職場選びの登竜門! 企業分析に困ったら経験談からやり方を学ぼう
就活で面接を受ける企業は、将来的に自分自身が働く職場となります。就職後、「想像と違う」「仕事が合わない」と悩まないためにも、企業分析は職場選びの第一歩としてとても重要なステップです。
「何から始めればいいかわからない」
「どうやって進めるの?」
こんな疑問に悩んだときは、経験者の体験談を知り今の自分と照らし合わせることで、やるべきことが見えてきます。
この記事では、体験談を通した企業分析のやり方と効果的な進め方を紹介するので、何から始めるべきか悩む人はぜひ参考にしてみてください。
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企業分析は将来の投資!? 「やって良かった」と思う人の経験談を聞いてみよう
企業分析をはじめようとしている人の中には、やり方がわからず「何の意味があるんだろう」と億劫になっている人もいるのではないでしょうか。
企業分析で学ぶ知識や得られる情報は、就活対策はもちろん、企業規模やその会社の将来性を知れるなど、就活以外のメリットもたくさんあるのです。
企業を知ることにあまり意味を感じられない人は、「今だけのためにやる」だけでなく「将来の自分への投資」として、知識を増やすつもりでやってみましょう。
企業分析の経験者は、具体的にどんなメリットを感じたのかも聞いてみましょう。

企業分析をやって良かったと思う人はその理由を教えてください。

面接で良い評価を受けるためにも企業分析をして、企業の社風や動向を理解する必要があると感じます。面接では、「学生がこの会社のことを理解しているか」「やりたいことが明確かどうか」という観点が見られています。実際に人事担当者からも、やりたいことが明確な人は評価が高いという言葉をもらいました。やりたいことを明確にするには、企業分析が欠かせないと思います。

エントリーシート(ES)を書くときや面接のときなど、その企業の理解度が高かったから回答ができたと思うことが何度もありました。また、どの企業でも「うちに入って何をやりたいか」という質問があると思います。その企業のビジョンなどを深く理解していないと求める人材とずれてしまうため、やはり企業分析は必要だと思います。
企業分析をすることで、最終面接での突破率が高くなるかもしれません。次の記事では、どのようなことに重点を置いて企業分析したら良いのかを紹介しています。最終面接での企業分析のコツについても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
企業分析のメリットとして、自分が本当にやりたい仕事が何かを明確にすることができるではなないでしょうか。企業分析の前に、自分が興味のある業界を見つけたいという人は、次の記事を参考にしてみてください。
志望動機や業界理解が深まる
企業分析のメリットは、企業理解と業界理解が深まることです。理解が深まることで興味関心が生まれ、「その企業だからこそ」就職を希望する志望理由が見つかります。
たとえば、もし志望企業が「アパレル事業をやっているから」という理由だけで就職先を選ぶと、アパレル業界すべての企業が選択肢に入ることになります。
そのまま応募に進んでしまうと、志望理由が浅く、面接官に響くアプローチができずに不採用続きに悩んでしまうでしょう。もし就職できたとしても、入社後に仕事とのギャップから早期退職してしまうリスクも考えられます。
後々の後悔を生まないためにも、多数ある企業の中から「ここだからこそ」の明確な動機を見つけ、企業をより深く知ることのできる企業分析をしましょう。
志望動機や業界理解に活かされたエピソードを教えて!

統合報告書(さまざまなデータから会社の今後のビジョンをまとめた報告書)などから事業内容をより詳しく調べることで、志望動機の内容を濃くできた経験があります。企業分析をしていると、将来その会社で成し遂げたいことが明確化するようになり、その企業でのキャリアプランに納得感を持つことができると思います。
机に向かうだけでなく、人と会うことで企業分析をすることもおすすめです。ビズリーチやMatcher(マッチャー)などを利用してOB・OGや内定者に、「どのようなキャリアプランを築いたのか」「どのようなキャリアを想定しているのか」を聞き出すことで、さらに自分自身のキャリアの解像度が上がります。結果として、面接で志望度の高さをアピールすることにもつながるでしょう。

私は、企業分析をするときにOB・OG訪問を活用していました。もちろんネットにある情報や口コミも正確ではあると思うのですが、現在働かれている社員の方々に話を伺うのが一番効率が良いと考えていたからです。
特に、「自分自身が望んでいるキャリアプランは実現可能なのか」「企業がどのようなことに力を入れているのか」「企業がどのような社員を求めているか」という観点からの質問をしました。そこで聞いたことを活用して面接に挑むことで、面接にて企業理解度の高さをお褒めいただいたこともあります。
企業のことを一番理解している面接官を納得させられる、そんなキャリアプランや志望動機を作るためにも企業分析は必要だと思います。

企業分析をすることで、同業他社との差別化を図りやすかったです。企業分析をして志望企業だけの強みや違いを整理しておくと、その企業の動向に沿って「自分が何をしたいのか」と話すことができます。
また、おこなっている事業は似ていても、それぞれの企業が目指す先が異なっているというケースも多数です。分析をしていて、「同じ業界にあっても意外と多種多様な将来像があるのだな」と感じました。その違いをまとめていたからこそ、「なぜ競合他社ではないの?」という質問にも納得感のある返答をすることができ、志望度の高さを伝えられたのかなと思います。
企業への興味関心、理解が深まることで逆質問でも面接官にアピールできるような、深い質問をすることができるのではないでしょうか。次の記事では、二次面接での逆質問で大切なことについて紹介しています。チェックしてみてください。
企業分析と一緒に業界研究を行うことで、自分の強みを活かせる仕事が分かりますよ。次の記事では、業界研究のやり方について解説しています。ぜひ、参考にしてみてください。
企業理解が深まれば、業務の上で何を大切にしたいかを、趣味で得たことからつなげることができます。音楽鑑賞が趣味だという人は、ぜひ次の記事を読んでみてください。趣味を音楽鑑賞のときの効果的な伝え方を解説していますよ。
社会人になってからも実務で活きる
企業分析のやり方や使い方を知ることは、「何かのデータから分析結果を出して活用する」ことを体系的に学ぶことができます。
たとえば、BtoB(対企業)事業をする企業では、得意先の企業規模や事業計画から商品ニーズを導き出す作業があります。そんな時、情報収集から分析まで難なくできる人物は非常に重宝されるのです。
将来活躍できる社会人になるためにも、企業分析で始めの一歩を踏み出してみましょう。
企業分析のやり方はこれで完璧! 企業分析の4つの極意

企業分析のやる意味やメリットが理解できれば、次は実際に手を動かすためのステップを4つの極意として紹介します。
経験者が実際に企業分析をやるうえで意識したポイントも参考にしながら、一つずつ進めていきましょう。
何を意識した? 企業分析のこだわりポイント

