マイペースな短所も表現次第でポジティブに! エピソードに合う言い換えを用いて好印象を残そう
「あなたの長所や短所について教えてください」という質問は、就職活動をするなかで必ずと言っていいほど頻繁に聞かれるものです。多くの学生が、あらかじめ自己分析をして、自分の長所や短所を説明できるように準備していることでしょう。
そのなかで「自分はマイペースかもしれない」と気付いたものの、面接でうまく表現できず、悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
この記事では、マイペースという性格をどのように分析し、どう表現すれば面接官に好印象を残せるのかを詳しく解説します。実際に内定を獲得した先輩たちの体験談も交えながら、自分らしい回答の作り方を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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なぜ聞くの? 企業が短所について尋ねる4つの意図を把握しておこう
短所に関する質問は、面接においては定番です。しかし、中には「長所を聞かれるのは理解できるけど、なぜ短所をわざわざ聞くのか」という疑問を抱いている学生もいるのではないでしょうか。
ここからは、企業が面接で学生の短所について質問する目的を、4つの角度から解説します。企業の意図を把握しておけば、より効果的な回答ができるようになりますよ。
「長所・短所」についてまとめて知りたい人にはこちらの記事がおすすめです。面接ではセットで聞かれることの多い「長所・短所」について、見つけ方や伝える際のコツ、内定を獲得した先輩たちの実際の回答例など、役に立つ情報がもりだくさんです。ぜひチェックしてみてくださいね。
履歴書などの書類に書く際のポイントはこちらの記事で紹介しています。書類の場合、面接よりも少ない文字数でまとめつつ的確にアピールすることが必要となります。30パターンの例文に加え、実際に就活を経験してきた先輩たちのリアルな回答も掲載しているので、ぜひ読んでみてください。
①自己分析力を確認したい
面接では、担当者は学生が自分のことを正しく理解しているかを見ています。これは、自分の長所や短所をしっかり理解している人ほど、チームの中での自分の役割を把握しやすく、周囲と協力して仕事を進めるのに向いていると判断されるためです。
そのため面接においては、学生が自分の特徴について論理的に説明できるかどうかが重視されます。特に短所についての質問は、自分の弱みや改善すべき点を客観的に認識しているかどうか、それを適切にコントロールできる人材かどうかを見極める判断材料となります。
面接で自己分析の深さをアピールするためには、あらかじめじっくりと自己分析をおこない、自分の性格や行動の特徴について、具体的なエピソードとともに説明できる状態にしておくことが重要です。
自己分析のやり方がよくわからない、十分にできているか自信がない……という人には、こちらの記事がおすすめです。さまざまな角度から自分のこれまでを振り返り、的確な長所や短所を発見してみてくださいね。
②社風や仕事内容との相性を見極めたい
企業は面接などの選考を通じて、学生と自社の相性を慎重に見極めようとしています。ほとんどの企業は、一度採用した学生にはなるべく長く自社で活躍してほしいと考えています。そのため、採用時点でのミスマッチを防ぐために、面接でさまざまな質問をするのです。
特に短所に関する質問では、学生の性格が業務上支障とならないか、周囲との協力関係を妨げるリスク要因にならないかといった点について、面接官は具体的な場面をイメージしながら確認しています。
短所として「マイペース」を挙げる場合には、志望する業界や職種の特性を十分に理解したうえで、どのように対応していくかまで説明できる状態にしておきましょう。
たとえば正確な作業が求められる職種であれば「慎重にじっくり確認できる」といったポジティブな面にも触れながら、どのように効率を高めていきたいかまで述べられるのがベストです。
社風の大切さについては、この記事で解説しています。社風のマッチ度と働きやすさとの関係性などをリアルな声とともに理解しておきましょう。
③問題解決能力の高さを知りたい
企業が学生の短所を尋ねる理由としては、その人がこれまでどのように課題に向き合ってきたかを確認したいという点も挙げられます。
どんなに優秀な学生でも、入社後にはさまざまな困難と向き合うことになります。面接官は短所を聞くことで、その人が厳しい状況をどのように打破しようとする人物なのかを知ろうとしているのです。そのため面接では「自分のマイペースさとどのように向き合ってきたか」「具体的にどんなアクションを起こして改善を試みてきたか」を論理的に述べましょう。
ポイントは、失敗した経験についても率直に話すことです。「マイペースな性格のせいで失敗した経験から、具体的な改善方法を考え、実践した」という例をわかりやすく伝えれば、積極的に改善に取り組む姿勢をアピールできますよ。
④誠実さと素直さを確認したい
面接官が短所に関する質問をする背景には、学生の人間性を確認したいという思いがあります。
多くの企業では「技術や知識は入社後に身につけられるが、誠実さや素直さといった人間性は簡単には変えられない」と考えています。そのため、自分の短所と正直に向き合い、改善に取り組もうとする姿勢があるかどうかを重視しているのです。
そのため面接では、短所を隠そうとしたり、失敗しただけで終わったエピソードを話したりするのは避けましょう。企業が評価するのは、自分の弱みを率直に認め、それを改善しようとする誠実な態度なのです。
回答する際には、マイペースさが仕事に与える影響まで意識して説明すると良いでしょう。「私は自分のマイペースさを自覚しているので、チームで仕事を進める際には、このような工夫をしてスピード感を高めたい」といった対策も含めて説明すれば、面接官に良い印象を残せますよ。
そもそもマイペースって「短所」? みんなのイメージをチェックしよう
マイペースという言葉には、良い面も悪い面もあります。就活の場においては短所とされるのが一般的な「マイペース」という性格ですが、実際に周りの人はどう思っているのでしょうか。
今回は、自分のことをマイペースだと思っている人にも、そうでない人にも、マイペースという言葉に対する率直なイメージを聞いてみました。面接で「マイペース」という言葉を使った場合にどのようなイメージを持たれるのか、参考にしてみましょう。
自分はマイペースだと思う? マイペースな人へのイメージとは?
私自身はマイペースなタイプではありませんが、マイペースな人の「周りに左右されずに自分のペースで進められる点」や、「自分一人で仕事を進められる点」は長所だなと思っています。
一方、会社などのチームワークが重視される場においては、マイペースが短所になってしまう場面もあると思います。仕事には納期があるため、マイペースに進める人がいると期限に間に合わず、チーム全体に不利益をもたらしてしまうのではないかと考えられるからです。
マイペースさは長所にも短所にもなると思っています。良く言えば「自分のペースで物事を考え、他人に左右されずに進めていくことができる人」だと思うので、一人で仕事をする分には良いのではないでしょうか。
しかし、悪く言えば、「自分勝手で周りに合わせられない人」と捉えることもできてしまいます。チームで働くことを考えると、どちらかというと欠点のほうが多いと思われる性格かもしれませんね。
「マイペース」のマイナス面とは|相手に抱かれがちな5つの印象
面接で短所として「マイペース」であることを述べた場合、面接官が第一にイメージするのはどのようなことでしょうか。
性格に関する解釈は人それぞれですが、ここからは「マイペース」から想起されやすいマイナス面を5種類紹介します。他者からどう思われるかを把握したうえで回答を作成すれば、先方との認識のズレを防ぎ、効果的な回答を組み立てられるようになりますよ。
マイペースな性格のマイナスな面とは?
「マイペース」という性格のマイナス面はどんなところだと思いますか?
