苦手な人を面接で伝えるときのポイントとなるキーワードは「具体性」と「再現性」
面接で苦手な人を聞かれたときに、どのように答えれば良いか悩んだり、どんな対策をすれば良いかわからない人も多いですよね。頻出質問ではないため、事前に準備をしていないといった人もいるでしょう。
面接で苦手な人を伝えるときは、「具体性」と「再現性」がポイントです。具体性があると面接官に状況や理由が明確に伝わり、再現性があると伝えた内容が現実的だとアピールできるためです。
また入社後、苦手な人との接し方を再現性高く伝えられると、将来を見据えた視点や志望度の高さの評価につながります。
とはいえ、実際に回答を考えるのは至難の業。この記事では、苦手な人を質問されたときの、具体的かつ再現性が伝わる伝え方について詳しく解説していきます。ポイントや注意点を、就活生からのアドバイスや例文を交えて紹介するのでぜひ参考にしてくださいね。
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体験談あり! 面接で「苦手な人はいますか?」と聞かれる3つの理由
「面接で苦手な人を聞かれたとき、どのように答えよう……」と不安を感じている人は多いでしょう。
苦手な人を聞かれる意図を理解していないと、自己批判や他人の悪口に聞こえる可能性があります。人柄や価値観も適切に伝わらず、不利な評価につながる恐れもあるのです。
しかし不安を感じすぎる必要はありません。面接で苦手な人を聞かれる質問の意図を理解することで回答がぐっと作りやすくなります。面接で苦手な人を聞かれる3つの理由を把握し、意図を頭に入れておくことで、効果的に対策を進めていきましょう。
①学生の人柄・価値観を知るため
面接で苦手な人を聞く理由は、学生の人間性や価値観を把握するためです。企業は単なる学力やスキルだけでなく、学生の人柄や価値観を知りたいと考えています。
実際に、熊本日日新聞社と地方経済総合研究所の共同調査による「2022年度新卒者採用に関する動向調査 」では、5割以上の企業が「外国語力」や「学歴」などのスキルはあまり重視していないとわかります。
面接で苦手な人を質問することが、人柄や価値観を判断する一つの指標になっているのでしょう。
②対処法から仕事への向き合い方を知るため
対処法から、仕事に対する姿勢を知る目的もあります。社会に出れば、性格の異なるさまざまな人とかかわりながら、業務を進めていかなければなりません。そのなかで、ときには意見がぶつかったり、苦手な人に出会うこともあるでしょう。
そのなかでどのようにうまく対処し、仕事に取り組むかは、採用側にとって重要な点です。また、問題解決能力や協調性なども判断できます。職場では、苦手な人がいるチームでも協力しながらの目標達成が欠かせません。そのため苦手な人の対処法を聞き、どのように対人関係のトラブルを解決するかを見極めています。
過去に苦手な人とどのように、目標に向けて協力したか、かかわったかなどの経験を説明できると良いでしょう。
③建前ではなく素直な意見を伝えているかを知るため
企業が学生に対して苦手な人を聞くのは、本音で意見を伝えているかを見極めるためでもあります。誠実に自分の意見を述べられる学生は、職場でのコミュニケーションを円滑にし、チームからも信頼されやすいと考えられるからです。
もし面接で苦手な人を聞かれた場合は、後述する作成方法やポイントに沿って、素直な意見を伝えることが重要です。具体的なエピソードを交えながら、自分がどのように対処しているかを説明し、企業に対して誠実さや問題解決能力をアピールしましょう。
ぶっちゃけ正直に答えてた? 苦手な人を面接で聞かれた先輩たちに聞いてみた!
学生の人柄や価値観などを知りたいと考え、苦手な人を面接で聞いているということを解説しました。自己PRなどに比べて、答えにくい質問をあえてすることで、学生の素の一面がより見えやすくなるからです。
とはいえ、「本当に正直に答えてしまって良いのだろうか」「自分をもっとよく見せる最適な回答があるのではないだろうか」と悩んだり、不安に思ったりすることもあるでしょう。
そこで、実際に面接で苦手な人を聞かれたことのある先輩たちに、正直に答えたかどうかをぶっちゃけて回答してもらいました。
正直に回答はせず、少し取り繕いました。理由は面接官が苦手な人のケースがあるためです。実際には、高圧的な方が苦手だというように回答しました。
正直に話しました。しかし「その苦手な人には〇〇という考えを持ち、対処しています」と対処法まで添えて話しました。
正直に回答しました。ただ、「苦手だからといって避けたり対立したりはしない、自分なりのかかわり方でうまくコミュニケーションをとってきた」といったように答えました。
就活経験者に直撃! 苦手な人を面接で聞かれた人はどのくらいいる?
「苦手な人はいますか」という質問は、志望動機や自己PRなどと比べるとメジャーな質問ではありません。実際に面接対策を進めている人も、この質問の回答の準備をしている人は少ないのではないでしょうか。
そこで「苦手な人はいますか」と実際の面接で聞かれたことのある人がどのくらいいるのか調査してみました。何次面接で聞かれたかなども聞いているので、傾向を掴むためにもぜひ参考にしてみてくださいね。
面接で苦手な人を聞かれたことは何回くらいある?
志望動機や自己PRと比べると、苦手な人に関する質問はマイナーですが、実際のところ就活を経験した先輩たちはどの程度この質問をされたのでしょうか。リアルな意見を見てみましょう。
面接で「苦手な人はいますか?」という質問を受けたことはありますか?
1回聞かれた経験があります。「これまでに苦手だと感じた人はいましたか」と聞かれ、その後に「そういった人とはどのようにかかわりますか」と聞かれた経験があります。
2回聞かれたことがあります。「グループワークがこれまで多かったと思いますが、苦手な人にはどのように接してきましたか」というように質問を受けたことがあります。
2回くらい聞かれたことがあります。難しい質問なので、ガクチカ、志望動機と共に事前に用意しておいた方が良いと思います。
苦手な人よりもよく聞かれるのが、志望動機や自己PRです。こちらの記事では、面接での頻出質問を紹介しているので、一緒に対策をしていきましょう。
面接で聞かれた質問&回答大公開|実際にあった難易度高めな質問とは
聞かれた人は何次面接で聞かれた?
面接で苦手な人を聞かれた回数について、面接経験者に聞いてみましたが、どんなタイミングで聞かれるのかも気になるところですよね。
基本的な質問が多いとされる一次面接なのか、より学生の人柄や考え方を深掘ってマッチング度をはかる二次面接なのか、合否を決定付ける最終面接なのか、面接を経験してきたパネリストたちに苦手な人を聞かれたタイミングを聞いてみました。
何次面接で苦手な人を聞かれましたか?
