経験者が語る「体育会系」の実態|就活のメリット・デメリットも解説

向いている人・向いていない人の特徴も紹介 徹底解説 就活の「体育会系」はどんな企業? 学生?

就活生・企業の2つの視点から「体育会系」と言われる業界・人材の特色を理解しよう!

学校生活では部活動やスポーツの代名詞になっている「体育会系」という単語。実は就職活動でもスポーツ経験のある人を「体育会系の人材」と言ったり、上下関係を重んじるなど部活動のような社風の企業のことを「体育会系の企業」などと呼ぶことがあります。

この記事ではそんな「体育会系」と呼ばれる人材や企業について、就活生視点・企業視点で解説していきます。実際に体育会系の企業で働いたことのある就業者へインタビューをするなど、働き方や待遇の実態に迫っていくので、ぜひ業界や企業選びの参考にしてくださいね。

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「体育会系」って何を指す? まずは言葉の意味を確認

就活における「体育会系」の意味

運動部に所属している学生や、物事に熱意をもって取り組むストイックな人のことを「体育会系」と呼んだりしますよね。しかし、就職活動の中で使用される「体育会系」という単語は、一般的に言われる「体育会系」とは少し意味が変わってきます。

業界選びや企業研究をするうえでギャップに感じることがないように、まずは就活における「体育会系」という言葉の意味を確認していきましょう。

一般的な「体育会系」の意味

一般的に言われる「体育会系」を辞書で調べると、以下のような意味合いが記載されています。

・スポーツの領域や部活動の中でも、特に運動部のこと
・組織の中で上下関係や根性論について学ぶ体制のこと

このように、一般的に言われる「体育会系」は、学生生活での部活動自体や、その部活に所属している人、その組織で人間関係について学ぶことを指す言葉です

就活での「体育会系」の意味

それでは、就活における「体育会系」の意味を確認していきましょう。就活では、「体育会系」という言葉が、企業に対しても、人に対しても使われることがあるため、それぞれの特徴を紹介します

①人材の志向性や性格を指す場合

「体育会系」という単語は、ときに就活生に対して用いられることもあります。この場合は、主に大学時代に部活動でのスポーツ経験がある人や、継続的に何かに取り組んできた経験のある人、またはストイックで成長意欲の高い志向性や人柄のことを指すことが多いです

特にチームスポーツや部活動に所属していた経験がある人は、活動の中でチームワークや上下関係を自然に学んでいることが多いうえに、数年継続していた場合は忍耐力や純粋な体力を備えているなど、ビジネスパーソンとして重宝される素質を持っている傾向にあります。

②企業の性質や社風を指す場合

「体育会系の業界」や「体育会系の企業」というように業界や企業に対して用いられる場合は、「体育会系」だからこその気質や社風を指します

挨拶や礼儀・上下関係を重んじるなど、挨拶や礼儀を重視する学生時代の部活動に近しい雰囲気や、ストイックだからこそ成果にこだわる、またはそれを評価する企業などが体育会系の企業として意味づけされることが多いです。

体育会系の社風や特徴など、より具体的な解説はこの後にするので、業界研究も兼ねて就職活動での企業選びの参考にしてみてくださいね。

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「体育会系」はどんな印象? 現役就活生とディスカッション

ここまでは「体育会系」という言葉のニュアンスの違いや、企業や人材の特徴について紹介しました。

とはいえ、実際の就職活動で「体育会系」と呼ばれる企業の実態がどんなものなのかは、イメージがしづらい部分もありますよね。まずは就活生の視点から、どんな企業を体育会系だと思うか、どのようなイメージがあるか、実際の面接はどんな雰囲気だったかを見てみましょう。

就活生から見て「体育会系」企業の印象は?

まずは、就活生に「体育会系」の企業のイメージを聞いてみました。

「体育会系」と聞くと、「ノルマへの意識が高く、達成できないと怒られそう」「残業が多そう」といったイメージを持つ人が多いようです。中には「ブラックかも」という印象を持つ人もいます。

キャリアステージ編集部

就活で聞く「体育会系」という単語の印象を教えてください!

N・T 4年制大学

過酷な仕事という印象が強いです。会社内での上下関係が厳しかったり、ノルマがあったり、そのような悪いイメージを抱いてしまいます。

R・N 4年制大学

「ブラックかも」という印象を感じました。理由は体育会系出身のOB・OGが激務だと言っていたためです。

H・Y 4年制大学

「体育会系」と聞くと勤務時間が長かったり、休日が少なかったりという、労働環境が過酷なイメージを抱いてしまいます。

体育会系の企業はブラックだと思う? 

就活生の間では、目標達成意識の高さや残業が多い、といったイメージから「体育会系の企業=ブラック企業」と考えている人も一定数存在します。

その気質や社風から誤解が生まれることもありますが、体育会系の企業がブラック企業とは限りません。働き方や仕事における成果を重視し、成長意欲が高い人材が集まる傾向にあるため、自己研鑽として自ら残業をしたり、業務量を多くこなしている人がいたりするのです。

体育会系の企業のどのような要素が「ブラックだ」というイメージにつながるかを聞いてみましょう。

キャリアステージ編集部

体育会系の企業がブラックだと感じる理由を教えてください!

N・T 4年制大学

「体育会系」と聞くと中学や高校時代の厳しい運動部をイメージしてしまうからだと思います。挨拶一つでも注意を受けたり、朝から夜まで必死に練習したりと、そういった厳しいイメージがあるからだと思います。

R・N 4年制大学

体育会系の企業や環境には、忍耐力のある人間が求められていると感じますし、社内の上限関係が厳しそうだと感じるためです。

N・U 4年制大学

体力勝負なところがあると感じるからだと思います。私は高校時代に文化系の部活に所属していましたが、実際はかなり活動的な部活だったため、「体育会系文化部」と呼ばれていました。その時の経験から、会社に関しても「きつい」「大変」「体力勝負」というイメージがついてしまっています。

体育会系の業界・企業の面接を受けたことはある?

実際に企業の面接に進んだ人の経験談も聞いてみましょう。

どんな業界に体育会系の企業が多いのか、面接を通してどのような点で体育会系だと思ったのか、面接経験者が社風や気質を見極めたポイントも教えてもらいました

面接を通して「体育会系だ」と感じたポイントは?

