Webテストの対策は内容理解と効率化が重要! 先輩たちの声が切り札となる!
「Webテストの対策は何をすればいいの?」 「効率よく進めるにはどう進めるべき?」
就職選考の過程でぶつかるのが、企業で実施されるWebテストです。はじめてテスト対策について調べた人は、種類の多さや勉強範囲の広さにおどろく人も多いのではないでしょうか。なかには「自分が受けるテストの対策だけを効率よく進めたい」と考える人もいるでしょう。
そこで、就活経験者にWebテストをどのように対策したか、限られた時間をどうやって上手く使ったのかを聞いてみました。あわせてWebテスト対策の参考書や、事前に必要な準備も紹介するので、Webテスト対策の情報を網羅し、万全の対策を整えましょう。
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超重要! Webテスト対策を効率良く進めるために知っておくべきこと
Webテストは、種類や範囲の多さから「早く対策に入りたい」と感じる人も多いかもしれませんが、作業量が多いからこそ、効率よく進めるために全体の流れや関係性を知っておくことが重要です。
効率良く進めるための考え方
①Webテストそのものについて理解する
②理解した内容から自分の目的(受けるテストや必要な準備物)を選択
③目的達成のためにすべき行動を考える
④行動に必要な準備をして実践する
Webテストそのものについて理解することで、実施される意図や趣旨を理解した状態で受検ができ、テスト当日まで何をすべきかが明確になります。目的が明確になれば、あとは達成までに必要なことを細分化し、実践にうつすのみです。
節々で必要なことや準備するものについて調べてしまうと、全体の流れが頭に入らず同じ作業を繰り返すことで効率が下がるリスクも考えられます。
また、実体験を聞いて自分の中の経験値や選択肢を増やせば、より効率の良い進め方の発見もできるので、これから紹介していく経験者たちの体験談を参考にしてみてくださいね。
経験者のリアル体験談を公開! Webテストをどう乗り越えたかを聞いてみた
就活では誰もが経験するWebテストですが、勉強はもちろん当日本番も「自分はうまくこなせるだろうか?」と不安になる人もいるのではないでしょうか。
未経験の不安を解消するには、経験者のリアルな声を聞くのが一番です。難易度が高く感じてしまうWebテストを、就活経験者たちはどのように乗り越えたのかまずは聞いてみましょう。
Webテストは書類選考通過後、もしくは書類選考と同じタイミングで実施されることが多い傾向にありますが、書類選考の対策についても一緒に学びたいという人は以下の記事でチェックしてみましょう。
書類選考に落ちる……体験談付きで合格につながる書き方を徹底解説
Webテストの対策はどのくらいの時期から始めていた?
Webテスト対策は、内容量が多く、いつから準備を始めるべきか悩んでしまう人もいます。
たとえば、Webテストのうちのひとつである「SPI」のみの勉強時間を見ると、おおよそ30〜60時間程度と言われていて、1日2時間の勉強時間を確保したとしても、2週間程度かかることが予想されます。
毎日2時間の学習時間が確保できればスムーズに進みますが、就活生は同時進行でやることも多いうえ、授業や卒業論文なども並行して進めなくてはいけません。そのため、大学3年生の中期頃にスタートすると余裕を持てるでしょう。
大学3年生の夏休みに始めましたが、テキストが一周終わった秋頃には就活のモチベーションが下がり、やめてしまいました……。
大学3年の4月からおこなっていました。ベンチャー企業などの選考で使われることが多かったので慣れるようにしました。
Webテストの対策にどのくらい時間をかけた?
Webテスト対策に必要な時間は、テストの内容によって異なります。国語のテストに現代文や古文といった複数の科目があるように、Webテストもひとつの中にさまざまな種類が存在しています。科目による勉強量の違いや、自分の得意不得意などを理解したうえで、勉強時間を予測することが大切です。
テスト内容から自分の勉強時間を予測するのが難しいと感じる人は、実際に時間を計測しながら勉強する習慣を付けると、スケジュールが立てやすくなります。経験者が実際にかけた勉強時間も参考にしながら、計画を立ててみてくださいね。
Webテストの対策にどのくらい時間をかけましたか?
大学3年生の夏休み中にテキスト1冊分を1周終わらせました。11月ごろからは1日1時間程度勉強すると決め、2周目、3周目と繰り返し対策しました。
時期としては大学3年4月です。だいたい10日程の時間を割きました。私の場合は自宅で受けるWebテストよりも、テストセンターで実施するテスト対策の方に時間を割いていました。
どのWebテストを何回くらい受けた?
Webテストは、企業によって実施する種類が異なります。そのため、人によっては同じテストを数回受けた人もいれば、毎回別の種類を受けた人もいるのではないでしょうか。
実施されるWebテストの種類は、事前に企業で公開されるケースや、情報収集である程度予想できる場合があります。加えて、経験者の情報から実施されやすいテストを把握し、勉強のボリュームを調整することで効率良く進められるでしょう。
やみくもに勉強するのではなく、全体を把握した戦略作りもうまく進めるコツのひとつです。
どのWebテストを何回くらい受けましたか?
玉手箱を20社以上、SPIを20社以上、TG‐WEBを10社以上です。体感として、玉手箱を課す企業が多かった印象です。コンサル系の企業はTG‐WEBが多いと感じています。
SPIを20社、玉手箱を5社のイメージです。ベンチャー企業は独自の問題を課しているケースもありますが、問題は似たり寄ったりのため数をこなすと特徴が掴みやすいと思います。また、規模が大きい会社はテストを使い回しているケースもあり、全く同じ問題が出ることもあるため、志望度の低い子会社や優先度の低い企業から受けることをおすすめします。
Webテストをどのように乗り越えた?
Webテストの勉強をしていると「就活でこんなに勉強するとは思わなかった」「対策が多すぎてつらい」と、挫折しそうになる人も少なくはありません。乗り越えた先には、自分の目標とする企業の内定の可能性が見えると考えても、辞めたくなってしまうこともありますよね。
自分が経験したことのない困難や壁に立ち向かうには、乗り越えづらいと考えていることに対し、具体的にどこがつらいのかを言語化することで解決ができます。勉強ばかりしていて好きなことができない、勉強がうまく進まず焦っているなど、つらい原因が明確になると対処法も考えられるでしょう。
さらに、経験者が当時どのようにつらい時間やうまくいかないタイミングを乗り越えたのか、実際のエピソードを聞くことで、自分と照らし合わせて解決策を導き出せます。いまWebテストがうまくいかない不安を抱えている人は、周りも頼りながら、打開策を見つけましょう。
Webテストの対策をどのように乗り越えましたか?
