SPI非言語問題は対策すれば大丈夫! 出題傾向と解法のコツを解説
「SPIの非言語は難しいイメージだけど、文系の自分でも点数が取れるか心配」「SPIの非言語はどう対策すれば良いのかわからない」などと悩む就活生も少なくないでしょう。
SPIはリクルートマネジメントソリューションズが独自に開発した適性検査で、多くの企業が選考に取り入れています。
特に、SPIの非言語は「難しい」というイメージを持たれやすいですが、きちんと対策をおこなえば点数が一気に取れるようになります。そのため、SPIの非言語対策をしておくことは非常に重要です。
この記事では、SPI非言語の基本情報から内定者が実践した勉強方法を解説し、例題も紹介します。SPI非言語の出題イメージを膨らませるためにも、ぜひ参考にしてみてください。
SPI自体の対策方法を知りたい人は、次の記事をチェックしてみてください。SPIについて詳しく解説していますよ。
SPI対策の秘訣を内定者に聞いてみた! 始め方から勉強法まで解説
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玉手箱・SPI-WEBの頻出問題を網羅!
内定者の声で実態がわかる! SPI非言語問題の基本情報
SPIは受検形式が以下の2つにわかれます。
- PC受検:テストセンター、WEBテスト
- マークシート(筆記)方式:ペーパーテスト
テストセンター、WEBテスト、ペーパーテストで特徴が異なるため、本章ではそれぞれ解説していきます。
就職活動の選考で最初の関門ともいえるSPIでつまずかないためにも、SPIの制限時間や問題数などを頭に入れておきましょう。先輩の声も紹介するので、SPI非言語の対策を進めるうえでも併せて頭の中に入れておくと良いでしょう。
制限時間:約35分
SPI非言語の制限時間は約35分です。正確には、テストセンターとWEBテストの場合は言語と非言語を合わせて35分、ペーパーテストの場合は非言語だけで40分です。さらに、テストセンターとWEBテストの場合は、1問ごとに制限時間が設けられているため、制限時間を過ぎると自動で次の問題に切り替わります。
そのため、スピード感を持って試験に挑むことが重要です。ペーパーテストと異なり、問題を飛ばしたり、後から戻って解答することはできません。
実際にSPIを受けたら時間が足りなく、時間をうまく使えるようにしたいと思っている人は次の記事をチェックしてみてください。時間不足解消法について解説していますよ。
SPIの時間が足りない…デキる人から学ぶ時間不足解消の4つの極意
問題数:30問前後
SPIの問題数は30問前後です。制限時間は35分なので、だいたい1分以内には問題を解き終える必要があります。そのためには、問題が出てきた瞬間に、以下の情報をキャッチすることが大事です。
- どの分野の問題か
- どのようにして答えを導くか
また、短時間で多くの問題をこなさなければならないことに対して、プレッシャーに思う人もいるでしょう。緊張してしまって、解けるはずの問題を間違えてしまったり、解ききれなくなってしまったりするのはもったいないので、模擬試験を受けるのがおすすめです。
1問あたりにかけられる時間が決まっているので、推論の分野を解くときはとても時間を取ってしまい焦りました……。
初めて受けた際は、自分の解答が合っているか不安で一問解くのに何分もかけてしまった結果、時間が足りずに悔しい思いをしました。結果もわからず手応えもなくて、「SPIを受ける必要がない企業を受けるしかないかも」とさえ思いました。
丁寧に全問解き切るための時間はまったくありません。思いつかなかったら次に進む、と割り切らないと一つの問題に囚われて時間がなくなります。
出題レベル:中学~高校レベルの問題
SPI非言語の出題範囲は中学〜高校で習うレベルの問題なので、一度は勉強したことのある問題が出題されます。そのため、対策をしてしまえば、すんなりと点数が取れるようになるでしょう。
ただしSPI非言語は一度習ったことのある出題範囲だからといって、対策しないで受検に挑むのは避けましょう。問題数が多くスピード感のある解答が求められるSPI非言語は、対策をしているかどうかが露骨に試験結果に反映されやすいからです。
また、出題範囲も多いため、非言語分野で出題される分野をすべて勉強することも重要といえます。ペーパーテストの場合は、問題を飛ばしても後から戻って問題を解くことができるため、苦手な分野は飛ばしてできるところから問題を解いていくと良いでしょう。
SPI非言語の難易度は中高レベルと言われていますが、実際に受けてみて難易度についてどう感じましたか?
難易度は中学受験レベルの問題かなと思います。中学受験のときに30分かけて解いていた問題を1~2分くらいの短い時間で解く感覚です。
私は文系の学部であるのに加え、数学も得意ではなかったので初めの頃はとても難しく感じました。しかし、練習を重ねていくうちに、公式や解き方を覚えればできる問題ばかりだということに気がつきました。
初めて見たときは「時間をかければ解けるな」というイメージでした! 何度も練習問題を解いていると、だんだんと解き方やスピードに慣れて苦手意識なく解くことができたと思います。
合格ライン:最低でも7割以上
SPIは企業によっても合格ラインが異なりますが、最低でも7割以上を目指しましょう。
ただし大手企業や人気企業では8割、9割をボーダーとするケースもあります。つまりA社のSPIは通過できたけどB社のSPIは通過できなかった、というケースもあるなど、受ける企業によって目安が異なるのが実態です。
まずは7割を目指すために、以下の能力が求められます。
- 正確性
- スピード
- 効率的に問題をこなす能力(ペーパーテストの場合)
入社を志望する企業の選考の中にSPIがある場合は、早めにSPI対策をおこないましょう。SPIは選考の中でも、最初の選考で導入している企業が多いです。最初の段階で落とされて悔しい思いをしないためにも、最低でも7割以上は取れるように対策をしておきましょうね。
実際に合格することが多いと感じた正答率は「8割」
就活をしていた際、SPI非言語では何割程度解答できていれば合格していたか教えてください。
8割くらい解答できていると、選考を通過することが多かった印象です。企業によってボーダーラインは変わるのでチェックすると良いと思います。正確かはわからないですが、そういう情報をWEBで発信している人もいるようです。
8割以上解けていたときは合格のことが多かったです。4割取れていれば合格です、と言ってくれていた企業もあるにはありましたが、7割くらいを目指していると確実かもしれません。
7~8割以上解答しているときは合格のことが多かったと思います。正確に何割取れば合格です、と企業から言われたことはないため、とにかく解くことを目標に勉強していました。
先輩が教える! SPI非言語問題を攻略するための勉強方法
SPI非言語問題は限られた時間内に正しく、素早く答えを導き出す必要があります。そのうえ出題範囲が広いため、SPIの対策を早い時期からおこなっておくことが肝心です。
1つの分野に偏ってしまうなど、間違った勉強方法でSPI非言語対策をしてしまうと、実際の試験で慌ててしまうことにつながります。内定を勝ち取るためにもSPI非言語対策は欠かせないので、先輩たちの声も参考に、SPI非言語問題の勉強方法を学びましょう。
パネリストが実践したSPI非言語の対策方法はコレ!