苦手な人に関する質問を受けたのは二次面接でした。一次面接はエントリーシート(ES)ベースであるため、二次面接でエピソードをもとに深掘りをおこなうケースが多いのが理由なのかなと考えます。
二次面接以降が多いです。一次では形式的なガクチカや志望動機しかきかれないことが多かったです。よりパーソナルな質問は二次以降が多い印象です。
一次面接で聞かれました。人と話すのが好きという話をした後に、「では逆に苦手な人物はいますか」という流れで聞かれました。
苦手な人を聞かれたときの回答の準備はしていた?
面接の質問対策はバッチリでも、想定外の質問が飛んできたら焦りますよね。とくに「苦手な人はいますか」は、定番の質問ではないからこそ、事前の対策が肝心です。
苦手な人を質問されたときのために、先輩たちは対策していたのでしょうか。当時のエピソードを聞いてみました。
事前に「苦手な人」について質問されたときの回答の準備はしていましたか?
苦手な人について質問されたのですが、まったく準備していなかったので焦りました。過去の経験から思い出して何とか回答した覚えがあります。
苦手な人についての回答は準備していました。グループワークのエピソードをもとに自己PRや挫折経験を作成していたため、聞かれるのではないかと予測していました。
準備していなく、焦ってしまったことがあります。適当なことを言って、その後苦手ない人への対処法を聞かれたのですが、自分が言ったことは一貫性がなかったと思います。
「苦手な人はいるけれど……」面接で伝える苦手な人を言語化する方法
「苦手な人はいるけれど、それを言語化するのが難しい」と感じる人も多いかと思います。
そこで、苦手な人を言語化するための3つの対策法を解説します。今はまだ考え方がわかっていないだけなので、後述する対策法を読めば言語化できるようになるはずです。
また、先輩たちのリアルな声も参考にしてみてください。先輩たちは苦手な人をすんなり思いつき、言語化できたのでしょうか。
面接で答える「苦手な人」はすんなり思いつきましたか?
苦手な人=そこを改善すればもっと良くなるのに惜しいという思想で考えていくと柔らかな表現でスムーズに考えることができました。
答えられなかった反省を活かして、答えられるように考えました。言語化することが難しいですが時間をかけて考えれば、話せるようになると思います。
すぐには思いつきませんでした。苦手な人自体はすぐに思いついたのですが、その人がどういった人物なのか、なぜ苦手なのかをわかってもらえるような言い方に迷いました。
①自分の長所を裏返して考える
自分の長所を裏返して考えると、苦手な人の特徴を言語化しやすくなります。苦手な人とは、自分の性格や価値観と合わない部分を持つ人のことです。長所は自分が得意としていることだったり、重要視している価値観が隠れていたりするので、裏返すことで自分がどんな人に対して苦手と感じるのかが見えてくることがあります。
具体的には下記の手順で考えてみると良いでしょう。
長所から苦手な人を考える3ステップ
①自分の長所を洗いだす
長所の例:責任感が強い、計画性がある
②長所を裏返す
長所の反対の例:責任感がない、計画性がない
③具体的な特徴を言語化する
例:責任感がない人が苦手→「苦手な人は、責任感がない人や自分の仕事を他人に押し付けるような人です」
例:計画性がない人が苦手→「苦手な人は、計画性がなく、直感で動くタイプの人です」
自分の長所は自己分析から導けます。こちらの記事では自己分析の方法について詳しく解説しているので、あわせてチェックしてみてくださいね。
王道の自己分析法と就活に活かすコツ|「やってよかった」体験談付き
それでも自分の長所が思い浮かばないという人にはこちらの記事がおすすめです。長所の見つけ方について詳しく解説しています。
長所が思いつかない……就活を経験した先輩が伝授する見つけ方9選
②自分の性格や過去の嫌な経験を振り返る
自分の性格や過去の嫌な経験を振り返ることで、苦手な人がわかることもあります。
自分で気がついていないだけで、共通点を考えれば苦手な人が見つかる可能性が高いです。まずは過去を振り返り、嫌な経験や苦手な人の例を挙げることからはじめてみましょう。
嫌な経験 | 苦手な人の特徴 |
---|---|
アルバイトで遅刻した方がいたため 全員で残業をしたことが嫌だった |
時間にルーズな人が苦手 |
約束の時間に遅れてくる友人には ストレスを感じる |
時間にルーズな人が苦手 |
高校時代、人の話を聞かずに 意見を押し付ける先生が苦手だった |
頑固な人が苦手 |
大学の授業でチーム作業をした際、 自分の思い通りに進めようとする人に注意して 反論されたことが嫌だった |
頑固な人が苦手 |
出てきた過去の経験から、「時間にルーズな人」「頑固な人」が苦手だと気づけます。苦手な人が複数人でてきても問題ありません。面接で答えやすい特徴をピックアップし、回答を用意しておきましょう。
③内定者のエントリーシート(ES)を参考にする
内定者のESを参考にすることもおすすめです。
内定者のESには、選考突破の秘訣が詰まっています。内定者の伝え方を参考にすれば、どんな苦手な人を回答すれば良いかや、伝え方のコツが参考になるでしょう。
内定者のESを見ることができるサービスの一例
具体的には、下記の手順で参考にしてみてくださいね。
①志望業界や企業に近い内定者のESを探す
②評価されたと考えられるポイントや伝え方を考察する
③ポイントや伝え方を参考に、自分の経験に置き換える
④自分の言葉で苦手な人や対策を書いてみる
苦手な人にうまく対処できた経験がない場合はどうしたらいい?
「苦手な人にうまく対処できた経験がないと、不利になりそう」と不安を感じる人もいるでしょう。もし、うまく対処できた経験がない場合は素直に伝えつつも、今後どのように努力しようと考えているかを伝えることが大切です。
具体的には、下記の手順で考えるのがおすすめです。
うまく対処できた経験がない場合の伝え方
①結論を伝える
②苦手だと感じた人との、具体的な状況を説明する
③うまく対処できた経験はないと素直に伝える
④今後の対処法を説明する
例文
私が苦手に感じる人は、頑固すぎる人です。(結論)
アルバイト先の方針を変えようと店長に意見を伝えた際、すべてを否定されて意見を受け入れてもらえませんでした。(具体的な状況)
正直、このときはうまく対処できませんでした。(正直に伝える)
今後同じような状況になった際には、学びを活かし早い段階から相手に寄り添った姿勢を見せ、お互いの妥協点を探せるように努めます。(今後の対処法)
先輩に聞く! 苦手な人にうまく対処できた経験がない時はどうしたらいい?
苦手な人に上手く対処できた経験がない場合はどのように答えたらいいと思いますか?
うまく対処できていないエピソードでも、何を心掛ければ改善できるのか、その苦手な人の視点で解決策を考えて答えれば良いと思います。
苦手な人に上手く対処できた経験はなかったですが、「〇〇を改善するようになった」など、成功体験につなげて話していました。いわゆる盛ったというやつです。
苦手な人が思いつかない場合は一覧を参考にしよう!