R・N
R・N
4年制大学/理系学部
残業時間や有給取得率から仕事重視だと思った

広告業界のベンチャー企業の面接を受けたことがあります。

体育会系であると感じた点は、残業時間が35時間ほどだと言っていた点と、現地に赴いて顧客向けに戦略を相談するということで、転勤の頻度も高かった点があげられます。

また有給休暇取得率も低かったことから、ワークライフバランスより仕事に重きをおいているのかな、と感じました。いろいろな企業を受けてどの業界がどういった社員を求めているのか、経験を積むために選考を受けました。

N・T
N・T
4年制大学/文系学部
入社後すぐに現場に出ることを聞いて「体育会系」だと感じた

体育会系だと思う企業の選考を受けたことがあります。

私がそのように感じた理由としては、面接の際に「弊社の新入社員は営業職に配属され、1カ月の研修後は1人で新規顧客に営業に行くことになるが、大丈夫か?」と質問された瞬間です。

入社して早々に独り立ちさせられるのはかなりの体育会系だなと感じました。さらに、営業部も2つに分かれており、常に競い合っているという話を聞いた際にも、この企業は「体育会系だな」と感じました。

体育会系の学生は就活に有利だと感じる?

個人差はありますが、体育会系の人材は部活動やスポーツ経験から基礎的な体力や精神力、協調性やコミュニケーション能力を、学生時代に身に付けている傾向にあります。

これらはビジネスパーソンとして企業から求められる重要な強みのため、すでにある程度の素質が備わっている体育会系の人材は、就活が有利に進みやすいといった意見も見受けられます

事実として、業界や業種・仕事の特性によっては、体育会系の人材が優遇される企業もあります。実際に就活で「有利だと思った」「評価された」という実体験があった先輩に、どんな業界でそう思ったかを聞いてみました。

キャリアステージ編集部

就職活動で、「体育会系」ということが有利になった経験はありますか?

R・N 4年制大学

体育会系経験者は、チームで挑んだ経験があると思います。そのため、クライアントとの人間関係という点で、広告業界の選考では高く評価してもらったと思います。

D・T 千葉大学

先輩や先生とコミュニケーションを取りながら物事を進めたというエピソードは、自分と違う立場の人とも積極的に関係構築ができるという点で、顧客とのコミュニケーション能力があると評価されることが多かったです。体育会系の中でも特に、チームスポーツをしていた人は、チームワークやリーダーシップなどをアピールできると思いました。

Y・A 4年制大学

体育会でチームスポーツに携わっているため有利だったと思います。特に広告業界の選考でチームワークを重視している企業では、チームでの立ち回りを評価してもらいました。

M・W 学習院大学

高校時代に兼部をしており、体育会系の部活に所属していました。そのエピソードでチームをまとめる力をアピールしたことによって有利になった経験があります。

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体育会系企業で働いた経験のある社会人に聞く! 実態とリアル体験談

実際の就活では、「自分は向上心があるから体育会系に向いている」と軽い気持ちで企業を選んでも、想定以上にハードな業務にストレスを感じる人もいれば、「あまり成果を気にせずに働きたい」と思っても、実際に働いてみたら結果が見えないことに物足りなさを感じる人までさまざまです。

入社後にギャップを感じないようにするためにも、ここからは実際に体育会系の企業での就業経験がある社会人に、気になる働き方などの実態を聞いてみましょう。

インタビュー形式で気になる質問に回答してもらったので、リアルな声を参考にして、自分に合いそうか考えながら読み進めてみてくださいね。

Q:体育会系企業の仕事がきつい・忙しいと感じますか

まずは気になる業務量について聞いてみましょう。

ほかの業界と比較して、自分の業務が多いと感じるかどうか、実際に仕事をしていて感じる忙しさについて回答してもらいました。業務によっては休憩を返上して働く瞬間があったり、営業活動を夜遅くまでおこなっていたりと、体育会系の企業ならではの忙しさがありますね

キャリアステージ編集部

体育会系の業界・企業で働いていた人に質問です。激務だな、忙しいなと感じたことはありますか?

A・A 天理大学

やはり体力仕事になるので、デスクワークなどとは違った疲労があります。私の場合はストレッチトレーナーでお客様に合わせて動いていたので、自分の休憩が全然取れない日もあり、祝日などはとても忙しかったです。

K・U 名古屋学院大学

自分は自動車ディーラーの営業職として新卒から7年間働いていました。何よりノルマがキツくて、車が売れない時は20時頃まで外回りをし、そこから営業の電話をしたりと働いていたので、昔ながらの「当たって砕けろ」のスタイルで仕事は忙しかったです。

ほかにも、体を動かす仕事を経験した先輩たちのぶっちゃけトークを次の記事で紹介しています。メリットデメリットがあると思いますので、気になる人はぜひ、チェックしてみてください。
26の体を動かす仕事を大公開| 経験者に聞く楽しさや適職の選び方

Q:体育会系の企業はブラックだと思いますか

「体育会系はブラック企業が多い」と考える就活生もいる中で、実際の働き手はどう感じているのでしょうか。働き方と給与が見合っているかどうかなど、気になる待遇や業務環境についても教えてもらいましょう

キャリアステージ編集部

体育会系の企業での働き方や、待遇について教えてください!

A・A 天理大学

顧客に予定を合わせるので、自分の業績を伸ばそうと思うと、なかなか休みが取れない点では体育会だと少し思います。前の職場は給料と仕事量が見合っていないとよく周囲も言っていました。インセンティブも、かなり頑張って数千円だったので、あまりモチベーションにはなりませんでした。

K・U 名古屋学院大学

仕事の拘束時間がほかの業種と比べはるかに長いと感じました。週の半分は退勤が23時頃、若手社員は朝早く出勤をして車の洗車、ショールーム内の清掃を任されるなど、気質も昭和の企業でした。もちろん残業代は出ません。

D・M 成城大学

企業によっては残業代が出ないので、早く数字を達成すれば、それだけ早く仕事を終われる、という風潮はあります。慣れれば特段気にならないのですが、全体的に体育会系だなと感じますね。

Q:体育会系企業の特徴は何だと思いますか

就活で「体育会系」と呼ばれる業界や企業には、ほかと比較してどのような特徴があると思うかを経験者視点で教えてもらいましょう。

体育会系の企業では活発な雰囲気の中働きながら売り上げを作っていく社員が多い中で、実際の働き手が感じる体育会系ならではの特徴を率直に聞いてみました

キャリアステージ編集部

体育会系の企業の特徴は何だと思いますか?

