魅力的な志望動機を作る鍵は構成にあり! 先輩たちの志望動機を参考にしよう
就活において、志望動機は合否を左右する重要な要素です。しかし、どのように対策をすれば良いか悩む人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、魅力的な志望動機を作るための鍵の一つである構成について解説します。
この記事では、構成の一つひとつについて詳しく解説していきます。魅力的な志望動機を作成するために、まずは構成についてしっかりとマスターしていきましょう。また、先輩たちが実際に伝えた志望動機も紹介するため、参考にしながら説得力のある志望動機を一緒に組み立てていきましょう。
志望動機の基本的な構成に「締めくくり」があります。次の記事では、自分らしさをアピールできる志望動機の締めくくり方について紹介しています。ぜひチェックして、採用担当者の心に響く締めくくりを作成してみてくださいね。
内定者に聞く志望動機の締めくくり方|例文16選と作成のコツを紹介
志望動機の構成と同じく、自己PRの構成で悩んでいる人もいるのではないでしょうか。テンプレートを使うことで、自己PRの構成が自然と身に付きますよ。次の記事で紹介していますので、ぜひ読んでみてください。
テンプレを使った自己PR必勝法|内定者の活用術と強み別例文付き
就活生の5大不安を解決!オススメのツール5選
① 周りの皆がどれくらい就活準備をしているのか気になる…
→「就活力診断テスト」がオススメ
自分のレベルを知ると周りとの差が見えてくる!
② どの業界が自分に合っているかわからない…
→「適職診断」がオススメ
30秒で避けるべき仕事がわかる!
③ ほかの学生に勝てる自己PRが見つからない…
→「自己PR作成ツール」がオススメ
4つの質問であなたの自己PRをより魅力的に!
④ 面接で上手く答えられるか不安…
→「面接力診断テスト」がオススメ
模擬面接で苦手に徹底対処!
⑤ WEBテストで合格点が取れそうにない…
→「WEBテスト対策問題集」がオススメ
玉手箱・SPI-WEBの頻出問題を網羅!
先輩が語る! 志望動機で見られている4つのポイント
多くの企業の選考過程において避けては通れない志望動機。内定を勝ち取るための最重要ポイントと言っても過言ではありません。そのため、十分な対策が必要不可欠です。
なんとなく対策を始めるのではなく、対策前に押さえておきたい重要な4つのポイントについて把握しておきましょう。
就活生に聞く! 志望動機から何を見られていると思う?
志望動機では、「なぜその企業でないといけないのか」を見ていると思います。そこをしっかり書くことができていれば採用担当の方にも志望度の高さが伝わるのではないかと思います。
その企業のなかで、「どのように活躍できるのか」そして、「それを社会にどう還元したいと思っているのか」が書けると良い志望動機になると思います。
志望動機では、学生一人ひとりの過去の経験や原体験が見られていると思います。また、それぞれのエピソードにおいて、論理立てて話せているかも重要なポイントです。
事務職の志望動機の作成で悩んでいる人もいるのではないでしょうか? 次の記事では、志望動機の作成のコツを紹介しています。採用担当者の目を引くような志望動機作成の参考にしてみてください。
事務職の志望動機例文25選|伝わる志望動機の作り方を内定者が伝授
①志望企業への熱量
面接官は志望動機を聞くことで、応募した企業に対して学生にどれだけの熱量があるかをみています。なぜなら、熱量がない場合、採用しても内定辞退や退職につながる可能性があるためです。
そのため、面接官を惹きつけるために志望動機で熱量を伝えることが重要です。
しかし、「熱量をどのように伝えればいいのかわからない」と悩む人も多いのではないでしょうか。志望動機で熱量を伝えるためのポイントは3つあります。作成するときの参考にしてみてくださいね。
志望動機で熱量を伝えるためのポイント
1.企業研究を徹底する
企業のホームページやパンフレット、ニュース記事などを隅々まで読み込み、企業理念や事業内容、社風などを深く理解することが大切
2.具体的なエピソードで裏付ける
実際に自分が経験したことや、経験から学んだことを具体的なエピソードとして盛り込み、「なぜその企業なのか」「なぜその仕事なのか」を具体的に伝えることが大切
3.熱意を表現する言葉を使う
自分がどのように貢献できるのかを具体的に示し、熱意と企業理解度の高さをアピールすることが大切。「貢献したい」「挑戦したい」「成長したい」など、熱意を表現する言葉を使うと効果的
②企業とのマッチング度合い
採用担当者は、企業と学生がマッチングしているかどうかを重要視しています。なぜなら、マッチングしていないと学生の能力が発揮できないだけでなく退職などにつながり、企業にとっても大きな損失になるためです。
マッチング度合いを示す場合は、企業理念やビジョンへの共感を示しましょう。企業理念やビジョンに共感していることを具体的に説明することで、企業との価値観の一致性をアピールできます。
さらに、自身の経験と企業のニーズを結びつけると効果的です。学生時代に力を入れたことや、アルバイトで培ったスキルなどを振り返り、企業の求める人物像と照らし合わせてみましょう。自身の経験が、企業のどのようなニーズに合致するのかを具体的に示すことで、企業とのマッチング度合いをアピールできます。
③仕事へのモチベーションの高さ
採用選考において、内定をゴールに考える学生は少なくありません。しかし、企業は採用後の長いキャリアを見据えて、学生が活躍している姿を描けるかどうかをゴールにとらえて採用をおこなっています。そのため、企業は、自社で働くことや仕事に対するモチベーションが学生にどれだけあるかを重視しているのです。
志望動機で仕事へのモチベーションの高さをアピールするためには、具体的な目標を掲げると効果的です。自分がその仕事で達成したい具体的な目標を掲げ、その目標に向かって努力する熱意をアピールしましょう。
また、 学生時代に力を入れたことなどを通して、目標を達成するために意欲をどのように高めてきたのかを添えると良いでしょう。
④入社後活躍できるかどうか
企業は入社後に活躍できる学生を求めています。志望動機で「活躍してくれそう」と企業に思ってもらうためには、まず企業のニーズに合致していることを示すと良いでしょう。
そして、企業の成長にどのように貢献したいと考えているか、具体的に成し遂げたいことを伝えると効果的です。企業の求める人物像、事業内容、社風や企業理念をしっかり理解したうえで、企業の成長を目標に掲げていることをアピールしましょう。
就活の軸以外の理由を、深掘りすることで自分にあった志望動機を作ることができるでしょう。次の記事では、そんな理由の掘り下げ方について紹介しています。ぜひ、チェックしてみてください。
26の体を動かす仕事を大公開| 経験者に聞く楽しさや適職の選び方
内定者直伝! 志望動機がより伝わる構成とは
志望動機の対策をするためには、企業の印象に残る伝え方を把握する必要があります。ここからは、志望動機がより伝わる構成について詳しく解説していきます。
志望動機を作成する際に意識したことを教えて!
