大学3年で就活を何もしてないのは黄色信号? 先輩の就活術を学ぼう

大学3年で就活を何もしていないときの動き方

大学3年で就活を何もしてないことが不利に!? 時間を上手く使って就活をしよう

大学3年生になると就活を意識し始める人も多く、周りで就活を始めている人も段々と増えているのではないでしょうか。一方で「大学3年生になったものの、就活を何もしていない……」という人もいますよね。

就活を乗り越えてきた内定者のなかには、大学3年生の時点で内々定を持っていたという人もいれば、なかなか就活を始められなかったという人もいるでしょう。「気付いたときには採用枠が減っていた」という事態にならないように、先輩たちのリアルな就活体験談を読んで、早めの対策を心掛けましょう。

この記事では、現役就活生と社会人の先輩たちがおすすめする、効率的な就活の進め方を解説していきますよ。大学3年生から計画的に就活を進めて、本選考開始までの時間を有効活用してみてくださいね。

大学3年生で就活を何もしてないのはやばい? 先輩たちにいつから就活を始めたのか聞いてみた!

企業が開催している説明会やインターンシップに参加しながら、学生は就活をスタートさせていきます。ただし就活は、学生間で一斉にスタートするものではありません。始めるタイミングは、学生それぞれで異なるのです

だからこそ「今の状況で就活を何もしてないことに危機感を持つべきなの?」と、周りの動向が気になる人も多いですよね。そこで就活を経験した先輩たちに、いつから就活を始めたのかを聞いてみました。

キャリアステージ編集部

いつから就活を始めましたか?

Y・K 4年制大学

就職活動を始めたのは、大学2年生の3月からです。部活動の先輩から、就職活動は早く始めた方が有利とアドバイスをもらっていたため、早めに始めました。正直、周りが就活をしているなかで自分だけがしていないという状況に焦る必要はないと思います。ですが、その分やると決めたら何をするべきか、そしてそれをいつまでにやるべきかというのをはっきりとしておくべきだと思います。

Y・S 明治大学

就活を始めたのは、大学3年生の夏休み。3年生の夏休みにはインターンが始まるため、早め早めに自分に合う企業を見つけたかったからです。大学3年生になり何も就活をしていないと周りと差が付き、自分だけ内定がもらえていない状況になる可能性があります。焦りから就活もうまくいかない……ということになると最悪なので、早め早めに就活をすることをおすすめします。

N・T 4年制大学

本格的に就職活動を始めたのは大学3年生の6月でした。留学中でしたが7月には帰国する予定だったため、夏のインターンに参加し自分に合った業界を見つけたいと考えてスタートしました。大学3年生で何も就活をしていなくても焦る必要はないですが、早くスタートすれば早期選考に参加するチャンスもあるので就活を早く終わらせたい人にはおすすめです。

まだ何もしていないけど、早期選考に参加したいと思っている人は、次の記事も併せて読んでみてください。早期選考に乗り遅れないための注意点を紹介しています。
内定者が教える! 早期選考に乗り遅れないための注意点と必須対策

データで見る大学3年の就活動向|大学3年で就活を何もしてない人は少ない!

就活を経験した先輩たちが実際にいつ頃から就活をスタートさせたのか、体験談を紹介しました。大学3年生のうちに、何かしら就活を始めている人が多いということがわかりましたね。パネリストのコメントからもわかるように、大学3年生でまったく就活をしていないという人は少ないのが現状です。

就活解禁は大学3年の3月だから、それまでは大丈夫と思っている人もいるかもしれません。ただし、そこで高を括っていると、知らないうちに企業の採用枠が埋まってしまうこともあります。実は、大学3年生の秋ごろには内々定を出している企業もあるのですよ。

ここからはデータを用いて、大学3年生の就活動向を確認してみましょう。参考にして就活のスケジュール感をつかんでみてくださいね。

大学3年の夏までに就活を始める人が90%超え

大学3年生から就活をしていた人の割合

RECCOOがおこなった「25卒学生10月就活動向調査」によると、調査に協力した1,027名のうち91%が大学3年生の6月までに就活を始めていることがわかります。ほとんどの大学3年生が就活解禁前に準備や対策を進めていることになります。

夏までに多くの学生が就活を始めている背景には、サマーインターンの存在があります。サマーインターンへの参加には、夏前までの企業研究と応募企業の選定が必須。そのため夏までに、就職サイトやホームページを通して、企業の情報を調べ始める学生も多くいます。

また、就活解禁にあたる大学3年生の3月よりも、選考開始時期が早い企業も存在しています。外資系企業やテレビ局など、選考時期が早い業界を志望している学生は、夏前から就活を始めているケースが多いです。

そもそもサマーインターンに参加すべきかどうか迷っている学生も多いでしょう。サマーインターンを上手く活用できると、就活を効率良く進められますよ。下記の記事から実際にサマーインターンに参加した先輩の体験談を聞いてみてくださいね。
サマーインターンとは|内定者が語る就活への活かし方と事前準備

大学3年の秋までに希望業界を絞っている人が60%弱

大学3年生の秋までに希望業界を絞っている人の割合

dodaキャンパスの「25年卒(現大学3年生)夏のインターンシップに関する調査を見ると、大学3年生の秋までに半数以上の学生が志望業界の目星をつけていることがわかります。調査に回答した401名のうち57.6%が、大学3年生の9月〜11月までに希望業界を絞っているのです。

先ほど夏までに就活を始める人が多いと確認しましたね。そのため、夏に就活を始めた人がサマーインターンなどに参加して、業界を絞っているというケースが多いのです。日々の業務の一部をインターンで経験することで、目指したい業界が見つかるケースが多いでしょう。

また、秋ごろからの早期選考を始めている業界もあります。選考開始時期が早い業界を志望している学生は、秋までに面接対策まで進めておかなければならないと認識しておきましょう。

大学3年の冬にはやりたいことが決まっている人が半数

大学3年生の冬時点でやりたいことがある人の割合

パーソル総合研究所がおこなった「就職活動と入社後の実態に関する定量調査」によると、回答した186人のうち46%が大学3年生の冬にやりたいことが決まっていることが確認できます。大学3年生の秋までに希望業界を絞っている人が60%弱いるため、冬にはやりたい職種までも決まっているケースも少なくありません。

就活の事前準備を終え、インターンや選考準備を進めていくと、やりたいことが明確になってきます。インターンに参加するため、選考を突破するために、企業研究と自己分析を進めることで、志望企業への知識が深まっていくからです。

一方で、大学3年生の秋〜冬にかけて内々定を獲得していく学生もいます。そのため「志望企業の採用枠が埋まり始めている可能性がある」という意識を持っておくことも必要です。早期選考に参加できなかった場合は、3月の就活解禁で残った採用枠を勝ち取れるよう、面接対策にも取り組みましょう。

キャリアステージ編集部

大学3年の夏休みの時点で就活を始めていましたか?