A・A 天理大学

とにかく、明るく元気な点だと思います。「the 体育会系」という感じで、とにかく挨拶は大きな声で、気持ちがしっかり伝わるように、みたいな感じでした。

K・U 名古屋学院大学

やたら明るく元気で大きい声で挨拶をしたり、毎朝社員全員で社訓の読み上げをしたり、定休日に強制的に飲み会に参加したり、といったことが多い点です。「体育会系=昭和の企業」だなと思います。

D・M 成城大学

結局数字でしか見てない点です。数字が取れて初めて意見が発信できる空気で、成果を上げていない人の意見は「文句」と捉えられているのが、体育会系の企業だなと思います。

Q:実際に働いてみての経験談を教えてください

就業者が感じる体育会系の特徴は「挨拶が元気」「数字で存在感を増していく」といったものでしたが、実際に業務をしていると、どのような瞬間で「体育会系だ」と感じるのかを聞いてみました。

また、一緒に働く上司はどんな人なのか、全体的な社風がどのような雰囲気なのかも教えてもらったので、ぜひこの回答で体育会系の企業のイメージをつかんでみてください

キャリアステージ編集部

実際に働いてみて経験した、仕事の流れや社風を教えてください!

A・A 天理大学

ストレッチトレーナーだったので、まさに体育会系でした。一日中体を動かしているうえに、社風は「とにかく明るく元気」という感じでした。お客様に、「心も体も元気になって帰ってもらおう」という気概に、体育会系の雰囲気を感じました。

K・U 名古屋学院大学

印象的なのは、何があっても決行される全員強制参加の朝礼があることです。そこで大声で社訓の読み上げをしていました。それが終わると、営業職だけが集まって別の朝礼をし、販売目標や何件の顧客とコンタクトを取るかの約束をするのですが、それだけで約1時間くらい時間を消費していました。

D・M 成城大学

理不尽なところは多々あるものの、基本的なビジネスマナーは徹底しているところが印象的でした。数字が取れるのは当たり前のことが当たり前にできるからでもあるので、上司や周囲の人に仕事をしっかりやっている人が多いと感じました。

Q:体育会系企業に向いている人はどんな人ですか

働いていて、どんな性格や人柄、もしくは経験している人が体育会系と呼ばれる企業に向いていると思うか、率直な意見を聞いてみました。

体育会系だからこそ自分の強みを活かして活躍できる人もいれば、反対に「こういう人は向いていないかも」といった、おすすめしない人の特徴も見てみましょう

A・A
A・A
天理大学/国際学部
自分で仕事を楽しめる人はマッチ度が高い

私の場合、ずっと体育会系の部活に入っていたので特に苦になることもなく仕事ができました。しかし、あまりそういう経験がない、または大きな声を出して人とコミュニケーションを取ったりすることが苦手な人は、少しストレスに感じる仕事になってしまうかもしれません。

私が働いていたところは、「明るく元気に、自分達も楽しみながら仕事しよう」という感じだったので、自ら考えて行動したり、楽しんで仕事したりすることが好きな人には合っているのではと思います。実際、私も部活動をそしていた経験はたくさん活かすことができました。

K・U
K・U
名古屋学院大学/経済学部
ほかの業界・職種にはない収入が得られた

私は、「体育会系の企業」=「昭和の企業」というイメージがあり、どんなことがあっても何よりお金が欲しいという人が向いていると思います。

前職が自動車ディーラーの営業スタッフで、「the 体育会系」という昭和の企業で働いていました。会社の歌(社歌)が存在するなど、なかなか今の企業にはない事が多くありましたが、長年の実績がある分、会社の利益も潤沢で、給料だけはずば抜けて良いものがありました。

反対に古くからある企業だったので、昔の悪しき風習が残る体育会系の企業でもありました。私生活よりも仕事を優先できて、お金をとにかく稼ぎたいんだ、という人には適性があると思います。

D・M
D・M
成城大学/経済学部
どこでも役に立つスキルを身に付けたい人におすすめ

精神面を鍛えたい人には打ってつけの仕事だと思います。成果が出なければ落ち込みますが、別にそれで人生終わるわけでもない、と向き合いながら、忍耐力や継続力、主体性を身に付けたい人にはおすすめです。

やり続けると見えてくるものもありますし、大変な仕事を経験した後は、ほかの仕事のやりやすさも圧倒的に変わってきます。業界によっては年収も跳ね上がることもあるので、高収入を狙う人はやってみる価値はあると思います。

「体育会系の企業は怖い」みたいなこともよく聞きますが、意外とやっていることは理に適っていることも多いです。

Q:体育会系の企業を見極めるためのポイントを教えてください

ここまで、体育会系の企業の特徴や向いている人について教えてもらいました。しかし、就活生の中には「体育会系の業界や企業を避けて就活がしたい」という人もいますよね。

そんな人のために、体育会系の企業を見極めるためのポイントはどんな点なのかを聞いてみました。企業研究や面接のなかでチェックできることもあるので、内定後・入社後にギャップを感じないためにも自分の目で確認しておくことをおすすめします

D・M
D・M
成城大学/経済学部
成績によって福利厚生が変化する企業もあるので注意!

体育会系の企業を見極めるポイントは、働く現場を見ることです。実際に勤務することになる職場や、そこにいる人を見れば、大体の仕事の流れや雰囲気をつかめる可能性が高いため、一番おすすめです。

現場を見る以外の見極めポイントとしては福利厚生が挙げられると思います。前職で経験したのですが、一見かなり待遇が良さそうな内容の求人でも、いざ入社して蓋を開けてみると、かなり成績が良い人にしか適用されない福利厚生だったということもありました。

成績が良い人が待遇されるのは良いことではあるのですが、その福利厚生を使える土俵になかなか上がれない点はかなり体育会系気質だなと感じました。

K・U
K・U
名古屋学院大学/経済学部
創業年数が長い企業ほど体質が変化しない可能性大

企業としての歴史が長く、創業〇〇年と大々的に掲げている会社は体育会系の企業が多い気がします。もちろん、これはすべての会社がそうというわけでは無く、一概には言えません。

