文章を書く仕事は豊富にある! 先輩たちが試した適職の見極め方をチェック
文章を書く仕事について気になっているという就活生や、「新卒では別の職種に就職したけど、もともとやりたかった文章を書く仕事を諦めきれない」なんて人もいるでしょう。
文章を書く仕事にはさまざまな職種があり、それぞれ求められるスキルやキャリアアップの道も異なります。また、文章を書く仕事に就くためには、ただ単に「文章が好き」というだけでなく、もう一歩掘り下げた理由を言えるようになることが大切です。
この記事では、実際に文章を書く仕事に就いている人や目指している人の体験談を交えつつ、文章を書く仕事に就くための準備や適職の見つけ方、仕事探しのロードマップを解説していきます。具体的な職種や求められるスキルなども詳しく紹介するので、「文章を書く仕事に就きたい」と考えている人はぜひ参考にしてみてくださいね。
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そもそも文章を書く仕事とは?
文章を書く仕事とは、情報を伝えるために文字や言葉を使ってコンテンツを制作する仕事のことを指します。
すぐにイメージしやすいのは作家や小説家、新聞記者などの職種ではないでしょうか。それ以外にも、記事やブログの執筆、広告やプロモーションのコピー、翻訳など、文章を書く仕事にはさまざまな形態があります。
言葉を選び、表現力を駆使して読者に伝えたいメッセージや情報を伝える役割を果たすのが、「文章を書く仕事」です。文章を書く仕事について知っておくべきことやメリットを押さえて、仕事探しの参考にしてくださいね。
求められる文章を書き上げるスキルが必要
文章を書く仕事で成功するためには、高い文章力や表現力が求められます。しかし、ただ単に「文章を書くのが上手い」だけでは不十分であることが多いです。
文章を書く仕事をしている人の多くは、自分の会社やクライアント先、もしくは読者からお給料や報酬を得て生活しています。もちろん自分が運営している媒体で自分の好きな文章を書いて報酬を得ている人も一定数いますが、その場合でも読者は必ずいます。複数の媒体で文章を書いている人の場合、書く媒体によって表現力や文体を使い分けることも必要になるでしょう。
文章を書く仕事に就くためには、クライアントや読者から求められているものを的確に把握し、それを掲載メディアに沿う形で書き上げるスキルが欠かせないのです。
文章を書く仕事のメリットとは
文章を書く仕事のメリットの一つは、好きなことを仕事にしやすいということです。具体的な職種は後ほど紹介しますが、文章を書く仕事には多くの職種があります。適職を見つけられれば、ストレスなく働くことも十分に可能です。そして何より、自分で書いた文章を多くの人に読んでもらえることは、文章を書くことが好きな人にとっては大きな喜びになるでしょう。
また、文章を書く仕事は、基本的に1人でおこなうことが多いです。完全在宅でできる仕事やフリーランスとして活躍できる職種も多いため、「1人で黙々と仕事をするのが好き」という人には向いているといえます。
文章を書く仕事のメリットといえるのはどんなところ?
文章を書く仕事にぴったりなのはどんな人? 実際に働く人にも直撃!
「文章を書く仕事に興味はあるけど、実際のところ自分に合っているのかな」そう思っている人も少なくないでしょう。文章を書く仕事に向いているのはどんな人なのでしょうか。
また、必要なスキルも気になりますよね。実際に文章を書く仕事をしている人から、「ぴったりな人」の特徴を聞いてみました。自分に当てはまる素質や、「身に付けられそう」と思う力を確認していきましょう。
文章を書く仕事で求められるスキル
文章を書く仕事で求められるスキル
①情報をわかりやすく伝える能力
②物事を論理的に考える能力
③情報の取捨選択を適切におこなう能力
④読者の考えや価値観をイメージできる能力
⑤クライアントの意向に臨機応変に対応する能力
文章を書く仕事に就くためにはさまざまなスキルが必要です。
たとえば、読者に伝えたい情報をわかりやすく伝える能力は欠かせません。そしてそのためには、自分が得た情報を論理的に分析し、取捨選択しながら情報を整理する力が必要になります。
また、読者が何を求めているのか、どんな価値観を持って自分の文章を読みに来るのか、それらを適切にイメージできなければ、読者の心に響く文章を書くのは難しいでしょう。
先ほども解説したように、クライアントの意向に臨機応変に対応する能力も重要視されます。
文章を書く仕事に向いている人の特徴
文章を書く仕事に向いている人の特徴
①文章を書くのが好きな人
②黙々と集中して作業ができる人
③知的好奇心が強い人
④細部の表現にこだわれる人
⑤スキルアップのために努力できる人
文章にかかわる仕事に就くには、まずは何より、文章を書くのが好きであることが必要です。さらに文章を書く仕事は1人で作業することが多くなるため、「同僚やお客様と多くの会話を交わしたい」「人と話す仕事をしたい」という人よりも、「黙々と集中して作業するのが好き」という人のほうが向いています。
また、世の中の情報は日々更新・変化します。読者に間違った情報を伝えないためにも、好奇心を持ってより多くの情報に触れながら仕事に取り組めること、細部の表現にまでこだわれることが重要です。
「スキルアップのために努力できる」、これは文章を書く仕事にかかわらず社会人として大切なことだといえます。
文章を書く仕事に向いている人とは?
文章を書く仕事に求められるスキルや向いている特徴はどんなものだと思いますか?
