ガクチカない人へ|内定者の体験談×例文17選でガクチカを探そう!

就活生たちの驚きの行動とは!?

ガクチカがないときは状況整理から始めよう! どんなときでもガクチカは作れる

ガクチカの作成に取り掛かろうとしたものの「そもそもアピールできるようなガクチカがないかも……」と不安になってしまったことはありませんか。ガクチカは聞かれることが多い傾向にある分、アピールするエピソードについて悩むこともあるでしょう。

ただし、就活を乗り越えていた就活生たちも、最初は誰でもガクチカ初心者。就活経験者たちも、数々の工夫をしながらガクチカを作り上げていったたようですよ。この記事では、そんな就活生たちがおこなった、ガクチカを作るコツを紹介します。

そもそも、「ガクチカがない」ということは錯覚かもしれません。この記事では、状況別のガクチカの作り方から、ガクチカで見られている選考ポイント、ガクチカの書き方、例文まで一挙に解説していきます。この記事を読めば、ガクチカが作れること間違いなしです。ぜひ参考にしてみてくださいね。

下記の記事はガクチカに関するお悩みをすべて解決する総集編です。ガクチカがないという悩みを解決できたら、次の記事もあわせて読んで、ガクチカを完全攻略してみてくださいね。
先輩のガクチカ例文19選|ガクチカの作り方から書き方まで一挙解説

就活生の5大不安を解決!オススメのツール5選

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みんなはどんなガクチカを書いた? 就活経験者のガクチカを見てみよう

ガクチカがないという状況にあると、「そもそもガクチカってどんなものなのだろう」と感じる人もいるでしょう。まずは、就活生たちが伝えたガクチカのエピソードとそのエピソードを選んだ理由を紹介していきます。

先輩たちのガクチカを参考に、ガクチカを作るヒントを探っていきましょう。

R・N
R・N
4年制大学/理系学部
自分の特性をアピールしたガクチカを作成した

私は、ガクチカを通して「途中で投げ出さず、まじめに取り組める人材である」ということを伝えたいと考えていました。実際の回答は下記のものです。

「私は学業に力を入れて取り組みました。大学では、企業のデータを分析し経営陣に評価をしてもらう授業が多く、高い専門性を試されました。そのため、高い成績を収めることを目標に努力をしました。しかし、覚えることが多く専門知識の定着に苦労しました。

そこで、解決策として自身で体験することが知識定着につながるのではないかと考え、実践しました。たとえば、マーケティングの手法を、プログラミングで実装し体験することで、新しいプログラミングスキルが身に付き、手法の理解を深めることができました。その結果、GPA3.5という高い実績を残すことができました。

この評価は、私の大きなモチベーションとなり、データ分析の際に、多角的な視点で物事を捉えられるようになりました」

K・G
K・G
名古屋市立大学/経済学部
再現性と客観性の高さを兼ね備えたガクチカを意識した

大学生時代に一番の熱量を持って取り組んだ、学習塾でのアルバイトのガクチカを話しました。組織単位で数字を追って活動してきた経験や努力を、社会人になってからも活かすことができると考えてたためです。また、数字を用いて説明することができるため、話す際に説得力が上がるのではないかと考えていました。実際のガクチカは以下のものです。

「〇〇という個人塾で2年間アルバイトリーダーとして教室運営に携わり、年商を〇万円から〇万円へ増加させた。入塾当初は、生徒数が少なく、退会率が高いという課題があった。チームとして現状の退会率を5%→4%に引き下げ、生徒数を80名→120名に増加させる目標を立てた。

近隣に個別指導に特化した塾が少なく、周知活動による新規生徒の獲得と入塾後のサポートをおこなうことで、課題を解決できると考えた。その結果、新規生徒の獲得のため、ポスティング活動、ビラ配り、ホームページの工夫をおこなった。

一方、入塾後のサポートでは、各講師の性格や生徒との相性を考慮したマッチングを意識し、アンケート機能を通じてサポートをおこなった。結果として年商を2倍以上に上げ、退会率を3%、生徒数を150名に増加させることに成功した。

この経験から、リーダーとして目標を達成するために必要な課題発見力と解決力、最後までやり切る力を身に付けた」

履歴書の中にガクチカを書いたことがあるという人もいますよね。履歴書で書く内容には一貫性が求められます。そのため、ガクチカだけが履歴書の内容から逸れていると選考突破が難しいこともあるのです。下記の記事で、面接までたどり着ける履歴書の書き方を学んでみてくださいね。
新卒向け! 面接行き確定の履歴書を書く秘訣| 内定者の記入例付き

学業のガクチカで自信を持って話せれるようにするにはどうしたらいいの? と不安になる人もいるのではないでしょうか? 次の記事では、学業のガクチカ作成に悩んだ先輩たちの体験談を紹介しています。ぜひチェックして、今の不安な気持ちを解決するヒントにしてみてください。
学業のガクチカを内定者はこう書く! 学部別の例文付きで解説

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あなたはどれ? ガクチカがないときは状況整理から始めよう!

就活経験者のガクチカから、ガクチカはただエピソードを並べるだけでは足りないということがわかりましたね。ガクチカを伝えるうえでは、何をアピールしたいのかを考えることが大切なのです。

とはいえ、まだ何から手を付ければ良いのはわからない人も多いはず。まずは、なぜ「ガクチカがない」という不安を抱いているのか、その状況を整理することから始めましょう。その状況によって、解決方法も異なるからです。自分の状況に近いものを探してみてくださいね。

就活解禁までには時間はあるがガクチカがない

就活が早期化していることで、大学入学時から就活を意識し始める人も多いですよね。そのため、「就活に備えてガクチカと呼べるものを作りたいけれど、何から始めたら良いのだろう」と迷う人もいるでしょう。

時間に余裕があるものの何をすべきかと迷っている人は、ガクチカを作るために新たな挑戦をする方法を確認してみてくださいね。採用担当に刺さるガクチカとなるエピソードが見つかるはずです。ガクチカを作るためには何を始めるべきなのかは、「本選考開始までの時間がある人向け|ガクチカを作る5つの行動をしよう」で解説していきます。

キャリアステージ編集部

就活までは時間があるけど、「ガクチカがない!」と焦ったり不安を感じたりした経験はありますか?

R・N 4年制大学

友人は、アルバイトやサークルなどで大きな結果を残した経験をもとにガクチカ作成していました。一方、「自分にはそういった経験がない」と不安になったことがあります。

M・W 学習院大学

ガクチカがないと不安になったことがあります。サークルでもとくに役職がなかったため、チームの経験として話せるガクチカがないことで焦りました。

H・Y 4年制大学

アルバイトに関する話題しかなく、周りと差別化できるような内容がなかったので、不安を感じたことがあります。

取り組んできたものはあるけどガクチカといえない

学業はもちろん、アルバイトやインターンシップ、サークルに部活動など、大学生になると新たに挑戦できることがたくさんありますよね。大学生になってから、新たな経験をいくつもしたという人も多いのではないでしょうか。

学生時代にさまざまな経験をしてきた人は「この経験ってガクチカにふさわしいの?」と疑問を持つことが多いです。自分の経験したことがガクチカに値するのか、この成果でガクチカを作って良いのかと、ガクチカを作る基準に迷うこともありますよね。

取り組んできたものはあるものの、ガクチカがないという人はこれまでの経験をガクチカに変えてみましょう。この記事でも、「ガクチカといえるものがない人向け|3ステップで過去の経験をガクチカに変えよう」でこれまでの経験をガクチカに変える方法を確認していきます。みなさんのエピソードは伝え方次第で、立派なガクチカに変わりますよ。

キャリアステージ編集部

学生時代に取り組んできたものがあるけど、「ガクチカと言えるものがない」と焦ったり不安を感じたりした経験はありましたか?

