面接ではどう答えるのが正解? 失敗談をプラスに変える伝え方をマスターしよう
「面接で失敗談を聞かれたときの答え方がわからない……」「どの失敗談を話せばいいの?」
面接で失敗談を聞かれたときに、どのように答えれば好印象になるかわからず、悩んでいる人は多いでしょう。
面接で失敗談を聞くのは、受験者のマイナスな部分を探ろうとしているわけではありません。失敗談をプラスに変える伝え方を実践すれば、好印象を残せるようになります。
この記事では、実際に面接で失敗談を聞かれた人たちのエピソードを紹介していきます。面接で伝える失敗談を洗い出す方法や、好印象を残すための伝え方をマスターし、ライバルより一歩先をいく力を身に付けましょう。
面接で「学生と社会人の違い」について聞かれる場合もあります。前職や、アルバイトをしていたときの失敗体験がなかったかを考えることで、魅力的に伝える方法が見つかるかもしれません。ぜひ、次の記事を参考にしてみてください。
内定者が答えた「学生と社会人の違い」とは|回答の3つの極意
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そもそも失敗談って伝えて良いの? 面接で失敗談を聞かれる理由
自らのアピールをしにきた面接の場で失敗談についての質問をされると、そもそも失敗した経験を伝えてしまって良いのか悩みますよね。
面接で失敗談をわざわざ聞かれるのは、採用に向けた面接官の意図があります。なぜ失敗談を聞かれるのかを理解すれば、どのような意識で答えれば良いのかがわかるため、初めにチェックしておいてくださいね。
学生が何を失敗と見なすのかを知りたい
日々の生活で、人は多くの失敗を繰り返しています。そのなかでも、学生がなにを失敗と見なして、面接で話す内容に選んだのか「価値観」を知るのが目的の一つです。
たとえば、後輩の指導がうまくいかないことを失敗と感じていることがわかれば、学生の他人との向き合い方に対する価値観が見えてくるでしょう。また、価値観から学生のこだわりや大切にしている考えも読み取り、自社とマッチするかどうかも同時に測っています。
失敗を解決に導く力を測りたい
面接では、ただ失敗談を話すだけでは評価につながりません。失敗をしてから、どのように解決したのかを評価の対象としているためです。
失敗をリカバリーするためには、学生自身の努力が必要です。実際にどのような対処をしたのかを聞き、失敗を解決に導く力を測っています。
失敗を学びに変える姿勢があるかを知りたい
面接官は、失敗談そのものではなく、失敗した経験からどのような学びがあったのかを知りたいと思っています。特に、学びにしていくまでのプロセスや考え方を聞いて、失敗談をプラスに変える姿勢を評価しています。
たとえば、スーパーのアルバイトで発注ミスをした場合、次回失敗しないためのチェックリストを作成した話まですれば、学びに変える力を評価されるでしょう。面接官は、失敗談を聞いて学生にマイナス評価を与えたいわけではないことを覚えておいてくださいね。
経験者に聞いた! 面接で伝える失敗談を洗い出す4つの方法
面接で失敗談を話すためには、自分のなかにある失敗談を洗い出す必要があります。
まずは、経験者たちがどのような方法で面接で伝える失敗談を選んだのかを聞いてみましょう。
「挫折経験」=ガクチカと捉えれば簡単に失敗談を見つけられると思います。なかなか失敗談が見つからない人は、客観視を意識してガクチカを考えてみることがおすすめです。
失敗談の洗い出しは、いくつか考えていたガクチカを細かく見ていくことで発見しました。実際には、乗り越えるべき課題に気付いたきっかけに失敗談が隠れていました。
自分史やモチベーショングラフを細かく見ていくことで、失敗談を洗い出しました。モチベーションが下がった原因は何なのかを念頭におくと、失敗談の発見につながると思います。
チャレンジ成功までの道筋から考える
チャレンジに成功した経験は、面接でアピールできる貴重なエピソードです。しかし、成功までの道筋の中には、いくつもの失敗が隠れているのではないでしょうか。
たとえば、TOEIC800点にチャレンジしたときでも、初めは勉強方法が自分に合っていなかったなど、目標達成までの過程で失敗を経験している可能性があります。
失敗談を話して好印象を持ってもらうためには、学びのある失敗かどうかが大切です。失敗を改善して成功まで導いた経験であれば、学びのある失敗としてのアピールができるでしょう。
長く続けていることから想起する
スポーツや趣味など、長く続けているものがあれば、途中で失敗した経験がないかを探してみてください。長く続けているほど好きで熱中しているのであれば、途中で失敗を繰り返しているのではないでしょうか。
