履歴書の下書きは必要? 完璧に仕上げる10の極意を内定者が伝授

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履歴書は下書きを作成するのがおすすめ! みんなのリアルな声も参考にしよう

就活が本格的にスタートし、いざ履歴書を作ろうと考えたとき「一発書きをするのは不安だな」「下書きをしたほうが良いのかな」と迷う人もいるのではないでしょうか。あるいは「下書きをしても間違えてばかりで、うまく書けない」と悩んでいるかもしれません。

履歴書の下書きは、基本的な作成方法を知れば、誰でも簡単にミスを減らせます。今日からすぐに実践できる内容なので、時間もかかりません。そのうえで後述する10の極意も取り入れれば、綺麗でわかりやすい履歴書が完成します。

この記事の前半では、履歴書の下書きの必要性やコツを解説します。後半では注意点や、どうしても間違えてしまう場合の対処法も解説するので、ワンランク上の履歴書を作成できるでしょう。

就活の先輩たちが実践していた方法も交えて解説するため、参考にしながら履歴書作成に役立ててみてくださいね。

就活経験者に聞いてみた! 履歴書に下書きは必要派? 不要派?

そもそも履歴書に下書きは必要なのでしょうか。就活を経験した先輩たちに、アンケートを取ってみました。実際に下書きをしていたかや、必要性についても教えてもらったので参考にしてみてくださいね。

先輩たちの意見はあくまで一つの意見です。就活に正解はないので、いろんな意見を参考に履歴書の下書きに役立ててみましょう。

キャリアステージ編集部

履歴書の下書きは必要だと思いますか?

N・T 4年制大学

下書きをしてもしなくても、通過率に差はないと思います。しかし、誤字脱字などがない状態で提出できると良いと思います。 私は、ボールペンでそのまま書くと間違えるタイプなので、必ず下書きをしていました。

M・N 4年制大学

下書きとは違いますが、一度スマートフォンのメモに内容を書いていました。 一発書きだと、文字の配分や文章構成が崩れるため必要だと思います。

M・W 学習院大学

誤字脱字を無くす意味では、下書きは大切だと思います。字数制限が無い場合も、どのくらいの文字量が収められるか知れるため重要です。

注意が必要! 履歴書の下書きをする場合の2つのリスク

下書きをした方が良いという意見もあれば、スマホに内容をメモし、それを見ながら書くという意見もありました。正解はないことなので、自分に合った方法をおこなうのがベストですが、一発書きは間違えてしまうリスクもあるので避けたいところ。

では、もし履歴書に下書きをする場合には、どのようなことに注意をすれば良いのでしょうか。みなさんに注意してほしい2つのリスクがあるので、これから解説していきます。

また、就活経験者の先輩たちに履歴書に下書きをして、デメリットに感じたことを聞いてみました。意見を参考にして、下書きをするかどうか決めてみるのも良いでしょう。

キャリアステージ編集部

履歴書に下書きをしてデメリットを感じたことはありますか?

N・T 4年制大学

ボールペンが乾いていない状態で消しゴムを使ったため、最初から書き直さなければならなくなった経験があります。

M・W 学習院大学

デメリットとしては、時間が2倍かかることですかね。 あとは、インクが渇いていない状態で書きはじめると、手についたインクが用紙にうつり、汚くなります。

①履歴書に下書き跡や汚れが残る可能性がある

使用する鉛筆やシャーペンによっては、下書きを消したあとでも跡が残る可能性があります。筆圧が強い人ならとくに、下書きの跡が残りやすいです。

また清書をして消しゴムで消した際、文字が滲んで汚れが残るケースもあります。

下書きの跡が残っているという理由だけで、不採用になる可能性は低いです

。ですが汚れが複数箇所あり目立つ場合は、「汚れたまま提出するのは、志望度がさほど高くない証拠では?」と、マイナスな印象を持たれる可能性も考えられます。

もし下書きの跡や汚れが気になるなら、後述する「内定者はやっている! 履歴書が綺麗に仕上がる下書きや清書での10の極意」の内容もあわせて読んでみてくださいね。

②履歴書の作成に時間がかかる

履歴書の下書きには、時間がかかるというデメリットもあります。就活が本格化すると、1日に2〜3社の提出が必要な時期もあるでしょう。エントリーシート(ES)の回答を考え、さらに下書きもしていては、時間が足りない可能性もあります。

大手企業でも人事担当者は10名程度といわれています。役割もわかれているため、履歴書に目を通すのは10名より少ないと考えられるでしょう。

そのため、締切直前の提出だと、時間をかけて読み込んでもらえない可能性があります。提出のタイミングは直接合否にはかかわらないものの、実際「募集直後に届いたESは熱意も感じ、時間をかけて読める」と考える人事担当者もゼロではないでしょう。

ただ不安に感じすぎる必要はありません。履歴書提出までのスケジュール管理をすれば、書き間違えても焦らず修正できます。また、書き間違いを減らすことで提出までの時間を短縮することができるでしょう。

後述する「みんなはどうしてた? 下書きをしても履歴書を書き間違える場合の2つの対処法」の内容を実践すれば、スピーディに下書きできます。ぜひこのまま読み進めてくださいね。

先輩たちに聞いてみた! 履歴書で下書きをする3つのメリット

履歴書の下書きをするメリットの画像

下書きをして履歴書を作成するデメリットを解説しましたが、もちろんメリットもあります。ここからは具体的な3つのメリットを解説します。

下記は、実際に就活を経験した先輩たちが、下書きをしてメリットに感じた理由です。後述する3つのメリットとあわせて、参考にしてみてくださいね。

キャリアステージ編集部

履歴書に下書きをしてメリットに感じたことは何ですか?

