仕事が合わないときはまず原因究明! 乗り切った人の体験談から進む道を見極めよう
「同期は仕事をバリバリこなしているのに自分は追いつけない……。」「会社の雰囲気についていけない……。」日々仕事をする中で、自分に向いていないかもしれないと感じた経験がある人は少なくないでしょう。
ストレスを感じながら働き続けることは心の健康のために望ましくありませんが、漠然とした「合わない」をきっかけに、深く考えず転職に踏み切るのは危険です。次の職場で違和感をおぼえる可能性があり、かといってまたすぐ転職するのは現実的ではありません。
今の職場で引き続き頑張るか、心機一転転職するのかを判断するために、まずは「合わない」という感覚の原因を明らかにして改善の余地や対処法を考えることが重要です。
「仕事が合わない」というネガティブな感情を乗り越えた人たちのエピソードをヒントにしながら、自分はどう対処すべきか考えていきましょう。
営業職から事務職に転職した際、数字に追われるストレスからは解放されたものの、すべき仕事がすぐに終わってしまうことにやりがいのなさを感じ、私には事務職は合っていないと思ってしまいました。定時までの時間がとても長く感じるほどでした……。
周りに話した際、「自分はそういう働き方の方が良い」と言っていた人もいたので、適材適所があるのだと思います。労働時間の長さや目標数値に追われるストレスなど「これが原因だ」という明らかな不満が少なかったので、何に自分がモヤモヤしているのか明確にできず、最初はとても悩みました。
仕事が合わない理由を知るには、自己分析をするのも良いかもしれませんね。次の記事で自己分析のやり方について解説しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
仕事が向いていないかもと感じた人は、次の記事を読んでみてくださいね。向いていないと感じるポイントと、解決策を紹介しています。
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あなたはどれに当てはまる? 「仕事が合わない」と感じる3つの要因
今の仕事が合わないとなんとなく感じるときにやってみてほしいのは、「何が合わないのか」を判断すること。その原因は人それぞれですが、仕事における「量」「内容」「かかわり方」に分類されることがほとんどではないでしょうか。悩みの種が3つのうちのどれに当てはまるかを見極めることが、今の状況を打破する近道です。
体験談も参考にしながら、自分はどれに当てはまるのかチェックしてみてくださいね。
①仕事の「量」が合わない
仕事が合わないと感じるときには、任せられる仕事の量が自分にとってベストでない場合があります。想定以上に仕事が降りかかってくると、体力的にも精神的にも疲れてしまい、ポジティブな気持ちで仕事ができないですよね。
一方、自分がこなせる仕事量に対して与えられる仕事が少なくてやりがいを感じられないというケースも。経験者が語るそのときの状況や感じたことに、自分と重なる部分があるかもしれません。
私は現場業務と事務業務を兼任していたのですが、現場業務の時点で2時間ほど残業をしていたのに、そこから事務業務に入るよう言われたことがあり「本当に自分がやらないといけないのか……?」と、言葉を失いました。
人が足りないのは理解していましたし、私の能力を買ってタスクを振ってくれてるのもわかっていましたが、ほぼ年中、法定労働時間を超えないか気にしながら仕事をしている状態だったので、さすがに自分の業務量を疑いました。家に帰って、お風呂に入って、ご飯を食べて寝て、また出勤する、という生活を続けたときに、自分はなんのために働いてるんだろうと思うと同時に、疲れてるんだろうなぁと思っていました。
ストレッチトレーナーをしていました。お客様一人ひとりと向き合っておこなう体力仕事ですが、土日などは休憩が取れないほど朝9時から夜9時まで予約が埋まっていました。人のために悩みを聞いて改善するというこの仕事はとても好きで、やりがいもあったし、指名してくれるお客様がたくさんいたので楽しかったですが、「こっちの体が持たない」と毎日感じていました。
その上、ストレッチトレーナーとはいえ、店舗でのお仕事なので事務作業など接客以外にもやることがたくさんあります。他の人と協力して業務をまわしていましたが、みんなも私と同じような状況下でやっているので、お客様が多い土日は特に、「自分にはもう無理だ」と感じることが何回もありました。
「仕事量があわない」、「仕事の内容があわない」という気持ちを抱えたまま仕事をしている人もいるのではないでしょうか。次の記事では、気持ちの切り替え方やプラスな気持ちで働く方法などを紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
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仕事めんどくさい…みんなの体験談から紐解く「気持ちの切り替え方」
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②仕事の「内容」が合わない
仕事が楽しいと思えなかったり、ほかの人よりも自分はできない、成果が出せないと感じ、「この仕事に向いていないのではないか」と思う人も少なくありません。
「内容」が合わないと感じてしまう状況の例をチェックリストにしたので、自分の考えを整理するためぜひ役立ててください。
仕事の内容が合わないと感じる状況