苦手な人が思いつかない場合は、一般的に苦手な人が多い特徴を参考に考えてみましょう。下記の一覧に目を通すだけでも、思いつくこともあるかもしれません。対処法もあわせて解説するので、参考にしてくださいね。
苦手な人の特徴 | 対処方法 |
---|---|
協調性がない | 役割分担を明確にし、定期的に進捗を共有する |
約束を守らない・時間にルーズ | スケジュールを共有し、リマインダーを設定する |
挨拶ができない | 自分から積極的に挨拶をし、話しかける |
ネガティブで否定的である | ポジティブな視点を提供し、 モチベーションを上げる努力をする |
主体性や行動力がない・無気力である | 明確な目標を設定し、定期的にフィードバックをする |
高圧的である | 冷静に自分の意見を伝える練習をする |
すぐに感情的になる | 落ち着いて対応し、冷静なコミュニケーションを心掛ける |
人任せ・責任感がない | 役割と責任を明確にし、進捗管理をする |
悪口を言う | 悪口に同調せず、前向きな話題に切り替える |
言い訳や嘘が多い | 事実を確認し、正直に話すことを促す |
マナーに欠けている | マナーを守ることの重要性を説明し、自分が模範となる |
相手によって態度を変える | 一貫した態度で接し、公平なコミュニケーションをする |
優柔不断な | 選択肢を提示し、決断を促す |
自分勝手 | 自分の時間管理をしっかりとし、相手の時間を尊重する |
気分屋 | 安定した態度で接する |
連絡ができない | 定期的な連絡を促し、フォローアップをする |
否定する | 否定的な意見も受け止め、対等に会話する |
相手の話を聞かない | 相手の話を受け入れ、共感を示す |
自己主張が強すぎる | 意見交換を促す |
問題を解決しようとしない 先延ばしする |
問題解決のための行動を教え 実行できるようサポートする |
感情の起伏が激しい | 落ち着いて対応し、理解する努力をする |
仕事(アルバイトなど)に対する 責任感が薄い |
役割と責任を明確にし 進捗管理を促す |
内定者は知っている! 面接で苦手な人を答える際の3つのコツ
面接で苦手な人を質問されたとき、どのように答えるかは少なからず評価にかかわります。そのため、冒頭で伝えたように、あなたの人柄や価値観が伝わる回答ができたほうが良いでしょう。では実際にどのように伝えれば良いのか、ここからは3つのコツを解説します。
先輩たちにも、伝える際に気を付けていたポイントやコツを聞いたので、参考にしてください。
面接で苦手な人を伝える際にどんなことに気を付けて伝えていましたか?
その苦手な人を批判しすぎないことに気を付けていました。たとえば「私は高圧的な人が苦手です。なぜなら、会話にならず、一方的に責められているような気持ちになるからです」という文章は伝えないようにしていました。
ポジティブさや協調性をアピールした
一方で「私は高圧的な人が苦手です。なぜなら良い意見をいっていても、高圧的なことが理由でマイナスの評価を受けているのがもったいないと感じるためです」など、ポジティブに捉えられる要素を組み込むことで、協調性をアピールすることができます。 このようにポジティブな要素を盛り込むように気を付けていました。
①社風に通ずる内容にする
企業の社風に合った内容を伝えることもコツです。
会社の雰囲気に合う苦手な人を答えれば、合わない人を答える学生より「自社に合った人材」と思ってもらえる可能性が高まります。実際に類似性の法則といって、人は共通点を感じる相手に対し、心地良さを感じる心理学の研究結果もあります。
社風を理解するには、企業のホームページや社員のインタビュー記事、社内の人が執筆しているブログのチェックが効果的です。
社風にあった苦手な人の考え方例①
社風:「当社は常に新しいアイデアを求め、革新を推進しています」
→イノベーションを重視することがわかる
苦手な人の例:「変化に対して消極的で現状維持を好む人が苦手です。新しい挑戦やアイデアを取り入れることに積極的な環境で成長したいです」
社風にあった苦手な人の考え方例②
社風:「弊社はお客様の満足を最優先に考える企業です」
苦手な人の例:「人の意見を無視する人が苦手です。企業で働く際はとくに、顧客ニーズに応えるための努力が大切だと考えています」
②自己PR・ガクチカと一貫性を持たせる
一貫した回答は信頼性を高め、説得力も増します。そのため、自己PRやガクチカなど、ほかの質問の回答と矛盾が生じないようにしましょう。
たとえば自己PRで「強みは行動力」と伝え、ガクチカでは「諦めずに最後まで挑戦し続けたエピソード」を伝えたとします。その場合、苦手な人は以下のように伝えられると一貫性があることがわかります。
自己PR・ガクチカと一貫性を持たせた回答例
苦手な人は、行動力がなく、何かをはじめる際にいつも躊躇する人です。私は常に前向きに挑戦し続けることを信条としているため、行動に移せない人と一緒にいるとフラストレーションを感じます。
ただそのような場合でも、サポートし、少しでも前向きな姿勢を引きだせるよう、向き合う努力をしています。
③再現性の高さを具体的に伝える
苦手な人の対処法に再現性を持たせることも、コツの一つです。もしも、入社後に苦手な人と仕事をする機会があっても、逃げずに向き合って業務にあたってくれるだろうという評価につながる可能性があります。
例文
苦手な人は、何かをはじめるときに無計画に行動する人です。私は課題解決の道筋を立ててから、動き出したいタイプのため、無計画な人と一緒にいるとフラストレーションを感じることがあります。
入社後も苦手な人とかかわる機会もあるかもしれませんが、その際は、タスクの細分化や定期的な進捗確認をおこない、ゴールにそって軌道修正できるようにサポートしながらチームで業務を遂行できるように尽力します。
先輩たちにも、どのように入社後の再現性を伝えていたか、意識したポイントを教えてもらいました。
苦手な人への対処法は、その人の背景を知ることだということを心掛けていました。これは入社後の再現性を担保するうえでも有効的です。
汎用的な対処法を伝えることがポイント!
たとえばクライアントが苦手な人の場合「苦手な人と会わないようにする」や「さりげなく注意する」などいったことはほぼ不可能です。
そのため「相手の背景を知るために食事などにお誘いし、関係構築する」などといった立場関係なく汎用的に対処することができる方法を考えるように意識しました。
苦手な人への対処法として、「その人の行動の背景まで考え、そして話す」ということだと考え、それを話していました。 もちろん、会社に入社するとさまざなな方と関係性構築をおこなうと思います。その際、合わない人もいるかもしれません。
改善策の取り方で自分らしさをアピールしよう
ですが、表面上の意見や考えだけでその人を判断するのは不十分だと思います。どのような背景や価値観が理由となって、今の発言やパーソナリティーになったのかというところまで理解したうえでコミュニケーションをおこないいたいと話していました。
内定者に聞いた! 面接で苦手な人を伝える5つの作成手順
苦手な人はわかっているのに、いざ面接で伝えるための文章を考えようとすると、どのような構成で作成したら良いのかわからないと、筆が進まなくなってしまうケースもあるでしょう。
ここからは、「苦手な人」の回答を簡単に作成することができる5つの手順を紹介します。面接を経験した先輩たちにも、どのように回答を準備したか聞いてみたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
どんな手順で「苦手な人はどんな人ですか」の回答を作成していましたか?
