自分らしく生きることの重要性と叶え方を20代の実体験から学ぼう!
つい自分の言いたいことを言えなかったり、他人の目を気にして行動してしまい、窮屈さを感じて漠然と悩む人もいるでしょう。
周囲の人からどう思われるかを一切気にせずに過ごすことは難しいかもしれません。しかし、自分らしい生き方を実現することで、自分にも周囲の人にも良い影響を与えることにつながります。
この記事では、自分らしさを大切にしながら生きることの良さや、自分らしい生き方のためにできることを紹介します。実際に息苦しさを感じていた人の体験談をヒントに、自分らしい生き方を実現するための方法を見つけましょう。
自分らしさを今すぐ見つけるのは難しいですよね。次の記事では、先輩たちの20代前半での経験を紹介しています。20代前半の経験が自分らしさを知るヒントになるかもしれません。チェックしてみてください。
人生を豊かにする20代前半の過ごし方 |先輩のリアルなアドバイス
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自分らしく生きている? 社会人たちに徹底調査!
2022年に青少年研究会が16~29歳の男女に自己意識について調査した「若者の生活と意識に関する調査」によると、全体のうち57.2%の人が「意識して自分を使い分けている」、45.8%の人が「自分らしさを強調するより、他人と同じことをしていると安心だ」と答えています。およそ半数の人が、本当の自分をさらけ出さないようにしていたり、「自分らしさ」を優先して生きられていないと考えることができます。
実際「自分らしく生きている」と感じているのかどうか、20代の社会人たちの生の声を聞いてみました。
自分らしく生きていると感じます。たとえば私は、働くことは好きですが、自分の家族や友人との時間の方が大切です。いま私は、それらの時間を大切にしながら、バランスよく働くという生活ができています。なので、私は自分らしく生きられていると感じますね。
自分らしく生きていると感じています。前までは自分自身に正直になれず誰かに合わせたりしていましたが、今はプライベートも自分がやりたいことをやれて充実しています。
自分らしく生きることを「自分の進む道を自分の意志で決めてきた」と定義するならば、自分の人生を歩めていると思います。大学進学、就職浪人、第二新卒での転職など、人生のターニングポイントにおいて「この道に進みたい」と意思決定して突き進んできたうえで今の自分があると感じているからです。
ここ最近自分のやってみたいことに挑戦してみたり、今までやれなかったことができているので、自分らしく生きている過程だと思います。好きなもの、好きなこと、それらを追いかけて毎日過ごせているところが、充実感と自分らしさにつながっていると思います。
家族との時間が大切。という人も多いのではないでしょうか。大切な人の近くで暮らしながら仕事をしたいと思っている人はぜひ、次の記事を参考にしてみてください。先輩たちの体験談を紹介しています。
Uターン・Iターンの良し悪しとは|仕事や生活を体験談から徹底解剖
そもそも自分らしく生きるとはどういうこと? リアルな意見を見ていこう
そもそも「自分らしく生きること」はどういうことなのでしょうか。20代の社会人たちが自分らしさについてどう考えているのか聞いてみました。
リアルな意見を参考にしながら、自分にとっての「自分らしい生き方」について考えてみましょう。
あなたの思う、「自分らしく生きること」や「自分らしさ」とは?
自分の大切なものを理解し、それを尊重して生活ができることが自分らしく生きることであると思います。家族との時間や趣味の時間、仕事など人によって大切な瞬間はそれぞれだと思いますが、自分が心地よくいられる場所や相手など、自分にとって価値の高いと感じるものを大切に生きていくことが自分らしさだと思います。
本当に自分が必要としているものをしっかり理解でき、「本当はこうなりたかった、こうしたかった」という理想に対して少しずつ近づく行動ができているとき、もしくはそういう自分に近づいているときに、自分らしく生きていると感じます。
「自分の人生に対して裁量の余地を持っていること」だと思います。一人ひとりに与えられている時間は24時間と平等です。時間という貴重なリソースの仕事や趣味などへの配分を、自分の思い通りにできている人は「自分の人生に対して自主裁量の余地を持っている」と感じますし、自分の人生を生きていると思います。
他人の目線や意見に左右されずに、自分の意思で生きることだと思います。「自分がやりたいから、やってみたいからこれをしている」と感じることができたら、それは自分の意思で自分の人生を生きていると言えるのではないかなと感じます。
みんなは感じたことがある? 自分らしく生きることのメリットとは
自分らしく生きる人とそうでない生き方をする人では、どのような違いがあるのでしょうか。自分らしく生きるメリットを理解して、その大切さを改めて把握しましょう。
なんとなく生きづらさを感じている人は、自分らしく生きることの良さを知ることで、自分らしい生き方ができる行動を起こそうと思えるはずです。
毎日のストレスが減る
自分らしく生きることで、悩みやストレスが軽減されるでしょう。他人からの評価を気にして過ごす日々が続くと、ちょっとした我慢が積み重なってストレスを感じたり、いらいらするタイミングも増えてしまいます。
自分の「したい」という気持ちに素直になって生活することで、「本当はこうしたかったのに」と不満を抱くタイミングが減り、ストレスの少ない生活を送ることができますよ。
自分に自信が持てる
他人に言われたまま行動すると、その結果が成功しても「自分が選んだ行動ではないから」と消極的になってしまうことがあります。
自分の「やったほうが良い」という気持ちのまま行動すれば、その結果が成功したときに「自分の選択は間違っていなかったんだ」と思えて、自己肯定感につながります。また、自分が納得した行動を繰り返せば、自然と自分に自信を持てるようになりますよ。
また、たとえ失敗したとしても、「その選択をしたのは自分だから」と考えられるので、後悔することは少ないでしょう。
やりたいことが明確になり将来が楽しみになる
ほかの人にどう思われるかや世間体を気にせずに自分のしたいことを優先していると、やりたいことや目標が明確になります。