私の場合は、まずはテキストを1冊買って、解き方や考え方を一通り勉強しました。次に一問一答のテキストを買い、全問解くことを2周繰り返します。その後はネットに上がっている練習問題をいろいろ解くことで、仕上げをしました。
ネットで調べる前にテキストを買ってしまったので、それを活用しましたが、探すと解法も問題もネットにたくさんあがっていたので、そちらの方がおすすめかもしれません。ただ、テキスト1冊にすべての情報が詰まっていたので、何からやったら良いかわからない私には向いていたと思います。
テキスト以外でも問題を探して解いてみよう
問題を解くときにも、テキストだとどこを間違えたか見直したり復習したりしやすいのですが、反対に問題数に限りがあるので、あまり本番向けの練習にはならないのかもしれません。ある程度テキストで勉強した後はネットで探す方が効果的だと思っています。テキストでの勉強とネットでの問題探しを併用してうまく使うことがおすすめです。
SPIの非言語では、とにかく問題数をこなすということを意識して取り組みました。具体的な流れとしては、YouTubeでSPIの非言語について解説している動画を一単元のみ視聴した後、SPIの本を購入し、動画で予習した単元の問題を解く、という感じです。
ある程度解き終わったら、間違えたところとその解答を記録し、次出題されたときに必ず解けるよう理解しておきます。理解が終わったら、間違えた問題を翌日に解き、そのときも間違えたら自力で解けるようになるまで繰り返しトライする、という風に予習から実践までをおこなっていました。
この流れをどんどんやっていき、次の単元を進めていくようにします。全単元が終わったら、今までに間違えた問題をもう一度すべて復習するようにしていました。
問題数を担保しながら仕上げをしよう
この勉強方法でポイントなのは、全単元終わってから復習するまでを1週間以内におこなうようにすることです。また、問題数を多く担保するために購入するテキストは、解説重視のものよりも、問題数が多いものを選ぶことをおすすめします。そして、一通り終わったら、最初のページからすべての問題を解いてみましょう。
①SPI非言語問題の出題傾向を把握する
SPI非言語問題は出題範囲が広いうえに問題数も多いため、あらかじめ出題傾向を把握しておく必要があります。この後の「例題付き! SPI非言語問題の出題傾向と解き方のコツ」でも解説する出題傾向を確認したり、問題集を解いたりして、実際にどのような分野の問題が出るのか確認しておきましょう。
コツは、よく出題される分野を網羅的に把握しておくことです。実際の試験で、「この問題はこの分野だ」とわかるようになるまで勉強しておきましょう。SPI非言語に対して苦手意識がある場合は、早い段階から対策しておくことが大切です。
②SPI非言語の苦手分野を把握する
SPIの非言語の出題範囲がわかったら、その中で何の分野が苦手なのかを把握しましょう。苦手な分野とは、主に以下のような分野のことを示します。
- 公式が難しくて覚えづらい
- 問題が出てきたときに、すぐに何の分野かわからない
- なんとなく苦手意識がある
- 問題を解くのに時間がかかる
上記のような分野がある場合は、その分野を重点的に勉強しましょう。苦手な分野が多いまま実際の試験を迎えてしまうと、1つの問題に時間がかかり、解ける問題数も少なくなってしまいます。
そのため、SPI非言語問題を攻略するには苦手分野を疎かにしないことがカギです。1点でも多く点数を稼ぐためにも、苦手分野を把握して克服しましょう。
SPI非言語の出題内容の中で苦手に感じていた分野を教えてください!
苦手と感じていたのは推論と割合です。推論は頭の中を整理するのに時間がかかるので苦手意識がありました。
推論と資料の読み取りです。問題理解や計算にかかる時間と、その難しさが他の単元と比べて段違いだからです。
③公式を暗記する
SPI非言語の問題は、毎回同じような分野が出題される傾向にあるため、公式や解き方のパターンを覚えると、問題が早く解けるようになります。なかには、公式を覚えないと問題が解けない分野もあるため、公式を覚えることは必須といえるでしょう。
また、同じ分野の問題だからといって、毎回同じ公式を使うとは限りません。同じ分野でも内容によって使う公式が異なります。問題を多くこなすことで、問題に対する公式や解き方のパターンがすぐに出てくるようになります。
ただ単に公式を丸暗記するのではなく、応用にも対応できるように解き方を頭に入れておきましょう。そうすることで、今までつまずいていた問題も解けるようになるはずです。
暗記モノは効率重視の対策で乗り切った!
