リアルな体験談と例文を参考に営業職の志望動機を完成させよう
「営業職に応募したいけれど、志望動機に何を書いたらいいのかわからない」「そもそも営業職の仕事について具体的なイメージが湧かないから、志望動機が書けない」。営業職に関心を抱く学生に、このようなお悩みを持つ人も多いです。
しかし、志望動機が書類でも面接でもよく問われる重要な項目であることも、多くの人は認識しているはず。だからこそ、書き方や内容について悩んでしまうのでしょう。
この記事では、営業職を志望している学生や、営業職への転職を検討中の人に向けて、そもそも営業職がどのような仕事なのか、評価される能力や適性がどういったものか、そして志望動機には具体的には何をどのように書けばいいのかを解説します。
実際に就活や転職活動を経て営業職に就いた先輩たちのリアルな志望動機や、志望動機を書くときに意識したことも多数掲載しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
志望動機の書き出しと締めくくりのコツを次の記事で紹介しています。気になる人は、ぜひ参考にしてみてください。
志望動機の書き出し
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志望動機の締めくくり方
内定者に聞く志望動機の締めくくり方|例文16選と作成のコツを紹介
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志望動機のイメージを固めよう! 営業職の種類を3つの角度から解説
営業職と一言で言っても、扱う商材や対象によって実際には多くの種類が存在します。そして、もとめられる能力も種類に応じて異なります。たとえば「個人を対象とした新規開拓営業」と「法人(企業)を相手におこなうルート営業」では必要なスキルが違う、ということは想像できるのではないでしょうか。
ここからは、営業職を「取引先の種類による分類」「営業手法による分類」「取り扱う商材による分類」の3つの角度から分類し、それぞれ解説します。
まずは自分の志望している営業職がどのタイプに当てはまるのかを把握しておきましょう。職種への理解が深まれば、志望動機を書くときに何をアピールすればいいのかが明確になり、より具体的な志望動機を書けるようになりますよ。
営業職に興味はあるけど、本当に自分に向いているのかわからない人もいるでしょう。この記事を読んで、自分に向いている仕事について考えてみましょう。
①法人営業・個人営業の違いとは?
営業職を対象顧客によって分類すると「法人営業」と「個人営業」の2種類があります。簡単に言うと、「取引相手が法人(企業)か、個人か」という違いです。
詳しく解説するので、それぞれの特徴を押さえて、仕事へのイメージをより鮮明にしていきましょう。
法人営業とは
法人営業は、企業を対象とした営業をおこなう仕事です。「BtoB(Business to Business)」とも呼ばれます。OA機器(パソコンやコピー機といった業務用の電子機器)のように形のある製品を売る場合と、セミナーやコンサルティングなど、形のないサービスを売る場合があります。
取引する相手が企業であるため、一度の取引で取り扱う金額が大きくなるのが特徴です。
また、法人営業では一般的に、窓口となる担当者と実際にお金を出す決裁者が異なります。そのため複数の人に納得して購入してもらえるように、より具体的で戦略的な提案をおこなう力がもとめられるのです。
個人営業とは
個人営業は、一般の消費者を対象に営業をおこなう仕事です。「BtoC(Business to Customer)」とも呼ばれます。自動車や保険、ウォーターサーバーなど、取り扱う製品やサービスは企業によってさまざまです。
個人を対象に製品やサービスを売り込むため、一度の取引で動かす金額は法人営業と比べると小さくなります。そのため、より多くの顧客に積極的にアプローチしていく必要があります。
また、購入者と決裁者が同じなのも法人営業との大きな違いです。目の前の相手から信頼してもらえれば、法人よりスピーディーに決裁まで進められることもあるため、自分の営業の成果がすぐに売り上げに結び付き、成長や実力を実感しやすい仕事だといえるでしょう。
BtoCについて詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。BtoCを行う企業や業界経験者から見た魅力について紹介していますよ。
②新規開拓営業・ルート営業・カウンター営業の違いとは?
営業職の仕事は、手法によって「新規開拓営業・ルート営業・カウンター営業」という3つに分類することもできます。
手法が異なれば、必要なスキルも若干異なってきます。よって、自身のイメージしている営業職がどの分類にあたるのかを理解し、自分の性格や適性とマッチしているか確認しておくことが重要です。ここからは手法別に特徴を解説します。
新規開拓営業とは
新規開拓営業とは、まだ取引したことのない相手に、自社の製品やサービスを販売する仕事です。
手法としては「電話でアプローチしてから商談を進めていくテレアポ営業」「対象地域を定めて訪問する飛び込み営業」などがあります。企業によっては「無料イベントを利用した見込み客へのアプローチ」なども入ってくるでしょう。
新規開拓営業においては、自社製品やサービスの魅力を正確かつ印象的に伝えることや、その業界の状況を学んで常に最新の情報を持っておくこと、そして何より初対面の相手に信頼してもらえるだけのコミュニケーション能力を磨くことが重要です。
新規開拓営業の主な手法
- テレアポ(テレフォンアポイントメント)
- 飛び込み営業
- メールマーケティング
- ソーシャルセリング(SNSの活用)
ルート営業とは
ルート営業とは、すでに取引をおこなっている企業や個人に対して、引き続き取引を継続してもらうためのアフターフォローをおこなったり、自社の新しい製品やサービスを提案したりする仕事です。たとえば保険会社の社員が定期的に自宅に来るのを見た経験がある人もいるでしょう。これがルート営業のひとつの例です。今のプランの状況報告や、新規プランの提案などをしにきていたわけです。
ルート営業においては、相手が何か不安や不満を抱えていないか敏感に察知してケアする力や、潜在的なニーズに気付いて、より有益な提案をする力がもとめられます。
カウンター営業とは
カウンター営業とは、文字通り顧客を前にして製品やサービスを提案し、購入してもらう仕事です。内勤営業とも呼ばれます。
旅行代理店やカーディーラー、店舗型の不動産業者などがこのカウンター営業をおこなっている代表的な企業です。身近なところでは携帯電話の契約や購入をおこなうキャリアショップもカウンター営業を実施している企業だといえます。
すでに自社の製品やサービスに興味を持って訪れた顧客が対象となるため、相手からすげなく断られるといったことはほとんどないのがメリットです。
顧客のニーズにしっかりと寄り添い、丁寧に対応しながら適切な提案をおこなう力がもとめられるでしょう。
③取り扱うのは有形商材か無形商材か?
自社の取り扱っているものが有形商材か、無形商材かという分類でも区別することができます。
簡単にいうと、販売するのが「形のある製品」なのか、それとも「形のないサービス」なのかということです。やりがいを感じやすい点や仕事の進め方がそれぞれ違うので、特徴を頭に入れておきましょう。
有形商材とは
有形商材とは、実際に形があって目にすることのできる「製品」のことを指します。たとえば自動車やOA機器、さまざまな日用品などがこの有形商材に該当します。有形商材を取り扱う営業職については、以下のような特徴があります。
有形商材を扱う営業職の特徴
- 実物を見せられるため製品の魅力が相手に伝わりやすい
- 大量生産されている製品が大半なので品質が安定している
- 複数の製品を提案することによる成約率の向上を期待できる
これらの特徴から、有形商材の営業職は努力の成果が目に見えやすい仕事であるといえるでしょう。
無形商材とは
無形商材とは、目には見えない「サービス」のことを指します。たとえばコンサルティングのような情報提供サービスや金融製品、人材派遣などがこの無形商材に該当します。最近よく目にするSaaS(Software as a Service)も無形商材のひとつです。
無形商材を取り扱う営業職については、以下のような特徴があります。
無形商材を扱う営業職の特徴
- 顧客に具体的な利用イメージを持ってもらうのが難しい
- 有形商材と比べると単価の高いものが多い
- 有形商材より利益率の高いものが多い
一般的に無形商材の営業職は難しいと言われますが、その一方で、成約できれば企業に大きな利益をもたらすことが可能な、やりがいのある仕事だともいえます。
決め手は? みんなはどんな営業職を志望した?