まずは、できるだけ当たり障りのない苦手な人を考えていました。そして、その次に苦手な人の理由とそれの何がもったいないのかを考えます。これらの手順を踏んだうえで、対処法の解答を作成しました。
まずは、自分が最近嫌だなと思った場面を考えます。その際、どういった状況だったかを詳細に考えることがおすすめです。その場面を振り返ったときに、嫌な人が思い浮かんだ場合、その人を苦手な人とするようにしていました。
①端的に結論を伝える
まずは、結論を端的に伝えることが大切です。
結論を先に伝えると、面接官も話の要点を把握しやすくなります。結論後回しにしたり、長々と伝えすぎると、情報を整理しづらくなるため注意してください。
OK例
私が苦手だと感じるのは、協調性がない人です。
NG例
飲食店でアルバイトしていた際、急に大きな声で自分語りをはじめた男性がいて、注意されるまで大きな声で話し続けていた人を苦手だと感じたため、協調性がない人が苦手だと思っています。
後者の伝え方だと、面接官によっては「理解しづらい」と感じ、適切にアピールしきれない可能性があるでしょう。
②結論の理由を説明する
苦手な人の結論を伝えたあとは、理由を説明してください。
結論を聞いた面接官は、なぜその人が苦手なのか疑問に感じます。疑問に答える流れで説明すると、話が伝わりやすくなりますよ。
結論の理由を説明する例
私が苦手だと感じるのは、協調性がない人です。(結論)
なぜなら、協調性がない人が1人でもいると、チーム全体の雰囲気が崩れてしまうためです。(理由)
③過去の対処経験を伝える
苦手な人の理由を述べたあとは、過去に対処した経験があると伝えましょう。
このあと具体的な対処経験のエピソードを伝えるのですが、その前に端的に過去にも対処経験があると伝えると、理解してもらいやすくなります。
過去の対処経験を伝えた例
実際にアルバイト先でも、協調性がない人と働き問題が起きたことがあります。
先日電車に乗っていた際にも、協調性がない人と出会いました。
④具体的なエピソードで説明する
過去の経験を伝えたら、具体的なエピソードを説明しましょう。ただし、抽象的な話は理解されにくく、マイナスな印象を与える可能性があるため注意が必要です。
背景の具体的な説明と、その結果どうなったかをセットで伝えるとわかりやすく伝えられます。また、下記のポイントも含められるとわかりやすさが増しますよ。
背景と結果を伝えるときのポイント
・いつ・誰とのエピソードかを伝える
・どんな問題が起きたかを伝える
・具体的な対処法を伝える
・行動の結果を伝える
具体的なエピソードの説明例
大学3年生のときに居酒屋のアルバイトをしていたのですが、協調性のない同僚によってチーム全体の士気が下がった経験があります。(いつ・誰によるエピソードかを伝える)
独断での行動が多く、チームでの連携が崩れ顧客対応が遅れたため、クレームが増えてしまいました。(どんな問題が起きたかを伝える)
そこで私は、同僚と積極的にコミュニケーションを取り、チームや顧客に迷惑を与えるデメリットを説明しました。(具体的な対処法を伝える)
⑤入社後の再現性をアピールする
最後に、入社後の再現性をアピールしましょう。
入社後も同じように解決できると伝われば、再現性をアピールできます。ありきたりな内容では再現性をイメージしにくいため、具体的に伝えてくださいね。
入社後の再現性をアピールした例
苦手な人と働く場面があった場合でも、相手と向き合い協力を促す努力をします。また本人やチーム内での情報共有を徹底し、一致団結した業務で成果を出します。
みんなは面接でどう答えてた? 実際に内定者が回答した「苦手な人」とは
作成手順がわかっても、実際に作成してみない限りはイメージが掴めないこともあるでしょう。
実際に就活の先輩たちは、どのように回答していたのでしょうか。面接で苦手な人を伝えた経験がある先輩たちに、どのような回答を伝えていたかと意識したポイントを聞いてみました。
私は次のように伝えていました。「私が苦手な人は高圧的な人です。せっかくいいことを言っているのにもったいないと感じることもあります。対処法としては、これまでの塾講師の経験をもとに、冗談を交えて、行動を改善してもらうように伝えるということです。
実際に冗談を交え、笑いを意識したトゲのない伝え方をすることで、高圧的な態度が徐々に改善していってくれた経験があります」
「せっかく〇〇なのにもったいない」と伝えたことがポイント!