私はあまりSPIの勉強に時間を使いたくなかったので、暗記系の対策としては、自分がテストセンターで解いて解答できなかったものをメモに残し、次に同じ問題が出た時には絶対に解けるように対策していました。
通学中などの移動時間やSPIをテストセンターで受ける前などは絶対にチェックしていましたね。数が多いので、特に参考書を暗記するとかはしませんでした。
基本的に、暗記系の分野はお風呂に入りながらなど暇な時間を使うようにしました。YouTubeにSPIの解説動画が上がっていたので、それを見ながら対策していました。
またいわゆる「スキマ時間」となる大学の登下校中であれば、、毎日暗記する時間を確保することができます。電車移動をするときにも、SPI問題集をみてテストをするということを繰り返すなどの勉強ができるので、「スキマ時間」の有効活用が暗記分野の習得に役立ったと思います。
④1つの問題集を繰り返し解く
高得点を目指すためには、1つの問題集を何度も繰り返し解くことが重要です。問題集を一通り解き終えたら、必ず間違えたところは復習しましょう。また、問題集を一通り解き終えた頃には、最初の方の問題を忘れてしまっていることもあるため、確認のためにもう一周しましょう。
その際、間違えたところはすぐに解きなおすのがポイントです。なぜなら、すぐに解きなおすことでつまずいた原因を突き止めることができるだけでなく、公式を再度復習できるからです。
ミスがほとんどなくなるまで繰り返し問題集を解き、頭に叩き入れることで、高得点が取りやすくなるでしょう。問題集を網羅する意気込みで勉強すると、高得点も夢ではなくなります。
⑤時間を計って問題を解く
SPI非言語は特にWebテストやテストセンターの場合、1問ごとに制限時間が設けられています。そのため、短い解答時間内に答えを導き出す必要があります。目標は、問題文を読んだ瞬間に答えの導き出し方がパッと浮かぶことです。
実際の試験に近づけるためにも、タイマーで時間を測り、本番と同じように解答できるか確認することが大切です。実際に時間を計測することでどの問題に時間がかかっているかを把握することができ、今後の試験対策にも役立ちます。1問あたり1分で解けるようになることが目安です。
問題が解けても、制限時間内に問題が解けなければ、答えられる問題数も限られてしまいます。そのためにも時間内に問題を解く訓練をおこなうようにしましょう。
⑥模擬試験を受ける
志望企業の採用しているSPIの形式(Webテスト、テストセンター、ペーパーテスト)を把握できれば、それに応じた対策を練っておくことが重要です。
制限時間を設けて、本番と同じような条件下で模擬試験を受けることで、本番の緊張感を味わうことができます。問題集を解いている時は間違えなかった問題でも、模擬試験では緊張して間違えてしまうこともよくあります。
もし間違えた問題があったら、本番でも間違えてしまう可能性が高いため、出来なかった問題は復習しましょう。よく勉強した問題集を見返して、同じ分野の問題を解きなおすのもおすすめです。
Webテストやテストセンターの場合、おすすめの模擬試験は以下の通りです。
ペーパーテストの場合は、大学の講座やハローワークでSPI模擬試験を実施していることもあるため、問い合わせてみましょう。
SPIの模擬試験はどのようなタイミングで受検しましたか?
3年生の秋ごろに早期選考が控えていたので、そのとき初めて模擬試験を受検しました。まったく準備をせず解いたので点数はとても低かったです。
私は選考でSPIを使用するようになった3年生の冬頃に初めて模擬試験を受験し、あまりのできなさに絶望しました。これをきっかけに勉強を始めましたが、もっと早い時期から定期的に受けておけば直前に焦ることもなかったと後悔しています。
失敗談から学ぶ! SPI非言語対策で避けた方が良いこと
ここまで、SPI非言語対策の重要性を解説してきましたが、SPI非言語対策で避けた方が良いポイントがいくつかあります。
先輩の失敗談も紹介するので、併せて試験対策に役立ててみてください。先輩たちの生の声を聞くことで、SPI対策で注意するポイントが見えてくるはずです。
後輩に伝えたい! SPI非言語で後悔した話
SPI非言語の対策が足りず後悔したことが2つあります。
まず1つ目は、時間についての対策が不足していたことです。時間を測らず、「とにかく解けたら良い」という考えのもと問題集を進めていたため、実際に時間を測って解いた時、解答が間に合わず、焦りを感じました。1分以内に1問解けて初めて正解になるということを意識して取り組むべきだったと思っています。
2つ目は電卓を使用したことを後悔をしました。Webテストのみを受けることを前提に計算機を使用して問題を解いていたため、受けたい企業のテスト形式がテストセンターだったときは、慌てることになりました……。
SPI非言語で後悔したのは、対策時間がまったく足りなかったことです。
初めて選考に進んだとき、慌てて2週間くらい前から対策を始めました。問題が進むにつれてまったく解けないことに焦り、焦りでさらに解けなくなり……と、負のサイクルに陥り、当時の正答率は五割を切っていたと思います。
「SPIの結果はあくまで参考として見るだけだから、よっぽどのことがない限りは落ちることはない」と言われていましたが、結果として落ちてしまいました。3カ月前くらいから対策を始めるべきと言われていますが、そうでなくても1~2カ月前から対策するべきでした。
①過去問を解かずに本番に挑む
SPI非言語は、過去問に似た問題が本番で出ることも多いです。そのため、過去問を解かずに本番に挑むのは避けましょう。過去問を解いていればすぐに解けた問題でも、過去問を解いてなかったことが原因で点が取れなければ悔しい思いをするはずです。
SPI非言語に苦手意識を感じていないからといって、過去問を解かずに本番に臨むのは危険です。また、間違えた問題はただ単に答えを暗記するのではなく、どうして間違えたのか原因もあわせて把握し、再度問題を解くようにしましょう。
②公式の暗記に時間をかけすぎる
SPI非言語は公式を覚えることが重要ですが、公式の暗記に時間をかけすぎてしまったら元も子もありません。公式の暗記に時間をかけすぎてしまうと、実際の問題を解く練習が疎かになり、時間内に問題を解ききれなくなってしまいます。
ある程度公式を覚えたら、実際に問題を解いて、問題数をこなすことを意識しましょう。問題集を何周も繰り返して解くうちに、公式も自然と頭の中に入ってくるはずです。
SPI非言語は出題範囲も広いため、一つひとつの公式の暗記に時間をかけすぎてしまうと、あっという間に試験本番を迎えてしまいます。公式を暗記することばかりに囚われるのではなく、問題の中で公式をどう使うかを意識して問題を解くようにしましょう。
③対策のスタートが遅い
面接対策やエントリーシート(ES)対策ばかりに夢中になってしまっていて、SPI対策のスタートが遅くなってしまうと、面接対策やES対策も無駄になってしまいます。なぜならSPIは選考の中でも、面接より前に組み込まれていることが多く、SPIが原因で落ちてしまえば元も子もないからです。
SPIも選考の一つという意識を持って、早い段階から時間を作ってコツコツ勉強していくことが大切です。SPIの中でも非言語問題はどれだけ勉強したかが点数に反映されやすいため、早めに問題集を購入したりアプリをダウンロードしたりして、練習を積み重ねていきましょう。
SPI対策はいつから始めましたか?
