社長面接といつもの面接との違いは? 体験談からイメージして対策しよう
一次面接、二次面接と通過し、いよいよ社長面接。乗り越えた先に内定が見え、今までの面接と同じように対策して良いのか、そもそも今までの面接とどのような違いがあるのか、不安に思う人もいるでしょう。
入社意欲をアピールし内定を勝ち取るためにも、社長面接の特徴やよく聞かれる質問を把握しておく必要があります。
今回は、社長面接を経験した先輩たちに、実際に取り組んだ対策やされた質問とその回答、逆質問などについて聞きました。社長面接の予定が決まっているけれど、何から取り組めばいいのかわからない人は、この記事をぜひ参考にしてくださいね。
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社長面接とは?
社長面接とは、社長自らが面接官となり、学生と接する面接のことを指します。選考フローの最後に設けられていることが多いです。
社長面接にたどり着くまでに複数回の面接を通過していることから、社長面接は入社後の具体的な話をする場と考える人がいるかもしれません。
しかし、いつもの面接と同じく、社長面接では複数の応募者が残っているため、質問に対する回答や面接態度によっては、不合格の結果が出ることも考えられます。これまで以上に気を引き締めて、社長面接に臨む心構えが必要です。
社長面接の3つの特徴! 内定者が感じたいつもの面接との違いとは
いつもの面接と同様、社長面接も合否の判断をする場に変わりはありません。ただ、社長が面接官であること、合格者は複数回の面接で合格をもらっているということから、いつもの面接とは異なる点がいくつかあります。
そのため、社長面接の特徴を把握して、「いつもの面接とは違う対策をするべきだ」と理解することが重要です。まずは、社長面接を経験した先輩たちに、社長面接といつもの面接との違いを聞いてみましょう。質問内容だけでなく、雰囲気といったリアルなエピソードも、内定を勝ち取るうえで参考になりますよ。
社長面接はとても緊張感のある雰囲気で、一問一答形式で進みました。今までの面接とは形式も雰囲気もまったく異なり、緊張しました。
部屋に入って1歩目の厳かな雰囲気は、ほかの面接とはまったく違うなと思いました。面接が始まるとどなたも優しく話してくださいますが、雰囲気がこれまでとはまったく違いました。
やはり、企業の代表である社長という存在は、とても貫禄があるなと感じました……。質問の内容やトーンはこれまでの面接官と同じでも、余裕や雰囲気がまったく異なりました。
面接の流れについては、この記事で詳しく解説しています。社長面接を控えている人は、一度流れを振り返ってみるのがおすすめです。
面接の流れ|基本の流れからレアケースまで体験談付きでマナーを解説
入社意欲を確認されることが多い
選考フローの最後に置かれる社長面接では、入社意欲を確認されることが多いです。社長面接に至るまでの選考で、スキルや経験はすでに評価されています。つまり、十分な実力があり、企業が希望する人材に近いと判断されたから、社長面接までたどり着いたと考えることもできるのです。
そのため、スキルや過去の経験に関する質問は比較的少なく、入社意欲を確かめる質問が多くなる傾向があります。
社長は経営におけるリーダーとして組織を指揮する存在であるため、企業を盛り上げていける熱意のある人に入社してほしいと考えています。そのため社長面接の受け答えでは、熱意のアピールがより重要です。後ほど質問回答例を紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
入社後の具体的な話をされることが多い
企業側が最も避けたいのが、採用におけるミスマッチです。入社して「こんなはずじゃなかった」と辞められてしまっては、これまでの面接や入社後研修の時間・努力・コストのすべてが水の泡となってしまいます。そんな採用のミスマッチを防ぐために、入社後の具体的な業務内容などを社長面接で説明することが多いです。
また、入社後の具体的な話の中で、入社した後どのような業務に携わりたいか、どのように成長していきたいかなどを確かめられることがあります。これらの質問から、業界や職種についてしっかり理解できているかどうかをチェックしているのです。企業研究はおろそかにせず、社長面接前にもう一度振り返っておきましょう。
応募者の性格やビジョンといった深掘り質問をされることが多い
社長面接には、応募者の性格やビジョンなどの深掘り質問をされやすいという特徴があります。
一次・二次面接は、主に学生のこれまでの経験や自社で活かせそうな力を情報収集する傾向にあります。一方、社長面接では、社長自身の目で、これから一緒に働く可能性の高い応募者の熱意や人柄をしっかり見極めたいと考えています。そのため、質問の答えに対し「なぜ」「どうやって」と聞くなど、さまざまな角度から深掘りをして、学生の価値観や自社への熱意を確かめようとします。
企業が社長面接をおこなう3つの目的
採用担当者ではなく社長自ら面接するのには、社長目線で適性を判断したい、入社意欲をチェックしたいなどの目的があります。社長面接の目的を事前に把握して、面接に挑みましょう。
社長面接では何が見られていると感じましたか?
動じない精神力、これまでの面接で答えた内容との一貫性、緊張を乗り越えられるか、などを見ているのではないかと思います。
私の場合、雑談形式の面接が多く、最低限のコミュニケーションを問題なくとれるかという部分を見られてるなと感じました。
パーソナリティーを見ていたと思います。典型的な質問というよりは、その人がどのように考え行動しているか、そしてその考え方が会社にマッチしているかという点をより重要視して合否の判断をしているように感じました。
社長自ら自社の魅力をアピールしたい
社長は、企業の魅力を一番知っているといっても過言ではありません。そのため、自社の魅力を自ら伝え、学生に入社を決めてもらいたいと考えています。
社長自ら自社の魅力をアピールすることは、企業側の採用活動にかける熱意を応募者に伝えられる方法の一つなのです。
企業のトップという目線から適性を判断したい
企業にとって、応募者が社風に合うかどうかは、採用を決断するうえで重要なポイントの一つです。たとえ優秀な人材であっても、企業の雰囲気やカルチャーに合わなければ、その力を最大限に発揮できない可能性があります。
たとえばチームワークが求められる会社では、同じ部署の上司や同僚とうまくやっていける人材がより重宝されます。企業のリーダーである社長の目線から、自社との適性を判断したいのです。
入社への覚悟が本当にあるかどうかチェックしたい
社長面接には、入社への本気度を社長自らチェックして内定を出すという目的があります。というのも、応募者の多くは、複数の企業を視野に入れて選考に進んでいます。
内定辞退が起こる可能性を考慮すると、本当に入社してくれるかどうか、内定を出す前に学生の熱意を確認しておきたいのが企業側の本音です。だからこそ、入社後に自分や企業の成長のためにその企業で積極的に行動できる人材かどうかを見極めています。
「社長面接まで進めばほぼ内定獲得」は間違い!
