女性が実際に「働きやすい」と感じる会社とは? 若手社員たちに徹底調査!
「女性が働きやすい会社はどんな会社だろう?」「これからライフステージが変わっても今の職場でバリバリ働けるのかな?」
女性は、結婚や出産・育児、ホルモンバランスによる体調不良など、万全な状態で仕事をしづらい状況に陥ることがあります。
そんな中で、ワークライフバランスの保ちやすさにつながる制度や、ライフステージの変化があってもキャリアアップがしやすい仕組みが整っている企業は、女性にとって働きやすい企業といえるでしょう。
この記事では、女性が働きやすい企業とその企業の特徴、働きやすさにつながる制度を紹介します。また、みなさんの企業で「働きやすさ」実現のために導入されている取り組みを20代の社会人たちに聞いてみました。
女性ならではのライフステージの変化があっても、「平等に活躍やくしたい」と思ったときに、入社した会社では実現できるのか不安になりますよね。次の記事では、ホワイト企業の特徴や特徴別に企業を紹介しています。ぜひ、参考にしてみてください。
ホワイト企業60社を紹介|社会人たちに実態やメリットを聞いた!
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「働きやすさ」は十人十色! 自分にとっての「働きやすさ」を見つけることが大切
どんな人生を送りたいか、どんな働き方で仕事をしていきたいかは人それぞれ。たとえば、女性が必ずしも結婚や出産・育児などのライフイベントに直面するとも限りません。
ただ、もしそれらのライフステージの変化がやってきたとき、妊娠中のつわりや体調不良など、どうしても女性にかかる負担は大きくなることが考えられます。今までと同じように働ける可能性は、男性より低くなってしまうのではないでしょうか。
そのため、女性の「体調に合わせて働く時間や場所を選べるとうれしい」「子どもが風邪を引いたときに仕事を休みやすい職場がいいな」「産休から復帰したらもっとキャリアアップをしたい」などのニーズに応える制度を整えている企業が増えてきています。
このようにワークライフバランスをとりやすかったり、キャリアの選択肢が幅広い会社は、女性はもちろん、どんな人にとっても働きやすいと感じられる可能性が高いです。
自分にとっての働きやすさとは何かを考えながら、この記事を参考に「働きやすい」会社を探してみてくださいね。
仕事の成果に対して平等に評価していただける環境だと、働きやすくモチベーションも高く働けるなと感じます。
私の場合は結婚して子供もいるのでまず休みの取りやすさ、勤務時間に融通が利くかどうか、残業がないという点をとても重視しています。仕事とプライベートを両立させられることが私にとって重要です。
その会社がおこなっているビジネスが、世のため人のためになっているかどうかです。もちろんビジネスなので採算性が最優先なのは理解していますが、目先の収支ではなく長期的な目線で世の中に貢献しているかどうかというのは、自分の中で譲れない軸となっています。今後転職することがあったとしても、その軸はずらさないです。
休みを取りたいと言いやすい環境かどうかです。そういった環境では、業務中の質問もしやすいですし、不安点もすぐに相談できるので、働きやすいと感じます。
働きやすい職場を探している人は、この記事を読んで自己分析にトライしてみてください。自分にとっての働きやすさとは何か、自己分析で見つけましょう。
転職成功者はどう自己分析した? おすすめの方法と活用のコツを解説
企業選びで後悔したくないと思っている人は、次の記事もチェックしてみてください。好待遇求人を探すコツを状況別に解説しています。
社会人が後悔した仕事の探し方って? 好待遇求人を探す5つの方法
育休が取りやすい企業10選|女性が働きやすい会社を一挙公開!
育児休暇の取得率が高かったり、取得を後押しするような取り組みをおこなっている企業を紹介します。特に性別問わず育休を取る文化がある企業は、子育てと仕事を両立しやすく、ライフステージが変わっても働きやすいと感じる人が多いでしょう。
ここからは、育休取得率が90%を超えていたり、育休や取得促進に関する独自の取り組みをおこなっていて、特に育休を取得しやすいとされる企業を紹介します。
①古河機械金属
事業内容 | 機械、橋梁、金属、化学物質などの製造、不動産事業 |
本社 | 東京 |
支社・支店 | 札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡ほか |
平均年齢 | 43.7歳 |
月平均所定外労働時間 | 18.8時間 |
有給休暇の平均取得日数 | 11.4日 |
古河機械金属は、男性の育休取得率が70%と比較的高く、女性活躍促進に関する行動計画として、「女性の管理職比率を10名以上とする」「新卒採用の女性割合を20%とする」など女性が働きやすい職場づくりのための取り組みもおこなっている企業です。
②日本生命
事業内容 | 各種保険の引受・保全サービス、有価証券投資・貸付・ 不動産投資などの受託資産の運用など |
本社 | 東京、大阪 |
支社・支店 | 全国各地 |
平均年齢 | 45.6歳 |
日本生命は、男性の育休取得率が100%の企業です。男性が育休を取りやすい雰囲気作りとして、企業内のイントラネットにて育休体験記を投稿したり、育休の趣旨やメリットを解説する育休ハンドブックを配布しています。
③積水ハウス
事業内容 | 建築工事の請負および施工、建築物の設計および工事監理など |
本社 | 東京 |
支社・支店 | 全国各地 |
月平均所定外労働時間 | 21.2時間 |
有給休暇の平均取得日数 | 13.1日 |
積水ハウスでは、2018年より男性社員も育休を1カ月以上取得する制度を推進しているなど、性別問わず子育てに専念できる風土づくりをおこなっています。
④双日
事業内容 | 国内外での多様な製品の製造・販売や輸出入、サービスの提供、各種事業投資など |
本社 | 東京 |
支社・支店 | 大阪、札幌、仙台、名古屋 |
平均年齢 | 41.7歳 |
有給休暇の平均取得日数 | 18.4日 |
総合商社の双日には、パパママ社員が使える40日間の「産後育児休暇」制度があります。以前は子どもが産まれて8週間までの間に取得できる決まりでしたが、取得期間を1歳になるまでに延長し、取得タイミングの自由度を高くするなど、社員のニーズに合わせた制度を展開しています。
⑤江崎グリコ
事業内容 | 菓子、冷菓、食品、牛乳・乳製品の製造および販売 |
本社 | 大阪 |