私は、法人営業を志望していました。理由としては、個人営業の場合土日休みではなくなることが多く、それを欠点に感じたからです。加えて、私のなかで、個人=飛び込み営業というイメージが強く、あまり良い印象を持てなかったという理由もあります。
私は営業のなかでも、法人営業を志望していました。理由としては、個人営業よりも法人営業の方が扱う顧客の規模感が大きいケースが多いのではと考えていたからです。そのため、法人営業を通じて大きなインパクトを社会に与えたく志望しました。
営業職の志望動機でアピールすべき能力・スキル9選
ここからは、営業職において特にもとめられる能力やスキルを9つ紹介します。先輩が強みをアピールしたときの体験談も参考にしてみてください。
どれも営業職の仕事をするうえで必要なものばかりですが、もちろん9つすべてを志望動機に含めようとしなくても問題ありません。特に自分に当てはまると思うものをいくつかピックアップし、重点的に志望動機に盛り込んでいくのがおすすめです。
営業職でアピールすべき能力・スキル
- コミュニケーション能力
- 傾聴力
- 提案力
- プレゼンテーション能力
- 目標から逆算して行動を判断する計画力
- トラブル対応力
- うまくいかないときも諦めない忍耐力
- 問題解決能力
- 結果に対する責任感
先輩たちはどんな強みをアピールした? 営業でもとめられる力を体験談から読み解こう
志望動機で使ったものとして「忍耐力」、近しい言葉で「継続力」というワードで使っていました。営業職は泥臭い仕事であることが多いため、長期的な目線を持ち続けることができるかという点を企業側が見ていることが多いです。また、クレームや数字に追われてメンタルが壊れてしまい、早期退職につながらないかどうかという視点でも見られています。
そのため、仕事上での意識や考え方などから忍耐強さの理由を語れると良いと思います。注意として「コミュニケーション能力」は抽象的すぎるワードなので、使わない方が良いです。コミュニケーション能力をもっと細分化した「〇〇力」を明らかにして使うことがおすすめです。
私の場合は、問題解決能力や傾聴力をアピールしていました。顧客とのコミュニケーションを通して状況や要望を把握・理解することはもちろん、顧客すら気付いていないような潜在的なニーズを拾い上げることで営業としての成果や結果につながります。
そのため、前職での経験を踏まえてアピールする場面では、実際に前職で経験したトラブルや課題に対し、かかわった方々とどうコミュニケーションを取って解決に導いたかを話していました。
私は営業事務から営業職に転職を希望していたため、営業職としてのエピソードは持ち合わせていませんでした。それでも「本社と支社の間に入り責任者や役員と何度も話し合いを重ね社内のトラブルを解決したこと」「不満を抱える営業支店の社員さんの意見を拾い、内容に応じて理解いただけるよう話をしたこと」などを話しました。
人とかかわる仕事において、一番基本となるのは相手の話を聞くことだと思っています。そして営業は、そこから自社のサービスや商品でできる解決への道を提案し、成果につなげることが必要です。職種が違っても、それらに通ずる経験をされている人は多いと思うので、それらをつなげてアピールするのが良いと思います。
営業職では、「人やもの」に対して知りたいと思える探求心がある人は向いているかもしれません。次の記事では、営業職で「好奇心旺盛」という強みをどのように活かしていくかのヒントを紹介しています。ぜひ、チェックしてみてください。
①初対面の人の信頼を引き出すコミュニケーション能力
営業職の仕事をするには、初対面の人と円滑なやりとりをおこなうコミュニケーション能力が欠かせません。
新規開拓営業やカウンター営業はもちろん、ルート営業であっても、担当者変更などによって初めての顧客を訪問する機会は必ずやってきます。
営業職として働くうえで、相手に信頼してもらえるかどうかは重要な要素のひとつです。大多数の人は、信頼できない相手が売っているものにお金を払いたくないと感じます。
コミュニケーション能力が高い人の例
- 自分から積極的に話しかけ、同時に相手の話もきちんと聞くことができる
- 誠実さの伝わる笑顔で話すことができる
- 適切なボリュームではきはきと話せる
上記のように、他人とのコミュニケーションに自信のある人は、その力をアピールすると良いでしょう。
商社の営業職はコミュニケーション能力の基本的なスキルの他にどのようなスキルが求められるのでしょうか。次の記事では、商社ならではの営業職の業務内容にフォーカスを当て、必要なスキルなどを紹介しています。チェックしてみてください。
②相手のニーズを引き出しくみ取る傾聴力
営業職というと、一般的には「トークのうまい人」というイメージがあるかもしれません。しかし、実際には相手の話をじっくり聞き取る傾聴力もかなり必要とされています。
顧客のニーズを聞かず、一方的に自分の売りたい商材の話ばかりする人を想像してみてください。その人から何かを買おうとはなかなか思えませんよね。相手の不安や不満、もとめている商品やサービスを自然と引き出し、傾聴する力は、営業職として重要な能力なのです。
傾聴力が高い人の例
- 人の話を聞くのが好きである
- 友人からよく悩み相談をされる
- 「あなたと話せて良かった」と言われる
このような経験をしたことがある人は、話を聞く力が高い人だといえます。傾聴力の高さを積極的にアピールしてみましょう。
③相手の潜在的なニーズまで察知し対応する提案力
営業職にもとめられる能力として、相手の潜在ニーズを敏感に察知し、最適な製品やサービスを紹介する提案力も挙げられます。
「潜在ニーズ」というのは、相手がまだ自覚せず、漠然と心の中に抱えているニーズのことです。たとえば「痩せたい」と思っている人は世の中に大勢います。しかし、その真の目的は「好きな人に良く見られたいから」「もっとおしゃれな服が似合うようになりたいから」「健康になりたいから」など人によって異なりますよね。
提案力が高い人の例
- 相談に乗ると「なんでそこまでわかるの?」と驚かれる
- 自分がとった行動に対して「気が利くね」とよく言われる
- プレゼントを選ぶのが得意でいつも相手に喜ばれる
このように他者から声を掛けられたことがある人は、提案力が高いといえるでしょう。
④自社の製品・サービスの魅力を伝えるプレゼンテーション能力
営業職に就くのであれば、自社の製品やサービスの魅力をよりわかりやすく、かつ印象に残るように相手に伝える必要があります。
優れたプレゼンテーションをおこなうためには、多岐にわたった準備が必要です。意思決定に必要な情報を幅広く集め、わかりやすい資料にまとめたうえで、言いたいことが正しく伝わるように論理的に話を構成しなければなりません。そのため、プレゼンテーションに関する成功体験がある人材は貴重です。
プレゼンテーション能力が高い人の例
- 大学のイベントで企画を提案し、人を集めて成功させたことがある
- アルバイト先で新たなメニューやシステムを提案し、採用された経験がある
- 大学の研究の中で実際にプレゼンテーションをおこなったことがある
このような体験がある人は、プレゼンテーション能力をアピールしてみましょう。また、本格的なプレゼンテーションの体験がなくても、普段の学生生活やサークル活動の中でアイデアを出し、認められた体験などがあれば、プレゼンテーション能力に関連付けてアピールできます。
⑤目標から逆算して行動を判断する計画力
営業職として働くのであれば、ノルマや予算といった目標と向き合うことからは逃れられません。
高い目標をクリアするには、やみくもに行動するだけではなく、ゴールから逆算して「いつまでに何をするか」を決めておく計画性がもとめられます。長期的な目標から、その月、その週、その日に何をするのか自分で課題を設定することができる人は、営業職においても成果を上げやすいです。
計画力が高い人の例
- 課題やレポートの提出が遅れたことはない
- スケジュール管理が得意である
- プロジェクトを達成するために、計画を立てて実践したことがある
このように、目標から逆算してコツコツ行動できる人は、その計画力をアピールするのがおすすめです。
⑥とっさのトラブルにも慌てない対応力
営業職でもとめられる重要な能力のひとつに「トラブル対応力」があります。
仕事を進めていく中で、まったく予想していなかったようなトラブルが起こることはよくあります。特に営業職の場合、直接取引先とのやりとりを担当するわけですから、自分一人で対応しなければならない局面も発生します。
「トラブルが起きた」というだけで顧客が怒ったり失望したりすることは、実はそんなに多くありません。しかし「そのときの対応が相手のニーズと合致していたかどうか」は、その後の信頼に大きく影響します。
対応力が高い人の例
- サークルで起きた揉め事をうまくおさめたことがある
- アルバイトで問題が発生した際にうまく解決できたことがある
- 旅行先でトラブルが発生したが臨機応変に対処できたことがある
このような体験があれば、対応力をアピールするのに役立つでしょう。
⑦うまくいかないときでも諦めない忍耐力
営業職として働く中で、仕事がうまくいかない時期は誰にでも発生します。
自分自身が失敗したなと落ち込むこともあるでしょうし、成約できると思っていた案件が突然破談になりショックを受けることもあるでしょう。予想外のクレームを受けて悩んでしまう時期もあるかもしれません。そういったときにじっと耐え、努力を続けられる人は営業職として評価される可能性が高くなります。
忍耐力が高い人の例
- スポーツでなかなか評価されなくても諦めずに練習し続けたことがある
- 勉強の成果が出るまでコツコツ努力したことがある
- 何度も落ちながらも諦めずに勉強して資格を取ったことがある
このように困難を乗り越える体験をしてきた人は、自身の忍耐力をアピールしてみるのがおすすめです。
⑧自ら課題を発見し解決しようとする問題解決能力
営業職で働くために必要な能力として「問題解決能力」も挙げられます。
少しでも成果を上げるためには、相手のニーズを読み取り、適切な製品やサービスを提案する必要があるからです。また、自分自身の営業活動やその他社内業務についても日々振り返り、生産性を高めていく努力も欠かせません。
問題解決能力を持つ人は、自ら考え主体的に行動する人であるともいえるため、企業から歓迎される可能性が高くなります。
問題解決能力が高い人の例
- アルバイトやゼミの活動を通して、問題を発見・解決したことがある
- 人間関係トラブルの本質的な問題を見出してアドバイスしたことがある
- プログラミングや研究活動の中で課題を発見し、解決したことがある
このような体験をしたことがある人は、問題解決能力をアピールすることで高い評価を得られるでしょう。大きな問題解決の経験がなくても、受験勉強や資格取得の勉強においてやり方を工夫したエピソードなどを結び付けて話すことも可能です。
⑨結果に対する真摯な責任感
営業職の仕事は会社の顔として顧客と直接向き合うものです。そのため、責任感も重視されます。業務における責任感とは、どんな結果であっても自分の行動の責任であると受け止め、改善を図っていく「自責思考」や「当事者意識」のことを指します。
気をつけたいのは「役割をまっとうした」というだけでは、責任感アピールの材料としては弱いという点です。たとえばサークルリーダーの体験を盛り込むこと自体に問題はありません。しかし、ただ「やりました」と述べるだけだと、仕事においては「当たり前」と受け止められてしまいます。
自分には責任感があると伝わるような、より具体的なエピソードを含めて書く必要があります。
責任感が高い人の例
- サークルリーダーとして、全体の士気を高めるための施策を実行したことがある
- アルバイトの際に、与えられた業務以上の仕事をして売り上げに貢献したことがある
- 周囲の人から「あなたには責任感があるからぜひ」とリーダーを頼まれたことがある
このように「結果を出すために本気で取り組んだこと」や「周囲の評判」などを盛り込むと、効果的に責任感をアピールできます。
営業職に活かせる強みがあるかどうかわからない人は、この記事で紹介する自己分析を試してから志望動機を作りましょう。体験談も要チェックです。
志望動機の見ているポイントを知っておくと、何をアピールするべきかわかるかもしれません。次の記事で解説しているので、併せて読んでみてくださいね。
経験者がリアルに伝えた営業職の志望理由
実際に営業職に応募した人たちのリアルな志望理由をチェックしてみましょう。どう自分をアピールし、どのような要素を盛り込んだのか、分析しながら読んでみてくださいね。実際にどんな構成で書くべきかは、のちほど詳しく解説します。
顧客のパートナーとして短期的な成長・長期的な成長どちらにも貢献する社員になりたいと、志望理由を伝えていました。その背景のエピソードとして使用したのが、長期インターンの経験です。
法人への営業をおこなっているなかで「相手の本質課題は何なのか」を考え、それを解決するために相手以上に相手を知ることでソリューションを提案するという活動にやりがいを感じていました。私の場合、営業の中でもコンサル営業を志望していたため、これまでの経験が活かせると思い使っていました。
営業への興味関心の高さを、志望動機として話していました。理由として、営業職の醍醐味は終わりがないことだと考えていたからです。個人営業か法人営業かでも違いますし、業界ごとでも営業スタイルが異なります。そして正解がない仕事であるため、自分自身の営業スタイルを作ることもできると考えています。だからこそ営業力は総合力といえると考えており、営業に挑戦したいという気持ちがありました。
また、ほかの職種と営業職が大きく違うポイントは、視野が広がるという点です。ほかの部署の視点も取り入れる必要があるので視野が広がったり、個人ではなく会社という規模間で物事を見ていくようにもなります。会社の存続にかかわる大役というプレッシャーがあるものの、達成感や自身がつくことが営業のやりがいだと感じています。
私は人材業界の営業職を受けました。その際は「転職や採用という個人にとっても企業にとっても重要な局面に携わることができる点に大きなやりがいを感じている」「自身が間に入ることによってより良い転職・採用を実現できるようになりたい」という意欲を伝えました。
人材業界の営業職は、人や企業の役に立ちたいという思いだけで働くのではなく、自分が営業会社に属しており、しっかりと利益も追求しなければならないと理解することも必要です。そのため、先ほどの志望理由とあわせて、自分が介在価値を発揮することで転職者・求人企業の役に立てることはもちろん、その成果を持って自社の利益に貢献することができる点についても魅力を感じている旨をアピールしました。
営業職の志望動機の基本構成3ステップ
志望動機を作成するときに、文章の構成で悩んだことがある人は多いでしょう。相手に熱意が伝わる志望動機を作成するには、これから紹介する3つの要素を盛り込むのが重要です。それぞれの内容を簡単にメモに書き出し、自然なつながりになるよう組み立てていきましょう。
①営業職を志望する理由
世の中には、たくさんの職種が存在します。あなたが志望している企業にも、総務や企画職、エンジニアなど複数の職種があるはずです。
志望動機を書く際には、あなたが多くの職種の中から営業職を選んだ理由を言語化して盛り込むことを意識しましょう。
たとえば以下のようなものが営業職の志望動機としてよく挙げられます。その後に続くエピソードが頭に入りやすいよう、端的にまとめることを心掛けてくださいね。
- 志望企業の製品やサービスに魅力を感じているので、それを広めて社会に貢献したい
- 目標に向けて日々自己研鑽し、成長しながら売り上げに貢献したい
- コミュニケーション能力に自信があり、それを活かして会社の役に立ちたい
②営業職を志望するに至った具体的なエピソード
営業職を志望する理由を書くだけでは、ふわっとした抽象的な内容になってしまいます。志望動機には、営業職に就きたいと思うに至った具体的なエピソードを取り入れましょう。
たとえば、「営業職に必要なコミュニケーション能力や問題解決能力を発揮することで、何らかの成功体験をしたこと」を書くと活躍イメージがより湧きやすくなります。
また、自己アピールの内容に直接結びつく部分となるため、話の流れがブレないように意識することも重要です。
エピソードから自己アピールを考えたり、逆に自己アピールから具体的なエピソードを連想したりして、内容を練っていきましょう。いずれにせよ、双方に矛盾や齟齬が生じないように気をつけることが重要です。
③自己アピール・意気込み
先ほど解説した「アピールすべき能力・スキル」をもとに、あなた自身がアピールできる項目を考えて、志望動機に盛り込みましょう。以下の9つのうち、どれが自分に当てはまりそうだと感じたでしょうか。思い出してみましょう。
- コミュニケーション能力
- 傾聴力
- 提案力
- プレゼンテーション能力
- 目標から逆算して行動を判断する計画力
- トラブル対応力
- うまくいかないときも諦めない忍耐力
- 問題解決能力
- 結果に対する責任感
ここでは自分の能力・スキルと具体的なエピソードの内容とを論理的に結びつけることが重要です。そして、その能力やスキルを、志望企業の業務においてどのように役立てていきたいかという意気込みを述べ、全体をまとめましょう。
営業職の志望動機を伝えるときはどんな順番で話すべき?