「社長面接まで進めば、内定はほぼ確定」と聞いたり言われたりしたことのある人は、多いのではないでしょうか。結論、社長面接で不合格になる可能性は大いにあります。
社長面接の目的や質問内容は、一次面接や二次面接と若干異なりますが、合否を判断する面接には変わりないので、気を引き締めて臨みましょう。
リアル体験談! 経験者が振り返る社長面接の手応えと合否の関係性
社長面接までたどり着いてそのまま内定をもらった人、残念ながら落ちてしまった人の体験談をまとめました。
それぞれのケースにおける、質問に対する回答を述べたときや逆質問したときの社長の反応を聞いてみましょう。手応えと合否の関係を参考にして、社長面接前の心の準備をしてくださいね。
合格した人|社長面接で感じた社長の反応や手応え
社長面接で合格した経験のある人に、社長の反応が良かった場面やそのときの手応えを教えてもらいました。
経験者の体験談から社長面接の雰囲気をつかみつつ、回答内容を自身の社長面接対策に役立てましょう。
社長面接で合格したのは、ありのままの自分をオープンにした点が評価されたからかなと思っています。
自分自身の成功体験だけでなく、今までの失敗や反省、後悔など少しネガティブな側面もあえて見せました。自分自身を客観的に判断できている点や、ありのままの自分こそがこの会社に貢献できるという点をアピールしていました。
実際に面接後にフィードバックをいただいた際も、「僕自身も今までは失敗が多い人生だった。でもさまざまな経験のおかげで今の自分の人生がある。しっかりとありのままの姿を見せてくれた君だからこそ、一緒に働きたいと思った」と話してくださいました。
最初は緊張した社長面接でしたが、笑顔で堂々と話していれば、自然と打ち解けていくことができました。目標設定とそれに取り組んだ山あり谷ありのエピソードは、どの企業の社長面接でも良い評価をもらえました。実際に内定をいただいた後のフィードバックでも、それに触れていただいていることが多かったです。
何かをひたむきに取り組む姿勢もそうですが、心が折れかけるほどの苦労をした経験は、「社会人になるにあたってプラスに働く経験だ」と考えている方が多いような気がしました。
落ちた人|社長面接で感じた社長の反応
社長面接で落ちた経験のある人に、社長の反応が悪かった場面を聞いてみました。
普段生活していて、企業のトップと会話をする機会は少ないですよね。だからこそ、社長という存在がどんなことを社員に求めているかというのはなかなかつかみにくいもの。中には「二次面接までだったら悪い反応をされることはなかったのに」という回答もあるかもしれません。
社長面接では控えたほうが良い回答などを、体験談から学びましょう。
「当社ではどのような事業に携わりたいか」と聞かれたときに、その理由を「やりたいから」ではなく、「似たような研究をしているから」という理由で答えてしまいました。
「もう少しその会社が携わっている事業について調べたり、自分の本当にやりたいことを明確にできたりしたらいいかもしれないね」と言われてしまいました。
こちらの記事では、面接で落ちたサインを受け取ったときの振り返り方を紹介しています。もし落ちたサインを感じても気にしすぎることなく、次に活かしましょう。
面接で実際に出された「落ちたサイン」と結果を大公開|挽回策も解説
社長面接で落ちやすい人の3つの特徴
社長面接で落ちやすい人には、共通した3つの特徴があります。落ちやすい特徴を把握することは、社長面接で不合格にならないための対策にもつながりますよ。
社長面接で落ちてしまった理由で思い当たるのは?
その企業は最終面接までに会社のことを理解するための資料などを配布してくれており、その資料をもとに企業理解を深めることができるような仕組みができていました。
私が落ちた原因は、企業に対する熱意の低さが伝わらなかった点だと思います。社長から何に魅力を感じているのかと深掘り質問が多かったのですが、正確に答えることができませんでした。
この経験から、社長面接のときはいつも以上に会社の魅力を言語化できるように事前準備を心掛けました。
IT業界のベンチャー企業で、結果的にご縁はなかったのですが、落ちたと言うより「落ちてほしいと思った」というほうが正解だと思います。というのも、社長面接で、自分との会社との価値観が合わないと感じたからです。
逆質問で「合格判定の基準として、何を1番に求められますか」と質問した際、「私(社長)を楽しませることができるかどうかだ」と答えてくださいました。
スキル向上や成長のための努力は可能ですが「社長を楽しませる」という概念を理解することが、私にはできませんでした。この会社でやっていく自信が薄れた感覚を今でも覚えています。おそらく、そう感じたことが面接中の態度にも表れたんだと思います。
「社長面接まで進んだのに落ちてしまい面接が苦手になってしまった……」という人はこちらの記事も参考にしてください。苦手意識を克服していきましょう。
「面接が苦手」克服した先輩に聞く16の対処法|まずは原因把握から
内定が出たら入社するという熱意が伝わらない
入社熱意が伝わらないと、「ほかの企業が本命なのでは」と思われてしまいます。
特にその企業の方針や業界についての質問に対しては、しっかり答えられるよう準備しておく必要があります。企業研究が足りないと、志望度が低いと判断される可能性があるからです。
「やる気がない」と思われてしまわないように、回答の内容だけでなく表情や声のトーンなどに配慮するのも、入社意欲を伝えるうえで大切です。ずっと笑顔である必要はありませんが、口角を上げることを意識して、はきはきと答えると良いですよ。
企業方針や社風とマッチ度を強くアピールできていない
企業方針や社風とのマッチ度を強くアピールできていないと、社長面接に落ちる可能性が高まります。
企業は、売り上げを伸ばし会社を大きくしていくために人材を募集します。会社が一丸となって取り組んでいるときに、ただスキルが高いだけで企業方針を理解していない人が増えると、「同じ目標に向かって頑張ろう」という企業のパワーは弱まってしまうでしょう。
チームとして動く以上、企業のやり方に理解を示しながら自身のスキルを活かしていく必要があります。たとえば、強い上昇志向が重視される会社で安定を強く求める人や、社員からの提案や発言が求められる会社で積極性に欠ける人は、「自社には合わない」と判断されてしまうかもしれません。
採用の決め手に欠ける
入社意欲も十分伝わり、社風にマッチしている人であっても、採用したいと思わせるような決定打がないときは、社長面接で落とされることがあります。
この場合、「ほかの応募者と比べて特別抜きん出ているスキルがあるわけではなかった」「企業が求める人物像にマッチする人がほかにいた」などが原因として考えられます。
不合格通知を受け取ったら気持ちが沈んでしまうと思いますが、必要以上に落ち込まず、次につなげていくことが大切です。
内定者が伝授! 社長面接を突破するための具体的な8つの対策
体験談や学生に伝えたい社長面接の注意点なども含め、社長面接を突破するための具体的な対策を8つ紹介します。
対策は、多いに越したことはありません。社長面接が不安な人や対策として何をすればいいのかわからない人は、ぜひ今回紹介する対策を実施してみてくださいね。
企業のミッションや理念などを読み込み社風を理解する
その企業に応募すると決めた段階から、もちろん企業研究はしていることでしょう。
しかし、社長面接は企業や業界についての質問が多くなる傾向にあるため、これまでの面接よりも徹底して企業研究し、準備しておく必要があります。企業理念がどのような背景のもとで生まれたのか、企業の公式サイトや採用サイトを読み込んで把握しておきましょう。
学生時代の経験を振り返って企業理念に共感する出来事を探し、まとめておくのもおすすめです。同様の考えを持って行動したという経験は、高く評価されるはずですよ。
教えて! 社風を理解するコツ
社長のメッセージと企業理念のなかで特に共通していることと、繰り返し使われているキーワードを見つけることを意識して対策をしました。
社長に「一緒に働きたい」と思ってもらうためには、社長が何を大切にしていて会社のどこに誇りを持っているのかを把握しておく必要があると思います。
だからこそ、しっかり読んで共通している点を探し理解しておくことで、効率良く社長面接の対策ができると思います。
リサーチするうえで、公開されている情報が正しいかどうかということにまず気を付けていました。口コミがサクラの場合もあるので、正確な情報源をもとに公開されているかという点は、特に注視してください。
企業の公式サイトでも、公開されている情報をそのまま信用せず、できる限り社員の口コミなどの情報を集めることも大切です。総じて、事実を総合的に評価して対策することを心掛けていました。
社長本人について調べる
自分が話したことや経験を友人や先生が覚えてくれていて、「うれしい」と感じたことはありませんか。
誰でも自分のことを気にかけてくれているとわかるとうれしいもので、これは企業のトップである社長でもいえることです。企業の公式サイトに掲載されている社長メッセージなどを読み込み、社長本人の人柄や企業に対する思いを調べておきましょう。調べた内容とセットであなたのスキルや経験をアピールできると、社長の目に留まりやすくなります。
また、最近では公式SNSを運用している企業も少なくありません。社長が自ら顔を出していることもあるので、公式サイトだけでなく、SNSなどの投稿を随時チェックしておきましょう。最新の情報を踏まえた回答ができれば、より意欲が伝わりやすくなりますよ。
そのほか、社長本人の著書・出演番組・雑誌インタビューなどをチェックしておくのもおすすめです。
社長についての情報をどのように集めた?