支社・支店 | 大阪、品川 |
平均年齢 | 44歳 |
月平均所定外労働時間 | 25.2時間 |
有給休暇の平均取得日数 | 13.2日 |
江崎グリコで2020年1月から制定されたのが、1カ月間育児に専念する休暇を取れるオリジナルの制度「Co育てMonth」です。男性の取得率が100%になっているなど、家庭を持った社員がより働きやすい職場づくりが進んでいます。
⑥日本航空
事業内容 | 国内、国際航空運送事業(旅客、貨物) |
本社 | 東京 |
支社・支店 | 大阪、名古屋、沖縄、札幌 |
平均年齢 | 40.8歳 |
月平均所定外労働時間 | 10.5日 |
日本航空では、2022年度から、子どもが産まれる予定の男性社員に連続2週間以上の育休取得を推奨するなど、男女問わず社員がライフイベントと仕事を両立しやすい環境づくりを促進しています。
⑦明治安田生命
事業内容 | 生命保険業とそれにに付随する業務および法定他業 |
本社 | 東京 |
支社・支店 | 大阪、名古屋など全国各地 |
平均年齢 | 45歳 |
明治安田生命の男性社員の育児休暇取得率は、2020年から3年連続で100%です。また、保育料の補助金を支給する制度があるなど、安心して子育てができる制度が整っています。
⑧髙島屋
事業内容 | 百貨店業、法人事業、通信販売事業、グループ事業 |
本社 | 東京 |
支社・支店 | 大阪、京都、福岡 |
平均年齢 | 48.6歳 |
月平均所定外労働時間 | 4.9時間 |
有給休暇の平均取得日数 | 14.6日 |
髙島屋の男性育休取得率は100%を達成しています。男女ともに仕事と育児が両立できる支援を展開するとともに、育児中の社員のキャリア形成にも注力し、高島屋の女性管理職比率は近年30%前後を維持しているなど、子育てしながらも活躍したい女性にぜひ注目してほしい企業です。
⑨マンダム
事業内容 | 化粧品・香水の製造および販売、医薬部外品の製造および販売 |
本社 | 大阪 |
支社・支店 | 東京、札幌、名古屋、大阪、福岡 |
平均年齢 | 43歳 |
月平均所定外労働時間 | 15.5時間 |
有給休暇の平均取得日数 | 12日 |
化粧品メーカーのマンダムでは、産休・育休前に本人・上長・人事担当者の三者面談をおこない、休業前後の悩みについて相談する機会を設けるなど、男女問わず育児休暇を取りやすい環境づくりに努めています。また、女性管理職比率向上のための取り組みが評価され、2023年には「大阪市女性活躍リーディングカンパニー」に選ばれました。
⑩ピジョン
事業内容 | 育児・マタニティ・女性ケア・ホームヘルスケア・介護用品などの製造、販売 および輸出入、ならびに保育事業 |
本社 | 東京 |
支社・支店 | 札幌、仙台、名古屋、大阪、広島、福岡 |
平均年齢 | 42.7歳 |
月平均所定外労働時間 | 5.9時間 |
育児用品メーカーのピジョンは、男性社員を対象とした1カ月間の育休制度「ひとつきいっしょ」を導入し、家族みんなで子育てに専念できるよう、育休の取得推進に取り組んでいます。
プラチナくるみん取得企業10選|女性が働きやすい会社を一挙公開!
厚生労働大臣が「子育てサポート企業」として認めた企業に与えられる証として「くるみんマーク」が存在します。「次世代育成支援対策推進法」をもとに、基準を満たした企業に対して与えられるものです。
男性従業員の育休取得率が30%以上であることなど、くるみんマークよりもさらに高い水準で子育てと仕事を両立できる取り組みをおこなった企業に付与されるのが「プラチナくるみんマーク」となっています。
プラチナくるみんマークを持っている企業では、育児をしながらこれまで通り活躍したいと考える人が、理想に近い働き方を叶えられる可能性が高くなっています。ぜひチェックしてみてくださいね。
①NTTデータ
事業内容 | 電気通信事業、情報処理、情報通信に関する機器およびソフトウェアの開発、販売、構築、賃貸、保守 |
本社 | 東京 |
支社・支店 | 神奈川、大阪、名古屋など(グループ会社含む) |
平均年齢 | 39歳 |
有給休暇の平均取得日数 | 16.6日 |
NTTデータには、育児によって休職した社員が復職をサポートする制度、男性社員に対する育児休暇の取得促進や取締役に対しての意識付けをおこなうなど、安心して子育てができる風土が整っています。
②青山商事
事業内容 | 各種衣料品の企画・販売に関する事業 |
本社 | 広島 |
支社・支店 | 東京、千葉、岡山、福岡 |
平均年齢 | 36.8歳 |
月平均所定外労働時間 | 18.1時間 |
有給休暇の平均取得日数 | 12.9日 |
「洋服の青山」を展開する青山商事では、ライフステージの変化があっても女性が活躍し続けられるよう、妊娠・出産や復職の前後にセミナーを実施してキャリア形成をサポートしたり、男性の育休取得を促進するなどの取り組みをおこなっています。
③キユーピー
事業内容 | 「マヨネーズソース」その他一般ソース類の製造販売、各種瓶缶詰食料品その他各種食料品の製造販売など |
本社 | 東京 |
支社・支店 | 札幌、仙台、埼玉、愛知、静岡、大阪、福岡など全国 |
平均年齢 | 41.6歳 |
月平均所定外労働時間 | 16.2時間 |
有給休暇の平均取得日数 | 14.1日 |
キユーピーでは、産休・育休のほかに妊娠から出産日の間で「マタニティ特別休暇」という10日間の休暇が使用でき、妊娠中で体調が不安定な期間中も、体調を考慮しながら働くことができます。
④丸井グループ
事業内容 | 小売事業、フィンテック事業をおこなうグループ会社の経営計画・管理など |
本社 | 東京 |
支社・支店 | 神奈川、千葉、大阪、静岡、福岡などの全国(店舗含む) |
平均年齢 | 46.7歳 |
月平均所定外労働時間 | 5.2時間 |
有給休暇の平均取得日数 | 14.6日 |
ショッピングモールを展開する丸井グループでは、妊娠中や育児・介護のために短時間勤務を選択できたり、子どもが中学生になるまで、就業時間を限定した働き方を利用できます。子育てと仕事を極めて両立しやすい環境といえるでしょう。
⑤エア・ウォーター
事業内容 | 産業ガス供給、エネルギー関連事業など |
本社 | 大阪 |
支社・支店 | 札幌、東京、兵庫 |
平均年齢 | 45.1歳 |
月平均所定外労働時間 | 14.8時間 |
有給休暇の平均取得日数 | 11.1日 |