面接では、失敗談を語るだけでなく、その失敗をどう活かすのかまで話す必要があります。好きなことに関連した失敗であれば、プラスの経験として話しやすい可能性があるでしょう。
気持ちが落ち込んだ経験から考える
日常で起こるどのような小さなことでも、失敗したと思うだけで気持ちが落ち込んでしまいますよね。
気持ちがマイナスに向いたときにこそ、面接で話せる失敗談が隠れています。過去の経験を振り返って、気持ちが落ち込んだ瞬間を洗い出してみましょう。
気持ちが落ち込んだ経験は、ノートとペンを使うだけで発見できます。大学へ入学したときからいままで、気持ちがプラスとマイナスに動いたことを、時系列順に書き出す方法が有効です。
「サークルに入って友達が増えた」「アルバイト先に損失を与えてしまった」など、心が動いたタイミングを思い返してみてください。自らを振り返っていくなかで、とくにマイナスな気持ちになったものが、面接で話しやすい失敗談の可能性があります。
なかなか自己分析が進まないのであれば、過去の経験を振り返る方法の一つである「自分史」を試してみましょう。自分史とは、人生の中でも印象に残っている出来事を年代別に書き出し、客観的に自分を見つめる自己分析の方法です。
自分史の作成例
①縦軸:高校・大学などの年代に分ける
②横軸:印象に残る出来事の項目を自由に作成(例:努力したこと・得意だったこと・苦手だったこと)
③高校時代に努力したこと、大学時代に苦手だったことなどそれぞれ箇条書きに書く
すぐに成果が出なかったことも失敗だととらえられるため、努力したことのようなポジティブな内容でも、失敗談を探すときには有効です。それぞれのエピソードを思い出して、自分だけの失敗談を探してみてくださいね。
自分史以外にも自分を振り返る方法はいくつかあります。以下の記事では就活に伝える自己分析方法を幅広く解説しているので、ぜひ併せてチェックしてみてくださいね。
王道の自己分析法と就活に活かすコツ|「やってよかった」体験談付き
高校時代に頑張ったことをアピールしたい人は、次の記事を読んでみてくださいね。面接での伝え方について解説しています。
高校生活で頑張ったことの面接での答え方! 内定者のリアル回答付き
周囲の人から意見を集める
自分だけでは失敗談を思い出せない場合は、周囲から意見を集めるのも一つの手です。自分では失敗だと思っていなくても、他人から違って見えている可能性があるでしょう。
周囲から意見を集めるときは、なるべくかかわり方が異なる人から話を聞くことをおすすめします。サークルの友人やアルバイト先の先輩など、立場が違う人からの意見を集めれば、エピソードが豊富に集まるかもしれません。
失敗談について、どこまで詳しく面接官に伝えるべきなのか、疑問に感じた人もいるのではないでしょうか。次の記事では、質問に対してどこまで伝えるべきなのか、事前の練習方法とともに解説しています。疑問に思っていた人はぜひチェックしてみてくださいね。
面接で簡潔に答えすぎるのはアリ? 就活経験者が教える適切な回答
失敗談がなかなか思いつかない人へのアドバイス
紹介した方法を試しても、なかなか失敗談が思いつかないケースがあります。その場合は、失敗談についての認識を広く持つことが有効です。
失敗談を聞かれたときの回答を準備したことのある経験者たちのアドバイスに耳を傾けながら、自分のなかで再度失敗の経験を掘り起こしてみましょう。
失敗談が思いつかないのは、「失敗を大きく捉えすぎていることが原因だと思います。企業は課題に対するアプローチの過程を知りたがっているので、大きな失敗である必要はありません。
私の場合は、焼き肉店のアルバイトで働き始めたばかりのとき、なかなか自分で仕事を見つけられず足を引っ張ってしまった経験を失敗談として話しました。その失敗に対してどのように行動したのかを筋道立てて説明できたので、特に問題はありませんでした。
就活初期の自分の失敗談の思考パターンとして、「都大会入賞を逃した」「全国大会を逃した」など結果ありきの大きな失敗を考えていました。しかし、企業は課題に対してどのように向き合うかという行動パターンが知りたいので、大きな失敗である必要はないことに気付きました。
実際には、他人への接し方を間違えてしまい、チームの雰囲気を損ねてしまった経験を失敗談として話しています。
私も、失敗談がなかなか思いつかずに焦っていた時期がありました。そのときは、大きな失敗ではなく自分が苦労したことや、つまずいたことを話せば良いと思考を転換したときに、たくさん失敗談が浮かび上がってきました。
