最終面接は事前準備が命運を分ける! 体験談を参考に準備万端で臨もう!
自己分析、エントリーシート(ES)の準備、一次面接、二次面接……。少しずつ積み上げてきた頑張りが評価され、最終面接の案内が届いたときは、誰しも嬉しさを感じるのではないでしょうか。
最終面接までたどり着いたら、内定まではあと一歩。しかし、「最終面接までいけたのならほぼ合格になるのでは」「一次面接・二次面接と同じように準備すれば問題ない」と油断をしていると、思わぬミスや準備不足で不合格になってしまうことも。
最終面接を控えている人は、ここまでの自分の頑張りを水の泡にしないよう、必要な準備や対策を進めていきましょう。この記事では見事最終面接を突破した先輩のアドバイスを交えながら、最終面接の基礎的な知識や攻略方法を解説します。リアルな体験談を参考に、準備万端の状態で面接に臨みましょう。
最終面接、「絶対失敗したくない」と思うと、どんなことを準備したらいいのか心配になりますよね。次の記事では、内定者の先輩たちが実践した準備方法を紹介しています。ぜひチェックしてくださいね!
最終面接で聞かれること25選|経験者の体験談やアドバイスで完全攻略
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最終面接はどんな形式? 何を聞かれるの? パネリストの体験記
まずは、最終面接についての理解を深めていきましょう。ここからは、実際に最終面接を体験したパネリストに、最終面接の流れや特徴について聞いてみました。
質問の中には、合格したときの秘訣や不合格になってしまった理由など、これから面接を受ける人が気になるであろう回答も集めたので、ぜひチェックしてみてくださいね。
最終面接の形式は対面? オンライン?
最初は、最終面接の形式について教えてもらいました。一次面接・二次面接と最終面接とでは形式に変化があるのでしょうか。
最終面接のみを対面でおこなう企業や、すべての選考をオンライン上で完結させる企業など、形式は企業によってさまざまですが、どのような形式で最終面接がおこなわれたのか聞いてみました。
最終面接は基本、対面形式が多かったですが、年内に内定を出す企業はオンラインでおこなう傾向にあると思いました。
私が受けた最終面接はオンライン形式でした。インターンの面接などもすべての企業がオンラインだったので、オンライン上で選考を完結させる企業が多くなっていると思います。
最終面接は対面形式でした。最終面接前まではオンラインで、最終面接だけは対面形式ということが多い気がします。
最終面接はどんな流れで進むの?
面接の形式について聞くことができたので、次は面接の流れについて教えてもらいましょう。
基本的には一次面接や二次面接のように自己紹介から始まり、学生からの質疑応答で締める面接が多いですが、企業によっては少し特殊な流れで進行することもあります。パネリストたちはどのような最終面接を受けたのでしょうか。
最終面接を受けたときの流れを教えてください!
一番多かったのは、お互いの自己紹介、ガクチカ、志望動機、就活軸、将来プラン、逆質問という流れでした。
自己紹介から始まり、ガクチカや大学院生なら研究内容について、入社後どうしたいか、逆質問という流れで進むと思います。
自分が受けた面接では、最初にお互いの自己紹介から始まりました。その後、志望動機、ガクチカ、希望職種とその理由、最近おこなった実験で印象に残っている実験は何か?という質問などを受けました。最後の質問は少し特徴的だと感じましたが、最後に逆質問といった流れはどの面接でも共通だと思います。
最終面接の面接官は誰だった? 何人いた?
最終面接では、一次面接・二次面接とは異なり、採用責任者や社長など、採用において最終決定権を持つ社員が直接学生と対峙し、採用の可否を検討します。
また、面接官は必ずしも一人とは限らず、自分一人に対して複数人の面接官がその場にいるケースもあります。パネリストが経験した最終面接について、面接官は誰だったかを聞いてみました。
最終面接の面接官は、どんな立場の人でしたか?
稀に企業の社長の場合もありますが、コンサル業界の企業だと、マネージャークラス以上、そのほかの業界だと人事部部長や役員が多いと感じます。
ほとんどが社長や、地域採用なら支店長がいました。そこにさらに役員や役職のある現場社員が同席していました。
自分1人に対して人事部の社員が1名,技術系部署の課長クラスの方が1名の、合計2名の面接官がいました。基本的には課長クラス以上の方が1名はいるイメージです。
最終面接ではどんな質問がされるの?
最終面接まで進んだいうことは、少なからず企業もあなたと働きたいと思ってくれている証拠です。
そのため、入社してから活躍してくれるかどうか、求める人材とどれほど近いかどうかを確認するために、質問の内容もかなり具体的かつ細かな自己分析を要するものが多くなります。
ここでは一次面接・二次面接と比較して質問の傾向がどのように変化したか、経験者の率直な意見を覗いてみましょう。
最終面接で聞かれる質問の傾向を教えてください!
最終面接を経て思ったのは、その会社で何を成し遂げたいのかのキャリアプランを聞かれることが圧倒的に多いということです。
これまでの面接との答えにズレがないか、念入りに同じ質問をされることが多かったです。また、企業からの好感度が高い場合は入社意欲や他社の選考状況をよく聞かれました。
ガクチカや研究内容に関してはかなり細かく質問されました.また、入社後にやりたいことや理想の働き方など、入社後の自分の目標に関する質問もされました。
印象に残っている最終面接は?
最終面接の流れや質問の内容は企業によってさまざまです。企業と学生の最後のマッチングの場という点では、よりその企業の特性や特徴が出やすい面接だと言えるでしょう。
そんな「こんな最終面接もあるんだ」という印象的な面接について、経験者に語ってもらいました。
どうしようもならないと思った面接があります。ベンチャー企業の面接では、かなり高い専門技術を求められるケースが多く、その面接では自分の専門技術が求められているレベルに達していないと痛感したことが印象に残っています。
中でも、論文をレクチャーさせられる試験があったときは、難易度が高く、まだ未習得な技術を問われた際は、現段階で習得済みの技術をフルに発揮するしかなく、焦りました。
ただ、そういった焦りは隠しても相手に伝わります。幸い、未習得の技術を取り繕わなかったことで、ほかの部署を紹介していただくことができました。つまり嘘をついて取り繕わない方が、自分のためにもはなるということを痛感し、印象深い面接となりました。
逆質問を含めて30分を予定していた面接が10分で終わった最終面接が印象的です。
なんと開始1時間前に連絡がきて、急に面接時間の変更を申し込まれ、それに対応する流れで実施された面接でした。加えて、志望動機を聞かれず、「今までで苦労したこと」と「人を傷つけた経験があるか」という、たった2つ質問で面接が終わりました。
担当した社長の態度が終始悪く、一次面接の人事の印象がすごく良かっただけにとても残念な印象を受けました。面接の印象は会社全体の印象にもつながり、顧客を減らす可能性もあるんだなと就活生ながらに勉強になりました。
最終面接で受かった理由は何だと思う?
いよいよ就活生が一番気になる質問をしてみましょう。最終面接に合格した人に、合格のコツや、意識したこと、最終面接のために準備していたことなど、「受かる秘訣」を教えてもらいました。
業界・業種によって見られているポイントや求められる人物像は異なりますが、合格者はそれらに対応できるよう、しっかりと準備をしてから臨んでいることがわかりますね。
最終面接に合格をする人はどんなことができていた人だと思いますか?
自己分析がしっかりとできている人だと思います。志望理由を自分の原体験から話すことができていれば、かなり信頼性の高いアピールになるので、最終面接前に自己分析をやり直しておくと良いと思います。
最後まで手を抜かずに企業研究ができている人や、その企業で何を成し遂げたいのか、軸がしっかり持てている人だと思います。
企業研究がしっかりできていて、なぜその企業でなくてはいけないのかをはっきり伝えることができる人だと思います。私が最終面接を受けた際には、企業ならではの強みをしっかり調査したうええで、その環境で働きたいことをアピールしました。
経験者が語る! 最終面接で合格を勝ち取った体験談と秘訣
私が最終面接で合格した勝因はいくつかあると思います。
まず1つ目に、質問の内容に答えることができたということです。当たり前のように感じますが、焦ってしまったり、緊張してしまっていると、どうしても質問された内容に沿った答えができないことがあります。なので、しっかりと質問に沿った答えができたということは勝因の1つなのかなと思います。
2つ目に、中身のある内容をしっかり答えられたということです。ただ質問に答えるだけでは、ほかの人との差別化になりません。「こういう行動をしました」という答えだけにせず、なぜその行動をしたのか、という自分の考えをしっかりと取り入れることが大切だと思います。しっかりとした中身のある内容を答えられたからこそ合格できたのかなと思います。
最終面接で合格できたのは、最終だからといっても気を抜かずに徹底して練習し、準備していたからだと考えています。
もちろん、準備していても、その準備通りの質問をされるかはわかりません。ただし、多種多様な引き出しを用意しておいたことは決して無駄ではありませんでした。
私の場合、最後に「もし入社したらやってみたいことはありますか」と聞かれ、事前に会社での役割を聞かれた時の引き出しとして「新しい挑戦をしたい」という答えの軸を用意していたので、そこから「市場動向のニーズを捉えた新たな開発に挑戦したい」と即答でき、合格することができました。
また、「もし内定が確定したら、その企業で就職活動を終了させる」という主張をどこかで必ず伝えることを決めていました。
私が最終面接で合格した勝因は主に2つあると思います。
1つ目はサマーインターンに参加したことです。2週間のサマーインターンに参加し、実際に業務を体験できたことを用いながら話せたことが、ほかの志望者との差別化につながったと思います。
また、インターンで企業についてより深く知れたことで、入社後のイメージを具体的にしながら説明できたことも良い点だったと思います。
2つ目は、「なぜその企業でないとだめなのか」をしっかり説明できたことだと思います。志望度の高さを示すためには、その企業でなくてはいけない理由を明確に伝える必要があると思い、競合他社との比較をしたうえでその企業ならではの魅力や特徴を重視した志望動機を伝えました。
最終面接で落ちた理由は何だった?
