1分間の自己紹介で好印象を残すには? 就活生の回答例から魅力的なまとめ方をチェック
面接の序盤で、「1分間で自己紹介をしてください」と言われることがあります。普段の会話では時間を意識することがほとんどないため、急に「1分間で」と制限時間を設けられると緊張してしまう学生も多いのではないでしょうか。
「1分間で自己紹介をしてください」という投げかけに対し、緊張してうまく話をまとめられないと、その後も緊張したまま面接に挑むことになるかもしれません。加えて、自己紹介は面接の最初に話すことなので、学生生の第一印象を左右します。第一印象で好印象を与えられれば、面接の通過率も高まる可能性が高いです。
この記事では、1分間の自己紹介で見られているポイントや、自己紹介を1分でまとめるコツについて解説していきます。先輩たちの経験談やアドバイスも合わせて解説するので、1分間で上手に自己紹介できるよう要点を押さえておきましょう。
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面接で「1分で自己紹介をしてください」と言われた経験はある?
普段の生活において制限時間を設けられた自己紹介をする機会はほとんどありません。そのため、就活の場でいきなり時間制限のある自己紹介をおこなうとなれば、緊張して当然です。
この記事では「1分で自己紹介をしてください」と言われた経験がある先輩たちのリアルな意見を交えながら経験談を紹介します。実際の面接での経験談を読めば面接のイメージもつきやすくなるはずなので、ぜひ参考にしてみてください。
広告業界でマーケティングをしているベンチャー企業の面接で、1分の自己紹介をおこなう時間がありました。名前、趣味、最近の気になったニュースなどを伝えて回答しました。
あります。多くの企業で「挨拶も兼ねて1分間で自己紹介をお願いします」と言われることがありました。これはインターンシップの選考にも本選考にも共通していると思います。私の場合は、氏名・所属している学校、学校で学んでいること、趣味などを答えていました。
先輩たちが面接の自己紹介で何を話したかについては、この記事でも解説しています。「1分にまとめる前に、内容を考えるのに苦労している」という人は、ぜひこちらも参考にしてみてください。
面接の自己紹介で何を話した? リアル回答例付きで伝え方を徹底解説
面接にまだ慣れていないという人は、ぜひこの記事も読んでみてください。面接の基本的な流れを紹介しているので、面接全体をイメージしながら自己紹介を考えてみましょう。
面接の流れ|基本の流れからレアケースまで体験談付きでマナーを解説
インターン選考の自己紹介では何を伝えたら良いのか疑問に思っている人は、次の記事をチェックしてみてくださいね。状況別の例文とともに解説しています。
インターンシップの自己紹介はなにを伝える? 先輩たちの経験から対策しよう
内定者が感じた! 1分の自己紹介で見られている3つのポイント
ここからは、1分間の自己紹介で面接官から何を見られていると感じたのか、内定者の声を紹介します。内定者の声を参考に、面接官にアピールすべきポイントを把握しましょう。
自己紹介を通じて、企業は学生のどんな点を見ていると感じましたか?
いま考えると、たとえば「1分で自己紹介をお願いします」など、条件付きで自己紹介を求められたりしても臨機応変に答えることができるか、という対応力の部分を見極めていたように思います。
社会人になると、咄嗟のコミュニケーション力が必要になることが増えると思います。そのため、自分がどんな人なのか初対面の人に伝える力を見ているんだと思います。
自己紹介から感じられる人柄
自己紹介は面接のはじめに話す内容で、企業は自己紹介から履歴書ではわからない人柄や雰囲気をつかもうとしています。そのため、自分の人となりがわかるように説明すると良いでしょう。
学生時代に自己紹介をしたことがある人は多いはずです。新しいクラスメイトの自己紹介が早口だったり、あまりにも短すぎる自己紹介だったりして「どんなキャラクターなんだろう?」と疑問が残ったことはありませんか。
これは就活の面接でも同じで、面接官に「話が聞きたい」と思ってもらえるよう、自分の人となりがわかるように自己紹介する必要があります。
第一印象を良くするために工夫していたことがあれば教えてください!
表情を明るくすることを心掛けていました。それだけで第一印象はかなり良くなると思うので、表情の管理は重要だと思います!
自己紹介で好印象につなげるために、笑顔で、かつ大きな声で話すことを意識していました。また、話すときに相手の方に体を向けて、目を見て話すようにしていました。
声の大きさと笑顔は特に意識していました。笑顔を作ることに苦手意識があったので、そのときは「自分は愛想が良くて優しい人物である」と思いこむように心掛けました。
コミュニケーション能力
自己紹介から面接官は学生のコミュニケーション能力も見ています。たとえば、自己紹介の話を求められているのに学生時代に頑張ったことの話をしたり、話す内容の文脈に違和感があると、コミュニケーション能力が低いとみなされてしまいます。
実際に企業で働くときに、コミュニケーション能力がその企業で求められるレベルより低いと、単純な会話でも認識齟齬が起こり、円滑に業務ができなくなる恐れがあります。そのため、面接官は聞いたことに対して正しく答えられているか、自分をわかりやすく表現できているかなどを注意して見ています。
1分間で簡潔にまとめる要約力
「1分間で自己紹介してください」と言われたら、1分で手短にまとめて話す力があるのかを面接官は見ています。
自己紹介の準備や対策をしていないと、1分でうまく話をまとめられなかったり、「何か話さなきゃ」と焦って自己PRや志望動機と重なることを話してしまうケースも考えられます。その場合、「場面に合った話ができていない」と判断され、印象が下がってしまうことも考えられます。
そのため、自己紹介で何を話すのかを事前に準備しておくことが大切です。事前準備をする際は、タイマーを使って実際に1分で話せるかをチェックしておくと良いでしょう。
面接の自己紹介を1分間でまとめるために工夫していたことは何ですか?