ここでのポイントは、「せっかく〇〇なのに勿体ない」という文言を入れたことです。ネガティブな要素もポジティブ気質に考えることができる人間であることをアピールすることが目的です。
また対処方法においても、これまでの人生で培ってきた経験をもとにどう改善していくかを明確にし、さらに実体験での話と絡めることで説得性を持たせることを意識して作成するようにしました。
私が当時伝えていた回答は以下です。
「私が苦手だと思う人は、頭ごなしになんでも否定したり、傷つくような発言をしてしまう人です。理由としては、自分自身も悲しい気持ちになりますし、それを言われた人もマインド的にマイナスに働いてしまいその人の行動や発言に影響が出てしまうかもしれないからです。
そんな人とかかわる際に意識していたこととしては、相手の背景をしっかりと理解しにいくという点です。もちろん頭ごなしに否定してしまうことは良くないことだと思います。
ですが、その人たちもそれを言ってしまう背景や原因があると思うので、それがどうしてなのかというところをしっかりと把握していく必要があると思います。そして、もしそれを改善、修正することができるのならば、少しずつ一緒に修正していくことが必要でしょう。
もし難しい場合は、少しでも傷ついたりマイナスに働いてしまうような人が出ないように行動していきたいです。実際に会社に入っても自分と異なる考えの人が多いと思うので、さまざまな考えを理解をしながら日々行動していきたいと思います」
厳選21例文|面接で苦手な人を聞かれたときの回答例文を紹介
面接で苦手な人について聞かれた場合、どのように答えたら良いか悩むこともあるでしょう。ここでは、具体的な回答例文を解説します。
例文を参考に、自分の状況に合わせた回答を準備しましょう。
①協調性のない人
例文
私は協調性がない人が苦手です。協調性がない人がいると、全体の調和が乱れ、ほかの人に迷惑がかかるためです。
実際に通学中の電車内でも、協調性がない人とのトラブルがありました。ある日、電車内で座席を独り占めしようとする人がいて、ほかの乗客が座れない状況が発生したのです。
私はその人に丁寧に話しかけ、周囲の方も座れるように席を譲ることを提案しました。その結果、その人は席を譲り、周りも快適に座ることができました。
仕事でも間違っていることは見て見ぬふりをせず、主体的に解決し、快適な仕事ができるよう行動します。
苦手な人の回答から、面接官は仕事への向き合い方を見ていると解説しました。上記の例文なら、仕事においても真摯に向き合ってくれるだろうと面接官にアピールできるでしょう。
また具体的な問題解決の方法や、その結果が述べられているため、問題解決能力のアピールにもつなげられますよ。
②約束を守らない・時間にルーズな人
例文
約束を守らない・時間にルーズな人が苦手です。時間にルーズな人がいると、全体のスケジュールが乱れ、チーム全体の効率が下がるためです。
大学3年生のときのアルバイトでも、苦手な人とかかわったことがあります。ファストフード店で働いていたのですが、シフトの時間を守らない同僚がいました。
その結果、別のスタッフがカバーする必要があり、不満が増え全体の士気が低下しました。そこで私は、同僚と直接話し合い、シフト管理の重要性を説明し、チーム全体でカバーし合える体制を整えました。
職場でも時間にルーズな人と、仕事をすることもあるかと思います。あらかじめチーム全体でカバーできる体制を整え、問題の深刻化を防げるよう尽力します。
結論を端的に伝え、すぐに理由を説明しているため理解しやすい文章です。「今度はあらかじめチーム全体でカバーできる体制を整えておく」と伝えることもポイントです。入社後を深く考えられていると伝わり、志望度の高さのアピールにもなるでしょう。
③挨拶ができない人
例文
挨拶ができない人が苦手です。雰囲気を悪くし、関係を築くのが難しくなるため、基本的なマナーとして重要視しています。
大学1年生のときに参加したボランティア活動でも、挨拶をできない方と出会いました。私はリーダー役を務めていたのですが、1人のメンバーがほかのメンバーに挨拶をせず、コミュニケーションを避ける傾向がありました。
その結果、情報共有がうまくいかず、悪い雰囲気が漂ってしまいました。私は彼に、挨拶は信頼関係を築く第一歩だと説得し、挨拶だけで良いから会話をすることを促しました。その結果、彼は少しずつ挨拶ができるようになり、メンバーとも打ち解け冗談を言い合えるほどの仲になりました。
入社後も同様にコミュニケーションが苦手な方がいた場合、糸口になれるように行動します。
状況を具体的に伝えられており、はじめて話を聞く面接官でも理解しやすいエピソードです。もし自己PRやガクチカで、行動力や主体性、協調性などを伝えているのであれば、一貫性のアピールにもなるでしょう。
④ネガティブで否定的な人
例文
ネガティブで否定的な人が苦手です。否定的な態度は、相手の気分を低下させるためです。
2週間ほど前、常に否定的な態度を取る方と話す機会がありました。
私の将来の目標や資格試験の話をしていたのですが、発言のたびに「でも難しいよね」「今更遅いんじゃない」などと否定され、悲観的になった経験があります。
正直、このときは悲しさからうまく対処できませんでした。しかし冷静に考えると、事実と感情を切り離して考えることが大切だと気づきました。一つの意見として受け入れ、悲観的な感情には飲み込まれないことが大切だと思っています。
今後同じような状況になった際は、早い段階で事実と悲しい感情を切り離し、冷静に対処できるように行動します。
正直に「このときは対処できませんでした」と伝えることで、誠実さが伝わります。その場では対処できなくても、あとで冷静に分析し、再現性をアピールできているため評価につながるでしょう。
⑤主体性や行動力がない・無気力な人
例文
主体性や行動力がない人が苦手です。このような方が一人でもいると、周りに余計な負担がかかるためです。無気力さが伝わり周囲のモチベーションも低下すると考えています。
大学4年生のときに、ゼミでのプロジェクトに参加していたのですが、主体性がなく無気力なメンバーがいました。彼は自分の役割を果たさず、ほかのメンバーに依存することが多かったため、進行が大幅に遅れました。
そこで私は、彼との個別ミーティングを提案し、具体的なタスクの割り振りと期限を明確にしました。また、定期的な進捗確認をおこない、彼の取り組みをサポートしました。この結果、彼のやる気と行動量が増え、プロジェクトも無事に完了しました。
志望する営業職でも、顧客対応やチームワーク向上につながる行動を、率先しておこなえる人材になります。
具体的な問題解決の行動が伝わり、面接官に入社後もモチベーション高く働いてくれそうだとアピールできる例文です。具体的に伝えれば、建前ではなく本音であることも伝わるでしょう。
⑥高圧的な人
例文
高圧的な態度をとる人が苦手です。ほかのメンバーの意見を抑圧し、チーム全体のコミュニケーションを阻害するためです。
大学2年生のときに、学園祭の実行委員会でリーダーを務めていました。その際に高圧的な態度をとる委員がいて、メンバーが意見を言いづらくなり、進行が滞ることがありました。
私は否定はせず、歩み寄る姿勢で相手の気持ちを理解する会話を心掛けました。その結果、彼の態度は改善し、スムーズに進行できました。