意識していたことは、企業ホームページに書いてある誰でもいえるような志望動機をいわないようにすることです。ONE CAREER(ワンキャリア)の「合格の秘訣」、企業の統合報告書、NewsPicksの記事などは、企業分析のツールとして使えると思います。
また、YouTubeなどで受ける企業の内定者や社員が話している動画を見つけて通学時間に聞くこともおすすめです。「ながら聞き」をしながら就活ができるので、ぜひやってみてください! あなたにしか作れない志望動機が作れるはずです。

企業分析で意識していたのは、企業のリアルをしっかりと聞くことです。もちろん、インターネット上にある口コミや企業情報なども企業分析の手段として活用できるでしょう。ただし私は、社員の声を聞くことで、より具体的な企業イメージを持つことができると考えていました。
OB・OG訪問などでは「〇〇さんのどのような魅力や能力が内定につながったと思いますか」などと聞いていました。あわせて、実際に話された志望動機についても訪ねてみることで、自分自身の志望動機にも活かすことができたと思います。

企業分析をするうえで意識したことは、企業のホームページを隅々まで読むことです。企業のホームページには企業理念や企業のビジョンなどが必ず書いてあります。そのなかでも、面接で聞かれそうなことは確実に覚えておくと良いでしょう。
あわせて企業の強みも把握しておくと良いかと思います。強みを把握するためには、企業の説明会でもらったパンフレットや就活口コミサイトの面接体験談などを利用してみてください。企業のこだわりがわかると、志望動機なども作りやすいですよ。
まだ企業分析・企業研究ができていない人は、先輩たちの企業分析のこだわりポイントを参考に、企業分析をしてみてくださいね。その企業分析・企業研究が、自分の強みと結び付けた自己PRを考えるヒントにもつながりますよ。
極意①「効果的な進め方」を知る
企業分析は職場選びの重要なステップですが、就活全体でやるべきことは多く、企業分析に使える時間は限られています。「まずはやってみよう」といきなりはじめてしまうと、目的と行動が結びつかず、時間ロスになることも。
限られた時間で知りたい内容を集めて分析するための「効果的な進め方」を覚えましょう。詳しくは、「極意①「効果的な進め方」を知る|企業分析をする前にチェック」で解説していきます。
また、大前提として、効果的に進めるためには就活の目的を明確にしておく必要があります。いきなり企業分析から入るのではなく、事前に自己分析などをおこない、段階的に取り組むことが大切ですよ。
極意②「企業分析に必要な情報」を知る
企業分析と一言で言っても、得られる情報は多種多様です。数ある情報の中から自分が知りたい情報にスポットを当てて調べるためには、情報の種類を理解したうえで、自分は何を知りたいのかを事前に整理しておきましょう。
「自分が知りたい情報がわからない」という場合は、就職において大事にしていることや就活軸から考えます。「プライベートを大切にしたい」のであれば、雇用条件や社内制度に注目して情報を集めるという流れです。
詳しくは「極意②「企業分析に必要な情報」を知る|必須の7つの情報をチェック」で解説していくので、読み進めてみてくださいね。
極意③「企業情報の集め方」を知る
知りたい情報が明確になれば、次はその情報をどう集めるのかを知っていきましょう。「極意③「企業情報の集め方」を知る|多角的な情報収集の仕方をチェック」で詳しく解説しています。
企業分析の情報収集方法は複数あり、すべてやるには時間がかかりすぎてしまいます。そのため、自分の状況や企業の特性にあった集め方をすることで効果的に情報を集めることができるのです。
たとえば、在籍大学から多くの卒業生が就職していたり、気軽に連絡の取れる先輩が複数いるのであればOB・OG訪問が効果的です。説明会や座談会を複数開催していて、新卒採用に積極的な姿勢がみられる企業であれば、インターンや説明会で情報を集めると良いでしょう。
正確性を高めるためにもできるだけ複数の情報を比較することをおすすめします。2〜4つ程度から情報を集め、必要な情報を精査して集めることが得策です。
極意④「情報の分析法」を知る
企業情報は集めたあとの分析が重要です。情報の分析方法もさまざまな手法があるため、知りたい情報を得られる方法を選びましょう。
分析は複数の方法をおこなっても問題はありませんが、時間がかかりすぎてしまうことに加え、情報が多くなりすぎてしまうので、1つの企業に対して2〜3個程度がおすすめです。
自分が知りたい情報にはどの分析ツールが適しているか明確にしておくためにも、分析する前にそれぞれの特性とやり方を必ず調べておきましょう。
「極意④「企業情報の分析法」を知る|おすすめのフレームワーク5選」で詳細について確認し、実践してみてくださいね。
企業分析が不十分のまま就活を進めると失敗を招いてしまう恐れもありますよ。こちらの記事では失敗してしまう人の特徴についても紹介しているので効率よく就活を進めるための参考にしてみてくださいね。
極意①「効果的な進め方」を知る|企業分析をする前にチェック
ここからは企業分析の極意をさらに具体的にしていきましょう。まずは効果的な進め方を知るために必要なポイントを4つに分けて解説していきます。
企業分析を効果的に進めるためのポイント
・企業分析の方法は統一する
・スケジュールを立てて行動する
・信頼できる情報を複数集める
・情報は選別をする
①企業分析の方法は統一する
物事を比較するには同じ条件で比べる必要があるので、分析方法は統一することが大切です。企業分析も同様に、知りたい情報を得られる分析方法を選び、複数の企業を同じ方法にかけて結果を出すことで企業の差がわかりやすくなります。
注意点は「分析方法」は統一しなくてはいけませんが、「情報収集先」は違っても問題はないという点です。
A社 | B社 | |
情報収集先 | ・公開情報が多い企業だったため、 会社概要やSNSから情報集めた ・インターネットの口コミサイトを参考にした |
・在籍大学のOGOBが 多く入社していたので、 OGOB訪問で話を聞いた ・インターンシップで 実際に職場体験をした |
分析方法 | 企業研究ノートを作成 | 企業研究ノートを作成 |
情報の集め方は企業の状況によって臨機応変に対応し、比較できるように情報を整頓することがポイントです。
ズバリ教えて! どんな方法で企業分析をおこなったの?

企業分析はどんな方法でおこないましたか?

