インターン面接は経験談から情報を集めよう! 本選考との違いを知ることも重要
就職活動で初めて面接という場を経験するのが、インターンシップでの面接です。
「何を準備すればいいの?」「どんな質問をされるの?」
初めての経験では、このように誰もが右も左もわからなくなってしまうでしょう。インターンは気になる企業の仕事を体験できる貴重な機会であるため、面接では、希望の企業の選考に通過するための対策が必要です。
この記事では、インターン面接を控える人のために、面接の基礎知識と通過のためのポイントを紹介します。本選考との違いを意識した面接対策に加え、経験談からを交えたリアルな対処法も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
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入門編! インターンの目的から面接通過への近道を知ろう
効果的な対策をするためには、インターンの本来の意味や実施される意図を意識することが大切です。
限られた時間の中で効率良く対策して、面接に通過するためにも、まずは企業と学生視点に分けてインターンの目的を理解しましょう。
企業サイド:会社の魅力発信と学生集客が目的
企業がインターンをする目的は、「学生の選考」ではなく「自社の集客と魅力発信」です。
本選考と違い、インターンは採用した人が自社の社員となるわけではありません。しかし、せっかく時間を使うのなら、自社のアピールをして響く可能性がある学生や、将来社員として活躍する可能性のある優秀な人材に絞りたいのが採用側の考えです。
したがって、インターンで企業が学生に求めることは、本選考のような「強い志望理由」よりも、「企業への興味関心」と「学生本来の能力」です。インターン面接を通過するには、本選考で企業が求めるポイントとの違いをよく理解しておくことが重要となるでしょう。
学生サイド:情報収集と就労経験が目的
学生がインターンに参加する意味は、「就労体験と情報収集」です。その企業に就職するために参加するわけではなく、企業を絞り込む情報を集めることが一番の目的となります。
もちろん、インターン先の企業へ就職を希望する人もいるはずですが、志望度が高いからこそ、本選考に受かるために実際に働く人達から得る情報が鍵となります。また、リアルな就労体験をしたからこそ「合わないかもしれない」と再検討する機会が生まれるかもしれません。
学生から見るインターンは、志望度に関わらず、就職の視野を広げる場として認識しておくと良いでしょう。
就活生パネリストがインターンに参加した目的
自分に合った業界を見つけるために参加しました。また、早期選考へ案内される場合もあると聞いていたため、積極的に参加していました。
参加した目的は本選考での優遇を得ることと、さまざまな業界のインターンに参加することで、自分自身と業界のマッチ度の研究をするためです。
より多くの業界や企業の情報を知り、自分自身の就職活動における目を肥やすためでした。また、社会人の先輩方から「この時期にしかたくさんの企業の情報は得られない」とアドバイスを受けていたためです。
まだ、インターンの応募先の選定に悩んでいる人もいるでしょう。そんな人にはこちらの記事がおすすめです。自分に向いている仕事の探し方を経験者の意見とともに詳しく解説しています。
自分に向いてる仕事の探し方12選|体験談で学ぶ自己理解のプロセス
インターンに参加してみたいけど、いつから受けるべきなのかわからない人は、次の記事を読んでみてくださいね。学生のリアルな声とともに解説しています。
インターンはいつから行くのがベスト? 学生のリアルな声から解明
インターンの目的が分からず、インターンに参加する人もいるのではないでしょうか? 次の記事では、目的が分からず不安に思っている人のために、インターンの基礎知識から目的の定め方などを紹介しています! ぜひ参考にしてみてください。
インターンの目的とは|経験者に聞くリアルな参加理由と目的の定め方
意識転換! インターン面接の対策は本選考の違いから考えてみよう!
インターンの目的や意味がわかったところで、面接対策のポイントを考えていきましょう。
面接と聞くと、一括りに本選考と同じ意味に捉えてしまいがちですが、インターンを開催する企業の一番の目的は、優秀な学生の「集客」です。そのため、「自社の採用者を選ぶ」ことを第一とする本選考とは、同じ面接でもターゲットが異なることを理解しておきましょう。
本選考 | インターン面接 | |
---|---|---|
目的 | 採用者を「選ぶ」 | 優秀で興味の高い人材を「集める」 |
ターゲット | 自社で 働いてほしい学生のみ想定 |
自社に興味の強い、 能力の高い学生を幅広く想定 |
見るポイント | 自社への適性・マッチ度・ 志望理由・将来性 |
学生本来の能力・インターンの目的、 企業への興味関心 |
志望動機や適性をアピールすべき本選考とは違い、インターン面接では、企業に興味を持つ理由や本来の人柄や能力をアピールすることが有効です。本選考と同じ認識を持つと、採用側の意図と異なる対策をして後悔してしまうことも。
インターン面接だから求められることや人物像を明確にすることが、効果的な対策の第一歩と言えるでしょう。
就活生パネリストが感じたインターン選考と本選考の違い
インターン選考と本選考のそれぞれの特徴や違いを教えてください。
私が受けたインターンの面接はすべてオンライン上でおこなわれました。本選考と異なり、ガクチカをきちんと伝えられれば、深い志望動機がなくても選考に通過できるような印象がありました。
インターンの選考では、ガクチカとその業界や企業に関心を持ったきっかけ。本選考ではガクチカはもちろん、その業界・企業で成し遂げたいことを聞かれました。
インターンの面接は、本選考と比較して質問の深掘りが少なかったと思っています。業界や企業に関心を持ったきっかけやガクチカ、大学時代の留学経験など経歴について聞かれることも多く、面接自体も短い印象でした。一方で本選考は、面接が30分から1時間と長時間1対1で話すことが多く、一つの質問に対して4~6回のキャッチボールがあるイメージです。また、企業のMVVC(経営方針やビジョンのこと)と自身が似たような経験や価値観を持っているかなども見られました。
就活生パネリストの体験談の中にもあるように、インターン選考と本選考では面接にかかる時間も違うようですね。こちらの記事では本選考の面接時間や到着時間の目安などを解説しているので、あわせて確認しておくと安心です。
面接の所要時間や理想の到着時刻は? 面接時間に関する実態を調査!
経験談から習得! インターン面接の基本情報
インターンの面接通過のポイントは、本選考との違いを理解することであるとわかりました。ここからは、具体的な対策を知っていくために、インターン面接の基本情報を紹介します。
どんなことも上手くこなすには、まずは基本が大事となるので、先輩たちの経験談も参考に、対策の準備をしていきましょう。
インターン面接を受ける平均数
インターンの面接は集客目的であるといっても、一定数の学生から参加者が選ばれます。そのため、面接を受ければ不採用となることもあるのです。一社しか受けず不採用で困らないためにも、複数の企業のインターン面接を受け、リスクヘッジしながら選考活動をおこないましょう。
実際に、リクルートの就職未来研究所による就職活動状況調査 2024年卒によると、2023年卒がインターン面接に応募している平均数は約12件です。
その中から学生がインターンに進む平均数は8〜9社となるので、どの企業の面接も気を抜くことはできません。面接に受かる対策も大事ですが、参加時に双方にギャップが生まれないよう、情報収集や適切なアピールをすることも意識しておきましょう。
就活生パネリストがインターンに応募した回数
インターンには何社応募しましたか? また、その中で選考があった企業は何社でしたか?