N・T 4年制大学

下書きで間違えても、消して書き直せる点です。また、文字のバランスなどを見ながら履歴書が作成できるのは、メリットだと思います。

M・N 4年制大学

履歴書は書き進めてみると、意外と欄が小さく感じます。 文字量や配分を見直すためにも、一度下書きをすることは大事だと感じました。

①誤字脱字の見落としが減る

履歴書に下書きをするメリットは、誤字脱字を減らせることです。下書きをせず履歴書を書いたことがあるなら、一度は「あ、また間違えた!」という経験がありますよね。

修正テープや訂正印を使える場合もありますが、真剣さに欠けるため使用は控えましょう。誤字脱字がない履歴書のほうが、丁寧な印象を持ってもらえるためです。

あらかじめ下書きをすれば、その上からなぞって清書するだけです。下書きの段階で誤字脱字がないかチェックして清書すれば、ミスなく作成できるでしょう。

②バランスが良くなり綺麗な見た目になる

下書きをしてから履歴書を書けば、文字の大きさや文章の幅が揃い、綺麗な仕上がりになります。履歴書をぱっと見たときの印象が良くなるだけでなく、読みやすくなるでしょう。

文字の大きさや1行の長さがバラバラだと、幼稚な印象も与えかねません。具体的に以下の6つが、バランスが良く綺麗な見た目になる下書き方法です。

  • 漢字は大きくひらがなは小さめに書く
  • きちんとハネと止めを意識して書く
  • 画数の少ない漢字より多い漢字を大きめに書く
  • 漢字の上より下を、左より右を大きめに書く
  • 漢字の線の幅を揃える
  • 一行に書く文字数を揃える

具体的な方法やコツは、「経験者からのワンアドバイス付き! 履歴書で下書きをする基本の7ステップ」の章で解説するので、ぜひチェックしてみてくださいね。

③企業に丁寧さをアピールできる可能性がある

下書きをしてから作成した履歴書は、丁寧さを感じてもらえます。ぶっつけ本番で履歴書を書くより、誤字脱字がなく、文字のバランスも整っているためです。

第一印象で「丁寧に書いていない」と受け取られると、いくら内容が良くてもマイナスなイメージが残ってしまうでしょう。

実際に先輩たちも、下書きのおかげで「企業にプラスのアピールができた」と感じた経験があるようです。

下書きをして企業へプラスにアピールできたと感じましたか?

K・T
K・T
明治大学大学院/教養デザイン研究科
エージェントに下書き段階で添削してもらった!

履歴書の下書きを作成する際に就職エージェントの方にも見てもらったことで、履歴書の見栄えが劇的に変化しました。それによって自分自身をプラスにアピールすることができたと感じます。

特に、誤字脱字の見落としが減るように心掛けました。やはりミスのない文章は、文章全体の信頼性を向上させます。ミスのないように気を付けようと思うと同時に自己表現力も向上していくため、ミスのない文章を書くという意識の重要性に気付けました。ただし機械のようにミスがないだけでなく、経験やスキルを具体的に整理し、どんな人にも理解できるように書くこともポイントだと思います。

企業が求めるニーズや人物像も意識!
さらに、エージェントのアドバイスを聞き入れて企業のニーズや求める人物像とマッチするように内容を調整しました。具体的には、自分の経験が、どのように企業の成長に貢献できるかを示しました。同時に履歴書全体のバランスを見直し、見た目が綺麗になるようにレイアウトを工夫することで履歴書の丁寧さが上がったと思います。

もし下書きをせずに履歴書を書いていたら、このように履歴書のレイアウトや内容を調整することは難しかったと思います。履歴書を書くことに不安がある人は、一度下書きをしておくと良いでしょう。

A・O
A・O
4年制大学/文理融合学部
納得できるまで修正を重ねられる!

履歴書の下書きをすることで一発書きで記入するよりも内容を濃くして、提出できたと思います。自分自身について魅力的に書くことができるように修正を重ねたり、OBOGや大人の方に見てもらったうえで改善ができたと思います。

とくに履歴書の提出先の企業に勤めている社員の方に見てもらうことで、一回で書くよりも魅力的な内容になったと思いました。

誤字脱字が減り、熱意も伝わりやすい
また、一度下書きをしたあとに読み返すことで、日本語の違和感や誤字脱字に気付けました。ミスがなくなるだけでなく、下書きをすると字を綺麗に書けるようになると思います。そのため、自分の熱意を字に込めることで企業へのアピールにもつなげることができると考えます。

S・K
S・K
4年制大学/文系学部
ダブル下書きで履歴書作成を効率化!

スマホで文章を作ってから、履歴書にシャーペンで書き、その上からボールペン書きをするというダブル下書きをしていました。あらかじめ書き直しが簡単なスマホで文章を完成させることで履歴書作成効率が上がり、さらにシャーペンでの下書きで記載ミスを減らせました。そのため、文字の配置など、バランス面も綺麗に完成させることができたと思います。

失敗を減らし丁寧な内容の履歴書を提出できた
履歴書を書くときに、誤字や脱字などの失敗が続くと疲れて文字も荒れてしまいます。疲れから雑になっていくと、見栄えが悪くなることもあります。私は失敗を減らせたことで、丁寧な内容の履歴書を提出できたので、下書きの効果があったなと感じています。

経験者からのワンアドバイス付き! 履歴書で下書きをする基本の7ステップ

履歴書で下書きをする基本の7ステップの画像

履歴書に下書きをするメリットを解説しました。しかし、具体的にどうすれば良いのでしょうか。まずは履歴書に記載する文章や、跡や汚れが残らないための準備が必要です。下書きには基本の7ステップがあります。

そのうえで、後述する「内定者はやっている! 履歴書が綺麗に仕上がる下書きや清書での10の極意」を読めば、綺麗な履歴書を効率良く作成できますよ。経験者からのアドバイスもあわせて解説するので、真似してみてくださいね。

履歴書の下書きの文章を作る時に意識していたことは何?

