リクルーター制度の気になる活用方法を体験談から学ぼう
リクルーターと聞くと「何を質問したら良いのかわからない」「人事担当者との違いは何だろう」といった疑問を感じる人もいるのではないでしょうか。
この記事ではリクルーターと人事の違いについての解説や、リクルーター面談を経験した先輩たちから聞いた「リクルーターにして良かった質問」などを紹介しています。リクルーター制度への理解を深めて、就活に役立ててくださいね。
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リクルーターとは? 定義や種類を解説

リクルーター制度を有効に活用するため、まずはリクルーターがどういった人なのかを理解することが大切です。
知っておいてほしいリクルーターの最初の知識として、リクルーターの定義と人事担当者との違い、リクルーターの種類について解説します。
リクルーターの定義と人事担当者との違い
リクルーターとは、就活生の疑問に回答したり、相談に乗ったりするなどの就活全般におけるサポートをおこなう人のことを指します。
「エントリーシート(ES)を提出したあとは人事担当者と連絡をとっているけど、人事はリクルーターではないの?」と感じた人もいるかもしれません。
リクルーターと人事担当者は業務内容が異なります。人事は採用活動だけではなく、在籍する社員の休暇申請の手続きや業務評価制度の管理なども担当しています。
そのため、選考にリクルーターをつけている企業においては、就活生と直接コミュニケーションをとって採用をサポートするのはリクルーター、採用に向けた社内手続きを進めているのは人事といったように、役割をわけているケースもあります。
リクルーターは大きくわけて2種類
リクルーターは応募した企業の社員がなっているイメージを持つ学生も多いかもしれませんが、実は、社員ではないリクルーターがいる場合もあります。社外の人が、先ほど解説したリクルーターの定義である「採用活動をサポートする人」として担当しているケースも見られます。
社内のリクルーターである兼務リクルーターと、社外のリクルーターであるプロリクルーターの2種類を解説します。
兼務リクルーター
兼務リクルーターとは、人事担当者以外の部署の従業員がリクルーターをしているときに使われる名称です。
自分の業務と採用関係の業務を兼務している人とイメージすると、わかりやすいかもしれません。若手社員から中堅社員、ベテラン社員までの幅広い世代の従業員がリクルーターになる可能性があります。
プロリクルーター
プロリクルーターとは、採用活動のサポートを専門的におこなう人です。
企業の採用計画に直接かかわって選考の手助けをするケースもあります。たとえば、アメリカをはじめとする海外では自社で採用したい人材を企業自ら探し、声をかける採用活動も多く見られます。日本だと、中途採用をおこなう場合にプロリクルーターの力を借りて採用するケースなどがあります。
応募した企業によってはプロリクルーターの可能性もあるため、学生の皆さんはプロリクルーターという言葉だけ覚えておくと良いでしょう。
企業がリクルーター制度を導入する3つの理由
これまで、リクルーターとは「就活生をサポートする人」と解説しました。学生側をサポートするということは、言い換えると、企業の採用活動もサポートしていることです。
リクルーター制度について理解を深めるため、企業がリクルーター制度を導入するメリット3点を理解しておきましょう。
①求める人材へアプローチできる
リクルーター制度を導入することで、一人ひとりの学生と対話する時間を企業がしっかり取れるようになります。
就活の選考において企業と学生一人ひとりが直接コミュニケーションできる機会は、あまり多くありません。会社説明会や社員との座談会などでの質疑応答は、複数の学生対応が求められます。面接も、時間が限られているため面接官の質問事項も志望動機や自己PRなど、ある程度決まっていることが多いでしょう。
求める人材へ企業側からアプローチできる点は、企業がリクルーター制度を導入するメリットです。
②企業と応募者の相互理解を深められる
対話する時間を取って企業と応募者が相互理解を深められる点は、企業がリクルーター制度を導入する2つ目のメリットです。
たとえば、自社へ応募してくれた人の仕事に対する考え方や意欲はもちろんですが、入社するうえで心配なことなどを丁寧に聞けます。応募した人も、自分が気になっていることをしっかり質問できることで企業に対する理解が深まります。