まず、社長の名前を検索することから始めました。SNSがあればそれを覗いてどのような投稿をしているのかチェックしたり、著書があれば少なくともあらすじや要約は調べるようにしていました。
また、得た情報と社長が掲げている経営理念などを照らし合わせて、経営において重きを置いている部分や、これまでの人生の歩みを分析していきました。これらの対策で見えてきた「社長が求めている人材」を自分なりにまとめて、社長面接に活用しました。
社長がInstagramやX、Facebook、YouTubeなどを活用されているかをリサーチしました。これらのSNSは、プライベートな姿を垣間見ることができるため、その人自身の「人となり」を知る手段としては適していると考えます。
ただ、それらのSNSから得られる情報は、表面上だけのものである可能性が高い点には注意が必要です。本質的に、どのような考えをお持ちなのかをジャッジするための着眼力を持つ必要があると思いました。
企業のこれまでの歩みを沿革などから把握しておく
企業の現在の取り組みや企業方針だけでなく、これまでの歩みを把握しておくことも、社長面接において大事なポイントです。創業から会社が発展してきた背景を知ることで、社長の会社に対する思いを理解することができます。
企業理念は、企業が歩んできた歴史に紐づいている可能性が高いです。企業理念を自分の中でより深く落とし込むためにも、企業の歩みを把握することは、効果的な面接対策といえます。
また、新規事業の立ち上げや廃止など、企業が大きな意思決定をしたタイミングを把握することも、企業をより深く理解するためにおすすめです。
企業の歩みを把握するとき気を付けたことは?
企業の歩みを知るために、歴史を辿ることにフォーカスして社長面接の対策をしました。企業の今だけを把握したとて、それは「歩み」とはいえないと考えます。「歩み」は「歴史」であり、何年、何十年と積み重ねて初めて功績になると考えたため、歴史を知りたいと思いました。
特に注意した点は、歴代経営者が本当に話した内容なのかということです。たとえば、取材内容や経営理念なども、一度情報源を確かめました。ネットで出てきた情報を鵜呑みにするのではなく、信憑性もしっかり自分で判断するように意識することがおすすめです。
特に意識したこととしては、社長の思いや世間からの評価をしっかりと確認した点です。具体的には、社長が今までどのような考えや思いで会社を作ってきたのか、どのよう「業務に取り組まれてきたのかということを理解するよう努めました。
さらに、その会社は周りの人々からどのように見られているのかというところも改めて確認し、会社と世間との間に乖離がないかチェックしました。これらの内容を事前に調べまとめたことで、面接でも、質問に対して説得力のある回答をすることができました。
企業の商品やサービスの知識を身に付けておく
社長面接の当日までに、企業の商品やサービスの知識を身に付けておきましょう。一次面接や二次面接では、あなた自身の経験やスキルを質問されることがほとんどです。しかし、社長面接では、企業の商品やサービスなどに対する意見を聞かれることが増えます。
たとえば食品製造メーカーの場合、あなたが考える人気商品の魅力や、今後どのような展開が求められるかなどといった質問が想定されます。自信を持って答えられるように、商品知識はもちろんのこと、商品のターゲットや商品開発の歴史なども把握しておきましょう。
商品やサービスの情報をどう面接に活かした?
まずは、志望企業のホームページから情報を集めました。ホームページに記載されている商品やサービスの情報から、どういったことに使われるかや、どういう技術を使っているかを面接で答えられるよう暗記しました。
さらに、自社製品やサービスが複数ある場合は、自分が特に興味を持った製品を1〜2個ピックアップしました。面接でキャリアプランや志望動機を聞かれたときには、その会社の商品とサービスを織り交ぜて話すようにしました。
サービスや商品を必ず使用してみるようにしていました。実際に、使わずして評価をすることは、面接で深掘りされた際に大変危険です。何より、これから志望する企業に対する姿勢として、失礼極まりないと思います。
そのため、志望する企業の商品は必ず使用して、感想をメモしていました。電化製品などの高額商品を取り扱っている場合は、買って使用するのはなかなか難しいため、大型電気店などで現物を見に行きました。
また、店舗に行って商品を実際に見てみることで、客層や販売状況を知ることができたので、非常に勉強になりました。
業界内の立ち位置と競合他社を調べる
企業研究を深めるためにも、業界内の立ち位置と競合他社について調べましょう。
社長面接では、それまでの面接に加えて、企業に対するあなたの意見を求められることが増えます。業界内の立ち位置や競合他社との相違点を交えながら意見を述べることができれば、企業研究に力を入れていることが伝わり、高評価につながります。
また、業界の動向をチェックしておくことも、社長面接で有効です。
自分の志望している職種についてや、仕事への取り組み方の違いについて重点的にチェックしました。
営業職を志望している場合、同じ業界でも企業ごとに「お客様目線」と「個人の成果」のどちらを大切にしているかなど、価値観が違います。
他社の情報を織り交ぜながら、志望企業がどのような価値観で売り上げをどのくらい取れているのかについて、言語化することを意識しました。
「競合他社を調べる」のは「競合他社の評価をすること」と、捉える人がいるかもしれません。しかし、それは違うものであり、私はその違いをしっかり把握することを意識していました。
競合他社の商品に言及すると、良い点と悪い点に着目することがあると思います。ただ、それらをピックアップする場合は、自身の見解を必ず示すことを意識しました。たとえば、「なぜこの商品を良いと感じたのか」「この業界の中でどのような付加価値を見出せるか」などを洗い出してみてくださいね。
OB・OG訪問で社員の人柄をつかみ自己PRなどに応用する
OB・OG訪問は、気になる企業で働く先輩社員から、仕事内容や会社の雰囲気について聞けるチャンスです。それだけでなく、その先輩社員は企業の選考を通過したうえで働いている人なので、その先輩から社員の人柄をつかむことができます。
先輩社員が発する言葉や意識、立ち振る舞いなどを参考にして、自己PRなどに応用しましょう。
先輩社員と話した経験を選考に活用したエピソードを聞かせて!
インターンや企業説明会、これまでの選考、ホームページなどから得られる社員の情報や雰囲気は、チェックしていました。
先輩社員の雰囲気や性格に合わせて、明るい性格を強調したり、向上心を強めに出したりするなど、臨機応変に対応していました。
これまでの選考で「あなたは当社の雰囲気にすごく合います」といわれることもよくあったので、その場合は素の自分でしっかり勝負していました。
会社説明会やイベントも先輩社員に会えるチャンス!