一つ前の話題とは反対に、ここでは最終面接にたどり着いたのに、惜しくも不合格になってしまった、という人の体験談を聞いてみます。
当時の面接を振り返って、不合格の要因だったと思うことを自由に述べてもらったので、「自分も同じ失敗をしてしまった」という状況にならないように確認をしておきましょう。
私が最終面接で不合格になった原因は2つあると思います。1つ目は、単純に自分の過去の経験から実際の業務をどうこなすかをアピールできていなかったことです。
2つ目は、回答が長すぎたことです。一般的に面接の質問への回答は、30秒から1分がベストと言われています。
そんな中で、話しながら自分の意見をまとめてしまっていたので、相手に要点が伝わらずアピール不足になってしまったと思います。面接は、自分の意見発表の場ではなく会話をする場なので、それを踏まえたうえで、伝えたいことが全部伝えられなくても要点を簡潔に伝えることを意識するべきでした。
最終面接で不合格になってしまった原因は2つあると考えています。
まず、会社への熱量が伝わらなかったことです。特に、第一志望ではない企業の最終面接では、仕事への具体的なイメージや魅力をうまく言語化できておらず、熱量がないと感じ取られてしまいました。
次に、質問に対する答えが一致していなかったことです。質問されたことに対して深く考えず答えてしまったことが原因だと思います。面接官がどのような意図があって、何を知りたくて聞いているのかを考えてから、答えるべきだということを学んだ経験です。
最終面接後の結果通知はいつ届いた? どんな方法で届いたの?
最終面接で合格した人も不合格だった人も、どれくらいの時間が経ってから結果が来たのか、電話で来たのか、メールで通知されたのか、気になる結果通知のタイミングを聞いてみましょう。
面接後不合格の結果がすぐ来た、という人もいれば、合格だったけど通知が遅かった、という人までパターンはさまざまです。一般的には、合格者へは今後の流れや入社についての案内をするために電話で結果を通知したり、不合格者には1週間を目途にメールで通知したりと、ある程度の傾向がありますが、パネリストはどうだったのでしょうか。
最終面接後、結果通知のタイミングと、その手段について教えてください。
合格の場合はその場で直接言われるか、当日中に電話が来ることが多いと思います。落ちていると、連絡が2週間後くらいにメールで来る印象です。
合格の場合は、基本的に連絡が早かったように思います。長くても1週間以内でした。メールや電話などさまざまですが、メールでいただいた後に電話がかかってきた時もありました。
最終面接から2週間後に電話で合格の連絡をもらいました。面接の当日に、合否にかかわらず2週間以降に連絡があると聞いていたで、大体予定通りの結果通知でした。
限られた時間のなかで、最終面接で何をアピールした方が良いのか理解しておくのはとても大切なことです。次の記事では、面接でこれだけは伝えるべきというポイントを、面接の時間別に紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
面接の所要時間や理想の到着時刻は? 面接時間に関する実態を調査!
最終面接で見られている3つのポイント
面接経験者のリアルな意見を聞いたうえで、ここからは最終面接の特徴や企業の視点について知っていきましょう。
一次面接や二次面接との違いや入念に見られているポイントを知ると、事前の対策がしやすくなったり、自分の強みをうまく活用したアピールをすることができたりとメリットがたくさんあります。
これから最終面接に向けて対策をしていくという人や、第一志望の企業にどうしても合格したいと思っている人は、まずは最終面接で大事なことを一緒に見ていきましょう。
①企業が求める人物像とマッチしているか
最終面接では、面接官は人事の採用責任者や会社の社長、取締役など、いわば「その企業のことをよく知る人物」が担当することになります。
そういった人は、その企業に今どんな人材が必要なのか、どのような性格・人柄が活躍しやすいのか、どのような経験をしてきた人が求められるのか、などを一番理解している人物と言っても過言ではありません。
そんな企業の代表者ともいえる立場の人が、最終面接まで通過してきた学生に対し、どれほど自社の求める人物像とマッチしているか、採用したらどのくらい活躍してくれるかをその目で確認し、最終的な採用する・採用しないの見極めをするのが最終面接なのです。
②入社後に活躍するイメージができるか
当然のことですが、企業は事業で売り上げを伸ばし、発展していくことを目指しています。そのため、採用した人材が将来的に利益や売り上げをもたらしてくれるかどうかをマストで確認する必要があります。
企業への志望度が高くても、実際の社風や業務と馬が合わなければ早期離職につながるリスクもあるため、今の学生の考え方と、入社後の実際の業務にギャップが生まれないか、そのうえで活躍し結果を出し続けてくれるかを、面接官は慎重に吟味しています。
だからこそ、学生がどれほど具体的に将来を考えているのか、入社後に挑戦したいことや選びたいキャリアプランは何かという回答から、その人が企業で働くイメージが持てるか、将来への解像度を高く持ちながら業務へ取り組んでいけるかを慎重に見ているのです。
③学生の入社意思が明確にあるか
どんなに「一緒に働きたい」と思っている学生でも、企業に入社してくれないのであれば採用をする意味がありません。これはただ単に「片思いだから」という理由だけではありません。
企業も新卒を採用するにあたって、採用費や人件費などを使いながら採用活動をしています。そのため、誰も彼も内定を出すわけにはいかず、企業に必要な人材かしっかりと見極めたうえで採用するかを内定者を決めています。
せっかく内定を出しても入社しない学生がいた場合、企業にとってはマイナスになるため、最終面接で「その学生に内定を出したら入社する意思が明確にあるのか」は絶対にチェックしておきたいことでもあります。
最終面接で、企業は学生のどういった点を確認していると思いますか?