ストーリー性を重視し、起承転結で伝えることを意識しました。特に、「負の体験をどう乗り越えてきたのか」そして、「そのうえでなぜこの業界を目指すことになったのか」その一連の流れをしっかりと明記しました。
入社してからも、何事も順風満帆にいくとは限りません。時に、大きな困難に直面することもあるでしょう。そんなときにどう乗り越え頑張ってくれるのか、面接担当者は志望動機から学生のバイタリティーをチェックするはずです。諦めて途中で業務を投げ出してしまうようでは、企業は困ります。
入社後の可能性をチームの成果でアピールした
また、入社してチームで何かを達成させる場合、協力し、進捗を確認し、情報を共有することが求められます。そのため、勝手な判断をせず他者に敬意を持って上手くやれる人物かも、採用担当はチェックしているでしょう。
だからこそ私は、志望動機として、チームで何か目標を達成した成果を盛り込みました。これら一連のエピソードをまとめて「何があっても、この企業でなら達成してみせる」との姿勢を前面に出した文章作成を心掛けました。
①結論:志望動機を一言で伝える
志望動機を伝える際はまず結論を端的に述べましょう。
結論を最後に述べてしまうと伝えたいことがぼやけ、記憶や印象に残らない可能性があるからです。特に面接官は多くの学生の志望動機を聞くため、結論がわかりにくい志望動機は埋もれやすくなります。
いかにわかりやすく伝えられるか。そのために最初に結論を述べましょう。限られた時間の中で効率的に内容を把握することができます。
ただし、最初に結論が述べられていたとしても、一つひとつの文がだらだらと長くなってしまっては理解するのに時間がかかり、印象にも残りにくいため、端的に伝えたいことをまとめておきましょう。
②理由:志望企業でしか叶えられない理由を伝える
結論を述べた後は、なぜその結論に至ったのかを説明するために、志望企業でしか叶えられない理由を伝えましょう。なぜなら具体的な理由を述べることで結論が際立ち、説得力が増すからです。
志望企業でしか叶えられない理由を考える場合は、自分の強みや経験と企業のニーズを掛け合わせると良いでしょう。自分の強みや経験を棚卸しし、企業のニーズとどのようにマッチングするのかを具体的に示すことが重要です。
③具体例:志望理由につながる具体的なエピソードを伝える
理由を示したあとは、志望動機に説得力と共感を生むために、志望理由につながる具体的なエピソードを盛り込みましょう。
単に「〇〇に興味がある」と書くよりも、なぜその分野に興味を持ったのか、どのような経験をしたのかを具体的に示すことで、説得力が増し、面接官の共感を得ることができます。
たとえば、大学での学びや課外活動などの学生時代に力を入れたことや、自分が成長した経験を挙げると良いでしょう。また、企業説明会やインターンシップ、OB・OG訪問などを通して得た経験をエピソードとして挙げ、企業との接点を挙げることも効果的です。
企業の理念や事業内容に共感したエピソード、社員との会話を通して感じた企業の魅力などを具体的に伝えることで、結論に説得力を持たせることができます。
④展望:入社後どのように活躍したいかを伝える
志望動機を伝えるときは、過去の経験を単に羅列するのではなく、経験を活かして入社後にどのように活躍したいのかを具体的に示しましょう。
入社して2〜3年後の姿ではなく、10年、20年、30年と長いスパンでキャリアを捉えることが重要です。応募企業の採用ページなどに掲載されている先輩社員紹介をよく読み、どのようなキャリアを経て活躍しているのかに注目してみましょう。
またOB・OG訪問の際には、先輩社員の目標、キャリアプランやどのような活躍の仕方があるのかを質問してみると、具体的に想像がしやすくなります
自分の描くキャリアプランや活躍する姿は、応募企業だからこそ叶えられるということを伝えられると、さらに魅力的な志望動機になるでしょう。
内定者に聞く! どんな構成だと志望動機が伝わりやすかった?
志望動機では、説得力が重要であると感じています。説得力を高めるには、話の内容に終始一貫性を持たせることが必要です。
そのため私は、企業を志望した理由を結論ファーストで述べたあと、その結論を補強するように印象に残った製品のポイント、インターンや企業説明会で聞いた社員の方のお話の内容を付け加えていきました。また、ガクチカや大切にしてきた価値観などの過去のエピソードでは、企業理念や企業風土に寄せるように作成しました。
すべてのエピソードで一貫性を持たせよう
こうすることで志望動機とガクチカなどの過去エピソードの間で一貫性が生まれ、志望動機の説得力が上がったと思います。実際、人事面談の際にも人事の方から「エピソードに一貫性があり、論理の力で活躍できるビジョンが思い浮かんだ」とお褒めの言葉をいただきました。
志望動機を作成するにはどのようなことを準備したら良いのかな? と悩む人もいるのではないでしょうか? 次の記事では、商社の志望動機を作成する際の先輩たちの悩みや、解決策を紹介しています。気になる人は、チェックしてみてください。
内定者が伝えた商社の志望動機を大公開! 例文13選と考え方を解説
就活を成功させた先輩たちに聞く! 志望動機を作る際に一番力を入れた部分は何?
志望動機を用意する際は、行き当たりばったりで対策を始めるのではなく、押さえておくべきポイントをしっかり把握しておきましょう。
ここからは就活を成功させた先輩に聞いた「志望動機を作る際に一番力を入れた部分」について紹介します。まずは、先輩たちが志望動機を作成するうえで、何に一番力を入れたのかを聞いて参考にしましょう。
また、これから「書き出し」、「エピソード」、「締めくくり」の3点についても体験談とともにポイントを詳しく解説していくので、より魅力度をアップさせるためにもぜひ自分の志望動機に反映させてみてくださいね。
志望動機を作る際、一番力を入れたことは何ですか?