キャリアアドバイザー兼リクルーティングアドバイザーとして、求人票の作成や求職者の方を企業へ推薦する際にお送りする所見(推薦書のようなもの)を日々作成していました。そのときは、企業や求職者の魅力をいかに言葉や文章で表現するかといったスキルが重要でした。同僚たちも言語化が得意で人との会話から気持ちや意見を引き出すのが上手な人が多かったです。
Webライターとして活動していました。必要スキルとして、文章を書くための国語力、その文章を書くために必要な情報を収集するためのリサーチ力が必要になると思います。その中でも、後者のリサーチ力が重要だと思っていて、正確な情報を収集することが大切だと思います。
出版社への就職を検討していましたが、幅広い文化的知識と、漢字や熟語などの国語的知識の2つが求められると思います。出版社の面接過程では、通常これらの知識を確認するためのテストが実施されています。
この記事を読んで、自分にとって向いていることを探しながら、文章を書くことに携われそうな仕事を探してみるのもおすすめです。
自分に向いてる仕事の探し方12選|体験談で学ぶ自己理解のプロセス
経験者からのアドバイスも! 文章を書く仕事を目指すなら理解しておきたい4つのこと
具体的な職種を紹介する前に、まずは文章を書く仕事を目指すうえで確実に理解しておきたい4つのポイントを見ていきましょう。
実際に、文章を書く仕事を目指した経験のある人にも押さえておくべきことを聞いてみました。事前に確認しておくことで、「こんなはずじゃなかった」なんて事態を予防できます。
自分にぴったりな仕事を見つけやすくしてスムーズに就活を進めるためにも、要チェックです。
文章を書く以外の業務も任されることになる
文章を書く仕事では、文章を書く以外の業務も任されることになるケースがほとんどです。
たとえば正社員ライターとして企業に就職した場合、ライティング業務以外にも同僚や上司とのコミュニケーション、電話やメールの対応など、さまざまな業務が発生します。フリーランスとして仕事を請け負う場合も、クライアントとのやり取りやスケジュール管理が欠かせません。
また、そもそも文章を書く仕事は、情報収集や編集作業、市場調査など、文章の制作にかかわる以外の業務が必要不可欠です。これらは「文章を書くための準備」であって、ある意味「文章を書く仕事」そのものではないといえます。
職種とのミスマッチを防ぐためには、自分が就く職種において、書くこと以外にもどんな仕事を任されることになるのか、事前に理解しておくことが重要です。
自分の好きなジャンルにかかわれない場合もある
文章を書く仕事では、必ずしも自分の好きなジャンルやテーマにかかわることができるわけではありません。たとえば、「芸能系のゴシップ記事を書きたくて出版社に就職したのに、実際に任されたのは金融系コラム記事の制作だった」なんてことは大いにあり得ます。このように、ただ書くのが好きだからといって就いてしまうとギャップに悩んでしまうこともあるでしょう。
ただし、これは執筆業に限った話ではありません。どんな職種に就職したとしても、自分のやりたかった仕事ができないケースはあるでしょう。文章を書く仕事も例外ではなく、ほとんどの場合は、会社の意向やクライアントの要望に応じて、さまざまなテーマやジャンルに対応する必要があります。
とはいえ、自分の興味や専門知識に関連する案件が舞い込むこともあります。自分がやりたい案件を逃さないためにも、幅広い分野に対応できる柔軟性を持ち、日々経験を積んでおくことが大切です。現実も踏まえつつ、自分にとって本当に合っている仕事なのかどうかを見極めましょう。
「文章を書きたい」だけでは志望動機としては弱い
文章を書く仕事に文章を書きたい気持ちは欠かせませんが、志望動機としてはそれだけでは不十分です。
実際、「文章を書きたい」「文章を書くのが好き」といった理由でライターやコラムニストなどの求人に応募する人も多いです。しかしそれだけでは、企業側が「実際の業務に納得できず、モチベーションが下がってしまうのでは……?」という懸念を持ってしまい、採用を見送る傾向にあります。
雇用主や業務委託先となる企業は、「文章を書きたい」という熱意だけでなく、具体的な理由や将来のキャリアプラン、その他の付加価値を求めることが多いです。自分のスキルや経験を棚卸しして、具体的な志望動機を示しましょう。自己分析や業界の理解を深め、自分自身の強みと目標を明確にすることが重要です。
未経験からでも採用している企業はある
文章を書く仕事を目指している人が懸念する点として、「未経験や無資格でも文章を書く仕事には就けるのか」という点が挙げられます。文章を書く仕事には、経験や実績が求められるイメージを持つ人も多いです。
結論、未経験者や資格を持っていない人でも採用してもらえる可能性は十分にあります。社会人としてのキャリアがない新卒を募集している企業も多く、実際に未経験で入社して活躍している人も少なくありません。
ただし、医療系の記事など、専門知識が必要になるものは未経験では任せてもらえないことも多いです。このように、書く内容によっては知識や経験が必要になることもあるため、自分が何を書きたいのかをはっきりさせ、そのうえで必要な知識や経験を調べてみましょう。
文章を書く仕事に就く前後でギャップはあった?
「文章を書く仕事」を目指すうえでの注意点や、その仕事を理解する前には知り得なかったギャップなどがあれば教えてください!