実際に話してみると1分はかなり短いため、事前に考えてから面接に挑んでいました。どの会社を受ける際にも使い回せるため、一つ考えておくと便利だと思います。
話すネタを固定して決めておくということです。エピソードを勝手に増やしたりせず、事前に決めたエピソードのみで完結させることを心掛けました。
基本情報だけではなく、今自分が夢中になっていることや、学校で学んでることを入れていました。その内容がガクチカにつながれば、なお良いと思います。
内定者が実践した! 1分間でおこなう自己紹介の構成
自己紹介はどのような内容を話せば良いのでしょうか。ここからは、内定者が面接で話した自己紹介の構成を解説していきます。
自己紹介は1分で話せればそれで良いわけではありません。1分という限られた時間内で、自分とはどんな人なのか、どのような魅力があるのかを伝える必要があるからです。
そのためには、事前に何をどれだけ話すか決めておくと、本番で慌てずに自己紹介することができます。おすすめの構成としては、所属や氏名から話し始め、次に自分らしさが表現できることを伝えて、最後は面接への意気込みを話して締めくくるという流れです。それぞれの内容についてはこの後詳しく解説します。
基本的な情報|約10秒
自己紹介の出だしは「〇〇大学〇〇学部〇〇学科の〇〇と申します」と10秒間ぐらいで伝えましょう。また、大学名や学部名は略さず正式名称で伝えることが面接を受けるうえでの基本です。
名前や大学名は固有名詞なので、聞き取り間違いがないようにゆっくり丁寧に発音するのを意識することが大切です。口を大きく開けて話すと、より聞き取りやすくなります。
また、スマートフォンの録音機能を使って自己紹介を録音し、あとから聞いてみると聞き取りづらい箇所に気付けるためおすすめです。
アピールポイント|約40秒
自己紹介では、学生時代に取り組んだことをたっぷり話すのではなく、「自己PR」や「学生時代に力を入れたこと」で話す内容のさわりの部分だけを40秒くらいを目安に話すようにしましょう。
具体的な回答例は次の通りです。
1分の自己紹介におけるアピールポイントの例文
学生時代は喫茶店のアルバイトに力を入れていました。アルバイト先では入ってきた新人さんがすぐにやめてしまうことが課題で、半年以上続けてもらうことを目標にしてあらゆる方法を試していました。職場の雰囲気改善に努めたり、楽しみながら仕事をするコツを教えたりしていました。
あくまでも1分間の自己紹介なので、「強み」や「長所」を話しすぎないようにすることが大事です。また、出だしと同じように正確に話せているか確認するためにもボイスレコーダーで録音して聞き返してみましょう。
面接への意気込みや熱意|約10秒
自己紹介の締めでは、面接に対する意気込みを伝えることも大事なポイントです。自己紹介の最後に明るく前向きに面接に対する意気込みを伝えることで、熱意がある学生だと思われやすくなります。
たとえ緊張していたとしてもしっかりと面接への意気込みを伝えられたら、「緊張するぐらい本気なんだな」とポジティブに捉えてもらえるでしょう。面接の熱意や意気込みは、以下のように伝えると良いですよ。
1分の自己紹介における締めくくり部分の例文
・創業100年の実績がありながらも、新しい技術の開発に力を入れている御社に魅力を感じました。本日はよろしくお願いいたします。
・本日は精一杯私自身のことをアピールできればと思うので、どうぞよろしくお願いいたします。
・本日は面接ということで緊張していますが、御社が第一志望なので頑張って自分自身のことをお伝えできればと思います。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
内定者たちが実際に話した1分間の自己紹介をチェック!
最初の15秒ほどで大学と学部学科、名前を伝えます。その後、30秒くらいで大学時代に取り組んでいたサークルについてと留学経験があることを伝えました。
意識したことは、たとえばサークルについて伝えるときは具体的なサークル名を伝えるというよりも、「〇〇をおこなうサークルに所属し、会長を務めています」と活動内容や立場といった事実のみを伝えることです。
また、最後の15秒ほどで面接に対する意気込みと「本日はよろしくお願いいたします」ということを伝えていました!
最初の30秒で、大学名、学部学科名、在学年数、名前、専攻、所属サークルを話しました。
具体例を出すと、「〇〇大学〇〇学部〇〇学科〇回生の〇〇と申します。私は大学でマーケティングについて学んでおりました。またあまりイメージが付きにくいかもしれないですが、軽音楽部に所属しており、ギターを演奏しています」というような伝え方です。
次の20秒で、「趣味はカラオケで、週3回カラオケのフリータイムを利用して歌っています。それくらい歌うことが大好きです」などと、趣味とその頻度を答えるようにしており、基本的にこの構成で答えていました。
最初の30秒くらいで名前、学校、学校で取り組んでることなどを話して、残りの時間で趣味について軽く話しました。
具体的には、「初めまして。〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。私は現在大学にて〇〇について研究しています。趣味は〇〇と〇〇で、前者に関しては〜、後者に関しては〜です」と話してました。
結構無難な回答になってるのではないかと思いますが、学校で取り組んでることについてはガクチカと関連がある話題だと、その後の面接の内容につながるので良いのではないかと思います。
1分間の自己紹介で意気込みや企業への熱意をアピールするコツを教えて!
自己紹介の締めの部分では、「〇〇なら誰にも負けない自信があります。〇〇を活かし、常に成長し続ける人材であり続けたいです」というように自分が「これは誰にも負けない」や「入社して終わりじゃない人間である」ということを示し、熱意を伝えるようにしていました。
多くの企業の面接を通して、受動的な性格ではなく失敗を恐れず積極的にチャレンジするような人材が求められていることを認識したため、この熱意の伝え方は効果的だと考えています。
内定者に聞く! 実際にあったナイスな1分自己紹介を教えて!
自己紹介の内容を考えるうえで、過去に先輩たちがどんな自己紹介をしたのか実例を知ることで、学べることはたくさんあるでしょう。先輩たちの自己紹介の中で、自分の自己紹介に活かせそうな点があればどんどん活かしていってくださいね。
また、企業によっては採用ページに「求める人物像」を公開しているところもあります。そこで書かれている内容も参考に自己紹介を考えると良いですよ。
ここからは、実際に面接官からのリアクションが良かった自己紹介について就活生パネリストのみなさんに聞いてみました。
面接官のウケが良かった自己紹介を教えてください!
サークルで軽音楽部に所属していることを伝えたときに「意外性がある」と面接官に興味を持ってもらえたため、意外だと思ってもらえるような自己紹介が効果的なんだと思います。
私は、高校時代から軽音楽に所属していたので、選んだ担当楽器のことを話したら、「意外ですね」と言われることが多く、興味を持ってもらえたのではないかと思います。
インターンの面接を留学先で受けていたのですが、「現在留学中で〇〇という国から面接を受けております」と話すと、「時差はあるの?」や「気温はどんな感じなの?」など興味を持っていただけることが多かったです。
先輩が伝授! 自己紹介を1分でまとめるコツ
自己紹介で面接官が見ているポイントや、自己紹介で話す内容がわかったら、自己紹介を1分でまとめるコツを理解し、自己紹介を作成するフェーズに移りましょう。
しかし、いざ自己紹介を作成してみると、なかなか1分間で話せるような内容にまとまらないケースも少なくありません。そうならないためにも、これから紹介することを意識しながら自己紹介を考えてみてくださいね。
文字数は200~300文字を意識する
1分間の自己紹介を考える場合、まずは実際に自己紹介を書いてみましょう。話すスピードに個人差はありますが、文字数は200〜300文字を意識すると1分間で簡潔に話せます。
WordやGoogleドキュメントで下書きを作成する場合、ぜひ文字数カウント機能で確認してみてください。完成したら、1分間前後で綺麗に話せるか時間を測って実際に確認すると良いでしょう。
加えて、Web上の文章校正ツールなどを使うと、文章を解析して間違った表現を確認できるため、合わせて利用するのもおすすめです。自己紹介の内容が決まったら、家族や友人の協力を得て自己紹介を聞いてもらい、話す内容が正しく伝わっているか確認しましょう。
自己紹介をちょうど1分間で話せる文量にまとめるときに意識すべきことを教えて!