M・W 学習院大学

ガクチカといえるものがないと、焦ったことがあります。取り組んできたこととしては語学勉強なのですが、TOEICの点数をアップさせたというありきたりのガクチカなのでどう伝えれば良いのか焦りました

Y・S 明治大学

コロナ禍ということもありサークルには所属していなかったので、アルバイトと学業くらいしかガクチカがありませんでした。その内容をどう伝えれば良いか迷いました。

R・N 4年制大学

目に見える大きな成果がなく、ありきたりなエピソード(塾講師として生徒を第一志望に合格させた)しか思いつかず、悩んでいた時期があります。

何もしていなくてガクチカがない

そもそも学生時代に頑張ったことなんてないし、今さら何も始められない……。この記事を読んでいる人のなかには、ガクチカが本当にないと焦っている人もいるのではないでしょうか。面接の日や提出期限が迫っていると、なおさら不安になりますよね。

今まさに「ガクチカがない……」と落胆している人も、学生生活の小さな変化を振り返ってみることで、ガクチカを見つけられるかもしれませんよ。

ガクチカがないという人は、周りの力を借りながら、これまでの学生生活を振り返ってみましょう。この記事でも、「本選考目前でも熱中したものがない人向け|4つの方法でガクチカを見つけよう」でガクチカが本当にないと悩んでいる人に向けて、ガクチカを見つける方法を解説していきます。自分のことを悲観的にとらえず、ガクチカを作ってみてくださいね。

キャリアステージ編集部

学生時代に特に頑張ったことがなく、「ガクチカと言えるものがない」と焦ったり不安を感じたりした経験はありましたか?

H・Y 4年制大学

学生時代はただ単に講義を受けて、アルバイトをしていただけなので、ガクチカとして話せるような内容がなくかなり悩みました。

M・W 学習院大学

TOEICでも格段に点数をアップさせたわけではないし、サークルに所属していましたが幹部ではなかったので、アピールできる材料がないと思い焦りました。

M・M 大阪大学

ガクチカを意識して大学生活を送ってきておらず、部活やサークルにも属していなかったので焦りました。

就活力39点以下は、選考通過に黄色信号...

面接官は、就活マナーを覚えていない学生を簡単に見抜いてしまいます。面接での立ち振る舞いや言葉遣いに自信はありますか。

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そもそも本当にない? ガクチカがないと感じている人の3つの誤解

ガクチカがないと感じている人の3つの誤解

①数字での成果が必要
②周りの人より飛びぬけた結果が必要
③チームでの経験が必要

ガクチカがないと悩んでいる根底の理由が明らかになると、ガクチカを作るうえでつまずきそうな箇所もわかってきますね。しかし、実はガクチカになりうるエピソードはあるののに、ガクチカがないと思い込んでしまっているケースもあります。そもそもガクチカに対するとらえ方が誤っていることもあるかもしれません。

ガクチカに対する誤解を解くことができればガクチカで伝えるべき内容がわかり、課題解決につながります。ここからは、ガクチカがないと悩む人が感じがちな3つの理由を確認していきましょう。

①数字での成果が必要

評価に値するガクチカは、数字としての成果が必要だと思っていませんか。たとえば、〇円の売り上げアップや、昨年比〇%の成長などが数字としての成果に該当しますね。

もちろん数字での成果があれば、よりわかりやすいガクチカになります。しかし数字での成果は、さまざまな要因で変動します。売り上げであれば来店者数の実績、成長率であれば組織の人数変化などで、その結果に差が生まれるでしょう。

つまり、環境に問題があり成果を出せないということもあるということなのです。その反面、結果に至るまでの過程や努力はその学生の行動でしか作り上げられないものです。必ずしも数字がともなっていなくても、その過程がアピールできれば問題はないと覚えておいてくださいね。

②周りの人より飛びぬけた結果が必要

「成し遂げたものはあっても、自分の成績がずば抜けたものではないから、ガクチカとは言えない」と思っていませんか。部活動であれば全国大会で上位の成績、インターンなどであればチームで上位の営業成績など、大きな功績でないとガクチカとして通用しないと思っている人もいるでしょう。

もちろん、好成績を残して上位の成績を挙げるのは素晴らしいことです。しかし、就活は競争の場ではないため、他人と比べる必要はありません。自分がどう頑張ってきたか、その過程で自分らしさを見せられているガクチカが良いガクチカだと言えます。

だからこそ、結果と同様に「どう頑張ってきたか」が重要になるのです。上位入賞に向けて頑張る方法も人それぞれでしょう。問題の根本の部分を特定するのに時間をかける人、とにかく行動量を増やして学びを得ていく人。周りの人と比べるのではなく、自分がどう努力したのかを詳細に語り、面接官へアピールしましょう。

③チームでの経験が必要

ガクチカを作るうえでよくある勘違いの一つとしてあるのが、個人で成し遂げたガクチカでは不十分であるという誤解です。確かに企業というのはチームで動くことが多いため、チームでのガクチカが好まれるのではないかと思うこともありますよね。しかし、企業は個々人の集団であるため、必ずしもチームで成し遂げたことでなくても大丈夫です。

チームで成し遂げたことでなくても、具体的な結果やそこに至るまでの過程などがあれば、ガクチカになります。一人でやり遂げたことだからこそ、困難を乗り越えるうえで苦労したこともあるでしょう。そういった努力を書き出すと良いガクチカになりますよ。

ただし、自分が経験したことや得たスキルをどのようにして企業全体に還元したいかまでを明確にするようにしましょう。そうすれば、採用担当側も企業で働く学生の姿を想像することができます。個人の経験でガクチカを作るときは、志望企業の一員となったときのことまでを考えるようにしてみてくださいね

みんなも誤解していた……ガクチカの考え方が変わったエピソード

R・N
R・N
4年制大学/理系学部
ガクチカは大きな功績がなくても書ける

リーダーとしての経験や、売り上げ増加への提案など、ガクチカはインパクトの大きなエピソードでないといけないと思っていました。インターネット上で公開されているガクチカを見ると、そういった内容が多かったからです。

しかし、キャリアセンターの職員の方に「ガクチカは自分がどう考えてどう工夫したかが大事だ」と聞き、誤解は解決されガクチカを作れるようになりました。

Y・S
Y・S
明治大学/理工学部
ガクチカは出来事の過程で勝負できる

ガクチカを作り始めたときは結果がすべてだと誤解していました。会社から求められていることは結果だと勝手に考えていて、具体的に数値などで評価されるのだと思っていました。しかし、キャリアセンターや就活支援説明会などでそれはまったくの勘違いだったことに気付きました。

結果ではなく過程が大切だと教わりました。もちろん結果が良いことはプラスだと思います。しかし、それよりも自分がどういった考えで、どのようなことをしたのかという過程が大切だと思います。これにより自分の納得したガクチカを作ることができ、結果的に選考も通ることができました。

就活ストレスに押しつぶされていませんか?

就活では、自分の弱みと向き合ったり、ほかの学生と比較してしまったり、ストレスを感じる場面が多いです。就活のストレスを、抱え込んだままにしていませんか?