80社程応募したと思います。エントリーシート(ES)以外の選考があるインターンはそのうちの7割だったので50社以上だと思います。
40社以上応募しました。ES以外の選考があるインターンは20社程度だったかと思いますが、免除になったケースなどもあるため数は正確ではありません。
インターンは6社応募しました。その中で選考があったのは2社程度でした。選考はESや試験などがありました。
インターン面接の選考スケジュール
インターンでは数回の面接で選考がおこなわれます。採用担当と現場担当が一次面接をおこない、最終面接は責任者や代表者が担当する流れが定説です。
面接のタイミングとなる大学3年生はまだ授業の多い時期でもあるため、うまくスケジュール調整する必要があるでしょう。
また、複数社の選考を同時進行するため、スケジュールのブッキングがないように、アプリや手帳を使って綿密に管理しておくとスムーズです。先輩たちがどのようなスケジュールで動いていたかも参考にしながら、うまく予定を立てていきましょう。
大体6月にESとWEBテストを提出した後、選考を含んだ企業のインターンが8〜9月に開催されていたので、インターン選考開始から合否が確定するまで2〜3カ月くらいかかったと思います。
大学3年の6月は日系大手企業がインターン選考をし始める時期なので、1日5件以上面接が入っている日もあり、とても苦労していました。なので、面接の日程調整が入った場合はすぐにカレンダーアプリに書き込むことで重複するリスクを回避していました。
最悪の場合、他社とかぶってしまった日があれば、志望度が高い企業の面接を優先するか、面接日程まで余裕がある場合は直接問い合わせていました。
インターンの選考開始から採用まで、2~3カ月程度の時間がかかっていたと思います。
企業によってはスカウトのサービスを使っていたり、これまでの経歴を参考にしたカジュアル面談のみで採用になっていたりすることもあるため、場合によってはインターンの開催まで何もせず参加することもありました。
スケジュール管理にはGoogleカレンダーを使うほか、インターン開催予定日はGoogleスプレッドシートで記録することでできるだけ日程が被らないようにしていました。
インターン面接の種類やタイプ
インターン面接は種類と形式が企業によって異なります。
面接の形式は基本的に対面・オンラインで分かれており、対面形式は企業内、オンライン形式は自宅のPCを使用して受けます。
面接の種類は、1対1でおこなう個人面接、数人の学生と面接官でおこなう集団面接に加え、学生が主体となりテーマについて議論するグループディスカッションの3種類です。
個人面接は対面・オンラインどちらも実施されますが、集団面接とグループディスカッションは基本的に対面でおこなわれることが多い傾向です。
企業により一次面接のみオンライン・集団面接はおこなわないなど、選考方法はさまざまであるため、事前に応募企業の面接内容を調べ、やり方にあった対策を立てる必要があるでしょう。
インターンの時期によっても対策の仕方が変わるかもしれません。次の記事では、サマーインターンの対策方法を解説しています。併せてチェックしてみてくださいね。
サマーインターンとは|内定者が語る就活への活かし方と事前準備
就活生パネリストが経験したインターン面接の形式
インターンの面接はどのような形式でおこなわれましたか?
インターン面接が2回ある企業でも、私の場合は全てオンライン面接でした。 企業によってまちまちだと思いますが、コンサル系であれば、グループディスカッションを経て個人面接を課している場合が多いと思います。 また戦略コンサルタントなど、難易度が比較的高い場合は、個人面接の中にケース面接を課すことも。日系大手の場合は、グループディスカッションによってインターンの合否が決まる企業が多く感じました。
インターンの面接は全てオンラインでした。IT・コンサル・メーカーを見ていましたが、どの業界も面接・グループディスカッション共にすべてオンラインで、面接はZoom、Webex、Google Meetsなどを利用して1対1でおこなわれていました。 面接回数はほとんどの企業が1回でしたが、カジュアル面談をしていた場合やこれまでの経歴を踏まえて選考を免除、というケースもあり、そのようなケースの場合は大概スカウトサイトやアプリ経由で繋がりを持った企業でした。
インターン面接当日のスケジュール
インターン面接の当日の流れは次のようになります。
インターン面接当日の流れ
①面接会場に到着
②受付をする
③入室
④面接開始
⑤退室
面接本番の所用時間は1時間程度ですが、会場での待機時間や面接後に書類を書く時間なども含めると、合計で1.5~2時間程度を想定しておくといいでしょう。また、当日筆記試験などが課されるケースもあります。
面接会場へは基本的に10分前には必ず到着しておくことや、遅延など当日のトラブルの可能性も踏まえ、到着時間から逆算したスケジュールを立てておくことが大切です。
就活生パネリストが経験したインターン面接の流れ
インターン面接当日の流れや所要時間を教えてください。
面接はすべてオンラインでおこなわれました。対面面接はなく、面接日に指定されたURLに入室すると、自己紹介からスタートするような流れです。所要時間はだいたい30分に満たないくらいでした。
大手銀行のインターンシップ選考に参加しましたが、オンラインで学生3人、面接官1人のグループ面接をおこないました。所要時間は30分程度でした。
面接前に準備すべき物
インターン面接で準備すべき物は次のようになります。
インターン面接の準備物
応募書類の原本とコピー
筆記用具
本人確認書類
携帯電話
ハンカチ
ティッシュ
腕時計
インターンの面接では、本人確認書類として学生証や身分証の提出を求められることがあります。また、企業によって事前に配布されるアンケートや独自のESなどもあるため、手渡しする書類があれば、自分用のコピーをとったうえで持参しましょう。
インターン面接の準備物は基本的に本選考と変わらないため、チェックリストを作っておくと就活で長く活用できるのでおすすめです。
就活生パネリストに聞いたみた! 企業から持ち物の指定はあった?
インターン面接で企業から指定のあった持ち物はありますか?
コンサルティング業界のインターン選考で、ケース面接のため、個人面接の際には身分証とA4用紙2枚とペンを用意してくださいと言われました。
インターン面接の持ち物として応募書類を挙げているように、インターン面接に進むには書類選考に突破する必要があります。こちらの記事では書類選考に合格するコツを体験談付きで紹介しているので、気になる人はチェックしてみてくださいね。
書類選考に落ちる……体験談付きで合格につながる書き方を徹底解説
「何からすべき?」を解決! インターンシップの面接対策5ステップ
ここまででインターンシップの意味や目的と面接の基礎情報を紹介してきました。ここからは、具体的な面接対策を5つのステップに分けて解説していきます。
この章では、ステップ①~⑤までを簡単に説明していますが、各ステップごとの詳しい内容はそのあと詳しく解説していくので、まずは流れを理解していきましょう。
ステップ①面接に必要な準備をする
インターン面接は、当日に万全の状態で参加するためにも、準備すべきことがたくさんあります。
面接に必要な準備
・応募企業の情報収集
・自己分析
・応募書類の作成
・スケジュール確認
・通勤条件の確認
・身だしなみのチェック
準備に必要なことには、情報収集や自己分析のように時間がかかるものもあるため、準備を後回しにして用意が間に合わず、後悔しないためにも早めに取り掛かりましょう。
面接に必要な準備をする方法は、必要なものをチェックし、「いつから」「どうやって」「どれだけ準備しておくか」を整理しておきます。準備物も複数あるので、頭の中ではなく、携帯やメモに書いてリスト化しておくと漏れがなく安心です。
いつから準備するか考えるときには、通勤条件の確認やスーツの購入など、どこかに足を運んで時間を使うことも想定した予定を立てておくことが大切です。
ステップ②面接マナーをチェックする