他人の意見をあまり取り入れられない頑固さが挙げられると思います。 また、そのマイペースさゆえに一人で悩んでしまうことも多く、優柔不断だなと感じられる場面もあります。
協調性がないと判断されることがあると思います。チームで仕事をする際にマイペースな人がいると、話がうまくまとまらなかったり、効率良く動けなかったりする場合があるからです。
マイペースな人は自分のペースで物事を進めようとするので、周囲に合わせられない協調性のない人だと思われてしまうのではないでしょうか。
計画的に物事を進めるのが苦手なため、グループワークなどの際には悪目立ちすることがあるのではないでしょうか。
周りに合わせるのが苦手な人が多いので、協調性がないと思われてしまう点はマイナスだと思います。
①協調性に欠ける
マイペースな人は「周囲の状況を考えずに自分のペースを優先してしまう人だ」と思われがちです。たとえば締め切りが迫っているのに作業のスピードを変えようとしない、メンバーが困っていても気付かずに自分の仕事に集中するなど、周囲との協調性に欠ける印象を持たれる可能性があります。
入社後に取り組む仕事では、多くの場合チームワークが求められます。特に新卒で入った直後の時期は、周囲の上司や先輩に教えてもらいながら、一緒にプロジェクトを進めていくケースが多いでしょう。面接で「協調性に欠ける」と思われてしまうと「一緒に働くのは難しい」と判断されかねません。
そのため面接のときには、自分のマイペースな部分を認めながらも「チームの一員として協力したい」という意欲的な姿勢も示すことが重要です。
②時間にルーズである
マイペースだと聞くと「時間の感覚がルーズで、締め切りや約束に遅れがちだ」という印象を持つ人もいます。たとえば社外でのミーティングでギリギリに登場するのではないか、納期があっても厳守しようとする姿勢が見られないのではないかと、仕事の進め方に懸念を抱かれやすいのです。
自分はマイペースだと自覚している人は、面接に限らず、就活全般において、決められた時間には余裕を持って間に合わせるよう心掛けましょう。たとえばメールで書類を提出するときにも、期日ギリギリではなく早めに送った方が相手の印象は良くなります。
「マイペースだからこそ、早めの行動を意識している」と相手に伝え、具体的な行動で示すことができれば、面接官の不安を払拭することができますよ。
③他人の指示に従わない
マイペースな人は、周りから「自分のペースで物事を進めようとして他人の意見を聞こうとしない」と思われてしまう可能性があります。たとえばマニュアルで手順が指示されている作業であっても「私はこのやり方のほうが進めやすいから」と自分の方法で進めるなど、自分勝手な行動を取るのではないかと思われてしまうのです。
業務上のルールというものは、一見非効率に見えることであっても、チームや部署全体のバランスを考えて定められているものです。そのため、自分のやり方やペースにこだわる人がいると、周囲にも良くない影響を及ぼしてしまいます。
面接で短所としてマイペースを挙げる際には、悪い面を伝えるだけでなく、周囲の意見に耳を傾け、積極的に協力できる人物であることを併せて述べましょう。
④のんびりし過ぎている
「マイペース」と言われると、日常の動作ものんびりしているのではないかと思われがちです。皆でランチに行くときに準備が遅かったり、注文するものを決めるときに最後まで迷ったりする人を見て「マイペースな人だな……」と内心ため息をついた経験のある人も少なくないでしょう。
職場では、決められた期限までになるべくスピーディーに業務を進める必要があります。そのため、マイペースであると伝えると「皆が必死で働いている中にのんびりしている人がいたら、チームの雰囲気を壊してしまうのではないか」と危惧されてしまうのです。
そのため面接では「マイペースだからこその丁寧さを維持しつつ、ものごとを効率的に進められるよう工夫している」など、周囲に合わせる意識があることを具体的にアピールしておくのがおすすめです。
⑤臨機応変さに欠ける
マイペースと聞いた人の中には「急な変更に対応できないのでは」と感じる人もいるでしょう。たとえば急ぎの依頼が入っても普段通りの優先順位で作業を続ける、予定が変わっても従来のペースを崩さないなど、緊急事態への対応力がないのではないかと思われてしまうのです。
ビジネスの現場では、想定外の事態が日常的に発生するものです。特に若手のうちは、現場の細かいトラブルにも臨機応変に対応することを求められる傾向が見られます。そういったときの対応力を危ぶまれてしまうと、選考を通過するのが難しくなるかもしれません。
そのため面接では「自分のペースを保ちながらも、状況に応じて優先順位を切り替えて行動できます」など、柔軟に動ける点もアピールするよう心掛けましょう。
「マイペースなせいで失敗した……!」という経験はある?
自分のマイペースさのせいで、授業のグループワークのときに失敗したことがあります。メンバーに消極的な人が多く、なかなか意見が出てこなかったので、「一人で進めたほうが早いな」と思って自分だけで作業を始めてしまったのです。
その結果、メンバーそれぞれの理解度や作業量がバラバラになり、発表に参加できるメンバーも少なくなってしまいました。全員で足並みをそろえて活動していたグループが、幅広い意見を取り入れた柔軟性のある発表をしているのを見て「もっと他の人と協力すれば良かった」と反省しました。
私が自分のことをマイペースだなと思うのは、やりたいことを思いついた際に、他人の予定や意見を考慮せず勝手に行動してしまう点です。「私が良いのだから、相手も良いだろう」と決めつけてしまい、失敗してしまった経験があります。
相手の許可を取らず、相手の望んでいない話もそのまま進めてしまい、後で「事前に話しておいてほしかった」と指摘されてしまったことがありました。最初に確認しておけばお互い不快な思いをせずに済んだと思うので、気を付けなければいけないなと思いましたね。
「マイペース」をプラスに言い換える表現12選|内定者にも聞いた!
就活でマイペースを短所として挙げる際には、ただ「マイペース」という言葉を使うだけでなく、その性格をポジティブな表現に言い換えることで、自分の強みとして活かせる可能性があります。
一言で「マイペース」と言っても、その言葉に込められたニュアンスはその人によって異なります。長所短所は表裏一体なので、長所を述べる際にどのように言い換えるかによって、より自分の「マイペース」の種類を明らかにすることができますよ。
実際に内定を獲得した先輩たちは、自分のマイペースな性格をどのように表現していたのでしょうか。ここからは、12種類の言い換え例を紹介します。自分の性格に近そうなものがないか、ぜひチェックしてみてくださいね。
マイペースをプラスに言い換えるとしたら?
「マイペース」という言葉をプラスに言い換えるとしたら、どんな表現が考えられますか?