- 仕事にやりがいがなくつまらない
- 周りの仕事ぶりと比べて自分が劣っていると感じる
- この仕事以外にやりたいことがある
- 仕事の成果が出ない
- このまま続けても将来につながらないと感じる
仕事の内容が自分に合わないと感じた経験のある人たちに、その当時のエピソードを聞いてみました。
アパレル企業で働いていたとき、店長である上司やマネージャーなどの上層部から、「社員は全員昇進を目指すのが当たり前だ」と思われていることに対してどうしても違和感が拭えませんでした。私は出世には興味がなかったので、「出世のためだから」と、自分の意思に反して店舗異動をさせられることや、成長のためだからと口車に乗せられて店長業務を押し付けられることに我慢ができませんでした。
会社からは「アルバイトスタッフの見本として自分が常に一番頑張らないといけない」といつも口酸っぱく言われ、自分自身のモチベーションが落ちている時にはしんどいな、と感じていました。
1社目では事務業務が中心の環境で働いていたのですが、毎日同じルーティンを繰り返す仕事にどうしてもやりがいを感じることができませんでした。
決まった期間で正確に仕事をすることはもちろん大切なことですが、企画や目標の達成に向けて社内外の人と協働したり、さまざまな立場の方の間に入って調整をおこなったり、自分なりに考え工夫することや臨機応変さが求められる仕事をしている時のほうが楽しくイキイキ働けていると感じていました。
30歳、40歳になった時もこうして毎日同じことしてるのかな……と考えると、一気に気持ちが落ち込んでしまったのを覚えています。
やりがいがなくて、仕事が合わないと感じている人は、次の記事を読んでみてくださいね。やりがいを感じやすい仕事の例を紹介しています。
仕事内容が合わないと感じている人のなかには、営業として働いている人もいるのではないでしょうか。悩んでいるのはあなただけではありません。次の記事で同じ悩みを抱えていた先輩たちのコメントを紹介しているので、読んでみてくださいね。
女性で周りと合わないと感じている人もいるのではないでしょうか。女性でも男性でも、働きやすい環境で働くことは大切なことです。その中でも次の記事では、女性にとって働きやすい環境が整っている企業を紹介しています。気になる人は読んでみてくださいね。
③仕事の「かかわり方」が合わない
業務自体に大きな不満はなくても、人間関係や働く環境が合わず仕事に影響が出てしまうこともあります。
仕事のかかわり方が合わないと感じる状況をピックアップしたので、「仕事自体は苦手じゃないのになんだか合わないな」と、漠然と感じている人はチェックリストも確認してみてください。
仕事のかかわり方が合わないと感じる状況
- 労働環境が良くない
- 人間関係が悪く業務に支障が生じる
- 社風や会社の方向性が合わない
- 正当に評価されていないと感じる
「仕事は苦手じゃなかったけど、仕事以外の要素が合わないと感じた」。そんな経験がある人から、エピソードを聞いてみました。
週に2日の休みはあっても連休や夏季休暇・年末年始の連休などが無く、友人と予定を合わせて遊びに行くことが難しかったです。日々の拘束時間も長く、繁忙期だと法定労働時間を超えるか超えないかギリギリのラインで仕事をしていました。
このような状況で、なんのために働いているのかを見失いかけたこともありました。さらに、古い企業体質のため、個々の能力ではなく学歴や勤続年数で給与テーブルに差が出ることがあり、待遇面でもとてももどかしさを感じていました。新しい業務には積極的に挑戦し、業務内容の改善などに力を入れていたため評価自体はされていましたが、給与への反映が薄い点で会社と自分の間に埋められない溝があったように感じました。
サービス業だったので土日祝は休めませんし、大型連休も有休は取れません。お正月も元旦しか休みがありません。
シフト制ですが、早番でも18時まで、遅番だと21時半までの勤務。さらに、土日祝はフル勤務なので勤務時間が長すぎました。その上、お客様次第で働く時間が決まるので、予約が埋まれば朝から働いていても休憩が夕方になったりもします。
インセンティブがありましたが、到底頑張らないとつくようなものではなく、「インセンティブがつくから頑張ろう」ともなかなか思えませんでした。周りの人や社風は本当に好きでそこに関しては辞めたくなかったですが、働く環境に耐えられなくなってしまいました。
実際に働いていると、「ブラック企業かも」と思ってもなかなか辞めどきが分からず悩んでいる人もいるのではないでしょうか。次の記事では、ブラック企業を見分けるコツや辞めどきの見極め方を紹介しています。参考にしてみてください。
仕事辞めどき
仕事の辞めどきを冷静に見極める5ステップ|リアル体験談付きで解説
ブラック企業
就活生が見たブラック企業の特徴18選|求人や面接で見分けるコツ
仕事の「量」が合わない場合|みんなが実際に試したもやもや解消法
では、仕事が合わないというもやもやした気持ちを抱えていた人たちはどう対処したのでしょうか。
ここからは、「量」「内容」「かかわり方」の3つの要因別に、解消する対応策を解説していきます。経験者が実際に試した方法を参考にして、前向きに仕事ができる状態にいち早く戻れるよう行動を起こしてみましょう。まずは、与えられた仕事の量が自分と合わないケースの解消法です。
仕事量が自分に合わずつらかったとき、どう対処したか教えてください。
仕事量が減らないのはわかっていたので、極力体調を崩さないよう、どんなに仕事が忙しくても睡眠時間は削らないように心がけました。