「こうなりたい」という思いが明確にあることで、それを叶えるためにすべきことがクリアになり、将来が楽しみになります。たとえば、「絶対に30歳までにワーキングホリデーに行きたい」と決めた場合、英語の勉強や貯金が必要になるでしょう。
その勉強やお金を貯めることを優先しようとすると、時間を捻出したり、より高い給与を得るための行動をとることもあるでしょう。場合によっては転職したりして、生活自体を変える必要が出てくるかもしれません。ただ、「このままこの仕事を続けて良いのかな」「ずっとこの生活で良いのかな」など、将来に漠然とした不安を持ち続けながら生活するよりも、より充実した日々を送ることができるはずです。
就活生パネリストに聞く「自分らしく生きることのメリット」
自分のありたい姿ややりたいこと、思っていることをずっと押し殺して生活しているとどんどん心が疲弊していきます。社会の中で自分の好きなように生活するのは難しいと思いますが、自分が一番大切にしたいことを理解して、それを守ってあげるだけでも毎日が非常に心地よくなると思います。
私自身、一時期は仕事に振り回され、自分のやりたいことや会いたい人になかなか時間を使えない生活をして悶々としていましたが、それらの環境が改善されると日常の心持ちが変わるのはもちろん、仕事に対するモチベーションも上がった経験があります。
相手の価値観に振り回されずに行動することで、日々に後悔が残らなくなりました。当時は男性で営業職となると、「ガンガンお酒飲んでガンガン遊べ」みたいな風潮がありました。でも、それに従うと私は後々後悔することが多かったです。お酒を飲みすぎて次の日にやりたかったことができない日もありました。
自分としては健康が1番の財産と思っていて、たくさん運動して健康的な生活を送っている方がメンタルも安定し、仕事の生産性も良くなるなどメリットしかないと感じています。今はそういう生活を心掛けていることで、考えも行動もプラスに働いてます。
自己肯定感が高まることが最大のメリットだと感じています。私の場合、「会計税務に関連する仕事をすること」「週の半分は運動すること」「たまに旅行に行くこと」をバランス良く実現できている状態が、「自分らしく生きている」ことです。このうちどれかが欠落したり、どれか一つをやりすぎてしまったりすると体調を崩してしまいます。
実際、仕事をしすぎて週の半分運動ができない状態が長く続いた時期は、ストレスが過多になってしまい会社に出社できず、1カ月ほど在宅勤務をしたこともありました。
自分らしい生き方ができている人の特徴
ここからは、自分らしい生き方ができている人の特徴を確認していきましょう。
自分らしくいられているか悩んでいる人も、「意外と自分にも当てはまるな」と思うことがあるかもしれません。
「自分もこうなりたい」と思ったら、このあとに紹介する、自分らしく生きるための方法を試してみてくださいね。
常に前向きな思考でいる
自分らしく生きている人は、他者からどう思われるか気にしたり、ほかの人と自分を比べたりすることが少ないです。そのため、何かに取り組むときに常にポジティブ思考でいられます。
たとえ思い通りにいかないことが起こっても不必要に自分を責めることなく、「またチャレンジしてみれば良い」という思考で生活しています。前向きな思考が周囲にも良い影響をもたらし、職場やコミュニティで頼りにされることも多いでしょう。
他人のことを認められる
ありのままの自分を認め、自分らしさを大切にできる人は、他人の意見も尊重できます。
自分は自分、他人は他人であるとわかっていることで、他人が自分の理想通りではなかったときも疑問を抱いたり無理やり相手を変えようとせず、相手の考えを大切にできる傾向があります。
他者の意見を尊重しながら人に接することができると、信頼関係が構築され、相手により自分らしい側面を見せられるようになることもあるでしょう。自分だけでなく他人も認めることで、結果的に、自分の居心地が良い環境づくりにもつながるのです。
充実した生活を送っている
自分らしく生きている人は、自分の軸を持っている人が多いです。
自分にとって譲れないことを決めているため、「なぜこんなことをしないといけないんだろう」と我慢する機会が少ないのです。そのため、私生活においても仕事においても自分のやりたいことを叶えていて、充実した生活を送っている傾向があります。
実際にこんな人がいた! 自分らしく生きている人とは
抽象的な答えになってしまいますが、笑顔の多い人は自分らしく生きているなと感じます。普段、自分を大切に生活できているからこそ、心からの素敵な笑顔が出るんだろうなと思います。
以前、とても素敵な上司のもとで働いていたことがあるのですが、その方は自分の好きなスポーツを続けながら仕事と育児を両立されており、部下の私にも非常に優しく、とても頼りになる方でした。自分の好きなことを目一杯できているからこそ、それがパワーや自信にもつながっていて、その方らしく素敵な笑顔で生活ができているんだろうなと思っていました。
いろいろありますが、自分らしく生きている人の特徴をひとつ挙げるとすれば、他人の価値観を素直に受け入れられる人です。
自分の価値観をしっかり持っている人は、自分の価値観は一旦置いておいて、他人の価値観を受け入れることができているなと感じてます。自分は自分、他人は他人という考えが根底にあるので相手のことを素直に受け入れるのだと思います。
自分らしさを持っている人は、他人を受け入れる心の広さがあるからか、他人をあまり否定しない印象がありますね。
「世間の目や他人からの評判を気にしない人」をみると、「この人、自分らしく生きているな」と感じます。私の周りだと、「教育事業を立ち上げたいといって総合商社を辞めた人」「高校野球の監督になる夢を諦めきれないといって大手保険会社をやめた人」などがいます。
世間では、「そんな大企業を辞めてもったいない」という声が大多数ではないでしょうか。しかし、そういった周囲の雑音をものともせずに自分の進みたい道を進んでいる人を見ると、「誰かの決めたレールのうえではなく、自分で道を切り開いていてかっこいいな」と感じます。
「自分らしさ」で悩んだことはある? 立ち直った方法も経験者に聞いてみた
「いつも言いたいことが言えない」「嫌われるのが怖い」。そう思いながら生きている人も少なくないでしょう。
自分らしい生き方ができず、息苦しさを感じ悩んだことのある社会人たちに、自分らしさを見出して、そのもやもやを解消した方法を聞いてみました。
自分らしく生きられず悩んだ人はどう解決した?