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前提知識! ガクチカで見られている代表的な5つの力

ガクチカで見られている代表的な5つの力

とはいえ、ガクチカでどんなことをアピールすれば良いのかわからないといった人もいるでしょう。ここからはガクチカで見られている代表的な5つの力を解説していきます。

どんな力をアピールしたら良いかがわからないという人は、参考にしてガクチカを作る準備を進めてみてくださいね。自分に当てはまるものはないかと考えながら、読み進めましょう。

①継続力

仕事をしていると、同じ業務を繰り返しおこなう場面も多くあります。同じ業務を繰り返さなければ、業務への理解度や業務の処理速度は上がりません。

しかし、同じことをやり続けるのは簡単なことではありません。だからこそ、物事を一定期間以上続けたことがある学生は、ガクチカで継続力をアピールすることが効果的です。なぜその物事を続けようと思ったのか、その物事を続けることでどんな変化があったのか振り返ってガクチカを書いてみてくださいね。

②計画力

仕事においては、締め切りが決まっていることが大半です。商品企画の業務であれば、商品の販売日から逆算して、〇月までには商品の企画、〇月には広告の完成など、計画的に業務を進めていく必要があります。そのため、納期や発売時期などから逆算して計画を立てられる計画力が求められているのです。

採用担当に計画力をアピールするには、「どのように計画を立てたのか、どのタイミングで調整をおこなってきたか」を振り変えってみてくださいね。一度立てた計画を抜かりなく遂行できるという能力もアピールできますよ。

③探求力

仕事を始めるときには、深く調べるということが必要です。たとえば、何か新事業を始めるときに調べが甘く、ほかの企業と同じ製品を売ってしまってはその企業のオリジナリティにかけてしまいますよね。そのため、自分で興味関心を持って、積極的に情報を調べにいく「探求力」が必要になってくるのです。

どのように情報を調べたのか、そもそもその情報を調べようと思ったきっかけは何だったのか、それらを伝えることで採用担当に強い探求心をアピールすることできますよ

④改善力

大抵の仕事は一回やれば終わりというわけではありません。たとえば、一度広告を出稿したとしても、継続して売上数の増減を見ていく必要があります。その広告を出したことで得た成果や結果を、次の施策に活かしていくのです。

だからこそ企業は、改善する力のある学生に入社してほしいと思っています。次に同じ業務をするときには、違った価値や成長を見せてくれそうな学生が好印象だということを覚えておきましょう

これまでに、既存のやり方や考え方を変えた経験がある学生は、ぜひ結果を振り返って改善できる力をアピールしてみてください。どのようにして既存の体制や方法を変化させたのかを伝え、改善力をアピールするガクチカで採用担当の心をつかみましょう。

⑤実行力

仕事をするうえでは、最後まで諦めずにやり切る力が必要不可欠です。もし、途中で仕事を投げ出してしまったり、計画通りに実行できないことがあれば、部署やチーム全体、ひいては企業全体に影響が及ぶこともあります。そのため、企業の利益を確保するためにも実行力が求められるのです。

今までの経験で、大きな目標を達成したことがある学生はその実行力をアピールしてみてください。目標を達成するまでには、計画を立てたり、困難を乗り越えたりと、多くの努力をしたことでしょう。どれだけの強い意思をもって目標を達成してきたのかを伝えると、採用担当に実行力をアピールしやすいですよ

ここで挙げた力が自分にあるかを確認するには、自己分析をすることが必要です。下記の記事では就活生たちが実際にやった自己分析の方法を確認することができます。どのようにして自己分析をするべきか迷っている人は下記の記事から、自己分析の方法を学んでみてくださいね。
王道の自己分析法と就活に活かすコツ|「やってよかった」体験談付き

面接でわかったこと……ガクチカでは何が見られていると感じた?

キャリアステージ編集部

ガクチカで採用担当にどんな力をアピールすると良いと思いますか?

H・Y 4年制大学

アピールすべき力は人それぞれだと思いますが、ガクチカなどに記載した取り組みや行動から裏付けることができる力をアピールすべきだと考えます。アピールする力と行動が矛盾していると採用担当に人柄が伝わりづらいでしょう。

M・W 学習院大学

何を課題ととらえ、その課題とどう向き合ったのかという一連の流れをアピールすべきだと思います。

R・N 4年制大学

自分がどう考え、工夫し、行動したのかという、これまでのプロセスを示す論理的な思考力が見られていると思います。

本選考開始までの時間がある人向け|ガクチカを作る5つの行動をしよう

ガクチカがないときはガクチカを作る5つの行動をしよう

採用担当の意図を理解すると、刺さるガクチカが書けます。ガクチカで見られている代表的な5つの力のなかで、自分が持ち合わせているスキルをアピールしてみてくださいね。きっとほかの学生と差が付きますよ。

ここからはまず、本選考開始までの時間がある人向けにガクチカを作る5つの行動を解説していきます。どうせやるなら、ガクチカに直結することに挑戦したいところですよね。それぞれの挑戦で何がアピールできるのかを確認しながら読んでみてくださいね。

①インターンへ参加してみる

本選考までに時間がある場合は、長期インターンに参加して「企業で働く」という経験をしてみてください。インターンでは、実際の業務の一部を体験することができるため、業界・企業への理解が深まります。

ただし、インターンにただ参加するだけでは不十分です。インターンでの目標を掲げて、その目標を達成するためにはどうすべきなのかを考えながら、日々の業務をこなしてみてください

インターンでの目標の例

・営業成績でチーム〇位になり、営業力を高める
・積極的に受電をして、コミュニケーション能力を磨く
・自分から社内の人に話しかけて、人脈をつくる
・〇〇業界への理解を深める

インターンでの目標は、必ずしも数字の成果である必要はありません。自分がどういったスキルを身に付けたいのかを考えて目標を決めてみてくださいね。すぐには目標が見つからないというときは、業務を進めるなかで目標を見つけることも良いでしょう。

インターンを探す方法

・インターン情報サイトで検索する
・キャリアセンターにたずねる
・企業のホームページから応募する
・友人の紹介を受ける

インターン情報サイトの例

②オープニングスタッフに申し込んでみる

オープニングスタッフとしてのアルバイトでは、0から1を作り上げ定着させていく経験が積めます。たとえば飲食店のオープニングスタッフの場合、注文の流れから商品の提供、レジ打ちまで、その店舗の状況にあわせて型を作り上げていきます。

オープニングスタッフでできることの例

・店舗の雰囲気作り
・接客のマニュアル作成
・会計のマニュアル作成
・電話応対のマニュアル作成
・シフトの人員配置の考案
・店舗の内装作り
・バイトリーダーへの挑戦

入社してからも、新たな業務に挑戦していく機会が多いでしょう。オープニングスタッフの経験があれば、新しい業務にも積極的に取り組む姿勢をアピールできます。新しいことに前向きに取り組める学生は好印象だと覚えておきましょう。

アルバイトでの経験は自己PRにも活用することができます。アルバイトで自己PRを作りたいと考えている人は、下記の記事から選考を突破したアルバイトの自己PRを確認してみてくださいね。
アルバイトの自己PRの作り方4ステップ|選考突破したリアル回答付き

③サークルや学生団体に参加してみる

サークルや学生団体など、組織に所属すると、さまざまな人と連携を取り、協力し合いながら活動することになるでしょう。つまり、チームで働くための力を身に付けることができます。

企業で働くことも組織に所属するということ。チームで働くための力を身に付けていることをは大きなアピールになります。

たとえば、チームで働く際に必要な協調性や気配り、リーダーシップなどはサークルや学生団体でのガクチカでアピールしやすいのではないでしょうか。サークルや学生団体の活動から、チームの動きにあわせて柔軟な行動ができるという魅力をアピールしてみましょう

④専攻している学問を極める

みなさんが専攻している学問や、興味のある学問の知識を深めるということも、ガクチカとして魅力的です。興味のあることであれば、続けられそうという人も多いのではないでしょうか。

学問を極める方法

・資格を取得する
・学会で研究成果を発表する
・外部の講義へ参加して、知識を深める
・他学部の関連する授業へ参加して、知識の幅を広げる
・興味のある学問に関しての本を図書館ですべて借りて読む