サービス業でしたが、予約でいっぱいの日は休憩を取ることすらできないほど、ずっとお客様の対応をしていました。なので、自分でお客様の予約を取る時には他のお客様と立て続けにならないように誘導したりして、自分で自分の仕事量を調整するようにしました。
営業の仕事をしていた際、明らかに定時で終わらない量の仕事をせねばならずつらくなったことがあります。 私の場合は、自分なりに取り組み方を変えることで効率化ができないか探ったり、あまりする意味がないように感じる仕事については、他の方の意見も聞いてから、やり方を変える・やめてしまうといった提案を上司にするようにしていました。 それでも明らかに手一杯なときは、ありのまま業務の状況を相談し、業務量の調整をお願いするようにしていました。
バックオフィスの経理部門に所属していたので、「自分ひとり対複数人」の構図で仕事をしていました。多い時は、毎日10件以上の問い合わせや相談があり、定時は自分の業務ができない状況がありました。
部署全体が忙しく上司とのコミュニケーションが取れない時期が重なったこともあり、悪夢でうなされたり、叫びながら起きたりといったうつ病一歩手前のような状態になってしまいました。
対処方法としては、「上司に相談して問い合わせが多い業務から外してもらう」「自分がどんなときにストレスを感じ、何をしたら解消できるのかを考えて実行する」この二つをとりました。業務量を減らし、ストレス解消のために運動する時間を毎日必ず作ることによって、休職や退職をせずに働き続けることができました。
仕事の「内容」が合わない場合|みんなが実際に試したもやもや解消法
仕事がうまくいかず上司に怒られてしまったりすると、「この仕事に合っていないんだな」とネガティブな感情になる人は少なくありません。その思いで頭がいっぱいになり、ますます仕事に集中できなくなってしまう、なんてことも。
一方で、仕事に対する考え方を変えたり、粘って仕事を続けてそのもやもやを解消できた人もいるようです。乗り越えた人の体験談を聞いてみましょう。
仕事の内容が合わないなと感じながらも、なんとかしばらく続けることができた経験はありますか? 「合わない」という気持ちをどう解消しようとしていたか教えてください。
新卒で入った会社だったので、「まだ私の知らない業務の中に自分に合う仕事があるかもしれない」という希望や、「見切りをつけるのは早すぎるんじゃないか」という考え方をするようにして、すぐには辞めず数カ月間働き続けました。
しんどくてやめたいと思ったことが何度もありましたが、それ以上に周りの人や環境に恵まれていてやりがいもあったので、その環境をすぐに手放すべきではないと考えるようにして仕事を続けていました。最終的に、「辞めたい」と思ってから、1年は働き続けました。同じ職場の人が何でも相談に乗ってくれて、私の悩みについて一緒に考え続けてくれたからこそ続けられたと感じています。
バックオフィスの経理部門に所属していたため、1日に何度も同じような質問を受けるケースがありました。とりわけ苦しかったのは、経理や会計にあまり関係のない問い合わせが多かったことです。簿記を勉強して面白く感じ、それを仕事にしたいと思っていた私にとって、連日会計に関連がない問い合わせが何度もくるのは本当につらかったです。
私の場合、転職して日が浅いうちにそのように感じていたので、すぐの部署異動や転職は考えづらかったです。そのため、「バックオフィス部門だと直接お客様と話す経験が積めないものだが、バックオフィス部門にとって社内の人間はお客様という意識を持ち、不本意な問い合わせ対応もお客様の対応をする練習だと思うようにしよう」というように考え方を変えることにしました。その結果、1年半程度その部署で業務を続けることができました。
次の記事でも、仕事を辞めたいと思ったときの対処法について解説しています。こちらも併せて読んでみてくださいね。
仕事の「かかわり方」が合わない場合|みんなが実際に試したもやもや解消法
人間関係や社風など業務以外の要因で「合わない」と感じていた人は、どのように解消したのでしょうか。
「所詮仕事をする場だから、割り切ればいい」などの意見もよく聞きますが、そう簡単なことではないですよね。気持ちを切り替えるコツや、環境を変えるためにした対応策を経験者に聞いてみました。
職場の人間関係など、仕事のかかわり方が自分に合わないと感じながら働いていた経験があれば、「合わない」状況や感情をどう解消しようとしていたか、詳しく聞かせてください。
私にだけ嫌味を言う先輩社員がいました。その人を仕事量で黙らせようと思って働いていたため、むしろ仕事はとてもはかどりました。
上司の中に、自分に都合の悪いことは隠したり知らないふりをして、部下に責任を押し付けるくせのある方がいました。最初は毎回悔しくなったり腹を立てていましたが、もうこの人は諦めるしかないと思い、飲み会の話のタネにして消化していました。業務報告なども、重要なものはその上司より立場が上の人を巻き込んでおこなうことでトラブルを避けられるよう心掛けました。
仕事が合わず転職をしたいけど、転職先でも仕事が合わないと感じたらどうしようと思っている人は、次の記事を参考にしてみてください。不安との向き合い方について解説しています。
仕事が合わないとき実際みんなはどうした? 先輩たちがとった行動とは
仕事が合わないと悩んだ人は、「転職すべきかどうか」をまず考えるのではないでしょうか。今の会社を続けることにした人と転職を選んだ人、それぞれがどのような心境や行動を経て決断したのかは気になるところですよね。先輩たちの当時の体験談を参考に、自分はどうすべきか考えを整理しましょう。