しかし、昭和の古き良き時代の環境で育ってき人が会社の役員になり、「当時の自分の時はこうだったから、今もこうすべきだ」という考え方で動くことが浸透しているのではないかと思います。

企業としての創業が新しい会社の方が、役員の年齢も若く、時代にマッチした働き方を提案しているので、あまり体育会系の企業は少ないのかなと思います。

Q:体育会系の学生に向けて就活でのアピール方法や対策方法を教えてください

自分が体育会系だという人は、面接でどんなアピールをすればいいのでしょうか。

実際に先輩が入社した時は、どんな強みや経験をアピールして面接に合格したのか、体験談をチェックしてみましょう

A・A
A・A
天理大学/国際学部
打ち込んできた過程で得たことをアピールしよう

体育会系出身の人は、きっと長く一つのことに打ち込んできた人が多いのかなと思います。

私自身、幼稚園の頃から大学生までダンスをやっていたので、諦めずに続ける継続力があることをアピールしました。経験の中には、厳しいことや辛いこともあったと思うので、それらをどう乗り越えたかなどを具体的にアピールするのがおすすめです。

私は「社会に出ても簡単には折れず頑張れる」ということをわかってもらえるようアピールしていました。ずっと何かを続けることは、皆が皆ができることではないと思うので、「頑張ってきた」と自信を持って伝えてみてくださいね。

K・U
K・U
名古屋学院大学/経済学部
頑張ってきたこと自体が面接官に刺さるアピールになる

自分自身もそうでしたが、体育会系の学生は、部活動の「努力」や「根性」の精神のもと、泥臭い・汗臭い経験をたくさんしてきたと思います。

今、現役で会社を引っ張っている、会社役員さんや取締役を務めている人は、昭和世代の「the 体育会系」の人が多いです。

そのため、同じような経験をしてきた体育会系の学生の経験を話すと、きっと自分の過去とマッチして、胸に刺さると思います。だからこそ自信を持って、自分のやってきたことをアピールするのがおすすめです。

就活ストレスに押しつぶされていませんか?

就活では、自分の弱みと向き合ったり、ほかの学生と比較してしまったり、ストレスを感じる場面が多いです。就活のストレスを、抱え込んだままにしていませんか?

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体育会系企業の5つの特徴

ここまでは実際に働いている人の経験談から、体育会系の企業の働き方や社風の実態を聞いてきました。すべてがそうというわけではありませんが、「体育会系」と呼ばれる業界や企業には共通点があります。

ここからは前に紹介したインタビューの内容をまとめると同時に、体育会系の企業の体制や社風、志向性などの特徴を5つ取り上げて解説していきます。

①上下関係や礼儀を重んじる

もちろん、どの企業でも目上の人を敬いマナーを守ることは必須ですが、より上下関係や礼儀を重んじるのが体育会系企業の特徴です。

社歴が長い方が発言力がある、入社1年目は先輩の指示に従う、など独自のルールを持つ企業も存在し、年功序列やトップダウンなどの風潮が主流になっている企業は多くあります

年次や社歴が関係ないフラットな職場で働きたい、と言う人には苦痛に感じられるかもしれません。しかし、上下の関係を明確に線引きすることは、上層部の教育や指示が通りやすくなったり、責任の所在が明らかになったりするなど、より風通しの良い業務の遂行につながることもあります。

②成果主義の思考が強い

体育会系の企業の特徴として、実力や働きぶりを評価する成果主義の傾向が強いことも挙げられます。体育会系と呼ばれる業界や企業では、営業活動の割合が高いため、一人ひとりに課せられたノルマを達成することが、会社全体の売り上げに直結します。

中には目標を達成したか・していないかの指標だけでなく、働きぶりによってインセンティブを支給する、スピード感がある昇格を打診するなど、社員のモチベーションになる制度を導入している企業もあります。

そのため、目標へのコミット力が高い人材や、自分の実力で活躍したい、成果を出した分だけ評価されたい、周囲と切磋琢磨しながら自己成長していきたい、と考えている人には適していると言えるでしょう

③根性論や精神論で行動する

根性論・精神論とは、気合や熱意があれば目の前のことをこなしていける、といった考え方のことを指します。

根拠がなく論理的な問題解決方法ではないことから、上司に根性論を言われることが苦手に感じる人や「時代遅れだ」と考える人も一定数いる中で、体育会系の企業ではこのような根性論や精神論で物事を片付けたり、重要視して企業理念に採用している側面があります。

気持ち次第でノルマや目標を達成することができる、達成できなさそうでも気合で何とかしていこう、といった行動指針を持っている企業は体育会系の気質を持っている可能性が高いです

④チャレンジ精神が旺盛

4つ目の特徴として、「習うより慣れろ」の精神で、とにかくフットワークが軽く、行動し新しいことにすぐにチャレンジする点が挙げられます。

営業活動では質も量も求められるため、考える時間よりも行動量を担保するによってスキルアップのスピードを上げていく狙いがあり、入社した新卒社員に詳細やフローなどを1から10まで説明するよりも、すぐに現場に出て体で覚えるほうが早いと考える上司もいます

そのため、行動力や一つのことにがむしゃらに挑戦する積極性がある人はそれだけチャンスが多い環境と捉えることもできますが、反対に仕事に意味を見出しながら少しずつ慣れていきたい、という人はストレスに感じることがあるでしょう。

⑤仕事の延長上での飲み会や付き合いの機会が多い

良くも悪くも、仕事の延長として飲み会や集まり、イベントなどの付き合いが多いのも体育会系の企業の特徴です。

一緒に働くメンバーと士気を高めたり、コミュニケーションを円滑に取るなどチームワークの向上のために、会社のイベントや交流の機会を多く設けて団結力を高めようとする組織は少なくありません。そういった集まりの場をある程度強制する企業も存在します。

仕事の時間外やプライベートでも同僚や上司と会う機会が多い、という企業は体育会系の社風や付き合い方をしている可能性が高いです。もし、仕事とプライベートを分けて働きたいなど、ほかの社員との距離感を重視している人は、企業のイベントや面談でどのようなかかわり方をしているかチェックしましょう。

キャリアステージ編集部

体育会系の企業には、どんな経験を持つ人やどんな性格の人が向いていると思いますか?