もし社会にでて同じような場面があった場合も、相手に歩み寄り、協力して目標達成ができる環境を作ります。
対処経験から、問題解決能力やコミュニケーションスキルが伝わる例文です。
入社後も同様の方法で対応できると断言することで、再現性をアピールできています。相手の感情にとらわれず、冷静に対処できる姿勢も評価につながるでしょう。
⑦すぐに感情的になる人
例文
すぐに感情的になる人が苦手です。感情的な反応があると冷静な対話が難しくなり、問題解決が遅れるためです。
大学4年生のときに学園祭の実行委員会で活動していたのですが、あるメンバーがすぐに感情的になることがありました。そんななか私は「感情的になる人と対話することで、冷静さを保つ訓練になり、対処法を学ぶ良い機会だ」と考えていました。
そこで彼の感情の原因を理解し、ストレスを軽減するための役割分担を見直しました。結果的に、彼の感情的な反応が減り、チーム全体の雰囲気も改善できました。
働くなかで感情的な顧客に出会うこともあるかと思いますが、相手への理解と、チームでの協力を仰ぎ問題を解決します。
「感情的になる人と対話することで、冷静さを保つ訓練にもなり、対処法を学ぶ良い機会だと考えていました」と、当時の感情を伝えられている例文です。感情を加えることで、面接官が知りたい人柄や価値観が伝わる文章になっています。
⑧人任せ・責任感がない人
例文
責任感が欠如している人が苦手です。チーム全体の信頼関係が崩れ、支障がでるためです。
大学2年生のときに、責任感のないメンバーと一緒に、サークル活動をしていた経験があります。彼女はあまり向上心がなく、活動に参加しても人任せで、ほかのメンバーに負担がかかりました。
私は、「やりがいを感じないから責任感を持てないのだ」と考え、彼女がSNSが得意なことから広報担当に任命しました。その結果、やりがいが芽生え、今では積極的な行動が増えています。
将来もしリーダーシップをとるような機会があれば、やりがいを感じながら業務できる環境を作れるよう尽力します。
自分の感情も織り交ぜることで、理解してもらいやすい文章ができます。本音から人柄や価値観を伝えられ、信頼感のある回答になるでしょう。
⑨悪口をいう人
例文
他人の悪口をいう人が苦手です。無意識のうちに「自分は嫌われたくない」と怯え、本来の性格や能力を発揮できなくなるためです。
高校2年生のときに、バスケットボール部で他人の悪口をいう部員がいました。ほかの部員のプレーを陰で批判することが多く、仲が悪くなり試合での連携もうまくいかなくなりました。
私は「面と向かって伝えれば建設的な話し合いになる」と考え、部員全員で定期的にミーティングをおこない、意見交換の場を設けました。
オープンなコミュニケーションが取れたことで、チームの雰囲気が改善され、試合でも良いパフォーマンスを発揮できるようになった経験があります。
この経験のように入社後も、考え方を変えることで、相手のネガティブな行動をプラスに変えられるよう行動します。
ネガティブなことでも、視点を変えてポジティブに向き合える人材だと、アピールできる例文です。問題解決力やリーダーシップも伝わる文章になっています。
⑩言い訳や嘘が多い人
例文
言い訳や嘘が多い人が苦手です。その人のすべてが信用できなくなる自分に対しても、嫌気がさすためです。
大学2年生のとき、学園祭の準備委員会でも言い訳が多い方がいました。与えられた役割を果たさず、何度も言い訳をしていました。そのため準備が遅れ、ほかのメンバーが不満を抱くようになりました。
彼自身をすぐに改善することは難しいと考え、別の解決策を考えました。具体的に、チーム全員がアクセスできる管理ツールを導入し、進捗状況をリアルタイムで共有しました。
その結果、進捗状況が可視化されたことで、言い訳をしつつも与えられた役割は全うしてくれるようになりました。
入社後に同じ経験をした際は、手っ取り早く解決できる手段を考え、仕事を全うします。
相手を変えるより自分の考えを変え、効率的に問題解決したエピソードのため、賢明さが伝わります。状況に合わせて柔軟に対処する力も、アピールできていますね。
⑫マナーに欠けている人
例文
マナーに欠けている人が苦手です。マナーに欠けた行動は、たった1回でも場の雰囲気が台無しになるためです。
大学2年生のときに、ダンスサークル活動でマナーの悪いメンバーがいました。ミーティング中にスマートフォンをいじることが多く、ほかのメンバーの発言を無視することもありました。
「伝えれば理解してもらえる」と考えていたため、彼に個別に話しかけ、会議中のスマートフォンの使用を控えてほしい旨をお願いしました。今では彼は態度を改め、マナーに欠けた行動もなくなっています。
社会人になってからも、苦手な人に対して、相手を信じた行動で歩み寄り、チーム全員が気持ち良く発言しあえるような環境を作ることに尽力できたらと思います。
相手を非難せず、コミュニケーションを大切にすることで、円滑な人間関係を築ける人柄が伝わる例文です。またエピソードの背景も具体的なため、シチュエーションをイメージしやすい点もポイントです。
⑬相手によって態度を変える人
例文
相手によって態度を変える人が苦手です。対等な話し合いができないからです。
大学3年生のときの塾講師のアルバイトでも、相手によって態度を変える人がいました。上司や保護者には丁寧な態度を取る一方で、生徒や同僚には高圧的な態度を取り、生徒たちが萎縮して質問しづらい状況が続きました。授業の質が低下してしまい、課題に感じていました。
私は高圧的な態度の原因を知るため、直接質問してみました。「生徒に舐められたくない」という思いが先走ったゆえの行動だったそうです。協力できることがあるなら頼ってほしい旨を伝え続けた結果、徐々に高圧的な態度は改善していきました。
入社後に相手によって態度を変える人がいた場合でも、怖気づかず寄り添った提案で乗り越えたいと思います。
相手の行動の背景を理解し、否定せずに寄り添うことを大切にする価値観が伝わる例文です。高圧的な上司や顧客に出会う可能性もあるため、そんなときでも乗り越えられると伝わるでしょう。
⑭優柔不断な人
例文
優柔不断な人が苦手です。決断力が遅いとチャンスを逃す回数も増えるためです。チームでの仕事では、周りにも迷惑がかかります。
大学4年生のときに、参加したIT企業のインターンシップで、リーダーが決断力に欠ける方だった経験があります。決断を先送りにしがちで、チーム全体の士気や業務スピードが低下していました。
そこでミーティングを増やし、全員が意見を共有できる環境を作り、リーダーの負担を軽減して全員で決断をサポートしました。結果的に、周りからの支えも増え、スムーズに業務が進むようになりました。
入社後同様の状況になった場合でも、苦手なことがある方をチーム全体で協力し合える体制を整え、業務に取り組みます。
問題を単に批判するのではなく、ミーティングの場でリーダーをサポートする環境を作ったというエピソードから、協調性や行動力が伝わる例文ですね。インターンでの経験は入社後の業務に通ずるところもあるため、面接官もイメージしやすいでしょう。
⑮自分勝手な人
例文
自分勝手な人が苦手です。自己中心的な態度はチームワークに悪影響を及ぼすためです。
大学2年生のとき、コンビニのアルバイトで自己中心的なメンバーと一緒に働いたことがあります。その方は毎朝のミーティングで自分の意見を優先し、店長の意見を無視して働いていました。