大学3年の4月にはテキストを買い、勉強していたと思います。インターンの応募でテストセンタ―受験が必要な企業を受けていたためです。
SPI勉強用の本を購入したのは、大学3年生の春くらいでしたが、実際勉強を始めたのは夏休みごろでした。その際はインターンなどもあり、就活に対しての意欲が増していた頃だったので、SPIの勉強をしようという気持ちになりました。ですが、秋頃には就活のモチベーションが下がり、再びSPIの勉強を始めたのは12月ごろになってからでした。
大学3年生の秋~冬あたりから始めました。一度SPIの試験で失敗してからは、やる気になって一層力を入れました。
例題付き! SPI非言語問題の出題傾向と解き方のコツ
本章ではSPIの非言語で出題される分野の例題を紹介します。SPIの問題は出題傾向を網羅的に把握することが第1ステップです。出題パターンを事前に知っておけば、本番で余裕を持って臨むことができます。
分野ごとに解き方のコツなども一緒に紹介するので、苦手な分野がないかを見極めるためにも、ぜひ参考にしてください。また、先輩たちがどう工夫してその分野を習得したのかも紹介するので、併せてチェックしておきましょう。
推論
SPI非言語で出題される推論は、与えられた状況の中で事実と考えられる選択肢を選ぶ問題です。他の分野よりも問題の内容が複雑なので、情報を正しく読み取る力や基礎的な計算力、論理的思考力が問われます。
SPI非言語のなかでも推論は難易度が高い分野です。推論の苦手意識をなくすことで、高得点も狙いやすくなります。
SPI非言語で「推論」を解く場合のコツや実践した勉強法があれば教えてください!
とりあえずわかる情報を紙に書いて可視化することが大事だと思います。表にしたり、自分がわかりやすいように書き換えたりして推論するための必要な情報を簡潔にすることがコツです。
推論は、図を描くこととさまざまな問題形式に触れるということを実践しました。反射的に図をかけるようになればおのずと解法が見えてきます。
例題①
問題
黒、赤、青のボールペンがそれぞれ1本以上、合わせて8本ある。黒は赤の3倍の本数であるとき、青の本数は何本か。
選択肢
A 3本 B 4本 C 5本 D A~Cのいずれでもない
解答
正解 B
解説
赤1本のとき、黒3本、青4本で適当。赤2本になると、黒6本、青0本になるので不適。青は4本に決定。
料金
料金の問題では、いろいろなシチュエーションで割引などをおこない、最終的な料金を割り出します。「2個で10%オフ、5個以上で30%オフ」などの数字に着目して答えを導き出しましょう。
SPI非言語で「料金」を解く場合のコツや実践した勉強法があれば教えてください!
大体、条件とそれによって何円になる、という問題だと思うので、線分図のようなものを書いて料金形態を一目でわかるようにすると間違いが減ると思います。
料金の問題では、表を書いて問題を解くようにしていました。そうすることで、特殊な問題でない限り正答することができます。
例題②
問題
ある動物園の入場料は1人1,600円であるが、1つの団体で10人を超えた分については、1割引になる。30人が15人ずつ、2つの団体に分かれて入場するときと、30人が1つの団体で入場するときでは、総額はいくら異なるか。
選択肢
A 1600円 B 1,760円 C 1,800円 D A~Cのいずれでもない
解答
正解 A
解説
1割引になる人数(10人を超える人数)は、15人なら5人。2つの団体なので、5×2=10人。30人なら、30-10人=20人。その差は20-10=10人。割引額は、1,600円の1割引きなので160円。差額は、10×160=1,600円。
損益
損益問題は原価や定価、売値や利益などの用語が出てくるため、それらの用語を理解しておく必要があります。用語さえ理解しておけば、問題自体はそこまで難しくないため、点数を取りやすい分野といえます。
逆に、ここでつまずいてしまうと、ライバルに差をつけられてしまう可能性が高くなるため、しっかり点数を取れるように勉強しておきましょう。
SPI非言語で「損益」を解く場合のコツや実践した勉強法があれば教えてください!
文章を順番に式に変えていく、求める部分はxに置き換える、という方法で解いていました。ただ文章通りに式を作るだけで解けます。
損益は小数点にして計算する場合と、分数で計算する場合で計算スピードが変わるため、約分できるかできないかで、判断するようにしましょう。また簡易的に表をつくることも重要です。
例題③
問題
Tシャツを50着仕入れて、20着を1着1,300円で、30着を1着800円で販売したところ、利益が合計で9,500円だった。Tシャツの仕入れ値はいくらか。
選択肢
A 630円 B 750円 C 810円 D A~Cのいずれでもない
解答
正解 C
解説
20着と30着の売上合計は20×1,300円+30×800円=50,000円。仕入れ値の合計は、50,000-9,500=40,500円。1着あたりの仕入れ値は40,500÷50=810円
順列・組み合わせ
順列・組み合わせの問題は「場合の数」と言われることもある分野です。「場合の数」と聞いて、なんとなく昔勉強したことがあると思う人もいるでしょう。
順列・組み合わせの問題をマスターするには、「順列を求める公式」と「組み合わせ数を求める公式」を把握しておく必要があります。
順列の公式
nPr(異なるn個の中からr個取り出して並べる)
4個から3個を取り出して並べる場合 4P3=4×3×2=24
組み合わせの公式
nCr(異なるn個の中からr個取り出す)
4個から3個を取り出して並べる場合 4C3=(4×3×2)÷(3×2×1)=4
SPI非言語で「序列・組み合わせ」を解く場合のコツや、実践した勉強法があれば教えてください!
問題文はさまざまですが、実際パターン化するとパターン自体は数個しかないことがわかります。そのため、一通り解き方さえ理解ができてしまえば、どの問題にも対応できると思います。
組み合わせの問題は、人数分や個数分の図形を用意し、図に書き起こして、状況を整理して解くことで、解法が思いつきやすくなりました。
例題④
問題
桜餅が3個、羊羹が3個、柏餅が2個ある。ここから3個選んで食べる時、和菓子の選び方は何通りあるか。
選択肢
A 9通り B 10通り C 12通り D A~Cのいずれでもない
解答
正解 A
解説
何個を同じ種類にするかで場合分けする。3個が同じ種類:3個ある桜餅または羊羹の2種類から選ぶことなので、2通り。2個が同じ種類:2個を桜餅に決めると残り1種類は羊羹か柏餅で2通り。羊羹か桜餅についても同様で2通りで、2通り×3種類=6通り。
3種類とも違う種類:桜餅1個、羊羹1個、柏餅1個で1通り。以上を合計して、2+6+1=9通り。
割合
SPI非言語で出題される割合は、以下のような問題が出題されます。
- 問題文の情報から割合を求める問題
- 与えられる割合の情報をもとに量・数を求める問題
問題文の情報は多い場合でも、計算自体はそこまで複雑ではないケースがほとんどなため、対策をすれば点数が稼ぎやすい分野といえます。
SPI非言語で「割合」を解く場合のコツや、実践した勉強法があれば教えてください!