また、現職を続けるべきか、転職を考えるべきかどうかを見極める基準はこの後も詳しく紹介するので、参考にしてください。
次の記事では、仕事が辛いと感じたときの解決策についてより詳しく解説しています。ぜひ併せてチェックしてみてくださいね。
今の仕事を続ける
100%自分に合う仕事・企業に出会うのは難しいと割り切り、状況改善を目指しながら今の会社で続ける選択肢をとる人もいます。
現在取り組んでいる仕事が合わないと感じても、異動希望を出したり上司や同僚に相談することで状況の好転につながるケースもあるのです。
葛藤しつつも会社に残る決断をした人の体験談を見ていきましょう。転職することなく「仕事が合わない」の原因を解決する秘訣がわかります。
営業の仕事特有の常に数字に追われる環境や、業務上必要な押しの強さといった点に「私には合わないかもしれない」と感じることが多くありましたが、同僚やお客様を含め、かかわる人たちに素敵な方が多かったのでなんとか仕事を続けることができました。
日々しんどかったり辛かったりという気持ちはあるものの、同僚や先輩たちとご飯や飲み会で日々のストレスを発散することができましたし、お客様からの「ありがとう」という言葉を聞くと気力が回復し、「しんどかったけど頑張ってよかった」と思うことができました。
環境が合わないと感じていたものの、その仕事や一緒に働く人が好きだったことが大きかったと思います。合わないなと感じる中で働いていると非常に疲れますし、結果として私は同じ業界に残りつつも職種を変える選択をしましたが、やりたいと感じていた仕事に挑戦して、全力で取り組むことができた点は今振り返っても本当に良かったなと感じています。
前職では、パーソナルトレーナーからオンラインゴルフスクールの運営への異動となり、業務内容などががらりと変わりました。当初は「ゴルフに興味ないな」と思い、転職を考えていました。
ただ、合わなくてもとりあえずやれることはやってみて、それでも合わないと感じたら転職しようというスタンスでいたので、まずはやってみる精神で、気を落とさずにそこから半年ほど仕事を続けることができました。
また、これらの仕事に関する悩みは両親にも相談していました。1人で抱え込まずに誰かに相談できていたことも仕事を続けられた要因だと思います。さらに、そのタイミングで昇給などもあったため、わずかながら今後のキャリアアップの可能性も見込めたことも、すぐ辞めずに会社に残った理由です。
信頼できる上司に、悩んでいることや困っていることをありのまま相談しました。
私の場合は、人間関係についての悩みともう少したくさん仕事がしたいという内容を相談したのですが、上司は気持ちを汲んでくださり、兼務という形で他部署の仕事も任せてくれるようになりました。その結果、悩みの原因になっていたコミュニティとかかわる時間が減り、日々のストレスは減りましたし、新たに別の仕事にも挑戦できるようになったことで、物足りないと思い落ちてしまっていた仕事に対するモチベーションも戻ってきました。
職場での悩みを社内の人に相談するのは勇気がいりますし、特に原因が人間関係だと、本当に話して大丈夫か、本人の耳に入ってしまわないかと不安になってしまいますが、信じて話して大丈夫だと感じられる人が運良く周りにいるのであれば、思い切って相談してみると道が開けることもあるかもしれません。
転職する
「今の職場では状況改善が見込めない」。そう思って転職する結果に至った人も少なくありません。
仕事が合わないと感じた結果転職する際は、どのような条件をクリアすれば「合わない」状態を防げるのか、現職での経験をしっかり整理して臨みましょう。
結果的に転職が自分にとってベストだと判断した人にも話を聞いてみました。体験談から、転職活動をうまく進めるコツもチェックしましょう。
新卒で広告代理店に勤めていました。就職活動時からクリエイティブ系の配属先を希望しましたが、結果的に自身の特性とは全く異なる広告運用の部署に配属されました。仕事の内容も、配属先の体育会系のノリも合わない、週7勤務で振替休日もなくプライベートと仕事の切り替えもできず、心身に不調が出たことをきっかけに「本当に自分がやりたかったこと」を振り返りました。入社半年後の人事面談で、その会社でクリエイティブ系への異動は新卒の場合可能性がゼロに近いことを知り、思い切って転職活動をしました。
その結果、昔から興味のあったクリエイティブ系の職種、かつ自分の好きなファッションやコスメの領域に携わることのできる会社から内定をいただき、現在勤務しています。
自分にとってプラスになる転職は「逃げ」ではない
単純に現状への不満があるだけでなく、自分が将来どうなっていたいのか、そのためには何が必要なのかまで考えているのであれば転職は逃げではないと思います。人生のほとんどを仕事に費やすのであれば、自分の好きなことを仕事にした方が日々の充実度はこんなに違うのだと感じています。
転職をする選択を取ったのなら、自分らしく働ける環境に行きたいですよね。何があれば自分らしく生きれるのかを知りたい人は、次の記事を読んでみてくださいね。
続けることをおすすめする4つのケース|仕事を続けるかどうかの判断基準を解説
仕事が合わないと感じても、せっかく入った今の会社を離れるかどうか一人ではなかなか決断しづらいもの。ここからは、今の仕事を続けた方が良いと思われるケースを4つ紹介します。