入社後も、探究力が求められる場面が多くあります。たとえば法人営業であれば、企業のことをよく調べて、どんなニーズがあるのかをつかむ必要があります。学業で探求心を培ってきた学生であれば、知りたい情報を得るまで試行錯誤を続けられるでしょう。

企業側からしても、どんな業務でも飽きずに探究し、自分なりの楽しみややりがいを見つけられそうな学生は好印象です。だからこそ、なぜ飽きずに続けられたのかという行動源泉まで述べられるとより良いガクチカになりますよ。

⑤留学をしてみる

留学をすると、自分とは異なる価値観を持った人と出会うこともあるでしょう。ときに異なる価値観に驚きながら、互いの価値観を受け入れていくのが留学です。留学経験からは、学生が持っている順応力・理解力、胆力の高さをアピールすることができます

留学をする方法

・学校の留学制度を使用する
・語学学校に通って留学をする
・留学エージェントに相談する

仕事をしていて意見の食い違いが起きてしまったときに、留学で培った互いを理解する力や順応力があれば、食い違いを乗り越えられるかもしれません。アピールするには打って付けのエピソードです。

ただし、留学には多くの費用や時間を要します。自分の状況と照らし合わせながら選択肢の一つとして考えてみてくださいね。

ガクチカを作るために取り組んでみた新しい経験とは?

H・Y
H・Y
4年制大学/工学部
アプリ開発の経験から自分の行動パターンが明らかになった

ガクチカを作るためにアプリの開発を経験しました。親戚の会社で生じていた問題点を解決するためのアプリ作成を頼まれたのがきっかけでしたが、この経験によって周りと差別化できるようなガクチカが書けると感じたので依頼を受けました。

私にはアルバイトしかガクチカに書ける内容がなかったため、ガクチカ作成につながる良い機会でした。就職活動が始まる年の3月に依頼を受けたので、就職活動中にアプリの完成させることはできていませんでしたが、「自分が物事にどう取り組むか」や「どんな思いで行動するか」などについて伝えることができるガクチカになりました。

ガクチカといえるものがない人向け|3ステップで過去の経験をガクチカに変えよう

ここからは「いろいろ取り組んだことはあるけど、ガクチカとしてふさわしいかわからない……」と悩んでいる人向けに、過去の経験をガクチカに変える方法を解説していきます。

どんな経験でもガクチカになる可能性が潜んでいます。過去の経験を振り返ってあなたらしいガクチカを見つけていきましょう。

ステップ①志望先で必要とされる力を知る

代表的な5つの力以外にも、業界に応じて必要とされる力が異なる場合もあります。面接では志望先の企業で求められている力をアピールすることが求められるため、志望先で求められていることをまず理解しましょう。

どの業界でどういった力が求められているのかを知るためには、その業界での仕事内容を想像してみることが必要です。たとえば、営業職であっても、話す能力が高ければ良いというわけではありません。相手の要望や不安をしっかりと聞いてあげる、傾聴力も同時に求められているのです。

仕事内容を深く理解したくても、一人では限界があるという場合には、就職エージェントへ相談したり、OB・OG訪問を活用したりしてみましょう。ホームページや書籍からは知り得ることができない生の声を知ることができますよ。

ステップ②求められる力を発揮できた経験がないか探る

志望先で必要とされる力がわかったら、その力を発揮できた経験がないか探してみましょう。

求められる力を発揮できた経験が見つかったら、モチベーションの源泉、物事の過程に着目してみましょう。たとえば傾聴力をアピールできる経験であれば、そもそもなぜ傾聴力が身に付いたのか、傾聴力を使ってどうコミュニケーションを取ったのかを考えてみてください。動機や過程から自分らしさをアピールすることがガクチカの肝です。

ステップ③その経験が企業でどう活きるか考える

最後にその経験がどういった業務で活かせそうか、できるだけ具体的に考えてみましょう。採用担当はガクチカの経験から、再現性があるかどうかを見ています

例として、傾聴力を営業の仕事でどう活かすかを考えてみましょう。営業職として働くと、多くの場合顧客に購買を促す「商談」という業務があります。顧客は、すべての思いや意図を話してくれるというわけではありません。そこで傾聴力を活かすことができれば、顧客さえも気付かなかった発言の真意や思いを引き出すことができるかもしれません。

このように、自分の力が企業でどのように活きるのかを考えてみてくださいね。

就活生パネリストに聞く! ガクチカエピソードの見つけ方

Y・S
Y・S
明治大学/理工学部
困難をどう乗り越えたかに重点を置いたガクチカ

私はコロナ禍ということもあり、サークルには所属していませんでした。その代わりに、学業へ専念し、そのことについてガクチカを作りました。大学時代を振り返って、「どういった場面が辛かったのか」そして、「それをどのように乗り越えたのか」を考えると、エピソードが見つかりやすいと思います。

とくに、「どのように乗り越えたのか」という部分がとても大切だと思ったので、その点を重点的に考えました。そういった困難の乗り越え方から、自分らしさを表現することを意識すると良いでしょう。

R・N
R・N
4年制大学/理系学部
周りと比べてどう努力したかを考えるとガクチカが見つかる

私は学業からガクチカを作ったことがあります。その際、自分が興味のあったプログラミングを、どのように習得したかを考えて、ガクチカを作りました。学業に限ったことだけでなく、興味のあるものならガクチカに変えられることも多いと思います。

たとえばサッカー部で活動していて、チームマネジメントに興味があるとします。どうやってチーム全体の上達を図ったのか、全国大会出場校の選手との違いをどう分析したのか、チーム内での実力格差を埋めるにはどうしたら良いかなどさまざまな視点で、チームが上達するためのプロセスを考えると良いでしょう。以上のように、周りとの差異を考えるとガクチカのエピソードを見つけることができると私は思います。

この記事を読んでもガクチカが見つからない人は、次の記事を併せて読んでみましょう。本当にガクチカが見つからない人に向けて、対処法を紹介しています。
ガクチカが本当にない人へ| 簡単な作り方と先輩の攻略法を大公開

本選考目前でも熱中したものがない人向け|4つの方法でガクチカを見つけよう

ガクチカがないときは4つの方法でガクチカを見つけよう

企業に応じてガクチカの方向性をきちんと定めると、ガクチカで伝えるべきエピソードを導きやすいということがわかりましたね。せっかく頑張ってきた経験を無駄にしないよう、正しいガクチカの作り方を覚えておきましょう。

しかし、なかには本選考が近いのに熱中してやったことが思いつかない……という人もいるのではないでしょうか。実は、日常生活の出来事や趣味などからもガクチカを作ることが可能なのです。ガクチカも時間もないという人は、4つの方法でガクチカを見つけてみてくださいね。

①趣味での経験を紐解いてみる

学生時代に頑張ったことは、必ずしも学業やインターン・アルバイトなどの経験でなくても構いません。自分の好きなことや、趣味であれば熱中して取り組んだ経験があるという人もいるのではないでしょうか。

たとえば、ゲームを極めて上位に入賞した、K-POPアイドルを好きになってTOPIK(韓国語能力試験)を取得したなど、趣味がきっかけのガクチカでも良いのです。

趣味を極めた経験からはリサーチ力をアピールすることもできます。入社後も自分の業務をミスなく終わらせるにはどうすれば良いかと考える場面もあるため、趣味で培った調べる力を活かすことができるでしょう。

R・N
R・N
4年制大学/理系学部
趣味がきっかけで挑戦した過程を詳しく書くとガクチカが作れる

一度、自分の趣味をもとにガクチカを作ったことがあります。私の趣味はプログラミングなのですがそのプログラミングを用いて、ECサイトの構築やコンペティションへの挑戦などをおこなったという内容で作成しました。