キャリアステージ編集部

履歴書の下書きの文章を作るときに、意識していたことは何ですか?

M・N 4年制大学

一目で見て、内容がわかるくらいの大きさ・文字間を意識していました。 また、漢字はひらがなより大きく書いていました。

M・W 学習院大学

片仮名が多くならないようにしていました。数字に関してはわかりやすいよう、漢字ではなく算用数字で書いていました。

①回答内容や文字数ごとで文章を作成しておく

履歴書に下書きをする前に、事前に回答内容を作成しておきましょう。毎回、考えながら書いてしまうと、文字のバランスが悪くなるためです。

すべての質問に対する回答を用意する必要はありませんが、よく質問される自己PRやガクチカ、志望動機の3つは用意しておくとスムーズに下書きできますよ

また、文字数ごとに回答内容を作成しておくと便利です。たとえば自己PRの質問でも、「400文字で教えてください」と記載されている場合や、「200文字以内で回答してください」など履歴書によりバラバラです。

ESなどでよく指定される文字数の例
・200文字
・400文字
・600文字
・800文字

もし作成していない文字数での回答を求められた場合でも、近い文字数の内容を推敲するだけで、スピーディーに作成できます。面接の際に「自己PRを2分程度で教えてください」と質問された場合にも、役立つでしょう。

M・W
M・W
学習院大学/文系学部
ガクチカを2つ作成し企業ごとに使いまわした

ガクチカは400字で2つ、大学での経験と高校での経験で作っていました。2つのメインのガクチカから、「この企業にはこのガクチカを使おう」と使いまわしていました。

多くの企業が400字で課すことが多いので400字で作成し、200字や600字のときは余分な文を省いたり追加したりしていました。文字数が多くなる場合は、ガクチカをはじめた経緯や、取り組み内容を具体的に書いて文字数を稼ぐと良いと思います。

H・I
H・I
4年制大学/国際教養学部
文字数にあわせた文章で就活を効率化

自己PRとして、人材紹介会社でのインターンの経験と高校時代の部活動での経験の2つを用意していました。ガクチカは、ハンドメイド雑貨店でのインターンの経験について用意していました。自己PR・ガクチカ共に文字数制限なし、400字、300字の3パターンで作っていたのが、私のこだわりポイントです。

手順としては、文字数制限なしで書いたあと、400字にまとめ直して作成していました。300字を用意したのは、大手企業の書類選考が300字以下が多かったためです。

なぜ文字数ごとに文章を作成したかというと、効率アップが期待できると思っていたからです。たくさんの企業に似たような内容で、ESを提出するにもかかわらず、毎回書き直していると時間が無駄になることもありました。そのため効率的に就活を進めるため、文字数別に用意していました。

自己PRの内容をより魅力的に仕上げたい人におすすめなのが以下の記事です。内定者のリアル体験談をもとにESの自己PRの書き方について詳しく解説しています。
内定者が教える! エントリーシートの自己PRの書き方3ステップ

②鉛筆で履歴書に下書きを書く

履歴書の下書きでは、鉛筆を使うのがベストです。シャーペンだと芯の先が尖っていて、跡が残りやすいためです。鉛筆でも削った直後より、芯の先が丸みを帯びた状態で書くと跡も残りにくいでしょう。

芯の硬さはHB・Hがおすすめです。2BやBの鉛筆だと弱い筆圧でも書け、跡が残りにくい点がメリットですが、文字が滲んで汚れが目立つ可能性があります。あとから消しゴムで消せますが、効率面でHB・Hのほうが良いでしょう。鉛筆の選び方については後ほど詳しく説明します。

③間違いがないか音読で確認する

下書きが書けたら、書いた文章を音読してみましょう。目視で間違いを確認するより、声に出して読んだ方が誤字脱字や論理展開の間違いに気付きやすくなります。また、適切な位置に句読点があるかや、面接で話す練習にもなるでしょう。

悪い例

飲食業界を志望する理由は2つあります。1つ目は私たちの生活で欠かせない食を通じて健康の大切さを世の中に広めたいからです。2つ目は大学で、学んできた栄養学の専門知識を活かせる、業界だからです。

一文目と二文目には句読点が少なく、三文目は不自然な位置に句読点があることがわかります。その不自然さを解消した文章が下記の例です。

良い例

飲食業界を志望する理由は2つあります。1つ目は、私たちの生活で欠かせない食を通じて、健康の大切さを世の中に広めたいからです。2つ目は、大学で学んできた栄養学の専門知識を活かせる業界だからです。

また就活生の先輩にも、下書きで間違いがないかを確認するために、やっていた工夫を聞いてみました。音読以外のアドバイスもあるので、参考にしてくださいね。

キャリアステージ編集部

下書きに間違いがないかを確認するために、やっていたことはありますか?

