転職が難しいのはなぜ? 経験談から原因を知り解決方法を見つけよう
「転職が難しくてなかなか実現できない」
「ほかの人はどのようにして乗り越えているのだろう」
実際に転職活動を始めると「転職が難しい」と感じ、思うように実現できなくて悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
実際、理想の転職を実現することは簡単なものではありません。ただ、その中でも理想を叶えている人もいるため、攻略法はあるのです。その中で重要なことは、「転職が難しい」と感じる原因を分析し、その原因に沿った解決法を実践すること。
この記事では、さまざまな状況や場面で実際に転職の難しさを経験した人の体験談を交えながら、「転職が難しい」と感じたときの原因やその解決方法などを解説します。すでに経験した人の体験談を参考にして、何を難しいと感じているかを分析し、現状を打破していきましょう。
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そもそも転職は難しかった? 経験者の声を聞いてみよう
誰しもが「転職が難しい」と感じるわけではありません。中には「意外と難しくなかった」と感想を持つ人もいるでしょう。
そこで、実際に転職を経験した人たちに、転職が難しいと感じたかどうか、なぜそのような感想を持ったのかをまずは質問してみました。
いろいろな人の意見を聞いて、転職について俯瞰して見てみましょう。「必ずしも転職は難しいものではない」と考えが変わる可能性もありますよ。
難しかったです。私の場合、武器にできるようなスキルがなかったのと、新卒で入った会社を1年でやめた理由をポジティブに変換するのに苦戦しました。
実務経験が少ないことをどのように補うかを考えるのが難しいと感じました。
転職活動は、新卒就活とはまた違った難しさがあると感じました。 たとえば、新卒の就活はポテンシャルを重視されるため、経験などがなくても熱意をアピールできればチャンスにつながった一方で、転職活動では「何ができるのか」「どのような人生プランなのか」を重視されているように感じました。
また、利益を生んだ経験や実績を求められるのも、転職活動ならではの特徴であり、難しさだと思います。
転職したいけど、「スキルがない」「受かるか不安で怖い」というマイナスな気持ちになっている人もいるのではないでしょうか。次の記事では、転職のマイナスなイメージをプラスに変換できるような乗り越え方や対策を紹介しています。参考にしてみてください。
転職怖い
「転職が怖い」と悩んだ経験者だからわかる! 恐怖心の乗り越え方
転職スキルない
転職したいけどスキルがない……20代の体験談から学ぶ面接対策
新卒で入社しても、実際に働くことでギャップを感じることがあるのではないでしょうか。次の記事では、先輩たちの、新卒入社をして後悔した体験談を紹介しています。この記事を読むことで、転職の良さを知ることができるかもしれません。
状況別に見る「転職の難しさ」を体験談付きで紹介
あなたが現在「転職が難しい」と感じているのは、何かの壁に当たっているからだと思います。まずはその壁や課題を明確にすることが大切です。壁や課題が不明確の場合、適切な解決策を見つけることはできません。
ここからは、よくある「転職が難しい」と感じる場面を体験談付きで解説。あなたが現在当たっている壁や課題は、これまで誰かが経験している可能性があります。その体験談を参考にして、乗り越える準備をしましょう。
求める条件にマッチした求人が少ないとき
「自分の理想とする条件で求人を検索したところ、そもそも求人数が少なくて応募したいと思える企業がない」
このように、求める条件にマッチした求人が少なく、転職の難しさを感じている人もいるのではないでしょうか。転職サイトに掲載されている求人数は10万件を超え、逆に「求人が多すぎて何を選べば良いかわからない」と悩む人もいます。
一方で、あれもこれもと希望の条件を設定すると、求人数が一気に少なくなり、自分にマッチした求人が探せなくなることがあります。
求人を検索した際にどのような難しさを感じましたか?