身勝手な行動を許してしまうと、ほかのメンバーにも影響がでたり、不満がつのったりする可能性も考え、誰もが納得するマニュアルを作成することに決めました。身勝手な振る舞いをされるたびに、このマニュアルを使って説得することで徐々に自分勝手な行動はなくなっていきました。
営業職として勤務した際も、自己中心的な行動は避け、ルールを守りながら仕事を円滑に進められるよう行動します。
過去の経験を率直に述べ、前向きに課題解決に取り組んだ姿勢を示せば、自分自身の人柄や価値観が自然と伝わる良い例です。
⑯気分屋な人
例文
気分屋な人が苦手です。気分に左右されやすい人と働くと、自分のモチベーションも不安定になりやすいためです。
大学3年生のとき、卒業研究のメンバーのなかに、気分屋のメンバーがいました。気分で意欲が変わり、重要な会議や作業に遅刻や欠席が頻発していました。研究が進まなかったため、彼の意欲を引き出す方法を模索しました。
彼の興味を引くタスクを任せたり、褒め合うなどをして、モチベーションを維持するよう努めました。結果、意欲的に参加してくれるようになりました。
社会にでてからも、相手を第一に考えた行動を模索し、最善の結果を出せるよう尽力します。
相手の立場に立って考え、建設的な対応ができる姿勢が伝わる例文です。真摯な姿勢や、成長の可能性を感じ取れますよね。地道な努力と思いやりの心から、良い結果を引きだそうとする人柄もアピールできるでしょう。
⑰連絡ができない人
例文
連絡ができない人が苦手です。コミュニケーションがうまく取れないためです。
昨年、大学のサークルでイベントを企画した際も、連絡ができない人がいました。必要な情報を適時に共有せず、イベントの進行に支障がでました。
私は、押し付けにならないよう、彼に個別に話しかけ経緯を説明しました。また、連絡をスムーズにするために、全員が参加するグループチャットをつくり、週に一度の進捗確認のミーティングを提案しました。この対応で、彼の意識も改善され、滞りなくイベントを開催できました。
貴社に入社できた際には、欠点を補える提案や行動を心掛け、気持ち良く一緒に仕事ができる営業になります。
無理のない範囲での対応を心掛けたエピソードからは協調性や柔軟性を感じます。自分の行動を誇張せず、ありのままを伝えるようにしましょう。
⑱否定する人
例文
否定的な態度を取る人が苦手です。会話をする意欲が下がり、コミュニケーションの質が落ちるからです。
大学2年生のとき、プログラミングを勉強していた際も、否定的な態度を取る方と出会ったことがあります。プログラミングスクールのコミュニティで出会ったのですが、他人の意見を否定することが多い方でした。
周りの方が嫌悪感を抱く中、私は悲しい気持ちを堪え、「否定できないくらい実力をつけよう」と思っていました。その甲斐もあり、1年後にはコミュニティの中で特別講師の依頼が来るほど、プログラミング技術が向上していました。
社会でも否定的な方はたくさんいると思いますが、何事も捉え方次第だと考え、原動力に変えます。
結論や否定的な人が苦手な理由が簡潔に伝わるため、わかりやすい構成だといえます。悲しい出来事を、いかに原動力に変えるかの視点が評価されるでしょう。実際の経験からも、成長を目指す前向きな姿勢が伝わります。
⑲相手の話を聞かない人
例文
相手の話を聞かない人が苦手です。意見を無視されて、お互いの理解が深まらない雰囲気が苦手なためです。
昨年、友達との何気ない会話のなかでそのような経験がありました。友人と旅行の計画を立てていたとき、彼は自分の意見だけを主張し、周りの意見に耳を傾けませんでした。結果、みんなの意見が反映されず、計画がうまく進みませんでした。
当時は私も感情的になってしまい、冷静に対話することができなかったです。もっと早い段階で冷静に対話を試み、お互いの意見を尊重するべきだったと考えています。
もし今後同様のシチュエーションがあった場合、相手の意見を尊重しつつ、対話を通じて協力し合うことが重要だと感じています。社会人になってからも、意見を取り入れる姿勢を持ち続け、歩み寄れるよう行動します。
単なる経験の羅列ではなく、過去の反省から学んだ教訓と、今後の具体的な行動指針を示せている点が評価されるでしょう。とくに「歩み寄る」という言葉から、協調性がある性格や価値観のアピールにもなっています。
⑳自己主張が強すぎる人
例文
自己主張が強すぎる人が苦手です。一方的に意見を押し付けられると、萎縮してしまう方も多く、お互いのためにならないと感じるためです。
地域の花火大会の会議でも、自己主張が強すぎる人と出会った経験があります。夏祭りの企画会議の際、その方は自分の意見を強く押し通し、会議の雰囲気が悪化していました。
最年少の私が意見をすると状況が悪化すると考え、感情を抑えていました。しかし、「みんなの意見を聞くことも重要だ」と感じてもらうため、「〇〇さんの意見も聞きたいです」と周囲の方に少しずつ声をかけていきました。周囲からその方の意見に賛同する声があったり、さらに夏祭りが盛り上がるようなアドバイスをされる人もいて、その結果、その方の態度が少し和らぎ、会議全体の雰囲気が改善されました。
入社後に同じような経験をした場合でも、自分の立場を瞬時に把握し、感情をコントロールしながら接するよう行動します。
一人で無理に解決を図らず、第三者の協力を求めて、自身も建設的な態度で接することが伝わる例文です。
感情をコントロールする姿勢は、社会人として欠かせません。経験を活かした再現性もアピールできているため、評価にもつながるでしょう。
㉑問題を解決しようとしない・先延ばしする人
例文
問題を解決しようとしない、先延ばしする人が苦手です。問題を先延ばしにすると、最終的には大きな問題に発展し自分に返ってくると考えるためです。
大学2年生のとき、バレー部の先輩にも問題を先延ばしにする方がいました。その先輩は、強豪校のデータ収集を放置し、試合直前に周りから注意されて行動するような性格でした。
チーム全員で話し合い、1週間に一度は進捗を確認し、先輩をサポートする役割の部員を追加することを決めました。その結果、未然に先延ばしを防ぎ、データ収集を怠らずにおこなってくれるようになりました。
社会人になった際も、問題が起きたときには早期に対応し、問題が大きくなる前に解決策を見つけられるよう行動します。
個人の問題をチーム全体で共有し、問題の先延ばしを未然に防げた対応力を評価してもらえるでしょう。一人で解決のための行動をしていなくても、例文のようにチームで取り組んだ経験でも問題ありません。
先輩たちが避けていた回答は? 面接で苦手な人を聞かれた際のNG例文5選
面接で苦手な人を質問されたときの答え方を解説してきました。ただし、場合によってはネガティブな印象を与えてしまうNGな回答もあるので注意が必要です。とくに個人を攻撃したり、具体性に欠ける漠然とした回答は避けるべきです。
先輩たちにも、面接で苦手な人を聞かれた際、どのような回答を避けていたかを聞いてみたので参考にしてみてくださいね。
苦手な人を聞かれた際、避けていた内容は「苦手な人はいない」と答えることと、ネガティブな表現をしすぎることです。
私たちは、人間であるため、好きな人も苦手な人もいるはずです。そのため、苦手な人はいないと取り繕ってしまうと、かえってマイナスな評価を受ける可能性が高いです。また、ネガティブな表現を使いすぎるとチーム内での調和を乱す可能性があるという誤解を招くのではと思ったので、ネガティブな表現は使わないようにしました。