Webテストは問題量の割にとにかく時間が短いのでその点に慣れが必要だと思います。あまり志望度の高くない企業で練習すると良いかもしれません。
Webテストの形式に早く慣れるといいと思います。時間が無い中で、どのように解き進めるかに関しては問題の優先順位を決めたり、すぐに答えが思いつかないときは飛ばしたりすることも大切です。
Webテストを大解剖! 対策前に知っておくべき基本情報を紹介
Webテスト対策に必要な準備は、テストの勉強だけではありません。そもそもWebテストは何をするものなのか、どのように実施されるのかを知っておくことで、自分がすべき対策が見えてくるでしょう。
ここからは、対策の下準備としてWebテストの基本情報を紹介します。実践的な対策をするためにも、当日を想像しながら確認してみてくださいね。
Webテストを企業が実施する意味
大学の偏差値である程度の学力の判断がつくはずが、就職活動でわざわざテストが実施されるのか疑問に思う人もいるのではないでしょうか。
企業がWebテストを実施する明確な理由は公開されていませんが、企業との適性を判断し、大多数の応募者を絞り込む手段として利用しているのが一般的です。絞り込みの基準の一つである点数を取れる人は、課された目標に対し一定の努力をして結果を出せる人物と判断することもできるためです。
社会人になれば、どのような仕事に就いたとしても、何かの業務に真っ向に取り組むことや成果を出すことが必要とされます。企業によって採用方針はさまざまですが、テストの意味の一つとしては、必要最低限の社会人スキルの見極めが含まれていると予想できるでしょう。
Webテストに対して意味のなさを感じる人は、学力証明のためではなく、社会人としての将来性をアピールするためだと考えてみると、取り組む意識もかわるかもしれませんね。
Webテストの概要
全体の流れを把握するために、Webテストの概要についても注目しておきましょう。
Webテストは企業によって内容が左右されるので、明確な実施時期や受検場所などの決まりはありませんが、多くの場合以下のような形式でおこなわれます。
実施時期 | 大学3年生の3月〜4年の5月頃まで |
一企業につき実施される回数 | 基本的に1回 |
合格基準 | 企業によって異なる |
受検場所 | テストセンター、企業会場(インハウスCBT)、自宅など |
Webテストは、エントリー開始時期の大学3年生の春頃からスタートされるケースが多いです。企業によっては、実施のタイミングが一次選考後や最終面接前になることもあるので、事前に募集要項や採用ページなどで確認しておくと良いでしょう。
実施は多くの企業が1回に限りますが、データを正確に集めたり、初回との成長度合いを確認したりするなどの理由から、2回実施する場合もまれにあります。内容もそれぞれ変える企業もあるため、口コミや経験談で少しでも数回実施の情報を得たのであれば、綿密な対策をしておく必要があるでしょう。
受検場所はテストセンター、企業会場、自宅と大きく3つにわかれますが、企業から事前に指定されるため、しっかりと確認しておけば問題はありません。
Webテストの種類
就活で実施される代表的なWebテストは以下の5種類です。
テストの種類 | 内容 | 実施会場 |
---|---|---|
SPI | 性格特性や基礎的な知的能力といった、 社会人の基礎となる個人の能力を判断する |
・企業会場 ・自宅 ・テストセンター |
玉手箱 | SPIと並んでよく出るWebテストであり、 同様に社会人基礎を判断する |
・自宅 ・テストセンター(C-GAB) |
TG-WEB | SPIや玉手箱よりも難易度の高い社会人基礎を判断するテスト 高レベルな旧型と比較的易しい新型の2種類がある |
・自宅 ・テストセンター |
GAB | 言語理解、計数理解、パーソナリティなど、総合職としての適性判断に使用される。短時間ハイレベルなテスト内容であるため、大手企業や商社などで導入されることが多い | ・企業会場 ・自宅(Web-GAB) |
CAB | エンジニア、プログラマーなどの技術職の適性判断に使用されるテスト。独自性の高い内容が多いとされる | ・企業会場 ・自宅(Web-CAB) |
SPI・玉手箱・TG-Webに関してはどれも社会人として自社が求める人柄や基礎能力を図るためのWebテストであり、難易度によって使い分けされています。
SPIと玉手箱は、社会人としての基礎的な力を判断する点では似通っています。ただ、玉手箱の方が出題科目の組み合わせや難易度が企業によって異なるので、SPIよりも少し難易度が高いイメージを持っておくと良いかもしれません。
TG-Webは、Webテストの中でも難易度が高い傾向があるため、ハイレベルな人物像を設定している大手企業や、コンサル・外資系などでよく実施されています。
GABやCABに関しては、一定の対象が想定されたWebテストであるため、応募する仕事内容によって受検の必要性が判断しやすいといえるでしょう。
Webテストの科目
前述のように、Webテストは一つのテストに複数の科目があります。効率の良い勉強のためにも、それぞれの科目内容を把握し、自分の得意不得意を判断したうえでの対策が重要です。
Webテストの科目
言語分野(能力検査)
テストの趣旨:言葉の使い方や話の趣旨が理解できるか判断する
具体的な内容:二語の関係性/語句の意味/文章作成/長文読解/文字の並べ変えなど
受検時間の目安:非言語分野と合わせて30分程度
含まれるテスト:SPI/玉手箱/TG-Web/GAB
非言語分野(能力検査)
テストの趣旨:数字の理解や応用力のレベルを図る
具体的な内容:推論/順列と組み合わせ/割合と比/料金割引/速度算/集合/損益算など
受検時間の目安:言語分野と合わせて30分程度
含まれるテスト:SPI/玉手箱/TG-Web/GAB/CAB
英語力(能力検査)
テストの趣旨:高校卒業レベルの英語力を判断する
具体的な内容:同義語/反意語/空間補充/和文英訳/誤文訂正/長文読解など
受検時間の目安:20~30分程度
含まれるテスト:応募職種や業種によって異なる(SPI/TG-Web/CABが多い傾向)
構造的把握力
テストの趣旨:俯瞰した状況把握力とその時の対応力を判断する
具体的な内容:言語問題/非言語問題
受検時間の目安:20~30分程度
含まれるテスト:SPI
性格検査
テストの趣旨:応募者の人柄を把握し自社との適性を判断する
具体的な内容:一問一答形式
受検時間の目安:20~30分程度
含まれるテスト:SPI/玉手箱/TG-Web/GAB/CAB
内容と目安時間を見るとわかるように、ひとつの科目だけでも多数の出題項目と所要時間があるため、対策の際は時間配分が重要です。また、科目は大きく分けて5つに分類されますが、Webテストの種類によって、すべて含まれる場合やそうでない場合があります。
特に英語力は商社や外資系、海外支社のある企業などで必要とされるため、志望職種と業種によって判断すると良いでしょう。
Webテストの対策は、テストの種類だけでなく、どの科目が含まれているかまで、しっかりチェックしておくことが大切です。
科目ごとの目安時間を紹介しましたが、Webテストだけではなく、面接選考にも時間が設けられていることがほとんどです。こちらの記事では面接の所要時間や到着時間の目安なども紹介しているので、気になる人は確認してみてくださいね。
面接の所要時間や理想の到着時刻は? 面接時間に関する実態を調査!