社会人として企業に属する場合、自社の環境整備や衛生管理の観点から、どんな業界でも大前提として「最低限のルールを守って協調性のある行動ができる人材」が求められます。
その判断基準の一つとなるのが「面接で設けたマナーを遵守できるか」どうかであるため、将来自社で活躍してほしい候補を選ぶインターン面接でも、面接マナーを意識する必要があるのです。
インターンの面接マナーは本選考と似ている部分も多いため、一時的な対策ではなく、就活のゴールに向けた対策としてしっかり身につけておいて損はないでしょう。
ステップ③経験者の声をもとに頻出質問と回答内容を確認する
インターン面接の回答対策は、いきなり回答内容を考えるとうまく答えが浮かばず時間がかかってしまうため、インターネットや面接経験者から回答内容のサンプルを知ることで効率良く進められます。
特に、インターン面接の経験談を聞くことで、リアルな体験を踏まえた実践的な対策が可能となります。大学の先輩や、インターン情報に詳しいキャリアセンターなどを頼りながら、できるだけ最新に近い情報を集めましょう。また、この記事でも経験談を豊富に紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
インターン面接での質問を準備することは、本選考の準備にもなります。以下の記事では本選考で聞かれた面接での質問や回答方法を解説しているので、あわせてチェックしておくと良いでしょう。
面接で聞かれた質問&回答大公開|実際にあった難易度高めな質問とは
ステップ④面接の回答のポイントを知る
インターン面接の回答対策は、内容を考えるだけではうまくいきません。何を意識して回答すべきか質問の本質を理解することで、自分の中で確信を持って応答ができ、相手にも説得力が増すのです。
せっかく時間をかけて考えた回答内容を水の泡にしないためにも、内容の準備と回答ポイントは必ずセットで対策しておきましょう。
ステップ⑤面接の練習をする
効果的な対策には、実践形式の面接練習も大切です。マナーや回答内容を念入りに対策したとしても、当日の面接の場に慣れておらず緊張してしまうと、頭が真っ白になり無駄になってしまうことも。
準備を実践で使えるようにするためにも、インプットしたことを練習でアウトプットして理解度や習熟度を高め、知識をスキルとして定着させる必要があるのです。事前に面接を想定した環境に慣れて本来の力を発揮させ、面接通過の突破口を開きましょう。
ステップ①面接に必要な準備をする
面接対策の流れがわかったところで、ここからはステップごとの詳細を紹介します。
まずは、面接に必要な準備についての情報です。面接対策というと、当日のことを考えがちになりますが、本番で実力を発揮するためには前準備こそ念入りにしておくことが大切です。
必要な準備は、面接前に用意できるものがほとんどなので、覚えておきたい点はメモを取りながら進めておくと読み返しができるのでおすすめです。
応募企業の情報収集
応募企業の情報収集とは、応募企業の事業内容・社風・強みなどを、HPやインターネットなどから調べることです。
情報収集をして企業の取り組みや特徴を知ることで、インターンで取り組みたいことなどの目的を明確にする効果があり、企業への興味関心が強くなることで、インターン企業への志望動機も考えられるようになるでしょう。
応募企業の情報収集の方法は、大きく分けて3つに分かれます。
収集先 | ポイント |
---|---|
①企業HP | 会社概要、社員ブログ、取引実績、製品情報などを幅広く見る |
②インターネット | 信憑性のある口コミサイトから情報を集める |
③経験談 | キャリアセンター、OB・OG訪問を利用する |
インターネットで情報収集をする場合、掲載元やデータ元がわからないサイトは信憑性が低い可能性があるので、注意が必要です。
情報はできるだけ複数から集めることで、良い情報・悪い情報を含めた多角的な判断をすることができるため、企業HPと経験談、というように方法を組み合わせた情報収集ができるとベストです。
自己分析
自己分析とは、客観視した自身の価値観や強みなどを知ることができる手法やツールを指します。就活では、自己分析で客観的な視点で見た自分を知り、適職判断や自己理解を深めることに役立ちます。
冒頭で紹介したように、インターンでは学生本来のスキルや人間性を重要視した選考がおこなわれるため、自分がどういう人間なのか客観視した説明ができなくてはいけません。そのため、自己分析で自己理解を深めておく必要があるのです。
自己分析はいくつかの種類があり、分析結果をどう使いたいのかで手法が分かれます。
自分史 | これまでの人生を時系列で振り返る |
マインドマップ | 自分の感情が盛り上がった・下がった瞬間を書き出し、 そのときの理由を分析する |
ジョハリの窓 | 自分から見た自分・他人から見た自分の印象を合わせて診断結果を出す |
モチベーショングラフ | 自分の人生に起こった出来事に対する感情を振り返る自己分析方法 |
また、自己理解をより深める方法として、第三者の視点から分析する「他己分析」というものもあります。
マイナビではLINEを使用し気軽に他己分析ができるお願い!他己分析といったツールもあるので、友人・両親・先輩など、身近に頼れる人がいる場合はぜひチャレンジしてみてみましょう。
自己理解が深い人は、自分の強み弱みの理解ができているので、就活はもちろん社会人としても活躍できる人物となります。インターンから将来につなげる準備と考え、いろいろな自己分析にチャレンジしてみるといいかもしれませんよ。
自己分析について詳しく知りたい人はこちらの記事がおすすめです。王道の自己分析方法を一つずつ解説しています。経験者が実際に試した自己分析についても紹介しているので、自分に合った自己分析方法を探してみましょう。
王道の自己分析法と就活に活かすコツ|「やってよかった」体験談付き
応募書類の作成
インターンの面接では、応募時にESの提出があるので、面接では書類が不要と考える人もいるでしょう。しかし、企業によっては、成績証明書・アンケートなど、面接になって初めて求められる提出書類もあります。
成績証明書は学校に申請する必要があり、発行まで時間がかかることもあるので、早めの準備が必要です。アンケートとは、企業のインターン参加における調査や企業の印象を記入する物が多く、選考結果には大きく左右しませんが、提出を忘れてしまうと悪印象になる可能性もあります。
いずれも、準備には数日〜1週間程度かかる物ばかりなので、早めの行動で対策しておくといいでしょう。
就活生パネリストに聞く! インターン選考の応募書類を作成するときの注意点
インターン選考の応募書類を作成する際に気を付けたことがあれば教えてください。
誤字や脱字には気を付けることを意識していて、一度書いたら、2回見直すようにしていました。特に「貴行」を「気候」と書いてしまったりなど普段使わない言葉には注意が必要だと思いました。
自己PR、ガクチカをはじめ、具体的な数字を入れた文章を書くようにしていました。何十倍もの倍率をくぐり抜けなければならないため、思考停止でも読める文章でなければ不合格になると思っていたからです。
インターン期間中の自分のスケジュールを確認
企業はインターンで多くの学生の参加調整をする必要があるため、前もって面接で参加可能な期間を質問されることがあります。
一方で、学生もインターンでは複数の企業に参加することになるため、予定がブッキングしないためにも、事前に面接で予定を伝えることでリスクヘッジできるのです。インターンのスケジュール確認では、自分の予定を把握することに加え、応募企業のインターン期間を調べておきましょう。
インターン期間にはいくつか種類がありますが、従来では「2日間以上の就業体験を伴うプログラム」と定義されていたため、さまざまなインターンがありました。しかし2025年卒の学生から「実施期間は5日間以上」に変更となったのです。
最新のインターン期間の種類
・短期:5日~2カ月以内
・長期:3カ月以上
面接前には、応募企業のインターン期間を確認したうえで、自分の予定を調整しておきましょう。
就活生パネリストが参加したインターンの数
合計で何社のインターンに参加していましたか?