インターンと企業説明会に参加して情報収集していました。Web説明会は自分の都合にあわせて参加できるため便利です。参加日程があわないときは、録画配信をおこなっているかどうかも確認してみてください。日程が合わずに説明会に参加できないということがなくなるかもしれません。そのため、迷ったらまずはエントリーすることから始めるべきだと思います。

企業のホームぺージの隅々まで目を通しました。同時並行で説明会にも積極的に参加し、生の情報も集められるとより良いと思います。

業界ごとに企業分析用の表を作り、その穴を埋めていくような形で情報収集をしました。同じ項目同士で企業を比較することができ、業界理解が深まりました。ホームページやインターネット上の情報を集め、また、志望度の高い企業はインターンへの参加をするなど、情報収集のやり方にも工夫をしました。
企業研究ノートの作り方がわからない人は、次の記事もチェックしてみてくださいね。作成方法を紹介しています。
②スケジュールを立てて行動する
効率良く物事を進めるためには、まず全体像を把握し、それぞれの作業に必要な時間を割り振ることが重要です。企業は調べれば調べるほどいろいろな情報を知ることができるので、時間をうまく区切るためにも、はじめる前にはスケジュールを立てましょう。
企業分析のスケジュールの立て方は、企業分析の項目からさらに細かくやるべき作業を書き出し、それらにかかる時間を考えます。企業分析の項目は大きく分けて3つあり、目安としては次のようになります。
1社あたりにかかる企業分析の目安時間
・情報収集(SNSや企業ホームページの場合):3〜5時間程度
・情報分析(フレームワークを使用した場合):1時間程度
・結果を比較・分析:1〜2日
情報収集方法にかかる時間は、インターネットを使うときや説明会に行くときなどで所要時間の差があるので注意しましょう。実際に経験者がかかった時間も参考にしながら、スケジュールを考えてみてくださいね。
実際どれくらいかかった? 1社分の企業分析にかかった時間

1社の企業分析にかけた時間はどれくらいですか?

企業分析にかけた時間は、2時間程度です。企業ホームページのチェックをメインでおこなっていました。私の志望していた企業では、社員さんと話せる機会を作ってもらえることが多かったのが理由です。そのため、自分で企業分析をしていた時間はとても少なかったなと思います。

業界ごとに企業分析の表を作っていて、その表を埋めるような形で情報収集をしていました。その表を1社埋めるのにかかる時間は、平均して1時間ほどです。また、集めた情報を基に企業分析をして、それを志望動機などに落とし込むのに2時間ほどをかけていました。

1社あたり30分~2時間ほどかけていました。企業ホームページと口コミサイトの情報を読むのに30分の時間を作ることは、どの企業に対してもおこなっていました。ただし志望度によってもかける時間はさまざまで、面接を受けるなかでさらに時間をかけた企業もありました。

第一志望群とそれ以外で、企業研究に費やす時間を変えていました。第一志望群以外に関しては、情報収集に1時間・分析に1時間。第一志望群に関しては、情報に3時間・分析に1日。明確に時間配分を調整していました。
③信頼できる情報を複数集める
世の中の情報にはさまざまな掲載元があり、中には信憑性の低い情報もあります。誤った情報から分析を進めてしまうと、正確な結果がわからず、企業に合わない志望動機を作ってしまうリスクもあります。
正しい企業分析をするためにも、信頼できる情報を複数集めることを意識しましょう。情報の信ぴょう性の有無を見分けるには、次の視点を持って情報元の確認をおこなうことがポイントです。
情報の信ぴょう性を見分けるためのポイント
・SNSやサイトは企業発信のものであるかを調べる
・人づてではなく経験している当人からの情報を集める
・雑誌や記事は発行年数が最新に近いものを見る
どんな情報も書き手・話し手の主観や意見があるため、情報に偏りを出さないためにも複数の情報を集めることが大切です。
思わぬ落とし穴……情報が間違っていたことはあった?

給与制度や福利厚生、社員数などのデータを調べた際に、親会社と子会社の情報が混ざっていたことがありました。特にホールディングス化した直後の企業などは気を付けておくと良いと思います。 実際、その情報自体は間違いでしたが、逆質問でその情報を用いて質問をしたところ「よく調べていますね」と評価をもらったため、評価には響かなかったように感じます。
しかし、間違っていたことに反省したため、その後の企業分析では必ず複数のソースから情報を得るようにしました。また、その情報がいつのものなのかはよく確認し、そのあとにその情報が大きく変わるような出来事がなかったかも調べるようにしました。逆にそのような出来事があった場合は逆質問の材料にもなり、「よく調べている」とアピールすることもできるのではないかと思います。

休日数に関して、誤った認識を持っていたことがありました。年間休日が120日以上であれば土日祝の休みであるという記事を見ていたため、休日出勤はあっても1~2日程度と考えて懇談会に参加しました。
しかし、実際のところ休日出勤が年に6回はあり、その代休として休みを別の日で補っているという形でした。社員の口コミや実際の説明会で直接聞くことができていれば、こういった間違えは起こらなかったように感じます。
④情報は選別をする

企業分析を効果的に進めるには、情報を集めながら選別していくことも必要です。
よくあるミスとして、「情報が集まった」と分析しようとして情報不足や不必要な情報があることに気付き、もう一度やり直しになることがあります。事前に欲しい情報を明確にしていたとしても、多数の情報を集めている中で、目的がわからなくなってしまうのです。
情報収集をするときは、方向性を見失わないためにメモをとりながら情報の選別をおこないましょう。
知りたい情報の例
・食品メーカーをやっているA企業について調べる
・知りたい情報:興味のある製品開発の事業内容について
情報の選別例
①興味がある・知りたいのは「製品開発事業」について
②しかしA社は製品開発・小売・マーケティング・コンサルティングとさまざまな事業をおこなっている
③製品開発事業の事例や取引先については深掘りし、小売やマーケティングについては事業内容や開発事業との関連性を簡単に調べる(選別)
このようにただ事業内容を調べるだけでも、自分の知りたい情報だけを深掘りすることで、効率良く進めることができます。情報を作業化するのではなく、何が知りたいのかを念頭に置いて進めることが大切です。
極意②「企業分析に必要な情報」を知る|必須の7つの情報をチェック

次で紹介する7つの項目は、どれも企業分析において必須となる情報です。それぞれの項目から何を知ることができるのかしっかりと理解していきましょう。
一挙大公開! 就活経験者が実際に集めた企業の情報

企業分析をおこなううえで意識的に集めていた情報は3つあります。1つ目に、注力領域や5カ年経営計画。これから会社としてどのように成長していきたいかがわかるため、情報を集めていました。世界進出が視野にある企業であれば、語学勉強のガクチカを使うなどして、企業の方向性に合わせることを意識していました。
2つ目に求める人物像。その人物像にあわせて、ガクチカを使い分けることができると思います。たとえば、「挑戦した経験がある学生」を求めていれば、部活動で成し遂げたことを書くなど工夫が凝らせると思います。
3つ目に想定されるキャリアプランです。面接で聞かれることも多い内容であるため、OB・OG訪問などをとおしてキャリアプランの筋道を立てておくことが望ましいでしょう。