譲れる条件、譲りたくない条件の区別が自分では付けづらかったです。また、とりあえずたくさん応募するべきなのか、自分の条件にぴったり当てはまるものを追求するべきなのかで迷ってしまいました。
希望の業界や職種の求人内容を見たときに、求められる経歴と自分の経歴にギャップがあり、マッチしないということがありました。しかし、求人の条件が合わなくても、書類を送ったり、カジュアル面談の申し込みを続けたところ、意外と面接に進んだり、内定につながったこともありました。
自分の市場価値の低さを痛感したとき
「求める人物像・必須スキル欄に自分が当てはまらないことばかり記載されている」
各企業、求める人物像や必須スキルなどの応募条件を設けており、それを満たさない人が応募した場合、基本的に落とされることが多いです。各企業の応募条件と自分のスキルや経験を比較したとき、「自分が転職できそうな企業がまったくない」と自分の市場価値の低さを痛感する人も多いと聞きます。
中には「〇〇経験3年以上」という応募条件もあります。特に20代前半の第二新卒として転職する場合、そもそも実務経験が少ないため、一般的な求人の応募条件を満たせないことが多く、諦めかけてしまう人もいるでしょう。
どのようなときに自分の市場価値の低さを痛感したか教えてください。
転職エージェント経由で求人に応募した際、10社中8社書類で落とされたとき。キャリアアドバイザーに通過しなかった理由を聞いたところ「ほかの候補者との比較検討により」と言われて、転職がほかとの比較ベースになっている厳しさと自分の市場価値の低さを実感しました。
良いと思った求人の応募要件に経験○年以上と記載があったときに実感しました。また、実際に転職活動を進める中で、自分に利益を生み出した実績がほとんどないと気付いたときにも市場価値の低さを痛感しました。
志望業界・企業の情報収集がうまくいかないとき
「志望業界・企業の情報収集のやり方がわからない」
転職活動をする際、志望業界・企業の情報収集を徹底することは必須です。情報収集を怠った場合、「なぜその業界・企業である必要があるのか」「入社後何をしたいのか」などの質問に答えられず、選考に落とされる可能性が高くなります。また、入社できたとしても「思っていたのと違う」と感じ、後悔してしまうことも。
しかし、ただ企業名を検索しただけでは、本当にその企業に就職するべきかどうかまで考えられる情報を得られないかもしれません。このように、ただ検索すれば良いわけではないことから情報収集に難しさを感じる人もいるでしょう。
情報収集がうまくいかなかったとき、どのような方法をとっていたか教えてください。
転職した友人や先輩に話を聞いたり、SNSで転職活動中の人のアカウントを覗いたりしていましたが、人それぞれ状況が違い、転職活動の進め方も多種多様なので、逆に混乱することがありました。
書類・面接などの選考が思うように通らないとき
「書類・面接を何度か受けているけど、全然通過しない」
書類選考や面接は転職活動で最も難しさを感じるポイントではないでしょうか。やりたいことや志望先がある程度明確で、実際に応募したけれど、書類や面接などの選考に落ちてしまうと悩む人もいるでしょう。
新卒就活の場合は大人数を採用することがありますが、中途採用は即戦力として期待できる少数のみの採用であることが多い傾向にあります。そのため、必然的に選考を突破する難易度が高くなるのです。
また、以前は対面での面接がメジャーでしたが、現在はオンライン面接をする企業も増えています。そのやり方に慣れておらず、選考で実力を発揮できない場合、転職が難しいと感じる要因の一つになるでしょう。
書類や面接がなかなか通らなかったときの対策方法を教えてください。
「相手にとって自分を雇用するメリットが何なのか」「雇用するにあたって企業が不安に思う部分は何なのか」をしっかり言語化できるように意識していました。経験年数など、自分ではどうにもならない部分については割り切ることも大切だと思います。
選考が思うように通らず、余裕をもてないときこそ焦りがちですが、就活は内定がゴールではありません。次の記事で、持ち駒を増やすコツを紹介しているので、こちらも読んで良い仕事をみつける判断材料にしてみてくださいね。
余裕を持つために、仕事を続けながら転職活動をするのも良いかもしれません。次の記事で、働きながら転職をするメリットデメリットやコツを紹介しているので、チェックしてみてくださいね。
グループディスカッションに苦戦している人は、次の記事を読んでみてください。グループディスカッションは役割が分かれており、そこを理解することが大切です。
年齢別に見る「転職の難しさ」を体験談付きで紹介
転職の難しさは、転職する年齢によっても異なります。年齢によって転職の難しさが異なる理由は、年齢別で求められる役割やスキル、知識が異なるからです。企業側があなたの年代に求めるスキルや経験を満たしていない場合は、採用される可能性が低くなるケースも。
なお、dodaの転職成功者の平均年齢調査【最新版】によると転職を成功させている人の年代別割合は25〜29歳が40.6%と多いことがわかりました。
ここからは、年齢別に見る転職の難しさを体験談付きで解説します。年齢によってどのような難しさがあるのかを把握して、自分は乗り越えられそうか、どのように対策するかなどを考えてみましょう。
20代前半
20代前半はいわゆる第二新卒と呼ばれる年代です。そして、20代前半の転職はほかの年代に比べると難易度は少し下がる傾向にあります。なぜなら、多くの企業がポテンシャルや人柄を重視した第二新卒採用を実施しているからです。