具体的には、自分の短所である「人の意見に流されてしまう」というものから、その短所が引き起こしたことを思い出して失敗談を発見しています。 実際の面接では、その課題についてどのように取り組んだか、企業側が求める人物像を意識しながら筋道を立てて話しました。
必ずしも大失敗でなくても大丈夫。「自分にとっては失敗だった」という出来事でも問題ないので、自分史などを利用して振り返りをしてみると良いと思います。
大きな失敗を話す必要はないことを認識しよう
失敗談と聞いただけで、人生のなかでも大きな失敗を想像してはいないでしょうか。面接で話す失敗談は、かならずしも大きなものである必要はありません。
面接官は、失敗の大小よりも、失敗から学びと変える姿勢を見ています。自分にとってプラスに転じた経験であれば、どのような小さな失敗でも面接で話して問題ないのです。
失敗した経験が思いつかない人は、失敗談に対するハードルを下げたうえであれば、あらたな発見ができるかもしれません。
悩み苦しんだことも失敗と考えてみよう
失敗した経験だけを思い返すと、なかなか失敗談が発見できない可能性があります。その場合は、悩み苦しんだことも失敗と考えて、再度自分と向き合ってみてください。
悩み苦しんだ経験のなかには、失敗と似たものが存在します。たとえば、サークルの雰囲気を良くしようと試行錯誤をしたときに、すぐ成果が出ない状態は、失敗ととらえられるのではないでしょうか。
面接で好印象を得るためには、失敗をプラスに変えた経験を具体的に話す必要があります。悩み苦しんだことを失敗として伝えれば、同時に乗り越えた経験のアピールが可能です。
長所・短所からも導きだしてみよう
長所・短所だと思った理由のなかにあるエピソードから想起すれば、失敗談を導きだせるかもしれません。
エピソードの例
・剣道の試合でなかなか勝てなかったときに、長所である真面目さを活かして練習した結果、大会で優勝できた。
・在学中に国家資格を取得するため、長所である計画性を活かして勉強した結果、予定していたスケジュール通りに合格ができた。
長所の場合は、どのような困難があって、自分の強みをどのように活かしたのかを考えてみると、失敗をして改善した経験を思い返せます。
短所の例
・短所であるせっかちが原因で、周りとの調和を乱してしまった。
・短所である人見知りが原因で、ゼミの仲間と打ち解けるまで半年かかってしまった。
このように短所が原因で失敗した経験がないかを思い返すだけで、面接で話せる失敗談が導きだせました。失敗談という言葉だけだとイメージが湧かないのであれば、長所・短所に置き換えてエピソードを振り返ってみてくださいね。
面接で伝える失敗談を厳選する3つのポイント
失敗した経験をいくつか見つけていくと、新たな悩みに直面すると思います。発見した失敗談のなかでも、実際に話す内容を厳選しなければなりませんよね。
経験者たちは、どのような基準で失敗談を絞ったのでしょうか。3つの厳選するポイントとともに、実際の経験について語ってもらいましょう。
チャレンジをした結果の失敗か
チャレンジをした結果の失敗でなければ、前向きな姿勢のアピールができず、高評価につながりません。たとえば「購入した商品が不良品だった」などの失敗には、学生自身のチャレンジが含まれておらず、面接ではアピールができないでしょう。
「部活動の大会で勝てなかった」「アルバイトで発注ミスをしてしまった」など、学生が自らチャレンジをした結果の失敗かどうかを厳選の基準にしてみてください。
何かにチャレンジをした結果、失敗した経験がある人は、実際にはどのような失敗をしたのか教えてください!
何かにチャレンジをするとき「突発的に行動してしまう」という自分の弱みに関する失敗談があります。面接では、中国にビザが必要だと調べておらず、出国できなかったことを話しました。
サークルのリーダーを務めたものの、大人数をうまくまとめることができず、全体に支障をきたしてしまったことを話しました。
留学中のインターンで、子供たちと交流をしたときの失敗談を話しています。良かれと思って考えたものが、子どもたちにとっては興味がないものであり、結果その場をうまくまとめることができませんでした。
学びのある失敗か
面接では、失敗談からどのようなことを学んだのかまで伝えることが大切です。面接官は学生の失敗した経験を聞きたいのではなく、学びとしてプラスに変えていく力を評価しているためです。
たとえば、アルバイトでミスをしたとしても、そこから学びを発見せず改善へつなげていなければ、面接で伝えられる失敗談にはなりません。飲食店のアルバイトで配膳ミスをし、事前チェックの重要性を学んだなど、自らを成長させた失敗を厳選してみましょう。
失敗を学びに変えたエピソードを教えて!