D・M 成城大学

「体育会系」というとスポーツ経験者を思い浮かべますが、スポーツをやっていたかどうかはあまり関係なく、負けず嫌いな性格や、挫折しそうになってもくじけなかったという経験がある人に合っていると思います。

K・U 名古屋学院大学

体育会系の企業にマッチする人は、コツコツ努力し、「当たって砕けろ」という精神の人だと思います。自分自身も働いていましたが、質より量というイメージが強く、顧客に100件電話をして1件契約を獲得するように、コツコツ数をこなす人が向いていると思います。

体育会系企業に就職するメリット

体育会系の企業に就職するメリット

ここまでは体育会系の企業に当てはまる特徴について解説してきました。「仕事が忙しい」「残業が多い」というネガティブなイメージを持つ人もいる中で、「頑張った分だけ評価される」「昇給・昇進のスピードが早い」など、体育会系ならではのメリットがあることも事実です。

ここからは、体育会系の業界や企業で働くことのメリット・デメリットをまとめて解説していきます。経験者のリアルな意見も募ったので、体育会系の企業で得られることを一緒に見ていきましょう。

①実力主義で成長のスピード感が早い

成果が出ないと給与やインセンティブが安定しないという状況下では、どうしたら目標達成できるかにひたすらコミットをすることになるため、やり方を試行錯誤したり、仕事の進め方を見直したりする機会が多いため、それだけスキルアップや自己成長の速度が早くなります。

また、成果を重視する企業では、結果を出せば出すほど裁量が与えられる傾向にあります。数字至上主義とまではいきませんが、結果が出ていれば、ほかの業界と比較してもかなり早くキャリアアップすることが可能です。

業務上のスキルアップも、キャリアアップの点でも、スピード感のある成長を実現させることができるのが大きな特徴です。

②インセンティブで給与が高くなる可能性がある

そもそも「インセンティブ」とは「動機付け」という意味で、周囲から刺激を与えることで、他社の意欲を上げることを指す言葉です。

体育会系の企業では、「動機付け」として社員のモチベーションを保つために、働きぶりに応じた報酬制度としてのインセンティブ制度を採用していることが多くあります。インセンティブ制度とは、目標の達成度合いや働きぶりによって、給与とは別に報酬を支給をする制度のことです。

業界や企業によってインセンティブの相場は異なりますが、自分の頑張り次第によって給与の額が上がるため、成績によってはほかの業界では手に入れられない額の報酬を得ることも可能です

③若手にチャンスが多い

前に説明した通り「何にでもとにかくチャレンジをさせる」という方針の企業では、新卒社員もすぐに現場に出て、経験重視で働いていくケースが多いです。つまり早い段階で一人前として仕事をしていくため、「新卒だから」「社歴が浅いから」というハンデがない状態で仕事に取り組むことができます。

そのうえ、実力主義の風潮が強い企業では成績の面では年次に関係なく、結果を出している社員をどんどん昇格させる傾向にあるため、自分の成果次第では昇進・昇給のスピードが早いのも特徴です

そのため、やる気があり仕事への意欲が高い社員にとっては、自分でチャンスをつかむことが多くなる環境と言えます。

体育会系企業に就職するデメリット

体育会系の企業に就職するデメリット

ここからは、反対に体育会系の企業に就職した時のデメリットを3つ紹介していきます。

成果が出ていれば自分へのリターンが大きく、魅力的に感じられる体育会系の企業ですが、業務や評価制度の性質上、業界や企業を選ぶ前に覚悟をしておかなくてはいけないこともあります。

実際に働き始めてから「こんなことになるなんて思っていなかった」と後悔しないためにも、デメリットを理解したうえで企業選びを進めていきましょう。

①残業時間が多い傾向にある

体育会系の企業では、行動量が何よりも重要です。成果や実績の多くは、積極的な営業活動や顧客との交流、交渉の過程によって裏付けされることになるため、自分自身が行動を起こさなくては成果につながりません。

そのためノルマを達成できないとなると、自分のプライベートの時間を仕事に充てたり、定時を過ぎても外回りをしたりと、別の時間でリカバリーをすることになります。

極端な例だと、休日返上や連日の出勤で成績をカバーしなくてはいけないケースも発生するため、結果的に残業が多くなる傾向にあるのです

②結果が出ないとストレスに感じる

体育会系の企業に就職することのメリットで、体育会系の企業は成果主義の考え方が多く、結果を出せば出すほど評価されると解説しました。これの裏を返すと、結果が出ない時期や目標を達成できない瞬間は、かなりのストレスを抱えることになります。

当然の事ではありますが、成果主義とは過程よりも結果を重視するスタンスのため、どれだけ頑張って過程をアピールしても、結果が出なければ評価をされることはありません。また、結果を重視することで周囲との競争力を煽る職場も少なくないため、周囲が結果を出しているタイミングで成績が落ち込んだ時は、精神的な負荷が大きくなると言えるでしょう

③根性論や精神論で動く必要がある

仕事のスタンスに精神論・根性論を持ち込んでいる企業では、議論の最終着地が「○○ならできる!」「根性があればどうにかなる!」という結論になることも。

筋の通った論理的な解決方法よりも、目の前のことに全力で取り組むガッツが大事だという価値観があるため、働くうえでのマインドセットや、周囲のスタンスにあわせて動くことも必要になります

体育会系企業で働くメリット・デメリットを教えてください!

A・A
A・A
天理大学/国際学部
体力勝負だが実力次第で早いキャリアアップが可能

メリットは自分次第ではどんどん上に上がれることです。年齢や会社に入った年などまったく関係なく、意欲と実力があればスピード感がある昇格・昇給が叶いますし、その方がやる気も出て頑張れる理由の一つにもなります。

デメリットは身体を使う仕事なので、一日中動いていることです。そのうえで顧客が多く来店した日などは、休む時間がほぼありませんでした。体力勝負なので自分の体も気遣いながら仕事するのが理想ですがなかなかきつい部分があります。

D・M
D・M
成城大学/経済学部
心配は多いが成長を楽しめるのがメリット

デメリットとして、仕事を始めたては給与面や精神面が安定しないことが挙げられます。これは営業職に限った話ですが、数字がなかなか伸びないことが原因で給与面や精神面の心配が出てくる可能性は0ではないと思います。

ただ、そういった局面でも乗り越えられる強い精神力を身につけることもできます。もちろんお金も大事ですが、諦めず泥臭く頑張り続けるマインドも身に付けられるので、厳しい環境ではありますが同時に成長を楽しめる場所でもあると思います。