企業分析では、企業の将来のビジョンや強みなどといった情報を集めていました。将来何を目標にしているのかや、どんな強みを持っているのかなどを集められると、他社との比較ができます。
面接を受けるうえで、競合他社との差別化はとても大切になってくるので、将来のビジョンや企業の強みなどはしっかりと知っておくべきだと思います。また、企業の将来ビジョンを知っておけば、逆質問の際にも活かせると思います。

企業分析をするうえでは、その企業のビジョンと現在の事業内容に重点をおいて情報を集めていました。企業のビジョンがわかると、その企業が競合他社との差別化をどのように進めようとしているのかを知ることができ、その企業の強みを改めて知る機会にもなります。
また、企業は将来その企業で働いてくれる人材を探しています。そのため、将来どんな活躍を期待できるのかが特にみられていると感じ、各企業のビジョンを知ることは特に大事だと考えていました。
ビジョンを知ってから事業内容を改めてみると、どの事業を拡大し、どの事業を縮小しようとしているかがなんとなくわかります。
そのため志望動機やキャリアビジョンをより具体的にすることができるので、事業内容とその利益や売り上げを数年分見ておくこともおすすめです。
業務内容や事業内容の情報を集めることで、企業に刺さる自己PRを作成することができるのではないでしょうか。次の記事で、解説しています。気になる人はチェックしてみてください。
①会社概要
会社概要は企業のホームページから見ることのできる情報です。会社の基本的な情報を網羅して知ることができるので、企業分析には必須の項目といえるでしょう。
会社概要からわかること
・会社名(正式名称)
・グループ図
・事業内容
・資本金
・所在地
・支社数と拠点
・社員人数
・上場しているかどうか
企業分析に必要な項目は、企業規模を知ることのできる資本金や社員人数に加え、どのような事業をおこなっているのか、上場しているかどうかなどが該当します。
会社概要から企業の基本情報を知ることができます。企業分析はもちろん、会社の正式名称をちゃんと知ることや代表者の顔と名前を覚えるなど後々の面接対策に役立つこともあるのでしっかり確認しておきましょう。
経営状況を詳しく知るには「有価証券報告書」が便利
企業の将来性を知る項目として、経営状況をより詳しく知ることのできる「有価証券報告書」もおすすめです。
有価証券報告書は、上場企業が自社の企業概要や経営状況についての情報開示をするためにまとめる書類であり、企業ホームページなどで見ることができます。企業の事業内容や今期の目標などを一括して見ることができるため、志望度が強い企業の分析にはぴったりです。
基本的には上場企業と一部の非上場企業のみが作成しているものであるため、見れる企業が限られていますが、気になる企業が作成していればぜひチェックしてみましょう。
②創業経緯
企業には創業から現在に至るまでの創業経緯というものがあります。主に企業のホームページに記載されている場合が多く、創業からの生い立ちを知ることで、その企業の価値観や社風を知ることができます。
たとえば、繊維業から大手自動車メーカーへと大発展を遂げたトヨタ自動車のように、創業当時の事業と今の違いを知ることで、より深く企業への興味を持つことができ、志望動機に深みが増します。
創業経緯からわかること
・会社の歴史
・創業者や経営陣の考え
・ビジネスモデル
創業経緯を学ぶことで、その企業の軸を知ることができるので、就職するうえで自分の価値観を大事にしたい人は掘り下げるべき項目です。
企業の価値観を理解することで、企業の社風にあったキャッチフレーズを言うことができますよね。企業によって好感を抱くキャッチフレーズは違うので、どんなキャッチフレーズにすればいいか迷っている人は、次の記事を参考に考えてみてくださいね。
③商品・サービス
企業の扱う商品やサービスを詳しく調べることで、希望の仕事内容とマッチしているのかの理解を深めることができます。「事業内容を知ることで解決できるのでは?」と考える人もいますが、同じ事業内容でも扱っている商品・サービスは異なります。
商品・サービスからわかること
・企業の強み、力を入れていること
・詳しい業務内容や取り扱う製品
・ターゲットにしている業界・消費者
例:事業内容がWebコンサルタント
A社のサービス内容:新規Webサイトの制作から運用・アフターフォローまで
B社のサービス内容:既存サイトの集客向上・改善提案
上記のように、Webコンサルタントをおこなう事業をひとつとっても、強みや特徴はさまざまです。新規・既存サイトに特化している企業以外にも、幅広く事業展開をしていてDX導入まで展開する企業もあるほどです。
事業内容だけで判断した状態で企業を志望すると、入社後のギャップが生じることもあるので、より詳しい企業理解をするために必ず読み込んでおきましょう。
④実績・取引先
実績や取引先を見ることで、その企業の将来性や経営状況を読み取ることができます。会社規模が大きく、事業内容が確立されていたとしても、実績が悪ければ企業の経営状況が懸念されます。就職するのであれば、安定性が気になるポイントになっている人も多いでしょう。企業の将来性にかかわる部分のため、しっかり確認しておくことをおすすめします。
実績・取引先からわかること
・企業の安定性や将来性
・業界の課題
・業界から見た立ち位置
・企業のターゲット層
企業の実績は決算書や有価証券報告書から知ることができ、取引先は企業ホームページに記載されています。経理関係の知識があり、経理関係の仕事を希望している場合は、より細かい状況を把握しておけるよう財務諸表などを見ておくこともおすすめです。
⑤採用情報
採用情報は、その企業の雇用条件や待遇面を知ることができる情報です。働くうえでの条件を見ることができ、企業が採用時に必要としている条件も明確にできるので、企業選びの判断基準となりやすい項目です。
採用情報からわかること
・労働時間
・給料
・仕事内容
・福利厚生
・募集条件
・勤務地
・配属先
・求めている人物像
・選考フロー