M・N 4年制大学

私は大学3年生の夏頃から少しずつ始めていました。周りからは早いといわれることが多かったので、夏ごろから始める人は少なかったと思います。

Y・K 4年制大学

大学3年生の夏には就活を始めていました。実際周りに関しても、夏休みから始めないとなといっている人が大半でした。ですが、かといってインターンに参加するなど、何かを始めるということはありませんでした。マイナビやリクナビに登録して、就職活動の情報をさらっと見る程度で、実際就活を意識し始めるのはこの時期が多いかなと思います。

Y・S 明治大学

大学3年生の夏休みの時点で就活は始めていました。自分の周りは大学院に行く人の割合が多く、就職をする人があまり多くなかった気がします。就職する人のなかでも、夏の時点で就活をしていた人は少数派でした。

やりたいことが決まっている学生の割合について紹介しましたが、誰しもできればやりたい仕事を見つけて、自分らしく働きたいと考えるもの。以下の記事では自分らしく生きるためにはどのようにしたら良いかという悩みを解消するための方法について解説しています。気になる人は読んでみてくださいね。
自分らしく生きるには|悩んだ20代が語る他人を気にせず生きる術

そもそもやりたいことって何だろうと悩む人もいますよね。やりたいことがわからないという人は、下記の記事から適職の探し方を学んでみてくださいね。社会人の先輩たちの体験談から、前向きに働くイメージしてみましょう。
この仕事向いてない……辞めたい|向き不向きをみんなはどう見極めた?

今からでも取り返せる! 大学3年の就活スケジュールを押さえよう

企業ろ学生の就活スケジュール

ここまでで、大学3年生の就活動向を確認してきました。本選考開始に向けて、着々と準備を進めている学生が多いとわかりましたね。では、計画的に準備をしている学生は何をもとに計画を立てているのでしょうか。

ここからは、企業と学生側の大学3年生における就活スケジュールを解説していきます。就活は情報戦であり、情報を上手く活用できれば早くから就活を始めている学生に追いつくことができます。採用活動が始まっているなんて知らなかった……とならないように、スケジュールを確認してみてくださいね。

企業側の採用スケジュール

まずは企業側の採用スケジュールを解説していきますよ。就活は企業の動きに合わせて活動をしていくため、学生は企業の動きから逆算して就活準備を進める必要があります。そのため、企業側のスケジュールを押さえて、採用活動の波に乗り遅れないようにしましょう。

企業側の採用スケジュール
大学3年生6月 サマーインターンシップの応募開始
大学3年生7~8月 サマーインターンシップの選考開始、開催
大学3年生9~10月 秋冬インターンシップの応募開始
早期選考オファー
早期選考エントリー開始(外資系企業など)
大学3年生11~12月 秋冬インターンシップの選考開始、開催
早期選考エントリー開始(マスコミなど)
早期選考の内定出し(外資系企業など)
大学3年生1~2月 オファー面談の打診
早期選考の内定出し(マスコミなど)
大学3年生3月 説明会応募開始、開催
本選考オファー

大学3年生の9~10月ごろには動き出し、11月あたりには内定を持っている学生もいることがわかりますね。内定出しが早い業界を希望している学生は、ほかの学生よりも2~3カ月程度先回りして対策を進めておきましょう。

学生の就活スケジュール

企業の採用スケジュールがわかったら、企業側の動きから逆算をして就活準備を進めていく必要があります。「6月からサマーインターンの応募が開始されるため、大学3年生の4月には情報収集を進めておこう」というように先回りした行動をしましょう。

学生側の就活スケジュール
大学3年生4月~5月 企業研究・自己分析の開始
サマーインターンシップの情報収集
インターンシップの選考対策
大学3年生6月 就活用品の準備
サマーインターンシップへの応募、選考
OB・OG訪問
大学3年生7~8月 サマーインターンシップ参加
秋冬インターンシップへの情報収集
早期選考の情報収集、対策
大学3年生9~10月 秋冬インターンシップの応募、選考
早期選考応募、選考(外資系企業など)
大学3年生11~12月 秋冬インターンシップの参加
早期選考応募、選考(マスコミなど)
早期選考の内定承諾(外資系企業など
説明会、本選考応募企業の選定
大学3年生1~2月 オファーサイトへの登録
早期選考の内定出し承諾(マスコミなど)
面接、WEBテスト対策
大学3年生3月 説明会エントリー開始
本選考対策
OB・OG訪問
キャリアステージ編集部

大学3年の夏休みまでに就活を始めていた人は、就活のスケジュールを立てて就職活動をしていましたか? どのようにしてスケジュールを立てたのかも教えてください。

M・N 4年制大学

就活について何もわかっていないなりに、ぼんやりと就活終了時期の目安を決めていました。おおまかに、3年生の夏までには業界研究完成、冬までには自己分析を完成、4年生の春には終わらせたい、という程度で考えていました。

Y・K 4年制大学

まずは年内に内定がほしいと思い進めていました。夏までは選考もなかったので、自己分析とひたすらどんな企業があるのかを探していました。スケジュールに関しては、ネットに載っている先輩方のものを参考にし、自分に合ったものを使用していました。

Y・S 明治大学

まず、夏のインターンシップで気になる企業や自分と合う企業を見つけるようにしました。そのあとは、早期選考に参加して早めに内定をもらいたいなという考えで、効率的に就活を進めました。4年生の夏休みまでに1社の内定をもらうことが、自分の目標でした。

就活を始めるとき、自己分析から始めるという人も多いのではないでしょうか。まず自分のことよく知ってから、就活をしたいですよね。しかし、インターネットで自己分析のやり方を調べると多くの情報があり迷うことも。下記の記事から内定者おすすめの自己分析方法を確認してみてくださいね。
王道の自己分析法と就活に活かすコツ|「やってよかった」体験談付き

OB・OG訪問をしたいけど、やり方がわからない人も多いのではないでしょうか。次の記事でOB・OG訪問について詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
OB・OG訪問とは|就活経験者が教えるおすすめ質問一覧付き

大学3年からの就活は時間の使い方が重要! デスクワーク×フィールドワークで効率的に

ここまで企業側と学生側のスケジュールを紹介してきました。企業側のスケジュールを確認したうえで、学生側は先回りした対策を進めることが必要だとわかりましたね。

しかし、すでにスケジュールから遅れを取ってしまっている学生もいるのではないでしょうか。遅れを取り戻すためには、効率的に就活を進める必要があります。机と画面に向き合うだけではなく、説明会やOB・OG訪問に足を運ぶと知り得ない情報が手に入ることも。

ここからは、デスクワークとフィールドワークを活用した就活の進め方を解説していきます。意外にも、自分だけで就活準備を完結させてしまう人も多いです。周りの人の力も借りて就活を進めていくと、内定にぐっと近づきますよ。

大学3~4年で就活を始めた人に聞く! 就活は何から始めた?