仕事に忙殺され、自分の大切にしたい時間がなかなか取れず、振り回されているなと感じながら生活を送っていたことがあります。仕事ももちろん好きなのですが、やはり大切な家族や友人との時間の方が私の中では優先度が高く、それらを潰してまで働く意味があるのか……? と悩みました。
そのときはまだ、転職したいという気持ちには至っていなかったので、「この日は自分の予定を優先する」と決めた日にはどれだけ忙しくても19時には退勤するなどのマイルールを作って、自分の時間も大切にするよう意識していました。
残業が増えてしまい、1日の中で仕事の時間が大半を占める状態になってしまった時は、「自分らしく生きていないな」と感じました。
もちろん好きな会計仕事なのでそれ自体に不満はないのですが、それが1日の大半のウエイトを占めてしまい趣味の時間などが確保できなくなってしまうと、好きな仕事でもストレスを感じることが多かったです。自分らしく生きるうえで大切な要素のそれぞれがちょうど良くバランスを保っている状態が良いと思い、それ以来は、何か一つにだけ偏らないよう意識しています。
ずっと自分らしく生きたいと思いつつ生きられていなかったです。もともと自己肯定感が低いせいで、できないことがある自分がものすごく嫌で、できないことを克服していこうと考えながら生活していました。
苦手なことに取り組んでいる間は非常に苦しかったです。ただそれを克服しようとして、苦労を味わっていなかったら、今の自分らしさは見つからなかったかもしれません。
苦手なものは苦手なものとして再度フィルタリングできましたし、「自分はこんなことができるんだ」と新たな気付きも得られたので、やってよかったと感じています。
自分らしく生きるためにできること7選|生の声もチェック
自分らしく生きている人の特徴を知って、「私は自分らしい生き方をしていると自信を持って言えない」と感じた人もいるのではないでしょうか。
体験談を交えながら、自分らしさを活かしながら生きるためにできることを7つ紹介します。
自分らしい生き方として、「家族との時間を大切にしたい」「残業をしたくない」などを考える人もいるでしょう。出世をすると、自分の思い描いている働き方ができないのでしょうか? 次の記事で詳しく紹介しています。チェックしてみてください。
「出世したくない」はダメ? 社会人が語る出世のメリットデメリット
①自分の本音を大切にする
自分が思うことや感じたことに素直になることが、自分らしく生きることへの第一歩です。
たとえば、とても疲れていて「今日は早く帰りたい」と思っている日に、若手社員が集まる飲み会に誘われたとします。
「ノリが悪いと思われないかな」「参加しなかったことで今後自分だけコミュニティから外れたらどうしよう」など心配になり、無理やり参加してしまうのは、「自分の本音を大切にしている」とはいえませんよね。
「今日は早く帰りたい」という気持ちを優先するなど、自分がどうしたいかを重視した選択を続けることで、だんだんと自分らしい生き方に近づけるでしょう。
②自分の弱みやコンプレックスも受け入れる
自分の弱みを認めることは気持ちの良いものではありません。苦手なことや自分の悪い考え方の癖など、克服しようとしてもすぐに改善するのは難しいものも多いでしょう。
しかし、弱みだと感じている部分を裏返して、長所に結びつけることもできます。すべてが完璧な人は限りなく少なく、必ず自分の強みが発揮でき、認められる環境がそれぞれにあります。
弱みを強みに変えて考える例
・【弱み】優柔不断である→【強み】慎重に行動できる
・【弱み】すぐ人に合わせてしまう→【強み】協調性がある
・【弱み】飽き性→【強み】好奇心が旺盛
③なりたい自分を思い描く
「自分には絶対に無理」「現実的に不可能だろう」と思い、やりたいことやなりたい自分を諦めている人もいるかもしれません。
しかし、その「したい」気持ちを無視し続けては自分らしい生き方から遠ざかってしまいます。きっとこの先も、自分の叶えたいことの優先順位を低く見積もってしまうでしょう。
たとえば「学生時代に留学しておけば良かった」「20代のうちに日本一周したかった」など、過去に考えていた「やりたいこと」を思い出すのもおすすめです。
プライベート面と仕事面、両方から理想の自分を思い描くと、それに向けて今すべきことが明確になります。
なりたい自分を思い描く例
・ワーキングホリデーに行きたい
・40歳までに起業したい
・月に1回国内旅行がしたい
・10年以内に家庭を築いて〇〇に移住したい
・大学院で〇〇を勉強したい
・35歳までにマンションを買いたい
④苦手なことは他人を頼る
自分らしく生きられていないとき、他者からの評価を気にするあまり、苦手なこともすべて自分で解決しようとしがちです。
たとえばプロジェクトのリーダーを任された際、自分はスケジュール管理が得意な一方、発想力に欠けることでコンプレックスを感じているとします。そこで自らの発想力を無理に引き上げようとするのではなく、アイデアを思いつくのが得意なメンバーを頼ることで、チーム全体として良いプロジェクトを遂行できるのです。
これまでにも解説したとおり、人には誰にでも苦手なことがある一方、もちろん強みもあります。友人関係でも仕事においても、補い合って生きているという考え方をすると、一気に心が楽になるでしょう。
⑤やってみたいと思ったらすぐ挑戦する
「やってみたいと感じたことはすぐやってみる」を心掛けるだけでも、自分らしい生き方に近づけます。「明日は〇〇を食べたい」などすぐに実現できる小さいことでも、「海外で仕事をしてみたい」など長期的に見てやりたいことでも良いので、挑戦のスタートを切ってみてください。
もちろん金銭的な事情や仕事・生活との両立を考えると、すぐには挑戦できないものもあるでしょう。しかし、一度「やってみる」と決めることで「実現のためにお金がいるから、もっと仕事を頑張ろう」と思えたり、「少しずつ英語の勉強をしよう」など新しい習慣ができて、生活にはりが出るはずです。
そのように決めた自分との約束を守り続けると、自己肯定感の向上にもつながります。
⑥人とぶつかっても信念を曲げない
自分らしく生きられない人は、他者とのぶつかりを避けるあまり、自分の意見を曲げる瞬間も多いのではないでしょうか。
