人はなぜ働くのか……自分の置かれている状況と向き合って答えを出そう!
昇進を契機によりいっそう仕事に精を出す同僚や、結婚をして家族のために働き方を変える友人。周りが仕事への向き合い方を変えていくと、ふと自分は何のために働くのかと気になることもあるでしょう。一方で、残業の多さなどに疲れてしまい「こんなに大変な思いをして働く意味とは……」と思う人もいますよね。
皆さんの周りにいる社会人たちもさまざまな理由から「なぜ働くのか」と悩んだことがあるようです。同じ悩みを抱えた先輩たちは、自分が仕事に対して求めるものを明らかにして、悩みを解決したとか。
この記事では、なぜ働くのかと考える5つの瞬間、働く理由を見つける4ステップ、働く理由を見つけた頑張る社会人たちの体験談を解説していきます。参考にして働く理由を見つけてみてくださいね。
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日々頑張っている社会人に質問! みんなはなぜ働くの?
「なぜ働くのか」と漠然とした疑問を持つと、周りの社会人の働く理由が気になりませんか。ほかの社会人の働く理由に、自分なりの働く理由を見つけるヒントが隠れているかもしれません。
そこで日々頑張っている社会人に「なぜ働くのか」と質問をしてみました。自分のために働く人、自分以外の何かのために働く人、理由はさまざまあるようです。周りの社会人が「何のために働くのか」を確認して、自分なりの働く理由を探す手がかりをつかみましょう。
現在は、日々の生活のために働いている感覚が強いです。結婚を機に自分の中で家庭>仕事と優先順位ができ、安定した生活を実現するために仕事をし収入を得ています。ただ、流されるように働くのは個人的に違うなと。業務のなかでいかに自分の価値を発揮できるかという点は意識し、職場に貢献できるよう心がけています。
働く意味に正解はない
生活に必要な収入を得るため、学びを得るため、職場で仲の良い人と会うため、理由はなんでも良いと思います。働くことを通じて、役に立てた! 稼げた! 学びを得た! 心を許せる人ができた! など何かしらの価値を生み出すことができればそれが働く意味になるのかなと。
今、自分には何もないと思っている方もぜひ振り返ってみてください。自分が働くことでお客様や同僚の役に立てたり、稼いだお金で家族と美味しいものが食べられたり、小さくても何か価値のあるものがあるんじゃないかと思います。
私の働く理由は3つ。1つ目にエンジニアとしての経験年数を重ねるため、2つ目にスキルを上げてキャリアアップをするため、3つ目に家族の生活費を支えるため。実は、以前の職場では心身ともに余裕がなく、仕事に対する意義を見出せませんでした。しかし、現在の勤務先では、プライベートの充実を積極的に支援しており、仕事が人生の中心ではないという認識が社内で共有されています。
働く理由がわからないのは現職への不満がある場合も
就業時間が午前9時から午後4時半までということもあり、勤務終了後に十分な休息時間を確保できることも心のゆとりにつながっていると感じています。また、資格取得にも協力的でオンラインコースの費用負担などもしてくれるので、向上心を保ちやすい環境にいます。
もしも、自分の働く意義に疑問を感じている人がいれば、まずは現在の職場で改善してほしい点を洗い出してみてください。その条件に合った職種や企業を探してみることも一つの方法だと思います。頑張ってください!