ほかの年代の転職は経験やスキルが重視されます。一方で、企業側も第二新卒は経験やスキルが少ないことを把握しているため、ポテンシャル重視の採用を実施する傾向があるのです。
ただ、ポテンシャルに関しても企業側が求めるものが違うため、自分が持つポテンシャルとマッチするかどうかを見極めるのが20代前半の転職の難しさとも言えるでしょう。
20代前半で転職活動をしましたが、やはり一番のネックは、社会人としての経験年数が浅いことだと思います。
ポテンシャルがあっても、経験年数が少ないため、どうしても転職先の企業から教わることが多くなります。また、若いが故に将来的なキャリアプランの選択肢も多いことから、転職先を決定するのにとても悩みました。
次の記事では、第二新卒のメリットとリスクを紹介しています。20代前半で転職を考えている人は、こちらの記事も併せて読んでみてくださいね。
20代後半
20代後半での転職は20代前半と異なる部分があります。
まずはポテンシャルに加えてスキルや経験が求められるようになります。社会人経験が4〜8年程度ある人が多いため、ある程度の経験やスキルは身に付いているものと見なされるのです。しかし、志望企業が求めるスキル・経験と実情に差があると転職が難しくなることがあります。
また、第二新卒ではなく、通常の中途枠として転職活動することになります。つまり、同じ土俵に30代や40代のハイクラスな人材がいる可能性があるということ。そして、中途採用は新卒採用に比べて募集枠が少ないため、狭き門となります。
このように20代後半は、スキルや経験が求められるうえに、自分よりも経験・スキルが豊富な人たちと同じ土俵で転職活動をしなければいけないという難しさがあるでしょう。
20代で転職を考えている人は、ぜひ次の記事も読んでみてください。実際に20代で転職した先輩たちからのコメントを紹介しています。
30代
30代の転職は、即戦力として活躍してくれそうかどうかが鍵となります。そして、20代以上にスキルや経験が求められるでしょう。20代で思うように経験やスキルが身に付けられず、アピール材料がないと悩む人は理想の転職が難しくなる可能性があります。
ただ、20代で経験やスキルが身に付けられなかったからといって諦める必要はありません。30代で経験・スキルを身に付けて、その後に転職することも可能です。また、現職でどのような経験を積んできたかも興味を持たれることがあるため、経験をアピールして転職することもできます。
このように、30代の転職は20代以上の経験やスキルが求められることから、難しさを感じる人がいるでしょう。
40代
40代で理想の転職を実現するのはかなりハードルが高くなりますが、今まで積み上げてきた実績や専門性の高さを武器に転職を成功させる人は少なくありません。
一方で、40代から異業種・異職種への転職を考えている場合は、難易度がさらに上がります。20~30代であればこれからの成長を考えて新しいことにチャレンジすることが歓迎される傾向にありますが、40代以降はこれまでの経験を活かしたマネジメントや専門的なスキルを求められる傾向にあります。そのため、転職を機に新しいことにチャレンジすることは、企業側があまり求めていない可能性があるのです。
このように、企業側から求められるハードルが高い、新しいことへの挑戦がしにくいなどの観点から転職に難しさを感じている人がいるでしょう。
50代
50代は定年までの時間が短いため、そもそも転職の難易度が高いという前提があります。
また、社会人経験が長いことから、求められるレベルも高くなり、マッチングする会社が少なくなるという難しさもあります。現場の経験だけでなく、高い水準でのマネジメント経験や専門性も求められるでしょう。そして、人件費も20〜40代と比較すると高くなる傾向にあるため、会社側も判断がより慎重になるのです。
このように、定年までの時間が短いことや、求められる経験・スキルの水準が高いこと、人件費などから、50代の転職は難しいと感じる人がいるでしょう。
時期別に見る「転職の難しさ」を体験談付きで紹介
転職の難しさは時期によっても異なります。適切ではない時期に転職活動を始めると、本来選考を突破できるポテンシャルを持っていても、企業側の都合で採用されない可能性もあるのです。
ここからは、時期別に見る転職の難しさを体験談付きで紹介します。企業によって状況は異なるので、あくまで傾向にはなりますが、それぞれの時期の転職の特徴や難しさを理解して、適切なタイミングで転職できるようにしましょう。
あなたが転職活動をしていた時期はいつですか?
新卒1年目の2~4月頃です。会社を辞めようと決めたのが1月で、そこからすぐに行動に移しました。
1〜3月
1〜3月の転職は比較的転職がしやすくなります。なぜなら、新卒と同じタイミングで入社してもらうことで、教育コストが抑えられるからです。
新卒だけでなく転職者であっても、教育をしたり、会社に慣れてもらう期間があります。その際、研修を設けたり、教育担当を付けたりするため、コストがかかるのです。ただ、新卒と中途が同時期に入社することで、同じタイミングで研修や教育ができるため、コストを抑えられます。
一方で、新卒採用に注力している1〜3月は中途採用はあまり注力しない企業もあるでしょう。その場合、中途採用の募集枠が少ない、そもそも募集していない可能性があるため、難しさを感じることがあります。
1〜3月に転職活動を経験した人は、この時期特有の難しさを感じましたか?