私の失敗は、グループディスカッションと思って挑んだ選考が、実際には集団面接だったため、まったく志望動機を答えられなかったことです。急遽参加人数が少なくなり集団面接になったというメールを見ておらず、想定外の出来事になってしまいました。面接とわかっていれば志望動機や就活軸、ガクチカの準備をしっかりして臨めたので、とても悔しい思いをしました。
この経験を教訓に、エントリーシート(ES)を提出した企業の志望動機などはどのような状況でも伝えられるように、一社ごとにファイルへまとめて管理しています。また、企業からの新しい情報については常にチェックするようになりました。
面接の対策は、ネットで体験談を見ながらまとめる程度しかしていませんでした。
そのため、実際の面接で「弊社の事例で特に興味の湧いたものを教えてください」と聞かれたときに、準備をしていない状況だったので、かなり動揺してしまったのを覚えています。そのときは、必死に説明会の内容を思い出して答えられましたが、準備不足を痛感しました。
その後は、よくある質問だけをただ対策するのではなく、その企業にしかない情報の収集を怠らないようにしました。
社会人としてのマナーを守ったうえでの失敗か
いくら失敗をしたとしても、社会人としてのマナーを疑われてしまうような失敗は、面接で語るのにはふさわしくありません。面接官からも場所をわきまえた発言ができないと判断され、マイナス評価を受ける可能性があるでしょう。
たとえば「友人が使っていたペンを過去に盗んでしまった」のようなルールに反した失敗は、面接で語る内容ではありません。
また「飲み会で酔った勢いで喧嘩をしてしまった」など、一緒に働いていくうえで不安を感じさせてしまう失敗談を話すのは避けることをおすすめします。
失敗談がうまく答えられないと「面接に落ちてしまったのではないか」と不安に思うこともあるでしょう。不安な人はこちらの記事がおすすめです。就活を経験した先輩たちが面接で実際に出された「落ちたサイン」を紹介しています。
面接で実際に出された「落ちたサイン」と結果を大公開|挽回策も解説
失敗談をプラスに変えるためのコツを伝授
面接で話す失敗談を厳選しても、プラスになる伝え方をしなくてはアピールにつながりません。伝え方まで意識をして、初めて好印象を持たれる失敗談の回答が完成します。
面接で失敗談を話し無事合格した経験者たちに、どのような伝え方の工夫をしたのかを聞いてみましょう。
ただ失敗談を伝えるだけではなく、失敗をどう乗り越えて何を学んだのか、次の行動にどう活かしたのかを説明するようにしていました。また、面接では長々と話すことは求められていないと考えていたため、端的にまとめて話せるように準備していました。
さらに、表情に変化をつけることも意識し、失敗談を話す際は真剣な表情で、経験がその後の生活にどう活かされたのかを話すときは、笑顔で話すようにしていました。
失敗談について話すときには、失敗の原因だけでなく、どのようにして失敗を乗り越えたのかについても分析して伝えることを意識しました。失敗をそのままにせず、原因を排除して同じミスを繰り返さない人間だとアピールすることが狙いです。
特に、失敗をどうやって乗り越えたのかについては、面接官からよく深掘りをされることがあるため、重点的に準備していました。また、エピソードを話す際は、経験者しかわからない言葉の使いまわしを避けて、面接官がイメージしやすくなるように心掛けました。
失敗から学びを得るまでの過程を具体的にする
失敗をした内容に関しては、面接ではあまり重視されません。好印象を得るためには、失敗からどのようにして学びへと転じたのかを具体的に話すことが大切です。
具体化に迷う場合は、数字を使うことを意識してみてください。「売上未達成の状態から120%の目標達成率を叩き出した」のような伝え方をすれば、面接官が状況をよりイメージしやすくなるでしょう。
誰にでも想像しやすい学び・成果を伝える
面接では、常に聞き手がいることへの意識が大切です。経験者にしかわからないような失敗談を話しても、面接官に向けたアピールにはならないでしょう。
「飲食店のアルバイトでオーダーミスをしてしまい、繰り返し確認する大切さを学んだ」などであれば、その場にいなくても頭に情景が浮かんできます。専門用語などを使わず、誰にでも想像しやすい失敗・学びになっているかを再度チェックしてみてください。
企業の求める人材とマッチする学びを選択する
面接は、企業が求める人材とマッチした学生を探すためにおこなわれます。失敗談から得た学びにおいても、企業が求める人材に合わせた言葉にすると、好印象を残すことができます。
たとえば、企業が求めるスキルに「一歩先を見て行動できる視野の広さ」があるとします。それに対し、失敗談の中で「目の前の課題ばかりに必死になってしまったこと」を失敗の原因として伝えると、企業には響かないでしょう。
しかし、その失敗を乗り越え、今では「計画性を発揮して、スケジュール管理ができる」と伝えられると、面接官へ好印象を残せます。
面接で失敗談を回答するときの4ステップ
ここまで、失敗談の選び方や失敗談をプラスの印象に変えるコツについて解説してきました。なんとなくでも、面接で話す失敗談は思い浮かんだでしょうか。
ここからは、実際に失敗談を回答するときの手順を紹介します。経験者にも回答するときのコツを聞いてみたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