実際に仕事が合わなくて悩んだ経験がある人に、この先どうするかを見極めたときのエピソードも聞いてみました。ぜひ、自分の状況と照らし合わせて判断の参考にしてください。
合わないと感じたことが、自分の中でどれくらい大きいかを考えていました。
嫌だけど必要な事であると割り切れたり納得ができる、苦手だけど頑張った先に達成感ややりがいを感じるといった状態であれば仕事を続ける。嫌で嫌で仕方がなくて体調や業務に支障をきたしている、生理的に受け付けなくなっている、といった状態であれば続けないという選択をしました。
成長のために必要になるような良いストレスなのか、ただただ自分を苦しめるだけの良くないストレスかという部分を判断していたのかなと思います。
の場合は、「仕事が合わないことに対してのストレスをどの程度許容できるか」「自分の長所ややりたいことと照らし合わせた時に、一生この仕事を夢中になって続けることができるか」を物差しにしていました。
私の場合、ストレスを感じた時は誰かに話したり運動をすることで対応していましたが、それらをしてもなお許容できないくらいストレスを感じたので、部署異動を希望し仕事を変更しました。
また、自分の特性ややりたいこととその時の仕事内容を照らし合わせたときに、「この領域に夢中になってキャリアを形成していくのは厳しい」と感じ、職種を変更することを決意しました。
①今の仕事に少しでも楽しさや適性を見出せる
すべての内容を「好きだ」「楽しい」と思える仕事はそう多くありません。今の仕事に100%満足はできなくても、少しでも楽しいと感じられる部分があれば、もう少し続けてみることを検討してみてください。
たとえば営業職で売上目標を追うことが合わないと感じていても、提案内容を考えるのが好きだったり、顧客と話しているときは楽しさを見出せるというような場合です。このケースでは、「顧客へのヒアリングに注力してよりマッチする提案を考える」など、自分なりに目標達成するためのスタイルを見つければ、合わないと感じる仕事をむしろ得意なことにできる可能性が十分にあります。
②異動などで業務内容が変わる可能性がある
今の会社にいながら業務内容が変わる可能性がある場合は、転職せず一度様子を見てみましょう。今の仕事が合わないと感じていても、新しいプロジェクトが始まったり社内の体制が変わり、取り組む業務内容が変わるということは少なくありません。
また、ジョブローテーションが比較的頻繁におこなわれる企業の場合は、ぜひ異動の相談をしてみましょう。すぐには異動ができない場合もありますが、待てないからと焦って転職活動をするとミスマッチが起きる可能性もあるので、可能な限りそのタイミングを待ってみましょう。
③働く環境や待遇に不満はない
労働環境や福利厚生・給与に不満がなく、人間関係も特段悪くないという場合は、現職にとどまることをおすすめします。
たとえ好きな仕事ができる環境を追求したとしても、休みがとれず体を壊してしまったり、給与が低くて満足いく生活が難しくなってしまうと、仕事を続けられなくなってしまいます。人間関係に不満がないのであれば、上司や同僚に、合わないと感じる仕事を少しでもやりやすくするような相談をしてみるのも一つの手です。
自分が求める条件を満たしていて業務内容にも大きな不満がないという企業を見つけるのは簡単なことではないため、まずは今の会社にいながら状況を変える方法を考えてみましょう。
④現職に就いて1年未満である
現在の仕事をし始めて1年経っていないという場合は、もう少し続けてみてはどうでしょうか。
慣れていない、もしくは全貌がわからずやりがいを感じられるポイントが少ない場合、「うまくいかないな」「自分には向いていないかも」と思うのはよくあることです。また、仕事を始めてすぐに繁忙期に直面してしんどさを感じ「合わない」と思ってしまうケースもあります。
1年を目安に仕事を続けながら冷静に考えつつ、それでもどうしても仕事が合わないと思う場合は、異動や転職を視野に入れるようにしてみてください。ただ、合わない部分を我慢し続けて、ストレスから心身に影響が出てしまう場合は、無理をしてはいけません。期間を気にせず、環境を変える方法を検討しましょう。
最初は合わないと感じていても、次第にその気持ちが払しょくされていたという先輩のエピソードもチェックしてみましょう。
キャリアチェンジで営業職に転職した際、数字に対する意識についていけず、合わないなと感じていたことがあります。お客様のためになるものが提供できる、といったところにやりがいを感じていたのですが、社内では常に売上の話でもちきり。お客様目線よりも売上の金額が大切に思われているように感じてギャップを抱いてしまいました。
しかし、なんとかその環境で頑張っているうちに、自分の売上が安定し、そうなると自分のしたい営業ができるし、していても文句は言われないということに気づき、お客様に寄り添った仕事をするためには任された数字も意識し行動しなくてはいけない、全てつながっているんだなと自分なりに納得ができるようになり気にならなくなっていきました。
転職を考えた方が良い4つのケース|仕事を続けるかどうかの判断基準を解説
仕事が合わないと感じる理由が自分自身や業務自体よりも外的要因にあり、できることはやってみたけど状況の改善が難しい場合は転職を考えたほうが良いでしょう。
先ほど紹介したケースに当てはまらず、やはり辞めることが一番の解決策かもしれないと感じる人は、これから紹介する例と重ね合わせながら考えてみてください。