私は、内容を200~300字でまとめるコツを自分の中で「釣り針を用意する」と考えています。ここでいう「釣り針」とは何なのかというと、具体的な例を省いた説明のことだと考えています。
たとえば、「研究では〇〇といった分野について取り組んでおり、研究内容について教授に着眼点が面白い、と言っていただいたことがあります」という文には、研究内容をあえて詳細に話さず、興味をそそる文章になっていますよね。
こういった文には「釣り針があるな」と思っています。具体的に述べすぎないことで、簡略且つ、「もっと研究について聞いてみたい」という関心を持たせることができるはずなので、ぜひ意識してみてください!
伝える情報は必要なことだけに絞る
タイマーで測って自己紹介を話してみて、1分を超える場合は盛り込む情報量が多すぎる可能性が考えられます。自己紹介の目的は自分のことをわかってもらうことなので、本当に伝えたい情報は何かを考えて内容を絞り込みましょう。
学生時代に頑張ったことをすべて伝えるのではなく、アルバイトならアルバイト、サークル活動ならサークル活動など1つのポイントに絞って伝えるようにしましょう。
エピソードで文量を調整する
エピソードを伝える場合には、1つのエピソードを話すようにしましょう。そして、ただ単にエピソードを話すだけではなく、「その体験から何を感じたか」「経験をどのように企業で活かしていきたいか(+意気込み)」を伝えるようにしましょう。
そして、それ以外の要素はなるべく簡潔にまとめ、不要な部分は削ると文章がまとまるようになります。また、「今のままでは1分に満たないので話を膨らませたい」という場合、エピソードを増やすのではなく、1つのエピソードに対して、具体性を付け加えることで文量を調整するようにしましょう。
1分だと時間が余ってしまうとき、どうやって自己紹介の内容を膨らませていましたか?
毎朝ニュースに目を通すようにしていたため、そのニュースの中から気になったニュースについて言及することで、話す時間を延ばすようにしていました。
自己紹介の内容以外にも趣味や特技について話すと、話も膨らむうえに自分の人間性をナチュラルに伝えることができると思うのでおすすめです。
締めの意気込みは一言でまとめる
エピソードがまとまったら、締めの意気込みを一言でまとめましょう。しかし、志望意欲が高い企業だからといって、長々と意気込みを述べてしまうと、「結局何が言いたいの?」と思われてしまいます。
また、自己紹介をする場面にもかかわらず志望動機を言っているように聞こえてしまうため、面接官に「質問に対してもっと的確に回答してほしい」と感じられてしまうリスクもあります。そのため、自己紹介で述べる意気込みは一言にとどめるようにしましょう。
自己紹介以外でも使える! 面接でわかりやすく話すコツ
私が自己紹介や面接の回答などで常に心掛けていたことは「結論→状況→問題→解決→改善方法」の順に話すことです。
まず「結論」はそのままの意味で、伝えたい内容を簡潔に話します。次の「状況」では、今おかれている現状を簡単に伝え、その後の「問題」のパートにつなぎます。「問題」のパートでは、改善しようと思ったことや主体的に解決しようと思った内容をありのまま話すのですが、この「状況」と「問題」はまとめて伝えた方が内容にまとまりが出るので、おすすめです。
「状況」と「問題」を話したら意図的に面接官の深掘りを引き出そう
「解決」のプロセスで、話のまとめや「問題」に対する解決策を話すのですが、一番面接官に深掘りされやすいのはこの部分です。どんな話の締め方をしても、どのみち深掘りはされるため、最初から概要のみを伝えるようにしましょう。
たとえば「この課題に対して○○という分析をおこなったことで、このような解決法が適しているのではないかと考え実践しました」というように、なぜその解決法を選んだのかという詳細は明かさないまま、深掘りで聞いてもらえるように、戦略的に話すのです。
そして最後の「改善」パートですが、これはPDCAサイクルと同じように今後の展望としての抱負を述べるようなイメージで作成します。この順番を意識しながら内容をまとめると、起承転結がまとまりを持って、かつ論理的に内容を伝えることが可能になります。
先輩の失敗談から学ぶ! 1分間の自己紹介を作る際の注意点
自己紹介を1分でまとめるコツがわかったところで、ここからは実際に、学生たちが「失敗した」と感じたときの経験談を踏まえた注意点をご紹介します。
就活における自己紹介で「失敗した」と感じたエピソード
就活を始めたてのときは、自己紹介では詳細を1から100まで作成した方が伝わりやすいという考えを持っていたため、詰め込みすぎて結局何も印象に残らず、ただただ長い自己紹介になってしまうことがありました。
また印象に残そうとしたあまり、エピソードに凝りすぎて説得性・関連性がない文章を作っていたのですが、だんだんと「まず優先すべきは自分が何者かを直感的に理解してもらうための文章だ」ということに気付き、改善していくようになりました。
略語をなるべく使わない
1分間で自己紹介するためにたくさんの言葉を詰め込もうとして、略語を使ってしまう学生もいます。しかし就活の場で略語を使うのは避けることをおすすめします。
これは面接の場だけでなく、エントリーシート(ES)でも同じなので覚えておきましょう。面接でつい略して話してしまいがちな用語は以下の通りです。
・バイト→アルバイト
・学祭→学園祭
・テニサー→テニスサークル
また、自分の所属する大学・学部名や企業名も略称ではなく正式名称で伝えるようにしましょう。
一文に複数の情報を詰め込まない
一文に複数の情報を詰め込まないように注意しましょう。一文が長く、いろいろな情報が詰め込まれていると、主語と述語の関係性がわかりづらくなり、誤解を招く恐れがあります。
誤解を招かないためにも、一文はできる限り短くするようにしましょう。一文を短くするためには、一文につき一つの情報だけを話すようにするのがおすすめです。また、接続詞を使って自己紹介すると、前後の文章のつながりがわかりやすくなります。
接続詞を使わない自己紹介
特技は中学生のときから今までずっと続けている剣道で、大学2年生の夏に、初めてけがをして大会に出られなくなりました。半年間リハビリに取り組み、3年生の春におこなわれた関東大会で優勝することができました。
接続詞を使った自己紹介
特技は中学生のときから今までずっと続けている剣道です。大学2年生の夏に、初めてけがをして大会に出られなくなりました。しかし、半年間リハビリに取り組んだ結果、3年生の春におこなわれた関東大会で優勝することができました。
上記の2つの文章を読むと、1つ目よりも2つ目の方が接続詞があって読みやすいでしょう。このように、接続詞のある文章は、読むときに理解しやすくなる効果があります。