大学3年生で就活を始められると、効率的に就活を進めることができます。早期に内定が獲得できる可能性もあるからです。一方で、大学4年生になってから就活を始めたという人もちらほら。

どちらにせよ、いざ就活を始めようとすると、何から始めようかと迷いますよね。

そこで、大学3年の比較的早い時期から就活を始めた人、大学4年生に進級してから就活を始めた人それぞれに就活の始め方を聞いてきました。自分と同じ状況にある内定者たちの体験談を聞いて、就活の第一歩を踏み出しましょう。

大学3年の早い時期から就活を始めた人

まずは、大学3年の春〜夏に就活を始めた人に、何から就活を始めたかを聞いてみました。就活を意識し始める人が最も多い時期であるため、今まさに同じ状況にいる人も多いのではないでしょうか。スタートダッシュを切れるように、先輩の力を借りてみてくださいね。

Y・K
Y・K
4年制大学/文系学部
就活に関する質問を一つずつ増やしていくことから始めよう

就活のスタート直後に、マイナビ、リクナビ、Goodfindに登録をし、自然と就職活動についての情報が回ってくるようにしました。そのなかで、セミナー的な案内も多かったため、とりあえず参加して知識を蓄えるようにしました。

その後は、徐々にイベントや説明会に参加。「今のうちに経験や失敗を積んでおくことが重要」と学んだため、夏ごろにはベンチャー企業が開催している選考を受けました。選考に参加することで、選考の流れや自分の適性が見え、就活に関する理解が深まったと思います。

Y・S
Y・S
明治大学/理工学部
学校内外の情報網を駆使して幅広い知識を得よう

まずは就活のアプリである、リクナビ、マイナビそしてOfferBoxへ登録。最初の頃はリクナビやマイナビで気になる企業やいってみたい企業などをリストにしていました。また、OfferBoxで気になる企業からオファーがきたら、ガイダンスなどに積極的に参加するようにしていました。

大学の就活サイトなどで過去の先輩方がどのような企業にいったのかなども情報源の一つに。最初の頃はとにかく幅広い視点で企業を探していました。情報を回収する場所を多く持っておくことが、就活のコツです。

大学4年生になってから就活を始めた人

次に、大学4年生になってから就活を開始した人に聞いてみました。この時期から就活を始めると、周りには就活を始めている人がほとんどで焦りを感じるかもしれませんが、就活経験者の先輩はどのようにして動いていたのでしょうか。今同じ状況にいる人は先輩の技を盗んで、本選考に向けて準備を進められるようにしてみてくださいね

K・T
K・T
明治大学大学院/教養デザイン研究科
残された時間が少ないからこそ集中して就活をした

大学4年に進級してから急に就活を始めることになり、焦りや不安もがありました。就活をしなかった1年間で自己成長や趣味に時間を費やすことができましたが、その反面就活の準備不足を感じました。

しかし、その分一気に取り組むことで、時間を有効活用しようという意識が芽生えました。大学4年生直前でも参加ができる企業の説明会やインターンシップに積極的に参加することで、自分の興味や能力に合った企業を見つけることができたと思います。

大学3年で就活を何もしてないからこそ効率的に! 就活開始の7ステップ

大学3年生から始める!就活開始の7ステップ

ここまでで、大学3年の春〜夏に就活を始めた人、大学3年の秋〜冬に就活を始めた人、それぞれの就活の進め方を確認してきました。就活経験者と同じ状況にいる人は、それぞれの体験談を参考にしてみてくださいね。

ここからは、大学3年生からの就活を効率的に進めるための7ステップを解説していきます。就活を一人で進めてしまうと、誤った情報に気付けないことも。周囲の人や社会人の意見も取り入れながら、正しい情報を持って就活を進められるようにしましょう。

今だからいえる! 就活準備において一番大切なことを聞いてみた

キャリアステージ編集部

就活準備において一番大切なことは何だと思いますか?

M・N 4年制大学

視野を広げることだと思います。最初から業界を絞りすぎない、自分を多角的に見つめ直してみる、など視野が広いと優位に就活を進められると思うことが多かったです。

Y・S 明治大学

広い視点でたくさんの業界を見ることが大切だと思います。自分の興味のない業界でも一度はセミナーや会社説明会に参加してみてほしいです。大学4年直前に就活を始めた際は、時間が限られているなかで焦りを感じました。先輩や友人からのアドバイスを受けながら、就活の準備や選考対策に全力投球。自己分析や志望動機の整理が急務でありながらも、同時にスキルや経験のアピールポイントを明確にすることが重要だと感じました。結果として、短期間で多くの企業と面接をこなすことができましたが、時間的な制約により試行錯誤が多く、精神的な負担も大きかったです。

M・M 大阪大学

最初から志望企業や業界を一つに決めないことだと思います。たとえば、日系大手にいきたい、と思っていても、ベンチャーや外資、中小企業の説明会やインターンに参加してみるようにしてみてください。メーカーが良いと思っていても、コンサルや商社も調べてみるなど、視野を狭めないことがおすすめです。就活においては、自分の可能性を広げるためにも、広い視野を持つことが大事だと思います。

①就活準備:就活に必要なものを準備しておこう

いざエントリーをしたものの、選考の際に必要なスーツやシャツがないと困ってしまいますよね。そのため就活開始の第一歩として、就活に必要なものを準備しておくことがおすすめです

就活に必要なもの

・リクルートスーツの上下
・ワイシャツ
・革靴やパンプス
・就活用のバック
・就活用の顔写真
・Web面接用の通信環境
・メモ帳やペン

就活では上記のものが最低限必要になってきます。社会人になるうえでのマナーとして、インターンや面接、説明会に臨む服装や道具は一式準備しておきましょう。

就活に必要なものが揃う場所の例

就活用の顔写真が撮れる場所

・写真館やスタジオ
・証明写真機
・カメラアプリ

選考が本格的に始まる前に、面接での服装マナーもマスターしておきましょう。こちらの記事では、就活を経験した先輩たちが実際に何を着たのかを紹介しながら、失敗しない服装選びについて解説しています。
面接の服装は実際何を着た? 失敗しない服装と状況別のポイント解説

②自己分析:自分をよく知る人の意見を聞こう

自己分析の種類

就活では、自分のことを理解して魅力的にアピールすることが必要です。そのために、まずは自分自身のことをよく知りましょう。自己分析をするうえでは、幼少期からの経験とその動機を振り返ってみてくださいね。

ここからは自己分析の方法について紹介します。上記のなかから、自分史とモチベーショングラフを用いた自己分析の方法について詳しく解説していきます。どの方法が自分に適しているか確認してみてくださいね。