エア・ウォーターでは、配偶者の転勤にともなう休職を認める制度やジョブリターン制度に加え、出産を控えた配偶者がいる社員を対象に面談をおこなったり、育休を取得した社員の経験談を社内で広く共有する取り組みがおこなわれています。育児と仕事を両立したい社員に寄り添う姿勢が認められ、プラチナくるみん企業に認定されました。
⑥キッコーマン
事業内容 | しょうゆ、みりん、料理酒、缶詰、調味料、飲料などの製造・販売 |
本社 | 千葉 |
支社・支店 | 東京 |
平均年齢 | 43.4歳 |
月平均所定外労働時間 | 12.1時間 |
有給休暇の平均取得日数 | 13.8日 |
調味料メーカーのキッコーマンは、法律制定の20年前から介護休暇を導入するなど、すべての社員が充実した生活を送りながらいきいきと働くことを促している企業です。つわり休暇や育児短時間勤務制度などが存在し、社員それぞれがワークライフバランスをとりやすい職場づくりをおこなっています。
⑦ヒューリック
事業内容 | 不動産の所有・賃貸・売買ならびに仲介業務 |
本社 | 東京 |
平均年齢 | 39.7歳 |
月平均所定外労働時間 | 30.6時間 |
ヒューリックには、企業で契約しているベビーシッターを利用する際に補助金が出る制度や、小学校3年生までの子どもの学童利用費を補助する制度など、安心して子育てしながら仕事に専念できる制度が備わっています。また、ジョブリターン制度などの導入により、2013年から2022年の10年間、女性の育休復帰率が100%となっている企業です。
⑧YKK
事業内容 | ファスニング・建材・ファスニング加工機械および建材加工機械などの製造・販売 |
本社 | 東京 |
支社・支店 | 富山など全国 |
平均年齢 | 42.5歳 |
月平均所定外労働時間 | 20.2時間 |
有給休暇の平均取得日数 | 13.2日 |
YKKには、性別や国籍、年齢問わず誰もが能力を発揮できるよう、多様な働き方を可能にする制度があります。性別問わず育休取得を促進しているほか、育休から復帰したあとも子どもが小学校を卒業するまで利用できる「時差勤務」「短時間勤務」や「子育て看護休暇」などが利用できます。
⑨オリンパス
事業内容 | 精密機械器具の製造販売 |
本社 | 東京 |
支社・支店 | 東京・長野など |
平均年齢 | 42.8歳 |
月平均所定外労働時間 | 7.0時間 |
有給休暇の平均取得日数 | 12.9日 |
オリンパスは、子育て中の社員に対する労働時間の短縮や育休から復職する社員への研修実施など、プライベートを充実させながら自分らしく働ける制度を導⼊しています。また、2つの事業所内に託児所「オリンパスキッズガーデン」を設置しているなど、子育てサポート体制が万全です。
⑩旭化成
事業内容 | マテリアル領域、住宅領域、ヘルスケア領域における製品の製造販売 |
本社 | 東京 |
支社・支店 | 神奈川、名古屋、大阪、大分など全国 |
平均年齢 | 41.5歳 |
月平均所定外労働時間 | 20.5時間 |
有給休暇の平均取得日数 | 17.5日 |
旭化成には子どもが小学4年生になるまで短時間勤務を認める「キッズサポート短時間勤務制度」が存在します。また、育休取得経験者が取得を検討している人たちに経験談を共有するセミナーを実施するなど、仕事と育児の両立を促進しています。
女性管理職・役員比率が高い会社10選|女性が働きやすい会社を一挙公開!
ここからは、女性管理職・役員比率が高い会社を紹介します。女性管理職や役員の割合が高いことで、女性社員のロールモデルとなる人が見つかりやすく、その会社での活躍イメージが湧きやすくなります。
また、ライフイベントと仕事との両立が不安でキャリアアップに懸念がある女性社員が上司に相談するチャンスも生まれやすくなるでしょう。
①ABC Cooking Studio
事業内容 | 料理スタジオの全国展開、調理用雑貨などの販売、人材サービス |
本社 | 東京 |
支社・支店 | 仙台、名古屋、大阪など全国(スタジオ含む) |
月平均所定外労働時間 | 3.9時間 |
有給休暇の平均取得日数 | 14日 |
料理スタジオを運営するABC Cooking Studioは、女性管理職の割合が97.3%と非常に高いです。女性社員の割合が非常に多いこともあり、ワークライフバランスに配慮した勤務スタイルを選べます。介護や出産、育児などのライフスタイルの変化に応じて、フルタイムから時短勤務に移行できたり、その逆をすることも可能です。
②資生堂
事業内容 | 化粧品、業務用化粧品、石鹸、トイレタリー商品、医薬品、ヘルスケア商品などの製造販売、輸出入 |
本社 | 東京 |
支社・支店 | 仙台、大阪、広島、福岡など全国 |
平均年齢 | 38.9歳 |
月平均所定外労働時間 | 13.9時間 |
化粧品メーカーの資生堂は、取締役会に占める女性比率が40.0%、女性のエグゼクティブオフィサー比率35.3%と、女性の活躍機会を積極的に推進しています。2030年までに各階層において男女比率が50対50になることを目指し、2017年から部門長候補者や管理職候補者などを選抜し、「女性リーダー育成塾」を開講するなど、性別問わず活躍できる環境が整っている会社です。
③スタジオアリス
事業内容 | 写真館事業 |
本社 | 東京 |
支社・支店 | 大阪、広島、福岡などの全国(店舗含む) |
平均年齢 | 33.1歳 |
月平均所定外労働時間 | 8.0時間 |
有給休暇の平均取得日数 | 13.3日 |
女性社員の割合が90%を占めるスタジオアリスは、女性が仕事と家庭を両立しやすい仕組みづくりを推進しています。在籍していた社員が経験を活かして店舗の応援勤務をできる制度や、スタジオ専門職から総合職に移行して経営幹部を目指すことを推進するなど、女性社員がやりがいを感じやすい環境づくりを積極的におこなっている会社です。
④ファンケル
事業内容 | 化粧品、サプリメント事業 |
本社 | 神奈川 |
支社・支店 | 群馬、滋賀(工場含む) |
平均年齢 | 41歳 |
月平均所定外労働時間 | 4.1時間 |
有給休暇の平均取得日数 | 18.1日 |
創業以来、女性社員が活躍する文化が根付いている化粧品メーカーのファンケルの女性管理職比率は47.1%で、2023年度に女性管理職比率を50%にすることを目指しています。男性社員にも配偶者の出産や育児に際して休暇がとれる制度を導入し、子育てのために仕事を諦めることなく、男性と女性が支え合いながら働ける職場づくりを推進しています。
⑤東横イン
事業内容 | ビジネスホテルの運営 |
本社 | 東京 |