ほかでアピールする内容と一貫性を持たせる
面接で自己紹介する際、ガクチカや自己PRと一貫性を持たせることが大切です。
たとえば、ガクチカでは、「サークルで練習計画を立ててコツコツ練習した」というエピソードをもとに計画性をアピールしたとします。一方、自己PRで「サークルでは毎日新しい練習方法を思い付き実行した」と、柔軟性や行動力をアピールした場合、「結局、サークルでは何に重きを置いたの?」と思われてしまいます。
面接を通じて自分がどんなキャラクターだと思ってもらいたいのか、アピールポイントを決めることが大事です。自己紹介とほかの面接での回答が矛盾しないように、アピールポイントは絞って考えてみましょう。
自己紹介は作ったままにせず本番までに音読してみる
自己紹介で伝える内容が決まったら、本番までに音読してみてください。音読する際に言いづらい箇所や、何度も間違える箇所があったら、言いやすい言葉に表現を変えた方が良いでしょう。
また、実際の面接では緊張していて早口になってしまう可能性もあるため、ゆっくり何度も音読しましょう。その際、1分前後で話せるか確認することも重要です。
何度か音読したら、今度は原稿を見ないで自己紹介してみましょう。原稿を見ずに1分で自己紹介できるようになったら、本番も安心して挑めるはずですよ。
「自己紹介を1分でまとめてください」と言われても、「簡潔すぎる回答をするのもどうなの?」と感じている人もいるかもしれません。この記事では、簡潔かつしっかり自分らしい回答をまとめるコツを紹介しているので、ぜひ読んでみてください。
面接で簡潔に答えすぎるのはアリ? 就活経験者が教える適切な回答
せっかく考えた自己紹介を、本番で緊張してうまく伝えられなかったら悔しいですよね。そんなことにならないように、模擬面接など伝える練習をしておくといいかもしれません。次の記事では、模擬面接の実施方法を紹介しているので、チェックしてみてください。
模擬面接は必須? 内定者に聞いた実施方法と就活に活かすコツ
内定者に学ぶ! 面接の自己紹介で好印象を残すための話し方
ここからは自己紹介で好印象を残すための話し方をレクチャーしていきます。
自己紹介は面接の最初に話すことなので、第一印象を決定付けるといっても過言ではありません。そして、滑り出しが好印象だと、そのあと話す内容も好意的に捉えてもらいやすくなります。
これから解説するポイントをしっかり押さえて、印象がより良くなる話し方をマスターしましょう。
元気よく笑顔で話す
自己紹介は初めて話す内容なので、元気よく笑顔で話すように心掛けましょう。緊張しているとどうしても表情が硬くなってしまいやすいです。
自分が笑顔で話せているかチェックするためには、鏡を見ながら自己紹介の練習をしたり、スマホで動画を撮りながら自己紹介の練習をすると良いでしょう。笑顔でうまく話せない人は、口角を上げて話すようにするとにこやかな表情になります。
また、大きな声で元気よく話すと、明るさをアピールできます。普段から声が小さい人は、口を大きく動かすことを意識すると内容が聞き取りやすくなるので、試してみてください。
早口にならずゆっくりと話す
面接官に良い印象を与えるためには、早口ではなくゆっくり話すように意識しましょう。おすすめは自分がラジオのパーソナリティーになったつもりで話すことです。
ラジオはテレビとは異なり聴覚でしか情報を得られないため、ラジオのパーソナリティーはゆっくり丁寧に話すことを心掛けているはずです。
ただ、ゆっくり話すのが良いからといって、お経のように一音一音ゆっくり話してしまうと、それはそれで聞き取りづらくなってしまいます。程良いペースで話すよう注意すると良いでしょう。
自己紹介における話し方で意識したことを聞かせて!
私も面接に慣れていないときは、早口になることがありました。ですが面接はコミュニケーションをとる場所です。相手を部活の先輩や、極端ですが友達だと思っても問題はありません。
そのように思考や視点を変えて、リラックスすれば大丈夫です。具体的な例を1つ紹介すると、オンライン面接では、面接官が映る画面をあえて自分の目線の高さと少しずらすことで、完全に目が合うことが少なくなるため緊張しないのでおすすめです。ただ、画面から目線を外しすぎて「話を聞いているのかな」と思われることは避けなければいけません。
この方法はオンライン面接でしか使えず、対面面接ではそうはいかないため、企業に直接赴くことが多い人は、やはり面接の場に慣れるのが近道です。
私も緊張をすると早口になってしまう癖がありました。
特に、自己紹介や志望動機など、事前にどう話そうか構想を練り、内容を暗記してから挑んだものは早口になってしまうと自覚していました。
この問題を解決するために、面接準備の際に暗記はせず、要点だけを頭に入れるように意識しました。また、話のキリが良いところで少し間を置き、リズムを意識しながら話すように心がけながら、身振り手振りをつけながら話すことで、自分の言葉を意識しながらゆっくりと話せるているような気がしました。
私は周囲から「早口だね」と指摘されることが多かったので、「自分の話し方は早口なんだ」と常に意識しながら面接に挑んでいました。
とにかく面接をほかの人に見てもらい、場馴れするのが一番だと思います。本命企業になればなるほど、伝えたいことが多くなるので早口になると思いますが、ゆっくり話すことを意識しすぎて、言いたいことが飛んでしまっては意味がありません。
そのため、最初に結論を伝えることを意識して、それ以外は「簡潔に言えたらOK」くらいの気持ちで臨むのがおすすめです。
身振り手振りを交えて話す
話をわかりやすく面接官に伝えるためには、身振り手振りを使って話すことも大事です。「メラビアンの法則」からも、コミュニケーションの場においては「言語情報」や「聴覚情報」で受け取る情報よりも「視覚情報」が与える影響のほうが大きいことがわかります。
身振り手振りを使って話すメリットは、話を理解してもらいやすくなるだけではありません。面接官に「よりわかりやすく伝えようとする熱意がある」と思ってもらいやすくなり、説得力も増します。
上手に身振り手振りを使って話すには、身近な人でコミュニケーションにおける身振り手振りが上手な人の真似をすると良いでしょう。大学の教授でも家族でも、誰をイメージしても構いません。その人になったつもりで話すと、自信をもって身振り手振りを使って話せるようになるでしょう。
メラビアンの法則とは
人がコミュニケーションを図るにあたって第一印象に影響する割合は言語情報が7%、聴覚情報が38%、視覚情報が55%と、視覚情報が与える影響が一番大きいという法則
丸暗記をするのではなく要点を覚えて話す