自分史

自分史のフォーマット

自分史とは自分の幼少期から現在までにおこったことを、文字通り年表のように書き記していくことで、今までの自分の成長や考え方を振り返れる自己分析の方法の一つです。

自分史を作成することで、自分の今の考え方の根本となった出来事が見えてきたり、自分がどんなことに達成感ややりがいを得ていたか、逆にどんなことが苦手なのかなどがわかります。自分の歴史を振り返ることで、どんな仕事が自分に合っているかを考えてみましょう。

自分史の作り方

①幼少期から現在に至るまでの経験を書き出す
②なぜその行動をしたのかを考える
③行動の動機の共通点を見つける
④どういった思いで行動する人間なのかを明らかにする

モチベーショングラフ

モチベーショングラフ

モチベーショングラフとは、今まで自分に起こった出来事によって起こる感情の起伏を折れ線グラフにしたものです。

感情の上り幅、下がり幅を見て、自分がどのような場面でモチベーションが上がるのか、どんな場面で壁にぶつかり、気持ちが落ち込んでしまうのかを客観的に捉えることができます

自分のモチベーションの変動から、「どのような仕事だったら自分がより輝くことができるのか」「どんな環境であれば、より成長することができるのか」などを考えてみましょう。

モチベーショングラフの作り方

①モチベーションの上がり下がりを表す折れ線グラフを作る
(縦軸がモチベーション、横軸がときの流れ)
②幼少期から現在に至るまでの経験を書く
③ポジティブな経験だったか、ネガティブな経験だったかそれぞれの経験をわける
④それぞれの経験をモチベーショングラフに反映する
⑤どういった行動で頑張れるのか/頑張れないのかを明らかにする

自己分析を通して、自分の行動特性、強みや弱みを見つけてみてくださいね。自己分析が終わったら、家族や友人と自己分析の答え合わせをしましょう。自分では気付けない自分の良さや改善すべき点が見つかり、自己分析の深度が深まります。

③業界研究:ネットや書籍にはない一次情報を得よう

インターンや選考に参加する企業を選定するうえで、業界研究は必須です。そのため、興味のある業界については先回りして業界研究を進めておきましょう。業界研究をおこなううえでは気になる企業の情報もチェックして、業界動向を確認しておくのがおすすめです

業界研究の例

会社四季報(企業や業界の知識が掲載されている書籍)を見る
・気になる業界のニュースや書籍をチェックする
・業界研究セミナーへ参加する(イべカツマイナビなど)
・気になる企業のホームページを見る
・IR(第三者である投資者たちに自社の活動を説明する資料)を見る
・気になる企業の社長のインタビュー記事を読む
・気になる会社の公式SNSをチェックする

業界研究を終えたら、社員訪問をおこなうようにしましょう。そこで働く人の声には、書籍やインターネットからは知り得ない一次情報が隠れています。たとえば「実際はどういったところでストレスを感じやすいのか」「成果をあげるまでにどういった困難があるのか」などを知ることができるでしょう。

仕事にはやりがいだけでなく、乗り越えなければいけない困難が存在しています。働くということの現実にも目を向けて、入社後のギャップを防ぐようにしてみてくださいね。

業界や企業研究において一番大切なことを教えて!

キャリアステージ編集部

業界研究や企業研究において一番大切なことは何だと思いますか?

Y・K 4年制大学

仮に自分の興味のない業界があったとしても、まずは一通り見てみるという点が業界分析には必要だと思います。正直初めの方は、何が合っていて何が合っていないのかまったくわかりませんでした。だからこそ、まずは説明会などで業界や企業の勉強をし、そこから合う合わないの取捨選択をしていくことが重要かなと思います。

D・T 千葉大学

自分の気になる企業が「業界のなかでどういった立ち位置で、どのような特徴を持っているのか」を考えながら情報を集めることです。業界研究はやろうと思えばかなりの時間をかけていくらでもおこなうことができます。しかし、それでは効率が悪く、ほかの企業や業界分析をする時間が少なくなってしまうことも。その業界内でどのような強みがあり、自分はその強みを使ってどのようなことがしたいのかを考えることができれば、十分に役立つ業界研究ができると思います。

M・N 4年制大学

ある程度の段階で業界を早めに絞るという意識をもって、業界研究をおこなうことが必要です。就活始めたての頃はいろいろ見てみることで視野が広がります。しかし、就職活動は時間がいくらあっても足りないと感じることが多かったため、業界を絞るまでの期間は自分のなかで目安を持っておいた方が良いです。

自分にとって働きやすい環境かどうかも、企業選びにおいてチェックしておきたいですね。仕事は生活の一部となるため、働きやすい企業を選びたいと思うのは当然です。そんな皆さんのために、下記で私生活との両立がしやすい企業を見分ける方法をまとめてみました。
女性が働きやすい会社とは? 現場の声から見極め方を解説

企業分析にもさまざまな方法があります。以下の記事では、効果的な企業分析のやり方や活用方法について内定者のアドバイスをもとに解説しています、あわせてチェックしてみてくださいね。
企業分析の4つの極意|内定者に聞く効果的なやり方と活用方法

④インターン:気になる業界をすべて見てみよう

インターン探し方5ステップ

企業研究を進めて気になる業界が見つかったら、インターンに参加してみましょう。インターンでは業界や企業の雰囲気を知ることや、実際の業務に近い内容を体験することができます。そのため、業界研究が深まることにもつながるでしょう。

インターン実施企業が探せる場所の例

・学校のキャリアセンター
マイナビ
リクナビ
Wantedly
あさがくナビ
・各企業のホームページ

インターンの参加方法

・インターンサイトから申し込む
・インターンの選考を通過する
・企業からのオファーを受ける

気になる業界のインターンには積極的に参加するようにしましょう。なぜなら、インターンで良い結果が残せると選考オファーを受けられることもあるからです。就活を優位に進めていくためにも、インターンの機会を活用してみてくださいね。

インターンに参加するには、選考への通過が必要な企業も多数あります。そのため、インターン選考への対策も必要です。インターンに申し込む前に、選考の有無も確認しておき、対策も同時におこなうことがおすすめですよ。

キャリアステージ編集部

大学3年生のとき、インターンにどれくらい応募しましたか?