しかし、ずっと他人に合わせていると、自分の信念が揺らぐだけでなく、「この人は自分の考えがない人だ」と思われ、ますます自分の意見をピックアップしてもらいにくくなることも考えられます。
たとえば仕事においても、ほかの人に意見を伝えたとき、最初からは受け入れられなかったり反論されたりするかもしれません。しかし、「〇〇という背景を考えるとこうしたほうが良い」などとしっかり考えを伝えることで、「確かにその側面もあるかもしれない」と受け入れられ、結果的にそれぞれが一人で考えるよりも良い案が生まれることもあるのです。
「他人と考えが違うのは当たり前」ということを念頭に置き、ぶつかりを恐れず自分の考えをアウトプットしてみてください。
⑦自分らしく生きている人の真似をする
「この人は毎日楽しそうだ」「〇〇さんらしく生きているな」と感じ、自分もそうなりたいと思う人を見つけて、どこにそう感じるのか考えてみてください。思い浮かべるのは、身近な人でも、著名な人でも良いでしょう。
身近な人であれば、そのような生き方を実現した背景やそれまでに取り組んだことを実際に聞いてみるのもおすすめです。話を聞いてみると実はその人にも「自分らしさ」に悩んだことがあるかもしれません。
自分らしく生きている人の例
・自分の好きな仕事をしている
・趣味と仕事を両立させている
・多拠点生活をしている
・その人らしいファッションをしている
自分らしく生きるためにできることはなんでしょうか?
日常で感じるストレスに対処し心身の健康を保つこと、そのために何をしたら良いのかを把握し行動することだと思います。私の場合、「自分らしく生きているな」と感じられているときは、往々にして心身が健康なときです。そして心身が健康なときというのは、仕事と趣味の時間のバランスが取れているときです。このバランスが崩れているなと感じたら、趣味である運動の時間を増やすようにして調整しています。
一番はメンタルを安定させることです。メンタルが安定していると雑念に囚われる時間が少なくなり、自分がしたいと思ったことに対して自然と行動に移せるようになります。そして、私にとってメンタルを安定させる一番のコツは健康的な生活を送ることです。
自分のペースを大切にすることだと思います。個人的な話になりますが、私はどうしても人の気持ちや考えを優先して、自分の意見や考えを押し込めてしまうことがあります。ずっと自分軸で生活するのは難しいですが、少しでも自分の気持ちや考えを尊重する時間を取ることが自分らしく生きることへの第一歩だと思っています。たまにでも自分を大切にしてあげることで、精神的にも無理することなく落ち着いた日々が送れるのではないかなと思います。
自分の素直な気持ちを無視しないで受け止めることが大事だと思います。「どうせできないから」など、何かと理由をつけて挑戦するのをやめたりしていると、どんどん自分を見失ってしまうと思います。
経験者も実感! 「自分らしく働く」ことは自分らしい生き方につながる!
もはや社会人にとっては自然なことかもしれませんが、働く時間は1日のうち8時間前後。新卒入社してから定年退職するまで仕事をすると考えると、約40年間にわたって、平日は活動時間の半分を仕事に費やすことになります。
週7日のうちの5日間、多くの時間を仕事に費やすと考えると、仕事をするうえで自分らしさを見失っていると、なかなか「自分らしく生きている」とは感じにくいのではないでしょうか。
自分らしく働くことで自分を認めたり、「仕事をしている自分が好きだ」という状態になることで、自分らしい生き方につながります。ここからは、自分らしく働くことについて、20代社会人たちの声を聞きながら詳しく解説します。
自分らしく働くことの大切さを感じたエピソードを教えて!
頑張りすぎて精神的に体調を崩したときに自分らしく働くことの大切さを感じました。
部署異動した直後ということで張り切っていたこともあり、わからないことがあっても周囲に頼らず自分一人で抱え込みすぎてしまいました。その結果体調を崩してしまい、好きだったはずの趣味に対してもやる気が起きず抜け殻のようになってしまいました。
「仕事で自分を追い込みすぎてしまい、楽しいと感じていたことも感じられない」状態になって初めて、趣味の時間を確保できる程度に仕事を頑張ることの大切さを痛感しました。
自分じゃない自分を装っていると非常に疲れます。周りのほとんどがそうだからと言って多数に合わせるような形で自分を装いながら働いていたのですが、結果、非常に疲れました。
営業として成果が上がらない状況でそうやって自分に嘘をつき続けているうちに、自分を見失ってメンタルを崩してしまいました。自分らしい働き方を心掛けると、心の中に自分という味方がついている感覚で安心して働けるのでかなり重要な要素だと感じました。
仕事をしていると、自分の大切な価値観を封じ込めて業務に取り組まなければいけない場面があります。私の場合は、営業として働いていた際に、上司が変わったタイミングで「お客様への寄り添い」よりも「数字や売上」を優先して考えなくてはならなくなったことがしんどさの原因でした。
どちらのやり方も間違ってはいないと感じるものの、私自身はしっかり関係性を築いたうえで仕事を進めることを大切にしており、それを評価いただけて売上が上がることも多かったので、やり方や考え方を変えるよう指示があったときは、気持ちも成績も一気に下がってしまいました。
その後再び上司が変わり、「自分の思うようにやっていい」と言っていただいて、自分の大切にしていた仕事の進め方に戻したところ、成績も安定しました。自分の長所や向き不向きを理解したうえで自分らしく仕事することの大切さを感じました。
前職は、みんなが個性を大事にしていて、必ず誰かが意見を言ったときにはきちんと受け入れてくれて、かつ意見をくれる職場でした。
そこで働いているときは自分を前面に出すことができ、良いことも悪いこともすべて職場の人に伝えられました。もちろん仕事は大変で、しんどいときもありましたが、誰かが支えてくれたことで、「仕事が楽しい」と心から感じる瞬間がたくさんありました。
結婚をきっかけに転職してしまいましたが、今でも前職の人に会うとみんなが口を揃えて楽しかったといいます。そう思えるような、価値観の合う人たちと一緒に働くことは大事だと思います。
「自分らしく働ける」状態とは|みんなは実現できてる?