自社で活躍できる人材かどうかと、学生がその企業で成し遂げたいことが実際に実現できるかどうかポテンシャルを判断しているのだと思います。
一次、二次を通して人柄や熱意を見てくれているので、最終面接では本当に企業とマッチするのか、何か企業にもたらしてくれるのかといった将来性を見られているような気がします。
企業への志望度を確認していると思います。以前の面接で人柄などは確認できると思うので、最終面接では本当に熱意を持って志望しているかを見られていると感じました。実際に最終面接では入社後の目標などを深く聞かれたので、入社後に自分がどう活躍したいか明確なイメージがあるかを確認されていたと思います。
最終面接を攻略しよう! 3ステップでできる事前の面接対策
ここまでは、最終面接で特に重要視されるポイントについて解説してきました。どれも企業にとってはチェックを欠かせない観点ではありますが、裏を返せばそれらをしっかりアピールできている学生は合格の可能性が高いということです。
ここから先は、先ほど紹介したポイントを踏まえて、最終面接までにできる事前の対策方法を紹介していきます。たったの3ステップでできるような面接対策を用意したので、最終面接を攻略できるよう、今日からでも実践してみましょう。
①企業研究で志望企業の解像度を上げる
最初のステップでおこなうことは、最終面接を受ける企業について理解度を上げることです。
前述した通り、最終面接の面接官は、学生がどれほど企業に合う人材なのか、どういったキャリアプランを想定しているかを重要視しています。
そのため、その企業が求める人材がどのような人物なのか、どんなキャリアの選択肢が生まれるのかを知らなければ、的外れな回答から「ミスマッチ」と評価されてしまい、不合格になる可能性があります。
まずは、的確な回答をするための情報収集をするところから対策を始めていきましょう。そうは言われても何を調べればいいか見当がつかない、という人はこの後に紹介する項目について、マストで見ておきましょう。
求める人物像を調べる
第一に、企業が求める人物像は必須で調べておきましょう。企業のホームページや新卒採用の求人サイトなどに書かれていることが多いですが、そのほかにも一次面接や二次面接で活躍している人物像などを質問したことがある人は、その内容を振り返ることをおすすめします。
一次面接や二次面接では、求められている人物像を知ることがアピールにつながることがありますが、最終面接では求められている人物像を知っているだけでなく、どのようにその人物像に近づいていくかを含めて入社後の活躍度合いを判断されています。
そのため、改めて人物像を調べるだけでなく、どうしてその人物が重宝されるのか、活躍しているのかを、企業の事業を絡めて自分なりに落とし込んでみましょう。
たとえば、「お客様第一のサービスを」と掲げている企業であれば顧客に寄り添いながら最適なサービスを提案できる人材が、「行動して結果を変える」という行動指針を掲げている企業であれば、主体的に行動ながら試行錯誤できる人材が求められる傾向にあるため、自分の強みと紐づけたときにどのような成長をする意気込みなのか、一歩踏み込んだアピールを作成してみましょう。
企業のビジネスモデルや展望を理解する
企業の「今」だけでなく、企業が目指している将来像も一緒に調べておきましょう。近年では「MVV」と呼ばれる、「ミッション(Mission)」「ビジョン(Vision)」「バリュー(Value)」の3つの観点から、企業が目指す在り方を提示していることもあります。
・ミッション(Mission):企業が社会に対して負う使命や義務
・ビジョン(Vision):企業の理想像、将来的な目標やあるべき姿
・バリュー(Value):ミッションやビジョンを実現するために具体的にする行動
ミッションは企業が今社会的にどんな影響をもたらしているのか、どのようなビジネスモデルで売り上げを出しているのか、などの「今現在の状態」を知ることができ、ビジョンは企業が将来的に何を実現しようと思っているのかという「将来像」を確認できます。その「将来像」のために、これから何をしていくか、具体的な行動が「バリュー」に当たる部分です。
社員にどのような行動指針を重要視して働いてもらいたいか、何年後にどんな試作や事業を始めるかをその企業に置き換えて調べておくと、企業への理解がぐっと深まります。
企業に関連するニュースを読む
最終面接では、面接官は学生がどれほど企業のことを知っているか、準備してきたのかを聞きたくなるものです。その一つの例として、「自社のニュースや話題になったもの、最近の動向を知っているか」を質問することがあります。
企業に関連する時事的なニュースがあるかどうかは一度チェックをしておいて損はありません。
見つけ方がわからないという人は企業のホームページにある「沿革」や、ホーム画面にトピックがないかに目を通す以外にも、ニュースサイトや就活メディアの検索欄に企業名を入れて調べてみることをおすすめします。
さらに重要なのは、ニュースを読んで理解するだけでなく、自分の意見を述べられるようにしておくことです。興味や関心を持った点から自分の見解を述べることを意識してニュースを読み込んでおきましょう。
面接では気になるニュースについて質問されることも少なくありません。対策方法がわからない、最近のニュースをチェックしていない、という人は回答方法も含めて以下の記事を参考にしてくださいね。
皆が面接で答えた「気になる最近のニュース」とは|業界別例文付き
最終面接でニュースについて聞かれたことはある?
最終面接でニュースについて質問されたことがあります。そのときは「興味のあるニュースを教えてください」といった質問だったので、以下のように回答しました。
昨今、生成AI(人工知能)技術の成長が加速しており、Claude3やGeminiなど新たな言語モデルが続々と登場しています。その中でも、私が特に興味を持ったニュースはSoraの公表です。Soraは動画生成モデルであり、人類の大きな進化点であると私は考えます。
Soraを活用することで、広告制作費の削減だけでなく、売り上げに直結するような宣伝動画の生成が今後可能になるのではないかと考え、大変興味を持っております。
②改めて回答や自己分析の情報を整理する
企業理解が終わったら、次は想定質問への回答や自己分析の内容など、自分自身についての情報を整理しましょう。
最終面接では一次面接・二次面接以上に具体的かつ説得力のある回答が求められます。最終面接の質問が難しいと感じる理由は、自己分析が足りず、自分が考えたことのない範囲まで深掘りをされ、その場ですぐに回答できない状況に陥ってしまうからなのです。
最終面接に向けておこなう自己分析のコツは、「企業と自分がマッチしているポイントを明確にすること」「過去の経験と紐づけし回答に説得力を持たせること」の2つです。これらを目的に、志望動機や自己PRの内容を補強しておきましょう。
具体的に振り返らなくてはいけないことやマストで取り組みたいことに関してはこの後解説していきます。