社会人に訪れる壁……なぜ働くのかと悩む5つの瞬間
ここまでで、日々頑張っている社会人の働く理由を確認してきました。給料のために働く人、社会人としての成長を実感するために働く人、家族のために働く人。働く理由はさまざまであることがわかりましたね。
そもそも、どういった瞬間に「なぜ働くのか」と悩みを持つのでしょうか。ここからは、働く理由について悩みを持つ5つの瞬間を解説していきます。働く理由を明らかにするために、まずは原因を解明してみましょう。
①仕事へのやりがいが見いだせない
前向きな気持ちで仕事ができないと「自分はどうしてこの仕事をしているのだろう」と、働く理由を見失ってしまうことがあります。与えられた仕事を機械的にこなすだけの状態になると、仕事中に虚無感を覚える人も多いのではないでしょうか。
【仕事にやりがいを感じられなくなっているサインの例】
・ひと仕事を終えても達成感がない
・業務における改善意欲がない
・社内外の人から感謝や褒め言葉をもらってもうれしくない
・誰かの役に立っている実感がない
自分の仕事で周りに良い影響を与えられているという実感がないと、仕事での自分の存在価値を見失ってしまうことも。「自分が仕事をしてもしなくても、問題はないのでは……」と仕事に対して悲観的になり、負の連鎖に陥ってしまうことも少なくありません。
②仕事で頑張っても成果が出せない
仕事で頑張っても成果が出せないと「これまで頑張ってきた時間は無駄だったのか……」と、仕事をした意味が見いだせなくなることも。目に見える実績がないと、やり遂げたという達成感を覚えにくいですよね。
【仕事での成果が上がらないときの一例】
・売り上げなど数字面での成果が残せない
・なぜか仕事でのミスが改善できない
・設定した目標を達成できない
・仕事を終えるのに人よりも時間がかかる
・周囲からの期待に応える行動ができない
費やした労力の割に、望んだ結果が手に入らないとタイムパフォーマンスの悪さを感じませんか。その結果、ここまでして仕事で頑張る意味とは何なのだろう……と働く理由を見失ってしまう人も多いのです。
③仕事の成果に対して給料や待遇が見合わない
不自由なく生活をするために、仕事をしている人も多いでしょう。そういったなかで、仕事で得られる報酬や地位が見合わないと感じると、仕事をしている意味がわからなくなりませんか。
【給料や待遇が見合わないときの一例】
・上司と同様の仕事内容をこなしているにもかかわらず給料が低い
・実績を残しているにもかかわらず昇給額が少ない
・残業をしているものの残業代が反映されていない
・指導をしている後輩の人数が多いにもかかわらず一般社員として見なされている
・先輩よりも実績を残しているもののポジションの変動がない
自分の実績に対して正当な評価が与えられないと、仕事のモチベーション低下につながることも。「正しい評価をしてもらえないのに、頑張る意味とは……」と働く理由を見失ってしまうのも無理はありません。
④仕事量の多さや忙しさに嫌気が差している
仕事量が多く、一日の大半を仕事に持っていかれてしまうと、仕事と私生活のバランスを保ちづらくなります。仕事以外のことが手につかず、仕事のためだけに一日を過ごしているような感覚になると、働くことも億劫になりませんか。
仕事量があまりに多い場合、体調を崩してしまうことも少なくありません。大きな病気にはつながらなくとも、仕事の休みに寝ていることしかできないと気分が落ち込んでしまいますよね。
目の前の仕事を片付けようと夢中になっているときは、仕事量の多さや忙しさに気付けないときがあります。しかし、ふと異常さに気付いた瞬間に「仕事をするために一日を生きている気がする」と感じ、働く理由を見失ってしまうことも多いのです。
⑤職場の人間関係でストレスを感じている
自分自身が快適に働くためにも、職場において良好な人間関係を構築することは大切です。しかし、職場にはさまざまな価値観を持った人がいるため、人間関係でストレスを感じることも少なくありません。この人とは一緒に仕事をしたくないなと思う人はいませんか。
同僚や上司にストレスを感じていたとしても、あからさまに冷たい態度を取ったり、口を効かなくなったりと、一方的に遮断をすることはできないですよね。大人だからこそ、感情的にならず耐えなければならない瞬間もあるでしょう。
しかし、苦手な相手に対して気を遣いながらコミュニケーションを取っていると、精神的に疲れる瞬間がきます。仕事の業務以外のことで気を病んでしまうと「何のために仕事をしているのだろうか」と働く理由を見失うことも少なくありません。
社会人生活にも慣れ始める20代。無我夢中に仕事に取り組む時期を過ぎると、ふと会社への不満などが見つかるものです。そして、ふとした瞬間に仕事への意欲が失われてしまう。そんな20代の退職意欲は、珍しいことではありません。下記の記事から、20代の転職体験談を聞いてみましょう。
仕事辞めたい・疲れた20代へ|乗り越えた体験談と転職の進め方
職場での人間関係のトラブルから、「働くのが怖い」と感じるようになった人もいるのではないでしょうか。人間関係のトラブルで悩んでいる人は、ぜひ次の記事を参考にしてみてください。解決方法を紹介しています。
「働くのが怖い」10の原因と克服した社会人からのアドバイス
みんなの悩みも聞いてみよう! なぜ働くのかと悩んだことはある?
ここまで、なぜ働くのかと悩む5つの瞬間について確認してきました。今の自分の状況に近いものはあったでしょうか。働く理由がわからなくなる原因を見つけ出すと、答えに近づきやすくなりますよ。
ここからは、同じ悩みを経験した社会人たちに「なぜ働くのか」悩んだ瞬間がいつだったのか聞いてみましょう。仕事や私生活での変化を経験しやすい20代だからこそ、共感しあえる悩みがあるかもしれません。
「何のために働くのだろう?」「何で働かなきゃいけないのだろう?」と思ったことはありますか?