もともと同じ作業を繰り返すような仕事が自分に合わないなと感じていたのですが、ある時30代の先輩と話していたとき、新卒で入ったときと今とで大きく業務が変わっていない、ずっと同じことをやっているとお話されていました。
10年近く働いていてもずっと変わらず同じ仕事……。それを聞いてしまうと、この先私が何年か勤めた先で転職を考えたとき、他の会社に勤めている同年代と比較したら、スキル面で圧倒的に差があるんじゃないかと不安になりました。
それであれば、短期離職というハンデを負ってでも早く退職し、次の会社で濃い経験を積んだ方が自分のためになる経験ができるのではないか、と考え始め、もう転職するしかないと思うようになりました。
①労働環境や待遇が改善される余地がない
長時間労働や深夜労働を強いられていたり、やりがいと引き換えに極端に低い給与で勤務しなければいけないなど、劣悪な労働環境が続く場合、今の会社に居続けるのはおすすめしません。無理に会社に合わせて働き続け体を壊すと、なかなか仕事に復帰できなくなることも考えられます。
本格的に転職を検討するときは、再び合わない企業に入ることのないよう、企業選びの際は労働環境にかかわる項目を入念に確認するよう心掛けてください。しかし、実態は入社してみないとわからないということもあるでしょう。知人からリアルな会社の事情を聞きながら応募できるリファラル採用を活用するのも一つの手です。
②ハラスメントが蔓延している
暴言を浴びせられたり、理不尽な要求をされるなどのパワハラやセクハラなどのハラスメント被害に遭っている場合は今の職場を離れましょう。
当事者でなくても、その環境を目の当たりにして精神的にダメージを受けている場合も同様です。「言いづらいから」「まだ耐えられるから」と我慢するべきではありません。
もし、つらい思いをしていながらも上司や労務関係の部署に相談しづらい場合、厚生労働省によるこころの耳をチェックするのもおすすめです。職場でのハラスメントを相談できる窓口や簡単にできるストレスチェックを紹介しています。
③したいことが今の会社でできる可能性がない
やりたいことがしっかりと自分の中で確立していて、今の会社でそれが叶う可能性がゼロに近い場合は転職を考えましょう。
たとえ「やりたいこと」と「できること」が違っても、続けていればその二つが重なることも多々あるので、数カ月取り組んだだけで「やりたいことではない」と判断するのは早すぎるかもしれません。
ただ、成長過程である20代の時期にやりがいや「頑張ろう」という気持ちを感じないまま働き続けたり、スキルを発揮できないのはもったいないこと。「とりあえず1年やってみる」「部署異動や新プロジェクト発足を申し出る」など、やりたいことの実現に向けてできる行動をしたうえで自分に合う企業を見つけましょう。
入社後、自分のやりたいことが実現できないと知って会社にネガティブな感情を抱いた人の体験談を見ていきましょう。
新卒入社した会社はサービス業界だったのですが、入社前は現場でお客様と接しながら働くことができると思っていました。
面接の中で話す志望動機にも盛り込んでおり会社にも希望は伝えていたのですが、入社後に私の受けた選考経路は現場ではなくデスクワーク中心の管理部門に配属になることが大半だと知り、ショックを受けたことがあります。
出張や外出もあり、完全にデスクの業務だけでなかったことは幸いでしたが、説明会では現場で仕事ができるって言ってたのに……。と、入社後しばらくは不満を抱えながら仕事をしていました。
新卒で入社した会社は、従業員数が数万人規模の誰もが知っているインフラ企業でした。入社した際、人事には、「バックオフィス部門の経理がやりたい」と希望しました。しかし「いきなりバックオフィス部門ではなく、まずは現場を知ってほしい」という理由から、初期配属は燃料事業部門の中の経理業務をおこなう部門になりました。
現部署での業務をしっかりとおこないながら、バックオフィスの経理に異動するのに必要であろう資格を一通り取得し、上長に「バックオフィスの経理部へ異動したい」とお願いしましたが、「本部間をまたぐ人事異動は難しい」と言われてしまいました。「配属ガチャ」という言葉がありますが、会社の規模が大きくなればなるほど、自分の意志で職種を選ぶのは難しいと感じました。
翌年の新入社員に、特に資格などを所持していないにもかかわらず、いきなりバックオフィスの経理部門に配属されている社員がいたので、その時の人員状況や部門からの「こういった人材が欲しい」という需要にも左右されるのだと思います。大企業ほど、一度決まった背番号がついてしまうと、社内で職種を変更するのは至難の業だと感じました。
④会社の将来性に不安がある
会社の経営状況や運営体制が不安定だったり、価値観が世間のニーズとかけ離れていたりして、将来が不安だという場合も転職を視野に入れましょう。
特に社員数が少ない企業や成長途中のベンチャー企業などでは、部署ごとの境目が曖昧で体制が不安定だったり、社員一人ひとりに任せられる業務量が多く疲弊してしまったりと、業務を続けるのが難しい状況に陥ることも少なくありません。
その状況をカバーできるくらい仕事を楽しく感じられたり、人間関係に満足している場合は別ですが、会社の未来に不安を抱いたまま働き続けると、精神的にも疲れ仕事どころではなくなってしまいます。
次の企業を探す際は、「売上目標の未達成が〇期連続続いていた」「社員数が〇人以下」など現職において不安に感じる部分を洗い出してみてください。それを基準に選ぶことで、長く働きたいと思える企業を見つけられるはずです。
「仕事が合わない」にまつわる疑問や悩みに経験者たちが答える!