③採用業務の負担を軽減できる
人事担当者は新規社員の採用業務だけではなく、在籍する社員に関する業務も担当しています。
学生へ丁寧な対応をしたいと思っても、ほかの業務でなかなか時間が取れず手が回らなくなってしまう状態も考えられます。
リクルーター制度を導入することで学生への対応をサポートしてもらえるようになり、人事担当者の採用業務の負担が軽減できます。
リクルーターの5つの役割を理解しよう
- 自社の魅力を伝えて理解を深めてもらう
- 自社に興味がある学生を理解する
- 応募した学生をサポートする
- 社風とマッチする人材を見つける
- 内定から入社までのフォローをおこなう
面接中に「休みの取りやすさや残業のことを質問したいけれど、どのように聞いたらいいか迷うな」と感じた経験がある人もいるかもしれません。
聞きづらいと感じる質問はリクルーターにしてみると良いでしょう。ここではリクルーターの5つの役割を解説します。
①自社の魅力を伝えて理解を深めてもらう
採用ホームページだけでは伝わらない自社の良さを学生へ伝えることは、リクルーターの大切な役割の一つです。
学生からすると「有給休暇の消化率はどのくらいか」「携わってみたい仕事があるができそうか」などの入社後のイメージが採用ホームページだけだとわかりづらい場合もあるでしょう。
学生一人ひとりの疑問に答えながら、自社の魅力をリアルな声として伝えて企業への理解を深めてもらうことはリクルーターの仕事です。
②自社に興味がある学生を理解する
自社の魅力を伝えるだけではなく、興味を持ってくれた学生の仕事に対する考え方などを理解することも、リクルーターに求められる役割です。
学生一人ひとりが、仕事とプライベートの理想のバランスや希望する部署など、異なる価値観を持っています。心配だと感じることも人それぞれでしょう。
しかしリクルーターは、採用面接の短時間ではわからない学生の思考を丁寧にヒアリングし、理解してくれます。心配せずにリクルーターに素直な気持ちを話してみましょう。
③応募した学生をサポートする
学生が選考に応募したあとは、選考の質問や仕事に関する質問など、わからないことがたくさん出てくる可能性もあるでしょう。
リクルーターは、自社に応募した学生の疑問に随時答えたり、心配事の相談に乗ったりと応募した学生をサポートする役割があります。
たとえば、選考プロセスや具体的な仕事内容、働きやすさなどのリアルな意見を教えてもらえます。また、思い描いているキャリアプランが実現可能かなども、体験談を交えたアドバイスがもらえるでしょう。
④社風とマッチする人材を見つける
リクルーターは実際に企業とかかわりがあるため、企業が持つ独自の文化や価値観を理解しています。
選考に応募したすべての学生が社風に合っているとは限りません。たとえば複数のプロジェクトをその都度異なるメンバーで進めるスタイルの企業で考えてみましょう。そのような社風の企業に、仕事は同じチームで集中して取り組みたいと考える人が入社したら合わない環境で辛い思いをしてしまうかもしれません。
リクルーターは学生の話をしっかり聞き、社風に合う人材を見つけることも目的として活動しています。どのように仕事をしたいか、本音を伝えて社風とのマッチ度を判断してもらいましょう。
⑤内定から入社までのフォローをおこなう
内定を受けた学生は、入社までにさまざまな書類を準備する必要があります。準備が必要な書類には住民票記載事項証明書など役所で発行する書類や、入社誓約書などの企業ごとで様式が定まっている書類があります。
資料を準備している中で、疑問に思うことも出てくるかもしれません。そのような場合に、リクルーターは頼れる存在です。わからないことがあったら、随時質問しましょう。
リクルーター制度の一般的な流れを3ステップで紹介
- 企業説明会への参加や選考へ応募する
- 企業からリクルーターの連絡を受ける
- リクルーター面談を実施する
実際にリクルーター制度はどのような流れで利用できるのか、疑問に思った人もいるかもしれません。
リクルーター面談が実施されるまでの一般的な流れを3ステップで解説します。また、リクルーター面談を経験した人にも、どのような流れでおこなわれたか聞いてみました。

どのような流れでリクルーター面談がおこなわれましたか?