人材業界で働く中で、求人票や求職者の所見といった点で文章にかかる機会が多かったのですが、自分の作ったその文章の表現ひとつが企業や求職者の今後に大きくかかわるものになるという責任感は、仕事に就いてみて初めて実感しました。また、1件の作成にかけられる時間はそう多くないため、限られた時間の中でいかに適した表現を組み込めるかといった点は難しいポイントでした。
文章を書く仕事15選! 特徴から求められるスキルまでチェック
文章を書く仕事15選
・Webライター
・テクニカルライター
・コピーライター
・ブロガー
・シナリオライター
・コラムニスト
・エッセイスト
・企業の広報
・記者
・編集者
・構成・校閲者
・翻訳家
・小説家
・構成作家文字起こし
実際に、文章を書く仕事には具体的にどんな職種があるのか気になりますよね。文章を書く仕事には、Webライターやブロガーをはじめとした、さまざまな職種があります。
自分がやりたい仕事や自分に合った職種を見つけるために、まずは各職種の特徴を見ていきましょう。それぞれの仕事に求められるスキルも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
①Webライター
Webライターに求められるもの
・SEOに関する知識や経験
・読者の求めるものや価値観を想像しながら文章を書くスキル
・インターネット上に溢れる情報を取捨選択しながら整理できるスキル
Webライターは、インターネット上で公開されるコンテンツを制作する人のことです。
Webライターが書く記事のジャンルは多岐にわたりますが、基本的にはSEOを意識した記事であることが多いです。SEOとは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略で、GoogleやYahoo!などで検索した際、特定の記事が上位に表示されることを指します。Webライターとして活躍するためには、このSEOに関する知識や経験が必要です。
Webライターが書く記事の読者となり得るのは、いわばインターネットを利用しているすべての人。ペルソナを的確に設定し、求められているものや価値観を想像しながら情報をわかりやすく伝える能力が求められます。
②テクニカルライター
テクニカルライターに求められるもの
・機械や専門技術への興味・好奇心
・機械の使い方を無駄なくわかりやすく伝える能力
・ちょっとしたミスにも気付ける細やかさ
テクニカルライターとは、専門的な知識や技術に関する文章を書く人のこと。家電や電子機器の取扱説明書や、工場で使われる機械のマニュアルなどを作成する職種です。
自分の文章を通じて人の心を動かしたいという人よりも、必要な情報を無駄なく簡潔に説明するのが得意という人に向いていると言えるでしょう。
テクニカルライターには、機械や専門技術への興味や好奇心はもちろん、製品の使い方やインストール手順など、技術的な情報を無駄なくわかりやすく伝えるスキルが求められます。電子機器や工場機械などはちょっとした不具合で大きなトラブルにつながる恐れがあるため、小さな記載ミスに気付ける細やかさも大切です。
③コピーライター
コピーライターに求められるもの
・短い文章で人の心を動かすことができるセンス
・商品やサービスの特徴を正確に捉えて端的にまとめられる能力
・マーケティングの知識や経験
・チーム内で連携しながら円滑に仕事を進められるコミュニケーション能力
コピーライターは、広告やプロモーションのために魅力的なキャッチコピーを制作する職種です。ポスターやテレビCMなどを考えることが多く、「華やかな仕事」といったイメージを持っている人も多いでしょう。
コピーライターの役割は、魅力的なキャッチコピーで顧客の目を惹き、商品やサービスを売ったり、ブランドイメージを確立・向上させること。短い文章で人の心を動かすことができるセンスはもちろん、それと同じくらい、商品やサービス、ブランドの特徴を正確に捉えて端的にまとめられる能力やマーケティングの知識・経験が必要です。
また、コピーライターは基本的に広告主やプランナー、デザイナー、ディレクターなど複数人のチームで働きます。そのため、コミュニケーション能力も欠かせません。
④ブロガー
ブロガーに求められるもの
・SEOに関する知識や経験
・インターネット上の情報をわかりやすくまとめて伝える文章スキル
・アフィリエイトなどの広告に関する知識・ノウハウ
ブロガーは、自身のWebサイトやプラットフォームでブログ記事を執筆する人です。1人でも手軽に始められるため、副業としてブロガーをしている人も多くいます。
Webライターと同じくインターネット上で記事を見つけてもらう必要があるため、SEOに関する知識や情報をわかりやすくまとめて伝える文章スキルが必要になります。
さらに、ブロガーの多くは、アフィリエイトなどの広告を通して報酬を得ています。アフィリエイトとは成果報酬型広告のことで、自身のブログ記事に貼った広告経由で商品を購入してもらい、成果に応じてその商品元の企業から報酬を得られる仕組みのこと。ブロガーとして活躍するためには、アフィリエイトの仕組みや運用のポイントを理解している必要があります。
⑤シナリオライター
シナリオライターに求められるもの
・物語を0から制作する創造力
・作品の世界観を理解してそれに合わせたセリフを考える能力
・修正や変更に臨機応変に対応できる力
シナリオライターは、映画、テレビドラマ、ゲームなどのストーリーや脚本を制作する職種です。物語を0から制作する創造力のほか、すでにある世界観をもとに、キャラクターやプロットの構築、対話の創造、感情の表現など、ドラマチックなストーリーを作り出す能力が求められます。
また、脚本家や監督、ディレクターから修正・変更指示をもらうことも多く、臨機応変な対応力も必要になります。