ユーザーが使いやすいようにするためには、「どのような書式やデザインがいいのか」や「スコアをあげるためにどう工夫をおこなったか」など、自分がどのような工夫をして改善していったかというプロセスをアピールするようにしていました。

面接では趣味や特技を聞かれることがあります。急に趣味や特技を聞かれても、何を答えれば良いのかわからないですよね。そういった人は下記の記事から採用担当を惹きつけられる、面接で話したい特技を確認してみてください。面接の雰囲気を和らげることができるかもしれませんよ。
おもしろい特技28選|ネタに走ると危険? 特技の探し方や伝え方

②自分のなかの達成評価を見直してみる

熱中したことがないと思っている人のなかには、自分に対する評価基準が高すぎる人もいます。上位〇%でないとダメ、インパクトのある成果でないとダメ、と自分自身の達成基準を上げすぎていませんか。

そもそもあなたの経験は、あなたなりの思いや行動から作られるものです。ほかの人が同じ目標をを掲げたとしても、その結果に至るまでのプロセスはさまざまでしょう。そして採用担当は、そのプロセスからその人らしさを見たいと思っているのですよ。

無意識のうちに高い達成基準を掲げすぎてしまっている人は、結果よりもその過程に着目してみましょう。機械的に高い結果を出した経験よりも、多少効率が悪くとも努力した経験の方が人間性を感じられますよね。結果だけに固執しないことで、ガクチカを見つけることができるはずです。

③大学生になって変わったことを考えてみる

大学生になってから、高校生ではできなかった・しなかった経験をしたという人も多いでしょう。

たとえば、高校生のときは先生が組んだ時間割に沿って授業を受けていれば良かったかもしれませんが、大学生になると、自分で時間割を作り単位を取得していくことが求められますよね。その際、必要な単位数から逆算し、アルバイトやサークルなどの予定を加味しながら、時間割をくむことで「計画性をもって行動する力」が無意識のうちに身に付いているかもしれません。

そういった、大学生になってからの些細な変化でもガクチカは作れます。変化に順応するためには、自分の行動を変えていく必要があるからです。大学生になってから何が変わったのか、その変化についていくためにどんな工夫をしたのかを考えてみてくださいね。

④周りの人の力を借りて自己分析をする

自分らしさをきちんと把握できていないと、ガクチカがないと錯覚してしまうことがあります。しかし、自分自身を正当に評価するのは簡単なことではありませんよね。そういったときは、自分のことをよく知る人に話を聞いてみましょう。

「私には〇〇の強みがあると思うのだけど、どうかな」と聞いてみてください。肯定の意見であればその根拠からガクチカになりうるエピソードが見つかる可能性があります。違った意見であれば、自分自身の本当の魅力が見つかることもあるでしょう

身近な人には聞きづらいという人は、就職エージェントや学校のキャリアセンター、ハローワークなどを頼ってみてください。就活に精通している人たちだからこそ、あなたらしさを発揮したガクチカを作るヒントをくれるかもしれませんよ。

ガクチカないを解決したら? 5ステップで学ぶガクチカの書き方

熱中したことがないという人たちも、ガクチカとなるエピソードを選ぶ視点を変えてみたり、自分自身のことを素直に認めてあげたりすると、ガクチカが見つかる可能性があります。学生生活で何をしてきたのか、広い視野で振り返ってみてくださいね。

この記事を読んでいるみなさんのなかには、ガクチカを見つける道筋が見えたという人もいるのではないでしょうか。ガクチカのエピソードを見つけることができたら、次は5ステップでガクチカを書いてみてくださいね。

①どんな力をアピールしたいのかを明らかにする

まずは、ガクチカの主軸を決めてから書き出しましょう。ガクチカで見られているのは、継続力や計画力など学生のスキルであると確認しましたよね。だからこそ、まずはガクチカの経験からどんな力をアピールしたいのかを決めましょう。

アピールする力は、この記事で紹介したガクチカで見られている代表的な5つの力や、業界で求められている力が最適です。まずは、企業分析で企業が求められている力を明らかにしたうえで、その力をアピールできる経験があるかを探しガクチカを作る準備をしましょう

②その力を発揮して得た結果を整理する

ガクチカの主軸が決まったら、エピソードの結果を整理してみましょう。結果を整理するときは、誰から見てもわかりやすい表現にすることがコツです。採用担当は、応募学生の学生生活を知らないからです。

たとえば「飲食店のアルバイトで前年比30%の成績を残した」という結果があるとします。これだけだと、どれくらいの規模感の店なのか、何人のアルバイトで売り上げを上げたのか、そもそも成績とは何なのかがわかりませんね。そのため、より採用担当がわかりやすいよう、エピソードにおける情報の過不足がないかチェックすることが大切です

③その状況での問題や課題を書き出す

ロジックツリーでガクチカの課題を特定する方法

結果が整理できたら、その結果に至るまでの過程を書き出してみましょう。その状況にあった課題や問題点は何だったのか、簡潔かつ的確に表現することが大切です。

問題や課題を簡潔かつ的確に書き出すには、ロジックツリーを使いましょう。ロジックツリーとは、一つの物事を深掘りして、物事の課題を抽出する手法のことです。たとえば、「売り上げが悪い」であれば、なぜを繰り返していくうちにその根本的な原因が何だったかが見えてくるでしょう。

④問題や課題に対して何をしたのか明記する

原因が見つかったら、その原因に対してどんな対処をしたのか書き出してみましょう。

書き出した対処法の中で、結果に影響を与えたものを抽出して、どんな背景や意図があってその対処法をおこなうことに行きついたのかを振り返ってみてください。繰り返しにはなりますが、採用担当は学生の人柄や結果に至るまでの過程を知りたいと思っています。

どんな工夫や対処をしたのかを書けたら、ステップ②で整理した結果を改めて伝えましょう。あなたの努力がどんな結果を導いたのか採用担当の印象に残るようにするためです。

⑤ガクチカでの経験が企業でどう活きるか考える

最後に、その経験で得た学びや能力が、企業でどう活かせるかどうかも伝えてください。ガクチカを聞く理由はただ単に学生時代の経験を聞きたいわけではありません。企業での再現性があるかを判断するために聞かれているということを忘れないようにしましょう

「ガクチカで得た〇〇というスキルを活かして、御社の〇〇の業務で活躍できるよう尽力していきます」など、ガクチカの経験と志望企業での業務内容に関連性を持たせることが必要ですよ。最後の一文で企業との親和性の高さをアピールできるでしょう。

キャリアステージ編集部

ガクチカのエピソードを整理する際、何に気を付けていましたか?