まずは大枠を知ろう! Webテスト対策に必要な4つのアクション
Webテストの基礎的な内容が把握できれば、実際のテスト対策に向けて行動していきましょう。ここでは、Webテスト対策に必要なステップを4つに分けて紹介します。
効率化のためには、大枠を把握したうえで全体の計画を立てることが大切です。Web対策も同様に、全体像からそれぞれの行動にかける時間を把握し、対策を進めましょう。実際に対策する自分を想像しながら確認してみてくださいね。
アクション①受けるWebテスト内容と勉強方法を把握する
まずは受けるWebテスト内容を調べ、内容ごとの対策を進めていきますが、実施されるWebテストの内容は企業で公開されないこともあり、ある程度の情報から予想して対策を進めていく必要もあります。
「せっかく勉強したテスト内容がまったく違った」と後悔しないためには、どのテストでも頻出となる共通科目は点数を落とさないように重点的な対策をしておき、テストの種類ごとに出題される科目に対しては、情報収集で勉強する内容を判断することが大切です。
Webテストの情報は正確性を高めるために多方面から集め、内容を精査して絞り込みをおこないましょう。
Webテスト内容の情報収集源
①応募企業の公式HP
②信ぴょう性の高い口コミサイト
③OB・OG
④Webテスト経験者
Webテスト経験者への情報は、実際に受けた人はもちろんですが、大学のキャリアセンターやキャリアカウンセラーなど、就活に精通している人からも集めることができます。
口コミサイトは、掲載元が確認できるサイトをチェックするようにしましょう。掲載元も企業情報が曖昧なものは信ぴょう性も低いため利用しないようにしましょう。
また、Webテストを自宅で受ける場合、事前に企業から送られてくる参加URLでテスト内容を判断する方法もありますが、URLが送信されるのは早くてもテストの一週間前です。
テストの内容がわかったとしても一週間で対策を仕上げることは難しいため、情報収集である程度内容を絞り込み、URLを見てさらにピックアップした対策をおこなうことがおすすめです。
アクション②Webテストの勉強ツールを調べる
テスト内容から勉強方法の絞り込みができれば、補助として活躍してくれるツールがないかも調べましょう。
たとえば、SPIの言語問題であれば、一問一答形式であるため、何度も数をこなし問題のパターンと回答を繰り返し覚えていく勉強法がマッチしています。繰り返し学習をおこなうためにも、参考書や外出先でも見れるWeb対策アプリを使うのが良いでしょう。
このように、勉強内容を理解したうえで、どのような勉強方法が必要か考え、効率よく進めるためのツールを調べていくとスムーズに進められます。
勉強ツールの種類は大きく分けて以下の3種類です。
勉強ツールの種類
・参考書
・対策アプリ
・模擬Webテスト
今回の試験内容で使えるツールを、3つの選択肢を基準に考えられるようになると、対策方法を調べる時間を短縮できます。
また、SPIテスト全般を対策してくれるようなアプリや参考書を一つ購入して全体の対策を進めていく方法も良いでしょう。
アクション③Webテストの勉強スケジュールを立てる
Webテストの勉強をする準備ができれば、次は全体スケジュールを立てていきます。
計画の立て方は、目標から必要なステップを逆算し、それぞれに必要な期間を考えていく方法をおすすめします。目標を細かく分けすぎると計画表も細かくなっていくため、自分が把握できる範囲のステップに分けることが大切です。
必要な勉強期間がわからない場合は、一度計画を実行し、1ページを読む時間や問題を解く時間を計ってみると実践的な計画表が立てられます。
計画の立て方を覚えておくと、思いのほか早く進んだり、時間がかかったりした場合も臨機応変な対応ができるようになります。また、就職後も仕事を効率良く進めるときに役立つので、計画力向上の一環としてチャレンジしてみましょう。
アクション④効率化を意識して勉強を開始
自分だけの計画が立てられたら、早速勉強を開始しましょう。Webテストは勉強範囲が広いため、効率よく進めるためには、やりながら自分の得意/不得意分野を理解し、それぞれ勉強時間のバランスを調整していくことが大切です。
ほか、集中力を高めるため、勉強中はスマホを触らないようにする、自分が集中できる環境に身を置くなどして、時間内の効率を高くすることも意識しましょう。
勉強方法も、書きながら覚える、声に出す、立って考えるなど、自分に合った学習スタイルを見つけることで効率が良くなります。ただ勉強するだけではなく、常に「どうすれば効率が良くなるか」を意識しながら取り組むことがポイントとなるでしょう。
アクション①−1|科目別|テスト内容と勉強方法の把握
ここからアクションごとのWebテスト対策について詳しく紹介していきます。
まずはテスト内容と勉強方法について理解していきましょう。経験者たちの実際に試した勉強方法も踏まえて紹介していくので、自分に合った方法を探しながら進めていってくださいね。
言語分野・非言語分野(能力検査)
言語分野と非言語分野のテスト内容と勉強方法を解説します。
まず言語分野の勉強方法は、大きく分けて3つの種類があり、それぞれの出題形式ごとの勉強パターンを把握しておくことが大切です。
言語分野の勉強方法
・パターン学習:回答のよくあるパターンを覚える
・暗記:回答そのものを暗記する
・経験値アップ:問題そのものに慣れる
内容 | 解説 | 勉強方法 |
---|---|---|
2語の関係 | 同意語・反意語など、語句同士の関係性を答える | パターン学習 |
空欄補充 | 文章中の空欄へ入れる語句を選択 | 暗記 |
語句の意味 | 慣用句・四文字熟語などの意味を回答 | 暗記 |
文の並び替え | ばらばらに配置された語句から文節を組み立てる | 経験値アップ |
文節の並び替え | ばらばらになっている文節から文章を組み立てる | 経験値アップ |
熟語の成り立ち | ・主語と述語の関係 ・動詞の後に目的語をおく ・前の漢字が後の漢字を修飾する ・似た意味をもつ漢字を重ねる ・反対の意味をもつ漢字を重ねる 指定された語句が上記5つどれに当てはまるか選択する |
パターン学習 |
長文読解 | ひとつの長文を読み、その文章に沿った出題に回答する | パターン学習 |
パターン学習と暗記では、どちらも覚える方法であるため同じように思ってしまう人もいるでしょう。丸暗記は「ひとつの問題に対する回答がひとつだけ」である場合に適切で、パターン学習は「回答は違うけど問題の出し方が似ている」場合に有効です。
たとえば、慣用句のようにひとつの語句の意味が一種類しかないものは「丸暗記」、毎回文章の内容は違うが出る問題が似ている長文読解は「パターン学習」が適切な勉強方法となります。
経験値アップはその名の通り、何度も解いて問題に慣れる勉強方法です。問題の解き方を覚えて自分の中の対処力をアップさせ、出題のパターンが多すぎて問題を読み切れないものにも対処できるようにしましょう。
一方で、非言語分野の勉強方法は、中学・高校の数学の進め方と変わりありません。
非言語分野の勉強方法
・公式があるものは暗記する
・繰り返し学習し、出題と解答のパターンを覚える
内容 | 解説 |
---|---|
推論 | 選択肢から「必ず正しいと推論できる事柄」を回答する |
順列と組み合わせ | 「場合の数」を求める |
割合と比 | 割合や比率を求める |
料金割引 | 原価・定価・売価を2つの選択肢から求める |
仕事算 | 割引が適用される際の料金を求める |
速度算 | 複数人で仕事をした場合に、仕事終了までの時間を計算する |
集合 | 複数人がそれぞれ違う商品を購入した時の合計額を計算する |
損益算 | 「AとBが逆方向から同じ位置で出会う」 「AがBを追いかける」際の、出会う時間や追いかける時間を計算 |
代金精算 | 条件が重複している、もしくは重なっていない部分などを算出する |
非言語分野の勉強対策は、基本的に繰り返し問題をこなし、パターン化して回答時間を短縮させることが最適な方法です。解答パターンは暗記ではなく、その解答になる根拠を理解しておくと応用力もアップします。
言語/非言語分野は勉強方法はそれぞれですが、どれも数をこなすことが重要となるため、勉強時間は多めに確保しておくことがおすすめです。当日は20分〜30分程度の回答時間であることも踏まえ、参考書で問題を解くときはタイマーをかけて解くことで時間感覚も身に付くでしょう。
就活生パネリストに聞く! 言語・非言語分野の勉強法
Webテストの言語・非言語分野をどのように勉強していましたか?