志望動機を裏付けるエピソードを作ることに力を入れました。志望動機に通ずる過去の実体験や、志望動機を作るのに力を入れて調べたという証があるだけで、説得力が違ってくるためです。
意識したのは、志望動機の書き出しです。2つ志望理由がある場合は、①〜、②〜、とわかりやすいようにナンバリングしました。
志望動機を裏付けるエピソードです。志望理由に自分の経験や考えを必ず付け加えるようにして、説得力を持たせました。
志望動機を作る際に一番力を入れたのは書き出しです。読む人の立場になったときに書き出しが特徴的だと印象に残りやすいと思ったためです。
書き出し編|採用担当者の心を掴むために経験者が意識していたこと
採用担当者に「この人に会ってみたい」と思わせるためには、最初の数行で興味を引くことが不可欠です。経験者が採用担当者の心を掴むために意識すべき書き出しのポイントを紹介します。
書き出しのポイント
・結論を簡潔に述べる
・「何に魅力を感じたか」を述べる
・結論のあとに理由₌「なぜ魅力を感じたのか」を具体的に述べる
書き出しの例文
「私は貴社の〇〇事業に携わり、顧客満足度向上に貢献したいと考え、貴社を志望しました。なぜなら学生生活で経験した〇〇の経験から……」
「私は、貴社の最先端技術である〇〇を用いて、革新的なサービス開発に貢献したいと思い貴社を志望しました。なぜなら大学の研究室では〇〇の研究をして……」
「私は新たな〇〇サービスを開発することで、人々の暮らしを充実させるだけでなく、安心して暮らせる環境を作りたいと考え、貴社を志望しました。なぜならアルバイトで〇〇の経験をし……」
志望動機を書く際は、企業の魅力と感じた具体的な点と、その魅力に惹かれた理由を組み合わせることが大切です。最初に結論として、企業の魅力を簡潔に伝え、その後、根拠となる具体的なエピソードや考え方を加えることで、あなたの熱意がより伝わるでしょう。
企業のこれからの取り組みや最大の強みに、共感している姿勢を示すための書き出しを書くことを心掛けていました。
実際の書き出しとしては、「私が貴社を志望した理由は、貴社のグローバル化に挑戦し、DX(デジタルトランスフォーメーション)を国内外で推進していくという取り組みに共感したためです」というものでした。
企業の今後の取り組みについては統合報告書やCSRを見て調べるようにしていました。これが工夫点の一つで、そこから企業のさらに詳細な情報を知っていくようにしました。
志望動機の書き出しを考える際に意識していたことは企業理念などに共感するということです。実際の書き出しは「私が貴社を志望する理由は『人の命そして財産を守る』という点に、高い社会貢献性を感じたからです」と書いていました。
「社会貢献性の高い仕事」という自分の就活の軸と企業の理念が一致しているということをアピールして工夫をしました。自分の就活の軸と企業の理念はできるだけ一致させた方が良いと思ったからです。企業も就活の軸があまり定まっていない方や、就活の軸がまったく違う方を採用したいとは思いにくいのではないかと考えていました。
志望動機の書き出し方についてはこちらの記事でさらに詳しく解説しています。採用担当者の心を掴むために書き出しを差別化する方法をマスターしましょう。
例文12選|志望動機の書き出しはエピソードの切り口がポイント!
エピソード編|わかりやすく伝えるために経験者が意識していたこと
初めて会う採用担当者に自分の考えや人となりを知ってもらうためには、いかにわかりやすく伝えられるかが肝心です。また、エピソードにリアリティがあると、説得力が増し、面接官の記憶や印象に残りやすく、周囲と差別化することができます。経験者がわかりやすく伝えるために意識していたポイントを参考に、リアリティのあるわかりやすいエピソードを準備しましょう。
エピソードの伝え方のポイント
・一文を短く切る
・一文一義=一つの文章に一つの情報だけを書くようにする
・「こそあど言葉」=その、あの、この、といった表現は使用しない
・あいまいな表現や比喩を用いた内容を避ける
・具体的な数字やデータを用いる
・エピソードを通してどのように成長したかを述べる
私がエピソードを考えるときに、意識していたことは、現場で働く社員の生の声を取り入れることです。先輩社員とのコミュニケーションの場として、インターン内で座談会が開かれるケースが多くありました。その会話のなかで、自分が興味を持った、もしくは自分の心が高ぶった言葉などを思い出し、志望動機に組み込むようにしていました。
実例でいうと「貴社の開発職のである〇〇様が実際に取り組んでいる〇〇の業務は大学で学んだ内容に近く、興味を持ちました」のような形式です。
志望動機にエピソードや体験談を盛り込むときに工夫したことは、インターンなどで教わったことや魅力的に感じた点をそのまま書くということです。
実際に伝えたエピソードは「夏季のインターンを通して得た、『1つの解だけでなく最適な解を見つけるまで挑戦し続ける』という考えが魅力的に感じたため」です。
実際に魅力的に感じたポイントなどをインターンの際にメモしておいて、志望動機を書く際の材料とすることをおすすめします。
インターンで印象に残った言葉も志望動機に盛り込むことができるということを体験談の中で紹介しました。体験談を読んでインターンに参加してみたいと考えた人はこちらの記事がおすすめです。インターンに参加するタイミングについて詳しく解説しています。
インターンはいつから行くのがベスト? 学生のリアルな声から解明
締めくくり編|入社後の活躍イメージを伝えるために経験者が意識していたこと
志望動機の締めくくりでは、入社にどのように貢献したいかを示すことが重要です。入社後の活躍イメージを伝えるために、経験者はどのようなことを意識していたのでしょうか。活躍のイメージを伝えるために押さえておきたいポイントを紹介します。
締めくくりのポイント
・「企業に貢献できること」や「入社後に実現したいこと」を具体的に伝える
・自分の強みやスキル、実現したい目標を示す
・企業の求める人物像にマッチしている点をアピールする
締めくくりの例文
「アルバイトで培った〇〇スキルを活かし、貴社の一員として、〇〇を提供する仕事に尽力したいです」
「これまでの〇〇経験と学びを活かし、貴社の直近の目標である、〇〇を達成すべく、挑戦を続けたいです」
志望動機の締めくくりで重要なのは、どう貢献していくかをいかに具体的に書けるかということです。実際に伝えた締めくくりは「入社した際には、貴社の〇〇(製品名)について私のAI(人工知能)に関する知識を活かすことで、業務効率化を推進し企業の変革に挑戦したいです」というものでした。