支社・支店 | 全国46都道府県にホテルを展開 |
平均年齢 | 45歳 |
月平均所定外労働時間 | 8.9時間 |
有給休暇の平均取得日数 | 15日 |
東横インの女性管理職比率は95.3%と非常に高く、支配人のうち9割が女性です。また、ホテル業界未経験から支配人になる女性社員がいるなど、活躍したいという社員一人ひとりの思いに合わせてチャンスを活用できます。
⑥ローソン
事業内容 | コンビニエンスストアのフランチャイズチェーン展開 |
本社 | 東京 |
支社・支店 | 47都道府県に店舗を展開 |
平均年齢 | 41.7歳 |
月平均所定外労働時間 | 10.9時間 |
コンビニ大手のローソンは、女性幹部育成に力を入れており、役員のうち女性の比率は50%です。社長や女性役員と女性社員が直接話をする「女性社員選抜型リーダーシップ研修」もおこなわれているなど、キャリアアップを考える女性がロールモデルを見つけやすい制度が用意されています。
⑦エムスリー
事業内容 | インターネットを利用した医療関連サービスの提供 |
本社 | 東京 |
平均年齢 | 34.5歳 |
月平均所定外労働時間 | 34.1時間 |
国内外の医師が利用するプラットフォームを展開しているエムスリーの女性役員比率は44%です。また、産休・育休から復帰する女性社員の割合は100%。2030年までに女性管理職比率を40%に上昇させることを目標にしています。
⑧シーボン
事業内容 | 化粧品の開発・製造・販売 |
本社 | 東京 |
支社・支店 | 札幌、仙台、大阪、名古屋、岡山など全国(店舗含む) |
平均年齢 | 38.8歳 |
月平均所定外労働時間 | 12.3時間 |
有給休暇の平均取得日数 | 13.1日 |
化粧品の製造やエステ事業を展開するシーボンの女性管理職比率は84.3%です。また、出産や子育て、介護など、ライフイベントが理由で退職した場合でも、知識を活かして再び社員として活躍できる「ウェルカムバック制度」など、私生活を保ちながら仕事を頑張りたい社員を応援する仕組みが整っています。
⑨ノエビア
事業内容 | 化粧品、医薬品、食品の製造販売 |
本社 | 神戸 |
支社・支店 | 東京 |
平均年齢 | 41歳 |
化粧品メーカーのノエビアは女性役員の割合が42.8%。グループ全体で管理職の男女比率を同じにすることを目標としており、キャリアアップしたい社員を性別問わずサポートしています。
⑩アイスタイル
事業内容 | 美容系総合ポータルサイトの企画・運営 |
本社 | 東京 |
支社・支店 | 千葉、神奈川、大阪、名古屋、福岡 |
平均年齢 | 35歳 |
公式サイト | https://www.istyle.co.jp/ |
美容系口コミサイト「@cosme」を展開するアイスタイルの女性管理職比率は62.7%。社長自身が子育てと仕事の両立に悩んだ経験から、社員が好きな時間に働けるサテライトオフィスを千葉県に設置するなど、女性が生活に合わせて仕事に向き合える環境が整っています。
みんなはどう思う? 女性が働きやすいのはどんな職場?
女性が働きやすい企業の特徴ってどんなものだと思いますか?
くるみんやえるぼしの認定を受けている会社は働きやすそうだと感じます。それぞれ認定されるための条件がしっかり数値で定まっているため、客観的な指標として参考になるなと思います。
育休が取得しやすく、しっかり取得実績のあるところで実際に働いていますが、上司が育休や子供のために休むことについて非常に理解してくれているので、私はとても働きやすいと感じています。
現在在籍している会社は、育児との両立が可能なフレキシブルな働き方が認められているので、女性が働きやすいと感じています。子どもを保育園に送り届けてからの出勤や、子どもが急に体調を崩した場合の在宅勤務、いったん家事のために業務を中断しその後在宅勤務を再開するといった働き方が繁忙期であっても認められているため、子育てをしている女性社員や、これから結婚出産を検討している女性社員にとって働きやすいのではないかと思います。
「ライフステージが変わっても働きやすい環境かどうか」を転職の軸として考える人も多いのではないでしょうか。転職活動を本格的に開始する前に、この記事で転職の軸を見つけていきましょう。
転職の軸を固める4ステップ|転職活動シーン別の活用方法付き
データで見る! 「働きづらさ」を感じた経験がある女性の割合は?
働きづらさを感じたことのある女性はどのくらいいるのでしょうか。Job総研がおこなった「2022年 働く女性実態調査」において、「職場で不利だと感じたことがある」と答えた女性は全体の40.3%でした。半数近くの女性が、満足度高く働けていない経験があることがわかります。
この記事でも、実際に若手社員が感じた働きづらさについてヒアリングしています。ぜひ自らの経験と照らし合わせながら、「働きやすい会社とはどんな会社だろう」と考えるきっかけにしてくださいね。
就業経験者に聞く「女性の感じる働きづらさ」とは|男性の声も聞いてみた
実際に仕事をするうえで感じた女性にとっての「働きづらさ」はどのようなものか、20代の社会人に聞いてみました。
また、男性目線から見る「女性の働きづらさ」も要チェックです。自分も感じたことがある働きづらさが見つかるかもしれません。「あの状況は働きにくかったな」という経験をもとに、自分にとっての働きやすさとは何かを考えてみましょう。
個別指導塾で勤務していますが、生理中にトイレに長時間行くことができず働きづらいと感じました。
また、基本的に1つの教室に社員が1人しか配置されず、体調不良のときも休みづらかったです。妊娠している方にとっても、産休に入る直前は特につらいだろうなと感じました。
さらに、重たい荷物を玄関から自力で物置まで運ばなければならないタイミングもあるので、筋力の弱い方からするととてもハードな業務だと感じます。
繁忙期で残業が多くなってしまったときに、体力に自信がない女性はとてもつらそうでした。
経理は事務仕事ですが、決算期などはやはり深夜近くまでの残業が続いてしまい、体力的に厳しくなってきます。特に、普段体を動かす習慣がなかったりして基礎体力が少なめの方は大変そうに見受けられました。
また、女性に特有の体調面の不安定さが決算期に重なると、作業効率が低下してしまうと女性社員の方から聞いたことがあります。理解がある上司なら良いですが、そのあたりの配慮ができない上司に当たってしまうと、より一層働きづらさを感じるのではと思います。
パネリストに直撃! 業界や職種によって女性の働きやすさに違いや傾向はある?