割合の中に「濃度計算」という分野があります。それは天秤法というもので解いて時間短縮していました。「濃度計算 天秤法」と調べると出てくると思うので、一度参考にしてみてください。
割合に関しては、クロス集計表のように表を作成し、それぞれわかっている項目を埋めていくことがコツです。値がでてこない場合は仮の数値を置くことで解けるようになります。こちらも「クロス集計表」と調べてみてください。
例題⑤
問題
A大学の武道場は、メインアリーナよりも40%、大講義室よりも50%狭い。この時、大講義室はメインアリーナよりも何%狭いか。
選択肢
A 30% B 70% C 80% D A~Cのいずれでもない
解答
正解 B
解説
「武道場がメインアリーナより40%狭い」とは「武道場はメインアリーナの60%の広さ」ということ。武道場の50%の広さの大講義室は0.6×0.5=0.3でメインアリーナの30%の広さなので、大講義室はメインアリーナよりも70%狭い。
仕事算
SPI非言語の仕事算は、複数人で仕事をした時に仕事を終わらせるのにどれくらい時間がかかるかを計算する問題です。分数の計算や割合、比の知識があれば難なく解けるでしょう。
その分、正解できないと周りのライバルたちに差をつけられてしまうため、しっかりと点を取れるように対策しておきましょう。
SPI非言語で「仕事算」を解く場合のコツや、実践した勉強法があれば教えてください!
まず全体の仕事量をなんとなく捉えることがコツだと思います。問題文に分数がある場合は全体の仕事量を1として、そうでない場合は大体出てきた数字の最小公倍数をとると良いと思います。
仕事算は仕事量を日数の最小公倍数に設定し、一日あたりの仕事量を計算することで速い計算スピードかつ高い正答率で問題を解くことができます。
例題⑥
問題
320部の資料をとじる作業を姉が毎分13部の速さで始め、6分遅れて妹も一定の速さで進め作業が終了した。妹の作業時間は11分だった。妹は毎分何部とじるか。
選択肢
A 9部 B 10部 C 12部
解答
正解 A
解説
姉は6+11=17分間作業した。姉のとじた資料は合計で13部×17分=221部。よって妹のとじた資料は320-221=99部。99÷11=9部
集合
SPI非言語の集合の問題は、重なり合った情報を整理して問題を解く必要があります。そのためには、ベン図を書いて問題を解くことが重要です。ベン図は情報を書き足していくため、大きめに書くことがポイントです。
集合の問題に関しては、落ち着いてベン図を書けば問題なく解けると思います。
勉強法としては、できるだけ多くの練習問題に触れることが大切です。私は算数も数学も得意ではなかったため、YouTubeで「SPI 集合」と検索し、解き方の説明動画を何度も見返してから実践に進みました。
試験中は焦ってしまい綺麗にベン図を書くことを怠ってしまいがちですが、数字の書き込みなど一つひとつ見やすく書くことで問題を見直す必要もなく、時間短縮にもつながると思います。当日配られる白紙のメモは2枚と少なく思えますが、ベン図だけは大きめに書いておくことをおすすめします。
集合の問題は、ベン図を作成することで解けるようになります。
またわからない部分はxなどの文字で置くことで、ベン図上でわからなかった部分を埋めていくことができるようになります。
勉強方法として問題に慣れることが最重要だと思うので、一単元分の動画を見てある程度学習したら、問題集で解く回数を積むことを意識することがおすすめです。問題集の集合の単元すべて何も見ずに解けるようになれば、集合に関する解法はほとんど身についたと考えて良いと思いますよ。
例題⑦
問題
学部の100人に犬と猫のどちらを飼っているかを聞いたところ、犬が50人、猫が43人で、どちらも飼っていない人が10人だった。どちらも飼っている人は何人か。
選択肢
A 3人 B 4人 C 5人 D 8人 E A~Dのいずれでもない
解答
正解 A
解説
ベン図にすると以下のようになる。
図で青と緑の円が重なっている部分を求める。犬50人+猫43人=93人。どちらかを飼っている人数は100-10=90人 両方飼っている人は、93-90=3人
代金清算
代金清算の問題は、大きく以下の2つに分類されます。
- 支払いの同額負担
- お金の貸し借り
また、上記の2つが混合した問題も出題されます。代金清算の問題はお金の動きが大きければ大きいほど、また数字が大きければ大きいほど混乱しやすいです。そのため、必ず紙に書いて問題を解くようにしましょう。
SPI非言語で「代金清算」を解く場合のコツや、実践した勉強法があれば教えてください。
表を作ることが一番の近道です。誰がいくらプラスでいくらマイナスかを、事象ごとに縦で揃えた図を書いていました。最終的にそれらを足し合わせることで誰がいくら足りないなどがわかります。表の書き方は人それぞれですが、有名なものは調べるとすぐ出てくると思いますよ。
料金の問題と同じく、会計の帳簿によく使われている「資産」と「借入金」という概念を使うと、長い文章問題でも解けるようになりました。
例題⑧
問題
X、Y、Zの3人で、Pの誕生日会を開いた。Xがプレゼントとして5,000円分の財布を買い、Yが誕生日会を開くレストランまでのタクシー代3,000円を支払い、Zが全員の食事代を支払った。最後に、P以外の3人で同額ずつ負担することになるように、XはZに1,000円、YはZに3,000円を支払って清算した。このとき、飲食代はいくらだったか。
選択肢
A 8,000円 B 9,000円 C 10,000円 D 11,000円 E 12,000円 F A~Eのいずれでもない
解答
正解 C
解説
飲食代は、合計額から財布代とタクシー代を引けばよい。合計額は1人が払った額(平均)に人数をかければ求められる。Xが払った額(=平均)は5,000(財布)+1,000(Zへの清算額)=6,000円
(Yが支払ったタクシー代3,000+清算額3,000=6,000円から計算しても求められる)合計額は、平均×人数=合計で、6,000×3=18,000円。飲食代は、18,000-5,000-3,000=10,000円
速度算
速度算は大きく分けて、以下の3つの問題に分類されます。
- 平均速度を求める問題
- 出会う時刻を求める問題
- 追いつく時刻を求める問題
速度算は公式を覚えることが重要です。「距離=速さ×時間」だけでも覚えていれば、自然と答えを出せるはずです。
また、単位の変換ができるようにしておくことも速度算を解くうえで大事といえます。時間の単位は「秒」「分」「時間」、距離の単位は「cm」「m」「km」、速度の単位は「km/h」「m/s」などです。制限時間は限られているため、瞬時に変換できるように頭に入れておきましょう。
SPI非言語で「速度算」を解く場合のコツや、実践した勉強法があれば教えてください!