時期による難しさは特に感じませんでしたが、新卒入社直前のタイミングでもあるため、中途採用に力を割けない企業も実際あるだろうなと思います。
4〜6月
4〜6月は転職が難しくなる傾向があります。なぜなら、4月に新卒・中途社員が入社しているため、人手が足りていたり、再度研修や教育をするのはコストがかかってしまうからです。ほかの時期と比較して、そもそも求人数が少ないことも考えられます。
また、6月頃にボーナスが支給される企業も多くあります。転職時期で悩んでいるのであれば、難易度が高く、かつボーナスがもらえないタイミングで転職するのではなく、少し待ってタイミングを見計らって転職するのが良いでしょう。
7〜9月
7〜9月は比較的転職しやすい時期と言えます。4月に入社した社員が早期退職したり、ボーナスを受け取って退職したりする人が一定数いることにより、人手不足となる傾向があるからです。
また、会社によっては10月に新卒が入社することがあります。そのタイミングと合わせて、中途採用にも注力している可能性があるのです。
ただ、離職率の低い企業ではこの時期でも求人が少ない可能性があります。人気企業や離職率の低い企業の場合、転職の難しさを感じる場合があることは覚えておきましょう。
10〜12月
10〜12月の秋冬の転職は難易度が少し高くなります。新卒の10月入社と同時に中途採用に注力したことで募集枠が少なくなっていたり、4月の新卒入社に向けて採用をストップしていたりする可能性があるからです。
また、年末は業務量が増える傾向があることから、採用活動に力を入れられない企業も多くあります。さらに、年の瀬ということもあり、年始から採用活動を再開する企業もあるでしょう。
このように、4月入社の受け入れ直前であることや、社内の業務量の増加などの観点から、転職が難しくなることが考えられます。
次の記事で、転職に適切なタイミングについてより詳しく解説しています。いつ転職すれば良いかわからないと思っている人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
あなたの「難しさ」は何からきている? 転職が難しいと感じる6つの要因
転職を難しいと感じる場合、それには原因があります。その原因を突き止め、適切な処置を取ることで解決できる可能性が高まります。
ここからは、転職が難しいと感じる要因を6つ紹介します。また、経験者が実際に感じた難しさもエピソード付きで紹介。体験談も参考にしながら、なぜ今自分が転職が難しいと感じているのか原因を突き止めていきましょう。
役職があると転職の際の自己PRでアピールすることができますよね。役職があることで転職の際にどのように役立つのでしょうか。次の記事で紹介しています。気になる人は、チェックしてみてください。
①未経験の業界・職種への転職にチャレンジしている
未経験の業界・職種への転職にチャレンジしている人は、転職が難しく感じるでしょう。
転職活動の書類・面接選考では、これまでどのような経験をし、転職後にどのような価値を発揮できるかが問われます。しかし、未経験の業界・職種への転職の場合、これまでの経験からどのように価値を発揮するかをアピールしにくくなるのです。
一方で、社風と人柄がマッチすることや学ぶ姿勢があることなど、ポテンシャル面についてはアピール可能です。また、今までの仕事で得たスキルを志望業界の仕事に置き換えて、どのように活かせるのかを考えてみることも大切です。
このように、未経験の業界・職種への転職にチャレンジしており、難しいと感じている人は書類・面接でアピールする内容を工夫することが重要になるでしょう。
どのような業界に未経験でチャレンジしましたか?