自己紹介の練習をする際は、原稿を丸暗記するのではなく、要点を覚えて話すようにすると良いでしょう。とくにエピソード部分は頭の中で映像化して覚えると、文章が思い浮かばなくなった時でも言語化しやすくなります。
また、原稿を丸暗記してしまうと、面接は「会話する場」であるはずなのにもかかわらず、事前に考えてきた情報を一方的に話すだけの場になってしまいます。また、自己紹介で話す内容を思い出そうとすると、どうしても表情がこわばってしまいやすくなるのもデメリットです。そのため、自己紹介では要点を覚えて話すように気を付けましょう。
面接の回答を丸暗記して失敗してしまった! という経験があれば教えてください。
丸暗記の失敗をした経験として、「ガクチカを教えてください」と「学生時代に力を入れたことで失敗した経験がありますか」という質問を混同し、質問者の意図とは違う回答をしてしまった経験があります。
あります。念のためカンペも用意していたのですがそれで失敗しました。夏のインターンなど就活初期に、オンライン面接をするときにワードに入力していたファイルをそのまま読み上げていたのですが、目線でバレていたと思います。
面接を控えている人は、この記事も読んでみてください。現役就活生が実際に試した方法をヒントに、好印象をつかむ面接の練習法を押さえましょう。
面接練習みんなは何をした? 経験者から学ぶ効果的な練習法13選
面接を受けるにあたって、どうしても緊張が和らがないという人もいるかもしれません。この記事では、先輩たちがリアルに試した緊張の解消法を紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
面接で緊張しない方法11選|先輩たちのリアルな体験談付きで解説
内定者の回答例付き! パターン別の1分間自己紹介の例文10選
それではここから実際にどんな自己紹介をすれば良いのか、アルバイトやサークルなどのパターン別に紹介します。1分間の自己紹介でどのようなことを話せば良いのかわからない人も、本章を参考に自己紹介文を考えてみてください。
また、現役就活生や内定者による1分間で自己紹介をしたときの実際の回答も集めました。すでに自己紹介文を考えた人も、この章を参考にしながら、自分らしさをアピールできるようにブラッシュアップしてみましょう。
例文①部活
自己紹介①部活
〇〇大学〇〇学部〇〇学科の〇〇と申します。
私は大学時代、放送研究部に所属していました。放送研究部では年に3回他大学の放送研究部員を招く発表会を開催しています。そこで私はよくラジオドラマを企画・制作して披露していたのですが、せっかくお客様が目の前にいるのに音声だけのドラマはつまらないと感じていました。
引退発表会の際、私はラジオドラマの声優に衣装を着せてラジオ体操を踊ってもらうよう声優に提案しました。そこで私のラジオドラマは反響を受け、引退発表のグランプリを獲得しました。
御社でも現状に満足せず常に向上心を持って仕事に挑みたいと考えていますので、本日はどうぞよろしくお願いいたします。
ラジオドラマの制作にあたり新しい提案をするという積極性をアピールできている自己紹介です。「グランプリを獲得」など、実績も交えることで活躍度合いもよくわかります。
私の自己紹介では部活の経験を以下のようにアピールをしました。
「私は中学時代に卓球部のエースとして活動していました。しかし県大会出場が決まる大事な試合で敗北してしまい、退部を考えたことがあります。そのとき、部員に『団体戦で悔しさを晴らそう!』と声をかけてもらい、それがきっかけで気持ちも立ち直り、チームで何か成し遂げたいと思うようになりました。
練習相手を毎日変えることを実践しながら、部員全員とコミュニケーションをとり、チームをこれまで以上に活気づけました。結果としてチームには一体感が生まれ、団体戦で優勝することができました。
このようにチームで何かを成し遂げる達成感をまた感じてみたいと日々思っております」
例文②アルバイト
自己紹介②アルバイト
〇〇大学〇〇学部〇〇学科の〇〇と申します。
私は大学時代、スーパー銭湯でアルバイトしていました。スーパー銭湯のリラックススペースは会話している人がいたら注意しなければいけませんでした。しかし、特に土日の場合、リラックススペースで雑談している人が多く、「会話したい人もいるのに注意しなければいけない」ということに疑問を感じていました。
そこで私はマネージャーに相談し、リラックススペースの中に団欒スペースを作れないか提案しました。私の提案は無事通り、口コミも高評価が増えました。
御社でも私の積極性を活かし、業務内容で改善できることはないかを考えながら仕事に励みたいと考えています。本日はよろしくお願いいたします。
当たり前だとされていることを疑う問題提起力がある人物だとわかります。入社後も、さまざまなアイデアを提案してくれそうな人物像が目に浮かぶ例文です。
塾講師のアルバイト経験を以下のように伝えました。
「私は、塾講師のアルバイトとして勤務しております。教科書通りの教え方では成績向上につながらなかったことがあり、苦労した経験があります。
そこで私は2つの策を実践しました。1つ目の策は、抽象的な教え方と具体的な教え方を組み合わせることです。最初に身近な例を使って説明し、その後に理論的な説明をおこないました。
2つ目の策は、自宅での学習を促進するために、オリジナルの対策ノートを作成し、生徒に渡すということです。この取り組みの結果、生徒は第一志望に合格し、保護者の方の満足度も高めることができました。このように工夫して成果をあげることには自信があります」
例文③ゼミ
自己紹介③ゼミ
〇〇大学〇〇学部〇〇学科の〇〇と申します。
私は大学では日本文学を学んでおり、近代文学のゼミナールに所属しています。卒業論文では、○○の作品で描かれる現実と非現実の世界の特徴について書いている途中です。
最初は卒業論文の書き方がわかりませんでした。しかし、その作家に関する論文を集めた書籍を10冊読んだり、研究室で過去の卒業論文を読ませてもらったりしたため、卒業論文の書き方や論じ方がわかるようになりました。
この経験を活かし、御社でもわからないことがあった際に自ら進んで学びに行く姿勢を忘れずに向上心を持って業務に挑みたいと思います。本日は緊張していますが、私の向上心をアピールしたいと思うので、どうぞよろしくお願いいたします。
ゼミ活動に真摯に取り組んでいることがわかり、真面目さが伝わります。「緊張していますが」と正直に伝えることで自分の気持ちも楽になるのでおすすめです。
私は、ゼミの経験を下記のように面接官に伝えました。
「私の研究テーマは、〇〇の自動診断についてです。対象となる病名は〇〇と〇〇です。〇〇と〇〇は医師でも判別が難しく、治療薬も異なるため、間違えば悪化する恐れが生じます。