二次面接終了後、企業から最終面接前のリクルーター面談の案内があり、活用しました。

説明会のあと、希望者のみリクルーター面談があるとのお知らせをいただいたため面談をしました。説明会では聞きづらかったことを聞ける良い機会だったと思います。
①企業説明会への参加や選考へ応募する
リクルーター制度を活用するためには、まず、気になる企業へ自分の存在を知ってもらうことが必要です。企業説明会へ参加したり、実際にESを提出して選考に応募したりなど、志望度の高さをアピールしましょう。
リクルーターが付くタイミングは企業によってさまざまです。タイミングが早いと、本格的に就活がはじまる前に参加したインターンシップ後に付く場合があります。具体的なタイミングは、以下を参考にしてください。
リクルーターが付くタイミングの例
- インターン参加後に評価が高いと判断されたあと
- 企業説明会に参加したあと
- ESを提出したあと
- 内定したあと
②企業からリクルーターの連絡を受ける
リクルーター制度は誰でも活用できるわけではなく、企業側からリクルーターの連絡があって初めて利用できます。
連絡のタイミングなどの気になる疑問は、この後先輩たちの体験談を交えて解説します。
③リクルーター面談を実施する
リクルーターの連絡を企業から受けたら、リクルーター面談の日程調整をおこないます。リクルーター面談の実施場所は、企業の会議室や喫茶店などさまざまです。オンラインの場合もあります。
この後解説する先輩たちの体験談で、リクルーター面談の形式を見ていきましょう。
リクルーターの連絡から面談実施まで|気になる6つの疑問を経験者が回答
リクルーターの連絡がいつ誰からどのように来るのかなど、面談実施までのイメージがつきづらい人も多いのではないでしょうか。
リクルーターの連絡から面談実施までの流れについて、先輩たちに聞いてみました。体験談を参考に、リクルーター制度の活用について想像しながら読んでみてくださいね。
①リクルーター面談はどのタイミングでおこなった?
リクルーター面談の実施タイミングは、企業によって異なります。会社説明会やES提出といった選考初期の場合もあれば、最終面接の前など選考の後半に実施する場合もあるでしょう。
新卒就活では、ES提出後、もしくは会社説明会への参加後に付くケースが一般的です。では先輩たちが応募した企業ではどのタイミングでリクルーター面談が実施されたのでしょうか。リアルな意見を聞いてみました。

リクルーター面談はどのタイミングで実施されましたか?

リクルーター面談は二次面接終了後に実施され、最終面接前の最後の疑問解消のような目的に感じました。

企業によって多少の差はありましたが、多くの企業で一次面接と二次面接の間か二次面接と最終面接の間におこなわれていました。

一次面接の終了後、二次面接から最終面接のすべての段階の前にリクルーター面談をしてくださる企業がありました。
②リクルーター面談の連絡はどのようにきた?
リクルーター面談の連絡はメールで来るのか、電話が来るのかなど、連絡手段について気になる人もいるのではないでしょうか。企業によっては、会社説明会で声をかける可能性も考えられますね。
リクルーター連絡の手段は、基本的にメールか電話です。連絡が来るタイミングは、就活が本格化する大学3年生の冬が多いでしょう。参加したインターンや選考によっては、大学2年生からリクルーターが付くケースもあります。
実際にリクルーター面談の連絡がどのようにきたか、先輩たちの体験談を見てみましょう。

リクルーター面談の連絡はどのように届きましたか?