「そもそもどんな仕事が合うといえるのかな」。「会社の人にはどう相談すればいいの?」仕事が合わないと感じる人が抱きがちな悩みや、今後の進路を選ぶうえで疑問に思うことをまとめました。
実際に悩んでいた人から募った生の声を参考にして、解決に一歩踏み出しましょう。
Q:自分に合う仕事をするのと、合わない仕事をするのとではやっぱり気持ちが違いますか?
今は以前から憧れていたクリエイティブ系の仕事をしていますが、毎日が本当に楽しくて、転職して大正解だったと思います。合わない仕事をしていた時は、生きているけど、心も体も死んでいる状態で毎日泣きながら仕事をしていました。やりたいことをできているおかげで、自分らしく気持ちに余裕を持てている気がしています。転職活動時に相談に乗ってもらった友人には、大げさかもしれないけど命の恩人レベルで感謝しています。
合う仕事、合わない仕事で気持ちは全然違うと思います。私の場合、事務から営業に移ったとき、仕事は圧倒的にキツくなったものの心はイキイキしているように感じました。 以前の職場であれば、「ただ早く時間が過ぎてくれ」と何度も時計をチラ見しながら過ごしており、なんだか仕事に身も入らず頭にもやがかかったような感覚でいることがありました。 しかし、転職後は同じように「しんどい、疲れた」と感じても、どちらかというと充実感や達成感のような気持ちが大きく、時間も気づけば過ぎているというような状態でした。
労働環境が理由で事務職に転職しましたが、私にとってはあまりやりがいを感じられず、ただ前より楽というだけです。全く合わないわけではないけれど、以前のように頑張ろうと思えることが少なくなったのは事実です。 仕事内容的には前職の方が合っていて、とてもやりがいを感じていました。その分今よりもかなり大変でしたが、とても楽しく周りの人にも恵まれていい環境で仕事はできていました。その時の気持ちとしては、やりたくないときが来てもやっぱりやってて良かったと思える瞬間が来るので頑張ることができました。
Q:仕事が合わないという悩みを誰に相談するのが一番おすすめですか?
会社の人に話すと一気に社内に広まる可能性があるので、まずは学生時代の友人など社外の人に話すことをおすすめします。 会社にどうにかしてほしい! 広まっても良い! という覚悟ができたら、社内の人に相談しても良いと思います。
仕事が合わないと感じたときは、全く違う業種の人から客観的な意見を聞いたり、自分の性格をよくわかっている家族や親しい友人に相談したりすると良いと思います。
Q:仕事が合わず業務内容を変えたいと上司に伝えようと思いますが怖いです……。どうやって相談しましたか?