ワークライフバランスをとりたいと考える人にとっては、深夜まで会食が入りがちな業界や、顧客からの問い合わせがあればすぐに出勤しなければいけない職種で長く働くことが難しいかもしれません。
このように、ライフステージや個人の体調、状況によって、働きづらさを感じやすい業界や職種が存在します。
若手社員たちに、仕事内容による女性の働きやすさについて聞いてみました。生の声を参考に、働きやすさを感じられそうな業界・職種を見つけていきましょう。
あなたが知っている、業界・職種特有の、女性ならではの働きづらさや働きやすさについて教えてください。
人材業界は、求職者の方の仕事が終わった夜の時間に面談などの予定が入りやすいので、小さなお子さんがいらっしゃる方は働きづらいのではないかと思います。実際、育産休から復帰された方はアドバイザーから別のポジションに配置転換になることが多いです。会社によっては、チーム制で仕事を回しており、夜の仕事は別の方にバトンタッチできる会社もあるようなので、そういった環境であれば比較的働きやすいかもしれません。
私が携わる経理職は、毎月月初の1週間は忙しくなる傾向にあります。保育園に通うくらいの年頃のお子さんがいらっしゃる女性社員の方は、月初のたびにご実家の親御さんや旦那さんのご両親などに子守りをお願いしていたので、大変そうでした。
塾業界は、お昼から夜にかけての仕事のため、小さなお子さんがいる女性には働きづらいと思います。産休・育休制度はありますが、復帰後も保育園は夜間運営のところにお願いしなければならなかったり、旦那さんにお任せしなければならなかったりと、夫婦間での協力が必要になるため、お互いにワンオペ状態になることも多く大変そうだと感じました。
仕事と家庭の両立が難しいことが転職のきっかけになる人もいるかもしれません。この記事では転職を成功させた人が実際に回答した転職理由を紹介しているので、転職理由をまとめるときに参考にしてくださいね。
面接で転職理由を聞かれたら? 転職成功者のリアル回答を大公開
女性ならではの「働きやすさ」を因数分解|代表的な3つの要素とは
出産や育児、プライベートを大切にしながら働きたいと考える女性や、管理職への昇進などキャリアアップを目指したい女性など、多くの人にとってどんな要素があれば「働きやすい」と感じられるのでしょうか。代表的な3つの要素を挙げていきます。
平等な機会|産休・育休後も最前線で働ける
子どもが産まれても仕事を頑張り続けたい女性が抱きがちな不安として、産休・育休から復帰したあと、職種を変えられてしまったり、時短勤務を選択することでキャリアアップを目指せなくなってしまうのではないかということです。
また、企業の体質によっては、男性にばかり昇進の機会が与えられ、女性からすると不平等だと感じられることもあります。
ライフステージが変わる前と同じように活躍できたり、昇進の機会が与えられる会社は、仕事と私生活をどちらも充実させたい女性にとって働きやすいといえるでしょう。
労働環境の柔軟性|私生活と仕事を両立できる
働く場所や時間を選べる職場は働きやすいといえます。フレックス制度を利用してプライベートの予定を全力で楽しむことで、より仕事を頑張れる人も多いのではないでしょうか。
また、子育て中の女性にとっても、働く場所や時間を選べることは特に働きやすさにつながります。家で仕事の合間に子どもの世話ができたり、保育園のお迎えに行けたり、子どもが体調を崩してしまったときには家で看病しながら働けたりするため、労働環境の柔軟性は重視したいところです。
制度や福利厚生の充実|自分を大切にしながらパフォーマンスも維持できる
体調不良時にしっかり休みを取れたり、自分や家族をいたわる制度や福利厚生があることは、働きやすさにつながります。
特に女性にとっては、生理休暇や子どもの看病のための休暇が取りやすい会社だと、自分や家族の体調面に不安がある時期でも安心して仕事に取り組めます。
また、それらの制度の取得率が高いかどうかや「急に休んだら迷惑かな」などの心配をせずに気にせず利用できる環境かどうかも重要です。急に仕事を休むことになっても、社員みんなで補い合える雰囲気の会社なら、より働きやすさを感じられるでしょう。
どんな職場だとより女性が働きやすい?
仕事をするうえで、「女性ならではの働きやすさ」につながる要素を教えてください!