映画やドラマの場合は未経験だと任されないことがほとんどですが、ゲームやYouTubeなどであれば、経験の浅い人に依頼している企業も多くあります。シナリオライターになりたい場合は、それらから挑戦してみるのがおすすめです。
⑥コラムニスト
コラムニストに求められるもの
・特定の分野に精通した知識や経験
・世の中で起きていることを論理的に捉え、分析できる能力
・一定の知名度や拡散力
コラムニストとは、新聞や雑誌、Webメディアなどで定期的にコラム記事を執筆する人のこと。独自の意見や専門知識を活かし、時事問題や特定のテーマに関する洞察を提供します。鋭い分析力や論理的な思考が求められ、読者に新たな視点や示唆を与える役割を果たします。
ただし、コラムニストとして採用してもらうにはある程度の知名度や拡散力が必要です。実際、コラムニストという肩書きを持っている人は特定の分野ですでに有名人であることが多く、料理研究家や政治評論家、タレントなど、ほかの専門職と兼業していることがほとんどです。
⑦エッセイスト
エッセイストに求められるもの
・自身の経験や思考を魅力的な文章に書き起こす表現力
・日常的に考えることが好きでそれを人に発信したいという思い
・一定の知名度や拡散力
エッセイストは、自身の経験や思考をもとにした個人的なエッセイを執筆する人です。感情や哲学、社会問題など、幅広いテーマについて深く考察し、読者に共感や考えさせる文章を作成します。
コラムニストと混同されることが多く、実際、洞察力と独自性が求められ、読者に感銘を与えるような文章を生み出す職業であることに違いはほとんどありません。ただし時事問題や特定のテーマをもとに文章を書くコラムニストとは違い、エッセイストは、自身の経験・体験・思考をもとに主観的に文章を書くことが多いです。
コラムニストが書くエッセイもあれば、エッセイストが書くコラムがあるのも事実。また、どちらも一定の知名度や拡散力が必要になるのも共通しています。
⑧企業の広報
企業の広報に求められるもの
・自社や自社商品に対する深い理解力と愛着心
・商品やサービスの特徴や魅力を的確に把握して伝える能力
・社外の人と円滑に仕事を進められるコミュニケーション能力
企業の広報というと、テレビや雑誌の取材に対応している人を思い浮かべるかもしれません。もちろん社外対応も広報の重要な仕事の1つですが、それ以外にも、プレスリリースを作成したりSNSの投稿文を考えたり、広報には文章を書く仕事も多くあります。中には、オウンドメディアのライティングまで、広報の人が担当している企業もあります。
企業の広報になるためには、文章スキルの高さはもちろん、社内外とのコミュニケーション能力も求められます。「文章を書くことが好きで、かつ、人とのかかわりが多い職種に就きたい」という人に向いている仕事です。
⑨記者
記者に求められるもの
・人の心に入り込み本音を聞き出す取材力
・トラブルや突然の変更に対する臨機応変な対応力
・ネタを見つけた際にすぐに現地に行ったり記事にできたりする行動力
記者の仕事は、ニュースや特定のテーマに関する情報を収集し、記事としてまとめること。テレビニュースなどでよく目にする新聞記者だけでなく、雑誌やWebメディアなどで記事を書いている記者も多いです。
芸能やグルメ、ファッション、教育、IT、ビジネス関連など、扱うジャンルも多岐にわたります。
記者には、取材力や対応力、行動力など、さまざまなスキルが求められます。ただし、掲載する媒体や扱うジャンルによっても求められる能力や経験が異なるため、記者を目指す際には、自分がどこに何を書く記者になりたいのかを明確化させておきましょう。
⑩編集者
編集者に求められるもの
・メディアの体裁に沿って記事のクオリティを高める能力
・ライターとしての経験や知識
・チームをまとめるマネジメント能力
編集者は、本や雑誌、Webメディアにおいて、執筆されたコンテンツの編集や修正をおこない、出版物やWebコンテンツの品質を向上させる役割を担います。企画から担当することも多く、Webメディアを扱っている場合には、ディレクターと呼ばれることも多いです。
本やメディアを総括している人ともいえ、文章の校正、スタイルの統一、論理的な構成の確立など、文章のクオリティを向上させるスキルが求められます。ライターと比べると0からライティングする機会は少ないものの、高い文章スキルが必要です。ライターのキャリアアップ先として編集者を選ぶ人も多くいます。
編集者はチームの舵取り役でもあるため、執筆者やカメラマン、デザイナーなどをまとめるマネジメント能力も必要です。
⑪校正・校閲者
校成・校閲者に求められるもの
・1日中文章を読んでいることが苦ではないこと
・最後まで丁寧に文章を確認できる集中力
・正しい日本語に関する知識
校正・校閲者は、出版物やWebコンテンツの最終チェックをおこなう人のことです。具体的には、校正は文章に誤字脱字や文法的な間違いがないかをチェックすること、校閲は文章の中での矛盾点や引用元のデータとの整合性を確認することを意味します。
校正・校閲者も、編集者と同じく、文章を書くことをメインとしているわけではありません。とはいえ文章を読んでチェックすることそのものが仕事になるため、「1日中文章を読んでいることが苦ではない」「ついつい本や雑誌の誤字脱字を見つけてしまう」という人には天職ともいえます。
⑫翻訳家
翻訳家に求められるもの
・ネイティブ・ビジネスレベルの外国語力
・原文の意図やニュアンスを正確に読み取る能力
・文化や専門分野に関する知識
翻訳家は、異なる言語間で本や映画、学術書、説明書などを翻訳する人です。日本語から外国語に訳すことがあれば、反対に外国語を日本語に訳すこともあります。