「自分の軸がある」と言い換えられるのではないでしょうか。 他人の意見に左右されない人を見ると、良い意味でマイペースだなと思います。
「慎重に物事を進められる」「一つのものに集中できる」「周りの環境に左右されずに行動できる」といった表現が挙げられると思います。
「周りの意見に左右されずに行動できる」という表現が合うと思います。 実際、私の周りのマイペースな人たちは自分なりの軸を貫いている感じがするからです。
「いつも落ち着いていて、どんなときでも自分のペースで行動できる人」や「周りに流されない自分ならではの考えを持っている人」という表現が合うと思います。
「芯を持っている人」「人の意見に流されずに自分の意見を持っている人」と、いう言葉が思い浮かびました。自分自身のやり方を考えて行動できる人というイメージがあります。
①落ち着いている
マイペースな性格は、別の角度から見ると「慌てず冷静に物事を判断できる」という強みと考えることもできます。たとえば締め切りに追われているときも、焦って手順を省いたりせず着実に作業を進められると考えれば、成果物の質を維持することにつながり、業務の上でもプラスに働くでしょう。
自分の性格を「落ち着いている」と表現する場合には、いわゆる「急がば回れ」なエピソードを採用するのがおすすめです。「実習中に急な予定変更があったときにも、慌てず状況を整理して対応できた」といった具体例があれば、説得力のある回答として堂々と伝えられるようになるでしょう。
②ストレス耐性がある
マイペースな人は周囲の状況に影響されにくく、多少のトラブルに振り回されない傾向があります。この点を「ストレスがかかる環境でも自分を見失わずに行動できる」と言い換えれば、一つの長所として捉えることができるでしょう。
ストレス耐性の高さをアピールする際には、プレッシャーのかかる場面でも冷静に対応できたエピソードを挙げるのがおすすめです。
たとえば「アルバイト先で同時に複数のトラブルが発生した際にも、一つひとつ丁寧に対応し、無事に解決することができた」といった例があれば、面接官に良い印象を残せる可能性が高まります。
③集中力がある
「自分のペースを保ちながら物事を進められる」というマイペースさは、別の見方をすれば「一つの作業にじっくり集中できる」という長所にもなります。目の前の課題に集中して取り組める人は、質の高い仕事ができると期待されるため、相手から高く評価される可能性が高いです。
マイペースさを集中力として言い換えるには、実際に何かに集中して取り組み、良い結果を出せたエピソードを述べましょう。「何か仕事を任されたときに集中して着実に取り組める性格を評価され、サークルでは予算の管理・集計を担当しており、自分が担当していた間はミスが激減した」といったエピソードとともにアピールすれば、業務にも同様に向き合える人材だと判断されるでしょう。
④おおらかである
マイペースな性格は、周囲の些細な変化にイライラしたり、こだわり過ぎたりせず「物事を柔軟に受け止められる」という長所として捉えることができます。多様な価値観を受け入れやすく、相手の考えも否定せずに聞ける点は、チームで働く上での大きな強みとなるでしょう。
おおらかさをアピールする際は、相手の立場に立って柔軟に対応できたエピソードを用意しましょう。「サークルの後輩が失敗してしまったときも、その子の気持ちに寄り添いながら一緒に改善策を考えた」といった具体的な体験を伝えれば、周囲と良い関係を築ける人物だと判断され、高い評価を受けられるはずです。
⑤自分の意見がはっきりしている
マイペースな人には、場の雰囲気に流されず、自分なりの考えを持つ傾向が見られます。この特徴は、面接の際に「常に自分の意見をしっかりと持ち、それを適切に発信できる」という強みとして活かすことができるでしょう。
この言い換えを使う場合には、建設的な意見を出して何かを成功に導いたエピソードを紹介すると効果的です。
たとえば「ゼミのディスカッションの際に、感情的な判断から誤った方に議論が流れかけたが、自分が別の視点からの意見を述べたことで皆が冷静になり、客観的な結論を出せた」といった体験があれば、多角的な視点を持つ人材だと評価してもらえるでしょう。
⑥慎重に物事を進める
マイペースに物事を進めるという性質は、別の角度から見れば「一つひとつの作業を丁寧に、確実に仕上げられる」と考えることもできます。特に正確性が求められる業種であれば、慌てず丁寧に仕事を進められる点は高く評価される可能性が高いため、この点を積極的にアピールしてみましょう。
慎重さをアピールする際には、丁寧な作業が良い結果につながったという具体的な経験を述べましょう。「アルバイト先でレジの集計を担当したときには、多少ホールが慌ただしくても慌てることなく何度も数字を確認し、ミスを防ぐことを優先していた」といった例があれば、繁忙期にも落ち着いて着実に仕事と向き合えると判断され、面接官に良い印象を残せますよ。
⑦独自の視点を持っている
マイペースな人には、既存の考え方に影響されず、独自の発想で物事を捉える傾向が見られます。企業は、社会や企業に染まり切っていない若手社員に新しい視点からの提案を期待していることが多いため、この特徴は「斬新なアイデアを提供できる」という強みとして活かすことができるでしょう。
考え方の独自性をアピールする際には、自分ならではの視点で課題を解決したエピソードを伝えると良いでしょう。「学園祭の企画を考えるときに、周囲は例年通りのやり方を挙げていたが、自分の趣味から着想を得た新しい企画を提案し、大幅な来場者数アップという結果を出した」といった例があれば、組織にも新しい価値を生み出せる人材として評価されるはずです。
⑧安定感がある
マイペースな性格は、日々の業務や周囲とのやりとりにおいて「ぶれることなく、一定の質をキープできる」という長所として捉えることもできます。周囲の状況に左右されず、安定したパフォーマンスを発揮できる点は、長期的な信頼関係を築くうえで重要な要素です。
安定感をアピールする際には、何かにコツコツ継続的に取り組み、成果を出した経験を伝えると良いでしょう。「アルバイト先ではホールのリーダーを務め、どんなに忙しい時期にも落ち着いて変わらぬ対応をできる点を評価されていた」といった具体例を伝えれば、安定した仕事をおこなえる人物だという印象を残せますよ。
⑨じっくり考えられる
マイペースな性格は、別の表現をすると「物事の本質を見極めるために、じっくりと腰を据えて考えることができる」という強みにも置き換えられます。表面的な対応で済ませず、本当に必要なことは何かを見極めようとする姿勢は、仕事の質を高める上で重要な要素となるでしょう。
この表現を使う場合には、慌てずじっくりと考えたことで良い結果を導き出せた経験を伝えましょう。「部活の後輩から相談を受けたときに、思い付きのアドバイスにならないように、一度預かって調べてから回答するよう心掛けていた」などといった経験を伝えれば、仕事においても、本質を捉えて丁寧に取り組める人材として評価される可能性が高まります。
⑩周囲の影響を受けにくい
多くの人が空気を読みすぎたり、周囲の意見に流されたりしがちな中、マイペースな人は「自分なりの判断軸を持ち、ぶれない判断ができる」という特徴を持っています。ビジネスの場面では、感情や雰囲気に流されず、客観的な判断が求められる場面も多いため、この特徴は大きな強みとなり得ます。
この特徴をアピールするときには、周囲と異なる意見でも冷静に判断できた経験を伝えると効果的です。「アルバイト先で新メニューの提案をするとき、皆が流行を追いかける中、その店の独自の強みを活かせる企画を提案し、採用された」といった例があれば、ビジネスの場面でも冷静な判断ができる人材だと評価されるでしょう。
⑪自己管理ができる
マイペースな人は自分の特徴やコンディションを把握し、状況に応じて自分のパフォーマンスを調整できる傾向があります。「自分のことを自分でコントロールできる」点は、業務上の期日や約束を確実に守れそうだというイメージを相手に持ってもらえる可能性が高いため、ぜひ積極的にアピールしましょう。
自己管理能力の高さをアピールする際には、実際にその性質を活かして成功した経験を述べるのがおすすめです。「資格の勉強と部活を両立するために、自分が最も集中できる時間帯を見極めて学習時間を確保し、効率的に勉強を進められた」といった具体例があれば、仕事に対しても同じように取り組める人材だと期待され、良い評価を得られるでしょう。
⑫物事にコツコツ取り組める
マイペースな性格は「一度決めたことを着実に続けられる」という強みとしてとらえることも可能です。企業での業務の多くは、地道な努力の積み重ねです。そのため、周囲に影響されずに物事に取り組めるマイペースさは、適切にアピールできれば多くの企業で歓迎されるでしょう。
自分の継続力をアピールするときには、地道な努力を続け、それが実を結んだ経験を述べると良いでしょう。「独学でプログラミングを学び、毎日少しずつでも必ずコードに触れる時間を作るように努めた結果、3カ月後には基本的なWebサイトが作れるようになった」といった例があれば、継続的に成長していける人材として評価される可能性が高まります。
コツコツ物事に取り組める人は、継続力を強みにして自己PRをするのもおすすめです。この記事を参考に、継続力の自己PRを作ってみてくださいね。
「マイペースさがプラスに働いた」という経験はある?