Y・S 明治大学

大学3年生時のインターン応募数は7社で、そのうちインターン参加数は6社でした。長期のインターンというよりかは1dayや2daysなどの短い期間のインターンに参加していました。

N・T 4年制大学

大学3年生のときのインターン応募数は15社ほどでした。基本的に3~5dayのインターンシップに応募していました。

D・T 千葉大学

インターン応募数は20社ほどです。私は3年生になってすぐ、気になる企業に片っ端から応募していました。参加した数は5daysが4つ、そのほかが6つほどです。内容はたいていがチームワークでの新規事業立案や課題解決、新商品提案などでした。5日間のインターンでは実際の仕事現場を見る、就業体験というものもありました。

インターンに参加した方が良いという声を耳にすることも多いでしょう。しかし、実際、いつからインターンに行けば良いのかと気になりますよね。下記の記事では、学生のリアルなインターン体験記が確認できますよ。
インターンはいつから行くのがベスト? 学生のリアルな声から解明

インターンシップの面接では自己PRを聞かれる機会もあるでしょう。下記の記事では、インターンシップで実際に先輩が話した自己PRも解説しています。選考を突破して気になる企業のインターンに参加しましょう。
インターンシップ選考の自己PR|経験者が実際に伝えた内容を大公開

⑤エントリー先の決定:インターンの経験を活かそう

インターンに参加したら、その経験をもとにエントリー先を決定していきましょう。インターンに参加すると、業務の実態や働く人の雰囲気がわかります。インターンで得た情報を使って、自分の適性に合った企業を選定してみてくださいね。

エントリー先の決定方法

①働きたい業界を書き出す
②なぜその業界で働きたいかを複数明らかにする
③その業界のなかで応募したい企業を複数挙げる
④なぜその企業が気になるか明らかにする
⑤それぞれの企業で社風・業務内容・待遇にどれほど満足しているか書いてみる
⑥それぞれの観点の満足度合いやマッチ度によってエントリー先を絞ってみる

エントリー先を探せる場所の例

・学校のキャリアセンター
マイナビ
リクナビ
チアキャリア
REASTAGE
・各企業のホームページ

いきたい企業が明確に定まっていない場合は、なるべく視野を広く持ってエントリーしてみましょう。企業を絞り込みすぎてしまうと、選考通過ができなかったときに後悔してしまいます。

ただし、手当たり次第に申し込むのではなく、ある程度自分の希望の条件などの就活の軸に沿って決めましょう。ある程度、自分の軸に沿っていれば、複数の企業にエントリーしたとしても、志望動機をゼロから考えることは少なく、企業分析も企業の比較や検討をするなかで同時におこなえます。

選考を進めていくうえでは、応募の動機や判断軸に一貫性が必要です。そのため、なぜその企業に応募したいのかを考えるようにしましょう。

エントリーをする企業を選ぶときに一番大切なことを教えて!

キャリアステージ編集部

エントリー先を決定するときに一番大切なことは何だと思いますか?

N・T 4年制大学

エントリーは誰でもできるので、数多くエントリーをすることが大切だと思います。少しでも気になる企業であればエントリーしてみましょう。最終的に選考に進むかどうかはそのときに考えれば良いので、まずはイベントなどの情報を手に入れられるようさまざまな企業にエントリーしておくべきだと思います。

M・M 大阪大学

エントリーはできるだけ多くすると良いでしょう。もし選考の日程が被ったら、自分がより興味のある方を選ぶぐらいの軽い気持ちで、どんどんエントリーをすることが大事だと思います。

D・T 千葉大学

少しでも自分が興味を持っていればエントリーはするべきです。もし日程が被ったら、より惹かれる企業にいくくらいの気持ちで私は出していました。ただし、友達がエントリーしていたからという理由だけでエントリーすることはあまりおすすめしません。私見ですが、自分が興味を持てない企業のエントリーシート(ES)を書くのは難しいですし、仮に通過しても時間が勿体なく感じてしまうことが多いと思うからです。

インターンに参加するには面接が必要な場合もあります。しかし、インターンの面接が、初めての面接経験になる学生も多く不安も大きいですよね。そんなときは、歴代の就活生が考えたインターン面接の回答集を見てみましょう。これを読めば、インターン選考の突破に一歩近づくでしょう。
インターン面接で答えた回答を大公開! 経験者に聞く選考突破法とは

⑥Webテスト対策:問題形式や難易度に合わせた対策をしよう

面接の流れ

エントリー先が決定できたら、Webテスト対策を進めていきましょう。Webテストにはいくつかの種類があり、その種類によって出題内容や難易度が異なります。しかしWebテストは対策次第で攻略ができるため、早めに取り組んでおくことが必要です

代表的なWebテストの例

SPI
言語問題(語彙力や読解力を図る問題)、非言語問題(論理的思考力や数値解析力を図る問題)、性格適性検査で構成されるテスト

玉手箱
英語読解、言語問題、非言語問題、性格適性検査で構成されるテスト

TG-WEB
言語問題、非言語問題(論理的思考力を試す問題が多い)、性格適性検査で構成されるテスト

企業のオリジナル問題
企業が独自で出題するテスト

玉手箱はSPIよりも問題量が多く、短時間で多くの問題を処理しなくてはなりません。また、TG-WEBはWEBテストのなかで最も難しいとされ、論理的思考力を試す問題が多いのが特徴です。

Webテスト対策におすすめのツール

Webテストは、テストセンターで受ける場合とパソコンを使って自宅などで受ける場合があります。実際にどういった場所で、どういった難易度の問題が出題されたかは、就活口コミサイトなどから確認できますよ。そのため、参考程度に確認しておくことがおすすめです。

Webテスト対策において一番大切なことを教えて!

キャリアステージ編集部

Webテスト対策において一番大切なことは何だと思いますか?

N・T 4年制大学

Webテストの対策本を購入し3周くらい繰り返すことと、何度も試験を受験してみることが大切だと思います。問題集の本が迷わず解けるようになれば、高得点を獲得できると思うからです。また、本試験では同じ問題が繰り返されることもあるので、さまざまな企業にエントリーしてテストだけ受けてみるのもテストに慣れるうえで良いと思います。

D・T 千葉大学

Webテスト対策に必要なのはさまざまな企業に応募して、回数を重ねることだと思います。特に、自分にとって大事な企業は何度か練習してから受けると良いと思います。また、いつでも受けることができるからといって後回しにせず、自分のコンディションが良い時に受けることがおすすめです。

M・N 4年制大学

Webテストにおいては、慣れが重要だと思います。問題自体はそこまで難しくないものの、想像するより時間がありません。スピード感や問題一つひとつの重さに慣れると志望度の高い企業を受けるときにも落ち着いて受験ができると思います。そのためにも志望度の低い企業や、練習問題などで経験を積んでおくことがおすすめです。

「Webテスト対策」と検索すると、いくつもの参考書や対策方法がヒットしますよね。そのため、どのように対策をするのが効果的かと迷うこともあるでしょう。下記の記事では内定者が実際におこなったWebテスト対策の方法を解説しています。参考にして効率的な対策を進めましょう。
Webテスト対策で重要な4つのアクションとは|内定者の体験談付き

⑦面接対策:その業界特有の選考形態を確認しておこう

本選考に向けて最も対策に時間を割きたいのが、面接対策です。業界によって、選考の種類が異なるケースもあります。個人面接や集団面接が主流な業界もあれば、グループディスカッションなどを取り入れている業界もあるため、業界の特色を確認しておきましょう。