M・W 学習院大学

専門的な学内での研究について話す時は、ゼロからでもわかるように、例えを使って話すようにしていました。

H・Y 4年制大学

エピソードに一貫性があるかどうかを重視して整理していました。一貫性があれば読み手も読みやすく、納得できる内容になると思うので、常に一貫性がある文章になっているか確認することが重要だと思います。

R・N 4年制大学

ガクチカを整理するうえで気を付けていることは、自分の思考を共有することです。面接はそもそも自分とはどういう人間かを知ってもらうためにおこなうものであるため、その点は気を付けるようにしました。

みんなは使った? ガクチカ作成を助けてくれるツール

ガクチカを作る5ステップに倣うと、わかりやすく的確なガクチカを作ることができます。採用担当がもっと読みたいと思うガクチカが書けるように工夫をすることが大切ですよ。

しかし、ガクチカを組み立てるときに、どうしてもうまくいかないということもありますよね。文字数が多くなってしまったり、理解しづらい文章になってしまったりするでしょう。そんなときに、ガクチカも作成を助けてくれるのがガクチカ作成ツールです。

ガクチカ作成ツールの機能性は高いものの、正しく使わないとミスが起きる可能性もあります。そこで就活生たちに、ガクチカ作成ツールを使った経験があるか聞いてみました。実際ガクチカ作成ツールを使って良かったのか、もしくは使わなくても良かったのか、ざっくばらんな意見を聞いてみましょう。

キャリアステージ編集部

ガクチカ作成ツールを使った感想を聞かせてください。

H・Y 4年制大学

誤字脱字のチェックや文章の流れが自然か確認する際にチャットGPTが使えると思います。ただ、確実に正しい表現を出してくれるわけではないので、必ず自分でチェックする必要があると思います。

M・W 学習院大学

チャットGPTは使えます。ガクチカを書くときに、途中まで書いた文を貼って「続きを考えてください」と入力するとアイデアをくれることがありました。

R・N 4年制大学

生成AIを使って作成したことがありますが、アイデアの整理や内容の簡潔化には有効的でした。しかし一から作成するとなると機械的な文章になるため、参考程度にしておいたほうが良いと思います。

テーマ別のガクチカ例文17選

最後に、経験別のガクチカ例文を17選紹介します。

みなさんの経験に近いガクチカがあれば、その内容を参考にしてみてください。ガクチカの例文には、簡潔なガクチカを伝えるコツ、読みやすいガクチカを作るコツが隠れています。コツを掴んで魅力的なガクチカを作成してくださいね。

①接客系バイトでのガクチカ

ファミレスでのガクチカ

私が学生時代に頑張ったことはファミレスのアルバイトで、問題解決にあたって原因を特定することの重要性を学びました。

働いていたファミレスはかなりの人気店で、休日になると待ち時間が1時間を超えることもあるような状況でした。待ち時間の長さから帰宅されてしまうお客様も多く、その待ち時間をどうにか削減できないかと考えました。

私は業務を効率化することで回転率を上げられるのではないかと思い、接客マニュアルを作ることにしました。現状時間がかかっている業務は何か、なぜその業務に時間がかかっているかを洗い出し、効率化のためのマニュアルを作ることにしました。

その結果、オーダーから食事提供までの時間が短縮されたことで回転率が上がり、待ち時間を最大30分までに減らすことができました。この経験から、闇雲に行動をするのではなく、まず課題を洗い出してから正しい努力をする必要があると学びました。

このガクチカからは、主体性の高さが感じられます。課題を解決するために、自分で足を動かして原因を特定し、改善案まで提案できるところが好印象ですね。さらには、1時間・30分と実際の数字が書かれていることで、状況も想像しやすく読みやすいガクチカになっています。

カフェでのガクチカ

私が力を入れたのはカフェのアルバイトです。人見知りの性格を変えたくてアルバイトを始めました。

最初は「声が小さい」「笑顔が少ない」と店長から叱られることも多く、落ち込むことも多かったです。しかしこのままでは何も変わらないと思い、まずは声をハッキリ出すということを意識し、接客をするようにしました。すると、表情筋も鍛えられて、常連のお客様からも接客を褒められるようになりました。

3年経った今では、接客が何よりも楽しく、普段のコミュニケーションスタイルも積極的になりました。私はこの経験から、苦手だなと思うことにもあえて挑戦し続けることで大きな自己成長につながることを学びました。

このガクチカでは、経験を通した自分のビフォーアフターを描いていますね。アルバイトを始めたきっかけを書いていることで、3年後の自己成長の大きさがわかります。苦手なことにあえて挑戦する姿勢は企業にとって好印象にとらえられるでしょう。

②教育系バイトでのガクチカ

個人塾でのガクチカ

私は小学生対象の個人塾でのアルバイトに力を入れました。勉強が好きだったので、塾講師のアルバイトを始めましたが、指導の手ごたえがあまり得られずにいました。

そこで、先輩に相談したところ、「一人よがりの指導をしていると絶対に理解してもらえないよ」という言葉をもらいました。振り返ってみると、個人指導の塾なのに、生徒全員に対して同じ説明をしていることに気が付きました。そこからは生徒一人ひとりの得意不得意を分析し、指導方法を変更しました。

このことで、生徒の理解力促進にもつながり、私自身もこの仕事に更にやりがいを見出せるようになりました。この経験から、自分の仕事に客観性をもって柔軟に行動変容をする大切さを学びました。

登場人物が増えると、読み手がイメージしやすくなりますね。このガクチカだと先輩へ相談したシーンがそれに当たります。アルバイトで大きな成果を出さずとも、仕事への取り組み方などを振り返ってみると何かエピソードが見つかるかもしれませんね。

集団塾でのガクチカ

集団塾の講師のアルバイトに力を入れて取り組みました。1コマ60分ですが、ワークに取り組む時間を30分確保しなくてはならず、その日に教えることを30分で的確に伝える必要がありました。

最初は時間感覚が難しく、オーバーしてしまうことがあり、塾長に叱られたことも多々ありました。それを克服するために、私はタイムスケジュールを細かく設定することにしました。時間オーバーしそうならここはカットするなど、臨機応変に対応できる事前準備に力を入れました。

3カ月ほどそれを続けていると時間感覚も身に付き、臨機応変な対応も柔軟に出来るようになりました。この経験から、事前準備を重ねることでリスク回避できることを私は学びました。

時間管理が課題だったことをわかりやすく書いていますね。また、文章内に30分などの時間や3カ月という期間などが具体的に記載されていることで具体性や説得性が増す文章になっています

③インターンでのガクチカ

営業インターンでのガクチカ

私は営業のインターンに力を入れて取り組みました。一番苦労したことは商談対応です。

商談準備を多くしましたが、本番となると緊張してしまい、初日は先輩にフォローをたくさんしていただきました。今まで大きな失敗経験がなかった私は大きな挫折感を味わいました。その日から、毎日同期と集まって商談ロープレを自主的に実施しました。お互いに厳しいこともフィードバックし合うことで切磋琢磨し、実践へつなげることができました。その努力の甲斐があり、「今までのインターンのなかで、今回のグループが一番成果を上げている」とお墨付きをもらいました。

挫折を乗り越える経験を経たことで、自分にも自信がつき、より営業職への想いが増しました。

冒頭に「苦労したことは」と書いていることで、更に読みやすい文章になっていますね。最後に営業職への想いについて触れていることや、結果を残していると記載していることで、営業職へのマッチ度合がわかります。

Webページ作成インターンのガクチカ

私は、大学時代にIT業界にてインターンをしていました。中でもWebページ作成のインターンに力を入れて取り組み、クライアントとの打ち合せにも同席させてもらったのは貴重な経験です。

ビジネスホテルのお客様から「老若男女が見やすいページを作ってほしい」と要望を受けました。そこで、現在のホームページを見てみると、字が小さく、ホテルのイメージが伝わらないものでした。同期と相談しビジュアル重視のページにしようと決めました。そして、ホテルの朝食や、部屋やアメニティなどの写真撮影もさせていただき、クリックする回数やスクロールを極力減らすようなページ構成に変更しました。

最終的にお客様から「イメージが的確にわかるようになった」と称賛の声をいただくことができ、達成感を感じることができました。入社後も、常にクライアントの目線に立ってを業務を進めていきたいと思っています。

インターンをするなかで、課題に直面することもあるでしょう。そのときにどれだけ真剣に仕事と向き合っていたのかが書けると、仕事に対する責任感の強さをアピールすることができます。それを経た「達成感」を記載しているのも前向きで良いですね。