メールにてお知らせが届くこともありましたが、企業によっては面接内で「次はリクルーター面談になります」と教えてくれるところもありました。

リクルーター面談の連絡はメールで日付を選ぶように通知されました。面談はMicrosoft Teamsをつかっておこなわれていたと記憶しています。

説明会の終わりにアナウンスされたり、メールでお知らせが来たりしました。詳細については、企業の専用サイトで書かれているところもありました。
③リクルーター面談の日程調整はどのようにおこなった?
リクルーター面談の連絡を受ける際、「その後の日程調整は誰としたらいいの?」「人事へも何か連絡したほうがいいの?」などと疑問に思う人もいるかもしれません。企業によっては、日程調整は人事担当者を通じておこなうケースもあるでしょう。
日程調整は、リクルーターから直接学生へ連絡をして、そのままおこなうことが多いです。日程が合わない場合でも、理由や代替の日時を伝えたうえで説明すれば、柔軟に対応してくれるケースが多いため心配する必要はありませんよ。
先輩たちにもリクルーター面談の日程調整をどのようにおこなったか、聞いてみました。

リクルーター面談の日程調整はどのようにしておこなわれましたか?

人事担当者を通して、リクルーターの予定と私の予定を照らし合わせ、メールにて日程確定の連絡が来る形でした。

希望する日付をGoogleフォームから提出する形でおこないました。

予定調整はGoogleフォームを利用しておこなわれていました。また、企業の専用サイトから希望日を3個ほど入力する企業もありました。
④リクルーターの社員はどのような社員だった?
実際にどのような社員がリクルーターになるのか、気になる人も多いのではないでしょうか。先ほど、リクルーターの種類について解説しましたが、兼務リクルーターだと若手社員〜ベテラン社員まで幅広い世代のリクルーターがつく可能性があります。また、就活エージェントのようなプロリクルーターの場合もあるかもしれません。
先輩たちが経験したリクルーターはどのような人だったか、聞きました。

担当のリクルーターはどのような人でしたか?

最初は若手社員から始まり、回数を重ねるごとにベテラン社員になることが多かったです。また、同じ大学出身や体育会出身など、自分と似た境遇の人をつなげてくれました。

リクルーターは若手の社員で、同じ大学であり、学部も一緒の人であったため、とても話しやすかったです。

私の場合は、企業が依頼しているエージェントのような人との面談でした。実際に働いている人ではありませんが、企業のことを理解している人なので話しやすかったです。
⑤リクルーター面談の形式は?
リクルーター面談がどのような形式で実施されるのか、気になっている人も多いのではないでしょうか。
カフェやレストランなど、周りに人がいる環境で一対一で実施されることもあれば、企業の会議室などで実施するケースもあります。面談の内容としては、雑談形式や説明会形式、面接のように質疑応答がおこなわれるなどさまざまです。
先輩たちにもリクルーター面談は、どのような形式で実施されたのか聞いてみました。

リクルーター面談は対面とオンライン、どちらで実施しましたか?

基本的にオンラインが多かったです。ただ、最終面接を控えているところは、面接練習や企業の雰囲気を肌で感じる目的のため、対面実施を希望できる場合もありました。

オンラインでおこなわれました。Microsoft Teamsを用いた場合とZoomの場合のどちらもあったと思います。

私はオンラインで、Microsoft Teamsを利用した面談をおこないました。Zoomを利用したという友人も多かったため、Zoomでの面談も多いと思います。
⑥リクルーター面談で話した内容は?
ほかの学生がリクルーター面談ではどんなことを話しているのか、聞く機会があまりない人もいるのではないでしょうか。
「自分は選考に関する質問を多くしてしまったけれど、休暇制度や福利厚生のことも聞いていいんだよね?」と不安に思っている人もいるでしょう。もちろん、リクルーター面談で話す内容は選考以外の質問でも問題ありません。後述する先輩の体験談も踏まえて、どのような内容を話せば良いか考えてみてくださいね。

リクルーター面談で話した内容を教えてください!

社内制度や雰囲気など、社員にしかわからない情報を聞いたり、選考を進む中での志望動機の言語化などの相談もしたりしていました。

企業の良いところ、悪い所を率直に話していただきました。また、リクルーターが同じ大学出身の人だったため、自分の大学や学部に関する雑談もして、雰囲気を和ませてくださいましたね。

私は業界に関する理解が浅いと自分で感じていたので、企業に関することだけではなく、その業界について深く聞いていました。
内定者がリクルーターに質問して良かったことは?体験談を紹介
リクルーターの役割や実際はどのように進んでいくのかなどを解説しました。ここからは、聞いておくと良い質問の具体例を紹介するので、質問例を参考にして、リクルーター面談を有意義な時間にしましょう。
先輩たちは、リクルーター面談でどんなことを聞いて良かったと思ったのか詳しく聞いてみました。