前職で働いていたとき、残業が多く拘束時間も長かったため、会社と自宅を行き来するだけの時期がありました。そのときは、自分は何がしたくてこんなに働いているんだろうと感じました。
仕事のストレスで気持ちの余裕がなくなり、身近な家族などについ当たってしまうことがありました。そのとき、ここまで無理をして働く必要はあるんだろうか……と感じました。
仕事に向かう電車に乗っているときや夜寝る前に、ストレスで動悸が止まらなくなることがありました。当時は、好きでもない仕事のために、なぜ体調を崩してまで頑張らないといけないのだろうと憂鬱な気持ちになっていました。
なぜ働くのかがわからないとどうなる? みんなが経験した仕事の停滞期
社会人たちが「なぜ働くのか」と悩んだ瞬間は、仕事で求められるものの変化や、ライフスタイルの変化によってさまざまでしたね。
仕事に対して悩みがあるときは、仕事が上手くいかないことも。「なぜ働くのか」という疑問が付きまとって、モヤモヤする瞬間も多いでしょう。同じ悩みを持って社会人たちも仕事で壁にぶつかり、苦労をしたようです。詳しく見ていきましょう。
なぜ働かないといけないんだろう……と考え始めるとどうしても思考がネガティブになりがちです。私が仕事を辞めたいと思っていたときも、仕事に対してのモチベーションも上がらず、業務効率が落ちてしまっていたように思います。
仕事をしていても集中できず、何だか頭に靄がかかったような感覚に。頻繁にコーヒーやエナジードリンクを飲み、なんとか集中しようとするのですが上手くいきませんでした。帰宅後も食事を作る元気が出ず、お菓子で済ませてしまうなど、非常に良くない生活をしてしまっていたなと思います。
私は、新卒から営業職に就いています。そんな新卒1年目に、上司との人間関係がうまくいかずメンタルが崩壊したときは、なんでこんなに辛い思いをしてまで働かなければいけないのかと思っていました。
そのときは「働くってこんなに辛いことばっかで嫌だ、なんで自分だけこんな目に遭わないといけないんだ」という気持ちが強かったです。もう働きたくないというところまでは達していなかったですが、どんどんと楽に働きたいという気持ちに……。
その上司と働いていたときは職場に行きたくない気持ちが強く、身体にも影響がありました。たとえば、寝起きが悪かったり、職場に就いた瞬間に動悸や体が火照るなど。明らかに身体に異常が出ていました。
会社に不満があって、退職を考えても会社が辞めさせてくれないというケースもあります。たとえ仕事が上手くいかなくても、そのまま仕事を続けてしまう人も多いのが現状。実は、退職の意思を貫く方法があるようですよ。そんな退職の方法が気になる人は、下記の記事から突破口を見つけてみてくださいね。
会社が辞めさせてくれない……経験者が「退職したい」を貫いた方法
実はSOSのサイン? なぜ働くのかと疑問に思う本当の理由
「なぜ働くのか」と悩んだ社会人たちは、仕事において数々の苦労を経験してきたようですね。「悩んでいる暇はない」と悩みを否定せずに、まずは悩んでいる自分を受け入れましょう。
大前提、疑問や悩みには何かしらの要因があります。疑問や悩みを生んだ要因がわからないままだと、根本的な解決に至りません。ここからは、なぜ働くのかと疑問に思う本当の理由を確認していきましょう。小さな違和感を見逃さず、自分の気持ちと向き合ってみてくださいね。
伸ばしたいスキルがほかにあるから
「なぜ働くのか」という疑問を持っている人のなかには、憧れの職業がある人もいませんか。「今の業務では伸ばせない、新たなスキルを磨ける職業についてみたい」という思いがあると、働く理由に迷ってしまうことがあります。
仕事で成果を出してもやりがいが感じられない瞬間があるのは、認められたいと思っているスキルがほかにあるのかもしれません。たとえば営業職として会話力を褒められても、本当に伸ばしたいスキルが企画力であれば、少し物足りなさを感じますよね。
伸ばしたいスキルがあることをわかっていながら今の仕事を続けていると、自分のやりたい仕事に就く機会を逃してしまうことも。もし、少しでも興味のあることがある場合は挑戦してみることも手です。磨きたいスキルを伸ばして、生き生きと働けるかもしれませんよ。
仕事で成し遂げたいことがほかにあるから
周りの社員より優秀な成果を上げたり、チームのために手を貸してあげたり。周りの人から見れば賞賛に値することでも、素直に喜べないということはありませんか。その場合は、仕事に対して求めるものが別の場所にあることも。
たとえば管理職としてチームで成果を挙げた場合、賞賛に値する能力は統率力やマネジメント能力になりますね。その人個人の習熟度を褒められるよりも、チームに対しての貢献度合が褒められることが多いです。
実はチーム全体で成果を上げることよりも、自分が一番になりたいという気持ちの方が強ければ、実績を残しても達成感は得られません。実現したいことをやり遂げられる職業に就くことができれば、自分の進む道に迷うことがなくなるかもしれませんよ。
働く環境が自分に合っていないから
どれだけ昇進や昇給をしても、心身の疲労感をふとした瞬間に感じると「ここまでして仕事を頑張る必要はあるのだろうか」と思うことはありませんか。その場合、仕事における責任の重さや労働量が、自分自身の許容範囲を超えている可能性があります。
仕事にたくさんの労力を費やすと、自分自身を労わってあげられる時間や余裕が少なくなってしまうことも。ボーナスで自分にご褒美をあげようと思っていても、疲れ果てて何もできない状態であれば頑張ってきた意味がわからなくなってしまいますよね。
働く環境が合っていないと、無意識のうちに自分自身を酷使してしまうことも少なくありません。自分のペースで働ける仕事に就けると、仕事と私生活の両立ができるかもしれませんよ。
みんなが働く意味を見失った瞬間はいつだった?