④趣味を極めたガクチカ

ゲームのガクチカ

私はゲームに力を入れて取り組みました。小学生からゲームが好きで、アクションやRPGなどいろいろなゲームを楽しんでいます。それを知った近所の方から、ゲーム好きを活かして学童のアルバイトをしてみないかと誘われました。コミュニケーションをとるのが苦手な子供が数人いて、ゲームを活用して対人関係の構築の第一歩を踏み出させたいと考えていたそうです。

私は自分の趣味が誰かの役に立つならと快諾しました。チームを組むのも話し合いをする、ルールを決めるなどの工夫をし、週3日の1時間はゲーム大会をすることにしました。これによって、子供たちも笑顔になり、私自身もゲームを好きで良かったなと思うようになりました。

入社後も自分の好きなことを活かして、社員のみなさんと良い関係性を築けるよう努力してまいります。

ゲームはなかなかガクチカに活用しづらいですが、このように誰かへの貢献につながったというエピソードがあるとさらに良い印象につながりますね。この文章では「場を良くするために何をしたのか」という方法が具体的ですね。

語学勉強のガクチカ

私は英語学習に力を入れて取り組みました。私は映画鑑賞が趣味で年間に100本以上の映画を観ています。大学2年生の時に、洋画で大好きな映画に出会い、何度も鑑賞しているうちに、「字幕なしで見てみたい」という気持ちになりました。

そこで私は総合的な英語力を上げるためにTOEICの勉強を始めました。単語量や、リスニングが弱いという課題点を発見し、克服するために毎日2時間の学習時間を確保しました。その結果、550点だったスコアを820点まで上げることができました。

現在では、字幕なしで洋画を観られるようになり、英語の表現を楽しんでいます。このことから目的を達成するための努力は楽しいし、モチベーションになることを学びました。入社後も常に学ぶ姿勢を忘れず、専門的なスキルに長けた社員となれるよう努力してまいります。

趣味についても具体的に年間100本の映画鑑賞と、数字を混ぜて表現しているのも良いですね。英語学習について触れる人は多いので、そのきっかけは何だったのかと、今回のように書けるとほかの人との差別化につながりますね。

イラスト作成のガクチカ

私はアルバイト先のスーパーでのイラストを活かしたPOP作りに力を入れました。私の趣味がイラスト作成だと店長が知ったことをきっかけに、その週におすすめの商品のPOPや、季節ごとのイラストを描いて店内に飾るようになりました。

今までのイラストは淡い色使いが多かったのですが、店で目を引くPOPをとリクエストがあったことで原色を基本としたイラスト作成に挑戦しました。最初はコツが掴めずにいましたが、実際に店頭に工夫を凝らしたPOPを出すと、それを見て「この絵かわいい!」などと話すお客様がいてうれしい気持ちになりました。

この経験を通して、自分のやり方に固執しない柔軟性を身に付けることができました。入社後もこの柔軟性で、クライアントの課題解決ができるよう尽力していきます。

イラスト作成をアルバイト先で活かしたというエピソードですね。自分の今までの表現方法と違うものを求められたときの、素直な姿勢が伝わります。どんな業務でも柔軟に取り組んでくれる様子が想像できますね。

海外旅行のガクチカ

私は学生時代海外を旅して現地の方と交流することに力を入れていました。アルバイトをしてお金を貯めて、学生時代は10カ所の国へ旅行しました。

旅行に訪れた際には、現地の方々の情報を得ておいしいレストランに行き、必ずスーパーマーケットや市場で現地の文化に触れるようにしています。現地の方から情報を得ようとしても最初はたどたどしい英語で、相手にされないこともありました。

しかし語学力を日本にいる間に磨きあげてからは、スムーズにコミュニケーションをとれるようになりました。そこで出会った方々とは、SNSでつながりを持ち、近況を報告し合うほどです。海外旅行は楽しいだけではなく、確実に私の人間力をアップさせてくれました。

海外旅行は「趣味」ととらえられることが多いですね。しかし、今回の例のよう何を目的におこなっているのか、そこで何を得たのかということが明確に書かれていると、担当者は「成長意欲が高いな」という印象を持つはずです

⑤学業を極めたガクチカ

ゼミ活動のガクチカ

私はゼミ活動に力を入れ、特に3人組になって毎月おこなわれるプレゼンテーションでは仲間内で切磋琢磨しながら取り組みました。

毎月地域経済における打開策をチームで考えるというテーマでしたが、メンバー全員熱い気持ちがあり、最初は度々ぶつかることもありました。しかし、2度3度と発表を重ねていくうちに、お互いの意見を上手く調和できるようになり、更にプレゼンを上手くするにはという部分にも焦点を当てられるようになりました。その結果、3年次の学部内発表の代表チームにも選ばれ大舞台に立つことができました。

この経験を通して、仲間との協調性や、成果を出す喜びを実感することができました。

ゼミ活動を通して、仲間と切磋琢磨してきた様子がよくわかりますね。社会人になると、我を通すよりも周囲と協力しながら良い成果を出すことがもとめられます。社会人として活躍するイメージができる文章ですね。

研究活動のガクチカ

私は研究活動に力を入れて取り組みました。私達のゼミはグループで研究に取り組むことが多いゼミで、ある日「大学生の資産形成」というテーマでグループ研究をしました。

大学生の生の声をたくさん集めたいと思った私達は100名の大学生へインタビューをすることにしました。最終的に達成することができましたが、その過程でグループ内で意見が分かれる場面がありました。

その日、自分の意見をはっきり提示できずにいた私は悔しい想いをし、翌日その折衷案を考えてグループに共有しました。結果、メンバーも納得してくれて良い成果を導きだすことができました。膨大なデータをメンバーで協力しながら集めることができて、自信にもつながりました。

入社後も臨機応変に対応できる力を活かして、それぞれのクライアントに合った解決策を提示できるよう努力してまいります。

研究活動の中身だけではなく、過程をアピールするための文章がよく書けていますね。担当者はガクチカで得た大きな成果よりも、その過程で何を得たかを知りたいはずです。上手くいかなかった経験を織り交ぜても良いですね。

課題作成のガクチカ

私は、とくに英文翻訳の授業の課題作成に力を入れて取り組みました。

好きな洋書を選んで和訳するという課題でしたが、私は以前から好きな洋画の原作を選びました。ストーリーがわかっているので取り組みやすいだろうと初めは思っていました。始めてみると、英語の独特の表現が予想以上に多く、「私ならこう表現するな」と英語に触れることがもっと楽しくなりました。

でき上がった翻訳を先生に見せると、表現力が素晴らしいし、読み手がわかりやすいと褒めてもらいました。そこから毎週この課題があり、現在ではほかの学生の2倍である合計20冊の洋書を翻訳しています。

これによって、自分でも翻訳の面白さを感じると同時に、英語力が格段にアップしたと実感しています。

ほかの学生と比較する冊数が出てくることで、力を入れて取り組んだことへの結果が根拠として表現されていますね。学んでいくうちに楽しくなっていくという姿勢は、入社後も前向きに取り組んでくれそうだなという印象につながります。

⑥サークルや部活動のガクチカ

文化系サークルのガクチカ

私はボランティアサークルの活動で子ども食堂へのボランティアへ週1回参加しており、広報活動に尽力しています。

その子ども食堂には、人が集まらないという課題があり、広報の方法を紙媒体からSNS中心に切り替えました。サークルメンバーで子ども食堂を紹介する30秒ほどの動画を何個も作成し、SNSへ週3回投稿し続けると、それを見た親御さんがお子さんを連れて訪れるようになり、今まで満席にならなかった食堂が毎回満席になるほどになりました。