このように成長のための目標と具体的にかかわっていきたい業務領域、進化を恐れない強い信念を示すように意識していました。
先輩たちはこれを実践していた! 伝わる志望動機にする秘訣
どれだけ丁寧に時間をかけて用意していても、相手に伝えたいことや内容が伝わらなければ意味がありません。そこで、ここからは伝わる志望動機にする3つの秘訣を紹介します。
①誤字脱字のない文章を作成する
志望動機を書く際は誤字脱字がないように注意しましょう。誤字や脱字があると、伝えたい内容が正確に伝わらない可能性があり、文章全体のクオリティが低く見えてしまいます。
また「あまり志望度が高くないのではないか」「ほかの仕事でもミスをするのではないか」「注意力が欠如しているかも」という印象を与えかねません。特に、企業名などの固有名詞に誤字脱字があると、企業に対する誠意が欠如していると判断されてしまう可能性があります。
誤字脱字を防ぐためは、作成後に誤字脱字がないかを必ず確認するようにしましょう。時間を空けて複数回確認する、家族や友人などに添削してもらうなども有効です。
②文章がねじれないように意識する
志望動機はあなたの第一印象を決定付け、意欲や適性を伝える重要な要素です。主語と述語が一致しない、論理に一貫性がない、論点と結論が変わっているなどの文章のねじれがあると、理解に時間がかかり、読み手に負担をかけます。伝えたい内容が曖昧になり、読み手に正確に伝わりません。
文章にねじれを生まないためには、一文を短くし、主語と述語をできるだけ近づけるように意識しましょう。長い修飾語があると主語を見失いやすくなるため、修飾語はできるだけ短く、必要な情報だけを残します。
考えや意図を正確に伝え、理解してもらいやすい一貫した志望動機を作りましょう。
NG例
私は、御社の商品の魅力を一人でも多くの人に伝える営業職になりたいです
OK例
私の目標は、御社の商品の魅力を一人でも多くの人に伝える営業職になることです
③どの企業にもあてはまる内容は避ける
企業が志望動機を通して知りたいのは、「自社で働くにあたって十分なモチベーションを持っているか」という点です。「私はこれまでの経験を活かして、御社の魅力を伝える仕事をしたいです」などの、どの企業にもあてはまる抽象的な志望動機は、説得力にかけ、採用担当者に熱意が伝わらない可能性があります。
また、企業に対する理解が浅いと判断され、ほかの応募者との差別化が難しくなるだけでなく、入社後にミスマッチが起こる疑念を与えかねません。
企業研究の際は、業界・同業他社との比較をおこない、企業理念や事業内容、業界における立ち位置などをしっかり把握しましょう。自身の企業選びの軸と企業の特徴がどのように一致するかを捉え、自分の経験やスキルを活かしてどのように貢献できるかを具体的に示すことで説得力のある志望動機になりますよ。
唯一無二の志望動機を作成するために意識したことを教えてください。
同業他社と差別化をするためにも、企業が持つ強みや企業理念と自分のやりたいことを掛け合わせることを意識していました。「〇〇社の強みは〇〇だから」など一つだけを見てしまうとほかにもその条件を満たす企業が存在していることもあります。そのため「貴社は〇〇の社風で、私の強みは〇〇であり、貴社であれば自分の強みを活かして〇〇できるから」など複数の要素を組み合わせることで唯一無二の志望動機が作成できると思います。
競合他社とその企業の違いは製品です。だからこそ展開する製品の強みやこだわりポイントを、自分がクライアントや利用者となったつもりで探すと唯一無二の志望動機を作成できると思います。
競合他社と差別化した際に、「御社は〇年後のビジョンとして〇〇を想定しているとお伺いしたので、自分の軸と一致する」と伝えていました。
先輩が教える! 志望動機を作成する前にやっておきたい事前準備3選
選考において避けては通れない志望動機。回答が合否を左右すると言っても過言ではありません。しかし、多くの人が「どのように準備をしたらいいかわからない」と悩んでしまうのも事実です。
そこで今回は、先輩のアドバイスを元に、志望動機作成前にやっておきたい事前準備3選を紹介します。
採用の為の対策と捉えるのではなく、入社後のキャリアプランやミスマッチを防ぐためのものと捉え、丁寧におこないましょう。
自己分析
志望動機は、「なぜその企業で働きたいのか」を明確にするものです。そのためにはまず自分自身を客観視し、強みや弱み、価値観を理解しましょう。自分の強みや価値観を掘り下げることでキャリアプランを描きやすくなり、志望動機を作成しやすくなります。
具体的な方法の例
・SWOT分析:強み、弱み、機会(自分にとってプラスの外的要因)、脅威(自分にとってマイナスの外的要因)を書き出し、自分自身を分析する
・価値観リストの作成:自分にとって重要な価値観を書き出し、優先順位をつける
・過去の経験を振り返る:学生時代やアルバイトでの経験を振り返り、自分の強みや価値観につながるものを見つける
自己分析は、じっくり取り組むことが大切です。自分自身を深く理解し、企業選びの軸や強みを捉えた内容にすることでより説得力のある志望動機になるでしょう。
就活で実践したい王道の自己分析方法はこちらで解説しているので確認してみてくださいね。
王道の自己分析法と就活に活かすコツ|「やってよかった」体験談付き
就活生パネリストが実践したおすすめの自己分析方法
志望動機を作成する前に実践していたおすすめの自己分析方法を教えてください。
志望動機を作成する前にガクチカや自己PRをもとに自分の経験、価値観、身に付いている能力を列挙します。そして、企業理念と関連するものに〇をつけていくことで自己分析の理解を深めていました。
自分が過去どのような事柄に興味を示し、取り組んできたのかを一度考えて、志望動機を書くと良いと思います。
業界研究
志望する業界の動向や将来性、主要企業の立ち位置などを理解することは、「何に魅力を感じたか」「どのように貢献したいか」を伝えるのに役立ちます。業界の全体像を把握することで、志望企業をより深く理解することができるでしょう。
具体的な方法の例
・業界誌や新聞、ニュースを活用する→業界として抱える課題や展望を把握する
・業界団体のホームページを閲覧する→志望企業の課題、優位性を把握する
・業界セミナーや説明会に参加する→同業他社と志望企業との違いを把握する
・業界で働く人に話を聞く→業界ならではの特徴的な働き方はどんなものか、調べた情報とギャップがないかなどを確認する
業界研究は、業界全体の構造や動向を把握し、幅広く情報を収集することが大切です。
就活生パネリストに聞く! どのくらい業界研究をしていた?