私は職場の深い人間関係にあまり興味がなく「適度な付き合いをしながら自分の仕事を進めれば良い」という考え方を持っています。そのため職場内の噂話や悪口もあまり耳に入ってこないのですが、それがプラスに働いたことがありました。
以前、アルバイト先の先輩から急にお礼を言われたことがありました。どうやら先日のシフトメンバーのうち2名の仲が悪く、その日も空気が悪かったそうなのです。それを知らない私は普段通りに周囲と接しており、その結果場の空気が和んでいたと聞かされました。自分では気付いていませんでしたが、マイペースさも役に立つんだなと思った瞬間でした。
周囲の人に恵まれたおかげだとは思いますが「自分が空気を読まずに意見を言っても許される」という環境にいたときは、マイペースさがプラスに働いていたと思います。実際に、私が臆さずに意見を述べたことで、行動決定が早まったり、行き詰まっていた議論が進み始めたりするといった場面が何度かありました。
こういった「空気を読まない積極性」のような性質は、就活のグループディスカッションでも役に立っていたと感じます。周囲の人たちが遠慮して言い出せないような施策の欠点を指摘した結果、そこを強みとして評価されたというケースも多かったです。
私はその日にふらっと予定を組んで人と会うことが多いです。その結果、新たな出会いをたくさん獲得できたと実感しています。会いたいと思った人にはどんどんコンタクトを取り、積極的に仲良くなってきました。
人に気を遣うことも大切だとは思うのですが、相手の予定を気遣って行動のチャンスを失ってしまったら、今のような幅広い人間関係は築けていなかったと思います。もちろん、私のマイペースな誘い方に眉をひそめる人もいましたが、「誘ってもらえて嬉しい」と喜ばれるケースも多かったので、このやり方に後悔はありません。
「マイペース」に関するエピソードの見つけ方
面接で自分のマイペースさについて語るとき、単に「マイペースな性格です」と言うだけでは説得力に欠けてしまいます。面接官が評価するのは、自分の性格をどれだけ理解し、実際の場面でどのように活かしてきたのかという点です。
ここからは、自分の性格を具体的なエピソードと結び付ける方法を3つ紹介します。面接本番で焦らず、自信を持って回答できるように、じっくりと自己分析を進めていきましょう。
①マイペースであるがゆえに失敗した体験を思い出す
自分の短所を正確に把握するためには、まず自分のマイペースさが原因となって失敗した経験や苦労した経験から振り返ってみるのがおすすめです。具体的な場面から関連付けていくことで、自分の性格の特徴や改善すべきポイントが見えやすくなってきます。
たとえば「グループワークの際にマイペースに進め過ぎて、周囲のメンバーとの進捗にズレが生じて迷惑をかけてしまった」など、そのときの周囲の反応や自分の感情も含めて、まずは詳細に書き出してみましょう。そのうえで、その経験から学んだことや、その後どのように改善に取り組んだのかを挙げていくことで、説得力のある回答を作ることができます。
②周りの人に自分のマイペースさが気になったことがないか聞いてみる
自己分析は重要ですが、どんな人にも自分では気付かない性格や行動の特徴があるものです。「マイペース」という性格を認識していても、それを周りの人がどう判断しているかは自分ではわかりません。そこで、実際に友人やアルバイト先の先輩など、普段から一緒に過ごしている人に意見を聞いてみるのも効果的です。
「私にはマイペースな部分があると思うけれど、あなたから見てどう?」「私のどんなところがマイペースだと思う?」などと、率直に尋ねてみましょう。ときにはまったく想像していなかった指摘を受ける可能性もあります。他者からの視点を取り入れれば、より客観的な自己分析が進み、面接でも自信を持って回答できるようになりますよ。
③自分史やマインドマップを使って過去の経験を掘り下げてみる
自分の性格上の特徴を把握する際には、単発のエピソードだけでなく、これまでの経験を幅広く振り返ることも重要です。自分のマイペースな性格が過去のどんな場面でどのように作用したのか、周囲の人にどのような影響を残してきたのか、時系列に沿って整理してみましょう。
今までの人生を大まかに振り返りたいときには、自分史やマインドマップを活用すると良いでしょう。小学生時代、中時代、高校時代……とそれぞれの時代にどんな経験をしたかを整理するうちに、自分のマイペースさがどのように関連してきたかが見えてきます。
過去の経験を丁寧に分析できれば、具体的な裏付けをともなった説得力のある回答ができるようになりますよ。
この記事では、自己分析ノートの作り方を紹介しています。過去の経験を掘り下げるとき、ぜひこちらも参考にしてください。
就活で伝える長所や短所を見つけた方法を教えて!
自分の長所や短所を見つけ出すときにはどんな方法を使いましたか?
ぱっと思い付いた長所、あるいは短所から、それを裏返していくようなイメージで考えていくようにしていました。この方法だと長所と短所の一貫性が保たれると思ったからです。
最初は思い付く限りの長所と短所をとにかく書き出しました。その後に「長所→短所」「短所→長所」と関連するワードを連想していき、さらに考えを深めていきましたね。
思いつく限りの長所や短所をまず書き出してみて、そこから関連する具体的なエピソードと結び付けるという考え方をしていました。
短所を「マイペース」と答えるときの構成を4ステップで作ろう
面接で短所について聞かれた際には、単なる卑下で終わってしまわないように注意が必要です。自分のマイナス面と向き合い、改善しようと取り組む姿勢も一緒に示しましょう。
ここからは「マイペース」という短所を効果的に伝える構成の作り方を紹介します。それぞれのステップを意識しながら論理的に回答を組み立てれば、面接官により良い印象を残せるようになりますよ。
①マイペースを適切な表現に置き換える
「マイペース」という言葉の解釈は人によって異なる場合があるため、短所をただ「マイペースな点です」とだけ表現すると、思わぬ誤解をされてしまうケースが見られます。まずは自分がマイペースという短所をどう定義しているのか、明確に伝えておきましょう。
たとえば「自分のペースを維持しようとして、相手に頑固な印象を持たれる場合がある」「物事を慎重に進め過ぎて作業のスピードが遅くなりがちである」など、自分のマイペースさがどのように表れやすいのかを具体的に伝えておけば、面接官にも性格の傾向が伝わり、認識の食い違いを防ぐことができます。
②根拠となる具体的なエピソードを述べる
面接官に自分の短所をより正確に理解してもらうためには、具体的なエピソードをわかりやすく伝える必要があります。友人とのやり取りや、ゼミやサークルなど大学生活での出来事、アルバイト先での経験など、聞き手が想像しやすい場面を挙げるのがおすすめです。
ポイントは、深刻な失敗例や取り返しのつかないような内容は避け、改善の余地が感じられるエピソードを選ぶことです。大きなトラブルや事故につながる話題を選んでしまうと「仕事のうえでも大きな失敗をしてしまうのでは」と相手に警戒心を抱かせてしまいます。
面接で短所を伝えるためのエピソードには、誰が聞いても「確かにそれくらいのトラブルならあるかもしれない」と判断できるレベルの内容を選びましょう。
③改善のために取り組んだことを述べる
自分のマイペースなところを改善するために、どのようなことに取り組んでいるかを伝えることも重要です。適切な努力をしている面をしっかりと伝えれば、自己理解の深さと成長意欲を同時にアピールできますよ。
改善策を述べるときには「今では以前ほど失敗しなくなりました」のような漠然とした表現ではなく、具体的な工夫を挙げましょう。
改善策を具体的に述べる例
・自分から進捗状況を共有する機会を増やした
・周囲のメンバーから客観的な意見を聞く時間を必ず作るようにした
面接官は、学生が自分の短所とどのように向き合い、改善しようとするかを聞くことで、仕事でトラブルに遭遇した際にどのような行動をするかを判断しようとしています。現実的かつ建設的な工夫をし、実際にそれを続けている様子を伝えるのがおすすめです。
④取り組みの結果どうなったかを述べてまとめる
面接では、改善に向けた取り組みだけでなく、その結果どのような変化があったのかまで言及すると、より説得力の高い回答にすることができます。「ある程度改善できたからそれで終わり」というわけではなく、今後も継続的に努力していく姿勢を示しましょう。
結果を述べる際には、周囲からの評価を取り入れるとさらに効果的です。「先輩から『以前よりまめに報告や相談をしてくれるから助かる』と言われるようになった」「アルバイト先の店長から『最近てきぱき動いてくれたおかげで助かる』と言われた」など、具体的な声を紹介すると、改善の様子が相手にもリアルに伝わります。
そのうえで「今後も工夫を重ねて、より良い関係が築けるように努力したい」といった形で、前向きな姿勢とともにまとめると良いでしょう。
言い換えをマスターしよう! 短所「マイペース」を伝える例文12選
面接官が求めているのは、短所を完璧に改善することではありません。自分の短所としっかり向き合い、少しずつでも成長しようとする意欲を持った人材かどうかを見極めようとしているのです。
ここからは、マイペースという短所を効果的に伝えるための例文を12種類紹介します。さらに実際に内定を獲得した先輩のリアルな回答例も紹介しますので、自分の経験や性格に近いものがないかチェックしてみてくださいね。
実際に答えた「短所」の内容を教えて!