インターンには3~4社参加しました。特に夏(8〜9月)は、インターンシップがあったおかげで毎日のように外に出ていたので逆に充実していました。
短期間のインターンシップは8月から11月にかけて7社ほど参加しました。そのほかは1dayイベント(ESによる選考があるものもあった)に20社近く参加しました。
通勤条件を把握
インターンに参加する場合は、当然ですが、その企業へ通勤することとなるため、事前に自宅からの通勤時間・経路・交通費などを把握しておきましょう。
面接で通勤条件についての回答ができなくとも、選考に大きく影響することはありませんが、スムーズに回答できることで、担当者の手間を省くことと、事前準備がしっかりできている印象を持たれるメリットがあります。さらには、面接当日のスケジュールを考える際にも、到着時間を逆算できるので役に立つでしょう。
通勤条件の確認は、できれば実際に使うルートで目的地と自宅を往復しておくと、リアルな所要時間もわかり、当日の予行にもなるのでおすすめです。
当日の持ち物のチェック
面接対策では、面接当日に必要な服装と持ち物のチェックも必要です。
面接の持ち物
共通
・応募書類
・筆記用具
・ハンカチ
・ティッシュ
・携帯
・交通系ICカード
・現金
・書類を入れるファイル
オンラインの場合
・PCとインターネット環境
・マイク付きのイヤホン
・スタンドライト
・コミュニケーションツール
・パソコンスタンド
オンライン面接の場合、準備として、PCの動作確認と映像確認もしておきましょう。インターネット環境が遅い場合、面接が止まってしまってやり取りがスムーズにいかないトラブルもあるため、事前に誰かと通話練習をしておくとより実践的です。
ステップ②面接マナーをチェックする
インターン面接でも、本選考と同様にマナーに配慮して臨みましょう。
「採用面接ではないから」とマナーの対策をせずに臨んでしまうと、正しいと思っていたものがマナー違反で採用担当に悪印象を与えてしまい、採用の機会を逃してしまうことも。インターン面接も本番同様の気持ちでマナーをチェックしておくことが大切です。
ZOOMやGoogleMeetを使って選考をおこなう企業が多いので、事前に参加URLが送られてきます。
マナーとして、直前に確認するのではなく、最低でも20〜30分前に確認することが必要だと思います。実際に私は志望度の高い企業で、Wi-Fiの関係でURL先に入室できなかったという事態が発生しました。結果として、10分ほど遅れて入室してしまったことがあり、手ごたえはあったものの不合格となってしまった経験があります。
以降、気を付けるように意識していますが、時間を守るための事前のチェックは、オンライン面接ならではのマナーだと思います。
身だしなみ
インターン面接の身だしなみの一般的なマナーを紹介します。大前提就活の身だしなみに正解はありませんが、どんな格好をすれば良いのか不安な人は、好印象を残せる一例として参考にしてください。
身だしなみマナーのポイント
・服装:基本は黒色or濃紺、シワ・しつけ糸の切り忘れはNG、フラップは中にしまう、シャツは無地の白
・カバン:A4サイズが入る自立できる物
・髪型:黒や地毛に近い色。寝癖は直し、肩より長い場合はくくる
・靴:傷、踵のすれ、汚れはない状態にメンテナンスする
・その他:爪の伸びすぎや汚れはNG
レディーススタイルで気を付けること
・化粧:ナチュラルメイクが一般的
・服装:スカートは膝丈、パンツスーツはかかとが隠れる長さのストレートタイプがおすすめ
・靴:歩きやすいようにヒールは3㎝程度で、黒のパンプスが一般的
メンズスタイルで気を付けること
・髪型とヒゲ:寝癖は整え、ヒゲは剃り残しがないように
・服装:ネクタイは派手な色は避ける、靴下は無地で黒・紺色がおすすめ
・履:プレーントゥの黒の革靴が一般的
服装は基本的に無地で控えめな色合いであること、髪型やスーツは黒色を基調として選ぶことなど、意識することはたくさんあります。
身だしなみチェックにはスーツの用意なども含まれますが、慌てて買ってしまうとサイズや丈が合わないこともあるので、時間に余裕を持って試着したうえで準備しましょう。スーツ以外にも、カバンやワイシャツ、ベルトの準備も忘れてはいけません。
身だしなみを整え必要なものを用意するのは大変ですが、「ひとつくらい大丈夫」とそのままにしておくと、しっかりとマナー遵守しているほかの応募者と並ぶと悪目立ちしてしまうことも。
不採用になってしまい「対策しておけば通過したかもしれない」と後悔の要因にならないためにも、できるだけの努力をしておきましょう。
訪問・受付の仕方
訪問や受付でも面接マナーは存在します。対面面接の場合、10分前には企業に到着しておくことが一般的です。早すぎたり、ギリギリの場合は時間管理不足だと捉えられることもあるので、ほど良い時間に到着しておくとベストでしょう。
また、受付や待合室でコートを脱ぐと邪魔になることがあるので、入り口に入る前に脱いでおきましょう。脱いだあとは綺麗に畳んで腕にかけるまでがマナーです。裏返しにたたむ、カバンに無理やり詰めるなどは見た目が悪いので避けましょう。
受付では、挨拶をしたうえで面接時間・名前・担当者名を伝え、取り次いでもらいます。受付後は待機室に通されることもありますが、気を抜いてに携帯をさわったり、崩れた姿勢で待たないように注意が必要です。
入室・退室の仕方
面接部屋には、大きく分けて5つのステップで入室します。
入室の仕方
①3回ドアをノック
②どうぞ、と聞こえてから入室しドアを閉める
③面接官へお辞儀
④椅子の横に立つ
⑤声がかかってから着席
入室時には「失礼します」と声がけをすることを忘れず、ドアを閉めるときは後ろ手で閉めないように注意しましょう。面接官へのお辞儀は一度軽く目を合わせておこなうことと、30度の角度でのお辞儀を意識することも大切です。着席の際にも浅いお辞儀をして「失礼します」の声かけをおこない着席します。
退室時は、面接終了後に立ち上がり「本日はお時間を頂き、ありがとうございました」とお礼を伝え一礼し、ドア前で再度お礼をして退室します。
やり慣れないことが多いマナーの中でも、経験しづらい面接会場での入退室は動きが硬くなりがちです。何度か練習を重ね、スムーズな動きができるようにしておきましょう。
言葉使い
インターン面接では、尊敬語・謙譲語・丁寧語を使い分けた言葉使いが基本のマナーとなります。
言葉遣いの種類と意味
・尊敬語:相手を立てるときに使う言葉(例:ご存知、いらっしゃる)
・謙譲語:自分が謙るときに使う言葉(例:申し上げる、伺う)
・丁寧語:関係性に関わらず表現を丁寧にする言葉(例:します、思います)
目上の人への言葉使いを意識する機会が少ない学生にとって、面接で急に話し方を変えるのはむずかしく感じてしまうかもしれません。対策としては、面接でよく使われるフレーズを覚え、繰り返し練習しておきましょう。
言葉を発声するだけではなく、アルバイト先の店長や大学の先生など、身近な目上の人との実際の会話で意識すると習得がスムーズです。
尊敬語 | 謙譲語 | 丁寧語 | |
---|---|---|---|
会社 | 御社 貴社(文面の場合) |
弊社 小社 |
|
知る | ご存じ 知られる お知りになる |
承知する 存じ上げる |
知ります |
行く | お出かけになる いらっしゃる |
参る 伺う |
行きます |
言う・話す | おっしゃる お話しくださる |
申し上げる | 言います |
聞く | お聞きになる | 拝聴する 伺う |
聞きます |
読む | 読まれる ご覧になる お読みになる |
拝読する | 読みます |
思う | 思われる お思いになる |
存じ上げる | 思います |
する | なさる される |
いたす | します いたす |
いる | いらっしゃる おいでになる |
おる | います |
見せる | お見せになる 見せられる |
ご覧に入れる お見せする |
見せます |
このほかにも、幼い言葉遣いはその人の印象を悪く見せてしまうこともあるので注意が必要です。普段から使ってしまう「やばい」や「すごい」も、「とても」や「すばらしい」という丁寧な表現を使うように意識しましょう。
お礼状
お礼状とは、メールや手紙で面接企業に、面接の機会をもらえた感謝の気持ちと、参加意欲をアピールするために送られるものです。
必ず送る必要はなく、作成に時間がかかることもあるため、毎回送るというよりも、志望度が高い企業や、お礼を改めて伝えたいと感じた場合のみ送る対応で問題ありません。
お礼状は基本的にメールで送られることがほとんどで、なるべく面接当日、遅くとも翌日の午前中までに送ります。宛名は面接日時と氏名がわかるように記入し、文章は「面接がどうよかったのか」具体的な理由を踏まえることがポイントです。