体育会系の業務・社風が多い業界5選

体育会系の業務・社風が多い業界5選

ここまでは、体育会系の企業に就職するメリット・デメリットを紹介してきました。自分が体育会系だと感じる人は、体育会系の気質がある企業に馴染みやすく、強みや思考性を活かして活躍できる可能性があります。

ここからは、そんな体育会系の志向性や気質を持った業界を5つ紹介します。実際に就業経験のあるパネリストに、どのような働き方をしているのかも聞いてみたので、興味がある・志望しているという業界があればチェックしてみてくださいね。

①不動産

体育会系と言われて、真っ先にイメージするのが不動産業界、という人も多いのではないでしょうか。一言に「不動産」と言っても、土地の仕入れから物件の建設、その売却までさまざまな仕事がありますが、一番体育会系の気質を持っている職種が営業職です。

不動産業界の営業職は、マンションや戸建ての販売、物件と顧客を結ぶ仲介など、いかに顧客と契約を結んだかがダイレクトに売り上げにつながります。月ごとにノルマを課す企業も多く、インセンティブの制度が導入されてるケースも多いことから、自分の成果が給与に反映されやすいです

反対に、商材の金額が大きいため顧客の対応にスキルが求められたり、契約周りの業務や顧客へのアプローチで残業が発生しやすいなど、厳しい面があるのも事実です。

②広告・メディア

広告やメディアの業界も体育会系としての気質を持つ業界の一つです。広告・メディア業界には主に広告代理店、広告制作会社、広告媒体の3種類がありますが、どの企業でも業務の性質上、一定の精神力と体力が求められる傾向にあります。

クライアントから案件を受注したり、契約を結ぶための交渉力、他社に負けない発信力や提案力が必要だったりと、キラキラしている面だけではありません。顧客との関係を深めたうえで契約を結ぶために、接待の場面も多く存在します。

ほかに、広告を制作する企業でも、案件によっては商品の制作のために連日残業をすることも少なくありません。アイデアや商品の企画力だけでなく、契約を受注するために泥臭く努力する忍耐力や、いざという時に交渉に押し切る精神力も必要とされる業界です。

③金融

金融業界はその名の通り、銀行やクレジットカード、証券、保険など、金銭・資産にかかわる業務を担い、ときに顧客の財産や資金を預かることになるため、営業担当の責任も重く、顧客との信頼関係を長期的に築く仕事と言えます。

顧客と人間関係を構築するにはコミュニケーション能力は当然のこと、礼儀やマナーをしっかり身に付ける必要があります。

業界全体の特徴として、老舗や歴史ある企業が多い傾向にあるため、上司や先輩との上下関係が重視される風潮になりやすく、挨拶や立場が上の人を重んじる姿勢や、長期的に業務に向き合うためのストレス耐性も求められる業界の一つです

④マスコミ

正式には「マス・コミュニケーション」で不特定多数に情報を伝えるための手段を持つ企業や情報発信を担う企業のことを指します。情報の発信方法は「テレビ」「ラジオ」「新聞」「メディア」「出版物」「インターネット」などさまざまにあります。

体育会系の人材が多く働いている理由として、番組や出版物の企画後、取材のための移動や現地での情報収集、世に出すための編集や確認作業など、企画を形にするまでにタフさが求められるためです

ほかにも他社のメディアに先を越されないように情報をキャッチアップするための行動力や、取材現場での対人スキル、物怖じしない姿勢も必要とされているため、その基礎が培われている体育会系の人材は活躍しやすい傾向にあります。

⑤商社

商社の事業内容は海外からの輸入品や国内外の商品を販売する、いわゆる卸売りを担う事業です。特定の商品だけを扱う専門商社と、幅広い商材を取り扱う総合商社の大きく2種類に分類されます。ただ単に商品を売るだけでなく、その商品を必要とする買い手と、商品を保有する売り手を仲介する役割も担うことから、幅広い業界・取引先と連携しながら働くといった特徴があります。

営業職はメーカーから商品を仕入れる、獲得した商品を売る、仲介するなどで、コミュニケーション能力は当然のこと、海外赴任や高い語学力が求められる傾向にあるため、ストイックにスキルアップをし続けられる人材がマッチしていると言えるでしょう

また、古くから商社として機能してきた名のある企業では、年功序列の制度も残り、上下関係を重んじながら働く性質にあります。

体育会系だと感じる業界を教えてください

キャリアステージ編集部

「体育会系」という印象を抱く業界は何ですか?

N・T 4年制大学

不動産や商社、ゼネコンは体育会系のイメージが強いです。特に不動産はノルマが設定されているという話を聞くことが多く、体育会系だと感じました。ゼネコンは男性の志望者が多いことも要因の一つかもしれませんが、インターンシップなどの実体験から部活動に所属していた人が圧倒的に多いと感じます。

R・N 4年制大学

建設業界や不動産業界、また運送業界だと思います。全体的に肉体労働と言われる業界が、体育会系だと思います。

D・T 千葉大学

不動産業界などは体育会系の要素が大きいです。実際にオフィスから出て動き回ったりすることが多い業界などでは、どうしても体力も重視され、結果的に体育会系の人が集まった組織になっていることが多いと思います。

体育会系の業界の働き方ややりがいを教えてください

R・K
R・K
駒澤大学/グローバルメディアスタディーズ学部
業務のスケジュール管理や意欲が重要

広告業界の働き方を紹介しますが、前提としてこの業界は体育会系の企業が多いと思います。働き方の実態として残業が35~45時間程度あり、ときには常識の範囲内でそれを超える月もあります。

残業が発生する理由は、撮影と納期の関係でどうしてもスケジュール調整できない業務が発生するからです。一方で、自分でタスクを管理をできる面もあり、効率よく作業をできる人はやはり、時間の調整が上手だと感じます。

また、営業職はインセンティブや評価制度が細かく設定してあり、成果主義で役職や給与が決まってしまうため、メンタルの強さや意欲が必要になりますね。

K・U
K・U
名古屋学院大学/経済学部
自分の提案が受け入れられたことがやりがいに感じた

私は自動車ディーラーの営業をしていました。働き方としては、個人事業主のような感じで、スケジュールは自分で決めていました。

朝から晩までガッツリ働く日、逆に午前中だけ働いて午後からサボって、夕方や夜から働く日などさまざまでした。

完全成果主義の歩合制の給料で、契約が多く取れた月は良い給料ですし、契約が少ない月は基本給だけでした。これはメリットでもありデメリットでもありますが、それがあっても自分が提案した内容で契約が進み、お客様に喜んでいただけた時は最高に嬉しくてやりがいを感じました。