この記事では一歩踏み込んだ自己分析の方法や効果のあった実践方法を経験者の声を交えて紹介しています。最終面接に向けて、より効果的な自己分析をしたいと思っている人はぜひ参考にして内定を狙っていきましょう。
転職成功者はどう自己分析した? おすすめの方法と活用のコツを解説
一次・二次面接で話したことを振り返る
最終面接の際には、あなたが今までどのような回答をしてきたか、どのような評価を受けてきたかが事前に共有されている場合が多いです。
最終面接だからと自分のことを大きく見せたり、一次面接や二次面接でまったく話題に上がらなかったことを意気揚々と話しても、面接官は「本当にそうだったのか」と不信感を持ってしまいます。
その企業の選考をする中で、どのようなことを人事に伝えたか、どんな回答をして最終面接までたどり着いたのかを思い出し、振り返りをおこないましょう。面接官から「二次面接で話していた○○のエピソードについてですが」と話題を指定される可能性もあるため、話したエピソードについて、今一度「なぜその経験をしたのか」「どのような結果になったのか」などの深掘りをしておけると良いですね。
志望動機や自己PRを見直す
いよいよ面接には欠かせない志望動機や自己PRについての対策です。これまでの面接でも回答してきた経験があるかもしれませんが、最終面接で問われる志望動機や自己PRは自分の気持ちや志望度をアピールする最後のチャンスです。
企業に「一緒に働きたい」と思ってもらえるような効果的なアピールにするために、表面上の回答だけでなく、説得力のある回答を心掛けましょう。さらに発展的な内容にするには、以下の点を補強することが効果的です。
志望動機
・なぜその企業でないといけないのかを伝える
・どうしてどの企業の志望度が高いのかを伝える
自己PR
・自分の強みを業務でどのように活かすのかを伝える
・求める人物像を意識して話す
注意点として、求める人物像を意識しすぎてしまい、自分の意見がなくなってしまう、採用してほしいがために話を大きく盛ってしまう、などは逆効果です。あくまで最終面接は企業と学生のマッチングだと捉え、ありのままの自分を評価してもらいましょう。
このあとに具体的な回答例を紹介するので、高評価を得られる回答について知りたい人はぜひチェックしてみてくださいね。
入社後のキャリアプランを明確にする
企業が最終面接で重要視しているポイントの一つに、「入社後に活躍しているイメージが持てるか」という観点を挙げました。面接官はその学生が入社してからどれほどの活躍を見せてくれるかを、学生の考えるキャリアプランや将来像から判断します。
そのため、学生が語るキャリアプランや挑戦したいことが明確であればあるほど、企業は「この学生は自分の会社で働くイメージがついている」「入社後も○○を目指して頑張ってくれる」という評価をして採用に前向きになります。
一つ前のステップでした企業研究を基に、自分はどんなキャリアを歩んでいきたいか、そのキャリアを実現するために、どんなことを頑張る覚悟でいるのかを具体的にしておくことをおすすめします。
よく聞かれるのは3年後、5年後を見据えたキャリアですが、「まったく思いつかない」という人は、まず新卒で入社したときにどんな配属を希望するか、将来はプレイヤーとして前線で活躍したいか、人材のマネジメントをしたいか、スペシャリストになりたいかなど、ある程度の方向性を決めながら考えていくと想像しやすいですよ。
また、そもそもどんなキャリアプランがあるかわからない、なんとなくイメージはついているが、具体的に話せるほどではない、という場合はOB・OG訪問や企業に面談を依頼して懸念を払拭することも手段の一つです。実際に働いている社員から生の意見を募るために起こした行動自体が、入社意欲のアピールにつながることもあります。
もしOB・OG訪問をするために何をするかわからないという人はこの記事で訪問先の探し方やおすすめの質問を紹介しています。行動に移す前に事前の準備をしてからOB・OG訪問をしてみましょう。
OB・OG訪問とは|就活経験者が教えるおすすめ質問一覧付き
逆質問を複数用意する
最終面接に欠かせないのが逆質問。これも、学生が企業のことをどれくらい理解しているのか、どんなことに興味があるのかを判断する材料になります。企業のことを理解したうえで、的確な逆質問をすれば、間接的なアピールにもつながりますよ。
ステップ①で実践した企業研究の内容も踏まえて、わからないことをただ質問する逆質問ではなく、その企業に入社したい意欲が伝わるような質問を複数個用意しておきましょう。
適切な質問例と避けるべき質問についてまとめたので、逆質問を用意する際の参考にしてみてくださいね。ここで紹介するもの以外にも、回答例を載せた逆質問の例があるので、読み進めてみてください。
適切な逆質問
・担当している面接官個人への質問
・業務内容や具体的な取り組み方への質問
・企業の展望やこれからの方針に関する質問
・実際に働いている社員にしかわからない制度や社風に関する質問
避けるべき逆質問の例
・福利厚生や給与など条件面に関する質問
・ホームページや検索すればすぐに答えがわかる質問
・既に一次面接や二次面接で回答をもらっている質問
以下の記事では、面接で聞かれる「最後に質問はありますか」という問いにたいして、何を質問すればアピールにつながるかを解説しています。
面接の「質問はありますか」どう答える? 内定者に聞く逆質問対策
最終面接ならではの逆質問や、好印象につながる質問については以下の記事で解説しています。「質問はありません」とならないよう、最終面接で確認しておきたいことがないかチェックしておきましょう。
最終面接の逆質問40選|内定者に聞く「自分を売り込む逆質問」とは
最終面接でどんな逆質問をしたのか聞いてみよう
最終面接の逆質問では、「ERPシステムの今後の課題として、2025年の崖という問題がありますが、御社ではこの問題に対してどのように対応していくのか、ある程度指針は立っていますか?」「またそういった意味でも変革には積極的に挑戦するというような文化あるのでしょうか?」と逆質問しました。
この逆質問の選択理由は最終面接では、幹部クラスの方が面接官をされるということだったので、一次面接や二次面接とは異なり、経営方針などの話題で逆質問をして、上層部の考えを知りたいと思ったためです。注意したことは抽象的な単語を選んで、要点が伝わりづらい質問とならないようにすることです。
「会社でAIを扱ううえで問題点だと感じていること」「決断力を養うために必要なこと」の2つを質問しました。AIに関する質問は、私自身がAIの研究をしていて、面接官の方もAIを扱う部署の方だったので、お互いに関連する共通の話題として質問をしました。
決断力に関する質問では、面接中に「目標の人物像」を聞かれたことに対して、「決断力のある人間になりたい」と回答したので、その回答に付随する質問をしようと考えました。
調べればインターネットなどでも定番の逆質問が出てきますが、そういった質問をそのまま使うのではなく、自分に関連する話題や面接中に出た話題を出して質問することによって、周りとの差別化を図れると思ったので、このような質問をしました.