「顧客のパートナーとして短期的な成長・長期的な成長どちらにも貢献する社員になりたい→これを成し遂げたい」というふうに、結論ファーストで志望動機を話していました。そのあとに、営業を志望するに至ったインターンでのエピソードを話して、抽象から具体に話の流れを持っていくことを意識していました。
また「このインターンの営業経験のなかで工夫した点が〇点あります」というように、まず何点あるかを先に伝えることもポイントです。実際に「まず1つ目が~~」というふうに順を追って話していました。
応募書類に志望動機を書こうとしている人は、こちらの記事も読んでみてください。書類選考合格につながるポイントを就活生や内定者の体験談付きで解説しています。
営業職の志望動機の重要アピールポイント4選
ここからは、営業職の志望動機を作成するにあたってぜひ積極的にアピールしていきたいポイントを4つ解説します。
これらのポイントを深掘りして書くことで、ほかの学生たちと差をつけ、より高い評価につながる志望動機を完成させられますよ。
①志望企業の製品やサービスのどこに魅力を感じたか
営業職として働くということは、志望企業の製品やサービスを顧客に販売することがメインの業務となります。よって、営業職に応募するのであれば、事前に志望企業のメイン商材やターゲットを調べるのは当然の準備だといえます。
ライバルより一歩進んだ志望動機にするために「その製品やサービスの魅力を言語化できる」状態まで入念に準備をしましょう。
本気で魅力を言語化するためには、競合他社の商材も含め、深い知識を得る必要があります。志望企業や具体的な商材についてパンフレットやウェブサイトで調べるだけではなく、競合他社のものまで幅広く調べ、比較しましょう。
楽な作業ではありませんが、ここをしっかり説明できる状態にしておくことで「すでにこの会社で働くイメージをしてきている」と判断され、好印象を与えることができますよ。
志望動機を書く前に、志望企業の製品についてどれくらい、またどうやって調べましたか?
ニュースサイトなどを使って、志望企業の最近出た製品を調べていました。また、ワンキャリアに掲載されている合格の秘訣を見て、志望企業の主要製品の名前や用途も覚えるようにしていました。
②他の会社と比べてなぜその企業の営業職がいいのか
志望動機には「なぜその企業を志望するのか」を具体的に書きましょう。
取り扱っている製品やサービスの魅力を述べることも大切ですが、そういった商材はいつか変わる可能性もありますよね。
よって、現在の商材について魅力を述べるだけではなく、企業としてここがいいと思う理由を述べることも重要なのです。
同じ業界の企業であっても、それぞれに社風やカラーのようなものがあります。そこが何を大切にしている企業なのか、Webサイトや口コミを調べてみましょう。ほかの企業と比較しながら調べていくと、自分がどんなカラーの企業を好むのかも見えてきます。入社後のミスマッチを防ぐことにもつながりますし、志望動機もぐっと書きやすくなるでしょう。
就活生が悩みがち……どうすれば同業他社と差別化した志望動機が作れる?
志望動機において同業他社との差別化を図るには、OB・OG訪問や内定者面談を通して企業の魅力を見つけると良いと思います。
たとえば、証券会社の場合、企業によってほとんど営業業務に変わりはない場合が多いと思います。そのため、OB・OG訪問や内定者訪問で知り合った社員さんに焦点を当てて志望動機を伝えていました。「御社の方々はどの証券会社に比べても常に顧客のために何ができるかを考えていた。最良のパートナーとしてのプライドを持っている人が多かった」というような内容です。
また通信キャリアでの営業職の志望動機においては、扱っているソリューションの多さをメインとして、同業他社との差異を話していました。「扱っているシステムソリューションが数千以上とあり、幅広いソリューションのなかでお客様に何ができるのか自分で提案したい」と、扱う商材の多さを軸に志望動機を作っていました。
志望動機に、その企業ならではの理由を書きたいから、OB・OG訪問したいけど、どうやったらいいのかわからないと思っている人もいるのではないでしょうか。そんな人は、次の記事でOB・OG訪問について詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
③自分を採用することでどのようなメリットがあるのか
就職・転職においては、ただ単に自分の熱意を伝えるだけで必ずしも高い評価をされるというわけにはいきません。
相手はビジネスとして活動しているのですから、あなたという人材を採用することで自社の利益を上げたいと考えているのです。したがって、志望動機では「私を採用したらこのような形で貴社の利益に貢献しますよ」というメリットをアピールする必要があります。
「自分を採用するメリット」を正しく書くには、自分の強みを正しく理解する自己分析力と、志望企業の業務内容を理解するリサーチ力の両方がもとめられます。そういう意味では表すのが難しい項目ですが、その分ここが志望企業の内容と噛み合っていれば、高評価につながる可能性が高くなりますよ。
④営業経験者であれば「実績」・未経験者は「適性」
すでに営業職の経験がある人は、これまでの業務で達成した実績をアピールしましょう。特別大きなプロジェクトを達成した経験がない人でも大丈夫です。自分が営業職としてどのような努力をし、どのような結果を出したかをはっきり伝えましょう。
営業職未経験者の人は、実績が書けないことで不安になるかもしれません。しかし、営業経験者しか募集していない企業であれば、そもそも募集要項の時点でその旨を書いているはずです。未経験者でも応募できるという時点で、その志望企業には未経験者を受け入れるための教育体制があると判断できます。
営業職未経験者でも、自分のどのような点が営業職に向いているかという適性をしっかりアピールすれば大丈夫です。過去に取り組んできた活動や業務の中で、コミュニケーション能力を活用して得られた成功体験や、目標に向かって計画的に行動して達成したエピソードを述べましょう。
経験者の実績アピール例
例
前職では顧客との信頼関係を築くことを何より優先し、顧客一人ひとりに寄り添うことを心掛けました。月に2〜3回は直接コンタクトを取り、困っていることはないか、弊社が手伝えることはないかヒアリングを実施。その結果深い信頼を獲得し「困ったら○○さんに相談する」というポジションになることができました。
信頼関係を構築したことからこちらのご提案に応じてもらえることが増え、顧客の紹介もしていただけるようになりました。2年目には全社の同期営業職50名の中で2位の売り上げを達成し、表彰もされています。
インターンにおける営業実績をアピールした人も!
営業職の志望動機の中で、長期インターンでの営業成果を話していました。具体的には2カ月の活動期間のなかで同期10人中、売上1位を達成したという成果です。
その目標を掲げていた理由は、最速3カ月で同じゴールを達成した先輩がいたと聞いていたためです。私は負けず嫌いさを活かして仕事に挑戦したいという思いがあり、面接でも自分の思いを伝えていました。
また、これを達成するなかでの工夫を聞かれた際は、まず最初にナンバリングをすることを気を付けていました。「工夫したことは〇点あります」というように、順を追って回答することもポイントです。
未経験者の適性アピール例
例
現在は、塾講師のアルバイトをしています。主に中学生の授業を担当しているので、とにかくわかりやすい授業をすることが必要です。そのため、どの生徒にも解き方を説明できるように解説方法を複数用意したり、副教材のプリントを作成したり、工夫を凝らしました。また、生徒一人ひとりの性格に合わせたアドバイスを心掛け、学習面のみでなく友人関係や生活面の相談にも乗っていました。
その結果、生徒の成績を上げられ、ご家庭との信頼関係も築けたので、講習でもご提案通りのコマ数を受講していただくことができました。上長からも、教室内でご提案をストレートに通せた講師は私だけだとお褒めの言葉をいただくことができ、大きなやりがいを感じています。
未経験者も使える! 営業職としての素質をアピールするには?