私は、通信講座の広報職から、人材業界の求人原稿を作成する仕事にキャリアチェンジしました。
私は食品製造業から未経験でIT業界に転職しました。IT業界は未経験での採用も積極的であり、専門的な知識を身に付けられることや豊富なキャリアプランを選択できることに魅力を感じました。
ただ、未経験での採用が積極的といっても、やる気だけで採用されるほど甘くないだろうと思ったので、仕事を辞めてから個人学習やオンラインスクールでスキルを磨き、業界のトレンドを調べるなどして情報収集に努めました。面接では積極的に学ぶ姿勢があることに加えて、前職の経験で培った業務効率化を求める姿勢やその成果などもアピールすることで、内定を勝ち取りました。
②短期間で複数回転職をしている
短期間で複数回転職を繰り返している人は転職が難しくなる傾向にあります。その理由は、企業側は一人を採用するのに膨大なコストがかかるため、短期間で複数回転職している人を採用するのは、「自社でもすぐに辞めてしまうのではないか」と不安やリスクが大きくなってしまうからです。
中途採用をするメリットの一つに「これまでの経験を活かして業務に取り組んでもらえるため、教育コストを抑えられる」ということが挙げられます。しかし、すぐに辞められてしまってはそのメリットは得られません。
このように、短期間で複数回転職している人は転職が難しくなる傾向が少なからずあることは理解しておきましょう。
短期間で複数回転職をしていると、こういった印象を持たれてしまう可能性がありますよね。ですが、仕事が合わなくて辞めていいか葛藤している人もいるのではないでしょうか。次の記事では、すぐ辞めて良いかの判断基準を紹介しているので、ぜひ読んでみてくださいね。
③企業側の応募条件やニーズなどが自分と合っていない
求人サイトを見ると「求める人物像」や「必須スキル」など、企業側が応募条件を設けていることが多々あります。
求める人物像の例
- 物事をポジティブに捉えてチームで業務に取り組める
- 採用業務に興味がある
- 前例のないことでもチャレンジ精神を持って積極的に取り組める
必須スキルの例
- 営業経験3年以上
- 〇〇ソフトを活用した業務経験がある
- 人事として採用経験がある
これらを満たしていない場合、企業側の応募条件やニーズを満たしていないと見なされ、選考が通らない可能性があります。
どうしてもその企業・ポジションに転職したい場合は、現職で昇進して経験を積んだり、資格を取得したりしてから転職するのがおすすめです。また、転職先へのこだわりが少ない人は、ポテンシャル重視の応募条件を設けている企業であれば、希望の職種に挑戦できる可能性が高くなるでしょう。
転職活動をしていて、企業側のニーズと自分が合っていないと感じた場面はありましたか?
自分は経験が浅いのに対し、企業側が即戦力になれる人材を求めていたときは、企業のニーズを満たせていないかもと思いました。
④環境や同僚など転職の理由を他責にしている
書類選考や面接の際、転職の理由を聞かれることがあります。その際、現職の環境や同僚など他責的な理由を述べると転職が難しくなるでしょう。
多くの企業は責任感のある人材を採用したいと考えます。責任感がある人材の方が、業務を自分ごと化でき、熱量高く取り組むことができるからです。また、責任感がある人は失敗から学び、早いスピードで成長することも期待できます。
一方で、あらゆる事象を他責にする人は早いスピードでの成長ができない可能性があります。加えて、チームの輪を乱したり、また環境や同僚を理由にして転職してしまったりすることも考えられます。
このように、転職理由を他責にしている人は「自社では雇用するのはチームの輪を乱したり、思うように成長しなかったりするリスクがある」と判断され、転職が難しくなる可能性があるのです。
⑤転職後のビジョンが明確でない
採用活動において、企業側が特に知りたいことは「転職後にどのような活動をして、どのような価値を発揮するか」です。
しかし、これまでの実績や熱意ばかりをアピールして、転職後のビジョンが明確になっていない人もいるでしょう。ビジョンが明確でない場合、採用後のイメージがわかず、転職が難しくなる可能性があります。
採用担当者に入社後の様子を鮮明にイメージしてもらうためにも、転職後のビジョンは明確にしておきましょう。そのためにも業界・企業研究や自己分析が必須になります。
⑥大手・人気企業ばかりを狙っている
転職活動に取り組むにあたって、大手や人気企業を狙っている人もいるのではないでしょうか。徹底的に対策すれば大手・人気企業への転職は不可能ではありません。ただ、応募者が多い傾向にあるため、転職の難易度も必然的に高くなります。さらに、書類選考を突破できず、面接に慣れることもできないという人もいるでしょう。
大手・人気企業ばかりを狙っている人であったり、業界や企業を絞って転職活動を進めている人は、少し視野を広げて、再度転職先を探してみるのがおすすめです。やりたいこととマッチしている企業が見つかる可能性があることに加え、選考の練習にもなりますよ。
IT業界に未経験で転職をしましたが、開発が経験できる企業に絞って転職活動をおこないました。開発を経験できる職種だと、どうしても実務経験が必要になってくるため、実務経験がない状態でいかに自分のスキル感を伝えるかがとても難しかったです。
無料の学習サイトで予習をしてからオンラインのスクールで学習をしてもなお、数カ月の学習では技術的な質問に答えられるほどの知識は正直身に付けられませんでしたが、キャリアアドバイザーと面接練習を繰り返しおこなったことで選考を通過することができました。ただ、もっと早くから専門的な学習を進めておけば良かったなとは感じています。
経験者のリアル体験談付き! 難しい転職を成功させる5つの行動
ここまで転職が難しいと感じる場面や原因などを紹介してきました。多くの人が転職は難しいと感じることがあり、それ自体は悪いことではありません。大切なのは、難しいと感じた後にどのような行動をして転職を成功させるかです。
ここからは、難しい転職を成功させる行動を5つ解説します。実際に転職を成功させた経験者のリアルな体験談も紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
①自己分析や業界・企業分析を徹底する
実際に企業に応募する前に、自己分析や業界・企業分析を徹底して実施することは必須です。これを怠ると、面接時の質問に対して適切な回答ができないのはもちろん、そもそもその業界・企業が自分に合っているかどうかも判断できなくなります。
自己分析のやり方はさまざまあります。その中でおすすめなのが、以下の手順に沿って自分について振り返ることです。
おすすめの自己分析
- 「頑張ったこと」など深掘りするテーマを1つ決める
- テーマに関する過去の経験を洗い出す
- 洗い出したそれぞれの経験に対して「なぜ」と深掘りをしてエピソードを具体化する
- 複数のテーマで①~③を繰り返す
- 分析した内容を整理して共通点や変化した点を探す
- ⑤の内容を踏まえて理想の将来像を考える
- 理想の将来像を叶えるために何が必要かを考える
また、業界・企業分析は以下の項目を調べると良いでしょう。
業界・企業分析で調べるべき項目
- 会社概要
- 事業内容
- ビジネスモデル
- 商品・サービス
- 取引先やターゲット顧客
- 業績
- 採用情報
- 環境・制度
また、実際に転職を経験した先輩たちにも、どのような自己分析をおこなってきたか聞いてみました。ぜひ参考にしてみてくださいね。
自己分析はどのようにおこないましたか?