翻訳家になるためには、翻訳先となる言葉の言語能力はもちろん、原文の意図やニュアンスを正確に捉え、適切な言葉で伝える能力が求められます。ただ単に直訳するだけでなく、場合によっては意訳を交えながらバランスの良い文章を作る能力が必要です。
また、本や映画などの文芸作品を翻訳する場合には、翻訳先の文化や専門分野に関する知識が必要になることもあります。
⑬小説家
小説家に求められるもの
・0から物語を制作する創造力
・魅力的な文章を書くスキル
・夢を諦めない精神力
小説家は、その名の通り小説を書く人のことです。キャラクターの描写、プロットの構築、文体の工夫など、0から物語を制作する創造力が求められます。読者を惹きつける魅力的な文章力も必要です。
自分が執筆した作品が売れれば売れるほど印税が入ってくるため、夢がある仕事ともいえるでしょう。ただ、小説家1本で生活できている人はほんの一握りなのが事実です。実際、ほかの職種と兼業しながら小説を書いている人も多く、小説家として成功するためには、夢を諦めない精神力が大切です。
⑭構成作家
構成作家に求められるもの
・視聴者の心に響く番組を作れる企画力
・チームで作品を制作できるコミュニケーション能力
・コンプライアンスや時事問題に関する知識
構成作家とは、テレビやラジオなどの企画や台本制作をおこなう人のこと。文章を書くこと、そしてテレビやラジオなどのエンターテイメントが好きな人に向いています。
構成作家に求められるのは、視聴者の心に響く番組を作れる企画力です。さらに構成作家は演者やそのマネージャー、放送作家などさまざま職業の人とかかわるため、コミュニケーション能力も欠かせません。
昨今は、コンプライアンスや差別問題、ジェンダーの話題が飛び交うことが増えています。それらに関する知識や遵守した企画力も重要です。
⑮文字起こし
文字起こしに求められるもの
・すでにある音声を正確に聞き取り文章に起こす力
・最後まで丁寧に文章を書ける集中力
文字起こしは、音声や録音されたデータをテキストに起こす作業です。たとえば、会議の議事録やインタビューの記録、講演の内容などを文字データとしてまとめたり、YouTubeやセミナー動画などの音声を書き起こしたりします。
正確性が求められる一方、創造力や発想力、外国語力などは必要としないことがほとんどです。そのため、文章を書く仕事の中では比較的就きやすい職種ともいえます。
経験者に直撃! 「文章を書く仕事」の実態とは?
文章を書く仕事で働いた経験、リサーチした経験がある人は、やりがいや苦労したことをざっくばらんに教えてください!
副業として、クライアントの指定するキーワードを用いた記事を作成するライターをしています。クライアントの意図を汲んだ記事を作成するため、必要な情報収集をおこない、それを記事にしていくのですが、自分の言葉や表現を使い形にしていくことに面白さを感じており、作った記事が読み手にとって少しでも役に立てば嬉しいことだなと思っています。キーワードによっては情報収集や理解に非常に時間がかかるのが大変ではありますが、自分自身に新たな知識もつくので、とても勉強になっています。
営業職でも、取引先などに対して文章を送ることがよくあります。簡潔さやわかりやすさは相手に与える印象を大きく変えるので、営業職でも文章スキルは重要だなと思いました。また営業トークの修正を繰り返して、より良いトークにするという校正みたいな仕事もしています。
副業でWebライターをしていました。一番苦労したことは情報を収集することです。現在の世の中は情報社会で、あらゆる情報が飛び交っています。その中で正しい情報をスピーディーに正確に集めることはすごく苦労しました。
副業としてWebライターの仕事をしていました。美容やITに関する記事を書く際には情報収集に苦労しましたが、その度に新しいことを学ぶことができ、とてもやりがいを感じていました。
文章を書く仕事に関心がある人は、「なんとなく関心がある」から一歩進み、「本当に仕事として続けられるのか」を考える必要があります。この記事を参考にしながら、自分にとっての仕事のやりがいを探してみましょう。
やりがいとは|みんなの体験談をヒントに導く「やりがいの見つけ方」
夢を追っていた経験を聞かせて! 文章を書く仕事を視野に入れていた人のエピソード
「文章を書く仕事」は多種多様にありますが、思い描く「文章を書く仕事」は人それぞれ。理想の仕事に就くことが難しく、今は違う仕事をしているという人も多いです。なかには文章にかかわる仕事に就くために準備しながら働いている人もいるでしょう。
また、文章を書く仕事に就くまでに、簡単にはいかない場合もあります。文章を書く仕事を目指していた先輩から、そのときのエピソードを聞きました。
文章を書く仕事を目指していたときのことを教えてください
出版社への就職を希望していましたが、大企業でも新卒採用は基本的に5人程度しか募集がなく、非常に狭き門であることを実感しましたね。また、大手競合出版社が面接日を重ねて設定していたため、いくつかの面接を辞退せざるを得ない状況にも直面しました。
さらに、第一志望の出版社では最終選考で不合格となり、出版企業への就職が非常に困難であることを痛感しました。加えて、中途採用の求人も編集経験者のみを対象としている会社ばかりであったため、現実的に出版業界での就職は難しいと判断し、ほかの職種を探し始めました。いまはIT業界で勤務しています。
ずっと夢見ていた仕事を何かしらの理由で諦めなければいけない場合、「楽しく働けるのかな」と不安になることもあるかもしれませんが、大丈夫です。この記事では、「自分らしさとは」を考えながら、仕事やプライベートの両面で自分らしく生きる秘訣を紹介しています。
自分らしく生きるには|悩んだ20代が語る他人を気にせず生きる術
適職の見極めは「文章を書く仕事がいい」から一歩進んだ動機の深掘りが重要!