テレホンアポインターとして営業の仕事をしていましたが、お客様のニーズに合わない商品を売り付けるという仕事内容にやりがいを感じられずにいました。お客様の満足度よりも利益重視の企業文化に違和感を感じる日々。
また、「週6出勤で朝の9時から夜8時」という勤務時間に心身ともに限界を感じ、働く環境が自分に合っていないと思いました。
長く働くことが前提の職場だからこそ働く理由を見いだせた
その過程で、会社の商材であったウェブページの作成方法を勉強し始めたことで、ウェブ技術に興味を持つように。段々とプログラミングのスキルを伸ばしたいと考えるようになりました。
今は、給与の良し悪しだけではなく、仕事とプライベートのバランスを保ち、生涯をとおして役立つスキルを身につけられる仕事環境を重視しています。反対に、以前の会社で営業職として働く意味を見出せなくなった原因は、働く環境があっておらず、伸ばしたいスキルも伸ばせなかったからだと思います。
営業職として得られるスキルは、企業や業界ごとに異なります。そのため、また違う業界でチャレンジしたいという思いがありました。色んな業界にチャレンジして視野を広げていくことが大事という考えもあったためです。
転職は何回かするかもしれないと想定していたため、給料面が上がりにくいということも割り切っていました。30代になったときに大活躍できるように、20代でたくさんチャレンジして経験を積むことが自分で考えたなかでの、優先事項でした。
働きやすい環境で働くことが向上心を生む
働く意味を見出せなくなる理由として、働く環境の悪さがあると私は思います。何をやるかも大事ですが、誰と働くかはもっと大事です。ネガティブで楽しくなさそうに働く人と一緒に私は働きたくないです。
向上心があって仕事に一生懸命になれる人と一緒に働きたいのでそういう環境を選びます。何よりネガティブはすぐに人に伝染します。自分が発したネガティブも他人が発したネガティブも誰かに伝染します。だからこそ、働く環境が合うかは一番大事だと思います。
新卒入社した会社で割り当てられた業務は、データ入力や請求書作成、伝票起票がメインの業務。正社員も派遣社員も同じような業務が割り振られており、「このままこの業務を続けていてもスキルは身に付かない」という危機感を感じたのを今でも鮮明に覚えています。経理として高い経験値を身に付けたいという思いが強くあったので、働く意味が見いだせませんでした。
大企業の檻から出てみたいと思った
一方で、新卒入社した会社はいわゆる大企業であったため、ある程度の給料は保証されていました。しかし、夜遅くまで働いている管理職の社員をみて、「まるで動物園の中の動物のようだ」と感じることがありました。動物園の動物は、檻を壊そうとしたり出ようとしなければ、毎日餌を与えてもらえるから。
会社員も同様に、会社という檻から飛び出さなければ、毎月給与という餌を与えてもらえます。「ある程度の給与と引き換えに会社に飼い殺されることが、働くことの本質なのだろうか」という思いになり、一気に不安になったのを覚えています。
自分が本当に叶えたいことが見つかった! 次は転職をしようと考えている人もいるのではないでしょうか。しかし、転職が成功するか不安。実は、転職にはおすすめの時期があります。下記の記事を読むと、内定をつかみやすい時期がわかります。
みんなの転職タイミングはいつ? 経験者が語るおすすめの時期と準備
働く意味を見つけるための3つの心構え
働く理由を見つけられると、自分の仕事に対する違和感や物足りなさが解消される可能性があるとわかりましたね。
自分の本当の気持ちに気づき始めると「早く働く意味を見つけたい」と思う人も多いのではないでしょうか。その前に、働く意味を見つけるための3つの心構えを理解しておきましょう。働く意味を見つけ出したことによって、自分自身の行く末を狭めてしまわないように注意してくださいね。
①働く理由は人それぞれ違う
働く理由は生活のためでも、趣味のためでも、家族のためでも構いません。そして誰かの働く理由を否定したり、大袈裟に称えたりする必要もありません。働く理由は人それぞれ異なり、その一つひとつが尊重されるべきものだからです。
それぞれの働く理由によって、働き方が異なることがあります。たとえば、仕事後の趣味のために仕事をしている人は、残業時間が少なくなるかもしれません。一方、昇進や成果のために仕事をしている人は、定時よりも早く職場に来るなど、残業時間が多くなることも。