自分が苦痛だと思う仕事内容を挙げ、そこから譲りたくない条件を明文化して自己分析していました。
長所や短所は面接でよく聞かれる項目なので、回答を準備している人も多いと思いますが、私は自分が今まで生きてきた中でうまくできたことや、挑戦したことをまとめて、それらの傾向から長所を見つけるようにしていました。短所に関しては、失敗から探すのではなく、長所を裏返したものを伝えました。たとえば、長所が「高い集中力で効率的に業務を進められる」だとするならば、短所は「熱中しすぎて周りが見えなくなること」といった具合です。
また、できることやできないことは、業務で成果を出せたかどうかで判定することで、根拠が伴うように考えていました。周囲の評価を参考にすることもありましたが、その際も根拠があるかどうかを判断基準にしていました。ぜひ参考にしてみてください。
次の記事では、転職をするときに大切な「自己分析」についてより詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
②転職の軸を明確にする
転職の軸とは、転職先を選ぶ際の最も重要視している条件のこと。たとえば「現在のスキルを活かせる」「ワークライフバランスを実現できる」「会社の理念に共感できる」などの軸が考えられます。
そして、理想の転職を実現するにあたって、この転職の軸を決めておくことは非常に重要です。なぜなら以下のようなメリットがあるからです。
転職の軸を明確にするメリット
- 転職先選びを効率的におこなえる
- ミスマッチを防ぐことができる
- 軸が定まっていることで回答に一貫性があり評価されやすい
このように、業界・企業選び、選考時、転職後というあらゆる場面で役立ちます。
そして、転職の軸は以下の手順で見つけることが可能です。
転職の軸の見つけ方
- 転職を考えたきっかけや理由を箇条書きで書き出していく
- 理想のキャリアと現在の自分との差分を明確にする
- 理想のキャリアを実現するために必要なことを洗い出す
- ③で出てきたことに優先順位をつける
転職の軸なしで理想の転職を実現するのは非常に難しいです。まずは自己分析と並行して、自分の転職の軸を見つけましょう。
転職の軸をどのようにして明確にしたか教えてください。
転職エージェントと話しながら、自分の考えをまとめることで転職の軸を明確にしていきました。アウトプットしながら軸をまとめていくのが一番良いと感じます。
③応募する企業の量を増やす
転職が難しいと感じる原因の一つに、応募している企業の数が少ない可能性があります。たしかに少数の志望企業だけに応募して内定を得るのが理想的です。ただ、実際はそううまくいかないことがほとんど。何社も受けて、そのうちの1〜2社から内定を得るというケースが多いでしょう。
転職の選考は書類、一次面接、二次面接と進んでいきますが、先に進むほど難易度が上がります。応募した人数の1割にも満たないほどになることもあるでしょう。
また、応募する企業の量を増やすことで選考の練習もできるようになります。経験を積んでから第一志望に応募するのもおすすめですよ。
応募する企業の幅を広げるとき、何を意識しましたか?