採用情報には、企業の求めている人物像や選考フローについての詳細も記載されているため、企業分析だけでなく、面接対策として必要な情報でもあります。採用情報から知ることのできる内容は多いため、表などでまとめて比較しやすくすることで、就活全般で活用することができますよ。
⑥社内制度
社内制度とは、その企業の中で社員の働く環境や能力向上のために設定されている制度です。企業によって独自性が出る項目で、社員のやりがいや社内のコミュニケーションのきっかけとなるものです。
社内制度の例
・資格取得の補助
・法定外の休暇(アニバーサリー休暇・生理休暇など)
・おやつ時間の設置
・自己啓発費用のサービス
社内制度からわかること
・ワークライフバランス
・社員の充実度や過ごしやすさ
・将来性
近年では社内制度に力を入れる企業が多く、社内制度のコンサルティング会社などもあるように、企業が仕事環境の充実を図っている傾向が見られます。仕事をしながら休みも大事にしたい、資格取得でキャリアアップを目指したいといった明確な希望がある人は、注目すべき情報です。
⑦社内ブログ・経営者の言葉
社内ブログや経営者の言葉からは、実際に働く人たちの価値観や仕事への取り組み方を知ることができます。
社内ブログからわかること
・在籍社員の働き方や価値観
・社内の雰囲気
・企業の方向性や力を入れたいこと
・今後の展望
・業界での在り方
どちらも企業のホームページやSNSから知ることができ、社内ブログに力を入れている企業は専用のサイトを設けていることもあります。経営者の言葉は、企業インタビューなどからも知ることができるので、代表者の名前をインターネット検索してみるのも良いでしょう。
極意③「企業情報の集め方」を知る|多角的な情報収集の仕方をチェック
集めるべき情報がわかれば、次は集め方について理解していきましょう。企業分析の情報収集の方法は、自分の環境や企業の特性によってやり方を臨機応変に変えていくことがベストです。
どんな状況に適した方法なのかそれぞれチェックして、的確な情報収集をおこないましょう。
①企業のホームページ
企業のホームページは、信頼性も高く最新の企業情報を幅広くチェックしやすい情報源です。しかし企業によっては掲載されている情報が異なることや、ホームページがない場合もあるため、足りない情報はほかの方法で集める必要があります。
企業分析以外でも、面接では企業のホームページを見ている前提の質問をされることもあるため、就活の常識として覚えておくと良いでしょう。
②説明会
企業の説明会では、企業担当者に一から自社の強みや特性について解説してもらうことができるので、相対的にその企業について知ることができます。
企業の説明会は企業内でおこなわれるケースと、就活イベントで一斉におこなわれるケースがあります。企業内でおこなわれる場合は、その企業のオフィス見学や学生からの質問時間などを設けていることもあります。さらに、選考の情報を得られる場もあるので、気になる企業への参加は必須といえるでしょう。
企業内・就活イベントどちらも同様に開催日程が限られているので、事前にしっかりと確認しておくことが大切です。
③インターネット
インターネットからの情報収集は、幅広い情報を知ると同時に情報の選別をすることも重要です。情報先が明確か確認したうえで、複数の情報先から比較しましょう。
企業分析に使えるインターネットの情報源
・就活情報サイト
・企業分析レポート
・ネットニュース
就活情報サイトは多くの企業が運営しているため、情報の内容も豊富で実際に働いている人の口コミや待遇を知ることもできます。
たとえば、就活会議・みん活などが挙げられます。就活用の情報サイト以外にOpenWorkなどの中途採用者の口コミも見ると、数年後の給料待遇やキャリアプランを知ることができるのでおすすめです。
企業分析レポートとは、公益財団法人日本生産性本部が運営するサイトで、優良企業の経営戦略、経営指標上の特色などがまとめられています。その企業が今力を入れている事業や競争力がデータ化されているため、企業分析にはピッタリのサイトです。
ネットニュースから収集したいという人は、専門的な情報を知れる日経ビジネスや東洋経済オンラインなどがおすすめです。業界のトレンドや事業ニュースを集めましょう。
④企業公式SNS
企業のリアルな一面を知るにはSNSがうってつけです。
近年のスマホ利用の増加傾向に合わせ、企業でもSNSアカウントを持つことは主流となりつつあり、選考情報や普段の社内の雰囲気などを学生向けに発信しています。
企業情報に使えるSNSの種類
・x(旧Twitter)
・Instagram
・facebook
企業SNSでは、直接担当者とやり取りをすることができる特徴があり、気になる質問を匿名で投げかけることも可能です。対面の場では聞きづらいことを気軽に質問できる絶好の機会といえるでしょう。
直接やり取りをする・ほかにも閲覧者がいるということを意識し、質問する文章やマナーなどをしっかり守ったうえでの利用を心掛けてくださいね。
⑤OB・OG訪問
OB・OG訪問とは、気になる企業に在籍している先輩に直接インタビューし情報を集める方法です。一対一で話すことができるため、面接官には質問しづらい貴重な話を聞けるチャンスとなります。
OB・OG訪問をするには、大学のキャリアセンターで確認してもらう、直接OB・OGに連絡する、紹介サイトを使うなどの方法があります。紹介サイトとは、学生と社会人のマッチングができるシステムを持つサイトであり、ビズリーチ・キャンパスなど、OB・OGがいない人も安心して利用することができます。
OB・OG訪問で聞くべき情報
・入社1〜2年目で任された仕事内容
・入社前後のギャップ
・仕事の楽しさ、辛さ、やりがい
・1日のスケジュール
・入社を決めた理由
・今後のキャリアプラン
OB・OG訪問では限られた時間を有効に使うためにも、質問は事前に用意しておきましょう。企業ホームページで知ることのできる内容などではなく、働いている人にしか聞けない、企業理解を深掘りできる質問を考えておくことが重要です。
就活生パネリストがOB・OGで実際に聞いていたこととは