③面接のマナーや所作を最終確認する
1つ目の対策は企業に関すること、2つ目の対策は自分自身に関すること、と準備を進めてきましたが、最後の対策は面接全体に対する最終チェックをすることです。
どんなに心打つアピールをしていても、基礎的な所作やマナーができていなければ、それだけで不合格の可能性が出てきます。特に、最終面接は対面でおこなう企業が多いため、「あのときミスしなければ」と悔しい思いをしないよう、所作にはより一層の注意を払いましょう。
入退室のマナー
入室するとき
①ドアを3回ノックする
②「どうぞ」などの応答を聞いてからドアを開ける
③「失礼します」と伝え、面接官に背を向けないようにしながらドアを閉める
④大学名と名前を伝え「本日はありがとうございます。よろしくお願いいたします」と伝える
⑤「おかけください」などを伝えられたら「失礼します」と伝えて着席する
退室するとき
①「本日はありがとうございました」と面接のお礼を伝える
②立ち上がり、一礼をする
③荷物や上着を持ってドアに向かう(コートなどははおらず、手にかける)
④「失礼します」と一礼し、なるべく静かにドアを閉める
服装
面接で着用する服は「私服可・オフィスカジュアル可」などと記載がない限り、原則スーツになります。スーツのサイズや着こなし、持ち物などが面接に適しているか、今一度確認をしましょう。
一般的な着こなしでは男女で気を付けるべきポイントが異なります。上の図を参考にしながら、自分の着こなしが適しているかどうかチェックしてみてください。男女ともに、着用するブラウスやワイシャツに皺がないか、座ったときにスーツの見栄えが悪くならないかなどは、事前の確認で気付けることです。
当日着用するスーツを確認し、今のうちにケアができるものには対処をしておきましょう。
お礼メールの用意
面接が終わった後は、担当してくれた面接官や企業に対してのお礼メールを送ると、好印象につながる可能性があります。また、面接の中で伝えきれなかったことや新たな発見を交えてメールを作成することで、企業への志望度をアピールすることにもつながります。
直接的に合否にかかわる可能性は少ないですが、面接のために時間を割いてもらったことや自分自身の気持ちを伝える最後のチャンスになるため、「送らないより送った方がいい」と捉えて準備をしておくことをおすすめします。
お礼メールの内容
件名:【本日の面接のお礼】〇〇大学 〇〇〇〇
本文:
株式会社〇〇
採用担当〇〇様
お世話になっております。
本日、面接をしていただきました〇〇大学の〇〇と申します。
本日はお忙しいところ、面接のお時間をいただき、誠にありがとうございました。
〇〇様のお話を伺う中で、〇〇様の仕事のスタンスや、貴社の〇〇という事業が社会に大きな影響力を与える、やりがいのある仕事だと再認識いたしました。
以前より貴社を第一志望としておりましたが、本日の面接を通して、入社したいという気持ちがますます強くなり、内定をいただけた際には、すぐにでも貴社にご承諾の意思をお伝えできればと思っております。
入社後は面接でお伝えした強みを活かして、お客様に必要とされる人材となれるように精進していきたいと考えています。取り急ぎ、面接のお礼を申し上げたく、メールさせていただきました。
改めまして本日はありがとうございました。
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〇〇大学〇〇学部 〇〇〇〇
電話:×××‐××××‐××××
メール:××××××@mail.com
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最終面接におすすめ! 経験者が語る選考通過の秘訣と対策方法
ここまでは最終面接までにできる事前の対策を3ステップで解説してきました。紹介してきた対策はマストでしておきたいことが中心のため、ほかにも対策や練習の余地は大きくあります。
そこで、まだまだ時間がある、もっと対策をして自信をつけておきたい、という人に向けて、最終面接の合格者が実践していた事前の準備を教えてもらいました。合格のための秘訣や意識するポイントを踏まえて語ってもらったので、自分に合いそうな方法がないか考えながら読み進めてみてくださいね。
パネリストが実践した最終面接前の対策を紹介
最終面接の事前準備でおこなったことは主に3つあります。
①統合報告書や企業が掲げるCSR(企業の社会的責任)に目を通す
②企業の製品について詳しく知る
③内定後どう過ごすのかを考える
の3つです。まず、「統合報告書やCSRに目を通す」についてですが、ここには企業が投資家やクライアント向けにどのようなことに力を入れているのかということが直近の情報で発表されているため、比較的新しい情報を仕入れることが可能です。
次に「企業の製品・サービスについて詳しく知る」ですが、概要ではなく、クライアント向けの情報を仕入れるようにしていました。こうすることで、入社後の働いているイメージを共有しやすくなります。
最後に「内定後どう過ごすのかを考える」についてですが、これは「入社して終わり」ではないことを示すためにも、資格の取得に尽力することをアピールしておくようにしました。最終面接は、自分の調べたことを共有する場であるという認識で挑むと心が軽くなるためおすすめです。
事前準備として大切にしていたことは2つあります。
1つ目は、今までの面接で自分がどのような回答をしていたかということを振り返ることです。もちろんしっかりと自己分析をし、ありのままの自分で話せていたらそこまで内容に齟齬はないと思います。しかし、忘れていると内容に差異が出てしまう可能性もゼロではないので、最終面接で今までとは違う主張をしないために振り返りは非常に重要だと思います。
そして2つ目は、志望度をアピールするための企業研究です。最終面接は志望度の高さも求められるため、いかにその企業について知っているか、そしてその企業への志望度を見せることができるか、という点は非常に重要であると考えています。
そのため、OB・OG訪問をおこない、その企業でなければいけない理由やその企業ならではの特徴をしっかりと認識しておくことが必要だと考えます。
最終面接に挑む前に! 面接攻略のためのアドバイス
最終面接に向けて対策は入念におこないました。その企業や業界について調べ直すことはもちろん、役員や社長が出てくることも考えて、「どうして他社ではなくこの会社なのか」という点は具体的かつ説得力のある回答ができるよう準備していました。
また、一次面接や二次面接で話した内容についてもおさらいをし、自分の話す内容に一貫性を持たせることも意識しました。最終面接は、どうしてこの会社が良いのか、入社後にどのようなことに取り組みたいか、といった志望動機をより具体化した質問や、志望度を図るために他社選考状況の確認、その他社がどのような業界なのかといったことも聞かれます。
受けている企業がバラバラだと企業から質問されることも
新卒の就活だと、さまざまな業界を広く受けている人も多いと思いますが、見ている業界に一つでも共通点や軸のようなものがあると、幅広く企業を受けていることに関しても納得感が生まれます。「業界は違えど、自分の知識や提案で、お客様の生活を豊かにできる仕事がしたい」など、自分の仕事への想いを整理しておくのがおすすめです。
最終面接で受かるためのコツはただ一つです。
第一志望であることを論理的に、根拠を持って説明することです。そのためにおこなったことは社内ブログに目を通すことです。社内ブログにはクライアント向けに詳しい情報が記されており、その情報から注力している案件や領域を把握することが可能です。
また企業によっては、社員の声というページを用意している場合があり、そこから自分のかかわりたい業務を知ることで、最終面接における志望動機をより強固なものにすることができます。これにより、その企業を志望する理由に厚みを出せるようになるので、ロジカルな根拠を持たせた志望動機ができあがります。
本番前に第三者と練習をすると対応力も鍛えられる
また最終面接の練習方法として、できるだけキャリアセンターの職員と練習をすることをおすすめします。理由は、鋭い視点で質問をしてくれることが多いからです。予期していない質問に対して、臨機応変に対応できるかは最終面接でも重要なポイントとなります。
最終面接で受かるための一番のコツは「御社が第一志望です」、「御社から内定を頂いた場合は就職活動をやめるつもりです」など志望度が伝わるような一言をはっきりと伝えることだと思います。
本当に第一志望の企業でない場合、その一言を言うことを躊躇する人もいるかもしれませんが、企業側としては、内々定を出しても入社しなそうな学生に内々定を出そうとは思わないため、これらの一言を主張できることはとても重要だと思います。
企業とのミスマッチが少ないことを知ってもらうことも重要
加えて、仕事内容やその会社ならではの魅力をよく理解しているということを、志望動機などの質問を通して伝える必要があります。入社後にギャップを感じ、すぐに退職する学生が少しでも少なくなるよう、企業側も学生とのミスマッチを減らしたいはずです。
そのため、最終面接でも企業理解や自分自身の将来観を確認するような質問が飛んできました。こういった質問にも迷わず答えられるように事前に準備しておくと良いと思います。
回答例付き! 最終面接で頻出する質問
質問の回答を見直すタイミングで、最終面接ではどんな質問がされるかわからないと考えている人もいるのではないでしょうか。そんな人のために、最終面接で頻出する質問内容を回答例とともに紹介します。
マストで用意することから、深掘りされたときの質問までさまざまにあるので、回答例を参考にしながら自分なりの回答を考えてみてくださいね。
自己紹介をお願いします
自己紹介の例文
○○大学○○学部○○学科に所属している○○と申します。
学校では主に経済学を学んでおり、ゼミに所属しながら日々研究にいそしんでいます。本日は面接のために貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございます。最終面接ということで緊張していますが、頑張りたいと思っておりますのでどうぞよろしくお願いします。
自己紹介は長くならず、1分くらいを目安に話しきれるものを用意しましょう。大学名や所属している学部・学科、氏名だけだと短くなってしまうため、趣味や学生時代に頑張ったことなどを話題に出して面接官の心をぐっと惹きつけられるように工夫しましょう。
自己PRを教えてください
自己PRの例文
私の強みは目標達成意欲が強いことです。
学生時代のインターンで1年間、テレアポの営業をしていたのですが、最初は営業目標をまったく達成できず、とても悔しい思いをしました。そのため、毎日自分が営業をしている電話の録音を移動時間に聞きながら振り返りをおこない、話し方が単調、早口で何を言っているかわからないといった弱点を一つずつ抽出して、改善していきました。
また、目標を達成できるようになってからはさらに高い結果を出せるように「もっと」という貪欲な気持ちで取り組んだ結果、インターン生7人の中で一番の営業成績を上げ、表彰していただくことができました。この経験から得た、与えられた目標を必ず達成する意識と行動力で入社後も御社に貢献することができると考えています。
冒頭で簡潔にアピールしたい点をまとめ、具体的な数字を入れ込みながら話すと、自己PR自体にまとまりがでます。
最終面接では自己PRから「なぜそのアクションをしたのか」「どうしてその解決策を選んだのか」といった深掘りをされるため、事前に答えられるように対策をしておきましょう。
最終面接で自己PRを聞かれたとき、どのような点を意識して回答しましたか?
意識したポイントはまず、結論ファーストで「私の強みは◯◯です」と話して、その理由やエピソードを次に話すことです。
自己PRを答えるときのポイントや実回答を教えてください
自己PRを伝えるときは、具体的な数字を入れ込みながら、以下のように回答しました。
「私の強みは、どんなに高い壁や困難に直面しても絶対に前を向き、最後までやり遂げる力です。この力を身に付けたのは、私が小学3年生から現在に至るまで12年間サッカーを続けてきた中で経験した挫折の体験からです。
高校時代は部員数が60名ほどのチームに所属していましたが、いざ私たちの世代になる時に腰椎分離症を患い半年間サッカーができない期間がありました。医者からは、「復帰しても再発する可能性が高い」と言われ、サッカーを辞めようかと考えたこともありましたが、このままでは諦めきれないと、怪我を補いながらサッカーを続けようと決意しました。
怪我を補うために、週6回・1日2時間、部位毎に分けて筋トレや体幹トレーニングをおこない、半年間かけて体づくりにとりくみました。また、試合中のパスのずれが弱点であったため、1日1,000回壁打ちをすることで成長を遂げることができたと思います。
結果としてレギュラーを獲得することができたこの経験を活かし、御社でも粘り強く活躍していきたいと考えています」
学生時代に頑張ったことを教えてください
ガクチカの例文
大学の学園祭の実行委員を務めたことです。
私は大学2年生から4年生までの3年間、ずっと学園祭実行委員に立候補し、活動を続けてきました。その結果、4年生の時に実行委員長を任されたのですが、当時一番苦労したことは38人いるメンバーの業務やスケジュールを把握して仕事を割り振ることでした。
各々に学業や用事があり、最初は均等な業務の割り振りができなかったことから苦情の声が上がっていました。それを解決するために、全体のタスクと個人の対応可能な時間を共有し、シフトのような仕組みを作った結果、全員が当事者意識を持って立候補をしたり、互いに対応できない業務を埋め合わせたりすることにつながり、納得感のある業務の運用を実現できました。
この経験から、課題解決能力を身に付けたと同時に、大人数を取りまとめる経験ができたと思っています。
学生時代に頑張ったこと、いわゆる「ガクチカ」を話す際には、アピールしたいことを結論から話し、どんな状況にあったかや実績は具体的な数字を用いることで説得感を増すことができます。聞き手がイメージできるかを想像しながら伝える内容を吟味すると、最終面接で評価されやすいガクチカにすることができますよ。
最終面接でガクチカを聞かれたとき、どのような回答をしましたか?