マイペースな短所を、以下のように伝えました。
私の短所は、マイペースなところです。これは、私の長所である粘り強く物事に取り組む姿勢とも関連していると考えています。
私は、一度決めた目標は、多少の困難があろうと貫くように意識して行動しています。しかしその結果、目標達成ばかりに意識が集中してしまい、他のことをおろそかにしてしまったことがありました。
大学2年生のときに資格の取得を目指していた際にも、根を詰めて勉強しすぎて体調を崩し、友人との予定をキャンセルしてしまった経験があります。当日の朝にキャンセルの連絡を入れることになり、友人には大変な迷惑をかけてしまいました。この経験から、マイペースに自分を貫き過ぎた結果、他の人に迷惑をかける場合があることを学びました。
それ以降は、スケジュールをまめに確認し、時間や体力のバランスを考えながら行動するように意識しています。
①落ち着いている
「落ち着いている」ことを表す例文
私の短所は、マイペースな性格です。具体的には、慌てず着実に物事を進めたい傾向があり、以前はうまく周囲のペースに合わせられなかったことがありました。大学3年次に、サークルの会計係を担当した際に、確実な処理を心掛けるあまり、報告が遅れがちになり注意されたことがあります。
この経験から、チェックの仕方を工夫し、重要なポイントを決めて確認するようにしています。最近では先輩から以前より報告が早くなったと評価していただけるようになり、手応えを感じています。今後も、落ち着きを保ちながら、より効率的な進め方ができるよう努力を続けていきたいと思います。
この例文では、マイペースという短所を「落ち着いて物事を進められる」という表現に言い換えることで、正確な仕事ができる人材としてプラスの側面を示しています。また、会計処理という具体的な場面を挙げることで、その特徴が仕事にもプラスになり得ることを同時にアピールする効果も期待できますね。
②ストレス耐性がある
「ストレス耐性がある」ことを表す例文
私の短所はマイペースすぎる点です。周りの雰囲気に流されにくい性格が影響して、プレッシャーのかかる場面でも普段通りに振る舞い、迷惑をかけてしまったことがあります。テーマパークでアルバイトをしていた際に、混雑時でも普段通りのペースを崩さずにいた結果、かえってお客様をお待たせしてしまい、上司から指導を受けました。
その経験から、現在では状況に応じて意識的にテンポを上げることを心掛け、特に混み合う時間帯は周りのスタッフと声を掛け合うようにしています。数カ月このことを意識した結果、落ち着きを保ちながらも、状況に応じて素早い対応ができるようになってきました。これからも、精神的な安定感を活かしつつ、臨機応変な対応ができるよう努力を続けていきます。
この例文では、マイペースをストレスに強い特性と言い換えることで、厳しい状況でも普段と変わらない行動ができる点をアピールしています。また、接客業での具体例を通じて、状況判断力も備わっていく成長の過程も示しています。
③集中力がある
「集中力がある」ことを表す例文
私の短所はマイペースなところと、その影響から一つのことに集中すると周りが見えなくなってしまうことがある点です。大学の実験補助のアルバイトで、自分の担当作業に没頭するあまり、他の学生からの質問に気付かず、教授から「もう少し周りを見て動いた方がいい」と指摘を受けたことがあります。
その反省から、30分ごとに周囲の状況を確認する時間を設けるようにしています。この工夫を続けた結果、自分の作業の質を保ちながら、周囲へのサポートもできるようになってきました。今後も、持ち前の集中力を活かしつつ、周囲との協力関係も大切にしていきたいと考えています。
この例文では、マイペースを「一つの作業に集中できる」という表現に置き換え、業務の質を高められる強みとして表現しています。また、実験・作業という理系らしい具体例を通じて、仕事での活かし方を印象づけることができていますね。
④おおらかである
「おおらかである」ことを表す例文
私の短所はマイペースすぎる性格です。もともと物事に動じにくいところがあり、その結果周囲が感じている不安や焦燥感に気付けなかったことがありました。学習塾でアルバイトをしていたときに、入試を目前にして焦っている生徒に対しても淡々とした対応をしてしまい、保護者から指摘を受けてしまった経験があります。
今ではこの経験を機に、相手の様子をより注意深く観察し、状況に応じて話すトーンや表情を工夫するよう心掛けています。その結果、生徒の理解度や性格に合わせた指導ができるようになり、上司からも評価を得られるようになってきました。これからも、おおらかさを保ちつつ、相手に合わせた柔軟な対応ができるよう努力を続けます。
この例文では、マイペースな性格を「冷静に対応できる」という強みとして捉え直し、教育現場で効果的に発揮されたエピソードを強調しています。また、生徒指導を通じて成長した点を具体的に説明することで、今後も協調性を意識して行動したいという意欲を伝えられている点も印象的です。
⑤自分の意見がはっきりしている
「自分の意見がはっきりしている」ことを表す例文
私の短所はマイペースな性格です。自分なりの考えに基づいて行動する傾向が強く、以前は周囲の意見を十分に聞き入れられない部分がありました。たとえばゼミのディスカッションで、自分の意見を押し通そうとするあまり、他のメンバーの提案を柔軟に受け入れられず、議論が深まらなかったということがありました。
その後自分の取り組み方を反省し、話し合いではまず相手の意見をしっかり聞き、相手の良い点から見つけるように意識するようになりました。この姿勢を続けた結果、自分の意見と他のメンバーの案を組み合わせて新しい視点を見出せるようになり、年度末の共同レポートでは指導教官からも評価していただけました。今後も、自分の考えは持ちつつも、より良い結論を導けるよう周りの人の力も借りながら物事を進めていきたいと考えています。
マイペースを「自分なりの意見を持てる」という強みとして捉え直し、建設的な議論ができる人材であることをアピールしている例文です。また、意見交換の場面を通じて、コミュニケーション能力の向上も伝え、チームでの作業への意欲も伝える例文になっています。
⑥慎重に物事を進める
「慎重に物事を進める」ことを表す例文
私の短所は、マイペースな性格です。特に確認作業をするときに、丁寧に取り組むことを重視した結果時間をかけすぎてしまい、周りの進行を遅らせてしまったことがありました。インターンシップ先で企業分析のレポートを作成した際、細かいデータまで丁寧に確認しようとして提出が締切間際になり、上司から指摘を受けたことがあります。
その経験から、重要度に応じて確認項目に優先順位をつけ、時間配分を意識して作業を進めるようになりました。最近では正確性を保ちながらもスピーディーに仕事を進められるようになってきたと感じています。これからも、慎重に確認する姿勢は保ちつつ、効率的な進め方ができるよう努力を続けていきます。
この例文では、マイペースを「慎重さ」という表現に置き換え、正確な仕事ができることをアピールしています。また、インターンシップでのエピソードを通じて、ビジネスの現場での成長も印象づけていますね。
⑦独自の視点を持っている
「独自の視点を持っている」ことを表す例文
私の短所はマイペースなところです。周囲の意見に流されない分、他の人とかけ離れた提案をしてしまうことがあります。私は本屋でアルバイトをしていたのですが、店長から何か店舗独自のキャンペーンを実施したいと言われた際に「コーナーごとに異なるアロマを焚きたい」という提案をしました。本に香りがついてしまうと却下され「もう少し現実的に考えて欲しい」と注意されてしまいました。
それ以降は、何かアイデアを求められた際には、実現可能かどうかを検討してから提案するように心掛けています。そのおかげか、店内のレイアウトやポップに関するアイデアは、採用されるようになってきました。今後も、自分の独創的な部分も活かしつつ、周囲に貢献できるように積極的に発言していきたいです。