N・T 4年制大学

読み直しはもちろんのこと、家族にも確認してもらっていました。 自分で合っていると思い込んでいると、誤字脱字に気が付けない場合もあるので、第三者の目を借りることをおすすめします。

M・N 4年制大学

書いた直後の見直しはもちろんしていました。また時間を空けて別日に見直しをするのを、2回くらいやっていました。

④ボールペンで鉛筆の上からなぞる

下書きを清書する際は、ボールペンを使うのがおすすめです。とくに油性のボールペンを使うのがマナーです。消せるボールペンもありますが、履歴書は正式なビジネス文書でもあるため、擦れて文字が消えてしまう可能性がある文房具の使用は避けたほうが良いでしょう

具体的には、下記のようなボールペンを選ぶのがおすすめです。

おすすめのボールペンの特徴
・太いボールペン→細いものより文字にメリハリをつけやすく綺麗に書ける
・ペンの太さは0.5mmから0.7mm→下書きした鉛筆の線も隠せるため

実際に、先輩たちが使いやすいと思った、ボールペンの特徴や太さなども聞いてみました。どのボールペンを購入するかの参考にしてくださいね。

キャリアステージ編集部

履歴書を書くのに使いやすかったボールペンの特徴を教えてください。

N・T 4年制大学

履歴書を事前にWeb上でも提出する場合が多かったため、スキャンしてもはっきり写る太めの0.7mmを使用していました。

M・N 4年制大学

見やすい大きさで文字が書ける且つ文字がつぶれないようにすることを考えると、0.5mmがベストな太さだったと思います。 水性は滲みやすいため油性を使っていました。

ちなみに、ボールペンで清書するときは、下書きした文字をそのまま上からなぞるだけです。下書きが綺麗に書けても、清書で書き間違えることもあるので丁寧に書きましょう。

⑤完全に乾き切るまで待つ

下書きを消しゴムで消すときは、ボールペンのインクが完全に乾き切るまで待つのがポイントです。もし乾き切る前に消すと、インクが滲んでしまいます。滲んだインクは消せず、下書きから書き直す必要があるので、注意が必要です。

ボールペンのインクが乾いたかどうかの確認は、ティッシュペーパーを押し当てると確認できます。押し当ててみてインクがついていなければ、乾いている証拠です。ドライヤーの冷風を当てて乾かすのも良いでしょう。

念の為、一文字だけ消してみて、インクが滲まないのを確認してからすべての下書きを消すと安心です。

⑥丁寧に消しゴムで下書きを消す

下書きは、丁寧に消すよう注意が必要です。もし力強く消しすぎると、清書したボールペンのインクが薄れてしまう可能性があるためです。勢い余って、履歴書が破れたり折れ曲がった跡がついたりするのも防げます。

そのため下書きを消すときは、消しゴムを大きく動かさず、細かく動かすのがコツです。細かな部分の下書きまで見落とさず消せますよ。

使う消しゴムは、少ない力で消せて、消しカスがまとまりやすいものがおすすめです。

ちなみに下書きを消す前に、消しゴムの表面についている汚れを綺麗にするのがポイント。そのまま消すと、消しゴムの汚れが履歴書に移ってしまう場合もあるため注意しましょう。

⑦最後にもう一度音読して確認する

下書きを消せたら、最後にもう一度音読して確認するのがベストです。清書の前に音読をして確認していますが、見落としがあるかもしれません。念入りに、誤字脱字や論理展開の不自然さがないかを確認しましょう。

履歴書の提出までに時間があるなら、家族や友人に確認してもらうのも1つの方法です。あるいは翌日にもう一度確認するのも良いでしょう。どちらも客観的に内容を確認できる効果があるため、見落としていたミスにも気付きやすくなります

ここまで確認して問題なければ、綺麗な見た目の履歴書に仕上がっているはずです。自信を持って履歴書を提出しましょう。

内定者はやっている! 履歴書が綺麗に仕上がる下書きや清書での10の極意

履歴書で下書きをする、基本的な7つのステップを紹介しました。ここからは、内定者が実践していた下書きや清書での10の極意を解説します。7つのステップとあわせて実践できれば、さらに履歴書を綺麗に仕上げられますよ。

実際に先輩たちが、下書きや清書で実践していたコツや注意点も交えて解説します。この記事でしか知れない極意が見つかるでしょう。

①芯が硬めの鉛筆で下書きをする

履歴書に下書きをする際は、芯が硬めの鉛筆を使うのが極意です。鉛筆の芯が硬いほど、濃さが弱まります。また、下書きを書いているときに履歴書が汚れにくく、消しゴムで消したときにも跡が残りにくいためおすすめです。

ちなみに鉛筆の芯の硬さと濃さは、2Hから3Bへと硬く濃くなります

2H>H>F>HB>B>2B>3B

2Hのように芯が硬すぎる鉛筆は薄くなりすぎるため、HB・Bがおすすめです。

実際に下書きをしていた先輩たちに、どのような鉛筆を使っていたか聞いてみたので、参考にしてくださいね。

キャリアステージ編集部

下書きには鉛筆とシャーペンのどちらを使っていましたか?