結論ファーストで、「〇〇時代の〇〇の経験です。この活動で私は〇〇という役割を果たしました」と、とにかく結論ファーストで話しましょう。その後に、具体的なことを詳しく説明していく形で回答しました。
学生時代に頑張ったこと答えるときのポイントや実回答を教えてください
「個別指導の塾のアルバイトで、2年間アルバイトリーダーとして教室運営に携わり、年商を3,800万円から8,500万円に増加させました。
入社当初は、生徒数が少なく、退会率が高いという課題があったため、チームとして現状の退会率5%を4%に引き下げ、生徒数を80名から120名に増加させる目標を立てました。
近隣に個別指導に特化した塾が少なく、周知活動による新規生徒の獲得と入塾後のサポートをおこなうことで、課題を解決できると考えたため、新規生徒の獲得の面では、ポスティング活動や、ビラ配り、ホームページの更新などの工夫をしました。
入塾後のサポートでは、各講師の性格や生徒との相性を考慮したマッチングを意識し、アンケート機能を通じてサポートをした結果、今までの年商を2倍以上に上げ、退会率を3%、生徒数を150名に増加させることに成功しました。
この経験から、リーダーとして目標を達成するために必要な課題発見力と解決力、最後までやり切る力を身に付けました」
と回答しました。
改めて志望動機を教えてください
志望動機の例文
改めてですが、私は御社の「ミライが求める働き方を目指す」という企業理念に強く惹かれています。
塾講師のアルバイトで、御社の企業理念に惹かれるきっかけとなるエピソードがあります。そこでは以前、保護者への連絡をすべてプリントで管理をしていましたが、ある日、保護者と塾の連絡システムが導入されました。すると、保護者から「ペーパーレスになったことで、時短につながり、情報が見やすくなってとても助かる」という声をいただくようになりました。このことがきっかけで、新しいシステムで私たちの暮らしは豊かになるのだと実感することができました。
入社後は御社のシステムを一社でも多くの企業へ導入し、御社の理念を叶える一員として活躍したいと思っています。
改めての志望動機なので、先に伝えている志望動機を基に補足をしたり、一貫性を保つために前の面接で話した内容に紐づける形で回答できると良いですね。
面接中に志望動機と似通った内容を話すときは「繰り返しになりますが」など、前述しておくと丁寧です。最後に熱意を再プッシュできると企業にやる気も伝わります。
志望動機を答えるときのポイントや実回答を教えてください
志望動機で意識したポイントとしては、その企業の製品や社長が残している言葉を入念に調べ上げ、印象に残った点と自分が貢献できる点を軸に作成していくことです。
特に企業の製品について知る、ということはとても重要です。個人的な意見ではありますが「これから入社して社員として働く気がある」=「製品について概要や強みを述べることができる」ということが成り立つと私は考えます。
その製品についての知識というのは時間をかけなければ得られないからです。そういった部分でほかの就活生と差をつけることを意識していました。
「私の就活の軸と御社が一番マッチしているため、志望度が高いです。
私の就活の軸は、レベルの高い環境でチームプレーをおこなうこと、IT技術を用いて顧客の課題解決をすること、将来ビジョンとの親和性があることの3つです。
これらが叶えられる環境で、市場価値の高い存在になりたいと考えています。「市場価値が高い」とされる人材は、IT業界で営業力が高い人と多様なスキルを身に付けている人のことだと考えております。
御社の営業においては、経営者層、新規開拓、高単価の高難易度の営業をおこなうことができ、営業力を鍛え上げることができると考えています。また、多様なスキルという面では、会計や財務に関する知識や業界・業種ごとの特性把握、企業分析などでIT以外にも幅広い知識を身に付ける環境があると感じているため、御社を志望しております」
と回答しました。
人生の挫折経験を教えてください
挫折経験の例文
高校のオーケストラ部の部長経験で挫折経験をしました。
前任の部長からの指名で部長を任されましたが、リーダー経験がないため、とても不安がありました。そんな中、一人が大会へのプレッシャーで体調を崩してしまうことがありました。その時に、部長として目が行き届いてなかったことに落胆しました。
それから部長としての責務を全うしたいと思い、ほかの部員たちと会議を重ねて、休部していた部員の活動を再開できるような環境作りに努め、45名全員で地区大会へ進むことができました。
私はこの経験を通して、改めて自分のリーダー像を考えることができました。経験したことのない業務でも、やるべきこと・自分だからこそできることを見極めながら、どんな困難にも諦めない精神で御社で活躍したいです。
リーダーを任された時の不安感やそこからどう奔走したのかがイメージしやすいエピソードですね。挫折経験をどう捉えて、どう活かしていきたいのかも伝えられると、入社後に同じ状況に陥ってもリカバリーができるという評価につながるため、挫折経験だけでなく克服した方法も一緒に考えておきましょう。
人生の挫折経験を答えるときのポイントや実回答を教えてください
挫折経験の回答時に意識したポイントは主に3つあります。
1つ目は、シチュエーションをイメージしやすい簡潔な説明を心掛けるというものです。中学、高校、大学のどの時期に、どういった立場で活動したのかという点を伝えることを意識しました。
2つ目は、挫折の規模です。小さな挫折の経験はよほどの深掘りをしないと面接官に印象を与えることは難しいです。感情を動かすことができるくらいの挫折経験を語るようにしました。
3つ目は、挫折経験を克服するまでの心境の変化を伝えることです。これは感情を動かすという面と自分の人柄を示すという両方の面で有効的だったと考えています。
私は、高校時代の部活動の経験を話しました。
「私は高校時代に部活に所属していましたが、自分の組んだチームだけ未経験のメンバーのみで構成されており、入部当初からほかのチームとの差が激しく、代表に選ばれにくかったという苦い経験があります。
その後、自らチームに何ができるか考えて主体的に自分の担当楽器を学んだり、長期・短期と時期ごとの目標設定を提案・共有することによってチームを引っ張る存在になり、最終的には学校の代表として選出されたました」
という旨のエピソードを語りました。
あなたの就職の軸は何ですか
就職の軸の例文
私の就職活動の軸は、食にかかわるということです。特に、日本の食材を世界に広めたいという想いがあるため、食品メーカーや、食品の専門商社に絞って応募しています。
きっかけとして、留学先でお好み焼きを作ってホストファミリーと食べた時に、とても喜んでもらえて良いコミュニケーションがとれたことがありました。日本の食は、繊細かつ味付けのバリエーションが豊かだと思います。この日本食の魅力を伝えるために、特にグローバル展開を拡大し続けている企業に応募しています。
御社は物流ラインもグループ企業にあり、海外展開に積極的な姿勢を持っていることが一番の魅力だと思い、特に熱い想いで志望しています。
最近この「軸」について聞く企業が増えているイメージです。この回答の良いところは、「食」ならなんでも良いというわけではなく、そのなかでも「海外展開」をしているという部分を明確に書いていることです。
就活の軸を答えるときのポイントや実回答を教えてください
最終面接で就活の軸を聞かれた際は、その企業に合った軸を答えることが大切だと思います。
自分の就活の軸とその受けている企業があまりにも違いすぎると落とされてしまうリスクがあるうえに、「なぜこの企業を受けているの?」といった質問をされたときに論理的に答えられないと思います。
そのため、就活の軸を答える際にはしっかりと企業にあった軸を答えることがポイントです。もし最終面接で「ほかに受けている企業はありますか?」と聞かれた際には、自分の就活の軸に沿った業界の企業のみを答えるようにすると一貫性を保つことができますよ。
「私の就活の軸は2つあります。
1つ目はグローバルな取り組みや事業があることです。幼い頃から好奇心旺盛な性格も相まってか、高校時代に英語に目覚めて、大学でも語学を勉強してきました。
さまざまな人と交流して、新たなことを知りたいという貪欲さが裏にあるのだと思っているので、将来的にもグローバルに活躍したいです。
2つ目は最先端な技術や環境があることです。一つ目の好奇心旺盛さとも重なりますが、「新たなことを知りたい」「追求したい」という意欲があるので、時代の変化を追うのではなく、作っていく会社に入社したいと考えています」
と、自分の性格やそう思う根拠とともに回答しました。
3年後、5年後のキャリアビジョンはどのようなものですか
3年後・5年後のキャリアビジョンを伝える例文
私は最終的にはエリア統括責任者を目指しています。
そのために、まず3年後は販売員として一通りの業務を覚え、販売目標の達成に向けていろいろな接客方法を身に付けていきたいです。また、後輩を指導する役割を担っていたいです。
更に5年後には店長として店舗を担当したいと考えています。どのようなレイアウトだと来店しやすいのか、本部の社員とも協力しながら店舗一丸となって目標クリアを目指したいと考えています。そして、エリアを統括する責任者になることを見据えて、マネジメント力をつけていき、御社に欠かせない存在として活躍していきたいと考えています。
3年、5年の前に、その先の目標を伝えている回答ですね。これに答えることで、一気に志望度が高く感じられます。短いスパンでのキャリアビジョンも考えると同時に、最終的にどういう自分になってどう会社に貢献したいか、を準備しておきましょう。
3年後・5年後のキャリアビジョンについてを聞かれたときの回答方法を教えてください!
「最終的な目標として、私は〇〇がしたいと考えているため、3年後には〇〇、5年後には〇〇ができるような部署に配属されたいです」と、キャリアの年次だけでなく、最終的な目標から話していました。
3年後・5年後のキャリアビジョンを答えるポイントや実回答を教えてください
「貴社では、まず入社2年目で専門領域に関する知識の土台をある程度完成させている状態を目指したいと思っています。
その後、3年後は新人育成のためのマニュアルの作成をしながら、先輩方のより実践的なスキルについて学び、クライアントの新規案件獲得と実績を積むことに尽力したいと考えています。
5年後のビジョンとしては、3年目・4年目の経験を活かして、クライアントとのより大きな新規プロジェクトに挑み、個人ではなくチームでリーダーとして、主導することで実績を残したいと考えます」
と回答しました。
入社後にかかわりたいサービスや製品はありますか
かかわりたいサービスや製品の例文
私は、御社のアニメグッズ制作の部門に商品企画として携わりたいと考えています。
きっかけは、御社のインターンシップで企画担当の〇〇様からお話を伺ったことでした。〇〇様は、自分の企画したものがたくさんの社員や業者の力を借りて形になった時に一番やりがいを感じる、とお話してくれました。私はその時に、一人の力だけではなく皆の力が集結するからこそ、想いのこもったグッズができると学び、自分もその想いを感じたいと思いました。
私は今までボランティアサークルで地域の人たちを巻き込んだ活動をしてきました。御社でもいろいろな人のアイディアを活かしたアニメグッズの商品企画に携わりたいです。
憧れる社員の言葉を活用した回答ですね。社員の人の言葉が面接時にサッと出てくると、その企業への志望度が高いように感じられます。サービスや製品への想いを企業説明会などで聞いてしっかりとメモしておくと、面接でも活用できます。
入社後にかかわりたいサービスや製品を聞かれたとき、回答するにあたって重要なことを教えてください!