実績以外では、学生時代の長期インターンで培った2つの力をアピールしていました。実際に適性を伝えたときは下記のように答えました。
営業職で活かせる強みは2つあります。1つ目は、分析力です。インターンを通して、相手以上に相手を理解する力を身に付けることができ、それが分析力という強みに変わっていきました。身に付けた分析力をもとに、顧客の課題解決ができるようになったのだと思います。
2つ目に、やり遂げる力です。掲げた目標を達成するまで諦めない姿勢を身に付けることができました。やり遂げる力があったからこそ、インターンにおいて2カ月の活動期間で同期10人の中、売上1位を達成できたのだと思います。
営業スタイル編|営業職の志望動機の例文14選
ここからは、具体的な志望動機の例文を確認していきましょう。営業スタイルや業界によって分類した例文を紹介します。
体験談の盛り込み方や強みのアピール方法、「入社後にどのように貢献するか」の伝え方をぜひ参考にしてみてください。営業職に応募した人が実際に答えた志望動機も紹介します。
①法人営業の志望動機
法人営業の志望動機の例文を紹介します。
法人顧客との取引においては、価格交渉や契約条件の調整を頻繁におこなうことになります。誠実に、粘り強く顧客に寄り添う適性をアピールしましょう。
新卒向け例文
例文
私は、貴社が提供するAIを活用した中小企業向けウェブサービスに大きな魅力と可能性を感じています。このような先進的な技術をより多くの企業に届けることで、社会の生産性向上に寄与したいと考え、営業職を志望します。
私は今までの大学生活を通じて、コミュニケーション能力と柔軟な対応力を鍛えることを心掛けてきました。特に、飲食店でのアルバイトでは、上司や同僚たちとの良好な関係作りを意識すると同時に、顧客に合わせた臨機応変な対応の重要性を意識して行動してきました。
今後はこれまでの対人経験を活かし、より幅広く社会に役立つ事業に営業職として携わりたいと考えています。貴社のサービスを的確に提案し、顧客満足度の向上に貢献したいです。
アルバイトの経験を通して身につけたスキルを、実際の業務で役立てたいということを盛り込んだ例文です。学生同士だけでなく、幅広い年代の人たちとのコミュニケーションを成功させた内容があると、説得力がアップします。
転職者向け例文
例文
私は貴社の「すべての人に活躍の場を」という理念に深く共感し、中でも最も近くで顧客とかかわれる営業職を志望します。
前職ではSaaS関連企業で営業職を務め、多くの顧客との関係構築に尽力いたしました。取引先企業の悩みをヒアリングして適切なサービスを提案することに尽力し、最終的には同期内でトップの売り上げを出した経験があります。
現在、これまで以上に深く人とかかわり、直接支援ができるような仕事をしたいと思い、人材派遣業界への転職を考えています。顧客企業や利用者と密接にかかわって双方の希望や悩みを聞き取り、企業と人材の最適なマッチングを実現することで、社会に貢献したいと考えています。
営業職経験者であれば、前職での業務で心掛けてきたことを志望動機に盛り込みましょう。具体的に数値として出せるものがあれば、積極的に記載すべきです。未経験者の場合は、前職で得たスキルを志望先企業の営業職としてどう活かしたいかといった内容を書きましょう。
②個人営業の志望動機
個人営業の志望動機の例文を紹介します。
個人営業の仕事においては、コミュニケーション能力や忍耐力などが重視されます。積極的に顧客にかかわりたい、一人ひとりに真摯に対応したいという姿勢を示すことが重要です。
新卒向け例文
例文
私は貴社の理念である「あなたの幸せをカタチにする」という言葉に深く共感し、営業職を志望します。
私の祖父母が家の建て替えをするとのことで、一緒に不動産展示会へ足を運んだことがあります。その展示会で、不動産は単なる物件ではなく、住む人たちの夢や希望を形にする手段であると学び、それ以降不動産業界に深い関心を抱くようになりました。
私の強みは、中学から大学まで続けてきた野球部の活動で培った忍耐力です。どんなにうまくいかない時期でも、諦めることなく練習に励んできました。この能力は不動産という大きな商品を扱う仕事をするうえで、大いに役立つと考えています。
貴社で営業職として働き、顧客が真にもとめているお住まいのあり方をくみ取り、提案することで、貴社の理念の実現に向けて行動していきたいです。
志望業界を選んだ理由や、きっかけとなったエピソードを具体的に書くと、志望動機の中にストーリーが生まれ、採用担当に思いが伝わりやすくなります。志望先企業の理念や経営モットーは、フレーズを引用するだけではなく、それを自分がどう解釈したかも盛り込んでみましょう。
転職者向け例文
例文
私は金融サービスのプロフェッショナルとして、顧客一人ひとりの満足度を高めながら、貴行の業績にも寄与していきたいと考え、営業職に応募しました。
現在、メーカーで総務として勤務しています。社員が円滑に業務を遂行できるように、計画的な行動と早めの対応を心掛けてまいりました。
これらの計画性や先見性といったスキルを活かしながら、より直接的に多くの人々の生活に貢献できる職種に挑戦したいと考えています。中でも人々の生活基盤となる金融に関するサービスに深い興味を抱いたことが、銀行業界を志望する理由です。
数ある銀行の中でも、貴行の提供する幅広い金融商品やサービスにはほかにない魅力を感じており、より多くの顧客に適切な金融プランや資産運用の提案をすることで社会に貢献できると考えています。
業界も職種も未経験である場合は、前職で培ったどのスキルを営業職としてどう活用していきたいかを述べましょう。また、前職と異なる業界への転職を検討している場合は業界ニュースサイトなども利用し、基礎知識をより多く身につけておくのがポイントです。
ハウスメーカーの営業職に応募した先輩の志望動機例文をチェック
私は、ハウスメーカーの営業職に応募していました。実際にESに記載した志望理由は、下記のものでした。
「人々の生活に欠かせず、かつ生活を豊かにできる「家づくり」を通して、より多くの人々に幸せを届けたいからです。カフェでアルバイトをしていた際、細やかな気配りやニーズに合わせた接客でお客様に幸せをもたらし、お客様が笑顔で帰る姿を見ることにやりがいを感じていました。この経験から、就職後もお客様の笑顔が目の前で見れる仕事に就きたいと考えております。
なかでも、ハウスメーカーに興味を持った理由は、幼少期から不動産広告の間取り図を見て未来の家を想像することが好きだったからです。そのため「〇〇」という理念のもと、お客様の家づくりのスタートから完成後まで、すべての過程にかかわることのできる貴社に魅力を感じております。社会のニーズに合わせ、お客様が安心安全に暮らすことができる家を開発し続けてきた貴社の家だからこそ、自分自身も誇りをもってお客様に家を販売することができると確信しております。お客様の未来までもを見すえた営業で、多くのお客様に幸せを届けたいです。」
自分らしさのアピールと他社との差別化が志望動機作成のポイント
工夫した点としては2点あります。1点目に、自分自身の実体験を志望動機に含むことです。アルバイトで感じた仕事のやりがいや、幼少期の体験を入れることで自分らしさを出していました。2点目に、その会社ならではの企業理念を志望動機に含んだことです。企業理念に共感しているからこそ、ほかではなく志望企業で営業がしたいとアピールするようにしていました。
③新規開拓営業の志望動機
新規開拓営業にコミュニケーション能力が必要なのはもちろんですが、顧客から断られてもめげない忍耐力や、新たな切り口を考える戦略性も重要です。
顧客に対し熱心に対応する姿勢や、商材そのものに対する熱意を積極的にアピールしましょう。
新卒向け例文
例文
貴社が提供する「オール電化によって地球環境保護を推進すると同時に、顧客一人ひとりに快適な生活環境を提供する」という事業は、大きなやりがいのある仕事だと感じ、ぜひ携わりたいと思い営業職を志望しました。
大学生活を通してさまざまな社会問題を学び、特にSDGsに深い関心を抱くようになりました。現在も環境保護を卒業研究のテーマとしています。また、自宅がオール電化になった経験から、その利便性と環境への配慮に大きな魅力を感じ、自分でもこの分野の仕事をしたいと考えるようになりました。
私はサークルで新メンバーの勧誘を担当し、初対面の相手とのコミュニケーションの難しさと楽しさの両方を経験してきました。この経験を通じて養ったコミュニケーション能力と責任感を活かし、ぜひ貴社の事業に貢献したいです。
大学で自分が学んでいることと志望先企業の業種に関連があるのであれば、積極的にアピールしましょう。注意したいのは「別に同業他社でもいいのでは」と先方に思われる可能性がある点です。具体的に「この会社が良いんだ」という部分を言葉で表現しましょう。
転職者向け例文
例文
現職では光回線の新規開拓営業をおこなっています。特に一般消費者を対象とした飛び込み営業を主におこなってまいりました。顧客によって異なる状況に対応するため、提案プランやスクリプトを多数練り込むことに努め、部門の売り上げに貢献してきました。この経験から、顧客に粘り強くアプローチし、潜在的なニーズを引き出して、最適なプランをご提案することに関しては自信があります。
しかし、営業戦略も目まぐるしく変化する現代において、より効率的かつ効果的なアプローチ方法の必要性を強く感じています。その点で、貴社のSNSを活用した広告戦略やデジタルマーケティングを重視する経営戦略に大きな魅力を感じました。
貴社のように時代にマッチした革新的なアプローチを採用している企業で働くことで、これまで以上に自身の営業スキルを高め、新たな顧客層の開拓に貢献したいと考えています。
すでに営業職の経験があり、さらにスキルアップしたいという志望動機は選考に有利に働く可能性が高いです。持っているスキルがどのようなもので、志望先企業ではどんな技術を磨きたいかを言語化してみましょう。
④ルート営業の志望動機
ルート営業はある程度決まった顧客と接するため、先方の悩みや不安を敏感に察知するスキルがもとめられます。
そのため、きめ細やかな対応力や、顧客との信頼関係を構築する能力についてアピールするのがおすすめです。
新卒向け例文
例文
私はこれまでの経験で培ったコミュニケーション能力やヒアリング能力を活かし、営業職として、顧客のもとめる商品を適切に提案し、顧客満足度の向上と貴社のさらなる売り上げ向上に貢献したいと考えています。
学生時代、飲食店でアルバイトをしていました。接客の仕事を通して、顧客一人ひとりに合わせたコミュニケーションを取ることの重要性や、相手の希望を察知して応えることのやりがいを知りました。
貴社の取り扱うオフィス用品は日々の業務で欠かせないアイテムであると考え、それを提供することで相手企業の運営を支える貴社の事業に強い魅力を感じています。私は営業職として、相手企業を直接訪問し、先方とコミュニケーションを取りながら長期的な信頼関係を構築していくことで、事業にも貢献していきたいです。
アルバイトの経験で身に付いたスキルはさまざまですが、特に志望先での業務に関連のありそうなものをピックアップして伝えるようにしましょう。また、数ある企業の中からそこを選んだ理由についても、はっきりと述べるのがおすすめです。
転職者向け例文
例文
教育のデジタル化が推進される中、貴社のICTを積極的に取り入れたインタラクティブな教材に魅力を感じていることから、営業職を志望します。
前職ではアパレル業界で店舗販売の仕事に5年間従事しておりました。顧客一人ひとりの潜在的なニーズまで汲み取り、最適なアイテムをご提案することで、店舗の年間目標を2年連続でクリアさせてきました。この経験から、柔軟な判断力とトークスキルには自信があります。
現在は自身の営業としてのスキルアップを図りたいという思いと、日本の将来を支えるような教育関連事業にかかわりたいという思いから、教材販売の仕事に携わりたいと考えています。子どもたちがのびのびと、かつ効率的に学習できる貴社の製品をより多くの学校や学習塾に提案し、教育の未来を形作る一員として社会に貢献したいです。