ここまで紹介したとおり、「文章を書く仕事」と一口にいっても、職種や仕事内容、求められるものや必要なスキルは多岐にわたります。そのため、自分に合った職種を見つけるためには、「文章を書く仕事がいい」から一歩進んだ動機の深掘りが欠かせません。
この先では、文章を書く仕事がしたいと思う理由の深掘り方や適職の探し方を解説。文章を書く仕事に就くためのロードマップとして、就活や転職活動の際にするべき行動も紹介します。これらを参考にしてじっくりと考えたうえで、自分に合った仕事を冷静に見極めましょう。
「文章を書く仕事がいい!」から一歩進む! 理由を深掘る3ステップ
ここまで文章を書く仕事の具体的な職種を紹介しましたが、中には「自分に合った仕事がどれかわからない」という人もいるかもしれません。そんなときは、「文章を書く仕事がしたい」という思いの背景や理由を深掘りしてみましょう。
ここからは、そういった理由を深掘りする作業を3つのステップに分けて解説していきます。実際に試しながらチェックしてみてくださいね。
ステップ①文章を書く仕事に興味を持ったきっかけを5W1Hで整理する
まずは、以下の表に沿って、文章を書く仕事に興味を持ったきっかけを5W1Hで整理してみましょう。まずはきっかけを言語化することで、関連するエピソードを思い出しやすくなり、志望動機の作成にも役立ちます。
5W1H | 具体例 | |
---|---|---|
Who (誰) |
誰の影響を受けたのか、 誰かとの出会いが きっかけだったのか |
有名な作家やジャーナリストの著作に触れた、文章を書く仕事をしている人と話をした、など |
What (何) |
何を通じて文章を書く仕事に興味を持ったのか | 本を読んで感銘を受けた、自身の意見や情報を文章で表現することに魅力を感じた、など |
When (いつ) |
興味を抱いたタイミングや、そのときの状況 | 学校の課題や趣味で 文章を書く機会が増えた、など |
Where (どこ) |
興味を抱いた場所や 環境 |
学校の宿題で出た読書感想文で 賞をもらった、ブログなど文章を 発表する場があった、など |
Why (なぜ) |
なぜ文章を書く仕事に 興味を持ったのか |
小さい頃に書いた小説を 親から褒められて自身の表現力や 執筆スキルに自信を持った、など |
How (どのように) |
興味を追求するためにどのような行動を取ったのか | 執筆に関する本を読んだ、 文章を書く機会を積極的に探した、など |
ステップ②文章を書く仕事を志望する理由に「なぜ」を重ねて深める
文章を書く仕事に興味を持ったきっかけがはっきりしたら、次は文章を書く仕事を志望する理由を掘り下げるために、「なぜ」という問いを繰り返し考えます。自分が文章を書く仕事をしたいと思う根本的な理由を見つけることで、より具体的な動機を把握することができます。
たとえば、文章を書く仕事を志望する理由が「自分の表現力を活かしたい」という場合、なぜ自分の表現力を活かしたいのかを考えます。それに対する回答が「自分の考えや感情を的確に伝えたいから」となるかもしれません。
さらにその「なぜ」を深めて考えることで、文章を通じて人々に影響を与えたり、社会的な問題に関心を持った人々とコミュニケーションを取りたいといった具体的な動機を見つけることができます。
ステップ③文章を書く仕事に就いたその先に求めることを考える
最後に、文章を書く仕事に就いた後に自身が求めるものを考えます。文章を書く仕事にはさまざまなキャリアパスがありますが、それが自身の目標や希望に合致するかどうかを確認しておくことはとても重要です。
たとえば、ライターとして数年働くと、さらなる成長やスキルアップのために特定のジャンルに特化したライターになるほか、編集者など別の職種に就くといったキャリアも考えられます。または、独立してフリーランスとして活動する道もあるでしょう。
具体的な将来を考えることは、文章を書く仕事への意欲や適性をより明確にし、自身のキャリアプランを構築する基盤を作るのに役立つはずです。
具体的なキャリアプランがイメージできないときは、まずは大枠だけでも決めてみましょう。仕事をする中でキャリアプランが変わることもあります。完璧に決める必要はないので、今の段階で目指す方向性や目標を考えてみてくださいね。
文章を書く仕事をしたいと思ったことがある人はどんな夢を描いていた?
文章を書く仕事をしたいと思ったことがある人は、希望していた仕事内容や、その理由を教えてください!
書籍を出版したいと考えたことがあります。私自身が自己啓発本で考え方や働き方に影響された人でもあるため、人に影響力を与える文章を届けたいと思っていました。
私は出版社に入社したいと考えていました。小さい頃から本や雑誌が好きで、自分の好きなものを作る仕事に携わりたいという思いがありました。
教えて! 「文章を書く仕事」の志望動機はどう伝えていた?
文章を書く仕事に就こうとして就活や転職活動をしたとき、志望動機をどう伝えましたか?
出版社への志望動機は、「幼い頃から本や雑誌に触れ、その魅力に強く惹かれてきたからです。本を通じて多くの知識や感動を得ることができ、それが私の人生に大きな影響を与えました。このような経験から、自分も読者に感動を与え、知識を提供できる仕事に携わりたいと強く願うようになりました」というように答えていました。
志望動機を作る前に、この記事もぜひ読んでみてください。内定者がエントリーシート(ES)に書いていた志望動機や書く際のポイントを紹介しています。参考にして、選考突破を目指しましょう。
エントリーシートの志望動機どう書く? 実際に通過した回答を大公開
適職を探すには「文章を書くこと」以外の条件の絞り込みも不可欠!