お礼状の例文
【件名】
〇月〇日のインターンシップ面接のお礼(大学名・氏名)
【本文】
〇〇株式会社
総務部 〇〇 〇〇 様
お世話になっております。
本日◯時より面接をしていただきました、〇〇大学の△△(名前)と申します。
本日はご多忙な中、お時間をいただき、誠にありがとうございました。
面接では、貴社の取り組みへの理解が深まり、インターン参加への気持ちがよりいっそう強くなりました。
中でも、営業担当の〇〇様から、数ある飲食業の中から貴社で働く面白さをお話いただいたエピソードの印象が強く、私もライバル企業が多い中で勝ち抜く貴社で活躍してみたいと感じました。
インターンという期間内ではありますが、アルバイトで培った傾聴力や飲食業の経験を少しでも貢献できればと考えております。
まずは、面接のお礼を申し上げたく、メールいたしました。
本当にありがとうございました。
末筆ながら、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
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〇〇大学 〇〇学部
△△ △△(氏名)
住所:東京都〇〇区〇〇
電話番号:000-00-0000
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お礼状は採用担当者のアドレスがわからない場合は郵送しましょう。ただし、先述した通り、必ず送らなければならないものではありません。臨機応変に対応すると良いでしょう。就活生パネリストたちにも実際にお礼状を送ったかどうかを聞いてみました。
面接終了後、企業にお礼のメール連絡をしたことは全くありません。理由としては、受けている企業が大手企業だったので、受験者が多く、わざわざそのお礼メールに時間を割くことはないと判断したからです。
実際に、インターンの選考合格通知も同じ時間に一斉に来るので、一人ひとりにメールを作成しているわけではないです。
少数精鋭の企業であれば、そのメールを受け取って見てくれることがあるかもしれませんが、私は上記の理由からお礼メールを送っていませんでした。
面接終了後にお礼状を送ったことはありません。理由としては、大手企業やベンチャー企業だと大量の学生を捌いているほか、問い合わせフォームのみ受け付けていることが多く、お礼メールを書くことそのものが人事にとって負担になると考えていたためです。
ただし、企業の方から連絡があった場合には、お礼と共に面接に対してどのような感想を持ったのか、今後かかわりがあればどのようなことが知りたいのかなどを送るようにしていました。
ステップ③経験者の声をもとに頻出質問と回答内容を確認する
ここからは、インターン面接のよくある質問に対する回答例文とポイントを解説します。体験談を踏まえながらリアルな視点で伝えていくので、内容の参考にしてみてくださいね。
まずは、インターン選考を経験した就活生パネリストに、どのような質問を実際に受けたかを聞いてみました。
企業によってまちまちですが、大手企業の場合はとにかく大量の学生の話を聞いている印象で、質問内容もESに記載した自己PR、ガクチカを答えるようなパターンが多かったです。
自己PRで伝えた強みは「課題解決力」
実際に自己PRで伝えた内容は以下になります。
「私の強みは、課題解決力です。私はタイ留学中に日系人材紹介会社で新規開拓営業のインターンシップをおこない、新規顧客に対して電話・メール営業をしました。タイに拠点を持つ日系企業に対し、採用活動を支援する営業をしていました、採用担当者と電話がつながらないことが課題でした。原因は、担当者が現地代表で多忙なためでした。そこで新規契約獲得のため2点の工夫をしました。
1点目は採用担当者のスケジュール把握です。架電の際、採用担当者につながらなくても必ず人事にスケジュールを確認し、再度、架電したときに担当者につながるようにしました。
2点目はメール営業を増やしたことです。電話がつながらない担当者にも営業をおこなうために、メールでのアプローチが必要であると考え、タイ人人事や他部署の日本人から担当者のメールアドレスを聞き出し、担当者へのリーチ率を増加させました。
結果として、当初のリーチ率10%から平均を上回る35%まで増加させました」
ガクチカで伝えたのは「インターン経験」
実際にガクチカで伝えた内容は以下になります。
「ハンドメイド雑貨販売企業でインターンシップ生として活動し、企業の基盤作りに貢献しました。
長期的目標は企業の認知度向上でしたが、担当者の交代により既存HPが更新されていなかったため、短期目標をHPを作成し認知度を上げる基盤を作ることに設定していました。
困難だったことは、メンバー5人の間で自社のイメージを共有することでした。当初は、各々が想像する自社のイメージカラーや事業内容から想像される風景を箇条書きに言語化したのですが、初版のHP作成時には、言語化していた自社のイメージからでは認識を一致させることができず、自社に合った色や写真を使用できなかったため、私は写真共有アプリを提案しました。
理由は、自社メッセージから考えられる暖かさや色合いは言語で表しきれないと感じていたからです。
結果として、自社のイメージを反映した温かみと自社の事業内容を伝えられるHPを作成、企業の認知度向上につながる基盤作りができました」
中小企業や地方の企業だと応募人数が少ないこともあり面接もざっくばらんなことが多く、大学時代に取り組んだことや留学について、また就職活動についてさらっと聞かれて終了するようなこともありました。どちらの企業規模においてもインターン期間に関する質問をされた経験はないです。
自己紹介
自己紹介の例文
〇大学◯学部から参りました、△△(氏名)です。
大学ではマーケティング学を専攻しており、昨今のマーケティングニーズの変化に伴う市場の動きや新しいマーケティング手法の研究に力を入れておりました。授業の一貫で学んだ企業分析に強い興味を持ち、修了した今でも、さまざまな企業分析をするのが趣味となっています。
御社では、マーケティング支援として幅広い企業の製品やサービス認知に貢献していると、HPの事業内容にて拝見いたしました。これまで私が培ってきた知識で少しでも貢献できればと考えております。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
自己紹介は面接の初めに質問されやすく、基本は学校名と名前、簡単な自己紹介を1分程度で話します。企業は自己紹介を通し、言葉遣いやマナーなど基本ができているかを判断するとともに、学生の緊張度合いなども見ています。
面接の導入部分としてよく使われる質問であるため、回答は事前に準備して余裕を持っておき、当日は回答中に声のトーンや話すスピードなど、そのあとの質問に印象よく答えられるための調整時間として使えるとベストです。
自己紹介の伝え方について詳しく知りたい人はこちらの記事がおすすめです。好印象につなげるためのコツをマスターしましょう。
面接の自己紹介で何を話した? リアル回答例付きで伝え方を徹底解説
志望動機
志望動機の例文
大手不動産ディベロッパーとして、土地仕入れからオーナー管理まで、一貫した事業をおこなう御社の事業内容と展開に強い興味を持ちました。
昨今、不動産業界は建材の高騰による建物価格の上昇から、販売に苦労し倒産する企業もある中で、御社は縮小どころか事業拡大をされています。
さらに、御社ではメイン事業ではないリノベーション事業や賃貸事業も衰えることなく、ライバルが多い不動産業で維持し続けている御社だからこその強みを知りたいと感じました。
今回のインターンでは、御社の事業の先導となる営業職や仕入れ担当の方の思考を学び、より業界への興味関心を深めていきたいと考えております。
インターンの面接では、強い志望動機を求められてはいないものの、数ある企業の中からなぜ応募企業を選んだのかは説明する必要があります。
「その企業だから」こその理由を伝えることがポイントで、「事業に面白みを感じた」といったような具体性のない内容にならないように注意しましょう。
志望動機が思い浮かばない人は、企業HPで情報収集を深掘りして気になったことや感心した内容をもとに組み立てるとうまく考えられるのでおすすめです。
志望動機は書き出しを魅力的にすることで、採用担当者の心をつかむことができます。志望動機における重要な書き出しの作り方が気になる人はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
例文12選|志望動機の書き出しはエピソードの切り口がポイント!