就活でリクルーターに聞いて良かった質問事項は、就活をしていた頃のお話です。
具体的には、どのような志望理由を話していたか、一次面接、二次面接、最終面接など、面接のフレーズによる面接内容の違い、どのように対策したかについてをお伺いしていました。
実際に内定した社員の経験や、社内にいる人から見てどのような伝え方が刺さるのかを丁寧に教えてくれたため、自分の選考に役立てることができたと思います。

リクルーターに聞いておいてよかった質問としては以下6点です。
①最終面接ではどのような逆質問を聞かれましたか
②これをおこなっておいて良かったという対策はありますか
③職場の雰囲気は実際働きやすいと感じますか
④リモートワーク制度の利用頻度は高いですか
⑤有休は取りやすいですか
⑥フレックスは利用しやすいですか
若手社員だったので、濁さず答えてくださり、聞いておいて大変良かったと感じました。

リクルーターに聞いて良かった質問事項は、キャリアビジョンについてです。
キャリアビジョンについては面接が進むにつれて必ず聞かれますが、キャリアビジョンの通りに進むことができるかどうかはその企業に勤めてみなければわかりません。
そのため、実際にリクルーターに自分の考えたキャリアビジョンを聞いてもらい、そのキャリアビジョンが机上の空論になっていないかなどを見てもらっていました。そこで見てもらうことによって面接の場でも自信をもって話すことができ、質問されることも想定できたのでとても良かったです。
リクルーターがつくと選考に有利?先輩たちが感じたメリットを聞いてみた
リクルーターがつくと選考に有利になるのかについては、気になる人が多いですよね。そこで、リクルーターがついたことで実際に感じたメリットについて、先輩たちに聞いてみました。

実際に自分が興味のある企業に勤めている社員から、合格するために必要な対策や言語化のお手伝いをしてもらえる点がメリットだと思います。
たとえば、以下のような質問ができました。
・面接でどのようなことを聞かれたか
・自分の今の志望動機に何が足りないと思うか
・自分の興味と企業の事業のどのような部分に共通点があるのか
人事担当には聞きづらい質問ができ、良い情報収集の機会になったと思います。

私がリクルーター面談を利用していいなと感じた点は、面接とは違い、1対1で相手側からも話してもらえる点です。
面接では、自分が主体的に企業にアピールするため、逆質問以外では企業側のお話を聞くことができません。しかし、リクルーター面談では、思う存分お話が聞けるため、インターンや説明会では理解しきれなかった企業の魅力を聞くことができました。
また、そこで聞いた企業の強みを、面接の場で活かすことができたので、有意義な時間だったと感じます。

リクルーター制度の最大のメリットは既存社員がリクルーターとなることだと思います。学生が現役社員と直接関係をつくれることは大変心強いです。
私の場合のリクルーターは、若手社員が担当するケースが多かったように思います。現場経験のある社員と直接話ができると、業務内容の細かな点など踏み込んだ質問もでき、結果的にそれが有利に働きました。
特に、採用ターゲットについて伺うときに「理系出身は重宝されるか?」「どんな資格が有利か?」など、細かな情報を仕入れられたのは役立ちましたね。
最終面接前には、「こういう受け答えをすると良いよ」とアドバイスまでもらえ、担当者といかに関係を築けるかが鍵となることを知りました。
リクルーター制度のデメリットはある?先輩たちの意見を参考にしよう
リクルーターがつくと「変に期待してしまう」「ないなら全員ない方が良い」と感じる人もいるかもしれません。そこで、就活の先輩たちに今度はリクルーター制度のデメリットに感じる部分も聞いてみました。

リクルーター面談のデメリットは、「その面談で話した内容が必ず最終面接に活きるかといったらそうではない」ということです。
実際に「最終面接前に確認しておいたほうが良いことはありますか」という質問を投げかけた際に、「あまり覚えていない」と返答されたことから、その質問をしている時間はもったいなかったなと感じることがありました。
しかし、入社後のビジョンに関する質問はしっかり回答していただくことができたのでそこは良かったなと感じますね。