志望動機を作成する際、どの程度業界研究をしていましたか?
業界研究はあまりしていませんでした。業界に関する理解は、概要のみでいいと私は考えます。重要なのは、同業界の企業ごとの違いだと考えていたので、そこに全力を注ぎました。
私は、インターンでさまざまな業界に応募して、その場で業界分析をするようにしていて、その内容をもとに本選考に臨んでいました。
企業研究
志望する企業の理念、事業内容、社風などを徹底的に調査することは、説得力のある志望動機を作成するために必須です。どの企業にも当てはまるものではなく、採用担当者に「一緒に働きたい」と思ってもらえる応募企業ならではの志望動機を作りましょう。
具体的な方法の例
・企業のホームページやパンフレットを読む→企業の求める人材や企業理念、事業内容について理解を深める
・企業説明会やOB・OG訪問に参加する→社風やどのようなキャリアプランが描けるかを知る
・企業のSNSをフォローする→企業の最新動向を掴む
・企業のニュースリリースを読む→最新情報を把握する
企業研究は、単に情報収集するだけでなく、自身と企業の相性を考えることが大切です。企業の理念や事業内容に共感できるかどうか、自分がどのように貢献できるのか、マッチングしているかをしっかりと考えましょう。
OB・OG訪問で応募企業で働く社員の声をききたいと興味を持った人にはこちらの記事がおすすめです。OB・OG訪問について詳しく解説しています。
OB・OG訪問とは|就活経験者が教えるおすすめ質問一覧付き
就活生パネリストに聞く! どのくらい企業研究をしていた?
志望動機を作成する際、どの程度企業研究をしていましたか?
企業のホームページは一通り見て、特にその企業の強みや企業理念、仕事内容について確認していました。企業研究はまずホームページを一通り確認してから、就活口コミサイトの過去の面接体験談などから情報を確認するのが良いと思います。また、その企業に関してだけではなく、競合他社のホームページも確認して比較することで、さらに深く企業研究が進むと思います。
選考に進むと決めた会社については、ホームページを確認するとともに、説明会等のイベントに必ず参加し、企業ごとの強みを学ぶようにしていました。
内定者のアドバイス付き! 業界別の志望動機例文10選
志望する業界によってどのように自身の想いを伝えれば良いのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、業界別に志望動機の例文を10個紹介します。志望業界の例文を参考に、「何に魅力を感じたか」「なぜ魅力を感じたか」を考え、説得力のある志望動機を作りましょう。
志望動機を作成する際に、志望していた業界ならではの意識すべきポイントなどがあれば教えてください。
私はおもに建設業界を志望していました。ゼネコンはどの企業も仕事内容が大体似ているので、志望動機を書く際は同業他社ではなくなぜその企業であるのか、企業ごとに差別化ができていることを伝えられるよう意識していました。また、インフラのなかでもなぜ建設物に惹かれたのか話せるようにすることも必要だと思います。
私は、IT業界を志望していました。志望動機作成で意識するべきポイントとしては、クライアントとのコミュニケーションが最重要であるという認識を持っておくことです。コンサル的な業務を担当することが多いため、そういった意識があるかないかでは企業理解の深度が異なってくると思います。
私は商社を志望していました。商社を志望する際は、仲介者として動いたりすることもあると思うので「人を巻き込む力」をアピールしました。
IT業界の中でもSEを志望していたのですが、職種柄どの企業に属しても仕事内容に大きく差が開くことがないので、なぜこの企業なのかの部分に注力していました。
例文①メーカー
メーカーの志望動機の例
私は自分の技術力を活かして世界中の人々の生活を豊かにする製品を開発したいと考え、御社を志望しました。
私は小さなころからものづくりが好きで、人の役に立つ製品を作れるようになりたいと思い、大学で機械工学を専攻できる学部に進学しました。2年生の夏に、自動車メーカーで研究開発のインターンを経験し、新しい製品を開発することの喜びを感じました。
御社は、世界トップレベルの技術力を誇る大手メーカーであり、革新的な製品を生み出し続けています。私も御社の一員として、自分の技術力を磨き、世界中の人々の生活を豊かにする製品を開発したいと考えております。
メーカーは品質と価格のバランスが企業によって異なります。志望企業の製品において重視している部分と強みのマッチング箇所を具体的に記載することで説得力と企業研究の成熟度をアピールしています。
例文②商社
商社の志望動機の例
私は御社の海外拠点で新たなビジネスチャンスを創出する一翼を担いたいと考え、御社を志望しました。
私は幼い頃から海外旅行好きの両親に連れられ、さまざまな場所を訪れました。語学を学ぶことで世界が広がっていくことや、知らない世界に触れることに喜びを感じるようになりました。
大学時代は国際経済学を専攻し、特にアジア市場の成長性に関心を持ちました。御社はグローバルな視点でビジネスを展開しており、グローバルな舞台で活躍できる環境があります。また、多様な商品やサービスを取り扱っており、幅広い知識を身に付け、社会に貢献することができます。
留学経験を通じて培った語学力と異文化理解を活かし、御社の多様なビジネスフィールドで自己成長を遂げながら、新しい市場の開拓や海外の企業に価値を提供できるよう尽力したいと考えています。
商社では語学力が重視されやすい傾向があります。例文では企業の求める人物像やスキルと自分がいかにマッチしているかを経験を用いて具体的に述べています。どのように貢献できるかを加えることで、企業はあなたの活躍する未来を描きやすくなりますよ。
例文③小売
小売業界の志望動機の例
私はインテリアやホームファニシングを通して世界の人々に住まいの豊かさを提供したいと思い、御社を志望しました。