「インターンの志望動機はどうやって考えれば良いのだろう……」このように考えてしまう人は、こちらの記事も見てみてください。志望動機を考えるヒントになりますよ。
例文26選|インターンシップの志望動機どう書いた? 内定者に調査
学生時代に力をいれたこと
ガクチカの例文
私が学生時代力を入れたことは、アパレルのアルバイトです。
大学1回生からカジュアルブランドのアパレルスタッフとして従事しており、そこでは家族連れや自身よりも上の世代のお客様を接客する機会が多くありました。
当初は、接客方法がわからずうまく売上につながっていなかったものの、先輩からの「その人自体に興味を持ってみて」というアドバイスをきっかけに、人それぞれのニーズがあることに気づきました。
その結果、お客様の求める内容を聞き出すことや、話や今の服装から好みを分析し提案することができるようになり、社員の方々に負けない当日売上を出す実績へとつなげることができたのです。
御社のインターンでは、実際の商品開発を仮定したプログラムに参加できると伺っています。アルバイトで培った、傾聴力や分析能力から、顧客のニーズにマッチする商品企画ができるように貢献していきたい所存です。
学生時代に力を入れたことの回答内容は、インターンのプログラム内容と関連させることがポイントです。
例文のように、アパレルでのアルバイトで培った、顧客のニーズを聞き取って分析する力を商品開発へ活かす回答は、一貫性があり採用担当にインターンでの活躍を想像させます。採用担当に「インターンで積極的に学んでもらえそう」「将来的にうちで活躍できる人材」と感じさせることを意識しましょう。
学生時代に取り組んだ経験とインターン内容が結び付きにくい人は、経験から学んだことや得たことを箇条書きし、インターン内容と結びつけると考えやすいでしょう。アルバイトの経験で得たことが思い出せないときは、仕事の内容や意識していたこと、ほめられたことから連想して考えていくのがおすすめです。
自己PR
自己PRの例文
私の強みはマネジメント能力です。
私は建築学科で近代研究ゼミに所属しておりましたが、総勢で30名いる中で、研究への方針の違いから口論が立て続き、ゼミ内の雰囲気が悪化する時期がありました。
このままでは良い研究ができないと感じた私は、それぞれに話を聞いたうえで、ゼミの中で研究プレゼン大会の実施を企画・提案し、それぞれのチーム配分と役割分担を決めたうえで、進行をおこないました。
結果、口論ではなく、正式な場で意見を主張し結論を出したことで、ゼミ全体の方向性が一致し、作り上げた成果物は教授から高評価を得ることができました。さらに、チーム内の配役やプレゼンの進行についても、「学生ながらに素晴らしい」と成績に反映していただくこともできたのです。
御社の商品開発プログラムでも、インターンメンバーをうまくマネジメントし、良い結果に結びつけられるよう、貢献していきたいと考えております。
自己PRとは自分をアピールするものですが、「自身の強みと企業や仕事との適性」をアピールする本選考と違い、インターン面接では「プログラムとマッチしているかどうか」に注目します。
自己分析をしたうえで、自分の強みが思い浮かばない場合は、違う種類の自己分析をおこなう、キャリアアドバイザーなどの専門家に頼る、他己分析を別の人に依頼するなどで、選択肢を広げてみましょう。
自己PRの内容は、自己紹介や長所短所と同じにしてしまう場合もありますが、短時間で自分を広く知ってもらうためにも、内容の重複は避けることがおすすめです。
インターンシップでの自己PRの書き方についてもっと詳しく知りたい人は、次の記事を読んでみてくださいね。
インターンシップ選考の自己PR|経験者が実際に伝えた内容を大公開
長所と短所
長所の例文
私の長所は臨機応変な対応力です。
高校時代から現在まで、5年間ソフトボールでキャッチャーをしており、一回ごとのボールが打たれる場所・ランナーの位置・アウトカウントから、適切な判断と指示をすることが求められました。
私の一声で試合の結果が一転してしまうほど重要な立ち位置であったため、咄嗟の判断力を養うために、数多くの試合動画や先輩の判断基準から自分の引き出しを増やす努力をしました。その結果、同年代で2名いた正キャッチャーへ抜擢され、地区大会では優勝を納める結果となりました。
御社のインターンシップでは、システム開発のエンジニア職補助として、急な仕様変更やトラブルにも対応できるように私の強みを活かしたいと考えています。
短所の例文
私の短所は長考することが苦手なことです。
部活や飲食店のアルバイトでは、ある程度の指導されたうえで「まずはやってみよう」と教えられる経験が多かったため、実践で覚える癖がついていました。
しかし、アパレルのアルバイトでは事務的な作業や、納品物の入荷作業など計画力が必要な仕事では、しっかり考える時間が必要であることも学びました。
実践形式の経験が長いことから、長考せずに飛び出してしまいそうになることも多いですが、最近では、仕事内容によって動きを変えることを意識し、行動するように心掛けています。
長所・短所の回答では、長所は自己PRと同様にインターンの内容に沿った強みをアピールすること、短所は自己分析と解決力を意識した内容を伝えることを意識しましょう。
特に短所では、弱みをどう解決しているのかで、人間性やスキルを判断されるため、必ず改善策をセットにすることが重要です。
インターンシップに期待すること
「インターンシップに期待すること」の例文
私が御社のインターンシップに期待することは、リアルな顧客ニーズを体験することです。
私が学生で勉強してきた経営やマーケティングの知識は、教科書上やインターネット上から直接顧客の顔が見えるものではありませんでした。しかし、御社のインターンシップでは、現場経験として、クライアントのヒアリング参加やマーケティング調査の場を経験させていただけると伺っています。
第一線で活躍しているマーケターの皆様の思考や取り組み方、リアルな言葉から分析し結果を導く過程を知れる内容に魅力を感じております。
インターンシップに期待することを質問する意図は、企業のニーズと学生の参加意図がマッチしているかどうかを判断するためです。
企業意図が「自社の魅力を知ってほしい」「社会人の擬似体験をしてほしい」に対して、学生が「採用してもらうためのアピールをしたい」のであれば、お互いのニーズが異なっています。インターンの時間を確保するのであれば、お互いの希望がマッチしている学生の方が自社にとって将来性が高い、と企業は考えるのです。
インターンシップで期待することの回答内容は、プログラムでの目的や、企業を選んだ基準を具体的に説明することを意識しましょう。期間内でどのような計画を立てているのか、将来性をアピールすることが大切です。
アルバイト
アルバイトの例文
小さい頃から本を読むことが好きで、できるだけたくさんの時間本に触れていたいと感じ、図書館でアルバイトをすることを決断しました。
図書館のアルバイトでは、お客様から書籍の問い合わせを受けることも多く、題名がわからず断片的な内容から本を探さなくてはいけないこともありました。その中で、できるだけ早く希望の図書を見つけられるよう、本の表紙や色など、質問内容を変えて思い出してもらう工夫をしました。
結果的に、利用者様には「いつも〇〇さんに聞くと欲しい本がすぐに見つかるよ」と名前を覚えてもらうことができ、図書館の継続利用にも貢献できました。
このアルバイトの経験から、相手の話を聞き出すコミュニケーション能力が身に付いたと考えています。今回のインターンで、クライアントとのヒアリングにも参加させていただける際には、少しでも私のスキルを貢献していきたいです。
アルバイト経験への質問は、社会でお金をもらって働いた経験があるかどうか、接遇面の確認や継続力を判断したい意図があります。
アルバイト内容に嘘をつくことはNGですが、経験した内容や得たスキルを説明するときは、インターン内容にマッチしたものを伝えることがポイントです。
また、アルバイトをしていない場合は、その代わりに学生時代に力を入れていたことやボランティア経験などを話すことで、時間をどう活用していたのかアピールすることができます。複数のアルバイトをしている場合は、情報が多いと内容が伝わりづらいため、一つに絞りましょう。
趣味や特技
趣味・特技の例文
私の趣味は料理をすることです。元々は、仕事で忙しい両親の代わりに夕食を作ることから始まったのですが、経験を積んでいくごとに、ただ料理を作るのではなく時間を有効に使いたいと思い「1時間に複数品作ってみよう」と、時間目標を設定するようになりました。
初めはうまくいかず、時間を気にしすぎて味付けを失敗してしまうこともありましたが、事前に工程を考え、流れを意識して取り組むことで、当初は3品で1時間かかっていたものが、1カ月で30分で完成できるようになりました。
共働きの両親からは、土日に作り置きをしてもらうとゆっくりできると感謝され、家族の時間も確保できたことに加え、わたし自身も計画力を身に付けることができました。
趣味や特技の質問は「その人の普段の姿を知って社員との相性を見たい」という採用担当の意図があります。回答は自分らしさが伝わる内容と、自身の趣味から得た経験や成果を話してスキルのアピールへとつなげましょう。