N・T 4年制大学

HBの先の尖っていない鉛筆を使用していました。 消しゴムをかける際にも消しやすく、跡が残らないようにしたかったため、色が薄くて紙も傷つかないよう、鉛筆を使用していました。

M・N 4年制大学

シャーペンを使っていました。 何度も書くと疲れてしまうのであまり力を入れず、うっすらと書いていました。消しゴムで消すとき、簡単に消えるのでおすすめです。

②自由記述の欄は横線を引いてから文字を書く

自由記述の欄に下書きをするときは、事前に横線を引いておくと仕上がりが綺麗になります。ちなみに自由記述とは、罫線がない記述欄のことです。

自由記述の欄には、文字を書く目安になる横線がありません。そのまま書くと文字の歪みや、枠内に収まりきらない原因になるため注意が必要です。

横線は、ほかの質問の記入欄を参考にすると簡単に引けます。たとえば、自由記述が400文字の指定なら、ほかの400文字で指定されている質問の記入欄と、同じ横線の本数を記入すれば良いのです。

もし同じ文字数の記入欄が見つからない場合は、5mmの幅を目安に横線を引いておくと良いでしょう。5mmは文字が書きやすく、読みやすい幅の目安になります

履歴書の自由記述欄を記載するときに意識したことは何ですか?

M・W
M・W
学習院大学/文系学部
綺麗な文字で視覚的にわかりやすく書く!

自由記述欄の場合、文字数には具体的な指定がなかったので、行数分ぎりぎりまで書いていました。内容は自分の強みを書いていて、実際には300字くらい記述していたと思います。文体に関しては、ですます調で書いていました。

そのなかでも意識していたことは、やはり綺麗な字で書くことです。ぱっとみてわかりやすいように、数字は漢数字のかわりに算用数字で書いたことも、私なりのこだわりです。同じような言い回しを多く書くのではなく、具体的かつ端的な内容にすることで、読みやすくなるかと思います。

M・N
M・N
4年制大学/情報科学部
面接官が1秒で理解できるように意識した!

面接官が読んで1秒で内容を理解でき、情報が処理できる内容と文字数になっているかを意識しました。自由記述欄は、特に書き方などが指定されていないことが多かったため、見やすく読みやすく、そして理解しやすいようにしていました。

具体的にはまず構成を考え、そのうえで文字数も調整し内容がすぐに伝わるようにしていました。自由記述欄を書く際のコツは、具体性と視認性だと思っています。資格などの話を伝える際は、「自分の点/満点の点数」などと書いたり、①②などナンバリングするなどの工夫をしていました。

③漢字は大きくひらがなは小さめに書く

履歴書に書く文字は、漢字は大きく、ひらがなは漢字よりもひと回り小さく書くと綺麗に仕上がります。

なぜなら漢字はひらがなよりも画数が多いため、小さく書くと読みにくくなるためです。逆にひらがなは漢字と同じ大きさに書くと、間延びした印象になるため小さめに書くのがポイントです

とはいえ、意識して書いたことがないと最初は難しく感じるかもしれません。コツとしては、漢字の7割程度の大きさでひらがなを書く意識を持つと、綺麗に書けますよ。漢字とひらがなのバランスを意識して、下書きしてみましょう。

④きちんとハネと止めを意識して書く

履歴書に下書きするときは、ハネと止めを意識して書くのが極意です。メリハリが生まれ、読みやすく美しい印象の文字になるためです。

ハネのない文字は緊張感のない印象を与えてしまう可能性があります。また、止めのない文字も締まりがなく、綺麗な文字とはいえないでしょう

ただ正確に書くとなると、すべての漢字やひらがなを一から覚える必要があり大変です。そのため、下記のポイントを参考にハネと止めを参考程度に意識してみてください。

  • 基本的に横線は止めて書く
  • ほかの線と交わる縦線や、短い縦線は止めて書く
  • 点は止めて書く
  • ハネはバランスを崩さない大きさで書く
  • はらいは直線ではなく緩やかな曲線で書く

教科書の文字のような、完璧な文字を書く必要はありません。ある程度ハネと止めを意識して、メリハリのある読みやすい文章になっていれば大丈夫です。

⑤画数の多い漢字は少ない漢字より大きめに書く

漢字よりひらがなを小さく書くと、綺麗に仕上がると紹介しました。漢字同士の場合でも、画数の多い漢字は、少ない漢字より大きめに書くと綺麗な印象になります。画数が多い漢字は、ひと回り大きく書くイメージです。

具体的には、5画以下を基準に小さく書くと良いでしょう。3画以下の漢字はより小さめに書くとバランス良く書けますよ。

また画数が少なく、四角い形の漢字も小さめに書くと漢字とひらがなのバランスが綺麗になります。たとえば、下記のような漢字です。

⑥漢字の上より下を左より右を大きめに書く

文字単体で綺麗に書くためには、漢字の上より下を大きく書くことが極意です。また左より右を大きめに書くと綺麗に書けます。必ず守らなければならないルールではありませんが、意識するとグッと文字のバランスが良くなりますよ。

就活の先輩たちにも、下書きやボールペンで清書する際に意識していた、文字を綺麗に書く方法を聞いてみました。ここまでの極意とあわせて、参考にしてくださいね。

キャリアステージ編集部

綺麗に文字を書くために意識していたことを教えてください。

M・W 学習院大学

少し自分の中で納得いかないと思っても最後まで書ききることです。 最後まで書くと意外と良く書けてるなと思うことがあったりしたので、とにかく書ききってみることが良いと思います。

N・T 4年制大学

全体的なバランスを見ながら書くことです。 文字一つひとつを丁寧になぞることはもちろんですが、文が曲がってしまうこともあるので、下書きに沿って丁寧に書くことを気を付けていました。