言語に関しては時間が非言語よりも少ないと思っていたので、いろいろな企業のWebテストを受けて、問題を覚えていました。非言語は、どちらかというと計算が多いので苦手な分野のものを中心に対策本で勉強していました。
過去問への対策をすること、たくさん企業のWebテストを受けることで対策していました。対策本を利用し過去問を解くことで傾向を把握するだけでなく、業界や企業によって全く異なる問題が出ることもあったので、とにかく数をこなすようにしていました。
参考書を購入してひたすら問題を解いていました。私は言語が苦手であったため、言語中心に勉強をしていました。また、就活サイトにある模擬試験なども活用していました。
英語力
英語力のテスト内容は、文法・長文正誤・長文読解の3種類に分けられます。テストの出題形式は中学や高校の英語テストと変わりなく、難易度も高校卒業レベルを求められることを理解しておきましょう。
勉強方法としては、まずやるべきは単語の暗記です。どの問題を解くにも単語がわからなくては進めることができないため、空いている時間で単語学習用のmikanや究極英単語!TOEIC®といった無料アプリで効率良く勉強を進めましょう。
文法や長文読解の勉強法は問題に慣れるために、参考書を使いながら繰り返し問題にチャレンジしていくことが適切です。問題集は複数ありますが、TOEICの参考書はWebテストにおける英語力の内容が網羅されているので、ひとつの参考書でテスト対策が一括できおすすめです。
時間があれば実際にTOEICを受検し点数を取っておくと、履歴書に書けてアピールにもなるので、一石二鳥の勉強方法となるでしょう。
就活生パネリストに聞く! 英語分野の勉強法
Webテストの英語分野をどのように勉強していましたか?
英語分野を出題する企業は本当に少ないのであまり対策していませんでしたが、速読の練習をするために、毎日BBCニュースを見ていました。
全く対策していませんでした。これまでに培ってきた英語力で問題なく回答できるだろうと、インターネットの情報や過去問を見て判断したからです。
構造的把握力
構造的把握力のテスト内容は言語系と非言語系の2つに分けられます。どちらも与えられた情報を仕分けすることに変わりはありませんが、情報の種類が異なるので、理解しておきましょう。
構造的把握力のテスト内容
言語系:文節や語句の選択肢から仕分けをする
非言語系:数式や数字の選択肢から仕分けをする
文字だけでは少しわかりづらいので、以下にそれぞれの例題を紹介します。
言語系の例題
問題:次の5つは1人に対する印象について記載された文章です。下記をA(2つ)・B(3つ)のグループに分けてください
①彼は神経質な部分がある
②彼は生まれつき優しい
③彼は背の高い人だ
④彼は頭が良い
⑤彼の髪は黒色だ
答え:Aグループ(③と⑤)/Bグループ(①と②と④)
非言語系の例題
問題:次のア〜エのうち、問題の構造が似ているものを2つ選べ
(ア)2ℓのお茶がある。4人で均等に分けると1人何mlか
(イ)1周3kmの公園を3周した。何km走ったか
(ウ)利益率20%になるように、ボールペンを1,250円で販売した。原価はいくらか
(エ)40kmのマラソンを4時間かけて走った。平均時間は何kmか
答え:(ア)と(エ)
構造的把握力の勉強方法は、このテストの意味を把握し、解き方のパターンを覚えて何度も問題を解くことがおすすめです。
構造的把握力は、物事を俯瞰・状況把握して適切な判断をすることができるのかが見られるテストです。問題をそのまま受け取らず、自分なりに解釈することが必要とされるでしょう。
例題の言語系の問題で考えると、まず彼の特徴として書かれている内容は「容姿」か「性格」であることに気付く必要があります。答えにたどりつくには、文章中の神経質や髪色のフレーズを特徴に言い換えて、共通の言葉を見つけると導き出せます。
一方で、非言語の場合は、円やkmというフレーズではなく、それぞれの文章の計算式を考えます。すると、全体数を割って答えを出す(ア)と(エ)が同じグループであることが理解できます。
このように、文章全体ではなく、言語系はフレーズ、非言語系は構成に注目し、共通点を見つけるステップを覚えるとどちらのテストも解くことができます。
解き方が理解できれば、あとは参考書で繰り返し学習をおこない、問題に慣れることができればテスト対策はばっちりでしょう。
就活生パネリストに聞く! 構造的把握力の勉強法
Webテストの構造的把握力の勉強をどのようにしていましたか?
SPI対策本の最後に、構造把握力の問題がいくつか載っていたので、それで練習していました。課す企業が少ない印象があったため、あまり力は入れていませんでした。
対策本に問題があったのでその問題を解いていましたが、あまりこの問題がWebテストで出てきた経験はありません。受けていた企業の中では3社程度だったかと思います。
性格検査
性格検査は、複数の選択肢の中から応募者に近いものを選ぶ内容となっており、出題形式はおもに2つのパターンがあります。
・あてはまる〜あてはまらないのいずれかを選択する
・数個のパターンに近い行動を選択する
例文
以下の質問はあなたの日常の行動や考えにどの程度あてはまりますか。
最も近い選択肢を1つ選んでください。
1 休みの日はできるだけ家で過ごしたい
2 継続することが苦手だ
3 欲しいものができてもよく考えて購入する
4 切り替えは早いほうだ
5 流行りやトレンドが気になる
選択肢:
あてはまる
どちらかといえばあてはまる
どちらかといえばあてはまらない
あてはまらない
性格検査は勉強する必要はなく、自分が思う内容をそのまま回答するだけで問題ありません。心配な場合は、自己分析をしっかりとおこない、当日にスムーズに回答できる準備をしておくと良いでしょう。
Webテストの性格検査の対策をしていましたか?