文章を書く仕事には、文章を書く以外の業務も発生します。せっかく文章を書く仕事に就いても、それ以外の業務を苦に感じてしまったら、日々ストレスを抱えながら働かなければいけなくなってしまいますよね。
そのため、自分に合った仕事を探すには、「文章を書く」以外の条件を絞り込んで仕事を探すことが大切。自分が求める条件をはっきりさせたうえで仕事を探せば、「いざ就職してみたら想像と全然違った……」なんてリスクを最小限に抑えられます。
ここで紹介する方法を参考にして、自分に合った仕事を探してみてくださいね。
文章を書くこと以外に求める条件をリストアップする
まずは、自分が仕事をするうえで重要な条件や希望をリストアップします。文章を書くこと以外に、自身が求める条件や要素を考えてみましょう。
具体的には、以下のような条件が挙げられます。
・勤務地や働き方(オフィス勤務かリモートワークか)
・業界やテーマ(興味のある分野やジャンル)
・給与や報酬体系
・働く環境や文化(チームワーク重視や自律的な働き方など)
・キャリアの成長やスキルアップの機会
・ワークライフバランス(残業や休日出勤の有無・量など)
まずは自分の理想を把握することが大切。「欲張りかも?」とは考えず、できるだけ多く書き出してみましょう。
求める条件に優先順位を付けて上から下に並べ直す
次に、リストアップした条件に優先順位を付けます。自分にとって最も重要な条件から順に上から下に並べ直してみましょう。
これにより、自分が特に重視する条件を明確にし、求人選びの際に優先的に考慮することができます。
優先順位をつける際は、自分自身の今後のキャリアや生活をどうしたいのかについてしっかりと考えるのが大切です。なんとなく優先順位を付けてしまうと、「本当にこれでいいのだろうか」というモヤモヤした気持ちになったり、仕事を探していく際に迷ってしまったりする可能性がありますよ。
たとえば、給与や報酬体系がもっとも重要な条件である場合、それをリストの上位に配置します。同様に、働き方やキャリア成長の機会など、自分にとって重要な条件を適切な順位に配置していきましょう。
「上位の条件に当てはまるものが多いか」で求人を絞り込んでいく
最後に、求人と作ったリストとを見比べます。求人情報や企業の採用ページなどを注意深く読み、リストの上位に位置する条件に当てはまるものが多いかどうかを確認していきましょう。
「リストの上位にある条件を満たさない求人は即除外する」というふうに絞り込んでいけば、そこまで難しい作業ではありません。残った求人を再度見比べ、優先順位の高い条件を満たすものから並べていきましょう。
このように、求める条件を明確にし、上位の条件に当てはまる求人を絞り込むことで、自分にとってより適した仕事を見つけることができます。
「文章に携われること」以外でどう企業を探していた?
文章を書く仕事に就こうとしていた人は、「文章に携われる」以外でどんな条件を求めていましたか?
なるべく差別や偽情報による商業活動をおこなわないという信念を持つ出版社を探していました。複数の出版社の面接日が重なり、絞り込まなければならない状況に陥ったため、最も信頼できる出版社に絞って面接を進めました。
文章を書く仕事に就くためのロードマップ! すべき4つの行動を経験者の声とチェック
「文章を書く仕事がたくさんあるのはわかったけど、これまで経歴がほとんどない自分が就けるのか不安……」という人もいると思います。
ここでは、文章を書く仕事に就くためのロードマップと称して、就職を目指すうえでやっておくべき4つの行動を、経験者の声を交えながら紹介します。まずはここで紹介するものを1つずつ試してみて、自分に自信を付けましょう。
①自分が求める条件に適した求人を幅広い手段で探す
文章を書く仕事に就くためには、自分が求める条件に合致する求人を見つけることが重要です。求人情報はさまざまな手段で探すことができるため、ぜひ試してみましょう。
まずは、インターネットの求人サイトや採用情報サイトを活用するのがおすすめ。キーワードや職種名、希望する条件で絞り込めるため、希望に合う求人を探しやすいですよ。自由なキーワードで検索できる場合は、「文章を書く仕事」と検索してみるのもおすすめです。
また、企業の採用ページやキャリアセンターの情報を確認するのも効果的。業界イベントやキャリアフェアなどのイベントに参加することで、直接企業とのコネクションを築くチャンスもありますよ。
さらに転職エージェントやハローワークに相談すれば、求人を紹介してくれるだけでなく、面接対策や企業との連絡をおこなってくれるケースもあります。
②文章を書く仕事で求められるスキルを磨く
文章を書くためには、さまざまなスキルが必要であることはすでに解説しました。それらのスキルに自信がないという場合には、まずはスキルを磨くことから始めてみるのもおすすめです。
スキルを磨く具体的な方法としては、以下が挙げられます。
・ブログを開設して文章を書いてみる
・SNSで日々感じたことを発信する
・文章術について書かれた本を読む
・さまざまなジャンルの文章を読む
・「自分ならではの修正方法」を考えながら文章を読む
これらを日常的に実践することで、段々と文章力や構成力が身に付きます。ブログやSNSでの発信は、求人に応募する際のポートフォリオとしても役に立ちますよ。
③企業研究で「文章を書ける」以外で求められる人物像を調べる
文章を書く仕事に就く際には、単に「文章を書ける」というスキルだけでなく、ほかの人物像や能力も求められることがあります。そしてこの求められる人物像は、応募する企業によってさまざまです。
企業研究を通じて、採用企業がどのような人物像や価値観を重視しているかを調査しましょう。企業のビジョンやミッション、文化、価値観などを把握することで、自身がどのような要素を重視しているのかがわかります。
自己PRや職務経歴書、面接時のアピールポイントを考える際は、ほかの応募者との差別化を意識することも重要です。
④文章を書く仕事がメインの企業で頻出の質問対策を進める
文章を書く仕事に応募する際には、面接や選考プロセスでよく出題される質問に対する準備も必要です。
文章を書く仕事の選考を受けるにあたって考えられる質問例
・過去の執筆経験やプロジェクトでの成果を教えてください
・制作物の締切に追われた際にどのように対処しましたか
・クライアントとのコミュニケーションにおいて工夫した点は何ですか
これらの質問に対して自分なりの答えや具体的な経験を用意し、質問を通して自身の経験やスキルをアピールできるようにしておきましょう。また、転職エージェントなどを活用しながら模擬面接やフィードバックを受け、回答の改善点を見つけることも大切です。
文章を書く仕事に応募する際に意識していたことは?
