュしてから帰宅するようにしていました。

内定がでるかわからないから不安

転職活動を始めると、新卒の時のように内定をもらえるかどうか不安になりますよね。内定を獲得できるのか不安な気持ちは、多くの人が感じているのではないでしょうか。

しかし、絶対に失敗する転職活動も、絶対に成功する就職活動もありません。内定が出るかの可能性は、面接の練習や下準備によって変化しますし、「内定が取れるかわからない」と不安になっていると、面接でのびのびアピールができなくなってしまいます。

不安を解消するためには、早い段階で内定を取ってしまうのが一番の解決方法です。まずは1社内定を取るためにも、現職とかかわりのある業界や、持っているスキルを活かせる企業に応募するのも、内定獲得に向けた戦略の一つです。

また、スケジュールに余裕のある人は応募する企業の数を増やしたり、転職先の業界や業種の視野を広めてみることもおすすめですよ。視野の広げ方がわからないという人は下記を参考にしてみてくださいね。

視野の広げ方:
・現職とかかわりのある職種を選ぶ
・自分のスキルが活かせる職種を選ぶ
・取得した資格が評価される業界・職種を選ぶ
・やりたい仕事とかかわりのある業種を調べる
・やりたい仕事に就くための下積みができる仕事を選ぶ
・大手だけでなく中小やベンチャー企業など企業規模を変えてみる

転職活動は苦しみながらするものではありません。自分の選択肢や視野を広めるきっかけととらえたり、ときには趣味やリフレッシュの時間を作ったりして、気分転換をしながら挑みましょう。

S・K
S・K
4年制大学/文系学部
離職中だからこそできる経験でリフレッシュした

離職してから転職活動を開始したとき、内定がもらえなかったら無職だ……という不安をずっと抱えていました。私の場合は収入が途絶えていることに大きな不安を感じていたので、気分転換も兼ねて短期のアルバイトや単発の派遣に登録して仕事をしてみました。お給料がもらえる安心感ももちろんですが、普段まったくかかわることのない人や仕事場に行くことで、新鮮な気持ちになりましたし、こんな仕事もあるのかと発見もありました。

お金の不安が消えると、友人とちょっとランチに行くといったことにも抵抗がなくなったので、転職活動中は離職している今だからこそできる変わったアルバイトや、休みが合わなかった友人と会うことなどでリフレッシュしていました。

新しい企業や仕事に対しての不安:キャリアの選択に迷ったときの対処法

内定後や、内定承諾後に不安を感じ、いわゆる「内定後ブルー」と呼ばれる状況になってしまうこともありますよね。

ここでは内定先に対して感じている不安や、本当にこの会社で良いのかと進路に迷ったときの対処法を紹介します。

本当にこの会社に決めていいのか不安

内定が出ると「本当にこの会社に決めきっていいのか」と決断に迷うこともありますよね。

転職は期限が定められていないので、自分が納得するまで続けることもできますし、「この会社に不安を感じているのなら、現職にとどまった方がいいかも……」という気持ちを感じるタイミングもあるのではないでしょうか。

内定が出た企業に決めるか本当に悩んだら、内定承諾をする前に以下の行動を実践しておきましょう

内定通知書を受け取ったら、以下の点を注意して内容を確認しましょう。

  • 転職活動に求める条件は叶うか
  • 転職活動に求める働き方は叶うか
  • 業務内容や配属先
  • 福利厚生
  • 休日数
  • 給与
  • 勤務地


確認する中で面接で言われていたことと異なる条件が入っていたり、絶対に譲れない条件と合わなそうな場合は、承諾する前に企業の人事に確認をしましょう。

重要なのは「転職を始めたときの目的」にその企業の条件が叶っているかどうか、その企業で新しく働き始めた場合に長期的に勤務が可能かを確かめることです。

せっかく内定が出たのに、細かいことで手を煩わせて良いのかと不安に感じる人もいますが、入社後にギャップとなって転職を再開するよりも、入社前の確認の方が相互にトラブルを回避することができます。

キャリアステージ編集部

転職活動の末、内定をもらった後に「本当にこの会社に承諾していいのか」と迷ったことはありますか?