⑦漢字の線の余白を揃える

漢字の線の余白を揃えて書くと、まとまりのある文字になります。余白の幅が揃うことで、統一感が生まれるためです。とくに画数が少ない漢字は余白が目立つため、バランスを意識して書くことがコツです。

もし漢字の余白の幅にばらつきがでる場合は、下書きの前に紙に薄い格子罫線を引いて、2〜3回練習してから書いてみると良いでしょう。余白の間隔やバランスを掴めるようになります。

漢字には、縦線の余白や横線の余白、斜め線の余白があります。すべてできるだけ等間隔に書くと、綺麗な仕上がりになるでしょう。

⑧一行に書く文字数を揃える

履歴書の一行に書く文字数が揃っていると、ひと目でスムーズに読めるため、読みやすくなります。また指定の文字数を書く際も、一行の文字数がわかっていると、下書きしやすいです。

さらに一行の文字数が揃うと、全体を見たときに縦列でも文字が揃います。縦列でも文字が揃うと、より統一感がでるため、綺麗に書けている印象を持ってもらえるでしょう

⑨油性のボールペンで下書きを清書する

下書きを清書するときに使うボールペンは、油性を使いましょう。水性やゲルのインクもありますが、油性のほうがインクが乾きやすいためです。

それだけでなく、耐水性や耐光性が高く、滲みにくく色褪せしにくい特徴があります。履歴書の裏にも移りにくいため、下書きの清書に最適です。

注意点として、油性のインクは発色が良い代わりに、粘度が高いという特徴があります。そのためボールペンの先にインクが溜まりやすく、履歴書についてしまう点に注意が必要です。

ある程度清書をしたら、ボールペンの先をティッシュで拭き取ってから、清書を続けると失敗せず書けますよ

⑩文字だけでなく記号も使って書く

下書きの際の極意として、文字だけでなく記号も使うのがおすすめです。

履歴書では、基本的に色ペンやマーカーは使って目立たせられないためです。文字だけだと単調な印象を受けやすい理由もあります。下書きの時から、記号も使って書けば、文章全体にメリハリがでて面接官にも伝わりやすくなりますよ

たとえば「」や【】などの記号を使えば、ただ文章を書くより目立たせられます。長文で使ってもわかりにくいため、短文や単語で使用すると、効果的です。質問への結論や、目立たせたい数字などに使うと良いでしょう。

履歴書で記号を使うときの例
・強みは「最後までやり抜く継続力」です。
・取り組みを継続した結果、目標だった【売上15%アップ】を達成できました。

就活生パネリストにも聞いてみた! 意識的に使っていた記号はありますか?

キャリアステージ編集部

履歴書が綺麗になるよう、意識して使っていた記号はありますか?

M・W 学習院大学

「」や()など複数の違う記号を乱用するのではなく、「」に統一して使っていました。また、内容が複数ある場合、①②と書いてました。

M・N 4年制大学

記号を使う場合は、記号の前後に少し空白を作り、見やすくしていました。 また、使う記号は「」だけに絞っていました。

体験談を聞いてみた! 履歴書を下書きする際の5つの注意点

履歴書を下書きする際の5つの注意点の画像

履歴書の基本的なコツや極意を伝えました。しかし、いざ下書きをしてみると、気を付けていても間違えてしまうことも多いですよね。避けた方が良い書き方をしてしまっているケースもあります。

そこでここからは、履歴書を下書きする際の5つの注意点を解説します。就活の先輩たちが実践していた注意点、リアルな失敗談なども参考にしてみてくださいね。

履歴書の下書きで失敗しないために、注意していたことは何ですか?

N・T
N・T
4年制大学/文系学部
パソコンでの下書きと補助線を作成した!

紙の履歴書の場合、書き終わってみないと収まる文字数がわからないため、何文字くらい書けるのかイメージをつけ、文字数に沿ってパソコンに下書きを書いていました。Wordの機能を使うと誤字脱字がないか、確認してから履歴書に書けるため安心です。

また文字の大きさが一定で、かつ文が曲がらないよう、定規と鉛筆で薄く線を引いてから下書きしていました。少しのずれで履歴書が雑に見えてしまうときがあるため、文字の大きさや配置が均等になるように意識すると良いと思います。

Y・S
Y・S
明治大学/理工学部
Wordの誤字脱字機能をフル活用した!

デジタルの履歴書の場合、Wordなどで事前に下書きをしていました。誤字脱字を赤線の波線で表示してくれるので、小さなミスにも気づきやすかったです。また、文字数が企業側の提示した量におさまるようにWordを使っていました。Wordだと入力している文字数が表示されるため、便利だと思います。

ただしWordの機能だけに頼ると危険です。誤字脱字がないかは、全体が完成したあとにもう一度読んで確認していました。Wordも完璧ではないため、細かいニュアンスなどを調整するためにも、最後は自分の目で見て確かめることが必要だと思います。

①シャーペンや消せるボールペンでの下書きは避ける

繰り返しになりますが、履歴書の下書きでは、シャーペンの使用は避けたほうが無難です。なぜなら芯の先が尖っていて、濃さが薄いため筆圧を強めて書く必要があるためです。履歴書に跡がつく原因になってしまいます。

さらに消せるボールペンは、自由に消したり書いたりできません。内容が改ざんされても気づけない可能性があります。温度変化でインクが消えることもあり、履歴書という正式なビジネス文書に使用する筆記用具としてふさわしくありません