マイペースな自分の性質を「独創的」と表現し、既存の考え方にとらわれることのない自由な発想力をアピールしている例文です。また、その後現実的な提案ができるようになっていることも同時に述べることによって、決して無茶なアイデアばかりを提案しているわけではないことも伝えています。
⑧安定感がある
「安定感がある」ことを表す例文
私の短所はマイペースすぎる点です。周りの状況に流されにくいことから、作業の質については一定のレベルを保てる半面、ときには全体の進行に悪い影響を及ぼしてしまったこともありました。学内広報誌の編集に携わっていたとき「まずは事実確認から」と丁寧に進めた結果、印刷所への入稿が遅れそうになり、周囲に迷惑をかけてしまいました。
そのときの反省を活かし、今では記事の作成に入る前に余裕を持ったスケジュールを立て、突発的な変更にも応じられるように準備をするようになりました。着実な作業とゆとりのあるスケジュール管理の両立を目指した結果、先輩からも「あの忙しさのなかでここまで正確な記事はすごい」と評価していただけました。今後も、締め切りのことを意識しながら、質の高いアウトプットを続けていきたいです。
この例文では、マイペースさがもたらす丁寧な仕事ぶりを強みとしてアピールしています。正確性の求められる職種では、スピードよりもミスの少なさの方が評価される場合もあります。短所の回答を通して自身の適性を伝えられれば、面接官にも良い印象を残せるでしょう。
⑨じっくり考えられる
「じっくり考えられる」ことを表す例文
私の短所は、マイペースなところです。物事を深く考える傾向があり、その結果素早い判断が求められる場面で失敗したことがあります。たとえばゼミでディスカッションをおこなった際に、しっかり考えてから発言しようとするあまり、結果的に議論にほとんど参加できず、担当教官から指摘を受けてしまったことがありました。
その後は同じような失敗をしないように、事前に資料を読み込んで自分の意見をメモしておく、完全にまとまっていなくてもまずは発言してみるなど、積極的に参加するための工夫をするようになりました。最近では「あなたがよく発言するようになって議論全体が活発になった」と言われています。今後もじっくり考えることと臨機応変なアウトプットの両立を目指して工夫していきたいです。
この例文からは、マイペースならではの「深い思考」という強みを活かしつつ、議論の場でタイムリーに発言できるように改善した様子が伝わります。また、ゼミでもディスカッションという身近な場面を通じて、思考と発信のバランスが取れるようになった成長も示しています。
⑩周囲の影響を受けにくい
「周囲の影響を受けにくい」ことを表す例文
私の短所はマイペース過ぎてしまう点です。自分のペースを崩さず、周りの影響をあまり受けないところがあり、それが周囲から「協調性に欠ける」と思われてしまった経験があります。サークルで学園祭の出し物を決める際に、他のメンバーの多くが賛成している案に対して「やっぱり別の案が良いのでは」と口を出してしまい、空気を読めないと言われてしまいました。
その後理由を伝えたら納得してもらえたので、その後は意見を伝える際の言葉選びやタイミングに気を遣ったり、あまりに場の空気を乱しそうな意見は本当に言う必要があるかを考えるようになりました。最近では「あなたの冷静な視点に助けられている」と言われることも増えてきたので、今後も建設的な意見の発信を心掛けていきたいです。
この例文では、マイペースな人ならではの「ぶれない判断軸」がある点と、周囲と協調しながら議論ができるようになったという成長をアピールしています。同時に、働くうえでも必要な「議論におけるコミュニケーション能力」があることを示し、積極的に行動できる人材であるということが伝わりますね。
⑪自己管理ができる
「自己管理ができる」ことを表す例文
私の短所はマイペースなところです。自分で決めたペースを守ろうとするあまり、急な予定変更に対応できなかったことがありました。私はサークルの幹部メンバーだったのですが、サークルの定例ミーティングが急遽前倒しになった際に、他の予定の調整をうまくおこなえずに欠席してしまい、メンバーに迷惑をかけてしまいました。
その経験から、予定を立てる際にはそれぞれの優先順位を設定しておき、どれかが突然変更になっても柔軟に予定を変えられるように工夫しています。急なミーティングにもしっかり参加できるようになったことでサークル運営が円滑になり、メンバーの満足度も向上しました。今後もしっかりスケジュール管理をおこないながら、柔軟な対応力も高めていきたいです。
この例文では、しっかり予定を立てて行動する計画性の高さをアピールしながら、予定の変更にも柔軟に対応できるように成長してきたことも同時に伝えています。また、具体的なエピソードを通じて、組織の一員としての協調性も身についていることを示しています。
⑫物事にコツコツ取り組める
「物事にコツコツ取り組める」ことを表す例文
私の短所は、マイペースな性格です。一つのことを着実に進めることは得意ですが、以前は複数のタスクを同時に抱えた際の優先順位付けが苦手でした。ゼミの課題研究に取り組んだときにも、自分の担当部分にこだわりすぎて全体の進行が遅れ、チームに迷惑をかけてしまったことがあります。
その反省から、今では毎日短時間でも全体の進捗を確認し、必要に応じて作業の優先順位を見直すよう心掛けています。自分の作業を確実にこなしながら、チームの状況にも目を配れるようになってきました。今後も、コツコツと取り組む姿勢は保ちつつ、より効率的な進め方ができるよう努力していきたいと思います。
この例文では、マイペースな性格が持つ「着実な仕事ぶり」という強みを活かしながら、全体のバランスも考えられるように成長した様子を伝えています。また、研究活動という場面を通じて、チームでの協調性も意識できる人材であることを示せている点が印象的です。
体験談からNGパターンを回避! 「マイペース」という短所の回答で注意すべき6つの注意点
面接で短所を伝えるときには、いくつかの注意点があります。「短所」というマイナス要素だからこそ、より慎重に内容や伝え方を検討する必要があるのです。
ここからは、実際に就活を経験した先輩たちの体験談をもとに、「マイペース」という短所を伝える際の注意点を6つ紹介します。これらのポイントを押さえることで、より効果的な回答を作ることができますよ。
①必ず改善への取り組みとともに述べる
マイペースという短所を伝えるときには、必ずそれを改善するために取り組んでいることも併せて伝えましょう。「私はマイペースな性格で、周囲に迷惑をかけることがある」だけで回答を終えてしまっては、面接官に「この人は自分の欠点をわかっていながら放置しているのか」と判断されかねません。
短所はどんな人にでもありますが、それを自覚し、さらに改善に向けて行動しているかどうかが、面接での評価を分けるポイントとなります。自分のマイペースさを受け止めたうえで、周囲との協調性を損なわないためにどのような工夫をしているか、明確に伝えるよう心掛けましょう。
②大きな迷惑をかけたエピソードは避ける
自分のマイペースさが原因で起こってしまった失敗例を述べる際には、その影響の大きさに注意が必要です。たとえば「遠征試合の移動スケジュールが大幅に遅れた」「お客様が本部にクレームを伝えた結果本社の社員が店舗に来た」といった深刻な内容は、面接の場で話すには不適切です。
あまりにも重大なトラブルについて話してしまうと、面接官に「仕事でも同じようなトラブルを起こすのでは」と不安を抱かれてしまいます。短所について述べる際には、日常的に起こり得るレベルのエピソードと併せて伝えましょう。
③仕事に支障をきたしそうなエピソードは避ける
マイペースさが仕事の質や納期に影響を与えそうな内容は、面接では避けておいた方が良いでしょう。「確認作業に時間がかかりすぎる」「急な状況の変化にまったく対応できない」といった性格は、レベルによってはビジネス上致命的な問題につながる可能性があるからです。