リクルーター面談の最大のデメリットは、効率の悪さだと思います。
私にリクルーターがついた企業では、毎回の面接の前にリクルーター面談がありました。最初の数回は非常に勉強になるお話を聞けて面接にも役に立ったのですが、回数を重ねるうちに質問する内容も固定されてしまい、あまり有意義な時間ではなかったように感じます。
そのため、他社の面接などがリクルーター面談の前後に立て込んだときは、時間を作らなければいけないことへのわずらわしさを感じてしまったこともありました。
リクルーター制度を活用するときに意識したい5つの注意点
- 基本的なマナーに気を付ける
- 面接と同じように質問対策をおこなう
- 調べてわかることは聞かない
- 緊張しすぎずリラックスする
- 礼儀を守りつつ仲良くなる
リクルーター面談は採用面接よりカジュアルな場であるため、気を張り詰めずに臨むことができますが、油断しすぎるのは危険です。
あくまで選考の一環であることは忘れないようにしましょう。基本的には一般的な面接対策と同じように事前の質問対策がおすすめです。当日はマナーにも気を付けてください。
ここでは、リクルーターに対しての失礼を避けるために5つの注意点を解説します。
①基本的なマナーに気を付ける
カジュアルに相談できるリクルーター面談も、選考の一環です。
遅刻しない、丁寧な言葉遣いを心掛けるといった最低限のマナーは気をつけるようにしましょう。自分がされたら嫌だなと感じることはしないようにできると良いですね。以下の最低限守りたいマナーを押さえておいてください。
身だしなみ
- オフィスカジュアルな服やリクルートスーツを着用する
- 靴は汚れを落とし磨いておく
- 髪型を整髪料などを使い整える
- メイクは控えめにし、清潔感を意識する
- ピアスやイヤリングなどのアクセサリーは控える
あると便利な持ち物
- 履歴書やESのコピー
- 書類を入れるクリアファイル
- 筆記用具とノート
その他
- 連絡が来たら24時間以内には返すようにする
- メールや面談にかかわらず言葉遣いに気を付ける
- 遅刻しない(電車遅延などトラブルの場合はすぐに連絡する)
- 面談開始の挨拶と面談終了後のお礼はしっかり伝える
リクルーター面談に限らず、就活で企業の人に会う場合は最初の挨拶が大切です。以下の記事では挨拶の重要性や注意点を解説しています。内定者が実践していたポイントも紹介しているので、参考にしてくださいね。
リクルーター面談には「何分前に行くのが良いんだろう」と気になっている人もいるかもしれません。以下の記事では、到着時間と当日のスケジュールの立て方を解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
②面接と同じように質問対策をおこなう
リクルーター面談は採用面接よりも会話のキャッチボールがしやすいため、リクルーターの回答によって新しく質問したいことがその場でできるかもしれません。
しかし、時間に限りがあるため質問したいことは事前に用意しておくようにしましょう。おすすめは、採用面接と同じような質問対策がおすすめです。以下のリストを参考に、質問したい項目を考えてみてください。
事前の質問対策の例
- 企業文化や職場の雰囲気に関する質問
- 業務内容に関する質問
- ワークライフバランスや福利厚生
- ESや履歴書の改善点
- 面接でのアドバイス
- 選考期間やスケジュール
以下の記事では、好印象を残しやすい面接の受け答えについて内定者の意見も交えながら解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
③調べてわかることは聞かない
リクルーター面談の限られた時間を有効に活用するため、企業ホームページなどを調べたらわかる内容は聞かないようにしましょう。
たとえば、以下のような質問は避けてください。
避けた方が良い質問の例
- 企業理念や社長の名前
- 会社の場所
- 工場や支店の有無
- 企業の設立年度
- 従業員数
- 選考の日時
採用面接よりカジュアルな相談ができるといっても、「どんな質問までならして良いの?」と気になる人もいるのではないでしょうか。以下の記事で解説している「面接で聞かない方が良い逆質問」を参考にしてみてください。
④緊張しすぎずリラックスする
初めて会うリクルーターとの面談は、緊張してしまう人も多いかもしれないですよね。
しかし、緊張で準備していた質問が聞けないと、せっかくのリクルーター面談の機会がもったいないと感じてしまうかもしれません。固くなりすぎずにリラックスして面談に挑むようにしましょう。
事前に質問や面談の対策をしておくことは当然ですが、前日はあたたかいお風呂に入って早めに寝たり、当日は好きなお菓子を食べたりなど、リラックスできる方法を考えておくと良いですね。
⑤礼儀を守りつつ仲良くなる
採用面接の面接官は、面接が終わってしまうと会話する機会がほとんどありません。その点、リクルーターとはいろいろな会話をしやすくお互いの理解を深めやすいでしょう。
お互いの理解を深めることで、リクルーターからは「この学生の考え方だと、会社についてこっちの情報も伝えるといいな」というように、より多くの情報交換ができるようになるかもしれません。先ほど解説した基本的なマナーを守りながら、仲良くなっていきましょう。
社員別の質問例・頼り方|立場にあった質問で就活を有利に進めよう
企業によって幅広い世代のリクルーターがいます。たとえば、スタートアップ企業やベンチャー企業では比較的若手の割合が高いケースが見られます。
リクルーターの勤続年数や役職によって回答しやすい質問項目も変わります。質問例を解説する前に、先輩たちが質問した内容を見てみましょう。