問題パターンがいくつかに分かれているので、一度公式のようなものを覚えるとどんな問題でも解けるようになります。2人の人が出会うような問題だと速度を足し合わせたり、と慣れると結構面白いです。
速度算については、直線を書いてそれぞれの登場人物の状況を整理して、問題に取り組むことがコツです。また解答では何を求められているのかを最終チェックしましょう。
例題⑨
問題
家からアルバイト先まで、家を出て15分間は60m/分で歩き、その後120m/分で走り出した。走り始めてから8分でアルバイト先に着いた時、家からアルバイト先までの距離はいくらか。
選択肢
A 1,860m B 2,070m C 2,280m D A~Cのいずれでもない
解答
正解 A
解説
歩いた距離は60×15=900m。走った距離は120×8=960m。この2つの距離を足せば、家からアルバイト先までの距離になる。900+960=1,860m
特殊算
特殊算と聞くと一見難しい計算のように思えますが、SPI非言語の特殊算は金額計算や数値計算などです。ポイントは、求めるものをxなどの文字をおいて考えることです。xなどの文字でわかりにくければ、実際の数字を入れて考えてみましょう。
SPI非言語で「特殊算」を解く場合のコツや、実践した勉強法があれば教えてください。
求めるものをxなどの文字に置き換えていました。もしくはなんとなくこれかな? という数字を代入して計算する、などをしてみると、意外と数値が正解に近いこともあるので、問題数をこなして慣れることも重要です。
わからないものがあれば文字でおくということを徹底していました。文字でおいてみると考えるときのヒントになる場合が多いため、解けない場合はいろいろ試してみることをおすすめします。
例題⑩
問題
1本100円の鉛筆と、1本150円のボールペンを合わせて10本買うと、合計で1,300円だった。ボールペンは何本買ったか。
選択肢
A 3本 B 6本 C 9本 D A~Cのいずれでもない
解答
正解 B
解説
ボールペンをx本とすれば、鉛筆は10-x本。100(10-x)+150x=1300で、x=6。
分割払い
分割払いはその名の通り、分割払いの金額を導き出す問題です。難易度はそこまで高くなく、SPI非言語の中では比較的点数を取りやすい分野といえます。分割払いの解き方のコツは、支払い総数を「1」として考えることです。
SPI非言語で「分割払い」を解く場合のコツや、実践した勉強法があれば教えてください!
分割払いは、分数同士の掛け算で解くということがコツです。全体を1として、残っている部分と使った部分を明確にしておくと解きやすいです。
分割払いは、全体を1として考えて、残りを分数で書くとわかりやすいと思います。また、図を用いて考えるとわかりやすいです。
例題⑪
問題
分割払いでスマートウォッチを買った。最初に頭金として全体の支払額の5/12を支払い、1回目で頭金の1/3、2回目で頭金の1/2の額を支払った。残額は全体のどれだけか。
選択肢
A 1/18 B 3/18 C 17/72 D A~Cのいずれでもない
解答
正解 C
解説
頭金を除いた分は7/12。頭金の1/3は5/36。頭金の1/2は5/24。
濃度算
濃度算は水溶液の濃度や溶質、溶媒の重さを求める問題です。溶質とは水溶液に溶けている物質のことで、食塩水の場合は溶質は食塩のことを指します。溶媒は溶質を溶かす液体のことなので、食塩水の場合は溶媒は水です。
濃度算で使う公式は、次の公式です。「食塩水の濃度(%)=食塩水に含まれている食塩の量/食塩水の重さ×100」。公式を頭に入れたうえで濃度算を解くようにしましょう。
SPI非言語で「濃度算」を解く場合のコツや、実践した勉強法があれば教えてください!
「天秤法」という解法を使っていました。私の場合、慣れるまで少しかかったので練習問題をたくさん解きましたが、慣れるとかなり時間短縮になりました。
まず図で状況を整理することと、百分率を自在に操れるようになることが濃度算で完答を目指すうえでのポイントだと思います。
例題⑫
問題
濃度が6%の食塩水200gに水を加えたところ、濃度が4%になった。このとき、加えた水は何gか。
選択肢
A 50g B 70g C 90g D A~Cのいずれでもない
解答
正解 D
解説
濃度が6%の食塩水200gに含まれる食塩の量は、200×6%=200×0.06=12g。加えた水の量をxとする。食塩水の量は200+x(g)。水を加えたら濃度が4%になったので、4=12/(200+x)×100。両辺に(200+x)をかけると、4(200+x)=1,200となり、800+4x=1,200より、4x=400となるため、x=100(g)。
n進数
n進法とは、n個あつまるごとに1つ上の位に進む位取りの仕組みのことです。私たちの生活にもっとも馴染みがあるのは10進法で、物の数を数える時などの多くの場面で0〜9の10個の数字を使って計算しています。
SPI非言語で「n進数」を解く場合のコツや、実践した勉強法があれば教えてください!
シンプルに「解き方を覚えること」です。簡単な2進数から勉強を始めると良いと思います。ある程度慣れればあとはnの数字が変わっても対応できるようになります。
2進数の勉強は、「基本情報試験・2進数」と検索して勉強することをおすすめします。調べると詳しくまとまっている解法がたくさんあったので、理解しやすかったです。
例題⑬
問題
6進法の345は10進法ではどう表現されるか。
選択肢
A 128 B 137 C 146 D A~Dのいずれでもない
解答
正解 B
解説
62×3+61×4+60×5=137
通過算
通過算はSPIのなかでもテストセンターでの出題頻度が高い傾向にあります。解き方のパターンさえ把握しておけば答えられるため、難易度としてはかなり易しい方に分類されます。
通過算を3つに分類すると、トンネルの通過やすれ違い、追い越しです。どのパターンで出題されても問題が解けるように、今のうちから訓練しておきましょう。
SPI非言語で「通過算」を解く場合のコツや、実践した勉強法があれば教えてください!