特に対策はしていませんでしたが、誰が考えてもネガティブに感じる選択肢は選ばないようにしていました。学校では、「自分が目標に向かって本気を出しているときの気持ち」を思い出して受けるようにとアドバイスがありました。
アクション①−2|種類別|テスト内容と勉強方法の把握
科目別の次は、Webテストの種類ごとの勉強方法も理解していきましょう。
SPI
SPIは就活で一番多く実施されるWebテストです。内容は能力検査、性格検査に二分され、能力検査はさらに言語分野・非言語分野・構造的把握力・英語力に分かれます。
SPI全体の勉強方法は、以下のような4つのステップで進めていきます。
SPIの勉強方法
①参考書を一周する
②その中で苦手な分野を繰り返し学習する
③問題集や模擬テストをおこなう
④点数が低かった分野を重点的に復習する
まずは参考書を使い、テスト科目を一通り網羅して勉強を進めていきましょう。その後、苦手な分野を中心に繰り返し学習し、問題集や模擬テストで学習した内容を固めていきます。
英語力テストや構造的把握力検査は、自分の受ける企業によって出題されない場合もあるため、事前に情報収集で判断しておき、出題の可能性が低い場合は優先度を下げて勉強をすすめましょう。
また、SPI試験は合計で65分間となっているため、時間内で問題を全て解くためにも、問題集を解くときは実施時間を必ず計測しておきましょう。時間がかかりすぎてしまう人は、「わからなくて10秒手を止めるたら次の問題へ」など、自分の中でルールを決めておくと時間を短縮することができます。
就活生パネリストが実践したSPIの対策方法
SPIの対策では同じテキストを使い続け、テキスト内の問題は解けないものがない状態にしていました。
非言語などの苦手分野に関しては、YouTubeで解説動画を見て、解き方を理解するといった対策をおこなっていました。言語分野では特に最初の語彙の問題が苦手であったため、YouTubeで聞き流し動画を見つけて、電車で移動するときに聞き流しをおこなうようにしていました。
また、無料のSPI対策アプリなどもダウンロードし、隙間時間を見つけては解くようにしていました。
SPIの非言語に関しては、テキストを全て解くというよりは、苦手な分野だけ絞って勉強することで対策をしていました。すでに解ける分野を勉強しても、時間が限られている中では無駄だと考えたからです。
言語に関しては、冒頭に出てくる言葉の意味などはテキストを使って覚えていました。それ以外の長文読解などは正直その場勝負だと思っているので、何度もSPIを受けて出された問題を暗記して次に答えられるようにしていました。自分に何の勉強が必要なのか見極めてするべきだと思いました。
玉手箱
玉手箱は、「社会人基礎を判断する」というSPIと同じ趣旨であることから対策も同じにしがちですが、テスト内容や勉強方法は少し異なるので注意しておきましょう。
玉手箱のテスト内容は、基本的に能力検査と性格検査に二分されることはSPIと変わりません。
ただし、能力検査は言語分野・非言語分野・英語力の3つであることに加え、言語分野は「言語理解」、非言語分野は「計数理解」という科目名に変わります。SPIと玉手箱のテスト内容は特にこの言語分野の違いが大きいため、勉強の際は注力すべきポイントとなります。
さらに大きな特徴として、玉手箱は解答時間が非常に短いテストです。1問にかけられる時間はおよそ10〜30秒程度となり、素早い理解と判断が求められるでしょう。
また、出題形式もSPIとは異なり、一回のテストでは各科目から一種類ずつしか問題がでないことが特徴的です。たとえば、言語理解の科目で論理的読解が出た場合、以降ほかの問題は出題されないので、ひとつの問題に集中して回答することができます。
言語理解・計数理解のテスト内容については以下に詳細を記載します。
言語理解のテスト内容
・論理的読解:長文から論理的な視点の正誤を解答
・趣旨把握:長文を読みその内容の趣旨を解答
計数理解のテスト内容
・図表の読み取り:図表の数値を読み取って解答
・四逆計算:方程式の□に入る数値を計算
・表の空欄の推測:表の空欄に当てはまる数値を予想し回答
先述した通り、玉手箱の対策をするときに特に重要になってくるのが「解く時間」です。スピードを保って問題を解き続ける力を養わなければなりません。簡単な計算は素早く暗算できるように、日ごろからスマホに頼らずに計算を自力でおこなうように心掛けたり、記事で紹介している対策本やアプリを繰り返し解くことで問題形式に慣れていく必要があります。
就活生パネリストが実践した玉手箱の対策方法
玉手箱はSPIよりも時間の余裕が無い(特に言語)なのでとにかくさまざまな企業の玉手箱を解くことをおすすめします。
複数回解いていると、あれ。これ前も解いたなという問題が出てくると思うので、そういったときは「ラッキー!」と思い、問題を解いていました。また、非言語に関しては、グラフを読み取る問題が多いので、まず、質問を見てグラフのどこを見れば良いのか考えて、効率良く解くようにしていました。玉手箱は慣れが最重要だと思います。
玉手箱は問題数が多く、時間内に終わることはほとんどない気がします。そのため、解き方を覚えて時間を測って勉強をしていました。
時間との勝負だと思うので、素早く解く練習をすると良いと思います。パターン化されている部分もあるので、多くの問題に触れておくのをおすすめします。
また、テストセンターで実施するのかWeb形式かをあらかじめ確認しておくことも重要だと思います。テストセンターでは電卓は使用できませんが、Webでは使用できるので、確認しておくだけで対策の仕方も変わってくるので、事前にチェックするようにしましょう。
TG-WEB
ヒューマネージが提供するTG-WEBは、「従来型」と「新型」があり、企業によってどちらを導入するか異なります。出題される科目としては、言語分野・非言語分野(計数問題)・英語力・性格検査となっており、英語と性格検査はSPIなどの勉強方法と同様で問題ありませんが、より高得点をめざす勉強量が必要でしょう。
TG-WEBの勉強をうまく進めるには、まず従来型と新型の違いを理解することが大切です。
言語問題 | 計数問題 | 特徴 | |
---|---|---|---|
従来型 | 12問を 12分で解答 |
34問を 7分で解答 |
問題の解答時間は新型より長いが、 問題の難易度が比較的高い |
新型 | 9問を 18分で解答 |
36問を 8分で解答 |
解答時間が従来型より 短いので、素早い解答が必要 |
TG-WEBは企業によって新型と従来型の両方を実施する場合や片方のみの場合など、取り入れ方がさまざまなので、対策は幅広くおこなわなくてはいけません。内容もSPIや玉手箱よりも難易度が高いため、事前の情報収集で受検が必要とわかれば、重点的に勉強を進めておくべきテストでしょう。
TG-WEBは難易度の高さから、スムーズに対策していくには参考書の利用がおすすめです。解説がしっかり書かれている内容であると、理解も深められるため、学習用の参考書と、実践用の問題集を購入し、繰り返し学習で問題や解答のパターンを覚えることが得策です。
就活生パネリストが実践したTG-WEBの対策方法
TG-WEBは玉手箱やSPIと比べ、問題数が言語・非言語それぞれ10問程度と少ないですが、論理的思考力や自頭を試すような問題が多いので、趣味で自頭がよくなるような問題がたくさん載っている「地頭を鍛える能力ドリル」という本を買って読んでいました。
また、間違った問題は覚えやすいので、もう一度復習してみるなどして次のテストに備えていました。また、複数の友人とわからなかった問題の答え合わせを一緒にして、解法を学び合うということもしていました。
GAB