自己PR例文付き! 採用担当が「欲しい」と感じる体育会の強み

ここまでは体育会系の気質がある業界を5つ紹介してきました。中には今までのイメージと違ったという業界もあったのではないでしょうか。すべてという訳ではありませんが、紹介した業界では特に、体育会系の人材が活躍しやすいと言えます。

ここからは、体育会系の業界・企業で「欲しい」と感じる強みを紹介します。例文も踏まえて就活で体育会系の気質を持った企業に挑戦するという人や、自身が体育会系という人はぜひ面接でのアピールの参考にしてみてくださいね。

この記事では体育会系ならではの自己PRだけでなく、「自己PRが見つからない」という人向けに話題の探し方や伝え方について解説しています。
自己PRがない人必見! 内定者が語る強みの見つけ方|例文7選

また、「自己PRを履歴書やエントリーシート(ES)に記載しなくてはいけない」という人はこちらの記事も一緒にチェックしてみてくだいね。
自己PRの書き出し方とは|内定者が考えた傑作書き出しを紹介

ストイックな性格

業務をこなしていくうえで、仕事の質や量、早さを追究するために必要なストイックさは体育会系出身者の大きな強みです

アピールするときは具体的な数字や、自分が何を目標に掲げ、どんな取り組みをしたのかが具体的にわかるように説明しましょう。

ストイックさをアピールする例文

自分を高める目標を定めて自律的に行動する姿勢が私の強みです。

高校から現在まで陸上部に所属し、マラソンを続けています。5回目の挑戦でも超えられない2時間20分の壁を突破するために、お正月も返上で毎日欠かさず朝夕2時間のトレーニングを積んできました。特に冬の早朝、厳しい寒さの中でのランニングは、自己管理と忍耐力を養う絶好の機会となりました。

その結果、前回のマラソンでようやく目標タイムをクリアし、目標達成のために自己を律し続けることの大切さを学びました。

御社でも同様に、努力を惜しまず目標に向かって邁進する姿勢で仕事に取り組みたいと考えています。

「自己管理」と「忍耐力」が如実に伝わってきますね。このように何をアピールしたいのかをしっかりと見定めて、それに具体性を追加すると、自分の回答に信憑性を高めることが可能です。

向上心がある

部活動やスポーツ経験のある人や、一つのことに継続して取り組んできた経験がある人は、苦手を克服したり、目標に向かって努力をしてきた経験がある人もいるのではないでしょうか。

目標への達成意欲や成果のために頑張る姿勢は、社会人になっても活躍できる人の強みでもあります。努力の過程でどんな課題があったか、どのように解決したのかを組み込んで話せるとアピールとして効果的ですよ

向上心をアピールする例文

向上心を持ち続ける姿勢が私の強みです。

子供の頃から父親の勧めでゴルフを始め、現在も続けています。初めて参加したジュニア大会で思うように結果を出せなかった屈辱感をバネに、技術とメンタルの向上を目指し、毎日欠かさず朝夕2時間練習に励みました。

特に週末の早朝にコースに出てラウンドすることで、苦手であったショートゲームに磨きをかけ、メンタル面でどんな場面でも動揺せずに平静さを保つ訓練を重ねました。結果として、次の大会では目標としていたスコア85を見事に達成しました。

この経験を通じて、自分を高める努力の大切さを実感しましたので、御社でも努力を惜しまず目標に向かって邁進したいと考えています。

丁寧に描写することで相手がよりイメージできるようになります。その意味で、例文はしっかりとイメージでき、共感できる内容なので、お手本にしたいですね。

礼儀を重んじる

上司や先輩との上下関係だけでなく、信頼関係にかかわる業務では顧客への接し方も重要です。

マナーや礼儀を重んじ、誠実な対応や行動ができるというアピールをしたうえで、社会人になってからどのような接客をしていくか、面接官が入社後のイメージができるようにアピールができると説得感も増しますよ

礼儀正しいことをアピールする例文

相手を敬い、礼を尽くして物事に取り組む姿勢が私の強みです。

高校から現在まで剣道を続けていますが、剣道は試合の前後に「蹲踞(そんきょ)」の姿勢をとります。「蹲踞」とは剣道の作法を守り、相手を敬う意思を表す姿勢です。今では蹲踞の姿勢が身に付き、何事においても礼を尽くしながら、相手に敬意を表する姿勢で行動できていると自負しています。

御社でも上下関係を大切にしながら、ルールを順守しつつ、新たなフィールドにチャレンジする気概を持って仕事に取り組みたいと考えています。

アピールしたい「礼儀を重んじる性格」と「剣道」との親和性が高く、納得感のある内容に仕上がっていますね。このように関連性を意識しながら、アピールすることで説得力が高まります。

チームプレーを重んじて行動できる

学生時代に部活以外でもチームスポーツや組織に所属していた人は、無意識に協調性や周囲との連携力を身に付けている可能性が高いです。

業務を進行するうえで、顧客以外にも同僚、上司、他部署の社員など、チーム一丸となって行動する企業では、組織の中で役割を見つけ、円滑なコミュニケーションを取りながら動くことが求められるため、連携力や協調性は重宝される強みの一つです

チームプレーをアピールする例文

チームプレイで組織力を高めることが得意だと自負しています。

たとえば、高校時代は野球部のキャプテンとしてチームを率いる責任感を持ち、試合ごとにチームメイトとの連携を深めました。

具体的には、試合でチームが苦境に立った際には、メンバーを鼓舞し、具体的な指示を出すことでチームの一体感を醸成しました。また、試合中にはキャッチャーとしてピッチャーを励ましたり、檄を飛ばすなど当意即妙にやる気を引き出しました。その結果、チーム全体が成長し、高校3年生の春季県大会では見事に優勝を果たすことができました。