家事や子育てと仕事を両立できると働きやすいと感じます。たとえば今勤めている会社では、業務との兼ね合いもありますが、在宅勤務が非常に多いです。通勤時間の削減ができるため、家庭に使える時間が増えました。また、職場にママさんがたくさんいるため、お子さんの体調不良などについても助け合いの雰囲気があり、みなさん働きやすそうにしている点が良いところだと思います。
テレワークの比率が多いなど、働き方の柔軟性が高い会社だと女性も働きやすいと感じます。子育て中の方も、子どもとの時間を大切にしつつ業務にあたることができるからです。通勤時間がなくなって、朝のバタバタする時間も余裕が持てたり、自分の落ち着く空間で仕事ができることで精神的にも安定しやすいと思います。さらに、女性ならではの職場での派閥や、服装などについても気にすることがなくなるので、とても楽な気持ちで仕事ができると感じます。
結婚や出産などライフステージに変化があったとしても、キャリア形成に影響を及ぼさない環境が良いと思います。産後休暇や育児休暇で長期間職場を離れることにより、昇進が同期入社の方と比較して明らかに遅れてしまっているケースを見たことがあります。「キャリアも家庭もあきらめたくない」というバイタリティーがあふれる女性が活躍できる土壌を整えることが、優秀な人材獲得、ひいては会社の成長にもつながるのではないかと思います。
女性の働きやすさにつながる主な8つの制度
プライベートやライフイベントと仕事をうまく両立できることは、女性にとっての働きやすさに影響するといえるでしょう。
女性が私生活や育児、体調を優先しながら働きやすくなる制度を紹介します。実際に20代社員たちが「働きやすい」と感じた制度についても聞いてみたので、参考にしてくださいね。
①産休・育休
産休は「産前産後休暇」のこと。出産予定日の6週間前から産後8週間まで取得できる、出産前後の体を労わるための休暇です。労働基準法で定められていて、正社員以外の雇用形態でも、働いているすべての女性が取得できます。
育休は「育児休業」のことで、子どもを育てるために仕事を休業できる制度です。母親は産休の翌日から、父親は出産予定日から、子どもが1歳になるまで取得できます。
②フレックスタイム制
フレックスタイム制は、働く人自身が日々の労働時間や、始業・終業時刻を決められる制度のこと。働く時間が固定されていないことで、プライベートの予定と仕事との調整をつけやすくなります。
また、「子どもを学校や病院に送り届けてから出勤する」などの働き方が可能になり、子育てや家族の介護で予期せぬ事態が起こりかねない時期でも、安心して仕事を続けることができるでしょう。
③リモートワーク制度
働く場所を自由に選べるリモートワーク制度があれば、「仕事を休むほどではないけど体調が悪くて電車に乗りたくない」といった日にも家で仕事ができるなど、自分のペースで仕事に取り組めます。
また、フレックスタイム制と組み合わせることで、仕事の合間に家事や子どもの世話ができるなど、働くママにとってはとても便利な制度です。
④生理休暇
生理休暇は、生理中の症状が重く仕事を休みたいときに使える休暇です。中には、生理前の体調不良(PMS)でも申請すれば休みをとれるなど、女性特有の症状を考慮した制度を展開する企業も増えてきています。
これらの制度を利用することで、体調が不安定になりがちな人も、自分のペースで勤務できます。
⑤看護・介護休暇
小学校就学前の子どもがけがをしたり病気になったとき、そのケアをするために仕事を休める制度が看護休暇です。企業によっては看護休暇の対象となる子どもの年齢を「小学校卒業まで」とするなど、柔軟な制度を設けていることもあります。
介護休暇は、要介護の家族がいる従業員が利用できる休暇です。家族の看病や介護をしづらいことを理由に休職や雇用形態を変えることを考える人もいますが、これらの制度を活用することで、これまで通り仕事を続けやすくなります。
⑥時短勤務制度
正社員にも時短勤務の選択肢がある会社は、特に子育て中の女性が働きやすさを感じやすいといえます。
子どもがいる共働きの夫婦の場合、「朝9時から働いて、残業していたら21時になっていた……」という労働環境が続くと、どうしても家事や育児との両立は難しいです。「子どもが保育園に行っている間に働く」などの働き方ができることは、子育てをしながら仕事を頑張りたい人たちの働きやすさに大きく影響します。
時短勤務制度とは
一日の勤務時間を通常よりも短くして勤務することが認められる制度。子育てや家族の介護などを理由に利用する人が多い
⑦社内託児所・保育所
職場内に託児所や保育所がある会社は、働きやすいと感じる女性も多いでしょう。特に共働きの家庭だと、保育園探しや応募に苦労することは多いですが、社内の保育施設に預けられる場合、その心配をする必要がなくなります。
職場と保育園が同じ場所にあることで、出勤時に一緒に子どもを連れていけるのもメリットです。「保育園に送ってから出勤しようとすると遅刻してしまう」など、送迎におけるストレスを軽減できます。
また、万が一保育園で子どもの体調が悪くなった際にも、職場に隣接していることで仕事中もすぐ駆けつけて子どもの様子を確認できるので、安心して仕事をすることができます。
⑧育休復帰支援プラン
「育休復帰支援プラン」とは、社員が育休をとりやすくなったり、育休後の職場復帰を支援するためのプランで、策定にあたって厚生労働省からマニュアルが配布されています。
このマニュアルによって育休の取得や育休後の復帰を促す制度が導入されている中小企業では、子育てをする社員が安心して育休を取得、復職できるほか、周囲の社員も快く育休に送り出すことができるのです。
みんなの会社にもある? 女性がより働きやすくなる制度
女性ならではの「働きやすさ」につながると思う企業の制度を教えてください。
法律で決まっている期間以上に、会社独自に日数を追加して育休産休制度を設けている会社は働きやすそうだと思います。また、在宅勤務などを併用できると妊娠期間の仕事も安心して取り組めるように思います。同僚につわりの重い方がいらっしゃったのですが、やはりこれらの制度がないと当日欠勤になってしまったり、有休がなくなり無給でお休みを取られることもあったので、妊娠中の体調不良をカバーできる制度があると安心ですよね。
フレックスタイム制があると、小さいお子様がいる方にはとても働きやすいと思います。保育園の支度や家事など、朝にバタバタすることが多いと思うので、朝に余裕があると気持ちの余裕も生まれ、仕事もはかどると思います。
育休産休制度・コアタイムがないフレックスタイム制・リモートワーク制度が、特に子育て世代の女性の働きやすさにつながっているなと感じます。また、社内託児所が併設されている場合、公営の保育園に入れなかった場合でも仕事と家庭の両立が可能なのではないでしょうか。
女性が働きやすいと感じやすい会社の特徴6選|リアルな感想もチェック
女性の働きやすさにつながる特徴を解説します。実際に若手社員たちが「女性が働きやすそう」と感じた企業の特徴も聞いてみたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
①育児経験のある管理職がいる
育児と仕事を両立したい人にとっては、職場における周囲の理解も重要です。
特に子どもが急に体調を崩して休まなければいけなくなったり、早退となった場合などに、男女とわず育児経験のある上司がいれば「そういうときもあるよね」と快く送り出してくれることがあるでしょう。
また、育児と仕事を両立している女性管理職がいる職場は、産休・育休を取ったあとも昇進を目指す女性にとってロールモデルとなり、キャリアプランを描きやすくなります。