OB・OG訪問で集めていた情報はおもに以下の5つです。
1.まず、どのような就職活動をしていたか。業界や企業を選ぶまでの決め手を聞いていました。
2.当時話していた志望動機を聞き、自分の志望動機の内容に肉付けをしていました。
3.現在までのキャリアについて尋ね、自分自身のキャリアを想像するようにしていました。
4.社内公募制度を利用しているか。もしくはそのような制度はあるが、それを使いこなしている人が実際に存在するかが知りたかったため、聞いていました。
5.年収への納得感です。これは「ざっくばらんに聞いて良い」と言われた人だけに聞くと良いと思います。

OB・OG訪問では、就活時にみていた業界やその理由、就職活動時の軸、内定を得た企業のなかで現在勤める企業を選んだ理由などを聞いていました。
また、今後のキャリアプラン、周りで働く人の様子、社内で活躍している人の共通点なども聞くようにしていました。その企業で働く人の価値観や性格などが自分と合わない場所で働く想定ができなかったため、似た部分がないかを知りたいと思っていたからです。
事前準備として、企業のホームページ、OB・OGのLinkedInやnoteを読み、最低限の企業理解と本人の理解をするようにしていました。

まずは、基本的な企業の情報について聞いていました。その会社の魅力や強み、反対に弱みなどを聞き、自分自身が思い描いているイメージと違いないかというところを確認していました。
そして特に意識していたのは、その社員さんのどのような要素が内定につながったのか、そして実際の業務についてを聞くことです。実際の働かれている方のリアルな声は、そのまま面接やESに活かすことができるため必ず聞くようにしていました。
OB・OG訪問に興味があり、さらに体験談を読んでみたいという人には以下の記事がおすすめです。就活を経験した先輩が実際に質問した内容も紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
⑥インターンシップ
インターンで企業の業務を実際に体験し、情報を集める方法も一つの手段です。企業のホームページなどの表面的な情報からではなく、実体験を踏まえることで、本当に自分がしたい仕事であるか・思っている業務内容と一致するか、すり合わせをすることができます。
企業で働く先輩たちとコミュニケーションを取ることもできるので、OB・OG訪問のような質問をする機会もできるでしょう。
ただしインターンは時期が決まっていることや、参加するための選考があるなどの注意点もあります。終わってから後悔しないためにも、事前にしっかりと計画しておきましょう。
実際にインターンを経験したパネリストの声

実際に働いている人と話すことができるという点が、インターンのメリットだと思います。実際に話してみることで、働いている人の雰囲気がわかり、その企業に対する見方も変わるはずです。
その雰囲気は直感的にしかわからないものの、直感的に合わないと思った企業に入社しすれば、入社後もストレスがたまる一方でしょう。また、インターンでかかわる人事の方も、入社すれば先輩です。その先輩の雰囲気は会社の雰囲気だと考えているため、この点も企業分析に含まれると思っています。

インターンは企業分析にかなり役立つと思います。ホームページや会社説明会だけだと正直わからない部分もたくさんあると思うからです。その反面、実際に働く体験をすることで、仕事内容や会社の雰囲気などがわかります。
私はインターンに参加して企業の情熱を感じることができました。会社によって雰囲気や取り組む姿勢もさまざまで相性も異なると思います。実際に体験することでしかわからないこともあるので、他社との比較もしやすく、そういった点で企業分析に役立つと思います。
また、わからないことがあれば気軽に質問もできるのでそこも良い点かなと思います。

企業分析において、ホームページの情報が充実していない企業を調べなければいけない場面もあるかと思います。インターンに行くと、そのような情報の穴を埋めることができます。
また、その企業の方とかかわることで、OB・OG訪問などのチャンスをつくることも可能です。 インターンの内容にもよりますが、採用担当以外の方とお話ができる機会もありました。その企業の良い面と悪い面を取り繕わず話してくれて、非常にありがたかったです。
インターンに参加することは一見大変にも思えますが、労力以上の価値があると思います。面接でもよく「インターンに参加してもらっているからか、企業理解度が高くて良いですね」と言っていただけることが多くありました。その経験からも、やはりインターンでしか得られない情報もあるのだなと感じました。
先輩たちの話から、インターンに参加することで企業分析ができることが分かりましたね。では、インターンに参加するベストなタイミングや、実際にインターンでの面接についての悩みについて解決していきましょう。次の記事を参考に、解消してみてくださいね。
インターンいつから
インターンはいつから行くのがベスト? 学生のリアルな声から解明
インターン面接
インターンシップ面接でのリアル回答を大公開|経験者に聞く選考突破法
OB・OG訪問をすることで、実際に働く先輩社員はどんな価値観で働いているのかを質問することができますね。自分が考えていることと近い考えなのかを知ることができれば、企業にマッチした回答することができるのではないでしょうか。次の記事を参考にしてみてください。
⑦業界情報誌
気になる企業の情報は業界情報誌から集める方法もあります。その業界のトレンドや傾向、活躍している企業の特集などが掲載されているので、企業に関係する情報を一挙に知ることができます。
学生向けの情報誌としては就職四季報や業界地図などが、就活情報を総合的に知ることができる書籍としてピッタリです。
より専門的な情報を知りたい場合は、マーケティングや自己啓発に強いPRESIDENTや、大企業の経営者情報や内情が知れるZAITENを読むのもおすすめです。
業界研究をする時間がなく効率的に就活を進めたい人にはAIの活用がおすすめです。AIを取り入れることで業界の全体像を把握することもできますよ。こちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてみてくださいね。
極意④「企業情報の分析法」を知る|おすすめのフレームワーク5選
極意の最終段階は集めた情報を効果的に分析する方法です。今回はフレームワークを活用した分析方法を紹介していきます。経験者が使ったフレームワークとその活用法も参考にしてみてくださいね。

メーカーを受ける際に、SWOT分析を使いました。強み・弱み・機会・脅威について分析する手法です。
特に脅威の部分に関して、今後の日本社会において脱プラ化や脱炭素化がカギになってくるため、それらの取り組みができているかを考えました。機会についてはグローバル化にともなった顧客ニーズが多様化するなか、それらに対応できる製品が販売されているのかなど調べました。
SWOT分析では、ほかの分析手法よりも多角的に企業を分析できるので、企業分析に慣れていない方にもおすすめです。

私は、SWOT分析をよくしていました。その際、まず業界ごとに企業比較の表を作ってから分析をするように心掛けていました。
SWOT分析をするととても簡単に企業理解ができますが、情報の集め方には注意が必要です。強みや弱みは、比較的簡単に情報を集めることができます。しかし、機会や脅威に関しては将来のことになってくるため、インターネットなどで直接その情報を集めることが難しいときもあります。
そのため、私は、SWOT分析をする前に業界ごとに一通り知っておきたい情報をまとめておき、それを見ながらSWOT分析をしていました。分析を進めるうちに、他社にも同じ強みがあることに気付いたり、「こんな脅威があるのではないか?」と面接の逆質問などにつながる疑問が浮かんだりします。面接対策にも活かせるため、おすすめですよ。
SWOT分析|企業分析が初めての人におすすめ

SWOT分析とは、企業の内部と外部の要因を、強み・弱み・機会・脅威として分類して事業の傾向や現状を分析するための手法です。企業戦略を検討する際も活用されているフレームワークであり、客観的な視点を持つことができる特徴があります。
SWOT分析の分類方法
SWOT分析の情報は、企業ホームページ・有価証券報告書・企業説明会などの信ぴょう性の高い情報から深掘りした内容を集めることが必要となります。
また、SWOT分析の結果から企業戦略の仮説を立て、入社してから取り組みたいことに結びつけることも可能です。分析・理解・応用まで活用できる多様なフレームワークとしてぜひやってみましょう。
3C分析|市場理解を深めたい人におすすめ