どういった働き方であっても、自分が働く理由に納得しているのであれば、その人を責めたり羨んだりする必要はないのです。だからこそ、周りの人の働く理由に影響されすぎず、自分が納得する働く理由を見つけてみてくださいね。
②働く理由はライフステージにあわせて変化する
一人暮らしを始める人、結婚をする人、親の近くで仕事をする人、子育てをする人。20代になると、私生活に変化が生まれる人も多いでしょう。私生活で変化が生まれると、働く理由も変化することが多くあります。
たとえば、子どもが生まれて育児をする必要があるとします。その場合、子育てに専念をするために時短勤務をしたり、子どもの養育費を稼ぐためによりいっそう仕事に精を出したり、働く理由が子どものためになる場合もあるでしょう。
仕事は日常生活のうちの一部にすぎず、仕事を中心にして生活をする必要はありません。生活の変化に応じて仕事をする理由が変わることに、問題はないのです。だからこそ、働く理由に縛られず、そのときに応じて働く理由を見つけてみましょう。
社会人として生活をするなかで、働く理由が変化したことはありますか?
もともとは営業職でお客様に近い立場だったこともあり、その人のためにという気持ちが大きかったです。しかしライフステージの変化や営業のサポート職への転職を経験し、私生活がメインの働き方に変わりました。それに伴い、働く理由も生活維持や家族との充実した時間を作るためといった方向に変わっていきました。
社会人になる前から社会人3年目ぐらいまでは、成長性と給料面を重要視して働いていました。ストレスを物欲で発散していた時期だったので、給料が欲しかったです。現在は目先のお金よりも、将来のためのスキルアップを優先して仕事をしています。自分の価値を高める行動を心掛けるようにしています。
新卒から社会人3年目の初めまでは、「とにかく高収入を得ること」が自分のなかでの働く理由でした。しかし今は、「心身の健康を保つために必要な時間とお金を確保すること」が優先事項になっています。変化したきっかけは、仕事やキャリアアップのための資格勉強で自分を追い込み、体調を崩してしまったからです。先のことを考えすぎてしまい、目の前の実務と関連のない資格試験の勉強を、平日の夜や休日のほとんどを費やしておこなっていました。なかなか思うように進まない勉強、職場での人間関係も上手くいかない、すべてが重なって精神的に参ってしまいました。
③働く理由を見つけるために働いても良い
働く理由はすぐに見つかるものとは限りません。さらに、必ずしも働く理由を持って働かなくてはならないという決まりもないのです。だからこそ、働く理由を探すために働くことも選択肢の一つといえます。
20代の場合は社会人になってからはまだ10年も経っていないという人も多くいます。そのため、社会人として経験していることも少なく、働くという行為に対しての知識や考え方も発展途上にあります。
だからこそ「周りの社会人たちは何のために働いているのか」「働くことで何が得られるのか」「自分はどういった信念を持って働きたいのか」を見つけるために、働いても良いのです。自分と見つめあいながら働くことで、次第に働く理由が見つかっていくはずですよ。
同じ悩みを抱えた経験者に聞く! 自分なりの働く理由を見つける4ステップ
働く意味を見つけるための3つの心構えを理解することはできましたか。働く理由は人それぞれ違ううえに、変化する可能性もあります。だからこそ焦らず、自分の納得する働く理由を見つけてみてくださいね。
ここからは、自分なりの働く理由を見つける4ステップを確認していきましょう。働く理由を見つけるには、自分と向き合う必要があります。仕事をするのはほかでもない自分だからこそ、納得して働きたいですよね。参考にして「なぜ働くのか」の答えを出してみてください。
ステップ①どんな瞬間に「なぜ働くのか」と考えたか明らかにする
「なぜ働くのか」と考えた瞬間はいつだったか、思い出せる範囲ですべて書き出してみてください。どういった些細な瞬間でも構いません。働く意味を考えた瞬間には、働く理由を探したいと考えた根本的な理由が隠れています。
【働く理由を考えた瞬間からわかる悩みのタネ】
夜遅くに帰宅し仕事の疲れを感じたとき→仕事の労働時間に不満がある
仕事で成果を出してもうれしさを感じられないとき→やりたいことがほかにある
年次が上がり給料が上がってもありがたく感じられないとき→働く環境が合わない
異業種で活躍している友人をうらやましく思うとき→伸ばしたいスキルがほかにある
どうしてその瞬間に「なぜ働くのか」と考えたのかも、あわせて解き明かしてみましょう。「その前後にどういったことが起きたか」「その瞬間に何を感じていたか」を考えると、悩みの原因が明らかになります。自分の気持ちと正直に向き合ってみてくださいね。