経験者に聞く回答するときのコツ
わたしは以下のような流れで失敗談を伝えていました。
①失敗談の概要を10~20秒で簡単に述べる
②そのときの具体的な状況を話す
③そのときの自分の考えや気持ちを伝える
④間違えを正すきっかけとなった出来事を話す
⑤失敗談から学んだことを話す
⑥学んだ教訓を現在どう活かしているか話す
⑦企業でどのように教訓を活かしていきたいかをアピールする
ポイントは①の概要を端的に伝えることです。ここがうまくいけば、その後の話が伝わりやすいと思います。
初めに、失敗したエピソードを簡単に20秒程度でまとめて伝えました。次に失敗から何を学び、その後の行動にどう活かしたかを説明しました。
意識したのは、失敗したエピソードを長々と話さないようにしたことです。面接官は失敗した事実を知りたいのではなく、それをどう乗り越えてその後に活かしたかを知りたいと思っていると考えたからです。加えて、結論ファーストで話すことを心掛けました。
私は、どうやって失敗を乗り越え、何を学んだのかを伝えることを目標に話していました。具体的には以下のような流れです。
①どのような失敗をしたのか
②何が原因でどのようなダメージがあり、何を感じたのか
③どのようにその失敗をリカバリーし、乗り越えたのか
④その失敗から何を学んだのか
面接官の反応や残り時間次第では、学んだ経験がどう活きたのかについてや、企業でどのように活かしていくつもりかのエピソードを加えました。
すべてを一度に伝えようとすると間延びしてしまうので、長くても1分30秒に収まるように話し、深掘りされることを前提としたコミュニケーションを意識していました。
①失敗したことを伝える
はじめに、なにを失敗したのかを一言で伝えます。聞かれているのは失敗談のため「失敗=結論」から話す意識が大切です。
結論から話すと、伝えたいことがはじめに伝わり、その後のエピソードや理由などもスムーズに理解してもらえます。「私の失敗談は◯◯です」と簡潔に伝えるだけで、自分でも内容を整理しながら話せるようになるでしょう。
失敗したことを伝える例
私の失敗談は、引越しスタッフのアルバイトで、お客様のテレビを壊してしまったことです。
②失敗の原因を伝える
「失敗談=結論」を伝えたら、次になぜ失敗をしたのか原因を語りましょう。どのような状況や心境のなかで起きた出来事なのかを伝えれば、面接官が今回の失敗に対して具体的なイメージを持てるようになります。
いくら面接で話せる失敗談を用意しても、面接官が内容を理解できなければ好印象につながりません。なにを失敗したのかを話すとともに、原因もセットで伝えることを覚えておいてください。
失敗の原因を伝える例
作業が遅れており焦っていたところ、つまずいて落としてしまいました。
③失敗から学んだことを述べる
面接においては、ただ失敗したことを話しただけではアピールにつながりません。面接官は「失敗からどのようなことを学び、次回へ活かしたのか」を知りたいと思っているためです。
失敗から学んだことを伝えれば、マイナスの話がプラスに転じて、自分の価値観や能力のアピールにつながります。失敗談を話すだけで終わらず、学んだことを述べることまで意識して回答を組み立ててみてくださいね。
失敗から学んだことを述べる例
この失敗から、今後はどれだけ急いでいても、お客様の財産を預かっている意識を持って行動するようにしています。
④学びを入社後どのように活かすかを述べる
面接官は、面接全体を通して、一緒に働くイメージができる人材を探しています。③で伝えた学びを入社後どのように活かすかを述べて、面接官へ一緒に働くイメージを持ってもらうことが大切です。
「③失敗から学んだことを述べる」だけでも、失敗談の回答としては評価をもらえる可能性があります。そこから入社後の活かし方まで述べれば、ライバルよりも一歩先にいけるかもしれません。
学びを入社後どのように活かすかを述べる例
入社後も、急いでいるときこそいま大切なことはなにかに立ち返り、冷静な行動ができる人材になりたいです。
面接で失敗談を回答するときの4ステップまとめ
私の失敗談は、引越しスタッフのアルバイトで、お客様のテレビを壊してしまったことです。作業が遅れており焦っていたところ、つまずいて落としてしまいました。
結果的にお客様への謝罪や手続きで作業が止まり、次の現場には間に合いませんでした。この失敗から、今後はどれだけ急いでいても、お客様の財産を預かっている意識を持って行動するようにしています。
入社後も、急いでいるときこそいま大切なことはなにかに立ち返り、冷静な行動ができる人材になりたいです。
シチュエーション別:例文&実回答あり! 経験者たちが面接で話した失敗談とは
失敗談の回答方法がわかっても、実際に自分で作るときに、本当にこれでいいの? と不安になってしまいますよね。少しでも自信を持つために、失敗談を聞かれて無事合格した経験者から、どのようなことを話したのか実回答を集めました。
同時にシチュエーション別で例文を用意したので、ぜひ参考にしたうえで、自分だけの例文を作ってみてください。
私の人生最大の失敗談は、高校2年生のときに腰椎分離症という骨の損傷を患い、サッカー部のレギュラーに定着できなかったことです。私は、小学3年生から現在に至るまで12年間サッカーを続けてきました。高校では、地区内で最も強い学校に進学ができました。