まずは、しっかりとOB・OG訪問などをして企業研究をすることです。「〇〇という理由があるので〇〇ができるような部署でこの製品に携わりたい」と理由も含めて話せるように、事前に準備をしましょう。
かかわりたいサービスや製品を答えるポイントや実回答を教えてください
「入社後、私がかかわりたい製品は2つあります。
シリーズである〇〇の開発とAIを導入したアプリの開発です。まず開発に関しては、他社ではまだ導入されていないような機能を備えたいと考えています。
たとえば既存の機能同志を連結させるような仕様があれば、全社的に収集されたデータを即分析できるという点で、市場の最新動向に順応したサービスを展開することができると思います。
次にAIを導入したアプリ開発は、御社でいま最も力を入れているところだとおっしゃっていたため、そこにも積極的にかかわっていきたいと考えています」
と回答していました。既存のサービスから、具体的にどのようなことをしていきたいかのイメージがつかめていると、企業側も好印象を抱いてくれると思います。
営業職としての面接を受けていたため、その職種で得たいものやサービスを通してどのようなことを学びたいかを以下のように伝えました。
「入社後は、営業としてしっかりと会社の商品を普及させていき、利益に貢献していきたいです。それと同時に、営業職を通じて社会人としてのスタンスやマナーも学びたいと考えております。
営業は第一線でお客様とコミュニケーションを取る必要があるからこそ経験できるマナーがあったり、ほかの職種よりもより深くその商品や会社について学んだりすることができます。
そのため、営業職を通じて自分の人間性の部分をしっかりと成長させ、ゆくゆくは興味のある人事職を任されるようになるまで、業務で結果を出していきたいと思っております」
希望する業務でどのように強みを活かせると思いますか
強みの活かし方の例文
私の強みは傾聴力です。
この力は御社の提案営業として、さまざまな場面で発揮できると考えています。まずは商談の機会です。信頼関係があるからこそ、的確な提案ができると私は考えます。御社の製品をただ勧めるだけではなく、世間話や丁寧なヒアリングをすることでお客様と丁寧に信頼関係構築をしていけると考えます。
また、同僚や先輩とのコミュニケーションにおいても、傾聴力を発揮したいです。チームを組んで目標を追うスタイルの御社の営業において、周囲との情報共有は欠かせないと伺っています。周囲の営業スタイルについても話を聴くことは着実に自分の営業力アップにつながると思います。この強みを活かして営業として活躍していきたいです。
「コミュニケーション能力」とくくる人も多いですが、「傾聴力」に焦点を当てると具体性が伝わって良いですね。また、お客様以外の、同僚や先輩との関係構築に触れていることで、「チームワークを築けそう」という印象を与えることができます。
希望する業務に対して、どのような強みを回答しましたか?
銀行員の選考をしているとき、いろいろな人と連携して仕事に取り組む業務が多い職種だと考えて、「自分は人を巻き込む力があり、業務の中でそれを活かすことができます」と話していました。
強みの活かし方を答えるときのポイントや実回答を教えてください
当時希望していた業務はチームで挑むスタンスであるため、私も強みである「共感力」を大いに活かすことができる旨を答えました。
「大学の講義の一環で、チームで課題を解決するという取り組みがあり、リーダーを担った経験があります。この経験から、共感力の大切さを知りました。
メンバー同士、他者に敬意を持ち、互いに共感しあうことで、意見を言いやすい環境が構築されました。それにより、皆が協力して目標を達成でき、メンバー全員で成長することできました。
入社後は、この時の経験を活かし、主体性と傾聴力を大事に他者に共感してもらえるような人材へと成長することに挑戦していきたいです」
このように回答しました。
どうしてほかの企業ではなく弊社を志望しているのですか
この企業でなくてはいけない理由の例文
何よりも御社でなくてはならない理由は、私自身が御社の製品の大ファンだからです。
御社の製品を知ったのは母と買い物に出かけた時でした。何気なく入店して、何気なくワンピースを手にした時に、その触り心地の良さ、シルエットの上品さに感銘を受けました。そして、母も違うスタイルのブラウスを試着し、私と同じ感想を持っていました。御社のスローガンである「心地良さと、女性たちに長く愛される服作り」をまさに体感した日となりました。
今では御社のファンになり、それ以降アルバイト代を貯めて少しずつ御社の製品を購入しています。御社の店頭に社員として立つという夢を、絶対に諦めたくないため、御社が第一志望です。
この質問ではこの企業への熱意を確かめたいという意図がありそうですね。この回答のように思いきり「第一志望です」「ここで活躍したいです」とストレートな言葉をぶつけるために、改めて企業の魅力点や惹かれた部分を整理すると良いでしょう。
「ほかの企業ではなく、弊社を志望している理由は何ですか」と聞かれたとき、何と回答しましたか?
「最終的に決め手になったのは、社員の魅力です。自分の就活の軸と一致してることはもちろん、ob訪問などを通して社風や一緒に働く仲間に魅力を感じています」と回答していました。
将来的に弊社で挑戦してみたいことはありますか
将来的に挑戦してみたいことの例文
私は将来的に、新しいホテルの立ち上げに挑戦したいと考えています。
御社では社員からのアイディアを得て宿泊施設の新設をしていると伺いました。特にユニークだなと思ったのは、おひとり様に特化したラグジュアリーホテルです。これは若手社員が企画したと伺っており、私はとても驚きました。若手にもチャンスがある風土がある御社だからこそ、実現したことだと思い、そこも魅力に感じています。
まずは現場でいろいろな経験を積みながら、お客様のニーズを掴んでいきたいです。そして、将来的にはお客様により喜んでいただけるホテル作りに御社の一員として挑戦したいです。
「挑戦してみたいこと」は最終面接でよく聞かれるフレーズです。この回答のように、まずは具体的にやってみたいことを想像しておくと良いでしょう。近しい未来ではなく、長期的な目線で挑戦したいことを考えられると良いですね。
「将来的に挑戦したいことはありますか?」という質問に、どのような情報を用いて回答しましたか?
そのような質問には、OB・OG訪問などを通して膨らませていた企業研究の情報と、実際に会った社員のポジションや年次を参考に回答しました。
企業で挑戦したいことを答えるときのポイントや実回答を教えてください
「将来的に挑戦したいことは、漠然とはしていますが、最新の情報技術を用いた新たなプロジェクトの推進です。
昨今、生成AIの進化や企業におけるDXの推進が加速しています。そういった常に変化が起こる環境において重要なのは恐れずに挑戦していくことだと考えています。挑戦しないまま現状維持を続ける状態では、日々変化する市場に取り残されることが懸念されます。
そのため、積極的に最新技術のキャッチアップと実践を心掛け、ユーザーの意見を言語解析による隠れたニーズの発見や、AIを活用した業務の自動化といった変革を将来的に成し遂げていきたいです」
と市場の背景を理解していることに加え、自分が挑戦してみたいことの両方が伝わるように意識して回答しました。
転勤や残業が起こる仕事ですが問題ありませんか
業務上の転勤や残業に関する例文
はい、まったく問題ありません。
まずは転勤についてですが、父親が転勤族だったこともあり、いろいろな場所で暮らす楽しみを感じながら育っているため抵抗はありません。全国の拠点で仕事をすることで、さまざまなお客様や各拠点の社員との関係を構築できることが今から楽しみです。
また、残業についても問題ありません。時間内に業務を終わらせることも大事とは思いますが、納期の関係や、お客様の都合でイレギュラーな業務も発生すると思います。その時には、ネガティブな受け止め方はせずに、最終的に業務を完遂するために前向きに取り組みたいと思います。
この質問は、聞かれるかもしれないと想定して即答したい質問です。転勤や残業についていかにポジティブに答えるかがポイントとなります。旅行好きで知らない土地を訪れることが好き、知らない人とのコミュニケーションに抵抗がない、なども使えるフレーズなのでポジティブに回答できると良いですね。
働き方について確認するような質問をされたことはありますか?
「全国転勤ですが抵抗はありますか?」と聞かれました。営業職の場合は転勤が多いと思います。私は全国転勤に抵抗がなかったので、「平気です、まったく問題ありません」と答えました。
残業や転勤など、働き方について答えるポイントや実回答を教えてください
働き方についての確認として、「転勤や海外移住の可能性もありますが大丈夫ですか」や、「繁忙期の残業時間は35時間ほどになりますが大丈夫ですか」「休日出勤を年に数回することは可能ですか」などの質問をされました。
それぞれ、「海外に興味がありグローバル化に貢献したいと思っているので挑戦したいです」「早期的な成長を目標にしていいるため、繁忙期に限らず、必要であれば残業にも対応可能です」「休日手当てが確保されていれば出勤事態に問題はありません」とポジティブに回答していました。
弊社は第一志望ですか、もし内定が出た場合はどうしますか
志望度を伝える例文
御社が第一志望のため、もし内定の場合は喜んで内定をお受けします。
私にとって憧れであった専門商社での仕事ができる機会をいただけるのであれば、とても嬉しいことです。選考を通して、より御社で世界中のお客様と一緒に仕事をしたいと感じるようになりました。
また、インターンシップや選考で出会った御社の社員の方々の仕事にかける情熱を感じ、その一員になりたいと強く思っています。御社の内定をいただいた場合、現在選考を受けている企業の選考はすべてお断りをします。
企業は「本当に弊社で働きたいと強く思っているのか」を判断したいため、しっかりと「第一志望です」と言い切るのが良いですね。最終面接で聞かれることの多い質問のため、このように選考を通じて思ったことを混ぜるとより想いが伝わりやすくなります。
「弊社は第一志望ですか?」と志望度を聞かれたとき、どのように回答していましたか?