このような面から、シャーペンや消せるボールペンの使用は避けることをおすすめします。

②清書が完全に乾いてから下書きを消す

大事なポイントなので再度伝えますが、下書きのうえからボールペンでなぞったあと、完全に乾くまで待ってみてください。もし乾き切る前に消しゴムで消すと、乾いていないインクが擦れて履歴書が汚れてしまうためです。

油性のボールペンで書いている場合、一度汚れると下書きからやり直しになってしまいますよね。もし滲んでも文字は読めますが、プラスの印象にはなりません

対策として、指やティッシュを当ててみてインクがつかないかを確認してみてください。乾いていれば、目立たない部分の一文字だけを消し、確かめると良いでしょう。

③修正テープの使用は避ける

履歴書は就活で使う正式な書類です。修正テープを使うと、雑な印象から採用担当者に志望度が低いと思われてしまう可能性もあります

修正テープの上からボールペンで書き直したとしても、ボールペンの先で修正テープが削れてしまい、見栄えが悪くなることもあります。さらに、もし修正テープが剥がれてしまうと、誤字脱字の箇所が見えてしまうため、良い印象にはつながらないでしょう。

ちなみに訂正印も読みにくくなるため、おすすめしません。下書きの清書で間違えた場合は、修正テープなどは使わず、下書きから書き直すようにしてくださいね。

④指定がない限り色ペンは使わない

色ペンで目立たせたほうが読んでもらえ、印象に残りやすいと感じますよね。しかし、もしボールペンの色など指定がない場合でも、自由記述以外の欄は黒色で書くのがマナーです。

履歴書で重要なのは文章の質です。色ペンを使っていなくても、読みやすく質の高い文章なら面接官も評価してくれるため、心配する必要はありませんよ。

ちなみに自由記述の欄は、色ペンやマーカーなどを使って良い場合もあるため、注意しましょう

ではどうすれば色ペンやマーカーを使わずに、読みやすく強調した文章が書けるのでしょうか。読みやすい履歴書を作成するために工夫していたことや、実際にどのくらいの文字数で書いていたのかも聞いてみました。

キャリアステージ編集部

履歴書で伝えたい箇所をアピールできるようにおこなっていた工夫はありますか? また、実際はどのくらいの文字数で記載していましたか?

M・W 学習院大学

資格の検定級は、二級と書くのではなく、2級と書いて算用数字に統一していました。 漢数字よりも、ぱっと見た時にわかりやすいと思います。

N・T 4年制大学

強調したい部分は、「」で囲っていました。 履歴書の質問内容は、個人情報・経歴・資格・志望動機・自己PR・趣味でした。志望動機と自己PRは300文字程度で指定されることが多かったため、それくらいの文字数で書いていました。

⑤消しゴムのカスは綺麗に掃除する

清書をして下書きを消したあと、消しゴムのカスが綺麗に掃除できているか、注意して確認しましょう。もし履歴書に張り付いたまま郵送してしまうと、あまり良い印象にはつながりませんよね

綺麗に掃除できるよう、消しゴムのカスがまとまりやすいものを選んでおくとベストです。ピンクや青色などの色付きの消しゴムを使うと、消しゴムのカスが目立つため、掃除の見落としも防げますよ。

最近では消しゴムのカスがでない消しゴムも販売されているため、使ってみても良いでしょう。

消しゴムの種類は、プラスチック消しゴムがおすすめです。鉛筆やシャーペンを消すのに優れているため、使いやすいですよ。

みんなはどうしてた? 下書きをしても履歴書を書き間違える場合の2つの対処法

ここまで履歴書の下書きの極意や注意点を伝えました。しかし、「下書きをしてるのに、どうしても間違えてしまう……」という人も多いですよね。

そこで履歴書の下書きや清書で、間違えないようになる2つの対処法を解説します。就活の先輩たちの失敗談やリアルな経験も交えて伝えるので、参考にしてくださいね。

①ながら作業での下書きをやめる

大前提として、ながら作業で履歴書の下書きや、清書をするのはやめましょう。注意力が下がると、誤字脱字や違和感のある文章になっていても、気付けない可能性が高いためです。履歴書の作成スピードや効率も下がってしまいます。

自分はながら作業をしていなくても、周りの環境が原因で書き間違いをしてしまうケースもあります。たとえば、大きな音や話し声が聞こえる環境などです。適度な雑音であれば集中しやすい効果もありますが、一定レベルを超えると阻害されるため注意してくださいね。

もし周りの音が気になって集中できない場合は、ホワイトノイズを聴きながら作業してみても良いかもしれません。さまざまな周波数の音を、同じ音量でミックスしてつくられたホワイトノイズを聴きながら作業をすると、集中力を高められる効果があるといわれています

②印刷してから履歴書と横に並べて書く

下書きを作成できたら、印刷してから履歴書と並べて書くとミスを減らせます。とくに、印刷した紙と履歴書を横に並べて書くのがポイントです。なぜなら人間の目は縦の動きよりも、横の動きが得意な構造になっているためです

たとえば、パソコンに下書きをした文章を見ながら履歴書に書くと、目の縦の動きが増えてしまいます。苦手な動きをする分、書き間違いにつながりやすくなるでしょう。

下書きした内容を印刷するか、スマホやiPadなどを横に並べて書けば、ミスを減らせますよ。

ほかにも就活の経験者に、履歴書の下書きや清書で、ミスを減らす効果的な方法を聞いてみました。より書き間違いを減らすためにも、参考にしてくださいね。

キャリアステージ編集部

履歴書の下書きや清書の際に、やってみて意外と効果的だった工夫を教えてください。

M・W 学習院大学

下書きするのが面倒くさく、パソコンに下書きとして打ち込んだ文章を、清書の紙に書く方法が効率が良かったです。 実際に送り仮名の間違いを減らせました。

Y・S 明治大学

Wordに履歴書の下書きをしていました。誤字脱字を無くせたので効果的だったと思います。

内定者は実践している! 下書きで作成した履歴書の提出前の4つのチェック項目

下書きで作成した履歴書の提出前の4つのチェック項目の画像

下書きと清書をして履歴書が作成できたら、最後にもう一度ミスがないかの確認が必要です。誤字脱字を減らす目的以外にも、そのほかの選考でも役立つ内容なので実践すると良いでしょう。