玉手箱と開発企業が同じ日本エス・エイチ・エルであるGABは、総合職の適性を判断するWebテストであり、言語理解・計数理解・英語力テスト・性格検査が出題されます。
GABは、SPIや玉手箱と出題科目は同じですが、大手やコンサル・商社・外資系企業などが実施するケースが多いテストです。テストの難易度や採用基準が高い傾向があるため、同じ内容でも高い理解力と点数の獲得が必要です。
勉強方法としては、GAB専用の参考書と問題集を購入し繰り返し学習をおこなうことはもちろん、実践的な対策としてSPIや玉手箱を受検するのもひとつの手段です。2つのテストを難なくこなせるようになると本番でも実践レベルの知識が付いているといえるでしょう。
またGABでは性格検査も比較的重要視されており、希望している職種にマッチする人物像を理解しておくのも受検対策のひとつです。あくまでも自身の性格をベースにしつつ、回答に悩む問題が出た場合は、企業の求める人物像に近いものを選ぶと良いでしょう。
CAB
プログラマーやSEといったIT系の職種への適性が評価されるCAB(キャブ)では、バイタリティやストレス耐性、論理的思考力を測る問題が出題されます。内容はほかのWebテストと比較すると、技術的な科目がふくまれている点が特徴的といえるでしょう。
CABは形式によって難易度が異なり、自宅で受ける「Web-CAB」の方が、会場で受ける「ペーパー形式」よりも制限時間が短くテスト内容の難易度も高いのが特徴となります。形式は事前にわかる場合がほとんどなので、確認したうえで、対策を進めることが大切です。
テスト科目 | 目安時間 |
---|---|
四則逆算(計数理解テスト) | 50問を9分で解答 |
法則性(直観的推理テスト) | 30問で12分で解答 |
命令表(プログラミング言語テスト) | 15問を36分で解答 |
暗号(構造理解テスト) | 30問を16分で解答 |
CABは全体的に実施時間が短いことに対し、計算問題や論理的思考を試されるテスト内容が多く難易度が高いテストであるといえます。そのため、参考書を2〜3周は繰り返し、スピード感をもって解くことを意識した勉強が大切です。
特に計数理解テストは問題のパターンから答えを暗記することも可能なので、隙間時間を使いながら学習時間を確保し、経験値をあげていく勉強方法がベストでしょう。高得点を狙う必要のあるテストのため、ケアレスミスを出さない正確性を鍛えることも必要です。
アクション②先輩のおすすめ付き! Webテストの勉強ツールを調べる
Webテスト対策の効率化には、アプリ・参考書・模擬テストという3つのツールが有効です。ここでは、実際に勉強ツールの使用経験者からの体験談を踏まえて、それぞれの特徴や選び方のポイントを紹介していきます。
対策アプリ
スマホ利用の定着率が増加傾向にある現在では、アプリを使ってどこでもWebテスト対策ができる環境が整えられています。無料で利用できるものも多く、テスト内容によって種類が異なるので、自分がどのアプリを使うべきか内容を確認して使ってみましょう。
アプリを選ぶ基準は、自分が勉強したい分野があるか、問題数や勉強所要時間などを考慮して決めていくとスムーズです。
SPI | SPI言語|しっかり解説の資格試験問題集(App Store) SPI 言語・非言語試験対策問題集(App Store/Google Play) |
玉手箱 | 玉手箱対策 計数(App Store/Google Play) 玉手箱対策 言語(App Store/Google Play) 玉手箱 Webテスト 解説付き 就活対策問題集(Google Play) |
対策アプリで勉強できるテストは、頻出頻度の高いSPIと玉手箱の2つです。対策アプリは数をダウンロードしすぎると、「どこまで進めたかな」「復習したい内容はどのアプリだった?」などと混乱する場合もあるため、1つのテストに2種類程度までがおすすめです。
Webテスト対策におすすめのアプリがあれば教えてください。
SPI言語・非言語対策問題集というアプリで言語分野の、特に「言葉の意味」を練習していました。シンプルで読みやすいのでおすすめです。
参考書
Webテスト対策の参考書の選び方は、最新版を購入することと、テスト内容に対し一冊に絞ることがポイントです。しかし、SPIに関する参考書などは発行数がかなり多く、どの参考書にすればいいか悩むこともあるでしょう。そんな場合は、自分の状況を判断基準にすると、内容があった参考書を購入することができます。
参考書を選ぶポイント
・学習レベル:初心者、ある程度勉強済みなど学習度合いで選ぶ
・テストの受け方:当日の実施方法から選ぶ
・勉強方法:暗記メイン、実践メイン、解説多めなど参考書の特徴で選ぶ
参考書はそれぞれで強みや特徴があるため、表紙や概要を読んで、何に特化しているのか理解して自分の状況とマッチするものを選ぶとスムーズです。移動中に使うことを想定している人は、手軽さを重視して電子書籍を検討しておくのも良いでしょう。
Webテスト対策に使ったおすすめの参考書を教えてください。
「SPIテストセンター超実践問題集」です。テストセンターにも応用できる対策本になっています。非言語が分野ごとにまとめられているので、何が苦手なのかを的確に判断して練習できますよ。
模擬テスト
就職支援の一貫として、一部の企業で事前にWebテストの模擬練習を開催していることがあります。リクナビやAnn株式会社が実施している模擬テストがその一例です。
企業によって実施内容は異なるので、受けたい内容の模擬テストが実施されていないケースもあります。とはいえ、実施の多いSPIや玉手箱の模擬テストは多く開催されているため、本番の練習としてぜひ参加してみましょう。
アプリで対策をするよりも本番形式の練習ができるため、ある程度学習が進んだ状態で、当日を想定した服装や持ち物で臨むとより実践的です。
模擬テストを受けたことはありますか? また、どこのサイトを利用していたかを教えてください。
マイナビの適性検査対策Webテストを利用していました。11月ごろから毎月1回受けていって、テストの結果を活かして自分の苦手な分野を見つけていました。
同じくマイナビのWebテストを利用していました。月に2回程度で何日から何日という日付指定で受けられました。また、受講者のなかでの偏差値が出るので、周囲と比較した自分のレベルを知ることができます。
アクション③先輩から学ぶプランニング|3ステップで勉強スケジュールを立てる
Webテスト対策のスケジューリングは、3ステップに分けて考えることができます。
Webテスト対策 計画の立て方
目標を考える
目標を細分化してスモールステップを作る
ステップごとの時間を割り振る
ここでは、SPIの対策をする計画表を例に出しながら解説していきましょう。
テスト勉強はスタートからゴールに向かいますが、計画を立てるときはゴールからスタートへ逆走します。経験者が実践していたスケジュールの立て方も参考に、自分でも手を動かしながらやってみてくださいね。
Webテスト対策のスケジュールとして、まず大学3年生の4月にSPIの勉強を10〜20日ほどに集中しておこなっていました。
SPIはテストセンターを設ける企業もあるので、自分自身の実力が必要となるからです。SPIの攻略本を書店で購入し、非言語に関しては苦手分野を集中的に、言語に関しては、特に言葉の意味を勉強しました。
長文に関しては特に勉強していなかったです。なぜなら同じ問題が出るわけではないので、コストパフォ―マンスが悪いと考えていたからです。
玉手箱に関しては、いろいろな企業のテストをとにかく受けまくり、同じ問題がでたら問題ごと丸暗記して応えられるようにしました。
就活生は忙しい! どのように勉強時間を確保したのか就活生パネリストに聞いてみた
どのようにWebテスト対策の勉強時間を確保していましたか?