また、趣味や特技がないと悩む人は、普段なにげなく習慣化しているものを考えるといいかもしれません。たとえば、掃除や料理など生活に関することだと「部屋を綺麗にする」「新しいメニューを考える」などが連想できます。外出の際に、ついつい本屋によってしまう人は「本屋めぐり」を趣味にしても良いかもしれませんね。
自分では趣味や特技にならないと考えているようなことでも、続けていることに関して「なぜ続けているのか」深掘りしてみると、面接で話す立派なエピソードが考えられるでしょう。
自分で考えるのが難しい場合は、身近な友達や両親に自分の継続していることについて聞いてみると、意外な選択肢を得られるかもしれないのでおすすめです。
自分には特技はないと悩んでいる人もいるでしょう。こちらの記事では印象に残りやすい特技を28選紹介しています。特技の探し方や伝え方についても紹介しているので、気になる人は読んでみてくださいね。
おもしろい特技28選|ネタに走ると危険? 特技の探し方や伝え方
インターンシップでの目標
例文
私は御社のインターンで、これまで机の上で学んでいた知識をリアルに体験し、実践的な経験とスキルを得たいと考えています。
現在の志望職種はマーケティング職ですが、本で見ている状態と体験する状態では、難易度や楽しさも全く異なると考えており、体験することで視野が広がり、多角的な視点から職業理解を深められる機会としたいです。
インターンシップでの目標は、学生の参加意欲や、目標設定して物事に取り組める人間性を見られます。目標設定に悩む人は、インターンでやりたいことから考えると、想像がしやすいでしょう。
たとえば、インターンでやりたいことが「大学で表面的に学んだ知識をリアルに体験したい」のであれば、リアルな体験をしてどうなりたいかに注目します。
知識と体験が合わさると実践的なスキルを持つことができるので、「実践的なマーケティング知識をつけ、仕事理解を深めた自分になりたい」が目標として浮かび上がります。
この2つが連動していない場合、採用担当に一貫性がない印象を持たれてしまうので、なぜ参加したいのか、その結果どうなりたいのかの動機づけをしっかりとおこなうことが大切です。
自分の状況について
自分の状況とは、ステップ①の面接に必要な条件で準備しておいた内容にあたります。メモに書くなどして整理して、回答できるようにしておきましょう。
参加日数・曜日・期間 | 週◯日間、◯曜日以外が不可、◯日〜◯日までの参加が可能、など具体的に |
通勤時間 | 自宅を出てから企業に到着するまでの時間 |
交通費 | 使用路線と一番安い価格 |
他社の選考状況 | 複数選考していることを正直に伝える |
他社の選考状況は伝えづらいと感じる人もいるかと思いますが、インターンは複数参加することを採用側も知っているので、スムーズな期間調整をするためにも正直に伝えて問題ありません。
逆質問
インターン面接では、学生から採用担当へ質問する逆質問の時間が設けられます。質問する内容に制限はないので、自由度が高いだけに、何を聞くべきか悩む人も少なくありません。
逆質問は、「質問をしなくてはいけない」と考えると範囲が広すぎて内容に悩んでしまうので、「この人に質問をするなら?」と相手への興味を深めてから質問内容を考えてみましょう。
①逆質問したい人:面接官
②仕事内容や職種:マーケティング担当者(現場担当)
③企業での役割:マーケティング部の統括
④気になること:どんなキャリアパスで統括になったのか、業務と兼務しているならどんなスケジュールでこなしているのか、この会社を選んだ理由
①が人ではなく企業になるのであれば、「具体的に何をしているのか」「業界でどんな立ち位置なのか」から「今後の展開はどうなるのかな?」「ライバル企業との差別化で意識していることは何だろう?」といったように質問を思い浮かべます。
また、逆質問は複数用意しておくことで、集団面接で誰かが同じ質問をした時のリスクヘッジにもなります。
逆質問の例
・採用担当者から見た企業の強みや特徴
・企業が参加する学生へ求めていること
・企業内の応募企業の雰囲気について
・インターン内容の具体的な業務内容について
注意として、事前にHPで公開されている内容や、給料がでるかどうかなどの条件面の話をするのは避けましょう。インターン企業や内容への興味関心を伝えることが大切です。
インターン選考を経験したことのある先輩にも、どのような逆質問をしたのか聞いてみました。
広告業界をメインに就活を進めていましたが、「広告で人の心を動かし、そのブランドのファンにさせること」を就活全体の軸としており、その企業で目標が達成できると感じたため、インターンの面接にて「これまで携わった案件で消費者(生活者)の心を動かすことができたと感じる瞬間はありましたか」といった質問をしていました。
また、「自分はその会社で○○ができると思うが、実際はどうなのか」を質問し、返ってきた回答に対して感想を延べ、自分とその企業のマッチ度の高さをアピールしていました。
こちらの記事では、面接の最後に「質問はありますか」と聞かれたときの対処法を経験談とともに詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
面接の「質問はありますか」どう答える? 内定者に聞く逆質問対策
ステップ④面接回答のポイントを知る
面接の回答内容を考えることができれば、うまく伝えるためにも回答のポイントを知っていきましょう。
回答内容は伝えたいことだけ覚えておく
面接の回答内容は丸覚えせず、伝えたいワードで覚えます。
丸覚えは文章を「形」として覚えてしまうため、文章の一部分を忘れてしまうと、何を伝えたかったのかわからなくなってしまうのです。そこで伝えたい内容のワードだけ覚えておくことで、緊張で文章がわからなくなったとしても、うまく答えることができます。
話すメインテーマ、からめるエピソード、まとめで伝えたいことなど、3つくらいの要点にしぼるだけで覚える内容も少なく、短時間で効率的な対策ができます。
逆質問は差別化を意識しよう
逆質問は、企業の採用意図やインターンシップで学生に求められることなど、よくある質問をしがちです。定型的な質問で情報を集めることも大事ですが、自由度が高い逆質問こそ、ほかの学生との差別化をするチャンスと捉えましょう。
うまく逆質問をするには、事前に調べてわかる内容は聞かないことを前提に、面接でアピールしきれなかった自分の強みを伝えられる内容を意識していきます。
自分をアピールする逆質問の例
私は学生時代にデジタルマーケティングの特別講義を受講し、中でもWebマーケに強い興味があるのですが、御社のWebマーケ事業の中で、特に強みとなる部分を教えていただけないでしょうか。
ほかにも、面接のフィードバックをもらう・面接官の発言に対する質問するなど、面接中に思い浮かぶ内容もあるので、選考では興味関心のアンテナを張り巡らせておくこともポイントです。
逆質問をするときに意識していたポイントは2つです。1つ目は、HPや事前の選考会で得られる情報以外のことを必ず聞くことです。
当たり前のようですが、選考会やグループ面接では検索すれば回答がわかる質問は、人事から見ても印象が悪いため避けました。
2つ目は本選考と変わらないレベルで、企業の事業内容について自身の意見を持った質問をするようにしていました。
特に6〜8月のインターン選考しかおこなっていない時期に、事前の情報収集に加えて自分の意見を組み込める学生は少ないため、できる限り具体的な情報と意見を入れるようにしていました。
インプット量を増やすだけではなく深掘りもした
逆質問の内容を考える方法も2つあります。1つ目は、HPやnote、企業にかかわる人の情報をとにかく集めることです。インプットがないものにアウトプットをすることはできないためです。
2つ目は、AI(人工知能)に質問を考えさせ深化させる方法です。ありがちな質問ではないものをAI(人工知能)に生成させることで、自分自身が考えていなかった質問を取り込むことができます。
しかし、生成させたものをそのまま聞くのでは抽象度が高いことや同じ方法を使う人がいるのは明らかなため、企業に合わせて質問の角度を変えたり視点を変えていました。
ステップ⑤面接の練習をする
最後は、実践に向けた面接練習のポイントを紹介していきます。
面接練習で意識するポイントを押さえる
効果的に面接練習を進めるには、ただ作業的にこなすのではなく、何を改善すべきか意識して取り組むことが重要です。インターンの面接練習で意識すべきポイントは、大きく分けて3つです。
面接練習で意識すべきポイント
・本番と同じ環境でおこなう
・時間を計りながらおこなう
・繰り返し練習する
面接当日は、慣れない空気感からの緊張や、着慣れないスーツや使い慣れない言葉遣いなど、本番以外に気を遣うことが増えます。当日の面接回答に集中するためにも、練習では同じ身だしなみや言葉遣いを意識し、少しでも慣れておきましょう。
練習中は、一つずつの回答やトータルの時間を計ることによって、一定のスピードで話せているか明確になります。さらに、練習を何度も繰り返すことにより、本番でも「少し話しすぎているな」という時間感覚が身に付き、慣れないマナーや言葉遣いも自分のものにできるようになるでしょう。
就活生パネリストが実際にしたインターン面接に向けた練習
インターンの選考の面接に向けて、どんな練習をしましたか?