3C分析とはCompetitor(競合)、Company(自社)、Customer(市場、顧客)から企業を分析するフレームワークで、業界から見た企業の立ち位置や強みを見つけることができます。
Customer (市場、顧客) | ・ハンバーガー業界(ファストフード市場) ・低価格市場 ・年齢層は幅広い ・テイクアウト、デリバリーに需要増 |
Company( 自社) | ・業界でシェア率は不動の一位 ・復刻商品や新商品の開発速度は随一 ・モバイルオーダーなどの「待たさない接客」により、提供時間をカット ・低価格(他社と比較して) |
Competitor (競合) | ・競合他社例(モスバーガー) →高価格ではあるが高品質 →店舗サービスや内装にもこだわり →顧客層が重なる →提供時間が長い、価格帯点ではマクドナルドが有利 →近年値上がり傾向により、価格の差が縮まりつつある |
このように、同じ業界のライバル企業と客観的な比較を交えることで、企業の課題や強みを分析することができます。3C分析に活用できる情報は、説明会や企業分析レポートなど、業界から見た企業を知ることができる情報源から集めることがおすすめです。
4C分析|BtoCビジネスに興味のある人におすすめ

4C分析とはCustomer value(顧客が感じる付加価値)、Cost(顧客が負担するコスト)、Communication(顧客とのコミュニケーション)、Convenience(商品、サービスを利用、入手する容易性)の4つの要点から企業を分析する手法です。
顧客視点の分析をおこなうことができるフレームワークであるため、気になる企業がどんな顧客をターゲットにしているのかを知ることができます。
Customer value (顧客が感じる付加価値) |
気軽・低価格でハンバーガーを食べることができる |
Cost (顧客が負担するコスト) |
〜1,000円程度(1名あたり) |
Communication (顧客とのコミュニケーション) |
SNS・CMで情報発信、アプリによるクーポン発行 |
Convenience (商品、サービスを利用、入手する容易性) |
駅近、施設内設置でアクセス良好にしている Wi-Fi設置で長期滞在する学生やカフェ目的も想定 |
このように企業の商品のマーケティング手法やターゲット層を知ることで、仕事理解が深まり企業とのマッチ度を確認することができます。4C分析で活用できる情報は、業界雑誌・SNS・インターンなどのリアルな情報が適しているでしょう。
マーケターや製品企画を就職先として検討している人は、企業に新しい提案をするつもりで試してみましょう。
BtoCについて興味はあるけど、BtoBとの違いや仕組みについてまだ理解を深められていない人もいるのではないでしょうか。こちらの記事では、業界経験者から見たBtoCの魅力や向いている人について紹介しているので、あわせて参考にしてみてくださいね。
5F分析|企業の立ち位置を知りたい人におすすめ

5F分析(ファイブフォース分析)とは、ライバル会社や業界の状況から、業界全体の収益構造を明らかにし、企業自体の収益性や将来性を明確にするフレームワークです。
「競争企業間の敵対関係」「新規参入業者の脅威」「代替品の脅威」「売り手の交渉力」「買い手の交渉力」の5つの要因から分析をおこないます。
競争企業間の 敵対関係 |
・競合他社は?:モスバーガーやロッテリアなど 複数の会社がいる中で、マクドナルドの立ち位置は上位 ・関係性は?:低価格のハンバーガー市場での優位性は非常に高い 品質や顧客層では重なりがある |
新規参入業者の 脅威 |
・飲食業界では海外参入も主流になりつつあるので 国内外で脅威があると考えられる |
代替品の 脅威 |
・ハンバーガーではなく、ファストフードに絞るのであれば 代替品の脅威は非常に高い(弁当、惣菜など) |
売り手 (マクドナルド)の 交渉力 |
・大手で莫大なシェア率が予想できるので、 業界全体でみても、取引先(食材卸し会社や運送会社など)に対する アクドナルドの交渉力は高い |
買い手(顧客)の 交渉力 |
・新規参入や競合他社の脅威から、 今後、顧客がマクドナルド以外を利用する可能性もゼロではない |
5F分析では、企業情報誌・有価証券報告書・企業分析レポートの情報を活用すると良いでしょう。SWOT分析と同様に、仮説を立てるものなので、必ず正解を書く必要はありません。
また、5F分析に初めてチャレンジする場合、「売り手の交渉力」「買い手の交渉力」の項目が難しく感じてしまいます。そんなときは「売り手の交渉力」は業界で見たときの影響力、「買い手の交渉力」は顧客からの影響の受けやすさと捉えて考えてみましょう。
財務分析|経理関係に進む人におすすめ
財務分析は、財務諸表から企業分析をおこなう手法です。
財務諸表とは、企業が一定期間の経営状況や財務状態などを明らかにするため、作成を義務付けられている決算書であり、大きく3つに分類されます。
財務諸表の種類
・損益計算書:経営成績を示す決算書
・貸借対照表:資産・負債・純資産の状態を表した決算書
・キャッシュフロー計算書:現金の動きを明らかにした決算書
財務諸表を見るには、有価証券報告書や企業ホームページのIR情報(財務状況情報)ページから見ることが可能です。ただし、財務分析には一定の会計知識が必要となるため、複式簿記の経験者や大学で学んだ経験のある人におすすめの方法です。
逆に言うと、経理や数字に関する仕事への就職を狙う人は、周りと差を付けるためにも力を入れるべき企業分析といえるでしょう。
分析後が本番! 企業分析の活用方法を実体験付きで紹介
最後は分析後の活用方法について解説します。フレームワークで分析して満足するのではなく、その結果をうまく活かしてこそ意味のある企業分析です。
経験者の活用方法も踏まえて、自分が使うべきフレームワークを考えてみましょう。

企業分析の結果は、面接で活かすことができます。自分と志望企業がどのようにマッチしているのか、企業分析の結果から結び付けて考えていました。
私は就活が後半戦に差し掛かってから、より効果のある企業分析とは、複合的な企業分析だと感じるようになりました。思い返してみると就活を始めてすぐの頃は、面接対策などのために企業分析をしていたため、体系的な企業分析はできていませんでした。
他社と比較できる企業分析がもっとも効果的
就活も後半戦に入り、縦軸に売上や業界シェアを置き、横軸に企業を置くという企業比較の表を作ってから企業分析が効果を発揮しました。表を作っておくことで企業比較を項目別におこなえるようになり、自分の考えを整理することができました。これによって、より正確に志望動機や就活軸などの質問に答えられるようになったと思います。
また、調べてもわからなかった表の空欄部分から、逆質問を考えることもできます。そして何より調べることが明確になったことにより企業分析の効率が上がりました。項目ごとに他社と比較して企業をすることができれば、面接や志望度の整理などにも役立つと思います。ぜひ企業分析の結果を複合的に使って役立ててください!