社員の人柄をつかむには、先輩社員と実際にお会いする必要があるため、イベントや会社説明会などに積極的に参加していました。
たくさんの企業で同時開催されるイベントなどでは、各ブースに待機している先輩社員と立ち話ができることもあります。私は絶好のチャンスととらえ、なるべく親密さを図り、いろいろなアドバイスを聞けるように会話を弾ませる努力をしました。
事前に質問を準備しておくと、よりスムーズに気になることを聞けるので、自分にとって有益なイベントとなります。実際、それらのイベントなどでうかがった内容を自己PRに活用させていただいたこともあります。
自分の将来のビジョンをさらに深掘りする
入社後のビジョンをはっきり示せるように、自分の将来のビジョンをこれまでよりもさらに深掘りし、まとめておきましょう。
企業は、入社後のミスマッチを防ぐ目的で、学生に入社後のビジョンを聞くことがあります。入社後の取り組み方や目標を伝えられると、企業にマッチする人材であることをアピールできるのはもちろん、入社意欲が高く、主体的に行動できる人だと評価してもらえます。
将来のビジョンを伝える際は、個人目線でやりたいことを考えるだけでなく、企業に対してどのように貢献していきたいのか考えてみましょう。企業が自分を採用するメリットを伝えやすくなります。
意外と難しい! 将来のビジョンを深掘りするコツとは
将来のビジョンをさらに深掘りする方法として、特に2点に注意していました。
1つ目は、中長期計画を読んで会社全体のビジョンを掴むことです。会社の方向性を把握したうえで、自分がどのように会社と一緒に成長していきたいのかを言語化していました。
2つ目は、年次の高い社員の方に、OB・OG訪問でキャリアビジョンの深掘りをしてもらうことです。自分がぼんやり思い浮かべているビジョンが本当に達成できるのか、もっと良いビジョンがあるのかについて、先輩社員に意見を聞くことで深めることができました。
自分が入社したあとのビジョンを考えるときの基本として、企業理念のインプットは欠かせないと思っています。
社長は創業者から企業理念や価値観を受け継いでいます。そのため、創業者の思いや、企業理念は頭にしっかりと叩き込みました。
面接で「さらなる会社の発展のために何ができるのか」「どのような役目を果たせるのか」「どのように成長していけるのか」といったことを深掘りされても明確に答えられるよう準備しました。
一貫性を意識した回答を準備する
先ほども解説した通り、社長面接は、一次面接や二次面接では深掘りされなかったことを質問される傾向にあります。たとえば、応募者の性格やビジョンなどの深掘り質問です。
深掘り質問対策を重視したあまり、「一次面接や二次面接で答えた志望動機や自己PRと別のことを言っている」なんてことにならないよう注意しましょう。
あなたのアピールポイントが次々に変わると、一貫性がなく、芯のない人だと判断されてしまいます。これまで答えてきた質問とその回答を改めて振り返り、回答の統一性を意識して社長面接に挑みましょう。
一貫性のある回答を目指すためにみんなはどうしてた?
頻出質問のキーワードを書き出して、一貫性があるかどうかを確かめていました。
具体的には、自己紹介や自己PR、ガクチカ、志望動機(特に会社でどう活躍できるか)、将来のビジョンなどの項目で話したい内容の概要を書き出し、それが同じ軸でつながっているかどうかを確認していました。
もし同じ軸でつながっていなかった場合は、伝え方を工夫して相手に一貫性のある話として受け取ってもらえるようにに修正しました。
履歴書とエントリーシート(ES)の事前確認を怠らないように意識しました。
履歴書やESに書いた内容と違う内容を話した結果、嘘をついたと思われることは避けねばなりません。例えば、履歴書やESでの「強み」には「努力家である」と記入したにもかかわらず、社長面接で「明るい性格」を強みとして全面的にアピールしては、最初に書いた「強み」を疑われてしまうかもしれません。
もしも間違えて答えてしまい、その間違いに気づいた場合は、「努力家に加え、実は明るさも持ち合わせており」というように、軌道修正するよう気をつけました。
経験を通して伝えたい!意外と見逃しがちな社長面接対策
選考の初期段階でおこなわるグループディスカッションや集団面接では、マナーや注意点などを面接前にしっかり確認する人が多いと思います。
しかし、面接を何度も経験するにつれて慣れが生じ、面接前にマナーや注意点を振り返らなくなることがあります。その結果、入退室のやり方を間違えたり、身だしなみが整っていない状態で面接に参加してしまったりすることも。
質問の回答ばかり練習するのではなく、面接の流れの確認や身だしなみチェックをすることで、ミスを防げます。社長面接前に実際に迷ったことや、準備しておけば良かったと思ったことを、経験者に聞いてみました。ぜひ、社長面接対策に役立ててくださいね。
社長面接の対策として必要だと感じたことを教えてください!
多くの社会人と話して、社会人との会話に慣れることはとても大切だと思いました。また、相手が誰であっても動じずに、「前回の面接と同じように話せば大丈夫。緊張する必要はない」と言い聞かせるなどの心構えが大切だと感じています。
社長面接に限らずですが、ビジネスマナーを意識せずにできるようにしておけば、安心して面接に挑めるなと感じました。
父親の友人などと一緒に飲みに行くことが、対策として有効でした。社長とも同じ年代だったため、会話慣れや世間を知るという意味でとても良かったです。
みなさんが社長面接前に準備しておけば良かったと感じた対策はありますか。
入退室のマナーをしっかり準備しておくと良いと思います。社長は、細かい動作や仕草なども見ているのではないのかと思っています。
社長は企業のトップであるということを意識して、社長だからこその逆質問を用意しておけば良かったなと思いました。
会社の理解を深めてから挑めば良かったと思いました。ただ質問を投げかけるだけでなく、自分自身の仮説も伝えるべきでした。
この記事では面接の練習方法について詳しく解説しています。内定者が実際におこなった練習方法を参考にして、社長面接に備えましょう。
面接練習みんなは何をした? 経験者から学ぶ効果的な練習法13選
社長面接でよくある質問例! 内定者が実際に受けた質問も大公開
ここからは、社長面接でよく聞かれる質問とその回答例を紹介します。一次、二次面接と共通するものもありますが、入社に対する熱意や、他社と違う自社の強みを理解しているかどうかを見極める質問をされることもあります。
内定者が実際に受けた質問も紹介するので、社長面接前に回答を準備しておきましょう。
自己PRをしてください
回答例文
私の強みは、学んだことをすぐに実行できる力です。
私は学生時代にSNSを運用し、投稿へのアクセス数やいいね数などのデータ分析をおこなっていました。独学ではありますがマーケティングに関するノウハウを学んだため、一連のマーケティング業務を個人で実践することができます。
ただ、個人で運用していたため伸び悩むこともありました。その際、3C分析やSWOT分析といったフレームワークがあることを知り、すぐに試してみたところ数値が伸びていきました。
この経験から、何でもオリジナルで取り組むのではなく、ビジネスにおいて用いられている手法を活用し、戦略を立てることの重要性を学ぶことができました。
入社後は、これまでの経験を活かしながら、御社の企業理念である「新しいアイデアと無限の吸収力で挑戦」を心掛け、活躍していきたいです。
これまでの面接で答えた内容をそのまま答えるのではなく、社長面接に合わせて内容をまとめ直しましょう。企業が扱う商品や、社長の企業に対する思いに沿ってまとめるのがポイントです。
自己PRの作成に慣れていない人は、まずこちらの記事を読んでみてください。自己PRの序盤でどう面接官の心をつかめば良いのかを、内定者のアドバイスから学びましょう。
自己PRの書き出し方とは|内定者が考えた傑作書き出しを紹介
志望動機を教えてください
回答例文
私が御社を志望する理由は、OB・OG訪問でお会いした先輩方のようにキャリアアップしていきたいと思ったからです。
私は幼いころからプラモデルを作るなど、手を動かすことが好きでした。大学では工学部に進学し、機械加工や設計について学びました。
培ってきたスキルを御社で活かせるかどうか、ぜひ直接お話をうかがってみたいと思いOB・OG訪問を依頼させていただきました。その際、個人の能力や実績をもとに評価する制度などを教えてくださいました。
これらの取り組みにより、20代のうちから実績を残しリーダーに抜擢されたという先輩のお話を受け、年齢に関係なくキャリアを築ける可能性が高いという点に魅力を感じました。
入社後は、積極的に技術や知識を吸収しながら、キャリアアップしていきたいと思います。
社長面接では、自ら動いて得た情報や、あなたの感情を盛り込むのがおすすめです。たとえば、OB・OG訪問やSNSで得た情報と、それに対する個人的な見解を盛り込むと良いでしょう。あなたの人柄が伝わる内容に仕上げることがポイントです。
志望動機は、よりわかりやすい構成にすることが志望度の高さをアピールするコツです。これから本格的に志望動機を作成するという人は、これらの記事を参考にしてくださいね。内定者たちが実際に話していた志望動機をチェックして、面接に備えましょう。
例文12選|志望動機の書き出しはエピソードの切り口がポイント!