ただし、そういったエピソードを絶対に使ってはいけないというわけではありません。その後確かに改善できているという事実を伝えられるのであれば、悪かった時期のことも率直に伝えることで「ここまで自分の行動を改められる人材なのか」と相手に良い印象を残せる可能性もあります。
また、志望する職種に応じたエピソード選びも重要です。営業職で「他人に合わせるのが苦手」であるとか、事務職で「他人の指示通りに行動するのが苦手」といったエピソードを話してしまうと、その職種への適性自体が疑われてしまいます。短所を裏付ける内容は慎重に選択しましょう。
④改善不可能だと思われないように気を付ける
マイペースであるという短所はその人の性格であり「いくら改善を心掛けてもすぐには変えられない」という側面があることは否定できません。しかし面接では「今後も同じことをしてしまうかもしれない」といった諦めの姿勢は出さないように気を付けましょう。
面接官も同じ人間ですから、本当に完璧な改善を期待しているわけではありません。むしろ、学生が成長しようとする意欲を持っているかどうかを確認したいのです。自分の短所に向き合い、少しずつでも改善していこうとする前向きな姿勢を示しましょう。
⑤チームワークを乱すような内容を伝えない
自分のマイペースさが原因で周囲との関係性が悪化してしまった経験のある人もいるかもしれません。しかし、面接では人間関係トラブルに関するエピソードを話すのは避けておいた方が良いでしょう。多くの企業ではチームを組んで仕事をすることになるため「和を乱すかも」と思われることは得策ではありません。
「自分のやり方を変えたくなくて周囲と激しく対立した」のようなエピソードは危険です。エピソードの内容に気を遣いつつ、改善案でも「チームの方針を第一に考えて行動している」「積極的にコミュニケーションを取るようにしている」など、協調性を意識した内容を述べるよう心掛けましょう。
⑥業界や職種の特性に合わせた表現を選ぶ
マイペースな性格を短所として伝える際には、志望する業界や職種の特性に配慮した表現を選ぶことが重要です。同じ「マイペースという短所を改善する」という内容であっても、業界や職種によって求められる対応は異なります。
たとえば営業職を志望するのであれば「常に自分のペースで行動してしまうため、相手の時間感覚に合わせることが苦手」といった断定的な表現は避けた方が無難です。「つい自分のペースで行動しがちなので、あらかじめ相手と認識を擦り合わせてから動くようにしている」というように、改善していることも含めて柔らかく伝えましょう。
業界研究や職種研究を十分におこない、求められる人物像を理解したうえで適切な表現を選ぶことで、より効果的な回答ができるようになりますよ。
内定者に聞いた! 短所を述べるときはここに気を付けて!
短所を述べる際に気を付けたほうが良いことは何だと思いますか?
長所と短所に一貫性を持たせることが重要だと思います。「私のここが長所だが、一方でこのような短所になってしまう場合もある」といった表現で伝えるのがおすすめです。
ただ単にマイナスの面だけ伝えるのはやめたほうが良いと思っています。 マイナス面を自覚したうえで、「どのように改善しようと努力しているか」も伝えると良いのではないでしょうか。
改善している様子も具体的に伝えることと、長所に言い換えられないような重大な欠点については言わないように心掛けていました。
先輩たちにも聞いてみた! マイペースさを活かせる仕事の特徴
この記事を読んでいる学生の中には、まだ志望する業界や職種が定まっておらず「マイペースな性格を活かして働きたい」と考えている人もいるかもしれません。「自分の性質と合わない仕事で疲弊したくない」と考えるのは、いたって自然なことです。
そこで、ここからはマイペースな人に向いている仕事の種類や傾向について紹介します。ぜひ仕事選びの参考にしてみてくださいね。
就活の先輩教えて! マイペースな人に向いている仕事って?
マイペースな人に向いている仕事とは、どんな仕事だと思いますか?
自分で1日のスケジュールを決められる仕事が向いていると思います。 たとえばMR(医薬情報担当者)の仕事はまさにそこに当てはまっているので、マイペースな人におすすめです。
研究開発のような職種が合っていると思います。 じっくり考えながらコツコツ進めていけるので、マイペースな人と相性が良いのではないでしょうか。
マイペースな人は自分のやり方で進めるのが得意だと思うので、グループでおこなう仕事より、自分だけで黙々と進められる仕事のほうが向いていると思います。
①自分のタイミングで進められる部分が多い
マイペースな人に向いている仕事の第一の特徴は、ある程度自分でスケジュールをコントロールできる職種です。成果物の質さえ保てれば作業時間を自分で調整できるような職業は、マイペースな人の特性を活かしやすい仕事だと言えるでしょう。
スケジュールをコントロールしやすい仕事の例
- プログラマー
- Webデザイナー
- ライター・編集者
- データアナリスト
- 翻訳者
また、フリーランスや在宅ワークなど、より柔軟な働き方が可能な職種も、マイペースな人に向いています。自分のリズムに合わせて仕事と休息のバランスを取りやすく、結果的に高い生産性を発揮できる可能性があります。
ただし、最終的には締め切りがあったり、仕事を進めるうえで他者と打ち合わせをする必要があったりするため、完全に自分のペースだけで進められるわけではない点には注意が必要です。
②一人でおこなう作業が多い
マイペースな人には、どちらかというと個人で完結する作業の多い職種が向いています。たとえば経理事務や研究職など、ある程度自分のペースで作業を進められる仕事は、マイペースな人と相性が良いと考えられます。システムエンジニアやデータアナリストのように、チームに所属しつつも個人で作業する割合の大きい職業もおすすめです。
このような職種では、自分の判断で作業の優先順位を決められたり、集中して取り組む時間を自分で設定できたりするため、マイペースな性格がむしろ生産性の向上に貢献する可能性もあります。
さらに、職場を選ぶ際の基準として「一日の業務の流れをどこまで自分で決められるか」を考慮するのもおすすめです。こういった情報はOB・OG訪問や面接で実際に現場の人から聞くことができます。時間の融通が利きやすい職場と巡り会えれば、マイペースさを活かしてより効率的に働けるでしょう。
③ルーティンワークの割合が大きい
ルーティンワーク、つまり定型的な業務が中心となる職業も、マイペースな人には合っています。たとえば会計処理や在庫管理、品質管理など、決められた手順や基準に従って着実に進めていく仕事は、マイペースな人の特性と相性が良いでしょう。
このような職種では、自分のペースで確実に作業を進められることが重要視されるため、慎重に一つひとつの作業と向き合えるマイペースな性格が強みとなります。繰り返し同じ作業を行うことで効率が上がり、結果的に高い生産性を発揮できる可能性も考えられます。
ただし、ルーティンワークが主体の仕事については、人によっては「退屈だ」「飽きてしまう」と感じる場合もあります。自分の興味関心やスキルに応じた仕事を選ぶことが重要です。
その企業の仕事の実態を知りたいとき、OB・OG訪問を活用するのがおすすめです。この記事を参考に流れをつかみ、先輩社員にリアルな声を聞いてみましょう。
要注意! マイペースな人には向かない傾向がある仕事の特徴
マイペースな人に向いている職業がある一方で、向いていない職業も当然存在します。自分の性質と噛み合わない仕事に就いてしまうと、ストレスが溜まり、最悪心身の不調を招いてしまうかもしれません。早期退職のリスクにもつながるため、できれば合わない仕事に就くのは避けたいところです。
ここからは、マイペースな人と相性が良くない仕事の傾向を紹介します。ただし、絶対に不向きであるというわけではないため、実際に目指す職種については自身のスキルや興味関心も含めて総合的に考えるようにしましょう。
マイペースな人に向いていない仕事って?