自分らしく働けている状態とはどのような状況なのでしょうか。仕事においてなんとなく楽しくないなと感じている人は、自分の状況と照らし合わせながら読んでみてくださいね。
理想の自分に近い働き方ができている
「若手のうちから活躍する」「仕事を早めに終わらせてプライベートの時間を楽しむ」など、理想の自分は人それぞれでしょう。まずはこの理想の自分を思い描くことが自分らしさを見出す一歩でもあります。
理想の自分からかけ離れていくような働き方をしていると、「毎日何のために働いているんだろう」と思うのも無理はありません。
仕事を通して、自分自身のなりたい姿や理想の社会人像に近づいていることが実感できると、自分らしい働き方ができていると感じられます。
大変さよりも楽しさややりがいが勝る
仕事をしていると、楽しいことばかりではありません。ノルマを達成できず悔しさを感じたり、上司や顧客から指摘を受けて、落ち込むこともあると思います。
しかし、無事仕事をやり遂げたときの達成感や楽しさも同時に感じられるときは、自分らしい働き方をしているといえるでしょう。
もし大変さやネガティブな気持ちでいっぱいになりながら働く時間が続いている場合、そのままにすることはおすすめできません。少しでも自分らしい働き方をするための行動をとってみてください。
活躍や成長を実感しながら働けている
自分の強みを活かしたり、強みを伸ばしながら働けているとき、自分らしく仕事ができていると感じる人は多いです。
評価されたり、同僚から頼りにされていると実感できると、よりやる気が湧いていきいきと働けるでしょう。
自分の得意分野を活かせる仕事を探すだけでなく、周囲の人に感謝を伝えたり、成長を感じた部分に言及し合える環境を選ぶことも大切です。
みんなが「自分らしく働けている」と思うのはどんなとき?
自分らしく働けているとはどんな状態だと思いますか?
自分の大切にしている考えや得意なことを活かして、人の役に立てているとき、自分らしく働けていると感じます。
頑張りすぎず、適度に周囲に甘えて趣味の時間も確保できている状態が、自分らしく働けている状況かなと思います。ただこれは、役職や年次、ライフステージの変化によっても変わると思っており、あくまで現時点の私の考えです。「自分らしい働き方」は、人生の変化に応じて柔軟に変化させていく方が良いと思います。
「他人からこう思われたい」という姿を実現できているときは、自分らしく働けていると感じます。
仕事に対して達成感や充実感があって、楽しみながら働けている状態だと思います。誰かに強いられるやり方ではなく、自分の考えに従いながら働けると楽しく感じますね。
自分らしく働ける仕事や会社を見つける4ステップ|体験談付き
自分らしく働けている状態をチェックして、「私は自分らしく働けていないかも……」と感じた人もいるかもしれません。
自分らしく働ける仕事や会社を見つけたいと思った人は、4ステップで自分がいきいきと働ける職場を見つける方法を試してみてください。
仕事が合わないと悩んでいる人はまずこの記事を読んでみてください。転職すべきか、今後どう動くか迷ったときは、経験者のエピソードをヒントにこれからのことを考えていきましょう。
仕事が合わない…転職すべき? 経験者に聞く見極め方と対処法
自分らしく働けておらず、「辞めたい」「疲れた」と思ってしまった人に読んでもらいたいのがこの記事。経験者が「辞めたい・疲れた」という気持ちをどう乗り越えたかを解説しています。
仕事辞めたい・疲れた20代へ|乗り越えた体験談と転職の進め方
①理想のキャリアビジョンを考える
まずは自分がどんな人生を送りたいか、どんな社会人になりたいのかを考えましょう。
たとえば、理想のキャリアビジョンが「将来はいつでも世界各国に旅できるような生活をしたい」だった場合、パソコン一つでできる仕事を選び、会社に所属せずフリーランスとして働く選択肢が視野に入ってくるのではないでしょうか。そのためにスキルを身に付けたり、継続的に仕事を頼まれる状況を作るため、豊富な人脈を作れる企業や職種かどうかを重視する必要も出てくるかもしれません。
もちろん、企業のいち社員としての展望でも同様です。「30代の間に管理職に就くことを目指す」という目標があった場合、「どんなスパンで昇進を目指すか」「そのために必要なスキルやマインドは何か」など、その目標に向けて必要なことを考えながら仕事に取り組めます。
なりたい自分から逆算することで、たとえ仕事をしていてつらいことや自分らしくいられないと感じることがあっても「理想の自分に近づくために必要な時間なんだ」とポジティブに捉えることができるでしょう。
キャリアビジョンとは
「将来はこうなりたい」と描く理想像や目標のこと。私生活面における「なりたい姿」も含まれる
②「やってみたい」と思うことを洗い出す
理想のキャリアや人生を思い浮かべたら、同時に自分が素直に「おもしろそう」「やってみたい」と思う仕事を思いつくままに挙げましょう。
やりたいことはあっても、給与や福利厚生、安定しているかどうかなど、現実的なことを考えるとなかなか挑戦できないという人も多いのではないでしょうか。
しかし、自分らしい働き方を実現するためには、最初から自分の感情にふたをして考えるのはおすすめできません。まず「やってみたい」という気持ちに従ってみてください。自分の譲れない条件を整理して、あとから選び抜けば良いのです。