接客業務の経験がある人は豊富な顧客対応経験を持つため、営業職の志望動機を書くうえで有利です。なるべく具体的に数値を挙げながら、前職で努力したことや得られたスキルをアピールしましょう。
⑤カウンター営業の志望動機
カウンター営業は、ある程度こちらの商材に興味を持った顧客が相手だからこそ、先方のニーズを正確に把握し、即座に対応する力がもとめられます。
目の前の顧客に対して積極的にコミュニケーションをとり、商材を提案していきたいという姿勢をアピールしましょう。
新卒向け例文
例文
私は、自分自身が旅行をしてきた経験と持ち前のコミュニケーション能力を活かしたいという思いと、貴社の豊富な旅行プランを多くの人に体験してもらいたいという考えから、貴社の営業職を志望します。
大学時代旅行サークルに所属しており、実際に旅行代理店を利用したことが複数回あります。私たちの予算やプランに応じて毎回具体的なアドバイスをいただき、とても感謝しています。実際にさまざまな地域を訪れた経験を、私から顧客に最適なプランを提案し、そして喜んでいただくという形で社会に還元したいと考えています。
私の強みは、豊富な旅行の経験を通して培った、誰とでもすぐに親しくなれるコミュニケーション能力です。この能力を活用して、顧客に一人ひとりのニーズに合わせた旅行プランの提案をし、忘れられない旅の経験を提供していくことで、貴社での業務に貢献していきたいと考えています。
自分のサークル活動や趣味の活動と関連する業界を志望する場合、つい「その活動自体、あるいはその会社が好きだから」という理由になりがちです。活動で得られた経験をもとに働き、会社の利益に貢献したいとはっきり記載するよう心掛けましょう。
転職者向け例文
例文
私は顧客の日常生活に密着した仕事に取り組みたいと考えたことから、貴社の営業職を志望します。
私は現在不動産企業の内勤営業の仕事をしています。さまざまなバックグラウンドとご要望を持つ顧客に対して真摯に向き合うヒアリング能力と、顧客にとって最適な物件を粘り強く探し出す忍耐力には自信があります。
現在、顧客の日常生活をより直接的に豊かにする仕事に興味を抱き、中でもスマートフォンの販売代理店業務に深い関心を抱いています。貴社は数ある販売代理店の中でも業界最大手のキャリアと提携していることから、高いブランド力を背景に幅広い製品やサービスのご提案ができると考えています。日進月歩のスマートフォン業界ですが、積極的に最新の情報を学び続け、その知識を活用して、貴社の売り上げアップと顧客満足度の向上に努めます。
未経験業種への転職をする際には、志望先企業だけでなく業界全体にアンテナを張り巡らせ、リサーチをするのがポイントです。数ある同業他社の中からその企業を志望する理由を具体的に述べましょう。
⑥有形商材を取り扱う企業の志望動機
有形商材を取り扱う企業の志望動機の例文を紹介します。
具体的な製品がある場合、事前にパンフレットやウェブサイトでその製品の仕様や特徴、使用するメリットを把握しておくことが重要です。
新卒向け例文
例文
私は貴社の健康食品やその開発理念に深い興味を抱き、より多くの人に届けたいと考えたことから、営業職を志望します。
私は大学時代に学園祭の実行委員の活動を通して、学外スポンサーとの交渉などをおこなってきました。新規の会社にも積極的にアプローチし、結果的に前年度の1.2倍の資金を獲得した実績があります。この活動によって養ったコミュニケーション能力と問題解決能力を、営業職として仕事をするうえでも役立てたいと考えています。
健康への意識が高まっている現代において、今後も健康食品の需要は拡大していくと思われます。貴社の製品は「調理不要で手軽に食べられる」「バリエーション豊富で飽きさせない」というメリットからすでに多くの人の支持を得ています。私は今後さらにこの魅力を多くの顧客に伝え、販売することで人々の健康な生活を支えながら、貴社の規模拡大にも貢献していきたいと考えています。
学園祭の活動実績などを志望動機で書く際には、具体的に挙げられる数字があれば積極的にアピールしましょう。特に学校以外の企業などとやりとりをした経験は、実際に社会人とのコミュニケーション経験となるため高く評価されやすいです。
転職者向け例文
例文
貴社が扱う家電製品の幅広さと品質の高さに大きな魅力を感じ、これらの製品を多くの人々に届け、生活の質の向上に貢献したいと考えたため、営業職に応募いたしました。
私はこれまで食品メーカーで事務職として勤務し、職員間のコミュニケーション促進や事業改善など、円滑なチームワークのための活動に尽力してまいりました。しかし、今後のビジネスパーソンとしての展望を考えた結果、プレゼンテーションスキルや問題解決能力といった個人としてのビジネススキルの向上を図りたいと思うようになり、この度転職を決意いたしました。
営業職として貴社製品の販売活動をおこなうことで、個々の顧客のニーズに対応するための洞察力や、深い製品知識を活かした提案力を身につけ、貴社の売り上げ向上に力を尽くしてまいります。
自分自身のビジネススキルを向上させたいという志望動機では「自分が成長したい」「自分が学びたい」だけにならないようにしましょう。「会社に貢献する意欲が薄い」と思われ、印象が悪くなってしまいます。ビジネススキルを高めたうえで、志望先の売り上げやシェア拡大に貢献したいという意欲を示すことが重要です。
⑦無形商材を取り扱う企業の志望動機
無形商材を取り扱う企業の志望動機の例文を紹介します。
取り扱っているサービスの魅力を理解していることと、それを売るために有効な自身の適性をアピールするのがおすすめです。
新卒向け例文
例文
私は、貴社のサービスのプランの多彩さとコストパフォーマンスの高さは業界でもトップレベルであると考えています。ぜひ多くの顧客に幅広く提供すべきサービスであると考えたことから、営業職を志望します。
大学の研究活動においてクラウドサービスを積極的に活用し、その便利さと効果を身をもって体験しました。SaaSプロダクトの需要は今後も高まる一方であると認識しており、業界としての将来性の高さを確信しています。
私はこれまで学業においてもスポーツにおいても、目標を立て、その達成に向けてコツコツ地道に努力してきました。営業職という職種においても、計画的に、粘り強く仕事に取り組み、貴社のサービス規模の拡大に尽力していきたいです。
無形商材を取り扱う企業を志望する際には、その企業のサービスについてカタログやウェブサイトで綿密な下調べをおこない、なぜそのサービスが優れていると感じているかを述べるのがポイントです。競合他社の同様のサービスとも比較し「特にこの点がいいと感じている」と言語化できるようにしておきましょう。
転職者向け例文
例文
デジタルマーケティングの需要が高まる現代において、貴社が展開する多様なWeb広告サービスには大きな魅力と将来性を感じており、ぜひシェア拡大に携わりたいと思い営業職に応募しました。
現在、人材派遣業界にて営業職として勤務しています。求人企業のもとめる人材イメージや求職者がもとめている転職条件を察知し、的確なマッチングを遂行することが得意です。人と企業の出会いを支援する事業にやりがいを感じてはいますが、近年の目覚ましいテクノロジーの進化に興味を持ち、特に多くの消費者の行動に結びつくWeb広告やマーケティングといった分野に深い関心を抱くようになりました。中でも貴社のDMPシステムは正に時代の最先端を突き進むものであり、世の中に広めていきたいと感じています。
私がこれまでの業務で培ってきたニーズの分析力を初めとした営業スキルを活かし、より多くの企業に貴社のサービスを届け、その成果に貢献していきたいです。
無形商材を扱う営業職では、営業の場で実際に製品を見せることができないため、顧客にそのサービスの魅力を言葉で伝える必要があります。自分なりに一度そのサービスの魅力を言語化しておくことで「きちんと分析している」と思わせられることが期待できます。
業界編|営業職の志望動機例文18選! リアルな応募文もチェック
ここからは業界別に志望動機の例文を掲載します。未経験から営業職に挑戦した先輩の応募文も一緒に紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
①IT関連会社の志望動機
IT関連会社へ応募するときの志望動機の例文を紹介します。
ひとことでIT関連といっても、業種や取り扱うサービスは多岐に渡ります。自分の志望している企業についてウェブサイトなどで詳しく調べ、的確な志望動機を書きましょう。
新卒向け例文
例文
私は以前、貴社が提供していたSNSキャンペーンを目にしました。単なる宣伝にとどまらず、ユーザーの具体的なアクションを導き、コミュニティ感を生み出していたことに驚き、ウェブマーケティングに関心を抱くようになりました。そのことから、私もぜひ貴社の一員として、斬新な広告戦略を多くの企業に広めたいと考えています。
私は学生時代に書店でアルバイトをしており、ポップ作成やキャッチコピーの考案を担当していました。ポップはただ目立たせればいいものではなく、書籍を販売することが目的なので、毎回顧客の好みに合わせて内容を工夫してきました。
この経験から私は、常に新たな技術やテクニックを導入し、それらを駆使して人々に製品の魅力を広める楽しさを学びました。貴社での営業業務においても、常に最新の技術や手法を学び、顧客の目線に沿ったアイディアを実践していきたいと考えています。
学生時代のアルバイト経験は、志望動機に使いやすい材料です。志望先企業のカラーに合わせて、的確なエピソード選びをしてみましょう。たとえば保守的な企業であれば堅実さを、革新的な企業であれば大胆さや最新技術への関心などをアピールするのがおすすめです。
転職者向け例文
例文
私は貴社のサービスの価値をより多くの企業に届ける仕事に携わりたいと思い、営業職に応募いたしました。
私はこれまで3年間、プログラマーとして勤務してきました。さまざまな製品開発の現場を経験し、データの安全性および効率的なデータ管理の重要性を深く認識しています。貴社のクラウドストレージサービスは、ビジネスにおけるストレージ管理上非常に有益なサービスであると感じています。システムを作り出す仕事にもやりがいは感じていましたが、現在は優れたものを数多くの企業に広め、業界全体を良くしていきたいという思いを強く抱いています。
プログラマーとして培ってきた技術的知識と論理的な問題解決能力を活かし、貴社製品の特長や強みを顧客に対して効果的に伝え、最適なソリューションをご提案することによって、貴社と顧客の双方に利益をもたらす存在になっていきたいと考えています。
同じ業界で職種を変えたい場合には、なぜそう決断したかを志望動機の中で述べましょう。志望先企業の製品やサービスの魅力しか書かれていないと、先方から「すでにスキルがあるのになぜ同じ職種ではなく営業職を希望したのか」と疑問に思われてしまいます。
②保険会社の志望動機
保険会社へ応募するときの志望動機の例文を紹介します。
志望する会社の事業内容やビジョン、社会的役割などをウェブサイトや業界レポートを活用して調べ、営業職としてどのように貢献したいのかを明確に述べましょう。
新卒向け例文
例文
私は、保険とは人生で予期せぬ困難が降りかかったときに手を差し伸べてくれる、心強い存在だと考えており、その社会的意義に深く共感しています。特に貴社の保険サービスの有用性をより多くの人に届けたいと考え、営業職を志望します。
以前弟が大きな怪我をして入院したとき、両親が保険に加入していたことが家計上大きな支えとなったと聞きました。それ以来、私は保険というシステムについて調べ、その重要性と価値を学びました。今はその体験をもとに保険の意義や有用性を少しでも多くの人に伝えていくことで、社会に貢献したいと考えています。
私は大学生活の中で、与えられた課題を確実にやり遂げる根性と、教授や先輩からのアドバイスに従い、とにかく行動してみる実直さを身につけてきました。これらの能力を活かして、営業職として顧客と信頼関係を築き、適切なサービスを提案していきたいです。
保険によって助けられたエピソードがある人は、その内容を書くと具体的な志望動機にしやすくなります。一方、保険に関する体験が特にない人であっても、保険業界や志望企業の意義や将来性、そこに向けて自分がどのような形で貢献できるかといったアピールで構成していけば大丈夫です。