志望動機は構成で心を掴む|内定者が解説する伝わる志望動機の書き方
入社後のビジョンを教えてください
回答例文
私は御社のマーケティング職として商品にかかわり、悩みを抱える人々を幸せにしたいと考えています。
なぜなら、、ゼミ活動の一環としておこなった、ある企業と合同で進めていた食品開発企画のプロジェクトで、私が考えたキャッチコピーが採用されました。
その商品は、育児や家事で忙しい人をサポートする、温めるだけで食べることができる食品です。「手作りしないといけない」「家庭料理は時間をかけてこそ」と日々の食事作りに励んでいる方に届くようにという思いで、考えたキャッチコピーでした。
その商品を購入した方からのレビューでは、たくさんのうれしいお言葉をいただきました。「自分の力で誰かを幸せにできる」そう強く思うことができた経験でした。
私が御社に入社した際には、お客様と近い距離であることをなによりも大事にされている御社で、商品を通して人々の悩みを解消したいと考えています。
入社後のビジョンでは、あなたと企業の接点を少しでも多く伝えることが重要です。たとえ経験した内容自体が、業界や企業の商品に関係のないことであっても問題ありません。その企業で働くうえでアピールできるスキルや姿勢を探し、伝えることを心掛けましょう。
実際に入社後の将来像を聞かれたエピソードをチェック
私はシステムエンジニアを志望していました。
社長面接では、これからのキャリアプランをどれだけ作り上げられているか見られていたような気がします。「5年後・10年後にどうなっていたいか」という質問はよく聞かれたので、「入社後はスキルの習得に力を入れ、早いうちからリーダーを任せてもらえるようになりたい」と答えていました。
また、「技術を極めていくか、現場社員を取り仕切るマネージャーになるか、どちらを希望していますか」と、エンジニアとして希望する最終地点を聞かれたこともありました。
当社の事業内容について知っていることを教えてください
回答例文
御社は〇年に設立された自動車部品メーカーです。〇〇という理念のもと経営戦略を掲げ、5年連続で株価の上昇を達成している企業であると理解しています。
また、働き方改革にも力を入れており、一昨年と比較して昨年は役員の女性比率が10%増加した点も、魅力の一つだと思います。
情報をただ述べるだけではなく、あなたが考える企業の魅力や強みを一緒に伝えることで、あなたの考えや視点も一緒にアピールできますよ。
当社の商品やサービスの改善点はありますか
回答例文
御社の課題は、商品価値があまり伝わっていないことだと考えます。
私自身、御社の手帳アプリを実際に使用してみたところ使い勝手が良く、ターゲットである30~40代のビジネスパーソンに適したサービスだと感じました。
30〜40代は、知識やスキルを得るために、仕事以外の時間にも勉強する人が多い傾向にあります。電車内や駅付近だけでなく、深夜営業をしているカフェやワーキングスペース周辺に広告を多く打ち出すことで、さらに認知度が上がると思います。
問題点を先に述べ、その後改善点を述べると相手に伝わりやすくなります。問題点ばかりだと、商品を貶していると捉えてしまう可能性があります。商品やサービスの魅力と強みをセットで伝えましょう。
当社が展開するマーケットはどのように変化していくと思いますか
回答例文
御社が展開するマーケットは、今後も右肩上がりで成長していくと考えます。
御社のサービスは10年前と比べて現在需要が2倍ほど高くなっており、少子高齢化に伴い、ますます利用数が増加すると予想できるためです。
入社後は、少しでも早く戦力になれるよう、サービスの認知度や売上増加という目標に取り組みたいです。
社会問題や業界の動向などを根拠として述べることで、説得力のある回答に仕上がります。また、マーケットではなく、業界や企業の商品などの将来性について聞かれることもあります。質問内容に合わせて、あなたの考えとその根拠をしっかりまとめましょう。
同業他社ではなく当社を志望する理由を教えてください
回答例文
私が同業他社ではなく御社を志望した理由は、社員の人柄に魅力を感じたからです。
説明会やOB・OG訪問でお会いした社員の方々がたいへん温かく、フレンドリーに接してくださいました。特に、OB・OG訪問で〇〇部の〇〇さんとお話した際に伺った、仕事に対するポリシーに感銘を受けました。
私もそんな魅力的な方々のもとで成長し、一緒に御社を盛り上げていきたいと思い志望しております。
この質問は、入社意欲を見極める目的で聞かれます。その企業に惹かれた理由は素直に伝えても問題ありませんが、あなたの感情もセットでまとめることがポイントです。
当社は第一志望ですか
回答例文
はい、御社が第一志望です。
私は人材業界で働くことを軸として、就職活動を進めてまいりました。中でも、御社の、社員の働く環境が整ってこそお客様にサービスを自信を持って提供できるという言葉に惹かれました。
これまでに学んだ知識を存分に活かしながらチャレンジできると思い、御社を第一志望とさせていただいております。
もし入社意欲がある程度高いなら、たとえ第一志望ではなくても「第一志望です」と言い切りましょう。
ただ「第一志望です」と答えただけでは、業界研究に力を入れておらず、企業理解度が低い人だと判断されてしまう可能性があります。他社と比較してどのような点が優れているか、どんな点に魅力を感じているかなども一緒に伝えましょう。
当社の選考で不合格になったらどうしますか
回答例文
不採用だった場合は、今の自分の実力不足をまずは自覚し、不採用の理由をお聞きしたいと思います。
ただ、御社が第一志望であり、私は御社の社員として精一杯働ける自信があります。採用にあたってご不安な点がございましたら、聞かせていただけると嬉しいです。
「企業に落ちてもまた挑戦したい」という熱意をアピールしましょう。具体的な方法も一緒に伝えると良いですよ。
内定の出ている企業はありますか
内定をもらっている場合の回答例文
御社の競合にあたる企業から内定をいただいています。ただ、私としては企業カルチャーやスキルアップできる環境などを考慮し、ぜひ御社で働きたいと考えております。
選考途中の場合の回答例文
二次選考通過が1社、最終面接を控えている企業が1社あります。どれも業界は異なりますが、すべて事務職を希望しております。
注意点は、「はい」「いいえ」で終わらせないことです。内定をもらっている場合と選考途中の場合で、伝える内容を区別しましょう。
希望の部署で働けない場合でも入社しますか
回答例文
希望しない部署に配属されても、入社意欲は変わりません。
私が入社後に取り組みたいことは、小さな子供を持つ家庭の生活を支援することであり、どの部署であっても御社であれば自分のスキルを発揮しながら目的を達成することができると感じています。
絶対に希望している職種でないと働きたくないと考えているのであれば、「希望していない部署でも頑張ります」と無理に答える必要はありません。
ただ、ほかにも興味のある部署があったり、「その企業で働けるのであれば、ほかのことにも挑戦してみたい」という意欲があるなら、「いつかその部署で働けるよう頑張ります」と伝えるほうが、良い印象につながります。入社当初は別の部署に配属されても、部署異動を経て、希望の職種に就ける場合もありますよ。
意外とこんな質問も! 社長面接のリアルな体験談
IT業界のベンチャー企業で社長面接を経験しました。
社員は数名ほどですが、他社とのかかわりは広範囲であり、さまざまな事業者様と交流を持ちながらイベントや座談会などを開催している会社でした。
社長面接では社長から「日頃、どのような活動をしていますか? 趣味があれば教えてもらえますか?」と聞かれました。私は「普段はPCを触っていることが多く、ゲームをしたりプログラミングを学んだりしています」と答えました。