③今までの人生で居心地が良かった環境を思い出す
自分らしくいきいきと働くために、周囲の人の性質やその人たちとの関係性、職場環境も重要です。学校、部活、アルバイト、友人関係などなんでも良いので、今までで居心地が良かったコミュニティや状況を思い出してみてください。
そしてその環境が自分にとって良いと感じた理由を挙げていきましょう。
居心地が良いと感じた理由から職場を選ぶときの考え方
・コミュニティを形成する人たちと性格が似ていて自分と合っていた
→自分と同じ思考を持つ人が多そうな職場が合いそう
・アルバイト先ではリーダー的存在の若手社員がみんなをまとめていて人間関係が良好だった
→若手社員が多く、年次の近いリーダーに相談しやすい職場が合いそう
・部活動では全員が「謙虚に・素直に」というモットーを守っていて活動しやすかった
→「常にお客様に誠実に」など自分の信念と近い企業理念を掲げる職場が合いそう
居心地が良かった環境を思い出すときは、「自分史」や「モチベーショングラフ」などの方法で過去の自分を振り返ることがおすすめです。
自分史とは
幼少期から現在までの自分を振り返り、「頑張ったこと」「悲しかったこと」などを各トピックごとに年表のように可視化する自己分析方法
モチベーショングラフとは
横軸を時間、縦軸を感情の上下とし、どのようなタイミングでモチベーションが上がったか、下がったかを確かめて自分の価値観を見出す方法
自分にとって居心地の良い環境を思い出すことで、自分に向いている仕事探しにも役立つかもしれません。自分らしく働ける仕事について考えたいときは、この記事も参考にしてみてくださいね。
自分に向いてる仕事の探し方12選|体験談で学ぶ自己理解のプロセス
④自分にとって譲れないことを整理する
たとえば、ずっと興味のあった職種に挑戦しようと思っても、残業時間が許容範囲を大きく超えている場合、その仕事で自分らしく働けそうだとは言い切れないでしょう。働き始めても、つらいと感じることが増えるかもしれません。
自分にとっての理想に近く、かつやってみたい仕事が見つかったら、自分にとって譲れないことを整理して、仕事や企業を選ぶ条件を考えていきましょう。ただ、もとめるすべての条件が完璧に叶う仕事はそう多くありません。
「年収は〇〇万円以上ほしい」「転勤するなら五大都市が良い」など、その条件の中でも優先順位をつけたり、自分が許せる範囲を詳細に決めることで、より自分らしい仕事を見つけやすくなるでしょう。
ピックアップする項目の例
・勤務地
・給与
・福利厚生
・労働時間
・職場の人との関係性
自分らしく働ける仕事や会社を見つけるのにおすすめな方法を教えてください!
面接や職場見学を経て、実際の職場で働いている人とできるだけ話せる場を得ることが、自分らしく働ける仕事を探すうえで重要かなと思います。どのようなキャラクターの方が活躍しているのか、職場の雰囲気はどのような感じかといった情報だけでも、自分に合っているか否かのイメージはつかめるように思います。
まず、「自分らしい働き方」を定義することが重要かなと思います。それを見つけたうえで、面接やインターネットの情報などを参考にしながら探すのが良いでしょう。大前提として、100%自分に合った環境などは存在しないと思います。「自分らしい働き方」の中でも、どこまでは許容できてどこまでは許容できないのかを把握しておくことをおすすめします。それを怠ってしまうと、いつまでも100%満足のいく環境を探し続けて短期離職を繰り返すことになりかねません。
自分と雰囲気が似ていたり、違和感がないかどうかを見極めるのは重要です。真面目で物静かな性格なら、体育会系でギラギラした感じは合わない可能性が高いですし、自分の性格やかかわっている人を基準にすると自分らしく働ける職場を見つけやすいかなと思います。一緒に働く人はとても重要な要素です。
この記事では、20代の転職を成功させるコツを解説しています。「自分らしい働き方ができる職場に転職したい!」と思った人は、ぜひ読んでみてくださいね。
20代の転職って実際どうなの? 経験者が成功のコツと進め方を紹介
自分らしい仕事にたどり着いた人のエピソードをチェック!
自分らしく働けていない状態から、いきいき働ける状態になった社会人の体験談をチェックしましょう。
悩みを抱きながら働いていた人たちが、自分らしく働ける仕事や環境をどう見つけたか、リアルな声を参考にしてくださいね。
自分らしく働けていない状態をどうやって打破した?
勉強することが好きな自分にとって、「勉強したことが直接業務につながる仕事」をすることが自分らしく働けることの重要な要素の一つでした。
日々の業務の積み重ねが自分の知識になる環境が楽しい
新卒入社した会社で配属された部署では、データ入力、請求書作成、伝票起票など、あまりアカデミックな勉強をせずとも務まってしまう業務が主であり、悩んでいました。「よりアカデミックな領域で仕事がしたい。日々勉強して得た知識が業務に直結する仕事をしたい」という思いは日に日に強くなっていき、必要な資格を取得したうえで部署異動の希望を出したものの希望が通らなかったため、第二新卒・未経験の状態で転職をしました。その結果、現在は、自分の理想に近い領域の業務ができ、自分らしく働けています!