しかし、高校2年生のとき、いよいよ私たちの代に変わるタイミングで患ってしまったのが、腰椎分離症です。医者からは全治6カ月と言われ、そのままレギュラーを奪われてしまいました。ただ、このまま諦めたくないという思いが強く、2点に絞って取り組みを開始しました。
1点目は、パス精度向上による自己成長です。パスのズレが課題であると監督から助言をもらっていたので、身体に支障が出ない範囲で、毎日壁打ちを1,000回おこないました。2点目は、チーム強化をもとにした自己成長です。チームを側から見ることで、課題や改善点がわかるようになり、的確なアドバイスができるようになりました。結果として、チームに必要な存在としてレギュラーに復帰することができました。
全体像を意識しながらエピソードを構築しよう
失敗談を伝えるときに意識したことは、まず全体像を伝えることです。そして、どのような順番で話せば相手に伝わりやすいか、ボリュームはどのくらいかを調整しながらエピソードを盛り込んでいきました。
私は、所属していたバスケットボール部の試合で、ここぞという局面でシュートを外してしまったことがあります。その経験がトラウマとなり、シュートが打てなくなった時期がありました。続けてレギュラーメンバーに起用をしてもらっていたものの、足を引っ張っている申し訳なさで毎日が押しつぶされそうでした。
しかし、このままではいけないと必死に練習に参加した結果、数カ月後にはまたシュートを打てるようになりました。この挫折経験を乗り越えられた理由は、やるべきことを明確にしたからだと感じています。
たとえば、オフェンスで役に立たないならば、せめてディフェンスで頑張ることを目標にしました。具体的には、自分が試合に出ているときと出ていないときで、失点率が半分近く変わることを目指し、ひたすらディフェンスに集中して取り組みました。
実際に結果を出せたことで自信が持てるようになったので、そのままシュートの克服にもチャレンジしていきました。「この場面でボールを持ったらシュートを打つ」ことを明確に決め、迷いが出ないようにすることでシュートを打てるようになりました。この経験から、どんなに大変なときでもやるべきことを分解し、一つずつ集中して取り組むことで解決できるようになりました。
トラウマ克服に向けて努力した過程をアピールしよう
失敗談を話すときは、相手の様子を見て話すことを心掛けました。面接官が話の内容を理解していない様子であれば、適宜補足しながら話すようにしていました。また、その経験から何を得たのかを話しておくと、深掘りされたときにも答えやすくなると思います。
アルバイトでの失敗談
アルバイト
私の失敗談は、結婚式場スタッフのアルバイトで、お客様にワインをこぼしてしまったことです。
研修中だったこともあり、ワインを注ぐときに緊張で手が震えてテーブルにこぼしてしまいました。お客様の服も汚れてしまい、一生懸命謝罪をしたのを今でも覚えています。
もう二度と同じ失敗を繰り返さないために、ワインを注ぐ練習を重点的におこなうことにしました。式場にあるさまざまな形状のボトルを借りて、中に水を入れて何度も注ぐ練習をした結果、自信を持てるようになり、ミスをしなくなりました。
入社後も、ミスをするようなことがあれば、改善点を探しながら努力でカバーできる人材を目指します。
就活をしている人の中には、学生時代にアルバイトを経験している人も多いのではないでしょうか。アルバイトの経験は失敗談だけではなく、自己PRでもよく選ばれるエピソードの一つです。アルバイト経験を自己PRでも伝えたいと思っている人はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
アルバイトの自己PRの作り方4ステップ|選考突破したリアル回答付き
部活動での失敗談
部活動
私の失敗談は、水泳の部活動の大会で、自己新記録を出せなかったことです。普段は何度も記録を達成していたため、大会が近くなったときにはすっかり気が緩み、練習を怠ってしまったのが原因です。
この失敗から、日常的に努力を続けることの大切さを学びました。それからは、隙間時間があればフォームの動画を見るなど、少しでも水泳に触れる時間を作ることを意識し、無事に次の大会で新記録を出すことに成功しました。
入社後も、目標達成のため、最後まで油断せずに全力を出し切れる人材を目指していきたいです。
サークル活動での失敗談
サークル
私の失敗談は、演劇サークルで本番の舞台に立てなかったことです。
主役だったのにもかかわらず健康管理を怠ってしまい、本番直前で体調不良になってしまいました。睡眠時間を削って練習を重ねていたことが、体調不良を起こした1番の原因だと思っています。
この失敗から、どれだけ努力をしても、自分の身体を大切にできなければ目標は達成できないことがわかりました。休むことも練習のうちだという意識を持って、万全の体調で次回の舞台に立ちたいと思っています。
入社後も、体調管理はもちろん、目標を達成するためのスケジュールをしっかり立て、正しく努力をしていける人材になりたいです。
ゼミ活動での失敗談
ゼミ
私の失敗談は、経営学のゼミの課題発表で、最後までプレゼンテーションができなかったことです。
緊張して頭が真っ白になっているうちに、制限時間がきて発表が終わってしまいました。
緊張した原因は、一字一句まですべて覚えようとしたことにほかなりません。以降の発表では、大事な部分のキーワードだけ覚えておくように意識し、無事最後まで発表を終えることができました。