朝起きたらすぐにWebテストを勉強すると決めていました。また、電車の移動時間など隙間時間を有効活用するようにしていました。
大学に週4日登校していたので、その通学時間をSPIの対策の時間と決めておこなっていました。また、授業時間など内職もしていました(笑)
ステップ①目標を考える
まずはWebテスト対策をするにあたっての目標を考えます。
この場合の目標とは、自分がなりたいレベルや状態を言語化することを意味しており、Webテストの場合だと「問題集の9割正解」「60分以内に解答終了」などが例に挙げられるでしょう。
今回の参考画像の場合は、ゴールが「参考書を2周完了する」「問題集で8割獲得」が目標となっています。目標はできるだけ具体的な数字や数値で決めることで、その後のステップも明確にすることができます。
目標をどう決めればいいかわからない場合は、受検するテストの採用ラインや、問題集の説明ページに書かれている案内を参考にするとどれだけ勉強しておくべきかの参考になります。周囲の経験者にも、どのように目標を立てたのか聞いてみることで、自分と置き換えた想像ができるのでやってみましょう。
ステップ②目標を細分化してスモールステップを作る
ゴールとなる目標が決まれば、達成に必要な直近の条件を考えスモールステップを作っていきます。
スタートから最終目標だけ計画してしまうと、達成までの具体的な行動が把握できず難易度が高く感じてしまいます。そこで目標を細分化し、それぞれで小さなハードル(スモールステップ)を設けることで、直近でやるべきことが明確になり、スムーズな行動ができるようになります。
画像の例で考えていくと、「参考書を2周完了する」「問題集で8割の点数獲得」をかなえるには、「参考書を1周している」「問題集で6割以上の点数獲得」が必要条件と設定することができます。
その後、「参考書を1周している」「問題集で6割以上の点数獲得」の状態に至るには何が必要か、目標をどんどん細分化していき、スタート時点まで逆算することができれば完了です。
ステップ③ステップごとの時間を割り振る
スモールステップを作ることができれば、あとはどの作業にどれくらいかかるのか、勉強時間の割り振りをおこなっていきましょう。
Webテストの種類にもよりますが、対策には最低でも30時間程度は時間を確保しておくのがおすすめです。そこから各ステップの時間を割り振っていきましょう。ただし、時間を割り振ったからといって安心してはいけません。
人によって苦手分野やコツを掴むスピードは違います。そのため、ひとつの対策ごとに時間を計測しながら、都度スケジュールを調整できると良いでしょう。また、想定よりも時間がかかっても問題ないように、勉強開始時期は余裕をもって決めておくと安心です。
とはいえ、できるだけ短期間でWebテストをマスターしたいですよね。効率的に勉強するための方法は次のステップで解説していきます。
アクション④効率化を意識して勉強を開始
最後は、効率化を意識した勉強方法について紹介していきます。効率化の最重要ポイントは、常に「どうすれば効率良く進められるか」を念頭に置いて取り組むことです。
経験者が実際に意識していたコツも参考にしながら、効率化の引き出しを増やし、自分の時間を有効活用できるように進めましょう。
効率良く進めるポイントは何が自分ができないのか・できるのかを見極めて、勉強する範囲を取捨選択することです。
たとえば非言語分野で、確率の分野が一番苦手だったとします。その際、すべての分野を網羅的に勉強していると、選考に受かるという本来の目的から、テストでいい点数をとるという目的に変わってしまって、とても効率が悪くなってしまいます。
そのため、特に非言語に関しては自分が勉強するべき分野と、しなくても良い得意な分野を見極めて対策することが効率の良い就活の進め方だと思います。
時間が限られているからこそ効率的な行動を
これから就活に臨むみなさんに伝えたいことは、限りある時間を有効に使ってほしいということです。
学生はアルバイトや勉強、サークル活動などもあり、就活にかけられる時間は限られています。その状況下で、いかに「何が足りていないか」「足りない部分を補うために何をすべきか」を考えて行動してみてくださいね。応援しています。
基本は「繰り返し学習」
Webテストはどの種類・科目の勉強の場合でも、基本的に繰り返し学習で勉強を進めていきます。
繰り返し学習は別名「反復学習」とも言われており、短時間で知識を繰り返し学習することによって記憶に残り、物事を忘れにくくする効果があると考えられています。決められた期間で目標設定をした勉強を効率良くおこなうのであれば、まさにぴったりの勉強方法であるといえるでしょう。
繰り返し学習をさらに効率化させるため、勉強はできるだけ毎日おこなうことを意識し、1回目は全体像を把握、2回目は復習、3回目は苦手分野に注力した学習と、段階的に進めると定着度も高まります。
毎日まとまった勉強時間の確保がむずかしい場合でも、1日10分など短時間を継続しておこなっても問題ありません。移動中にアプリで学習したりなど、隙間時間もうまく利用しましょう。
暗記物は感情で覚える
Webテストは勉強量が膨大であり、中でも丸暗記が必要な勉強は、うまく覚えられないと計画通りに勉強が進められない場合もあります。
暗記をうまく進める方法は、自分が覚えやすい条件や方法を理解することです。自分なりのやり方がわからない人は、「暗記は感情で覚える」と意識して取り組んでみましょう。
感情で覚えるとは、暗記したい内容に対して「そんな意味だったのか」「この言葉遣いは好きだ」などと印象付けをしながら記憶していく方法です。淡々と暗記をするのではなく、感動や驚きといった感情とセットにして覚えることで、記憶の定着を高めることができるのです。
暗記方法は合う合わないがあるため、いろいろな方法を試して自分に合うものを見つけることがベストですが、作業的に覚えないことがポイントです。感情で覚えるやり方は誰にでも取り入れやすいので、暗記に悩む人は一度チャレンジしてみてくださいね。
時間配分や受け方は実践を意識
Webテスト対策には、内容の勉強を進めると同時に、解答時間に注力することも非常に重要です。
もし時間を気にせず勉強を進めてしまうと、時間内に解けないことに気付き、勉強がやり直しになることも。テスト対策をするときは、時間内に解答できる力を付けることも意識しながら、解答スピードを早くすることや、文章読解力を向上させることにも力を入れて進めていきましょう。