新卒から営業職をしていましたが、営業職をやっていると、上司や先輩などみんなそれぞれにやり方・考えた方に対してこだわりがあることがわかります。それぞれ自分らしさを出しながら営業している人が多いです。
新卒のときは自分がどういう営業スタイルが良いのか、よくわからないまましばらくの間模索し、先輩や上司のやり方や考え方を学んで自分がやりやすい方法などを探していました。そこから現在6年目になりますが、現在は自分らしさを出しながら営業ができていると感じています。
自分らしい営業スタイルは顧客の信頼獲得にもつながる
顧客からしても、営業担当に対して「素を出していないな」と感じると、心の距離が離れてコミュニケーションを取りづらくなってしまうはずなので、自分らしい営業スタイルは結構大事な要素でもあります。「この人みたいな考え方好きだな」「憧れるな」って思う場面があれば、それを真似するのが良いのではないでしょうか。
自分らしい働き方をするためにやめるべき6つのこと|経験者の声も参考にしよう
自分らしい生き方を実現するために、今の職場でもっと自分らしく働きたいと思う人もいるでしょう。ここからは、自分らしい働き方をするために意識すべきことを6つ紹介します。
自分の言いたいことやしたいことを実現するまでに、時間がかかった社会人たちも多いです。経験者のエピソードも参考にしてみてくださいね。
①自分の本音を一切言わない
仕事をしている中では「本当はこっちの方がやりやすいのに」「こうした方が成功しそうだ」と感じつつも、なかなか思っていることを言えないシーンも多くあるでしょう。
上司や自分より仕事歴が長い人に意見を言うのはなかなか勇気がいることだと思います。しかし、だからといって本音を一切言わないまま仕事を続けると、ずっと「やらされている」感を持って仕事をすることになり、自分らしい働きぶりからは遠ざかります。
また、ビジネスパーソンとしての自分の判断力も身に付かず、結果として自分の裁量権が上がらないことも考えられるのです。「〇〇にとっては▲▲という方法の方が良いとも思っているのですが」と、しっかり理由とともに発言すれば、むしろ「目的に対してよく考えている」と評価される可能性もありますよ。
②他人と自分を比較する
ほかの社員と自分を比較しながら仕事をするのはおすすめしません。特に同じ時期に入社したり、ずっと同じ仕事をしている同僚がいると、その人と比べてしまうことはよくあります。
しかし、「どうして自分はクオリティが低いんだろう」「私だけ評価されていないのではないか」などと劣等感を抱いていると、自分を認められないまま仕事を続けることにつながります。
特に企業に属している場合は、人それぞれ強みや弱みがあり、それを補い合うために、一人ではなくみんなで仕事をしているんだという考えで仕事に取り組むのがおすすめです。
③失敗を過度に恐れる
失敗を過剰に恐れながら仕事をしていると、自分らしい働き方に近づくことは難しいです。
たとえば今の仕事にやりがいを感じられない状況だとしても、「このプロジェクトをダメにしたらどうしよう」「異動したいけど新しい仕事に慣れなかったらどうしよう」など、起こっていないことを心配しすぎて行動しないままでは、状況はなかなか変わらないでしょう。
失敗は誰にとっても怖いものですが、むしろ若手社員のうちに失敗経験を積むことで、この先の社会人人生で失敗を防ぐ行動をとれます。与えられたチャンスは無駄にすることなく挑戦していきましょう。
④常識や一般論にとらわれる
「1年目は〇〇をすべき」「〇年目までにこうなるべきだ」など、一般論や社内で当たり前だとされている常識にとらわれるのはやめましょう。
それらを重視することで評価や成長につながり、結果的に自分にプラスになることもあるかもしれません。しかし、その常識に疑問を持ちつつ「そうすべきだから」という理由で従いながら仕事をし続けると、「自分は何を目指しているのか」と、自分を見失ってしまうでしょう。
ただ、企業で公式とされたルールや顧客に対するマナーなど、社会人として守るべきことは破らないように心掛けてくださいね。
企業にありがちな「〇〇すべき」の例
・新入社員は先輩社員の言うことに反論せず従うべき
・入社したら3年間は同じ会社で働くべき
・上司に誘われたら飲み会に行くべき
⑤つらい状況で我慢を続ける
自分にとって難しすぎる仕事を頼まれ続けたり、仕事量が多かったり、職場の人間関係が悪くつらい状況をそのままにするのはおすすめできません。いきいきと働けない状態が続くと、精神的にも限界を迎えてしまうことがあります。
自分の意見を押し殺したり、他者を優先することに慣れている人は、我慢してしまうことが自然になっていることもあるでしょう。しかし、感じる違和感に素直になり、「それはできない」と主張することもときには必要です。より自分の好きな仕事や理想に近づく働き方を実現することにつながります。
つらい気持ちで働き続けて、「会社に行きたくない」と思っている人はこちらの記事を読みましょう。休むのには勇気がいるかもしれませんが、自分を守るために視野に入れるべき選択肢です。
会社に行きたくない……体験談から知る乗り越え方と休むときの心持ち
⑥常に100点満点の仕事を目指す
常に完璧でいようとしないことも、自分らしく仕事をするために大切にしたい考え方です。
もちろん、目標を高く掲げることが自分の成長ややりがいに寄与するケースも多くあります。しかし、常に完璧を目指し続けると、そうではない状況や失敗したときに、自分への失望や罪悪感でネガティブな気持ちになってしまうことも考えられます。
「得意な仕事は巻き取る」「月に1つ、目標を超えた仕事をする」など、すべてにおいてではなく部分的に100点やそれ以上の仕事を目指してみてください。すべて完璧を目指して「できなかった」という感情に陥るよりも、「目標以上にできた」という達成感を少し持つだけで、より仕事へのやりがいを感じられるようになるでしょう。
自分らしく働きたい人が「しないほうがいいこと」を聞いてみた
自分らしく働くためにやめるべきことはなんだと思いますか?