入社後も、社内外へプレゼンテーションをする機会があったときには、伝えたい部分はなにかにフォーカスをし、自分の力をすべて出せるような人材になりたいと思います。
学業での失敗談
学業
私の失敗談は、TOEICで800点取る目標を達成できなかったことです。
アルバイトやほかの学業が忙しくなり、当初の勉強スケジュールよりも大幅に遅れてしまったことが原因です。
この失敗から、スケジュールは変化するものであることを学びました。現在では、ほかの予定が忙しくなってしまったら、新たに計画を組み直したうえで、ゴールに向かうことを意識しています。
入社後も、自分だけの都合でスケジュールを進められないことが多々あると思っています。そのようなときこそ余裕を持って、柔軟に予定を見直していける人材になりたいです。
インターンシップでの失敗談
インターン
私の失敗談は、長期インターンシップで任されたメディア運営の仕事で、損失を出してしまったことです。自己流で仕事をした結果、担当した記事を経由した売り上げが0件という結果を出してしまいました。
この失敗から、もっと周りに頼って、知識や技術を吸収することを意識しています。失敗以降は、先輩たちに改善点を細かく聞いたおかげで、徐々に売り上げが全体平均である3件に近づくようになりました。
入社後も、先輩たちから積極的にアドバイスをもらったうえで、どんどん活かしていけるような社会人になるつもりです。
ボランティア活動での失敗談
ボランティア活動
私の失敗談は、小学生と放課後にレクをするボランティア活動で、子どもたちを怖がらせてしまったことです。森の中でレクをしていたのですが、一部足場が悪いところがあるのをチェックできておらず、転んでしまう子どもが何人も出てしまいました。
この失敗から、事前準備の大切さをあらためて実感しました。その日以降は、仲間と声をかけ合いながら事前準備を徹底し、大切な子どもたちと安全に触れ合える環境づくりに成功しています。
入社後も、業務をおこなう前の事前準備を大切にして、常に落ち着いた対応ができるような人材になりたいと思っています。
原因別:例文&実回答あり! 経験者たちが面接で話した失敗談とは
シチュエーション別の次は、原因別でも例文を見ていきましょう。また、今回も経験者からの実回答を集めました。
自分の失敗してしまった原因に当てはまらない場合でも、伝え方などをチェックして参考にしてみてくださいね。
私が失敗した原因は、自己分析不足です。本当の自分の姿に気付いていなかった結果、ピアノの習い事を挫折した経験を軸に失敗談を話しました。実際には、以下のような失敗談を面接で伝えて、無事合格をしました。
自分のことを理解する前と後の違いをアピール
「私の挫折経験は、音楽に興味があるという理由で幼稚園の頃に始めたピアノを、性格の不一致で辞めてしまったことです。人前で一人で演奏をすることや、コンクールなどの緊張感のある場所で人に聴いてもらうスタイルが自分に合わず、小学校6年生の時に辞めてしまいました。
原因は、自分が人のサポートをすることに誇りを感じるタイプだと気が付いていなかったからです。自分の性格としっかり向き合えた中学生からは、合唱部の副部長として部長を支えるポジションに付きました。チーム全体のサポートも怠らず、自分自身も本気で部活動へ取り組んだ結果、北海道2位という学校が始まって以来の成績を残すことができました」
コミュニケーション不足による失敗談
コミュニケーション不足
私の失敗談は、飲食店のオーダーミスをしてしまったことです。私は調理担当だったのですが、注文の電話を受けたアルバイトと細かくオーダーについての話をせず、お客様の要望にないものを提供してしまいました。
この失敗から、忙しいときこそ積極的なコミュニケーションをして、確実に仕事を進める大切さを学びました。現在では、一人では仕事ができないことを意識して、周りの声に耳を傾けるようにしています。
入社後も、周囲と一緒に仕事をしていくことを大切できる人材になりたいです。
スケジュール管理の不備による失敗談
スケジュール管理の不備
私の失敗談は、心理学のゼミで研究成果の発表ができなかったことです。発表まであと1カ月となったところ、研究成果を出すためには2カ月必要なことがわかったのが原因です。
この失敗から、行動を起こす前にはスケジュールを定めておくことの大切さを学びました。現在は、課題を与えられたその日に計画を立てて、いつまでに着手する必要があると確認しているため、失敗がなくなりました。
入社後も、担当業務に対してはすぐにスケジュールを立て、確実に遂行ができるような人材を目指します。
モチベーションの低下による失敗談
モチベーションの低下
私の失敗談は、新体操部で新しい技の習得をするのに時間がかかったことです。日々周りのレベルの高さを感じていたことからどんどん自信を失っていき、普段は数日で自分のものにできるところ、1カ月以上かかってしまいました。
この失敗から、周りとくらべて落ち込むことを辞めました。いまでは、自分のこれまでの努力を無駄にしないためにも、周囲を気にせず、できることを精一杯やることを大切にしています。
入社後も、自分よりも周りのほうが良いパフォーマンスを出してくることもあると思います。そのときにいちいち落ち込まず、自分ができる全力で仕事をしていける人材になりたいです。
スキル不足による失敗談
スキル不足