どの企業でも「御社が第一志望です」と答え、「御社から内定をいただけたら、とても嬉しいです」とポジティブに捉えられるように答えていました。
志望度を答えるときのポイントや実回答を教えてください
「はい、第一志望です。内定を頂けた場合は、御社が取得を推進している資格の一つである応用技術者試験と、御社で頻繁に使われると会社説明会でおっしゃっていたプログラミング言語の一つであるJAVA言語の公式試験の勉強に励みたいと考えております。
また期限も考えており、7月までの取得を目標として、今からでも勉学に励むつもりでいます」
というように期限を設けることで具体性のある内容かつ、内定をいただけても勉強に励む、という真面目な姿勢を持っているということを主張しました。
「弊社は第一志望ですか?」と聞かれたら、本当に第一志望であれば、正直に「第一志望です」と答え、第一志望以外の企業なら「第一志望群です」と答えていました。
「第二志望です」などと答えてしまうと、落とされてしまう可能性があるので、志望度が高いことを伝えるために「第一志望群です」と答えるのがおすすめです。
「もし内定が出た場合はどうしますか?」と質問された場合は「迷わず入社したいです」と答えていました。少し考えてから「決断します」と答えてしまうと、その姿勢や考えた時間から、志望度が低いと判断されてしまうこともあるので、面接では入社したい意欲と強い気持ちがあることを重点的に伝えるようにしていました。
最後に一言ありますか
最後に一言の例文
改めて本日は面接のお時間をいただきありがとうございました。
先ほどもお伝えした通り、私は「社会に影響力のある仕事ができる企業」「最先端技術に触れながら成長できる企業」の2つを軸に就活をしており、その中でも御社を第一志望としています。
私の強みである「忍耐力」も御社の営業職で活かせると確信しているため、なにとぞよろしくお願いします。
最後に一言は面接最後のアピールタイムです。一次面接や二次面接で聞かれた際には面接のお礼や逆質問で回答する場合も多くありますが、最終面接では自分の志望度や熱意、強みの活かし方を存分にアピールしましょう。
面接中に話したことに絡めて「先ほどもお伝えしましたが」と断りを入れて話すと、面接中の回答に紐づけられるため説得力も上がりますよ。
「最後に一言ありますか」と聞かれたとき、回答で意識したポイントを教えてください。
最後に一言を求められた時は、まず企業のどこに魅力を感じたのか、自分の強みをどう活かせるのかを簡潔に伝えることを意識し、自己PRの時間にしていました。
「最後の一言」にを答えるときのポイントや実回答を教えてください
「私は、スーパーマーケット、飲食店、飲料製品などのさまざまなデータを分析し、データアナリストとしての技術を習得しました。
具体的には、購買データと顧客の行動の分析をしたり、滞在時間が売上に与える影響を可視化したりして、結果に基づき、効果的な商品の組み合わせによる相乗効果を論理的に示しました。この経験を通じて、データを多角的に分析するプロセスは提案を強固にすることを学びました。
また、私は技術への探究心が人一倍強く、新しいコンペティションに挑戦するなど成長する姿勢を持っています。御社の、変革に積極的になり、新しいビジネス挑戦する文化に今までの努力で培った技術と熱意で貢献したいと思っております」
と自分の経験を基にした強みを再度提示したうえで、入社後の活躍のイメージを持ってもらえるような回答をしました。
面接で聞かれる「最後に一言ありますか」という質問は的確な回答ができれば面接官への評価にもつながります。この記事では実際の面接経験者が使用して受けが良かった「最後に一言」を紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
成功談から学ぶ! 面接の「最後に一言」ウケがいい回答とは
ほかにもこんな質問が! 最終面接で聞かれたユニークな質問集
ここまでは代表的な質問例を挙げてきましたが、最終面接で聞かれる質問は多種多様にあり、事前に100%の対策ができたという人は少ないでしょう。
最終面接を受けた人の中には、ほかの企業では聞かれなかったユニークな質問をされた人もいるようです。当時の体験談や想定外の質問へどのように回答したか、印象的な体験談を一緒に見てみましょう。
最終面接でされた質問で、ユニークだな、と感じた質問を教えてください!
社長の最終面接のとき、急に社長に「部活はなにやってるの? 体育会系?」と聞かれたことがあります。就活メディアなどでも過去の先輩はそう聞かれたと公開されていましたが、どうやら体育会系の人材が好きな社長だったようです。
「何かあったときに頼れる友人や知人はいますか」と聞かれたことがあります。そのほか、健康面についてやストレスの発散方法も聞かれたので、社員の精神的な部分を気にしてくれる企業なんだなと感じました。
ガクチカや研究内容について細かく話した後、急に「趣味は何か」「休みの日は何をしているか」と踏み込んだ質問が飛んできました。いきなりカジュアルな質問になったのでびっくりしましたが、インターン時に仕事とプライベートの両立を目標にした社員が多いイメージだったので、なんとなく聞かれたことにも納得していました。
「最近の実験で印象に残っている実験は何ですか?」と質問されました。研究をまだ始めていない段階だったので、その代わりに聞いてきたのだと思います。私は「直流電源を作りました」と答えたところ、その内容で少し話が盛り上がりました。
まったく予想もしていなかった印象的な質問があります。それは「BtoCビジネスをどう考えますか? メリット教えてください」という質問です。急でしたが、回答として「お客様に密接にかかわれる分、自分の想像性を活かすことができるのがBtoCのメリットである」と答えました。
何歳までに結婚して、何歳までに子供を授かり、何歳までにマイホーム購入を考え、子供は何人欲しいですか?と人生設計にかかわる質問を受けた事があります。
人生温度計というモチベーショングラフに合わせて、その時の自分の心の温度について聞かれた事があります。自分の心の体温は平熱は何度くらいで、落ち込んでいるときにはこれくらの温度というのを記載して、エピソードに合わせて話しました。人の縁をすごく大事にしている会社だったので、今思えば「らしいな」と思っています。 私は割と周りから熱いといわれがちだったので、平熱は自分の本来の平均体温よりも高めに、その分落ち込みやすいところもあるのでモチベーショングラフが下がっているとことはかなり低体温に……と自分の性格も交えて回答しました。
ほかにもこんなユニークな質問をされた体験が
最終面接では、「もしもチームでする仕事にトラブルが生じ、自分以外のチームメンバーが作業できない状況になったらどうするか」という質問がきました。
私は今までの経験の中でそのような状況になったことはなかったため、実際の対処方法ではなく仮定の対処方法を答えました。
内容としては、まず自分がおこなっている作業を済ませたうえで、ほかの作業に優先順位をつけ、さらに納期までに間に合わなそうであれば上司に相談するなど、自分1人の独断ですべてを決めないという解決策を伝えていました。
最終面接でされた質問の中で、ほかの会社で聞かれなかったユニークな質問として、「今までしてきたOB・OG訪問の中で、1番やばいなと思った社員は誰か、なぜそう思ったか」を聞かれました。
私自身がその会社の約20名以上もの社員とOB・OG訪問をしていたため聞かれたのだと思いますが、「やばい社員」と聞くと悪い印象を持たれそうだったため、「仕事への熱量がやばい」と良い意味で捉えてもらえるように回答しました。
また、会ってきたOB・OG先の社員の名前とエピソードは覚えておくべきだと思いました。
内定まであと一歩! 最終面接前はポイントを押さえた対策で合格を勝ち取ろう!
ここまでは最終面接で重要なポイントや事前の対策について、経験者のリアルな体験記やアドバイスを交えながら解説してきました。最終面接までたどり着いたあなたは、内定まであともうひと踏ん張りの状態です。このチャンスを無駄にしないよう、入念な準備をしてから最終面接に臨みましょう。
誰しもチャンスは一度きり。中途半端なまま後で後悔するよりも、全力を出しきって結果を待つことができれば、合格でも不合格でも自分の気持ちの整理もつきます。
ぜひ、この記事を参考にやるべきことを明確にして、要点を抑えた準備で内定獲得まで頑張ってくださいね。
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最終面接の形式はどんなものでしたか?