業界ごとの面接特徴
グループディスカッションを実施する代表的な業界 外資系コンサル
商社
日系大手メーカー
エネルギー
金融
企画書やポートフォリオでの選考を実施する代表的な業界 エンタメ
ゲーム
アミューズメント

業界に特有の選考形態がある企業でも、個人や集団面接を経験する機会は必ずあります。そのため、基本的な面接の流れ・マナーや面接でよく聞かれる質問に関しては必ず対策をしておくようにしましょう。

面接の流れの画像

面接対策で確認しておきたいこと

・面接マナー(入退室、着席退席のマナー)
・自己紹介
・就活の軸
・志望動機
・キャリアプランについて
・自己PR
・学生時代に頑張ったこと
・強みと弱み
・逆質問

面接対策をするうえでは、第三者に面接の様子を見てもらうこともおすすめです。模擬面接などを通して、自分では気が付かなかった面接中の癖などを指摘してもらいましょう。逆に、自分では自覚していない強みを見つけることもできます。本選考が始まる前に、第三者に面接を評価されることに慣れてみてくださいね。

面接対策において一番大切なことを教えて!

キャリアステージ編集部

面接対策において一番大切なことは何だと思いますか?

M・M 大阪大学

とにかく経験を積んで、場慣れすることが面接対策において必要だと思います。ベンチャー企業の選考は早くから始まるため、それに応募して本命企業の選考の前に練習をしていました。

D・T 千葉大学

模擬面接などを受けて、面接の回数をこなすことです。自己分析の精度を挙げたり、想定質問を考えたりすることも非常に大事です。しかし、そのどちらにも面接を実際に受けた経験が必要です。面接を数回すれば面接官はどこに興味を持って、どのような深掘りをするのかわかってきます。それがわかればほかの面接対策もより効果的になります。ぜひインターンなどたくさん応募してみてください。

M・N 4年制大学

面接対策に必要なことは、ある程度余裕を持つことです。適度な緊張は良いですが、過度な緊張は悪い方向にしか働かないと思います。自分の言葉で話したり、予想していない質問に落ち着いて対応したりするためには余裕を持って面接に臨むと良いと思います。

以下の記事では実際に面接で聞かれた質問や、質問に対するリアル回答、見本例文などを豊富に紹介しています。面接に臨む前に必ずチェックしておきましょう。
面接で聞かれた質問&回答大公開|実際にあった難易度高めな質問とは

面接対策をするには、自己PRの準備は必須。この記事を読んでいる人のなかには、アルバイトで自己PRを書こうとする人もいるのではないでしょうか。アルバイトで自己PR作るのには、状況説明を上手くすることが必要です。自己PRでアルバイトを作るコツを下記の記事で確認してみてくださいね。
アルバイトの自己PRの作り方4ステップを解説|経験者の実回答付き

企業への熱意を伝える志望動機。しかし、どれだけ企業への思いがあったとしても、上手く言葉にできないと採用担当に伝わらないこともあります。せっかく志望動機を書くなら、選考につながる志望動機を書きたいですよね。採用担当に刺さる志望動機のコツは、下記の記事から確認しましょう。
エントリーシートの志望動機どう書く? 実際に通過した回答を大公開

大学3年で就活を何もしてなくても間に合う!? 就活経験者に聞く「内定までの期間が短いと感じた業界」

ここまでで、就活開始の7ステップを確認してきました。まずは何をすれば良いかわかりましたか。就活を円滑に進めるためにも順を追って対策を進めてくださいね。

ここからは、就活を経験した先輩たちに、内定が出るまでの期間が短いと感じた業界について意見を聞いていきます。就活では、複数の企業での選考を同時並行で進めていく必要があり、スケジュール管理が必要不可欠です。

内定が出されるまでの期間が早い業界のなかで、自分と相性の良い業界があればエントリーして、就活の回転率を早めていきましょう。多くの企業を受けられることは、自分の可能性を試すことにつながります。

キャリアステージ編集部

内定が出るまでの期間が短いなと思った業界はどこですか。

D・T 千葉大学

コンサルティング業界は、内定が出るのが早い企業が多いと思います。夏のインターンから直接内定が出る企業もあるためです。インターンが早期選考に直結という企業は多いですが、そのまま面接をして内々定が出るという業界は限られている気がします。また同様の理由でIT業界やベンチャー企業は内定が早く、内定者インターンなどをしている人も多いと感じました。

M・N 4年制大学

IT業界は内定が出るまでの期間が早い方かもしれません。私自身IT業界のみを受けていましたが、別業界を志望していた友人たちと話すときに「結果が出るまでが早いね」と言われることが多かったです。

M・W 学習院大学

コンサルティング業界は、内定までの期間が早いです。夏頃に内定を出しているファームもたくさんあります。インターンなどで良い成績を上げた人はインターン経由で最終面接に進めるのも、選考スピードが速い特徴だと思います。

選考スケジュールも計画的に! 選考フローを短くする3つの方法

選考フローを短くする3つの方法

採用までの期間が早い4つの業界が存在していることがわかりましたね。しかし、内定が早いからといってむやみにエントリーをするのは危険です。業界研究をきちんとしたうえで自分との適性を見出してから、採用に進んでみてくださいね。

しかし、選考期間が早い業界がわかっても、自分は就活を早く終わらせられるのかと心配な人もいるでしょう。そんな人のために、選考フローを短くする3つの方法を解説していきます。就活を何もしていなくても内定に一歩でも近づけるように、就活の効率化をしてみてくださいね。

①本選考直結イベントに参加する

企業の選考を受ける前に、インターンや説明会に参加することもあるでしょう。実は、そのインターンや説明会が本選考に直結していて、選考の回数を減らせるイベントがあります。それが本選考直結型イベントと呼ばれるものなのです。

本選考直結イベントの種類

マッチングイベント
少人数で採用担当者と相談ができるイベント

グループディスカッション選考
グループディスカッションの選考で学生を採用するイベント

1day選考会
即日で最終面接までを終えられるイベント

選考直結型説明会
説明会を受けた学生だけが参加できる選考があるイベント

本選考直結イベントでは、その日のうちに選考が開始されるケースもあります。そのため、あらかじめ面接対策や企業研究をしたうえでイベントに臨むようにしましょう

D・T
D・T
千葉大学/法政経学部
イベントへの参加や企業情報の収集から選考フローを短縮できる

選考直結イベントへの参加によって早期選考のフローに進み、選考期間を短くできた企業が多かったです。特に夏のインターンに参加すると早期選考に参加できるという企業は多いです。

また、インターンの参加が早期選考に直結していなくても、応募時にESやウェブテスト、面接を受けているため、本選考が始まってからフローを数段階飛ばすことができる企業もありました。