主に電車を使った問題が多いと思いますが、コツは電車の長さを忘れないこと! 通過の始まりは電車の頭で、終わりは電車のおしりなので、必ず答えに電車そのものの長さがかかわってきます。
速度算とおなじく、直線で情報を整理するようにしましょう。また問題慣れをしていないと解答で勘違いを起こす可能性が高いため、スタート地点がどこかを把握する練習のためにも問題集で対策するようにしてください。
例題⑭
問題
長さ300mの列車が、時速108kmで長さ2,400mのトンネルを通過する。この列車がトンネルを通り始めてから完全に通り終えるまでにどのくらいかかるか。
選択肢
A 1分 B 1分15秒 C 1分30秒 D A~Cのいずれでもない
解答
正解 C
解説
橋を渡り始めてから完全に渡り終えるまで、2,400+300=2,700m列車は進む。時速ではなく、秒数を求める問題なので、「□□km/時÷3.6 = ○○m/秒」を使って、時速を秒速に変換すると、108÷3.6=30m/秒。かかる時間は2,700÷30=90秒=1分30秒。
流水算
流水算は、流れる川を上ったり下ったりする船の速さに関する問題です。船の速さ以外にも、歩く歩道や飛行機と風速が題材として扱われることもあります。速度算や通貨算でも使用する公式「距離=速度×時間」や、「上りの船の速さ=静水時の船の速さ-流れの速さ」「流れの速さ=(下りの船の速さ-上りの船の速さ)÷2」などの公式を使う必要があります。
SPI非言語で「流水算」を解く場合のコツや、実践した勉強法があれば教えてください!
少し難易度の上がった問題だと、比を使うと上手く解けたりしました。あとは単位を合わせたり、変えたりすることを忘れないようにチェックをしていました。
流水算の解き方としては、川の流れの向きとボートの進行方向を問題ごとにまとめ、追い風と向かい風のような考え方で、速度の増減を考えて解くことがコツです。
例題⑮
問題
静水時の速さが時速20kmの船が、ある川を60km上るのに4時間かかった。この川の流れの速さは毎時何kmか
選択肢
A 毎時3km B 毎時5km C 毎時7km D A~Cのいずれでもない
解答
正解 B
解説
船の上りの速さは、60/4=15(km/時)。静水時の速さは時速20kmなので、流れの速さは20-15=5(km/時)。
表の読み取り
SPI非言語で出題される表の読み取りは、さまざまなデータが示された表から情報を読み取り、それについての問いに答える問題です。表の読み取りでは、以下の能力をみられています。
- 与えられた情報を正しく把握する能力
- 表が示していることを理解する能力
- 論理的思考力
表の読み取り問題では、パーセンテージや、増加量と減少量の比などに関する問題が多く出題されます。解き方のコツは、解くのに必要な情報を素早く表の中から読み取ることです。
SPI非言語で「表の読み取り」を解く場合のコツや、実践した勉強法があれば教えてください!
余計な部分を見ないことを心がけていました。問題文を読んで、回答するのに必要な情報はどれなのかを瞬時に見極められるように普段から意識をしていました。
表の読み取りは、必要な情報をたどることを意識することが正答への近道であると感じました。また解答を求めるうえで、自分で埋めなければならない空欄があるという認識は持っておくといいです。
例題⑯
問題
中学1年生40人に国語と英語のテストをした。下表は、得点の組み合わせに分けて人数を示したものである。国語で60点以上だった生徒の、英語の平均点としてありうるのは次のうちどれか(必要な時は、最後に小数点以下第2位を四捨五入すること)。
国語 ____ 英語 |
0~19点 | 20~39点 | 40~59点 | 60~79点 | 80~100点 |
0~19点 | 1 | 1 | 2 | 0 | 0 |
20~39点 | 1 | 3 | 1 | 2 | 0 |
40~59点 | 0 | 2 | 5 | 8 | 0 |
60~79点 | 0 | 0 | 4 | 6 | 1 |
80~100点 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 |
選択肢
A 47.2点 B 62.5点 C 70.3点 D A~Cのいずれでもない
解答
正解 B
解説
国語で60点以上は、2+8+6+1+1+2=20人。①英語で20人全員が各得点欄で最低点の場合、平均点は、(0×0 +20×2+40×8+60×7+80×3)÷20=1,020÷20=51点。
②英語で20人全員が各得点欄で最高点の場合の平均点は、(19×0+39×2+59×8+79×7+100×3)÷20=1,403÷20=70.15=70.2点。したがって、英語のありうる平均点は51点〜70.2点。その範囲にある選択肢はB。
先輩たちはコレを使っていた! SPI非言語問題の対策でおすすめの問題集・アプリ
前章ではSPI非言語の例題を紹介しました。しかし、実際に問題を解く際は、問題集を購入したりアプリをダウンロードしたりして、実践的に勉強することが大事です。
問題集やアプリで、さらに詳しい解説を見ることによって、問題に対する理解度を高めることができます。本章ではおすすめの問題集やアプリを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
おすすめの問題集
『2026年度版 本気で内定! SPI&テストセンター1200題』
本書はSPIのテストセンター、Webテスト、ペーパーテストに対応しています。特に多くの就活生が苦手とするSPI非言語の「推論」「場合の数」では多くのタイプの問題が取り入れられているため、「推論」「場合の数」が苦手であっても克服することができるでしょう。問題数も1,200問と多めなので、徹底的にSPI対策をおこなうことができます。
『2026年版ダントツSPIホントに出る問題集』
本書もSPIのテストセンター、Webテスト、ペーパーテストに対応しています。1,073問収録されていますが、コンパクトで持ち運び可能かつ赤シート付きなので、忙しい就活の合間を塗って勉強することが可能です。また、実際どのような問題が出題されるか、解答のコツも解説されている点も本書の魅力です。
パネリストが実際に使った問題集を教えて!