出版社の編集職の面接では、「編集者になって何がしたいのか」という質問がほぼ必ず問われます。そのため、その出版社の特色を活かした企画を考え、「なぜこの企画が読者の関心を引くと思うのか」という理由も添えて発表していました。
また、出版社のESは基本的に項目が多く、面接もそのESを掘り下げる形で進められます。そのため、出版業に関連する話題ができるエピソードだけをESに記載するようにしていました。たとえば、ライターとしてのアルバイト経験を強調するために、居酒屋でのアルバイト歴は省くなどして工夫しました。
選択肢は1つではない! 正社員以外で文章を書く仕事に就く方法
それでも不安が残るという場合は、アルバイトや副業として文章を書く仕事を始めてみるのもおすすめ。文章を書く仕事をしたい場合には、必ずしも正社員としてスタートする必要はないのです。たとえば、以下のような選択肢が考えられます。
・アルバイト・パートとして企業の案件に取り組む
・フリーランスとして案件に取り組む
・副業ライターとして案件を請け負う
ここでは、正社員以外で文章を書く仕事に就く3つの方法、「アルバイト・パート」「副業」「フリーランス」について詳しく解説します。それぞれのメリットや具体的な始め方も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
アルバイト・パートとして企業の案件に取り組む
「未経験で正社員として活躍する自信がない」「まずは実践を通して経験を積むことから始めたい」という人は、アルバイトやパートとして企業の案件に取り組むのがおすすめです。正社員登用がある企業も多く、始めから正社員採用を目指すよりはハードルが低いといえます。
アルバイトやパートのメリットは、企業に所属して仕事に取り組めること。研修制度や教育体制が充実している企業も多く、実務を通してスキルを高めたり経験を積んだりすることができます。
文章を書く仕事のアルバイトやパートは、企業や広告代理店などが募集していることが多いです。アルバイト募集サイトなどで探してみましょう。
副業ライターとして案件を請け負う
文章を書く仕事は、副業として募集されていることも多いです。副業であれば本業を辞めることなく始められるため、万が一うまくいかなかったときでもリスクを最小限に抑えられます。
副業ライターとしては、業務委託という雇用形態で企業の案件を請け負うのが一般的です。クラウドソーシングサイトには文章を書く仕事の募集が数多く掲載されているため、ぜひ一度覗いてみてください。
自分のスキルや時間に合わせて仕事を受けることができるのが副業のメリットですが、その一方で、スケジュール管理能力は必要不可欠です。本業に支障が出ないよう、自己管理は徹底的におこないましょう。
本業とは別でライター業務に挑戦した人の体験談も参考になるはずですよ。
副業ライターを検討・経験したことがある人は、副業でライターをして良かったことや、苦労したことを教えてください!
自分の知識のストックを活かすことができる点が、副業ライターの魅力であると思います。得意な分野の記事を挑戦することができるため、副業でもハードルは低いかと思います。
副業でライターをしていますが、本業と両立しやすく、自分のペースで取り組むことができる働き方は非常に魅力的だと感じています。大変なこととしては、私の場合3日おきに締切がやってくるので、本業が忙しい時は作業が深夜にもつれ込むことがあります。
フリーランスとして案件に取り組む
文章を書く仕事に就くには、正社員やアルバイト、副業として働く以外にも、フリーランスとして企業から仕事を依頼してもらう方法もあります。自身のスキルや専門性を活かしながら、時間や場所、人間関係に縛られずに働ける方法です。
ただし、フリーランスとして独立するためには、企業から仕事を依頼してもらえるだけの実績が必要になります。さらに、自分自身でクライアントを見つけたり、SNSを通じて自分を売り込んだりする営業活動も必要です。
また、フリーランスには働き方や収入の可能性が広がるというメリットがある一方、仕事の幅や安定性、収入には不安が残るということを理解しておきましょう。
自分にぴったりな文章を書く仕事を見極めて内定まで一直線に進もう!
この記事では、文章を書く仕事について基本情報や具体的な職種を紹介するとともに、自分の適職を見つける方法や、就活でやるべき行動について解説しました。
「文章を書く仕事」と一口にいっても、職種や仕事内容、求められるスキルはさまざま。まずは文章を書く仕事にはどんな職種があるのか、そしてそれぞれどんな仕事内容なのかを理解し、自分に向いていそうなものを見つけることから始めましょう。
そして、就職や転職で失敗しないためには、なぜ自分が文章を書く仕事をしたいのかを深掘りし、企業が求める人物像に沿った形でアピールすることが重要です。本記事で紹介した内容を参考に、後悔のないキャリアを選んでくださいね。
就活力診断テストはもう使いましたか?
「就活力診断テスト」では、十分な就活準備ができているかがわかります。就活マナーや、就活への心持ちなど、不安がある人は自分のことを客観視してみましょう。
面接力39点以下だと...就活のやり方を再検討することが必要ですよ。
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副業としてですが、3,000〜15,000文字程度の記事を書くライターをしています。メリットとしては、情報収集から執筆まで比較的自分のペースで進めることができ、人間関係のストレスに悩まされないことが大きいです。
また、個人的には文章を書くことが好きなので、記事を作るその過程がリフレッシュの時間になっていたりもします。どうすれば読み手に伝わるか、魅力を感じていただける表現ができるかと試行錯誤するおもしろさもあると思います。