S・K 4年制大学

想定より基本給が低い条件だったとき、承諾しても問題ないか不安になりました。未経験からの転職だったので仕方ないのかな、という思いと、営業職であったためインセンティブで月給が大きく変わるため、自分の努力であげていこうと覚悟し、その時は承諾のお返事をしました。

D・M 成城大学

内定をもらって迷ったのは、転職活動を継続するかここで終わるかでした。内心もっといい企業があるのではないかとか、もうちょっと活動してためだったら内定先にしようという気持ちがあったためでした。

R・K 駒澤大学

内定後の契約条件を提示されたとき、承諾するか悩みました。給与に対して見込み残業が入っていたり、有給消化の条件が課されていたりしたためです。雇用の契約書をしっかり読み込み・疑問点は払拭したうえで内定を承諾しました。

S・K
S・K
4年制大学/文系学部
新しい環境に目を向けて不安に対処した

勤めている会社の業務内容が好きだったため、本当に転職してしまっていいのかという気持ちは最後までありました。転職理由が結婚をきっかけとした生活スタイルの改善だったのですが、残ってもそれらは解消されることはないため、その点を冷静に受け止め、次の転職先におけるプラスの部分に目を向け気持ちを切り替えました。

私の場合、業界自体は変えずに転職したため、今自分が携わっている仕事に多少はかかわることができる、という状況も不安な気持ちがすぐに消えた要因の一つだったと思います。

新しい環境や社風になじめるか不安

転職後のイメージができてくると、今度は新しい企業の環境になじめるか気になりますよね。次の企業にはどんなルールがあって、どんな人が働いているかが不明瞭だと、内定を持っていても飛び込む勇気がなかなか出ない人もいるでしょう。

人間関係や会社の雰囲気、働く環境に関しては、直接人事に相談することが一番の解決策になります。面接で聞いていた内容と実態が異なったり、配属される部署や支店によって働く空気が異なったりするケースも考えられるため、入社後にギャップを感じないように確認しましょう。

現場の意見や実際に働いている人の意見が聞きたい場合は、社員面談や会社見学を申し出ることもできます。もしOBやOGと知り合える機会があれば積極的に話を聞きにいくのもいいですね。

S・K
S・K
4年制大学/文系学部
一緒に働く人のイメージを人事で判断しない

とても小さなことではあるのですが、面接でお会いした役職のある方々が、当時勤めていた会社の役員さんとは全く違うキャラクターだったので、私はここでやっていけるだろうかと漠然とした不安を感じたことがあります。

具体的にいうと、髪型がオシャレで、スーツやネクタイも派手、話す雰囲気もフランクなど。お堅い昔ながらの会社に勤めていたため、役員さんは話しかけるのも躊躇うような威厳のある方で、通りかかったら道を開けて礼! というような環境が普通だった当時の私からすると、結構なカルチャーショックでした。偏見ではあるのですがすごくベンチャーな会社なのかな……雰囲気やノリについていけるかな…と不安になりました。

ただ、入社後に一緒に働くのは役員さんではなく一般の社員さんなので、役員さんの雰囲気で不安を感じても仕方ないと考え、実際の先輩社員と話す機会や、職場見学の機会をいただきました。その結果、感じていた不安は消え、実際に入社した後も問題なかったので、社風や職場の雰囲気は一緒に働く予定の一般社員さんの空気から知るのが大切だなと感じます。

転職はするもしないも自分次第! 転職活動を経験した先輩の生の声

今の仕事の環境を変えるために必ずしも転職しなくてはいけない、というわけではありません。すぐに転職を決意する前に、今の企業の中でチャレンジしたいことができるか、異動して仕事を変えることができないかを確認し、それが叶わなければ、転職という選択肢を取ることが理想的です。

今の仕事に懸念を持っていることがあれば、その懸念を解消するメリットと、転職をすることによるデメリットを照らし合わせながら判断しましょう。

ここでは、転職をして良かったと感じている人と、転職をせずに環境を変えたひとの体験談を紹介します。

転職して良かったと思う人の声

本当に転職して良かったのか、このまま転職活動を続けておこなって大丈夫なのかと不安に思う時期もあると思います。そんなときは、転職をして自分が得られるものや、いきいきと楽しみながら働ける可能性を想像してみてください。

ここでは、転職経験者が「転職して良かった」と感じたエピソードを紹介します。転職は怖いものではなく、自分のキャリアの可能性を広げられるものだとポジティブにとらえられる意見ばかりなので、参考にしてみてくださいね。

S・K
S・K
4年制大学/文系学部
転職によって活躍の機会を広げられるかも

初めて転職した時は、入社するまで不安で気持ちが晴れずにいましたが、入社後は願った仕事内容に携われることに非常に充実感を感じ、仕事が忙しくとも、毎日やりがいいっぱいで働けるようになりました。