私は苦手な人はいないと答えるのは控えるようにしていました。苦手な人というのは、ネガティブな質問であるため、最初は答えづらいかもしれません。
しかし、就活までの約20年間生きてきて苦手な人と出会わなかった人生はありえないと思います。もしあるとするなら、人とかかわってこなかったのかなと逆にマイナスな印象を与えてしまうかもしれません。
そのため、苦手な人の特徴を簡単に話した上で、苦手な人と出会った時はどうかかわっているのかを伝えていました。
①苦手な人への具体的な対処法を伝えていない
苦手な人への具体的な対処法を伝えていない例文は、避けたほうが良いでしょう。
具体性が伝わらないため、面接官がイメージできず、エピソードの背景が伝わりにくくなります。抽象的よりも具体的な話のほうが、感情移入できるため信憑性にもつながります。企業が学生に求める問題解決能力や、行動力なども伝わりづらいでしょう。
NG例文
自己中心的な人が苦手です。多角的に意見を汲み取れないと、自分のためにもならないためです。
大学2年生のとき、スポーツジムで自己中心的な人と出会った経験があります。その方は器具を独占し、ほかの人が使うのを待たせることが多々ありました。私も彼の態度に困っていましたが、とくに対処することなく過ごしていました。
結果的に、2カ月も立たないうちに彼をジムで見かけることはなくなりました。もし入社後、自己中心的な方と出会った際は、同様に深入りせずに距離を保ち接します。
②一般的ではない苦手な人を伝える
一般的でない苦手な人を伝えることも、避けておくのが無難です。
面接官がその状況や性格を、イメージしづらくなる可能性があります。せっかく考えた回答が理解されにくなってしまうのはもったいないため、気を付けましょう。
NG例
頭ごなしに私の練習方法を否定をしてくる人が苦手です。考えが偏ることに、あまり良い印象を持っていないためです。
大学2年生のとき、フルマラソンに出場するためにランニングが日課でした。ランニングクラブの方と合同練習をしたことがあるのですが、竹馬でのトレーニングを推奨する方がいたのです。
竹馬でのトレーニングは、私には合わないと考えていましたが、せっかくのアドバイスを無下にもできず、困っていました。私は対処するため、ほかのメンバーと協力し、科学的根拠に基づくトレーニングメニューを提案しました。結果的に、受け入れてもらえ、チーム全体の練習効率も向上しました。
社会人になった際も、相手の主張に流されず意見や行動ができる人材として活躍します。
③「苦手な人はいません」と伝える
「苦手な人はいません」との回答は避けましょう。
誰にでも苦手な人は存在する可能性が高く、信じてもらいにくいためです。面接官は正直に答えることを求めているため、信頼を損ねる可能性もあります。
面接官は、あなたがどのように対処してきたかを知りたいと思っています。正直に具体的な経験を伝えましょう。また、対人スキルや問題解決能力をアピールするチャンスでもあるため、必ず回答しましょう。
NG例文
私は苦手な人がいません。
今まで、誰に対しても公平に接してきたつもりです。性格の違いはあれど、相手の長所に目を向け、寛容に接するよう心掛けていました。そのため、とくに苦手と感じる人はいません。
④苦手な人を批判する
苦手な人を批判することも、NGです。素直に伝えることは大切ですが、個人を批判するのではなく、仕事においてどのような点が問題になるかを説明するように心掛けましょう。
NG例文
苦手な人は言葉遣いが悪い人です。誠実さを感じないため、苦手意識があります。大学1年生のとき、アルバイトの飲食店に、乱暴な言葉遣いをされる方が来店したことがあります。正直だらしなさを感じました。
ただ批判は良くないと考え、ほかの顧客と同様に接することを心掛けていました。社会人になった際は第一印象も大事になるため、言葉遣いで損をしない人材になるようにします。
⑤ネガティブな対処方法を伝える
否定的な対処方法を伝えることも、避けましょう。面接ではネガティブなことよりも、ポジティブなことを伝える方が好印象を与えられます。
ポジティブな理由や具体的な解決策で、前向きな姿勢や適応力をアピールしましょう。
NG例文
高圧的な人が苦手です。高圧的な態度をとる人は、意見が通らず苦痛を感じるためです。
ゼミの先輩が高圧的な態度をとる人でした。先輩は人生の教訓などを一方的に話したり、意見を押し通したりすることが多い方でした。私はできるだけその先輩を避け、接触しないようにしました。その甲斐もあり今では、先輩に話しかけられることはなくなりました。
社会にでた際も、危機感を察知したらすぐに距離を置くことで、苦手な人とはかかわらないように対処します。
苦手な人と同様に、答えづらい面接の質問として失敗談が挙げられます。こちらの記事では、失敗談を聞かれた際の答え方について解説しているので、気になる人はチェックしてみてくださいね。
面接での失敗談の答え方|みんなのリアル回答付きで伝え方を完全攻略
面接で苦手な人を聞かれたら入社後のイメージを印象付ける回答をしよう!
「苦手な人はいますか」という質問は頻出質問ではないため、対策をしてももしかしたら本番で聞かれない可能性があります。しかし、面接で苦手な人を聞かれたら、あなたの人柄や価値観を伝えられるチャンスです。
また、実際に入社してからは、苦手だなと感じる人とも仕事をしなければならない場面もときにはあるでしょう。その際に、どのように対処できるのかを伝えられると、採用担当者はよりあなたが自社で働いているイメージができます。
採用担当者に印象付けるためにも、ぜひこの記事を参考にして、面接で苦手な人を聞かれたときの対策をしておきましょう。
面接で苦手な人を聞かれる理由は、「職場で人間関係をうまく築けるか」「協調性があるか」を確認するためです。企業は、あなたがどのように苦手な人に対応しているかを知りたいと考えていますが、「苦手な人」の存在そのものより、対応策やその姿勢に注目しています。
この質問に対しては、「苦手な人はあまりいないですが」と前置きしたのちに、「しいて言うならば」と苦手な人を伝えるのが無難でしょう。苦手な人に対し具体的にどのような対応をしたのかまで伝えてみてくださいね。こうすることで、ネガティブな印象を避けつつ、協調性や柔軟性をアピールできます。
わかり合おうとする意欲が大切
面接は自分の強みを伝える場です。「苦手な人」を聞かれても、どのように対処するかや、苦手な人ともかかわりながら成長しようとする姿勢を示すことで、自信を持ってアピールできます。
苦手な人がいてもわかり合おうとする意欲を持っていることをアピールできれば、企業もあなたのポテンシャルを評価してくれるはずですよ。
就活力診断テストはもう使いましたか?
「就活力診断テスト」では、十分な就活準備ができているかがわかります。就活マナーや、就活への心持ちなど、不安がある人は自分のことを客観視してみましょう。
面接力39点以下だと...就活のやり方を再検討することが必要ですよ。
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面接で「苦手な人はいますか?」と聞かれたときに、苦手な人を正直に回答するようにしてましたか?