まず、譲れない条件・譲れる条件を洗い出しました。そこから譲れる条件の優先順位をつけることで応募企業の幅を広げていました。
④年齢別に企業側が転職者に求めていることを把握する
前述のとおり、転職者の年齢によって企業側が求めていることが異なります。業界や職種、企業によって異なりますが、年齢別で以下のようなことが求められるケースがあります。
年齢別で企業側から求められることの例
- 20代前半→ポテンシャル
- 20代後半→ポテンシャル+経験・スキル
- 30代→経験・スキル
- 40代→マネジメントスキル
- 50代→経営に関する知識・スキル
志望する業界・企業が自分の年代の転職者に何を求めているのかをリサーチし、それに合わせてアピールすることが大切です。企業側が何を求めているかは、採用ページを確認したり、実際に転職をした人に聞いたりすることで確認できます。
企業側が求める人材を把握するために、何をしましたか?
転職エージェントのキャリアアドバイザーから聞いたり、企業のサイトに載っている役員のメッセージなどから読み取っていました。企業が求める人材を積極的にリサーチすることも選考の中でアピールにつながると思います。
⑤転職に適した時期に行動する
前述のとおり、時期によって転職の難しさは異なります。比較的転職がしやすい時期もあれば、企業側の都合で転職者の募集をストップしていることもあるのです。
転職に適した具体的な時期は業界や企業によって異なります。ただ、以下の時期は一般的に転職がしやすいと言われています。
転職がしやすい時期
- 1〜3月
→4月入社の新卒と同じタイミングで転職でき、教育コストが抑えられる - 7〜9月
→4月入社した人が退職したり、10月入社の新卒と同じタイミングで転職できたりする
志望企業が見つかったら、その企業の年間スケジュールを調べ、時期を見計らって転職活動を始めるのがおすすめです。
他に転職に適した時期はいつだと思いますか?
9~12月頃が適していると思います。上半期は人事が新卒採用や研修に集中する時期なので、個人的にはその時期と被らない方が良いように感じます。ただ2~4月に転職活動をしても不便は感じなかったです。
要チェック! 転職活動を続けるか迷ったときに確認したい4つのチェック項目
想像以上に転職が難しく、「このまま転職活動を続けるべきか」と迷う人もいるでしょう。迷ったときにおすすめなのが以下の項目をチェックすることです。
転職活動を続けるか迷ったときのチェック項目
- 転職の軸や目的を再確認する
- 今転職することで目的を達成できるかを考え直す
- 今の仕事を続けた場合に何が起こるかを考える
- 家族や友人など周りの人の意見を参考にする
ここからは、それぞれ具体的にどのようなことをチェックすべきかを解説します。転職活動が思うように進まず、続けるべきか迷っている人は確認してみましょう。
転職活動を続けるか迷ったときに何をしましたか?
転職活動を続けるか迷ったときは、「今の会社でずっと働き続けることができるか」を考えました。そのうえで、数年も続けられるビジョンが全く見えなかったため「やるしかない」と転職活動を続けていました。
①転職の軸や目的を再確認する
このまま転職すべきか迷ったら、まずは転職の軸や目的を再確認しましょう。あくまでも転職は目的を達成するための手段です。目的を再確認することで、その手段が転職しかないのか、もしくはほかにも方法があるのかなどを考えられるようになります。
一方で、再確認したところ転職の軸や目的が思い浮かばない人もいるでしょう。その場合は無理に今転職をする必要はない可能性もあります。
転職の軸や目的は、理想の転職を実現するためにも必要不可欠です。常に頭の片隅に置いておき、転職活動中に迷うことがあれば、軸や目的を再確認するようにしましょう。
②今転職することで目的を達成できるかを考え直す
目的を再確認したら、今転職することでその目的を達成できるかどうかを考え直しましょう。「今転職しても目的を達成できない可能性がある」や「今転職しなければ目的を達成できない」など、このまま転職活動を続けるべきかどうかが考えられるようになります。
たとえば、20代前半の第二新卒として転職を検討していて「キャリアチェンジのために転職をする」という目的を掲げていた場合は、今転職すべきかもしれません。一方で、「役職付きで転職したい」と考えている場合は、時期尚早な可能性があります。
目的達成に向けた行動にはタイミングも鍵になります。このまま転職活動を続けるべきか迷っている人は、「今転職することで目的を達成できるかどうか」と考え直してみることがおすすめです。
③今の仕事を続けた場合に何が起こるかを考える
転職活動が想像以上に難しく、このまま転職活動を迷っている人は「このまま転職活動を続けて転職を実現する」と「転職活動を辞めて今の仕事を続ける」の2択が存在すると思います。
このような2択で迷っている場合、今の仕事を続けた場合に何が起こるかを考えてみましょう。「一切の成長が見込めず、市場価値が低くなる」と考えた場合は転職が必要かもしれません。一方で、「もう少しで昇進して少しずつ高度な経験を積める可能性がある」と判断した場合は今の仕事を続けても良いでしょう。