社長面接の逆質問で企業がチェックすること
逆質問とは、社長が応募者に「何か質問はありますか?」と尋ねることを指します。応募者にとって逆質問は、疑問を解消したり入社後のイメージをつかんだりする目的があります。
一方、企業側にとっても逆質問の場を設ける目的がいくつかあり、逆質問の内容によっては学生に高評価をつける場合があります。逆質問で企業側がチェックすることを確認していきましょう。
最終面接前にはぜひこの記事を読んで逆質問の準備をしてください。最終面接を乗り越えた人たちが実際にした逆質問から、企業理解を深めながら自分をアピールするコツを押さえましょう。
最終面接の逆質問40選|内定者に聞く「自分を売り込む逆質問」とは
入社意欲
社長は、「入社する意思が強ければ、企業のことを一番理解しているであろう自分にたくさん質問したいことがあるだろう」と考えています。つまり、逆質問は入社意欲をアピールできる絶好の場なのです。企業の誰でも答えられる内容ではなく、社長の意見や思いを引き出せるような逆質問をするのがポイントです。
とはいえ、逆質問をしなければいけないと考えた結果、質問を無理にひねり出したりホームページを見ればわかるようなことを尋ねたりするのは、逆効果です。どうしても聞きたいことがない場合は、以下のように伝えると良いですよ。
逆質問がないときの返答例
これまでの面接で詳しく教えていただきましたので、質問はございません。一次面接から今までさまざまなお話をお聞きして、入社したい気持ちが一層強くなりました。
企業理解度
逆質問では、企業の業務内容や経営方針、企業理念などを正しく理解できているかどうかが見られています。企業側にとって、応募者の企業理解度をチェックすることは、入社後のミスマッチを防ぐうえで重要なポイントです。
逆をいえば、応募者は経営方針や事業内容を絡めた質問をすることで、企業について正しく理解している姿勢をアピールできます。
内定者が社長面接で実際にした逆質問を教えて!19の質問例を紹介
社長面接は、社長と話せる貴重な機会です。この会社で自分は本当に成長できるのか見極めるためにも、逆質問することをおすすめします。
内定者が実際にした逆質問を交えながら、逆質問例を紹介します。具体的にどのような逆質問をすればいいのか悩んでいる学生は、ぜひ参考にしてくださいね。
逆質問の作り方がわからない人は、この記事を参考にしながら、経験者から逆質問の準備の仕方を学びましょう。
面接の「質問はありますか」どう答える? 内定者に聞く逆質問対策
企業に関する6つの逆質問
企業に関する逆質問は、企業への関心や入社意欲をアピールできます。
質問する際は、前置きとして自分が知っている企業情報を述べてから質問に移ると、質問の意図が正しく伝わりますよ。学生たちがどんな逆質問をしたのかも、あわせて確認してみましょう。
①仕事において最も大切なことを教えてください
「仕事において最も大切なことを教えてください」と質問することで、その企業で働くうえで持つべきスタンスや、どのような価値観で働いている社員が多いかを知ることができます。
あなたの価値観や、仕事で求めることなどと照らし合わせてみましょう。
②〇〇事業の今後の展望について教えてください
事業の展望から、企業の方向性や成長スピードが見えてきます。ある事業に携わりたいと思い、入社を希望している場合は、その事業にかかわることで自己成長できるか、キャリアアップできるかなども同時にチェックできます。
質問する際は、事業の強みや弱みを事前に把握しておきましょう。逆質問から深掘り質問されても、慌てずに答えられますよ。
③今後どのような事業に力を入れる予定なのか教えてください
事業展開についての質問は、あなたがやりたい仕事が実現できるのか、あるいはできないのかを知ることができます。
選考を進めている企業がいくつかある場合は、就職すべきかどうかの意思決定にもつながります。悩んでいる人は、ぜひ聞いておきましょう。
また、企業の将来について質問することは、「長期的に働く意欲がある」「仕事への関心がある」と高く評価してもらえます。事業展開について聞くことは、評価の面でもおすすめです。
社長だからこそ聞けるような質問をいくつか用意していきました。「御社は〇〇のような経営戦略を立てていますが、実際どういった結果を残されていますか」「御社は〇〇年から新体制になるとお聞きしましたが、それに合わせてどういった人材を求めていますか」と経営者目線での答えを知りたくて聞きました。
どちらも「当社のことをよく調べていますね」といわれました。後者の質問は、入社意欲や企業で活躍したいという熱意もアピールするつもりで質問していました。
④企業理念や経営方針を業務ではどのように反映していますか?
企業理念や経営方針と事業内容のつながりは、ホームページでは把握しきれない場合があります。企業のトップである社長に直接聞き、具体的に教えてもらいましょう。
その際、「〇〇という企業理念のもと~」「これまでの面接で教えていただいた〇〇という経営方針は~」と、あなたが知っている企業情報を盛り込むことを心掛けてください。企業への関心度や、面接に対する本気度をアピールできます。
⑤社内の組織や働き方はどのように変化してきたのでしょうか
この質問で注意しておきたいのが、質問内容の明確化です。というのも、企業のこれまでの歩みは調べればわかることです。ホームページに書かれている内容を逆質問してしまうと、低評価につながります。
だからこそ、「御社は創業以降〇〇とお聞きしていますが、社内の組織としてはどのように変化していったのでしょうか」という聞き方がおすすめです。すでに調べて知っていることを伝えたうえで、より理解を深めたい部分について質問すると良い印象を与えられます。
⑥〇〇事業に注目した理由を教えてください
企業が取り組んでいる事業は、調べればわかります。しかし、なぜその事業に取り組もうと思ったのか、きっかけまではわからないことが多いです。最終決定権を持つ社長に直接聞いてみると、当時の出来事や思いを教えてくれるかもしれません。
場合によっては、企業ホームページなどで「少子高齢化がきっかけで~」「環境問題に関心を持つようになり~」と記載されていることも。その場合は、「詳しく教えてください」と質問すると良いですよ。
社長に関する6つの逆質問
社長のキャリアや、考え方などについて質問するのもおすすめです。自分のキャリアにも活かせるような、興味深い話が聞けるかもしれません。
また、内定をもらっても入社するか決めかねている人は、社長の考えに共感できるか判断しておくことも重要です。学生たちは、どのようにして社長自身に関する質問を考えたのか、あわせて確認しておきましょう。
「社長は新入社員で若いうちから活躍する人はどのような人だと思いますか」「どのような人と一緒に働きたいと思いますか」などの質問をしました。
社長の人柄や性格だけでなく、現場社員や同じく採用される同期など一緒に働く仲間の雰囲気がわかるのではないかと思ったからです。
企業内の人間の雰囲気はなんとなく全員似ているところがあるので、こういった質問から社内の雰囲気を読み取っていきました。
IT業界のベンチャー企業の社長面接を経験しました。社員は数名ほどの企業ですが、さまざまな業界の企業と交流を持ち、イベントなどの参加にも積極的な社長でした。
その際、社長に対して「社長が尊敬されている人や歴史的人物を教えていただけますか」という質問をしたことがあります。その質問をした理由は、社長が尊敬する人物を知ることで、どのような社員像を求めているか推察できると考えたからです。実際に、その質問から、求められる人物像をより具体的に言語化することができ、質問をして良かったと感じました。
①会社経営において最も大切にしていることは何ですか?