転職者向け例文
例文
最近、私自身の生命保険の見直しを機に、生命保険分野への関心を強く抱くようになりました。貴社の保険商品、特に外貨運用を含んだ保険商品は、独自性が高いうえにこれからの時代にマッチしており、社会にとって有益だと強く感じています。自分も貴社の保険商品に携わる仕事をしたいと考えるようになり、営業職を志望します。
現職では、中小企業を対象とした保険の営業職に従事しています。取引先企業の予算や状況に応じて、さまざまなプランの中から最適なものを提案し、貢献してまいりました。提案の的確さには一定の評価を受けており、新規契約獲得数は部門内3位、契約継続率は部門内トップという実績があります。
私はこれまで法人営業の経験を通して、顧客のニーズを深く理解し、最適なプランを提案することによって、安心と満足を提供してまいりました。今後は貴社でこのスキルを活かし、個人の顧客に寄り添っていきたいと考えています。
もともと保険業界の営業職として働いていた人は、具体的に数値を挙げて実績をアピールするのがおすすめです。例文のように順位でも構いませんし、売り上げの数字や割合を提示するのも有効な手段です。特に出せる数値がない場合は、意識して取り組んできたことや上司あるいは顧客から評価されていた点を記載すると良いでしょう。
③証券会社の志望動機
証券会社へ応募するときの志望動機の例文を紹介します。
業界に対する情熱や、常に最新の情報を仕入れていく熱意をしっかりとアピールし、将来的な目標まで述べられると好印象を与えられますよ。
新卒向け例文
例文
私は、資産運用への意識が高まる現代において、証券会社はこれまで以上に社会で重要な役割を担うようになると考えます。顧客の状況を正確に捉え、常に最新の市場状況を学び、最適なプランを提案することによって、貴社に利益をもたらすだけでなく、社会を豊かにしていくような働き方をしたいと考え、営業職を志望します。
私は小学校から大学まで16年間野球を続けてきました。その中で、困難な状況でも諦めずに粘り強く努力を続ける力を培ってきたと自負しています。中学校まではレギュラーにもなれるかどうかといった状態でしたが、諦めずに練習に打ち込んだ結果、高校以降は安定して試合に出場できるようになりました。
市場が常に変動し、予期せぬ困難に直面する金融の世界においても、この粘り強さを活かし、常に最適な資産運用のプランをとことん考え抜いて提案し、顧客満足度を高める努力をし続けていきたいと考えています。
金融業界に関する体験がまだない場合は、しっかりと業界情報を調べ、どのような仕事がもとめられているのか理解しているということをアピールしましょう。そして自分自身の積み重ねてきた強みを業務に結びつけるようなイメージで構成を考えるのがポイントです。
転職者向け例文
例文
私は昨年個人で投資の世界に足を踏み入れたことがきっかけで、金融市場の複雑さとダイナミズムに魅了され、証券業界での仕事に深い関心を抱くようになりました。特に貴社の取り扱い商品の多様さと、時代のニーズに即座に対応する柔軟性に魅力を感じ、私自身もぜひ携わりたいと考えたことから営業職を志望します。
私はこれまで5年間、不動産販売の営業職として多くの顧客のニーズに応え、多くの商談を成功に導いてきました。基本的な営業スキルだけでなく、目の前の顧客との信頼関係を築くための傾聴力と提案力を身につけ、昨年度は前年比120%の売り上げを達成しました。
刻一刻と変化する市場の中で己の営業スキルをさらに高め、先々はディーラー業務にも携わりたいと考えています。貴社での業務を通じ、市場の変動を読み解く力を磨き、常に最適な投資戦略を提案する能力を身につけることによって、顧客の資産形成に貢献し、また貴社や業界全体の発展に寄与していきたいです。
自分の過去の投資体験と営業職としての業務経験をベースに、将来への展望を表した志望動機の例文です。実体験に基づいた内容にすることで、働くイメージを明確に持っているという印象を与えることができるでしょう。投資経験が特にない人は、なぜ金融の世界に関心を抱いたのか、そして自分はどのように貢献できるのかを記載しましょう。
④不動産会社の志望動機
不動産会社へ応募するときの志望動機の例文を紹介します。
業界に興味を持ったきっかけや、その企業がいいと感じた点を具体的に述べるのがポイントです。複数の企業の公式ウェブサイトや求人サイトでのアピールコメントを比較し、明確に表現できるようにしておきましょう。
新卒向け例文
例文
私は、貴社の主力製品である木造住宅の普及を通じて、サステナビリティの実現に貢献したいと考えています。貴社の木造住宅では持続可能な素材を使用し、環境に配慮した建築技術を実現していることを知り、この製品や技術をぜひ世の人々にもっと広めるべきだと思うようになったため、営業職を志望しています。
私は大学時代、サークルでの活動を通してSDGsに深い関心を抱き、これらがどのように私たちの日常生活や将来のビジネスモデルに影響を及ぼすのかを学んできました。特に、持続可能な都市とコミュニティの構築という観点に着目し、木造建築が環境保全においていかに優れたものであるかを強く実感しました。
また、サークルでの経験を通して培ってきた、チームで活動するための協調性やプロジェクト管理能力、じっくりと相手と対話して信頼関係を築く能力を鍛えてきました。これらの能力を活かし、貴社の製品を広め、社会に貢献する仕事をしたいと考えています。
不動産業界と環境問題は密接な関係にあります。自分が関心を抱いている課題と志望企業の製品を結びつけることで、説得力のある志望動機にすることができます。環境問題に限らず、最近の社会情勢や課題と結びつけた内容にすることで、現代的かつ具体的な志望動機にできます。
転職者向け例文
例文
私は貴社の「顧客の期待や想いに『それ以上で』応えていく」というメッセージに深い共感を覚えました。不動産売買という大きな決断をともなう重要な場面で顧客をサポートする仕事にぜひ携わりたいと考え、営業職を志望します。
私はこれまで家電メーカーで営業事務としてチームメンバーを支える仕事に携わってきました。メンバーのニーズを聞き取り、メンバー同士あるいは上長とのやりとりをスムーズにおこなえるよう、円滑な業務遂行をサポートしてきたと自負しています。
人生の大きな節目である住まい選びに直接携わり、現場の顧客一人ひとりのニーズに直接寄り添うという、貴社での営業職の仕事に大きな魅力を感じています。私のこれまでの経験を活かしつつ、不動産仲介という分野で活躍したいです。顧客の「それ以上」を実現するべく、私自身も「それ以上」に挑戦したいと考えています。
会社や製品のキャッチコピーは、社風を映し出す鏡のようなもの。どういった理念で運営されているかを表しています。そのビジョンに共感したという内容をベースに志望動機を書く場合、自身のエピソードや適性についても、キャッチコピーの雰囲気と合った内容にするのがおすすめです。
⑤人材派遣会社の志望動機
人材派遣会社へ応募するときの志望動機の例文を紹介します。
変化の激しい労働市場のトレンドに対する理解の深さや、さまざまな業界について学び、顧客のニーズに柔軟に対応していく姿勢をアピールしましょう。
新卒向け例文
例文
大学時代、接客業のアルバイトをした経験から、幅広い背景を持つ人々と接することの楽しさと、顧客のニーズに臨機応変に対応することの重要性を学びました。この経験から、営業職を志望するようになり、特に人と人とを結びつける人材派遣業界に深い関心を抱いています。
私の強みは、顧客から「明るいね、元気がいいね」と褒めていただけるコミュニケーション能力です。この能力を活かし、求職者と採用担当者の双方から信頼されるサポーターとして働いていきたいです。
人材派遣の仕事は、求職者と企業双方のニーズを汲み取り、最適なマッチングを提供することで、社会の発展に寄与する仕事であると認識しています。私は、日々変化する転職市場において、幅広い業界知識を学び、企業と求職者の両方の満足度を高めるようなプロフェッショナルとして、貴社と社会の発展に貢献したいです。
学生時代の経験と、これからの業務内容を結びつけるイメージで作成された志望動機の例文です。業界や志望企業に対してどのようなイメージを持っているか、そして自分の強みをどう活かして仕事をしていきたいかを述べましょう。
転職者向け例文
例文
私は貴社の人材派遣業務を通して「人を活かす」「社会の問題点を解決する」という理念に深く共感し、実際に顧客と直接かかわる仕事である営業職を志望します。
現在はイベント会社の総務を務めています。多くの部門の調整役として、円滑なコミュニケーションを心掛け、タスク管理能力を高めてきました。周囲からも「真面目でしっかりしている」という評価を得ています。このような業務経験から、複数の顧客とやりとりをし、人と人との仲介役となる営業職への適性もあると自負しています。
転職市場全体にアンテナを張り巡らせながら、個々の顧客のニーズにもしっかりと寄り添うことで、人材分野のプロとして、雇用にまつわる社会の課題を解決していきたいです。
現職でこれまで培ってきた業務スキルと、それをどのように活かしていくかを結びつけましょう。さらに企業理念にも触れることで、志望先企業にマッチした内容にできます。目の前の仕事だけでなく、社会の状況にも関心を持っていることをアピールすれば、視野の広さも伝えられますよ。
未経験から人材業界の営業職に挑戦した先輩の回答例文をチェック
私は人材業界の営業職の選考を受けました。実際に記載した内容としては下記のものです。
「転職者個人だけでなく、採用側の企業にとっても重要な機会にかかわることができ、より良い転職・採用を実現するための一助となれる点に魅力を感じます。 私は、担当する転職者や企業について深く理解し、双方のこれからが良くなるマッチングをおこないたいと思っています。さらに、転職者と企業の役に立つことで、自社の利益に貢献していきたいと考えます。
未経験からの挑戦にはなりますが、素直に学び行動できることと、持ち前の粘り強さを発揮することで、いち早く戦力となれるよう努めてまいります」というような内容です。 また、同業界の企業は世の中にたくさんあるため、先ほどの内容に加え、受けた会社ならではのポイントをそれぞれ盛り込んでいました。
営業をするということの本質理解を忘れずに
意識した点としては、人の役に立ちたいという思いが先行しすぎて営業という仕事であると理解していないのではないかと懸念を持たれないよう、利益追求の姿勢も見せるようにしたことです。また、未経験であるがゆえにほかの社員よりも学びの姿勢や行動力が必要だと理解していること、などをアピールしました。
⑥医療機器メーカーの志望動機
医療機器メーカーへ応募するときの志望動機の例文を紹介します。
医療業界への熱意、自分の営業職への適性、志望先企業への貢献意欲をバランスよく盛り込みましょう。
新卒向け例文
例文
私が貴社の営業職を志望する理由は、人々の健康な暮らしを支える医療機器に深い関心があり、より優れた製品を世の中に紹介したいと考えているからです。
新型コロナウイルス感染症の流行以降、家庭やオフィスで使用するヘルスケア機器に対する需要が大幅に増加しました。中でも初めて貴社の顔認証式サーモカメラを利用したときには、技術の大きな進歩に驚くとともに、医療機器業界に興味を持つようになりました。
私は大学の研究活動を通じて、新たな問題に対して解決策を見つけ出す分析力や問題解決能力を培ってきました。これらの能力を活かし、顧客のニーズを正確に捉えて最適な製品を提案することによって、人々の健康や生活の質を高めることに尽力していきたいです。
これまでの実体験をもとに、志望動機を構成した例文です。志望先企業の具体的な製品の魅力に触れながら、自身の強みをしっかりアピールしていくことで、筋の通った志望動機を書くことができますよ。
転職者向け例文
例文
私が貴社の補聴器部門の営業職を志望するのは、現職で培ったヒアリング能力を活かし、聴覚に障がいのある方々の生活の質を向上させることに貢献したいと考えたからです。
補聴器は利用者のQOLを大幅に改善する、社会において重要な製品です。そのため、ユーザー一人ひとりの声に耳を傾け、潜在的なニーズまで丁寧に汲み取ることが何より重要であると思われます。