しかし、医学的知識がなくとも、AIによる自動診断で、誤診という問題を解決できれば、有効な市販薬を購入できるといった価値創造につながると考え、研究を試みました。また学習されたモデルを〇〇で実現できたことでリアルタイムで簡易的に診断することが可能となりました」
例文④サークル
自己紹介④サークル
〇〇大学〇〇学部〇〇学科の〇〇と申します。
私は大学でテニスサークルに入っていました。テニスサークルは週4日練習があり、練習がきつく、部員たちの人間関係も悪化して辞めてしまう後輩がたくさんいました。そこで私は、毎月お花見やビンゴゲーム大会など、部員たちの交流を深める日を設けないかと部員たちに相談しました。
御社ではテニスサークルで培った体力や率先力で貢献したいです。精一杯私自身のことを伝えたいと思うので、本日はよろしくお願いいたします。
入社後もたくさんの人を巻き込んで業務を進めてくれそうな人柄が伝わる例文です。「精一杯私自身のことを伝えたいと思うので」という意欲的なフレーズを聞くと、面接官もより「しっかり話を聞こう」と思うはずです。
サークルの話題を交えて以下のように自己紹介していました。
「私は軽音楽サークルに所属しています。軽音楽部では、意外に思えるかもしれませんが、部内ライブでのトークショーに取り組んだり、ライブ運営のMCを務めたという経験があります。
また楽器パートごとに交流会を実施することで、メンバー間のつながりを強固なものとし、ライブの盛り上がりを向上させるため、日々奮闘しています。このように、チームで取り組み一体感を生むためのリーダーシップには自信があります」
例文⑤ボランティア
自己紹介⑤ボランティア
〇〇大学〇〇学部〇〇学科の〇〇と申します。
私は大学時代、ラジオ局のボランティアとして週1回AD活動をしていました。ラジオなのでリスナーからのメールや手紙などが命ですが、私が担当している番組にはほとんどそれらのお便りが来ませんでした。
そのため、番組中にSNSを更新して番組にまつわる情報を発信し、番組終了後にはラジオ局のブログを更新してラジオで話した内容に関して雑記を書くようにしました。
その結果、番組にお便りが来るようになり、ラジオの人をつなぐ役割を実感しました。御社で広報部として配属された際は、いかにして商品をPRし、新規顧客を獲得するかを日々考えながら仕事に取り組みたいと考えています。本日はよろしくお願いいたします。
ラジオ局でのボランティア経験を交えた、広報部への志望動機を裏付けるような自己紹介になっています。入社後の活躍イメージも湧きやすいですね。
例文⑥留学
自己紹介⑥留学
〇〇大学〇〇学部〇〇学科の〇〇と申します。
私は大学時代にカナダに3カ月留学をし、現地の人と交流することで語学力を磨いてきました。日本とはまったく違う環境下で過ごすことで、環境に適応する能力や柔軟性が身に付きました。
また、留学して現地の人と会話をする中で、日本の魅力に気付き、世界を股にかけて活躍をする人材になりたいという思いが芽生えました。
御社に入社した際には、日本製品の良さを世界中の人々にわかってもらうために精進したいと思っています。本日はよろしくお願いいたします。
留学という話題は、行動力やあらゆる環境への適応力をアピールしやすいです。どのような経験から適応能力や柔軟性を身に付けたか具体的に伝えられるとさらに良いでしょう。
留学についての話題をメインにして、このように自己紹介しました。
「私は〇〇という国に1年間留学し、その間ただ大学に通うのではもったいないと思ったことからさまざまなことに挑戦してきました。
1つ目は5カ月間のインターンです。子どもの貧困に取り組みたいという思いがきっかけで参加しました。2つ目はこのインターンを通して『伝える』ことに興味を持ち、現地の新聞社で短期のインターンをしたことです。そこでは、インタビューから記事の作成といった業務を体験しました。
3つ目は現地の大学のサークルに参加したことです。民族音楽のサークルで、現地の文化を実際に体験する貴重な経験となりました」
上記のように、実際に経験したことや挑戦したことを含めて話しました。
例文⑦資格勉強
自己紹介⑦資格
〇〇大学〇〇学部〇〇学科の〇〇と申します。
私は公認会計士の資格を取得しております。大学で簿記の勉強をしているうちに公認会計士に興味を持つようになり、大学1年生の時から3年間、日々勉強をして公認会計士の資格を取得しました。大学の専攻は法律なので、法律の勉強や塾講師のアルバイトをする傍ら公認会計士の資格を取得しました。
公認会計士の資格を取得するために、日々電車での移動時間や授業と授業の合間など時間を見つけて勉強していました。このことから、継続力が身に付いたので、本日の面接でも継続力をアピールできるようにがんばります。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
資格勉強の話題は、学習意欲や継続力をアピールできます。どのように勉強したかという具体例を出すと説得力をつけられますが、強みを押し出しすぎて自己PRにならないようにしましょう。
私は、持っている資格を取り上げて以下のように自己紹介をしました。
「私は資格を2つ持っています。それは基本情報技術者試験とTOEICです。これらの資格取得は立て続けに取得に向けて勉強し、結果、資格取得を達成することができました。
3カ月かけての取得を目標としていましたが、効率的な学習サイクルの確立できたことにより、予定よりも1カ月早く取得することにつながりました。
そこには私ならではのさまざまな工夫を凝らしており、PDCAサイクルを何度も回し、改善を重ねていった努力の結晶であるというふうに自負しています」
例文⑧学生時代にチャレンジしたこと
自己紹介⑧学生時代にチャレンジしたこと
〇〇大学〇〇学部〇〇学科の〇〇と申します。
私は物心ついた時から周りの友人に比べて体格が良く、コンプレックスに思っていました。そこで大学2年生になったときにコンプレックス解消と健康のためにダイエットを決意しました。始めは苦戦しましたが、試行錯誤の末「空腹は痩せているサイン」と考えるようにしたら、半年で13kgのダイエットに成功しました。
ダイエットで身に付けた忍耐力を活かし、御社でも新規営業に励みたいと考えているので、本日はよろしくお願いいたします。
日常生活の中でチャレンジしたことを話題に出すのもおすすめです。アイスブレイクにもつながりやすく、面接の場の雰囲気が和やかになるでしょう。
例文⑨趣味
自己紹介⑨趣味
〇〇大学〇〇学部〇〇学科の〇〇と申します。
私は幼少期から歌うことが趣味です。しかし恥ずかしながら、高校時代までは音程をとるのがとても下手でした。大学進学後、本気で歌がうまくなりたいと思うようになり、毎週1回カラオケで3時間歌うようにしました。