会社を経営するにあたって、必要なものはたくさんあります。たとえば、成長・利益・人材・社会貢献などです。大切していることが何なのかによって、社長の考えや、社員として優先すべき事柄を知ることができます。
たとえば、成長を最も重視している会社の場合、社会貢献を第一に業務に取り組みたいと考えている人は、その企業を合わないと感じる可能性が高いです。自分がともに歩みたい社長であるかの判断基準となりますよ。
②これまでのキャリアを教えてください
社長が創業者の場合は会社を立ち上げるまでのキャリア、後継者の場合は社長に上り詰めるまでのキャリアを聞いてみましょう。
現在の成功に至るまでのキャリアを聞かれて嫌な気持ちになる人は、ほとんどいません。社長のキャリアについてまずは調べ、興味を持った経歴をいくつかピックアップし、興味を持った理由とあわせて質問できるようにしましょう。
③一番苦労したことを教えてください
社長であれば、会社の立ち上げや経営方針の確定、社員の確保など、これまでのキャリアで苦労した経験が必ずあるはずです。社長の人柄を知れるだけでなく、あなた自身が仕事で行き詰ったときに、その壁を乗り越えるためのヒントになりますよ。
④社長自身の将来のビジョンや目標を教えてください
社長の夢は企業、そして社員全員の夢でもあります。
社長自身の夢について質問することで、会社が目指す方向性を理解しようとしている姿勢が伝わります。社長に対し、良い印象を与えることができますよ。
⑤社長自身が創業当初から心掛けていたことはありますか?
社長が創業者であれば、創業当初から心掛けていたことを聞いてみましょう。創業当初から心掛けているということは、言い換えれば、犠牲を払ってでも優先したいことともいえます。それは事業内容といった具体的なものであれば、志といったマインド的なものであることも考えられます。
創業年数が経っている企業ほど、その心掛けは今後も変わらない可能性が高いです。納得のいく企業に入社して長く勤めるためにも、ぜひ聞いておきましょう。
社長の未来予想図を聞いた体験談
SaaS系のベンチャー企業で社長面接を受けました。そのときは、社長にしか聞けないような話をうかがいたいと思っていたので、「今後会社をどのような企業にしていきたいか」「会社にどのような人材を求めているのか」という具体的な質問をしました。
質問した背景としては、会社の中心に位置するのは社長であり、良くも悪くも社長の思いが会社の成長に最も影響を与えると感じていたからです。質問には、「世の中に愛される会社を作っていきたい」と答えてくださいました。会社の方向性を理解するうえで、社長の口からその言葉を聞けたというのはとてもメリットに感じました。
⑥目標にしている経営者や著名人はいらっしゃいますか?
ニュースを見たり本を読んだりするなど、経営や経済、気になる企業の業界について日頃から学ぶことが多い人は、目標にしている人はいるのかどうか、社長に聞いてみましょう。あなたも知っている人であれば、共通点が見つかり、逆質問から会話が弾むかもしれません。
もしも知らない人だった場合は、「勉強不足で、存じ上げませんでした。本日の面接後に書店へ寄って、〇〇さんの本を購入して早速読んでみます」と、社長の回答を自分なりに活かそうとする姿勢を見せましょう。
入社後に関する4つの逆質問
内定をもらっても入社するかどうか悩んでいる人や、入社後やっていけるかどうか不安を抱えている人は、積極的に入社後について質問しましょう。
あなた自身と企業、それぞれが歩みたい方向性が同じかどうか確認できます。学生たちは、社長面接をとおして、どのように企業との相性を図っていたのか、そのコツも学んでみてくださいね。
広告業界の社長面接において、実際にした入社後に関する逆質問は、「新卒として働くなかで意識しておくべきこと」です。
広告業界の営業職は、会社ごとにクライアントとの向き合い方が異なる面があります。質問をすることで、活躍したいという熱意があることをアピールしていました。
また、逆質問をした後に、社長とお話しする時間がありました。先ほどの質問回答と絡めて、実際に学生時代に意識していたエピソードを話し、会社で活躍できる人材であることをアピールしました。
①入社までに準備しておくべきことはありますか?
この質問は、社長以外でも答えられる質問です。しかし、具体的な行動に移そうとする姿勢を全面にアピールできる質問なので、逆質問でも聞いてみると良いでしょう。
あなたが携わりたい事業や希望の部署がある場合は、「〇〇事業における目標達成を叶えるためには」と前置きすると良いですよ。
②〇〇業務で必要なスキルはありますか?
この質問を受けた社長は、その部署で働く実際の社員をイメージしながら答えることが大いに考えられます。つまり、入社したときに再現性の高いスキルについて知れる可能性が高いのです。
今持っているスキルが活かせるのか、自分でも取得できる可能性があるスキルなのか、チェックしましょう。
③将来のために身に付けておくと良いスキルはありますか?
特定の業務に絞るのではなく、この先何十年とその企業で働くうえで必要なスキルを質問するのもおすすめです。
自分が身に付けられる可能性のあるスキルなのか、入社前に確認できます。なにより、長く働きたい意欲をアピールできるのは、逆質問において効果的です。
入社後にかかわることをどう質問した?
入社後に関する逆質問として「昨今、注目されているDX(デジタルトランスフォーメーション)推進について、入社後にかかわることができる機会はありますか」という質問をしました。
「社員の誰もが挑戦できる環境作りに力を入れているか」「社員が挑戦する姿勢を正しく評価しているか」などを知りたかったことが、質問した背景としてあります。自分自身、入社後も積極的に挑戦をしたいという考えがあったため、この質問から社風と自分の考えが一致しているとわかり、質問をして良かったと思いました。
④御社で活躍する社員に共通していることを教えてください
「御社で活躍する社員に共通していることを教えてください」は、成長意欲を強く感じる質問です。さらに、その共通する特徴を意識したり真似たりすれば、企業が求める人材に近づけるということでもあります。
また、この逆質問は社長面接の最後に、「一言どうぞ」と言われたときにも活用することができます。この問いから引き出した「社員に共通する特徴」を交えながら入社意欲を伝えると、学んだことをすぐに吸収して行動に移す姿勢をアピールできるでしょう。
たとえば、その企業で活躍する社員には「お客様を第一に考えて行動する」という共通点がある場合、以下のようにまとめるのがおすすめです。
例文
本日はお忙しい中ありがとうございました。
本日の面接の話を通じて、事業内容について今まで以上に理解が深まりました。
御社のサービスは、お客様との信頼関係から生まれたモノであるというお話に、大変感動いたしました。お客様の悩みに寄り添ったサービスを提供できるよう、日々成長しながら御社で活躍していきたいと考えています。
具体的にどんなことを言えばいいのかわからない人は、こちらの記事で紹介している、面接官からの受けが良い最後の一言を参考にしてくださいね。
成功談から学ぶ! 面接の「最後に一言」ウケがいい回答とは
面接中の話題から生まれる3つの逆質問
社長面接中に浮かんだ疑問は、積極的に質問しましょう。社長の話にきちんと耳を傾けている姿勢はもちろんのこと、素早く自分の中に落とし込める人だと評価してくれます。
ただし、後で調べたら解決しそうな問題については、質問しないほうが賢明です。学生たちは、社長への質問の必要性をどう判断していたのか、その秘訣を学びましょう。
①先ほどの〇〇について具体的な業務内容を教えてください
面接中に社長が話した内容をもう少し詳しく知りたい場合は、逆質問で聞いてみましょう。社長の話を聞いていたからこそ生まれた質問なので、高く評価してくれますよ。
ただ、唐突に質問しても、社長は何のことなのか思い出せない場合があります。「先ほどの〇〇についてですが」と前置きしてから質問しましょう。
②先ほどの〇〇は入社後の成果次第で挑戦できますか?