転職前は毎日悶々として気力が湧かない日々を過ごしていたので、日々の充実感といった点が大きく変わった気がします。転職を迷う理由はたくさんあると思いますし、転職を逃げだと感じてしまう人もいると思います。でも、決断を早くした分だけ次の職場で長くキャリアを積めますし、自分に合っている仕事や環境に移ることで仕事に対する意欲が増したり、活躍の機会も増えたりするかもしれません。ぜひポジティブな面にも目を向けて自分の今後のキャリアについて考えてみてほしいなと思います。

D・M
D・M
成城大学/経済学部
転職で得られる自己実現もある

私は2回転職経験があるのですが、初めての転職は「人間関係・社風」は改善されるだろうかという不安がかなりありました。実際に入社してみると、叶えたかった転職の軸が実現されて、こんな世界もあるのかと視野が広まりましたし、前職から抜け出せて良かったとホッとしていました。そして2回目もまた全然違う環境で刺激的な環境です。色々な常駐先で営業経験ができて、各場で良い評価ももらえたり表彰されたりと、段々と自分が実現したいことが一つひとつ叶えられているような気がします。

未経験だからという理由で挑戦しないのはもったいないので、ぜひ世の中を知るためにも外に出てみてください。しっかり見極めさえすれば今の時代は転職先で困るっていうことは割と少ないです。ポジティブな思い込みでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。ぜひご自身で良い未来を作ってださい。

転職せずに環境を変えたひとの声

こちらでは転職をせずに働く環境を変えた人の体験談を紹介します。

転職を急いでする必要がないと気が付いた経験や、転職に踏み出すための準備期間として現職にとどまった人の意見もあります。今の自分の状況には転職が必要なのか、それとも会社の中で改善ができそうなのかを考える体験談になるので、「こんな方法もあるんだ」という発見にもなるかもしれませんね。

D・M
D・M
成城大学/経済学部
やりきってから決断しても遅くはない

現職で踏みとどまったことがありました。一度、受けたいと思っていた営業職でない職種の仕事を見ていました。実際に面接までたどりついたのですが、結果として落ちました。正直、受かってもその企業へ入るかどうかはわからなかったです。

他もチャレンジせずに現職にどどまっているのは、継続してみないとわからないことがあると過去の経験から知っていたからでした。その会社に入った自分の選択を否定して、また逃げようとしているのではないかと感じたからです。

今は自分で変えられることはないかを第一優先で考えてみたり、自分自身に役割を与えたりしてその思いを解消しています。継続した結果、実績を作ることもでき、表彰ももらえるところまでいきました。

すぐにやめてしまうのがもったいないケースもあるのでじっくり考えてみて、それでも転職をしたいとなったのであれば、自分の決断を信じてやってみてください。やったもん勝ちです。

転職に不安を感じたら! 自分の軸を再確認するためのチェックリスト

転職活動をしていると、どの企業も良く見えてしまって一つに決められなかったり、本当に大事にしたい軸がなんだったのか、わからなくなるタイミングが訪れます。

そんなときは、自分がどうして転職活動を視野に入れたのか、何を叶えるために企業を探すのかを再確認すると、現在地がわかりやすく企業選びの判断軸にもなって進路を決めやすくなります。自分のキャリアや転職活動中の目的地を見失いそうになったら、以下のチェックリストに書いたことを実践してみてくださいね。

軸を再確認するためのチェックリストの画像
キャリアステージ編集部

転職活動をはじめるとき、一番最初に行動したことを教えてください!

S・K 4年制大学

転職先を探す上での軸を決めることと、汎用的な応募書類を作ることの2つを同時並行で始めました。

D・M 成城大学

まずは市場を知る。転職サイトに登録から始めました。同時に「転職の軸」を特定し、なぜそれを軸にしているのかの深堀りをしていました。

R・K 駒澤大学

働くエリアが限定された転職活動であったため、そのエリアにどのような求人があるのを転職サイトを活用しながら調べました。そのうえで、自分がどのような仕事をしたいのか想像しながら、職種の絞り込みを実施しました。

転職の不安はみんな持っている! 対処しながらキャリアの視野を広げていこう

転職活動について考えたとき、誰しもが不安を感じながら動いています。転職に不安を感じるのは、あなたが次の企業でも働きたいという意欲の証明ですし、現在の自分を一歩成長させたいという気持ちの現れでもあります。
自信をもって納得できるキャリア選択のために、不安が出てきたらしっかりと向き合い、対処をしていきましょう。

転職活動自体に「怖い」というネガティブな印象を持つ人もいるかもしれませんが、転職は自分の将来の可能性を広げたり、挑戦したいことにチャレンジするためのチャンスだということを忘れずにいてくださいね。