私は現職においても、顧客一人ひとりの思いを丁寧に伺い、最適な解決策をご提案することを心掛けてまいりました。高い問題解決能力とヒアリング能力を、補聴器ユーザーの方々の生活向上につなげていきたいと思っています。また、取引先への適切な提案を通じて、貴社製品のシェア拡大にも尽力し、より多くの人々の生活をサポートしていきたいと考えています。
自分自身の現在の業務スキルを前面に押し出し、志望先企業への貢献意識をアピールした例文です。潜在ニーズとは、顧客自身が自覚していないニーズのことです。業界や企業だけでなく、営業職の仕事についても学んでいるという姿勢を示すことで、より高度な志望動機を作成できますよ。
⑦自動車部品メーカーの志望動機
自動車部品メーカーへ応募するときの志望動機の例文を紹介します。
業界への深い関心や、顧客の抱えるコスト削減や効率化、品質向上といったニーズに深く寄り添う姿勢を示すのがポイントです。
新卒向け例文
例文
私は貴社の「技術を紡ぎ、未来のくらしを支える」というキャッチコピーに深く共感し、営業職を志望します。
自動車業界は、日本の産業の中心であり、また私たちの日常にも深くかかわる重要な分野であると認識しています。その中において、貴社の技術力は業界をリードする重要な役割を担っていると確信し、私は貴社の価値ある製品を適切に市場に提供し、社会貢献をしたいと考えています。
私は学生時代の塾講師アルバイトの経験を通して、論理的思考力とプレゼンテーション能力を磨いてきました。複雑な物事の仕組みや考え方をわかりやすく説明するスキルには自信があります。このスキルを活かして貴社の高品質な自動車部品の優れた点を多くの顧客に正確にお伝えし、採択していただけるよう努めることで、業界のさらなる発展に寄与していきたいです。
業界そのものへ関心を示しながら、志望先の企業理念にもしっかりと触れることで、具体性の高い志望動機を作成できます。過去のアルバイトの経験をうまく関連付けることで、実際の業務に対してどう取り組んでいきたいのかも明確にすることが可能です。
転職者向け例文
例文
前職では教育支援業の総合職として3年間勤務しておりました。生徒と保護者の両方と適切なコミュニケーションを取りながら、個々のニーズに応じた学習プランのご提案や進路指導を実施し、60名以上の生徒を合格へと導いてまいりました。
以前、自動車科のある高校を志望する生徒を担当した際に、私自身も自動車産業について勉強し、自動車産業の持つ技術革新の可能性と、社会全体へもたらす影響力の大きさに魅了されました。特に貴社の製品は時代をリードするものであるといっても過言ではなく、ぜひ多くの人に広めるべきだと感じています。
私の強みは、前職の経験で培ったコミュニケーション能力と提案力です。さまざまな背景を持つ顧客一人ひとりとの信頼関係構築に自信があります。この能力を活かし、貴社での勤務を通じて、自動車産業の未来に貢献していきたいと考えています。
前職での経験とスキルを、どのように活かしていきたいかをアピールする志望動機の例文です。志望動機はできれば志望先企業の理念や特色に触れて書きたいところですが、企業規模や業種によってはカラーが見えづらい場合もあります。そのようなときには、自身のスキルを重点的にアピールするのもひとつの手段です。
⑧自動車販売会社(ディーラー)の志望動機
自動車販売会社へ応募するときの志望動機の例文を紹介します。
顧客に対する積極的なコミュニケーションの姿勢や、常に最新の情報を手に入れようという意気込みを強くアピールしましょう。
新卒向け例文
例文
私は、自動車という大きな買い物を検討している人々のサポートをしたいと思い、この度貴社の営業職に応募しました。
自分自身が自動車を購入した際に、担当してくださった方の親切で丁寧な対応と、深い商品知識に強い感銘を受けました。その方は、私にとって必要なものだけを勧め、不要なオプションは無理に追加しなくて良いというスタンスで対応してくださり、とても信頼できる方でした。この経験を通して、自動車業界そのものや、顧客に寄り添う営業という仕事に大きな関心を抱くようになりました。
私は学生時代にアルバイトで販売の仕事をしてきました。その仕事を通じて、適切な提案をするためには、実際に商品について自身が学ぶことが最も重要だと学びました。貴社での業務においても、じっくりと商品知識を身につけ、顧客一人ひとりのニーズに応じた、最適な提案をすることによって、顧客満足度を高め、貴社の売り上げに貢献していきたいです。
自分自身の体験をベースに、どのように働きたいかをアピールする志望動機の例文です。学生時代のアルバイトでの経験を活かして、積極的に業務に取り組んでいこうという姿勢を示しています。自動車を購入した経験がない場合には、そのほかの大きな買い物を例にしても良いでしょう。
転職者向け例文
例文
私が貴社の営業職を志望している理由は、自動車産業への深い関心を抱いたことと、持続可能な社会の実現に貢献したいと考えたことです。特に貴社の取り扱う電気自動車は、自動車産業が直面している環境問題への解決に大きく寄与するものだと感じました。私もこの製品を中心に貴社製品を広く販売することで、貴社の売り上げだけでなく社会全体にも貢献したいと考えています。
私はこれまで企画職として勤務してきました。業務を通して、期日までに仕事を終える計画性や、プロジェクトを円滑に進めるための調整能力を身につけてきました。これらの能力を活かしながら、常に最新技術やトレンドについて学ぶことで、顧客満足度を高めながら、売り上げの向上にも貢献していきたいと考えています。
志望先企業だけでなく、社会への貢献意欲もアピールする志望動機の例文です。こちらは例文なので具体的な商品名は記載しませんが、実際には名前を挙げて魅力を述べた方が説得力のある志望動機となるでしょう。自動車業界はめまぐるしく進歩する業界なので、積極的に学ぶ姿勢を示すことも重要です。
⑨OA機器関連会社の志望動機
OA機器関連会社へ応募するときの志望動機の例文を紹介します。
業界への深い関心やトレンドの把握、志望先企業の製品の具体的な強みや課題について、具体的に理解しておくのがポイントです。
新卒向け例文
例文
私は、パソコンやコピー機といったOA機器は現代のビジネスにおいて必須のツールであると考えています。そして、顧客のご要望や予算に応じて、コストパフォーマンスの高い提案をすることで、その企業の労働環境を向上させ、満足度を高めていくことを仕事にしたいという思いから、貴社の営業職を志望します。
私は趣味でパソコンの自作をおこなっています。先日、家族が新しいパソコンを選ぶ際にも、コストパフォーマンスとスペックのバランスを見極めながら、パーツ選択のアドバイスをおこないました。自分の学んだことが、ほかの人の役に立つことの喜びを深く実感しました。
この強い知識欲と、実用性を重要視しながらプランを考案する問題解決能力は、貴社の業務においても有用なものであると考えています。常に情報をアップデートし続けるOA機器専門の営業職として、貴社のシェア拡大に貢献していきたいです。
OA機器そのものに興味がある人であれば、上記のような志望動機が作成できるでしょう。製品そのものへの深い関心と情熱が見られ、高い評価を得られる可能性が高いです。このような経験がない場合には、コツコツ取り組む根気強さや、論理的に問題を解決する能力を土台にしたエピソードを書くのがおすすめです。
転職者向け例文
例文
私は貴社の「地域社会の皆さまの笑顔と幸せを創造する」という理念に深く共感します。私自身も、営業職とは単に製品を販売するだけではなく、顧客の満足と幸福を実現すべき仕事だと考えているからです。
私は今まで2年間、IT関連部品のルート営業をおこない、技術的な知識および顧客との信頼関係を構築するスキルを磨いてきました。特に傾聴力が重要だと感じ、先方のご要望をじっくり聞き取ることを意識しています。
貴社の取り扱うOA機器は企業の日常業務を支えるために不可欠なツールであり、この事業はまさに地域社会の効率化と幸福化に寄与する事業だと考えます。私のこれまでに培ってきたITに関する知見と問題解決能力をさらに磨き、地域の皆さまにとって最適なOA機器ソリューションを提供し、貴社の理念に沿った価値提供を実現したいと考えています。
志望先企業の理念への共感と、OA機器業界への情熱を表した志望動機の例文です。前職での営業経験をもとに、営業職という仕事への熱い思いを伝えることができています。OA機器について詳しくない場合は、志望先企業の理念やモットーを公式ウェブサイトなどで調べて自分と合う部分を見つけ、そこから構成してみるのがおすすめです。
先輩が語る営業職の志望動機で最も大切なポイントとは
営業の志望動機で最も大事なのは、自分の過去の行動や考え方を表すプロセスと志望企業との間にしっかりとした「一貫性」があるかどうかがです。もとめている人物像とアピールしたい点が違えば、うちでの採用は進められないと書類や面接で落とされてしまうのも無理はありません。
応募候補の企業を見ていると、理念やもとめる人物像が共通している部分がいくつか出てくる場合もあります。そのため、志望動機を上手くまとめられれば他社でも志望動機を活かすことができます。そのため、まずは「一貫性」で求職者と企業をマッチングさせるように、第三者目線で一致する部分を探すということをやっていました。
一貫性のある簡潔な文章で志望動機を作ろう
構成はPREP法で簡潔に書くことが重要です。長すぎず短すぎず丁度良い文章量で記載することをお勧めします。何を書くかも大事ですが、どう書くかで「一貫性」「簡潔さ」を意識していました。
失敗談から学ぼう! 営業の志望動機のNGパターン
実は、志望動機には書かない方がいいこともあります。
営業職を志望する場合は特に「この人は、売り上げアップに積極的に貢献してくれなさそうだ」と思われるような内容は避けることをおすすめします。受け身な姿勢の志望動機や、貢献意識の低い志望動機を書くと評価が下がってしまう可能性があるためです。
企業は基本的に、自社の利益を拡大することを目的として運営しています。先方は組織の拡大や活性化のために新しい人を採用しているという前提を忘れてはいけません。
具体的なNG例を体験談と併せて紹介するので、参考にしてみてくださいね。
福利厚生や勤務時間など、待遇面が動機のメインになっている
福利厚生や労務管理がしっかりした企業とそうでない企業のどちらがいいかと言われれば、多くの人が前者を選ぶでしょう。実際、待遇面を重視して企業探しをすること自体は一般的ですし、それ自体に問題はありません。しかし、待遇面に関する内容を志望動機に書くのは避けた方が安全です。
待遇面がメインに見えるNG例
- 福利厚生が充実していてすばらしいと思った
- 大手企業だから安心して働けると思った
- 働き方改革に力を入れている点を魅力だと感じた
このような内容を書くことはおすすめしません。
企業は積極的に行動する人をもとめていることを忘れてはいけません。待遇面ばかり強調するような志望動機では、会社の制度に寄りかかって楽をしたいだけの人だと判断され、利益のために貢献する意欲が薄いと思われてしまいますよ。
ふわっとコミュニケーション能力をアピールしているだけになっている
コミュニケーション能力は、営業職として働くうえで必須といえる能力です。しかし、やみくもにコミュニケーション能力ばかりをアピールしてしまうと、志望動機としては弱くなってしまいます。
これ「だけ」ではNGなコミュニケーション能力アピールの例
- 初対面の相手ともすぐに打ち解けられる
- 友人が多く、いい関係を築けている
- 明るく人見知りしない性格である
このような内容を入れること自体はNGではありません。しかし、営業の仕事においては、製品やサービスを買ってもらうための提案力や、ときには押しの強さももとめられます。「仲良くなれましたが売れませんでした」ではビジネスとして通用しない、ということは想像してみればわかりますよね。
コミュニケーション能力「だけ」で終わらせず、その能力を活かしてどのようなことを実践したかまで具体的にアピールしましょう。
目標達成意欲が見られない内容になっている