企業によって異なりますが、社長面接まで行けば内定をもらえる可能性が高く、具体的な業務内容を面接の中で説明してくれる場合があります。これまでの企業研究では得られなかったことを知れるチャンスです。気になることは、積極的に質問しましょう。
「〇〇は何ですか」「〇〇はどうしてですか」と質問するのではなく、気になった理由も一緒に伝えられると、あなたの人柄や熱意が伝わりますよ。
③先ほど〇〇について関連して取得しておくべき資格はありますか?
社長の話で興味を惹かれた事業や業務があれば、「かかわってみたい」と積極性をアピールしましょう。
その際、「やってみたいです」だけでは熱意は伝わりません。「その業務にかかわるために取得すべき資格はありますか」と、具体的な行動につなげて質問しましょう。
社長面接で思い切った質問をした体験談
IT業界のベンチャー企業の社長面接を受けました。
面接で社長にうかがった質問は「私のスキルは現段階において、御社が求めるスキルの高さに到達していますか」といった内容です。その質問をした理由は、社長から向けられる質問が、スキルに関してよりも、私自身の人柄に偏っていたため、スキルについての評価に不安を感じたからです。
実際には、「あなたのスキルは十分に達しています」との回答をいただけたので、一安心できました。そのおかげで、以後の質問に対しても緊張せずに自信を持って受け答えができました。思い切った質問でしたが、結果的には吉となり、良かったです。
経験者が語る! 社長面接で落ちたと思ったら受かっていた体験談
自分がうまく答えられなかったり、回答に対する企業側の反応が悪かったりすると、「落ちた」と思ってしまいますよね。しかし、社長面接経験者の中には、「落ちたと思ったら受かっていた」なんて人もいます。
社長面接で落ちたと思ったら受かっていた体験談を、内定者に聞いてきました。体験談から、社長面接の雰囲気もつかんでみてくださいね。
社長面接で「落ちたかも」と思ったにもかかわらず合格していたことはありますか?
「部活は体育会系ですか?」と社長から聞かれたことがあります。私は文化系のサークルだったので、社長が思っているような受け答えができなかったことに落ち込み、落ちたと思いました。しかし、その後も気を抜かずに質問に答え続けた結果、受かることができました。
面接後、企業ごとの就活体験記が載っているサイトを見たときに「落ちたかも」思いました。というのも、私はほぼ雑談形式で和やかだったのですが、最終面接を通過した人の体験談には「キャリアプランなど深いところまで聞かれた」と書かれていたからです。面接中、社長は終始笑顔で気さくに話してくださっていたので、「合格させるつもりがないから雑談形式の面接だったのかな」と心配したのですが、結果は合格でした!
面接前に、すでに面接を終えた学生の感想を、オープンチャットで見ていたのですが、「とても楽しかった」と話している人がいました。しかし、私の社長面接は楽しいといえるものではなく、社長は笑顔を見せなかったため、そのコメントを見たとき「落ちた」と思いました。でも、結果は受かっていたので本当に良かったです。
社長面接のよくある疑問を経験者に聞いてみた!
いつもの面接と社長面接は質問内容が異なります。さらに、採用担当者ではなく企業のトップが応募者と接するため、緊張感もより一層高まることが考えられます。
社長面接ならではの疑問点を、経験者に解消してもらいましょう。
社長面接で逆質問をしないのはNG?
企業研究をすればおのずと疑問が出てくるもの。つまり、会社の全てを把握している社長に質問しないのは、「企業研究がおろそかになっている」「入社意欲が低い」と判断されてしまう場合があります。
逆質問をすることで入社意欲をアピールできるため、積極的に質問しましょう。
社長面接で逆質問を求められたとき、どう対応しましたか?
IT業界の最終面接が社長であったため、逆質問より前で疑問を解消することができ、逆質問はしませんでした。社長の横に役員の方がもう一人いて、その方にも面接中に質問をすることができました。
社長面接では逆質問をしました。半導体業界の企業を受けたとき、その社長の経歴について質問しました。
ベンチャー企業はすべて社長面接があり、必ず逆質問をしていました。社長面接での逆質問の際は、社長にしか聞けないような、スケールの大きな質問をするように心掛けていました。
社長の呼び方は◯◯社長?◯◯様?
面接での社長の呼び方は、◯◯社長、◯◯様が適しています。◯◯社長様は二重敬語にあたると覚えておきましょう。
呼び方を間違えてしまうとマイナス評価につながりますし、なにより相手に失礼ですので、注意しましょう。
面接中は社長のことをどう呼ぶべきだと思いますか。
通常の社員と同じく、〇〇さんか〇〇社長で良いと思います。私は〇〇社長と呼んでいました。〇〇社長が無難な呼び方だと思います。
「○○さん」と名前で呼んでいました。逆質問のときは、「社長のあなたにだからこそ聞きたいです」という意味も込めて「社長」と呼んだこともあります。
〇〇様と呼んでいましたが、面接の途中で「社員と同じく〇〇さんで大丈夫だよ」と言っていただき、そこからはさん付けで呼びました。
社長面接後にお礼のメールは送るべき?
お礼メールを送ることが、採用の決め手になるわけではありません。そのため、お礼のメールを送っても送らなくてもマナー違反にはなりません。
とはいえ、日々忙しい社長に、面接の時間を割いてもらったお礼を伝えたいと思う応募者は少なからずいることでしょう。丁寧な印象にもつながるため、マナーを守ってお礼メールを送ることをおすすめします。
お礼のメールは、以下の4つのポイントに注意しながら作成してください。
・面接の翌日までには送る
・件名・宛名・名前を記載する
・質問は入れない
・定型文は避ける
例文
件名:最終面接のお礼(〇〇大学 〇〇〇〇)
株式会社〇〇
代表取締役社長 〇〇様
本日、最終面接を受けました〇〇〇〇と申します。
本日はお忙しいなか、面接のお時間を割いていただきまして、誠にありがとうございました。
〇〇社長の〇〇という考え方に感銘を受け、貴社で仕事をしたいという気持ちがますます強くなりました。
貴社に入社した際には、〇〇社長の元で成果を上げられるよう、意欲的な姿勢で貢献していきたいと思いました。
取り急ぎ、面接のお礼を申し上げます。
末筆ながら、貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
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〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科
〇〇 〇〇
(電話番号)
(メールアドレス)
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送った方が好印象になる? 社長面接後にお礼メールを送るべきかを教えて!
社長面接のあとにお礼のメールを送りましたか?
私は送っておらず、周囲の友人も送っていませんでした。社長は日々の業務が忙しく、学生一人ひとりからのお礼メールを確認するために割ける時間がないと思ったからです。
就活を始めたての頃は送っていましたが、終盤の頃は送っていませんでした。社長面談に限らず、必ずと言っていいほど向こうから返信がなく、読んでくれているのかもわからなかったので、送るのを止めました。
入社後をイメージした企業研究や回答の準備をして社長面接に挑もう
社長面接は、社長自らが面接官となり学生と接する面接のこと。企業のトップという目線から適性を判断し、入社への覚悟が本当にあるかどうかチェックしたいなどの目的があります。
社長面接まで進んだからといって、ほぼ内定獲得が決まるというわけではありません。これまでの面接で答えた内容を振り返りながら想定される質問の回答を準備し、逆質問でも好印象を残せるよう、入社後の自分をイメージしながら社長面接に挑みましょう。
就活力診断テストはもう使いましたか?
「就活力診断テスト」では、十分な就活準備ができているかがわかります。就活マナーや、就活への心持ちなど、不安がある人は自分のことを客観視してみましょう。
面接力39点以下だと...就活のやり方を再検討することが必要ですよ。
\今すぐ!無料で就活力を診断しよう!/
診断スタート(無料)
ほかの面接と社長面接が異なる点を教えてください。