半期に一度の人事面談で相談しました。昇格の話をにおわされたので一瞬迷いましたが、当時転職の気持ちが固まっていたので正直に心境を話しました。幸い、上司は去るもの追わずタイプだったのと、アパレルという業種もあって社内で転職が珍しいものではなかったので、動くなら若いうちの方がいい、と背中を押してくれました。
定期的な面談などはない環境だったので、上司の周りに人がいなくなる定時後を狙って相談に行きました。良い方だったのでゆっくり話を聞いてくださり、今持っている仕事と兼務する形で違う仕事も任せてくれるようになり、可能な範囲で最大限対応してもらえました。
仕事が合わないと感じる人必見! 乗り越えた先輩たちからアドバイス
仕事が合わないというもやもやした感情や「この先どうしていこう」という先の見えない状態で働き続けると、いつまでも本来の力を発揮できない日々が続いてしまいます。思った以上に精神的に負担がかかり「仕事をしたくない」という状態に陥ってしまう可能性もあり、おすすめできません。
また意欲を持って仕事ができる日々に戻れるよう、実際にこの状況を乗り越えた先輩たちから、自らの経験を踏まえたアドバイスをもらいました。自分の状況に合わせて、解決策を一緒に見つけていきましょう。
いろいろな人間がいるのだから、人によって合う仕事・合わない仕事があるのは当然です。世の中にはたくさんの仕事があり、「そんなことでお金をもらってるの!?」と思うような仕事も存在しています。現在の立場や安定した収入を手放すのは勇気がいることですが、現在の仕事を経験したからこそ見えるものやできることがきっとあると思います。
誇りを持って働ける仕事を見つけよう
新しい仕事はゼロからのスタートですが、人生経験で見ればプラスです。私は自分の努力が誰かの役に立ち、自分の行いで誰かを支えたり救ったりできる仕事に魅力を感じ、転職しました。「お金のための仕事」と割り切ってしまえるのならいいですが、自分が自分らしく存在することができ、誇りを持って働ける仕事に出会ってほしいです。
私自身全く仕事人間ではなく、「生きていくために仕方なく仕事している」「最低限のお金があればOK」派だったころもあり、仕事第一な思考で溢れた体育会系の職場にいたときは自分の感情や本音にふたをしながら仕事をしていて、本当にきつかったです。今の会社で働くようになってからは、嫌なこともあるけれど、いい意味で「仕事は仕事」と割り切って考えられるようになって、精神的にも余裕ができ、QOLが上がりました。
すべてを建前で話す必要はないと思う
はじめのうちは、20代で転職というとキャリアアップや自分の成長のためといった前向きな理由でなければならないと勝手に思い込んでいましたが、私のようにいわゆる「逃げ」の転職でも全然大丈夫です。もちろん面接では退職理由など、うまく前向きに言い換えないといけない場面もありますが、面接官も同じ人間なので、全てを建前で話す必要もないと思いますよ。私は一回目の転職活動で退職理由や仕事に対しての考え方を作りすぎて間違った解釈をされてしまった結果、ミスマッチで早々に退職することになった苦い経験があるので、同じ失敗をしてほしくないです……。
仕事が合わないと感じている人は、まずは「仕事が合わないと感じる理由」を整理しましょう。具体的な方法を紹介するので、紙とペンを持って以下のことを考えてみてください。
・今の仕事で合う点を書き出す
・今の仕事で合わない点を書き出す
・なぜそう思うのかを掘り下げる
・自分が働くうえで大事にしたい価値観(何を大事にして働きたいのか)を言語化する
もしかしたら合わない点の方が書き出しやすいかもしれませんが、今の仕事で「合う点」を少しでも多く洗い出してみましょう。そこが今の仕事を楽しむためのきっかけになることもあります。たとえば、顧客からの感謝を直接受け取れる、強みである調整力を活かせるなど、自分にとってポジティブな点を見つけることは、現状から一歩踏み出すためのエネルギーになるかもしれません。
ほかにも重要なのは「なぜそう思うのか」という理由を掘り下げることです。仕事において大事にしている価値観・モチベーションを把握しなければ、環境を変えても同じ結果を辿ることになるので注意が必要です。
視野が狭まっていないかを誰かに相談しながら見直してみよう
また、辞める決断をする前には、一度上司や人事など、周囲に相談することをおすすめします。
なぜなら、私自身がキャリア支援をする中で、漠然とした理由から「仕事が合わない」と決めつけてしまい、キャリアの視野が狭まっている方を多く見てきたからです。企業で人事をしていたときにも、辞めてしまう社員に対して「少しでも事前に相談をしてもらえれば……」と悔やむ瞬間が多くありました。
誰かに相談すると思考が整理できるうえに、現状の課題に対してアドバイスをもらうことで、環境を変えられる可能性もあります。
仕事を楽しそうにしている先輩に「仕事の楽しめる点はどこか」、成果を出している上司に「成果を出すポイントを教えてほしい」など、今の状況に合わせて相談することで自分の考えが広がり、新たな視点に気付くこともあります。
自分自身に関するフィードバックを自分から獲得しにいく姿勢も大事です。「自分では気付けていないが、相手は気付けている」という点をいかに広げていくかは今後のためにもなります。社内で情報を得るのが難しい場合は、キャリアコンサルタントなどの第三者から助言をもらい、キャリアの気付きを得ることも効果的ですよ。
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メーカーの営業職として働いていたとき、他の人がなんのためらいもなく、負担にも感じず取り組めていることに対し、私はかなりの思い切りが必要であったり、「なんとかやらなくて済む方法はないものか……」と考えてしまっている時、「私、向いてないな」と感じることがありました。
たとえば、お客様への催促の連絡などは、本来は後回しにされないようグイグイしなくてはいけないのですが、「午前中の電話は迷惑ではないか、そういえば昨日も連絡したししつこいよな……」など考えすぎてしまい、行動に時間がかかることがありました。
当時も気にしすぎかもしれないと思っていたのですが、やはりなんとなく罪悪感や申し訳ないという気持ちが拭えず、必要以上に恐縮していた気がします。