実際にリクルーターにした質問や質問するうえで意識したことを教えてください!

若手社員には、就活時代の詳しいお話や、就活時代と入社してからのギャップをよく聞いていました。ベテラン社員には志望動機の壁打ちや仕事のやりがいなどを聞いていましたね。

現場に近いリアルな意見を年齢の近い人から聞けるということで、社長や部長などの役員クラスの人には聞けない質問をリストアップすることを意識していました。

私のキャリアビジョンが実際に実現可能かどうかを質問しました。また、面接で聞かれそうなことで、私の回答内容に不安があれば聞いていましたね。
若手社員
若手社員は入社してからだいたい3年目程度、年齢だと25歳前後の社員を指すことが多いです。しかし、企業によって認識は異なり、厳密に定義が決まっているわけではありません。
若手社員のリクルーターからは、学生と同世代の視点でリアルな意見を聞けます。以下のような質問をすると、働き始めたときの具体的なイメージが掴みやすくなるのでおすすめです。
若手社員に質問すると良い項目 例
- 就活時代と入社後のギャップ
- ワークライフバランス
- 新入社員へのサポート制度(研修など)
- 入社後に大変だと思ったこととその乗り越え方
中堅社員
中堅社員は一般的に入社して4年以降、年齢だと20代後半から30代の社員を指します。若手社員よりも経験した仕事が増えていたり、組織の理解も深まったりする時期です。また、30代になると学生と同世代の部下を持つ社員もいるでしょう。
中堅社員のリクルーターには、若手社員と比較して仕事内容の深い質問ができるメリットがあります。入社後に携われる仕事や部署異動の有無などの質問がおすすめです。
中堅社員へ質問すると良い項目 例
- これまで経験した仕事内容
- 入社してからのキャリアアップ
- 入社前にやっておいて良かった勉強
- 経験して良かった仕事
- 仕事で大変だった経験と対応の仕方
- 若手社員に求めること
- 今就活生に戻れるならどのような対策をするか
ベテラン社員
ベテラン社員は入社して10年以上、40代以降の社員を指すケースが多いです。40代になると管理職として活躍する社員も増えるでしょう。管理職はさまざまな世代をまとめるリーダー的立場の存在です。20代前半が多い学生からすると、自分が生まれた時くらいから会社で働いていた大先輩に値します。
ベテラン社員がリクルーターの場合は、自分が今後社会人になってどのように成長したいと思っているか、長期的なキャリアプランを思い切って相談してみると良いでしょう。
ベテラン社員に質問や相談すると良い項目 例
- 仕事へのやりがいやモチベーションを保つコツ
- 部署異動の可能性などキャリアパスに関すること
- 携わってみたい仕事内容
- 今考えている中期〜長期的なキャリアプラン
- どのような新卒社員と働きたいと感じるか
リクルーター制度に関するトラブルも|先輩がおこなった対処法とアドバイス
リクルーター制度は基本的に学生のサポートを目的に実施されますが、トラブルが発生する可能性もゼロではありません。そこで、先輩たちのトラブルの経験を聞いてみました。参考にして備えておきましょう。
Q:リクルーター制度でどんなトラブルがあった?
まずは、先輩たちが体験したトラブルや困ったことについて具体的に聞いてみました。もちろん、トラブルはないに越したことはありませんが、実体験として参考にして読み進めてくださいね。