具体的に、確認しておくと良い4つの項目を解説します。就活の先輩たちが実際にやっていた、提出前の確認項目も教えてもらったので、取り入れてみてくださいね。

①目視と音読で誤字脱字や論理を確認する

下書きと清書が完成したら、提出前にもう一度、目視で確認しておきましょう。清書が完成してから少し時間をおいて確認すると、見落としていたミスにも気付ける場合があります。

具体的には、下記の流れで確認するのがおすすめです。

①まずは目視で、誤字脱字がないかを確認する
②つぎに音読して、論理展開がおかしくないかを確認する

ダブルチェックをすることで、限りなく見落としを減らせます。とくに音読すると、目と耳の両方から情報が入るため、違和感に気付きやすくなります。

もし一文を読み切るのに息継ぎが必要な場合、文章が長すぎる証拠です。面接で話すとなると、はじめて話を聞く面接官は、長い文章で理解しづらくなります。

ほかにも「とても大変でした」の「とても」のように、なくても意味が伝わる修飾語をカットするなどして読みやすさ、見やすさにつなげることもできます。無駄な単語を省き、その分魅力が伝わる文章の加筆もできるのでおすすめです。

実際にやっていた提出前の確認事項はありますか?

M・W 学習院大学

紙の履歴書を提出する企業は、1社しかなかったので、親に確認してもらいました。 たまに就活の話を聞いてもらうくらいの仲だったので相談していました。

N・T 4年制大学

漢字のミスや誤字脱字をすることが多いので、母親に一度目を通して確認してもらっていました。 また、食べこぼしなどの汚れがついていると印象が悪くなるのではないかと考え、汚い箇所がないかどうかも念入りに確認しました。

②下書きの消し忘れがないか確認する

履歴書を読んだ面接官に、マイナスな印象を持たれないためにも、下書きを消し忘れていないかの確認が大切です。とくに鉛筆の色はボールペンより薄いため、見落としているケースがあります。

清書で丁寧になぞったとしても、とくに文字のハネやはらいなど、細かな部分が下書きからズレているかもしれません。

鉛筆で下書きをした場合なら、光を当てると消し忘れを見つけやすくなります。透かしてみることで、鉛筆の線が見えることがあります。スマホのライトなどを使って照らしてみると見つけやすくなるのでおすすめです。

細かな部分を見落として消し忘れている可能性もあるため、細部まで確認し安心して提出できるようにしましょう。

③綺麗に書けた履歴書はコピーし残しておく

綺麗に書けた履歴書は、コピーをとっておくと後々役立ちます。別の企業からも履歴書の提出を求められた際、見本として使えるためです。よく質問される自己PRやガクチカなどの記入文なら、企業によっては同じ内容で使えますよね。

また、書類選考が通過し、次の選考に参加する際、どんな内容を書いて提出したかを確認できるため便利です。履歴書と面接で話す内容を一致させておくと、スムーズに受け答えできますよ

ちなみに、学校指定の履歴書を提出する場合、あらかじめ複数枚の下書きを作成しておくと作成時に使いやすいです。企業ごとに記入が必要な志望動機などの欄は記入せず、共通する質問だけを作成しておけば、効率もアップしますよ。

志望動機などは企業によって異なるため、1社ごとに内容を練る必要があります。こちらの記事では、より志望動機を輝かせる書き出し方について解説しているので、あわせて確認してみてくださいね。
例文12選|志望動機の書き出しはエピソードの切り口がポイント!

④汚れないようクリアファイルに保存する

企業に提出する履歴書や、コピーした履歴書はすぐにクリアファイルに保存しておきましょう。作成した履歴書が汚れないようにしておくためです。

また履歴書を郵送する場合、郵送中に折れ曲がってしまう可能性もあります。クリアファイルに保存した状態で郵送すれば、折れる心配や雨に濡れて破れる心配もありません。

下書きが完璧にできていても、なかなか選考に通過できないということもあるでしょう。こちらの記事では、書類選考に通過する応募書類の書き方について詳しく解説しています。内容もブラッシュアップできるようにあわせて確認してみてくださいね。
書類選考に落ちる……体験談付きで合格につながる書き方を徹底解説

履歴書は事前準備と文字バランスで綺麗になる! まず1枚下書きしてみよう

履歴書に記入する内容や質も大切ですが、第一印象として綺麗でまとまりのある文字を書けたほうが良いですよね。そのためにも下書きをするのがおすすめです。

履歴書の下書きは、基本をおさえるだけでミスを減らせます。また漢字やひらがなの大きさを変えたり、線の余白を統一したりするだけでも綺麗に書けますよ。読みやすい履歴書が作成できれば、採用担当者からの印象もアップするでしょう。

下書きの段階から入念に作成しておけば、履歴書の選考で通過する可能性を高められます。まずは1つだけでも良いので、書き方や極意を実践してみましょう。