豊かさを提供したいと思ったきっかけは、大学1年生のころから3年間、アルバイトとしてインテリア販売店での販売に携わったときの経験があったからです。顧客とのコミュニケーションを通じてニーズを理解し、最適な商品を提供する楽しさを実感しました。
また、販売データの分析や在庫管理など、ビジネスの基礎を学び、数字として結果を出すことの喜びを実感しました。説明会で御社を訪れたときに、「顧客との直接的な接点を通じて、満足度やライフスタイルの向上に寄与できる」と仰っていたことがとても印象に残っています。生活空間を豊かにする商品とサービスを提供し、顧客の生活の質を向上させるという理念に強く共感し魅力に感じたため志望しました。
御社の優れた商品ラインナップ、革新的な商品開発と店舗運営に携わり、自身のスキルを活かしながらより多くの人々に価値ある商品とサービスを提供する一助となりたいと考えています。これまでの経験と学びを活かし、御社の直近の目標である出店数1,000店舗を達成すべく、尽力してまいります。
小売業界は、どのようなベネフィット(価値)をどのように提供するのかが企業によって異なります。企業のビジョンを捉え、共感していることを明記することで熱意をアピールしています。
例文④金融
金融業界の志望動機の例
私は生活に欠かすことの出来ない「お金」にかかわる仕事がしたいと思い、金融業界を志望しています。特に物価の上昇や、老後資金問題などで悩まれている人を資産形成の面で手助けできればと思っています。
御社の説明会に参加した際、社員の方が「顧客に喜んでもらえるサービスの質の追求においては妥協しない」と仰っていたことがとても印象に残っています。顧客の人生を大切に思うからこそ、質にこだわるその姿勢に感銘を受け、私もその一員となって仕事がしたいと強く思いました。
また、御社は教育制度が充実しており、プロフェッショナルとしての知識を常に向上させることができる点もとても魅力に感じています。日々、自己研鑽を続けながら、お客様の人生をより豊かな方向に導けるよう、御社で尽力したいと考えています。
金融業界は業務内容を差別化しにくい業種のため、他社との違いや、なぜ他社ではなく自社なのかという問いに答えられる準備が必要不可欠です。具体的にどのような部分に魅力を感じ、共感したのかを明記することで志望度の高さをアピールしています。
例文⑤サービス
サービス業界の志望動機の例
私はお客様に喜んで貰える旅を企画したいと思い、御社を志望しました。
私は小さな頃から旅好きの父に連れられ、多くの場所を訪れました。旅先での出会いや経験は感動するものばかりで、この経験を多くの人に届けたいと思うようになりました。友人との旅行でも自分の提案したプランで「楽しかった」と言ってもらえることが多く、とても喜びを感じました。
御社は他社が注目しないようなニッチな場所を取り上げたプランや、各世代向けのプラン、超安価なプランから超高価なプランまで幅広く提供しており、どのようなお客様でも楽しめるそのプランの企画力がとても魅力に感じています。
御社の一員として、ありとあらゆるお客様に喜んで貰える旅を提供できるよう、尽力させていただきたいです。
サービス業界は、具体的なエピソードがないと抽象的になり、なぜ自社なのかが伝わり難くなります。自分の経験と志望企業のどこに共通点があるかと明記し、マッチングの高さをアピールするようにしましょう。
例文⑥通信
通信業界の志望動機の例
私は新たな広域通信サービスを開発することで、人々の暮らしを充実させるだけでなく、安心して暮らせる環境を作りたいと考え、御社を志望しました。
近年、未曾有の災害が頻発しており、その都度、通信網が途絶えて被災者やそのご家族が不安な期間を過ごしています。私も家族が被災し、不安な日々を過ごした経験があり、同じような経験は誰にもしてほしくないと強く思い、新たなサービスの開発を目指すようになりました。
御社は海外にも進出しており、他社にない大きなネットワークの構築に成功しているため、私が目指してる広域通信サービスの開発に必要な技術力を有していると考えています。御社の一員となり、目標に向かって尽力したいと考えています。
通信業界をなぜ志望しているのかについて、志望に至った過程を経験談を交えることで具体的かつ説得力のある志望動機になっています。通信業界は他社との比較を丁寧におこない、どのような点に惹かれたかを明記しましょう。
例文⑦マスコミ
マスコミ業界の志望動機の例
私は、課題を解決すること、人の心を動かすこと、この2つにかかわることができる仕事に就きたいと思い、広告業界を志望しています。
大学ではロボコンサークルに所属しており、コンテストではチーム一丸となって与えられた課題の解決に取り組んできました。そしてその都度、力を合わせて課題を解決することに大きな達成感を得ました。また、作り上げたロボットのデザイン一つで会場に感嘆の声や笑みが溢れた経験から、人の心に働きかけることにも興味を持ちました。
「共創で未来を拓く」と「想像を超える感動体験を」という御社のキャッチコピーに強く共感し、御社の一員として仕事をしていきたいと思っています。
マスコミ業界は人気・知名度が高く、他社との差別化が必要不可欠です。志望動機には具体的な経験談を用い、志望度の高さと印象に残る志望動機を作成しましょう。
例文⑧官公庁
官公庁の志望動機の例
私は福祉関連の仕事に携わりたいと考えており、生まれ育った〇〇市の福祉課で地域包括ケアの仕事にかかわりたいと思っています。
幼少期は両親が共働きだったため、祖父母と長い時間過ごしており、注がれた愛情への恩返しがしたいと考え、大学では介護福祉を専攻しています。また、公務員だからこそ地域の方々と本音で向き合えるという利点を活かすため、アパレルショップでアルバイトを始め、コミュニケーション能力の向上にも努めました。