企業分析の結果は、面接で応用することができました。そもそも業界分析や企業分析は就職活動の初期段階からすべきとは考えておらず、書類選考を受けるとなったタイミングで初めておこなっていました。もしかすると人とは違うタイミングでやっていたのかもしれません。
私は、企業のホームページや資料を読み漁って、企業の最新情報を手に入れることができたのが良かったと考えています。また、社員一人ひとりがLinkedInやnoteなどで仕事についての発信をしていることも少なくないため、ホームページ以外の場所にも注意を向けることが必要だと思います。
同業他社を一目で比較できる企業分析がおすすめ
これまでの経験を踏まえて就活をもう一度するとしたら、企業ごとにドキュメントを作るのではなく、複数の企業を一枚のドキュメント上で比較をする企業分析をすると思います。内定をもらった企業がどれも独特な文化を持っていたため、企業同士を比較して面接で話すという機会はありませんでした。
しかし、比較をしてどんな強みがあるのかを理解していると社会人になったときに役に立つため、情報を比較できる情報管理の方法を模索するべきだと思います。
就活の方向性を振り返る
企業分析で企業の情報を深く知ることは、就活の方向性転換のきっかけとなることもあります。
就活の方向性の振り返り例
①企業ホームページや説明会で応募企業の事業内容を深く知るうちに、生産された商品を販売する側(営業職)ではなく、生産する側(開発職)への興味を持ち始めた
②4C分析をしてBtoC(対消費者)事業についての興味が広がり、応募企業以外にも顧客へ事業展開している業界に興味が広がった
③SWOT分析でその企業の改善点を考えたとき、課題抽出や分析結果を活かす作業に楽しみを感じ、マーケティング職への興味が生まれた
このように、企業分析をおこなうことで新たな興味関心が生まれ、これまで志望していた企業や職種以外への就職を考える人も少なくはありません。
途中で就活の方向性を変えることに抵抗を持つ人もいるかもしれませんが、応募前の業界の絞り込みの時点で変更があったとしても大丈夫です。むしろ、数年後には「あのとき企業分析をしていて良かった」と思える自分がいるかもしれませんよ。
方向性の転換を考えた場合は、もう一度自己分析の結果から自分の適性を洗い出し、興味が出た企業や職種への就職を検討しなおしてみましょう。
社会人として自分の将来を決める重要なタイミングなので、焦らず自分が納得する結果を出すことが重要です。
企業分析をしたことで、体育会系の企業があっていると感じた人もなかにはいるのではないでしょうか。次の記事では、体育会系の企業に就職するメリットデメリットなど、就活でいう体育会系について詳しく解説しているので、気になる人は読んでみてくださいね。
志望動機を作り込む
企業分析で深掘りできた結果を活かして、志望動機を作り込むこともできます。
悩み①志望動機が抽象的・ありきたりに感じる 方法:社員ブログから普段の仕事風景や会社の生い立ちを知って、 その会社ならではの良さを見つけて興味関心を深める |
悩み②業界から見た魅力を見つけて志望動機のボリュームを増やしたい 方法:5F分析を使用して業界全体の立ち位置に加え、 同業他社との情報も比較し応募企業の良さを探してみる |
悩み③入社後のビジョンを志望動機に入れたい 方法:SWOT分析で企業の現状と課題を知り、自分なりの戦略を立てることで、 入社後の目標を考えてみる |
このように、自分の知りたいことを明確にして、その情報を得られる企業分析をおこなうことで、より具体的な志望動機を作ることができるでしょう。大事なのは「何を知りたいのか」を明確にすることです。
志望動機をさらに魅力的にしたい人は「書き出し方」に注目してみましょう。以下の記事では12個の例文とともに、志望動機の書き出し方のコツを解説しています。
入社後のキャリアプランを考える
企業の将来性や事業展開を知ることのできる企業分析では、自分のキャリアプランを考えることもできます。
企業分析から入社後のキャリアプランの考える方法
①5F分析により競合他社と比較して企業の課題を見つける
②入社後、この課題を解決すべく、新たな企画や商品の開発をする企画職を目指したい
③企画職に必要なスキル、取るべき資格、業務内容の詳細について調べる
④必要なスキルや能力を得るため、在学時・入社後1年目・数年後の目標を立て、それぞれの目標を細分化して考えていく
このように、企業分析から得られた情報で目標を決めキャリアプランに組み込むことで、自身の計画性や向上心も育てることができます。キャリアプランが明確な学生は、将来性を買われ面接でも好印象を得ることもでき、まさに一石二鳥の効果があると言えるでしょう。
企業分析のやり方は目的×手段で決まる! 困ったら体験談からモデリングして進めよう
企業分析をやる目的や効果的な進め方をまとめました。
何から始めるべきか迷った場合、まずは自分と似た状況の体験談からモデリングをおこない、目的設定から活用方法までの流れを掴むことから始めましょう。数ある分析方法の中から自分にあった内容を選ぶには、知りたい情報と企業の状況から判断することが得策です。
はじめるのが億劫になってしまったときは、企業分析は長く使える自分への投資として、楽しみながら取り組むようにしてみましょう。

一口に「企業分析」といっても、企業の情報を集めるとなるとさまざまな切り口があります。たとえば、商品やサービスの特徴、顧客の特徴、待遇や働き方、社内制度、組織や文化、財務状況などです。
これらをすべて読み込むには相当な時間もかかるため、「何のための企業分析か」という目的を決めなければ、情報収集や分析の途中で迷子になってしまいます。
企業分析のゴールは企業の「求める人物像」を予想すること
それでは、企業分析のゴールは何なのでしょうか。結論から言うと、「求める人物像が予想できるようになること」です。
「この会社はどのような資質を持った人を求めているのだろうか」と分析をし、求められる人材への解像度を高められるようにしましょう。
「求める人物像」がある程度わかれば、「その会社に自分はマッチしているだろうか」という視点で企業選びをすることができ、面接でのアピ―ルにもつながるなど、企業分析自体が選考対策にもなりますよ。
就活力診断テストはもう使いましたか?
「就活力診断テスト」では、十分な就活準備ができているかがわかります。就活マナーや、就活への心持ちなど、不安がある人は自分のことを客観視してみましょう。
面接力39点以下だと...就活のやり方を再検討することが必要ですよ。
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企業分析をやって良かったと思う理由は3つです。1つ目に、企業の理解度に関する質問などに答えやすくなったからです。2つ目に、志望度のアピールにもなったからです。逆質問で企業分析を深くおこなっていないとできないような質問をすることで、熱量の高さを伝えられたと思います。3つ目に、自分と企業がマッチしているか知ることができるからです。社風や活躍している人の特徴まで調べることで、マッチ度を図ることができました。