マイペースな人には向いていない、避けたほうが良い仕事や企業の特徴はどんなものだと思いますか?
マイペースな人は「チーム」感の強いベンチャー企業や小規模企業とは相性が悪いイメージがあります。
とにかくスピード感が求められるような仕事は向いていないと思います。 私自身もマイペースなほうなので、スピードを追求される環境にいるとストレスが溜まり、ミスが増えてしまうのを自覚しています。
協調性を重んじる、グループワークが中心となる仕事にはあまり向いていない気がします。自分のペースを乱されると、マイペースな人ほど疲弊してしまう可能性があると思います。
①取り組む時間が厳密に決まっている
マイペースな人は、時間的な制約の厳しい仕事との相性があまり良くありません。たとえば放送業界やイベント運営など分単位でスケジュール管理が必要な仕事では、自分のペースを保ちにくく、ストレスを感じる可能性があります。こういった職種では、突発的な事態への対応や、他部署との綿密な連携が求められるため、マイペースな人にとっては心理的な負担が大きくなりがちです。
また、シフト制の仕事や、営業職のように外部との約束時間が頻繁に発生する仕事も、マイペースな人には向いていない可能性があります。ただし、時間管理のスキルを磨くことで克服できる可能性もあるため、完全に避けるべきというわけではありません。
②チームワークが重んじられる
常に他者との連携や調整が必要な職種も、マイペースな人にとっては負担となる可能性があります。
たとえば営業職やプロジェクトマネージャーなど、多くの人とコミュニケーションを取りながら仕事を進める必要がある職種では、自分のペースよりもチームや顧客のペースに合わせることが求められます。実際に、自分の思うように仕事を進められず、ストレスを溜めてしまう人も少なくありません。
ただし、自分の特性を理解したうえで、徐々にコミュニケーション能力を高めていくことで、こういった環境にも適応できる可能性はあります。大抵の仕事はチームで進められるのが一般的ではあるため、チームワークを完全に避けるのではなく「これくらいなら頑張れるかな」と思える企業を探す意識が重要です。
③作業の手順や形式が細かく定められている
マイペースな人には、厳密な手順や規則に従わなければならない仕事に対して苦手意識を持つ傾向が見られます。これは製造ラインの作業や金融機関の窓口業務など、決められた手順を正確なスピードで遂行する必要がある仕事のことを指します。
個人の裁量の余地が少なく、常に定められたルールに従って行動することが求められる仕事に対して窮屈さを感じる人は少なくありません。ある程度自分の判断で作業の内容や手順をコントロールできる職場の方が、マイペースな人には合っています。職種を選ぶ際には1日のタイムスケジュールも考慮しておきましょう。
④臨機応変な対応が求められる
突発的な対応や急な予定変更が多い職種も、マイペースな人には合わない可能性があります。接客を伴う仕事や医療系の現場での仕事など、状況に応じて素早く判断や行動の切り替えが必要な仕事に就いた結果、気が休まらずに疲れてしまったという声は珍しくありません。
ただし、ある程度の期間勤めてみることで、効率的な仕事のさばき方やコミュニケーションのコツをつかみ、環境に適応できる可能性もあります。もともと興味がある業界であれば、チャレンジしてみるのも良いでしょう。
マイペースな短所も伝え方次第でポジティブに! 適切な言い換え方で強みをアピールしよう
就活の面接で短所について質問するのは、企業が学生の自己分析の深さや、物事への取り組み方を確かめるためです。質問の意図を正しく理解したうえで、効果的な回答を考えてみましょう。
どんな人にでも何らかの短所はあるものです。「マイペース」という自分の性質を細かいところまで把握し、具体的なエピソードとともに改善策まで伝えられれば「落ち着きのある学生だ」「周りに振り回されず、自分で考えられる学生だ」とプラスの印象を残すことも可能です。
回答を考えるときには、これまでの経験を丁寧に振り返りながら、自分の志望する業界や職種に合いそうなエピソードや表現を選びましょう。自分の特徴をしっかりと理解し、それを活かせる働き方を見つけることで、マイペースな性格も「強み」へと変えられます。自信を持って話せるように、しっかり準備しておきましょう。
面接で「あなたの短所・弱みは何ですか?」と尋ねられるのは、主に「自分の特徴を冷静に把握できているか」を見るためです。
本来、人間には性格的に絶対に良い・悪いと決められるような特徴はありません。長所と短所、強みと弱みは表裏一体で、うまく言い換えることができるからこそ、これらがその人特有の個性となるのです。
短所だと思っていることも長所として言い換えられるようにしておこう
この質問へは「私にはこのような性格があります。それはこのような場面・状況だと短所として働きますが、このような場面では強みとして活かせます。具体的には〜」といった形で回答することをおすすめします。
「自分の短所がマイペースである」と感じていたとしても、長所として言い換えれば「どっしりしていて動じない」「自分の意志を持っている」とも言えますね。どちらにおいても、思い当たる具体的なエピソードを思い出し、話せるようにしておくと面接官の印象に残るアピールがしやすくなりますよ。
就活力診断テストはもう使いましたか?
「就活力診断テスト」では、十分な就活準備ができているかがわかります。就活マナーや、就活への心持ちなど、不安がある人は自分のことを客観視してみましょう。
面接力39点以下だと...就活のやり方を再検討することが必要ですよ。
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私自身は周りに合わせるタイプなので、マイペースではないと思います。
マイペースというと「自分の軸を持っている」「おおらかである」など長所に感じられる面もあると思いますが、時と場合によっては短所になることが多いのではないかと考えます。
特に、社会人として働く場合には、チームで仕事をしたり、効率の良い仕事をすることが求められることが多いため、マイペースな人は「足を引っ張っている」「ペースを乱している」と思われてしまうことがあるのではないでしょうか。