②社員の女性比率が高い
女性社員の多さも働きやすさとかかわってきます。生理やPMSなどの症状、妊娠にともなう体調不良で仕事を休みたい場合に、周囲に男性社員しかいないと、伝えづらさを感じる人は多いでしょう。その結果、無理に働いてしまい、体に負担をかけてしまうことにもつながります。
女性社員が多ければ、その際も相談しやすく、仕事量を調整したり、休みを取ることに対して理解もされやすいので、自分の体調を考慮しながら働くことができる可能性が高いです。
③コンプライアンス意識が高い
コンプライアンス意識が高く、セクハラやパワハラといったハラスメントを許さない文化が根付いていることも、働きやすさを感じるでしょう。
特に女性の場合、結婚した際に出産を考えているかどうか聞かれたり、女性ならではの体調不良を申告した際に取りづらい雰囲気を感じるなど、職場の人たちとの何気ない会話がきっかけで、働きづらさを感じてしまう可能性があります。
コンプライアンス意識における意識については、ハラスメントだと感じる事態に遭遇したときに申告できるホットラインや相談窓口の有無に注目してみてください。
④残業時間が少ない
残業の少ない会社を選ぶのも働きづらさを解消するのに重要です。残業時間が長いとプライベートの予定との両立がしづらくなるほか、子育て中の女性にとっては、仕事によって帰る時間が遅くなる日々が続くと、思うように家事や育児に専念できず、転職や雇用形態の変更を視野に入れることにつながります。
理想通りの私生活を送りながら自分のやりたい仕事をしたいと考える女性にとって、残業時間の少ない会社は、働きやすさを感じられる可能性が高いのです。また、残業時間がどのくらいかということに加え、早く帰ることを悪としない雰囲気かどうかも重要になります。
⑤生理休暇・産休・育休が取得しやすい
産休や育休・生理休暇が取りやすい会社を働きやすいと感じる女性は多いです。特に、生理休暇の取得率は全国的に低いのが現状です。厚生労働省の調査「働く女性と生理休暇について」によると、令和2年度中、女性労働者がいる事業所のうち、生理休暇を請求した人がいるのはわずか3.3%でした。
男性上司への言いづらさや、生理休暇を取りづらい雰囲気があることから、生理休暇の取得率は低くなっています。女性社員の割合が多かったり、「無理して仕事をしない」雰囲気が尊重されていたりして、自分の体調や私生活に合わせて遠慮なく制度を利用できる会社に働きやすさを感じる人は多いでしょう。
ライフステージの変化があっても女性が働きやすい会社の特徴って何だと思う?
育休や産休は、単に取得しやすいというよりも、現に取得している人がしっかり存在するという会社だとさらに良いと思います。パパ・ママ社員が育休などを取って、そのまま活躍し続けられているのは、周りの理解があるからこそだと思うので。
実際に私の今の職場も、面接を受けたときに取得実績があるか質問したら、3人の方が育休中だと聞きました。「ここなら出産や子供のことで急に休むことになったとしても、受け入れてくれそうだ」と感じて安心しましたし、現に私自身が育休を申請したときもきちんと取らせてくれました。
私の勤務する会社の話ですが、育休・産休の取得しやすさ、コアタイムが存在しないフレックスタイム制・在宅勤務が可能であることの3点は、子育てをされている世代の女性社員からは好印象の声をよく聞きます。
特に育児休暇は最長3年間まで取得できます。またそれに付随する制度として、時短勤務制度があります。こちらは子供が12歳になるまで申請が可能であり、基本的に17時で勤務は終了でありそれに応じた業務量しか割り当てられないようになっています。
管理職や上席が女性の場合は、女性ならではの悩みを聞き入れてもらいやすく、働きやすいと感じました。
たとえば、生理痛がひどくお休みしたい場合、上席が男性だと中々理解してもらうことは難しいですが、女性の場合は、伝えやすさはもちろんのこと、心配の言葉をかけてもらえたりと、理解もしていただけます。
また、お子さんがいる方からも、保育園からお迎え要請の電話が来た際、女性上司にすんなり早退を許してもらえ、その後のお休みも取りやすかったと伺いました。上司自身もママとして子育てを経験されているからこそなのかなと思います。
ライフステージの変化があっても関係なくやりがいを持って働ける職場を見つけたいですよね。この記事で、20代の体験談とともに「やりがい」について考えていきましょう。
やりがいとは|みんなの体験談をヒントに導く「やりがいの見つけ方」
女性が働きやすい会社の探し方|経験者たちはどうやって見つけた?
では、女性が働きやすい会社を探すにはどんな選択肢があるのでしょうか。20代社会人が働きやすい会社を探したときの実際のエピソードも参考にしてみてくださいね。
女性の働きやすさや活躍度を国から認められている企業を探す
女性の働きやすさや活躍度が高いことを国が認定している企業に注目するのも一つの手です。
国が女性の働きやすさや活躍度が高い企業を認める制度
・女性活躍推進企業(えるぼし認定):積極的に女性の活躍を促す取り組みを実施していると厚生労働大臣から認められた企業
・子育てサポート企業(くるみん認定):次世代育成支援対策推進法に基づき、厚生労働大臣から「子育てサポート企業」として優良であると認められた企業
えるぼし認定を受ける企業は、育休後の復職にあたって研修が用意されているなど、ライフステージの変化があっても女性が活躍しやすい制度が備わっていることが多いです。
また、くるみん認定を受ける企業には男女問わず育休を取りやすい制度があるなど、特に子育てと仕事を両立しやすい会社であるといえます。
企業がくるみん認定、えるぼし認定を取得しているかどうかは、各企業の公式サイトや転職サイトの企業情報に掲載されているほか、厚生労働省が公開する「両立支援のひろば」で調べることができます。この「両立支援のひろば」は、仕事と家庭を両立する企業の取り組みをサポートしたり、求職者が私生活と仕事を両立しやすい職場を探すために役立つ情報提供をしているサイトです。
女性特化の転職エージェント・転職イベントを活用する
女性特化の転職エージェントや転職イベントで働きやすい会社を探すのもおすすめです。
産休や育休を経ても管理職を目指せる環境にあるか、休みを取りやすい雰囲気かどうかなど、エージェントや採用担当と直接話してリアルな声を聞くことができます。
ライフイベントとキャリアの両立など、自らが不安に思うことをざっくばらんに相談することで、働きやすい企業が見つかるはずです。
『就職四季報 働きやすさ・女性活躍版』を確認する
『就職四季報 働きやすさ・女性活躍版』とは、女性目線で知りたい企業の情報を掲載している就職四季報です。
それぞれの企業について、女性管理職や女性社員の割合、産休・育休などの制度と取得者数、くるみん認定やえるぼし認定の有無について確認でき、女性が活躍しやすいといえる環境かどうかをチェックすることができます。転勤の有無や残業時間など、基本情報と併せて確認し、企業探しに役立てましょう。
友人・知人に企業の実態を聞いてみる
周囲の人から情報収集するのもおすすめです。子育てを応援する制度の有無や、生理休暇の取得率など、女性の働きやすさにつながる制度について聞いてみましょう。
リアルな声を聞いてみる際には、「プライベートと仕事を両立させたい」「キャリアアップに向けてバリバリ働きたい」など、自分が望む環境はどのようなものかを明確にしてから聞いてみてください。人によって重視したい「働きやすさ」は違うので、それらをもとにヒアリングすることで、自分にとってより働きやすい会社を見つけられるはずです。
女性ならではの働きやすさを意識して会社探しをした人はどう探した?