ステップ②仕事に求めるものを書き出す
次は、仕事をとおして得たいものが何かを書き出してみましょう。ステップ①で明らかにした、働く理由を考えた瞬間とその悩みのタネに、仕事に求めるもののヒントが隠されています。たとえば、仕事の労働時間に不満がある場合は、労働時間を調整できる職場が望ましいですね。
仕事に対して求めるものは、より詳細に書き出してみてください。働く環境が合わないという悩みがある場合は、どういった点があわないのかを多角的な視点で考えてみましょう。たとえば「人なのか」「労働時間なのか」「休日数なのか」「会社の方向性なのか」などです。
仕事に対して求めるものがわかったら、それを達成するために働ける場所を探せばいいのです。自分の求めるものを手に入れられる環境を保つということも、働く理由として十分な理由です。
ステップ③仕事に求めるものが手に入る過程を想像する
仕事に対して求めるものが明らかになったら、本当にそれが求めているものなのかを考えてみましょう。その答えを出す方法が、求めるものが手に入ったときの感情を考えることです。仕事で求めるものが手に入るまでは、楽しいことだけはありません。
働く理由を考えるとき、つい物事の良い面ばかりを考えてしまうときがあります。しかし、何かを手に入れるためには困難も乗り越えなければなりません。その困難を乗り越えても手に入れたいものなのかを吟味し、自分を苦しめない「働く理由」を見つけてください。
ステップ④労働によって自分の人生に与えたい付加価値を並べる
自分に与えられた仕事をこなすのは、ほかでもない自分です。そのため「なぜ働くのか」という質問に対する答えが、自分に対してメリットや納得感をもたらすものでないと意味がありません。
家族や親、社会のために働くという理由も立派な働く理由です。しかし、家族や親、社会の流れなどは、あなたの意思や予想に反して変化することがあります。頑張る理由が急になくなってしまうことや、頑張っても望む未来が手に入らないこともあるのです。
だからこそ、自分に対してどういったメリットがあるのかを考えてみてくださいね。残業が少なくなることで、YouTubeが見れるなど些細なメリットでも構いません。周囲のために行動できる人でも、「なぜ働くのか」の答えを出すときは自分を一番に考えましょう。
働く理由を見つけた人からのアドバイス! 働く理由の見つけ方
営業職をしているとき、プレッシャーやストレスが大きかったこともあり、こうまでしてなぜ働くのか……と一時期悩んだことがあります。そのときは、自分が働くことでどんな良い影響があるのかということを振り返って考えました。
誰かのために頑張ることがやりがい
たとえば「私が働くことで困っているお客様の役に立てている」「私が成果を上げると部署やチームが盛り上がる」など。お客様からのお礼の言葉や、嬉しそうな笑顔、安堵の表情を見ると、辛いなかでも私まで明るい気持ちになれました。なぜ働くのか答えが明確にはわからなくても、この人たちの役に立ちたいから頑張ろうと気持ちを立て直すことができました。
人にもよりますが、人生の1/3は仕事をしているといわれています。働く時間が人生のなかで占める割合は大きい。今は20代、あと何年働くのか、定年退職をする年齢が引きあがっているのでもしかしたらあと50年ぐらい働くことになるのか……。
あと50年続くのであれば、楽しく色んなことにチャレンジしながら働くのが良いと感じました。そして、今後求められ続けるスキルは何なのかを逆算し、そのスキルを習得できるような行動を私生活でも心掛けて仕事と一体化させるようにしています。
すべての仕事に通ずる力を身に付けていこう
一体化させているのは、仕事と私生活を分けると仕事の方でストレスを感じやすくなってしまうためです。私がいう不変的なスキルのひとつは「人間力」だと思っています。人間性ともいえる言葉ですが、これは仕事だけでなく日々の私生活での行動や習慣で身に付くスピードが格段に上がってきます。
人間力を身に付けることで一緒に働きたいと思ってもらえるような人柄を私は目指してます。それが実現できれば働く理由が明確になり意味を持って働けると感じています。
なぜ働くのかがわかったら? 働く理由を見つけた人に学ぶキャリア形成の方法
4ステップに倣って、働く理由を探せましたか。働く理由がわからないと、キャリア形成がうまくいかないことも。