私は「史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集」という本を使っていました。
きっかけは24卒の先輩にどんな本を使っているか聞いたところこの本をおすすめされたことです。この本は特に非言語分野がそれぞれの単元ごとに分かれていたので、苦手としている分野のみ集中的に対策ができました。
また、解答と本が別々になっていたので答え合わせをする際に楽でした。
「史上最強SPI&テストセンター1700題」というテキストを解いていました。各単元における導入学習部分のインプットは動画をみて理解したり、友人に聞くことで解決できると考え、問題に慣れるという意味で、この問題集を購入したのがきっかけです。
おすすめの使い方は、間違えているところのチェックをおこない、できるまで何周も解くことです。何もできずにタイマーが鳴るとモチベーションの低下につながるので、最初は時間を測らずどんどん解いてみることをおすすめします。
おすすめのアプリ
『SPI言語・非言語対策問題集 就活/転職対策アプリ』(App Store/Google Play)
本アプリは、「暗記モード」や「小テストモード」に分かれていて、スキマ時間にも問題が解けるのが特徴です。もし間違えてしまっても、わかりやすい解説が付いているため、どうして間違えたのか原因を探ることができます。また、苦手問題の自動収集機能が搭載されているため、苦手分野を克服しやすいシステムです。
『SPI Lite 【Study Pro】』(App Store/Google Play)
本アプリは、最適学習モードというモードに設定できるようになっています。最適学習モードとは、苦手な問題や今まで解いてこなかった問題が優先的に出題されるモードのことです。最適学習モードを使うことで、効率的に勉強できます。解説も問題集レベルの詳しい解説が付いているため、疑問点も解消されるはずです。
非言語の対策はアプリを使わなかったという声も
SPIのアプリとして利用していたのは、「SPI言語・非言語対策問題集」です。ただ実際に利用していたのは非言語ではなく言語のみで、スマホで非言語の問題を解くとなると問題が見にくいことや、解説の理解を書き込めませんでした。
そのため言語に絞って、スキマ時間に熟語の問題を解いていました。問題集では熟語の取り扱っている語彙数が少ないため、このアプリでもっと対策するという使い方がおすすめです。また間違えた熟語に関してもメモしておき、壁紙に設定しておけるため、アプリならではの機能が効果的に使えて良かったです。
SPI非言語に自信がない人へ! 苦手を克服した先輩からのメッセージ
SPI非言語は問題が難しいというイメージを持たれやすく、腰が重くてSPI非言語対策をする気にならない人も多くいます。それでもこのサイトにたどり着いてSPI非言語対策について調べているあなたは、SPI非言語対策をしない就活生よりも一枚も二枚も上手です。
SPI非言語に自信がない人へ向けて、先輩たちがアドバイスをしてくれました。最初はSPI非言語に対して苦手意識を持っていた人でも、SPI非言語を克服できた先輩もいます。先輩たちの声を参考にして、ぜひ乗り越えましょう。
私自身、SPIは常に就職活動中の課題でした。
文系出身で、学部も外国語学部系だったので、数学に触れる機会は一切なく、初めて「史上最強SPIテストセンター超実践問題集」を購入して解いたときは、「まったくわからない」という状況に陥りました。
そんな私でも就職活動の早期選考が始まった1月ごろには、7割から8割を正解できるようになり、SPIと書類審査で落ちることはほとんどありませんでした。1冊問題集を購入し、すらすら解けるようになるまで何度も繰り返していけば、高得点を狙えるようになると思います。
少しずつ対策すれば後の自分が楽になる
SPIに関しては、1回受けた結果を複数の企業で使いまわすことができます。早いうちから高得点を取得できるようになれば、書類選考で忙しい2月や3月の負担も軽減されるので、夏ごろからコツコツと勉強しておくことがおすすめです。
初めのうちは、問題が解けず悔しい思いをするかもしれませんが、努力すれば必ず結果は付いてくると思うので、あきらめずに頑張ってください。
SPIの非言語は、就職活動の一番の難関です。私は約2カ月ほどかけ、問題を解けるようにしましたが、逆にいえば2カ月かければ解けるようになるということです。
私は、数学が非常に苦手で、SPIの公開模試では下から数えた方が早いような順位でした。周りの友人は上位で、悔しい思いをしたことがありますが、その経験が今となっては良かったと感じます。もしその経験をしていなければ、SPIを解けるようにはなっていなかったし、向上心を持てなかったと思います。
まずは現在地を知るところから始めよう
この経験談から何が言いたいかというと、今すぐSPIを受けてみてほしい、ということです。そしてまずは悔しい思いをしてください。全然解けない状態が普通なので大丈夫です。
その一度の経験が自分を奮い立たせ、本気で勉強するための一歩を後押ししてくれます。悔しく感じることができたら、毎日2時間でいいので時間をつくり、2カ月間取り組み、再度公開模試を受けてみてください。勉強の結果を実感できて、きっと対策してよかったと思えるはずです!
先輩の経験を参考に! SPI非言語は勉強方法を押さえて高得点を狙おう!
SPI非言語は少ない制限時間の中、広い範囲から出題されるため、最初は尻込みしてしまうこともあるでしょう。しかし、入社を志望している企業の選考の中にSPIが含まれている以上、早め早めに対策を練って勉強する必要があります。
逆を考えると、SPI非言語の対策ができれば、他の就活生と差をつけることができます。最初は苦手と感じていても、努力次第で高得点を勝ち取ることも夢ではありません。今のうちからSPI非言語対策をおこない、志望企業の内定を掴み取るための一歩を踏み出しましょう。
企業がSPIを導入する背景には、大学入学時のテストが多様化し、大学名だけで応募者の知的能力を判断するのが難しくなっていることがあります。同じ大学でも知的能力に差が出ることもあるため、SPIを用いて応募者の知的能力を測ろうとしているのです。
また、SPIテストには面接評価を補完する役割もあります。面接だけでは応募者の全体像を把握するのが難しいため、SPIなどの適性検査から、面接では見えにくい性格面を確認したいという企業の意図もあるのです。
さらに、SPIは大量の応募者を効率的に評価することにも役立ちます。面接だけでは時間や労力がかかりますが、SPIを利用することで、面接に進むべき候補者を迅速に絞り込むことができ、選考プロセスの効率化と負担の軽減に貢献できます。
非言語テストは過去問題を一通り確認しておこう
SPIテストの対策ですが、さまざまな対策本もありますし、インターネット上でも対策方法がいろいろ出ています。どこまですれば良いかは正直何とも言えません。
ただ、非言語テストについては、過去問題を見て解いておくことをおすすめします。なぜなら、非言語テストは主に中学の理数系科目の知識で解けるものになっていますが、多くの人がその内容を忘れてしまっているからです。限られた時間の中で効率的に解いていくためにも、事前に「思い出しておく」時間を取り、どのような問題が出るのかを把握しておきましょう。
就活力診断テストはもう使いましたか?
「就活力診断テスト」では、十分な就活準備ができているかがわかります。就活マナーや、就活への心持ちなど、不安がある人は自分のことを客観視してみましょう。
面接力39点以下だと...就活のやり方を再検討することが必要ですよ。
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SPIの非言語問題を受けてみて、制限時間や問題数はどう感じましたか?