選考フローが短い企業を探すコツとしては、企業規模があまり大きくない企業や採用人数が多すぎない企業を見つけることです。また、一番効率が良いと感じるのは就職エージェントに登録して企業を紹介してもらうこと。就職エージェントは選考フローなどをまとめて知っていますし、自分の気になる業界の中でも選考フローが短い企業を教えてくれるためおすすめです。

②リファラル採用を受けてみる

リファラル採用とは、友人や知人の紹介を通して企業の選考を受けることです。リファラル採用を受ける場合、通常の選考とは違ったルートが用意されている場合があり、選考が短縮されることもあります。

また、リファラル採用として選考を受けることで、通常は選考をおこなっていないような企業にエントリーできる可能性もあります。そのため、受けたい企業がある場合は、積極的に社員とのつながりを作っておくことが有効ですよ。

しかし、リファラル採用では、あなたのことを紹介した社員も紹介責任を負うことになることを忘れてはいけません。もし不十分な対策で面接に臨んだ場合は、紹介した社員の印象も悪くなる可能性があるということです。紹介者の顔に泥を塗らないよう、きちんと対策をしたうえで面接に臨んでくださいね。

M・N
M・N
4年制大学/情報科学部
サマーインターンや学内推薦に内定の近道が隠されている

大学3年生の夏にインターンに参加しておくと、それらの企業から早期選考の案内がくることがあります。面接が1回分スキップできたり、企業説明会への参加無しで選考に進めたりといった形で選考フローが短くなりました。

3年生の夏の時点で行きたい企業が決まっていない人はスカウトタイプのサイトや大学独自の推薦などを利用しても選考フローを短くできると思います。大学独自の推薦などでは、本来3回面接があるところを1回になっていた例を見たこともあります。自分の使える手をすべて使ってみると、選考フローを短くできることがあるかもしれません。

③1day選考に挑戦してみる

最速で内定をつかみたい人は、企業の1day選考に挑戦してみましょう。説明会から最終面接までを1日でおこなえることに加え、早ければその場で内定をもらえる可能性がある選考です。1日で選考が完結するため十分な対策は必要なものの、就活の効率化にはうってつけです

そのため、スカウトイベントに参加する際は、あらかじめガクチカや自己PRを用意しておきましょう。その日のうちに選考が始まったり、面談のなかでガクチカや自己PRが聞かれることもあるからです。自分自身のスキルを見てもらえる貴重な機会を無駄にしないようにしましょう。

スカウトイベントを調べられるサイト

ガクチカを用意したいけど、何を書いていいかわからない人は、次の記事をチェックしてみてください。内定者が実際に使っていたガクチカとともに、見つけ方について解説していますよ。
ガクチカない人へ|内定者の体験談×例文17選でガクチカを探そう!

就活の特効薬! 大学3年の終わりまで就活を何もしてないときの3つの手段

ここまでで内定までの期間を短くするためのコツや、選考期間が短い選考の種類を解説してきました。時間を有効に活用して就活を進めるためにも、利用してみてくださいね。ただし、内定欲しさに焦って考えが浅い状態で内定を承諾するのは危険です。

今この記事を読んでいる人のなかには、すでに大学3年生を終えようとしている人もいるのではないでしょうか。「対策を一からしている時間もないし、焦る……」と思ってはいませんか。そういった人は、就活を何もしてないときの3つの手段を使って就活を進めましょう。

①キャリアセンターを利用する

キャリアセンターとは

大学の就職支援機関。就活の進め方から面接対策、求人の紹介までをおこなっている。学生の志望企業へ進んだ卒業生がいれば、紹介をしてくれる可能性もある

皆さんの一番身近にいる就職支援をしてくれる期間は、学校のキャリアセンターです。学校に通学する際に、就活の対策もできれば時間を有効活用できますよね。大学4年生でキャリアセンターを利用したことのある先輩がいれば、どのように利用したか聞いてみましょう。

キャリアセンターでは就活の対策を一からおこなってくれるだけでなく、学校に対して求人が出されている企業を紹介してくれます。そのため、あなたの通っている学校の生徒が積極的に採用されている企業に出会えることも。

キャリアセンターを利用して、就活準備から採用まで一気通貫しておこないましょう。

②就職エージェントに求人を紹介してもらう

就職エージェントとは

求職者の希望条件や理想のキャリアプランをもとに、それぞれにあった求人を紹介する就活のプロ

就職エージェントとは、学生の希望をもとに求人を紹介してくれるサービスのことを指します。エージェントサイトに登録してから希望条件をすりあわせ、そのあとに求人を紹介してもらえるケースが大半です。

就職エージェントを利用すると採用確率が上がる可能性も。就職エージェント側から企業に対して、学生の魅力付けをおこなってくれることもあるため、周りの学生と差が付く就活ができる可能性があると覚えておきましょう

③スカウトサービスに登録してみる

スカウトサービスに登録すると、企業側から「面接に参加しませんか」と声をかけてもらえることがあります。スカウトサービスでは、学生がこれまでの経歴や実績を記入しておくと、企業側からその情報を確認してくれるのです。そのため、自分でエントリー企業を探す必要がなく、時間短縮になります。

スカウトサービスを利用している企業の種類はさまざまです。そのため、自分では目をつけていなかった企業からスカウトがくることも。新たな可能性を見つけるためにも、スカウトがきた際は積極的にチェックしてみましょう。

スカウトサービスの例

大学3年で就活を何もしていなくて空回り……先輩の就活失敗談

大学3年生のギリギリまで就活をしていなくても、まだ間に合います。一人では不安な場合は、就活を後押ししてくれるサービスや機関を使用しながら就活を進めてみてくださいね。この段階で諦めずに、効率的に就活をおこなってみましょう。

しかし「大学3年生の終わりまで就活をしていなくても、助けてくれる人がいるから大丈夫」と思うのは危険です。なぜなら企業が採用活動を進めているのは事実で、刻一刻と採用枠は減っているからです。

大学3年生の終わりまで就活をしていなかった先輩の後悔や失敗談を聞いて、危機感を持ちながら就活を進めましょう。

D・T
D・T
千葉大学/法政経学部
焦りから時間や持ち駒を無駄にしてしまったことも……

当時、周りが就活を始めたくさんのインターンに参加している中で、自分自身は何もしていませんでした。そこで友達に誘われたインターンに参加したものの、あまり意欲がわかず時間が無駄だったように感じました。

周りの友人が内定を持ち始めたことで焦りが募り、闇雲に選考を進めた結果内定が出ることもありました。しかし内定承諾期間が短くほかの企業の選考に間に合わないことも多く、とても悩んだことを覚えています。 就活はあくまで自分のためにおこなうものなので、周りに左右されず自己分析をしっかりとして進めていくべきだと思います。