私の失敗談は、介護施設で利用者と触れ合うボランティアで、担当した紙人形づくりができなかったことです。作成方法をみても理解できず、利用者に教えることができませんでした。
このままでは終われないと思い、紙人形づくりに詳しい社員の方にレクチャーを依頼し、練習を開始しました。スキル不足を努力でカバーした結果、次回のボランティアでは自信を持って利用者へ教えることができました。
入社後も、はじめはスキル不足で迷惑をかけることがあるかもしれません。しかし、そこで諦めずにスキルを磨いて、どんどんできることを増やしていく人材になるつもりです。
社会人になる意識が大切! 面接で失敗談を話すときのNG例文
これまで、面接で話せる失敗談の例文をお伝えしてきました。最後に、面接官の評価につながらないNGな例文を一緒にチェックしてみましょう。
社会人になる意識を持っていれば回避できるものばかりのため、経験者たちのアドバイスを参考にして、NGな伝え方を学んでみてください。
失敗談を考えるときに気をつけた点を教えてください。
できるだけ、自分の長所から言い換えられる「短所」をもとにした失敗談を探す意識をしました。表裏一体である長所・短所を話すことで、一貫性を持った回答ができるためです。
できる限り、ガクチカのエピソードをもとにして失敗談を探すことを意識しました。メッセージに一貫性を持たせれば、エピソードの信憑性アップにもつながると思います。
自分のガクチカの中から失敗談を見つけ出すようにしました。具体的には、学びを得られただけでなく、改善につながった失敗を選び、一貫性のあるエピソードとなるように工夫しました。
社会人としてのマナーから逸脱した失敗談にする
一緒に仕事をしていくイメージがしづらいNG例文
私の失敗談は、友人との約束に何度も遅刻してしまったことです。いまでは反省し、遅刻することが減りました。
遅刻をしないことは、社会人として最低限のマナーです。たとえ反省したとしても、マナーを守れない人材ではないかと疑われてしまうかもしれません。
上記のような仕事姿がイメージできない失敗談ではなく、一緒に働く姿が想像できるようなエピソードを話しましょう。
失敗したことがないと伝える
失敗したことがないと伝えるNG例文
私は、失敗したことがありません。これからも、ミスがないように自分を管理していきたいと思います。
面接官は、失敗談からの学びを重視しているため、失敗したことがないと伝えると、評価ができなくなってしまいます。
そもそも、失敗を経験していない人はほとんどいません。面接で伝える前に、失敗談を再度探すところから始めてみましょう。
たとえば、チャレンジに成功した経験のなかにも、失敗は隠れています。予想よりスムーズに成功へ導けなかったのであれば、失敗と呼べる改善点が発見できるかもしれません。
面接で聞かれるのは失敗談だけではありません。こちらの記事では、面接での頻出質問や実際に経験者たちが受けた難易度の高い質問などを紹介しています。ぜひ参考にして対策を進めてくださいね。
面接で聞かれた質問&回答大公開|実際にあった難易度高めな質問とは
面接での失敗談は伝え方次第! 自信を持って回答できる内容を作り上げよう
失敗談は、伝え方次第で面接官からの評価が変わります。失敗談だけ話してもマイナスなイメージのままになってしまうため、プラスへと変わる伝え方の実践が大切です。
なかなか失敗談が見つからないときは、自分の感情が動いたときの経験を思い返してみてください。失敗をして、改善をしようと動いたときには、気持ちにも変化があるためです。
伝え方に迷う場合は、今回紹介した経験者たちの実回答を参考に、自分の言葉に当てはめて話してみることをおすすめします。学びに向かう姿勢をアピールできる失敗談は、面接官に好印象を持ってもらうチャンスのため、ぜひいまのうちに対策をしてみてくださいね。
面接で失敗談を聞かれると一瞬戸惑うかもしれませんが、実は自分の成長をアピールする絶好のチャンスです。面接官は、あなたがどのように困難を乗り越え、そこから何を学んだかを知りたいのです。失敗談を上手に語ることで、むしろ好印象につなげることができます。
そのためにも、まずは具体的な失敗経験を選び、その状況を簡潔に説明できるように準備をしましょう。何が問題だったのかを分析し、自分がどのように対応したのかを詳細に述べます。この際、重要なのはその失敗から何を学び、次にどう活かしたかを強調することです。たとえば、計画不足でプロジェクトが遅れた経験を挙げ、その後のプロジェクトでは事前準備を徹底し、成功に導いたといった具体例が効果的ですよ。
失敗経験を選ぶときに注意しなければならないのは、エピソードの中身です。「いつも遅刻する」などのように「仕事のできない人」と思われてしまう可能性があるものは避けましょう。面接はあくまでも「欲しい人材」を見つけるための場なので、成長の可能性や改善の意欲を感じさせるエピソードを選ぶことが大切です。
失敗談の伝え方でほかの学生と差が付く
実は、自己PRやガクチカと比べて、失敗談を対策しきれていない学生も多いです。だからこそ、この質問にしっかりと準備をしておけば、ライバルと差をつけることができます。自分の成長を示す絶好の機会ととらえ、対策を重ねたうえで面接に臨みましょう。
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どのような方法で面接で伝える失敗談を洗い出しましたか?