また、テストの受け方にも気を配ることができてこそ、徹底した対策ができているといえます。テストを受ける時間帯、会場の雰囲気、当日の服装など、問題集を解くときはできるだけ本番と同じ状況を再現しておくことで、本番の擬似体験をしながら実践レベルの対策ができます。
テスト会場が企業のオフィスである場合は、他社の模擬テストを受ける、大学の教室を利用するなどして、できるだけ近い環境を用意すると良いでしょう。自宅の場合は、本番で使うパソコンやWi-Fi環境も確認したうえで受けると事前準備にもなり、一石二鳥です。
対策は勉強だけで終わらない! Webテストで準備しておくべき物
Webテストの対策で見落としがちなのが、受検前の準備物についてです。経験者の中には、テストの解答や内容把握に気が向いてしまい、「前日に必要な持ち物が揃っていないことに気付いた」という体験をする人も少なくはありません。本番に全力で臨むためにも、事前にしっかり準備しておきましょう。
Webテストを受検する際に準備すべき内容は次のようになります。
Webテストに必要な準備
・筆記用具(鉛筆、消しゴム)
・本人確認書類
・受験票
・メガネ
・時計
・開始時間の確認
・会場までのルート確認
大学受験と同様に、筆記用具や時計などの持ち物に加え、Webテストには必ず受験票が発行されるので忘れないように注意しておきましょう。本人確認書類は学生証が一般的です。
事前の準備は、テスト開始時刻と会場までの到着時間を踏まえ、ルート確認をおこない、出発時間を逆算しておくことも必要です。途中で遅延が発生することなども考慮し、余裕を持った出発時間を決めておきましょう。
要注意! Webテストでやりがちなミスを知って備えておこう
Webテストの受検では、自分の準備や対策不足により、本番で後悔した経験を持つ人もいます。これまでの対策が無駄になってしまわないためにも、事前に経験談を知ることでリスクヘッジをしておき、万が一が起こらないように備えておきましょう。
就活当初、SPIには問題全体の制限時間と、1問あたりの制限時間のどちらも課されていることを知らず、1問に時間を掛けすぎて、最後まで問題を解ききれませんでした。
これに対策する方法として、自分の志望している企業がどのテストを課しているのかをONE CAREER(ワンキャリア)などを使って確認しておきましょう。また、Webテストはいったん自分の解答を記入すると、前の問題に戻ることができないので、答えに確信を持てるようであればすぐに回答していくことをおすすめします。
メモをする場所を確保していなかった
Webテストは計算問題や空白を埋める内容など、メモが必要なテストが複数あります。当日はメモの持ち込みが可能な企業もあるため、用意ができておらず後悔したという経験者も少なくはありません。
Webテストを自宅で受ける場合であれば、咄嗟にメモを用意することもできますが、企業会場やテストセンターであれば、忘れてしまうと取り返しのつかないことになります。
メモの使用や持ち込みの可否は、事前に情報収集しておくか、当日持参したうえで担当に確認すると確実でしょう。企業がメモを用意しているケースなどもあるため、事前説明をしっかり聞いて、万全の状態で受検できるようにしておくことが大切です。
受検するテストならではの対策をしなかった
Webテストと紙のテストを混同してしまい、当日に後悔するケースもあります。企業によって異なりますが、Webテストは画面上で解答を選択すると自動で次の画面に進み、前の内容が確認できない受検形式が多くあります。
知らずに受検してしまうと、後から確認するつもりで進めてしまいケアレスミスが多発するなどのトラブルを招きかねません。対策したことを無駄にしないためにも、Webテストは受け方やパソコン操作についてもリサーチしておけるとベストです。
企業によっては事前に受検の手順を説明した資料を送付してもらえる場合もあるため、配布資料があった場合はよく目を通しておくことを意識しておきましょう。
Webテスト対策と並行して面接の対策もおこなえるとベストです。こちらの記事では、面接の頻出質問と、実際に面接を経験した先輩たちのリアル回答を紹介しています。あわせてチェックしてみてくださいね。
面接で聞かれた質問&回答大公開|実際にあった難易度高めな質問とは
Webテスト対策は体験談×効率化で最短経路を行く! 焦らず全体像の理解が大切
Webテスト対策では、内容量に負けない効率化を重視した対策が重要です。効率良く対策を進めるにも、いきなり取り掛かるのではなく、体験談を交えた全体像の把握とコツを意識して臨むことをおすすめします。
計画を立てるときは、目標から逆算した細分化をおこない、効率化を意識した勉強方法を繰り返すことでテスト対策の最短経路を行くことができるでしょう。
「テスト」と聞くと、大学受験以来で、何から対策を始めたら良いかわからないと不安に思う就活生もいますよね。世間一般でWebテストと呼ばれる適性検査は、大きく分けて基礎学力を測る「能力検査」と、考え方の傾向や仕事への適性を測る「性格検査」の2つに分かれます。この「能力検査」と「性格検査」のうち、対策をすべきなのはずばり「能力検査」の方です。
テキストを何周もして対策すれば点を獲得できる!
SPIやGABなどの代表的なWebテストの「能力検査」については、対策のためのテキストがたくさん出版されています。
Webテストを作っている会社も、できるだけ学生に対策されないように、あの手この手で工夫をしているのですが、「能力検査」においてはテキストでしっかり勉強することで、ある程度点数が採れるのが現状です。
また、「能力検査」の対策はどのテキストでも共通する部分が多いので、何冊もテキストを買ってばらばらに読み漁るよりも、1冊を2〜3周繰り返して勉強する方が定着率が上がり効率的でおすすめですよ。ぜひ試してみてください。
就活力診断テストはもう使いましたか?
「就活力診断テスト」では、十分な就活準備ができているかがわかります。就活マナーや、就活への心持ちなど、不安がある人は自分のことを客観視してみましょう。
面接力39点以下だと...就活のやり方を再検討することが必要ですよ。
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診断スタート(無料)
Webテストの対策はどのくらいの時期から始めていましたか?