大学3年生の夏、友人がのど自慢大会に出ないかと提案してくれました。以前の私は歌うのが好きでも大勢の前で歌うことを避けていましたが、自分の殻を破りたくてのど自慢大会に申し込むことにしました。
その結果、予選会を通過することができました。このチャレンジで得た行動力を活かし、御社でも日々勉強を重ねてSEとして活躍したいと思いますので、よろしくお願いいたします。
思わず深掘りしたくなるような自己紹介です。「自分の殻を破りたくてのど自慢大会に申し込むことにしました」というエピソードから、入社後もさまざまなことに挑戦してくれそうなイメージが湧きます。
趣味のカラオケを題材にして、以下のように自己紹介をしました。
「私の趣味はカラオケです。趣味の範疇を超えるくらい、熱心に上達を目指して取り組んでいます。
最近の曲は高い声が出せる前提の曲が多いため、プロのボイストレーナーの記事や動画を閲覧し、専用のノートを作り上げ、いろいろなアプロ―チを実践しています。
また、このノートを友人に共有することで友人も高い声が出るようになったため、実績も確保することができるようになりました。このように、趣味においても、多角的な視点からアプローチすることを心掛け、成長したいという一心で行動しています」
上記のように、趣味の内容と実際に取り組んだことをアピールしました。
例文⑩特技・スキル
自己紹介⑩特技・スキル
〇〇大学〇〇学部〇〇学科の〇〇と申します。
私は6歳の頃から地元のボーイスカウト隊に所属しており、長時間歩くのが得意です。キャンプなどの野外活動や駅前での募金活動、老人ホームや被災地でのボランティア活動をおこなってきました。なかでも、毎年企画していた100kmナイトハイキングでは、持ち前の忍耐力や体力がさらに鍛えられました。
暗い山道を先導し、心が折れかけることは何度もありましたが、仲間に助けられながらも、歩ききることができました。私はこの企画を通して物事を達成するすばらしさを学びました。
この経験を活かし、御社で同期や先輩方と切磋琢磨しながら数々のイベントを成功に導いていきたいと考えています。
ナイトハイキングというハードなイベントに挑戦していることから、行動力やチャレンジ精神もうかがえます。入社後もプロジェクトを積極的に推進してくれそうな人物像が伝わりますね。
特技であるプログラミングをテーマにして、以下のように話しました。
「私の特技はプログラミングです。私はあるプログラミング言語を用いて、地元の降水量や気温の予測をおこなったり、株価の予測を時系列モデルでおこなうことに挑戦しています。
最近ではアプリ開発に挑戦しており、とあるモデルを搭載して、自分の持っているデータを学習させられる機能を備えることを目標にしています。
このように、自分が興味を持ったものにはのめりこむタイプで、かついろいろなことに興味をもってしまう傾向にあります」
と話しました。
先輩の失敗経験を参考にしよう! 1分間自己紹介のNG例文4選
ここからは先輩たちの自己紹介の失敗経験を交えながら、NG例文を紹介します。NG例文を確認することで、自分の自己紹介を見直すことができます。自分の自己紹介の原稿を客観的に見て、NG例文のようになっていないかチェックしてみましょう。
「これで大丈夫!」と思っていても、いざ面接で伝えてみると「もっとうまく言えたのではないか」と感じられるケースも少なくありません。先輩たちの「失敗したエピソード」も合わせて自己紹介を見直す際の参考にしてみてください。
先輩たちの自己紹介中の失敗談を教えて!
面接の自己紹介では1分が最適であると言われていますが、緊張で詰まってしまい、その1分を超えてしまったように感じたことがあります。その結果、頭が真っ白になり、自己紹介の暗記していた部分を忘れてしまいました。
また、緊張すると自分が早口で話しているように感じて、遅く話そうと意識していました。しかし、それで1分を超えてしまったら本末転倒なので、目安より少ない字数で作成し、ゆっくり話すべきであったと反省しました。
本命の企業で自己紹介をする際、趣味や学生生活をアピールするつもりが緊張して内容が飛んでしまい、うまく話せなかった経験があります。
自己紹介はほかの質問とは違って必ず聞かれる内容であり、対策をするのは当たり前と捉えられることもります。「自己紹介で話に詰まる=面接の準備不足」と受け取られてもおかしくありません。
そのため、本命だからといって普段している自己紹介を変えるのではなく、普段言っている内容がたとえ簡潔なものであっても、詰まらずセリフが飛ばないのであれば、そちらを言えば良かったなと反省しています。
例文①自己紹介ではなく自己PRになっている
NG例文
〇〇大学〇〇学部〇〇学科の〇〇と申します。
私は大学時代にマンドリンサークルに所属していて、そこでは新入生をたくさん集めるという実績を作ることができました。
具体的には、私が大学2年生になった時、1年生が毎年10人は入ってくるところ、3人しか入ってこなかったため、3年生に上がるときに、「今年こそは1年生に入部してもらおう」と思い、試行錯誤しました。
頑張ったこととして、SNSで毎日マンドリンサークルの活動写真を発信し、放送研究部の友人の協力も得てYouTubeでマンドリンサークルの活動日の動画を載せました。その結果、15人の新入生に入部してもらうことに成功しました。
このことから私の強みは諦めずに取り組む力だと考えております。今日はよろしくお願いします。
上記の例では、自己紹介ではなく自己PRになっています。課題にぶつかった時に積極性や行動力を発揮したのは伝わりますが、これでは自己紹介としては物足りません。
例文②長すぎる自己紹介
NG例文
〇〇大学〇〇学部〇〇学科の〇〇と申します。
私は大学で文芸部に所属しています。文芸部では毎年学園祭の時に部誌を販売するのですが、1年生の時はお客様が全然来なかったため、ほとんど売れませんでした。
そこで、私は2年生の学園祭の時に、部誌の販売だけでなく、縁日も開催するように提案しました。さらに、部誌を買ってくれたお客様に、射的やヨーヨーすくいのチャンスが5回増える特別券をプレゼントしないかと部員に相談しました。
その結果、提案は無事通り、お客様もたくさん来てくれて部誌も完売しました。入社後は私の積極性や提案力を活かし、新規顧客獲得に向けて貢献したいと思います。
また、私は大学に入学してから個別塾の講師のアルバイトを始めました。始めた当初は授業内容を聞いてもらえず、質問しても適当な答えしか返ってきませんでした。どうすれば授業内容を聞いてくれるかと試行錯誤をした結果、ユーモアや雑談を交えて話せば授業内容も聞いてくれることに気付きました。