アルバイトで培ったコミュニケーションスキルを活かし、地域の方々の抱える本音の課題を抽出し、解決に向けた施策を提案、また専攻している介護の知識と経験を活かしたケアプランの提案を通して、市民のみなさんが安心して暮らせるよう支援していきたいと考えています。
目標達成のためにとった行動を明記し、志望度の高さをアピールできていますね。官公庁は志を高く持つことがキャリアを築くうえでも重視される傾向にあるので、なぜ志しているのか、そのきっかけを示すことで熱量と説得力のある志望動機になっています。
例文⑨物流
物流業界の志望動機の例
私が御社を志望した理由は物流業界の中でも、トップクラスのサービスを提供されていると感じたからです。御社は業界そのものの課題を解決すべく、他社との協業の必要性を発信し、緻密な物流システムを導入するなど、物流業界の先頭に立つ企業であり、その先見の明とリーダーシップが顧客満足度No.1に寄与していると考えています。
私は大学で文化部連合の代表を努めており、人と人だけでなく、部同士を連携させることで、運営の活発化や効率化を進めてきました。その結果、新入部員数の増加や運営コスト削減を達成できました。この経験はさまざまな連携が不可欠な物流業界で活かせると信じています。
御社に入社できた暁には、これまでの経験を活かしながら、顧客の元に確実に荷物を届けられるように、さらなる効率化や連携の促進に貢献したいと思います。
なぜ他社ではなく自社なのか、その企業ではなければならない理由を明記することで熱意をアピールできている例文ですね。業界や志望企業の立ち位置をしっかりと把握し、どのように貢献したいかを確実に示しましょう。
例文⑩IT
IT業界の志望動機の例
私がIT業界を志望する理由は、日本企業の発展に貢献できる仕事をしたいと考えたからです。
海外企業は日本企業に比べてIT化が進んでおり、その分、生産性の面からも大きく収益を伸ばしている企業が多くあります。御社が掲げる「誰でも、どこでも、簡単に」という理念の下で開発されたソフトウェアがさらに普及すれば、日本企業のIT化、ひいては収益拡大につながっていくと考えています。
私は文系ですが、大学ではコミュニケーションについて研究しており、そこで得た知識や経験を活かし御社製品の販売量アップに貢献できると考えています。自分が生まれ育ったこの国をより豊かに、より強くしていきたいと言う熱意を持って御社で仕事に取り組んでいきたいと思っています。
IT業界は変化が大きく、課題も多く取り上げられる業界です。現状の課題をしっかり捉え、どのように貢献し活躍をしたいかをビジョンを踏まえて明記することで、熱量をアピールできるようにしましょう。
IT業界を志望している人はこちらの記事もチェックしておきましょう。内定者のリアルな声とともにIT業界に刺さる志望動機の作成方法を解説しています。
IT業界に刺さる志望動機の作り方|内定者の体験談と12例文付き
内定者のアドバイス付き! 文字数別の志望動機例文4選
志望動機と一口で言っても、文字数によってまとめ方や表現がさまざまあります。そこで、志望動機の構成「結論、理由、具体例、展望(熱意)」を意識した、文字数の配分と文字数別の例文を4つ紹介します。
文字数の配分(目安)
・結論:10%
・理由:30%
・具体例:40%
・展望:20%
文章のねじれや誤字脱字に注意して、自身にあった志望動機を作成しましょう。
エントリーシートの志望動機の作成方法についてはこちらの記事でさらに詳しく解説しているので、あわせて確認してみてくださいね。
エントリーシートの志望動機どう書く? 実際に通過した回答を大公開
例文①200文字
200文字の志望動機の例
私はインテリアの小売業界でバイヤーとして、トータルコーディネートを実現させる商品の買い付けと提供に貢献したいと考え、貴社を志望しました。大学では環境デザインを専攻し、空間コーディネートについて学んできました。特に、色の組み合わせを用いた空間演出には自信があり、貴社の商品開発に活かせると確信しています。
入社後は、持ち前の想像力と世界中の人に豊かな暮らしを提供したいという熱意を活かして、魅力ある商品の買い付けに全力で取り組んでいきたいです。(220文字)
自身の経験や価値観と企業の理念がどのようにマッチするかを述べ、どのように貢献できるのかを具体的にアピールできていますね。
さらに、200文字の志望動機を作成するときに意識したポイントについて先輩たちに聞いてみました。
200文字の志望動機を求められた際に意識したことを教えてください!
詳細を書きすぎないということです。結論(20字)実体験(100字)入社後のビジョン(80字)で文字数を配分するようにしていました。
まず結論ファーストでなぜその企業を志望するのか簡潔に示しました。そのうえで、理由や原体験で補強することで、短い文字数の中でも簡潔で中身のある志望動機が作れたと思います。
例文②300文字
300文字の志望動機の例
私はインテリア業界でバイヤーとして、トータルコーディネートを実現させる商品を提供したいと考え、貴社を志望しました。大学では環境デザインを専攻し、空間演出について学んできました。特に配色を用いた空間演出に自信があり、貴社の商品開発に活かせると確信しています。
多くの企業の説明会を通して「インテリアであなたの世界に彩りを」という貴社のキャッチコピーに強く惹かれました。私は「多角的な知識をもつスペシャリストになり、多様な知識と視点から最適解を導く人間になりたい」と考えています。貴社には多様な挑戦チャンスがあり、私の価値観にも合致していると感じています。
入社後は、持ち前の想像力と多角的な視点と知識を活かして、貴社のビジョンの実現に尽力したいです。(315文字)
企業の企業理念や求める人物像について、内容を膨らませたことで、どのようにマッチするかを示せていますね。マッチング度合いと熱量が伝わる志望動機になっています。
先輩たちにも300字の志望動機を作成するときのポイントについて聞いてみました。
300文字の志望動機を求められた際に意識したことを教えてください!