御社でもチームの一員として、組織の結束に貢献し、チームの成功に向けて全力を尽くしたいと考えています。

野球部のキャプテンとしての責任感やリーダーシップが明確に示され、チームメイトとの連携強化をおこなうための努力が具体的に描かれています。協調性を強調しつつ、組織のリーダーとして、将来性のある人物だと思わせる良い例文ですね。

体力がある

営業や顧客対応、外回りが多い業務では、基礎体力があるかをチェックしている企業も少なくありません。

自身の健康管理の方法や、体力の増強をどのようにして得たのかを、エピソード内で具体的に説明すると、企業からも「根性がある」「物事に耐える精神力がある」と判断してもらうことが可能です

体力をアピールする例文

私の強みは、強靭な体力です。

高校時代、ラグビー部に所属していました。ラグビーは非常に過酷なスポーツであり、体力と持久力が重要です。そのために、私は朝夕のランニングやウエイトトレーニングを毎日欠かさずおこない、特に冬の厳しい練習期間では、早朝から晩までチームメイトと共に走り込みやタックルの練習に取り組みました。その中で体力の限界に挑戦し、自分の限界を超えるための精神的な強さも養いました。

試合では、苦しい最後の数分間でも体力を使い切ることを厭わず、チームのために全力を尽くしました。このラグビーを通じて得た体力と精神的なタフさを御社でも十分に活かしきり、困難な状況でも果敢に挑み、チーム全体の成功に貢献したいと考えています。

エピソードから、体力を得るための具体的な努力やラグビーで培った精神的なタフさが十分に伝わってきますね。会社での貢献意欲も強く表現されており、参考にしたい例文です。

ストレス耐性が強い

仕事へのストレス耐性があるかどうかは、どの業界・企業でも一定数みられているポイントです。ただし、体育会系の企業では営業活動を始めとし、顧客のスケジュールに合わせて行動したり、突発的な業務に対応しなくてはいけないなど思い通りに進まないこともあります。

イレギュラーな業務も含めて、厳しい環境でどのように行動し続けられるかを伝えることは強力なアピールになりますよ

ストレス耐性をアピールする例文

私はストレスがある環境でも、それに耐えて行動し続けられることが強みです。

大学時代に所属していたバドミントン部は、毎年全国大会に出場しているほどの強豪でした。実際、入部すると実力不足で監督に毎日怒られながら部活をする日々でした。私自身も「どうして認めてもらえないのか」というストレスを抱えながら部活動に励んでいましたが、やはりずっと続けてきたバドミントンで大会に出たいと思い、活動日は一日も休まずに部活に出席し、監督の指導を受け続けました。

ときには自主練習のコーチングを依頼したり、「素振りを60本終わらせないうちは試合に出ない」などの負荷を自分にかけたりしてひたすら練習に打ち込むうちに、監督の指導にも慣れ、自分で負荷をかけ続けることを習慣化した結果、レギュラーメンバーに選抜されました。

何をストレスに感じるかをしっかりと言語化すると、説得力が増します。ほかにも、「ストレス耐性がある」ことを「忍耐力がある」「精神力がある」と言い換えるなど、自分の性格に合った言葉でエピソードを話しましょう。

体育会系出身の就活生は何をアピールした?

キャリアステージ編集部

体育会系の企業を受けた時に、どのような強みや経験をアピールしたか教えてください!

R・N 4年制大学

チームワークを重視して業務をおこなえることをアピールしました。協調力を鍛えられてきたため、そこを武器にして面接官に伝えました。

Y・A 4年制大学

チームとして活動し、大きな成果を出した経験をアピールしていました。また、チームにどんな困難なことがあったか、それにどのように対処したのかを話し、自身がチームを高めていける存在であることをアピールしました。

D・T 千葉大学

実際に部活動で体育会系の組織に所属していた経験と、そこで培ったリーダーシップやチームワークについての考え方を伝えていました。特に、それらがその企業でどのように活かせるのかという事はしっかりとアピールしたところ、フィードバックでは、「その経験をぜひ弊社で活かしてほしい」と言われることが多かったです。

体育会系の企業の面接では何を見ているの?

S・K
S・K
4年制大学/文系学部
体育会系の学生の経験自体が安心材料になる

面接を担当したことがありますが、体育会系出身の学生は、ハキハキとした受け答えができたり、わからないことに対して、はっきり「わからない」と言えたりするなど、第一印象が良いことが多いです。

また、スポーツを通じて目標に向かい継続して努力した経験があると、その目標の達成のために自分がすべきことは何か、と物事を俯瞰的に考えるスキルが身に付いていると思います。さらに、ハードな環境で努力をしてきた人は、忍耐力や継続力といった点にも安心感を感じます。

社会に出た後も仕事に対して期待ができる
また、部活などの活動だけでなく、仕事においての目標や課題にも、うまく向き合ってくれるように思います。人間関係の面でも、先輩・後輩といった仲間の中で上下関係を学び生活してきた経験は、会社という多様な人々が集まるコミュニティでも活かされるように感じます。

入社後は、多くの先輩社員と上手にコミュニケーションを取りながら、積極的な姿勢で仕事に取り組み、同期や年の近い先輩を巻き込んで、下から会社を盛り立ててくれる存在になってくれるのではないかと期待していました。

体育会系の業界・企業の特徴をおさえて強みや業界選びの参考にしよう!

この記事では「体育会系」と呼ばれる企業や人材の特徴などを、就業者の実体験を交えて解説してきました。

体育会系の企業ではその性質上、ストレス耐性や精神力など、自分を律する力が求められます。自己成長やスキルアップ、成果を出せば高収入が狙える可能性があるといった点では、「実力で成果を出していきたい」「ビジネスパーソンとして成長していきたい」「収入をモチベーションに働きたい」といった思考性の人にはぴったりと言えます。

反対に、体育会系ならではの風土や価値観で行動している組織もあり、ひとえに「体育会系」と言ってもその個性は多種多様です。入社後にギャップを感じないよう。しっかりと自己分析をして自分に合った業界や企業を選んでいきましょう。

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編集責任者 伊東 美奈

キャリアステージを運営するHR team(旧リアステージ)に新卒入社。キャリアアドバイザーとして1,500名以上の就活生を支援する傍ら、長期インターンサービスの立ち上げや人材開発業務を担当。マーケティング事業に異動後、理系学生の就活支援メディア「Digmedia」の編集長・エントリーシート共有プラットフォーム「イールック」の運営責任者を務める プロフィールをみる