この経験から、私のコミュニケーション能力を活かして社内外の連携がきちんと取れるように努めたいと思います。今日はよろしくお願いします。
上記の例文の文字数は450字以上あり、1分間で内容が伝わる文字数の目安である200字~300字を完全にオーバーしてしまっています。また、コミュニケーション能力の高さに関するエピソードを2つも話しているので、実際に聞いてみると、長いと感じる人も多いでしょう。
例文③基本情報が抜けている
NG例文
私は大学時代に保険営業のコールセンターでアルバイトをしていました。電話でお客様に将来を見据えた保険プランを紹介をするのですが、なかなかお客様には受け入れてもらえませんでした。
私は保険に加入することで、将来の不安が解消するようにマニュアルを修正しました。その結果、保険の成約率が上がりました。
本日の面接では、目標に向かって努力できることをアピールできるように頑張りますのでよろしくお願いいたします。
上記の例文では「〇〇大学〇〇学部〇〇学科の○○と申します」という基本情報が抜けてしまっています。自己紹介のはじめは所属や氏名を必ず名乗るようにしましょう。
例文④自慢話になっている
NG例文
〇〇大学〇〇学部〇〇学科の〇〇と申します。大学では民法を研究しています。
特に力を注いだのは所属しているゼミナールでのプレゼンテーションです。専門用語などもわかりやすく伝わるよう、伝え方に関する書籍を10冊読んで学び、練習を重ね工夫してきました。
その結果、ゼミナールのプレゼン大会で優秀賞を獲得し、審査員から「今まで聞いたプレゼンテーションで一番すごい」と言われました。また、ゼミナールの同期だけでなく先輩や後輩などあらゆる人からも褒め言葉をもらいました。優秀賞の景品もいただきました。
これからも貪欲に勉強する姿勢を忘れず、仕事にも活かしたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
上記の例文では、優秀賞を獲得したことで周囲の人から褒められたことの自慢をしているように感じられます。努力の成果を事実として伝えるのはもちろん問題ありませんが、自慢話と捉えられないように注意が必要です。面接は謙虚な姿勢で挑むようにしましょう。
先輩に聞く! 面接の自己紹介に向けてやるべき対策
自己紹介のNG事項がわかったところで、次は面接における1分間の自己紹介の対策としてやっておくべきことを解説します。
先輩たちが実際に「やっておくべき」と思ったこともわかるので、参考にしてください。
自己紹介のために、事前にやっておいた方が良いことは何ですか?
「自分を一言で表すと?」いう自己紹介のフォーマットを使って発表を促す企業もあったため、臨機応変に対応できるようにしておくと良いと思います。
客観的に見て自分はどんな人間か、周囲に聞いてみると良いかもしれません。いま面接を振り返ると、「自分は〇〇と思っていますが、周りからは意外と〇〇と言われることが多いです」といったアピールすることもできたんじゃないかと思っています。
30秒、1分、志望動機含めて2〜3分など、企業によっては自己紹介と志望動機を含めて回答を求められることがありました。そのように、制限時間や想定される形式に対応できるように練習しておけば良かったなと思っています。
自己分析をしてアピールすべき自分らしさを理解しておく
自己紹介では自分の「積極性」や「忍耐力」などのアピールポイントを伝える必要があります。そのためには自己分析して、企業にとって自分の売りになるポイントは何なのか明確にしておくことが大切です。
自分にあまり当てはまらないことをアピールポイントとして伝えてしまうと、入社後にミスマッチが発覚する恐れがあります。無事入社しても、合わない部署に配属されたり、「社風が合わない」と感じながら働き続けることになるかもしれません。
そのような事態を防ぐためにも、自己分析をしっかりおこない自分の魅力的なポイントを伝えることが重要です。
基本的な自己分析の方法を押さえたい人はこちらの記事も参考にしてください。経験者の体験談をもとに、自分が試しやすそうな自己分析方法を見つけましょう。
王道の自己分析法と就活に活かすコツ|「やってよかった」体験談付き
自己紹介後の想定質問を考えておく
面接では、自己PRや志望動機などだけしか聞かれないわけではありません。
たとえば、自己紹介で「アルバイトで新人が辞めないように工夫を凝らした」と話したとします。その場合、自己紹介が終わった後に「新人が辞めないようにどんな工夫をしたの?」など、自己紹介を掘り下げた内容を聞かれることもあります。
面接で緊張してしまいやすい人は、自己紹介後にどんな内容を聞かれるのか想定しておくと良いでしょう。
面接で聞かれることの多い質問については、この記事も参考にしてみてくださいね。経験者が実際に経験した面接の体験談から、深掘り質問の対策をしておきましょう。
面接で聞かれた質問&回答大公開|実際にあった難易度高めな質問とは
録音して自分の自己紹介を聞いてみる
自己紹介の練習をする際は、自分の声を録音して自己紹介を聞いてみると良いでしょう。録音して聞き返す際、以下の点に注意して聞いてみてください。
・声のトーンや話し方で気になる点はないか
・話すスピードは速すぎたり遅すぎたりしないか
・話している内容は伝わるか
また、「録音した声」と「想定している自分の声」には少なからず相違があるはずです。面接官には録音した声や雰囲気がそのまま面接官に伝わっています。「暗い印象に感じる」「早口で聞こえにくい」など、少しでも改善した方が良い点が見つかった場合、必ず練習を重ねてから面接に挑みましょう。
1分間に自分の強みを凝縮! 魅力的な自己紹介で内定へ一歩リードしよう
面接で聞かれる「1分間で自己紹介してください」という質問は、学生の第一印象を決める質問だということがわかりました。1分間で簡潔に、かつ自分らしく自己紹介できれば、面接官に対してストレートに魅力をアピールできます。
1分間の短い自己紹介だとしても、その1分を使って的確に自分をアピールするためには事前準備が重要です。この記事で解説した内容を参考に、1分間でおこなう自己紹介の対策をし、内定に一歩近づきましょう。
就活力診断テストはもう使いましたか?
「就活力診断テスト」では、十分な就活準備ができているかがわかります。就活マナーや、就活への心持ちなど、不安がある人は自分のことを客観視してみましょう。
面接力39点以下だと...就活のやり方を再検討することが必要ですよ。
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就活の場において「1分で自己紹介をしてください」と言われたことはありますか? どう答えたのかも教えてください!