焦りから就活が上手く進まなかった……

この記事でも、大学3年生の秋ごろに内々定を持っている学生がいると確認しましたね。友人が内定を持っていると焦ってしまうこともあるでしょう

そういったときも必要以上に焦らず、まずは自己分析や企業分析を進めてみてください。焦って就活を進めて自分に合わない企業に入社してしまうと、早期退職の可能性もあるからです。就活では、自分に合う一社を見つければ良いということを覚えておきましょう。

就活スケジュールが後ろ倒しになってしまった……

大学4年生からの就活スタートとなると、エントリーから採用が出るまでの期間が後ろ倒しになってしまいます。それによって企業側の採用枠が少なくなったり、卒業論文の制作と被って就活の時間が作れなくなることもあるでしょう。

就活スケジュールが後ろ倒しになってしまったときは、内定までの期間が短い選考を受けるなどして選考期間を短くすることが必要です。それ以外にも秋・冬採用をおこなっている企業もあるため、あわせてチェックしてみてください

就活を終えるタイミングに優劣はないため、内定までの早さは気にしないようにしましょう。

先輩からのアドバイス! 大学3年で就活を始める人が押さえておきたいこと

ここまで、大学3年生で就活を何もしていなかった先輩の就活体験談を確認してきました。大学4年生からの就活スタートでも巻き返せるものの、油断は禁物です。危機感と計画性をもって就活を進めてくださいね。

最後に、就活を乗り越えてきた先輩たちからのアドバイスを集めてみました。就活は数々の困難があり、一筋縄ではいきません。ただし皆さんの工夫次第で、志望企業からの内定をつかむこともできます。就活生たちはどのようにして就活を進めてきたのか、そのコツを確認してみてくださいね。

M・N
M・N
4年制大学/情報科学部
就活を始めるということのハードルを下げよう

焦ったり、気負いすぎたりすると、余計に就活から目を背けたくなる人もいると思います。そういったときは、就活をゆるく始めてみてください。実際私も夏前から始めていましたが、最初は就活サイトを眺めるだけだったり、顔出しすらないオンラインイベントに参加したりと、本当に就活と言えるのか? と思うレベルでした。

就活と触れ合ううちに就活に対する熱も自然と上がる
就職する現実や就職活動をする空気に慣れてくると自然とギアがかかり、面接もスーツを着ることも苦にならず活動できるようになります。なので、焦りから何をしたら良いかわからない人や就活に苦手意識がある人は、ゆるーくなんとなく始めるのもコツかなと私は考えます。

インターンや面接に緊張するのなら、まずはまったく興味のない企業に応募して空気に慣れていくことも良いでしょう。就活生全員が高みを目指しているわけではないので、自分に合った方法で就職活動を始めていけば良いと思います。

Y・S
Y・S
明治大学/理工学部
まずは漠然とした就活軸を決めてみよう

大学3年生の夏休みになって、就活を何もしていないと焦る気持ちはわかります。何からしたら良いのかと迷っているうちに時が経っていた……なんて人もいると思います。そんな人は、まず自分の就活の軸を決めてみてください。誰かのためになる仕事をしたいなど、軸は何でも良いと思いますが、自分で1つ決めて就活をスタートしてみましょう。

就活の軸が決まらないという人はオファー型の就活アプリなども使ってみるのも一つの手だと思います。 自分のアピールポイントがわからない人も、大学で学んできた専門的なことを上手くアピールできれば必ず強い武器になると思います。

必ずしも就活を一人でする必要はない
最初は誰もがわからないことだらけだと思うので、迷ったり、目を背けたくなることも多いでしょう。そんなときは就活の体験談など掲載しているサイトを参考にしてみたり、大学のキャリアセンターに相談しに行ってみたり、周りの力を借りてみてくださいね。

大学3年で就活を何もしてないときは7ステップで就活を開始! 最速で内定を勝ち取ろう

この記事からもわかるように、大学3年生のうちに就活を始めている人が大半です。そのため「大学3年生で就活を何もしてないのってやばいの……」と感じた瞬間に就活を始めてみることがおすすめ。内定までの道のりが短くなる技を駆使すれば、まだ間に合います。

まず何から始めたら良いかわからないというときは、この記事で確認した7ステップで就活を開始してくださいね。就活の基礎準備から、実践対策までを網羅的に対策できますよ。

大学3年生のうちから就活を始めて残りの大学生活も満喫できるよう、最速で内定をつかみにいきましょう。

安藤 奏
安藤 奏
NPO法人ブランディングポート代表理事
大学3年生で就活を何もしていないときは始める時期別に対策を打とう

就活準備を進めていざ実行に移そうとしたものの、何から始めれば良いかわからないという人もいるでしょう。個人的な話ですが、「今日が人生で一番若い日」という言葉が私は好きです。物事を始めるのに遅いということはなく、それを始めようとした日が自分の人生で一番若い日だという意味です。この言葉のように「まさに今就活を始めようとしている」、大学3年生の時期別にアドバイスをしていきますね。

大学3年生の春〜夏に就活を始める人向け
①ガクチカの質を高める
まずは、ガクチカのエピソードにおける質を高めていきましょう。リーダーシップ経験や、当事者意識を持ってやり切った経験などがないと感じる場合は、春から夏の間に取り掛かっても遅くはありません。

②夏のインターンシップに参加する
夏のインターンは、早期選考に参加するための通過点と表現されることが多いですが、その企業を深く知る機会としても参加の価値があります。志望度がまだ低くても、夏のインターンでその企業に少しでも触れてみて、自分の感覚を確かめてみてください。

③自己分析をする
モチベーショングラフや自分史などの作成による自己分析も一般的な方法ですが、友人や親、教授など第三者と「自分自身」について対話をすることがおすすめです。主観的な視点だけではなく、客観的に自己認識を高めていきましょう。

大学3年生の秋〜冬に就活を始める人向け
①エントリーシート(ES)を書き始める
まだ本選考のESのテーマが公開されていない場合、昨年の本選考のESを書き始めておくと、効率良く対策をおこえます。自分を表現するための語彙が見つかるだけでなく、添削をしてもらうことでガクチカや自己PRのフォーマットが確立されていくでしょう。

②OB・OG訪問をする
OB・OG訪問では、鮮度の高い情報を得られ、自己分析や企業研究の内容を補完することもできます。ただし、就活生からの依頼が増える本選考解禁時期周辺や、年度末の繁忙期になるとOB・OG側に依頼ができないこともあるためスケジュール調整に注意しましょう。

編集責任者 伊東 美奈

キャリアステージを運営するHR team(旧リアステージ)に新卒入社。キャリアアドバイザーとして1,500名以上の就活生を支援する傍ら、長期インターンサービスの立ち上げや人材開発業務を担当。マーケティング事業に異動後、理系学生の就活支援メディア「Digmedia」の編集長・エントリーシート共有プラットフォーム「イールック」の運営責任者を務める プロフィールをみる