結婚を機に、今後のライフステージの変化を意識して転職先を探しました。見ていたポイントとしては、男女比率や育休産休からの復帰率、残業時間や、面接の中で聞いた実際にその企業で働く方のエピソードです。
結婚を機に転職をしたので仕事とプライベートを両立できる働き方ができる企業を探し、休みの取りやすさや残業がないところを選びました。ちなみに、私はindeedなどの転職サイトから探しました。
転職サイトで、女性にとって働きやすい企業を探したときに意識したことはありますか?
転職サイトで求人を検索する際に、今後のライフイベントを考慮して検索しました。育休や産休の取得率など、自分が働きやすいと感じる条件を確認しました。
誰もが「働きやすい」職場にするために! 実際の取り組みや働きやすかった環境を紹介
若手社員たちに、実際に働きやすさを感じている自社の制度や、耳にしたことがある制度、働きやすかった職場環境について聞いてみました。自分にとっての働きやすさを見つけつつ、いきいき働ける会社探しの参考にしてみてくださいね。
現職では、業務に支障がなければ自由に在宅勤務をすることができます。家庭の事情や体調不良といった事情があっても、うまく調整することができるのでありがたいなと思っています。
また、フレックスタイム制度もあるため、仕事と重なる時間にしか行けない病院や銀行といった用事にも対応ができ、有休も使わずに置いておける点がとても嬉しいです。仕事と私生活のバランスを自分で調整できる制度があると、日々安心して過ごせるなと感じます。
私の会社には、コアタイムが存在しないフレックス勤務・リモートワーク制度・産休育休・社内託児所・時短勤務制度などが代表的な制度として存在しています。結婚、出産を経験している社員が多く利用している印象です。
また、女性に限らず男性の育児休暇取得も推進されており、社内で管理職に対しての説明会も定期的に実施されています。私が見る限りでは、子育て世代はとても働きやすい環境が備わっている印象です。
また、独身の人が働きづらいということもありません。業務の都合さえ調整していれば前日の申請でも休暇を取ることが可能です。体調が優れなければ、当日にオフィス出社から在宅勤務に変更することもでき、働きやすさを感じます。
職場の雰囲気の良さが働きやすさにつながっていたという声も
前職は個性をとても大事にしてくれる会社で、誰が意見を言っても必ずみんながきちんと聞いてくれてしっかりと受け入れてくれる良い会社だなと思っていました。そのうえで「もっとこうした方がいい」などの意見をくれるので、みんながとてもイキイキしていました。
海外にもお店を展開しているくらい規模の大きい会社なのに、社長や取締役は全員に声をかけてくれるし、名前も覚えてくれていました。体力的にしんどくて結婚を機に転職してしまいましたが、辞めた後でも昔の仲間と「すごく楽しかったよね」と言い合えるほどに、とても雰囲気の良い職場でした。
私がプライベートのことで悩みすぎて仕事に影響してしまった時は、エリアマネージャーがわざわざ時間を作って何度も相談に乗ってくれました。誰のこともひとりぼっちにしない温かい場所でした。
転職を視野に入れている人は、ぜひこちらの記事も参考にしてくださいね。自分に向いている、働きやすいと感じる仕事探しのヒントになるはずです。
自分に向いてる仕事の探し方12選|体験談で学ぶ自己理解のプロセス
女性の働きやすさ向上に注力する企業は多数! 自分がいきいき働ける会社を見つけよう
女性に負担がかかりがちな出産・育児などのライフイベントを考慮して、女性の働きやすさをサポートする企業は増えてきています。このように、私生活と仕事を両立しやすい会社は、誰にとっても働きやすいと感じられる可能性が高いので、さまざまな企業の取り組みをチェックしてみましょう。
どんな環境が働きやすいかは、男女関係なく人それぞれ違います。ワークライフバランスをとれることを重要視する人もいれば、極力仕事を頑張り、どんどんキャリアアップを目指したいという人もいるでしょう。自分にとってのどんな働き方が理想かを考えながら、働きやすい会社を見つけてくださいね。
2024年5月31日に日本政府は、女性の就業継続と健康支援を後押しするための「女性活躍・男女共同参画の重点方針2024」を提示しました。採用の際にも、フレックスや在宅勤務制度といった制度を充実させ、女性が働きやすい環境を作ろうとしている企業が多いです。
しかし、制度があっても運用されていないケースも多く見受けられます。たとえば、制度は充実しているが誰も使っていない、制度を使うとキャリアに悪い影響が及びそうで使えないなど。だからこそ、制度の有無に飛びつくのではなく、どれだけそれが活用されているかを求職者としてぜひ確認してほしいです。
また、最近では「フェムテック市場」が注目されています。Female(女性)とTechnology(技術)を掛け合わせた造語で、女性の健康課題(月経・妊活・更年期など)を技術で解決する製品やサービスを展開する市場のことです。
女性の社会進出を支援しようとしている企業が、女性特有の健康課題を解決しなければならないという側面に気付けていないことも多いです。制度が活用されているなど、女性が働きやすい環境作りに真剣に取り組んでいる企業は、福利厚生として女性の健康課題をフェムテックで解決し望まない離職を防いでいます。
小さな歩幅のように見えるかもしれませんが、女性活躍を推進するための動きは確実に前進しているのです。近い将来、女性が自分らしく働ける世界が当たり前になると、私は思います。
就活力診断テストはもう使いましたか?
「就活力診断テスト」では、十分な就活準備ができているかがわかります。就活マナーや、就活への心持ちなど、不安がある人は自分のことを客観視してみましょう。
面接力39点以下だと...就活のやり方を再検討することが必要ですよ。
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