子ども食堂の方も今では自分でSNSを動かすようになり、サークルメンバーでアドバイスをすることもあります。誰かのために行動するやりがいを感じられた活動でした。

ボランティアサークルの活動を通して、結果はもちろんですが、その食堂の方との関係構築が見えるガクチカですね。食堂の方へノウハウが引き継がれているというエピソードも垣間見えて良い活動をしてきたのだなとわかりますね。

体育会系部活のガクチカ

私はサッカー部の活動に最も力を入れました。

練習は厳しく、何度も挫折しかけましたが、2年生の時にレギュラーをもらいました。しかし、本番の1カ月前に大きなケガをしてしまい、もうプレイヤーとしての活動は難しい状況になったのです。

その時はもう部活も辞めようと思いましたが、サッカーが好きな気持ちを捨てることができず、チームに何か貢献できることを考えました。そこで私はほかのチームのプレイの分析を徹底的におこない、結果をデータ化してチームへ共有しました。

チームメイトはとても喜んでくれて、私はチームのアナライザーとしての役割を現在も担っています。どのような状況下でも粘り強く取り組む力が身に付いたと思います。

挫折経験をおもに書いているガクチカですね。ガクチカでは、華々しい特別な経験に目を向けがちな側面があります。挫折から、どう乗り越えたのかという過程を明らかにすると、「タフさ」「粘り強さ」「困難な状況を打破する行動力」などの人柄がよく伝わりますね。

サークルでのリーダー経験のガクチカ

国際交流サークルのリーダーとして力を入れて取り組みました。

留学生との交流をする目的のサークルですが、活動がマンネリ化し、参加率の低下が課題として挙げられていました。そこで私はどんな活動を希望するのかアンケートを取ることにしました。すると、お互いの文化を知り合うイベントに参加したいという回答が、留学生からも日本人からも多く寄せられました。

この結果をもとに、もっと異文化交流に焦点を当てた企画をすることにしました。第一弾として、料理の持ち寄りパーティーを開催し、お互いの郷土料理を堪能し、新たなコミュニケーションが生まれました。この経験から、課題をそのままにせずに、視点を変えて行動してみる大切さを学びました。

サークルで挙げられている課題について、リーダーとしてどう取り組んだのかという姿勢をアピールするガクチカですね。ただ自分の意見を言うよりも、「アンケートを取った」という行動で協調性もアピールできています。

部活動での新入生勧誘のガクチカ

山岳部の新入生の勧誘に力を入れて取り組みました。私が部長になった時、山岳部の人数が10名しかおらず、山岳部は廃部の危機にあったからです。

これではいけないと思い、新入生歓迎のためにさまざまな作戦を部員たちと考えました。まずは山岳部入部に対するハードルの高さを考え、初心者でも参加しやすいというアピールをすることにしました。既存のメンバーはアウトドアグッズを多く所持しているため、お試しで参加する際には用具をレンタルできるということを売りにしました。

すると、参加へのハードルが下がったのか、10名がお試しで参加してくれて、実際に8名が入部してくれました。この経験から、相手の立場になって物事を考える重要さを私は学びました。

入社後もニーズを察知する力を活かして、お客様一人ひとりに合わせた提案をしていきたいと考えています。お客様から信頼してもらえる営業となれるよう尽力いたします。

どんな方法を誰のために考えたのか、部員たちで作戦会議をしている様子が伝わるような文章です。また、最終的な結果は8名と、数字で出ていることもわかりやすいガクチカになっていますね。

「ガクチカがない……」は3つの状況別に解決する! 刺さるガクチカで選考を突破しよう

ここまでで、ガクチカがない……と悩む人たち向けにガクチカを作る方法を解説してきました。

ガクチカがない……と悩んだときは、まず自分の状況を整理しましょう。それぞれの状況に応じて、対処すべきガクチカの悩みが異なるため、むやみに動くのは危険です。

ガクチカがないと悩んでいる人たちも、ガクチカの正しい選考ポイントを知り、企業にあった強みをアピールできればガクチカが作れます。採用担当の意図を読み取ることができれば、刺さるガクチカになること間違いなし。自信作のガクチカで選考を突破しましょう。

安藤 奏
安藤 奏

NPO法人ブランディングポート代表理事

インパクトのあるガクチカがない……と悩む必要はない!

ガクチカでは、学生の大きな功績よりも「過程」が評価されます。「私は大きな功績がないから、人気企業に入るのは難しい」と悲観する必要はまったくありません。

ゼミの一員、サークルの補欠、飲食チェーン店のアルバイトなど、よくある役割や経験でも、過程からその人らしい魅力が伝われば、多くの企業から内々定が出ているのは事実です。

面接官は、対象者の過去の行動や、その行動に至った経緯・思考パターンなどを通じて、性格や動機、価値観といった表面的に見えづらい点を評価し、「成果を生み出す行動特性があるのか」を判断しています。

そして、上記の行動特性を測る面接手法を「コンピテンシーインタビュー」と呼びます。

今回は、コンピテンシーインタビューで使われる2つの考え方をお伝えします。みなさんのガクチカを整理する際に活用してくださいね。

①コンピテンシーレベル
学生が起こした行動や、当時のモチベーションなどから、面接でコンピテンシーレベルを図ることがあります。評価には5つのレベルがあり、就活生からの人気が高い企業だと、レベル4の評価は最低ラインとして必要でしょう。

レベル1:受動行動…受け身な姿勢で主体性や思考の一貫性が感じられない。
レベル2:通常行動…やるべきことを適切なタイミングでおこなう普通レベルの行動。
レベル3:能動・主体的行動…明確な意図や判断に基づく行動。明確な理由のもと選択した行動。
レベル4:創造・課題解決行動…独自の工夫を加えて状況を改善しようとした行動。
レベル5:パラダイム転換行動…新たな、周囲にとっても意味のある状況を作り出す行動。

②STARモデル
「STARモデル」という質問手法が使われる傾向にあります。STARモデルは一連の出来事を状況・課題・行動・結果に分類するためのフレームワークです。思考の流れを採用担当側が質問をとおして確認し、ガクチカの評価や学生の思考パターンを評価することも多いです。ご自身のガクチカをSTARで整理してみてくださいね。

Situation(状況): 状況や背景の説明が十分にできているか
Task(課題): その状況下での役割や課題を明確にできているか
Action(行動): 課題に対してどのような行動を取ったかのか
Result(結果): 行動の結果としてどのような成果や学びを得たのか

ガクチカがないと悩むときこそ一歩を踏み出そう
この記事を読んでいる人のなかには、ガクチカがそもそもない人もいるのではないでしょうか。新型コロナウイルス感染症の影響などで、タイミングを逸して経験が作れなかった人もいますよね。

私は「今日が人生で一番若い日」という言葉を大切にしています。物事に遅いなんてことはなく、そのことを始めようと思ったその日が、自分の人生で一番若い日であるという言葉です。「いろいろと考える前にやってみよう」という意味が込められています。

ガクチカがないと考え込むのではなく、少しでもガクチカにつながる行動や取り組みを始めてみることが、選考突破への近道ですよ。

もし、どうすれば良いかわからないという方がいればがいるなら、ぜひ私が運営するNPOブランディングポートに連絡してください。ガクチカ作りをはじめ、選考通過に向けて一歩踏み出すためのサポートをします。

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編集責任者 伊東 美奈

キャリアステージを運営するHR team(旧リアステージ)に新卒入社。キャリアアドバイザーとして1,500名以上の就活生を支援する傍ら、長期インターンサービスの立ち上げや人材開発業務を担当。マーケティング事業に異動後、理系学生の就活支援メディア「Digmedia」の編集長・エントリーシート共有プラットフォーム「イールック」の運営責任者を務める プロフィールをみる