営業の仕事では、常に目標を立てて行動し、実際に達成するスキルがもとめられます。つまり、営業職の募集をしているイコール、目標に向けて自分から努力できる人材をもとめているとも言えるでしょう。そのような中で、志望動機に努力する意欲が見られない内容を書いてしまうと、評価が下がる可能性があります。
目的達成意欲が見えづらいNG例
- 業務を通して成長したい
- 営業スキルを身につけたい
- いつか起業するために勉強したい
こういった内容を書くと「自分目線の考え方をする人」や「会社のために働くという意識が薄い人」だと思われてしまうかもしれません。「成長して貢献したいです」「スキルを身につけて売り上げアップに努めます」と、企業側の目線も意識した志望動機を書くようにしましょう。
採用担当にあまり響かなかった……先輩に学ぶ志望動機のNG例
単に「自分自身が成長したい」という志望動機は、書かないほうが良かったなと後悔をしています。「成長することで顧客に貢献したい」で止まるのではなく、「成長したら、自社で何がしたいのか」という、「成長したその先」についてを面接官はもとめていると思うからです。
実際に、「単に成長したいだけであれば、フリーランスやベンチャー企業を受ければ良いのでは」と企業の面接で言われ、困ったことがあります。だからこそ、なぜ成長したいのか・成長している実感がなぜ欲しいのか・成長することでどういった影響を与えたいのかなど、「成長したい」のその先をアピールできれば良いと思います。
営業職の適性をアピール! 面接で志望動機を伝えるコツ5選
書類選考を通過したら、次はいよいよ面接です。面接は、志望動機を相手に直接伝えられるチャンスの場です。自分がいかに志望企業に入りたいか、そして営業職に向いているかを、実際の会話を通じてアピールしましょう。
相手に好印象を与えながら、はっきりと志望動機を伝えるためのポイントは5つあります。先輩たちのリアルな体験談と一緒に解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
①コミュニケーション能力の高さをしっかりアピールする
面接では、コミュニケーション能力の高さを相手に直接示すことができます。
元気にはきはきと自分がどのように働き、企業に貢献したいかを伝え、自分自身を面接官に売り込むつもりで面接に臨みましょう。以下の3つのポイントを意識してみてくださいね。
面接でコミュニケーション能力を発揮するためのポイント
- 話す内容をあらかじめ決め、実際に声に出して練習する
- 当日は面接官の発言内容をしっかり聞き、的確な回答を心掛ける
- 身振り手振りや表情、相づちといった非言語的コミュニケーションも意識する
高いコミュニケーション能力を持つ人でも、準備不足だと本番では緊張して良さを発揮できなくなってしまいます。入念な事前準備をして、余裕のあるコンディションで本番を迎えましょう。可能なら模擬面接もおこない、第三者からフィードバックをもらうのがおすすめです。
②志望企業の製品・サービスのどこに魅力を感じたかを具体的に伝える
志望企業の製品やサービスは、もし営業職として入社した場合に実際に販売する可能性が高いものです。その企業に応募するということは、今の時点でその製品やサービスに対して少なからず魅力を感じているはず。良いと思った点を具体的に、自分の言葉で表現できるようにしておきましょう。
魅力を言語化するために、競合他社の製品やサービスと比較するのも有効な手段です。複数の企業について幅広く調べることで、業界全体や志望企業への理解も深まるでしょう。
ただし、選考を突破したいからといって、志望企業を持ち上げるためにほかの企業を下げるような表現は避けましょう。そのようなトーク手法は営業職の仕事でも原則NGです。あなたの信頼度を下げ、相手にネガティブな印象を与えてしまいますよ。
③製品やサービスを販売することへの情熱を表す
営業職の仕事は「販売すること」です。あなたが志望企業の製品やサービスのことをいくら魅力的だと感じていても、実際に売ることができなければ営業職として貢献できません。
今までに、好きな映画や小説を周りの人におすすめした経験がある人は多いでしょう。そのときにはきっと、身振り手振りを加えたり声に抑揚をつけたりして、情熱的にその作品の魅力を説明していたはずです。営業という仕事には、そのようなパッションも必要なのです。
「私は御社の製品やサービスを本当に良いと思っているので、ぜひ世の中に広めたいのです」というメッセージを心を込めて伝え、情熱を強くアピールしましょう。
④顧客満足度を高めることへの意欲を示す
営業職として働くうえでは、企業だけでなく顧客への貢献意識を持つことも大切です。
営業の仕事をするということは、会社の「顔」として顧客と接することでもあります。これは新規開拓営業・ルート営業・カウンター営業すべてに共通する非常に重要なポイントです。
あなたも、お店を利用するときに対応してくれた店員がとても親切だったら「また来よう」と思うでしょうし、逆に不愛想にされたら「もう行くのをやめよう」と思うのではないでしょうか。
営業職に就くということは、あなたが店員の立場になることを意味するのです。顧客満足度を高めて企業に貢献するという意識を強く持ち、面接の場でもアピールしましょう。
⑤入社後のキャリアビジョン・展望について話す
キャリアビジョンとは、将来の自分がどのような仕事をしていたいかというビジョンを持ち、それを実現するための計画のことを指します。キャリアビジョンを持つことで、自分の社会人人生に明確な方向性を持つことができ、自分がどのようなことに力を入れて仕事をしていくべきかも見えてきます。
面接の場で将来像を問われた場合には、以下のポイントを押さえた回答をするのが望ましいです。
キャリアビジョン設定のコツ
- 自分の強みを活かした目標を設定する
- 目標を達成するために、自分がどのような努力をするのか決めておく
- 志望企業の業務内容とマッチした内容にする
はっきりした展望を持っていると示すことによって、あなたが将来のことをどこまで計画的に考えているかを伝えられます。明確なビジョンを持っている人は、自分自身について深く分析できる、計画性の高い人物だと判断され、面接官に好印象を与えられます。さらに、志望企業の業務内容をどの程度理解しているかも同時にアピールできるよう、具体的なイメージを持つことを心掛けましょう。
選考突破の第一歩! 就活経験者に学ぶ営業職面接でのポイント
営業職の面接に挑むときのコツを先輩たちから聞いてみました。すぐ実践できることもたくさん紹介してもらったので、ぜひ参考にしましょう。
営業の仕事(特に個人営業)は会社の顔としてお客様と接する場面が多い仕事であると思います。そのため、①コミュニケーション能力②傾聴力③笑顔をアピールできるよう面接では一つひとつの行動に気を付けていました。具体的には、言葉遣いや入退室の際の立ち振る舞い、話しているときの表情、姿勢などです。
製品を売る仕事だからこそ製品に愛着を持てるようにしよう
私は未経験でハウスメーカーを受けていたため、製品に関する知識は技術的なものが多く、深く理解することは簡単ではありませんでした。それでも、YouTubeの動画やホームページなどを通して、どういった特徴の家づくりをしているのかなどを調べ、簡単に説明できるようにはしていました。
製品について知ることで、志望動機を話す際にも「製品のこういうところに魅力を感じ、より多くのお客様にお届けしたいと思った」といったように、具体的に話すことができるのでおすすめです。
営業職の経験があっても、実績のアピールをしすぎるのは実は禁物です。なぜなら実績はその会社単体での話になる場合が多いからです。たとえば1案件が数億円単位のものでもチームで数名体制でやっている場合、その人個人の実績とも言い難いことがあります。大体がチームで動いたり、上司に手伝ってもらったりすることが多いです。もちろん、個人で誇れるほどの実績があればアピールしても良いと思います。
他社でも活かせる力はないかを考えよう
どちらかというと、主体性や行動力・継続力をアピールしていった方が響きやすいのではないかと思います。企業理念や社風などと合わせやすいという観点で、私は能力をアピールすることを選んでいました。大事なのは、企業側がもとめている人材に当てはまる部分をアピールすることです。
現在、営業職からサポート職へ転職し働いているのですが、当時の転職活動では他社で営業職として働く選択肢も考えていました。その際は、同業界内での転職だったため、実績に関してはできるだけ詳細に職務経歴書に記載しました。
しかし、同業界とはいえ会社によって成績のカウント方法が違うこともあります。そのため「どのようなルールでのカウントなのかを補足説明として入れること」「同ポジションに何名ほどメンバーがおり、自身がどの程度の位置にランクインするのか」といったように、他社の方から見てもわかりやすく書くように意識をしていました。これらの数字のデータは表などでわかりやすくシンプルに記載し、営業としてどの程度の力があるのかを知っていただけるようにしました。
実績だけでなく営業としての非認知能力も伝えよう
さらに「成果を上げるための工夫や取り組み」「それをおこなったことによってどのような結果や反響があったのか」といった点は文章や口頭で詳細に伝えるようにしました。数字としての実績はもちろん大切ですが、営業として何を大切にしているのかや、どのようなアプローチをする人間なのか、といった点が伝わる方が働いている姿をイメージしやすく、評価につながると思います。
そのため、選考先の企業がもとめている人物像や考え方を分析し、自分と重なる部分を重点的にアピールするようにしていました。その結果、内定者面談の場で「うちで働いているイメージがついたし、このポジションにもとめている考え方とマッチしていると感じ内定を出した」というコメントをいただきました。
体験談を武器にした志望動機で営業職の内定をつかもう!
営業職にもとめられる能力や志望動機の書き方について、リアルな体験談と併せて解説しました。
志望動機を書くためには、自己分析を深くおこなって自身の強みを把握することと、志望企業について詳細にリサーチすることの両方が必要です。
営業職の仕事は、会社や商材によって実際の業務内容やもとめられるスキルが大きく異なります。そのため取り扱い商材や営業の形態に関する理解を深めておくことが重要です。
自己分析も企業研究も大変な作業ですが、両方をしっかりおこなうことによって、面接でもより具体的な内容を話せるようになります。採用担当者からも「よく調べてきている」「本気で選考に臨んでいる」と判断される可能性が高まりますよ。
先輩たちのアドバイスを参考にして採用担当を納得させる志望動機を完成させ、志望度の高い企業からの内定を勝ち取りましょう。
営業といっても、個人に対する営業と法人に対する営業では必要な素養が異なります。同様に、洗剤や車などの「商品を売る営業」と鉄などの「素材を売る営業」でも求められるスキルに違いがあります。一方ですべての営業活動において、お客様に「買いたい」と思ってもらえるように営業をするということは共通していますね。つまり、相手のことをよく理解することが必要なのです。
志望動機を考える際にも志望する企業の営業担当が、「どのような相手に」「どのような商品を」「どのような方法で営業して」「どのような理由で買ってもらえるのか」を考えてみてください。さらに、「優秀な営業担当はなぜ優秀なのか」と、自分なりの考えを整理してみることも重要です。
このように情報を整理をすることが、営業で必要な「相手のことを理解する力」にもつながります。それを理解したうえで志望理由を考えれば、面接官からも納得してもらえる志望理由になるでしょう。
就活力診断テストはもう使いましたか?
「就活力診断テスト」では、十分な就活準備ができているかがわかります。就活マナーや、就活への心持ちなど、不安がある人は自分のことを客観視してみましょう。
面接力39点以下だと...就活のやり方を再検討することが必要ですよ。
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みなさんはどの営業職を志望しましたか? 志望理由も教えてください!