初めての面接だったため、ガクチカと志望動機は完璧に暗記した状態で挑みました。練習をするときは鏡の前で何度も練習していました。
練習したこととして、本命の大手企業の面接を受ける前に、ベンチャー企業の面接を経験して慣れておくことを意識していました。
一人での練習はスマートフォンを活用する
一人での面接練習は、受け答えや面接態度を客観視するために、スマートフォンで自分を撮影しチェックしながらおこないましょう。
客観的な視点から確認することで、「思ったよりも声が小さい」「表情が硬い」など、自分では見つけられない改善点が見つかります。
面接シーンを録画しておくと、友人同士で共有して改善点を言い合ったり、キャリアセンターの先生へチェックしてもらうことも可能なため、遠隔でも対面練習のような成果が得られます。
また、最近ではAIが面接練習をしてくれる「面接練習アプリsteach」といったアプリもあるので、いくつか試してみるのもおすすめです。
対面は本番と同じ形式でおこなう
対面練習では、面接会場とできるだけ近い環境で練習することを意識しましょう。
対面練習の環境づくりのポイント
・会議室など閉鎖されて静かな環境
・面接官との距離
・同じ椅子や机
本番と同じ形式に近づけ慣れることで、「面接会場=緊張」という条件が結びつかないようにします。
環境以外にも、面接官役には緊張感や多少の圧迫感も意識してもらうことで、より実践的な対策ができます。練習は入室から退室までの一連の流れをおこない、後から振り返りができるようにするため、対面練習も録画を忘れないようにしましょう。
予想外の質問も怖くない! 経験談から知る面接での対処法
インターン面接の意外な落とし穴として、人柄を見たい採用担当が、応募者の素の顔をみるために、対策されづらい予想外の質問を投げかけることがあります。
想定していなかった事態では、どんな人も焦りを覚えてしまいますが、予想できない内容には、「質問の回答」ではなく「答えが浮かばないときの対処法」を覚えることが必勝法です。
経験者たちの対処法を知りながら、広範囲に使える面接対策を覚えましょう。
ベンチャー企業のインターン選考を受けた時に「○○さんは、何を成し遂げたり、達成したら人生勝ち組と考えていますか」と想定外の質問をされたことがあります。
口コミサイトで過去に面接を体験した人がそのような質問をされたと書いてありましたが、まさか本当に質問はしてこないだろうと思い準備していなかったです。
その時は、即興の解答として「毎日がお腹いっぱいだといえるくらい充実してたら」と答えましたが、詳しくは答えられませんでした。突飛な質問にも過去の自分の行動パターンを考えて一貫性のある答えができると良いと思います。
面接すべてが想定外だったことがあります。志望動機や自己PRなどは一切聞かれず、終始会話がメインの面接だったので非常に焦りました。
特に、自分の性格について聞かれた際、自分の弱みを素直に言ってしまい、そこからストレス耐性やそのストレス解消法について聞かれました。
私は素直に、趣味に没頭して1日仕事の事を考えない時間を作ると答えました。想定外の質問に対する私の対処法は、とにかく自分のことを知っておくことです。
急に聞かれて答えられなくても、会話を成立させられるくらい自分のことを理解していれば大丈夫だと思います。
オウム返しをする
面接で予想外の質問がきたときに、答えに迷い沈黙してしまうと、面接官の反応が気になりよりプレッシャーを感じてしまいます。うまく答えが浮かばないときは、一度質問をオウム返しして声に出してみましょう。
たった数秒の確保になりますが、緊張感の中での数秒は大きな余裕を生み出してくれる貴重な時間です。質問を繰り返すことで、聞かれた内容が頭に入り整理することができるでしょう。
自信がない人は、普段の会話で答えに迷ったときにオウム返しを取り入れてみると、実践でも使いやすくなります。
質問意図を考える
予想外の質問に答えられない理由のひとつは、何を聞かれているのか、質問意図の理解不足が考えられます。
たとえば「あなたを動物に例えると何ですか」という質問をされたとき、動物という「言葉の意味」に注目してしまうと、動物の種類が連想されるだけで、回答内容に困ります。
そこで視点を変え、動物にたとえた自分の印象を聞きたい「理由」を考えてみると、動物にたとえられる説明力や想像力・客観的視点という選択肢が浮かんできます。そうすると、客観的に自分を捉えた姿や、自分の性格に近い動物を想像した回答ができるようになるのです。
このように、答えに迷ってしまったときは、言葉の意味(what)を考えるのではなく、なぜ聞くのか(why)に回答する意識を持っていきましょう。
念入りな事前準備をしておく
対人関係の会話力として、自分の中の選択肢が広い人は、予想外の事態でも似ているケースから対処法を考える力が身に付きます。
採用担当とやり取りをする面接も同様に、予想外の質問に回答するには、自分の対応力や引き出しを増やすことが大切です。
経験者からインターン面接で実際に受けた質問情報を多く集めることで、回答パターンを増やしたり、念入りな自己分析で多方面から自己理解を深めることで、幅広い質問へ対処することができるでしょう。
インターン面接のコツは聞く・学ぶ・動く!選考の意味を理解した対策を考えよう
インターン面接の基本情報と対策を、参加する目的や企業の意図を踏まえ、体験談を交えて解説しました。
就活の貴重な情報収集の機会となるインターン面接は、本選考と同じ基準で準備をしてしまいそうになりますが、企業が求める人材や判断基準は少し異なります。インターン選考に通過するためには、本選考の違いを理解したうえで、経験者から情報を学び、積極的に行動することで対策を進めていきましょう。
インターンシップは、学生にとって初めての就活(正確にいえば“準”就職活動)であり、企業側も参加する学生が不慣れであることを理解しています。そのため、面接であっても本選考よりマナーや言葉遣いなどが厳しく見られることはありません。
しかし、人気企業や競争倍率が高いインターンに応募する場合は、比較対象である学生の母数が多いため、しっかりと対策をしておくことが肝心です。
自己分析で自分の魅力とその根拠を整理しておこう
インターンに参加する前にできる事前準備として、具体的にはまず自己分析をおこない、自分自身の資質(どんな性格・どんな志向性・どんな価値観を持っているかなど)について細かく洗い出してみましょう。
洗い出した資質はあなたの個性や持ち味であり、それらを面接という限られた時間の中で、面接官に的確にアピールして伝えなければいけません。
自分の資質を考えたり、それをアピールしたりするときに大切なのは、「なぜそう言えるのか」といった具体的なエピソードも準備することです。事実としてのエピソードがなければ、どんなに「私はこんな人間です」とアピールしても信ぴょう性がありませんよね。
面接官に納得してもらうために、応募前やインターンに参加する前には、一度これまでの学生時代の経験を振りかえって自分の魅力やそれを裏付けるエピソードを見つけておきましょう。
就活力診断テストはもう使いましたか?
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