ここからは、働く理由を見つけた社会人たちのキャリア形成の方法を確認していきましょう。働く理由がわかったからこそ、異動や転職をする人、現職への向き合い方を変えた人。さまざまな道を確認して、自分の将来を考えるきっかけにしてみてくださいね。
社内で異動をする
まずは、働く理由を見つけて社内で異動した人の話を聞いてみましょう。社内で異動ができれば、転職をせずとも携わる仕事を変えることができますね。
働く理由を見つけたのちに、なぜ社内での異動を選んだのか、その決断までの道のりを確認してみてくださいね。
社会人4年目の途中で、「勉強したことが業務に直結する領域に仕事を変えたい。この先、今勉強をしている業界でずっと仕事をしていきたい」という目標を幸運にも見つけることができました。しかし、未経験で転職をするにはハードルが高い。
その仕事を所管する部の部長と個人的に懇意にしていたこともあり部署異動を試みました。部長と二人でご飯にいき直談判し人事部にも希望を伝えました。たまたまその部署で同年代の方が異動することが決まっていたこともあり、無事に異動することができました。
同じ業界で転職をする
次は、働く理由を見つけて同じ業界で転職した人の話を聞いてみましょう。同じ業界での転職であれば、これまでのスキルを活かして働くことができますね。
同じ業界での転職を選んだ人は「今の仕事の何を改善したいと思っていたのか」「転職先のどこに改善の可能性を見出したのか」確認してみましょう。
私は結婚を機に転職をしました。もともとは営業職をしており、お客様のためになれるという点をモチベーションに仕事をしていた毎日。
その思いも引き続き持っているのですが、やはり結婚したことで今までよりも私生活や家族との時間を作りたい気持ちが増しました。そのため、働く理由も少しずつ変わることに。そのため、やりがいを感じていた同業界のなかで、時間の調整がしやすいサポート職へ転職しました。
間接的なかかわり方に変化したものの、今まで感じていたやりがいは変わりません。新しく働く理由になった「家庭や私生活の充実のために」という点も実現されたので、同業界での転職を選んで良かったなと感じています。
違う業界へ転職をする
同じ転職であっても、働く理由を見つけて違う業界へ転職をした人の話を聞いてみましょう。違う業界への転職にはまだ見ぬ可能性が広がっているものの、不安もつきもの。
違う業界への転職を選んだ人は、働く理由を見いだせる業界をどのようにして見つけたのでしょうか。異業種への転職体験談を確認してみてくださいね。
直前の上長から異動をするのは難しいと言われたため、違う業界への転職を考えることに。ハッキリと進みたい道があったので、業務と並行しながら必要な資格の取得に励みました。
そのうえで上長に異動を希望したのですが、「君は既にこの職種の背番号がついているのでその背番号を変えるような部署異動は難しい」と言われました。割拠主義が強い大手企業ではよくある話ではありますが、本部をまたぐような横の異動は実現することは難しいことが多いです。
上長に異動は難しいといわれた翌週には転職エージェントと接触し、未経験で希望する職種につけるよう動きを開始しました。
私は、住宅不動産からIT系にチェンジしました。就活の際に住宅不動産業界を選んだ理由としては、to C向けの商材のなかでの単価の高さから契約難易度がかなり高いと思っていたからです。そのため、挑戦という観点では非常に有意義な経験に。
しかし、実際に働くとなると業界特有の雰囲気に合わなかったりと、無理に同じ業界でやり続けることもないなと思いました。もちろん環境を変えれば状況も変わるのはわかっていましたが、上司との人間関係がうまくいかなかったり、競合他社の社内事情なども聞いていくなかで住宅不動産系は自分にとっては厳しすぎるのかなと思ったのが本心です。
住宅不動産に興味があったわけではなかったのですが、経験はしてよかったなと思う気持ちもあります。ただ、興味があることを仕事をした方がやりやすさいと今は感じております。
就活時の面接から「クリエイティブ職に就きたい」と伝え、配属では広告運用の部署に配属になりました。その後の人事面談でも引き続きクリエイティブ職を希望していることを伝えましたが、会社都合により難しいと伝えられました。
数年、広告運用のスキルを身につけることも無駄ではないと考える一方で、自分の好きなこと・やってみたいことに挑戦できない環境にずっといることが苦痛に。そのため、やりたいことが明確にあるのなら20代の若いうちに挑戦しようと決め、入社9カ月でデザイン会社に転職しました。