リクルーター制度に関してトラブルを経験したことがある人や、周りで聞いた話を教えていただきたいです。

人事担当を通してリクルーターと連絡をしていたときは、タイムリーに連絡できず時間がかかってしまい困ったことがありました。

平日の昼間など、授業がある時間帯に急に電話がかかってくることがあり、出られないことが多かったので、そこが大変でした。

リクルーター面談が必要な企業が複数重なったときに、考えておくべきことについて伝えられていたのを忘れており、面談がスムーズに進まなかったことがありました。 自分の管理不足ですが、それを伝えられていたのが電話で口頭のみだったため確認のメールなどをしておけば良かったと思います。
Q:リクルーター制度でトラブルがあったときはどのように対処した?
リクルーター制度でトラブルが起きてしまった場面において、大切なことは落ち着いて対処することです。トラブルは予測できないため、どうしても避けられない場合もあるでしょう。慌てずに落ち着いて対処できるよう、先輩たちの実体験を聞いてみましょう。

私の友人で、リクルーターとの面談により精神的に追い詰められている人がいました。リクルーターが友人の合格のために頑張っているからこそ、ESや志望動機に対してかなり厳しいフィードバックをしていたそうです。その中で、厳しい言葉を受けすぎてつらい思いを友人がしていました。
自分だったら人事の方へ相談していたと思う
その友人は我慢して耐えていましたが、私だったら人事へ連絡をして、ほかのリクルーターに変えてもらうように伝えることで対処すると思います。

リクルーター制度を利用したスカウト面談で失敗した話を周りで聞いたことがあります。直接にやりとりするだけに、あまり踏み込みすぎた質問をすると嫌われてしまうことを知りました。
同じ出身大学の先輩がリクルーターに付いた企業の選考を友人が受けた時、リクルーターの話した内容と人事担当者の話す内容が違ったケースがあり、困惑した経験をがあったそうです。友人は、リクルーターに何でも遠慮なく質問していた感覚のまま、人事担当者に質問攻めにしてしまったそうで、人事担当者との雰囲気が悪くなってしまった経験を聞きました。
自分も態度に気を付けようと改めて思った
それを聞き、たとえリクルーターや知り合いであっても一線を引いて敬う姿勢でいるべきだと思いました。今からジャッジされる身であるのだから、誰に対しても謙虚な振る舞いでなければならないと、良い参考になりましたね。
リクルーターとは就活生の味方!うまく活用して選考を突破しよう
リクルーターは学生が選考中に感じた疑問に答えてくれたり、入社にあたって不安を感じていることの相談に乗ってくれたりする心強い存在です。
リクルーターには「相談や本音を伝えると選考に影響が出そう」と不安に感じるかもしれません。しかし、わからないことや心配なことを放置していると、選考本番で本領を発揮できなくなってしまいます。質問や相談は素直に伝えて、上辺ではない自分を評価してもらいましょう。
リクルーター面談をうまく活用できれば、採用ホームページだけでは把握できなかった企業の魅力や仕事への理解が深まります。ほかのライバルよりも一歩リードした状態で選考に挑めます。自信を持ってリクルーター面談を受け、そのあとの選考に挑みましょう。
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最終面接前の最後の確認として、リクルーター面談がありました。そこで気になっていたことについて積極的に聞き、解決する機会にしていましたね。