企業のCSRや統合報告書をみて、ほかの就活生が知らないような内容を多く組み込むようにすることです。300字の志望動機は意外と文字数が多いため、結論(20字)、自分で調べた内容と実体験(200字)、入社後のビジョン(80字)のように文字数を配分しました。
基本200字と同様に、結論ファーストで回答することを心掛けていました。そのうえで原体験の部分を膨らませて300字にしていました。
例文③400文字
400文字の志望動機の例
貴社の「インテリアであなたの世界に彩りを」というキャッチコピーに強く惹かれ、インテリアバイヤー職を志望いたします。大学では環境デザインを専攻し、色彩学を専門的に学んだ経験を活かし、色彩計画や素材選定など、空間全体のコーディネートをすることに自信を持っています。特に、お客様のライフスタイルに合わせたパーソナルな空間作りに興味があり、貴社の商品開発を通じて、多くの人々の暮らしを豊かにしたいと考えています。
貴社では、多様な挑戦の機会がある点に魅力を感じています。内定者の方から伺った、公募制で他部署業務にもチャレンジできるというお話は、私の成長につながると確信し、応募を決めました。
入社後は、色彩に関する知識と、お客様の心に響く空間作りへの情熱を活かし、貴社の商品開発に貢献したいと考えています。ゆくゆくは、お客様一人ひとりの理想の住空間を提案できるような、信頼されるインテリアコーディネーターを目指します。(394文字)
400文字は志望企業を選んだ理由の詳細を十分伝えられる文字数です。入社後に目指す姿について触れることで面接官に未来を想像してもらえるような志望動機になっていますね。
先輩たちにも、どのようにして内容を膨らませたのかを聞いてみました。
400文字の志望動機を求められた際に意識したことを教えてください!
400字はかなり文量が多いため、企業のCSRや統合報告書の部分で興味を持った内容に加え、自分のこれまでの過去における価値観と就活の軸を組み合わせることで字数を増やしました。
400字は300字に比べてかなり文量があると思います。そのため、結論ファーストで志望理由を示し原体験を書いたのち、「〇〇に強みがある貴社では、〇〇ができる」と企業分析の内容を取り組むことで文量を調整していました。
例文④600文字
600文字の志望動機の例
私はインテリア業界でバイヤーとして、トータルコーディネートを実現させる商品を提供したいと考え、貴社を志望しました。大学では環境デザインを専攻し、空間演出について学んできました。特に配色を用いた空間演出には自信があり、貴社の商品開発に活かせると確信しています。
大学2年生で経験したカナダ留学では、トータルコーディネートという価値観が一般家庭で根付いており、ホームセンターでも、カラーコーディネートを訴求する陳列が徹底されていたことに驚きました。この経験を通して、日本ではトータルコーディネートの概念が発展途上であり、実現できる店舗やツールが乏しいことを学びました。帰国後、説明会に多数参加する中で「インテリアであなたの世界に彩りを」という貴社のキャッチコピーに強く惹かれました。SPAというビジネスモデルは、消費者だけでなく社員にとっても多様な挑戦チャンスがあるという点で非常に魅力的だと感じます。
また内定者の方から伺った「配転することで多目的な視点で判断することができる」というお話も、貴社を志望する決め手の一つとなりました。私の「広い知識を持ったスペシャリストになりたい」という価値観にも合致すると感じています。
入社後は、店舗で売場の課題を知り、改善方法の提案力を身に付けたいと考えています。また貴社の教育システムを活用し、日々スキルアップに努めます。持ち前の想像力と「豊かな暮らしを提供したい」という熱意を活かして、貴社の一員として、全力で取り組んでいきたいです。(632文字)
エピソードに具体性を持たせることができる文字量です。結論に対する根拠や経緯を具体的な経験がしっかりと示せていますね。加えて入社後のプランも示すことで志望度の高さと熱意、マッチング度合いをアピールできています。
600文字の志望動機を作成するコツについても先輩たちに聞いてみました。
600文字の志望動機を求められた際に意識したことを教えてください!
600字の場合は、企業のCSRや統合報告書について興味を持った内容に加え、これまでに形成されてきた価値観と就活の軸、そしてこれからの自分の強みをどう活かし、企業に貢献していくのかという具体的なビジョンを書くようにしました。
600字の場合は、結論ファーストで理由を書いたのちに原体験の部分をかなり膨らませたり、志望動機を1つではなく2つにして文量を増やしていました。
志望動機は企業へのラブレター! 構成を上手く活用してあなたの想いを伝えよう
志望動機は熱意や誠意、応募企業でどのように活躍できるのかをアピールする重要なツールです。採用担当者はあなたがどれだけ企業と自分自身を理解しているかを見ています。
構成や経験者のアドバイスなどのポイントをおさえて、「この人と一緒に働きたい!」と採用担当者に思ってもらえるような志望動機を作りましょう。
志望動機を作成する際、その会社でしか叶えられない理由を考えるのが理想ですが、実際に応募する企業すべてで「その企業でしか叶えられない理由」を考えるのは難しいでしょう。そのため、その会社があなたにとって「第一志望群に入っている」程度の理由を提示するという意識で十分です。ただし、その理由は自分なりにしっかりと押さえておきましょう。
志望動機を作成する際に考えるべき視点は2つあります。
1つ目は「なぜその企業を志望するのか?」という理由です。多くの学生がここに重点を置き、企業の特徴や魅力を取り上げます。たとえば、「成長できる」や「社風が良い」などです。これは志望動機でライバルたちが必ず書いていることでしょう。
「志望理由が自分にとってなぜ重要なのか」を意識して文章を組み立てよう
2つ目の視点がとくに重要になります。それは「その志望理由が自分にとってなぜ重要なのか?」という点です。たとえば、志望理由に「貴社の環境ならば自分が成長できる」と書いたとします。あなたにとっては「成長できる」ことが重要かもしれませんが、すべての人にとって「成長」が重要であるとは限りません。
ここでは、「なぜあなた自身が『成長できる環境』を求めているのか」を説明しましょう。たとえば、過去の経験や家庭環境などから、自分にとっては「成長できる」ことがいかに大切なのかを伝えることで納得感のある志望動機になります。
志望動機を作成する際には、企業の魅力だけではなく、「志望理由が自分にとってなぜ重要なのか」を意識して文章を組み立てることが大切です。
就活力診断テストはもう使いましたか?
「就活力診断テスト」では、十分な就活準備ができているかがわかります。就活マナーや、就活への心持ちなど、不安がある人は自分のことを客観視してみましょう。
面接力39点以下だと...就活のやり方を再検討することが必要ですよ。
\今すぐ!無料で就活力を診断しよう!/
診断スタート(無料)
採用担当は、志望動機から何を見ていると思いますか?