あまり周囲を気にしすぎないことだと思います。「周りができているのに自分はできていない……」「周りは残業しているから自分も……」と他人基準で毎日働いていると、どうしても自分をないがしろにしてしまう気がします。もちろん、協調性は大切にしながらも、自分のペースや事情、価値観も大切にしながら働いていけるといいのではないかなと思います。
自戒の念も込めてになってしまいますが、「焦らない」「完璧主義を捨て周囲に頼る」「他人と比較しない」の3つが重要かなと思います。特に20代のうちは自分の限界を知らないため、焦り、周囲と比較して完璧主義になり自分を追い込んでしまいがちです。私自身、完璧にこれらを捨てられているわけではありませんが、頭の片隅に常に置いておいてほしいです。特にこれから新しい環境に飛び込んでいく人には意識してもらいたいですね。
生きている以上は「他人との比較」やこうなりたいという「完璧主義」なところは意外とみんなあって、避けようにも避けられないので、足りないところを少しづつ補っていくというやり方をしています。そういった自分とうまく付き合えるようになれば、自分らしい生き方に少しずつ近づくはずです。
私自身も今でも気をつけていることですが、他人と比較しないことです。すぐに人と比べてしまうので、自分で自分を苦しめることがよくありました。そうすると全て悪循環になるので、自分は自分と割り切ることが大事だと思います。
それでも「自分らしさがわからない」人へ|自分を育む3つの方法
自分らしくいることが難しいという人もいるのではないでしょうか。そんな人たちに向けて、自分らしさを見つけるための方法を解説します。
自分らしさがわからない人にとって、自分らしさはすぐに作り上げられるわけではありません。小さな意識の積み重ねから始まるので、ぜひ一つひとつを押さえて、取り入れてみてください。
①自分を認めてくれる人とたくさん話す
自分を認めてくれる人とたくさん話すことで、自分自身がありのままの自分を認めることができるでしょう。
社会人生活を送っていると、素を出して過ごせない時間がどうしても長くなってしまいます。日々仕事に向き合うことで精一杯なうえ、「悪く思われないようにしないと」と考えながら発言したり、行動したりする瞬間が多いはずです。
だからこそ、家族や昔からかかわりのある知人・友人など、気軽に話せる相手との時間を持つことは重要です。また、学生生活や仕事で困難を一緒に乗り越えてきた先輩や同僚などから、他者と比べたときに強みだと感じる部分を聞いてみましょう。自分の良さや自分らしさを見つけられるかもしれません。
②自己分析をして強みや弱みを理解する
強みや弱みを把握することで、自分らしさを見出すことができます。
たとえば、「ほかの人に比べて仕事がうまくいかない」という漠然な悩みを持っていたとします。その場合、改善が必要な点を明らかにすることによって、「細かい作業が苦手だから、チェックを怠らないようにしよう」などと解決策が見つかり、もやもやとした気持ちを解決できることがありますよ。
また、強みを理解することで自分が活躍できたり、自信を持って行動できる分野がわかります。それにより、自分に自信が持てず、自分らしさを出せないという状況を打破できるでしょう。
強みや弱みを見つける主な自己分析の方法
・自分史
・モチベーショングラフ
・マインドマップ
自己分析を試すときには、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。体験談を参考に、自分に合った自己分析方法を見つけていきましょう。
王道の自己分析法と就活に活かすコツ|「やってよかった」体験談付き
自己分析で自分自身への理解を深めることで、転職活動の方向性も定まってくるはずです。この記事では、転職の軸を固める方法を解説しているので、転職活動を始めようとしている人は併せて参考にしてくださいね。
転職の軸を固める4ステップ|転職活動シーン別の活用方法付き
③普段から自己主張するように意識する
周囲の人にどう思われるかが気になり、つい人に合わせた発言をしてしまうという人も多いでしょう。その場合は、発言がもとめられる場や判断が必要な場面で、なるべく自分の意見を言うように心掛けてみてください。
仕事で「〇〇さんはどう思う?」と聞かれたときはもちろん、私生活で友人と出かけるときの行き先選びや旅行プランを立てるときもぜひ意識してください。
自己主張することは、「わがまま」ではありません。自分らしさを開示することで他者との関係性がさらに深まり、人間関係の豊かさにもつながります。
自分らしい生き方を実現すると毎日がより楽しくなる! 日々の意識から変えていこう
自分らしい生き方をするのは簡単なことではないかもしれません。社会で生活するうえでは、どうしても自分より他人を優先してしまって自分のしたいことを実行できなかったり、NOと言いづらいこともあるでしょう。
しかし、自分らしい生き方に近づこうとすることで、自分に自信が持てたり、他者からの評価を気にせず嫌なことは嫌と言いやすくなります。さらに、自分を認めることで他者を尊重した考え方のもと行動でき、結果的に人間関係が築きやすくなったりと、仕事でも私生活でもより自分が生きやすい環境に導くことができるのです。
「自分らしく生きること」だけが正しいわけではなく、「自分らしく生きるのが難しい」と感じる自分を認めることが「自分らしく生きる」の第一歩ともいえます。
ただ、考え方を少しだけ変えながら日々の生活を送るだけでも、自分らしさを実現した生活に一歩近づくことができます。もし、いま窮屈さを感じているなら、少しの心掛けから自分らしい生き方を実現し、充実した毎日を送りましょう。
「自分らしく生きる」とはなんでしょうか。
人間は社会的な動物です。究極的には、他者からの承認が自己肯定感の根源になっているとも言えます。誰しもが親や友人、先生、先輩、上司などの身近な誰かに、少なからず「認められたい」「褒められたい」という気持ちを持っています。
その意味では、「自分らしく生きること」とは、「大切な他者とコミュニケーションを取りながら生きること」とも言えますね。つまり、「自分らしく生きる」ことは、「わがままに生きる」こととは明確に違うのです。
コミュニケーションの中で意識するべきことは3つ
とはいえ、「いつも相手に合わせて無理をしてしまう」「言いたいことが言えない」こういったもやもややいらだち、苦しさといった感情を抱え、生きづらさを感じている若手の社会人は多いです。
これを解消するためにおこなうべきことは、相手の思いや考えを一度しっかり受け止めてから、自分の気持ちや意見も明確かつ率直に伝えていくことです。
「①受容→②共感→③自己表現」の3ステップのコミュニケーションを取ることを意識してみてください。これができるようになることが、周囲と共に”自分らしく生きる”ための第一歩になりますよ。
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