転職をせずに今の仕事を続けても、掲げていた目的を達成できる可能性があります。そのため、転職活動を続けるか迷ったときは、今の仕事を続けた場合に何が起こるかも考えてみることをおすすめします。
④家族や友人など周りの人の意見を参考にする
家族や友人など、周りに転職を経験している人もいるでしょう。周囲の転職経験者に現状を伝えて、意見を聞いてみるのもおすすめです。
意見を聞くときに大切なのは、まずは素直に聞き入れ、そのうえで自分の気持ちや考えと照らし合わせて最終判断をすることです。
転職を前提に話をしたとき「今は転職すべきではない」と言われる可能性もあります。その際、転職をすることで頭がいっぱいになっていたり、我を貫き通そうとしたりして「この人は何もわかっていない」と意見を聞き入れられなくなってしまうこともあるでしょう。その中でもまずは冷静に、そして素直に聞き入れてから、最終判断をすることが大切です。
自分だけで考えてもこのまま転職を続けるべきかどうか判断できない場合は、家族や友人など周りの人の声に耳を傾けてみてくださいね。
転職が難しいと悩む人へ! 転職経験者からのアドバイスとメッセージ
転職が難しいと感じているのはあなただけではありません。実際に転職活動をし、理想の転職を実現させた人でも転職が難しいと感じる瞬間があったはずです。
そこで、転職経験者から転職が難しいと感じる人に向けてアドバイスとメッセージをもらいました。経験者の声を参考にして、理想の転職を実現させましょう。
職務経歴書などの書類作成、面接対策、転職の軸探し、企業選びなど、転職をするには難しく面倒なことがたくさんあります。
しかし、だからこそ転職先の企業で長く働けるように、自分の望む仕事内容や待遇を追い求めた方が良いと私は考えています。ぜひ頑張ってください。応援しています。
私が転職を決めたのは、終身雇用制度の崩壊が噂され始めたくらいだったと思います。労働環境が良くない会社だったので、単純に40代以上になったときに体力的に厳しいのではと考えることもありましたが、何より一番心配したのは、30〜40代で会社側が倒産してしまったときに、自分にはどんなスキルがあって、どこに転職できるだろうということでした。
後悔のない人生にするために勇気を持って踏み出してみて
人間は変化を嫌う生き物だと思います。長く続けた職場、悪くない給与などの理由があれば、なおさら転職を先延ばしにしてしまうでしょう。ただ、転職が頭をよぎるということは、何かしらの不満や実現したいことがあるということだと思うので、勇気を持って行動してみることが大切です。今からであれば失敗しても取り戻せます。逆に、挑戦しなかったことは後悔するタイミングが必ずきます。私は転職をできない理由を並べすぎてスタートが遅れましたが「もっと早く勉強していれば」「もっと早く転職をしていれば」と後悔しています。これを読んでいる人に同じような後悔をしてほしくないので、少しでも転職したいという気持ちがあるなら、ぜひ行動をしてみてください。自分が思っているよりも、あなたを欲している企業はあるはずですよ。
難しいと感じる原因を突き止めて志望企業への転職を実現しよう!
転職は決して簡単なものではありません。しかし、転職が難しいと感じる場合は必ず理由や原因があり、それを解決すれば理想の転職の実現に一歩近づけます。
そして、転職が難しいと感じるのはあなただけでなく、これまで転職を経験してきた人も同じ気持ちを持っているでしょう。しかし、それを乗り越えて転職を実現させています。
ぜひ転職経験者の意見を参考にして転職が難しいと感じる原因を突き止め、それを解決し、志望企業への転職を実現させましょう。
企業側の視点に立つと、中途採用では、その応募者が前職までにどんな成果・実績を出してきたかが重視されます。ポテンシャル採用の新卒とは異なり、すでに培ったスキルを自社でも発揮してくれそうかが面接のジャッジポイントになるからです。
転職がなかなかうまくいかないと悩む人は、以下の2つについて考えてみましょう。
①自分にはアピールできる成果・実績が1つでもあるか
②現在応募している求人は、自分の実績が刺さる求人か(つまりもとめる人物像に合致しているか)
①に自信がない場合は、まず今の会社で何か1つでも成果を作るのが先かもしれません。新しいプロジェクトに手を挙げるなど、チャンスを自ら作りにいきましょう。
理想のキャリアをグラデーションのように実現していこう
また、②の企業のもとめる人物像に合致していない場合は、転職先の会社選び・業界選びを再考するのが良いでしょう。
たとえば、IT企業のエンジニアの人が「最終的には人事にキャリアチェンジしたい」と考えているとします。そこでいきなり人事として転職しようとするのではなく、まずはHRテック企業のエンジニアとして転職し、そこで人事に関する知見を貯めたのち、人事職として転職をする選択肢もあります。このように、「グラデーションのようになりたい姿に近づけながらキャリアを歩んでいく」という考え方も持っておくと良いでしょう。
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