今は前職で学んだことや経験も活かしつつ、ファッションやコスメなど好きなことにかかわることができています。将来挑戦したいWEBプロデューサーになるための修行も日々できているので、転職して本当によかったと思っています。
心機一転して現職を続ける
最後に、働く理由を見つけたのちに、現職を続けた人の話を聞いてみましょう。現職に対してあったイメージや価値観を変えることは、簡単なことではありません。
なぜ現職を続ける選択肢を取ったのか、その決断までの道のりを確認してみてくださいね。
どういう自分になりたいかというのを数カ月にわたって考え続けた結果として、現職でも自分の考え方次第でなりたい自分を目指すことはできるという考えに。そのため、当時の仕事を続けるという判断に至りました。
個人的な考えですが、人生が幸せであるかどうかが日々を生きる理由だと思います。自分にとっての幸せはどういう形なのか、どういう人間になり、どういう人たちに囲まれているかなどで幸せかどうかは決まってきます。
それを決めているのは働く業界でも売る商材でもなく自分の考えだと気づきました。今いる場所で自分が最大限できることは何か、所属する組織に最大の利益を残す行動はどういうものかを考えることが一番重要だと最近わかりました。
なぜ働くのかを決めるには納得感が必要! 自分の望むキャリアを築こう
「なぜ働くのか」と働く意味に悩んだときは、まず悩む理由を明らかにしましょう。悩みを明らかにしたうえで、4ステップで働く理由を探すことがおすすめです。働く理由探しに悩む裏側には、現職への物足りなさや不安が隠れていることも。
働く理由がわかると、仕事でのキャリアステップを描きやすくなります。納得感を持って働くことができれば、自分の将来に責任持つことができるからです。「なぜ働くのか」の答えを見つけて、自分の望むキャリアを築きましょう。
「働く意味」は、「自分の人生の価値観」に紐付けて考えてみてください。価値観とは「物事の良し悪しを決める判断軸」です。自分の人生において、大事にしたいものは何かが明確になることで、より本質的な働く意味を見つけることができますよ。
私がおすすめする価値観の見つけ方は、以下の3つです。
(1)価値観を見つけるツールを活用する
価値観を見つける際、もっともネックになるのが「自分の納得いく言葉が見つからない」ということです。そんなときは、価値観を知るための書籍や講座、ツールを活用して、言葉を紡ぐ作業をしてみてください。当社が開発した「ブランディングカード」という価値観発見ツールを使うと、あなたの価値観を表す言葉が見つけられるので、迷ったときは活用してみてくださいね。
(2)他者と価値観について対話する
自分と他者の「差分」に価値観を見つけるヒントがあります。友達や家族、社会人の知り合いなどの「大事にしていること」を聞いてみると、あなた自身が大切にしたい価値観を見つけやすくなります。
(3)価値観を見つける3つの問いを投げかける
①これまで一番努力した経験から見える、モチベーションの源泉は?
②どんなことで感動したり、幸福を感じる?
③人生で許せなかったことは? その理由は?
働く意味を探すときに注意したいのは、「“人”はなぜ働くのか?」という誰かにとっての正解を探してしまうこと。主語を一人称に変えて、「“私”はなぜ働くのか?」と自分なりの意味をしっかり考えていくべきです。
最後に、「働く意味」には絶対的な正解がなく、現段階で働く意味が見出せていなくても問題はありません。急がず焦らずで大丈夫です。「私はなぜ働くのかな?」と考えることで、今まで見えてなかった自分の感情や周囲の状況に気付くはずですよ。
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生きるためにお金が必要なので働いています。転職を期に引っ越しもしましたし、税金や物価も上がっているので何かとお金が必要で、将来のためにも貯えを持っておきたいので必死になって働いています。
ただ、それだけを考えて仕事をしていると疲れてしまうので後付けで理由を考えるようにしています。たとえば、今はITエンジニアとして働いていますが、技術をしっかりと身につけたり資格を取得したうえで給料を上げようと、向上心をもって仕事をするなど。
仕事をしていくなかで働くもう一つの理由が見つかることも
能力ベースでもらった給料なら、自分の価値を判断する基準にもなるでしょう。それを踏まえて今後何を身につけていけばいいのか、どう行動していけばいいのかを考えるきっかけにしていくといいのかなと思っています。
働くことに意味を見出すことは難しいですが、自分が納得できるように理由を後付けすることで気持ちを楽にしてみてくださいね。